JP2002155341A - 耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性に優れた耐食鋼及びそれを用いた耐食ラインパイプ - Google Patents
耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性に優れた耐食鋼及びそれを用いた耐食ラインパイプInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エネルギー分野で使用されるガス・石油等の
産出・輸送用の油井管やラインパイプ、あるいはプラン
ト用鋼として最適な、耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性
に優れた耐食鋼及び耐食ラインパイプを提供することを
目的とする。 【構成】 質量%で、C:0.30%以下、Cr:2.
0〜13.0%未満、Mg:0.0001〜0.01%
を含有し、必要に応じSi:0.5%以下、Mn:0.
2〜2.0%、Al:0.001〜0.20%以下、
N:0.015%以下を含有し、さらに必要に応じT
i、Nb、Cu、Ni、Moを含有し、残部鉄及び不可
避不純物からなることを特徴とする耐炭酸ガス腐食性及
び溶接部靱性に優れた耐食鋼及び耐食ラインパイプ。
産出・輸送用の油井管やラインパイプ、あるいはプラン
ト用鋼として最適な、耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性
に優れた耐食鋼及び耐食ラインパイプを提供することを
目的とする。 【構成】 質量%で、C:0.30%以下、Cr:2.
0〜13.0%未満、Mg:0.0001〜0.01%
を含有し、必要に応じSi:0.5%以下、Mn:0.
2〜2.0%、Al:0.001〜0.20%以下、
N:0.015%以下を含有し、さらに必要に応じT
i、Nb、Cu、Ni、Moを含有し、残部鉄及び不可
避不純物からなることを特徴とする耐炭酸ガス腐食性及
び溶接部靱性に優れた耐食鋼及び耐食ラインパイプ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エネルギー分野で
使用されるガス・石油等の産出・輸送用の油井管やライ
ンパイプ、あるいはプラント用鋼に関し、特に、炭酸ガ
スを含有するガス・石油等の環境下で使用する際に、良
好な耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性が得られる耐食鋼
及び耐食ラインパイプに関する。
使用されるガス・石油等の産出・輸送用の油井管やライ
ンパイプ、あるいはプラント用鋼に関し、特に、炭酸ガ
スを含有するガス・石油等の環境下で使用する際に、良
好な耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性が得られる耐食鋼
及び耐食ラインパイプに関する。
【0002】
【従来の技術】石油・ガス等の産出・輸送用の油井管や
ラインパイプ等では、通常、炭素鋼、低合金鋼の材料が
用いられている。しかし、炭酸ガスを多く含む石油・ガ
ス等では、通常の中性湿潤環境下での腐食や大気腐食に
比べて腐食速度が非常に速くなるため、このような炭酸
ガス腐食性の高い石油・ガスの産出・輸送用の油井管や
ラインパイプ等に対しては、油に腐食抑制剤などを添加
したり、材料として耐炭酸ガス腐食性に優れた13%C
r鋼などのステンレス鋼材が用いられてきた。しかしな
がら、腐食抑制剤の使用は、環境保全の点から好ましく
なく、ラインパイプ等へのステンレス鋼の適用は、素材
費が高く、残り寿命の限られた油井等への適用には、費
用対効果の点でオーバースペックとなる。
ラインパイプ等では、通常、炭素鋼、低合金鋼の材料が
用いられている。しかし、炭酸ガスを多く含む石油・ガ
ス等では、通常の中性湿潤環境下での腐食や大気腐食に
比べて腐食速度が非常に速くなるため、このような炭酸
ガス腐食性の高い石油・ガスの産出・輸送用の油井管や
ラインパイプ等に対しては、油に腐食抑制剤などを添加
したり、材料として耐炭酸ガス腐食性に優れた13%C
r鋼などのステンレス鋼材が用いられてきた。しかしな
がら、腐食抑制剤の使用は、環境保全の点から好ましく
なく、ラインパイプ等へのステンレス鋼の適用は、素材
費が高く、残り寿命の限られた油井等への適用には、費
用対効果の点でオーバースペックとなる。
【0003】これらに対し、特開昭56−93856号
公報には、炭酸ガスによる全面腐食とともに溶接部の局
部腐食を向上させるためにCrを3〜12%含有し、C
を0.1%以下に規制したラインパイプが開示されてい
る。しかしながら、この公報に記載の発明は、溶接部の
靱性が低く、その実施例ではCを0.01%以下に低減
した発明鋼を用いた場合の溶接部靱性は、0℃でのVノ
ッチシャルピー吸収エネルギーで16kg/mm2以下
