JP2002127724A - トーションビーム式サスペンション - Google Patents

トーションビーム式サスペンション

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JP2002127724A
JP2002127724A JP2000359212A JP2000359212A JP2002127724A JP 2002127724 A JP2002127724 A JP 2002127724A JP 2000359212 A JP2000359212 A JP 2000359212A JP 2000359212 A JP2000359212 A JP 2000359212A JP 2002127724 A JP2002127724 A JP 2002127724A
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torsion beam
opening groove
vehicle
beam type
type suspension
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JP2000359212A
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Chishiro Fujita
千城 藤田
Masatoshi Ogura
雅俊 小倉
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Daihatsu Motor Co Ltd
Futaba Industrial Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Futaba Industrial Co Ltd
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    • B60G2206/427Stabiliser bars or tubes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トーションビームがねじられたときの耐久強
度を向上させる。 【解決手段】 トーションビーム式サスペンション10
のメインパイプ11は、センターバー部12(トーショ
ンビームに相当)とアーム部13,13とを備えてい
る。センターバー部12には、両端に丸穴12b,12
bを有する開口溝12aが車幅方向に沿って設けられ、
両アーム部13,13の端部には、車輪取付部13a,
13aが設けられている。サブパイプ21は、車両前側
の端部においてピボット取付部22が接合されている。
このサスペンション10において、左右の両輪T、Tが
車体に対し逆方向にストロークする場合には、センター
バー部12がねじられ、そのねじり剛性に比例したねじ
り反力が発生するが、開口溝12aの両端には丸穴12
b,12bが形成されているため、ねじられることによ
り発生する応力がこの両端に集中することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右のトレーリン
グアームをトーションビームで結合したトーションビー
ム式サスペンションに関する。
【0002】
【従来の技術】トーションビーム式サスペンションは、
車両前後方向に延びる左右のトレーリングアームを車幅
方向に延びるトーションビームで結合したものである。
このサスペンションは、図11(a)〜(c)に示すよ
うに、左右のトレーリングアーム201の車輪取付部2
04同士をトーションビーム206で結合した後端ビー
ム式(アクスルビーム式ともいう)、左右のトレーリン
グアーム201のピボット取付部203同士をトーショ
ンビーム206で結合した前端ビーム式(ピボットビー
ム式ともいう)、左右のトレーリングアーム201のピ
ボット取付部203と車輪取付部204の中間部分同士
をトーションビーム206で結合した中間ビーム式(カ
ップルドビーム式ともいう)の3種類に細分化される。
【0003】後端ビーム式においては、トーションビー
ム206が車軸間に位置しているため横入力に対するト
ーションビーム206とトレーリングアーム201、2
01の結合強度は問題ない。また、トーションビーム2
06はロール時(左右の車輪が車体に対し逆方向にスト
ロークする時)にねじれを伴うため通常開放断面とさ
れ、トレーリングアーム201は制動力をも分担するた
め、ねじれやすくかつ面内力を取りやすい平板にするこ
とが多い。
【0004】前端ビーム式においては、平面視でコの字
状の部材にタイヤが取り付けられ、横剛性を高めるため
に、トレーリングアーム201の曲げ剛性、トーション
ビーム206の曲げ剛性、両者の結合強度を高めること
