JP2003011943A - キャップを開封しやすい形状を有するガラスびん - Google Patents
キャップを開封しやすい形状を有するガラスびんInfo
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Abstract
いびん形状を有するガラスびんを提供する。 【解決手段】 びん胴部にくびれ部を設け、びん
の満量容量が200〜1,000ml、びん本体の高さ
が70〜200mm、胴径が60〜100mm、くびれ
部の径が48〜80mm、口外径が50〜85mm、胴
径とくびれ部の径との比が0.80〜0.95、くびれ
部の幅が15〜35mmとして、人間工学的に人が握り
やすく力を入れやすい最適な数値になるようびん形状を
設計した。これにより、ガラスびんが手にフィットして
握りやすいため、キャップを開けるときに力を入れやす
く、キャップを開封しやすい。
Description
やすいような形状を有するガラスびん、特にびん胴部に
くびれ部を有するガラスびんに関する。
においては、内容物がびんからこぼれることがないよう
に金属製あるいはプラスチック製等のキャップによって
びん口部が密封されている。このキャップは、一度開封
した後も随時口部を密閉できるように、通常、ねじ部が
設けられた口部外周に螺合するような構造になってい
る。したがって、キャップを開けるときは、片手でびん
を握り、もう一方の手でキャップを握って、双方の手を
各々逆方向にねじってキャップを開封するのが通常の方
法である。このようなびんにおいて、従来のびん胴部の
形状はびんの上方部、中央部、下方部のいずれも同じ太
さのストレートびんが主流であった。
キャップを開封するとき、特に商品を購入した後初めて
開封するときには、一般的にキャップは固く閉められて
おり、しかもガラスびんはびん表面が滑りやすいため、
ストレート形状のびんでは力を入れにくく、キャップを
開封するのが困難であった。そこで、本発明は、握りや
すくキャップを開封しやすいようなびん形状を有するガ
ラスびんを提供することを課題とする。
プを螺合してびん本体を密封するガラスびんにおいて、
水平断面が略円形の丸びんであり、びん胴部にくびれ部
を有し、びんの満量容量が200〜1,000ml、び
ん本体の高さが70〜200mm、胴径が60〜100
mm、くびれ部の径が48〜80mm、口外径が50〜
85mm、胴径とくびれ部の径との比が0.80〜0.
95、くびれ部の幅が15〜35mmであることを特徴
とするガラスびんである。
て、びん胴部を持つ手の指がくびれ部にフィットして胴
部をしっかりとにぎることが可能となるため、キャップ
を開封するときに力を入れやすい。また、前記くびれ部
には凹凸加工を設けることが望ましい。これにより指が
一層滑りにくくなり、より安定して力を加えられるよう
になるからである。凹凸加工には、例えば、手が痛くな
らない程度に浅くくびれ部の幅方向に対して縦や斜めに
彫り模様を施すことや、また、くびれ部のびん表面を梨
地加工することなどがある。もちろん、凹凸加工の方法
はこれらに限定されるものではなく、要するに、指への
引っかかりができて滑りにくくなるものであれば良い。
であるのは、199ml以下のびんでは必然的にびん本
体の高さが低くなり、びん胴部が細くなる上に、くびれ
部を設けると内容物を表示するラベルを貼る面がごくわ
ずかになってしまい、実用的でないからである。また、
くびれ部が細くなりすぎて、かえって力が入れにくくな
るからである。一方、1,001ml以上のびんでは必
然的にびん本体の高さが高くなり、びん胴部が太くなる
ので、くびれ部を設けてもラベルを貼る面は確保できる
が、後述するように力を入れやすい握り幅との関係上、
びんが太くなりすぎて力が入れにくくなってしまい好ま
しくないからである。
るのは、上記したように、高さが69mm以下のびんで
は低すぎて、びん胴部にくびれ部を設けた上で胴部のそ
の他の場所にラベル面を確保するのは難しくなってしま
うからであり、一方、高さが201mm以上のびんでは
高すぎて、スプーンやジャムナイフを使って、特にびん
の底や中央から下の方に残った内容物をすくい出すこと
が難しくなってしまうからである。
るのは、くびれ部はキャップを開封するときに握って力
を入れやすくするために設けたものであるので、人の握
力とにぎり幅の関係から握りやすい径に限定したもので