(約160J以下)という性能に留まっている。
公報には、炭酸ガスによる全面腐食とともに溶接部の局
部腐食を向上させるためにCrを3〜12%含有し、C
を0.1%以下に規制したラインパイプが開示されてい
る。しかしながら、この公報に記載の発明は、溶接部の
靱性が低く、その実施例ではCを0.01%以下に低減
した発明鋼を用いた場合の溶接部靱性は、0℃でのVノ
ッチシャルピー吸収エネルギーで16kg/mm2以下
(約160J以下)という性能に留まっている。
【0004】したがって、炭酸ガスを多く含む石油・ガ
ス等の炭酸ガス腐食性環境で使用される素材として、耐
炭酸ガス腐食性とともに溶接部の低温靱性に優れた耐食
鋼及びそれを用いた耐食ラインパイプの開発が望まれて
いた。
ス等の炭酸ガス腐食性環境で使用される素材として、耐
炭酸ガス腐食性とともに溶接部の低温靱性に優れた耐食
鋼及びそれを用いた耐食ラインパイプの開発が望まれて
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エネルギー
分野で使用され、特に炭酸ガスを含有するガス・石油等
の産出・輸送用の油井管やラインパイプ、あるいはプラ
ント用の素材として適用した際に良好な耐炭酸ガス腐食
性が得られるとともに溶接部の靱性が良好である耐食鋼
及びそれを用いた耐食ラインパイプを提供することを目
的とする。
分野で使用され、特に炭酸ガスを含有するガス・石油等
の産出・輸送用の油井管やラインパイプ、あるいはプラ
ント用の素材として適用した際に良好な耐炭酸ガス腐食
性が得られるとともに溶接部の靱性が良好である耐食鋼
及びそれを用いた耐食ラインパイプを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、耐炭酸ガス腐
食性を向上させるためにCrを適量含有するとともに、
溶接部の靱性を向上させるためにMgを適量含有するこ
とを特徴とした耐食鋼およびそれを用いた耐食ラインパ
イプであり、その要旨とするところは、以下の通りであ
る。 (1)化学成分として、質量%で、C:0.3%以下、
Cr:2〜13%未満、Mg:0.0001〜0.01
%を含有し、残部鉄及び不可避不純物からなることを特
徴とする耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性に優れた耐食
鋼。 (2)化学成分として、質量%で、C:0.02%以
下、Cr:2〜13%未満、Mg:0.0001〜0.
01%を含有し、残部鉄及び不可避不純物からなること
を特徴とする耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性に優れた
耐食鋼。 (3)化学成分として、質量%で、C:0.02%以
下、Cr:2〜5%、Mg:0.0001〜0.01%
を含有し、残部鉄及び不可避不純物からなることを特徴
とする耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性に優れた耐食
鋼。 (4)さらに、質量%で、Si:0.5%以下、Mn:
0.2〜2%、Al:0.001〜0.2%以下、N:
0.015%以下を含有することを特徴とする上記
(1)から(3)のうちの何れか1項に記載の耐炭酸ガ
ス腐食性及び溶接部靱性に優れた耐食鋼。 (5)さらに、質量%で、Ti:0.001〜0.2%
およびNb:0.01〜0.5%のうちの1種または2
種を含有することを特徴とする上記(1)から(4)の
うちの何れか1項に記載の耐炭酸ガス腐食性及び溶接部
靱性に優れた耐食鋼。 (6)さらに、Cu、NiおよびMoのうちの1種また
は2種以上を合計量で0.1〜1%含有することを特徴
とする上記(1)から(5)のうちの何れか1項に記載
の耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性に優れた耐食鋼。 (7)上記(1)〜(6)のうちの何れか1項に記載の
耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性に優れた耐食鋼を用い
て製造することを特徴とする耐炭酸ガス腐食性及び溶接
部靱性に優れた耐食ラインパイプ。
食性を向上させるためにCrを適量含有するとともに、
溶接部の靱性を向上させるためにMgを適量含有するこ
とを特徴とした耐食鋼およびそれを用いた耐食ラインパ
イプであり、その要旨とするところは、以下の通りであ
る。 (1)化学成分として、質量%で、C:0.3%以下、
Cr:2〜13%未満、Mg:0.0001〜0.01
%を含有し、残部鉄及び不可避不純物からなることを特
徴とする耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性に優れた耐食
鋼。 (2)化学成分として、質量%で、C:0.02%以
下、Cr:2〜13%未満、Mg:0.0001〜0.