が要求される。逆に、ロール時には、トーションビーム
206がねじられるため、ねじり剛性はある程度低いこ
とが要求される。このため、トーションビーム206は
これら2つの条件を満足する断面形状にする必要があ
り、例えば断面略L字状にすることがある。
【0005】中間ビーム式においては、前端ビーム式と
同様の条件を満足する必要がある。また、バウンス時の
動きはフルトレーリング式と同じであるが、ロール時に
はセミトレーリング式の軌跡をとるため、双方の利点を
合わせ持った形式といえる。ところで、このようなトー
ションビーム式サスペンションに用いられるトーション
ビームとしては、例えば特許第3056178号公報に
開示されたものが知られている。このサスペンション
は、図12に示すように中間ビーム式であり、トーショ
ンビーム206には車幅方向に沿って延びる開口溝20
7が形成されている。このトーションビーム206のう
ち開口溝207が形成されている開断面部分は、開口溝
207が形成されていない閉断面部分に比べてねじり剛
性が低くてしなやかである。このため、例えば車体に遠
心力が働いて車体が傾き、左右両輪が車体に対し逆方向
にストロークする場合に、主にこの開断面部分がねじら
れ、トーションビームのねじり剛性に比例したねじり反
力が発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
のトーションビーム206において開断面部分がねじら
れると、開口溝207の両端に応力が集中するため、そ
こから割れが生じるおそれがあるという問題があった。
【0007】本発明は上記問題点を解決することを課題
とするものであり、トーションビームがねじられたとき
の耐久強度を向上させたトーションビーム式サスペンシ
ョンを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するため、本発明は、左右のトレーリングアーム
をトーションビームで結合したトーションビーム式サス
ペンションにおいて、前記トーションビームは、車幅方
向に沿って延びる開口溝を有し、該開口溝の両端には、
該トーションビームがねじれたときに該開口溝の両端に
かかる応力を軽減する応力軽減穴が設けられていること
を特徴とする。
【0009】本発明のトーションビーム式サスペンショ
ンでは、例えば車体に遠心力が働いて車体が傾き、左右
両輪が車体に対し互いに逆方向にストロークする場合
に、主に開口溝が形成されている開断面部分がねじら
れ、トーションビームのねじり剛性に比例したねじり反
力が発生する。このとき、開口溝の両端には応力軽減穴
が設けられているため、開口溝の両端に応力が集中する
ことがなく、ここから割れが発生するおそれもない。し
たがって、トーションビームがねじられたときの耐久強
度が向上する。
【0010】このような応力軽減穴としては、例えば
この開口溝の幅より大きな形状の穴を採用することが好
ましい。このような丸穴としては、角張った部分のない
穴であればよく、例えば略円形の穴や略楕円形の穴など
が含まれる。本発明のトーションビーム式サスペンショ
ンにおいて、トーションビームは、左右両側のトレーリ
ングアームの車体取付部と車輪取付部の中間部分同士を
結合していること、つまり中間ビーム式であることが好
ましい。この場合、車輪の動きは、トーションビーム中
央の不動点とトレーリングアームの車体取付部とを結ん
だ線を軸とするセミトレーリングアームに近似される軌
跡を持つ。このため、車輪の上下ストロークによりトー
角変化を生ずる。このトー角変化の特性は、開口溝をト
ーションビームのどこに設けるかに依存するため、必要
な特性に応じて開口溝を設ける位置を決定すればよい。
【0011】本発明のトーションビーム式サスペンショ
ンにおいて、開口溝は車両の真下から真後ろまでの間の
いずれかを向いて開口していることが好ましい。この場
合、リアサスペンションにおいてアンダーステアになる
トー角変化特性、即ちバンプ時にトー角がトーイン方向
に変化するという特性が得られるため好ましい。ここ
で、アンダーステアの場合には、車両の直進安定性がよ
く、外乱により進路を外れても車体の方向を元の進路に
戻す作用が自然に働くため好ましいのである。これに対
して、開口溝が車両上向きに開口しているとそこから異
物が入り込むため好ましくなく、開口溝が車両前向きに
開口しているとバンプ時にトー角がトーアウト方向に変
化してオーバーステアになる傾向があるため好ましくな
い。
【0012】本発明のトーションビーム式サスペンショ
ンにおいて、トーションビームは、中央が左右両側に比
べて高くなるように湾曲した形状に形成されていること
が好ましい。この場合、バンプ時のトーイン方向の変化
量が大きくなり、よりアンダーステア傾向になるため好
ましい。
