JP2002157010A - スケジューリング装置およびプログラム - Google Patents

スケジューリング装置およびプログラム

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JP2002157010A JP2000349852A JP2000349852A JP2002157010A JP 2002157010 A JP2002157010 A JP 2002157010A JP 2000349852 A JP2000349852 A JP 2000349852A JP 2000349852 A JP2000349852 A JP 2000349852A JP 2002157010 A JP2002157010 A JP 2002157010A
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 それぞれの作業工程に対して柔軟に対応で
き、各ジョブを適切にガントチャートへ割り付けること
ができるようにする。 【解決手段】 論理演算処理部2Aでは、複合ルール記
憶部11に記憶されている複合ルールに基づき、その複
合ルールで指定されているルールを論理的に複合して用
いることにより、ジョブ記憶部12に記憶されている各
ジョブから割付候補となるジョブを選択する。ガントチ
ャート割付部2Bでは、論理演算処理部2Aで選択され
たジョブをガントチャート情報へ割り付け、ガントチャ
ート記憶部14へ格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スケジューリング
装置およびプログラムに関し、特に所定のルールを用い
て複数のジョブ候補から適切なジョブを選択し、選択し
たジョブを時間軸上で作業工程を管理するガントチャー
ト情報へ割り付けるスケジューリング装置およびプログ
ラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】工場などの生産現場において、機械や装
置など多数の生産設備を効率よく利用する場合、これら
生産設備で行う仕事すなわちジョブを時間軸上に割り付
けて管理するガントチャートが用いられる。このガント
チャートは、図11に示すように、横軸にタイムフレー
ム(時間軸)をとり、縦軸に生産設備(リソース)や製
品(オーダー)をとって、それぞれ遂行すべきジョブに
関する時間的流れを棒図表の形で図表化したものであ
る。このようなガントチャートを前もって作成しておく
ことにより、ジョブの効率的な処理が実現される。
【0003】ガントチャートを作成する場合、時間軸上
に予め配置された所定の割付タイミングごとに、次にど
の生産設備に対して、処理待ち状態にある複数のジョブ
候補からどのようなジョブを選択して割り付けるかを決
定する必要があり、この決定をディスパッチング(disp
atching)という。このようなディスパッチングでは、
作業員が経験に基づき手作業でジョブをガントチャート
に割り付ける場合が多い。従来、このディスパッチング
の自動化を目的として、例えば納期が迫っているジョブ
から優先して割り当てるというような、所定の単一ルー
ルに基づきジョブを並び替えるスケジューリング装置も
利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のスケジューリング装置では、単一ルールに基
づいて、処理待ち状態にある複数のジョブ候補を並び替
えて選択しているため、それぞれの作業工程の生産制約
を遵守しながら、ガントチャートの管理対象となるそれ
ぞれの作業工程について柔軟に対応することができず、
適切にジョブを割り付けることができないという問題点
があった。例えば、互いの処理順序が規定されているよ
うな複数の生産設備を用いる作業工程や異なる種別のジ
ョブを一括して取り扱う作業工程では、単一ルールだけ
で適切にジョブを割り付けられない場合もあり、また結
果としてあまり効率よく生産設備を利用できていない場
合もあるため、このような場合、実際には細かな修正が
必要となり、手作業とさほど変わらない結果しか得られ
なかった。本発明はこのような課題を解決するためのも
のであり、それぞれの作業工程に対して柔軟に対応で
き、ジョブを適切にガントチャート情報へ割り付けるこ
