JP2002308084A - ストロークシミュレータ - Google Patents

ストロークシミュレータ

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JP2002308084A
JP2002308084A JP2001119365A JP2001119365A JP2002308084A JP 2002308084 A JP2002308084 A JP 2002308084A JP 2001119365 A JP2001119365 A JP 2001119365A JP 2001119365 A JP2001119365 A JP 2001119365A JP 2002308084 A JP2002308084 A JP 2002308084A
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actuator
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勉 河田
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05GCONTROL DEVICES OR SYSTEMS INSOFAR AS CHARACTERISED BY MECHANICAL FEATURES ONLY
    • G05G1/00Controlling members, e.g. knobs or handles; Assemblies or arrangements thereof; Indicating position of controlling members
    • G05G1/30Controlling members actuated by foot
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05GCONTROL DEVICES OR SYSTEMS INSOFAR AS CHARACTERISED BY MECHANICAL FEATURES ONLY
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    • G05G5/03Means for enhancing the operator's awareness of arrival of the controlling member at a command or datum position; Providing feel, e.g. means for creating a counterforce

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好なブレーキペダルフィーリングを得る調
整機能を持ちながら、アクチュエータの小型化と省電力
を図ることができると共に、アクチュエータが故障して
も最小限のブレーキ操作性を確保することができるスト
ロークシミュレータを提供すること。 【解決手段】 ブレーキペダル3に連結されていて、ブ
レーキペダル3の操作に応じて反力を発生させるストロ
ークシミュレータ1を、ピストン部材11と、シリンダ
部材9と、バネ部材24と、可動部材21と、電気モー
タ12と、減速機14と、直線変換機構29と、ストロ
ークセンサ26からのセンサ信号に応じて電気モータ1
2の駆動を制御するコントローラ28とを有する構成と
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキペダルと
独立した制動力発生装置を持つブレーキシステム、所
謂、ブレーキ・バイ・ワイヤに適用され、ブレーキペダ
ルの操作に応じて反力を発生させるストロークシミュレ
ータの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、ストロークシミュレータとして
は、例えば、特開2000−280872号公報に記載
のものが知られている。
【0003】この公報には、液圧を用いないブレーキ装
置にも適用できる上、運転者に良好な操作感を与えるこ
とが可能となり、さらに関連機器と合わせたスペースを
小さくできるストロークシミュレータを提供することを
目的とし、ブレーキペダルに直接連結されて該ブレーキ
ペダルにその操作に対する反力を与えるものであって、
液圧を必要とせず、また反力特性を細かく制御すること
が可能で、さらにブレーキペダルの操作量を電気的に検
出可能な電動アクチュエータによりブレーキペダルに反
力を与える技術が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ストロークシミュレータにあっては、電動アクチュエー
タのみによりブレーキペダルに反力を与えるものである
ため、下記に列挙するような問題点がある。 (1) ブレーキペダル操作において、ペダル端の押し付け
力が最大200kgf、ペダル端の押し込み速度は最大400mm/
secにもなるため、ブレーキ操作時の反力を電動アクチ
ュエータのみで実現するには非常に大きな電気モータが
必要になる。 (2) ブレーキペダルへの操作が発生した場合、定格容量
の大きな電気モータを駆動させる必要があるし、また、
如何なる場合も電気モータを駆動し反力を発生させるも
のであるため、消費電力が多くなる。 (3) 電動アクチュエータのみに依存してペダル反力を発
生させているため、電動アクチュエータの制御系に故障
が発生すると、ペダルの動きやペダル反力が不自然なも
のとなり、ブレーキ操作フィーリングが損なわれてしま
う。
【0005】本発明は、上記問題点に着目してなされた
もので、その目的とするところは、良好なブレーキペダ
ルフィーリングを得る調整機能を持ちながら、アクチュ
エータの小型化と省電力を図ることができると共に、ア
クチュエータが故障しても最小限のブレーキ操作性を確
保することができるストロークシミュレータを提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、ブレーキペダルに連結
されていて、前記ブレーキペダルの操作に応じて反力を
発生させるストロークシミュレータにおいて、前記ブレ
ーキペダルの移動に応じて可動するピストン部材と、こ
のピストン部材を収納するシリンダ部材と、前記シリン
ダ部材の中に収納され、一方の端部がピストン部材に支
持されるバネ部材と、前記バネ部材の他方の端部を支持
し、且つ、バネ部材の圧縮及び引っ張り方向に摺動可能
に配置された可動部材と、前記可動部材を可動方向へ移
動させると共に、可動部材からの逆入力に対して非逆性
を持つアクチュエータと、車両状態を検出する車両状態
検出手段からの検出値に応じて前記アクチュエータの駆
