JPH11293541A - エアバッグ用基布およびその製造方法 - Google Patents

エアバッグ用基布およびその製造方法

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JPH11293541A
JPH11293541A JP10099139A JP9913998A JPH11293541A JP H11293541 A JPH11293541 A JP H11293541A JP 10099139 A JP10099139 A JP 10099139A JP 9913998 A JP9913998 A JP 9913998A JP H11293541 A JPH11293541 A JP H11293541A
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JP
Japan
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fabric
airbag
base fabric
synthetic resin
ripstop
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JP10099139A
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Tomomichi Fujiyama
友道 藤山
Toshiji Moriwaki
淑次 森脇
Masao Seki
昌夫 関
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Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、エアバッグとしての機械的特性を保
持しつつ、バッグ裁断・縫製時にほつれがなく、バッグ
収納性に優れた低通気性のエアバッグ用基布およびその
製造方法を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明のエアバッグ用基布は、合成繊維織
物からなるエアバッグ用基布において、該織物がリップ
ストップ組織の織物であり、かつ、リップストップ組織
の織物の少なくとも片面に合成樹脂が付着していること
を特徴とするものである。また本発明のエアバッグ用基
布の製造方法は、リップストップ組織の合成繊維織物に
合成樹脂を付与した後、熱処理を施すことを特徴とする
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両衝突時に乗員
の衝撃を吸収し、その保護を図るエアバッグに関するも
のであり、さらに詳しくは、柔軟でバッグ収納性に優
れ、かつほつれ防止性を有する低通気性のエアバッグ用
基布およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エアバッグには200〜1000
デニールのナイロン66またはナイロン6フィラメント
糸を用いた平織物に、耐熱性、難燃性、空気遮断性など
の向上のため、クロロプレン、クロルスルホン化オレフ
ィン、シリコーンなどの合成ゴムなどのエラストマー樹
脂を塗布、積層した基布を裁断し、袋体に縫製して作ら
れていた。
【0003】しかしながら、これらのエラストマー樹脂
を塗布、積層する際、一般にナイフコート、ロールコー
ト、リバースコートなどによるコーティング方式が採用
されているが、フィラメント織物で構成されているエア
バッグ基布に対して、通常、クロロプレンエラストマー
樹脂の場合では、基布表面に90〜120g/m2 塗布
されており、厚みが厚くなり、収納性の面においてもパ
ッケージボリュームが大きくなる問題があった。またク
ロロプレンエラストマー樹脂に比べ、より耐熱性、耐寒
性の優れたシリコーンエラストマー樹脂の場合では、塗
布量が40〜60g/m2 で軽量化しつつ、収納性の面
でもかなり向上したが、バッグをパッケージに折り畳ん
で収納する際に折り畳みにくいという問題があり、また
エラストマーの塗布、積層の工程が繁雑で生産性の面に
問題があった。
【0004】そこで、近年、このような問題点を解消す
