JP2001087902A - 薄肉パイプ状ワークの外面旋削方法 - Google Patents

薄肉パイプ状ワークの外面旋削方法

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JP2001087902A JP26175199A JP26175199A JP2001087902A JP 2001087902 A JP2001087902 A JP 2001087902A JP 26175199 A JP26175199 A JP 26175199A JP 26175199 A JP26175199 A JP 26175199A JP 2001087902 A JP2001087902 A JP 2001087902A
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毅彦 亀井
Toshiaki Oguchi
敏章 大口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両端部に縮径部を有する薄肉パイプ状ワーク
に外面旋削加工を施すさいにも、びびり振動の発生を抑
制する。 【解決手段】 薄肉パイプ状ワークW内に、ワークWの
長さ方向に長くかつ外周面の表面層が弾性材3で形成さ
れた複数のびびり振動抑制用丸棒状防振具1を、薄肉パ
イプ状ワークWの内周面全体に沿って連続して並ぶよう
に入れる。この状態でワークWの外面に旋削加工を施
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は薄肉パイプ状ワー
クの外面旋削方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明の解決すべき課題】薄肉パイプを両
端支持旋盤で外面旋削加工する場合、その内部が空洞で
あるため旋盤およびバイトからの振動の影響が大きく、
かつ薄肉パイプ自体の剛性が低いためにびびり振動が発
生しやすくなり、高精度の表面粗度を達成するのは困難
であった。しかも、薄肉パイプのさらなる薄肉化および
長尺化をはかるとその傾向は一層顕著であった。
【0003】そこで、このような問題を解決するため
に、その内側からバックアップして旋削時のびびり振動
を抑制する必要がある。ワークの内径が全長にわたって
均一な薄肉パイプ状ワークの場合、びびり振動抑制用の
防振具としては、従来、ワークの内径とほぼ等しくかつ
ワーク内に挿入し得るような外径を有するとともに、外
周面の表面層が弾性材で形成された丸棒状のものが用い
られていた。また、ワークの内径よりも小さな外径を有
する円筒を周方向に複数に分割した形状でかつ外面の表
面層が弾性材で形成された複数の部分円筒状体を、弾性
を有する締結リングで一体に締結したものが用いられて
いた。後者の防振具では、旋削加工時の回転により生じ
る遠心力によって、締結リングの弾性力に抗して全ての
部分円筒状体が径方向外方に移動してワークの内周面に
押し付けられ、これにより旋削加工時のびびり振動を抑
制するようになっている。
【0004】しかしながら、薄肉パイプ状ワークがその
両端部に縮径部を有する場合、上述した2種類の防振具
をワーク内に挿入することはできず、外面旋削加工時の
びびり振動を抑制することができないのが現状である。
【0005】この発明の目的は、上記実情に鑑みてなさ
れたものであって、両端部に縮径部を有する薄肉パイプ
状ワークに外面旋削加工を施すさいにも、びびり振動の
発生を抑制することができる外面旋削加工方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段と発明の効果】この発明に
よる薄肉パイプ状ワークの外面旋削方法は、薄肉パイプ
状ワーク内に、ワークの長さ方向に長くかつ外周面の表
面層が弾性材で形成された複数のびびり振動抑制用丸棒
状防振具を、薄肉パイプ状ワークの内周面全体に沿って
連続して並ぶように入れ、この状態でワークの外面に旋
削加工を施すことを特徴とするものである。
【0007】この発明の方法によれば、旋削加工時の回
転により生じる遠心力によって、全ての防振具が、薄肉
パイプ状ワークの内周面全体に沿って連続して並ぶよう
に、ワークの内周面に押し付けられてバックアップ力が
発生し、これにより旋削加工時のびびり振動の発生が確
実に抑制される。
【0008】そして、ワークが両端部に縮径部を有する
薄肉パイプ状であっても、各防振具の外径を縮径部の内
径よりも小さくしておけば、各防振具を縮径部を通して
ワーク内に挿入することができ、このようなワークに外
面旋削加工を施すさいにも、びびり振動の発生を抑制す
ることができる。したがって、加工済み製品において高
精度の表面粗度を達成することができる。また、防振具
の外周面の表面層が弾性材で形成されているので、防振
具がワーク内で回転したとしても、防振効果は損なわれ
ず、しかもワーク内への挿入時や外面旋削加工時のワー
ク内周面の傷付きが防止される。また、防振具の数を変
更することにより、内径の異なるワークの外面旋削加工
にも適用可能となる。さらに、ワークを旋盤に着脱する
さい、防振具のための段取り作業を必要とせず、加工中
の段取り作業も不要なため加工の自動化、無人化を容易
に図ることができ、生産性の向上に寄与する。
【0009】
【発明の実施形態】以下、この発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。
