JP2001237147A - 固体電解コンデンサ - Google Patents
固体電解コンデンサInfo
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Abstract
一な導電性高分子からなる固体電解質層を生成し、電気
的特性に優れかつ大容量の固体電解コンデンサを得る。 【解決手段】 陽極電極箔1と陰極電極箔2とをセパレ
ータ3を介して巻回したコンデンサ素子10に、重合性
モノマーと、溶媒に対して40重量%を超える濃度の酸
化剤とを含浸して化学重合反応により生成した導電性高
分子をセパレータ3で保持する。前記酸化剤により重合
度が上昇し、緻密で均一な導電性高分子からなる固体電
解質層が得られる。
Description
ンサおよびその製造方法にかかり、特に導電性高分子を
電解質に用いた固体電解コンデンサに関する。
ウム等の弁作用金属からなるとともに微細孔やエッチン
グピットを備える陽極電極の表面に、誘電体となる酸化
皮膜層を形成し、この酸化皮膜層から電極を引き出した
構成からなる。
は、導電性を有する電解質層により行っている。したが
って、電解コンデンサにおいては電解質層が真の陰極を
担うことになる。例えば、アルミニウム電解コンデンサ
では、液状の電解質を真の電極として用い、陰極電極は
この液状電解質と外部端子との電気的な接続を担ってい
るにすぎない。
皮膜層との密着性、緻密性、均一性などが求められる。
特に、陽極電極の微細孔やエッチングピットの内部にお
ける密着性が電気的な特性に大きな影響を及ぼしてお
り、従来数々の電解質層が提案されている。
ために高周波領域でのインピーダンス特性に欠ける液状
の電解質の替わりに導電性を有する固体の電解質を用い
るもので、なかでも二酸化マンガンや7、7、8、8−
テトラシアノキノジメタン(TCNQ)錯体が知られて
いる。
硝酸マンガン水溶液に、タンタルの焼結体からなる陽極
素子を浸漬し、300℃〜400℃前後の温度で熱分解
して生成している。このような固体電解質層を用いたコ
ンデンサでは、硝酸マンガンの熱分解の際に酸化皮膜層
が破損し易く、そのため漏れ電流が大きくなる傾向が見
られ、また二酸化マンガン自体の比抵抗も高いためにイ
ンピーダンス特性において充分満足できる特性を得るこ
とは困難であった。また熱処理によるリード線の損傷も
あり、後工程として接続用の外部端子を別途設ける必要
があった。
としては、特開昭58−191414号公報に記載され
たものなどが知られており、TCNQ錯体を熱溶融して
陽極電極に浸漬、塗布して固体電解質層を形成してい
る。このTCNQ錯体は、導電性が高く、周波数特性や
温度特性において良好な結果を得ることができる。
間で絶縁体に移行する性質があるため、コンデンサの製
造過程における温度管理が困難であるほか、TCNQ錯
体自体が耐熱性に欠けるため、プリント基板に実装する
際の半田熱により著しい特性変動が見られる。
つ不都合を解決するため、ポリピロール等の導電性高分
子を固体電解質層として用いることが試みられている。
は、主に化学的酸化重合法(化学重合)や電解酸化重合
法(電解重合)により生成されるが、化学重合では、強
度の強い皮膜を緻密に生成することは困難であった。一
方、電解重合では、皮膜を生成する対象物に電圧を印加
する必要があり、そのため表面に絶縁体である酸化皮膜
層が形成された電解コンデンサ用の陽極電極に適用する
ことは困難で、酸化皮膜層の表面に、予め導電性のプレ
コート層、例えば酸化剤を用いて化学重合した導電性高
分子膜をプレコート層とし、その後このプレコート層を
電極として電解重合による電解質層を形成する方法など
が提案されている(特開昭63−173313号公報、
特開昭63−158829号公報:二酸化マンガンをプ
レコート層とする)。
製造工程が煩雑となるほか、電解重合では、陽極電極の
