JP2003012230A - 束線装置 - Google Patents

束線装置

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JP2003012230A
JP2003012230A JP2001201051A JP2001201051A JP2003012230A JP 2003012230 A JP2003012230 A JP 2003012230A JP 2001201051 A JP2001201051 A JP 2001201051A JP 2001201051 A JP2001201051 A JP 2001201051A JP 2003012230 A JP2003012230 A JP 2003012230A
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Takeo Fukuda
武雄 福田
Takeo Arai
竹夫 新井
Hirobumi Shin
博文 新
Kazuaki Igarashi
和明 五十嵐
Yasuhiro Endo
康浩 遠藤
Akira Kato
晃 加藤
Hiroyuki Kikuchi
博幸 菊池
Mitsuyoshi Takao
充良 高尾
Munenori Tsukamoto
宗紀 塚本
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置構成が複雑化することを防いで、束線を
なす複数の線材の各張力を容易に同等の値に設定する。 【解決手段】 束線装置10を、一本の線材Wを供給す
る単一のボビン11と、滑車部12と、線材固定部13
と、制御用線材固定部14と、巻上げ部15と、制御用
線材CWの張力を調整する張力調整部16と、線材W
(線材W1,…,Wn)を束ねる束線部17とを備えて
構成した。滑車部12を、複数対の静滑車21a,…,
24bと、複数対の動滑車25a,…,29bとを備え
て構成した。一本の線材Wを、一方の動滑車25a,
…,29aと一方の静滑車21a,…,24aとに交互
に掛け渡し、先端部を線材固定部13に固定した。制御
用線材CWを、他方の動滑車25b,…,29bと他方
の静滑車21b,…,24bとに交互に掛け渡し、一端
部を制御用線材固定部14に固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばマグネット
コイル等の線材を束ねて、巻線機へ供給する束線装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電動機のマグネットコイル等の複
数の線材を束ねて束線を形成し、この束線を巻線機へ供
給する束線装置としては、例えば、図10に示すよう
に、束線とされる複数本の各線材2,…,2を供給する
複数のボビン3,…,3と、各ボビン3,…,3から供
給される線材2,…,2の張力を調整する複数の張力調
整器4,…,4とを備えた束線装置1が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術の一例に係る束線装置1によれば、束線をな
す複数本の線材2,…,2毎に個別の張力調整器4,
…,4を備える必要があり、装置の構成が複雑化すると
いう問題が生じる。しかも、各張力調整器4,…,4毎
に独立して張力調整を行う必要があるため、複数の線材
2,…,2の各張力を同等の値に設定するために煩雑な
手間がかかるという問題が生じる。また、一本の線材
2,…,2毎に張力を調整する張力調整器4,…,4で
は、線材2,…,2の被覆等に破損が生じる場合があ
る。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、装置構成が複雑化することを防いで、束線をなす複
数の線材の各張力を容易に同等の値に設定することが可
能な束線装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して係る
目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の束線
装置は、所定間隔をおいて配置された一対の静滑車(例
えば、後述する実施の形態における静滑車21a,21
b,…,24a,24b)と、前記一対の静滑車の間を
移動可能に配置された複数の一対の動滑車(例えば、後
述する実施の形態における動滑車25a,25b,…,
29a,29b)と、単一のボビン(例えば、後述する
実施の形態におけるボビン11)から供給された一本の
線材(例えば、後述する実施の形態における線材W)
