JP2002117724A - 透明導電性フイルムおよびタッチパネル - Google Patents

透明導電性フイルムおよびタッチパネル

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JP2002117724A JP2000311422A JP2000311422A JP2002117724A JP 2002117724 A JP2002117724 A JP 2002117724A JP 2000311422 A JP2000311422 A JP 2000311422A JP 2000311422 A JP2000311422 A JP 2000311422A JP 2002117724 A JP2002117724 A JP 2002117724A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性、ディスプレイ上で視認性に優れた、
特に耐擦傷性とステイッキングの発生防止に効果のある
特定のアンカー層を設けた透明導電性フイルムおよびタ
ッチパネルを提供する。 【解決手段】透明基材フイルムの少なくとも一面に、少
なくとも平均粒径1〜30nmの微粒子を含む樹脂で形
成されたRaが5〜20nmの中心線平均粗さを有する
シロキサン結合を含むアンカー層、SiOx層を形成
し、透明導電層を設けたことを特徴とする透明導電性フ
イルムとこの透明導電性フイルムを使用したタッチパネ
ルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明導電性フイルムに
関し、特にタッチパネル等に適用され、耐久性、ディス
プレイ上で視認性に優れ、特に耐擦傷性とステイッキン
グの発生防止に効果のある特定のアンカー層を設けた透
明導電性フイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、透明導電性フイルムを使用した透
明タッチパネルが多用されている。透明タッチパネル
は、指やペンによって所定位置を押圧することで、コン
ピューター などに所定の情報等を入力するものであ
る。指やペンで入力を繰り返すと、次第に透明導電膜の
抵抗値が変化し正確に情報等が入力できない、また、指
やペンによって所定位置を押圧する際、透明導電性フイ
ルムの透明導電層と、対向する透明導電層とで、接触、
非接触が繰り返し行われることにより、歪み等が発生
し、これによりニュートンリングが発生したりし問題で
あったり、接触時に指やペンを離してもその接触が非接
触にならない即ちステイッキングが発生し使用に耐えな
いなどの課題を抱えていた。このため、フィラーを含有
する有機樹脂のコーティング層を形成し、その上に透明
導電層を形成することも提案されている。しかし、フィ
ラーを含有する有機樹脂のコーティング層を介して透明
導電膜を形成すると、ニュートンリングを防止する効果
等はあるが、コーテイング層と透明導電膜との密着性が
不十分であったり、有機樹脂のコーティング層の膜硬度
が弱い等の理由で、入力耐久性に劣り、特に表面粗さが
特定以上のもでは耐擦傷性や入力耐久性、耐溶剤性に劣
るなどの課題を有するものが殆どであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、入力
耐久性に優れ、ステイッキングの発生を防止しかつ耐擦
傷性に優れた、かつ気体不透過性に優れ耐久性にも優れ
た透明導電性フイルムを提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、透
明基材フイルム(A.)の少なくとも一面に、少なくと
も平均粒径1〜30nmの微粒子を含む樹脂で形成され
たRaが4〜20nmの中心線平均粗さを有するアンカ
ー層(B.)、SiOx層(S.)、透明導電層
(C.)を設けたことを特徴とする透明導電性フイルム
であり、またアンカー層(B.)がシロキサン結合を含
む層であり、厚さが0.02〜10μmである前記の透
明導電性フイルムであり、さらにSiOx層(S.)の
厚さが2〜25nmである前記の透明導電性フイルムあ
り、またこれらの透明導電性フイルムを使用したタッチ
パネルである。
【0005】
【発明の実施態様】本発明に用いる基材フイルム
(A.)としては、特に制限はないが、加工適性や用途
的に考えれば、高い透明性を有するフイルムを使用する