るために高密度製織によるノンコート基布を使用したエ
アバッグが注目されてきた。その対応技術として、ナイ
ロン66、 ナイロン6などのポリアミド繊維織物および
ポリエステル系繊維織物から構成される高密度ノンコー
トエアバッグの検討が進められている。例えば、特開平
4−2835号公報にコーティングされていない低通気
性の織布が提案されており、好適な素材としてポリエス
テル繊維が記載され、その製造方法としてカレンダー加
工の採用が開示されている。この提案により得られるエ
アバッグ基布は、低通気性はかなり改善されるが、機械
的特性、特に引裂強力の低下があり、またバッグ裁断・
縫製時にほつれが発生し、作業性面でも十分とは言い難
い。また、特開平9−310243号公報に機械的特性
を保持したリップストップ使い織物が提案されている
が、バッグ裁断・縫製時のほつれの問題ならびにエアバ
ッグとしての低通気性が十分とは言えないの実状であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
のエアバッグの欠点に鑑み、エアバッグとしての機械的
特性を保持しつつ、バッグ裁断・縫製時にほつれがな
く、バッグ収納性に優れた低通気性のエアバッグ用基布
およびその製造方法を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、次のような手段を採用するものである。
すなわち、本発明のエアバッグ用基布は、合成繊維織物
からなるエアバッグ用基布において、該織物がリップス
トップ組織の織物であり、かつ、リップストップ組織の
織物の少なくとも片面に合成樹脂が付着していることを
特徴とするものである。
【0007】また本発明のエアバッグ用基布の製造方法
は、リップストップ組織の合成繊維織物に合成樹脂を付
与した後、熱処理を施すことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、エアバッグ用基布を構
成する合成繊維織物がリップストップ組織の織物であ
り、かつ該織物の少なくとも片面に合成樹脂が付着して
いることを基本としたものであり、これによらずして
は、前記課題は解決できない。
【0009】本発明における合成繊維織物としては、ナ
イロン6・6、ナイロン6、ナイロン12、ナイロン4
・6およびナイロン6とナイロン6・6の共重合、ナイ
ロン6にポリアルキレングリコール、ジカルボン酸やア
ミンなどを共重合したポリアミド繊維、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのホム
ポリエステル、ポリエステルの繰り返し単位を構成する
酸性分にイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸またはアジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸などを
共重合したポリエステル繊維、パラフェニレンテレフタ
ルアミドおよび芳香族エーテルとの共重合に代表される
アラミド繊維、レーヨン繊維、サルフォン系繊維、超高
分子量ポリエチレン繊維および上記合成繊維を主体とす
る海島構造を有する高分子配列体繊維から構成されるの
織物が用いられる。これらの織物の中でもポリアミド繊
維、ポリエチレンテレフタレート繊維が好ましく、さら
にはナイロン66、ナイロン6が耐衝撃性の面から好ま
しい。かかる繊維には、原糸の製造工程や加工工程での
生産性あるいは特性改善のために通常使用されている各
種添加剤を含んでもよい。たとえば熱安定剤、酸化防止
剤、光安定剤、平滑剤、帯電防止剤、可塑剤、増粘剤、
顔料、難燃剤などを含有せしめることができる。
【0010】織物の組織としては、柔軟性、機械的特性
の面からリップストップ組織であることが必須である。
リップストップ組織の織物は平組織の織物に比べ織組織
の自由度が増すために、基布の引裂強力が高くなり、か
つ基布の柔軟性が向上する。従って、基布の柔軟性が向
上することで、バッグ収納性面でパッケージボリューム
が小さくなることと、バッグをパッケージに折り畳んで
収納する際に折り畳み易くなる。リップストップ糸は、
