JP2002307792A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2002307792A
JP2002307792A JP2001113046A JP2001113046A JP2002307792A JP 2002307792 A JP2002307792 A JP 2002307792A JP 2001113046 A JP2001113046 A JP 2001113046A JP 2001113046 A JP2001113046 A JP 2001113046A JP 2002307792 A JP2002307792 A JP 2002307792A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷ヘッドを走査させるキャリッジ走行系の
異常を容易に且つ短時間で確かめることが可能で、延い
てはメンテナンスにかかるコストの低減を図ることが可
能なインクジェットプリンタを提供する。 【解決手段】 印刷ヘッドを搭載したキャリッジを用紙
搬送方向と交差する方向へ走査させて印刷を行うインク
ジェットプリンタにおいて、少なくとも印刷領域の複数
ポイントにおけるキャリッジの走査速度に関する量を検
出する走査速度検出手段(45,46)と、該走査速度
検出手段(45,46)による検出結果に基づき走査速
度の偏りを示すゆらぎ情報を抽出するゆらぎ情報抽出手
段と、抽出された上記ゆらぎ情報を記憶するゆらぎ情報
記憶手段とを備えている構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷ヘッドを搭
載したキャリッジを用紙搬送方向と交差する方向に走査
して印刷を行うインクジェットプリンタに関し、特に部
品交換時期を判定するためのメンテナンス技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】A0判の用紙や幅広のロール紙など大判
紙に印刷を行う大判紙用のインクジェットプリンタで
は、多数のインクノズルを有した比較的重量のある印刷
ヘッドを用紙送り方向と直交する方向へ走査して所謂1
バンドの印刷を行い、このバンド印刷を用紙を間欠的に
搬送しつつ繰り返すことで、用紙一枚分の印刷を行う。
一般に、印刷ヘッドにおけるインクのドット噴出のタイ
ミングは、印刷ヘッドの走査経路に沿って設けられたス
ケールの目盛を印刷ヘッドと伴に移動するフォトカプラ
等の検出器で検出し、その検出信号に基づき生成する。
【0003】しかしながら、図10(a)に示すよう
に、スケールの目盛は精度およびコスト上の問題から小
さくても180dpi(dot per inch)のピッチ間隔に
相当する約141.111μm程度のものしか形成でき
ず、それに対して印字ドットのピッチ間隔は、高精細モ
ードで720dpiのピッチ間隔に相当する約35.2
78μmと、上記スケールの目盛より更に小さい。その
ため、ドット噴射のタイミング信号はスケール目盛の検
出信号をその周波数を逓倍することで生成している。
【0004】従って、ドット噴射のタイミング信号を正
確に生成するには、印刷ヘッドを等速に走行させて同一
周期の目盛検出信号を得る必要がある。しかし実際に
は、図10(b)に示すように、印刷ヘッドの走査速度
には多少ばらつきが生じてしまい、それにより目盛検出
信号の出力周期も理想的な同一周期のものよりばらつき
が生じる。そして、この目盛検出信号の出力周期のばら
つき(例えばT2−T1)が大きくなると、上記ドット
噴射のタイミング信号が正常に生成できず、ドット噴射
のピッチ間隔がばらついて印刷画質を劣化させてしまう
ことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
大判紙用のインクジェットプリンタでは、何らかの原因
で印字品質の劣化が生じた場合に、例えば、印刷ヘッド
の機構的な異常なのか或いは印刷ヘッドを走査させるキ
ャリッジ走行系の異常なのかなど、その原因の割り出し
が非常に困難であるという問題があった。特に、印刷ヘ
ッドを走査させるキャリッジ走行系について異常を断定
するには、計測機を用いて走査速度の正確な測定を行う
など大掛かりな作業が必要であり、製品出荷前の検査で
行うのであればまだしも、製品出荷後のメンテナンス時
にユーザの作業現場において検査を行うには大変手間の
かかるものであった。
【0006】従って、印刷劣化で修理を行う場合には、
メンテナンス作業員の感や経験に頼って、不具合が生じ
