JP2003010655A - 多孔質膜及びその製造方法 - Google Patents
多孔質膜及びその製造方法Info
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- JP2003010655A JP2003010655A JP2001196461A JP2001196461A JP2003010655A JP 2003010655 A JP2003010655 A JP 2003010655A JP 2001196461 A JP2001196461 A JP 2001196461A JP 2001196461 A JP2001196461 A JP 2001196461A JP 2003010655 A JP2003010655 A JP 2003010655A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 多孔質表面からのエンドトキシン吸着
物質の溶出を抑制又は防止し、かつ安全性が高く、かつ
優れたエンドトキシン吸着能を安定して有する多孔質
膜、及び該多孔質膜を簡便な方法で提供すること。 【解決手段】 各々独立な4つの脂肪族アルキル基を有
し、該脂肪族アルキル基の炭素原子総数が22〜40で
あり、かつ少なくとも2つの脂肪族アルキル鎖が炭素数
10以上である第4級アンモニウム塩を塗布した多孔質
膜。各々独立な4つの脂肪族アルキル基を有し、アルキ
ル基の炭素原子総数が22〜40であり、少なくとも2
つの脂肪族アルキル鎖が炭素数10以上である第4級ア
ンモニウム塩を、有機溶媒に溶解させ、その溶液に多孔
質膜を接触させることにより、多孔質表面の少なくとも
一部に被覆させることを特徴とする多孔質膜の製造方
法。
物質の溶出を抑制又は防止し、かつ安全性が高く、かつ
優れたエンドトキシン吸着能を安定して有する多孔質
膜、及び該多孔質膜を簡便な方法で提供すること。 【解決手段】 各々独立な4つの脂肪族アルキル基を有
し、該脂肪族アルキル基の炭素原子総数が22〜40で
あり、かつ少なくとも2つの脂肪族アルキル鎖が炭素数
10以上である第4級アンモニウム塩を塗布した多孔質
膜。各々独立な4つの脂肪族アルキル基を有し、アルキ
ル基の炭素原子総数が22〜40であり、少なくとも2
つの脂肪族アルキル鎖が炭素数10以上である第4級ア
ンモニウム塩を、有機溶媒に溶解させ、その溶液に多孔
質膜を接触させることにより、多孔質表面の少なくとも
一部に被覆させることを特徴とする多孔質膜の製造方
法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水性液体からエンドト
キシンを除去するために使用される多孔質膜、それを組
み込んでなるフィルターに関する。
キシンを除去するために使用される多孔質膜、それを組
み込んでなるフィルターに関する。
【従来の技術】エンドトキシンは、グラム陰性細菌の細
胞質膜外膜構成成分であり、生体に対して様々な生理活
性を示すことが知られている。エンドトキシンは、活性
部位のリピドAとRコア多糖体とO抗原特異的多糖体と
が結合してなる複雑な構造のリポ多糖類(LPS)であ
り、動物の体内に入ると、発熱作用、致死作用、抗腫瘍
作用、白血球や血小板の減少、骨髄出血壊死等の作用を
示し、感染症ショックの原因となる物質である。
胞質膜外膜構成成分であり、生体に対して様々な生理活
性を示すことが知られている。エンドトキシンは、活性
部位のリピドAとRコア多糖体とO抗原特異的多糖体と
が結合してなる複雑な構造のリポ多糖類(LPS)であ
り、動物の体内に入ると、発熱作用、致死作用、抗腫瘍
作用、白血球や血小板の減少、骨髄出血壊死等の作用を
示し、感染症ショックの原因となる物質である。
【0002】したがって医薬品や医療用具、輸液等がエ
ンドトキシンによって汚染され、生体内へのエンドトキ
シンの侵入が起こることは回避する必要があり、製造工
程において混入した場合は、確実に除去することが必要
である。また輸液等においては、使用の際にエンドトキ
シンが混入する恐れがあり、生体内に輸液が入る直前に
除去工程を行うことが望ましい。
ンドトキシンによって汚染され、生体内へのエンドトキ
シンの侵入が起こることは回避する必要があり、製造工
程において混入した場合は、確実に除去することが必要
である。また輸液等においては、使用の際にエンドトキ
シンが混入する恐れがあり、生体内に輸液が入る直前に
除去工程を行うことが望ましい。
【0003】エンドトキシンを除去する方法としては、
例えば医薬品等の製造工程で使用する水を活性炭やイオ
ン交換樹脂等の多孔質微粒子や水不溶性の繊維に接触さ
せその表面に吸着させる方法や、水や水溶液、及び輸液
等の水性液体をエンドトキシン吸着能のある多孔質膜で
濾過することによってエンドトキシンを吸着させる方法
などがある。
例えば医薬品等の製造工程で使用する水を活性炭やイオ
ン交換樹脂等の多孔質微粒子や水不溶性の繊維に接触さ
せその表面に吸着させる方法や、水や水溶液、及び輸液
等の水性液体をエンドトキシン吸着能のある多孔質膜で
濾過することによってエンドトキシンを吸着させる方法
などがある。
【0004】また、例えば、微粒子や水不溶性の繊維を
用いる方法では、抗生物質のポリミキシンBやポリエチ
レンイミン、またヒスチジン及びキトサン等のエンドト
キシン吸着能がある物質をポリスチレンやポリプロピレ