と、前記一対の動滑車の一方(例えば、後述する実施の
形態における一方の動滑車25a,…,29a)と前記
一対の静滑車の一方(例えば、後述する実施の形態にお
ける一方の静滑車21a,…,24a)とに交互に掛け
渡された前記線材の先端部を固定する線材固定部(例え
ば、後述する実施の形態における線材固定部13)と、
前記一対の動滑車の他方(例えば、後述する実施の形態
における他方の動滑車25b,…,29b)と前記一対
の静滑車の他方(例えば、後述する実施の形態における
他方の静滑車21b,…,24b)とに交互に掛け渡さ
れる制御用線材(例えば、後述する実施の形態における
制御用線材CW)と、前記制御用線材の一方の端部を固
定する制御用線材固定部(例えば、後述する実施の形態
における制御用線材固定部14)と、前記制御用線材を
供給すると共に前記制御用線材の他方の端部を巻き取り
可能な制御用線材供給部(例えば、後述する実施の形態
における巻上げ部15)とを備えたことを特徴としてい
る。
【0006】上記構成の束線装置によれば、単一のボビ
ンから供給された一本の線材は、一対の動滑車の一方と
一対の静滑車の一方とに交互に掛け渡されることで、こ
れらの動滑車と静滑車との間で複数本とされる。ここ
で、制御用線材供給部によって、一対の動滑車の他方と
一対の静滑車の他方とに交互に掛け渡された制御用線材
を巻き取ることによって、一対の動滑車の一方と一対の
静滑車の一方との間の間隔を大きくすることができる。
これに伴い、動滑車と静滑車との間で複数本とされた線
材の長さが所望の長さになるまで、単一のボビンから一
本の線材を引き出すことができる。この場合には、例え
ば制御用線材の張力を調整するための張力調整器を、1
つだけ備えることによって、複数本とされた線材の各張
力を同等の値に設定することができ、装置構成が複雑化
することを防止しつつ、複数本の線材の張力調整を容易
に行うことができる。しかも、対をなす動滑車および静
滑車の個数を増やすだけで、同等の長さおよび張力を有
する所望の本数の線材を容易に得ることができる。
【0007】さらに、請求項2に記載の本発明の束線装
置は、前記一対の動滑車の一方と前記一対の静滑車の一
方とに交互に掛け渡されることによって前記動滑車と前
記静滑車との間で複数本とされた前記線材を束ねて束線
(例えば、後述する実施の形態における束線BW)を形
成する束線部(例えば、後述する実施の形態における束
線部17)と、前記束線を切断する切断部(例えば、後
述する実施の形態における切断機)とを備えたことを特
徴としている。
【0008】上記構成の束線装置によれば、制御用線材
を巻き取ることによって所望の長さまで引き出された複
数本の線材を束線部にて束ねることによって、所望の長
さの束線を容易に得ることができる。さらに、複数本の
線材を、例えば適宜のクランプ用部材等によって束ねた
後に切断し、形成された束線の先端部を、例えば電動機
のコイルを形成する巻線機等に供給し、所定の巻き始め
位置に移動させることで、巻き線作業を容易に行うこと
ができる。
【0009】さらに、請求項3に記載の本発明の束線装
置では、前記複数の一対の動滑車は、前記一対の静滑車
の間を一対の動滑車毎に独立に移動可能とされたことを
特徴としている。上記構成の束線装置によれば、例えば
巻線機等に束線が供給されて巻き線作業が行われるとき
に、束線の巻かれ方(巻かれるときの経路)等に応じて
束線を構成する各線材の長さ方向にずれが生じた場合で
あっても、各線材が掛け渡されている各動滑車が互いに
独立に移動することで、この長さ方向のずれを吸収する
ことができる。これにより、例えば各線材が弛んでしま
ったり、例えば引き延ばされる等のように、各線材の張
力が相違してしまうことを防止することができ、例えば
電動機のコイル等を形成する際の占積率の向上と、周長
の均一化を向上させることができる。
【0010】さらに、請求項4に記載の本発明の束線装
置では、前記一対の静滑車の一方の静滑車は、該静滑車
に掛け渡された前記線材に張力を付与するための調整用
滑車(例えば、後述する実施の形態における調整用滑車
55)を備えたことを特徴としている。上記構成の束線
装置によれば、例えば動滑車が相対的に高速に移動する
ことに伴って、線材の引き出し等が高速に行われる場合
であっても、線材に弛み等が発生することを防止して、
所望の張力を容易に維持することができる。
【0011】さらに、請求項5に記載の本発明の束線装
置は、前記切断部にて切断されてなる前記束線の切断端
部を巻線機へ移送する移送部(例えば、後述する実施の
形態においては、束線部17が兼ねる)を備えたことを
