JP2001277110A - 矩形部材を棒状部材に形成する加工方法および加工装置 - Google Patents

矩形部材を棒状部材に形成する加工方法および加工装置

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JP2001277110A JP2000101592A JP2000101592A JP2001277110A JP 2001277110 A JP2001277110 A JP 2001277110A JP 2000101592 A JP2000101592 A JP 2000101592A JP 2000101592 A JP2000101592 A JP 2000101592A JP 2001277110 A JP2001277110 A JP 2001277110A
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正弥 山内
Takashi Mochizuki
孝史 望月
Susumu Nii
進 仁井
Koji Kusube
浩司 楠部
Toru Kamikura
亨 上倉
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俊彦 中生
Naoto Minagawa
直人 皆川
Masanobu Kaneko
正信 金子
Akira Yamaguchi
晶 山口
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 切断面の研磨作業効率がよく、生産性を向上
することができる矩形部材を分割して棒状部材に形成す
るための加工方法および加工装置を提供する。 【解決手段】 矩形ワーク11の両側面に第1のワーク
一体化治具361と第2のワーク一体化治具362を貼
着して一体化し、第1の固定部材352と第2の固定部
材353上に固定した状態で、矩形ワークの切断ライン
に沿って棒状ワーク111と残りの矩形ワークとに切断
する。そして、棒状ワークが貼着された第1のワーク一
体化治具を固定した第1の固定部材と、残りの矩形ワー
クが貼着された第2のワーク一体化治具を固定した該第
2の固定部材を離間せしめる。次に、第1のワーク一体
化治具に貼着された棒状ワークの切断面と第2のワーク
一体化治具に貼着された残りの矩形ワークの切断面とを
研磨し、第1のワーク一体化治具から切断面が研磨され
た棒状ワークを取り外す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、矩形部材を分割し
て棒状部材に形成するための加工方法およびこの加工方
法を実施するための加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体用のヘッドとしては、例えばウ
エーハ形状に形成されたアルチック(アルミナ・チタン
・カーバイト複合セラミックス)基板を所定寸法に切断
分割したチップが用いられる。このような記録媒体用ヘ
ッドの材料となるアルチックは、その硬度がビッカース
硬度で略2000と高いため、ダイヤモンド砥粒をボン
ド剤で固めた切削ブレードによって所定寸法のチップに
切断加工される。従来行われている記録媒体用ヘッドの
加工方法について、図13を参照して説明する。図13
の(a)に示す複数の切断ラインが形成されたアルチッ
ク円盤基板1をダイシング装置のチャックテーブル上に
セットし、ブロック単位で切断して図13の(b)に示
すように矩形ワーク11を形成する。この矩形ワーク1
1を更にダイシング装置のチャックテーブル上にセット
し、幅0.3mm程度の棒状に切断して図13の(c)
に示すように棒状ワーク111を形成する。そして、こ
の棒状ワーク111を長さ1mm程度毎に切断して、図
13の(d)に拡大して示すように記録媒体用ヘッド用
のチップ111aを形成する。
【0003】上記のようにアルチック基板1を所定寸法
に切断加工したチップ111aを記録媒体用ヘッドとし
て使用するためには、切断面の面粗さを20nm(ナノ
メートル)以下の面精度に加工する必要がある。このた
め、従来は矩形ワーク11から棒状ワーク111を形成
する過程で切断面を研磨するための加工作業が次のよう
に実施されている。 (1)図13の(b)に示す矩形ワーク11を図13の
(c)に示す棒状ワーク111に切断したら、棒状ワー
ク111の一方の切断面を上側にして他方の切断面をワ
ックス等の接着剤で所定の基台に貼着する。 (2)棒状ワーク111の一方の切断面を研磨するため
に、棒状ワーク111が貼着された基台を研削装置のチ
ャックテーブル上にセットし、棒状ワーク111の一方
の切断面を面粗さが20nm(ナノメートル)以下の精
度になるまで研磨する。 (3)棒状ワーク111の一方の切断面の研磨が終了し
たら、棒状ワーク111が貼着された基台を研削装置の