とができるスケジューリング装置およびプログラムを提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明にかかるスケジューリング装置は、所
定のルールを用いて複数のジョブ候補から適切なジョブ
を選択し、時間軸上で作業工程を管理するガントチャー
ト情報へ選択したジョブを割り付けるスケジューリング
装置において、ガントチャート情報へ割り付ける各ジョ
ブを記憶するジョブ記憶部と、所定の論理演算で複合さ
れた複数のルールからなる複合ルールを記憶する複合ル
ール記憶部と、この複合ルール記憶部に記憶されている
複合ルールに基づき、その複合ルールで指定されている
ルールを論理演算に従って用いることにより、ジョブ記
憶部に記憶されている各ジョブから割付候補となるジョ
ブを選択する論理演算処理部と、この論理演算処理部で
選択されたジョブをガントチャート情報へ割り付けるガ
ントチャート割付部とを備えるものである。
【0006】論理演算処理部については、個々の論理演
算ごとに設けられ、指定されたルールをそれぞれの論理
演算に従って用いることによりジョブ候補の絞り込みを
行う複数の論理フィルタからなるフィルタ処理部と、複
合ルール記憶部から取り出した複合ルールで用いている
論理演算を解析し、フィルタ処理部のうちその論理演算
に対応する論理フィルタへ、複合ルールで指定されたル
ールを論理演算に従って用いるよう論理演算処理を指示
するロジック解析部とを用いて構成してもよい。このと
きフィルタ処理部に、指定されたルールで用いるジョブ
選択基準に基づき、複数のジョブを複数のクラスタに分
割するとともに、いずれかのクラスタに属するジョブを
選択するクラスタフィルタを、論理フィルタの1つとし
て設けてもよい。
【0007】複合ルール記憶部で各種複合ルールを記憶
する場合、ガントチャート情報で管理する作業工程種別
に特有の複合ルールを記憶する特定アプリケーション用
複合ルール記憶部と、各作業工程種別に共通の複合ルー
ルを記憶する共通アプリケーション用複合ルール記憶部
とを設けて、作業工程種別に特有の複合ルールと各作業
工程種別に共通の複合ルールを区別して記憶してもよ
い。
【0008】また、本発明にかかるプログラムは、所定
のルールを用いて複数のジョブ候補から適切なジョブを
選択し、時間軸上で作業工程を管理するためのガントチ
ャート情報へ選択したジョブを割り付けるスケジューリ
ング処理手順を実行するプログラムであって、所定の論
理演算で複合された複数のルールからなる複合ルールを
記憶する複合ルール記憶部から複合ルールを取り込む第
1のステップと、取り込んだ複合ルールで指定されてい
るルールを論理演算に従って用いることにより、ガント
チャート情報へ割り付ける各ジョブから割付候補となる
ジョブを選択する第2のステップと、選択されたジョブ
をガントチャート情報へ割り付ける第3のステップとを
実行するためのものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形
態にかかるスケジューリング装置を示すブロック図であ
る。このスケジューリング装置10は、全体としてパソ
コンなどの情報処理装置からなり、所定の処理プログラ
ムを実行するCPUを用いて実現される制御部2、各種
情報を記憶するハードディスクやメモリあるいは記録媒
体で実現される記憶部1、制御部2での処理結果を画面
で表示出力する画面表示部4、および作業員が制御部2
へ各種指示を入力するための操作入力部5が設けられて
いる。
【0010】制御部2には、記憶部1に記憶されている
複合ルールに基づく論理演算を行うことにより、所望の
作業工程(産業分野あるいは生産形態)を管理するため
のガントチャート情報へ割り付けるジョブ候補を選択す
る論理演算処理部2A、この論理演算処理部2Aで最終
的に選択されたジョブをガントチャート情報に割り付け
るガントチャート割付部2B、このガントチャート記憶
部2Bに記憶されているガントチャート情報の内容に基
づき作業工程の状態を逐次更新管理する状態管理部2C
が設けられている。これら論理演算処理部2A、ガント
チャート割付部2Bおよび状態管理部2Cの各機能処理
部は、CPUやメモリなどのハードウェア資源と後述の
処理プログラムからなるソフトウェア資源とが協動する
ことにより実現されている。
