JP2003013093A - 低泡性洗浄剤組成物 - Google Patents
低泡性洗浄剤組成物Info
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- C11D—DETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
- C11D3/00—Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
- C11D3/0005—Other compounding ingredients characterised by their effect
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C11D1/00—Detergent compositions based essentially on surface-active compounds; Use of these compounds as a detergent
- C11D1/66—Non-ionic compounds
- C11D1/662—Carbohydrates or derivatives
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- C11D3/386—Preparations containing enzymes, e.g. protease or amylase
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 広い温度範囲で良好な洗浄力を維持する、生
分解性の低泡性洗浄剤組成物を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 生分解性の低泡性洗浄剤組成物であっ
て、ソホロリピッドを含む、組成物が提供される。この
ソホロリピッドは、少なくとも35%のソホロリピッド
(ラクトン型)を含む。好ましくは、このソホロリピッ
ドは、ソホロリピッド(ラクトン型)とソホロリピッド
(酸型)とを、35:65〜90:10の比で含む。こ
の低泡性洗浄剤組成物は、洗浄剤補助成分をさらに含み
得る。この洗浄剤補助成分は、酵素、酸素系漂白剤、漂
白活性化剤、アルカリ剤、水軟化剤(Ca捕捉剤)、流
動性改質剤および中性無機塩類からなる群から選択され
る。
分解性の低泡性洗浄剤組成物を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 生分解性の低泡性洗浄剤組成物であっ
て、ソホロリピッドを含む、組成物が提供される。この
ソホロリピッドは、少なくとも35%のソホロリピッド
(ラクトン型)を含む。好ましくは、このソホロリピッ
ドは、ソホロリピッド(ラクトン型)とソホロリピッド
(酸型)とを、35:65〜90:10の比で含む。こ
の低泡性洗浄剤組成物は、洗浄剤補助成分をさらに含み
得る。この洗浄剤補助成分は、酵素、酸素系漂白剤、漂
白活性化剤、アルカリ剤、水軟化剤(Ca捕捉剤)、流
動性改質剤および中性無機塩類からなる群から選択され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗浄剤組成物に関す
る。より詳細には、本発明は、低泡性が必要とされる洗
浄工程に適した洗浄剤組成物に関する。
る。より詳細には、本発明は、低泡性が必要とされる洗
浄工程に適した洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】界面活性剤は、同一分子中に親水基と親
油基とを合わせ持ち、その浸透力、湿潤力、乳化力、分
散力、起泡力、可溶力などの化学的な性質によって、き
わめて多くの工業分野で広汎に利用されている。その最
大の利用分野は洗浄剤分野である。 洗浄剤分野では、
洗浄剤の使用目的に合致した界面活性剤が選択されて使
用されている。例えば、洗顔用洗剤には、泡立ちが良
く、きめ細やかでかつ皮膚に対する刺激性の低い界面活
性剤が必要とされる。洗濯用洗剤には、洗浄力が強く、
かつ泡切れの良い界面活性剤が必要である。また、最近
の地球環境重視の観点からは、低毒性であるだけではな
く、微生物によって容易に分解されるという、生物学的
な易分解性も界面活性剤の重要な選択基準の一つになっ
ている。
油基とを合わせ持ち、その浸透力、湿潤力、乳化力、分
散力、起泡力、可溶力などの化学的な性質によって、き
わめて多くの工業分野で広汎に利用されている。その最
大の利用分野は洗浄剤分野である。 洗浄剤分野では、
洗浄剤の使用目的に合致した界面活性剤が選択されて使
用されている。例えば、洗顔用洗剤には、泡立ちが良
く、きめ細やかでかつ皮膚に対する刺激性の低い界面活
性剤が必要とされる。洗濯用洗剤には、洗浄力が強く、
かつ泡切れの良い界面活性剤が必要である。また、最近
の地球環境重視の観点からは、低毒性であるだけではな
く、微生物によって容易に分解されるという、生物学的
な易分解性も界面活性剤の重要な選択基準の一つになっ
ている。
【0003】また、洗浄剤分野において、水圧を洗浄に
利用して被洗浄物の汚れを除去するジェット洗浄が新た
な洗浄方式として注目され、自動食器用洗浄機などに応
用されている。このジェット洗浄に用いる洗浄剤とし
て、起泡性の高い通常の界面活性剤を用いると、大量に
発生する泡のためにジェット水圧が低下し、満足な洗浄
効果が得られないばかりか、泡が洗浄機や洗浄槽からあ
ふれ出し洗浄工程のトラブルが発生する。そのため、ジ
ェット洗浄には起泡力の低い、つまり低泡性の界面活性
剤を用いることが必要である。
利用して被洗浄物の汚れを除去するジェット洗浄が新た
な洗浄方式として注目され、自動食器用洗浄機などに応
用されている。このジェット洗浄に用いる洗浄剤とし
て、起泡性の高い通常の界面活性剤を用いると、大量に
発生する泡のためにジェット水圧が低下し、満足な洗浄
効果が得られないばかりか、泡が洗浄機や洗浄槽からあ
ふれ出し洗浄工程のトラブルが発生する。そのため、ジ
ェット洗浄には起泡力の低い、つまり低泡性の界面活性
剤を用いることが必要である。
【0004】ジェット洗浄を行うために、消泡剤(代表
的にはシリコン系消泡剤)を添加する方法が検討された
が、洗浄力や消泡力の点で満足できる結果は得られなか
った。現在では、主に、ブロックポリマー型非イオン界
面活性剤を含む洗浄剤がジェット洗浄に用いられてい
る。このブロックポリマー型非イオン界面活性剤は、そ
の分子内に、エチレンオキサイド(EO)、プロピレン
オキサイド(PO)などを含み、起泡力が弱く、つまり
低泡性である。しかし、環境中での生分解性が極めて悪
いことが最大の問題である(Journal of T
he American Oil Chemists'
Society,65,1669−1676(198
8))。環境中での生分解性を向上させるために、プロ