ことが好ましく、例えば三酢酸セルロース、アセテート
等のセルロース系樹脂や、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂
や、ポリメチルメタクレート等のアクリル系樹脂や、ポ
リカーボネート樹脂類、ポリスルフォン樹脂等の、樹脂
フイルムを使用することが好ましい。これらのフイルム
の厚さも特に限定されないが、12〜300μmのもの
が好適に使用される。
【0006】本発明に用いるアンカー層(B.)は、そ
の層構成の樹脂等が特に限定されるものではないが、好
ましくは形成後の層としては、透明導電性フイルムとの
密着性向上や透明性の向上に寄与し、かつ微粒子との親
和性にもすぐれたものであるものが好ましい。該アンカ
ー層(B.)を形成する樹脂等構成成分としては、主と
して熱硬化型樹脂、若しくは電離放射線硬化型樹脂があ
り、前記した機能を有するものであれば特に限定されな
いがメラミン系樹脂、アクリレート系アルコール変性多
官能化合物、トリメチロールプロパンアクリレート、ト
リプロピレングリコールジアクリレート、ペンタエリス
トールトリアクリレート、1,6−へキサンジオールア
クリレート、チタネート系化合物、アルコキシシラン加
水分解縮合系樹脂(シロキサン結合含有樹脂)が挙げら
れる。なかでもアルコキシシラン加水分解縮合系成分
(シロキサン結合含有樹脂)が好ましく使用できる。ア
ンカー層(B.)の厚みは、特に限定されないが、透明
性と耐久性とのバランスから、0.02〜10μmの範
囲である。電離放射線硬化型樹脂は、少なくとも電子線
あるいは紫外線照射により硬化される樹脂を含有する塗
料から形成される。具体的には、光重合性プレポリマ
ー、光重合性モノマー、光重合開始剤を含有し、さらに
必要に応じて増感剤、非反応性樹脂、レベリング剤等の
添加剤、溶剤を含有するものである。
【0007】本発明において、入力耐久性に優れ、ステ
イッキングの発生を防止しかつ耐擦傷性に優れた透明導
電性フイルムを得るために、Raが4〜20nmの中心
線平均粗さ(JIS B 0601による、以下同)を
有するアンカー層(B.)を形成することが必要であ
り、このRaは好ましくは5〜10nmであり、そのた
めに樹脂等構成成分に含有せしめる、平均粒径1〜30
nmの微粒子の粒径は、平均粒径1〜30nmであるこ
とが必要である。Raが4nmに満たないときはステイ
ッキングの発生を防止する効果が不充分であり、Raが
20nmをこえるときはステイッキングの発生を防止す
る効果があっても耐擦傷性や入力耐久性、耐溶剤性にお
いて劣るものとなる。
【0008】本発明で用いる微粒子としては、特に制限
はないがシリカや、シリコーン樹脂粒子、アクリル樹脂
粒子、スチレン樹脂粒子、ナイロン樹脂粒子等が挙げら
れるが、微粒子としては、ハンドリング性、透明導電膜
との密着性を考えると、金属アルコキシドの加水分解物
等から作製される、コロイド状に無機酸化物微粒子が分
散した、金属酸化物ゾルが好ましい。コロイド状に分散
した微粒子は、分散剤等を使用して安定化させると更に
好ましい。無機酸化物微粒子としては、酸化珪素、酸化
アンチモン、酸化錫、酸化インジウム、酸化亜鉛、アル
ミナ、チタニア、ジルコニア等が挙げられる。なかで
も、価格や色目を考えると酸化珪素を分散したコロイダ
ルシリカが好ましい。透明導電層の導電効果を高めたい
場合には、酸化錫、酸化アンチモン−酸化錫等が好適に
用いることが出来る。粒子の形状は、球状もしくは球状
に近いものが好ましいが特に限定されるものではない。
微粒子の添加量は、特に限定されないが、使用する微粒
子の比重等により影響をうけるが、通常、樹脂固形分の
0.5〜60重量%、好ましくは5〜50重量%の範囲
である。
【0009】本発明における、SiOx層(S.)は透
明基材フイルム(A.)のアンカー層(B.)、透明導
電層(C.)を設ける側に設けてもよくまたその反対面
に設けてもよいものであるが、好ましくはアンカー層
(B.)と透明導電層(C.)の間に形成することであ
る。xとしては1.5〜2.0が好ましく、その厚さは
2〜50nmが好ましく更に好ましくは5〜15nmで
ある。2nmに満たないときは後記のSiOx層
(S.)の形成効果が僅かであり、50nmを超えると
きは透明導電層(C.)の透明性の向上等のための後熱