特徴としている。上記構成の束線装置によれば、切断部
にて切断されてなる束線の切断端部を、移送部によっ
て、例えば電動機のコイルを形成する巻線機等における
所定の巻き始め位置に移動させることで、巻き線作業を
容易に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の束線装置の一実施
形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は
本発明の一実施形態に係る束線装置10の構成図であ
り、図2は図1に示す束線部の側断面図である。本実施
の形態による束線装置10は、例えば電動機の電機子コ
イル等に利用される束線を形成するものであって、例え
ばマグネットワイヤー等の一本の線材Wを供給する単一
のボビン11と、滑車部12と、線材固定部13と、滑
車部12の移動を制御する制御用線材CWの一端を固定
する制御用線材固定部14と、制御用線材CWの送り出
しおよび巻上げを行う巻上げ部15と、制御用線材CW
の張力を調整する張力調整部16と、線材W(線材W
1,…,Wn)を束ねる束線部17とを備えて構成され
ている。
【0013】図1に示すように、滑車部12は、複数対
(例えば、4対)の静滑車21a,21b,…,24
a,24bと、複数対(例えば、5対)の動滑車25
a,25b,…,29a,29bとを備えて構成されて
いる。対をなす静滑車21a,21b,…,24a,2
4bのうち、一方の静滑車21a,…,24aは回転軸
Oaと同軸に配置されると共に各々の静滑車が独立して
回転できるように回転型の軸受等で軸支され、他方の静
滑車21b,…,24bは回転軸Obと同軸に配置され
ると共に各々の静滑車が独立して回転できるように回転
型の軸受等で軸支され、一方の静滑車21a,…,24
aと他方の静滑車21b,…,24b(回転軸Oaと回
転軸Ob)とは所定距離だけ離間して平行に配置されて
いる。対をなす動滑車25a,25b,…,29a,2
9bは、一対の動滑車毎(例えば、動滑車25a,25
b)に独立して、一方の静滑車21a,…,24aと他
方の静滑車21b,…,24bとの間(回転軸Oaと回
転軸Obとの間)に配置され、一方および他方の静滑車
の間を進退可能とされている。すなわち、対をなす動滑
車25a,25b(26a,26b,…,29a,29
b)の各回転軸Ma,Mbは、所定の距離だけ離間して
平行に配置された状態で、一体となるように連結部Mc
により接続されて動滑車部25(26,…,29)を成
している。そして、この動滑車部25(26,…,2
9)は、一方および他方の静滑車間において、静滑車の
回転軸Oa,Obに直交する方向に移動可能とされてい
る。
【0014】ここで、単一のボビン11から供給された
線材Wは、各動滑車部25,…,29の一方の動滑車2
5a,…,29aと一方の静滑車21a,…,24aと
に交互に掛け渡されている。すなわち、線材Wは、順
次、動滑車25a,静滑車21a,動滑車26a,…,
静滑車24a,動滑車29aに掛け渡され、先端部が線
材固定部13に固定されている。
【0015】また、各動滑車部25,…,29の移動を
制御するための制御用線材CWは、各動滑車部25,
…,29の他方の動滑車25b,…,29bと他方の静
滑車21b,…,24bとに交互に掛け渡されている。
すなわち、制御用線材CWは、順次、動滑車25b,静
滑車21b,動滑車26b,…,静滑車24b,動滑車
29bに掛け渡され、一端部が制御用線材固定部14に
固定されている。この制御用線材CWの他端部は、張力
調整部16を介して巻上げ部15に接続されている。こ
れにより、巻上げ部15から送り出される、または、巻
上げ部15に巻上げられる制御用線材CWは、張力調整
部16にて所定の張力を保つように設定された状態で滑
車部12に張設されている。
【0016】ここで、巻上げ部15によって制御用線材
CWを巻上げると、各動滑車部25,…,29の他方の
動滑車25b,…,29bと他方の静滑車21b,…,
24bとの間に掛け渡されている制御用線材CWの長さ
が短くされて、各動滑車部25,…,29は、他方の静
滑車21b,…,24bに向かい近接するように移動す
る。これに伴い、各動滑車部25,…,29の一方の動
滑車25a,…,29aと一方の静滑車21a,…,2
4aとの間に掛け渡されている線材W(つまり線材W
1,…,Wn、ただしnは任意の自然数であって、ここ
では例えばn=10である。)が所定の長さに到達する
までボビン11から線材Wが供給される。
【0017】束線部17は、各動滑車部25,…,29
