JP2002138076A - 光照射によりアミンを発生する化合物及び光硬化性組成物 - Google Patents

光照射によりアミンを発生する化合物及び光硬化性組成物

Info

Publication number
JP2002138076A
JP2002138076A JP2001167028A JP2001167028A JP2002138076A JP 2002138076 A JP2002138076 A JP 2002138076A JP 2001167028 A JP2001167028 A JP 2001167028A JP 2001167028 A JP2001167028 A JP 2001167028A JP 2002138076 A JP2002138076 A JP 2002138076A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
meth
amine
acrylate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001167028A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Ishizawa
英亮 石澤
Koji Fukui
弘司 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2001167028A priority Critical patent/JP2002138076A/ja
Publication of JP2002138076A publication Critical patent/JP2002138076A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光分解性に優れ、且つ、アミンにより硬化す
る化合物との相溶性に優れ、光照射によりこれらの化合
物との反応が進行し硬化物を与えることができる光照射
によりアミンを発生する化合物及びこれを用いた光硬化
性組成物を提供する。 【解決手段】 カルバモイルオキシイミノ基を含有する
下記構造式1で示される光照射によりアミノ基を発生す
る化合物。 但し、構造式1において、R1は、n価の有機基、R2
及びR3は、各々、水素、芳香族基もしくは脂肪族基、
nは、1以上の正の整数である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光照射によりアミ
ンを発生する化合物及び光硬化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】光照射によりアミンを発生する化合物と
しては、コバルトアミン系錯体、カルバミン酸o−ニト
ロベンジル、オキシムエステル等が知られている。
【0003】しかしながら、これらの光照射によりアミ
ンを発生する化合物は量子収率が低く、例えば、Bul
l.Chem.Soc.Jpn.,(No.11),2
495,(1988)に記載されているように、コバル
トアミン系錯体の量子収率は、254nmの光に対して
約0.01、カルバミン酸o−ニトロベンジルの量子収
率は、254nmの光に対して約0.13、オキシムエ
ステルの量子収率は、光増感剤を併用しても366nm
の光に対して約0.3である。
【0004】このような光照射によりアミンを発生する
化合物がアミンにより硬化する化合物と反応し硬化が進
行する光硬化性樹脂組成物として、例えば、o−ニトロ
ベンジルカルバメート化合物をエポキシ樹脂の光アニオ
ン重合開始剤としたエポキシ樹脂組成物がある(特開平
7−70292号公報)。
【0005】しかしながら、ここで用いられているo−
ニトロベンジルカルバメート化合物は、アミン化合物へ
の光分解効率が悪いため、長時間の光照射が必要である
ことと十分な硬化速度を得るためにはエポキシ樹脂に対
して多量に添加しなければならないといった問題点があ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光分
解性に優れ、且つ、アミンにより硬化する化合物との反
応性及び相溶性に優れる光照射によりアミンを発生する
化合物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の光
照射によりアミンを発生する化合物は、カルバモイルオ
キシイミノ基を含有する下記構造式1で示されるもので
ある。
【0008】
【化3】
【0009】但し、構造式1において、R1は、n価の
有機基、R2及びR3は、各々、水素、芳香族基もしく
は脂肪族基、nは、1以上の正の整数である。請求項2
記載の発明の光照射によりアミンを発生する化合物は、
カルバモイルオキシイミノ基を含有する下記構造式2で
示されるものである。
【0010】
【化4】
【0011】但し、構造式2において、R2及びR3
は、各々、水素、芳香族基もしくは脂肪族基、R5は、
イソシアネート基、(メタ)アクリロイル基及びビニル
基からなる群から選ばれた少なくとも1種以上、R4
は、(m+n)価の有機基、n及びmは、各々1以上の
正の整数である。
【0012】請求項3記載の発明の光照射によりアミン
を発生する化合物は、請求項1又は2記載の光照射によ
りアミンを発生する化合物において、構造式1又は構造
式2のR2及びR3のいずれか一方が、水素もしくは脂
肪族基であり、他方が、芳香族基であるものである。
【0013】請求項4記載の発明の光照射によりアミン
を発生する化合物は、請求項1〜3のいずれかに記載の
光照射によりアミンを発生する化合物において、構造式
1又は構造式2のR1又はR4が、芳香族基であるもの
である。
【0014】請求項5記載の発明の光照射によりアミン
を発生する化合物は、請求項1〜4のいずれかに記載の
光照射によりアミンを発生する化合物において、構造式
1又は構造式2のR2及びR3は、各々、水素、メチル
基、フェニル基及びナフチル基からなる群から選ばれた
基であるものである。
【0015】請求項6記載の発明の光照射によりアミン
を発生する化合物は、ラジカル重合性基を有する化合物
と、(メタ)アクリロイル基とカルバモイルオキシイミ
ノ基とを有するモノマーを共重合したポリマー又はオリ
ゴマーである。
【0016】請求項7記載の発明の光硬化性組成物は、
請求項1〜6記載の光照射によりアミンを発生する化合
物とアミンにより硬化する化合物からなるものである。
請求項8記載の発明の光硬化性組成物は、チオキサント
ン系増感剤が含有されてなる請求項7に記載の光硬化性
組成物である。
【0017】本発明の構造式1で示される光照射により
アミンを発生する化合物において、R1は、n価の有機
基であり、好ましくは、脂肪族基;芳香族基;あるいは
ポリウレタン基、ポリエーテル基またはポリエステル基
である。R2及びR3は、水素、または芳香族基もしく