【0011】本実施の形態では、単一の基準でジョブを
選択する複数のルールを、所定の論理演算で複合し、こ
れを複合ルールとしてジョブの選択に用いている。記憶
部1には、このような複合ルールを記憶する複合ルール
記憶部11、ガントチャート情報へ割り付ける各ジョブ
を記憶するジョブ記憶部12、論理演算処理部2Aで選
択されたジョブ候補を一時的に記憶するジョブ候補記憶
部13、論理演算処理部2Aで最終的に選択されたジョ
ブが割り付けられるガントチャート情報を記憶するガン
トチャート記憶部14が設けられている。なお、ガント
チャート情報では、各ジョブごとに、少なくともそのジ
ョブを処理する生産設備、およびそのジョブを実行する
タイミングを示す情報が関連付けられて記述されてい
る。
【0012】このほか、記憶部1には、生産設備の処理
能力や作業手順などの各種作業工程条件や状態管理部2
Cで逐次更新される作業工程の状態を記憶する工程情報
記憶部15、論理演算処理部2Aおよびガントチャート
割付部2Bを実現するために制御部2で実行される処理
プログラムを記憶するプログラム記憶部16が設けられ
ている。なお、この処理プログラムは、CD−ROM、
フロッピー(登録商標)ディスク、メモリカードなどの
記憶媒体17に保存して取り扱い、全体としてパソコン
などの情報処理装置からなるスケジューリング装置10
の記憶媒体インターフェース部(図示せず)を介してプ
ログラム記憶部16へ読み込むようにしてもよい。ま
た、複合ルール記憶部11には、ガントチャート情報で
管理する作業工程種別に特有の複合ルールを記憶する特
定アプリケーション用複合ルール記憶部11Aと、各作
業工程種別に共通の複合ルールを記憶する共通アプリケ
ーション用複合ルール記憶部11Bとが設けられてい
る。
【0013】図2に論理演算処理部2Aの詳細ブロック
図を示す。論理演算処理部2Aには、指定されたルール
をそれぞれの論理演算に従って用いることによりジョブ
候補の絞り込みを行う複数の論理フィルタからなるフィ
ルタ処理部22、複合ルール記憶部11に記憶されてい
る複合ルール文を読み出し、その複合ルール文で用いら
れている論理演算を解析し、フィルタ処理部22のうち
その論理演算に対応する処理部へ、複合ルールで指定さ
れたルールを用いた論理演算処理を指示するロジック解
析部21、フィルタ処理部22の処理結果に応じてジョ
ブ候補の選定終了を判定する候補選定終了判定部23が
設けられている。
【0014】フィルタ処理部22には、論理フィルタと
して、所定の条件に応じてルールを切り替えて適用する
IF_THENフィルタ31、所定ルールで用いるジョ
ブ選択基準に基づき各ジョブを複数のクラスタに分割す
るとともに、そのクラスタ単位でジョブを選択するΩフ
ィルタ32、2つのルールを階層的に適用するANDフ
ィルタ33、2つのルールでそれぞれ選択したジョブの
いずれか一方を作業員の指示に応じて選択するORフィ
ルタ34、2つのルールに共通のジョブを選択する∧フ
ィルタ35、2つのルールで選択されたすべてのジョブ
を選択する∨フィルタ36、所定ルールの逆論理ルール
を適用する¬フィルタ37、基本的な単一ルールに基づ
きジョブを選択する基本ルール処理部38が設けられて
いる。なお、フィルタ処理部22を構成する個々の論理
フィルタについては、上記各フィルタに限定されるもの
ではなく、必要に応じて不要なフィルタを削除してもよ
く、他の機能を有するフィルタを追加してもよい。
【0015】次に、図3を参照して、本実施の形態にか
かるスケジューリング装置の動作について説明する。図
3はジョブ割付処理手順を示すフローチャートである。
以下では、所定のジョブ割付タイミングにおけるジョブ
割付処理動作について説明する。なお、制御部2では、
予め記憶部1のプログラム記憶部16から処理プログラ
ムを読み込んで実行しており、論理演算処理部2A、ガ
ントチャート割付部2Bおよび状態管理部2Cの各機能
処理部での処理動作が実現されているものとする。ま
た、ジョブ候補記憶部13には、ジョブ記憶部12に記
憶されているジョブのすべてまたは一部がすでに格納さ
れているものとする。
【0016】まず、論理演算処理部2Aのロジック解析
部21では、複合ルール記憶部11から複合ルール文を
取り込んで(ステップ60:第1のステップ)、その複