チャックテーブル上から取り外す。 (4)棒状ワーク111の他方の切断面を研磨するため
に、基台から棒状ワーク111を取り外し、他方の切断
面を上側にして研磨された一方の切断面をワックス等の
接着剤で基台に貼着する。 (5)棒状ワーク111の他方の切断面を研磨するため
に、棒状ワーク111が貼着された基台を研削装置のチ
ャックテーブル上にセットし、棒状ワーク111の他方
の切断面を面粗さが20nm(ナノメートル)以下の精
度になるまで研磨する。 (6)棒状ワーク111の他方の切断面の研磨が終了し
たら、棒状ワーク111が貼着された基台を研削装置の
チャックテーブル上から取り外すとともに、基台から棒
状ワーク111を取り外す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】而して、矩形ワークか
ら切断分割した棒状ワークの切断面を研磨する上記
(1)〜(6)加工作業は、煩雑で生産性が悪く、記録
媒体用ヘッドの生産コストが増大する要因となってい
る。
【0005】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術課題は、切断面の研磨作業効率が
よく、生産性を向上することができる矩形部材を分割し
て棒状部材に形成するための加工方法およびこの加工方
法を実施するための加工装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記主たる技術課題を解
決するため、本発明によれば、矩形ワークを分割して棒
状部材に形成するための加工方法であって、該矩形ワー
クの両側面に第1のワーク一体化治具と第2のワーク一
体化治具を接着剤で貼着して一体にするワーク一体化工
程と、該第1のワーク一体化治具を固定する第1の固定
部材と該第2のワーク一体化治具を固定する第2の固定
部材および該第1の固定部材と該第2の固定部材を離間
する離間機構とを有するワーク保持手段に、該矩形ワー
クに貼着した該第1のワーク一体化治具と該第2のワー
ク一体化治具を固定するワーク固定工程と、該ワーク保
持手段に該第1のワーク一体化治具および該第2のワー
ク一体化治具を介して保持された矩形ワークを棒状に切
断するために切断すべき領域を検出するアライメント工
程と、該アライメント工程で検出された領域に切断ブレ
ードを作用させて該矩形ワークを棒状ワークと残りの矩
形ワークとに切断する切断工程と、該切断工程によって
切断された棒状ワークが貼着された該第1のワーク一体
化治具を固定した該第1の固定部材と、残りの矩形ワー
クが貼着された該第2のワーク一体化治具を固定した該
第2の固定部材を該離間機構によって離間せしめるワー
ク分離工程と、該ワーク分離工程によって分離され該第
1の固定部材に固定されている該第1のワーク一体化治
具に貼着された棒状ワークの切断面と該第2の固定部部
材に固定されている該第2のワーク一体化治具に貼着さ
れた残りの矩形ワークの切断面とを研磨ホイールによっ
て研磨する切断面研磨工程と、該第1のワーク一体化治
具に貼着され切断面が研磨された棒状ワークを該第1の
ワーク一体化治具から取り外す棒状ワーク取り外し工程
と、該第2のワーク一体化治具に貼着され切断面が研磨
された残りの矩形ワークの切断面に該第1のワーク一体
化治具を接着剤で貼着して残りの矩形ワークを該第1の
ワーク一体化治具と該第2のワーク一体化治具とで一体
にする残ワーク一体化工程と、を有し、その後、該アラ
イメント工程と、該切断工程と、該ワーク分離工程と、
該切断面研磨工程と、該棒状ワーク取り外し工程と、該
残ワーク一体化工程と、を順次繰り返し遂行する、こと
を特徴とする矩形部材を棒状部材に形成する加工方法が
提供される。
【0007】また、本発明によれば、矩形ワークを保持
するワーク保持手段と、該矩形ワークを分割して棒状ワ
ークに加工する加工手段とを具備し、該ワーク保持手段
は、該矩形ワークを保持するための第1の固定部材およ
び第2の固定部材と、該第1の固定部材と該第2の固定
部材を相対的に離間せしめる離間機構とを備え、少なく
とも180度回転可能に支持されており、該加工手段
は、該矩形ワークを切断する切断ブレードと、切断され
た該矩形ワークの切断面を研磨する研磨ホイールとを具
備している、ことを特徴とする矩形部材を棒状部材に形
成する加工装置が提供される。
【0008】上記加工手段は、円筒状の基台と、該基台
の片側面に設けられた上記切断ブレードと、基台の他側
面に設けられた上記研磨ホイールとからなる複合工具を
具備していることが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明による矩形部材を棒
状部材に形成する加工方法および加工装置の実施形態に
ついて、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0010】図1には、本発明による加工方法を実施す