被皮膜面に配置した重合用の外部電極の近傍から固体電
解質層が生成されるため、広範囲にわたって均一な厚さ
の導電性高分子膜を連続的に生成することは非常に困難
であった。
セパレータを介して巻き取って、いわゆる巻回型のコン
デンサ素子を形成し、このコンデンサ素子にピロール等
のモノマー溶液と酸化剤を含浸して化学重合のみにより
生成した導電性高分子膜からなる電解質層を形成するこ
とを試みた。
ルミニウム電解コンデンサにおいて周知であるが、導電
性高分子層をセパレータで保持することで電解重合の煩
雑さを回避するとともに、併せて表面積の大きい箔状の
電極により容量を拡大させることが期待された。更に、
巻回型のコンデンサ素子を用いることで、両極の電極と
セパレータが一定の緊締力で保持され、両極の電極と電
解質層との密着性に貢献することが期待された。
た混合溶液をコンデンサ素子に含浸したところ、コンデ
ンサ素子の内部にまで固体電解質層が形成されておら
ず、期待された電気的特性を得ることはできないことが
判明した。
と酸化剤を別々に含浸したり、反応の際の溶液の重合温
度を低くしたところ、ある程度良好な電気的特性を得る
ことができたが、さらに優れた電気的特性を有する固体
電解コンデンサが要望されており、なおESR特性にお
いて満足できるものではない。また、静電容量や寿命特
性のバラツキがなお大きいことから、その原因として
は、導電性高分子の重合度がなお十分ではなく、コンデ
ンサ素子内での固体電解質層が十分に緻密かつ均一に生
成されていないことが考えられる。
の固体電解質層を緻密で均一に生成することによりES
R特性を向上させることを目的としている。そのため、
本発明者は実験研究した結果、一定濃度以上の酸化剤を
用いることにより、コンデンサ素子内で充分に重合反応
をせしめることが可能であり、よって緻密で均一な固体
電解質層を形成することができるという知見を得た。
と陰極電極箔とをセパレータを介して巻回したコンデン
サ素子に、重合性モノマーと溶媒に対して40重量%を
超える濃度の酸化剤とを含浸して化学重合反応により生
成した導電性高分子をセパレータで保持したことを特徴
としている。
面を用いて説明する。図1は、本発明の固体電解コンデ
ンサで、アルミニウム等の弁作用金属からなり表面に酸
化皮膜層が形成された陽極電極箔1と、陰極電極箔2と
を、ビニロン繊維を主体とする不織布からなるセパレー
タ3を介して巻回してコンデンサ素子10を形成する。
そして、このコンデンサ素子10に重合性モノマーであ
る3,4−エチレンジオキシチオフェンと溶媒中の酸化
剤とを含浸し、コンデンサ素子10中での化学重合反応
により生成した導電性高分子であるポリエチレンジオキ
シチオフェンを固体電解質層5としてセパレータ3で保
持している。
金属からなり、図2に示すように、その表面を、塩化物
水溶液中での電気化学的なエッチング処理により粗面化
して多数のエッチングピット8を形成している。更にこ
の陽極電極箔1の表面には、ホウ酸アンモニウム等の水
溶液中で電圧を印加して誘電体となる酸化皮膜層4を形
成している。
ルミニウム等からなり、表面にエッチング処理のみが施
されているものを用いる。
れの電極を外部に接続するためのリード線6、7が、ス
テッチ、超音波溶接等の公知の手段により接続されてい
る。このリード線6、7は、アルミニウム等からなり、
陽極電極箔1、陰極電極箔2との接続部と外部との電気
的な接続を担う外部接続部からなり、巻回したコンデン
サ素子10の端面から導出される。
る不織布で、この他にビニロン繊維と、ガラス繊維、ポ
リエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、マニラ
紙等の紙繊維などとを混抄した不織布を用いることもで
きる。なお、上記不織布は、坪量が6〜36g/m2 、
繊維径5〜30μm、厚さ30〜150μm、密度0.