ていそうな箇所の調整や部品交換をとりあえず行い、不
具合が解消するか否かを確かめると云った方式をとるし
かなく、メンテナンスに要する時間やコストを徒に長大
させていた。
【0007】この発明の目的は、印刷ヘッドを走査させ
るキャリッジ走行系の異常を容易に且つ短時間で確かめ
ることが可能で、延いてはメンテナンスにかかるコスト
の低減を図ることが可能なインクジェットプリンタを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、印刷ヘッドを搭載したキャリッジを用紙搬
送方向と交差する方向へ走査させて印刷を行うインクジ
ェットプリンタにおいて、少なくとも印刷領域の複数ポ
イントにおけるキャリッジの走査速度に関する量を検出
する走査速度検出手段と、該走査速度検出手段による検
出結果に基づきに基づき走査速度の偏りを示すゆらぎ情
報を抽出するゆらぎ情報抽出手段と、抽出された上記ゆ
らぎ情報を記憶するゆらぎ情報記憶手段と、を備えてい
る構成とした。
【0009】このような手段によれば、例えばメンテナ
ンス時にキャリッジの走査速度に不具合がないか確かめ
る場合でも、大掛かりな測定機を持ち込むことなく、プ
リンタ自体の機能により、キャリッジの走査速度に係る
検出が行われ走査速度のゆらぎ情報が記憶されているの
で、このゆらぎ情報を確認することでキャリッジ走査速
度の不具合の有無を容易に判断することが出来る。従っ
て、不具合発生時における原因の割り出しにかかる時間
の短縮およびコストの低減を図ることが出来る。
【0010】具体的には、上記走査速度検出手段は、上
記キャリッジの走査経路の近傍に該走査経路に沿って配
設されたスケールと、上記キャリッジに搭載され上記ス
ケールの目盛りを検出する目盛検出センサと、上記目盛
検出センサによる所定の目盛りの検出間隔を計時する計
時手段(例えばクロック信号をカウントするカウンタな
ど)とから構成すると良い。これにより、例えば、スケ
ールや目盛検出センサとして、インクのドット噴射タイ
ミングを生成するために従来あるスケールや目盛検出セ
ンサを流用できるので、低コストで走査速度検出手段を
付加することが出来る。
【0011】また具体的には、上記ゆらぎ情報とは、一
回のキャリッジの走査における上記複数ポイントでの走
査速度に関する各量の最大値と最小値とが、複数回の走
査分(例えば1回の印刷における全走査分)集合された
情報とすると良い。
【0012】キャリッジの走査速度に関する情報を、全
走査点で得ようとすると膨大なデータ量になってしまう
が、キャリッジの走査速度は1点でも大きくずれてしま
えば印刷画質上の問題となるので、不具合を確認すると
いう観点からは1回の走査中で最も大きく走査速度がず
れてしまう量が重要となる。そこで、上記のような構成
により、少ないデータ量で必要な情報を得ることが出来
る。
【0013】望ましくは、上記ゆらぎ情報に基づき走査
速度の偏りが一定量を超えた場合に報知を行う報知手段
を備えると良い。このような構成により、例えば、走査
速度の狂いがさほど大きくならない段階で報知させるよ
うにすれば、走査速度の狂いが小さいうちにメンテナン
スを行えるので、著しく狂いが生じて印刷処理が行えな
くなってしまうと云った事態を回避できる。
【0014】さらに望ましくは、キャリッジが加速され
る印刷領域外の加速領域において上記走査速度検出手段
による検出、或いは、該検出をゆらぎ情報に反映させる
ことを停止するマスク手段を備えると良い。
【0015】キャリッジは折返し点近傍で当然に加速さ
れるので、この地点での検出がゆらぎ情報に反映されて
しまうと、キャリッジ走行系の不具合の判断に使用でき
なくなってしまう。従って、上記構成によれば、マスク
手段により加速領域での検出又は該検出がゆらぎ情報に
反映することが停止されるので、キャリッジ走行系の不
具合判断に有用なゆらぎ情報が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】図1は本発明の実施の形態のプリンタの全
体構成を示すブロック図、図2は該プリンタの機構構成
の概要を示す正面概略図である。
【0018】この実施の形態のインクジェットプリンタ
1は、A0版の用紙や大判のロール紙を所定方向に間歇
的に搬送するとともに、多数のノズルが設けられた印刷
ヘッド41を用紙搬送方向に対して直行する走査方向
(スキャン方向とも呼ぶ)に走査させながらノズルから
インクを吐出していくことで、大判の用紙に印刷を行っ
ていくものである。