ン繊維に固定化して用いる方法が考えられている。ま
た、多孔質膜の濾過による方法では、ポリアミド・エピ
クロロヒドリン樹脂等の第4級アンモニウム塩を含む水
溶液にポリサルフォン、ポリエーテルサルフォンの微孔
膜に浸漬させてコーティングしたものが知られている
が、ポリアミド・エピクロロヒドリン樹脂等の第4級ア
ンモニウム塩は水溶性であるため溶出しやすい。一般
に、エンドトキシンを除去するフィルターとして必要な
耐久容量は、例えば輸液用途では1回の使用あたりに約
1リットル程度であるが、該容量程度での使用において
も、生体へ毒性を示す物質は無論のこと、たとえ生体へ
の毒性の低い物質であってもエンドトキシン吸着物質の
溶出を防ぐ必要がある。
用いる方法では、抗生物質のポリミキシンBやポリエチ
レンイミン、またヒスチジン及びキトサン等のエンドト
キシン吸着能がある物質をポリスチレンやポリプロピレ
ン繊維に固定化して用いる方法が考えられている。ま
た、多孔質膜の濾過による方法では、ポリアミド・エピ
クロロヒドリン樹脂等の第4級アンモニウム塩を含む水
溶液にポリサルフォン、ポリエーテルサルフォンの微孔
膜に浸漬させてコーティングしたものが知られている
が、ポリアミド・エピクロロヒドリン樹脂等の第4級ア
ンモニウム塩は水溶性であるため溶出しやすい。一般
に、エンドトキシンを除去するフィルターとして必要な
耐久容量は、例えば輸液用途では1回の使用あたりに約
1リットル程度であるが、該容量程度での使用において
も、生体へ毒性を示す物質は無論のこと、たとえ生体へ
の毒性の低い物質であってもエンドトキシン吸着物質の
溶出を防ぐ必要がある。
【0005】また、ポリアミド・エピクロロヒドリン樹
脂等の第4級アンモニウム塩含有物質を微孔膜に固定化
するためには加熱処理が必要であり手間がかかりコスト
高となる欠点もあった。さらにポリミキシンやポリアミ
ド・エピクロロヒドリン樹脂等の第4級アンモニウム塩
等の固定化物質が溶出した場合の毒性の問題があり、ま
た、さらにエンドトキシン吸着容量が小さい等の問題が
あった。また固定化物質の種類によっては、かなり高価
になるものもある。
脂等の第4級アンモニウム塩含有物質を微孔膜に固定化
するためには加熱処理が必要であり手間がかかりコスト
高となる欠点もあった。さらにポリミキシンやポリアミ
ド・エピクロロヒドリン樹脂等の第4級アンモニウム塩
等の固定化物質が溶出した場合の毒性の問題があり、ま
た、さらにエンドトキシン吸着容量が小さい等の問題が
あった。また固定化物質の種類によっては、かなり高価
になるものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、多孔質表面からのエンドトキシン吸着物質
の溶出を抑制又は防止し、かつ安全性が高く、かつ優れ
たエンドトキシン吸着能を安定して有する多孔質膜、及
び該多孔質膜を簡便な方法で提供することにある。
する課題は、多孔質表面からのエンドトキシン吸着物質
の溶出を抑制又は防止し、かつ安全性が高く、かつ優れ
たエンドトキシン吸着能を安定して有する多孔質膜、及
び該多孔質膜を簡便な方法で提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】これらの課題の解決のた
めに本発明者らは鋭意研究した結果、特定の長鎖アルキ
ル基を有する第4級アンモニウム塩を塗布した多孔質膜
が、エンドトキシン吸着能のある物質を多孔質膜に塗布
するというような簡単な製造法でありながら、多孔質膜
表面に安定に被覆され、また優れたエンドトキシン吸着
能を安定して発揮することを見いだし本発明を完成する
に至った。
めに本発明者らは鋭意研究した結果、特定の長鎖アルキ
ル基を有する第4級アンモニウム塩を塗布した多孔質膜
が、エンドトキシン吸着能のある物質を多孔質膜に塗布
するというような簡単な製造法でありながら、多孔質膜
表面に安定に被覆され、また優れたエンドトキシン吸着
能を安定して発揮することを見いだし本発明を完成する
に至った。
【0008】すなわち、本発明は、各々独立な4つの脂
肪族アルキル基を有し、該脂肪族アルキル基の炭素原子
総数が22〜40であり、かつ少なくとも2つの脂肪族
アルキル鎖が炭素数10以上である水に不溶な第4級ア
ンモニウム塩を塗布した多孔質膜が安定して高いエンド
トキシン吸着能を持つことを見出した。
肪族アルキル基を有し、該脂肪族アルキル基の炭素原子
総数が22〜40であり、かつ少なくとも2つの脂肪族
アルキル鎖が炭素数10以上である水に不溶な第4級ア
ンモニウム塩を塗布した多孔質膜が安定して高いエンド
トキシン吸着能を持つことを見出した。
【0009】また、本発明は、各々独立な4つの脂肪族
アルキル基を有し、アルキル基の炭素原子総数が22〜
40であり、少なくとも2つの脂肪族アルキル鎖が炭素
数10以上である第4級アンモニウム塩を、有機溶媒に
溶解させ、その溶液に多孔質膜を接触させ、溶液を乾燥
除去することにより、多孔質表面の少なくとも一部に被
覆させることを特徴とする多孔質膜の製造方法を見出し
た。
アルキル基を有し、アルキル基の炭素原子総数が22〜
40であり、少なくとも2つの脂肪族アルキル鎖が炭素
数10以上である第4級アンモニウム塩を、有機溶媒に
溶解させ、その溶液に多孔質膜を接触させ、溶液を乾燥
除去することにより、多孔質表面の少なくとも一部に被