01%を含有し、残部鉄及び不可避不純物からなること
を特徴とする耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性に優れた
耐食鋼。 (3)化学成分として、質量%で、C:0.02%以
下、Cr:2〜5%、Mg:0.0001〜0.01%
を含有し、残部鉄及び不可避不純物からなることを特徴
とする耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性に優れた耐食
鋼。 (4)さらに、質量%で、Si:0.5%以下、Mn:
0.2〜2%、Al:0.001〜0.2%以下、N:
0.015%以下を含有することを特徴とする上記
(1)から(3)のうちの何れか1項に記載の耐炭酸ガ
ス腐食性及び溶接部靱性に優れた耐食鋼。 (5)さらに、質量%で、Ti:0.001〜0.2%
およびNb:0.01〜0.5%のうちの1種または2
種を含有することを特徴とする上記(1)から(4)の
うちの何れか1項に記載の耐炭酸ガス腐食性及び溶接部
靱性に優れた耐食鋼。 (6)さらに、Cu、NiおよびMoのうちの1種また
は2種以上を合計量で0.1〜1%含有することを特徴
とする上記(1)から(5)のうちの何れか1項に記載
の耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性に優れた耐食鋼。 (7)上記(1)〜(6)のうちの何れか1項に記載の
耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性に優れた耐食鋼を用い
て製造することを特徴とする耐炭酸ガス腐食性及び溶接
部靱性に優れた耐食ラインパイプ。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明鋼の成分の限定理
由について説明する。なお、以下に示す%は、特に説明
がない限りは質量%を意味するものとする。 C:Cは鋼の強度向上のために有効な元素であるが、本
発明では、C含有量が増すと溶接部の低温靱性や炭酸ガ
ス耐食性が低下する。特に、C含有量が0.3%を超え
ると鋼材の焼き戻し過程で粒界に多量の炭化物が析出し
て溶接部の低温靱性が劣化し、また炭酸ガス耐食性も低
下する。従って、本発明では、C含有量を0.3%以下
とする。また、本発明では、さらに、良好な溶接部の低
温靱性と炭酸ガス耐食性が要求される環境で使用する場
合には、C含有量を0.02%以下とする。
由について説明する。なお、以下に示す%は、特に説明
がない限りは質量%を意味するものとする。 C:Cは鋼の強度向上のために有効な元素であるが、本
発明では、C含有量が増すと溶接部の低温靱性や炭酸ガ
ス耐食性が低下する。特に、C含有量が0.3%を超え
ると鋼材の焼き戻し過程で粒界に多量の炭化物が析出し
て溶接部の低温靱性が劣化し、また炭酸ガス耐食性も低
下する。従って、本発明では、C含有量を0.3%以下
とする。また、本発明では、さらに、良好な溶接部の低
温靱性と炭酸ガス耐食性が要求される環境で使用する場
合には、C含有量を0.02%以下とする。
【0008】Mg:Mgは、鋼材の溶接熱影響部におい
て、微細なMg系酸化物を析出し、オーステナイト粒の
成長を抑制することによってその靱性を著しく向上させ
るために有効な元素である。特にCr含有鋼では、溶接
熱影響部のオーステナイト粒径の粗大化による焼き戻し
脆化が生じ靱性が著しく劣化するため、Cr含有鋼の溶
接部の靱性を向上させるためにMgを0.0001%以
上添加する必要がある。一方、Mg含有量が0.01%
を超えると、Mg系酸化物が粗大化し溶接部靱性を向上
することが困難となるため、Mg含有量の上限を0.0
1%とする。
て、微細なMg系酸化物を析出し、オーステナイト粒の
成長を抑制することによってその靱性を著しく向上させ
るために有効な元素である。特にCr含有鋼では、溶接
熱影響部のオーステナイト粒径の粗大化による焼き戻し
脆化が生じ靱性が著しく劣化するため、Cr含有鋼の溶
接部の靱性を向上させるためにMgを0.0001%以
上添加する必要がある。一方、Mg含有量が0.01%
を超えると、Mg系酸化物が粗大化し溶接部靱性を向上
することが困難となるため、Mg含有量の上限を0.0
1%とする。
【0009】Cr:Crは炭酸ガス腐食を抑制させるた
めに有効な元素であり、特に、本発明が対象とする腐食
環境である、温度80℃、圧力0.1MPa以上の条件