【0013】本発明のトーションビーム式サスペンショ
ンにおいて、トーションビーム及び左右両側のトレーリ
ングアームの一部(車両後端側)は、平面視で車両後側
からみたときに略逆U字状のパイプにより一体に形成さ
れていることが好ましい。この場合、部品点数が少なく
なり、また、トーションビームの中央が左右両側に比べ
て高くなるように湾曲させることも容易になる。更に、
前記トーションビームの中央部を残して、その両側に前
記開口溝を設けてもよく、あるいは、左右両側の前記ト
レーリングアームにも前記開口溝を延設してもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。 [第1実施形態]図1は本実施形態の平面図、図2は正
面図(車両後方からみた図)である。本実施形態のトー
ションビーム式サスペンション10は、自動車のリアサ
スペンションであり、平面視で略U字状のメインパイプ
11と、このメインパイプ11の左右両側に取り付けら
れたサブパイプ21,21とから構成されている。
【0015】メインパイプ11は、断面略円形のパイプ
であり、車幅方向に延びるセンターバー部12と、この
センターバー部12の左右両側にて屈曲されて車両斜め
後方に延びるアーム部13,13とを備えている。そし
て、センターバー部12には、車幅方向に沿って延びる
開口溝12aが設けられ、この開口溝12aの両端に
は、開口溝12aの幅Wより大きな径の丸穴12b,1
2bが設けられている。このセンターバー部12におい
て、開口溝12aが形成されている部分つまり開断面部
分は、開口溝12aが形成されていない部分つまり閉断
面部分よりもねじり剛性が低く、しなやかである。ま
た、開口溝12aは、車両の真後ろに向かって開口して
いる。一方、両アーム部13,13の端部には、車輪T
を回転自在に支持するための車輪取付部13a,13a
が設けられている。なお、開口溝12aの幅Wは、必要
とされるトーションビームの特性(例えばねじり反力や
剛性など)に応じて適宜決定すればよい。
【0016】サブパイプ21は、車両後側の端部におい
てメインパイプ11の屈曲箇所に接合され、この屈曲箇
所から車両斜め前方に向かって延びる形状を呈してお
り、車両前側の端部において車体と連結するピボットを
取り付けるためのピボット取付部22が接合されてい
る。
【0017】このトーションビーム式サスペンション1
0のうち、メインパイプ11のセンターバー部12が本
発明のトーションビームに相当し、サブパイプ21及び
メインパイプ11のアーム部13が本発明のトレーリン
グアームに相当する。したがって、このサスペンション
10は、左右のトレーリングアームをトーションビーム
で結合した構成を有している。また、丸穴12b,12
bが本発明の応力軽減穴に相当し、ピボット取付部22
が本発明の車体取付部に相当する。なお、メインパイプ
11には周知のショックアブソーバやコイルスプリング
を取り付け可能であるが、ここではその取付構造の図示
及び説明を省略する。
【0018】次に、このトーションビーム式サスペンシ
ョン10の作用について以下に説明する。車輪取付部1
3aに車輪Tを取り付けると共に、ピボットを介してピ
ボット取付部22を車体に連結する。なお、車輪取付部
13又はその近傍にはショックアブソーバやコイルスプ
リングなどを取り付けられる。
【0019】ここで、左右の両輪T、Tが車体に対して
同じ方向の同じ量だけストロークした場合には、トーシ
ョンビーム式サスペンション10は、そのまま上下に動
き、ねじれは発生しないが、例えば車体に遠心力が働き
車体が傾き、左右の両輪T、Tが車体に対し逆方向にス
トロークする場合には、センターバー部12の開断面部
分がねじられ、そのねじり剛性に比例したねじり反力が
発生する。このとき、センターバー部12に形成された
開口溝12aは、その両端に丸穴12b,12bが形成
されているため、ねじられることにより発生する応力が
この両端に集中することがなく、この両端から割れが発
生したりするおそれがない。
【0020】図3は、このトーションビーム式サスペン
ション10にねじれが発生するときの様子を模式的に表
した説明図である。このサスペンション10は、センタ
ーバー部12が左右両側のピボット取付部22と車輪取
付部13aとの中間部分同士を結合している中間ビーム
式であるため、車輪Tの動きは、センターバー部12の
中央の不動点QとピボットPとを結んだ線分Lを軸とす
るセミトレーリングアームに近似される軌跡を持つ。こ
のように、車輪Tが上下ストロークする際には、車輪T
は線分Lを軸として揺動するため、トー角変化を生ず
る。なお、トー角とは、図4に示すように、車両中心面
と車輪の水平直径とのなす角をいう。
【0021】本実施形態では、開口溝12aが車両の真
後ろに開口しているため、このサスペンション10のト
