JP2002242020A - 中空糸製造用紡糸ノズルパック - Google Patents
中空糸製造用紡糸ノズルパックInfo
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Abstract
い、且つ温度斑の少ない溶融ポリマーを紡糸可能とする
中空糸製造用紡糸ノズルパックを提供する。 【解決手段】中空糸製造用紡糸ノズルパック(10)は環状
の吐出スリット(25)及びその中心に配された気体排出孔
(24a) と、前記スリット(25)にポリマーを分配する分配
板(21)と、前記気体排出孔(24a) への気体導入室(23)
と、同気体導入室(23)への気体供給路(22b) とを有して
いる。前記分配板(21)の直前に円盤積層式のリーフディ
スクフィルター(31)が中心をセンターポール(32)で支持
して配されている。前記センターポール(32)は濾過済み
ポリマーの流路をもつポスト部(32a) と同ポスト部(32
a) の一端に延在するフランジ部(32b) とを有し、同フ
ランジ部(32b) の外側面がノズルパック(10)の外壁の一
部を構成する。同外壁はヒーターを有し、前記ポスト部
(32a) が前記フランジ部(32b) を介して加熱される。
Description
ーから溶融賦形法により中空糸を製造するための紡糸ノ
ズルパックに関するものである。
は、例えば実開昭57−39972号公報に開示され、
図5にも示すようなノズルパック100が使われてい
る。このノズルパック100は、上部フィーダー112
の側壁部から下部に向けて形成された溶融樹脂流路11
2aを通って供給された樹脂が、フィルター130を通
って下部ケーシング111に組み付けられた紡糸ノズル
ユニット120へと導入される。前記紡糸ノズルユニッ
ト120には、ノズル面に開口する、環状の吐出スリッ
ト25及び同吐出スリット25の中心に配された気体排
出孔24aと、前記吐出スリット25に溶融ポリマーを
分配する分配板121と、前記気体排出孔24aに気体
を導入する気体導入室23と、同気体導入室23に気体
を供給する気体供給路22bとを備えている。
する際に、溶融ポリマーの濾過は50〜1000メッシ
ュ程度の金網を数枚積層したディスクフィルターにより
行われていた。溶融ポリマーのなかには混入不純物の他
に未溶解物等が存在しており、これらを濾過して除去す
ることにより、紡糸の安定性向上を図るだけでなく、溶
融賦形法で製造された中空糸膜を後工程で延伸多孔化す
る際の安定性が格段に上昇し、歩留まりが大幅に向上す
ることが確認されている。
ィスクフィルターの上流側に金属サンドを充填して溶融
ポリマーを濾過、整流する方法や、金属不織布のディス
クフィルターを用いる方法などが検討されてきたが、溶
融粘度が比較的高い中空糸膜用ポリマーの濾過では、濾
過差圧が上昇して既設紡糸設備がこれに耐えられないと
いう問題があった。
て紡糸速度を上げることも検討されてきたが、濾過フィ
ルターの差圧上昇が制限となって、濾材の耐圧や紡糸設
備自体の耐圧がこれに足らず、しかも差圧の上昇によっ
てポリマーのせん断発熱が大きくなり、ノズル内でのポ
リマーの温度斑が大きくなり、紡糸速度を十分に上げら
れず、且つ紡糸斑の発生原因ともなっていた。
のポリエステル繊維の紡糸設備などで採用されているC
PF(セントラルポリマーフィルター)を導入し、多数
の紡糸ノズルパックに対し、中央に大規模な高性能濾過
フィルターを設置し、中央のフィルターから周縁の紡糸
孔へとポリマー配管を引きまわして供給する方法が考え
られる。しかし、このCPFは溶融ポリマーの滞留劣化
が問題になりやすい。
度、紡糸条件下での溶融粘度が数万ポアズを超える比較
的溶融粘度が高いポリマーであるため、中空糸製造用ノ
ズルにおいては大規模なフィルターを中央に配置し、中
央のフィルターから周縁の紡糸孔へとポリマー配管を引
きまわして供給する方法がとりにくいという問題があっ