合ルール文で使用されている論理演算を解析する(ステ
ップ61)。そして、解析結果に基づいて、フィルタ処
理部22のうち、複合ルール文で使用されている論理演
算に対応する論理フィルタに対して、その複合ルール文
に含まれるルールを用いた論理演算処理を指示する(ス
テップ62)。なお、ロジック解析部21では、取り込
んだ複合ルール文が複数の論理演算の組み合わせから構
成されている場合、公知の演算式計算方法に基づく順序
でそれぞれの論理演算に対応する論理フィルタに対して
フィルタ処理を指示する。
【0017】この指示に応じてフィルタ処理部22の論
理フィルタ31〜37のいずれかで、複合ルール文に含
まれるルールを論理演算に従って適用することにより、
ジョブ候補記憶部13に記憶されている各ジョブ候補を
絞り込むフィルタリング処理を行い、その処理結果を候
補選定終了判定部23へ通知する(ステップ63:第2
のステップ)。候補選定終了判定部23では、フィルタ
処理部22からの処理結果に応じて、フィルタリング処
理によりジョブ候補が1つに絞り込まれ、ジョブ候補の
選定が終了したかどうか判定する(ステップ64)。そ
して、その選定終了に応じて(ステップ64:YE
S)、最終的に選定されたジョブをガントチャート割付
部2Bへ渡す。ガントチャート割付部2Bでは、これに
応じて対応する割付タイミング位置にそのジョブの割り
付けを行い、更新されたガントチャート情報をガントチ
ャート記憶部14へ格納し(ステップ65:第3のステ
ップ)、一連の処理を終了する。
【0018】一方、ステップ64において、ジョブ候補
が複数存在し、その選定が終了していない場合は(ステ
ップ64:NO)、すべての複合ルール文に対する処理
が終了していない場合に(ステップ66:NO)、ステ
ップ60へ戻って次の複合ルール文に対する処理を継続
する。また、すべての複合ルール文に対する処理が終了
した場合は(ステップ66:NO)、画面表示部4を制
御して、作業員に対して残存するジョブ候補からいずれ
かのジョブの選択を促す画面表示を出力する(ステップ
67)。そして、操作入力部5を介した作業員からの指
示に応じてジョブを最終選択し(ステップ68)、ステ
ップ65へ移行して、ジョブの割り付けを行う。
【0019】このように、単一ルールを論理的に複合し
てジョブ候補の選択に適用するようにしたので、従来の
ように1つの単一ルールに基づき、処理待ち状態にある
複数のジョブ候補を並び替えて選択する場合と比較し
て、極めて高度な複合ルールを実現することができる。
したがって、それぞれの作業工程に対して柔軟に対応で
き、最適なジョブをガントチャート情報へ割り付けるこ
とができる。
【0020】また、複合ルール記憶部において各種複合
ルールを記憶する場合、ガントチャート情報で管理する
作業工程種別に特有の複合ルールを記憶する特定アプリ
ケーション用複合ルール記憶部11Aと、各作業工程種
別に共通の複合ルールを記憶する共通アプリケーション
用複合ルール記憶部11Bとを設けて、作業工程種別に
特有の複合ルールと各作業工程種別に共通の複合ルール
を区別して記憶するようにしてもよい。これにより、ど
のようなアプリケーションにも使用できる共通ルール
を、実際にスケジューリングを行う特定アプリケーショ
ンごとに入力し直す必要がなくなり、汎用性に富んだス
ケジューリング装置を容易に実現できる。また、ルール
を分類できることから、ルール数が多くなった場合で
も、その修正や管理を容易に行うことができる。
【0021】次に、フィルタ処理部22を構成する各論
理フィルタについて説明する。まず、IF_THENフ
ィルタ31について説明する。図4はIF_THENフ
ィルタを示す説明図である。IF_THENフィルタ3
1は、所定の条件に応じてルールを切り替えて適用する
分岐フィルタである。例えば、割付タイミングにおいて
装置#1でジョブaが終了していない場合は、ジョブ候
補のうち後から登録された(生じた)ジョブを優先して
装置#2で処理し、ジョブaが終了していた場合は、先
に登録されたジョブから優先して装置#2で処理したい
という命題があったとする。このような場合は、<Rule#
1>に示すように、ジョブaが終了したかどうか、すなわ
ち「a is Finished」を条件としてIF_THENフィ
ルタ31を用いて、条件成立(THEN)の場合は、ルール