2〜0.5g/cm3 のものを用いている。
1と陰極電極箔2とを、セパレータ3を間に挟むように
して巻き取って形成している。両極電極箔1、2の寸法
は、製造する固体電解コンデンサの仕様に応じて任意で
あり、セパレータ3も両極電極箔1、2の寸法に応じて
これよりやや大きい幅寸法のものを用いればよい。
オキシチオフェンは、特開平2−15611号公報等に
より開示された公知の製法により得ることができる。ま
た、ブタノールなどの溶媒に溶解したp−トルエンスル
ホン酸第二鉄などの酸化剤を用いており、酸化剤は溶媒
に対して40重量%を超える濃度であると良好な結果が
得られた。その理由は明らかではないが、高濃度の酸化
剤が化学重合反応を促進して重合度を高め、結果として
導電性高分子からなる固体電解質層の導電性が改善され
るためと思われる。
を超える濃度としたが、40重量%以下では十分な静電
容量特性やESR特性が得られない。また実質的な上限
は60重量%程度で、これを超える酸化剤は合成が著し
く困難になる。所望の特性が得られ、かつ合成も容易な
範囲としては50重量%ないし55重量%の配分が望ま
しい。
造方法と、それによって得られる固体電解コンデンサに
ついて具体的に説明する。陽極電極箔1及び陰極電極箔
2は、弁作用金属、例えばアルミニウム、タンタルから
なり、その表面には予めエッチング処理が施されて表面
積が拡大されている。陽極電極箔1については、更に化
成処理が施され、表面に酸化アルミニウムからなる酸化
皮膜層4が形成されている。この陽極電極箔1及び陰極
電極箔2を、ビニロン繊維を主体とする不織布からなる
セパレータ3を介して巻回し、コンデンサ素子10を得
る。
は、径寸法が4φ、縦寸法が7mm、また定格電圧は
6.3WV、定格静電容量は33μFのものを用いてい
る。なおコンデンサ素子10の陽極電極箔1、陰極電極
箔2にはそれぞれリード線6、7が電気的に接続され、
コンデンサ素子10の端面から突出している。
ノマーとして3,4−エチレンジオキシチオフェンと酸
化剤とを含浸する。酸化剤は、ブタノールを溶媒とし、
このブタノールに対して52重量%の配分で溶解したp
−トルエンスルホン酸第二鉄を用い、3,4−エチレン
ジオキシチオフェンに対して酸化剤を1:5で含浸して
導電性高分子からなる固体電解質であるポリエチレンジ
オキシチオフェンを生成する。
2との間に介在したセパレータ3に導電性高分子からな
る固体電解質層5が形成されたコンデンサ素子10は、
例えばその外周に外装樹脂を被覆して固体電解コンデン
サを形成する。
おいて、溶媒中の酸化剤の配合による特性の変化を示
す。ここでは、実施例によるコンデンサ素子に、溶媒と
してブタノールを用い、このブタノールに40重量%〜
60重量%の配分で溶解したp−トルエンスルホン酸第
二鉄を酸化剤として用いた。その結果を以下に示す。
0重量%溶解した酸化剤では十分なESR特性が得られ
ず、また静電容量特性においても、定格静電容量に対し
て93%程度の出現率しかない。一方、40重量%を超
える濃度の酸化剤では、ESR特性が飛躍的に向上して
おり、コンデンサ素子内の固体電解質層が緻密で均一に
生成されていることが理解される。
モノマーと、溶媒に対して40重量%を超える濃度の酸
化剤とによる化学重合反応により生成した導電性高分子
をセパレータで保持しているので、コンデンサ素子の内
部における導電性高分子からなる固体電解質層が緻密か
つ均一であり、その結果としてESR特性に優れた固体
電解コンデンサを得ることができる。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 陽極電極箔と陰極電極箔とをセパレータ
を介して巻回したコンデンサ素子に、重合性モノマー
と、溶媒に対して40重量%を超える濃度の酸化剤とを
含浸して化学重合反応により生成した導電性高分子をセ
パレータで保持した固体電解コンデンサ。
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- 2001-03-09 JP JP2001066627A patent/JP4642257B2/ja not_active Expired - Lifetime
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