は脂肪族基等の有機基であり、より好ましくは、水素、
炭素数が1〜10の範囲のアルキル基、フェニル基、ナ
フチル基または置換基が導入されたフェニル基、ナフチ
ル基の群から選ばれる。
【0018】構造式1において、nは1以上の整数であ
り、好ましくは2以上である。nを2以上とすることに
よって、アミンへの光分解性及び生成したアミンの反応
性を良好なものとすることができる。
【0019】構造式1において、R1の分子量は、小さ
いとアミンにより硬化する化合物との相溶性が低下し、
大きいと生成したアミン化合物の反応性が低下するの
で、好ましくは分子量200〜2万、より好ましくは4
00〜1万、さらに好ましくは400〜5000であ
る。
【0020】R2及びR3としては、R2及びR3のい
ずれか一方が、水素もしくは脂肪族基であり、他方が、
芳香族基であることが好ましく、より好ましくは、水
素、炭素数が1〜10の範囲のアルキル基、フェニル
基、ナフチル基、または置換基が導入されたフェニル
基、ナフチル基の群から選ばれるものであり、さらに好
ましくは、水素とフェニル基の組合わせ、水素とナフチ
ル基の組合わせ、メチル基とフェニル基の組合わせまた
はメチル基とナフチル基の組合わせであり、特に好まし
くはフェニル基である。
【0021】構造式1で示される化合物に光が照射され
ると、R1(−NH2n又はR1(−NH−NH2n
構造を有するアミンが発生する。本発明の構造式2で示
されるカルバモイルオキシイミノ基を含有する光照射に
よりアミンを発生する化合物において、R2及びR3
は、構造式1での説明と重複するので省略する。
【0022】構造式2において、R4は(m+n)の有
機基であり、好ましくは、脂肪族基、芳香族基、ポリウ
レタン基、ポリエーテル基、またはポリエステル基であ
り、好ましくは、芳香族基である。
【0023】構造式2において、R4の分子量は、小さ
いとアミンにより硬化する化合物との相溶性が低下し、
大きいと生成したアミン化合物の反応性が低下するの
で、好ましくは分子量200〜2万、より好ましくは4
00〜1万、さらに好ましくは400〜5000であ
る。
【0024】構造式2において、n及びmは各々1以上
の正の整数であり、nは好ましくは2以上である。構造
式2において、R5はイソシアネート基、(メタ)アク
リロイル基及びビニル基からなる群から選ばれた少なく
とも1種以上である。
【0025】構造式2で示される化合物に光が照射され
ると、(R5−)mR4(−NH2n又は(R5−)m
4(−NH−NH2nの構造を有するアミンが発生す
る。本発明の構造式1又は構造式2に示される光照射に
よりアミンを発生する化合物としては、芳香族炭化水素
にイソシアネート基が結合したイソシアネート化合物と
オキシム化合物との生成化合物が好ましい。該生成化合
物は光増感剤がなくとも単独で特に優れた光分解性を有
する。
【0026】本発明の構造式1又は構造式2に示される
光照射によりアミンを発生する化合物を得る方法として
は、特に限定されるものではないが、例えば、ウレタン
プレポリマー(低分子量イソシアネート化合物であって
もよい)とオキシム化合物とをイソシアネート化合物の
イソシアネート基のモル数とオキシムの水酸基のモル数
が等モルとなるように仕込み、必要に応じて錫触媒や3
級アミン等の触媒を添加して反応させることで得られ
る。
【0027】構造式1のR1が、(メタ)アクリロイル
基又はビニル基である場合は、例えば、2−メタクリロ
イルオキシエチルイソシアネート又はジメチルメタイソ
プロペニルベンジルイソシアネートのようなイソシアネ
ート基とアクロイル基又はビニル基を持つ化合物とオキ
シムを反応させる方法、水酸基を持った(メタ)アクリ
レート、カルボキシル基を持った(メタ)アクリレート
に多官能イソシアネートを反応させた後、残存したイソ
シアネート基とオキシムを反応させる方法等が挙げられ
る。
【0028】上記水酸基を持った(メタ)アクリレート
としては、特に限定される物ではないが、例えば、2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、2−メタクリロイル
オキシエチルアシッドホスフェート、グリセリンジメタ
クリレート、2−ヒドロキシ−3−アクリロイルオキシ
プロピルメタクリレート、2−(メタ)アクリロイルオ
キシエチル−2−ヒドロキシエチルフタル酸エポキシエ
ステル等が挙げられ、カルボキシル基を持った(メタ)
アクリレートとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、
2−(メタ)アクリロイルオキシエチルコハク酸、2−
(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル
酸、2−アクリロイロキシエチルフタル酸等が挙げられ
る。
【0029】構造式2のR5がイソシアネート基である
場合は構造式2で示される光照射によりアミンを発生す
る化合物の製造において、(イソシアネート基のモル
数)/(オキシムの水酸基のモル数)が1を超える場合
には、得られる構造式2におけるmの値が1を超えるも
のが主体をなすこととなる。このような生成物を光照射
によりアミンを発生する化合物として用いた場合、光照
射により発生したアミンと残存しているイソシアネート
基が反応するのでそれ自体でも自己硬化が可能である。
特に、R4が芳香族炭化水素基であると自己硬化を起し
やすくすることができより好ましい。
【0030】また、(イソシアネート基)>(オキシム
の水酸基)である場合、光照射により発生するアミンの
アミノ基よりもイソシアネート基の方が多いため、湿気
等の水分によるイソシアネート基の硬化反応をさせるこ
とが可能となる。
【0031】よって、光照射により発生するアミンとイ
ソシアネート基との反応と、その後のイソシアネート基
による湿気硬化によって二段階硬化を起すことができ
る。本発明におけるアミンにより硬化する化合物とは、
特に限定されるわけではないが、反応基としてイソシア
ネート基を有するウレタンプレポリマー、エポキシ基を
有するエポキシ樹脂、エポキシ基含有オリゴマー、エポ
キシ基含有オリゴマーの付加重合体、エポキシ変性縮重
合系重合体、エポキシ基含有モノマー、(メタ)アクリ
ロイル基を有するアクリル系化合物、ビニル基を有する
ビニル化合物、その他ラジカル重合性二重結合を有する
化合物等が挙げられる。
【0032】上記ウレタンプレポリマーはポリヒドロキ
シ化合物とポリイソシアネート化合物との反応によって
得られるものであり、ポリヒドロキシ化合物としてはポ
リエーテル系ポリオール、ポリエステル系ポリオール、
ポリマーポリオール等が挙げられる。
【0033】上記エポキシ樹脂としては、特に限定され
るものではないが、例えば、ビスフェノールA型、ビス
フェノールF型、フェノールノボラック型、クレゾール