ピレンオキサイドの重合度を変化させたブロックコポリ
マー、末端をアルキル修飾したブロックポリマーなどが
合成されたが、問題の解決には至っていない。
的にはシリコン系消泡剤)を添加する方法が検討された
が、洗浄力や消泡力の点で満足できる結果は得られなか
った。現在では、主に、ブロックポリマー型非イオン界
面活性剤を含む洗浄剤がジェット洗浄に用いられてい
る。このブロックポリマー型非イオン界面活性剤は、そ
の分子内に、エチレンオキサイド(EO)、プロピレン
オキサイド(PO)などを含み、起泡力が弱く、つまり
低泡性である。しかし、環境中での生分解性が極めて悪
いことが最大の問題である(Journal of T
he American Oil Chemists'
Society,65,1669−1676(198
8))。環境中での生分解性を向上させるために、プロ
ピレンオキサイドの重合度を変化させたブロックコポリ
マー、末端をアルキル修飾したブロックポリマーなどが
合成されたが、問題の解決には至っていない。
【0005】また、ジェット洗浄では温水(〜90℃)
も使用されることが多く、従来の低泡性非イオン界面活
性剤では洗浄力に問題が生じる。すなわち、低泡性非イ
オン界面活性剤は一般的に曇点が40℃以下と低く、曇
点より高い温度で起泡力が低下することを利用しジェッ
ト洗浄に必要な低泡性を得ているが、曇点以上の温度で
は極端に洗浄力が低下するため洗浄温度の面から制約が
生じる。
も使用されることが多く、従来の低泡性非イオン界面活
性剤では洗浄力に問題が生じる。すなわち、低泡性非イ
オン界面活性剤は一般的に曇点が40℃以下と低く、曇
点より高い温度で起泡力が低下することを利用しジェッ
ト洗浄に必要な低泡性を得ているが、曇点以上の温度で
は極端に洗浄力が低下するため洗浄温度の面から制約が
生じる。
【0006】バイオサーファクタントは、微生物が産生
する界面活性剤である。一般に、バイオサーファクタン
トは、生分解され易く、安全性が高いことが知られてい
る。バイオサーファクタントは、化学合成による界面活
性剤と比べ、複雑な構造(嵩高さ、多官能性、立体異性
体の存在など)であるため、界面活性剤として独特の性
質を示す可能性があり、研究素材として注目されてい
る。しかし、一般に、微生物によるその生産性は低く、
界面活性剤という工業原料として提供できるほどの製造
原価で提供されているものはほとんどない(Micro
biologyand Molecular Biol
ogy Review,61,47,(1997))。
洗浄剤として利用するために、界面活性、洗浄力などが
詳細に調べられているバイオサーファクタントとして、
スピクリスポール酸(油化学、39、1040(199
0))、アガリチン酸(油化学、42、493(199
3))、合成コリノミコール酸(油化学、44、419
(1995))などがある。しかし、これらを洗浄剤と
して工業的に利用する検討は十分になされていない。
する界面活性剤である。一般に、バイオサーファクタン
トは、生分解され易く、安全性が高いことが知られてい
る。バイオサーファクタントは、化学合成による界面活
性剤と比べ、複雑な構造(嵩高さ、多官能性、立体異性
体の存在など)であるため、界面活性剤として独特の性
質を示す可能性があり、研究素材として注目されてい
る。しかし、一般に、微生物によるその生産性は低く、
界面活性剤という工業原料として提供できるほどの製造
原価で提供されているものはほとんどない(Micro
biologyand Molecular Biol
ogy Review,61,47,(1997))。
洗浄剤として利用するために、界面活性、洗浄力などが
詳細に調べられているバイオサーファクタントとして、
スピクリスポール酸(油化学、39、1040(199
0))、アガリチン酸(油化学、42、493(199
3))、合成コリノミコール酸(油化学、44、419
(1995))などがある。しかし、これらを洗浄剤と
して工業的に利用する検討は十分になされていない。
【0007】ソホロリピッド(ソホロースリビッドとも
呼ばれる)は、Gorinらによって1961年に発見
された糖脂質型バイオサーファクタントである(Can
adian Journal of Chemistr
y,39,846(1961))。酵母によるソホロリ
ピッドの生産を報告するいくつかの文献がある。一般
に、ソホロリピッドは、ラクトン環を持つ分子(ソホロ
リピッド(ラクトン型))と、これが開環した分子(ソ
ホロリピッド(酸型))との混合物の形態で存在すると
されている。ソホロリピッドについて、ソホロリピッド
誘導体の化粧品の湿潤剤(油化学、36、748−75
3(1987))およびゲル化剤(特公平7−1766
8号公報)としての利用、および小麦製品の品質改良に
おける混合物の形態のソホロリピッドの利用(特開昭6
1−205449号公報)の報告がある。しかし、ソホ
ロリピッドを、洗浄剤として工業的に利用するために十
分な検討はなされていない。そして、ソホロリピッド
(ラクトン型)およびソホロリピッド(酸型)それぞれ
の単独で特徴付けした報告はない。
呼ばれる)は、Gorinらによって1961年に発見
された糖脂質型バイオサーファクタントである(Can
adian Journal of Chemistr
y,39,846(1961))。酵母によるソホロリ
ピッドの生産を報告するいくつかの文献がある。一般
に、ソホロリピッドは、ラクトン環を持つ分子(ソホロ
リピッド(ラクトン型))と、これが開環した分子(ソ
ホロリピッド(酸型))との混合物の形態で存在すると
されている。ソホロリピッドについて、ソホロリピッド
誘導体の化粧品の湿潤剤(油化学、36、748−75
3(1987))およびゲル化剤(特公平7−1766
8号公報)としての利用、および小麦製品の品質改良に
おける混合物の形態のソホロリピッドの利用(特開昭6
1−205449号公報)の報告がある。しかし、ソホ
ロリピッドを、洗浄剤として工業的に利用するために十
分な検討はなされていない。そして、ソホロリピッド
(ラクトン型)およびソホロリピッド(酸型)それぞれ
の単独で特徴付けした報告はない。
【0008】バイオサーファクタントの工業的利用、お
よび従来の低泡性ブロックポリマー型非イオン界面活性
剤に代わるバイオサーファクタントの開発が求められて
いる。
よび従来の低泡性ブロックポリマー型非イオン界面活性
剤に代わるバイオサーファクタントの開発が求められて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、広い温度範
囲で良好な洗浄力を維持する、生分解性の低泡性洗浄剤
組成物を提供することを目的とする。
囲で良好な洗浄力を維持する、生分解性の低泡性洗浄剤
組成物を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ソホロリ
ピッドの界面活性剤としての性質の解明およびその工業