覆させることを特徴とする多孔質膜の製造方法を見出し
た。
【0010】
【発明の実施の形態】初めに、本発明の各々独立な4つ
の脂肪族アルキル基を有し、該脂肪族アルキル基の炭素
原子総数が22〜40であり、かつ少なくとも2つの脂
肪族アルキル鎖が炭素数10以上である第4級アンモニ
ウム塩を多孔質膜表面の少なくとも一部に被覆してなる
多孔質膜について説明する。
の脂肪族アルキル基を有し、該脂肪族アルキル基の炭素
原子総数が22〜40であり、かつ少なくとも2つの脂
肪族アルキル鎖が炭素数10以上である第4級アンモニ
ウム塩を多孔質膜表面の少なくとも一部に被覆してなる
多孔質膜について説明する。
【0011】本発明に用いられる第4級アンモニウム塩
は、各々が独立な4つの脂肪族アルキル基を有し、アル
キル基の炭素原子総数が22〜40、好ましくは22〜
32であり、少なくとも2つの脂肪族アルキル鎖が炭素
数10以上である、第4級アンモニウム塩である。ま
た、脂肪族アルキル基のうち2つが同一の炭素数であっ
て該炭素数が10以上であることが好ましく、さらに脂
肪族アルキル基のうちの2つがメチル基であり、かつ脂
肪族アルキル基のうち2つが炭素数10以上の脂肪族ア
ルキル基がより好ましい。
は、各々が独立な4つの脂肪族アルキル基を有し、アル
キル基の炭素原子総数が22〜40、好ましくは22〜
32であり、少なくとも2つの脂肪族アルキル鎖が炭素
数10以上である、第4級アンモニウム塩である。ま
た、脂肪族アルキル基のうち2つが同一の炭素数であっ
て該炭素数が10以上であることが好ましく、さらに脂
肪族アルキル基のうちの2つがメチル基であり、かつ脂
肪族アルキル基のうち2つが炭素数10以上の脂肪族ア
ルキル基がより好ましい。
【0012】本発明の第4級アンモニウム塩は、疎水性
であるため、疎水結合相互作用により多孔質膜と結合し
ており、輸液や水等に溶出せず多孔質膜に安定して保持
される。
であるため、疎水結合相互作用により多孔質膜と結合し
ており、輸液や水等に溶出せず多孔質膜に安定して保持
される。
【0013】上記第4級アンモニウム塩の脂肪族アルキ
ル基の炭素原子総数が24より少ないと、第4級アンモ
ニウム塩と多孔質との結合が弱く、多孔質表面からの溶
出が起こり、長期にわたりエンドトキシン吸着能を保持
することが困難になる。また上記第4級アンモニウム塩
の脂肪族アルキル基の炭素原子総数が、40より多いと
疎水性が高すぎて、多孔質膜と接触する水に溶解してい
るエンドトキシンとの結合が起こりにくくなる。
ル基の炭素原子総数が24より少ないと、第4級アンモ
ニウム塩と多孔質との結合が弱く、多孔質表面からの溶
出が起こり、長期にわたりエンドトキシン吸着能を保持
することが困難になる。また上記第4級アンモニウム塩
の脂肪族アルキル基の炭素原子総数が、40より多いと
疎水性が高すぎて、多孔質膜と接触する水に溶解してい
るエンドトキシンとの結合が起こりにくくなる。
【0014】この様な第4級アンモニウム塩としては、
トリデシルメチルアンモニウム塩、トリテトラデシルメ
チルアンモニウム塩、ジドデシルジメチルアンモニウム
塩などが挙げられる。アルキル基の炭素原子総数が22
〜40であり、かつ2つのアルキル基がメチル基である
第4級アンモニウム塩としては、ジデシルジメチルアン
モニウム塩、ジヘキサデシルジメチルアンモニウム塩な
どが挙げられる。
トリデシルメチルアンモニウム塩、トリテトラデシルメ
チルアンモニウム塩、ジドデシルジメチルアンモニウム
塩などが挙げられる。アルキル基の炭素原子総数が22
〜40であり、かつ2つのアルキル基がメチル基である
第4級アンモニウム塩としては、ジデシルジメチルアン
モニウム塩、ジヘキサデシルジメチルアンモニウム塩な
どが挙げられる。
【0015】また、上記の炭素原子数が10以上の脂肪
族アルキル基は、合成や品質管理の面から、管理の容易
な同一の炭素数を有するアルキル基であることが好まし
い。
族アルキル基は、合成や品質管理の面から、管理の容易
な同一の炭素数を有するアルキル基であることが好まし
い。
【0016】本発明に用いられる多孔質膜について説明
する。本発明に用いられる多孔質膜の材質は、一般に濾
過用途に用いられる多孔質膜用の材料のうち、膜表面に
疎水性部分を持つものであれば、特に限定されるもでは
なく、例えばポリアミド、ポリサルフォン、酢酸セルロ
ース、ポリフッ化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリ
プロピレン等があげられる。本発明に用いられる第4級
アンモニウム塩は、これらの多孔質膜構成ポリマーと、
疎水性部分が結合するが、疎水結合が弱いと、多孔質膜
と水性液体が接したときに、第4級アンモニウム塩が溶
出してしまう。このことから、多孔質膜を構成するポリ
マーとしては、ポリアミド系ポリマー、ポリサルフォン
系ポリマー及びセルロース系ポリマーが好ましい。これ
らポリマーは、該第4級アンモニウム塩との結合性が高
く、溶出が起こりにくいため好ましく用いられる。ポリ
アミド系ポリマーとしては、ナイロン6やナイロン6,
6のような脂肪族ポリアミドをはじめ、芳香族ポリアミ
ド、脂環族ポリアミド等があげられる。ポリサルフォン
系ポリマーとしては、ポリサルフォン、ポリエーテルサ
ルフォン、及びポリフェニルサルフォン等があげられ
る。セルロース系ポリマーとしては、酢酸セルロース、