ノボラック型、グリシジルエーテル型、グリシジルアミ
ン型等のエポキシ樹脂を挙げることができる。
【0034】エポキシ基含有オリゴマーとしては、特に
限定されるものではていが、例えば、ビスフェノールA
型エポキシオリゴマー(例えば、油化シェルエポキシ社
製、「エピコート1001」、「エピコート1002」
等)等を挙げることができる。
【0035】又、エポキシ変性縮重合系重合体として
は、特に限定されるものではないが、例えば、グリシジ
ル化ポリエステル、グリシジル化ポリウレタン、グリシ
ジル化ポリアクリル系ポリマー等を挙げることができ
る。上記エポキシ基を含有するアクリル系ポリマーとし
ては、例えば、水酸基を含有するアクリル系ポリマー
に、エピクロヒドリンを反応させる方法、或いはグリシ
ジル(メタ)アクリレートと、これと共重合可能なビニ
ル基を有するモノマーとを共重合させる方法で得られた
グリシジル化ポリアクリル系ポリマー等を挙げることが
できる。
【0036】上記(メタ)アクリロイル基を有するアク
リル系化合物としては、特に限定されるものではない
が、例えば、(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリル酸
メチルエステル、(メタ)アクリル酸エチルエステル、
(メタ)アクリル酸n−プロピルエステル、(メタ)ア
クリル酸イソプロピルエステル、(メタ)アクリル酸n
−ブチルエステル、(メタ)アクリル酸sec−ブチル
エステル、(メタ)アクリル酸t−ブチルエステル、
(メタ)アクリル酸ペンチルエステル、(メタ)アクリ
ル酸ヘキシルエステル、(メタ)アクリル酸シクロヘキ
シルエステル、(メタ)アクリル酸ヘプチルエステル、
(メタ)アクリル酸n−オクチルエステル、(メタ)ア
クリル酸n−イソオクチルエステル、(メタ)アクリル
酸2−エチルヘキシルエステル、(メタ)アクリル酸デ
シルエステル、(メタ)アクリル酸イソノニルエステ
ル、(メタ)アクリル酸ラウリルエステル、(メタ)ア
クリル酸イソミリスチルエステル、(メタ)アクリル酸
ステアリルエステル、(メタ)アクリル酸イソステアリ
ルエステル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチルエス
テル、(メタ)アクリル酸n−ブトキシエチルエステ
ル、(メタ)アクリル酸フェノキシエチルエステル、
(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリルエステル、
(メタ)アクリル酸ベンジルエステル、(メタ)アクリ
ル酸トリブロモフェニルエステル、(メタ)アクリル酸
2,3−ジクロロプロピルエステル、(メタ)アクリル
酸テトラヒドロフラニルエステル、ε−(ポリ)カプロ
ラクトンアクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル
類;イソシアネート基を持つ化合物と活性水素を持つ
(メタ)アクリルモノマーとの反応等により得られるウ
レタンアクリレート類;エポキシ基を持つ化合物とアク
リル酸または水酸基を持つ(メタ)アクリル系モノマー
との反応等により得られるエポキシエステル化合物類;
ポリエステルアクリレート類;エチレングリコール、プ
ロピレングリコール等のアルキレングリコールと(メ
タ)アクリル酸との反応等により得られるアルキレング
リコールモノ(メタ)アクリレート類;エチレングリコ
ールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジメタ
クリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレー
ト、1,9−ノナンジオールジメタクリレート等のアル
キレングリコールジ(メタ)アクリレート類;ポリアル
キレングリコールモノ(メタ)アクリレート類;アルキ
レングリコールジ(メタ)アクリレート類;ジエチレン
グリコールモノメタアクリレート等のジアルキレングリ
コールモノ(メタ)アクリレート類;ジアルキレングリ
コールジ(メタ)アクリレート類;ポリアルキレングリ
コールジ(メタ)アクリレート類;グリセリンモノ(メ
タ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレー
ト、グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロ
ールプロパンテトラアクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアク
リレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等のポ
リオール(メタ)アクリレート類;(メタ)アクリルア
ミド類;(メタ)アクリロニトリル;アクリル酸N,N
−ジメチルアミノエチルエステル、アクリル酸N,N−
ジエチルアミノエチルエステル、アクリル酸N−t−ブ
チルアミノエチルエステル等のアクリル酸アミノアルキ
ルエステル類;シリコーンアクリレート類;ポリブタジ
エンアクリレート類;2−ヒドロキシ−3−アクリロイ
ロキシプロピルメタクリレート、ビスフェノールAのエ
チレンオキサイド付加物ジメタクリレート、トリメチロ
ールプロパンPO変性トリメタクリレート、トリメチロ
ールプロパンEO変性トリメタクリレート等が挙げられ
る。
【0037】上記ビニル基を有するビニル化合物として
は、特に限定されるものではないが、例えば、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、ビニルケトン、メチ
ルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソブチル
ビニルエーテル、N−ビニルピロリドン、ビニルピリジ
ン、ビニルカルバゾール、スチレン、ビニルトルエン、
ジビニルベンゼン、α−メチルスチレン、クロロスチレ
ン、t−ブチルスチレン等が挙げられる。
【0038】その他ラジカル重合性二重結合を有する化
合物としては、特に限定されるものではないが、例え
ば、ブタジエン、イソプレン、フマル酸及びそのジアル
キルエステル、マレイン酸及びそのモノアルキルエステ
ル、ジアルキルエステル、イタコン酸及びそのモノアル
キルエステル、ジアルキルエステル、フタル酸及びその
モノアルキルエステル、ジアルキルエステル等が挙げら
れる。
【0039】光照射によりアミンを発生する化合物とし
ては、ラジカル重合性基を有する化合物と、(メタ)ア
クリロイル基とカルバモイルオキシイミノ基とを有する
モノマーを共重合したポリマー又はオリゴマーであって
もよい。
【0040】ここで、上記ラジカル重合性基を有する化
合物としては、特に限定されるわけではないが、例え
ば、(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリル酸メチルエ