【0010】図1および図2は薄肉パイプ状ワークに外
面旋削加工を施す前段階を示し、図3および図4はワー
クに外面旋削加工を施す段階を示す。
【0011】図1および図2に示すように、両端部に縮
径部(W1)を有する薄肉パイプ状のワーク(W)に外面旋削
を施す前段階において、いずれか一方の縮径部(W1)を通
して所要数のびびり振動抑制用丸棒状防振具(1)をワー
ク(W)内に挿入する。防振具(1)は、横断面円形の金属製
中実棒状体からなる心棒(2)と、心棒(2)の外周面を被覆
する弾性材(3)よりなる。防振具(1)の長さは、ワーク
(W)における両縮径部(W1)を除いた部分の長さよりも若
干短くなっている。弾性材(3)としては、たとえばゴム
や合成樹脂からなるエラストマーが用いられる。ワーク
(W)内に挿入する防振具(1)の数は、防振具(1)が薄肉パ
イプ状ワーク(W)の内周面全体に沿って連続して並ぶよ
うな数、すなわち全ての防振具(1)をワーク(W)の内周面
に沿って配した場合に、全ての防振具(1)がワーク(W)の
内周面に内接しうるとともに、隣接する防振具(1)どう
しが互いに接するか、あるいは若干の間隔をおいて近接
するような数とするのが好ましい。ワーク(W)内に所要
数の防振具(1)を挿入すると、防振具(1)は重力方向に溜
まる。
【0012】ワーク(W)内への所要数の防振具(1)の挿入
が終了すると、図3に示すように、ワーク(W)を、旋盤
における主軸台の主軸(4)先端のチャック(5)と心押し台
のセンタ(6)とにより縮径部(W1)を利用して保持し、こ
の状態でワーク(W)を回転させながらバイト(7)によって
ワーク(W)に外面旋削加工を施す。ワーク(W)が回転する
と、遠心力によりワーク(W)内の全ての防振具(1)が、ワ
ーク(W)内周面に沿って連続して並び、全ての防振具(1)
がワーク(W)の内周面に内接しうるとともに、隣接する
防振具(1)どうしが互いに接した状態でワーク(W)内周面
に押し付けられ(図4参照)、これによりワーク(W)が
バックアップされてびびり振動の発生が抑制される。こ
うして、加工済み製品において高精度の表面粗度を達成
することができる。
【0013】上記実施形態においては、防振具(1)の心
棒(2)は、金属製中実棒状体からなるが、金属製中空管
状体からなるものであってもよい。さらに、心棒(2)の
材質は適宜変更可能である。そして、ワーク(W)の材質
および肉厚や加工条件にあわせて防振具(1)の心棒の材
質、形状を変更することによって、遠心力によるバック
アップ力を適宜変更し、びびり振動の発生をより確実に
抑制することができる。
【0014】また、上記実施形態においては、両端部に
縮径部(W1)を有するワーク(W)の外面旋削加工方法につ
いて説明したが、この発明の方法は内径が全長にわたっ
て均一な薄肉パイプ状ワークにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】外面旋削加工を施す前段階において薄肉パイプ
状ワーク内に防振具を挿入する状態を示す縦断面図であ
る。
【図2】外面旋削加工を施す前段階において薄肉パイプ
状ワーク内に所要数の防振具を挿入した状態を示す横断
面図である。
【図3】外面旋削加工を施す段階を示す縦断面図であ
る。
【図4】外面旋削加工を施す段階を示す横断面図であ
る。
【符号の説明】
(1):びびり振動抑制用丸棒状防振具 (3):弾性材 (W):薄肉パイプ状ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅津 忠久 愛知県丹羽郡大口町下小口5丁目25番地の 1 オークマ株式会社大口工場内 Fターム(参考) 3C045 CA07 DA07

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄肉パイプ状ワーク内に、ワークの長さ
    方向に長くかつ外周面の表面層が弾性材で形成された複
    数のびびり振動抑制用丸棒状防振具を、薄肉パイプ状ワ
    ークの内周面全体に沿って連続して並ぶように入れ、こ
    の状態でワークの外面に旋削加工を施すことを特徴とす
    る薄肉パイプ状ワークの外面旋削方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002172502A (ja) * 2000-12-07 2002-06-18 Takamatsu Machinery Co Ltd 円筒部材の加工方法および加工装置、並びに、写真処理装置
JP2007030125A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Murata Mach Ltd 工作機械のワークローディングシステム
JP2011067922A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Okuma Corp 防振具及び防振具が挿入される薄肉円筒ワークの旋削方法

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JP2007030125A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Murata Mach Ltd 工作機械のワークローディングシステム
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