通常、地組織と同一の糸を複数本並べて用いられるが、
地組織の糸と異なる糸を用いたり、また地組織と異なる
素材を用いることもできる。また該リップストップ組織
の織物は、経糸および緯糸がリップストップ糸に、また
は経糸あるいは緯糸の一方がリップストップ糸であって
もよい。またリップストップ部交点の緯糸打ち込みは、
同口2本入れ、また同口1本入れであってもよい。通
常、リップストップ組織の織物は、経糸および緯糸がそ
れぞれ2本引き揃えられて構成されるが、経方向および
緯方向に420デニール換算で2〜20mm間隔で織り
込んだ織物が好ましい。
【0011】また、該織物の少なくとも片面に合成樹脂
を付着させることが必須であり、これにより低通気性お
よびほつれ防止性を付与させる。本発明の合成樹脂とし
ては、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド
系、アクリル系、シリコーン系、ポリエチレン系、スチ
レンブタジエン系、ニトリルブタジエン系などの合成樹
脂が用いられるがこれらに限定されるものではない。ま
た合成樹脂は、溶剤系、水系、水分散系樹脂が適宜使用
できる。一方、これらの合成樹脂は固形分で0.5〜3
0g/m2 が織物に付着していることが好ましい。あま
り少なすぎるとほつれ防止効果、低通気度効果が小さ
く、また必要以上に多いと織物が粗硬になり収納性に劣
るので好ましくない。また合成樹脂が、織物の表面で被
膜形成していることがさらに好ましい。
【0012】また、該合成樹脂が付着したリップストッ
プ組織の織物のJIS L1096A法に規定される方
法で測定した通気度については1ml/cm2 /sec以
下であることが好ましく、0.5ml/cm2 /sec以
下であることがさらに好ましい。なお、該該合成樹脂を
付着させる前のリップストップ組織の織物の通気度は
0.5ml/cm2 /secより高いことが基布の柔軟性
の面から好ましい。
【0013】また、該合成樹脂が付着したリップストッ
プ組織の織物の糸の引き抜き抵抗力は20g以上が好ま
しい。糸の引き抜き抵抗力が20gより小さいと、基布
がほつれやすくバッグ裁断・縫製時の作業性が悪くな
る。なお、ここでいう糸の引き抜き抵抗力とは、図1で
示したように10cmのサンプルの中央部より左右に各
1cm糸を引き出し、その引き出した糸にフォースメー
ターを取り付け、サンプルを50mm/minの速度で
上方に引き上げたときの引き出した糸にかかる力の最大
値をさす。
【0014】また、リップストップ組織の織物を構成す
る総繊度および単糸繊度は、エアバッグとしての必要な
機械的特性を満足するものであれば特に制約を受けない
が、好ましくは総繊度は200〜1000デニール、単
糸繊度は1〜8デニール、リップストップ組織の織物の
カバーファクターが1500〜2500、目付が28
0g/m2 以下、厚さが0.50mm以下、引張強力が
300N以上、破断伸度が15%以上、引裂強力が70
N以上であることが好ましく、機械的特性面より総繊度
420デニール、単糸繊度5.8デニールのナイロン6
6繊維を用いたカバーファクターが1700〜2300
である該リップストップ組織の織物であることがさらに
好ましい。ここで、カバーファクターとは経糸総繊度を
1 、経糸密度をN2 とし、緯糸総繊度をD2 、緯糸密
度をN2 とすると(D1 1/2 ×N1 +(D2 1/2 ×
2 で表される。また製織工程で用いられる織機として
は、ウォータージェットルーム、エアージェットルー
ム、レピアルームなどが用いられる。
【0015】また、収納性面については、エアバッグは
エアバッグ基布をある所定の形に折り畳み、ある大きさ
のパッケージに収納されることから、基布の折り畳み性
と収納した後のバッグのボリュームが重要となってく
る。そこで、これらを基布で定量的に評価するために、
エアバッグ基布を所定の形に折り畳み、40Nの押圧を
かけたときの嵩高を収納後のバッグのボリュームとし、
その後該押圧を解除したときの嵩高を折り畳み性とし測
定した結果、40Nの押圧をかけたときの嵩高をL1と
し、その後該押圧を解除したときの嵩高をL2とし、基
布の厚さをL0としたときに、L1/L0が50以下で