ー角変化の特性は、図5に示すように、バンプ時にトー
角変化がトーイン方向(内向き)となる特性が得られ
る。そして、旋回時に車体がローリングすると、外輪が
バンプしてトー角がトーイン方向に変化し、内輪がリバ
ウンドしてトー角がトーアウト方向に変化し、アンダー
ステアが強められることになり、車両コントロール性が
良好になる。
【0022】以上詳述した本実施形態のトーションビー
ム式サスペンション10によれば、センターバー部12
の開断面部分がねじられたとしても、開口溝12aの両
端に丸穴12b,12bが設けられているため、この両
端に応力が集中することがなく、この両端から割れが発
生したりするおそれがない。したがって、このサスペン
ション10の耐久強度が向上するという効果が得られ
る。
【0023】また、中間ビーム式であるため、車輪Tの
動きはセミトレーリングアームに近似される軌跡を持
ち、車輪Tの上下ストロークによりトー角変化を生ずる
が、このトー角変化の特性は、開口溝12aをセンター
バー部12のどこに設けるかに依存する。本実施形態で
は、開口溝12aは真後ろに向かって開口しているた
め、リアサスペンションにおいてアンダーステアになる
トー角変化特性が得られ、車両コントロール性に優れる
という効果が得られる。
【0024】更に、トーションビーム(センターバー部
12)及びトレーリングアームの一部(アーム部13,
13)は、平面視で略逆U字状のメインパイプ11によ
り一体に形成されているため、トーションビームと2つ
のトレーリングアームとを別部品で構成する場合に比べ
て部品点数が少なくなるという効果が得られる。
【0025】[第2実施形態]図6は本実施形態の正面
図(車両後方からみた図)である。本実施形態のトーシ
ョンビーム式サスペンション60では、トーションビー
ムに相当するメインパイプ61のセンターバー部62が
中央にて左右両側に比べて高くなるように湾曲した形状
に形成され、開口溝62aはこのセンターバー部62の
形状に沿って且つ車両の真後ろに向かって開口するよう
に設けられ、その両端に応力軽減用の丸穴62b,62
bが設けられている。それ以外は、第1実施形態と同様
の構成であるため、第1実施形態と同様の構成について
は同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0026】図7は、このトーションビーム式サスペン
ション60にねじれが発生するときの様子を模式的に表
した説明図である。このサスペンション60における車
輪Tの動きは、センターバー部62の中央の不動点Q’
とピボットPとを結んだ線分L’を軸とするセミトレー
リングアームに近似される軌跡を持つ。このように、車
輪Tが上下ストロークする際には、車輪Tは線分L’を
軸として揺動するため、トー角変化を生ずる。
【0027】本実施形態によれば、第1実施形態と同様
の効果が得られるほか、以下の効果も得られる。即ち、
本実施形態のトー角変化特性は図5と類似の特性である
が、不動点Q’は第1実施形態の不動点Qに比べて高い
位置にあるため、第1実施形態に比べて車輪ストローク
に対するトー角変化量が大きくなる。このため、旋回時
に車体がローリングするときのアンダーステアが一層強
められることになり、車両コントロール性がより良好に
なる。また、メインパイプ61を採用したことにより、
センターバー部62の中央が左右両側のアーム部63,
63に比べて高くなるように湾曲した形状に加工しやす
い。
【0028】[第3〜第6実施形態]また、第1及び第
2実施形態の開口溝12a,62aに限らず、図8に示
すようなものでもよい。図8は第3〜第6実施形態の車
両斜め後方から見た斜視図である。尚、第3〜第6実施
形態では、トーションビームに相当するメインパイプ7
1,81,91,101について説明し、他は前述した
実施形態と同じであるので、詳細な説明を省略する。
【0029】図8(a)に示すように、第3実施形態の
メインパイプ71には、開口溝72aがこのセンターバ
ー部72の形状に沿って且つ車両の真後ろに向かって開
口するように設けられ、その両端に応力軽減用の丸穴7
2b,72bが設けられている。本第3実施形態の開口
溝72aは、センターバー部72の略中央で間隔が狭め
られて、狭隘部74が形成されている。センターバー部
72の両側には、前述した第1,第2実施形態と同様、
アーム部73,73が設けられ、また、図示しないサブ
パイプも同様に取り付けられる。以下の実施形態でも同
様である。この第3実施形態の場合でも、第1実施形態
と同様の効果が得られる。
【0030】図8(b)に示すように、第4実施形態で
は、メインパイプ81のセンターバー部82に、左右対
称に、2つの開口溝82a,82aが、センターバー部
82の形状に沿って且つ車両の真後ろに向かって開口す