【0019】このインクジェットプリンタ1の機構とし
ては、図2に示すように、印刷ヘッド41、該印刷ヘッ
ド41を搭載したキャリッジ42Aをレール42Bに沿
ってスキャン方向(図2において左右方向)に移動させ
るキャリッジ機構42、回転駆動するプラテン43Aに
用紙Rを押圧して用紙Rを所定方向(図2において前後
方向)に搬送する用紙搬送機構43、操作内容やメッセ
ージを表示する表示パネルを有しプリンタの各種設定を
キー入力により行う操作パネル44、キャリッジレール
42Bの近傍に該レール42Bに沿って設けられインク
吐出タイミングを得るための目盛が形成されたスケール
46、キャリッジ42Aに搭載され上記スケール46の
目盛を検出する例えばフォトカプラなどからなるスケー
ルセンサ(目盛検出センサ)45などを備える。
【0020】制御系としては、図1に示すように、プリ
ンタ内部の統括的な制御を行うCPU(Central Proces
sing Unit)部21、CPU部21により実行される制
御プログラムや制御データが格納されたROM(Read O
nly Memory)22、CPU部21に作業メモリ空間を提
供するとともにキャリッジ42Aの走査速度のゆらぎ情
報等が格納されるゆらぎ情報記憶手段としてのRAM
(Random Access Memory)23、バックアップバッテリ
により電源遮断時でもデータを保持可能にされユーザに
より登録されたカスタム情報等が格納されるNVRAM
(non-volatile RAM)24、操作パネル44からのキー
入力や操作パネル44の表示部への出力制御を行う操作
パネル制御部25、スケールセンサ45からの検出信号
に基づくタイミングで印刷ヘッド41の各ノズルからイ
ンク吐出を行わせる信号を出力する印字制御部26、キ
ャリッジ機構42の駆動制御を行うキャリッジ制御部2
7、用紙搬送機構43の駆動制御を行う用紙搬送制御部
28、ホストコンピュータとの通信制御を行うホストイ
ンターフェース部29、印刷画像データが書き込まれる
画像メモリ30、ホストコンピュータから送られた印刷
データに基づく画像データを画像メモリ30に書き込ん
だり、印刷ヘッド41の走査に合わせて印字制御部26
に読み出したりする画像メモリ読書制御部31などが設
けられている。図1において、20は上記CPU部21
やRAM23などが搭載されたプリント基板などからな
る制御基板を示している。
【0021】上記スケール46は、図10に示すよう
に、180dpiのピッチ間隔毎に目盛が形成されてい
る。また、上記キャリッジ制御部27は、キャリッジ4
2Aを走行させる駆動モータに対し速度フィードバック
をかけるサーボ制御により用紙Rがセットされる印刷領
域においてキャリッジ42Aがほぼ定速に走行されるよ
うに制御される。
【0022】図3にはプリンタ1の印字制御部26に設
けられた目盛りのゆらぎ検出回路のブロック図を示す。
【0023】同図において、SCLはスケールセンサ4
5の検出信号、CKはドット噴射サイクル周期に較べて
非常に短い一定周期で発せられるクロック信号、RST
は各回路を初期化するリセット信号である。
【0024】ゆらぎ検出回路60は、スケール46の1
目盛をキャリッジ42Aが走行する時間間隔を、スケー
ル46の全目盛分についてそれぞれカウントするととも
に、1回の走査中の印刷領域における各カウント値の最
大値データMAXと最小値データMINをラッチして印
字制御部26のCPU26Aに出力するように構成され
たものであり、パルス発生器62、第1カウンタ63、
目盛りの検出間隔を計時する計時手段としての第2のカ
ウンタ64、並びに、ホールド回路65等から構成され
る。
【0025】図6には、このゆらぎ検出回路60の動作
を説明するタイムチャートを示す。このうち図6(a)
のチャートは時間間隔を長く、(b)のチャートは時間
間隔を短くとって示したものである。
【0026】図6の(a),(b)において、スケール
センサ45の検出信号SCLはローレベルがスケールの
目盛が黒に対応し、ハイレベルが目盛が白に対応する。
【0027】パルス発生器62は、図6(b)に示すよ
うに、スケールセンサ45の検出信号SCLをクロック
信号CKでサンプリングし、検出信号SCLの立ち上が
りから次のクロック信号CKが入力されたタイミングで
1クロック周期分のパルス信号PLSを生成する。
【0028】第1カウンタ63は、クロック信号CKを
カウントクロック、キャリッジ42Aの移動に伴い上記
パルス発生器62から発生されるパルス信号PLSをカ
ウントイネーブル信号として、パルス信号PLSの発生