かつL2/L1が7以下であることが収納性面で好まし
いことがわかった。L1/L0が50より大きいと収納
後のバッグボリュームが大きくなりすぎ、またL1/L
0が50以下でもL2/L1が7より大きいとバッグを
パッケージに収納する際の作業性が悪くなる。なお、こ
こでいう収納性の評価方法とは、図2で示すように60
×60cmに裁断したサンプルを10×10cmになる
ようにまず左右からそれぞれ6回蛇腹に折り畳んだ後、
上下からそれぞれ6回蛇腹に折り畳み、該折り畳んだサ
ンプルに40Nの押圧をかけた時の嵩高(L1とする)
を測定し、その後該押圧を解除したときの嵩高(L2と
する)を測定し、これらと基布の厚み(L0とする)よ
り、L1/L0(収納嵩高性とする)およびL2/L1
(収納折り畳み性とする)を求めるものである。
【0016】一方、合成樹脂を付与させる方法として
は、通常の含浸処理、例えば、浸漬する槽と均一に含浸
させるためのマングルまたはバキュームなどから構成さ
れる装置や、スプレー装置、フォーミング装置、コーテ
ィング装置などが適用できるが特に制約を受けるもので
はない。なお、スプレー、フォーミング装置、コーティ
ング装置を適用する場合は、織物の片面あるいは両面に
付与してもよい。該合成樹脂からなる溶媒溶液や、その
溶媒溶液(樹脂溶液)を発泡させた発泡溶液(発泡樹脂
溶液)を用いて織物に付与する。かかる樹脂は、固形分
で0.1〜50重量%付与するのが好ましい。熱処理と
しては、合成樹脂を付与した後、50〜200℃の条件
で熱処理するのが好ましく、100〜180℃の温度条
件で熱処理するのがさらに好ましい。また必要に応じ、
二段処理、例えば、80℃で熱処理した後、さらに15
0℃で熱処理を施してもよい。なお、合成樹脂の織物へ
の付与は、生機、精練後、乾燥後、あるいは熱セット後
にいずれにも、施すことができる。
【0017】かかるエアバッグ用基布を用いたエアバッ
グは、運転席用エアバッグ、助手席用エアバッグ、後部
座席用エアバッグ、側面用エアバッグなどに使用するこ
とができる。
【0018】本発明のエアバッグの特徴は、機械的特性
を保持しつつ、バッグ裁断・縫製時にほつれがなく、収
納性に優れ、かつ通気度をエアバッグの好適な範囲に低
下せしめることができると言う点にある。
【0019】
【実施例】次に実施例により、本発明をさらに詳しく説
明する。なお、実施例中における各種評価は、下記の方
法に従って行なった。
【0020】目付(重量):JIS L1096 (6.4.
2 法 )により求めた。
【0021】厚さ :JIS L1096 (6.5 法
)により求めた。
【0022】引張強力 :JIS L1096(6.12.1
A 法)により求め、経および緯方向の平均値で示した。
【0023】破断伸度 :JIS L1096(6.12.1
A 法)により求め、経および緯方向の平均値で示した。
【0024】引裂強力 :JIS L1096(6.15.2
A-2 法)により求め、経および緯方向の平均値で示し
た。
【0025】通気度 :JIS L1096 (6.27.1A
法)により求めた。
【0026】ほつれ防止性 :直径20cmの円状に裁
断した織物をドラム式回転機に入れ、25℃で15分間
回転させほつれ度合いを等級にて表わした。
【0027】 5級:ほつれがない 3級:ほつれが見られる 1級:ほつれが著しい (2級、4級はそれぞれの間のほつれ度合いを表わす) 糸の引き抜き抵抗力 :図1に示すように10cmのサ
ンプルの中央部より左右に各1cm糸を引き出し、その
引き出した糸にフォースメーターを取り付け、サンプル
を50mm/minの速度で上方に引き上げたときの引
き出した糸にかかる力の最大値を測定した。
【0028】収納嵩高性および収納折り畳み性 :図2
に示すように60×60cmのサンプルを所定の形に折
り畳み、40Nの押圧をかけた時の嵩高(L1)、その
後押圧を解除したときの嵩高(L2)、および基布の厚
さ(L0)を測定し、L1/L0(収納嵩高性)とL2
/L1(収納折り畳み性)を求めた。
【0029】実施例1〜3 総繊度が420デニール、72フィラメント、強度が
9.6g/d、伸度が23.5%からなるナイロン6・