た。更には、既設紡糸設備に対して大幅な設備改造が必
要となり、実用的ではなかった。
開示されているように、一般の中実糸を紡糸するための
溶融紡糸ノズルパックに採用されている、センターポー
ルの中心に濾過したポリマーが滞留するOUT−IN濾
過タイプのリーフディスクフィルターを、単純に中空糸
製造用紡糸ノズルパックの中に設置することも考えられ
る。しかしながら、かかるリーフディスクフィルターは
ノズルパック内での溶融ポリマーの滞留時間が増加する
ことから、ポリマーの熱劣化によって紡糸安定性自体を
損なうおそれがある。また、ノズルパック内での溶融ポ
リマーの滞留時間の増大は、ポリマーの温度斑にも反映
する。従って、ノズルパック内部の温度を均一化するこ
とが重要になるが、周囲から加熱するノズルパックは中
心部の温度が他の部位より低くなり、またクエンチ風に
曝される紡糸ノズル面の温度が他の部位よりも低くな
る。そのため、かかるOUT−IN濾過タイプのリーフ
ディスクフィルターを使用することは、溶融粘度の極め
て低いポリマーを高速度で紡糸する場合を除いては不可
能であった。
5−56965号公報や、実開平5−771号公報に開
示されている一般の溶融紡糸用紡糸ノズルパックでは、
同ノズルパックの中に設置されているリーフディスクフ
ィルターとして、中心部から溶融ポリマーを供給し、フ
ィルターの外周に向かって濾過を行うIN−OUT濾過
タイプのリーフディスクフィルターが提案されている。
このようなIN−OUT濾過タイプのリーフディスクフ
ィルターを用いる場合には、分配板の周縁にポリマー用
のノズルを穿孔し、フィルターの中心から外周に向かっ
て濾過されたポリマーを一箇所に絞ることなく、比較的
温度が制御しやすい前記周縁に穿孔されたノズルから紡
糸することが可能になる。
されているリーフディスクフィルターは、周囲から中心
に向かってOUT−IN濾過を行うことを前提とした構
造であるため、その逆のIN−OUT濾過を行う場合
に、フィルターが高い内圧には耐え得ない構造となって
いる。
リーフディスクフィルターは溶融粘度の極めて低いポリ
マーにしか適用が不可能であり、中空糸膜用に使用され
る粘度の高い溶融ポリマーの濾過にIN−OUT濾過粘
度が高い場合は、濾過メディヤが内圧に対して膨れたり
変形したりして流路を狭くすることで、濾過自体ができ
なく場合がある。すなわち、内側に耐圧補強を行ってい
る一般的なOUT−IN濾過タイプのリーフディスクフ
ィルターを、溶融粘度の高い中空糸用の紡糸ノズルパッ
クに使用し、しかもその逆のIN−OUT濾過として使
用することは困難である。
のであり、本発明の目的は、溶融ポリマーのフィルター
を既設の中空糸製造用紡糸ノズルパックと一体化し、従
来の紡糸設備と互換性を持たせながら、粘度の比較的高
い溶融ポリマーの濾過を高精度で行い、且つ温度斑の少
ない溶融ポリマーを紡糸可能とする中空糸製造用紡糸ノ
ズルパックを提供することにある。
めに、本件請求項1に係る発明によれば、ノズル面に開
口する、環状の吐出スリット及び同吐出スリットの中心
に配された気体排出孔と、前記吐出スリットに溶融ポリ
マーを分配する分配板と、前記気体排出孔に気体を導入
する気体導入室と、同気体導入室に気体を供給する気体
供給路とを有する中空糸製造用紡糸ノズルパックにおい
て、円盤積層式のリーフディスクフィルターが、前記分
配板の直前にその中心をセンターポールにより支持され
て配し、前記センターポールは、中心軸線上に前記リー
フディスクフィルターによる濾過済み溶融ポリマーの流
路を有するポスト部と、同ポスト部の一端から直交して
延設されたフランジ部とを有し、前記フランジ部の外側
面がノズルパックの外壁の一部を構成してなることを特
徴としている。
壁にヒーターを有し、前記ポスト部が前記フランジ部を
介して加熱されてなることを特徴としている。
融ポリマーであっても、OUT−IN濾過のリーフディ