的利用について鋭意研究を重ねた結果本発明を完成する
に至った。本発明者らは、ソホロリピッド(ラクトン
型)およびソホロリピッド(酸型)のそれぞれについて
界面活性剤としての性質を解明し本発明を完成するに至
った。本発明者らは、ソホロリピッド(ラクトン型)と
ソホロリピッド(酸型)の混合物が起泡力の低い界面活
性剤であること、起泡性の低い他の非イオン界面活性剤
より優れた洗浄力をもつこと、一般にジェット洗浄に用
いられる温度範囲(〜90℃)でもその性能を発揮する
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。
ピッドの界面活性剤としての性質の解明およびその工業
的利用について鋭意研究を重ねた結果本発明を完成する
に至った。本発明者らは、ソホロリピッド(ラクトン
型)およびソホロリピッド(酸型)のそれぞれについて
界面活性剤としての性質を解明し本発明を完成するに至
った。本発明者らは、ソホロリピッド(ラクトン型)と
ソホロリピッド(酸型)の混合物が起泡力の低い界面活
性剤であること、起泡性の低い他の非イオン界面活性剤
より優れた洗浄力をもつこと、一般にジェット洗浄に用
いられる温度範囲(〜90℃)でもその性能を発揮する
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0011】本発明は、生分解性の低泡性洗浄剤組成物
に関し、この組成物は、ソホロリピッドを含む。
に関し、この組成物は、ソホロリピッドを含む。
【0012】好ましくは、上記ソホロリピッドは、少な
くとも35%のソホロリピッド(ラクトン型)を含む。
くとも35%のソホロリピッド(ラクトン型)を含む。
【0013】好ましくは、上記ソホロリピッドは、ソホ
ロリピッド(ラクトン型)とソホロリピッド(酸型)と
を、35:65〜90:10の比で含む。
ロリピッド(ラクトン型)とソホロリピッド(酸型)と
を、35:65〜90:10の比で含む。
【0014】好ましくは、上記組成物は、洗浄剤補助成
分をさらに含む。
分をさらに含む。
【0015】好ましくは、上記洗浄剤補助成分は、酵
素、酸素系漂白剤、漂白活性化剤、アルカリ剤、水軟化
剤(Ca捕捉剤)、流動性改質剤および中性無機塩類か
らなる群から選択される。
素、酸素系漂白剤、漂白活性化剤、アルカリ剤、水軟化
剤(Ca捕捉剤)、流動性改質剤および中性無機塩類か
らなる群から選択される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0017】本発明の低泡性洗浄剤組成物に含まれるソ
ホロリピッドは、ソホロースまたはヒドロキシル基が一
部アセチル化されたソホロースとヒドロキシ脂肪酸とか
らなる基本構造を有し、ヒドロキシ脂肪酸のカルボキシ
ル基が遊離したソホロリピッド(酸型)と、このカルボ
キシル基が分子内ソホロースのヒドロキシル基とエステ
ル結合したソホロリピッド(ラクトン型)とに大別され
る複数の分子種の混合物である。この混合物は、少なく
とも35%のソホロリピド(ラクトン型)を含む。
ホロリピッドは、ソホロースまたはヒドロキシル基が一
部アセチル化されたソホロースとヒドロキシ脂肪酸とか
らなる基本構造を有し、ヒドロキシ脂肪酸のカルボキシ
ル基が遊離したソホロリピッド(酸型)と、このカルボ
キシル基が分子内ソホロースのヒドロキシル基とエステ
ル結合したソホロリピッド(ラクトン型)とに大別され
る複数の分子種の混合物である。この混合物は、少なく
とも35%のソホロリピド(ラクトン型)を含む。
【0018】図8にソホロリピッド(酸型)およびソホ
ロリピッド(ラクトン型)の構造を示す。図8の右に示
す構造が酸型、そして図8の左に示す構造がラクトン型
である。本明細書で用いる用語「ソホロリピッド」は、
ソホロリピッド(酸型)とソホロリピッド(ラクトン
型)との混合物をいうときに用いる。図8中Acで示さ
れるのはソホロースのヒドロキシル基を置換したアセチ
ル基であって、nは、一般に、11〜17の整数であ
る。本発明の洗浄剤組成物に用いるソホロリピッドは、
代表的には、酵母の発酵生産によって得られ、ソホロー
スのヒドロキシル基は、その一部がアセチル化された形
態で存在し得る。本発明の洗浄剤組成物に用いるソホロ
リピッドは、本明細書で規定される、低泡性、優れた洗
浄力および良好な生分解性を示すかぎり、任意の構造の
ソホロリピッド(酸型)およびソホロリピッド(ラクト
ン型)を含み得る。
ロリピッド(ラクトン型)の構造を示す。図8の右に示
す構造が酸型、そして図8の左に示す構造がラクトン型
である。本明細書で用いる用語「ソホロリピッド」は、
ソホロリピッド(酸型)とソホロリピッド(ラクトン
型)との混合物をいうときに用いる。図8中Acで示さ
れるのはソホロースのヒドロキシル基を置換したアセチ
ル基であって、nは、一般に、11〜17の整数であ
る。本発明の洗浄剤組成物に用いるソホロリピッドは、
代表的には、酵母の発酵生産によって得られ、ソホロー
スのヒドロキシル基は、その一部がアセチル化された形
態で存在し得る。本発明の洗浄剤組成物に用いるソホロ
リピッドは、本明細書で規定される、低泡性、優れた洗
浄力および良好な生分解性を示すかぎり、任意の構造の
ソホロリピッド(酸型)およびソホロリピッド(ラクト
ン型)を含み得る。
【0019】本発明で用いるソホロリピッドは、代表的
には、微生物の培養によって得られ得る。例えば、ソホ
ロリピッドは、Candida bombicola、
C.apicola、C. petrophilum、
C. bogoriensisなどのCandida属
の酵母によって生産される。ソホロリピッドは、これら
Candida属の酵母を、高濃度の糖と油性基質を同
時に与えて培養すると培地中に多量(100〜150g
/L)に蓄積する(Asmerら、J.Am.Oil
Chem.Soc.65:1460−6(1988)、
Kozaricら、J.Am.Oil Chem.So
c.72:67−71(1992)、特開平6−628
77)。
には、微生物の培養によって得られ得る。例えば、ソホ
ロリピッドは、Candida bombicola、
C.apicola、C. petrophilum、
C. bogoriensisなどのCandida属
の酵母によって生産される。ソホロリピッドは、これら
Candida属の酵母を、高濃度の糖と油性基質を同
時に与えて培養すると培地中に多量(100〜150g
/L)に蓄積する(Asmerら、J.Am.Oil
Chem.Soc.65:1460−6(1988)、
Kozaricら、J.Am.Oil Chem.So
c.72:67−71(1992)、特開平6−628
77)。
【0020】代表的には、ソホロリピッドは、上記微生
物の培養液から、遠心分離、デカンテーション、酢酸エ
チル抽出などの方法で分離され、さらにヘキサンで洗浄
することにより、茶褐色、粘性のある液体として得られ
得る。また、培養原料および培養条件を選択すると、ソ