において、十分な耐炭酸ガス腐食性を得るには、Cr含
有量を2%以上とする必要がある。一方、Cr含有量が
13%以上では、添加量に見合うだけの耐炭酸ガス耐食
性の向上効果が得られない。従って、本発明では、Cr
含有量を2〜13%未満とする。また、さらに良好な耐
炭酸ガス腐食性を得るためには、その含有量の下限を3
%を超えるものとすることが好ましい。
めに有効な元素であり、特に、本発明が対象とする腐食
環境である、温度80℃、圧力0.1MPa以上の条件
において、十分な耐炭酸ガス腐食性を得るには、Cr含
有量を2%以上とする必要がある。一方、Cr含有量が
13%以上では、添加量に見合うだけの耐炭酸ガス耐食
性の向上効果が得られない。従って、本発明では、Cr
含有量を2〜13%未満とする。また、さらに良好な耐
炭酸ガス腐食性を得るためには、その含有量の下限を3
%を超えるものとすることが好ましい。
【0010】また、特に石油やガスなどの中に、例え
ば、溶存酸素量で100ppm以上のように酸素が多く
混入している環境下で使用する場合には、Crの多量の
添加により、鋼材の炭酸ガス局部腐食である孔食が発生
するため、このような環境で炭酸ガスの全面腐食ととも
に、局部腐食を抑制するために、Cr含有量の上限を5
%に低下し、Cr含有量の範囲を2〜5%とする。ま
た、この場合でも、さらに良好な耐炭酸ガス耐食性を得
るためには、その含有量の下限を3%超とすることが好
ましい。
ば、溶存酸素量で100ppm以上のように酸素が多く
混入している環境下で使用する場合には、Crの多量の
添加により、鋼材の炭酸ガス局部腐食である孔食が発生
するため、このような環境で炭酸ガスの全面腐食ととも
に、局部腐食を抑制するために、Cr含有量の上限を5
%に低下し、Cr含有量の範囲を2〜5%とする。ま
た、この場合でも、さらに良好な耐炭酸ガス耐食性を得
るためには、その含有量の下限を3%超とすることが好
ましい。
【0011】以上が本発明の基本成分であるが、さら
に、強度、靱性および耐炭酸ガス腐食性を向上させるた
めに、以下の成分を添加することができる。 Si:Siは、AlやTiと同じ脱酸作用を有する元素
であり添加しても良い。しかし、Si含有量が0.5%
を超えると溶接部の低温靱性が劣化するため、その含有
量の上限を0.5%とする。
に、強度、靱性および耐炭酸ガス腐食性を向上させるた
めに、以下の成分を添加することができる。 Si:Siは、AlやTiと同じ脱酸作用を有する元素
であり添加しても良い。しかし、Si含有量が0.5%
を超えると溶接部の低温靱性が劣化するため、その含有
量の上限を0.5%とする。
【0012】Mn:Mnは低温靱性を向上させる作用を
有する元素であり添加しても良い。その効果を十分得る
ためには、Mn含有量を0.2%以上とする必要がある
が、一方、その含有量が2%を越えるとかえって靱性が
低下する。従って、Mnを添加する場合の含有量は0.
2〜2%とする。 Al:Alは、SiやTiと同じ脱酸作用を有する元素
であり添加しても良い。その効果を十分得るためには、
Al含有量を0.001%以上とする必要があり、一
方、その含有量が0.2%を超えると、鋼の清浄度を下
げ低温靱性劣化の原因となる。従って、Alを添加する
場合の含有量は、0.001%〜0.2とする。
有する元素であり添加しても良い。その効果を十分得る
ためには、Mn含有量を0.2%以上とする必要がある
が、一方、その含有量が2%を越えるとかえって靱性が
低下する。従って、Mnを添加する場合の含有量は0.
2〜2%とする。 Al:Alは、SiやTiと同じ脱酸作用を有する元素
であり添加しても良い。その効果を十分得るためには、
Al含有量を0.001%以上とする必要があり、一
方、その含有量が0.2%を超えると、鋼の清浄度を下
げ低温靱性劣化の原因となる。従って、Alを添加する
場合の含有量は、0.001%〜0.2とする。
【0013】N:Nは不可避的不純物として鋼中に残存
する元素である。低温靱性の向上のためには、低い方が
好ましく、特にN含有量が0.015%を超えると低温
靱性が著しく劣化するため、その含有量の上限を0.0
15%とした。 Ti、Nb:TiおよびNbは母材の強度を向上するた
めに有効であるとともに、溶接熱影響部において微細な
Ti含有量の下限を0.001%とし、かつNb炭化物
を形成することにより、オーステナイト粒の成長を抑制
し溶接部靱性を高めるために有効な元素である。これら
の効果を十分に得るためには、Ti含有量の下限を0.
