JP2002061202A - 基礎構造及びその構築方法 - Google Patents

基礎構造及びその構築方法

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JP2002061202A JP2000252197A JP2000252197A JP2002061202A JP 2002061202 A JP2002061202 A JP 2002061202A JP 2000252197 A JP2000252197 A JP 2000252197A JP 2000252197 A JP2000252197 A JP 2000252197A JP 2002061202 A JP2002061202 A JP 2002061202A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】引抜力に伴う杭やスラブの破壊を防止しつつ構
造物の転倒を防止する。 【構成】本発明に係る基礎構造は、圧縮材であるRC杭
1の頭部から突出する補強材である鉄筋5をその周囲に
減衰部材としての高減衰ゴム6を配置した状態にて基礎
部材としてのRC基礎スラブ2内に埋設してあるが、該
RC基礎スラブには定着スリーブ3を埋設してあり、鉄
筋5及びその周囲に配置された高減衰ゴム6は、定着ス
リーブ3内に挿入される形で基礎スラブ2に埋設してあ
る。一方、RC基礎スラブ2内には、鉄筋5の頂部近傍
を取り囲むように頂部空間9を形成してあるとともに、
該頂部空間の下方に形成された当接面8との間に間隙d
が形成されるよう、ストッパー10を鉄筋5の頂部近傍
に取り付けてある。なお、頂部空間9は、鉄筋5の頂部
近傍を取り囲むように取り付けられた中空型枠部材4の
内部空間として形成され、当接面8は該中空型枠材の底
面として形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてRC杭、
SRC杭といったコンクリート系圧縮材の基礎構造及び
その構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】杭基礎は、上部構造物の鉛直荷重を支持
することが主目的であって圧縮強度特性が重要となるこ
とは言うまでもないが、地震時には、上部構造物からの
水平力によって杭頭に大きなせん断力や曲げモーメント
が作用するのみならず、振動方向の水平幅に対する高さ
の比率によっては、上部構造物にロッキング振動が生じ
て端部側が浮き上がろうとするため、該箇所に接続され
た杭に大きな引抜力が作用することがある。
【0003】かかる場合には、杭に過大な引抜力が作用
し、該杭あるいは杭が接合された基礎スラブに亀裂が生
じて引張破壊を生じたり、引抜力作用下の曲げ耐力やせ
ん断耐力の低下によって、曲げ破壊やせん断破壊が生
じ、その結果、杭本来の鉛直荷重を支持する機能が失わ
れるといった事態を招く。
【0004】このような状況を踏まえ、本出願人は、上
部構造物のロッキング振動による杭や基礎スラブの破壊
を防止すべく、杭頭部から突出する主筋と基礎スラブと
の鉛直相対変位を許容する接合形式を検討してきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる接合形式によれ
ば、剛接合のときとは異なり、杭やスラブに引き抜き力
が作用するのを防止することが可能となる。
【0006】しかしながら、きわめて大きな地震に遭遇
した場合には、上部構造物のロッキング振動により杭頭
部の主筋が基礎スラブから完全に抜け出てしまい、構造
物が転倒するおそれがあるため、基礎スラブ内での杭主
筋の定着長さを十分に確保しなければならないという問
題を生じていた。
【0007】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、引抜力に伴う杭やスラブの破壊を防止しつつ
構造物の転倒を防止することが可能な基礎構造及びその