ニトロセルロース、又はエチルセルロース等があげられ
る。これらの中でも、脂肪族ポリアミド、芳香族ポリア
ミド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、また
は酢酸セルロースポリマーが好ましい。上述した多孔質
の孔径は、特に制限されるものではないが、好ましく
は、0.5μm以下、より好ましくは、0.2〜0.5
μmである。
する。本発明に用いられる多孔質膜の材質は、一般に濾
過用途に用いられる多孔質膜用の材料のうち、膜表面に
疎水性部分を持つものであれば、特に限定されるもでは
なく、例えばポリアミド、ポリサルフォン、酢酸セルロ
ース、ポリフッ化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリ
プロピレン等があげられる。本発明に用いられる第4級
アンモニウム塩は、これらの多孔質膜構成ポリマーと、
疎水性部分が結合するが、疎水結合が弱いと、多孔質膜
と水性液体が接したときに、第4級アンモニウム塩が溶
出してしまう。このことから、多孔質膜を構成するポリ
マーとしては、ポリアミド系ポリマー、ポリサルフォン
系ポリマー及びセルロース系ポリマーが好ましい。これ
らポリマーは、該第4級アンモニウム塩との結合性が高
く、溶出が起こりにくいため好ましく用いられる。ポリ
アミド系ポリマーとしては、ナイロン6やナイロン6,
6のような脂肪族ポリアミドをはじめ、芳香族ポリアミ
ド、脂環族ポリアミド等があげられる。ポリサルフォン
系ポリマーとしては、ポリサルフォン、ポリエーテルサ
ルフォン、及びポリフェニルサルフォン等があげられ
る。セルロース系ポリマーとしては、酢酸セルロース、
ニトロセルロース、又はエチルセルロース等があげられ
る。これらの中でも、脂肪族ポリアミド、芳香族ポリア
ミド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、また
は酢酸セルロースポリマーが好ましい。上述した多孔質
の孔径は、特に制限されるものではないが、好ましく
は、0.5μm以下、より好ましくは、0.2〜0.5
μmである。
【0017】本発明において、該多孔質膜を被覆する第
4級アンモニウム塩の量は特に限定されるものではな
い。しかし、該多孔質膜がエンドトキシンの吸着能を十
分に発揮するためには、できるだけ多くの第4級アンモ
ニウム塩が被覆されている方がよいが、あまり多量に被
覆しても、エンドトキシン吸着能はその濃度に応じて上
がらず、該多孔質膜の内孔が閉塞することによる、膜の
濾過速度の低下が問題になる場合がある。このため、多
孔質膜表面に塗布する第4級アンモニウム塩の溶液濃度
は質量換算で0.01〜5%が好ましく、0.1〜3%
がさらに好ましく、該濃度であれば、エンドトキシン除
去用の多孔質膜としての水透過流束は、7,000〜1
2,000L/m2・時・kg・cm−2を保つことが
でき、エンドトキシン吸着能を十分に発揮することがで
きる。
4級アンモニウム塩の量は特に限定されるものではな
い。しかし、該多孔質膜がエンドトキシンの吸着能を十
分に発揮するためには、できるだけ多くの第4級アンモ
ニウム塩が被覆されている方がよいが、あまり多量に被
覆しても、エンドトキシン吸着能はその濃度に応じて上
がらず、該多孔質膜の内孔が閉塞することによる、膜の
濾過速度の低下が問題になる場合がある。このため、多
孔質膜表面に塗布する第4級アンモニウム塩の溶液濃度
は質量換算で0.01〜5%が好ましく、0.1〜3%
がさらに好ましく、該濃度であれば、エンドトキシン除
去用の多孔質膜としての水透過流束は、7,000〜1
2,000L/m2・時・kg・cm−2を保つことが
でき、エンドトキシン吸着能を十分に発揮することがで
きる。
【0018】該多孔質膜を組み込んで成るフィルターと
しては、公知の技術により形成されたフィルターであれ
ば特に限定されるものではない、例えば、ポリプロピレ
ンや、ポリカーボネート等の合成樹脂やステンレスから
成るカートリッジ内に該多孔質膜が載置され、溶着によ
り一体化されたことにより成るフィルターがあげられ
る。また該多孔質膜を襞状に折り、合成樹脂やステンレ
ス製のハウジング内に組み込まれたことにより成るフィ
ルターがあげられる。
しては、公知の技術により形成されたフィルターであれ
ば特に限定されるものではない、例えば、ポリプロピレ
ンや、ポリカーボネート等の合成樹脂やステンレスから
成るカートリッジ内に該多孔質膜が載置され、溶着によ
り一体化されたことにより成るフィルターがあげられ
る。また該多孔質膜を襞状に折り、合成樹脂やステンレ
ス製のハウジング内に組み込まれたことにより成るフィ
ルターがあげられる。
【0019】次に、本発明に用いられる第4級アンモニ
ウム塩を被覆してなる多孔質膜の製造法について、以下
に述べる。
ウム塩を被覆してなる多孔質膜の製造法について、以下
に述べる。
【0020】まず脂肪族アルキル基の炭素原子総数が2
2〜40であり、2つの脂肪族アルキル鎖が炭素数10
以上である第4級アンモニウム塩を有機溶媒に溶解す
る。
2〜40であり、2つの脂肪族アルキル鎖が炭素数10
以上である第4級アンモニウム塩を有機溶媒に溶解す
る。
【0021】溶解する有機溶媒は、多孔質膜に出来る限
り損傷を与えないものが良い。例えば、メタノール、エ
タノール、イソプロピルアルコール、或いはノルマルプ