001%とし、かつNb含有量の下限を0.01%とす
る必要があり、一方、Ti含有量で0.2%を超え、N
b含有量で0.5%を超えるような過剰な添加は靱性を
劣化させる。従って、TiおよびNbの1種または2種
を添加する場合には、Ti含有量を0.001〜0.2
%とし、Nb含有量を0.01〜0.5%の範囲とす
る。
する元素である。低温靱性の向上のためには、低い方が
好ましく、特にN含有量が0.015%を超えると低温
靱性が著しく劣化するため、その含有量の上限を0.0
15%とした。 Ti、Nb:TiおよびNbは母材の強度を向上するた
めに有効であるとともに、溶接熱影響部において微細な
Ti含有量の下限を0.001%とし、かつNb炭化物
を形成することにより、オーステナイト粒の成長を抑制
し溶接部靱性を高めるために有効な元素である。これら
の効果を十分に得るためには、Ti含有量の下限を0.
001%とし、かつNb含有量の下限を0.01%とす
る必要があり、一方、Ti含有量で0.2%を超え、N
b含有量で0.5%を超えるような過剰な添加は靱性を
劣化させる。従って、TiおよびNbの1種または2種
を添加する場合には、Ti含有量を0.001〜0.2
%とし、Nb含有量を0.01〜0.5%の範囲とす
る。
【0014】Cu、Ni、Mo:Cu、NiおよびMo
は、何れもCr含有鋼において、Crなどの耐食性皮膜
の安定性を向上させるためにその含有量の合計量で0.
1%以上添加するが、その含有量の合計が1%を超えて
過剰に添加すると、その効果が飽和するばかりか、逆に
耐炭酸ガス腐食性を劣化させる。したがって、本発明で
は、Cu、NiおよびMoの1種または2種以上を添加
する場合は、その合計量が0.1〜1%の範囲で添加す
る。
は、何れもCr含有鋼において、Crなどの耐食性皮膜
の安定性を向上させるためにその含有量の合計量で0.
1%以上添加するが、その含有量の合計が1%を超えて
過剰に添加すると、その効果が飽和するばかりか、逆に
耐炭酸ガス腐食性を劣化させる。したがって、本発明で
は、Cu、NiおよびMoの1種または2種以上を添加
する場合は、その合計量が0.1〜1%の範囲で添加す
る。
【0015】以上の本発明鋼は、制御圧延または焼き入
れ焼き戻しなどの熱処理により金属組織を調整して必要
な強度・低温靱性バランスを得ることが可能である。ま
た、以上の本発明鋼を用いて鋼管を製造する方法は、特
に限定する必要はなく、シームレス圧延による造管方
法、鋼板を成型後、溶接により造管する方法等の何れの
方法も用いることができる。これらの方法によって製造
された鋼管は、耐炭酸ガス腐食性に優れるとともにシー
ム溶接部の有する鋼管では溶接部靱性にも優れるという
効果が得られる。
れ焼き戻しなどの熱処理により金属組織を調整して必要
な強度・低温靱性バランスを得ることが可能である。ま
た、以上の本発明鋼を用いて鋼管を製造する方法は、特
に限定する必要はなく、シームレス圧延による造管方
法、鋼板を成型後、溶接により造管する方法等の何れの
方法も用いることができる。これらの方法によって製造
された鋼管は、耐炭酸ガス腐食性に優れるとともにシー
ム溶接部の有する鋼管では溶接部靱性にも優れるという
効果が得られる。
【0016】この時のシーム溶接には電縫溶接・レーザ
ービーム溶接の他、比較的大入熱でのサブマージアーク
溶接も適用可能である。上記の耐炭酸ガス腐食性と強度
・低温靱性に優れた本発明鋼は、耐炭酸ガス腐食性を要
求されるさまざまな機器に使用可能であることはもちろ
ん、特に耐炭酸ガス腐食性とともに溶接部の低温靱性が
要求されるラインパイプあるいはフローラインとして使
用され、従来に比べて寿命を向上できるという顕著な効
果が得られる。
ービーム溶接の他、比較的大入熱でのサブマージアーク
溶接も適用可能である。上記の耐炭酸ガス腐食性と強度
・低温靱性に優れた本発明鋼は、耐炭酸ガス腐食性を要
求されるさまざまな機器に使用可能であることはもちろ
ん、特に耐炭酸ガス腐食性とともに溶接部の低温靱性が
要求されるラインパイプあるいはフローラインとして使
用され、従来に比べて寿命を向上できるという顕著な効
果が得られる。
【0017】
【実施例】表1に鋼の化学組成とともに、耐食性試験及
び溶接部低温靱性の試験結果を示す。なお、耐食性試験
は、一般的な酸素混入のない炭酸ガス腐食環境の試験1
と、酸素混入のある場合の試験2を実施した。酸素混入
のない試験1の条件として温度80℃、炭酸ガス圧力
0.3MPaで、塩素濃度5%の地層水模擬溶液中にお
ける2週間の浸漬試験を実施した。酸素混入のある試験
2の条件として、1日に3時間、2ppmの溶存酸素濃
度になるまで酸素を吹き込み、その他の時間は純炭酸ガ
スを吹き込んで、炭酸ガス分圧0.1MPa、温度80
℃、塩素濃度10%の地層水模擬溶液中における4週間
の浸漬試験を実施した。
び溶接部低温靱性の試験結果を示す。なお、耐食性試験
は、一般的な酸素混入のない炭酸ガス腐食環境の試験1
と、酸素混入のある場合の試験2を実施した。酸素混入
のない試験1の条件として温度80℃、炭酸ガス圧力
0.3MPaで、塩素濃度5%の地層水模擬溶液中にお
ける2週間の浸漬試験を実施した。酸素混入のある試験
2の条件として、1日に3時間、2ppmの溶存酸素濃
度になるまで酸素を吹き込み、その他の時間は純炭酸ガ
スを吹き込んで、炭酸ガス分圧0.1MPa、温度80
℃、塩素濃度10%の地層水模擬溶液中における4週間
の浸漬試験を実施した。
【0018】表1に示す耐炭酸ガス腐食性の評価結果
は、Cr含有量0.01%以下の炭素鋼の腐食量を1と
して、腐食量が0.05以下のものを◎、腐食量が0.