ホロリピッドが、培養中に結晶として沈殿し、簡単なろ
過によってソホロリピッドが得られる(Journal
of Biotechnology,6,259(1
987)、Applied Microbiology
and Biotechnology,42,19
2,(1994))。上記の培養および回収法に限られ
ず、当該分野で公知の任意の培養および回収方法を用い
て本発明に用いるソホロリピッドを得ることができる。
物の培養液から、遠心分離、デカンテーション、酢酸エ
チル抽出などの方法で分離され、さらにヘキサンで洗浄
することにより、茶褐色、粘性のある液体として得られ
得る。また、培養原料および培養条件を選択すると、ソ
ホロリピッドが、培養中に結晶として沈殿し、簡単なろ
過によってソホロリピッドが得られる(Journal
of Biotechnology,6,259(1
987)、Applied Microbiology
and Biotechnology,42,19
2,(1994))。上記の培養および回収法に限られ
ず、当該分野で公知の任意の培養および回収方法を用い
て本発明に用いるソホロリピッドを得ることができる。
【0021】好ましくは、本発明の洗浄剤組成物に含ま
れるソホロリピッドは、少なくとも35%のソホロリピ
ッド(ラクトン型)を含む。ソホロリピッド中のソホロ
リピッド(ラクトン型)含有量が35%より少ないと、
起泡力が高く、多量の泡を形成し低泡性界面活性剤の性
質を示さないかあるいは洗浄力に乏しい。ソホロリピッ
ド中のソホロリピッド(ラクトン型)含有量が90%を
超えると低泡性は満足するが、水溶性や洗浄力が低いの
で不都合が生じる。なお、本明細書で用いる%は、特に
注記がなければ重量%を表す。
れるソホロリピッドは、少なくとも35%のソホロリピ
ッド(ラクトン型)を含む。ソホロリピッド中のソホロ
リピッド(ラクトン型)含有量が35%より少ないと、
起泡力が高く、多量の泡を形成し低泡性界面活性剤の性
質を示さないかあるいは洗浄力に乏しい。ソホロリピッ
ド中のソホロリピッド(ラクトン型)含有量が90%を
超えると低泡性は満足するが、水溶性や洗浄力が低いの
で不都合が生じる。なお、本明細書で用いる%は、特に
注記がなければ重量%を表す。
【0022】本明細書で用いる用語「低泡性」は、低泡
性が必要とされる洗浄工程に適する起泡力を示す性質で
ある。具体的には、現在一般に行われている起泡力の評
価法であるロス・マイルス(Ross Miles)法
にて、流下が終わった直後の泡高が約57mm以内で、
かつ、5分後の泡高が約30mm以内であることをい
う。この泡高がそれぞれ約57mmあるいは約30mm
を越える場合、ジェット洗浄を用いた洗浄において、起
泡によるジェット水圧低下により洗浄力の低下、および
泡が洗浄機からあふれるといったトラブルが発生する。
性が必要とされる洗浄工程に適する起泡力を示す性質で
ある。具体的には、現在一般に行われている起泡力の評
価法であるロス・マイルス(Ross Miles)法
にて、流下が終わった直後の泡高が約57mm以内で、
かつ、5分後の泡高が約30mm以内であることをい
う。この泡高がそれぞれ約57mmあるいは約30mm
を越える場合、ジェット洗浄を用いた洗浄において、起
泡によるジェット水圧低下により洗浄力の低下、および
泡が洗浄機からあふれるといったトラブルが発生する。
【0023】本発明の洗浄剤組成物は、低泡性が必要と
される洗浄工程に適する従来の低泡性界面活性剤と同等
以上の洗浄力を示す。これは、例えば、現在一般に行わ
れてる洗浄力の評価法である汚染布を用いた洗浄力試験
を行うことによって示される。
される洗浄工程に適する従来の低泡性界面活性剤と同等
以上の洗浄力を示す。これは、例えば、現在一般に行わ
れてる洗浄力の評価法である汚染布を用いた洗浄力試験
を行うことによって示される。
【0024】本発明の洗浄剤組成物は良好な生分解性を
もつ。本発明でいう良好な生分解性とは、現在一般に行
われている究極的な生分解度を評価する試験で、良好な
生分解性を示すものをいう。具体的には、究極的な生分
解性を示すBOD/ThOD,%が28日以内で50%
以上の界面活性剤である。例えば、石鹸、直鎖アルキル
ベンゼンスルフォン酸塩(LAS)、アルキル硫酸ナト
リウム(AS)、ポリオキシエチレンアルキル硫酸ナト
リウム(AES)、α−オレフィンスルフォン酸ナトリ
ウム(AOS)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
(AE)、ショ糖エステル(SE)、アルキルグリコシ
ド(AG)、モノアルキルフォスフェート(MAP)な
どがこれにあたる。
もつ。本発明でいう良好な生分解性とは、現在一般に行
われている究極的な生分解度を評価する試験で、良好な
生分解性を示すものをいう。具体的には、究極的な生分
解性を示すBOD/ThOD,%が28日以内で50%
以上の界面活性剤である。例えば、石鹸、直鎖アルキル
ベンゼンスルフォン酸塩(LAS)、アルキル硫酸ナト
リウム(AS)、ポリオキシエチレンアルキル硫酸ナト
リウム(AES)、α−オレフィンスルフォン酸ナトリ
ウム(AOS)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
(AE)、ショ糖エステル(SE)、アルキルグリコシ
ド(AG)、モノアルキルフォスフェート(MAP)な
どがこれにあたる。
【0025】本発明の洗浄剤組成物は、優れた洗浄力を
有し、生分解性が良好な低泡性界面活性剤であって、上
記の低泡性、優れた洗浄力および良好な生分解性という
条件の全てを満たしている。
有し、生分解性が良好な低泡性界面活性剤であって、上
記の低泡性、優れた洗浄力および良好な生分解性という
条件の全てを満たしている。
【0026】本発明の低泡性洗浄剤組成物は、低泡性界
面活性剤としてソホロリピッド(代表的にはソホロリピ
ッド(ラクトン型)とソホロリピッド(酸型)とを3
5:65〜90:10の比で含む)を、洗浄剤組成物中
に0.01〜20%、好ましくは0.1〜5%含み得
る。洗浄剤組成物中のソホロリピッドが0.01%より
も少ないと、十分な洗浄性能が発揮されない。洗浄剤組
成物中のソホロリピッドが20%よりも多いと、ジェッ
ト洗浄中に発生する多量の泡のため十分な洗浄性能が得
られない。また、洗浄剤組成物中のソホロリピッドが2
0%よりも多いと、洗浄剤組成物の吸湿性が高くなり、
外観、使用感、保存中の固化などが不具合が生じる。本
発明の低泡性洗浄剤組成物は、特に、ジェット洗浄な
ど、低泡性が必要とされる洗浄工程に適している。
面活性剤としてソホロリピッド(代表的にはソホロリピ
ッド(ラクトン型)とソホロリピッド(酸型)とを3
5:65〜90:10の比で含む)を、洗浄剤組成物中
に0.01〜20%、好ましくは0.1〜5%含み得
る。洗浄剤組成物中のソホロリピッドが0.01%より
も少ないと、十分な洗浄性能が発揮されない。洗浄剤組