構築方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る基礎構造は請求項1に記載したよう
に、杭又は柱からなる圧縮材の頭部にスラブ又はフーチ
ングからなる基礎部材が接合されるとともに前記圧縮材
及び前記基礎部材のうち、少なくともいずれか一方がコ
ンクリートで形成されてなる基礎構造において、前記圧
縮材の頭部から突出する補強材を該補強材の周囲に所定
の減衰部材が配置された状態にて前記基礎部材内に埋設
して前記補強材と前記基礎部材との鉛直相対変位を前記
減衰部材で減衰させるように構成するとともに、前記補
強材の頂部近傍を取り囲む頂部空間を前記基礎部材内に
設け、該頂部空間の下方に形成された当接面との間に所
定の間隙が形成されるよう前記補強材の頂部近傍に所定
のストッパーを取り付けたものである。
【0009】また、本発明に係る基礎構造の構築方法は
請求項2に記載したように、杭又は柱からなる圧縮材の
頭部にコンクリートで形成されたスラブ又はフーチング
からなる基礎部材が接合されてなる基礎構造の構築方法
において、前記圧縮材の頭部から突出する補強材の周囲
に所定の減衰部材を配置するとともに該補強材の頂部近
傍に所定のストッパーを取り付け、前記ストッパーを取
り囲むようにかつ該ストッパーの下方に所定の間隙が形
成されるように前記補強材の頂部近傍に中空型枠部材を
取り付け、かかる状態で前記減衰部材及び前記中空型枠
部材の周囲にコンクリートを打設して前記基礎部材を形
成するものである。
【0010】また、本発明に係る基礎構造の構築方法
は、収縮自在なコンクリート流入防止材を前記中空型枠
部材内に充填し、しかる後に前記コンクリートを打設す
るものである。
【0011】本発明に係る基礎構造及びその構築方法に
おいては、圧縮材の頭部から突出する補強材が該補強材
の周囲に所定の減衰部材が配置された状態にて基礎部材
内に埋設してあるため、上部構造物にロッキング振動が
生じた場合、圧縮材から突出する補強材は、基礎部材内
から抜け出すとともに、その抜け出しに伴って減衰部材
による減衰力が発生する。
【0012】すなわち、補強材と基礎部材との鉛直相対
変位が許容されることによって、圧縮材や基礎部材にお
ける引張応力の発生が未然に防止されるとともに、上述
した鉛直相対変位の発生に伴って減衰部材が減衰力を発
生させるため、上部構造物のロッキング振動は速やかに
収れんする。
【0013】一方、補強材の頂部近傍を取り囲む頂部空
間を基礎部材内に設け、該頂部空間の下方に形成された
当接面との間に所定の間隙が形成されるように補強材の
頂部近傍に所定のストッパーを取り付けてあるため、補
強材と基礎部材との鉛直相対変位に一定の制限が設けら
れることとなり、上部構造物の転倒が未然に防止され
る。
【0014】すなわち、かかる鉛直相対変位がストッパ
ーと頂部空間下方に形成された当接面との間隙内に収ま
っている場合、いいかえれば、中小地震の場合には、上
部構造物は上述したように圧縮材及び基礎部材に引張応
力を発生させることなく、しかも補強材と基礎部材との
鉛直相対変位に伴う減衰作用によってロッキング振動が
抑制されるが、大地震の場合には、補強材に取り付けら
れたストッパーが基礎部材内の頂部空間下方に形成され
た当接面に当たって鉛直相対変位が拘束されるため、補
強材が基礎部材から抜け出すおそれはなくなり、かくし
て、上部構造物の転倒が未然に防止される。
【0015】圧縮材としては、主として杭が該当する
が、地下階などの柱も含まれる。基礎部材としては、主
として基礎スラブや地下スラブが該当するが、フーチン
グも含まれる。補強材としては、鉄筋をはじめ鉄骨も含
まれる。
【0016】減衰部材をどのように構成するかは任意で
あり、摩擦減衰型、粘性減衰型、履歴減衰型のいずれを
用いてもかまわない。
【0017】摩擦減衰型の減衰部材を用いる場合は、補
強材と基礎部材との隙間に粒状あるいは粉状物質を充填