るための加工装置の斜視図が示されている。図1に示さ
れた加工装置は、略直方体状の装置ハウジング10を具
備している。この装置ハウジング10内には、図2に示
す静止基台2と、該静止基台2に切削送り方向である矢
印Xで示す方向に移動可能に配設され被加工物を保持す
るチャックテーブル機構3と、静止基台2に割り出し方
向である矢印Yで示す方向(切削送り方向である矢印X
で示す方向に垂直な方向)に移動可能に配設されたスピ
ンドル支持機構4と、該スピンドル支持機構4に切り込
み方向である矢印Zで示す方向に移動可能に配設された
スピンドルユニット5が配設されている。
【0011】上記チャックテーブル機構3は、静止基台
2上に配設され複数個の取付けボルト3aによって固定
された支持台31と、該支持台31上に矢印Xで示す方
向に沿って平行に配設された2本の案内レール32、3
2と、該案内レール32、32上に矢印Xで示す方向に
移動可能に配設されたチャックテーブル33を具備して
いる。このチャックテーブル33は、案内レール32、
32上に移動可能に配設された吸着チャック支持台33
1と、該吸着チャック支持台331上に装着された吸着
チャック332を具備している。なお、チャックテーブ
ル機構3は、チャックテーブル33を2本の案内レール
32、32に沿って矢印Xで示す方向に移動させるため
の駆動手段34を具備している。駆動手段34は、上記
2本の案内レール32と32の間に平行に配設された雄
ネジロッド341と、該雄ネジ1ッド341を回転駆動
するためのパルスモータ342等の駆動源を含んでい
る。雄ネジロッド341は、その一端が上記支持台31
に固定された軸受ブロック343に回転自在に支持され
ており、その他端が上記パルスモータ342の出力軸に
図示しない減速装置を介して伝動連結されている。な
お、雄ネジロッド341は、チャックテーブル33を構
成する吸着チャック支持台331の中央部下面に突出し
て設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫
通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ3
42によって雄ネジロッド341を正転および逆転駆動
することにより、チャックテーブル33は案内レール3
2、32に沿って矢印Xで示す方向に移動せしめられ
る。また、チャックテーブル機構3は、チャックテーブ
ル33を回転する図示しない回転機構を具備している。
なお、チャックテーブル33を回転する図示しない回転
機構は、チャックテーブル33を少なくとの180度以
上回転することができる。
【0012】上述した吸着チャック332上には図3に
示すワーク保持手段35が着脱可能に配設される。この
ワーク保持手段35について、図3を参照して説明す
る。図示の実施形態のおけるワーク保持手段35は、基
板351と、該基板351上に配設された第1の固定部
材352および第2の固定部材353と、該第1の固定
部材352を第2の固定部材353から離間する離間機
構354とを具備している。基板351は矩形状に形成
されており、上記吸着チャック332上に図示しない吸
引手段によって保持される。なお、図示の実施形態にお
いては、基板351を矩形状に形成した例を示したが、
基板351は円形に形成し吸着チャック332と同一形
状にしてもよい。上記第1の固定部材352は矩形状に
形成され、その上面に開口する吸引口352aが設けら
れており、上記基板351に長手方向に沿って設けられ
た案内レール355上に摺動可能に配設されている。な
お、上記吸引口353aは、図示しない吸引手段に接続
される。第2の固定部材353は矩形状に形成され、そ
の上面に開口する吸引口353aが設けられているとと
もに、その上面外側周縁に沿って立設して形成されたL
字状の位置決め部353b、353cを備えており、上
記基板351に上記案内レール355と平行に配設され
適宜の固定手段によって固定されている。なお、上記吸
引口352aは、図示しない吸引手段に接続される。離
間機構354は例えばエアシリンダからなっており、そ
のピストンロッド354aが連結部材354bを介して
上記第1の固定部材352に連結されている。従って、
離間機構354はピストンロッド354aを軸方向に作
動することにより、第1の固定部材352を図3に示す
第2の固定部材353と対向したセット位置と、案内レ
ール355に沿って図3において右下方に移動する離間
位置(図9参照)に作動せしめる。このように構成され
たワーク保持手段35は上述したように吸着チャック3
32上に配設されているので、吸着チャック332の回
転に伴って回転せしめられる。
【0013】上記スピンドル支持機構4は、静止基台2
上に配設され複数個の取付けボルト4aによって固定さ
れた支持台41と、該支持台41上に矢印Yで示す方向
に沿って平行に配設された2本の案内レール42、42