5以下のものを○とした。また、局部腐食が生じたもの
は全面腐食量が小さくても×で示した。また、溶接部の
低温靱性の評価試験は、2.7kJ/mmの入熱量でM
IG溶接を実施後、ノッチの中央が溶融ラインとなるよ
うにとった2mmVノッチシャルピー試験片を採取しシ
ャルピー衝撃試験を行った。表1に溶接部の低温靱性の
評価結果は、−20℃のシャルピー衝撃試験での吸収エ
ネルギーを測定した結果、吸収エネルギー値が200J
以上のものを低温靱性が非常に優れたものとし◎で示
し、吸収エネルギーが30J未満のものを低温靱性が劣
っているものと見なし×で示し、その中間を○で示し
た。
は、Cr含有量0.01%以下の炭素鋼の腐食量を1と
して、腐食量が0.05以下のものを◎、腐食量が0.
5以下のものを○とした。また、局部腐食が生じたもの
は全面腐食量が小さくても×で示した。また、溶接部の
低温靱性の評価試験は、2.7kJ/mmの入熱量でM
IG溶接を実施後、ノッチの中央が溶融ラインとなるよ
うにとった2mmVノッチシャルピー試験片を採取しシ
ャルピー衝撃試験を行った。表1に溶接部の低温靱性の
評価結果は、−20℃のシャルピー衝撃試験での吸収エ
ネルギーを測定した結果、吸収エネルギー値が200J
以上のものを低温靱性が非常に優れたものとし◎で示
し、吸収エネルギーが30J未満のものを低温靱性が劣
っているものと見なし×で示し、その中間を○で示し
た。
【0019】また、鋼を焼き入れ−焼き戻し熱処理によ
り強度をAPI規格におけるX65〜X80グレードに
調整した。表1中の番号8〜11及び21がX70グレ
ード、番号17及び22がX80グレードで、これ以外
は全てX65グレード相当に強度を調整したものであ
る。番号1〜18の鋼は化学成分が本発明で規定した範
囲にある本発明鋼であり、番号19〜20番の鋼は、化
学成分が本発明で規定した範囲外である比較鋼である。
り強度をAPI規格におけるX65〜X80グレードに
調整した。表1中の番号8〜11及び21がX70グレ
ード、番号17及び22がX80グレードで、これ以外
は全てX65グレード相当に強度を調整したものであ
る。番号1〜18の鋼は化学成分が本発明で規定した範
囲にある本発明鋼であり、番号19〜20番の鋼は、化
学成分が本発明で規定した範囲外である比較鋼である。
【0020】本発明鋼はいずれも良好な耐食性を示し、
且つ、溶接熱影響部の低温靱性が良好であった。一方、
比較鋼においては、全て溶接熱影響部の低温靱性が不十
分であり、本発明鋼の優位性が明らかである。さらに、
表1の番号16番の熱延板を用いて、冷間で成形後、高
周波溶接により電縫鋼管とし、API規格におけるX−
65グレードのラインパイプを製造した。このラインパ
イプをガース溶接し、その溶接線近傍からシャルピー試
験片を採取して溶接熱影響部の低温靱性を測定した結
果、溶接線から何れの位置においても、−20℃の吸収
エネルギーで200J以上という非常に高い値を示し、
溶接熱影響部の低温靱性の非常に高いラインパイプを製
造することが出来た。
且つ、溶接熱影響部の低温靱性が良好であった。一方、
比較鋼においては、全て溶接熱影響部の低温靱性が不十
分であり、本発明鋼の優位性が明らかである。さらに、
表1の番号16番の熱延板を用いて、冷間で成形後、高
周波溶接により電縫鋼管とし、API規格におけるX−
65グレードのラインパイプを製造した。このラインパ
イプをガース溶接し、その溶接線近傍からシャルピー試
験片を採取して溶接熱影響部の低温靱性を測定した結
果、溶接線から何れの位置においても、−20℃の吸収
エネルギーで200J以上という非常に高い値を示し、