ロピルアルコール等のアルコール系溶剤、テトラヒドロ
フラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、又はN−メチルピロリドン等があげ
られる。この中でも、特にメタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール等の炭素数の少ないアルコール系
溶剤が好ましい。
り損傷を与えないものが良い。例えば、メタノール、エ
タノール、イソプロピルアルコール、或いはノルマルプ
ロピルアルコール等のアルコール系溶剤、テトラヒドロ
フラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、又はN−メチルピロリドン等があげ
られる。この中でも、特にメタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール等の炭素数の少ないアルコール系
溶剤が好ましい。
【0022】この際に、第4級アンモニウム塩の析出が
発生する場合は、溶解可能な温度以上に溶液を加温し
て、完全に溶解した状態にする。次に、この溶液の中
に、多孔質膜を浸漬する。その際、多孔質膜を本発明に
用いられる第4級アンモニウム塩の溶液に浸漬する前
に、該第4級アンモニウム塩を溶解したものと同じ溶媒
に事前に浸漬しておくと、多孔質内部が溶媒で満たさ
れ、多孔質膜の内部に該第4級アンモニウム塩の溶液が
含浸しやすくなるので好ましい。その後、多孔質膜を該
第4級アンモニウム塩の溶液から取り出し、溶媒を完全
に揮発させて乾燥する。乾燥は室温でも、多孔質膜に影
響のない温度までの乾燥器に入れて行ってもよい。
発生する場合は、溶解可能な温度以上に溶液を加温し
て、完全に溶解した状態にする。次に、この溶液の中
に、多孔質膜を浸漬する。その際、多孔質膜を本発明に
用いられる第4級アンモニウム塩の溶液に浸漬する前
に、該第4級アンモニウム塩を溶解したものと同じ溶媒
に事前に浸漬しておくと、多孔質内部が溶媒で満たさ
れ、多孔質膜の内部に該第4級アンモニウム塩の溶液が
含浸しやすくなるので好ましい。その後、多孔質膜を該
第4級アンモニウム塩の溶液から取り出し、溶媒を完全
に揮発させて乾燥する。乾燥は室温でも、多孔質膜に影
響のない温度までの乾燥器に入れて行ってもよい。
【0023】本発明の多孔質膜は、主に医療用や食品工
業用、その他エンドトキシンの除去を行った純水が必要
なエンドトキシン吸着用途に用いられるが、該多孔質膜
を被覆する第4級アンモニウム塩は、例えば特開平11
−164882号公報に記載されているように、生体適
合性の高いことが認められており、上に述べた用途に問
題なく用いることができる。
業用、その他エンドトキシンの除去を行った純水が必要
なエンドトキシン吸着用途に用いられるが、該多孔質膜
を被覆する第4級アンモニウム塩は、例えば特開平11
−164882号公報に記載されているように、生体適
合性の高いことが認められており、上に述べた用途に問
題なく用いることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例にて説明するが、これ
はあくまでも本発明の代表的態様を例示するものであ
り、本発明はこれに限定されるものではない。また、特
に断りがない限り、「部」又は「%」は各々質量換算で
ある。
はあくまでも本発明の代表的態様を例示するものであ
り、本発明はこれに限定されるものではない。また、特
に断りがない限り、「部」又は「%」は各々質量換算で
ある。
【0025】実施例にて行った試験方法の詳細は以下の
通りである。 1.膜の濾過試験方法〜水の透過流束 濾過器として、ザルトリウス社製の限外濾過試験装置S
M−165−26を使用し、蒸留水を使用し、圧力98
キロパスカル(kPa)、温度25℃の条件で水を濾過
させ、膜の水透過量を測定した。濾過測定時間は濾過開
始5分後から5分間とした。
通りである。 1.膜の濾過試験方法〜水の透過流束 濾過器として、ザルトリウス社製の限外濾過試験装置S
M−165−26を使用し、蒸留水を使用し、圧力98
キロパスカル(kPa)、温度25℃の条件で水を濾過
させ、膜の水透過量を測定した。濾過測定時間は濾過開
始5分後から5分間とした。
【0026】2.エンドトキシン吸着能の試験方法〜多
孔質膜浸漬試験 コントロールスタンダードエンドトキシン(E.col
i UKT−B株由来、和光純薬製)を注射用水に完全
に溶解し、3EU/mlの溶液を作成した。さらに注射
用水で、この溶液を5倍(0.6EU/ml)、10倍
(0.3EU/ml)、15倍(0.2EU/ml)に
希釈した。この希釈溶液それぞれ100mlに10cm
2の多孔質膜を浸漬した。室温で2時間溶液を攪拌し、
その後多孔質膜を取り出した。この溶液のエンドトキシ
ン濃度を測定し、多孔質膜によるエンドトキシン吸着能
を測定した。エンドトキシン濃度の測定には、エンドト
キシン測定キット「リムルスHS−J シングルテスト
ワコー」(和光純薬製)を使用し、転倒試験によるゲル
化時間比較法により測定した。測定結果は、3段階表示
で表し、「+」は陽性で、完全にゲル化した場合、
「±」は擬陽性であり、ややゲル化した場合、「−」は
陰性であり、ゲル化しなかったことを示す。
孔質膜浸漬試験 コントロールスタンダードエンドトキシン(E.col
i UKT−B株由来、和光純薬製)を注射用水に完全