してこれを減衰部材とし、これら粒状物質あるいは粉状
物質の相互接触による摩擦熱を利用したり、減衰部材の
摩擦面と補強材又は基礎部材の接触面との滑動に伴う摩
擦熱を利用したりすることができるが、かかる減衰部材
としては、例えば自動車用ブレーキに使用されている摩
擦材、例えば金属粉を焼結させた焼結合金パッドを使用
することが考えられる。
【0018】粘性減衰型の減衰部材を用いる場合は、補
強材と基礎部材との隙間に減衰部材として粘弾性材を充
填することによって粘性抵抗を利用することができる。
【0019】履歴減衰型の減衰部材を用いる場合は、補
強材の引抜き動作に係る運動エネルギーは、減衰部材自
体の履歴減衰によって吸収され、引抜き動作を速やかに
減衰することができるが、かかる減衰部材としては、例
えば高減衰ゴムや減衰性の高い樹脂を補強材と基礎部材
との隙間に注入固化させて使用することが考えられる。
【0020】ストッパーと当接面との間に間隙を設ける
にあたっては、中小地震時は構造物のロッキング振動を
十分吸収できるようになおかつ大地震時には浮き上がり
を拘束して構造物の転倒を防止できるように適宜その大
きさを設定すればよい。
【0021】ストッパーをどのように構成するかは任意
であり、例えば、ナットで構成して補強材に螺合するよ
うにしたり、プレートで構成したものを補強材に溶接し
たりする構成が考えられる。
【0022】基礎部材のコンクリートを打設する前に補
強材の頂部近傍に取り付ける中空型枠部材は、打設時の
コンクリートの圧力に耐えられる強度を有するととも
に、コンクリート打設後は頂部空間となる内部空間にコ
ンクリートが流入することのないよう高い水密性を保持
できるものであればその構造や取付け方法は任意である
が、収縮自在なコンクリート流入防止材を中空型枠部材
内に充填し、しかる後にコンクリートを打設するように
したならば、中空型枠部材に高い水密性をもたせなくと
も、コンクリート打設時における中空型枠部材内へのコ
ンクリート流入を防止することができる。なお、コンク
リート流入防止材は収縮自在であるので、地震時におけ
る頂部空間内でのストッパーの上下動、すなわち補強材
と基礎部材との鉛直相対変位を妨げることもない。
【0023】コンクリート流入防止材は、中空型枠部材
内へのコンクリートの流入を防止しなおかつコンクリー
ト打設後における頂部空間内でのストッパーの上下動を
許容するのであればどのように構成するかは任意であ
り、例えば、ゴムやクッション材等の低剛性の材料を用
いることが考えられる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る基礎構造及び
その構築方法の実施の形態について、添付図面を参照し
て説明する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等に
ついては同一の符号を付してその説明を省略する。
【0025】図1(a)は、本実施形態に係る基礎構造を
示した全体断面図、図1(b)は杭頭近傍の詳細断面図で
ある。本実施形態に係る基礎構造は図1(a)でわかるよ
うに、圧縮材であるRC杭1の頭部から突出する補強材
である鉄筋5をその周囲に減衰部材としての高減衰ゴム
6を配置した状態にて基礎部材としてのRC基礎スラブ
2内に埋設してあるが、該RC基礎スラブには同図(b)
に示すように定着スリーブ3を埋設してあり、鉄筋5及
びその周囲に配置された高減衰ゴム6は、定着スリーブ
3内に挿入される形で基礎スラブ2に埋設してある。
【0026】定着スリーブ3は、図1(c)に示すよう
に、全体をほぼ中空円筒形状に形成し、その外周面に凹
凸7を設けてRC基礎スラブ2との付着強度を確保する
ように構成してある。かかる定着スリーブ3は、例えば
繊維強化プラスチックで形成することができる。
【0027】高減衰ゴム6は、鉄筋5と定着スリーブ3
との隙間に充填して構成してあり、鉄筋5とRC基礎ス
ラブ2との間で鉛直相対変位が生じたとき、該変位が強