成物中のソホロリピッドが20%よりも多いと、ジェッ
ト洗浄中に発生する多量の泡のため十分な洗浄性能が得
られない。また、洗浄剤組成物中のソホロリピッドが2
0%よりも多いと、洗浄剤組成物の吸湿性が高くなり、
外観、使用感、保存中の固化などが不具合が生じる。本
発明の低泡性洗浄剤組成物は、特に、ジェット洗浄な
ど、低泡性が必要とされる洗浄工程に適している。
【0027】本発明の低泡性洗浄剤組成物は、ソホロリ
ピッドに加え、洗浄剤補助成分をさらに含み得る。この
洗浄剤補助成分として、当業者に公知の任意の洗浄剤補
助成分を用い得、例えば、現在、急速に普及しつつある
食器洗い乾燥機の専用洗剤組成物として配合されてい
る、酵素、酸素系漂白剤、漂白活性化剤、アルカリ剤、
水軟化剤(Ca捕捉剤)流動性改質剤、および中性無機
塩類などを用いることができる。
ピッドに加え、洗浄剤補助成分をさらに含み得る。この
洗浄剤補助成分として、当業者に公知の任意の洗浄剤補
助成分を用い得、例えば、現在、急速に普及しつつある
食器洗い乾燥機の専用洗剤組成物として配合されてい
る、酵素、酸素系漂白剤、漂白活性化剤、アルカリ剤、
水軟化剤(Ca捕捉剤)流動性改質剤、および中性無機
塩類などを用いることができる。
【0028】上記酵素の例として、アミラーゼ、プロテ
アーゼ、セルラーゼ、リパーゼ、プルラナーゼ、イソプ
ルラナーゼ、イソアミラーゼ、カタラーゼ、パーオキシ
ダーゼなどが挙げられる。酵素は、その基質特異性を考
慮して適宜選択されて添加され得る。例えば、タンパク
質汚れにはプロテアーゼ、そしてでんぷん汚れにはアミ
ラーゼが選択され得る。
アーゼ、セルラーゼ、リパーゼ、プルラナーゼ、イソプ
ルラナーゼ、イソアミラーゼ、カタラーゼ、パーオキシ
ダーゼなどが挙げられる。酵素は、その基質特異性を考
慮して適宜選択されて添加され得る。例えば、タンパク
質汚れにはプロテアーゼ、そしてでんぷん汚れにはアミ
ラーゼが選択され得る。
【0029】上記酸素系漂白剤の例として、過ホウ酸
塩、過炭酸塩、過硫酸塩など水溶液中で過酸化水素を発
生する過酸化物が挙げられる。酸素系漂白剤は、漂白作
用の他に除菌作用も示す。また、酵素を配合する場合、
塩素系漂白剤では酵素が失活するため、酸素系漂白剤が
好適に用いられる。しかし、酵素を配合しない場合、本
発明の低泡性洗浄剤組成物中に塩素系漂白剤を用いても
問題はない。
塩、過炭酸塩、過硫酸塩など水溶液中で過酸化水素を発
生する過酸化物が挙げられる。酸素系漂白剤は、漂白作
用の他に除菌作用も示す。また、酵素を配合する場合、
塩素系漂白剤では酵素が失活するため、酸素系漂白剤が
好適に用いられる。しかし、酵素を配合しない場合、本
発明の低泡性洗浄剤組成物中に塩素系漂白剤を用いても
問題はない。
【0030】上記漂白活性化剤は、低温における漂白作
用を向上させる目的などに用いられ、テトラアセチルエ
チレンジアミン(TAED)、テトラアセチルグリコル
リル(TAGU)、ジアセチルジオキソヘキサヒドロト
リアジン(DADHT)、グルコースペンタアセテート
(GPA)、ノナノイルオキシベンゼンスルフォン酸
(SNOBS)などが好適に用いられる。
用を向上させる目的などに用いられ、テトラアセチルエ
チレンジアミン(TAED)、テトラアセチルグリコル
リル(TAGU)、ジアセチルジオキソヘキサヒドロト
リアジン(DADHT)、グルコースペンタアセテート
(GPA)、ノナノイルオキシベンゼンスルフォン酸
(SNOBS)などが好適に用いられる。
【0031】上記アルカリ剤は、pHを上げることで洗
浄力を強める目的で添加され、酵素、酸素系漂白剤の作
用を増強し得る。アルカリ剤の例として、炭酸、炭酸水
素、珪酸、メタ珪酸、およびホウ酸のアルカリ金属塩が
挙げられる。
浄力を強める目的で添加され、酵素、酸素系漂白剤の作
用を増強し得る。アルカリ剤の例として、炭酸、炭酸水
素、珪酸、メタ珪酸、およびホウ酸のアルカリ金属塩が
挙げられる。
【0032】上記Ca捕捉剤として、有機キレート剤ま
たは高分子キレート剤を用い得る。有機キレート剤の例
としては、ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン四酢酸
塩、クエン酸塩、コハク酸塩、ポリリン酸塩などが挙げ
られる。高分子キレート剤の例として、アクリル酸、メ
タクリル酸、無水マレイン酸、α−ヒドロキシアクリル
酸、イタコン酸の重合体、または、これらのコポリマー
が挙げられる。
たは高分子キレート剤を用い得る。有機キレート剤の例
としては、ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン四酢酸
塩、クエン酸塩、コハク酸塩、ポリリン酸塩などが挙げ
られる。高分子キレート剤の例として、アクリル酸、メ
タクリル酸、無水マレイン酸、α−ヒドロキシアクリル
酸、イタコン酸の重合体、または、これらのコポリマー
が挙げられる。
【0033】上記中性無機塩類としては、硫酸ナトリウ
ム、硫酸カリウムなどが挙げられる。流動性改質剤はシ
リカ粉が好ましく、無水珪酸などもまた用いることがで
きる。
ム、硫酸カリウムなどが挙げられる。流動性改質剤はシ
リカ粉が好ましく、無水珪酸などもまた用いることがで
きる。
【0034】洗浄補助成分の含有量および種類は、意図
される洗浄剤組成物の形態および用途によって、当業者
により適宜選択され得る。低泡性洗浄剤組成物を調製す
る場合、洗浄剤補助成分の含有量は、その種類に依存し
て、低泡性洗浄剤組成物の99.99%以下となるよう
に選択され得る。
される洗浄剤組成物の形態および用途によって、当業者
により適宜選択され得る。低泡性洗浄剤組成物を調製す
る場合、洗浄剤補助成分の含有量は、その種類に依存し
て、低泡性洗浄剤組成物の99.99%以下となるよう
に選択され得る。
【0035】
【実施例】以下の実施例により、本発明をさらに詳細に
説明する。なお、以下の実施例は本発明の例示であり、
本発明を制限するものではない。
説明する。なお、以下の実施例は本発明の例示であり、
本発明を制限するものではない。
【0036】以下の実施例で行った評価項目および試験
方法は以下の通りである。
方法は以下の通りである。
【0037】1.起泡力および泡の安定度
起泡力および泡の安定度は、JIS K3362に基づ
き、ロス・マイルス(Ross Miles)法によっ
て測定した。まず、AOAC(Association
of Official Analytical C
hemists)法に記載されているSyntheti
c Hard Waterの作製方法に準じてCaCO
3100ppmの硬度に調整し、そしてMenzelの
緩衝液を用いてpH8.94(18℃)とした(以下硬
水という。この硬水は通常の水道水とほぼ同じ硬度を有
している)。この硬水に、被験試料を0.01%となる
ようにそれぞれ溶解し試験溶液とした。
き、ロス・マイルス(Ross Miles)法によっ