に溶解し、3EU/mlの溶液を作成した。さらに注射
用水で、この溶液を5倍(0.6EU/ml)、10倍
(0.3EU/ml)、15倍(0.2EU/ml)に
希釈した。この希釈溶液それぞれ100mlに10cm
2の多孔質膜を浸漬した。室温で2時間溶液を攪拌し、
その後多孔質膜を取り出した。この溶液のエンドトキシ
ン濃度を測定し、多孔質膜によるエンドトキシン吸着能
を測定した。エンドトキシン濃度の測定には、エンドト
キシン測定キット「リムルスHS−J シングルテスト
ワコー」(和光純薬製)を使用し、転倒試験によるゲル
化時間比較法により測定した。測定結果は、3段階表示
で表し、「+」は陽性で、完全にゲル化した場合、
「±」は擬陽性であり、ややゲル化した場合、「−」は
陰性であり、ゲル化しなかったことを示す。
【0027】3.エンドトキシン吸着能の測定〜濾過試
験 第4級アンモニウム塩を塗布した多孔質膜を用いてカー
トリッジフィルターを作成した。次にコントロールスタ
ンダードエンドトキシン(E,coli UKT−B株
由来、和光純薬製)を注射用水に完全に溶解し、3EU
/mlの溶液を500ml作成した。次に輸液用チュー
ブをエンドトキシン水溶液の入った注射用水ボトルに接
続し、その先に、ボトル内の水面との落差が1mになる
ようにカートリッジフィルターを接続した。接続後、毎
時500mlの流速で、エンドトキシン水溶液を落下さ
せ、多孔質膜内を濾過させた。濾液を回収し、濾過前後
のエンドトキシン濃度を測定した。測定は、エンドトキ
シン定量キット「エンドスペーシー」(生化学工業社
製)を使用した。
験 第4級アンモニウム塩を塗布した多孔質膜を用いてカー
トリッジフィルターを作成した。次にコントロールスタ
ンダードエンドトキシン(E,coli UKT−B株
由来、和光純薬製)を注射用水に完全に溶解し、3EU
/mlの溶液を500ml作成した。次に輸液用チュー
ブをエンドトキシン水溶液の入った注射用水ボトルに接
続し、その先に、ボトル内の水面との落差が1mになる
ようにカートリッジフィルターを接続した。接続後、毎
時500mlの流速で、エンドトキシン水溶液を落下さ
せ、多孔質膜内を濾過させた。濾液を回収し、濾過前後
のエンドトキシン濃度を測定した。測定は、エンドトキ
シン定量キット「エンドスペーシー」(生化学工業社
製)を使用した。
【0028】(実施例1)第4級アンモニウム塩被覆多
孔質膜の作成 不織布サポートを挟んだ3層膜状のナイロン製精密濾過
(MF)膜(CUNO製、平均孔径上層0.65μm、
下層0.2μm)をエタノールに10分間浸漬した。ま
た、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(ライオン
アクゾ社製、商品名:アーカード2HT−75)5部を
エタノール370部に溶解し、1%エタノール溶液を得
た。次に、該溶液にエタノールに浸漬しておいたナイロ
ンMF膜を浸漬させ室温で1時間攪拌した。その後、M
F膜を溶液から取り出し、室温で1時間乾燥させ、さら
に40℃の乾燥器内で5時間乾燥させ、多孔質膜Aを得
た。この多孔質膜Aの水透過流束を測定したところ、
7,500L/m2・時・kg・cm−2であった。
孔質膜の作成 不織布サポートを挟んだ3層膜状のナイロン製精密濾過
(MF)膜(CUNO製、平均孔径上層0.65μm、
下層0.2μm)をエタノールに10分間浸漬した。ま
た、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(ライオン
アクゾ社製、商品名:アーカード2HT−75)5部を
エタノール370部に溶解し、1%エタノール溶液を得
た。次に、該溶液にエタノールに浸漬しておいたナイロ
ンMF膜を浸漬させ室温で1時間攪拌した。その後、M
F膜を溶液から取り出し、室温で1時間乾燥させ、さら
に40℃の乾燥器内で5時間乾燥させ、多孔質膜Aを得
た。この多孔質膜Aの水透過流束を測定したところ、
7,500L/m2・時・kg・cm−2であった。
【0029】(実施例2)塩化ジステアリルジメチルア
ンモニウム2.5部をエタノール372.5部に溶解
し、0.5%エタノール溶液を得た。実施例1と同様
に、エタノールに浸漬しておいたMF膜を、この溶液に
浸漬し、実施例1と同様の処理を行い、多孔質膜Bを得
た。この多孔質膜の水透過流束は、9,000L/m2
・時・kg・cm−2であった。
ンモニウム2.5部をエタノール372.5部に溶解
し、0.5%エタノール溶液を得た。実施例1と同様
に、エタノールに浸漬しておいたMF膜を、この溶液に
浸漬し、実施例1と同様の処理を行い、多孔質膜Bを得
た。この多孔質膜の水透過流束は、9,000L/m2
・時・kg・cm−2であった。
【0030】(実施例3)塩化トリラウリルモノメチル
アンモニウム(ライオンアクゾ社製、商品名:アーカー
ド312−85)5部をエタノール395部に溶解し、
1%エタノール溶液を得た。実施例1と同様に、エタノ
ールに浸漬しておいたMF膜を、この溶液に浸漬し、実
施例1と同様の処理を行い、多孔質膜Cを得た。この多
孔質膜の水透過流束は、7,500L/m2・時・kg
・cm−2であった。
アンモニウム(ライオンアクゾ社製、商品名:アーカー
ド312−85)5部をエタノール395部に溶解し、
1%エタノール溶液を得た。実施例1と同様に、エタノ
ールに浸漬しておいたMF膜を、この溶液に浸漬し、実