処理などの効果を得難いなどの問題が生じ、経済的にも
得策でない。このSiOx層(S.)の形成法は特に限
定されず電子ビーム蒸着法、加熱蒸着法、スパッタリン
グ法、等公知の方法が適宜選択採用される。このSiO
x層(S.)の形成によって、得られる透明導電性フイ
ルムの透明性が向上しかつ、ペン入力等に耐えられる、
さらに該SiOx層(S.)の水蒸気バリヤー性による
と考えられる透明導電層(C.)の劣化を抑制する等、
耐久性も向上する。本発明は、透明基材フイルム
(A.)の少なくとも一面に、少なくとも平均粒径1〜
30nmの微粒子を含む樹脂で形成されたRaが4〜2
0nmの中心線平均粗さを有するアンカー層(B.)、
SiOx層(S.)、透明導電層(C.)を設けたこと
を特徴とする透明導電性フイルムであるが、透明基材フ
イルム(A.)の一面にアンカー層(B.)、SiOx
層(S.)、透明導電層(C.)を順次設ける場合は、
透明基材フイルム(A.)の他の一面にハードコート層
を設けてもよく、さらに該ハードコート層上にシリコン
−フッ素系等の防汚層を設けてもよいし、透明基材フイ
ルム(A.)とアンカー層(B.)との間にハードコー
ト層や他の層を設けてもよい。
【0010】本発明でいうハードコート層とは鉛筆硬度
がH以上のものであり、ハードコート層形成としては、
特に限定されないが、樹脂熱硬化型樹脂、若しくは電離
放射線硬化型樹脂が挙げられ、メラミン系樹脂、アクリ
レート系アルコール変性多官能化合物、トリメチロール
プロパンアクリレート、トリプロピレングリコールジア
クリレート、ペンタエリストールトリアクリレート、
1,6−へキサンジオールアクリレート、チタネート系
化合物、アルコキシシラン加水分解縮合系樹脂(シロキ
サン結合含有樹脂)が例示できる。例えば電離放射線塗
料を用いたハードコート層の形成方法としては、通常の
塗工方法、例えば、バー、ブレード、スピン、グラビ
ア、スプレー等のコーティングで行うことができる。
【0011】本発明における透明導電層(C.)として
は、金属アルコキシド等の加水分解物をコーティングす
ることによって形成される無機酸化物を主成分とするコ
ーティング層や、若しくは、CVD、EB蒸着、イオン
プレーティグ、スパッタリング、等によって形成される
ものであり、インジウム−錫系(ITO)、ZnO2
系、CdO系、SnO2系等が適宜選択使用されるもの
である。なかでも、インジウム−錫系(ITO)が好ま
しく、インジウム−錫系(ITO)における錫の含有量
が5〜15モル%であるものが特に好ましく、このイン
ジウム−錫系(ITO)においては、非結晶性のもので
もよく、結晶性のものでもよく勿論非結晶性−結晶性の
中間性(混合タイプ)のものでもよい。かくして、得ら
れた透明導電性フイルムは種々透明導電性を要求する分
野、装置に使用されるが、なかでもタッチパネルの透明
電極として好適に使用できる。
【0012】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
する *実施例1 厚さ175μmのポリエチレンテレフタレートフイルム
一面上に6官能アクリレートモノマー50部、2官能ウ
レタンアクリレート31部、光開始剤3部、トルエン1
00部からなる塗料をハードコート樹脂バインダー部分
の硬化後の厚みが3μmになるようにメイヤーバーにて
塗布し、溶剤乾燥後、高圧水銀灯にて紫外線を300m
J/cm2照射し硬化させてハードコート層を形成した
(該ハードコート層の鉛筆硬度は2Hであった)。ポリ
エチレンテレフタレートフイルムの該ハードコート層を
設けた面の反対面上に、アルコキシシランの加水分解物
(実施例1と同じシロキサン結合含有樹脂成分含量)、
シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン、平均粒径
12nmのオルガノシリカゾルメチルイソブチルケトン
分散液(実施例1と同じシロキサン結合含有樹脂成分含
量)の混合液(固形分比、シロキサン結合含有樹脂成
分:オルガノシリカゾル成分=5.2:4.8重量比)
を、キスコートで塗布し乾燥厚さ0.02μmのアンカ
ー層を形成した。該アンカー層のRaは7.57nm
(Rzは56.3nm、測定レンジ500μm)であっ
た。このアンカーコート層上に、SiO2の10nmス
パッタリングによる薄膜を形成し、このSiO2薄膜上