数をカウントする。そして、キャリッジ42Aが左端の
ホームポジションか、右側の端部位置にあるときにリセ
ット信号RSTによりカウント値をクリアする。このカ
ウント値CNT1はキャリッジ42Aの位置を認識する
ためのデータとなる。
【0029】第2カウンタ64は、クロック信号CKを
カウントクロック、パルス発生器62からのパルス信号
PLSをカウントリセット信号として、パルス信号PL
Sの発生間隔をクロック数によりカウントする。すなわ
ち、このカウント値CNT2がスケール46の目盛の間
隔をキャリッジ42Aが走行する時間を表すデータであ
り、スケール46の各目盛における走査速度に関する量
となるものである。すなわち、上記のスケール46、ス
ケールセンサ45、パルス発生器62、および第2カウ
ンタ64により走査速度検出手段が構成される。
【0030】図4にはホールド回路の内部の回路図を示
す。
【0031】ホールド回路65は、上記第2カウンタ6
4から供給されるカウント値CNT2のうち最大値デー
タMAXと最小値データMINとをラッチしてCPU2
6Aに供給する機能と、CPU26Aから供給される左
端点データPOINTLと右端点データPOINTRと
に基づきキャリッジ42Aが所定範囲にある場合に、上
記カウント値CNT2の最大値データMAXと最小値デ
ータMINのラッチ処理を停止させるマスク機能とを有
するものである。
【0032】ここで、キャリッジ走行系の動作を加速領
域と定速領域とで表す図5の説明する説明図を参照しな
がら、上記マスク機能について説明する。
【0033】キャリッジ42Aは、図5(a)に示すよ
うにレール42Bの左端にあるホーム位置から右側の端
部位置まで移動するため、位置A,Bなどのホーム位置
近傍や位置D,Cなどの端部位置の近傍は、キャリッジ
42Aが加速又は減速をする加速領域となる。なお、図
5(a)において加速領域は定速領域よりも広く記され
ているが、実際は加速領域は定速領域に較べて非常に狭
く、用紙がセットされる印刷領域は全て定速領域とな
る。すると、図5(b)に示すように、位置A,B,
D,Eの加速領域におけるスケール46の目盛の検出サ
イクル周期(図中、180dpiサイクルと記す)は、
位置Cの定速領域のものに較べて大きく異なってくる。
従って、ホールド回路65は、加速領域におけるカウン
ト値CNT2を上記ラッチ処理から除外する必要があ
り、上記のマスク機能によりそれが行われる。
【0034】ホールド回路65は、カウント値CNT2
の最大値データMAXをラッチする複数ビット分の例え
ばDフリップフロップ等からなるラッチ回路122、同
様にカウント値CNT2の最小値データMINをラッチ
するラッチ回路121、ラッチされているカウント値C
NT2の最大値データMAXと入力されカウント値CN
T2とを比較して後者が大きければハイレベルの信号を
出力する比較器114、同様にカウント値CNT2の最
小値データMINと入力されカウント値CNT2とを比
較して後者が小さいときにハイレベルの信号を出力する
比較器113、上記ラッチ回路121,122のデータ
ラッチを許可するイネーブル信号を生成するAND回路
132,133、加速領域におけるマスク処理を行うマ
スク手段としてCPU26Aからの左端点データPOI
NTLおよび右端点データPOINTRとキャリッジ位
置を示す第1カウンタ63のカウント値CNT1とを比
較する比較器111,112、並びに、これら比較器1
11,112の両出力の論理積をとるAND回路131
とから構成される。
【0035】図7にはホールド回路の動作を説明するタ
イムチャートを示す。なお、同図においては、データラ
ッチ時の動作を分りやすくするため、パルス信号PLS
のローレベルとなる期間を実際のものより短く、パルス
信号PLSがローレベルの期間に入力される「0」から
始まる複数のカウント値CNT2はとびとびに示してあ
る。
【0036】CPU26Aからホールド回路65に供給
される左端点データPOINTLと右端点データPOI
NTRは、印刷領域より外側で且つ十分にキャリッジ4
2Aが定速となるポイントにおけるスケールの目盛数を
示すデータである。従って、図7に示すように、上記マ
スク処理を行うAND回路131から出力されるエリア
信号AREAは、印刷領域を包含する定速領域にキャリ
ッジ42Aがあるときにハイレベルとされ、加速領域を
含むその他の領域でローレベルとされる。
【0037】ラッチ回路121,122は、AND回路
132,133からのイネーブル信号がハイレベルのと