制変形として作用して履歴減衰が発揮されるようになっ
ている。
【0028】一方、RC基礎スラブ2内には、図1(b)
でよくわかるように鉄筋5の頂部近傍を取り囲むように
頂部空間9を形成してあるとともに、該頂部空間の下方
に形成された当接面8との間に間隙dが形成されるよ
う、ストッパー10を鉄筋5の頂部近傍に取り付けてあ
る。ストッパー10は、例えばリング状鋼板を鉄筋5に
嵌め込んだ上、溶接等で固定するようにすればよい。
【0029】ストッパー10と当接面8との間に間隙d
を設けるにあたっては、中小地震時には、図示しない上
部構造物のロッキング振動を十分吸収できるよう、ま
た、大地震時には、ロッキング振動による上部構造物の
浮き上がりを拘束してその転倒を防止できるよう、その
大きさを適宜設定する。
【0030】なお、頂部空間9は、鉄筋5の頂部近傍を
取り囲むように取り付けられた中空型枠部材4の内部空
間として形成され、当接面8は、該中空型枠材の底面と
して形成される。
【0031】本実施形態に係る基礎構造を構築するに
は、まず、RC杭1を現場打設しあるいは既製のものを
打ち込んだ後、図2(a)に示すように、該RC杭の天端
から上方に突出している鉄筋5に定着スリーブ3を嵌め
込み、該定着スリーブと鉄筋5との隙間に同図矢印に示
すように高減衰ゴム6を注入する。
【0032】このとき、定着スリーブ3の中心を鉄筋5
の中心に位置合わせすることによって、定着スリーブ3
と鉄筋5との隙間間隔が全周でほぼ同寸法となるように
するのがよい。
【0033】次に、図2(b)に示すように、鉄筋5の頂
部近傍にストッパー10を取り付け、次いで、該ストッ
パーを取り囲むようにかつ該ストッパーの下方に所定の
間隙dが形成されるように鉄筋5の頂部近傍に中空型枠
部材4を取り付ける。
【0034】このとき、中空型枠部材4は、打設時のコ
ンクリートの圧力に耐えられる強度を有するとともに、
コンクリート打設後は頂部空間9となる内部空間にコン
クリートが流入することのないよう高い水密性を保持で
きるように取り付ける。
【0035】中空型枠部材4の取付けが完了したなら
ば、RC基礎スラブ2の型枠工事を行った後、コンクリ
ート打設を行ってRC基礎スラブ2を形成し、定着スリ
ーブ3及び中空型枠部材10を該スラブ内に埋設する。
なお、RC杭1の天端とRC基礎スラブ2の底面との間
については、引張力が伝達しないように縁を切ってお
く。
【0036】図3及び図4は本実施形態に係る基礎構造
及びその構築方法の作用を示した図である。本実施形態
に係る基礎構造及びその構築方法においては、RC杭1
の頭部から突出する鉄筋5を該鉄筋の周囲に配置された
高減衰ゴム6とともに定着スリーブ3内に挿入された状
態にてRC基礎スラブ2内に埋設してあるため、図3に
示すように、上部構造物11に地震によるロッキング振
動が生じた場合、RC杭1から突出する鉄筋5は、RC
基礎スラブ2内から抜け出すとともに、その抜け出しに
伴って高減衰ゴム6による減衰力が発生する。
【0037】すなわち、鉄筋5とRC基礎スラブ2との
鉛直相対変位が許容されることによって、RC杭1やR
C基礎スラブ2における引張応力の発生が未然に防止さ
れるとともに、上述した鉛直相対変位の発生に伴って高
減衰ゴム6から減衰力を発生させるため、上部構造物1
1のロッキング振動は速やかに収れんする。
【0038】一方、図1で説明したように、鉄筋5の頂
部近傍を取り囲む頂部空間9をRC基礎スラブ2内に設
け、該頂部空間の下方に形成された当接面8との間に所
定の間隙dが形成されるように鉄筋5の頂部近傍に所定
のストッパー10を取り付けてあるため、鉄筋5とRC
基礎スラブ2との鉛直相対変位に一定の制限が設けられ
ることとなり、上部構造物11の転倒が未然に防止され
る。
【0039】すなわち、かかる鉛直相対変位がストッパ
ー10と頂部空間9下方に形成された当接面8との間隙
d内に収まっている場合、いいかえれば、中小地震の場