FIFO(First In First Out)をジョブ選択に適用
し、条件不成立(ELSE)の場合は、ルールLIFO(La
st In First Out)をジョブ選択に適用すればよい。
【0022】これにより、動作111に示すように、割
付タイミングTがジョブa終了前であった場合は、ルー
ルLIFOに基づいてジョブ候補b,cのうち後から登
録されたジョブcが優先して選択される。また、動作1
12に示すように、割付タイミングTがジョブa終了後
であった場合は、ルールFIFOに基づいてジョブ候補
b,cのうち先に登録されたジョブbが優先して選択さ
れる。なお、ルールFIFO,LIFOなどの単一ルー
ルについては、個別のフィルタから基本ルール処理部3
8を呼び出してフィルタリング処理される。このよう
に、IF_THENフィルタ31を用いることにより、
所定の条件下では適用するルールを切り替えることがで
きる。なお、単一ルールの代わりに複合ルールを切り替
えるようにしてもよい。
【0023】次に、Ωフィルタ32について説明する。
図5はΩフィルタを示す説明図である。Ωフィルタ32
は、所定ルールで用いるジョブ選択基準に基づき、複数
のジョブを複数のクラスタに分割するとともに、いずれ
かのクラスタに属するすべてのジョブを選択するクラス
タフィルタである。例えば、比較的納期が迫っているジ
ョブを選択したいという命題があったとする。このよう
な場合は、<Rule#2>に示すように、個々のジョブのうち
納期余裕時間が最も短いジョブを選択するルールEDD
(Earliest Due Date)をΩフィルタ32に従って適用
すればよい。
【0024】これにより、動作121に示すように、各
ジョブa〜hがそれぞれの納期余裕時間順でこの場合は
2つのクラスタに分割され、そのうち最も納期余裕時間
の短いクラスタが選択される。このように、Ωフィルタ
32を用いることにより、従来のようにいずれか1つの
ジョブを選択する単一ルールと比較して、ジョブ選択条
件に幅を持たせることができ、後述のようにこのΩフィ
ルタ32を他のルールとさらに複合させることにより、
多彩なルールを実現できる。なお、ΩnEDDは、ルー
ルEDDに基づきn個のクラスタに分割する複合ルール
であるが、パラメータnの利用方法としては、クラスタ
数に限定されるものではなく、例えば選択する最大ジョ
ブ数としてnを用いてもよく、所望のクラスタを規定す
るためのしきい値としてnを用いてもよい。
【0025】次に、ANDフィルタ33について説明す
る。図6はANDフィルタを示す説明図である。AND
フィルタ33は、2つのルールを階層的に適用する階層
選択フィルタである。例えば、納期を遵守しつつ、でき
るだけ在庫を少なくしたいという命題があったとする。
このような場合は、<Rule#3>に示すように、個々のジョ
ブのうち納期余裕時間が最も短いジョブを選択するルー
ルEDDをΩフィルタ32に従って適用する複合ルール
と、ジョブの作業時間が最も短いジョブを選択するルー
ルSPT(Shortest Processing Time)とを、ANDフ
ィルタ33に従って適用すればよい。
【0026】これにより、動作131に示すように、ま
ずΩEDDで納期が迫っているジョブクラスタが選択さ
れ、その選択結果のうちから、動作132に示すよう
に、ルールSPTで最も作業時間の短いジョブcが選択
される。このように、ANDフィルタ33を用いること
により、従来の単一ルールが持つ個々の特徴をうまく組
み合わせることができ、より製造現場の要求に合致した
効果的なルールを実現できる。
【0027】次に、ORフィルタ34について説明す
る。図7はORフィルタを示す説明図である。ORフィ
ルタ34は、2つのルールでそれぞれ選択したジョブの
いずれか一方を作業員の指示に応じて選択する選択指示
フィルタである。例えば、できるだけ総生産時間を短く
したいという命題があったとする。このような場合は、
<Rule#4>に示すように、個々のジョブのうち余裕時間比
が最も小さいジョブを選択するルールSDT(Smallest
ratio obtained by Dividing the processing Time of
the imminent operation by the total processing ti