6繊維からなるフィラメント糸を地糸およびリップスト
ップ糸2本に使用し、ウォータージェットルームにて、
リップストップ部の緯糸打ち込みが同口2本入れで、経
糸ならびに緯糸の織密度はそれぞれともに45,47,
51本/インチで、リップストップ間隔については織密
度45本/インチが10mm、47,51本/インチが
5mmのリップストップ組織の織物を得た。次いで、こ
れらの織物の片面を水性のポリエステル系ウレタン樹脂
を固形分で25重量%、アニオン系起泡剤1.5重量%
に調整し、発泡倍率10倍とした樹脂発泡希釈液でロー
タリスクリーン装置にてコーティングし、130℃で2
分間熱処理し、エアバッグ用基布を得た。
【0030】このようにして、得られたエアバッグ用基
布の特性を表1に示した。本発明のエアバッグ用基布
は、機械的特性を保持し、エアバッグとしての低通気性
を有し、かつ裁断・縫製時にほつれがなく、基布の厚み
が薄く、柔軟で反発性がないために収納嵩高性および収
納折り畳み性に優れていた。
【0031】比較例1,3,5 総繊度が420デニール、72フィラメント、強度が
9.6g/d、伸度が23.5%からなるナイロン6・
6繊維からなるフィラメント糸を地糸およびリップスト
ップ糸2本に使用し、リップストップ部の緯糸打ち込み
が同口2本入れで、経糸ならびに緯糸の織密度はそれぞ
れともに45,47,51本/インチで、リップストッ
プ間隔については織密度45本/インチが10mm、4
7,51本/インチが5mmのリップストップ組織の織
物を得、コーティングせずにそのままエアバッグ用基布
とした。
【0032】このようにして、得られたエアバッグ用基
布の特性を表1に示した。比較例1,3,5のエアバッ
グ用基布は、収納性面には優れているものの、エアバッ
グとしての低通気性が十分でなく、ほつれ防止性も不十
分であった。
【0033】比較例2,4,6 総繊度が420デニール、72フィラメント、強度が
9.6g/d、伸度が23.5%からなるナイロン6・
6繊維からなるフィラメント糸を用い、経糸ならびに緯
糸の織密度はそれぞれともに45,47,51本/イン
チの平織物を得た。次いで、これらの織物の片面を水性
のポリエステル系ウレタン樹脂を固形分で25重量%、
アニオン系起泡剤1.5重量%に調整し、発泡倍率10
倍とした樹脂発泡希釈液でロータリスクリーン装置にて
コーティングし、130℃で2分間熱処理し、エアバッ
グ用基布を得た。
【0034】このようにして、得られたエアバッグ用基
布の特性を表1に示した。比較例2,4,6のエアバッ
グ用基布は、低通気性および縫製時のほつれ防止性は優
れていたが、基布に反発性があるために、収納折り畳み
性が十分でなかった。
【0035】比較例7 総繊度が420デニール、72フィラメント、強度が
9.6g/d、伸度が23.5%からなるナイロン6・
6繊維からなるフィラメント糸を用い、経糸ならびに緯
糸の織密度がともに54本/インチの平織物を得た。該
織物をオープンソーパにて界面活性剤を含んだ80℃の
熱水で精練・リラックス処理し、130℃で乾燥させ、
次いで180℃で30秒間ヒートセットし、経糸ならび
に緯糸の織密度がともに55本/インチのエアバッグ用
基布を得た。
【0036】このようにして、得られたエアバッグ用基
布の特性を表1に示した。比較例7のエアバッグ用基布
は、ほつれ防止性が不十分であった。
【0037】
【表1】 実施例4 総繊度が420デニール、72フィラメント、引張強力
が9.6g/d、破断伸度が23.5%からなるナイロ
ン6・6繊維からなるフィラメント糸を地糸およびリッ
プストップ糸2本に使用し、レピアルームにて、リップ
ストップ部の緯糸打ち込みが同口1本入れで、経糸なら
びに緯糸の織密度ともに45本/インチでリップストッ
プ間隔が15.0mmのリップストップ組織の織物を得
た。次いで、これらの織物をオープンソーパにて界面活
性剤を含んだ80℃の熱水で精練・リラックス処理し、
130℃で乾燥した。しかる後、該織物を溶剤系のポリ
エステル系ウレタン樹脂を用い、ナイフコートにより塗
工量が8g/m2 になるように該織物の片面にコーティ
ングを施した後、150℃熱処理しエアバッグ用基布を