動を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のストロークシミュレータにおいて、前記車両状態検
出手段は、ブレーキペダルのペダル位置を検出するペダ
ル位置検出手段であり、前記制御手段は、ペダル位置の
変化に応じてアクチュエータの駆動を制御する手段であ
ることを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載のストロークシミュレータにおいて、前記制御手段
は、ペダル位置が所定値以下の場合、アクチュエータを
駆動せず、ペダル位置が所定値を超えると、ペダル位置
の増加に対し、前記バネ部材を圧縮する方向にアクチュ
エータを駆動する手段であることを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の発明では、請求項2に記
載のストロークシミュレータにおいて、前記制御手段
は、ペダル位置の増加に対し、一旦前記バネ部材を引っ
張る方向へアクチュエータを駆動した後、前記バネ部材
を圧縮する方向にアクチュエータを駆動する手段である
ことを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の発明では、請求項1に記
載のストロークシミュレータにおいて、前記車両状態検
出手段は、ブレーキペダルのペダル位置を検出するペダ
ル位置検出手段と、ペダル速度を検出するペダル速度検
出手段であり、前記制御手段は、ペダル位置とペダル速
度の変化に応じてアクチュエータの駆動を制御する手段
であることを特徴とする。
【0011】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載のストロークシミュレータにおいて、前記制御手段
は、ペダル速度が遅い場合、ペダル位置の増加に対し、
一旦前記バネ部材を引っ張る方向へアクチュエータを駆
動した後、前記バネ部材を圧縮する方向にアクチュエー
タを駆動する手段であることを特徴とする。
【0012】請求項7に記載の発明では、請求項5に記
載のストロークシミュレータにおいて、前記制御手段
は、ペダル速度が速い場合、ペダル位置の増加に対し、
前記バネ部材を圧縮する方向にアクチュエータを駆動す
る手段であることを特徴とする。
【0013】請求項8に記載の発明では、請求項5に記
載のストロークシミュレータにおいて、前記バネ部材
を、ペダル反力が最大となる特性が得られるように設定
し、前記制御手段は、ペダル位置の増加に対し、前記バ
ネ部材を引っ張る方向にアクチュエータを駆動すると共
に、ペダル速度が遅いほど、前記バネ部材を引っ張る量
を増加させる手段であることを特徴とする。
【0014】請求項9に記載の発明では、請求項1に記
載のストロークシミュレータにおいて、前記車両状態検
出手段は、ブレーキペダルのペダル位置を検出するペダ
ル位置検出手段と、車両速度を検出する車両速度検出手
段であり、前記制御手段は、ペダル位置と車両速度の変
化に応じてアクチュエータの駆動を制御する手段である
ことを特徴とする。
【0015】請求項10に記載の発明では、請求項9に
記載のストロークシミュレータにおいて、前記制御手段
は、車両速度が低い場合、ペダル位置の増加に対し、一
旦前記バネ部材を引っ張る方向へアクチュエータを駆動
した後、前記バネ部材を圧縮する方向にアクチュエータ
を駆動する手段であることを特徴とする。
【0016】請求項11に記載の発明では、請求項9に
記載のストロークシミュレータにおいて、前記制御手段
は、車両速度が高い場合、ペダル位置の増加に対し、前
記バネ部材を圧縮する方向にアクチュエータを駆動する
手段であることを特徴とする。
【0017】
【発明の作用および効果】請求項1記載の発明にあって
は、ブレーキペダルに対して踏み込み操作を行うと、ブ
レーキペダルの移動に応じてシリンダ部材内のピストン
部材がストロークし、このピストン部材のストロークに
より、ピストン部材と可動部材との間に介装されている
バネ部材が圧縮される。一方、可動部材をアクチュエー
タにより駆動させると、ピストン部材と可動部材との間
に介装されているバネ部材が圧縮または伸張される。つ
まり、ブレーキペダルへの操作量と可動部材の制御量に
応じて、バネ部材によりペダル反力が与えられることに
なる。
【0018】例えば、可動部材の駆動により、バネ定数
kを持つバネ部材を圧縮させると、運転者の操作量がX
のとき、圧縮量Xaとすると、ストロークシミュレータ
の発生するペダル反力Fは、F=k(X+Xa)とな
り、可動部材を固定したときよりもペダル反力は大きく
なる。逆に、可動部材の駆動により、バネ定数kを持つ
バネ部材を引っ張ると、運転者の操作量がXのとき、引
っ張り量Xbとすると、ストロークシミュレータの発生
するペダル反力Fは、F=k(X−Xb)となり、可動
部材を固定したときよりもペダル反力は小さくなる。以
上のように、可動部材の位置を制御駆動することによ
り、ブレーキペダルフィーリングを任意に調整すること
ができる。
【0019】また、ブレーキペダルを電動アクチュエー
タで直接駆動する従来のストロークシミュレータの場
合、ペダル反力をモータのみで受け持つため、非常に大
きなモータが必要となるのに対し、請求項1に係る発明
では、ペダル反力はバネ部材とアクチュエータとで受け
持つため、アクチュエータの構成要素として用いられる
モータの出力は、従来に比べて大幅に低減し、小型のモ
ータで十分に可動部材を駆動可能である。
【0020】請求項2に記載の発明にあっては、制御手
段において、ペダル位置検出手段により検出されるペダ
ル位置の変化に応じてアクチュエータの駆動が制御され
る。例えば、請求項3に記載の発明のように、ペダル位
置が所定値以下の場合、アクチュエータを駆動せず、ペ
ダル位置が所定値を超えると、ペダル位置の増加に対
し、バネ部材を圧縮する方向にアクチュエータが駆動さ
れたり、また、請求項4に記載の発明のように、ペダル
位置の増加に対し、一旦前記バネ部材を引っ張る方向へ
アクチュエータを駆動した後、バネ部材を圧縮する方向
にアクチュエータが駆動される。
【0021】このように、ペダル位置検出手段により検
出されるペダル位置の変化に応じてアクチュエータの駆
動を制御するようにしたため、ブレーキペダルの反力の
大きさだけではなく、ペダル反力のストローク特性も微
妙に調整することができる。
【0022】請求項5に記載の発明にあっては、制御手
段において、ペダル位置検出手段により検出されるペダ
ル位置とペダル速度検出手段により検出されるペダル速
度の変化に応じてアクチュエータの駆動が制御される。
例えば、請求項6に記載の発明のように、ペダル速度が
遅い場合、ペダル位置の増加に対し、一旦バネ部材を引
っ張る方向へアクチュエータを駆動した後、バネ部材を