溶接熱影響部の低温靱性の非常に高いラインパイプを製
造することが出来た。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明により、耐炭酸ガス腐食性に優
れ、かつ強度・低温靱性のバランスにも良好で、溶接部
の低温靱性も良好な耐食鋼が得られ、効率的なエネルギ
ー産業の機器装置設計に寄与するところ大である。
れ、かつ強度・低温靱性のバランスにも良好で、溶接部
の低温靱性も良好な耐食鋼が得られ、効率的なエネルギ
ー産業の機器装置設計に寄与するところ大である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月5日(2001.1.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】N:Nは不可避的不純物として鋼中に残存
する元素である。低温靱性の向上のためには、低い方が
好ましく、特に、N含有量が0.015%を超えると低
温靱性が著しく劣化するため、その含有量の上限を0.
015%とした。Ti,Nb:TiおよびNbは母材の
強度を向上するために有効であるとともに、溶接熱影響
部において微細なNb炭化物を形成することにより、オ
ーステナイト粒の成長を抑制し溶接部靱性を高めるため
に有効な元素である。これらの効果を十分に得るために
は、Ti含有量の下限を0.001%とし、かつNb含
有量の下限を0.01%とする必要があり、一方、Ti
含有量で0.2%を超え、Nb含有量で0.5%を超え
るような過剰な添加は靱性を劣化させる。従って、Ti
およびNbの1種または2種を添加する場合には、Ti
含有量を0.001〜0.2%とし、Nb含有量を0.
01〜0.5%の範囲とする。
する元素である。低温靱性の向上のためには、低い方が
好ましく、特に、N含有量が0.015%を超えると低
温靱性が著しく劣化するため、その含有量の上限を0.
015%とした。Ti,Nb:TiおよびNbは母材の
強度を向上するために有効であるとともに、溶接熱影響
部において微細なNb炭化物を形成することにより、オ
ーステナイト粒の成長を抑制し溶接部靱性を高めるため
に有効な元素である。これらの効果を十分に得るために
は、Ti含有量の下限を0.001%とし、かつNb含
有量の下限を0.01%とする必要があり、一方、Ti
含有量で0.2%を超え、Nb含有量で0.5%を超え
るような過剰な添加は靱性を劣化させる。従って、Ti
およびNbの1種または2種を添加する場合には、Ti
含有量を0.001〜0.2%とし、Nb含有量を0.
01〜0.5%の範囲とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】表1に示す耐炭酸ガス腐食性の評価結果
は、Cr含有量0.01%以下の炭素鋼の腐食量を1と
して、腐食量が0.05以下のものを◎、腐食量が0.
5以下のものを○とした。また、局部腐食が生じたもの
は全面腐食量が小さくても黒丸で示した。また、溶接部
の低温靱性の評価試験は、2.7kJ/mmの入熱量で
MIG溶接を実施後、ノッチの中央が溶融ラインとなる
ようにとった2mmVノッチシャルピー試験片を採取し
シャルピー衝撃試験を行った。表1の溶接部の低温靱性
の評価結果は、−20℃のシャルピー衝撃試験での吸収
エネルギーを測定した結果、吸収エネルギー値が200
J以上のものを低温靱性が非常に優れたものとし◎で示
し、吸収エネルギー値が30J未満のものを低温靱性が
劣っているものとみなし×で示し、その中間を○で示し
た。
は、Cr含有量0.01%以下の炭素鋼の腐食量を1と
して、腐食量が0.05以下のものを◎、腐食量が0.