と、該案内レール42、42上に矢印Yで示す方向に移
動可能に配設された可動支持基台43を具備している。
この可動支持基台43は、案内レール42、42上に移
動可能に配設された移動支持部431と、該移動支持部
431に取り付けられたスピンドル装着部432とから
なっている。スピンドル装着部432には取付けブラケ
ット433が固定されており、この取付けブラケット4
33を複数個の取付けボルト40aによって移動支持部
431に締結することにより、スピンドル装着部432
は移動支持部431に取り付けられる。また、スピンド
ル装着部432は、上記取付けブラケット433を装着
した面と反対側の面に矢印Zで示す方向に延びる2本の
案内レール432a、432aが平行に設けられてい
る。なお、スピンドル支持機構4は、可動支持基台43
を2本の案内レール42、42に沿って矢印Yで示す方
向に移動させるための駆動手段44を具備している。駆
動手段44は、上記2本の案内レール42、42の間に
平行に配設された雄ネジロッド441と、該雄ねじロッ
ド441を回転駆動するためのパルスモータ442等の
駆動源を含んでいる。雄ネジロッド441は、その一端
が上記支持台41に固定された図示しない軸受ブロック
に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモ
ータ442の出力軸に図示しない減速装置を介して伝動
連結されている。なお、雄ネジロッド441は、可動支
持基台43を構成する移動支持部431の中央部下面に
突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成さ
れた貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモ
ータ442によって雄ネジロッド441を正転および逆
転駆動することにより、可動支持基台43は案内レール
42、42に沿って矢印Yで示す方向に移動せしめられ
る。
【0014】上記スピンドルユニット5は、移動基台5
1と、該移動基台51に複数個の取付けボルト5aによ
って固定されたスピンドルホルダ52と、該スピンドル
ホルダ52に取り付けられたスピンドルハウジング53
を具備している。移動基台51は、上記スピンドル支持
機構4のスピンドル装着部432に設けられた2本の案
内レール432a、432aに摺動可能に嵌合する2本
の被案内レール51a、51aが設けられており、この
被案内レール51a、51aを上記案内レール432
a、432aに嵌合することにより、矢印Zで示す方向
に移動可能に支持される。上記スピンドルハウジング5
3内には、図4に示す複合工具54を装着した回転スピ
ンドル56が回転自在に配設されている。この回転スピ
ンドル56は、図示しない回転駆動機構によって回転駆
動されるようになっている。なお、スピンドルユニット
5は、移動基台51を2本の案内レール432a、43
2aに沿って矢印Zで示す方向に移動させるための駆動
手段55を具備している。駆動手段55は、上記駆動手
段34および44と同様に案内レール432a、432
aの間に配設された雄ネジロッド(図示せず)と、該雄
ネジロッドを回転駆動するためのパルスモータ552等
の駆動源を含んでおり、パルスモータ552によって図
示しない雄ネジロッドを正転および逆転駆動することに
より、スピンドルユニット5を案内レール432a、4
32aに沿って矢印Zで示す方向に移動せしめる。
【0015】次に、上記複合工具54について、図4を
参照して説明する。複合工具54は、円筒状の基台(ハ
ブ)541と、該基台541の片側面外周部に設けられ
た環状の切断ブレード542と、基台541の他側面に
設けられた環状の研磨ホイール543とからなってい
る。このように構成された複合工具54は、上記回転ス
ピンドル56に取り付けられたマウンター57に基台5
41を嵌合し、マウンター57の端部外周面に形成され
たネジに締付ナット58を螺合することにより、回転ス
ピンドル56に装着される。
【0016】図示の加工装置は、図1に示すように被加
工物である上記図13の(a)に示すアルチック円盤基
板1を切断する際に、このアルチック円盤基板1をスト
ックするカセット12と、被加工物搬出手段13と、被
加工物搬送手段14と、洗浄手段15と、洗浄搬送手段
16、および顕微鏡やCCDカメラ等で構成されるアラ
イメント手段17を具備している。なお、アルチック円
盤基板1は、フレーム101にテープ102によって装
着されており、フレーム101に装着された状態で上記
カセット12に収容される。また、カセット12は、図
示しない昇降手段によって上下に移動可能に配設された
カセットテーブル121上に載置される。
【0017】次に、図示の実施形態における加工装置に
よって、上記図13の(a)に示すアルチック円盤基板
1から図13の(b)に示す矩形ワーク11に切断する