の一方の動滑車25a,…,29aと一方の静滑車21
a,…,24aとの間に掛け渡されて複数本とされた線
材W(線材W2,…,Wn−1)と、静滑車24aと線
材固定部13との間に張設された線材W(線材Wn)
と、ボビン11から動滑車25aに掛け渡された線材W
(線材W1)とを束ねて束線BWを形成するものであ
り、例えば図2に示すように、断面視略V字型の切欠部
31aを有する束線導入部31と、クランプ部32とを
備えて構成されている。そして、束線部17は、例え
ば、切欠部31aを鉛直方向上方に向けた状態で、動滑
車25a,…,29aと静滑車21a,…,24aとの
間に掛け渡された線材W(線材W1,…,Wn)の下方
の位置に移動可能とされ、さらに、これらの線材W(線
材W1,…,Wn)に対して上下動可能とされている。
また、束線部17は、クランプ部32にて線材W(線材
W1,…,Wn)をクランプして束線BWを形成した後
に切断機(図示略)によって切断されてなる束線BWの
切断端部を、例えば電動機のコイル等を形成する巻線機
(図示略)における所定の巻き始め位置に移動させる。
【0018】束線導入部31の切欠部31aは、例えば
鉛直方向下方に向かい漸次近接するように傾斜する壁面
31A,31Aを有しており、この切欠部31aに導入
された複数の線材W(線材W1,…,Wn)は、壁面3
1A,31Aに挟み込まれるようにして鉛直方向下方に
移動する過程において、一束の束線BWに束ねられる。
束線導入部31にて束ねられた束線BWはクランプ部3
2にてクランプされ、切断機(図示略)によって束線B
Wの先端側の適宜の位置が切断される。
【0019】本実施の形態による束線装置10は上記構
成を備えており、次に、この束線装置10にて束線BW
を形成して、例えばこの束線BWによって電動機の電機
子コイルを巻く動作について添付図面を参照しながら説
明する。図3は各動滑車部25,…,29を一方の静滑
車21a,…,24aに近接させて線材Wおよび制御用
線材CWを掛け渡した状態を示す図であり、図4は制御
用線材CWによって各動滑車部25,…,29を他方の
静滑車21b,…,24bに近接させた状態を示す図で
あり、図5は複数の線材W(線材W1,…,Wn)を束
ねて束線BWを形成した状態を示す図であり、図6およ
び図7は束線BWによって電機子コイルを巻く状態を示
す図であり、図8は束線BWが巻回されてなる電機子コ
イルを拡大して示す図である。
【0020】先ず、図3に示すように、各動滑車部2
5,…,29を一方の静滑車21a,…,24aに近接
させた状態で、ボビン11から供給される線材Wを各動
滑車部25,…,29の一方の動滑車25a,…,29
aと一方の静滑車21a,…,24aとに交互に掛け渡
して、先端部を線材固定部13に固定する。さらに、巻
上げ部15から張力調整部16を介して引き出される制
御用線材CWを、各動滑車部25,…,29の他方の動
滑車25b,…,29bと他方の静滑車21b,…,2
4bとに交互に掛け渡して、一端部を制御用線材固定部
14に固定する。
【0021】次に、図4に示すように、巻上げ部15に
て制御用線材Cを巻上げることによって、各動滑車部2
5,…,29を他方の静滑車21b,…,24bに近接
するように移動させる。そして、各動滑車部25,…,
29の一方の動滑車25a,…,29aと一方の静滑車
21a,…,24aとに交互に掛け渡された線材Cの長
さが所定の長さ、例えば所望のコイル周長に到達するま
で巻上げ動作を実行する。
【0022】次に、例えば図5に示すように、一方の静
滑車21a,…,24aおよび線材固定部13から取り
外された各線材W(線材W2,…,Wn)と、ボビン1
1から動滑車25aに掛け渡された線材W(線材W1)
とを、束線部17に導入して束線BWを形成し、ボビン
11と束線部17との間に引き回されている線材Wを切
断する。次に、例えば図6および図7に示すように、電
動機の電機子鉄心のティース41,…,41に束線BW
を巻き付ける。この巻き付け作業に連動して巻上げ部1
5より制御用線材CWが張力調整部16を介して一定の
張力で送り出されていき、各動滑車部25,…,29が
一方の静滑車25a,…,29aに近づくように移動し
ていくことになる。このとき、例えば図8に示すよう
に、各ティース41,…,41に束線BWを巻き付ける
過程において、各線材W(線材W1,…,Wn)には、
束線BWの巻き方つまり巻き線経路の違いによって、各
線材W(線材W1,…,Wn)の長さ方向にずれが生じ
る。これに伴って、例えば図6および図7に示すよう
に、各動滑車部25,…,29の相対位置にずれが生じ