て測定した。まず、AOAC(Association
of Official Analytical C
hemists)法に記載されているSyntheti
c Hard Waterの作製方法に準じてCaCO
3100ppmの硬度に調整し、そしてMenzelの
緩衝液を用いてpH8.94(18℃)とした(以下硬
水という。この硬水は通常の水道水とほぼ同じ硬度を有
している)。この硬水に、被験試料を0.01%となる
ようにそれぞれ溶解し試験溶液とした。
【0038】各試験溶液200mlを、20℃または4
0℃の温度条件下、900mmの高さから30秒間かけ
て液面上に落下させ、その直後の泡の高さを起泡力と
し、そして5分後の泡の高さを泡の安定度とした。
0℃の温度条件下、900mmの高さから30秒間かけ
て液面上に落下させ、その直後の泡の高さを起泡力と
し、そして5分後の泡の高さを泡の安定度とした。
【0039】2.洗浄力
試験溶液を、被験試料の濃度が0.1%であることを除
いて、上記の1.起泡力および泡の安定度の試験方法に
記載と同様に調製した。100mlの試験溶液に、財団
法人洗濯化学協会の湿式人工汚染布を入れ、攪拌しなが
ら20℃(必要に応じてさらに40℃および60℃)の
温度条件下で20分間洗浄した。試験溶液の洗浄力は、
洗浄前後の汚染布の反射率を色彩色差計CR−300
(ミノルタ社製)で測定し、次式により洗浄率として算
出した。
いて、上記の1.起泡力および泡の安定度の試験方法に
記載と同様に調製した。100mlの試験溶液に、財団
法人洗濯化学協会の湿式人工汚染布を入れ、攪拌しなが
ら20℃(必要に応じてさらに40℃および60℃)の
温度条件下で20分間洗浄した。試験溶液の洗浄力は、
洗浄前後の汚染布の反射率を色彩色差計CR−300
(ミノルタ社製)で測定し、次式により洗浄率として算
出した。
【0040】洗浄率(%)=[(洗浄後の汚染布の反射
率)−(洗浄前の汚染布の反射率)/(未汚染布の反射
率)−(洗浄前の汚染布の反射率)]×100 3.硬水への溶解度試験 被験試料を、上記の1.起泡力および泡の安定度に記載
の硬水(硬度100ppm、pH8.94)に0.01
%濃度または0.1%濃度となるように添加し、40℃
の温度条件下で溶解状態を、○:完全溶解、△:僅かに
溶解、および×:不溶、白濁、の3段階で判定した。
率)−(洗浄前の汚染布の反射率)/(未汚染布の反射
率)−(洗浄前の汚染布の反射率)]×100 3.硬水への溶解度試験 被験試料を、上記の1.起泡力および泡の安定度に記載
の硬水(硬度100ppm、pH8.94)に0.01
%濃度または0.1%濃度となるように添加し、40℃
の温度条件下で溶解状態を、○:完全溶解、△:僅かに
溶解、および×:不溶、白濁、の3段階で判定した。
【0041】4.生分解性試験
OECD(経済協力開発機構)テストガイドライン 3
01C修正MITI試験(以下「OECD法」という)
に準じて採集および培養を行った活性汚泥に試験溶液
を添加し、自動式クーロメーター(米国HACH社製B
OD自動測定器BOD Trak)を用いて20℃にお
ける酸素消費量(BOD)を求め、基礎呼吸の酸素量と
の差から以下に示す計算式から生分解度(%)を算出し
た。
01C修正MITI試験(以下「OECD法」という)
に準じて採集および培養を行った活性汚泥に試験溶液
を添加し、自動式クーロメーター(米国HACH社製B
OD自動測定器BOD Trak)を用いて20℃にお
ける酸素消費量(BOD)を求め、基礎呼吸の酸素量と
の差から以下に示す計算式から生分解度(%)を算出し
た。
【0042】
生分解度(%)=[BOD−B/TOD]×100
ここで、式中BODは、供試物質の生物学的酸素要求量
(ppm)を、Bは、空試験の酸素消費量(ppm)
を、そしてTODは、被験試料物質が完全酸化された場
合の理論酸素要求量(ppm)をそれぞれ示す。
(ppm)を、Bは、空試験の酸素消費量(ppm)
を、そしてTODは、被験試料物質が完全酸化された場
合の理論酸素要求量(ppm)をそれぞれ示す。
【0043】5.食器洗浄力試験
家庭用食器洗い乾燥機(三菱電気(株)EW−CS5)
を用い、ガラスコップ、汁碗、湯のみ、大皿とスプー
ン、中皿とナイフとフォーク、小皿とナイフとフォー
ク、茶碗、および箸の汚れに対する洗浄剤組成物の洗浄
力を評価した。
を用い、ガラスコップ、汁碗、湯のみ、大皿とスプー
ン、中皿とナイフとフォーク、小皿とナイフとフォー
ク、茶碗、および箸の汚れに対する洗浄剤組成物の洗浄
力を評価した。
【0044】上記の食器類について下記に示したように
汚れを調製し、1時間放置した後の汚染食器について、
食器洗い乾燥機の取扱説明書に記載の標準コースにて財
団法人ベターリビングの定めた方法に従って洗浄力試験
を行った。一回あたりの食器点数は、乾燥機の取扱説明
書に記載の収容可能な食器点数を使用し、そして9gの
洗浄剤組成物を用いた。試験溶液の洗浄力は、目視によ
って以下に示すランク付けを行い、判定した各ランクの
比率を、評価式: {Σa×(食器点数)+Σb×(食器点数)+Σc×
(食器点数)}/全食器点数×2によって算出すること
により評価した。
汚れを調製し、1時間放置した後の汚染食器について、
食器洗い乾燥機の取扱説明書に記載の標準コースにて財
団法人ベターリビングの定めた方法に従って洗浄力試験
を行った。一回あたりの食器点数は、乾燥機の取扱説明
書に記載の収容可能な食器点数を使用し、そして9gの
洗浄剤組成物を用いた。試験溶液の洗浄力は、目視によ
って以下に示すランク付けを行い、判定した各ランクの
比率を、評価式: {Σa×(食器点数)+Σb×(食器点数)+Σc×
(食器点数)}/全食器点数×2によって算出すること
により評価した。
【0045】
【表1】
(汚れの調製)
− ガラスコップ:上記食器洗い乾燥機において、1回
の洗浄で処理できる標準セット数の半分のガラスコップ
をトマトジュース、そして残り半分を牛乳で汚した。こ
れは、トマトジュースまたは牛乳を1つのコップに8〜
9分目入れて、順に次のコップに移しかえた。次のコッ
プにトマトジュースまたは牛乳を移したコップは、約3
0分間放置した後、約5秒間伏せ、その後再び正置して
さらに30分間放置した。 − 汁碗:ワカメ入りのみそ汁を標準セット数の各碗に
7〜8分目まで入れ、約10分放置し、みその沈殿した
ことを確認した。碗を傾けて底にみそ粒を残して汁を流
し出した。次いで各碗にきざみネギを3片いれた。 − 湯のみ:市販の煎茶を標準セット数の各湯のみに7
〜8分目まで入れ、そのまま20〜30分放置した。そ
の後、底に僅かに茶かすを残すように静かにお茶を捨て
た。 − 大皿とスプーン:市販のレトルトカレー、ご飯およ
び生卵を均一になるようにスプーンで混ぜ、そのスプー
ン一杯分を標準セット数の各皿に載せ、各皿の中央部を
同様に汚した。その後、10粒程度のご飯粒が皿表面に
残るようにカレーご飯を捨てた。皿の周辺部をティッシ