加工処理動作について簡単に説明する。カセット12の
所定位置に収容されたフレーム101に装着された状態
のアルチック円盤基板1(以下、フレーム101に装着
された状態のアルチック円盤基板1を単にアルチック円
盤基板1という)は、図示しない昇降手段によってカセ
ットテーブル121が上下動することにより搬出位置に
位置付けられる。次に、被加工物搬出手段13が進退作
動して搬出位置に位置付けられたアルチック円盤基板1
を被加工物載置領域18に搬出する。被加工物載置領域
18に搬出されたアルチック円盤基板1は、被加工物搬
送手段14の旋回動作によって上記チャックテーブル機
構3を構成するチャックテーブル33の吸着チャック3
32上に搬送され、該吸着チャック332に吸引保持さ
れる。このようにしてアルチック円盤基板1を吸引保持
したチャックテーブル33は、案内レール32、32に
沿ってアライメント手段17の直下まで移動せしめられ
る。チャックテーブル33がアライメント手段17の直
下に位置付けられると、アライメント手段17によって
アルチック円盤基板1に形成されている切断ラインが検
出され、精密位置合わせ作業が行われる。
【0018】上述のようにしてアライメント作業が終了
したら、アルチック円盤基板1を吸引保持したチャック
テーブル33を切削送り方向である矢印Xで示す方向
(切削ブレード54の回転軸と直交する方向)に移動す
ることにより、チャックテーブル33に保持されたアル
チック円盤基板1は複合工具54の切断ブレード542
により所定の切断ラインに沿って切断される。即ち、複
合工具54の切断ブレード542は割り出し方向である
矢印Yで示す方向および切り込み方向である矢印Zで示
す方向に移動調整されて位置決めされたスピンドルユニ
ット5に装着され、回転駆動されているので、チャック
テーブル33を切断ブレード542の下側に沿って切削
送り方向に移動することにより、チャックテーブル33
に保持されたアルチック円盤基板1は切削ブレード54
2により所定の切断ラインに沿って切断され、矩形ワー
ク11に分割される。分割された矩形ワーク11は、テ
ープ102の作用によってバラバラにはならず、フレー
ム101に装着されたアルチック円盤基板1の状態が維
持されている。このようにしてアルチック円盤基板1の
切断が終了した後、アルチック円盤基板1を保持したチ
ャックテーブル33は、最初にアルチック円盤基板1を
吸引保持した位置に戻され、ここでアルチック円盤基板
1の吸引保持を解除する。次に、アルチック円盤基板1
は、洗浄搬送手段16によって洗浄手段15に搬送さ
れ、ここで洗浄される。このようにして洗浄されたアル
チック円盤基板1は、被加工物搬送手段14によって被
加工物載置領域18に搬出される。そして、アルチック
円盤基板1は、被加工物搬出手段13によってカセット
12の所定位置に収納される。カセット12に収納され
上記のように切断されたアルチック円盤基板1は、フレ
ーム101に装着されたテープ102から取り剥がすこ
とにより、図13の(b)に示す矩形ワーク11が得ら
れる。
【0019】次に、図13の(b)に示す矩形ワーク1
1から図13の(c)に示す棒状ワーク111を形成す
る方法について、図5乃至図12を参照して説明する。
矩形ワーク11から棒状ワーク111を形成するに際し
ては、上述した加工装置の吸着チャック332上の所定
位置に上記ワーク保持手段35を配設する。また、上述
した加工装置は、矩形ワーク11をワーク保持手段35
にセットするために、図5(a)に示すように矩形状に
形成された第1のワーク一体化治具361と第2のワー
ク一体化治具362を備えている。矩形ワーク11から
棒状ワーク111を形成するに際しては、先ず、図5
(b)に示すように矩形ワーク11の長手方向両側面に
第1のワーク一体化治具361と第2のワーク一体化治
具362の側面をワックス等の接着剤によって貼着し
て、矩形ワーク11と第1のワーク一体化治具361お
よび第2のワーク一体化治具362を一体化する(ワー
ク一体化工程)。
【0020】上述したように矩形ワーク11と第1のワ
ーク一体化治具361および第2のワーク一体化治具3
62を一体化したならば、これを図6に示すように吸着
チャック332上に配設されたワーク保持手段35のセ
ット位置に位置付けられた第1の固定部材352と第2
の固定部材353上にセットする。このとき、第2のワ
ーク一体化治具362を第2の固定部材353に形成さ
れたL字状の位置決め部353b、353cに当接する
ことにより、所定位置にセットすることができる。そし
て、第1の固定部材352および第2の固定部材353
の上面に開口する吸引口352aおよび353aに接続
された吸引手段によって吸引することにより、矩形ワー
ク11と一体化された第1のワーク一体化治具361と
第2のワーク一体化治具362が第1の固定部材352
および第2の固定部材353上に吸引固定される(ワー