スクフィルターにより高精度に濾過がなされ、また、濾
過に要する時間が長くなっても、同フィルターの中心に
配されているセンターポールのポスト部が外壁と同程度
に加熱されているため、濾過済みのポリマーの温度斑が
少なく、高性能な中空糸を安定して紡糸することが可能
になる。
前記気体供給路は前記ノズル面に開口しており、前記吐
出スリット及び前記気体供給路に対応する部分にそれぞ
れポリマー紡糸孔と気体供給開口とを有する断熱プレー
トが前記ノズル面に設置されてなることを特徴としてい
る。このように、前記ノズルパックのノズル面に上記断
熱プレートを設置することによって、クエンチ風による
ノズル面への影響を最小限に抑えて、安定した紡糸が可
能になる。
ノズル面近傍にヒーターを設置してなることを特徴とし
ている。前記ノズル面はクエンチ風の影響により、他の
部位に比べて温度が低くなりやすいが、このノズル面近
傍をヒーターにより加熱することで、他の部位との温度
差を最小限に抑え、ノズルパック全体にわたって均一な
温度分布を得ることができ、より安定した溶融ポリマー
の紡糸が可能になる。
ポールの前記ポスト部の内部にスタティックミキサーが
配されてなることを特徴としている。スタティックミキ
サーをポスト部内に配置すれば、濾過済みの溶融ポリマ
ーが前記ミキサーにより撹拌され、溶融ポリマーの温度
を更に均一化することができる。
について、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発
明の好適な実施形態である中空糸製造用紡糸ノズルパッ
クの概略を示す図である。
内に中空糸の紡糸ノズルユニット20が組み込まれると
共に上部フィーダー12内にリーフディスクフィルター
ユニット30が組み込まれている。
中央に前記紡糸ノズルユニット20が組み付けられてい
る。前記ケーシング11の下端には内周面は下方へ向け
て拡径するテーパ部11aが形成されている。
ング11の上端に密嵌する分配板21を有している。前
記分配板21はその周縁に上下に貫通するとともに下方
が拡径する逆ロート状の複数の分配孔21aを有してい
る。更に同分配板21の上面は中心から前記分配孔21
aへ向けて傾斜する分配面21bとなっている。
もってノズル本体22が前記ケーシング11に密嵌して
配されている。前記分配板21とノズル本体22との間
の空間は気体導入室23を構成している。前記ノズル本
体22には複数のノズル用貫通孔22aが形成されると
共に、前記気体導入室23へと連通する複数の気体供給
路22bが形成されている。同ノズル本体22は前記ノ
ズル用貫通孔22aが前記分配板21の分配孔21aの
形成位置にくるよう位置決めされ、前記ケーシング11
にピン部材13により固定されている。
のノズル用貫通孔22a以外の部位に適宜設けられ、後
述するノズル中子24に形成された気体排出孔24aと
断面積に大きな差異が無く、気体を大きな抵抗なく気体
導入室23に導入できるよう形成されており、その大き
さ及び数は同図1に限定されるものではない。なお、前
記気体供給路22bは図1のノズルパック1にあっては
ノズル本体22の中心にも形成されているが、ノズルパ
ック全体の温度斑を考慮して、ノズル本体22の中心に
は気体供給路22bを形成しない場合もある。
はノズル中子24が嵌挿されている。前記ノズル中子2
4はその上部を前記気体導入室に突出させ、上端が前記
分配板21の前記分配孔21aの周縁にガスケット14
を介して密着している。更に、同ノズル中子24は前記
ノズル本体22のノズル用貫通孔22aの上部に密嵌す
ると共に、同貫通孔22aの下部では同ノズル中子24
の外周面と前記貫通孔22aとの間に環状の吐出スリッ
ト25を形成する形態をなしている。この吐出スリット
25の下端から中空糸が紡糸される。更にノズル中子2
4の前記気体導入室に露呈している上部側方から下端へ
と連通する気体排出孔24aが形成されている。
端が開放しているリーフディスクフィルターユニット3