圧縮する方向にアクチュエータが駆動されたり、また、
請求項7に記載の発明のように、ペダル速度が速い場
合、ペダル位置の増加に対し、バネ部材を圧縮する方向
にアクチュエータが駆動される。
【0023】このように、検出されるペダル位置とペダ
ル速度の変化に応じてアクチュエータの駆動を制御する
ようにしたため、ブレーキペダルがゆっくり踏まれる場
合には、反力を小さくし、ブレーキペダルフィーリング
として柔らかい感じを出し、一方、ブレーキペダルが速
く踏み込まれる場合には、反力を大きくし、ブレーキペ
ダルフィーリングとしてしっかり感を出すというよう
に、ペダル速度に応じてペダル反力のストローク特性を
微妙に調整することができる。
【0024】請求項8に記載の発明にあっては、予めバ
ネ部材が、ペダル反力が最大となる特性が得られるよう
に設定され、制御手段において、ペダル位置の増加に対
し、バネ部材を引っ張る方向にアクチュエータが駆動さ
れると共に、ペダル速度が遅いほど、バネ部材を引っ張
る量が増加される。
【0025】すなわち、ペダル速度が高速の場合は、バ
ネ部材のみでペダル反力を発生することになり、ペダル
速度が常用域では、バネ部材による反力を下げる引っ張
り方向のみの制御によりペダル反力を発生することにな
る。
【0026】よって、アクチュエータは最高速度で最大
トルクを出す必要がなく、ペダル速度の常用域程度で最
大トルクを出せばよいため、アクチュエータの大幅な小
型化を図ることができる。
【0027】請求項9に記載の発明にあっては、制御手
段において、ペダル位置検出手段により検出されるペダ
ル位置と車両速度検出手段により検出される車両速度の
変化に応じてアクチュエータの駆動が制御される。例え
ば、請求項10に記載の発明のように、車両速度が低い
場合、ペダル位置の増加に対し、一旦バネ部材を引っ張
る方向へアクチュエータを駆動した後、バネ部材を圧縮
する方向にアクチュエータが駆動されたり、また、請求
項11に記載の発明のように、車両速度が高い場合、ペ
ダル位置の増加に対し、バネ部材を圧縮する方向にアク
チュエータが駆動される。
【0028】このように、検出されるペダル位置と車両
速度の変化に応じてアクチュエータの駆動を制御するよ
うにしたため、低速走行状態でのブレーキ操作時には、
反力を小さくし、ブレーキペダルフィーリングとして柔
らかい感じを出し、一方、高速走行状態でのブレーキ操
作時には、反力を大きくし、ペダルフィーリングとして
しっかり感を出すというように、車両速度に応じてペダ
ル反力のストローク特性を微妙に調整することができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明におけるストローク
シミュレータを実現する実施の形態を、請求項1〜請求
項3に対応する第1実施例と、請求項4に対応する第2
実施例と、請求項5〜請求項7に対応する第3実施例
と、請求項8に対応する第4実施例と、請求項9〜請求
項11に対応する第5実施例とに基づいて説明する。
【0030】(第1実施例)まず、構成を説明する。図
1は第1実施例のストロークシミュレータ1が適用され
たブレーキ操作部2を示す全体図であり、図1におい
て、3はブレーキペダル、4は回転軸、5は車体、6は
支持部材、7は回転軸、8はクレビス、12は電気モー
タ、14は減速機、26はストロークセンサ(ペダル位
置検出手段)、27は車両速度センサ(車両速度検出手
段)、28はコントローラ(制御手段)である。
【0031】前記ブレーキ操作部2は、運転者により踏
み込まれるブレーキペダル3と、該ブレーキペダル3に
固定された回転軸4と、該回転軸4を車体5に回転可能
に支持する支持部材6と、前記ブレーキペダル3とスト
ロークシミュレータ1を連結するために、ブレーキペダ
ル3上に設けられた回転軸7と、該回転軸7のペダル操
作時における軌跡を直線運動に変換するクレビス8と、
該クレビス8に連結され、ペダル操作に対する反力を発
生するストロークシミュレータ1とから構成される。前
記ストロークシミュレータ1は、車体5に固定されるこ
とでブレーキ操作部2の反力を受け止める。また、前記
ストロークシミュレータ1の車体5側には、電気モータ
12と減速機14が設けられている。
【0032】前記ブレーキペダル3には、ペダル位置を
検出するためにストロークセンサ26が取り付けられて
おり、車両には車両速度を検出するために車両速度セン
サ27が取り付けられている。これらのセンサ信号を受
け、アクチュエータの電気モータ12を制御駆動するコ
ントローラ28が、両センサ26,27と電気モータ1
2との間に電気的に配置されている。
【0033】前記コントローラ28は、マイクロコンピ
ュータ等の演算処理装置にて構成され、ストロークセン
サ26の信号によりペダル速度を算出したり、各種信号
や内部算出した信号に基づき電気モータ12を駆動制御
することにより、任意のペダル反力を発生させる。こう
した基本的な制御の演算処理は、コントローラ28内の
所定のロジックに従って行われるが、その制御形態は、
従来から知られているフィードバック制御やオープン制
御等を用いることが可能である。
【0034】図2は第1実施例のストロークシミュレー
タ1を示す断面図であり、図2において、9はシリンダ
部材、10はペダル側開口部、11はピストン、12は
電気モータ、13はモータ軸、14は減速機、15は一
次歯車、16は二次歯車、17は回転軸、18はモータ
側開口部、19は雄ネジ、20はボール、21は可動部
材、22は切り欠き部、23は突起、24はバネ部材、
25はスカート部、29は直線変換機構である。
【0035】前記シリンダ部材9は、両端が閉じられた
円筒状部材であり、正面側にはピストン部材11の軸部
が挿通するペダル側開口部10が形成され、背面側には
アクチュエータの回転軸17が挿通するモータ側開口部
18が形成され、内部には、ピストン部材11、可動部
材21及びバネ部材24が収容されている。
【0036】前記ピストン部材11は、前記クレビス8
に連結され、ブレーキペダル3の移動に連動して摺動可
能な部材であり、クレビス8と連結される側の軸部11
aはシリンダ部材9のペダル側開口部10から突出さ
れ、シリンダ部材9に収納される側のピストン部11b
はバネ部材24により付勢されている。
【0037】前記バネ部材24は、シリンダ部材9の中
に収納され、一方のバネ端部がピストン部材11のピス
トン部11bに支持され、他方のバネ端部が可動部材2
1のスカート部25に支持されている。
【0038】前記可動部材21は、バネ部材24の他方
のバネ端部を支持し、且つ、回転軸17に対し直線変換
機構29を介し、バネ部材24の圧縮及び引っ張り方向
に摺動可能に配置されている。
【0039】前記電気モータ12と減速機14と直線変
換機構29により可動部材21を可動方向へ移動させる