ク固定工程)。なお、上記ワーク一体化工程を第2の固
定部材353および第1の固定部材352上で実施して
もよい。
【0021】次に、矩形ワーク11を保持したワーク保
持手段35が配設されたチャックテーブル33を、案内
レール32、32に沿ってアライメント手段17の直下
まで移動せしめる。そして、チャックテーブル33がア
ライメント手段17の直下に位置付けられると、アライ
メント手段17によって矩形ワーク11に形成されてい
る切断ラインが検出され、精密位置合わせ作業が行われ
る。即ち、図7に示すように加工装置に備えられている
モニター171に矩形ワーク11に形成されている切断
ライン11aが拡大して表示される。また、モニター1
71には、チャックテーブル33上に保持された矩形ワ
ーク11が所定位置にあるときの右側アライメントパタ
ーン172および左側アライメントパターン173が表
示されている。この右側アライメントパターン172お
よび左側アライメントパターン173と上記切断ライン
11aが所定の距離をもって平行になるようにチャック
テーブル33を回転させて精密位置合わせ作業を行い、
切断すべき領域を検出する(アライメント工程)。
【0022】上述したように、矩形ワーク11の切断す
べき領域が検出されたならば、図8に示すように切断す
べき領域に上記回転スピンドル56に取り付けられた複
合工具54の切断ブレード542を作用させて、矩形ワ
ーク11を棒状ワーク111と残りの矩形ワークとに切
断する(切断工程)。即ち、矩形ワーク11が固定され
たワーク保持手段35を保持したチャックテーブル33
を切削送り方向である矢印Xで示す方向に移動すること
により、チャックテーブル33に保持された矩形ワーク
11は複合工具54の切断ブレード542により所定の
切断ライン11aに沿って切断される。
【0023】上記切断工程によって矩形ワーク11を棒
状ワーク111と残りの矩形ワークとに切断したら、離
間機構354を作動して第1の固定部材352を図6乃
至図8に示すセット位置から図9に示す離間位置に作動
せしめる。この結果、第1の固定部材352に固定され
た第1のワーク一体化治具361に貼着された棒状ワー
ク111と、第2の固定部材353に固定された第2の
ワーク一体化治具362に貼着された残りの矩形ワーク
11とが離間せしめられる(ワーク分離工程)。
【0024】上記ワーク分離工程によって第2の固定部
材353が離間位置に位置付けられた状態で、先ず図1
0(a)に示すように第2の固定部材353に固定され
た第2のワーク一体化治具362に貼着された残りの矩
形ワーク11の切断面に上記回転スピンドル56に取り
付けられた複合工具54の研磨ホイール543を作用さ
せて、該切断面を面粗さが20nm(ナノメートル)以
下の精度になるまで研磨する(第1の切断面研磨工
程)。即ち、スピンドルユニット5を矢印Yで示す方向
および矢印Zで示す方向に移動調整して、回転スピンド
ル56に取り付けられた複合工具54の研磨ホイール5
43の端面が残りの矩形ワーク11の切断面に作用する
位置に位置付け、チャックテーブル33を矢印Xで示す
方向に移動することにより、第2の固定部材353に固
定された第2のワーク一体化治具362に貼着された残
りの矩形ワーク11の切断面を研磨することができる。
第1の切断面研磨工程が終了したら、図10(b)に示
すようにワーク保持手段35が配設された吸着チャック
332、即ちチャックテーブル33を180度回転す
る。そして、上記第1の切断面研磨工程と同様に第1の
固定部材352に固定された第1のワーク一体化治具3
61に貼着された棒状ワーク111の切断面に上記回転
スピンドル56に取り付けられた複合工具54の研磨ホ
イール543を作用させて、該切断面を面粗さが20n
m(ナノメートル)以下の精度になるまで研磨する(第
2の切断面研磨工程)。このように、矩形ワーク11の
切断作業とその切断面の研磨作業は、チャックテーブル
33に配設されたワーク保持手段35に矩形ワーク11
が保持された状態で行われるので、その作業効率が飛躍
的に向上する。
【0025】上述したように第1の切断面研磨工程およ
び第2の切断面研磨工程が終了したら、図11(a)に
示すように棒状ワーク111が貼着されている第1のワ
ーク一体化治具361を第1の固定部材352から取り
外す。この取り外しは、第1の固定部材352に接続さ
れた図示しない吸引手段による吸引作用を停止すること
によって容易に行うことができる。そして、図11
(b)に示すように第1の固定部材352から取り外さ
れた第1のワーク一体化治具361に貼着されている棒
状ワーク111を取り外し、次の工程に送り出す(棒状
ワーク取り外し工程)。
【0026】一方、第2の固定部材353に固定された
第2のワーク一体化治具362には、更に切断して棒状
ワーク111に分離しなければならない残りの矩形ワー
ク11が貼着されている。この残りの矩形ワーク11を