0の収納空間12aが形成されている。更にフィーダー
12には前記収納空間12aに連通する溶融ポリマー導
入路12bが形成され、同導入路12bは前記フィーダ
ー12の側壁上部に溶融ポリマー導入開口12cを有し
ている。
0は、円盤状のリーフディスクフィルター31が複数
枚、ガスケット及びSUSリングを挟んでセンターポス
ト32により積層支持されている。前記センターポスト
32は円筒状のポスト部32aと、同ポスト部32aの
下端から直交して延びるフランジ部32bとからなり、
前記ポスト部32aには多数のポリマー用開口32cが
形成されている。
いるリーフディスクフィルター31は、その上部からカ
バープレート33により圧縮され、前記センターポスト
32のポスト部32aの上端においてボルト34により
固定されている。
販のものと構造的には全く同じものであり、ディスク周
囲から中心に向かってOUT−INで濾過するタイプの
ものであるが、ノズルパック内に一体に組み込めるよう
な直径のものを選定している。前記リーフディスクフィ
ルター31の積層枚数は、濾過精度及び濾材寿命から求
められる所用濾過面積と、ノズルパック1やリーフディ
スクフィルターユニット30の大きさとの関係で決定さ
れる。
に特徴がある。すなわち、従来のリーフディスクフィル
ターユニット30に使用されているセンターポストは、
ポスト部の下端から直交して延設されたフランジ部の延
設長さは、前記ポスト部及びリーフディスクフィルター
を支持するため、前記リーフディスクフィルターの径寸
法よりも僅かに長い程度であり、ノズルパックのケーシ
ング内に収納されている。
2は、前記フランジ部32bの延設長さがフィルターユ
ニット1の下部ケーシング11及び上部フィーダー12
の外周と同一面を形成する長さに設定されている。従っ
て、前記センターポスト32のフランジ部32bによ
り、上述した紡糸ノズルユニット20が組み込まれた下
部ケーシング11の上方がガスケット15を介して閉塞
されると共に、リーフディスクフィルター30が組み込
まれた上部フィーダー12の前記収納空間11aがガス
ケット16を介して閉塞される。そして、下部ケーシン
グ11、上部フィーダー12及び両者間に挟持されたセ
ンターポスト32のフランジ部32bが、ボルト17に
より締め付けられる。
中空糸を製造するには、先ず、上部フィーダー12の溶
融ポリマー導入開口12cから溶融ポリマーが導入さ
れ、溶融ポリマー導入路12bを通ってリーフフィルタ
ーユニット30の収納空間12aへと導入される。同収
納空間12aとリーフディスクフィルターユニット30
のと間隙に充填された溶融ポリマーは、リーフディスク
フィルター31により濾過された後、センターポスト3
2のポリマー用開口32cからポスト部32aを通って
滞留することなく速やかに紡糸ノズルユニット20の分
配板21へと導かれる。
所定の温度に加熱されているが、通常は、リーフディス
クフィルターユニット30の中心に位置するセンターポ
スト32のポスト部32aは、外周部から最も離れてい
るため温度制御が困難であり、この部分に滞留する溶融
ポリマーに大きな温度分布を与えることになる。
ィルター31を支持するセンターポスト32のフランジ
部32bがノズルパック1の外壁の一部を構成している
ことにより、前記センターポスト32は紡糸時にノズル
パック1の側面から直接、加熱される。このセンターポ
スト32への直接熱伝導によって、上部フィーダー12
の中心に位置するセンターポスト32のポスト部32a
も、下部ケーシング及び上部フィーダー12と同様、直
接加熱されることになり、ノズルパック1の外壁近傍と
リーフディスクフィルターユニット30の中心部にある
ポスト部32aとの温度差が極めて小さくなる。
度が高く、前記フィーフディスクフィルターユニット3
0内での滞留時間が比較的長くなるが、その外壁のみな
らず、中心の前記ポスト部32aも加熱されるため、溶
