JP2002201549A - エアバッグ用基布およびエアバッグ - Google Patents
エアバッグ用基布およびエアバッグInfo
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- JP2002201549A JP2002201549A JP2000394499A JP2000394499A JP2002201549A JP 2002201549 A JP2002201549 A JP 2002201549A JP 2000394499 A JP2000394499 A JP 2000394499A JP 2000394499 A JP2000394499 A JP 2000394499A JP 2002201549 A JP2002201549 A JP 2002201549A
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- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、エアバッグとしての機械的特性や収
納性を保持しつつ、バッグ縫製性に優れたエアバッグ用
基布およびエアバッグを提供せんとするものである。 【解決手段】本発明のエアバッグ用基布は、合成繊維布
帛からなるエアバッグ用基布において、該布帛へのミシ
ン針の貫通力が15N以下であり、かつミシン針の引抜
力が15N以下であることを特徴とするものである。ま
た、本発明のエアバッグは、かかる基布からなることを
特徴とするものである。
納性を保持しつつ、バッグ縫製性に優れたエアバッグ用
基布およびエアバッグを提供せんとするものである。 【解決手段】本発明のエアバッグ用基布は、合成繊維布
帛からなるエアバッグ用基布において、該布帛へのミシ
ン針の貫通力が15N以下であり、かつミシン針の引抜
力が15N以下であることを特徴とするものである。ま
た、本発明のエアバッグは、かかる基布からなることを
特徴とするものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッグ縫製性に優
れたエアバッグ用基布およびエアバッグに関するもので
ある。
れたエアバッグ用基布およびエアバッグに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、各種交通機関、特に自動車の事故
が発生した際に、乗員の安全を確保するために、種々の
エアバッグが開発され、その有効性が認識され、急速に
実用化が進んでいる。特に運転席用エアバッグおよび助
手席用エアバッグは乗用車にはほぼ100%装着される
ようになっていることもあり、エアバッグの生産性向上
のためにミシンによる縫製作業の効率化が望まれてい
る。また、ハンドルやインストルメントパネルのデザイ
ンの多様化により、エアバッグは限られたスペース内に
コンパクトに収納されることも望まれている。
が発生した際に、乗員の安全を確保するために、種々の
エアバッグが開発され、その有効性が認識され、急速に
実用化が進んでいる。特に運転席用エアバッグおよび助
手席用エアバッグは乗用車にはほぼ100%装着される
ようになっていることもあり、エアバッグの生産性向上
のためにミシンによる縫製作業の効率化が望まれてい
る。また、ハンドルやインストルメントパネルのデザイ
ンの多様化により、エアバッグは限られたスペース内に
コンパクトに収納されることも望まれている。
【0003】従来、エアバッグには300〜1000d
texのナイロン6・6またはナイロン6フィラメント
糸を用いた平織物に、耐熱性、難燃性、空気遮断性など
の向上のため、クロロプレン、クロルスルホン化オレフ
ィン、シリコーンなどの合成ゴムなどのエラストマー樹
脂を塗布、積層した基布を裁断し、袋体に縫製して作ら
れていた。
texのナイロン6・6またはナイロン6フィラメント
糸を用いた平織物に、耐熱性、難燃性、空気遮断性など
の向上のため、クロロプレン、クロルスルホン化オレフ
ィン、シリコーンなどの合成ゴムなどのエラストマー樹
脂を塗布、積層した基布を裁断し、袋体に縫製して作ら
れていた。
【0004】しかしながら、これらのエラストマー樹脂
を塗布、積層する際、一般にナイフコート、ロールコー
ト、リバースコートなどによるコーティング方式が採用
されているが、フィラメント織物で構成されているエア
バッグ基布に対して、通常、クロロプレンエラストマー
樹脂の場合では、基布表面に90〜120g/m2 塗布
されており、厚みが厚くなり、収納性の面においてもパ
ッケージボリュームが大きくなる問題があった。またク
ロロプレンエラストマー樹脂に比べ、より耐熱性、耐寒
性の優れたシリコーンエラストマー樹脂の場合では、塗
布量が40〜60g/m2 で軽量化しつつ、収納性コン
パクト性の面でもかなり向上したがまだ不十分であり、
またバッグをパッケージに折り畳んで収納する際に折り
畳みにくいという問題があった。またさらにエラストマ
ーの塗布、積層の工程が繁雑で生産性の面にも問題があ
った。
を塗布、積層する際、一般にナイフコート、ロールコー