切断するとともに、その切断面を研磨するためには、上
記第1の切断面研磨工程によって研磨された切断面に第
1のワーク一体化治具361を貼着して一体化した状態
で上記切断および研磨加工を遂行する必要がある。そこ
で、第2の固定部材353に固定された第2のワーク一
体化治具362に貼着されている残りの矩形ワーク11
の上記第1の切断面研磨工程によって研磨された切断面
に、上記棒状ワーク取り外し工程において棒状ワーク1
11を取り外した第1のワーク一体化治具361をワッ
クス等の接着剤により貼着して、残りの矩形ワーク11
と第1のワーク一体化治具361および第2のワーク一
体化治具362を一体化する(残ワーク一体化工程)。
なお、この残ワーク一体化工程は、残りの矩形ワーク1
1を貼着した第2のワーク一体化治具362が第2の固
定部材353上に位置付けられている状態で行うことも
できる。
【0027】残ワーク一体化工程が終了したら、その後
上記ワーク固定工程、アライメント工程と、切断工程
と、ワーク分離工程と、切断面研磨工程と、棒状ワーク
取り外し工程と、残ワーク一体化工程とを最後の棒状ワ
ーク111を分離するまで順次繰り返し遂行する。
【0028】以上、本発明をアルチック基板から記録媒
体用のヘッドを形成する実施形態に基づいて説明した
が、本発明は実施形態のみに限定されるものではなく、
本発明の趣旨の範囲で種々の変形は可能である。即ち、
本発明は矩形部材を切断分割するとともに、その切断面
を研磨して棒状部材を形成する場合に、広く適用するこ
とができる。
【0029】
【発明の効果】本発明による矩形部材を棒状部材に形成
する加工方法および加工装置は以上のように構成されて
いるので、次の作用効果を奏する。
【0030】即ち、本発明によれば、ワーク保持手段に
矩形ワークが保持された状態で、棒状ワークの切断作業
とその切断面の研磨作業が行われるので、切断及び研磨
作業を効率よく実施することができる。従って、本発明
によれば、矩形ワークが切断分割された棒状ワークを加
工装置のワーク保持手段から取り外す際には、棒状ワー
クの切断面は所望の面精度に研磨されているので、矩形
ワークを棒状ワークに切断分割した後にこの分割された
棒状ワークを研磨装置にセットして切断面を研磨する従
来の加工方法に比して、その作業効率を飛躍的に向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による矩形部材を棒状部材に形成する加
工方法を実施するための加工装置の一実施形態を示す斜
視図。
【図2】図1に示す加工装置の要部斜視図。
【図3】図1に示す加工装置に装備されるワーク保持手
段の一実施形態を示す斜視図。
【図4】図1に示す加工装置に装備される複合工具を回
転スピンドルに装着した状態を示す斜視図。
【図5】本発明の加工方法におけるワーク一体化工程を
示す斜視図。
【図6】本発明の加工方法におけるワーク固定工程を示
す斜視図。
【図7】本発明の加工方法におけるアライメント工程を
示す斜視図。
【図8】本発明の加工方法における切断工程を示す斜視
図。
【図9】本発明の加工方法におけるワーク分離工程を示
す斜視図。
【図10】本発明の加工方法における切断面研磨工程を
示す斜視図。
【図11】本発明の加工方法における棒状ワーク取り外
し工程を示す斜視図。
【図12】本発明の加工方法における残ワーク一体化工
程を示す斜視図。
【図13】従来の矩形ワークから棒状ワークを形成する
加工方法の説明図。
【符号の説明】
1:アルチック円盤基板 11:矩形ワーク 111:棒状ワーク 111a:記録媒体用ヘッド用のチップ 2:静止基台 3:チャックテール機構 31:チャックテーブル機構の支持台 32:チャックテーブル機構の案内レール 33:チャックテーブル機構のチャックテール 34:チャックテーブル機構の駆動手段 35:ワーク保持手段 351:ワーク保持手段の基板 352:第1の固定部材 353:第2の固定部材 354:離間機構 355:案内レール 361:第1のワーク一体化治具 362:第2のワーク一体化治具 4:スピンドル支持機構 41:チャックテーブル機構の支持台 42:チャックテーブル機構の案内レール 43:チャックテーブル機構の可動支持基台 44:チャックテーブル機構の駆動手段 5:スピンドルユニット 53:スピンドルユニットのスピンドルハウジング 54:複合工具 541:円筒状の基台(ハブ) 55:スピンドルユニットの駆動手段 56:回転スピンドル 10:装置ハウジング 12:カセット 13:被加工物搬出手段 14:被加工物搬送手段 15:洗浄手段 16:洗浄搬送手段 17:アライメント手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 孝史 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 