融ポリマーの温度斑を最小限に抑えることができる。更
には、センターポスト32の滞留部分を極力小さく設計
して滞留時間を極小にすることにより、温度斑を小さく
できる。
ズルユニット20の分配孔21aへと分配されるが、溶
融ポリマーが突き当たって滞留する分配板21の上面
を、外周に向けて傾斜させた分配面21bとしているた
め、ポリマーの分配がスムースになされ、温度斑を小さ
くすることに補助的に有効である。
り、その下端の紡糸孔25aから中空糸として紡糸され
る。このとき、前記気体供給路22bから気体導入室2
3へとい導入された気体が、ノズル中子7の気体排出孔
24aを通り、吐出スリット25から紡糸される中空ポ
リマーの内側に導入され、中空糸が紡糸される。この紡
糸の際、溶融ポリマーは温度斑がないため、均一且つ安
定した紡糸が可能となる。
本発明の一例にすぎず、補助的なノズルパックの設計は
これらに限定されるものではない。
件によっては、クエンチ風の影響を受けて放熱し、この
ことがノズルパック1全体の温度斑を大きくする。そこ
で、前記ノズル本体22の下端、すなわちノズル面に、
図2に示すような断熱プレート26を設置することが好
ましい。かかる断面プレート26を設置することにより
ノズル面からの放熱を抑えて、ノズルパック全体の温度
を均一化することができる。
ット25と略同一径をもち、中空糸を紡糸するための紡
糸孔26aと、前記気体供給路22bと同一径をもつ気
体導入開口26bとが形成され、前記ノズル本体22に
対して円周方向の位置決めのためのピン穴等を設けるこ
と等で、同本体22に容易に組み付けできるようになっ
ている。また、紡糸孔26aは段付き孔とされており、
前記吐出スリット25の近傍では前記ノズル本体22の
下面(ノズル面)に断熱プレート26が直接接触しない
ようにし、断熱効果をより高めている。なお、断熱プレ
ート26の材質は、紡糸や予熱時のノズルパック1の温
度に耐えられるものであれば特に制限は無いが、熱膨張
や、清掃を考慮してノズルパック1の材質と同じものを
用いることがより好ましい。
図1に示すノズルパック1の下部ケーシング11の下端
部分に、図3に示すようなバンドヒーター27を取り付
けて積極的に温度制御することも、ノズルパック全体の
温度を均一化することには有効である。前記バンドヒー
ター27は一部が離間したリング状であり、その離間部
分に間隙を調節すると共に、ノズルパック1の下部ケー
シング11下端に締め付けて固定するためのネジ部材2
7aが取り付けられている。そのため、バンドヒーター
27は下部ケーシングの下端の寸法に応じて適宜、その
寸法を調節し固定可能である。
のに限定されるものではないが、ノズルパック1を一体
として設置し、従来の紡糸ノズルパックと互換性をもた
せて使用するためには、図1の下部ケーシング11の下
端部分にケーシング11をハンドヒーターの厚さ分だけ
削り込むようにして設置できるようにすることがより望
ましい。
精度条件を満たすものであれば特に制限は無く、フイル
ム製造装置等のTダイ等に用いられるリップヒーターと
同様に補助的な温度制御を行うものである。
ば、ノズルパック1全体の温度を均一化することが可能
であるが、ディスクフィルターを使用した従来のノズル
パックと比較すると、溶融ポリマーのノズルパック1内
での滞在時間は長くならざるを得ない。従ってポリマー
粘度の温度依存性の特に大きなポリマーや、熱履歴に敏
感なポリマーにおいては、紡糸安定性を損なう場合もあ
る。
ルパック1′を図4に示す。同ノズルパック1′は、リ
ーフフィルターユニット30′のセンターポスト32の
ポスト部32a内にスタティックミキサー35が設置さ
れている点、及び分配板21′の上面が平坦面21b′
である点が上記ノズルパック1と異なる以外は、上記ノ
ズルパック1と同一の構成を備えている。従って、ノズ
ルパック1と同一の構成には同一の符号を付し、その詳
細な説明は省略する。