施例1と同様の処理を行い、多孔質膜Cを得た。この多
孔質膜の水透過流束は、7,500L/m2・時・kg
・cm−2であった。
【0031】(比較例1)塩化ベンジルジメチルステア
リルアンモニウム1部をエタノール99部に溶解し、1
%エタノール溶液を得た。実施例1と同様に、エタノー
ルに浸漬しておいたMF膜を、この溶液に浸漬し、実施
例1と同様の処理を行い、多孔質膜Dを得た。この多孔
質膜の水透過流束は、9,000L/m2・時・kg・
cm−2であった。
リルアンモニウム1部をエタノール99部に溶解し、1
%エタノール溶液を得た。実施例1と同様に、エタノー
ルに浸漬しておいたMF膜を、この溶液に浸漬し、実施
例1と同様の処理を行い、多孔質膜Dを得た。この多孔
質膜の水透過流束は、9,000L/m2・時・kg・
cm−2であった。
【0032】(比較例2)実施例1で使用したものと同
じナイロンMF膜をエタノール中に浸漬し、1時間室温
にて攪拌した。その後、実施例1と同じ方法でMF膜を
乾燥させ、多孔質膜Eを得た。この多孔質膜の水透過流
束を測定したところ、10,000L/m2・時・kg
・cm−2であった。
じナイロンMF膜をエタノール中に浸漬し、1時間室温
にて攪拌した。その後、実施例1と同じ方法でMF膜を
乾燥させ、多孔質膜Eを得た。この多孔質膜の水透過流
束を測定したところ、10,000L/m2・時・kg
・cm−2であった。
【0033】(試験例1)エンドトキシン吸着能の測定
実施例1〜3で得られた多孔質膜A〜C、比較例1〜3
で得られた多孔質膜D、Eそれぞれについて、浸漬試験
によるエンドトキシン吸着能評価を行ったところ、表1
のような結果となり、多孔質Aが最も多くエンドトキシ
ンが吸着された。
で得られた多孔質膜D、Eそれぞれについて、浸漬試験
によるエンドトキシン吸着能評価を行ったところ、表1
のような結果となり、多孔質Aが最も多くエンドトキシ
ンが吸着された。
【0034】
【表1】
【0035】(実施例5)濾過試験によるエンドトキシ
ン吸着能の測定 実施例1〜3で得られた多孔質膜A〜C、比較例1、2
で得られた多孔質膜D、Eそれぞれについて、濾過試験
によるエンドトキシン吸着能を測定したところ、表2の
ような結果となった。
ン吸着能の測定 実施例1〜3で得られた多孔質膜A〜C、比較例1、2
で得られた多孔質膜D、Eそれぞれについて、濾過試験
によるエンドトキシン吸着能を測定したところ、表2の
ような結果となった。
【0036】
【表2】
【0037】(実施例6)第4級アンモニウム塩固定の
評価試験 実施例1〜3で得られた多孔質膜A〜C、比較例1、2
で得られた多孔質膜Dのそれぞれを用いて、カートリッ
ジフィルターを作成した。次に1リットルの生理食塩水
ボトルに輸液用チューブを接続し、その先に、ボトル内
の水面との差が落差1mになるようにカートリッジフィ
ルターを接続した。接続後、毎時500mlの流速で、
生理食塩水を落下させ、多孔質膜内を通過させた。その
通過した液をフラスコに回収し、密栓後、よく攪拌し
て、液の様子を目視にて確認した。多孔質膜A〜Cの通
過液は何も変化はなく通過液への溶出が認められなかっ
た。一方、多孔質膜Dの通過液は、かなりの泡立ちが起
こり、第4級アンモニウム塩が通過液中への溶出が認め
られた。
評価試験 実施例1〜3で得られた多孔質膜A〜C、比較例1、2
で得られた多孔質膜Dのそれぞれを用いて、カートリッ
ジフィルターを作成した。次に1リットルの生理食塩水
ボトルに輸液用チューブを接続し、その先に、ボトル内
の水面との差が落差1mになるようにカートリッジフィ
ルターを接続した。接続後、毎時500mlの流速で、
生理食塩水を落下させ、多孔質膜内を通過させた。その
通過した液をフラスコに回収し、密栓後、よく攪拌し
て、液の様子を目視にて確認した。多孔質膜A〜Cの通
過液は何も変化はなく通過液への溶出が認められなかっ
た。一方、多孔質膜Dの通過液は、かなりの泡立ちが起
こり、第4級アンモニウム塩が通過液中への溶出が認め
られた。
【0038】
【発明の効果】本発明により安全性が高く、かつ高いエ
ンドトキシン吸着能を示す多孔質膜、特にエンドトキシ
ン吸着用多孔質膜及びそれを組み込んでなるフィルター
を提供することができる。
ンドトキシン吸着能を示す多孔質膜、特にエンドトキシ
ン吸着用多孔質膜及びそれを組み込んでなるフィルター
を提供することができる。
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
B01D 71/68 B01D 71/68
B01J 20/26 B01J 20/26 H
C08J 9/36 CEZ C08J 9/36 CEZ
// C08L 101:00 C08L 101:00
Fターム(参考) 4C077 AA12 BB03 CC06 EE01 KK11
LL02 LL12 MM03 NN14 NN15
PP02 PP13
4D006 GA02 HA72 HA77 HA80 HA95
MA03 MA06 MB14 MC11 MC45
MC54 MC55 MC62 MC78X
NA10 NA45 NA60 NA62 PB12
PB54 PC42 PC45
4F074 AA02 AA24 AA38 AA70 AA71
AA87 AD13 AF03 CE15 CE35
CE98 DA43