5以下のものを○とした。また、局部腐食が生じたもの
は全面腐食量が小さくても黒丸で示した。また、溶接部
の低温靱性の評価試験は、2.7kJ/mmの入熱量で
MIG溶接を実施後、ノッチの中央が溶融ラインとなる
ようにとった2mmVノッチシャルピー試験片を採取し
シャルピー衝撃試験を行った。表1の溶接部の低温靱性
の評価結果は、−20℃のシャルピー衝撃試験での吸収
エネルギーを測定した結果、吸収エネルギー値が200
J以上のものを低温靱性が非常に優れたものとし◎で示
し、吸収エネルギー値が30J未満のものを低温靱性が
劣っているものとみなし×で示し、その中間を○で示し
た。
Claims (7)
- 【請求項1】 化学成分として、質量%で、C:0.3
%以下、Cr:2〜13%未満、Mg:0.0001〜
0.01%を含有し、残部鉄及び不可避不純物からなる
ことを特徴とする耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性に優
れた耐食鋼。 - 【請求項2】 化学成分として、質量%で、C:0.0
2%以下、Cr:2〜13%未満、Mg:0.0001
〜0.01%を含有し、残部鉄及び不可避不純物からな
ることを特徴とする耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性に
優れた耐食鋼。 - 【請求項3】 化学成分として、質量%で、C:0.0
2%以下、Cr:2〜5%、Mg:0.0001〜0.
01%を含有し、残部鉄及び不可避不純物からなること
を特徴とする耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性に優れた
耐食鋼。 - 【請求項4】 さらに、質量%で、Si:0.5%以
下、Mn:0.2〜2%、Al:0.001〜0.2%
以下、N:0.015%以下を含有することを特徴とす
る請求項1から3のうちの何れか1項に記載の耐炭酸ガ
ス腐食性及び溶接部靱性に優れた耐食鋼。 - 【請求項5】 さらに、質量%で、Ti:0.001〜
0.2%およびNb:0.01〜0.5%のうちの1種
または2種を含有することを特徴とする請求項1から4
のうちの何れか1項に記載の耐炭酸ガス腐食性及び溶接
部靱性に優れた耐食鋼。 - 【請求項6】 さらに、Cu、NiおよびMoのうちの
1種または2種以上を合計量で0.1〜1%含有するこ
とを特徴とする請求項1から5のうちの何れか1項に記
載の耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性に優れた耐食鋼。 - 【請求項7】 請求項1〜6のうちの何れか1項に記載
の耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性に優れた耐食鋼を用
いて製造することを特徴とする耐炭酸ガス腐食性及び溶
接部靱性に優れた耐食ラインパイプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000346991A JP2002155341A (ja) | 2000-11-14 | 2000-11-14 | 耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性に優れた耐食鋼及びそれを用いた耐食ラインパイプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000346991A JP2002155341A (ja) | 2000-11-14 | 2000-11-14 | 耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性に優れた耐食鋼及びそれを用いた耐食ラインパイプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002155341A true JP2002155341A (ja) | 2002-05-31 |
Family
ID=18820785
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000346991A Withdrawn JP2002155341A (ja) | 2000-11-14 | 2000-11-14 | 耐炭酸ガス腐食性及び溶接部靱性に優れた耐食鋼及びそれを用いた耐食ラインパイプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002155341A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006086853A1 (en) * | 2005-02-21 | 2006-08-24 | Bluescope Steel Limited | Linepipe steel |
| CN100436633C (zh) * | 2006-10-18 | 2008-11-26 | 合肥工业大学 | 低碳高合金球磨机衬板钢及其制造方法 |
| CN103993239A (zh) * | 2014-04-23 | 2014-08-20 | 中建材宁国新马耐磨材料有限公司 | 一种矿山湿法磨机衬板及其制备方法 |
| JP2021143354A (ja) * | 2020-03-10 | 2021-09-24 | 日鉄ステンレス株式会社 | レーザー溶接用のマルテンサイト系ステンレス鋼 |
-
2000
- 2000-11-14 JP JP2000346991A patent/JP2002155341A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006086853A1 (en) * | 2005-02-21 | 2006-08-24 | Bluescope Steel Limited | Linepipe steel |
| US9487841B2 (en) | 2005-02-21 | 2016-11-08 | Bluescope Steel Limited | Linepipe steel |
| CN100436633C (zh) * | 2006-10-18 | 2008-11-26 | 合肥工业大学 | 低碳高合金球磨机衬板钢及其制造方法 |
| CN103993239A (zh) * | 2014-04-23 | 2014-08-20 | 中建材宁国新马耐磨材料有限公司 | 一种矿山湿法磨机衬板及其制备方法 |
| JP2021143354A (ja) * | 2020-03-10 | 2021-09-24 | 日鉄ステンレス株式会社 | レーザー溶接用のマルテンサイト系ステンレス鋼 |
| JP7474077B2 (ja) | 2020-03-10 | 2024-04-24 | 日鉄ステンレス株式会社 | レーザー溶接用のマルテンサイト系ステンレス鋼 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080205 |