と共に、電気モータ12からの回転力は伝達するが、バ
ネ部材24による可動部材21からの逆入力に対しては
伝達効率の低い非逆性を持つアクチュエータが構成され
ている。
【0040】前記減速機14は、電気モータ12のモー
タ軸13に設けられた一次歯車15と、この一次歯車1
5に噛み合い、回転軸17に設けられた二次歯車16に
より構成される。なお、二次歯車16の回転軸17は、
シリンダ部材9のモータ側開口部18を貫通してシリン
ダ部材9内に突出している。
【0041】前記直線変換機構29は、回転軸17と可
動部材21とを螺合するボールネジと、可動部材21の
回転を規制するストッパ構造とにより構成されている。
前記ボールネジは、回転軸17の先端部に形成された雄
ネジ19と、雄ネジ19の外周に配置された可動部材2
1に形成された雌ネジと、雄ネジ19と雌ネジとの間に
介装されたボール20とを有する。前記ストッパ構造
は、可動部材21のスカート部25に形成された切り欠
き部22と、シリンダ部材9に固定され、切り欠き部2
2に嵌まる突起23とを有する。
【0042】なお、図3に示す例は、電気モータ12を
減速機14に対してペダル側に配置し、軸方向の短縮化
を図った例であり、図4に示す例は、電気モータ12を
ペダルストローク方向と直交する方向に配置し、減速機
14の形式を異ならせ、車体5に対する電気モータ12
の取付性を高めた例であり、ストロークシミュレータ1
は図2に示す例と全く同様である。つまり、図2〜図4
に示す例は、減速機14の形式や電気モータ12の配置
が異なるだけであり、適用車種等によって、いずれを選
択しても良い。
【0043】次に、作用を説明する。
【0044】[ペダル反力特性制御処理]図5はコント
ローラ28で実行される第1実施例のペダル反力特性制
御処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステッ
プについて説明する。
【0045】ステップ50では、ストロークセンサ26
によりペダル操作量Pが読み込まれる。次のステップ5
1では、ペダル操作量Pが第1設定値P1(制動時かど
うかを判断するしきい値)を超えているかどうかが判断
され、YESの場合はステップ52へ進み、NOの場合
はステップ50へ戻る。次のステップ52では、ペダル
操作量Pが第2設定値P2(モータ駆動かどうかを判断
するしきい値)を超えているかどうかが判断され、YE
Sの場合はステップ53へ進み、NOの場合はステップ
50へ戻る。次のステップ53では、モータ指令値X
(可動部材21を圧縮方向に移動させるアクチュエータ
位置)が、X=X1(P)の一次関数の式により算出
される。次のステップ54では、モータ指令値Xによ
る駆動指令が電気モータ12に対して出力される。
【0046】[ペダル反力特性制御作用]ブレーキペダ
ル3に対して踏み込み操作を行うと、まず、ペダル操作
量Pが第2設定値P2以下の領域では、図5のフローチ
ャートにおいて、ステップ50→ステップ51→ステッ
プ52の処理が繰り返され、電気モータ12は非駆動の
ままで、可動部材21は初期設定位置に固定されたまま
である。よって、ブレーキペダル3の移動に応じてシリ
ンダ部材9内のピストン部材11がストロークし、この
ピストン部材11のストロークにより、ピストン部材1
1と可動部材21との間に介装されているバネ部材24
が圧縮され、ペダル操作量Pに応じてバネ部材24によ
りペダル反力が与えられる。
【0047】そして、ペダル操作量Pが第2設定値P2
を超える領域では、図5のフローチャートにおいて、ス
テップ50→ステップ51→ステップ52→ステップ5
3→ステップ54の処理が繰り返され、電気モータ12
はペダル操作量Pの大きさに応じて駆動され、可動部材
21は初期設定位置からバネ部材24を圧縮させる方向
に摺動される。よって、ペダル操作量Pと可動部材21
の圧縮方向の制御量に応じて、バネ部材24によりペダ
ル反力が与えられる。
【0048】すなわち、モータ指令値Xをアクチュエ
ータ位置Xとし、ペダル操作量Pをペダル位置Pと言
い換えた場合、図6(イ)に示すように、ペダル位置P
がP1となるまでは、アクチュエータ位置Xを、バネ
部材24を圧縮も引っ張りもしない初期位置のままと
し、ペダル位置PがP1を超えると、アクチュエータ位
置Xを、ペダル位置Pに比例してバネ圧縮側に移動さ
せる制御が行われる。
【0049】よって、図6(ロ)に示すように、ペダル
位置PがP1となるまでは、バネ単品によるペダル反力
特性となり、ペダル位置PがP1を超えると、バネ単品
によるペダル反力にアクチュエータによる圧縮分のペダ
ル反力が加わったペダル反力特性となる。つまり、可動
部材21の駆動により、バネ定数kを持つバネ部材24
を圧縮させると、運転者のペダル操作量がPのとき、圧
縮量Xaとすると、ストロークシミュレータ1の発生す
るペダル反力Fは、F=k(P+Xa)となり、可動部
材21を固定の状態のままとする非制御時よりもペダル
反力は大きくなる。
【0050】次に、効果を説明する。
【0051】(1) ブレーキペダル3に連結されていて、
ブレーキペダル3の操作に応じて反力を発生させるスト
ロークシミュレータ1を、ピストン部材11と、シリン
ダ部材9と、バネ部材24と、可動部材21と、電気モ
ータ12と、減速機14と、直線変換機構29と、スト
ロークセンサ26からのセンサ信号に応じて電気モータ
12の駆動を制御するコントローラ28とを有する構成
としたため、良好なブレーキペダルフィーリングを得る
調整機能を持ちながら、電気モータ12の小型化と省電
力を図ることができると共に、アクチュエータ系が故障
しても最小限のブレーキ操作性を確保することができ
る。
【0052】つまり、可動部材21の駆動によりバネ部
材24を圧縮するとペダル反力は大きくなり、逆に、バ
ネ部材24を引っ張るとペダル反力は小さくなるという
ように、可動部材21の位置を制御駆動することによ
り、ブレーキペダルフィーリングを任意に調整すること
ができる。
【0053】また、ブレーキペダルを電動アクチュエー
タで直接駆動する従来のストロークシミュレータの場
合、ペダル反力をモータのみで受け持つため、非常に大
きなモータが必要となるのに対し、ペダル反力はバネ部
材24と可動部材21を移動させるアクチュエータで受
け持つため、アクチュエータの構成要素として用いられ
る電気モータ12の出力は、従来に比べて大幅に低減
し、小型の電気モータ12で十分に可動部材21を駆動
可能である。
【0054】また、小型の電気モータ12の駆動である
ことで、ブレーキ操作が行われると常に駆動させたとし
ても省電力である。加えて、第1実施例のように、ブレ
ーキペダル3の前期ストローク域では可動部材21を固
定にしたままとし、ブレーキペダル3の後期ストローク