ト、リバースコートなどによるコーティング方式が採用
されているが、フィラメント織物で構成されているエア
バッグ基布に対して、通常、クロロプレンエラストマー
樹脂の場合では、基布表面に90〜120g/m2 塗布
されており、厚みが厚くなり、収納性の面においてもパ
ッケージボリュームが大きくなる問題があった。またク
ロロプレンエラストマー樹脂に比べ、より耐熱性、耐寒
性の優れたシリコーンエラストマー樹脂の場合では、塗
布量が40〜60g/m2 で軽量化しつつ、収納性コン
パクト性の面でもかなり向上したがまだ不十分であり、
またバッグをパッケージに折り畳んで収納する際に折り
畳みにくいという問題があった。またさらにエラストマ
ーの塗布、積層の工程が繁雑で生産性の面にも問題があ
った。
【0005】そこで、近年、このような問題点を解消す
るためにノンコート基布を使用したエアバッグが注目さ
れてきた。その対応技術として、ナイロン6・6、ナイ
ロン6などのポリアミド繊維織物あるいはポリエステル
系繊維織物から構成される高密度ノンコートエアバッグ
の検討が進められている。例えば、特開平4−2835
号公報には、コーティングをされていない低通気性の織
布が提案され、低通気性を付与するためにカレンダー加
工の採用が開示されている。しかしながら、該特許には
バッグの縫製性のためのミシン針の貫通力および引抜力
に関する記述がない。また、特開平7−309186号
公報には優れた破壊強力を有するノンコートエアバッグ
が提案されており、バッグの縫製部の糸の引き抜き強力
を規定しているが、ミシン針の貫通力および引抜力に関
する記載はない。
るためにノンコート基布を使用したエアバッグが注目さ
れてきた。その対応技術として、ナイロン6・6、ナイ
ロン6などのポリアミド繊維織物あるいはポリエステル
系繊維織物から構成される高密度ノンコートエアバッグ
の検討が進められている。例えば、特開平4−2835
号公報には、コーティングをされていない低通気性の織
布が提案され、低通気性を付与するためにカレンダー加
工の採用が開示されている。しかしながら、該特許には
バッグの縫製性のためのミシン針の貫通力および引抜力
に関する記述がない。また、特開平7−309186号
公報には優れた破壊強力を有するノンコートエアバッグ
が提案されており、バッグの縫製部の糸の引き抜き強力
を規定しているが、ミシン針の貫通力および引抜力に関
する記載はない。
【0006】従っていずれにしてもバッグ縫製性の面か
ら、ミシン針の貫通力および引抜力に関して好ましいエ
アバッグ用基布は提案されておらず、該縫製性の面で改
善されていないのが実状である。
ら、ミシン針の貫通力および引抜力に関して好ましいエ
アバッグ用基布は提案されておらず、該縫製性の面で改
善されていないのが実状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る従来のエアバッグの欠点に鑑み、エアバッグとしての
機械的特性や収納性を保持しつつ、バッグ縫製性に優れ
たエアバッグ用基布およびエアバッグを提供せんとする
ものである。
る従来のエアバッグの欠点に鑑み、エアバッグとしての
機械的特性や収納性を保持しつつ、バッグ縫製性に優れ
たエアバッグ用基布およびエアバッグを提供せんとする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用する。すなわ
ち、本発明のエアバッグ用基布は、合成繊維布帛からな
るエアバッグ用基布において、本文中で定義する方法に
基づいて測定される該布帛のミシン針の貫通力および引
抜力が、ともに15N以下であることを特徴とするもの
である。また、本発明のエアバッグは、かかる基布から
なることを特徴とするものである。
解決するために、次のような手段を採用する。すなわ
ち、本発明のエアバッグ用基布は、合成繊維布帛からな
るエアバッグ用基布において、本文中で定義する方法に
基づいて測定される該布帛のミシン針の貫通力および引
抜力が、ともに15N以下であることを特徴とするもの
である。また、本発明のエアバッグは、かかる基布から
なることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、強力、収納性はもとよ
り、エアバッグを縫製する際に、縫製糸の目飛びが起こ
らないなど効率よく縫製できるエアバッグ用基布につい
て、鋭意検討し、該基布のミシン針の貫通力および引抜
力に着目し、該基布へのミシン針の貫通力および引抜力
を、ともに15N以下に制御してみたところ、上述課題
を一挙に解決することができることを究明したものであ
る。
り、エアバッグを縫製する際に、縫製糸の目飛びが起こ
らないなど効率よく縫製できるエアバッグ用基布につい
て、鋭意検討し、該基布のミシン針の貫通力および引抜
力に着目し、該基布へのミシン針の貫通力および引抜力
を、ともに15N以下に制御してみたところ、上述課題
を一挙に解決することができることを究明したものであ
る。
【0010】本発明における合成繊維布帛としては、ナ
イロン6・6、ナイロン6、ナイロン12、ナイロン4