合には、上部構造物11は、上述したようにRC杭1及
びRC基礎スラブ2に引張応力を発生させることなく、
しかも鉄筋5とRC基礎スラブ2との鉛直相対変位に伴
う減衰作用によってロッキング振動が抑制されるが、大
地震の場合には、図4に示すように、鉄筋5に取り付け
られたストッパー10がRC基礎スラブ2内の頂部空間
9下方に形成された当接面8に当たって鉛直相対変位が
拘束されるため、鉄筋5がRC基礎スラブ2から抜け出
すおそれはなくなり、かくして、上部構造物11の転倒
が未然に防止される。
【0040】以上説明したように、本実施形態に係る基
礎構造及びその構築方法によれば、中小地震時には、高
減衰ゴム6による減衰作用を受けつつ設定された間隙d
の範囲内で鉄筋5とRC基礎スラブ2との鉛直相対変位
が許容されるので、RC杭1やRC基礎スラブ2には引
張応力が発生せず、それらの引張破壊並びに引抜力に伴
う曲げ耐力やせん断耐力の低下による曲げ破壊やせん断
破壊を未然に防止することが可能となる。
【0041】一方、大地震時には、間隙dを超える鉄筋
5とRC基礎スラブ2との鉛直相対変位が拘束されるの
で、上部構造物11のロッキング振動によるRC基礎ス
ラブ2の浮き上がりはその範囲内で行われることとな
り、上部構造物11が転倒することを未然に防止するこ
とができる。
【0042】本実施形態では、RC杭を前提とし、その
杭頭から突出する鉄筋を定着スリーブ3に挿入するよう
にしたが、圧縮材としてはRC杭に限られず、例えばS
RC杭であれば、該杭から突出する鉄骨に定着材を被せ
るようにしてもよい。
【0043】また、本実施形態では、圧縮材をRC杭
1、基礎部材をRC基礎スラブ2としたが、本発明に係
る基礎構造はかかる構成に限定されるものではなく、圧
縮材が鋼管杭の場合であっても基礎部材であるRC基礎
スラブの引張破壊を防止することができるし、基礎部材
が鋼製梁で構成されるような場合であっても、RC杭の
引張破壊を防止することができる。
【0044】また、本実施形態では、減衰部材として高
減衰ゴム6を使用したが、これに代えて減衰性の高い樹
脂を注入するようにしてもよい。
【0045】また、本実施形態では、高減衰ゴム6を注
入固化させるように構成したが、これに代えて、鉄筋5
に高減衰ゴム等で形成した減衰シートを巻き付け、その
上から定着スリーブ3を被せるようにしてもよい。
【0046】また、本実施形態では、減衰部材として履
歴減衰型の材料を使用したが、これに代えて、粘性減衰
型や摩擦減衰型の減衰部材を使用してもよい。摩擦減衰
型の減衰部材を使用した場合は、例えば、金属粉を付着
させて構成した外周摩擦面を設けて減衰部材を構成する
ことができ、かかる場合においては、円筒状の減衰部材
を鉄筋5に被せて溶接等により該鉄筋に固定し、該減衰
部材の上から定着スリーブ3を被せるようにすればよ
い。
【0047】また、本実施形態では、減衰部材である高
減衰ゴム6を定着スリーブ3と鉄筋5との間に充填する
ようにしたが、かかる定着スリーブ3は必ずしも必要で
はなく、場合によっては、シート状の高減衰ゴムを鉄筋
5の周囲に巻き付け、かかる状態でRC基礎スラブ2を
構築するようにしてもよい。
【0048】また、本実施形態では、中空型枠部材4
は、打設時のコンクリートの圧力に耐えられる強度を有
するとともに、コンクリート打設後は頂部空間9となる
内部空間にコンクリートが流入することのないよう高い
水密性を保持して取り付けるようにしたが、これにかえ
て、図5に示すように、収縮自在なコンクリート流入防
止材21を中空型枠部材4内に充填し、しかる後にコン
クリートを打設するようにしてもよい。かかる構成によ
れば、中空型枠部材4に高い水密性をもたせなくとも、
コンクリート打設時における中空型枠部材4内へのコン
クリート流入を防止することができる。なお、コンクリ
ート流入防止材21は収縮自在であるので、地震時にお
ける頂部空間9内でのストッパー10の上下動、すなわ
ち鉄筋5とRC基礎スラブ2との鉛直相対変位を妨げる