きにクロック信号CKに同期してD端子の入力データを
ラッチするとともに該ラッチデータをQ端子から出力す
る一方、イネーブル信号ローレベルのときには入力デー
タはラッチせずに既存のラッチデータをQ端子から出力
する。
【0038】また、最小値データMINを保持するラッ
チ回路121は、キャリッジ42Aがホーム位置又は右
側の端部位置にあるときに出力されるリセット信号RS
Tにより初期値「4095」にリセットされ、最大値デ
ータMAXを保持するラッチ回路122は、同リセット
信号RSTにより初期値「0」にクリアされる。
【0039】ラッチ回路121のイネーブル信号を生成
するAND回路132は、スケール46の目盛毎に発生
されるパルス信号PLSと、定速領域を示すエリア信号
AREAと、比較器113からの出力の論理積をとるの
で、キャリッジ42Aが定速領域でスケール46の目盛
位置にあり、且つ、新規に入力されたカウント値CNT
2がラッチデータよりも小さいときにハイレベルとなっ
て、この目盛位置におけるカウント値CNT2を最小値
データMINとしてラッチ回路121にラッチさせる。
【0040】同様に、ラッチ回路122のイネーブル信
号を生成するAND回路133は、スケール46の目盛
毎に発生されるパルス信号PLSと、定速領域を示すエ
リア信号AREAと、比較器114からの出力の論理積
をとるので、キャリッジ42Aが定速領域でスケール4
6の目盛位置にあり、且つ、新規に入力されたカウント
値CNT2がラッチデータよりも大きいときにハイレベ
ルとなって、この目盛位置におけるカウント値CNT2
を最大値データMAXとしてラッチ回路122にラッチ
させる。
【0041】従って、ホールド回路65には、キャリッ
ジ42Aの1回の走査における、スケール46の定速領
域の各目盛間をキャリッジ42Aが走行する時間をそれ
ぞれ表す各カウント値CNT2の最大値データMAXと
最小値データMINとが保持され、このデータがCPU
26Aに出力されるようになっている。
【0042】図8には、CPU26Aにより実行される
印刷&走査速度データ処理のフローチャートを、図9に
は、RAM23に格納されるゆらぎ情報の具体的な一例
であるデータチャートを示す。
【0043】CPU26Aは、ホールド回路65から上
記カウント値CNT2の最大値データMAXと最小値デ
ータMINを受けながら、1枚の印刷処理を通して図8
に示す走査速度のデータ処理を行う。
【0044】すなわち、印刷処理の開始に走査数nを
「1」に初期化して(ステップS1)、走査数nに対応
する1バンドの印刷処理を行う(ステップS2)。すな
わち、スケールセンサ45のセンサ信号の周波数を逓倍
して生成したタイミング信号とともに、印刷ヘッド41
に1バンド分の画素データを出力して、印刷ヘッド41
の各インクノズルにインクをドット噴射させる。
【0045】そして、1バンドの印刷処理を終えたら、
ホールド回路65から出力されているカウント値CNT
2の最大値データMAXと最小値データMINを読み込
んで、RAM23の所定領域に設けられたデータテーブ
ルのn番地に両方の値を書き込む(ステップS3)。す
なわち、このステップS3の処理および上記ホールド回
路65によりゆらぎ情報抽出手段が構成される。
【0046】値を書き込んだら、1枚の印刷処理が終了
したか確認し(ステップS4)、まだ終了でなければ走
査数nを「1」インクリメントして(ステップS5)、
上記ステップS2,S3の処理を繰り返す。そして、こ
の処理を繰り返すことにより、図9に示すようなゆらぎ
情報となるデータテーブルが生成される。すなわち、印
刷開始から印刷終了までの複数の走査における、上記カ
ウント値CNT2の最大値データMAXと最小値データ
MINとが、アドレス「1」の領域から連続してデータ
テーブルに格納されていく。また、このデータテーブル
のアドレス「0」の領域には、キャリッジ42Aの走査
速度の偏りの許容範囲を示す許容最大値(例えば「28
00」)と許容最小値(例えば「2200」)が予め格
納される。
【0047】次いで、1枚の印刷処理が終了したら、上
記データテーブルにおける最大値データMAXの集合の
中から一番大きな値と、最小値データMINの集合の中
から一番小さな値とを検索し(ステップS6)、これら
の値が、データテーブルのアドレス「0」に格納されて
いる許容最大値と許容最小値に示される許容範囲内にあ
るか否か判定する(ステップS7)。
【0048】その結果、許容範囲内にあればそのままこ