域でおいてのみアクチュエータにより可動部材21を駆
動制御することで、ブレーキ操作が行われると、常に電
動アクチュエータを駆動させる必要がある従来のストロ
ークシミュレータに比べ、省電力を図ることができる。
【0055】さらに、アクチュエータの故障により可動
部材21が固定状態になったと仮定しても、アクチュエ
ータの非可逆性により、ブレーキペダル3からのペダル
踏力は、バネ部材24を介して可動部材21にて受け止
められる。すなわち、アクチュエータ故障後のブレーキ
操作において、少なくともバネ部材24の単品によるペ
ダル反力特性を確保することができる。
【0056】(2) ストロークセンサ26により検出され
るペダル操作量Pの変化に応じて電気モータ12の駆動
を制御するようにしたため、ブレーキペダル3の反力の
大きさだけではなく、ペダル反力のストローク特性も要
求性能等に応じて微妙に調整することができる。
【0057】(3) ペダル操作量Pが第2設定値P2以下
の場合、電気モータ12を駆動しないで、ペダル操作量
Pが第2設定値P2を超えると、ペダル操作量Pの増加
に対し、バネ部材24を圧縮する方向に電気モータ12
を駆動するようにしたため、図6(ロ)に示すように、
ブレーキペダル3の前期ストローク域では踏み込み操作
量に対してペダル反力の増加率が小さく、ブレーキペダ
ル3の後期ストローク域では踏み込み操作量に対してペ
ダル反力の増加率が大きなペダル反力特性を得ることが
できる。
【0058】(第2実施例)第2実施例は、踏み込み量
の少ないブレーキペダル3の前期ストローク域で、第1
実施例よりさらにペダルフィーリングを柔らかくする電
気モータ12の駆動制御を行う例である。
【0059】第2実施例の構成については、第1実施例
(図1〜図4)と同様であるので、図示並びに説明を省
略する。
【0060】次に、作用を説明する。
【0061】[ペダル反力特性制御処理]図7はコント
ローラ28で実行される第2実施例のペダル反力特性制
御処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステッ
プについて説明する。
【0062】ステップ70では、ストロークセンサ26
によりペダル操作量Pが読み込まれる。次のステップ7
1では、ペダル操作量Pが第1設定値P1(制動時かど
うかを判断するしきい値)を超えているかどうかが判断
され、YESの場合はステップ72へ進み、NOの場合
はステップ70へ戻る。次のステップ72では、モータ
指令値X(可動部材21を圧縮または引っ張り方向に
移動させるアクチュエータ位置)が、X=X2(P)
の二次関数による式により算出される。次のステップ7
3では、モータ指令値Xによる駆動指令が電気モータ
12に対して出力される。
【0063】[ペダル反力特性制御作用]ブレーキペダ
ル3に対して踏み込み操作を行うと、図7のフローチャ
ートにおいて、ステップ70→ステップ71→ステップ
72→ステップ73の処理が繰り返され、電気モータ1
2はペダル操作量Pの大きさに応じて駆動される。
【0064】すなわち、モータ指令値Xをアクチュエ
ータ位置Xとし、ペダル操作量Pをペダル位置Pと言
い換えた場合、図8(イ)に示すように、ペダル位置P
がP3となるまでは、アクチュエータ位置Xをバネ引
張側とし、ペダル位置PがP3を超えると、アクチュエ
ータ位置Xをバネ圧縮側とするというように、ペダル
位置Pとは二次関数的な関係で移動させる制御が行われ
る。
【0065】よって、図8(ロ)に示すように、ペダル
位置PがP3となるまでは、バネ単品によるペダル反力
にアクチュエータによる引っ張り分のペダル反力を減じ
た特性となり、ペダル位置PがP3を超えると、バネ単
品によるペダル反力にアクチュエータによる圧縮分のペ
ダル反力が加わったペダル反力特性となる。つまり、可
動部材21の駆動により、バネ定数kを持つバネ部材2
4を引っ張ると、運転者のペダル操作量がPのとき、引
っ張り量Xbとすると、ストロークシミュレータ1の発
生するペダル反力Fは、F=k(P−Xb)となり、可
動部材21を固定の状態のままとする非制御時よりもペ
ダル反力は小さくなる。
【0066】次に、効果を説明する。
【0067】この第2実施例のストロークシミュレータ
1では、第1実施例の(1),(2)の効果に加え、下記の効
果を得ることができる。
【0068】(4) ペダル操作量Pの増加に対し、一旦バ
ネ部材24を引っ張る方向へ電気モータ12を駆動した
後、バネ部材24を圧縮する方向に電気モータ12を駆
動するようにしたため、図8(ロ)に示すように、ブレ
ーキペダル3の前期ストローク域では踏み込み操作量に
対してペダル反力が小さく抑えられ、ブレーキペダル3
の後期ストローク域では踏み込み操作量に対してペダル
反力の増加率が次第に大きくなるペダル反力特性を得る
ことができる。
【0069】(第3実施例)第3実施例は、ペダル操作
量Pとペダル速度△Pの変化に応じて電気モータ12の
駆動制御を行う例である。
【0070】第3実施例の構成については、第1実施例
(図1〜図4)と同様であるので、図示並びに説明を省
略する。
【0071】次に、作用を説明する。
【0072】[ペダル反力特性制御処理]図9(イ)は
コントローラ28で実行される第3実施例のペダル反力
特性制御処理の流れを示すフローチャートで、以下、各
ステップについて説明する。
【0073】ステップ90では、ストロークセンサ26
によりペダル操作量Pが読み込まれる。次のステップ9
1では、読み込まれたペダル操作量Pの時間変化量の演
算(微分演算)によりペダル速度△Pが算出される。次
のステップ92では、図10に示すアクチュエータ位置
マップが読み込まれる。次のステップ93では、モータ
指令値X(可動部材21を圧縮または引っ張り方向に
移動させるアクチュエータ位置)が、X=X3(P,
△P)のアクチュエータ位置マップをあらわす式により
算出される。次のステップ94では、モータ指令値X
による駆動指令が電気モータ12に対して出力される。
【0074】[ペダル反力特性制御作用]ブレーキペダ
ル3に対して踏み込み操作を行うと、図9(イ)のフロ
ーチャートにおいて、ステップ90→ステップ91→ス
テップ92→ステップ93→ステップ94の処理が繰り
返され、電気モータ12はペダル操作量P及びペダル速
度△Pの大きさに応じて駆動される。
【0075】すなわち、モータ指令値Xをアクチュエ
ータ位置Xと言い換えた場合、図10に示すように、
ペダル操作量Pが少なく、且つ、ペダル速度△Pが遅い
領域では、アクチュエータ位置Xをバネ引張側とし、
ペダル操作量Pがそれより大きくなるとペダル速度△P
が速いほどアクチュエータ位置Xをバネ圧縮側とする
というように、ペダル操作量Pとペダル速度△Pとをパ
ラメータとしてアクチュエータ位置Xを決める制御が
行われる。