ステル、アクリル酸エチルエステル、(メタ)アクリル
酸n−プロピルエステル、(メタ)アクリル酸イソプロ
ピルエステル、(メタ)アクリル酸n−ブチルエステ
ル、(メタ)アクリル酸sec−ブチルエステル、(メ
タ)アクリル酸t−ブチルエステル、(メタ)アクリル
酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、メタクリル
酸シクロヘキシルエステル、(メタ)アクリル酸ヘプチ
ル、(メタ)アクリル酸n−オクチルエステル、(メ
タ)アクリル酸イソオクチルエステル、(メタ)アクリ
ル酸2−エチルヘキシルエステル、(メタ)アクリル酸
デシル、(メタ)アクリル酸イソノニルエステル、(メ
タ)アクリル酸ヒドロキシエチルエステル、(メタ)ア
クリル酸イソミリスチルエステル、(メタ)アクリル酸
イソステアリルエステル、(メタ)アクリル酸ステアリ
ルエステル、(メタ)アクリル酸ラウリルエステル、グ
リシジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸n−ブトキ
シエチル、(メタ)アクリル酸フェノキシエチル、(メ
タ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アク
リル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸トリブロモフェニ
ル、(メタ)アクリル酸2,3−ジクロロプロピル、ε
−(ポリ)カプロラクトンアクリレート、テトラヒドロ
フラニルアクリレート等に代表される(メタ)アクリル
酸アルキルエステル類;α−メチルスチレン、ビニルト
ルエン、クロロスチレン、t−ブチルスチレン、スチレ
ン等に代表されるスチレン系単量体;メチルビニルエー
テル、エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテ
ル等に代表されるビニルエーテル系単量体;フマル酸;
マレイン酸;イタコン酸;フタル酸;フマル酸のモノア
ルキルエステル、フマル酸のジアルキルエステル;マレ
イン酸のモノアルキルエステル、マレイン酸のジアルキ
ルエステル;イタコン酸のモノアルキルエステル、イタ
コン酸のジアルキルエステル;フタル酸のモノアルキル
エステル、フタル酸のジアルキルエステル;アクリル酸
N,N−ジメチルアミノエチル、アクリル酸N,N−ジ
エチルアミノエチル、アクリル酸N,t−ブチルアミノ
エチル等のアクリル酸アミノアルキルエステル;(メ
タ)アクリロニトリル;ブタジエン;イソプレン;塩化
ビニル;塩化ビニリデン;酢酸ビニル;ビニルケトン;
N−ビニルピロリドン;ビニルピリジン;(メタ)アク
リルアミド;ビニルカルバゾール等;ジビニルベンゼ
ン;イソシアネート基を持つ化合物と活性水素を持つ
(メタ)アクリルモノマーとの反応等により得られるウ
レタンアクリレート;エポキシ基を持つ化合物とアクリ
ル酸、または、水素基を持つ(メタ)アクリルモノマー
との反応等によって得られるエポキシエステル化合物;
ポリエステルアクリレート;エチレングリコールやプロ
ピレングリコールとのアルキレングリコールとアクリル
酸との反応によって得られるアルキレングリコールモノ
(メタ)アクリレート類、ジアルキレングリコールモノ
(メタ)アクリレート類、ポリアルキレングリコール
(メタ)アクリレート類、アルキレングリコールジ(メ
タ)アクリレート類、ポリアルキレングリコールジ(メ
タ)アクリレート類;グリセリンモノ(メタ)アクリレ
ート類、グリセリンジ(メタ)アクリレート類、グリセ
リントリ(メタ)アクリレート類;トリメチロールアル
カントリ(メタ)アクリレート類;アクリルアミド類;
シリコンアクリレート;ポリブタジエンアクリレート等
が挙げられる。
【0041】(メタ)アクリロイル基とカルバモイルオ
キシイミノ基とを有するモノマーとしては、例えばR5
が(メタ)アクリロイル基である構造式2で示される化
合物が挙げられる。
【0042】上記ラジカル重合性基を有する化合物と、
(メタ)アクリロイル基とカルバモイルオキシイミノ基
とを有するモノマーとの共重合は、公知の方法で行い得
る。上記のように、ラジカル重合性基を有する化合物
と、(メタ)アクリロイル基とカルバモイルオキシイミ
ノ基とを有する化合物とを共重合させポリマーにすれ
ば、共重合させるラジカル重合性基を有する化合物を適
宜選択することによりアミンにより硬化する化合物との
相溶性を制御し易くしたり、ポリマー1分子中に複数の
カルバモイルオキシイミノ基を導入し得るため、光の照
射による硬化速度を高めることができる。
【0043】ラジカル重合開始剤としては、特に限定さ
れないが、光の照射によりラジカル重合を開始し得るも
のが好ましく、例えば、直接開裂型として、アリールア
ルキルケトン、オキシムケトン、アシルホスフィンオキ
シド、アリールアルキルケトン、チオ安息香酸S−フェ
ニル、チタノセン、水素引き抜き型として、芳香族ケト
ン、チオキサントン、ベンジルとキノン誘導体、3−ケ
トクマリン;複合型ラジカル重合開始剤として、有機過
酸化物/電子供与型色素、ビスイミダゾール、オニウム
塩/電子供与型色素、N−フェニルグリシン/電子吸引
型色素、N−フェニルグリシン/ジフェニルヨードニウ
ム塩/増感剤等が挙げられる。
【0044】本発明の光照射によりアミンを発生する化
合物は光増感剤と併用することにより光分解性を向上さ
せることができる。ここで言う光増感剤としては、三重
項励起エネルギー移動光増感剤、電子移動光増感剤が挙
げられる。
【0045】例えば、アセトフェノン類、ベンゾフェノ
ン、ミヒラーケトン、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾイ
ンエーテル、ベンジルジメチルケタール、ベンゾイルベ
ンジエート、α−アシロキシムエステル、テトラメチル
チウラムモノサルファイド、チオキサントン、脂肪族ア
ミン、芳香族基を含むアミン、ピペリジンのように窒素
が環系の一部をなしているもの、アリルチオ尿素、O−
トリルチオ尿素、ナトリウムジエチルジチオホスフェー
ト、芳香族スルフィン酸の可溶性塩、N,N−ジ置換−
p−アミノベンゾニトリル系化合物、トリ−n−ブチル
フォスフィン、N−ニトロソヒドロキシルアミン誘導
体、オキサゾリジン化合物、テトラヒドロ−1,3−オ
キサジン化合物、ホルムアルデヒドかアセトアルデヒド
とジアミンの縮合物、アントラセン(又はその誘導
体)、キサンチン、N−フェニルグリシン、フタロシア
ニン、ナフトシアニン、チオシアニン等のシアニン色素
類ポルフィリン(又はその誘導体)等が挙げられる。
【0046】なかでも、本発明の光照射によりアミンを
発生する化合物はチオキサントン系増感剤と併用させる
ことで極めて優れた光分解性が得られる。なお、ここで
いうチオキサントン系増感剤とはチオキサントン、もし