ある。というのも、人間工学的に人が力を入れやすいに
ぎり幅というのは決まっているからである。人間工学に
よる根拠として、握力と握り幅の関係について表1に示
す。これは、『人間工学基準数値数式便覧』(1992
年4月発行)を参考にしたものである。表1の上の表
は、握力と握り幅との関係を数値で表したもので、下の
グラフはこれをグラフに表したものである。握力は、最
大値を100とした場合の相対値として表している。こ
の表1によると、握力は男性・女性ともに握り幅が55
mmのときに最大値がでている。最大値がでた55mm
の握力を100%とした場合に、80%以上の握力がで
た握り幅を人が力を入れやすい握り幅とした。すなわ
ち、くびれ部の径の上限を80mmとしたのは、男女と
もに80%以上の握力がでた握り幅の限界値だからであ
り、これ以上径が大きいと力を入れにくくなるからであ
る。一方、くびれ部の径の下限を48mmとしたのは、
これよりも径が小さくても80%以上の握力は出ている
が、47mm以下だとスプーンに内容物をのせた状態で
くびれ部を通しにくくなってしまうからである。
が0.80〜0.95であるのは、胴径とくびれ部の径
との差がこれ以上あると胴部とくびれ部の段差が大きく
なって握りにくいため力が入りにくく、また逆に、差が
これ以下になるとくびれ部を設けたことによる効果、す
なわち、力を入れやすくキャップを開封し易いという効
果が期待できなくなるからである。
あるのは、くびれ部の径を上記のように人間工学上人が
力を入れやすい握り幅にし、このくびれ部の径と胴径と
の比を上記のようにくびれ部の効果をより発揮しうるよ
うな値にしたことによるものである。
以上口部の径が小さいびんでは内容物をスプーンですく
い出しにくくなってしまい、実用的ではないからであ
る。また逆に、これ以上口部の径が大きいびんではキャ
ップを手のひらに収め持つことができなくなり、キャッ
プを開けにくくなるからである。
るのは、びんをしっかりと握れるように、くびれ部はそ
こに指がフィットする幅で設ける必要があることから、
指の幅との関係から限界づけたものである。すなわち、
びん胴部に設けられたくびれ部は通常親指と人差し指で
握られることが多いため、一番太い指である親指がフィ
ットするような幅であることが必要だからである。人間
工学の統計によれば(参考文献『日本人の人体計測デー
タ』(1997年10月発行)、表2に示すように、日
本人の親指の幅の平均値は、19.1mmである。くび
れ部の幅は、この親指幅に、びんの大きさとの釣り合い
やラベル面の確保等を考慮して若干の幅を持たせた数値
である。くびれ部の幅がこれ以上狭くては指がぴったり
とフィットしないので力が入りにくくなってしまい、逆
にこれ以上広くては、くびれ部としての役割を果たさな
いからである。ここで、くびれ部の幅とは、図7に示す
ように、両側の内向きR部分(p)の終点(P点)間の
距離(H4)をいう。
くびれ部が口部端から25〜45mmの位置から底部に
向かって始まっているものであるのは、びん胴部の高さ
が比較的高いびんはびん胴部に握るスペースがあること
から、胴部を持つ場合が多いため、口部近くの胴部にく
びれ部を設けた方がキャップに近くて力を入れやすいた
めである。また、びん胴部の高さが74mm未満であっ
て、くびれ部が底部端から30〜40mmの位置から底
部に向かって始まるものであるのは、びん胴部の高さが
比較的低いびんはびん胴部に握るスペースがなく胴部を
しっかりと持つことができないことから底部を手のひら
にのせて持つことが多く、したがって、底部近くの胴部
にくびれ部を設けた方がしっかりびん本体を握れるので
キャップを開封しやすいからである。ここで、びん胴部
の高さを74mmを基準として分けているのは、表3に
示すように、上記した『日本人の人体計測データ』によ
れば、びん胴部を握る人差し指から小指までの幅(手
幅)の平均値は、74.0mmだからである。このよう
に、びん胴部がこれ以上の高さがあれば口部付近の胴部
にくびれ部を設けた方が、キャップを開ける手とびんを
握る手の距離が近いためキャップを開封しやすくなる点
で良く、反対に、これ以下の高さしかなければ胴部を握
ってキャップを開けることが困難なので、底部付近にく
びれ部を設けた方が底部をしっかり握れ、キャップを開
封しやすくなって良い。上記のびん胴部の高さとは、図
1及び図2に示すように、びん底部からびん肩部の始点