内にスタティックミキサー35を設置することにより、
濾過後の溶融ポリマーを積極的に均一混合させることが
できるため、安定した紡糸が可能となる。なお、このよ
うに濾過後のポリマーをスタティックミキサー35によ
り均一化する場合には、紡糸時のポリマー圧力の増加を
招くので、濾過差圧や、ノズルパック1′全体の差圧、
均一混合の程度を調整しながらスタティックミキサー3
5の段数をパック1内の寸法許容範囲内で決定する必要
がある。
体的に説明する。 (実施例1)図1に示すような、中空糸製造用紡糸ノズ
ルパックを作製した。リーフディスクフィルターの仕様
は以下の通りである。 リーフディスクフィルター 金属不織布/ナスロンLF2M08D1(95%濾過精
度20μ) 直径φ78−30、日本精線(株)製 積層枚数9枚 合計濾過面積0.0432m2 センターポール内径:φ10mm この中空糸製造用紡糸ノズルパックにより以下の紡糸条
件にて溶融ポリマーを供給して、中空糸の紡糸を行っ
た。 紡糸条件 ポリマー :高密度ポリエチレン(ハイゼックス:三井化学製) 紡糸温度 :160℃ 吐出量 :75.06cc/min ノズルパック圧力:6.0MPa 紡糸速度 :200m/min クエンチ条件 :吹き出し温度16℃、風量適宜調整
で安定して制御可能であり、安定して紡糸を行うことが
可能であった。また、紡糸時の管理項目である直径(こ
ぶ)も安定しており、糸切れは全く発生しなかった。更
に、次の工程である延伸工程で、紡糸欠陥起因と思われ
る糸切れ率は3%台であり、従来のノズルパックでのそ
れの半分に削減することができた。さらに、ノズルパッ
ク圧力は、通常の紡糸時間の50時間経過後も、圧力上
昇が0.1MPaと極僅かであり、差圧上昇によるノズ
ル寿命に関しては全く問題が無く、継続して紡糸を継続
することが可能であった。
ーを用いた従来の中空糸製造用紡糸ノズルパック100
により、上述した実施例1とほぼ同じ紡糸条件により中
空糸を紡糸した。前記ノズルパック100は上部フィー
ダー112の側壁部から下部に向けて溶融樹脂流路11
2aが形成されている。下部ケーシング111には紡糸
ノズルユニット120とディスクフィルター130とが
組み付けられている。前記紡糸ノズルユニット120
は、分配板121以外の構成が上述した本発明のノズル
パック1の紡糸ノズルユニット20と同一であり、それ
ら同一の部材には同一の符号を付し、その詳細な説明は
省略する。
ィルター130の支持段部121aを有し、その下部に
濾過されたポリマーが滴下する空間121bが形成され
ている点で上述の分配板21とは異なるが、その他の構
成は同一であり、前記空間121bの底面が中心から外
周に向けて傾斜した分配面121cとなっており、外周
には溶融ポリマーの分配路121dが形成されている。
また、ここで使用したディスクフィルター130は下記
の仕様であった。 ディスクフィルター SUS金網9層 (#50、#100、#325、#6
00、#1000、#325、#100、#50、#1
0) 直径75mm、関西金網(株)製 95%濾過精度:51μm 濾過面積:0.0049m2
糸することが可能であった。ノズルパック圧力は11M
Paであり、吐出樹脂温度は152℃程度で、安定にな
るまで2時間程度の時間を要した。また、紡糸時の管理
項目である直径(こぶ)での不良率は4%であった。更
に、次の工程である延伸工程で、紡糸欠陥起因と思われ
る糸切れ率は約7%であった。ノズルパックの差圧上昇
は、通常の紡糸時間50時間後に5MPa程度であり、
大幅な寿命延長は困難な状況であった。
造用紡糸ノズルパックでは、リーフフィルターユニット
におけるセンターポストのフランジ部によりノズルパッ
ク外周面を構成しているため、このフランジ部からの直
接熱伝導により、中央のポスト部も加熱され、同ポスト
部内に滞留する溶融ポリマーをも加熱し、その温度を制
御することができる。そのため、ポスト部内に滞留する