・6およびナイロン6とナイロン6・6の共重合、ナイ
ロン6にポリアルキレングリコール、ジカルボン酸やア
ミンなどを共重合したポリアミド繊維、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのホモ
ポリエステル、ポリエステルの繰り返し単位を構成する
酸成分にイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸またはアジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸などを
共重合したポリエステル繊維、パラフェニレンテレフタ
ルアミドおよび芳香族エーテルとの共重合に代表される
アラミド繊維、レーヨン繊維、ポリサルフォン系繊維、
超高分子量ポリエチレン繊維および上記合成繊維を主体
とする海島構造を有する高分子配列体繊維から構成され
る合成繊維布帛が用いられる。これらの中でもポリアミ
ド繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維が好ましく、
さらにはナイロン6・6、ナイロン6などのポリアミド
繊維が耐衝撃性の面から好ましい。かかる繊維には、原
糸の製造工程や加工工程での生産性あるいは特性改善の
ために通常使用されている各種添加剤を含んでもよい。
たとえば熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、平滑剤、帯
電防止剤、可塑剤、増粘剤、顔料、難燃剤などを含有せ
しめることができる。
イロン6・6、ナイロン6、ナイロン12、ナイロン4
・6およびナイロン6とナイロン6・6の共重合、ナイ
ロン6にポリアルキレングリコール、ジカルボン酸やア
ミンなどを共重合したポリアミド繊維、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのホモ
ポリエステル、ポリエステルの繰り返し単位を構成する
酸成分にイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸またはアジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸などを
共重合したポリエステル繊維、パラフェニレンテレフタ
ルアミドおよび芳香族エーテルとの共重合に代表される
アラミド繊維、レーヨン繊維、ポリサルフォン系繊維、
超高分子量ポリエチレン繊維および上記合成繊維を主体
とする海島構造を有する高分子配列体繊維から構成され
る合成繊維布帛が用いられる。これらの中でもポリアミ
ド繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維が好ましく、
さらにはナイロン6・6、ナイロン6などのポリアミド
繊維が耐衝撃性の面から好ましい。かかる繊維には、原
糸の製造工程や加工工程での生産性あるいは特性改善の
ために通常使用されている各種添加剤を含んでもよい。
たとえば熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、平滑剤、帯
電防止剤、可塑剤、増粘剤、顔料、難燃剤などを含有せ
しめることができる。
【0011】また、該布帛のミシン針の貫通力が15N
以下であり、かつ、該ミシン針の引抜力が15N以下で
あることが、エアバッグの縫製面において重要となる。
以下であり、かつ、該ミシン針の引抜力が15N以下で
あることが、エアバッグの縫製面において重要となる。
【0012】ここで、ミシン針の貫通力とは、図1に示
すように、オルガン針株式会社製のTV×7 #19の
ミシン針をテンシロンのチャックに取り付け、基布に該
ミシン針を50mm/minの速度で貫通させるときの
力のことを指し、ミシン針の引抜力とは、該貫通力を測
定するために、基布に該ミシン針を貫通した状態から、
該ミシン針を該基布から50mm/minの速度で引き
抜くときの力を指す。
すように、オルガン針株式会社製のTV×7 #19の
ミシン針をテンシロンのチャックに取り付け、基布に該
ミシン針を50mm/minの速度で貫通させるときの
力のことを指し、ミシン針の引抜力とは、該貫通力を測
定するために、基布に該ミシン針を貫通した状態から、
該ミシン針を該基布から50mm/minの速度で引き
抜くときの力を指す。
【0013】該貫通力が15Nより大きいと、針が基布
に貫通しにくく、ミシンに負担がかかり、正常に縫製し
づらくなる。また、ミシン針が折れる危険性も出てく
る。また、同様に該引抜力が15Nより大きいと、針が
基布から抜けにくくなり、正常に縫製しづらくなる。
に貫通しにくく、ミシンに負担がかかり、正常に縫製し
づらくなる。また、ミシン針が折れる危険性も出てく
る。また、同様に該引抜力が15Nより大きいと、針が
基布から抜けにくくなり、正常に縫製しづらくなる。
【0014】該布帛を構成する総繊度および単糸繊度
は、エアバッグとして必要な機械的特性および収納性を
満足するものであれば、特に制約は受けないが、好まし
くは総繊度が100〜550dtex、単糸繊度が0.