るが、各線材W(線材W1,…,Wn)には張力調整部
16にて設定された制御用線材CWに対する所定の張力
と同等の張力が作用している。
【0023】そして、図7に示すように、ティース41
に対する束線BWの巻付けが終了した時点で、束線部1
7にて束線BWをクランプし、切断機(図示略)によっ
て適宜の位置を切断して終端部(切断端部)を形成す
る。そして、この切断端部を、束線部17により、例え
ば電動機のコイル等を形成する巻線機(図示略)におけ
る所定の巻き始め位置に移動させる。
【0024】本実施の形態による束線装置10によれ
ば、巻上げ部15によって制御用線材CWを巻き上げる
ことによって、各動滑車部25,…,29の一方の動滑
車25a,…,29aと一方の静滑車21a,…,24
aとの間に掛け渡されている線材W(線材W1,…,W
n)が所定の長さに到達するまでボビン11から線材W
を引き出すことができる。この場合には、単一の張力調
整部16によって制御用線材CWの張力を調整すること
で、一方の動滑車25a,…,29aと一方の静滑車2
1a,…,24aとの間で複数本とされた線材W(線材
W1,…,Wn)の各張力を同等の値に設定することが
でき、例えば各線材W毎に張力調整器を備える場合に比
べて、装置構成が複雑化することを防止しつつ、複数本
とされた線材W(線材W1,…,Wn)の張力調整を容
易に行うことができる。
【0025】なお、本実施の形態においては、各動滑車
部25,…,29の移動により各線材W(線材W1,
…,Wn)に所定の張力を作用させるとしたが、例えば
図9に示す本実施形態の変形例に係る束線装置10の静
滑車51a,…,54aのように、上述した本実施形態
に係る一方の静滑車21a,…,24aに、線材Wの送
り出しおよび引き込みを調整するための調整用滑車5
5,…,55を備えても良い。例えば、静滑車21aの
回転軸Oaには、この回転軸Oa周りにおいて所定位置
に復帰可能に回動する、例えば棒状等の連結部56の一
端が接続され、連結部56の他端には調整用滑車55の
回転軸が接続されている。ここで、線材Wは静滑車21
aおよび調整用滑車55に掛け渡され、例えば、動滑車
部25が静滑車21aから離間するように移動すると、
動滑車部25に向かって線材Wを送り出すようにして連
結部55が時計回りに回動する。一方、例えば、動滑車
部25が静滑車21aに向かい近接するように移動する
と、動滑車部25から線材Wを引き込むようにして連結
部55が反時計回りに回動する。これにより、例えば各
動滑車部25,…,29が相対的に高速に移動する場合
であっても、線材Wに弛みが発生することを防止するこ
とができる。また、上述した実施形態では、回転軸O
a,Obにより一方の静滑車21a,…,24aと他方
の静滑車21b,…,24bを軸受を介して連結させた
構成としているが、静滑車毎に軸受部分を軸支する軸受
装置を設けた構成にしてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
本発明の束線装置によれば、例えば制御用線材の張力を
調整するための張力調整器を、1つだけ備えることによ
って、複数本とされた線材の各張力を同等の値に設定す
ることができ、装置構成が複雑化することを防止しつ
つ、複数本の線材の張力調整を容易に行うことができ
る。しかも、対をなす動滑車および静滑車の個数を増や
すだけで、同等の長さおよび張力を有する所望の本数の
線材を容易に得ることができる。
【0027】さらに、請求項2に記載の本発明の束線装
置によれば、所望の長さの束線を容易に得ることがで
き、切断部により形成された束線の先端部を、例えば電
動機のコイルを形成する巻線機等に供給し、所定の巻き
始め位置に移動させることで、巻き線作業を容易に行う
ことができる。さらに、請求項3に記載の本発明の束線
装置によれば、束線による適宜の巻き線作業時において
も、束線をなす各線材の張力が相違してしまうことを防
止することができ、例えば電動機のコイル等を形成する
際の占積率の向上と、周長の均一化を向上させることが
できる。
【0028】さらに、請求項4に記載の本発明の束線装
置によれば、例えば動滑車が相対的に高速に移動するこ
とに伴って、線材の引き出し等が高速に行われる場合で
あっても、線材に弛み等が発生することを防止して、所
望の張力を容易に維持することができる。さらに、請求
項5に記載の本発明の束線装置によれば、切断部にて切
断されてなる束線の切断端部を、移送部によって、例え
ば電動機のコイルを形成する巻線機等における所定の巻