me)と、ジョブの余裕時間長が最も短いジョブを選択す
るルールSIO(ShortestImminent Operation time)
とを、ORフィルタ34に従って適用すればよい。
【0028】これにより、動作141に示すように、ル
ールSDTで余裕時間比が最も小さいジョブcが選択さ
れ、また動作142に示すように、ルールSIOで最も
作業時間の短いジョブaが選択される。そして、動作1
43に示すように、これら選択結果のうち、いずれかを
選択するように画面表示部4へ表示出力され、これに応
じていずれか一方のジョブが、作業員による操作入力部
5からの選択指示に基づき選択される。このように、O
Rフィルタ34を用いることにより、必要に応じて作業
員の指示を反映させることができ、極めて柔軟なルール
を実現できる。
【0029】次に、∧フィルタ35について説明する。
図8は∧フィルタを示す説明図である。∧フィルタ35
は、2つのルールでそれぞれ選択したジョブに共通する
ジョブを選択する論理積フィルタである。例えば、装置
#1の稼働率を上げたいという命題があったとする。こ
のような場合は、<Rule#5>に示すように、個々のジョブ
のうち残作業時間が最も大きいジョブを選択するルール
MRO(Most Remaining Operation)をΩフィルタ32
に従って適用する複合ルールと、装置#1で行えるジョ
ブを選択する”E1”ルール(発明者らにより作成した
ルール)とを、∧フィルタ35に従って適用すればよ
い。
【0030】これにより、動作151に示すように、ル
ールΩ2MORで残作業時間が大きいジョブクラスタが
選択され、また動作152に示すように、ルール”E
1”で装置#1で行えるジョブが選択される。そして、
動作153に示すように、これら選択結果のうち、両方
の選択結果に共通するジョブa,dが選択される。この
ように、∧フィルタ35を用いることにより、従来の単
一ルールが持つ個々の特徴をうまく組み合わせることが
でき、より製造現場の要求に合致した効果的なルールを
実現できる。
【0031】次に、∨フィルタ36について説明する。
図9は∨フィルタを示す説明図である。∨フィルタ36
は、2つのルールでそれぞれ選択したすべてのジョブを
選択する論理和フィルタである。例えば、特急品または
納期の迫っている製品を優先したいという命題があった
とする。このような場合は、<Rule#6>に示すように、個
々のジョブのうち特急品に関するジョブを選択するルー
ル”TPP”(Top Priority Product:発明者らにより
作成したルール)をΩフィルタ32に従って適用する複
合ルールと、納期余裕時間が最も短いジョブを選択する
ルールEDDをΩフィルタ32に従って適用する複合ル
ールとを、さらに∨フィルタ36に従って適用すればよ
い。
【0032】これにより、動作161に示すように、ル
ールΩ”TPP”で特急品に関するジョブクラスタが選
択され、また動作162に示すように、ルールΩEDD
で納期余裕時間が少ないジョブクラスタが選択される。
そして、動作163に示すように、これら選択結果に含
まれるすべてのジョブa,b,c,d,fが選択され
る。このように、∨フィルタ36を用いることにより、
従来の単一ルールが持つ個々の特徴をうまく組み合わせ
ることができ、より製造現場の要求に合致した効果的な
ルールを実現できる。
【0033】次に、¬フィルタ37について説明する。
図10は¬フィルタを示す説明図である。¬フィルタ3
6は、任意のルールが有する選択基準の逆論理でジョブ
を選択する逆論理フィルタである。例えば、最も作業時
間の長いジョブを選択したいという命題があったとす
る。このような場合は、<Rule#7>に示すように、個々の
ジョブのうち作業時間が最も短いジョブを選択するルー
ルSPTを、¬フィルタ37に従って適用すればよい。
これにより、動作171に示すように、ルールSPTの
選択基準の逆論理、すなわち作業時間が最も長いジョブ
が選択される。このように、¬フィルタ37を用いるこ
とにより、従来の単一ルールでは用意されていなかった
新たなルールを容易に作成することができ、多彩なルー
ルを実現できる。
【0034】以上の説明では、作業工程について、ある
程度の期間、例えば1週間分や1ヶ月分の期間をもって
予めスケジューリング(オフライン・スケジューリン