仁井 進 東京都大田区東糀谷2丁目14番3号 株式 会社デイスコ内 (72)発明者 楠部 浩司 東京都大田区東糀谷2丁目14番3号 株式 会社デイスコ内 (72)発明者 上倉 亨 東京都大田区東糀谷2丁目14番3号 株式 会社デイスコ内 (72)発明者 中生 俊彦 東京都大田区東糀谷2丁目14番3号 株式 会社デイスコ内 (72)発明者 皆川 直人 東京都大田区東糀谷2丁目14番3号 株式 会社デイスコ内 (72)発明者 金子 正信 東京都大田区東糀谷2丁目14番3号 株式 会社デイスコ内 (72)発明者 山口 晶 東京都大田区東糀谷2丁目14番3号 株式 会社デイスコ内 Fターム(参考) 3C034 AA13 BB32 BB37 BB73 BB75 CB08 CB11 DD10 3C058 AA03 AA04 AA11 AA13 AA18 AB01 AB04 AB06 AC01 BC01 CA01 CB03 CB05 3C069 AA01 BA04 CA03 EA01 5D093 FA23 FA26

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形ワークを分割して棒状部材に形成す
    るための加工方法であって、 該矩形ワークの両側面に第1のワーク一体化治具と第2
    のワーク一体化治具を接着剤で貼着して一体にするワー
    ク一体化工程と、 該第1のワーク一体化治具を固定する第1の固定部材と
    該第2のワーク一体化治具を固定する第2の固定部材お
    よび該第1の固定部材と該第2の固定部材を離間する離
    間機構とを有するワーク保持手段に、該矩形ワークに貼
    着した該第1のワーク一体化治具と該第2のワーク一体
    化治具を固定するワーク固定工程と、 該ワーク保持手段に該第1のワーク一体化治具および該
    第2のワーク一体化治具を介して保持された矩形ワーク
    を棒状に切断するために切断すべき領域を検出するアラ
    イメント工程と、 該アライメント工程で検出された領域に切断ブレードを
    作用させて該矩形ワークを棒状ワークと残りの矩形ワー
    クとに切断する切断工程と、 該切断工程によって切断された棒状ワークが貼着された
    該第1のワーク一体化治具を固定した該第1の固定部材
    と、残りの矩形ワークが貼着された該第2のワーク一体
    化治具を固定した該第2の固定部材を該離間機構によっ
    て離間せしめるワーク分離工程と、 該ワーク分離工程によって分離され該第1の固定部材に
    固定されている該第1のワーク一体化治具に貼着された
    棒状ワークの切断面と該第2の固定部部材に固定されて
    いる該第2のワーク一体化治具に貼着された残りの矩形
    ワークの切断面とを研磨ホイールによって研磨する切断
    面研磨工程と、 該第1のワーク一体化治具に貼着され切断面が研磨され
    た棒状ワークを該第1のワーク一体化治具から取り外す
    棒状ワーク取り外し工程と、 該第2のワーク一体化治具に貼着され切断面が研磨され
    た残りの矩形ワークの切断面に該第1のワーク一体化治
    具を接着剤で貼着して残りの矩形ワークを該第1のワー
    ク一体化治具と該第2のワーク一体化治具とで一体にす
    る残ワーク一体化工程と、を有し、 その後、該アライメント工程と、該切断工程と、該ワー
    ク分離工程と、該切断面研磨工程と、該棒状ワーク取り
    外し工程と、該残ワーク一体化工程と、を順次繰り返し
    遂行する、 ことを特徴とする矩形部材を棒状部材に形成する加工方
    法。
  2. 【請求項2】 該矩形ワークは、アルチック材によって
    形成されている、請求項1記載の矩形部材を棒状部材に
    形成する加工方法。
  3. 【請求項3】 矩形ワークを保持するワーク保持手段
    と、該矩形ワークを分割して棒状ワークに加工する加工
    手段とを具備し、 該ワーク保持手段は、該矩形ワークを保持するための第
    1の固定部材および第2の固定部材と、該第1の固定部
    材と該第2の固定部材を相対的に離間せしめる離間機構
    とを備え、少なくとも180度回転可能に支持されてお
    り、 該加工手段は、該矩形ワークを切断する切断ブレード
    と、切断された該矩形ワークの切断面を研磨する研磨ホ
    イールとを具備している、 ことを特徴とする矩形部材を棒状部材に形成する加工装
    置。
  4. 【請求項4】 該加工手段は、円筒状の基台と、該基台
    の片側面に設けられた該切断ブレードと、該基台の他側
    面に設けられた該研磨ホイールとからなる複合工具を具
    備している、請求項3記載の矩形部材を棒状部材に形成
    する加工装置。
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