ュで拭き取った。スプーンは、ご飯粒がその裏と表に各
1粒づつ残るようにし、皿に伏せて放置した。 − 中皿、ナイフおよびフォーク:市販の豚カツを加熱
した後適当な大きさに切った。標準セット数の各皿に分
配して載せ、ソースをかけた後ナイフとフォークを用い
て小さく切り、これによって、皿の表面を豚カツ油およ
びソースで均等に汚した。豚カツを捨てた後、皿の周辺
部をテッシュで拭き取った。ナイフとフォークは、それ
らの表面に油膜が形成されるように、捨てた豚カツで再
度汚した。 − 小皿、ナイフおよびフォーク:半熟状態のハムエッ
グを作り、均等に標準セット数の各皿に分配して載せ、
上記の豚カツを切るために用いたのと同じナイフとフォ
ークでハムエッグを細かく切り刻む動作を行うことによ
って皿を汚した。大きなハムエッグのかけらは取り除
き、残った残菜でナイフとフォークを均一に汚した。 − 茶碗:標準セット数の各茶碗にご飯を入れ、箸で軽
くご飯をかき混ぜた後、茶碗の内側に3粒程度のご飯粒
を残すようにご飯を除いた。 − 箸:箸をご飯に10回抜き差しすることによって箸
を汚し、汚した箸の1本に、約1粒のご飯が付くように
した。
の洗浄で処理できる標準セット数の半分のガラスコップ
をトマトジュース、そして残り半分を牛乳で汚した。こ
れは、トマトジュースまたは牛乳を1つのコップに8〜
9分目入れて、順に次のコップに移しかえた。次のコッ
プにトマトジュースまたは牛乳を移したコップは、約3
0分間放置した後、約5秒間伏せ、その後再び正置して
さらに30分間放置した。 − 汁碗:ワカメ入りのみそ汁を標準セット数の各碗に
7〜8分目まで入れ、約10分放置し、みその沈殿した
ことを確認した。碗を傾けて底にみそ粒を残して汁を流
し出した。次いで各碗にきざみネギを3片いれた。 − 湯のみ:市販の煎茶を標準セット数の各湯のみに7
〜8分目まで入れ、そのまま20〜30分放置した。そ
の後、底に僅かに茶かすを残すように静かにお茶を捨て
た。 − 大皿とスプーン:市販のレトルトカレー、ご飯およ
び生卵を均一になるようにスプーンで混ぜ、そのスプー
ン一杯分を標準セット数の各皿に載せ、各皿の中央部を
同様に汚した。その後、10粒程度のご飯粒が皿表面に
残るようにカレーご飯を捨てた。皿の周辺部をティッシ
ュで拭き取った。スプーンは、ご飯粒がその裏と表に各
1粒づつ残るようにし、皿に伏せて放置した。 − 中皿、ナイフおよびフォーク:市販の豚カツを加熱
した後適当な大きさに切った。標準セット数の各皿に分
配して載せ、ソースをかけた後ナイフとフォークを用い
て小さく切り、これによって、皿の表面を豚カツ油およ
びソースで均等に汚した。豚カツを捨てた後、皿の周辺
部をテッシュで拭き取った。ナイフとフォークは、それ
らの表面に油膜が形成されるように、捨てた豚カツで再
度汚した。 − 小皿、ナイフおよびフォーク:半熟状態のハムエッ
グを作り、均等に標準セット数の各皿に分配して載せ、
上記の豚カツを切るために用いたのと同じナイフとフォ
ークでハムエッグを細かく切り刻む動作を行うことによ
って皿を汚した。大きなハムエッグのかけらは取り除
き、残った残菜でナイフとフォークを均一に汚した。 − 茶碗:標準セット数の各茶碗にご飯を入れ、箸で軽
くご飯をかき混ぜた後、茶碗の内側に3粒程度のご飯粒
を残すようにご飯を除いた。 − 箸:箸をご飯に10回抜き差しすることによって箸
を汚し、汚した箸の1本に、約1粒のご飯が付くように
した。
【0046】(実施例1)ソホロリピッドの低泡性
上記の1.起泡力および泡の安定度の試験方法に従っ
て、CaCO3100ppm、pH8.94(18℃)
の条件下で、酵母の発酵生産により得たソホロリピッド
(ラクトン型:酸型の比は、ほぼ7:3)、ブロックポ
リマー型非イオン界面活性剤、および市販の合成洗剤の
起泡力および泡の安定度を比較した。
て、CaCO3100ppm、pH8.94(18℃)
の条件下で、酵母の発酵生産により得たソホロリピッド
(ラクトン型:酸型の比は、ほぼ7:3)、ブロックポ
リマー型非イオン界面活性剤、および市販の合成洗剤の
起泡力および泡の安定度を比較した。
【0047】ブロックポリマー型非イオン界面活性剤と
しては、ポリオキシエチレンを含むノニオンA、B、C
およびDを用いた。ノニオンAは、ニューポールPE6
1(三洋化成)PO−EOブロック共重合体(プルロニ
ック系)であり、そしてノニオンB〜DはPOおよびE
Oの重合度が異なるポリオキシエチレンポリオキシアル
キレンエーテルであって、ノニオンBはソフタノールE
P7045(日本触媒)、ノニオンCはプルラファック
LF431(BASF)、ノニオンDはコニオンAEP
1220(新日本理化)をそれぞれ用いた。市販の合成
洗剤は発泡性(起泡力の高い)の対照試料として用い
た。
しては、ポリオキシエチレンを含むノニオンA、B、C
およびDを用いた。ノニオンAは、ニューポールPE6
1(三洋化成)PO−EOブロック共重合体(プルロニ
ック系)であり、そしてノニオンB〜DはPOおよびE
Oの重合度が異なるポリオキシエチレンポリオキシアル
キレンエーテルであって、ノニオンBはソフタノールE
P7045(日本触媒)、ノニオンCはプルラファック
LF431(BASF)、ノニオンDはコニオンAEP
1220(新日本理化)をそれぞれ用いた。市販の合成
洗剤は発泡性(起泡力の高い)の対照試料として用い
た。
【0048】図1に結果を示す。図1に示すように、ソ
ホロリピッドの起泡力(約17mm:図1において右下
がりの斜線を付した棒で示される)および泡の安定度
(約10mm:図1において右上がりの斜線の棒で示さ
れる)は、それぞれ、市販の合成洗剤の起泡力(約23
0mm)および泡の安定度(約170mm)の1/10
以下であり、さらにその他の低泡性ブロックポリマー型
非イオン界面活性剤の起泡力(0〜約23cm)および
泡の安定度(0〜約10mm)と遜色ないことが明らか
となった。以上のことから、ソホロリピッドは低泡性界
面活性剤としての性質を有することが示された。
ホロリピッドの起泡力(約17mm:図1において右下
がりの斜線を付した棒で示される)および泡の安定度
(約10mm:図1において右上がりの斜線の棒で示さ
れる)は、それぞれ、市販の合成洗剤の起泡力(約23
0mm)および泡の安定度(約170mm)の1/10
以下であり、さらにその他の低泡性ブロックポリマー型
非イオン界面活性剤の起泡力(0〜約23cm)および
泡の安定度(0〜約10mm)と遜色ないことが明らか
となった。以上のことから、ソホロリピッドは低泡性界
面活性剤としての性質を有することが示された。
【0049】(実施例2)上記の2.洗浄力の試験方法
によって、酵母の発酵生産により得たソホロリピッド
(ラクトン型:酸型の比は、ほぼ7:3)の洗浄力を調
べた。図2に結果を示す。図2の横軸は被験試料を示
し、そして縦軸は、上記の2.洗浄力に記載の式で算出
した洗浄率(%)である。図2に示されるように、ソホ
ロピッドは、ブロックコポリマー型非イオン界面活性剤