5〜8dtexの範囲にあるのが収納性面でよい。特に
単糸繊度については、該範囲内であると、ミシン針が貫
通しやすい。単糸繊度が8dtexより太いと、ミシン
針が貫通しにくく好ましくない。また総繊度、単糸繊度
が細すぎると、エアバッグとしての強力が低下し、反
面、必要以上に太いと、嵩高な織物になり、収納性に劣
ることとなる。
は、エアバッグとして必要な機械的特性および収納性を
満足するものであれば、特に制約は受けないが、好まし
くは総繊度が100〜550dtex、単糸繊度が0.
5〜8dtexの範囲にあるのが収納性面でよい。特に
単糸繊度については、該範囲内であると、ミシン針が貫
通しやすい。単糸繊度が8dtexより太いと、ミシン
針が貫通しにくく好ましくない。また総繊度、単糸繊度
が細すぎると、エアバッグとしての強力が低下し、反
面、必要以上に太いと、嵩高な織物になり、収納性に劣
ることとなる。
【0015】また、該布帛の構造としては、平織、綾
織、朱子織およびこれらの変化織、多軸織などの織物が
使用されるが、これらの中でも、特に、機械的特性に優
れることから平織物が好ましい。
織、朱子織およびこれらの変化織、多軸織などの織物が
使用されるが、これらの中でも、特に、機械的特性に優
れることから平織物が好ましい。
【0016】また、かかる織物のカバーファクターは、
1800〜2300であることが好ましい。このカバー
ファクターが1800より小さいと、機械的特性が低下
するとともに、通気度が高くなる。また、カバーファク
ターが、2300より大きいと、ミシン針の貫通力およ
び引抜力が大きくなり、バッグ縫製面で好ましくなくな
るとともに、織物が硬くなり柔軟性も悪くなる。
1800〜2300であることが好ましい。このカバー
ファクターが1800より小さいと、機械的特性が低下
するとともに、通気度が高くなる。また、カバーファク
ターが、2300より大きいと、ミシン針の貫通力およ
び引抜力が大きくなり、バッグ縫製面で好ましくなくな
るとともに、織物が硬くなり柔軟性も悪くなる。
【0017】ここで、カバーファクターとは、タテ糸総
繊度をD1(dtex) 、タテ糸密度をN1(本/2.
54cm)とし、ヨコ糸総繊度をD2(dtex) 、ヨ
コ糸密度をN2(本/2.54cm) とすると、(D1
*0.9 )1/2 ×N1 +(D 2*0.9 )1/2 ×N2
で表される。
繊度をD1(dtex) 、タテ糸密度をN1(本/2.