の印刷&走査速度データ処理を終了するが、最小値デー
タMINと最大値データMAXの一方でも許容範囲を超
えていた場合には、操作パネル制御部25にデータ送信
を行い、操作パネル44の表示部にキャリッジ42Aの
走査速度のゆらぎが許容値を超えたなど、メンテナンス
を促すメッセージ表示を行ってから(ステップS8)、
この印刷&走査速度データ処理を終了する。すなわち、
このステップS8の処理が報知手段として機能する。
【0049】また、このデータテーブルは、プリンタ1
の全体的な制御を行うCPU部21により、1枚の印刷
処理毎にNVRAM24に移されて所定期間保存され
る。また、操作パネル44からプリンタ1の各種設定状
態を示すセットアップリストL1の印刷要求の操作がな
された際に、CPU部21がNVRAM24に保存され
ている上記データテーブルを読み出して画像メモリ制御
部31に送ることで、セットアップリストに上記ゆらぎ
情報のデータテーブルを付加して印字出力されるように
なっている。
【0050】以上のように、この実施の形態のインクジ
ェットプリンタ1によれば、何らかの不具合が生じて印
字品質が落ちた場合に、上記ゆらぎ情報のデータテーブ
ルを確かめることで、不具合の原因がキャリッジ走行系
にあるのか否か容易に判断することが出来る。従って、
不具合発生時における原因の割り出しにかかる時間の短
縮およびコストの低減を図ることが出来る。
【0051】また、キャリッジ走行系のゆらぎ情報を取
得する構成として、インクのドット噴射のタイミング信
号を生成するために設けられているスケール46とスケ
ールセンサ45を流用しているので、専用の構成を付加
するよりも低コストを図れる。
【0052】また、ゆらぎ情報として、スケール46の
各目盛間の走行時間を示す各カウント値CNT2のうち
1回の走査における最大値MINと最小値データMIN
を、各走査分集合したデータテーブルを生成するので、
このデータテーブルにより少ない情報量で且つ走査速度
の不具合を確実に把握できるようになっている。
【0053】また、走査速度の偏りが許容範囲を超えた
場合にメンテナンスを促す表示出力が行われるので、走
査速度の狂いが比較的に小さいうちにメンテナンスが行
え、著しく狂いが生じて印刷処理が行えなくなってしま
うと云った事態を回避できる。
【0054】また、ホールド回路に備わるマスク機能に
より、キャリッジ42Aの加速領域で得られたカウント
値CNT2がゆらぎ情報に反映されないようにされるの
で、キャリッジ走行系の不具合判断に有用なゆらぎ情報
が得られる。
【0055】なお、本発明は、上記実施の形態に限られ
るものではなく、様々な変更が可能である。例えば、キ
ャリッジの走査速度に関する量の検出は、スケール46
の各目盛毎に行なうのではなく、例えばレール42Bに
沿って適当な間隔をおいて複数の印を設けてこの箇所で
上記検出を行ったり、走査開始タイミングから所定期間
にキャリッジ42Aが通過するポイントで上記検出を行
うなど、種々の変更が可能である。
【0056】また、ゆらぎ情報も、1枚の印刷中のうち
走査速度の偏りが一番大きかった箇所を示す走査回数お
よび走査位置のデータと、その偏り量のデータとを対応
させたものなど、種々の変形が可能である。
【0057】また、加速領域における検出を除外するマ
スク手段として、実施の形態ではホールド回路65内に
おいてラッチ処理を停止させるマスク回路を設けたが、
ホールド回路65の前段において、例えばカウンタ2の
動作を停止させるマスク回路や、第2カウンタ64に入
力されるパルス信号PLSを遮断したりするマスク回路
を設けてマスク手段としても良い。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に従うと、
何らかの不具合が生じて印字品質が落ちた場合に、記憶
手段に格納されているゆらぎ情報を確かめることで、不
具合の原因がキャリッジ走行系にあるのか否か容易に判
断することが出来る。従って、不具合発生時における原
因の割り出しにかかる時間の短縮およびコストの低減を
図ることが出来ると云う効果がある。
【0059】また、走査速度の偏りが許容範囲を超えた
ことの報知により、走査速度の狂いが比較的に小さいう
ちにメンテナンスが行え、著しく狂いが生じて印刷処理
が行えなくなってしまうと云った事態を回避できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のプリンタの全体構成を示
すブロック図である。
【図2】同、プリンタのキャリッジ走行系の概要を示す