【0076】よって、図9(ロ)に示すように、ペダル
速度が遅い時、所謂、緩制動時には、例えば、ペダル操
作量PがP4となるまでは、バネ単品によるペダル反力
にアクチュエータによる引っ張り分のペダル反力を減じ
た特性となり、ペダル操作量PがP4を超えると、バネ
単品によるペダル反力にアクチュエータによる圧縮分の
ペダル反力が加わったペダル反力特性となる。そして、
ペダル速度が速い時、所謂、急制動時には、ペダル操作
量Pにかかわらずバネ単品によるペダル反力にアクチュ
エータによる圧縮分のペダル反力が加わったペダル反力
特性となる。
【0077】次に、効果を説明する。
【0078】この第3実施例のストロークシミュレータ
1では、第1実施例の(1),(2)の効果に加え、下記の効
果を得ることができる。
【0079】(5) ストロークセンサ26により検出され
るペダル操作量Pと算出されるペダル速度△Pの変化に
応じて電気モータ12の駆動を制御するようにしたた
め、ペダル速度△Pの変化に応じてペダル反力のストロ
ーク特性を微妙に調整することができる。
【0080】(6) ペダル速度△Pが遅い場合、ペダル操
作量Pの増加に対し、一旦バネ部材24を引っ張る方向
へ電気モータ12を駆動した後、バネ部材24を圧縮す
る方向に電気モータ12を駆動するようにしたため、図
9(ロ)に示すように、ブレーキペダル3がゆっくり踏
まれる緩制動時に、ペダル反力が小さく抑えられ、ブレ
ーキペダルフィーリングとして柔らかい感じを出すこと
ができる。
【0081】(7) ペダル速度△Pが速い場合、ペダル操
作量Pの増加に対し、バネ部材24を圧縮する方向に電
気モータ12を駆動するようにしたため、図9(ロ)に
示すように、ブレーキペダル3が速く踏み込まれる急制
動時に、ペダル反力が大きくなり、ブレーキペダルフィ
ーリングとしてしっかり感を出すことができる。
【0082】(第4実施例)第4実施例は、予めバネ部
材24を、ペダル反力が最大となる特性が得られるよう
に設定しておき、コントローラ28において、ペダル操
作量Pの増加に対し、バネ部材24を引っ張る方向に電
気モータ12を駆動制御すると共に、ペダル速度△Pが
遅いほど、バネ部材24を引っ張る量を増加させる電気
モータ12の駆動制御を行う例である。
【0083】第4実施例の構成については、第1実施例
(図1〜図4)と同様であるので、図示並びに説明を省
略する。
【0084】次に、作用を説明する。
【0085】[ペダル反力特性制御処理]図11(イ)
はコントローラ28で実行される第4実施例のペダル反
力特性制御処理の流れを示すフローチャートで、以下、
各ステップについて説明する。
【0086】ステップ110では、ストロークセンサ2
6によりペダル操作量Pが読み込まれる。次のステップ
111では、読み込まれたペダル操作量Pの時間変化量
の演算(微分演算)によりペダル速度△Pが算出され
る。次のステップ112では、図12に示すアクチュエ
ータ位置マップが読み込まれる。次のステップ113で
は、モータ指令値X(可動部材21を引っ張り方向に
移動させるアクチュエータ位置)が、X=X5(P,
△P)のアクチュエータ位置マップをあらわす式により
算出される。次のステップ114では、モータ指令値X
による駆動指令が電気モータ12に対して出力され
る。
【0087】[ペダル反力特性制御作用]ブレーキペダ
ル3に対して踏み込み操作を行うと、図11(イ)のフ
ローチャートにおいて、ステップ110→ステップ11
1→ステップ112→ステップ113→ステップ114
の処理が繰り返され、電気モータ12はペダル操作量P
及びペダル速度△Pの大きさに応じて駆動される。
【0088】すなわち、モータ指令値Xをアクチュエ
ータ位置Xと言い換えた場合、図12に示すように、
ペダル操作量Pが増加するほどアクチュエータ位置X
をバネ引張側とし、ペダル速度△Pが遅いほど、バネ部
材24を引っ張る量を増加するというように、ペダル操
作量Pとペダル速度△Pとをパラメータとしてアクチュ
エータ位置Xを決める制御が行われる。
【0089】よって、図11(ロ)に示すように、ペダ
ル速度が遅い時、所謂、緩制動時には、バネ単品による
高いペダル反力から、ペダル操作量Pが大きくなるほど
アクチュエータによる大きな引っ張り量(急制動時に比
べて大きな引っ張り量)によるペダル反力を減じたペダ
ル反力特性となる。そして、ペダル速度が速い時、所
謂、急制動時には、バネ単品による高いペダル反力か
ら、ペダル操作量Pが大きくなるほどアクチュエータに
よる大きな引っ張り量(緩制動時に比べて小さい引っ張
り量)によるペダル反力を減じたペダル反力特性とな
る。
【0090】次に、効果を説明する。
【0091】この第4実施例のストロークシミュレータ
1では、第1実施例の(1),(2)の効果に加え、下記の効
果を得ることができる。
【0092】(8) 予めバネ部材24を、ペダル反力が最
大となる特性が得られるように設定しておき、コントロ
ーラ28において、ペダル操作量Pの増加に対し、バネ
部材24を引っ張る方向に電気モータ12を駆動制御す
ると共に、ペダル速度△Pが遅いほど、バネ部材24を
引っ張る量を増加させる電気モータ12の駆動制御を行
うようにしたため、アクチュエータとして用いられる電
気モータ12の大幅な小型化を図ることができる。
【0093】すなわち、ペダル速度△Pが高速の場合
は、バネ部材24のみでペダル反力を発生することにな
り、ペダル速度△Pが常用域では、バネ部材24による
反力を下げる引っ張り方向のみの制御によりペダル反力
を発生することになり、アクチュエータとして用いられ
る電気モータ12は最高速度で最大トルクを出す必要が
なく、ペダル速度△Pの常用域程度で最大トルクを出せ
ばよいことによる。
【0094】ちなみに、ブレーキペダルを電動アクチュ
エータで直接駆動する従来の場合、必要なモータの仕様
は、以下となる。例えば、最大踏力=200kgf、ペダル最
大速度=400mm/secのブレーキペダルにおいて、レバー
比1/4の位置に直動アクチュエータを取り付けると、直
動アクチュエータの最大推力=200×4=800kgf、最大速
度=400/4=100mm/secとなる。直動アクチュエータがリ
ード4.0mmとすると、モータの最大トルクは800kgf×4mm
/3.14=1.02kgfm、最高回転数=100mm/sec×3.14/4mm
×60sec/min=4710rpmとなる。従って、モータの出力
は、1.02kgf×4710rpm×1.02374=4.8kWと非常に大きな
モータが必要となる。一方、第4実施例のストロークシ
ミュレータ1によると、最大踏力=200kgf、ペダル常用
域のペダル速度を40mm/sec程度とすると、同様の計算に
より、モータに回転数は471rpmとなり、モータの出力は
0.4kWと低減する。