54cm)とし、ヨコ糸総繊度をD2(dtex) 、ヨ
コ糸密度をN2(本/2.54cm) とすると、(D1
*0.9 )1/2 ×N1 +(D 2*0.9 )1/2 ×N2
で表される。
【0018】また、製織工程で用いられる織機として
は、ウォータージェットルーム、エアージェットルー
ム、レピアルームなどが好ましく用いられる。
は、ウォータージェットルーム、エアージェットルー
ム、レピアルームなどが好ましく用いられる。
【0019】また、低通気性やほつれ防止性を付与させ
るために、該布帛に樹脂加工を施してもよい。かかる樹
脂加工に用いる合成樹脂としては、ポリウレタン系、ポ
リエステル系、ポリアミド系、アクリル系、シリコーン
系、ポリエチレン系、スチレンブタジエン系、ニトリル
ブタジエン系などが好ましく、また、該樹脂を布帛の表
面で被膜形成させることが、低通気性の面でさらに好ま
しい。ただし、該樹脂による被膜の膜厚としては、1〜
15ミクロンの範囲にあるのが、低通気性面およびバッ
グ縫製面で好ましい。該膜厚が1ミクロンより薄いと、
安定的に低通気性が得られにくくなるために好ましくな
く、また、逆に15ミクロンより厚いと、ミシン針が該
樹脂膜の抵抗によって、該布帛に貫通しにくくなり、か
つ、ミシン針を引き抜く際にも、引き抜きにくくなるの
で好ましくない。
るために、該布帛に樹脂加工を施してもよい。かかる樹
脂加工に用いる合成樹脂としては、ポリウレタン系、ポ
リエステル系、ポリアミド系、アクリル系、シリコーン
系、ポリエチレン系、スチレンブタジエン系、ニトリル
ブタジエン系などが好ましく、また、該樹脂を布帛の表
面で被膜形成させることが、低通気性の面でさらに好ま
しい。ただし、該樹脂による被膜の膜厚としては、1〜
15ミクロンの範囲にあるのが、低通気性面およびバッ
グ縫製面で好ましい。該膜厚が1ミクロンより薄いと、
安定的に低通気性が得られにくくなるために好ましくな
く、また、逆に15ミクロンより厚いと、ミシン針が該
樹脂膜の抵抗によって、該布帛に貫通しにくくなり、か
つ、ミシン針を引き抜く際にも、引き抜きにくくなるの
で好ましくない。
【0020】また該樹脂は、溶剤系、水系、水分散系樹
脂液または発泡樹脂液が、適宜使用することができる
が、作業性の面から水系または水分散系樹脂液または発
泡樹脂液が好ましく用いられる。一方、これらの合成樹
脂は3〜20g/m2付与するのが好ましい。あまり少
なすぎると、安定的に低通気性が得られにくくなるとと
もに、ほつれ防止効果も得られにくくなり、また、必要
以上に多いと、ミシン針の貫通力および引抜力が大きく
なり、バッグ縫製面で好ましくないとともに、織物が粗
硬になり、収納性に劣るので好ましくない。
脂液または発泡樹脂液が、適宜使用することができる
が、作業性の面から水系または水分散系樹脂液または発
泡樹脂液が好ましく用いられる。一方、これらの合成樹
脂は3〜20g/m2付与するのが好ましい。あまり少
なすぎると、安定的に低通気性が得られにくくなるとと
もに、ほつれ防止効果も得られにくくなり、また、必要
以上に多いと、ミシン針の貫通力および引抜力が大きく
なり、バッグ縫製面で好ましくないとともに、織物が粗
硬になり、収納性に劣るので好ましくない。
【0021】また、該織物の目付が300g/m2以下
であることが、軽量化の面で好ましく、剛軟度について
は、タテ糸方向およびヨコ糸方向ともに100mm以下
であることが、柔軟性の面で好ましく、また、引張強力
が300N/cm以上、引張伸度が15%以上、引裂強
力が50N以上であることが、機械的特性面から好まし
い。
であることが、軽量化の面で好ましく、剛軟度について
は、タテ糸方向およびヨコ糸方向ともに100mm以下
であることが、柔軟性の面で好ましく、また、引張強力
が300N/cm以上、引張伸度が15%以上、引裂強
力が50N以上であることが、機械的特性面から好まし
い。
【0022】本発明のエアバッグ用基布およびエアバッ
グの特徴は、機械的特性や収納性を保持しつつ、バッグ
縫製性に優れると言う点にある。
グの特徴は、機械的特性や収納性を保持しつつ、バッグ
縫製性に優れると言う点にある。
【0023】
【実施例】次に実施例により、本発明をさらに詳しく説
明する。
明する。
【0024】なお、実施例中における各種評価は、下記
の方法に従って行なった。 <ミシン針の貫通力>図1に示すように、オルガン針株
式会社製のTV×7 #19のミシン針をテンシロンの
チャックに取り付け、該ミシン針を50mm/minの
速度で、基布に貫通させるときの力を測定した。 <ミシン針の引抜力>上記貫通力を測定するために、基