るように設けられている。センターバー部82の中央部
84は、断面形状が閉断面とされている。両開口溝82
a,82aのアーム部83,83側の端には、応力軽減
用の丸穴82b,82bが設けられている。両開口溝8
2a,82aの中央部84側の端には、応力軽減用の丸
穴が形成されることなく、その角はほぼ直角に形成され
ている。この第4実施形態の場合でも、第1実施形態と
同様の効果が得られると共に、中央部84の剛性が向上
する。
【0031】あるいは、図8(c)に示すように、第5
実施形態では、第4実施形態の2のつ開口溝82a,8
2aと同様に、2つの開口溝92a,92aを設け、両
開口溝92a,92aのアーム部93,93側の端に応
力軽減用の丸穴92b,92bを形成すると共に、中央
部94側の端にも応力軽減用の丸穴92c,92cを設
けてもよい。この第5実施形態の場合でも、第1実施形
態と同様の効果が得られる。
【0032】また、図8(d)に示すように、第6実施
形態では、メインパイプ101のセンターバー部102
に、左右対称に、2つの開口溝102a,102aが、
センターバー部82の形状に沿って且つ車両の真後ろに
向かって開口するように設けられている。2のつ開口溝
102a,102aは、それぞれアーム部103,10
3にもその形状に沿って設けられており、両開口溝10
2a,102aはアーム部103,103の端に達する
まで延設されている。
【0033】センターバー部102の中央部104は、
開口溝が形成されることなく、残されて、断面形状が閉
断面となるように形成されている。そして、2のつ開口
溝102a,102aの中央部104側の端には、応力
軽減用の丸穴102b,102bが設けられている。ア
ーム部103,103にも開口溝102a,102aを
形成することにより、重量が軽減できると共に、設計の
自由度が増す。
【0034】尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態
に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に
属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。例えば、上記第1実施形態では、図9(a)(図9
はメインパイプを輪切りにしたときの断面図)にて白抜
き矢印で示すように開口溝12aが車両の真後ろを向く
ようにしたが、図9(b)にて白抜き矢印で示すように
開口溝12aが車両の真下を向くようにしてもよいし、
図9(c)に示すように車両の真下から真後ろまでの間
のいずれかを向くようにしてもよい。いずれの場合も、
第1実施形態と類似のトー角変化特性(バンプ時にトー
角変化がトーイン方向となる特性)が得られるが、開口
の向きに応じて特性曲線の傾き等が異なる。このため、
必要な特性に応じて、開口溝12aが開口する向きを車
両の真下から真後ろまでの間で決めればよい。この点は
第2〜第6実施形態でも同様である。
【0035】また、上記第1実施形態ではメインパイプ
11とサブパイプ21とを備えたトーションビーム式サ
スペンション10を例示したが、図10に示すように、
左右のトレーリングアーム111,111(前端にピボ
ット取付部111a、後端に車輪取付部111bを備え
ている)とトーションビーム112とを別部品とし、こ
れらを溶接等により接合したものを用いてもよい。この
とき、トーションビーム112には、両端に丸穴112
b、112bを有する開口溝112aを、車両の真後ろ
を向いて開口するように形成する。この場合も、上記第
1実施形態と同様の効果が得られる。なお、この開口溝
112aが開口する向きは、前述したように車両の真後
ろに限られず、車両の真下から真後ろまでの間のいずれ
かに開口していればよい。
【0036】更に、上記各実施形態ではメインパイプ1
1,61,71,81,91,101として断面略円形
のパイプを使用したが、特にこの断面形状に限定される
ものではなく、例えば断面略楕円形や断面略多角形(角
部はアールが付けられているもの)等であってもよい。
また、金属板材をパイプ状に巻いた巻きパイプを使用し
てもよい。
【0037】更にまた、上記各実施形態では中間ビーム
式について説明したが、後端ビーム式や前端ビーム式に
おいて、車幅方向に沿って延びる開口溝をトーションビ
ームに設け、その開口溝の両端にその開口溝の幅より大
きな径の応力軽減穴を設けてもよい。後端ビーム式や前
端ビーム式であってもトーションビームがねじれるが、
開口溝の両端に設けられた丸穴の存在により、開口溝の
両端に応力が集中することがなく、この両端から割れが
発生したりするおそれがない。したがって、上記各実施
形態と同様、耐久強度が向上するという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のトーションビーム式サスペン