4G066 AC26C AC31C AD06B BA03
CA54 DA07
Claims (8)
- 【請求項1】 各々独立な4つの脂肪族アルキル基を有
し、該脂肪族アルキル基の炭素原子総数が22〜40で
あり、かつ少なくとも2つの脂肪族アルキル鎖が炭素数
10以上である水に不溶な第4級アンモニウム塩を多孔
質膜表面の少なくとも一部に被覆してなる多孔質膜。 - 【請求項2】 脂肪族アルキル基のうち2つが同一の炭
素数であって該炭素数が10以上である請求項1に記載
の多孔質膜。 - 【請求項3】 脂肪族アルキル基のうちの2つがメチル
基であり、かつ脂肪族アルキル基のうち2つが炭素数1
0以上の脂肪族アルキル基である請求項1又は2に記載
の多孔質膜。 - 【請求項4】 多孔質膜を構成するポリマーが、ポリア
ミド系、ポリサルフォン系、又はセルロース系である請
求項1〜3のいずれか一項に記載の多孔質膜。 - 【請求項5】 エンドトキシン吸着用多孔質膜である請
求項1〜4のいずれか一項に記載の多孔質膜。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項に記載の多
孔質膜を組み込んで成るフィルター。 - 【請求項7】 各々独立な4つの脂肪族アルキル基を有
し、アルキル基の炭素原子総数が22〜40であり、少
なくとも2つの脂肪族アルキル鎖が炭素数10以上であ
る水に不溶な第4級アンモニウム塩を、有機溶媒に溶解
させ、その溶液に多孔質膜を接触させ、溶液を乾燥除去
することにより、多孔質表面の少なくとも一部に被覆さ
せる多孔質膜の製造方法。 - 【請求項8】 有機溶媒がアルコール、テトラヒドロフ
ラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、又はN−メチルピロリドンである請求
項7に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001196461A JP2003010655A (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 多孔質膜及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001196461A JP2003010655A (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 多孔質膜及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003010655A true JP2003010655A (ja) | 2003-01-14 |
Family
ID=19034273
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001196461A Pending JP2003010655A (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 多孔質膜及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003010655A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009112927A (ja) * | 2007-11-05 | 2009-05-28 | Japan Organo Co Ltd | 分離膜の改質方法、その方法により改質された分離膜、改質薬品、ならびに分離膜の改質に用いる装置 |
| JP2009540903A (ja) * | 2006-06-22 | 2009-11-26 | ガンブロ・ルンディア・エービー | 医学的な使用のための支持体を処理するための陽イオン性ポリマーのコロイド懸濁液の使用 |
| JP2013510888A (ja) * | 2009-12-08 | 2013-03-28 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 多孔質溶解性固体基材及びカチオン性界面活性剤コンディショナー材料 |
-
2001
- 2001-06-28 JP JP2001196461A patent/JP2003010655A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009540903A (ja) * | 2006-06-22 | 2009-11-26 | ガンブロ・ルンディア・エービー | 医学的な使用のための支持体を処理するための陽イオン性ポリマーのコロイド懸濁液の使用 |
| JP2009112927A (ja) * | 2007-11-05 | 2009-05-28 | Japan Organo Co Ltd | 分離膜の改質方法、その方法により改質された分離膜、改質薬品、ならびに分離膜の改質に用いる装置 |
| JP2013510888A (ja) * | 2009-12-08 | 2013-03-28 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 多孔質溶解性固体基材及びカチオン性界面活性剤コンディショナー材料 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20050810 |