布に該ミシン針を貫通した状態から、該ミシン針を該基
布から、50mm/minの速度で引き抜くときの力を
測定した。 <バッグ縫製性>二重環縫いミシンを用い、長さ1mの
2枚の布帛を、1400dtexの縫製糸を用い、二重
環縫いで、縫製ピッチ3mm、2本の縫製距離が2mm
になるように縫製したときに、縫製糸が目飛びをした場
合を×、縫製糸の目飛びもなく正常に縫製できた場合を
○とした。 実施例1 総繊度が470dtex、72フィラメント、強度が
8.4cN/dtex、伸度が23.0%からなるナイ
ロン6・6繊維からなるフィラメント糸を用い、ウォー
タージェットルームにて、タテ糸およびヨコ糸の織り密
度が45本/2.54cmの平織物を得た。次いで、該
織物をアルキルベンゼンスルホン酸ソーダ0.5g/l
およびソーダ灰0.5g/lを含んだ80℃温水浴中に
3分間浸漬した後、130℃で3分間乾燥させ、次い
で、180℃で1分間熱ヒートセットした。
の方法に従って行なった。 <ミシン針の貫通力>図1に示すように、オルガン針株
式会社製のTV×7 #19のミシン針をテンシロンの
チャックに取り付け、該ミシン針を50mm/minの
速度で、基布に貫通させるときの力を測定した。 <ミシン針の引抜力>上記貫通力を測定するために、基
布に該ミシン針を貫通した状態から、該ミシン針を該基
布から、50mm/minの速度で引き抜くときの力を
測定した。 <バッグ縫製性>二重環縫いミシンを用い、長さ1mの
2枚の布帛を、1400dtexの縫製糸を用い、二重
環縫いで、縫製ピッチ3mm、2本の縫製距離が2mm
になるように縫製したときに、縫製糸が目飛びをした場
合を×、縫製糸の目飛びもなく正常に縫製できた場合を
○とした。 実施例1 総繊度が470dtex、72フィラメント、強度が
8.4cN/dtex、伸度が23.0%からなるナイ
ロン6・6繊維からなるフィラメント糸を用い、ウォー
タージェットルームにて、タテ糸およびヨコ糸の織り密
度が45本/2.54cmの平織物を得た。次いで、該
織物をアルキルベンゼンスルホン酸ソーダ0.5g/l
およびソーダ灰0.5g/lを含んだ80℃温水浴中に
3分間浸漬した後、130℃で3分間乾燥させ、次い
で、180℃で1分間熱ヒートセットした。
【0025】しかる後、該織物をナイフコーターを用
い、塗工量10g/m2になるように、水性ポリエステ
ル系ウレタン樹脂にてコーティングを行い、130℃で
2分間乾燥し、エアバッグ用基布を得た。その時の該ウ
レタン樹脂被膜の厚さは、5ミクロンであった。
い、塗工量10g/m2になるように、水性ポリエステ
ル系ウレタン樹脂にてコーティングを行い、130℃で
2分間乾燥し、エアバッグ用基布を得た。その時の該ウ
レタン樹脂被膜の厚さは、5ミクロンであった。
【0026】このようにして得られたエアバッグ用基布
の特性を評価し表1に示した。
の特性を評価し表1に示した。
【0027】表1から明らかなように、ミシン針の貫通
力および引抜力も小さく、バッグ縫製性に優れていた。 比較例1 実施例1と同様の平織物を用いて、実施例1と同様に、
精練、乾燥、ヒートセットを行った後、該織物をナイフ
コーターを用い、塗工量が45g/m2になるように、
水性ポリエステル系ウレタン樹脂にてコーティングを行
い、180℃で2分間乾燥し、エアバッグ用基布を得
た。その時の該ウレタン樹脂被膜の厚さは、40ミクロ
ンであった。
力および引抜力も小さく、バッグ縫製性に優れていた。 比較例1 実施例1と同様の平織物を用いて、実施例1と同様に、
精練、乾燥、ヒートセットを行った後、該織物をナイフ
コーターを用い、塗工量が45g/m2になるように、
水性ポリエステル系ウレタン樹脂にてコーティングを行
い、180℃で2分間乾燥し、エアバッグ用基布を得
た。その時の該ウレタン樹脂被膜の厚さは、40ミクロ
ンであった。
【0028】このようにして得られたエアバッグ用基布
の特性を評価し表1に示した。
の特性を評価し表1に示した。
【0029】表1から明らかなように、ミシン針の貫通
力および引抜力が大きく、バッグ縫製性面で劣ってい
た。 実施例2 総繊度が350dtex、72フィラメント、強度が
8.4cN/dtex、伸度が22.0%からなるナイ
ロン6・6繊維からなるフィラメント糸を用い、エアー
ジェットルームにて、タテ糸およびヨコ糸の織り密度が
ともに58本/2.54cmの平織物を得た。しかる
後、該織物をロータリースクリーンコーターを用い、塗
工量8g/m2になるように、水性ポリエステル系ウレ
タン樹脂にてコーティングを行い、130℃で2分間乾
燥し、エアバッグ用基布を得た。その時の該ウレタン樹