ションの平面図である。
【図2】 第1実施形態のトーションビーム式サスペン
ションの正面図(車両後方からみた図)である。
【図3】 第1実施形態のトーションビーム式サスペン
ションにねじれが発生する様子を模式的に表した説明図
である。
【図4】 トー角の説明図である。
【図5】 第1実施形態のトーションビーム式サスペン
ションのトー角変化の特性を表すグラフである。
【図6】 第2実施形態のトーションビーム式サスペン
ションの正面図(車両後方から見た図)である。
【図7】 第2実施形態のトーションビーム式サスペン
ションにねじれが発生する様子を模式的に表した説明図
である。
【図8】 他の実施形態のメインパイプの斜視図であ
る。
【図9】 他の実施形態のセンターバー部の断面を表す
説明図である。
【図10】 他の実施形態のトーションビーム式サスペ
ンションの斜視図である。
【図11】 トーションビーム式サスペンションの分類
を表す説明図である。
【図12】 従来のトーションビーム式サスペンション
の説明図である。
【符号の説明】
10,60・・・トーションビーム式サスペンション、
11,61,71,81,91,101・・・メインパ
イプ、12,62,72,82,92,102・・・セ
ンターバー部、12a,62a,72a,82a,92
a,102a・・・開口溝、12b,62b,72b,
82b,92b,92c,102b・・・丸穴、13,
63,73,83,93,103・・・アーム部、13
a・・・車輪取付部、21・・・サブパイプ、22・・
・ピボット取付部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小倉 雅俊 大阪府池田市ダイハツ町1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 Fターム(参考) 3D001 AA17 BA76 DA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のトレーリングアームをトーション
    ビームで結合したトーションビーム式サスペンションに
    おいて、 前記トーションビームは、車幅方向に沿って延びる開口
    溝を有し、該開口溝の端には、該トーションビームがね
    じれたときに該開口溝の両端にかかる応力を軽減する応
    力軽減穴が設けられていることを特徴とするトーション
    ビーム式サスペンション。
  2. 【請求項2】 左右のトレーリングアームをトーション
    ビームで結合したトーションビーム式サスペンションに
    おいて、 前記トーションビームは、車幅方向に沿って延びる開口
    溝を有し、該開口溝の端には該開口溝の幅より大きな形
    状の穴が設けられていることを特徴とするトーションビ
    ーム式サスペンション。
  3. 【請求項3】 前記トーションビームは、左右両側のト
    レーリングアームの車体取付部と車輪取付部の中間部分
    同士を結合していることを特徴とする請求項1又は2記
    載のトーションビーム式サスペンション。
  4. 【請求項4】 前記開口溝は、車両の真下から真後ろま
    での間のいずれかを向いて開口していることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載のトーションビーム式
    サスペンション。
  5. 【請求項5】 前記トーションビームは、中央が左右両
    側に比べて高くなるように湾曲した形状であることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のトーションビ
    ーム式サスペンション。
  6. 【請求項6】 前記トーションビーム及び前記左右のト
    レーリングアームの一部は、平面視で略逆U字状のパイ
    プにより一体に形成されていることを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかに記載のトーションビーム式サスペン
    ション。
  7. 【請求項7】 前記トーションビームの中央部を残し
    て、その両側に前記開口溝を設けたことを特徴とする請
    求項1〜5のいずれかに記載のトーションビーム式サス
    ペンション。
  8. 【請求項8】 左右両側の前記トレーリングアームにも
    前記開口溝を延設したことを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかに記載のトーションビーム式サスペンション。
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