グ)を行う場合を例として説明したが、これに限定され
るものではない。例えば、制御部2の状態管理部2C
(図1参照)で、実際に稼働している作業工程の状況を
逐次管理して、その稼働状況を示す工程情報を工程情報
記憶部15へ格納したり、処理待ちジョブをジョブ記憶
部13やジョブ候補記憶部13へ格納することにより、
作業工程の稼働と平行したスケジューリング(オンライ
ン・スケジューリング)を行うことも可能である。
【0035】また以上では、工場などの生産現場におけ
る作業工程を管理するガントチャート情報に対するジョ
ブの割り付けを例として説明したが、作業工程としてこ
のような物品・情報・ソフトウェアを生産する場合に限
定されるものではなく、各種の産業分野や生産形態を管
理するガントチャート情報、例えば、任意のサービスを
提供する作業工程や任意のプロジェクトの進捗を管理す
るガントチャート情報に対するジョブの割り付けにも本
発明を適用でき、前述と同様の作用効果が得られる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、複合ル
ール記憶部に記憶されている複合ルールに基づき、その
複合ルールで指定されているルールを論理演算に従って
用いることにより、ジョブ記憶部に記憶されている各ジ
ョブから割付候補となるジョブを選択する論理演算処理
部を設け、この論理演算処理部で選択されたジョブをガ
ントチャート情報へ割り付けるようにしたので、従来の
ように1つの単一ルールに基づき、処理待ち状態にある
複数のジョブ候補を並び替えて選択する場合と比較し
て、極めて高度な複合ルールに基づき適切なスケジュー
リングを実現することができる。したがって、それぞれ
の作業工程の生産制約を遵守しながら、それぞれの作業
工程に対して柔軟に対応でき、最適なジョブをガントチ
ャート情報へ割り付けることができる。
【0037】また、複合ルール記憶部に、ガントチャー
ト情報で管理する作業工程種別に特有の複合ルールを記
憶する特定アプリケーション用複合ルール記憶部と、各
作業工程種別に共通の複合ルールを記憶する共通アプリ
ケーション用複合ルール記憶部とを設け、作業工程種別
に特有の複合ルールと各作業工程種別に共通の複合ルー
ルを区別して記憶するようにしたので、どのようなアプ
リケーションにも使用できる共通ルールを、実際にスケ
ジューリングを行う特定アプリケーションごとに入力し
直す必要がなくなり、汎用性に富んだスケジューリング
装置を容易に実現できる。また、ルールを分類できるこ
とから、ルール数が多くなった場合でも、その修正や管
理を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態にかかるスケジューリ
ング装置を示すブロック図である。
【図2】 論理演算処理部の詳細を示すブロック図であ
る。
【図3】 ジョブ割付処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図4】 IF_THENフィルタを示す説明図であ
る。
【図5】 Ωフィルタを示す説明図である。
【図6】 ANDフィルタを示す説明図である。
【図7】 ORフィルタを示す説明図である。
【図8】 ∧フィルタを示す説明図である。
【図9】 ∨フィルタを示す説明図である。
【図10】 ¬フィルタを示す説明図である。
【図11】 ガントチャートを示す説明図である。
【符号の説明】
10…スケジューリング装置、1…記憶部、11…複合
ルール記憶部、12…ジョブ記憶部、13…ジョブ候補
記憶部、14…ガントチャート記憶部、15…工程情報
記憶部、16…処理プログラム記憶部、17…記憶媒
体、2…制御部、2A…論理演算処理部、21…ロジッ
ク解析部、22…フィルタ処理部、23…候補選定終了
判定部、2B…ガントチャート割付部、2C…状態管理
部、4…画面表示部、5…操作入力部、31…IF_T
HENフィルタ、32…Ωフィルタ、33ANDフィル
タ、34…ORフィルタ、35…∧フィルタ、36…∨
フィルタ、37…¬フィルタ、38…基本ルール処理
部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のルールを用いて複数のジョブ候補
    から適切なジョブを選択し、時間軸上で作業工程を管理