正面概略図である。
【図3】同、プリンタの印字制御部に設けられたゆらぎ
検出回路を示すブロック図である。
【図4】図3のホールド回路の内部構成を示す回路図で
ある。
【図5】キャリッジ走行系の加速領域と定速領域とを説
明する説明図である。
【図6】図3のゆらぎ検出回路の動作を説明するタイム
チャートである。
【図7】図4のホールド回路の動作を説明するタイムチ
ャートである。
【図8】CPUにより実行される印刷&走査速度データ
処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】RAMに格納されるゆらぎ情報の具体的な一例
を示すデータチャートである。
【図10】スケール目盛を用いたタイミング信号の生成
における問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 21 CPU部 22 ROM 23 RAM 24 NVRAM 26 印字制御部 26A 印字制御部のCPU 27 キャリッジ制御部 41 印刷ヘッド 42 キャリッジ機構 42A キャリッジ 42B レール 44 操作パネル 45 スケールセンサ 46 スケール 62 パルス発生器 63 第1カウンタ 64 第2カウンタ 65 ホールド回路 111,112 比較器(マスク手段) 131 AND回路(マスク手段) 121,122 ラッチ回路 113,114 比較器 SCL スケール目盛の検出信号 CK クロック信号 CNT1 キャリッジの走行位置を示すカウント値 CNT2 キャリッジの走行速度を示すカウント値 MAX 1回の走査中におけるカウント値CNT2の
最大値データ MIN 1回の走査中におけるカウント値CNT2の
最小値データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA20 EB11 EB35 EC26 FA10 2C061 AP01 AQ05 AS02 AS06 HJ05 HK19 HV01 HV19 HV22 HV32 2C480 CA01 CA33 CB35

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷ヘッドを搭載したキャリッジを用紙
    搬送方向と交差する方向へ走査させて印刷を行うインク
    ジェットプリンタにおいて、 少なくとも印刷領域の複数ポイントにおけるキャリッジ
    の走査速度に関する量を検出する走査速度検出手段と、 該走査速度検出手段による検出結果に基づきに基づき走
    査速度の偏りを示すゆらぎ情報を抽出するゆらぎ情報抽
    出手段と、 抽出された上記ゆらぎ情報を記憶するゆらぎ情報記憶手
    段と、 を備えていることを特徴とするインクジェットプリン
    タ。
  2. 【請求項2】 上記走査速度検出手段は、 上記キャリッジの走査経路の近傍に該走査経路に沿って
    配設されたスケールと、 上記キャリッジに搭載され上記スケールの目盛りを検出
    する目盛検出センサと、 上記目盛検出センサによる所定の目盛りの検出間隔を計
    時する計時手段とから構成されることを特徴とする請求
    項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 上記ゆらぎ情報とは、一回のキャリッジ
    の走査における上記複数ポイントでの走査速度に関する
    量の最大値と最小値とが、複数回の走査分集合された情
    報であることを特徴とする請求項1又は2に記載のイン
    クジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 上記ゆらぎ情報に基づき走査速度の偏り
    が一定量を超えた場合に報知を行う報知手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のインクジ
    ェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 キャリッジが加速される印刷領域外の加
    速領域において上記走査速度検出手段による検出、或い
    は、該検出をゆらぎ情報に反映させることを停止するマ
    スク手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れ
    かに記載のインクジェットプリンタ。
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