(口部に向かって縮径をはじめる点)までの高さ(H
5)をいう。
いは底部側かどちらかに設ける必要がある。なぜなら、
びん胴部には、上述したように内容物の商品名、原材
料、製造元などを表示するためのラベルを貼り付けなけ
ればならず、その面積を確保するためには、くびれ部を
びん胴部に設ける位置に制限があるからである。すなわ
ち、ラベルはできるだけ大きいものの方が宣伝効果・販
売促進のためには望ましいため、びん胴部の中央付近に
くびれ部を設けることは実用的ではないからである。
くびれ部が口部端から25〜45mmの間隔を開けては
じまることとしたのは、くびれ部を握る手の親指及び人
差し指と、キャップを握る手の親指との距離は、少し間
隔があいていた方がより力を入れやすいため、くびれ部
の始点と口部端との間隔は親指の幅よりも太い幅が必要
となるからである。すなわち、くびれ部の始点と口部端
との間隔が上記以下であるとキャップとくびれ部の間隔
が狭すぎて力を入れにくくなってしまい、また逆に上記
以上であるとキャップとくびれ部の間隔が広すぎてこれ
もまた両手が離れすぎてしまい力を入れにくくなってし
まうからである。
合に、くびれ部が底部端から30〜40mmの間隔を開
けてはじまることとしたのは、上述のように背の低いび
んは胴部ではなく底部を持つことが多く、びん底部を持
つ場合にはびんを下から支え持つ格好になるので、ほぼ
5本の指の腹がくびれ部に収まるようにくびれ部を設け
る必要があるからである。したがって、指先から第2関
節までの長さを中心に、底部端からくびれ部の始点まで
の間隔を限定した。上記『日本人の人体計測データ』に
よれば、人間工学的に中指の指先から第2関節までの長
さ(中指第2節長)の平均値は、表4に示すように、男
女、年齢別の各平均値がほぼ30〜40mmであること
から、くびれ部をこの数値にするとちょうど持ち手の指
の腹がくびれ部にフィットすることになり、キャップを
開封しやすくなる。
いて本発明を詳細に説明する。図1は実施例のびん胴部
の比較的高いびん(高びん)の側面図であり、図2は実
施例のびん胴部の比較的低いびん(低びん)の側面図で
ある。図4は実施例のガラスびん(高びん)の握り方の
説明図である。図5〜7は実施例のガラスびん(低び
ん)の握り方〜の説明図である。
はすべて円形で、丸びんである。
容量が583ml、びん本体の高さ(H1)が114m
m、胴径(D1)が72mm、くびれ部の径(D2)が
63.5mm、口外径(D3)が59.9mm、胴径と
くびれ部の径との比が0.88、くびれ部の幅(H4)
が19mmである。また、くびれ部は口部端から28m
mの位置から底部に向かって始まっている(H2)。こ
れは、この実施例の高びんはびん胴部の高さ(H5)が
89.5mmあり、上述のように持ち手の4本の指が収
まるので胴部を握ってキャップを開封する場合が多いと
考えられるため、口部付近の胴部にくびれ部を設けてい
る。
容量が577ml、びん本体の高さ(H1)が99m
m、胴径(D1)が78mm、くびれ部の径(D2)が
72mm、口外径(D3)が59.9mm、胴径とくび
れ部の径との比が0.92、くびれ部の幅(H4)が1
9mmである。また、くびれ部は底部端から30mmの
位置から底部に向かって始まっている(H3)。これ
は、この実施例の低びんはびん胴部の高さ(H5)が7
1.5mmと比較的低く、胴部には4本の指が収まらな
い場合があり、かつ、胴径あるいはくびれ部の径が比較
的太いので胴部を握ると力が入りにくくなることから、
底部を持つ場合も多いと考えられるため、底部付近の胴
部にくびれ部を設けている。
も、くびれ部には凹凸加工を施している。図3に示すよ
うに、高びんにはくびれ部の外周にナナメの薄い彫り模
様を等間隔に刻み入れており、図4〜6に示すように、
低びんにはくびれ部の外周にタテの薄い彫り模様を等間
隔に刻み入れている。これにより、くびれ部を握る指の
ひっかかりとなって、より一層持つ手に力を入れやすく
なる。
らを握るのがよりキャップを開けやすいかについて、簡
単なアンケートを行った。これには、実施例の高びんと
低びんと同じ寸法のストレートびんを用いて、男女各1
0名に、高びんと低びんのそれぞれについて「胴部」と
「底部」のどちらを持つ方が開けやすいかを聞いた。そ
の結果、高びんの場合は「胴部」を選んだ人が16名、
「底部」を選んだ人が4名であったのに対し、低びんの
場合は「胴部」を選んだ人は4名、「底部」を選んだ人