脂被膜の厚さは、4ミクロンであった。
力および引抜力が大きく、バッグ縫製性面で劣ってい
た。 実施例2 総繊度が350dtex、72フィラメント、強度が
8.4cN/dtex、伸度が22.0%からなるナイ
ロン6・6繊維からなるフィラメント糸を用い、エアー
ジェットルームにて、タテ糸およびヨコ糸の織り密度が
ともに58本/2.54cmの平織物を得た。しかる
後、該織物をロータリースクリーンコーターを用い、塗
工量8g/m2になるように、水性ポリエステル系ウレ
タン樹脂にてコーティングを行い、130℃で2分間乾
燥し、エアバッグ用基布を得た。その時の該ウレタン樹
脂被膜の厚さは、4ミクロンであった。
【0030】このようにして得られたエアバッグ用基布
の特性を評価し表1に示した。
の特性を評価し表1に示した。
【0031】表1から明らかなように、ミシン針の貫通
力および引抜力も小さく、バッグ縫製性に優れていた。 比較例2 実施例1と同様の平織物を用いて、該織物をロータリー
スクリーンコーターを用い、塗工量25g/m2になる
ように、水性ポリエステル系ウレタン樹脂にてコーティ
ングを行い、130℃で2分間乾燥し、エアバッグ用基
布を得た。その時の該ウレタン樹脂被膜の厚さは、16
ミクロンであった。
力および引抜力も小さく、バッグ縫製性に優れていた。 比較例2 実施例1と同様の平織物を用いて、該織物をロータリー
スクリーンコーターを用い、塗工量25g/m2になる
ように、水性ポリエステル系ウレタン樹脂にてコーティ
ングを行い、130℃で2分間乾燥し、エアバッグ用基
布を得た。その時の該ウレタン樹脂被膜の厚さは、16
ミクロンであった。
【0032】このようにして得られたエアバッグ用基布
の特性を評価し表1に示した。
の特性を評価し表1に示した。
【0033】表1から明らかなように、ミシン針の貫通
力および引抜力が大きく、バッグ縫製性面で劣ってい
た。 実施例3 総繊度が470dtex、120フィラメント、強度が
8.5cN/dtex、伸度が22.5%からなるナイ
ロン6・6繊維からなるフィラメント糸を用い、レピア
ルームにてタテ糸の織り密度が54本/2.54cm、
ヨコ糸の織り密度が49本/2.54cmの平織物を得
た。次いで、該織物をアルキルベンゼンスルホン酸ソー
ダ0.5g/lおよびソーダ灰0.5g/lを含んだ8
0℃温水浴中に3分間浸漬した後、130℃で3分間乾
燥させ、次いで、180℃で1分間熱ヒートセットし、
エアバッグ用基布を得た。
力および引抜力が大きく、バッグ縫製性面で劣ってい
た。 実施例3 総繊度が470dtex、120フィラメント、強度が
8.5cN/dtex、伸度が22.5%からなるナイ
ロン6・6繊維からなるフィラメント糸を用い、レピア
ルームにてタテ糸の織り密度が54本/2.54cm、
ヨコ糸の織り密度が49本/2.54cmの平織物を得
た。次いで、該織物をアルキルベンゼンスルホン酸ソー
ダ0.5g/lおよびソーダ灰0.5g/lを含んだ8
0℃温水浴中に3分間浸漬した後、130℃で3分間乾
燥させ、次いで、180℃で1分間熱ヒートセットし、
エアバッグ用基布を得た。
【0034】このようにして得られたエアバッグ用基布
の特性を評価し表1に示した。
の特性を評価し表1に示した。
【0035】表1から明らかなように、ミシン針の貫通
力および引抜力も小さく、バッグ縫製性に優れていた。 比較例3 総繊度が470dtex、120フィラメント、強度が
8.5cN/dtex、伸度が22.5%からなるナイ
ロン6・6繊維からなるフィラメント糸を用い、レピア
ルームにて、タテ糸およびヨコ糸の織り密度が57本/
2.54cmの平織物を得た。次いで、該織物をアルキ
ルベンゼンスルホン酸ソーダ0.5g/lおよびソーダ
灰0.5g/lを含んだ80℃温水浴中に3分間浸漬し
た後、130℃で3分間乾燥させ、次いで、180℃で
1分間熱ヒートセットし、エアバッグ用基布を得た。
力および引抜力も小さく、バッグ縫製性に優れていた。 比較例3 総繊度が470dtex、120フィラメント、強度が
8.5cN/dtex、伸度が22.5%からなるナイ
ロン6・6繊維からなるフィラメント糸を用い、レピア
ルームにて、タテ糸およびヨコ糸の織り密度が57本/
2.54cmの平織物を得た。次いで、該織物をアルキ
ルベンゼンスルホン酸ソーダ0.5g/lおよびソーダ
灰0.5g/lを含んだ80℃温水浴中に3分間浸漬し
た後、130℃で3分間乾燥させ、次いで、180℃で
1分間熱ヒートセットし、エアバッグ用基布を得た。
【0036】このようにして得られたエアバッグ用基布
の特性を評価し表1に示した。