くはこれに置換基を導入した化合物のことであり、置換
基を導入した化合物としては、例えば、2,4−ジエチ
ルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4
−ジイソプロピルチオキサントン、2,4−ジメチルチ
オキサントン、イソプロピルチオキサントン等が挙げら
れる。
【0047】特に、R4が脂肪族炭化水素でR5がイソ
シアネート基である構造式2で示される化合物に対し
て、チオキサントン系光増感剤の併用による光分解性の
向上効果が顕著である。
【0048】光増感剤は光照射によりアミンを発生する
化合物100重量部に対して、1重量部から100重量
部が好ましい。更に好ましくは、1重量部から50重量
部である。なお、1重量部以下では、十分な増感効果が
得られないことがある。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、具体的な実施例を挙げるこ
とにより、本発明をより詳細に説明するが、本発明は以
下の実施例のみに限定されるものではない。
【0050】(実施例1)ヘキサメチレンジイソシアネ
ート0.05molに、テトラヒドロフラン(THF)
100mlに溶解したアセトフェノンオキシム0.1m
olを添加し、乾燥、窒素雰囲気下、50℃で4時間攪
拌し反応させた。反応液からテトラヒドロフランを揮発
させると白色の固体が得られた。得られた白色の固体を
80℃のメチルエチルケトンに溶解させ、再結晶により
精製し、光照射によりアミンを発生する化合物を作製し
た(以下、化合物1と称する)。
【0051】(実施例2)トリレンジイソシアネート
0.05molに、テトラヒドロフラン100mlに溶
解したアセトフェノンオキシム0.1molを添加し、
乾燥、窒素雰囲気下、50℃で4時間攪拌し反応させ
た。反応液からテトラヒドロフランを揮発させると白色
の固体が得られた。得られた白色の固体を80℃のメチ
ルエチルケトンに溶解させ、再結晶により精製し、光照
射によりアミンを発生する化合物を作製した(以下、化
合物2と称する)。
【0052】(実施例3)TMP(トリメチロールプロ
パン)変性ヘキサメチレンジイソシアネート(住友バイ
エルウレタン社製、「スミジュールHT」)0.05m
olに、テトラヒドロフラン100mlに溶解したアセ
トフェノンオキシム0.15molを添加し、乾燥、窒
素雰囲気下、50℃で4時間攪拌し反応させた。反応液
からテトラヒドロフランを揮発させると橙色の液体が得
られた。得られた橙色の液体に酢酸エチルを添加して振
盪し、5℃で一晩静置して上澄みの酢酸エチル層を除去
した後、真空乾燥機で残存する溶剤を揮発させて精製
し、光照射によりアミンを発生する化合物を作製した
(以下、化合物3と称する)。
【0053】(実施例4)2−メタクリロイルオキシエ
チルイソシアネート(昭和電工社製)0.05mol
に、テトラヒドロフラン100mlに溶解したアセトフ
ェノンオキシム0.05molを添加し、乾燥、窒素雰
囲気下、50℃で4時間攪拌し反応させた。反応液から
テトラヒドロフランを揮発させて、光照射によりアミン
を発生する液状の化合物を作製した(以下、化合物4と
称する)。
【0054】(実施例5)平均分子量700のポリプロ
ピレングリコール(三井化学社製、「MN−300」)
と、ヘキサメチレンジイソシアネートとを、(NCO/
OH)比が1.9となるように混合し、80℃で5時間
反応させた。得られた生成物100重量部に、アセトフ
ェノンオキシム10重量部を添加し、乾燥、窒素雰囲気
下、50℃で4時間攪拌し反応させて、光照射によりア
ミンを発生する化合物を作製した(以下、化合物5と称
する)。
【0055】(実施例6)エチルアクリレート80重量
部、実施例4で得られた化合物4、20重量部、脱水し
た酢酸エチル200重量部を、熱ラジカル重合開始剤
(日本油脂社製、「パーヘキサTNH」)を用いて沸点
重合法により共重合させて、光照射によりアミンを発生
する化合物を作製した(以下、化合物6と称する)。
【0056】(比較例1)ヘキサメチレンジイソシアネ
ート0.05molに、テトラヒドロフラン100ml
に溶解したo−ニトロベンジルアルコール0.1mol
を添加し、乾燥、窒素雰囲気下、50℃で4時間攪拌し
反応させた。反応液からテトラヒドロフランを揮発させ
ると白色の固体が得られた。得られた白色の固体をメチ
ルエチルケトンで洗浄して精製した(以下、得られた生
成物を化合物Aと称する)。
【0057】(比較例2)トリレンジイソシアネート
0.05molに、テトラヒドロフラン100mlに溶
解したo−ニトロベンジルアルコール0.1molを添
加し、乾燥、窒素雰囲気下、50℃で4時間攪拌し反応
させた。反応液からテトラヒドロフランを揮発させると
白色の固体が得られた。得られた白色の固体をメチルエ
チルケトンで洗浄して精製した(以下、得られた精製物
を化合物Bと称する)。
【0058】〔アミンにより硬化する化合物の調製〕ト
リメチロールプロパンとプロピレンオキサイドからなる
重量平均分子量4,000のポリエーテルトリオール
(旭電化工業社製、商品名「アデカポリエーテルT−4
000」)100重量部と、ポリプロピレンオキサイド
(重量平均分子量6,000)100重量部とに、ヘキ
サメチレンジイソシアネートを、(NCO/OH)比が
当量比で1.9となるように添加し、80℃で5時間反
応させ、ウレタンプレポリマー(1)を得た。
【0059】(溶解性の評価)パーキンエルマ社製赤外
吸収スペクトル測定装置を用いて化合物1〜6及び化合
物A,BのNCO、NHC=O、C=O結合に帰属する
赤外吸収スペクトル(以下、IRスペクトルと略称す
る)の反応前後での変化を観察し、併せて、得られた化
合物1〜6及び化合物A,Bのテトラヒドロフランに対
する溶解性並びにウレタンプレポリマー(1)及びエポ
キシ樹脂(「エピコート828」)との相溶性の評価を
行なった。評価結果は、表1に示す。
【0060】なお、図1〜図4は、それぞれ、化合物1
〜4のIRスペクトルを示す図である。溶解性及び相溶
性の評価方法は、テトラヒドロフラン、ウレタンプレポ
リマー(1)及びエポキシ樹脂のそれぞれ100重量部
に対して、被検物(化合物1〜6及び化合物A,B)の
各々1重量部を添加し、攪拌混合して溶解の状態を観察
した。評価は、〇:完全に溶解して透明な混合物が得ら
れたもの、△:殆ど溶解するものの若干白濁しているも
の、×:殆ど溶解しないもの、の3段階で評価した。
【0061】
【表1】
【0062】表1のIRスペクトル測定結果から、イソ
シアネート基(NCO)に起因するピークが消失し、ウ
レタン結合(NHC=O)に起因するピークが現れてい
ることから、化合物1〜6が生成したことが確認でき
る。
【0063】表1より、化合物A及びBに対してカルバ
モイルオキシイミノ基を有する化合物1〜6では、テト