は16名であった。これにより、比較的高さのあるびん
は胴部に握るスペースがあるため胴部を持ち、比較的低
いびんで、かつ、胴径が太い場合は胴部に握るスペース
もなく胴部は太くて持ちにくいので底部を持つことが確
認できた。
は口部付近の胴部にくびれ部を設け、胴部に握るスペー
スがないびんは底部付近の胴部にくびれ部を設けるの
が、くびれ部を握ることによりキャップを開けやすくす
るという効果をより一層発揮することになる。したがっ
て、実施例の高びんには口部付近の胴部にくびれ部を設
け、実施例の低びんには底部付近の胴部にくびれ部を設
けている。
示す。図3にあるように、実施例の高びんのキャップを
開封するときのびん胴部の握り方は、くびれ部に持ち手
の親指と人差し指がフィットするようににぎるのが一般
的である。これに対して低びんのキャップを開封すると
きのびん胴部の握り方は、上記の高びんの握り方と同様
にくびれ部に親指と人差し指をフィットさせてにぎる握
り方と、びん胴部を握り、結果的にくびれ部に薬指を
フィットさせてにぎる握り方と、また、低びん特有の
握り方として、びんの底部を手のひらにのせて、くびれ
部には5本の指の腹がフィットするように握る握り方
とがある。これを図4〜6に示す。
のびんの形状がキャップを開封しやすいものになってい
るか検証するため、さらなるアンケートを実施した。実
施例の高びん、低びん、およびこれらと同じ寸法でくび
れ部のないストレートびんの高びん、低びんとの中で、
いずれのびんが最も持ちやすく力が入れやすいかについ
て、男性・女性各50名に試行してもらいその結果を聞
いた。アンケートは一人につき、力の入りやすい順に1
位と2位の2つのびんを選んでもらい、集計は1位を2
点とし、2位を1点として計算した。この結果を表5に
示す。
が、表5に示されるように、123点の「くびれ部」を
有する高びんであり、その次に99点の「くびれ部」を
有する低びんであった。これにより、びんにくびれ部を
設けた方がストレートびんよりも力を入れやすく、キャ
ップを開封しやすいということが確認できた。
ことにより、また、びんの満量容量、びんの高さ、胴
径、前記くびれ部の径、くびれ部の幅、胴径とくびれ部
の径との比など、人間工学的に人が握りやすく力を入れ
やすい最適な数値を検討して設計したことにより、びん
を握りやすく力を入れやすくなり、キャップを開封する
困難性が減少し、キャップを開封しやすいびん形状とな
った。
Claims (4)
- 【請求項1】口部にキャップを螺合してびん本体を密封
するガラスびんにおいて、水平断面が略円形の丸びんで
あり、びん胴部にはくびれ部を有し、びんの満量容量が
200〜1,000ml、びん本体の高さが70〜20
0mm、胴径が60〜100mm、くびれ部の径が48
〜80mm、口外径が50〜85mm、胴径とくびれ部
の径との比が0.80〜0.95、くびれ部の幅が15
〜35mmであることを特徴とするガラスびん - 【請求項2】請求項1記載のガラスびんにおいて、びん
胴部の高さが74mm以上であって、前記くびれ部が口
部端から25〜45mmの位置から底部に向かって始ま
ることを特徴とするガラスびん - 【請求項3】請求項1記載のガラスびんにおいて、びん
胴部の高さが74mm未満であって、前記くびれ部が底
部端から30〜40mmの位置から底部に向かって始ま
ることを特徴とするガラスびん - 【請求項4】請求項1、2又は3記載のガラスびんにお
いて、前記くびれ部に凹凸加工を設けたことを特徴とす
るガラスびん
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2001202136A JP4931097B2 (ja) | 2001-07-03 | 2001-07-03 | キャップを開封しやすい形状を有するガラスびん |
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Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003011943A true JP2003011943A (ja) | 2003-01-15 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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