    するガントチャート情報へ選択した前記ジョブを割り付
    けるスケジューリング装置において、 ガントチャート情報へ割り付ける各ジョブを記憶するジ
    ョブ記憶部と、 所定の論理演算で複合された複数の前記ルールからなる
    複合ルールを記憶する複合ルール記憶部と、 この複合ルール記憶部に記憶されている複合ルールに基
    づき、その複合ルールで指定されている前記ルールを前
    記論理演算に従って用いることにより、前記ジョブ記憶
    部に記憶されている各ジョブから割付候補となるジョブ
    を選択する論理演算処理部と、 この論理演算処理部で選択されたジョブをガントチャー
    ト情報へ割り付けるガントチャート割付部とを備えるこ
    とを特徴とするスケジューリング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスケジューリング装置に
    おいて、 前記論理演算処理部は、 個々の論理演算ごとに設けられ、指定されたルールをそ
    れぞれの論理演算に従って用いることによりジョブ候補
    の絞り込みを行う複数の論理フィルタからなるフィルタ
    処理部と、 前記複合ルール記憶部から取り出した複合ルールで用い
    ている論理演算を解析し、前記フィルタ処理部のうちそ
    の論理演算に対応する論理フィルタへ、前記複合ルール
    で指定されたルールを論理演算に従って用いるよう論理
    演算処理を指示するロジック解析部とを有することを特
    徴とすることを特徴とするスケジューリング装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のスケジューリング装置に
    おいて、 前記フィルタ処理部は、 指定されたルールで用いるジョブ選択基準に基づき、複
    数のジョブを複数のクラスタに分割するとともに、いず
    れかのクラスタに属するジョブを選択するクラスタフィ
    ルタを、前記論理フィルタの1つとして有することを特
    徴とするスケジューリング装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のスケジューリング装置に
    おいて、 前記複合ルール記憶部は、 ガントチャート情報で管理する作業工程種別に特有の複
    合ルールを記憶する特定アプリケーション用複合ルール
    記憶部と、 各作業工程種別に共通の複合ルールを記憶する共通アプ
    リケーション用複合ルール記憶部とを有することを特徴
    とするスケジューリング装置。
  5. 【請求項5】 所定のルールを用いて複数のジョブ候補
    から適切なジョブを選択し、時間軸上で作業工程を管理
    するためのガントチャート情報へ選択したジョブを割り
    付けるスケジューリング処理手順を実行するプログラム
    であって、 所定の論理演算で複合された複数の前記ルールからなる
    複合ルールを記憶する複合ルール記憶部から複合ルール
    を取り込む第1のステップと、 取り込んだ前記複合ルールで指定されている前記ルール
    を前記論理演算に従って用いることにより、ガントチャ
    ート情報へ割り付ける各ジョブから割付候補となるジョ
    ブを選択する第2のステップと、 選択されたジョブをガントチャート情報へ割り付ける第
    3のステップとを実行するためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015014939A (ja) * 2013-07-05 2015-01-22 富士通株式会社 作業管理方法及び作業管理プログラム
JP2017199150A (ja) * 2016-04-26 2017-11-02 株式会社ジェイテクト 作業指示システム
US11068812B2 (en) 2016-04-26 2021-07-20 Jtekt Corporation Work instruction system
CN113849693A (zh) * 2021-10-15 2021-12-28 北京和利时智能技术有限公司 用于边缘交互的调度信息建模方法、装置、设备和存储介质

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