ラヒドロフランに対する溶解性が良好であることが分か
る。又、構造式1におけるR1基の分子量を或る程度ま
で大きくすることによって、ウレタンプレポリマー
(2)及びエポキシ樹脂に対する相溶性が良好となるこ
とが、化合物1及び2と化合物5及び6の比較によって
理解できる。
【0064】(光分解性の評価)表2に示すように、化
合物2及び化合物Bをそれぞれテトラヒドロフランに溶
解した後、臭化カリウム板に塗布、乾燥して形成された
試料について、赤外分光光度計を用いて、1710cm
-1付近に観察されるウレタン結合(NHC=O)の赤外
吸収スペクトルのピーク吸光度を測定した(この値をE
1とする)。
【0065】次いで、上記試料と同じ試料に、超高圧水
銀灯(オーク製作所社製、ジェットライト−2300)
を用いて、50mW/cm2で1分間照射した後、同様
に赤外吸収スペクトルを測定し、1710cm-1付近に
観察されるウレタン結合(NHC=O)のピーク吸光度
を測定した(この値をE2とする)。
【0066】更に、上記試料と同じ試料に、超高圧水銀
灯(オーク製作所社製、ジェットライト−2300)を
用いて、50mW/cm2で4分間照射した後、同様に
赤外吸収スペクトルを測定し、1710cm-1付近に観
察されるウレタン結合(NHC=O)のピーク吸光度を
測定した(この値をE3とする)。
【0067】得られたE1、E2及びE3の値から、
(E1−E2)/E1及び(E1−E3)/E1の計算
値の百分率を各々分解率1及び2とし、カルバモイルオ
キシイミノ基を有する化合物2とこれを有しない化合物
Bのそれぞれについて測定を行なった。測定結果は表2
に示した。
【0068】
【表2】
【0069】表2より明らかなように、カルバモイルオ
キシイミノ基を有する化合物2の方が光照射によりアミ
ンを容易に発生することが理解できる。
【0070】合成例1 ウレタンプレポリマーの調製 トリメチロールプロパンとプロピレンオキサイドからな
る重量平均分子量4,000のポリエーテルトリオール
(旭電化工業社製、商品名:アデカポリエーテルT−4
000)100重量部と、ポリプロピレンオキサイド
(重量平均分子量6,000)100重量部とに、ジフ
ェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート(日本ポリ
ウレタン社製、商品名:ミリオネートMT)を、NCO
/OH比が当量比で1.9となるように添加し、80℃
で5時間反応させ、ウレタンプレポリマー(2)を得
た。
【0071】合成例2 カルバモイルオキシイミノ基を有する化合物Bの合成 ヘキサメチレンジイソシアネート0.02mol及びア
セトフェノンオキシム0.04molを、テトラヒドロ
フラン(THF)50mlに溶解し、窒素雰囲気下、6
0℃で5時間攪拌した。その後、室温で5時間静置し、
得られた白色の結晶を濾過することにより採取した。こ
れを、真空乾燥オーブンで乾燥し、THFを揮発させ
た。こうして得られた化合物を、化合物7とする。
【0072】合成例3 ラジカル重合性基を有する化合物と、アクリロイル基と
カルバモイルオキシイミノ基とを有するモノマーとを共
重合したポリマーの合成 5mmolの前述した実施例4で得た化合物4と、10
mmolのブチルアクリレートとをTHF10mlに溶
解した。その後、60mgの2,2′−アゾビスイソブ
チロニトリルを添加し、窒素雰囲気下、60℃、7時間
重合することにより、ポリマー溶液を得た。このポリマ
ー溶液を真空乾燥オーブンに入れ、ベンゼンを除去する
ことにより、ポリマーを得た。このポリマーをポリマー
1とする。
【0073】(実施例7)上記のようにして得られたウ
レタンプレポリマー(2)100重量部に対し、上記化
合物7を10重量部及びベンゾフェノン1重量部を添加
した。乾燥条件下で、60℃で均一になるまで攪拌し、
光反応性接着剤組成物を得た。
【0074】(実施例8)上記のようにして得たウレタ
ンプレポリマー(2)100重量部に対し、上記実施例
4で得た化合物4を5重量部、ウレタンアクリレート
(共栄社化学社製、品番:AH−600)5重量部及び
ベンゾフェノン1重量部を添加した。乾燥条件下で、6
0℃で均一となるまで攪拌し、光反応性接着剤組成物を
得た。
【0075】(実施例9)上記のようにして得たウレタ
ンプレポリマー(2)100重量部に、上記ポリマー1
を10重量部及びベンゾフェノン1重量部を添加した。
乾燥条件下で、60℃で均一となるまで攪拌し、光反応
性接着剤組成物を得た。
【0076】(比較例3)上記のように合成したウレタ
ンプレポリマー(2)のみを比較例とした。
【0077】(実施例7〜9及び比較例3の評価)実施
例及び比較例の接着剤組成物に関し、接着力、耐熱
性、ゲル分率を以下の要領で測定した。結果を下記の
表3に示す。
【0078】接着力 23℃の雰囲気下で、得られた一液型光反応性接着剤組
成物を、研磨されたステンレス鋼板(SUS板)(3c
m×10cm×0.2cm、45g)に塗布面積3cm
×10cm及び50μmの厚みで塗布した。その後、超
高圧水銀灯(オーク製作所社製、ジェットライト−23
00)を用いて、40mW/cm2で3分照射した後、
コロナ処理されたPETフィルムをラミネートし、試験
片を得た。
【0079】次に、室温で30分間静置し、180°剥
離接着力を引っ張り速度50mm/分で測定し、初期接
着力を求めた。上記試験片を、23℃で7日間養生した
後、その引張剥離接着力を、引張速度50mm/分で測
定し、硬化後接着力を求めた。
【0080】耐熱性 23℃の雰囲気下で、得られた一液型光反応性接着剤組
成物を、研磨されたステンレス鋼板(SUS板)に10
0μmの厚みで塗布した。その後、高圧水銀灯(オーク
製作所社製、ジェットライト−2300)を用いて、4
0mW/cm2で3分、光を照射した後、コロナ処理さ
れたPETフィルムをラミネートした。その後、コロナ
処理PETフィルムを固定し、80℃のオーブンに垂直
に吊るし、SUS板のずれを測定した。
【0081】ゲル分率 得られた一液型光反応性接着剤組成物を、23℃の雰囲
気下で離型処理されたPETフィルムに100μmの厚
みとなるように塗布した。その後、超高圧水銀灯(オー
ク製作所社製、ジェットライト−2300)を用いて、
40mW/cm 2で3分、光を照射した後、テトラヒド
ロフランに溶解し、その不溶分をゲル分として、ゲル分
率(重量%)を求めた。
【0082】
【表3】
【0083】(実施例10〜14、比較例4、5)ウレ
タンプレポリマー(1)100重量部に対して、化合物
1〜3,5,6及び2−ジエチルチオキサントン(日本
化薬社製、商品名:DETX−S)を表4に示すように
配合し乾燥条件下で均一になるまで攪拌して実施例10
〜14の光反応性接着剤組成物を得た。
【0084】なお、比較例4,5においては化合物A及
びBを用いた。得られた光反応性接着剤組成物を離型性