こともない。
【0049】コンクリート流入防止材21は、中空型枠
部材4内へのコンクリートの流入を防止しなおかつコン
クリート打設後における頂部空間9内でのストッパー1
0の上下動を許容するのであればどのように構成するか
は任意であり、例えば、ゴムやクッション材等の低剛性
の材料を用いることが考えられる。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る基礎構
造及びその構築方法によれば、中小地震時には、減衰部
材による減衰作用を受けつつ設定された間隙の範囲内で
補強材と基礎部材との鉛直相対変位が許容されるので、
圧縮材や基礎部材には引張応力が発生せず、それらの引
張破壊並びに引抜力に伴う曲げ耐力やせん断耐力の低下
による曲げ破壊やせん断破壊を未然に防止することが可
能となる。
【0051】一方、大地震時には、上述した間隙を超え
る補強材と基礎部材との鉛直相対変位が拘束されるの
で、上部構造物のロッキング振動による基礎部材の浮き
上がりは該間隙内で行われることとなり、上部構造物が
転倒することを未然に防止することができる。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る基礎構造を示した図であり、
(a)は全体断面図、(b)は杭頭近傍の詳細断面図、(c)は
一部を断面表示した定着スリーブの側面図。
【図2】本実施形態に係る基礎構造を構築している様子
を示した図。
【図3】本実施形態に係る基礎構造及びその構築方法の
作用を示した図。
【図4】本実施形態に係る基礎構造及びその構築方法の
作用を示した図。
【図5】本実施形態の変形例に係る基礎構造を示した図
で、一部を断面表示した詳細図。
【符号の説明】
1 RC杭(圧縮材) 2 RC基礎スラブ(基礎部材) 4 中空型枠部材 5 鉄筋(補強材) 6 高減衰ゴム(減衰部材) 8 当接面 9 頂部空間 10 ストッパー 21 コンクリート流入防止材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 杭又は柱からなる圧縮材の頭部にスラブ
    又はフーチングからなる基礎部材が接合されるとともに
    前記圧縮材及び前記基礎部材のうち、少なくともいずれ
    か一方がコンクリートで形成されてなる基礎構造におい
    て、 前記圧縮材の頭部から突出する補強材を該補強材の周囲
    に所定の減衰部材が配置された状態にて前記基礎部材内
    に埋設して前記補強材と前記基礎部材との鉛直相対変位
    を前記減衰部材で減衰させるように構成するとともに、
    前記補強材の頂部近傍を取り囲む頂部空間を前記基礎部
    材内に設け、該頂部空間の下方に形成された当接面との
    間に所定の間隙が形成されるよう前記補強材の頂部近傍
    に所定のストッパーを取り付けたことを特徴とする基礎
    構造。
  2. 【請求項2】 杭又は柱からなる圧縮材の頭部にコンク
    リートで形成されたスラブ又はフーチングからなる基礎
    部材が接合されてなる基礎構造の構築方法において、 前記圧縮材の頭部から突出する補強材の周囲に所定の減
    衰部材を配置するとともに該補強材の頂部近傍に所定の
    ストッパーを取り付け、前記ストッパーを取り囲むよう
    にかつ該ストッパーの下方に所定の間隙が形成されるよ
    うに前記補強材の頂部近傍に中空型枠部材を取り付け、
    かかる状態で前記減衰部材及び前記中空型枠部材の周囲
    にコンクリートを打設して前記基礎部材を形成すること
    を特徴とする基礎構造の構築方法。
  3. 【請求項3】 収縮自在なコンクリート流入防止材を前
    記中空型枠部材内に充填し、しかる後に前記コンクリー
    トを打設する請求項2記載の基礎構造の構築方法。
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