の特性を評価し表1に示した。
【0037】表1から明らかなように、ミシン針の貫通
力および引抜力が大きく、バッグ縫製性面で劣ってい
た。
力および引抜力が大きく、バッグ縫製性面で劣ってい
た。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、エアバッグ用基布とし
ての必要な機械的特性を保持しつつ、バッグ縫製性に優
れたエアバッグ基布を提供でき、エアバッグによる乗員
保護システムを普及促進させることができる。
ての必要な機械的特性を保持しつつ、バッグ縫製性に優
れたエアバッグ基布を提供でき、エアバッグによる乗員
保護システムを普及促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミシン針による貫通力および引抜力の測定方法
を示す概略図である。
を示す概略図である。
1:チャック 2:ミシン針 3:基布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D054 AA02 AA03 CC26 CC30 CC45 FF01 FF03 FF13 FF14 FF18 FF20 4L033 AB04 AC05 CA52 4L048 AA24 AA48 AA49 AB07 AB11 BA01 BA02 CA00 CA15 EA00 EA01 EB00 EB05
Claims (4)
- 【請求項1】合成繊維布帛からなるエアバッグ用基布に
おいて、本文中で定義する方法に基づいて測定される該
布帛のミシン針の貫通力および引抜力が、ともに15N
以下であることを特徴とするエアバッグ用基布。 - 【請求項2】該布帛のカバーファクターが、1800〜
2300であることを特徴とする請求項1記載のエアバ
ッグ用基布。 - 【請求項3】該布帛が、合成樹脂で被覆されており、か
つ、該樹脂の膜厚が1〜15ミクロンであることを特徴
とする請求項1または2記載のエアバッグ用基布。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載のエアバッ
グ用基布からなることを特徴とするエアバッグ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000394499A JP2002201549A (ja) | 2000-12-26 | 2000-12-26 | エアバッグ用基布およびエアバッグ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000394499A JP2002201549A (ja) | 2000-12-26 | 2000-12-26 | エアバッグ用基布およびエアバッグ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002201549A true JP2002201549A (ja) | 2002-07-19 |
Family
ID=18860120
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000394499A Pending JP2002201549A (ja) | 2000-12-26 | 2000-12-26 | エアバッグ用基布およびエアバッグ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002201549A (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000303303A (ja) * | 1999-02-15 | 2000-10-31 | Toray Ind Inc | エアバッグ用基布およびエアバッグ |
-
2000
- 2000-12-26 JP JP2000394499A patent/JP2002201549A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000303303A (ja) * | 1999-02-15 | 2000-10-31 | Toray Ind Inc | エアバッグ用基布およびエアバッグ |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071217 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100302 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100629 |