PETフィルムの上に、膜厚が50μmとなるように塗
工し、該塗膜上から超高圧水銀灯(オーク製作所社製、
「ジェットライト2300」)を用いて、50mW/c
2で1分間光照射した。
【0085】光照射された光反応性接着剤組成物の塗膜
を、23℃の雰囲気下で、研磨した2枚のステンレス鋼
板(3cm×10cm×0.2cm)間に挟み圧着して
これを貼り合わせた。
【0086】(実施例15、16、比較例6、7)ウレ
タンプレポリマー(1)100重量部に対して、化合物
4及び2−ジエチルチオキサントン(日本化薬社製、商
品名:DETX−S)、ウレタンアクリレート(共栄社
化学社製、品番:AH600)を表5に示すように配合
し乾燥条件下で均一になるまで攪拌して光反応性接着剤
組成物を得た。なお、化合物4に対しては2−ジエチル
チオキサントンは光ラジカル重合開始剤としても働く。
【0087】なお、比較例6、7においては、化合物A
を用いた。得られた光反応性接着剤組成物を離型性PE
Tフィルムの上に、膜厚が50μmとなるように塗工
し、該塗膜上から超高圧水銀灯(オーク製作所社製、
「ジェットライト2300」)を用いて、50mW/c
2で1分間光照射した。
【0088】光照射された光反応性接着剤組成物の塗膜
を、23℃の雰囲気下で、研磨されたステンレス鋼板
(SUS板)(3cm×10cm×0.2cm)の全表
面を覆うように積層し、別のサイズの研磨されたステン
レス鋼板でサンドイッチ状に挟んで圧着し、これを貼り
合わせた。
【0089】実施例10〜16及び比較例4〜7で得ら
れた光反応性接着剤組成物の性能を評価するため、ゲ
ル分率、初期接着力及び硬化後接着力を測定し、結
果を表4及び表5に示した。なお、初期接着力及び
硬化後接着力については以下の要領で測定した。
【0090】(試験用試料の調整)23℃の雰囲気下
で、得られた光反応性接着剤組成物を、研磨されたステ
ンレス鋼板(3cm×10cm×0.2cm)に塗布面
積3cm×3cm、50μmの厚みで塗布した。その
後、高圧水銀灯(オーク製作所社製、ジェットライト2
300)を用いて、50mW/cm2で1分間照射した
後、別のサイズの研磨されたステンレス鋼板でサンドイ
ッチ状に挟んで圧着し、これを貼り合わせた。
【0091】初期接着力:試験用試料を、室温で30
分間静置し、引張速度5mm/分で剪断接着力を測定
し、初期接着力を求めた。
【0092】硬化後接着力 上記試験片を、23℃で7日間養生した後、その剪断接
着力を、引張速度50mm/分で測定し、硬化後接着力
を求めた。
【0093】
【表4】
【0094】
【表5】
【0095】表4及び表5において、比較例4〜7と比
べてみると明らかなように、実施例10〜14の光反応
性接着剤組成物はいずれも適度の架橋がなされており、
良好なゲル分率を示している。この良好なゲル分率は高
い初期接着力を示し光反応性接着剤組成物の施工性を著
しく良好にすることに連なっている。上記性能の差は光
照射によってアミンを発生させるカルバモイルオキシイ
ミノ基を有する化合物存否によって表れていることが明
確に示されている。更に、上記カルバモイルオキシイミ
ノ基を有する化合物の多官能化により硬化性が向上して
いる。
【0096】また、ラジカル重合性基を有する化合物の
添加は実施例15と実施例16及び比較例6,7の対比
から、ゲル分率がより高められ高い初期接着力が得られ
ることを示している。
【0097】
【発明の効果】本発明に係る光照射によりアミンを発生
する化合物は、光分解性に優れ、光照射により高効率で
アミンを発生させ、ウレタンプレポリマーやエポキシ化
合物等のアミンにより硬化する化合物を速やかに硬化さ
せ得るものであるのでアミンにより硬化する化合物と共
に用いることにより光硬化性組成物を構成し、接着剤、
粘着剤、塗料、コーティング材、レジスト、シーリング
材、インキ等の光硬化剤として好適に用い得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で合成された化合物1の赤外吸収スペ
クトルを示す図。
【図2】実施例2で合成された化合物2の赤外吸収スペ
クトルを示す図。
【図3】実施例3で合成された化合物3の赤外吸収スペ
クトルを示す図。
【図4】実施例4で合成された化合物4の赤外吸収スペ
クトルを示す図。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルバモイルオキシイミノ基を含有する
    下記構造式1で示される光照射によりアミンを発生する
    化合物。 【化1】 但し、構造式1において、R1は、n価の有機基、R2
    及びR3は、各々、水素、芳香族基もしくは脂肪族基、
    nは、1以上の正の整数である。
  2. 【請求項2】 カルバモイルオキシイミノ基を含有する
    下記構造式2で示される光照射によりアミンを発生する
    化合物。 【化2】 但し、構造式2において、R2及びR3は、各々、水
    素、芳香族基もしくは脂肪族基、R5は、イソシアネー
    ト基、(メタ)アクリロイル基及びビニル基からなる群
    から選ばれた少なくとも1種以上、R4は、(m+n)
    価の有機基、n及びmは、各々1以上の正の整数であ
    る。
  3. 【請求項3】 構造式1又は構造式2において、R2及
    びR3のいずれか一方が、水素もしくは脂肪族基であ
    り、他方が、芳香族基であることを特徴とする請求項1
    又は2記載の光照射によりアミンを発生する化合物。
  4. 【請求項4】 構造式1又は構造式2において、R1又
    はR4が、芳香族基であることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の光照射によりアミンを発生する化
    合物。
  5. 【請求項5】 構造式1又は構造式2において、R2及
    びR3は、各々、水素、メチル基、フェニル基及びナフ
    チル基からなる群から選ばれた基であることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の光照射によりアミン
    を発生する化合物。
  6. 【請求項6】 ラジカル重合性基を有する化合物と、
    (メタ)アクリロイル基とカルバモイルオキシイミノ基
    とを有するモノマーを共重合したポリマー又はオリゴマ
    ーであることを特徴とする光照射によりアミンを発生す
    る化合物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6記載の光照射によりアミン
    を発生する化合物とアミンにより硬化する化合物とから
    なることを特徴とする光硬化性組成物。
  8. 【請求項8】 チオキサントン系増感剤が含有されてな
    ることを特徴とする請求項7に記載の光硬化性組成物。