【0095】(第5実施例)第5実施例は、ペダル操作
量Pと車速Vの変化に応じて電気モータ12の駆動制御
を行う例である。
【0096】第5実施例の構成については、第1実施例
(図1〜図4)と同様であるので、図示並びに説明を省
略する。
【0097】次に、作用を説明する。
【0098】[ペダル反力特性制御処理]図13(イ)
はコントローラ28で実行される第5実施例のペダル反
力特性制御処理の流れを示すフローチャートで、以下、
各ステップについて説明する。
【0099】ステップ130では、ストロークセンサ2
6によりペダル操作量Pが読み込まれる。次のステップ
131では、車両速度センサ27により車速Vが読み込
まれる。次のステップ132では、図14に示すアクチ
ュエータ位置マップが読み込まれる。次のステップ13
3では、モータ指令値X(可動部材21を圧縮または
引っ張り方向に移動させるアクチュエータ位置)が、X
=X4(P,V)のアクチュエータ位置マップをあら
わす式により算出される。次のステップ134では、モ
ータ指令値Xによる駆動指令が電気モータ12に対し
て出力される。
【0100】[ペダル反力特性制御作用]ブレーキペダ
ル3に対して踏み込み操作を行うと、図13(イ)のフ
ローチャートにおいて、ステップ130→ステップ13
1→ステップ132→ステップ133→ステップ134
の処理が繰り返され、電気モータ12はペダル操作量P
及び車速Vの大きさに応じて駆動される。
【0101】すなわち、モータ指令値Xをアクチュエ
ータ位置Xと言い換えた場合、図14に示すように、
ペダル操作量Pが少なく、且つ、車速Vが遅い領域で
は、アクチュエータ位置Xをバネ引張側とし、ペダル
操作量Pがそれより大きくなると車速Vが速いほどアク
チュエータ位置Xをバネ圧縮側とするというように、
ペダル操作量Pと車速Vとをパラメータとしてアクチュ
エータ位置Xを決める制御が行われる。
【0102】よって、図13(ロ)に示すように、車速
Vが遅い時、所謂、低速走行状態での制動時には、例え
ば、ペダル操作量PがP5となるまでは、バネ単品によ
るペダル反力にアクチュエータによる引っ張り分のペダ
ル反力を減じた特性となり、ペダル操作量PがP5を超
えると、バネ単品によるペダル反力にアクチュエータに
よる圧縮分のペダル反力が加わったペダル反力特性とな
る。そして、車速Vが速い時、所謂、高速走行状態での
制動時には、ペダル操作量Pにかかわらずバネ単品によ
るペダル反力にアクチュエータによる圧縮分のペダル反
力が加わったペダル反力特性となる。
【0103】次に、効果を説明する。
【0104】この第5実施例のストロークシミュレータ
1では、第1実施例の(1),(2)の効果に加え、下記の効
果を得ることができる。
【0105】(9) ストロークセンサ26により検出され
るペダル操作量Pと車両速度センサ27により検出され
る車速Vの変化に応じて電気モータ12の駆動を制御す
るようにしたため、車速Vの変化に応じてペダル反力の
ストローク特性を微妙に調整することができる。
【0106】(10) 車速Vが遅い場合、ペダル操作量P
の増加に対し、一旦バネ部材24を引っ張る方向へ電気
モータ12を駆動した後、バネ部材24を圧縮する方向
に電気モータ12を駆動するようにしたため、図13
(ロ)に示すように、市街地等の低速走行状態での制動
時に、ペダル反力が小さく抑えられ、ブレーキペダルフ
ィーリングとして柔らかい感じを出すことができる。
【0107】(11) 車速Vが速い場合、ペダル操作量P
の増加に対し、バネ部材24を圧縮する方向に電気モー
タ12を駆動するようにしたため、図13(ロ)に示す
ように、高速度路等の高速走行状態での制動時に、ペダ
ル反力が大きくなり、ブレーキペダルフィーリングとし
てしっかり感を出すことができる。
【0108】(他の実施例)以上、本発明のストローク
シミュレータを第1実施例〜第5実施例に基づき説明し
てきたが、具体的な構成については、これらの実施例に
限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係
る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は
許容される。
【0109】例えば、第1〜第5実施例では、アクチュ
エータとして、電気モータ12と減速機14と直線変換
機構29により構成される例を示したが、可動部材を可
動方向へ移動させると共に、可動部材からの逆入力に対
して非逆性を持つアクチュエータであれば、実施例で示
した構成のものに限定されない。
【0110】第1〜第5実施例では、ペダル操作量、
(ペダル操作量+ペダル速度)、(ペダル操作量+車
速)に応じてアクチュエータの駆動を制御する例を示し
たが、車両状態検出手段としては、ペダル操作量検出手
段、ペダル速度検出手段、車速検出手段以外の検出手
段、例えば車両減速度検出手段等を用いても良く、さら
に、例えば、(ペダル操作量+ペダル速度+車速)等、
3つ以上の車両状態情報に応じてアクチュエータの駆動
を制御するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のストロークシミュレータが適用さ
れたブレーキ操作部を示す全体システム図である。
【図2】第1実施例のストロークシミュレータを示す断
面図である。
【図3】第1実施例のストロークシミュレータにおける
他の形態例を示す断面図である。
【図4】第1実施例のストロークシミュレータにおける
他の形態例を示す断面図である。
【図5】第1実施例のコントローラで行われるペダル反
力制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】第1実施例のストロークシミュレータにおける
アクチュエータ位置特性図及びペダル反力特性図であ
る。
【図7】第2実施例のコントローラで行われるペダル反
力制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】第2実施例のストロークシミュレータにおける
アクチュエータ位置特性図及びペダル反力特性図であ
る。
【図9】第3実施例のコントローラで行われるペダル反
力制御処理の流れを示すフローチャートと第3実施例の
ストロークシミュレータにおけるペダル反力特性図であ
る。
【図10】第3実施例のストロークシミュレータにおけ
るアクチュエータ位置特性図である。
【図11】第4実施例のコントローラで行われるペダル
反力制御処理の流れを示すフローチャートと第3実施例
のストロークシミュレータにおけるペダル反力特性図で
ある。
【図12】第4実施例のストロークシミュレータにおけ
るアクチュエータ位置特性図である。
【図13】第5実施例のコントローラで行われるペダル
反力制御処理の流れを示すフローチャートと第3実施例