得た。
【0038】このようにして、得られたエアバッグ用基
布の特性を表2に示した。本発明のエアバッグ用基布
は、機械的特性を保持し、エアバッグとしての低通気性
を有し、かつ裁断・縫製時にほつれがなく、基布の厚み
が薄く、柔軟で反発性がないために収納嵩高性および収
納折り畳み性に優れていた。
【0039】比較例8 実施例4と同一の織物をコーティングをせずに、そのま
まエアバッグ用基布とした。
【0040】このようにして、得られたエアバッグ用基
布の特性を表2に示した。比較例8のエアバッグ用基布
は、収納性面には優れているものの、エアバッグとして
の低通気性が十分でなく、ほつれ防止性も不十分であっ
た。
【0041】比較例9 実施例4と同一の織物に実施例4と同一の樹脂を用い、
ナイフコートにより塗工量が40g/m2 になるように
該織物の片面にコーティングを施した後、150℃熱処
理しエアバッグ用基布を得た。
【0042】このようにして、得られたエアバッグ用基
布の特性を表2に示した。比較例9のエアバッグ用基布
は、低通気性および裁断・縫製時のほつれ防止性は優れ
ていたが、基布に反発性があるために、収納折り畳み性
が十分でなかった。
【0043】実施例5 総繊度が420デニール、192フィラメント、引張強
力が9.1g/d、破断伸度が15.3%からなるポリ
エチレンテレフタレート繊維からなるフィラメント糸を
地糸およびリップストップ糸2本に使用し、エアージェ
ットルームにて、リップストップ部の緯糸打ち込みが同
口2本入れで経糸と緯糸の織密度がともに51本/イン
チ、リップストップ間隔が10.0mmのリップストッ
プ組織の織物を得た。次いで、該織物をオープンソーパ
にて界面活性剤を含む90℃の熱水で精練・リラックス
処理し、130℃で乾燥した。しかる後、これらの織物
を水系ポリエステル樹脂を固形分で10重量%になるよ
うに調整した樹脂希釈液に浸漬し、3.0kg/cm2
下でマングルにて絞り、150℃熱処理し、エアバッグ
用基布を得た。
【0044】このようにして、得られたエアバッグ用基
布の特性を表2に示した。本発明のエアバッグ用基布
は、機械的特性を保持し、エアバッグとしての低通気性
を有し、かつ裁断・縫製時にほつれがなく、基布の厚み
が薄く、柔軟で反発性がないために収納嵩高性および収
納折り畳み性に優れていた。
【0045】比較例10 実施例5と同一の織物を同様に精練・リラックスし、1
30℃で乾燥した後、180℃でヒートセットした。し
かる後、160℃に加熱した表面がフラットな金属ロー
ルと室温のプラスチックロールとの間で圧力30トン、
速度15m/分で片面に加圧圧縮加工を施し、エアバッ
グ用基布を得た。
【0046】このようにして、得られたエアバッグ用基
布の特性を表2に示した。比較例10のエアバッグ用基
布は、低通気性は優れていたが、バッグ裁断・縫製時に
ほつれが生じ、基布に反発性があるために、収納折り畳
み性が十分でなかった。
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、エアバッグ用基布とし
ての必要な機械的特性を保持しつつ、バッグ裁断・縫製
時にほつれがなく、軽量で収納性に優れたエアバッグを
提供でき、また従来のコーティングを施したものに比
べ、安価なエアバッグの提供が可能になり、エアバッグ
による乗員保護システムを普及促進させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この図は糸の引き抜き抵抗力の測定方法であ
る。
【図2】この図は収納嵩高性および収納折り畳み性の測
定方法である。
【符号の説明】
1:基布 2:糸 3:フォースメーター 4:基布 5:荷重(40N) 6:40Nの押圧をかけた時の高さ(=L1) 7:40Nの押圧を解除したときの高さ(=L2)

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成繊維織物からなるエアバッグ用基布に
    おいて、該織物がリップストップ組織の織物であり、か
    つ、リップストップ組織の織物の少なくとも片面に合成
    樹脂が付着していることを特徴とするエアバッグ用基