に、透明導電層としてITO膜を、インジウム:錫=9
0:10(金属、モル比)のターゲットを使用し、真空
室内を10−3Paとし、ArとO2の混合ガスを導入
しながら5×10−1PaとしてDCスパッタリングで
厚さ30nmに形成し、150℃で24時間熱処理し、
透明導電性フイルムを得た。この透明導電性フイルムの
ITO膜の抵抗値は470Ω/□であり全光線透過率は
85.3%であった。得られた透明導電性フイルムを1
0cm×15cmの大きさに裁断し、2枚をITO膜が
向き合うようにして、端部を固定し、ガラス板上に固定
し、一方のポリエチレンテレフタレートフイルムのハー
ドコート層側からポリアセタール樹脂性棒の円形端部
(1cm2面積)で1Kg/cm2の加圧で圧しながら1
0cm/秒の速さでドローイングした。このドローイン
グによるITO膜同士のくっつき(ステイッキング)が
見られず、ITO膜の見かけの変化も見られず、入力耐
久性、耐溶剤性においても問題はなかった。
【0013】*実施例2 アンカー層のRaが7.12nm(Rzは66.3n
m、測定レンジ500μm)である以外は実施例1と同
様にして透明導電性フイルムを得た。得られた透明導電
性フイルムを10cm×15cmの大きさに裁断し、2
枚をITO膜が向き合うようにして、端部を固定し、ガ
ラス板上に固定し、一方のポリエチレンテレフタレート
フイルムのハードコート層側からポリアセタール樹脂性
棒の円形端部(1cm2面積)で1Kg/cm2の加圧で
圧しながら10cm/秒の速さでドローイングした。こ
のドローイングによるITO膜同士のくっつき(ステイ
ッキング)が見られず、ITO膜の見かけの変化も見ら
れず、入力耐久性、耐溶剤性においても問題はなかっ
た。
【0014】*実施例3 アンカー層のRaが4.12nm(Rzは46.3n
m、測定レンジ500μm)である以外は実施例1と同
様にして透明導電性フイルムを得た。得られた透明導電
性フイルムを10cm×15cmの大きさに裁断し、2
枚をITO膜が向き合うようにして、端部を固定し、ガ
ラス板上に固定し、一方のポリエチレンテレフタレート
フイルムのハードコート層側からポリアセタール樹脂性
棒の円形端部(1cm2面積)で1Kg/cm2の加圧で
圧しながら10cm/秒の速さでドローイングした。こ
のドローイングによるITO膜同士のくっつき(ステイ
ッキング)は極めて僅かには見られたが、ITO膜の見
かけの変化も見られず、入力耐久性、耐溶剤性において
も問題はなかった。
【0015】*実施例4 厚さ175μmのポリエチレンテレフタレートフイルム
一面上に6官能アクリレートモノマー50部、2官能ウ
レタンアクリレート31部、光開始剤3部、トルエン1
00部からなる塗料をハードコート樹脂バインダー部分
の硬化後の厚みが3μmになるようにメイヤーバーにて
塗布し、溶剤乾燥後、高圧水銀灯にて紫外線を300m
J/cm2照射し硬化させてハードコート層を形成した
(該ハードコート層の鉛筆硬度は2Hであった)。ポリ
エチレンテレフタレートフイルムの該ハードコート層を
設けた面の反対面上に、アルコキシシランの加水分解物
(シロキサン結合含有樹脂成分28.5重量%)、シク
ロヘキサノン、メチルイソブチルケトン、平均粒径12
nmのオルガノシリカゾルメチルイソブチルケトン分散
液(オルガノシリカゾル成分30重量%)の混合液(固
形分比、シロキサン結合含有樹脂成分:オルガノシリカ
ゾル成分=4:1重量比)を、キスコートで塗布し乾燥
厚さ0.03μmのアンカー層を形成した。該アンカー
層のRaは9.62nm(Rz(JIS B 0601
による、以下同)は84.1nm、測定レンジ500μ
m)であった。このアンカーコート層上に、SiO2
10nmスパッタリングによる薄膜を形成し、このSi
2薄膜上に、透明導電層としてITO膜を、インジウ
ム:錫=90:10(酸化物、モル比)のターゲットを
使用し、真空室内を10−3Paとし、ArとO2の混
合ガスを導入しながら5×10−1PaとしてDCスパ
ッタリングで厚さ30nmに形成し透明導電性フイルム
を得た。この透明導電性フイルムのITO膜の抵抗値は
257Ω/□であり全光線透過率は84.9%であっ
た。得られた透明導電性フイルムを10cm×15cm
の大きさに裁断し、2枚をITO膜が向き合うようにし
て、端部を固定し、ガラス板上に固定し、一方のポリエ
チレンテレフタレートフイルムのハードコート層側から