き始め位置に移動させることで、巻き線作業を容易に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る束線装置の構成図
である。
【図2】 図1に示す束線部の側断面図である。
【図3】 各動滑車部を一方の静滑車に近接させて線材
Wおよび制御用線材CWを掛け渡した状態を示す図であ
る。
【図4】 制御用線材CWによって各動滑車部を他方の
静滑車に近接させた状態を示す図ある。
【図5】 複数の線材W(線材W1,…,Wn)を束ね
て束線BWを形成した状態を示す図である。
【図6】 束線BWによって電機子コイルを巻く状態を
示す図である。
【図7】 束線BWによって電機子コイルを巻く状態を
示す図である。
【図8】 束線BWが巻回されてなる電機子コイルを拡
大して示す図である。
【図9】 本実施形態の変形例に係る束線装置の一方の
静滑車を示す図である。
【図10】 従来技術の一例に係る束線装置を示す構成
図である。
【符号の説明】
10 束線装置 11 ボビン 13 線材固定部 14 制御用線材固定部 15 巻上げ部(制御用線材供給部) 17 束線部(束線部、移送部) 21a,21b,…,24a,24b 静滑車 25a,25b,…,29a,29b 動滑車 55 調整用滑車
フロントページの続き (72)発明者 新 博文 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 五十嵐 和明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 遠藤 康浩 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 加藤 晃 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 菊池 博幸 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 高尾 充良 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 塚本 宗紀 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3F111 AA01 AB01 CA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔をおいて配置された一対の静滑
    車と、前記一対の静滑車の間を移動可能に配置された複
    数の一対の動滑車と、 単一のボビンから供給された一本の線材と、前記一対の
    動滑車の一方と前記一対の静滑車の一方とに交互に掛け
    渡された前記線材の先端部を固定する線材固定部と、 前記一対の動滑車の他方と前記一対の静滑車の他方とに
    交互に掛け渡される制御用線材と、 前記制御用線材の一方の端部を固定する制御用線材固定
    部と、前記制御用線材を供給すると共に前記制御用線材
    の他方の端部を巻き取り可能な制御用線材供給部とを備
    えたことを特徴とする束線装置。
  2. 【請求項2】 前記一対の動滑車の一方と前記一対の静
    滑車の一方とに交互に掛け渡されることによって前記動
    滑車と前記静滑車との間で複数本とされた前記線材を束
    ねて束線を形成する束線部と、前記束線を切断する切断
    部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の束線装
    置。
  3. 【請求項3】 前記複数の一対の動滑車は、前記一対の
    静滑車の間を一対の動滑車毎に独立に移動可能とされた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記
    載の束線装置。
  4. 【請求項4】 前記一対の静滑車の一方の静滑車は、該
    静滑車に掛け渡された前記線材に張力を付与するための
    調整用滑車を備えたことを特徴とする請求項1から請求
    項3の何れかに記載の束線装置。
  5. 【請求項5】 前記切断部にて切断されてなる前記束線
    の切断端部を巻線機へ移送する移送部を備えたことを特
    徴とする請求項2に記載の束線装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN117864866A (zh) * 2024-01-22 2024-04-12 中国船舶科学研究中心 应变测量试验用导线捆扎设备

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