    布。
  2. 【請求項2】該合成樹脂の付着量が、0.5〜30g/
    2 である請求項1記載のエアバッグ用基布。
  3. 【請求項3】該合成樹脂が、該織物表面に被膜形成して
    いる請求項1または2記載のエアバッグ用基布。
  4. 【請求項4】該リップストップ組織の織物が、経糸およ
    び緯糸がそれぞれ2本引き揃えられ、経方向および/ま
    たは緯方向に2〜20mm間隔で織り込んだ織物である
    請求項1〜3のいずれかに記載のエアバッグ用基布。
  5. 【請求項5】JIS L1096 A法に規定される方
    法で測定したときの通気度が1ml/cm2 /sec以下
    で、糸の引き抜き抵抗力が20g以上である請求項1〜
    4のいずれかに記載のエアバッグ用基布。
  6. 【請求項6】JIS L1096 A法に規定される方
    法で測定した通気度が0.5ml/cm2 /secより高
    い該リップストップ組織の織物に該合成樹脂を含有させ
    ることで、通気度が0.5ml/cm2 /sec以下にな
    る請求項1〜5のいずれかに記載のエアバッグ用基布。
  7. 【請求項7】該リップストップ組織の織物の総繊度が2
    00〜600デニール、単糸繊度が1〜8デニール、カ
    バーファクターが1500〜2500であることを特徴
    とする請求項1〜6のいずれかに記載のエアバッグ用基
    布。
  8. 【請求項8】該リップストップ組織の織物の目付が28
    0g/m2 以下、厚さが0.50mm以下、引張強力が
    300N以上、破断伸度が15%以上、引裂強力が70
    N以上である請求項1〜7のいずれかに記載のエアバッ
    グ用基布。
  9. 【請求項9】該合成繊維織物が、ポリアミド繊維および
    /またはポリエステル繊維からなる織物である請求項1
    〜8のいずれかに記載のエアバッグ用基布。
  10. 【請求項10】ポリアミド繊維が、ナイロン66、ナイ
    ロン6繊維である請求項9記載のエアバッグ用基布。
  11. 【請求項11】総繊度が420デニール、単糸繊度が
    5.8デニールのナイロン66繊維を用いたカバーファ
    クターが1700〜2300である該リップストップ組
    織の織物であり、かつ合成樹脂を1〜10g/m2 含有
    している請求項1〜10のいずれかに記載のエアバッグ
    用基布。
  12. 【請求項12】基布の厚さをL0とし、60×60cm
    に裁断したサンプルを10×10cmになるように左右
    からそれぞれ6回折り畳んだ後、上下からそれぞれ6回
    折り畳み、該折り畳んだサンプルに40Nの押圧をかけ
    た時の嵩高をL1とし、その後該押圧を解除したときの
    嵩高をL2としたときに、L1/L0が50以下で、か
    つL2/L1が7以下であることを特徴とする請求項1
    1記載のエアバッグ用基布。
  13. 【請求項13】リップストップ組織の合成繊維織物に合
    成樹脂を付与した後、熱処理を施すことを特徴とするエ
    アバッグ用基布の製造方法。
  14. 【請求項14】該合成樹脂が、樹脂溶液または発泡樹脂
    溶液の形で付与されるものである請求項13記載のエア
    バッグ用基布の製造方法。
  15. 【請求項15】該付与が、合成樹脂溶液またはその発泡
    樹脂溶液に浸漬した後、マングルで絞る方法によるもの
    である請求項13記載のエアバッグ用基布の製造方法。
  16. 【請求項16】該付与が、コーティング法によるもので
    ある請求項13記載のエアバッグ用基布の製造方法。
  17. 【請求項17】該合成樹脂の付着量が、0.5〜50重
    量%である請求項13〜16のいずれかに記載のエアバ
    ッグ用基布の製造方法。
  18. 【請求項18】該熱処理が、50〜200℃の条件で施
    されるものである請求項13〜17のいずれかに記載の
    エアバッグ用基布の製造方法。
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