溶融ポリマーの温度斑を最小限に抑え、溶融ポリマーの
温度を均一化して、安定に中空糸を紡糸生産することが
可能になる。
パックは、従来のノズルパックと完全に互換性を持たせ
ることが可能であり、既存の紡糸設備を全く変更するこ
となく、高精度な濾過を行うことが可能になる。これに
より、紡糸速度向上の律束となっていたポリマーの紡糸
圧力を下げることが可能になるばかりでなく、ノズルパ
ックの寿命を延長することも可能になり、中空糸膜の品
質の安定化だけでなく、生産性の大幅な向上を図れると
いう、格別の効果を奏するものである。
糸ノズルパックの断面図である。
面に配されている断熱プレートの斜視図である。
に取りつけるバンドヒーターの一例を示す上面図及び側
面図である。
ノズルパックの断面図である。
である。
空間 12b 溶融ポリマー導入路 12c 溶融ポリマー導入開口 13 ピン部材 14 ガスケット 20 紡糸ノズルユニット 21 分配板 21a 分配孔 21b 分配面 22 ノズル本体 22a ノズル用貫通孔 22b 気体供給路 23 気体導入室 24 ノズル中子 24a 気体排出孔 25 吐出スリット 26 断熱プレート 26a 紡糸孔 26b 気体導入開口 27 バンドヒーター 30 リーフディスクフィルターユニット 31 リーフディスクフィルター 32 センターポスト 32a ポスト部 32b フランジ部 32c ポリマー用開口 33 カバープレート 34 ボルト 35 スタティックミキサー
Claims (5)
- 【請求項1】 ノズル面に開口する、環状の吐出スリッ
ト及び同吐出スリットの中心に配された気体排出孔と、
前記吐出スリットに溶融ポリマーを分配する分配板と、
前記気体排出孔に気体を導入する気体導入室と、同気体
導入室に気体を供給する気体供給路とを有する中空糸製
造用紡糸ノズルパックにおいて、 円盤積層式のリーフディスクフィルターが、前記分配板
の直前にその中心をセンターポールにより支持されて配
し、 前記センターポールは、中心軸線上に前記リーフディス
クフィルターによる濾過済み溶融ポリマーの流路を有す
るポスト部と、同ポスト部の一端から直交して延設され
たフランジ部とを有し、前記フランジ部の外側面がノズ
ルパックの外壁の一部を構成してなることを特徴とする
中空糸製造用紡糸ノズルパック。 - 【請求項2】 前記外壁にヒーターを有し、前記ポスト
部が前記フランジ部を介して加熱されてなることを特徴
とする請求項1記載の中空糸製造用紡糸ノズルパック。 - 【請求項3】 前記気体供給路は前記ノズル面に開口し
ており、前記吐出スリット及び前記気体供給路に対応す
る部分にそれぞれポリマー紡糸孔と気体供給開口とを有
する断熱プレートが前記ノズル面に設置されてなること
を特徴とする請求項1又は2記載の中空糸製造用紡糸ノ
ズルパック。 - 【請求項4】 更に、前記ノズル面近傍にヒーターを設
置してなることを特徴とする請求項2記載の中空糸製造
用紡糸ノズルパック。 - 【請求項5】 前記センターポールの前記ポスト部の内
部にスタティックミキサーが配されてなることを特徴と
する請求項1〜4のいずれかに記載の中空糸製造用紡糸
ノズルパック。
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|---|---|---|---|
| JP2001037403A JP4580570B2 (ja) | 2001-02-14 | 2001-02-14 | 中空糸製造用紡糸ノズルパック |
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- 2001-02-14 JP JP2001037403A patent/JP4580570B2/ja not_active Expired - Fee Related
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