ポリアセタール樹脂性棒の円形端部(1cm2面積)で
1Kg/cm2の加圧で圧しながら10cm/秒の速さ
でドローイングした。このドローイングによるITO膜
同士のくっつき(ステイッキング)が見られず、ITO
膜の見かけの変化も見られず、入力耐久性、耐溶剤性に
おいても問題はなかった。
【0016】*比較例1 厚さ175μmのポリエチレンテレフタレートフイルム
一面上に6官能アクリレートモノマー50部、2官能ウ
レタンアクリレート31部、光開始剤3部、トルエン1
00部からなる塗料をハードコート樹脂バインダー部分
の硬化後の厚みが3μmになるようにメイヤーバーにて
塗布し、溶剤乾燥後、高圧水銀灯にて紫外線を300m
J/cm2照射し硬化させてハードコート層を形成した
(該ハードコート層の鉛筆硬度は2Hであった)。ポリ
エチレンテレフタレートフイルムの該ハードコート層を
設けた面の反対面上に、アルコキシシランの加水分解物
(シロキサン結合含有樹脂成分)を1Kg、シクロヘキ
サノンを1Kg、メチルイソブチルケトンを5Kgの混
合液(シロキサン結合含有樹脂成分4.0%、オルガノ
シリカゾル0%)を、キスコートで塗布し乾燥厚さ25
nmのアンカー層を形成した。該アンカー層のRaは
2.90nm(Rzは23.0nm、測定レンジ500
μm)であった。このアンカーコート層上に、透明導電
層としてITO膜を、インジウム:錫=90:10(酸
化物、モル比)のターゲットを使用し、真空室内を10
−3Paとし、ArとO2の混合ガスを導入しながら5
×10−1PaとしてDCスパッタリングで厚さ30n
mに形成し透明導電性フイルムを得た。この透明導電性
フイルムのITO膜の抵抗値は275Ω/□であり全光
線透過率は84.2%であった。得られた透明導電性フ
イルムを10cm×15cmの大きさに裁断し、2枚を
ITO膜が向き合うようにして、端部を固定し、ガラス
板上に固定し、一方のポリエチレンテレフタレートフイ
ルムのハードコート層側からポリアセタール樹脂性棒の
円形端部(1cm2面積)で1Kg/cm2の加圧で圧し
ながら10cm/秒の速さでドローイングした。このド
ローイングによるITO膜同士のくっつき(ステイッキ
ング)が見られ非接触の状態に戻らず、ITO膜の一部
が損傷するのが見られた。
【0017】
【発明の効果】本願発明の透明導電性フイルムは、タッ
チパネル等に使用した時、耐擦傷性に優れ、入力耐久性
に優れ、ステイッキングの発生を防止し得る(ITO膜
同士のくっつきのない)透明導電性フイルムであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 101:00 C08L 101:00 Fターム(参考) 4F006 AA02 AA35 AA36 AB39 AB54 BA01 CA08 DA04 4F100 AA20C AA33 AK01B AK25 AK42 AK52B AR00A AR00D BA04 BA05 BA10A BA10D BA25B BA25C CA23B DD07B DE01B EH66C GB41 JG01D JK14 JK15B JN01A JN01D YY00B YY00C 5B087 AA04 CC14 CC36 5G307 FA02 FB01 FC01 FC02 FC10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基材フイルム(A.)の少なくとも
    一面に、少なくとも平均粒径1〜30nmの微粒子を含
    む樹脂で形成されたRaが4〜20nmの中心線平均粗
    さを有するアンカー層(B.)、SiOx層(S.)、
    透明導電層(C.)を設けたことを特徴とする透明導電
    性フイルム。
  2. 【請求項2】 アンカー層(B.)がシロキサン結合を
    含む層であり、厚さが0.02〜10μmである請求項
    1記載の透明導電性フイルム。
  3. 【請求項3】 SiOx層(S.)の厚さが2〜25n
    mである請求項1記載の透明導電性フイルム。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3記載の透明導電性
    フイルムを使用したタッチパネル。
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