JP2001167028A 2000-08-21 2001-06-01 光照射によりアミンを発生する化合物及び光硬化性組成物 Pending JP2002138076A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001167028A JP2002138076A (ja) 2000-08-21 2001-06-01 光照射によりアミンを発生する化合物及び光硬化性組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000249958 2000-08-21
JP2000-249958 2000-08-21
JP2001167028A JP2002138076A (ja) 2000-08-21 2001-06-01 光照射によりアミンを発生する化合物及び光硬化性組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002138076A true JP2002138076A (ja) 2002-05-14

Family

ID=26598176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001167028A Pending JP2002138076A (ja) 2000-08-21 2001-06-01 光照射によりアミンを発生する化合物及び光硬化性組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002138076A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009113566A1 (ja) 2008-03-11 2009-09-17 積水化学工業株式会社 光応答性ガス発生材料、マイクロポンプ及びマイクロ流体デバイス
WO2009113567A1 (ja) 2008-03-11 2009-09-17 積水化学工業株式会社 マイクロ流体デバイス
JPWO2008096444A1 (ja) * 2007-02-09 2010-05-20 サンスター技研株式会社 2液硬化性組成物
JP2011510002A (ja) * 2008-01-15 2011-03-31 デンツプライ インターナショナル インコーポレーテッド 調節された重合応力のための機能性樹脂組成物
US8536242B2 (en) 2007-08-09 2013-09-17 Sekisui Chemical Co., Ltd. Photocurable composition

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008096444A1 (ja) * 2007-02-09 2010-05-20 サンスター技研株式会社 2液硬化性組成物
JP5001276B2 (ja) * 2007-02-09 2012-08-15 サンスター技研株式会社 2液硬化性組成物
US8536242B2 (en) 2007-08-09 2013-09-17 Sekisui Chemical Co., Ltd. Photocurable composition
JP2011510002A (ja) * 2008-01-15 2011-03-31 デンツプライ インターナショナル インコーポレーテッド 調節された重合応力のための機能性樹脂組成物
WO2009113566A1 (ja) 2008-03-11 2009-09-17 積水化学工業株式会社 光応答性ガス発生材料、マイクロポンプ及びマイクロ流体デバイス
WO2009113567A1 (ja) 2008-03-11 2009-09-17 積水化学工業株式会社 マイクロ流体デバイス
EP3093502A1 (en) 2008-03-11 2016-11-16 Sekisui Chemical Co., Ltd. Micro fluid device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4802461B2 (ja) 光重合開始剤及びそれを用いた光硬化性材料
US8048979B2 (en) Process for synthesis of telechelic urethane acrylate UV curable pre-polymeric materials
EP0168126A1 (en) Process for producing a curable resin
JP3953324B2 (ja) 光硬化性組成物及び光反応性接着剤組成物
JP2002138076A (ja) 光照射によりアミンを発生する化合物及び光硬化性組成物
US4935535A (en) Ultraviolet-autocurable benzophenone tetracarboxylic dianhydride-based polyurethane acrylate oligomers
JP2002363531A (ja) 光反応性接着剤組成物及び部材の接合方法
JPH05117361A (ja) 紫外線硬化型オリゴマー及びこれを含む樹脂液組成物
WO2003087181A1 (fr) Composition de resine photopolymerisable visible
JP3969513B2 (ja) (メタ)アクリル酸エステル、樹脂組成物及びその硬化物
JPH0565318A (ja) 樹脂組成物、透過型スクリーン用紫外線硬化型樹脂組成物及びその硬化物
JPS59191772A (ja) 被覆,接着用組成物
CN100386346C (zh) 含高分子链段的裂解型光引发剂及其制备方法和用途
JPH101529A (ja) 活性エネルギー線硬化型樹脂の製造方法及び活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
JPS61141776A (ja) クロロスルホニルイソシアネート誘導体を含有する硬化性組成物
JPS61145268A (ja) 湿気硬化型粘着剤組成物
JPS6121134A (ja) 新規アクリル変性シリコ−ン樹脂
JPH0535198B2 (ja)
JPH04253716A (ja) 新規なエネルギー線硬化型樹脂組成物
JP3225515B2 (ja) 親水性ポリマーの製造法
JPH0743902A (ja) (メタ)アクリルアミド基導入フェノール含有オリゴマー
JP3525549B2 (ja) 粘着シートの剥離方法およびそれに使用する粘着シート
JP2001220569A (ja) 反応性接着剤組成物
JPS61138610A (ja) 感光性組成物およびそれを含む積層体
CN120682116A (zh) 反应型封闭二胺扩链剂、双重固化光敏树脂、3d打印制件以及制备方法