のストロークシミュレータにおけるペダル反力特性図で
ある。
【図14】第5実施例のストロークシミュレータにおけ
るアクチュエータ位置特性図である。
【符号の説明】
1 ストロークシミュレータ 2 ブレーキ操作部 3 ブレーキペダル 4 回転軸 5 車体 6 支持部材 7 回転軸 8 クレビス 9 シリンダ部材 10 ペダル側開口部 11 ピストン 12 電気モータ 13 モータ軸 14 減速機 15 一次歯車 16 二次歯車 17 回転軸 18 モータ側開口部 19 雄ネジ 20 ボール 21 可動部材 22 切り欠き部 23 突起 24 バネ部材 25 スカート部 26 ストロークセンサ(ペダル位置検出手段) 27 車両速度センサ(車両速度検出手段) 28 コントローラ(制御手段) 29 直線変換機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D048 BB25 BB26 BB27 CC49 CC51 HH18 HH42 HH66 HH68 RR01 RR11 RR25

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルに連結されていて、前記
    ブレーキペダルの操作に応じて反力を発生させるストロ
    ークシミュレータにおいて、 前記ブレーキペダルの移動に応じて可動するピストン部
    材と、 このピストン部材を収納するシリンダ部材と、 前記シリンダ部材の中に収納され、一方の端部がピスト
    ン部材に支持されるバネ部材と、 前記バネ部材の他方の端部を支持し、且つ、バネ部材の
    圧縮及び引っ張り方向に摺動可能に配置された可動部材
    と、 前記可動部材を可動方向へ移動させると共に、可動部材
    からの逆入力に対して非逆性を持つアクチュエータと、 車両状態を検出する車両状態検出手段からの検出値に応
    じて前記アクチュエータの駆動を制御する制御手段と、 を有することを特徴とするストロークシミュレータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のストロークシミュレー
    タにおいて、 前記車両状態検出手段は、ブレーキペダルのペダル位置
    を検出するペダル位置検出手段であり、 前記制御手段は、ペダル位置の変化に応じてアクチュエ
    ータの駆動を制御する手段であることを特徴とするスト
    ロークシミュレータ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のストロークシミュレー
    タにおいて、 前記制御手段は、ペダル位置が所定値以下の場合、アク
    チュエータを駆動せず、ペダル位置が所定値を超える
    と、ペダル位置の増加に対し、前記バネ部材を圧縮する
    方向にアクチュエータを駆動する手段であることを特徴
    とするストロークシミュレータ。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のストロークシミュレー
    タにおいて、 前記制御手段は、ペダル位置の増加に対し、一旦前記バ
    ネ部材を引っ張る方向へアクチュエータを駆動した後、
    前記バネ部材を圧縮する方向にアクチュエータを駆動す
    る手段であることを特徴とするストロークシミュレー
    タ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のストロークシミュレー
    タにおいて、 前記車両状態検出手段は、ブレーキペダルのペダル位置
    を検出するペダル位置検出手段と、ペダル速度を検出す
    るペダル速度検出手段であり、 前記制御手段は、ペダル位置とペダル速度の変化に応じ
    てアクチュエータの駆動を制御する手段であることを特
    徴とするストロークシミュレータ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のストロークシミュレー
    タにおいて、 前記制御手段は、ペダル速度が遅い場合、ペダル位置の
    増加に対し、一旦前記バネ部材を引っ張る方向へアクチ
    ュエータを駆動した後、前記バネ部材を圧縮する方向に
    アクチュエータを駆動する手段であることを特徴とする
    ストロークシミュレータ。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のストロークシミュレー
    タにおいて、 前記制御手段は、ペダル速度が速い場合、ペダル位置の
    増加に対し、前記バネ部材を圧縮する方向にアクチュエ
    ータを駆動する手段であることを特徴とするストローク
    シミュレータ。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載のストロークシミュレー
    タにおいて、 前記バネ部材を、ペダル反力が最大となる特性が得られ
    るように設定し、 前記制御手段は、ペダル位置の増加に対し、前記バネ部
    材を引っ張る方向にアクチュエータを駆動すると共に、
    ペダル速度が遅いほど、前記バネ部材を引っ張る量を増
    加させる手段であることを特徴とするストロークシミュ
    レータ。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のストロークシミュレー
    タにおいて、 前記車両状態検出手段は、ブレーキペダルのペダル位置
    を検出するペダル位置検出手段と、車両速度を検出する
    車両速度検出手段であり、 前記制御手段は、ペダル位置と車両速度の変化に応じて
    アクチュエータの駆動を制御する手段であることを特徴
    とするストロークシミュレータ。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のストロークシミュレ
    ータにおいて、 前記制御手段は、車両速度が低い場合、ペダル位置の増
    加に対し、一旦前記バネ部材を引っ張る方向へアクチュ
    エータを駆動した後、前記バネ部材を圧縮する方向にア
    クチュエータを駆動する手段であることを特徴とするス
    トロークシミュレータ。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載のストロークシミュレ
    ータにおいて、 前記制御手段は、車両速度が高い場合、ペダル位置の増
    加に対し、前記バネ部材を圧縮する方向にアクチュエー
    タを駆動する手段であることを特徴とするストロークシ
    ミュレータ。
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