の洗浄率(約24%〜約27%)よりも高い、約33%
の洗浄率を示した。
によって、酵母の発酵生産により得たソホロリピッド
(ラクトン型:酸型の比は、ほぼ7:3)の洗浄力を調
べた。図2に結果を示す。図2の横軸は被験試料を示
し、そして縦軸は、上記の2.洗浄力に記載の式で算出
した洗浄率(%)である。図2に示されるように、ソホ
ロピッドは、ブロックコポリマー型非イオン界面活性剤
の洗浄率(約24%〜約27%)よりも高い、約33%
の洗浄率を示した。
【0050】ソホロリピッドの洗浄率は、40℃(約3
2%)および60℃(約33%)においても低下するこ
とはなかった(図3)。
2%)および60℃(約33%)においても低下するこ
とはなかった(図3)。
【0051】(実施例3)ソホロリピッド(酸型)とソ
ホロリピッド(ラクトン型)の混合物の起泡力および泡
の安定度、洗浄力、および硬水への溶解度試験 酵母の発酵生産により得たソホロリピッドを、イオン交
換樹脂(デミエースDX−Y50(栗田工業製))を用
いて、ソホロリピッド(酸型)とソホロリピッド(ラク
トン型)に分離した。あるいは、必要に応じて、溶媒抽
出法によって、ソホロリピッド(酸型)とソホロリピッ
ド(ラクトン型)とを分離した。この場合、発酵により
得られたソホロリピッドに倍量の水を加え、NaOHで
pH7.0に調製し、等量の酢酸エチルで10回以上抽
出を行い、酢酸エチル相を乾固することによりソホロリ
ピッド(ラクトン型)を得た。次いでソホロリピッド
(酸型)を含む水相をHClでpH3とし、これを等量
の酢酸エチルで3回以上抽出し、ソホロリピッド(酸
型)を含む酢酸エチル相を分離し、エバポレーターで濃
縮することによりソホロリピッド(酸型)を得た。
ホロリピッド(ラクトン型)の混合物の起泡力および泡
の安定度、洗浄力、および硬水への溶解度試験 酵母の発酵生産により得たソホロリピッドを、イオン交
換樹脂(デミエースDX−Y50(栗田工業製))を用
いて、ソホロリピッド(酸型)とソホロリピッド(ラク
トン型)に分離した。あるいは、必要に応じて、溶媒抽
出法によって、ソホロリピッド(酸型)とソホロリピッ
ド(ラクトン型)とを分離した。この場合、発酵により
得られたソホロリピッドに倍量の水を加え、NaOHで
pH7.0に調製し、等量の酢酸エチルで10回以上抽
出を行い、酢酸エチル相を乾固することによりソホロリ
ピッド(ラクトン型)を得た。次いでソホロリピッド
(酸型)を含む水相をHClでpH3とし、これを等量
の酢酸エチルで3回以上抽出し、ソホロリピッド(酸
型)を含む酢酸エチル相を分離し、エバポレーターで濃
縮することによりソホロリピッド(酸型)を得た。
【0052】得られた酸型およびソホロリピッド(ラク
トン型)を種々の割合で混合し、上記の1.起泡力およ
び泡の安定度、2.洗浄力、および3.硬水への溶解度
試験を行った。
トン型)を種々の割合で混合し、上記の1.起泡力およ
び泡の安定度、2.洗浄力、および3.硬水への溶解度
試験を行った。
【0053】なお、酸型およびラクトン型の確認はHP
LCにより行った(ナーゲル社(ドイツ)のヌクレオシ
ル5SB充填カラム(4.6mm×250mm)を用
い、0.2%(w/v)過塩素酸ナトリウム/メタノー
ル溶液を移動相として、カラム温度35℃、流速1ml
/分の条件で分離し、検出は示差屈折率計(RID)を
用いて行った)。
LCにより行った(ナーゲル社(ドイツ)のヌクレオシ
ル5SB充填カラム(4.6mm×250mm)を用
い、0.2%(w/v)過塩素酸ナトリウム/メタノー
ル溶液を移動相として、カラム温度35℃、流速1ml
/分の条件で分離し、検出は示差屈折率計(RID)を
用いて行った)。
【0054】図4に1.起泡力(黒丸で示される)およ
び泡の安定度(白丸で示される)の試験の結果を示す。
なお、測定は40℃で行った。図4の横軸は、ソホロリ
ピッドに含まれるソホロリピッド(ラクトン型)の割合
であり、そして縦軸は泡の高さ(起泡力)である。図4
に示されるように、ソホロリピッド(ラクトン型)の含
有率が0%〜約20%、および約35%〜100%の範
囲であるとき、ソホロリピッドは低泡性(起泡力が57
mm以下であって、かつ泡の安定度が約30mm以下)
であることが示された。すなわち、ソホロリピッド(ラ
クトン型):ソホロリピッド(酸型)の比が0:100
〜20:80の範囲、および35:65〜100:0の
範囲のソホロリピッドが低泡性を満足することが示され
た。そしてまた図4に示されるように、ソホロリピッド
(ラクトン型):ソホロリピッド(酸型)の比が50:
50〜88:12の範囲のソホロリピッドは、約20m
mの起泡力および約10mmの泡の安定性を有し、低泡
界面活性剤として特に優れた性質を有することが示され
た。
び泡の安定度(白丸で示される)の試験の結果を示す。
なお、測定は40℃で行った。図4の横軸は、ソホロリ
ピッドに含まれるソホロリピッド(ラクトン型)の割合
であり、そして縦軸は泡の高さ(起泡力)である。図4
に示されるように、ソホロリピッド(ラクトン型)の含
有率が0%〜約20%、および約35%〜100%の範
囲であるとき、ソホロリピッドは低泡性(起泡力が57
mm以下であって、かつ泡の安定度が約30mm以下)
であることが示された。すなわち、ソホロリピッド(ラ
クトン型):ソホロリピッド(酸型)の比が0:100
〜20:80の範囲、および35:65〜100:0の
範囲のソホロリピッドが低泡性を満足することが示され
た。そしてまた図4に示されるように、ソホロリピッド
(ラクトン型):ソホロリピッド(酸型)の比が50:
50〜88:12の範囲のソホロリピッドは、約20m
mの起泡力および約10mmの泡の安定性を有し、低泡
界面活性剤として特に優れた性質を有することが示され
た。
【0055】図5に2.洗浄力試験の結果を示す。図5
の横軸は、ソホロリピッドに含まれるソホロリピッド
(ラクトン型)の割合であり、そして縦軸は算出された
洗浄力(%)である。
の横軸は、ソホロリピッドに含まれるソホロリピッド
(ラクトン型)の割合であり、そして縦軸は算出された
洗浄力(%)である。
【0056】図5に示すように、ソホロリピッド(ラク
トン型)含有率が約25%〜90%の範囲のソホロリピ
ッドが25%以上の洗浄力を示した。すなわち、ソホロ
リピッド(ラクトン型):ソホロリピッド(酸型)の比
が25:75〜90:10の範囲で優れた洗浄力を有す
ことが示された。そしてまた図5に示されるように、ソ
ホロリピッド(ラクトン型):ソホロリピッド(酸型)
の比が30:70〜88:12の範囲で30%以上の洗
浄力を示し、特に優れた洗浄力を有することが示され
た。
トン型)含有率が約25%〜90%の範囲のソホロリピ
ッドが25%以上の洗浄力を示した。すなわち、ソホロ
リピッド(ラクトン型):ソホロリピッド(酸型)の比
が25:75〜90:10の範囲で優れた洗浄力を有す
ことが示された。そしてまた図5に示されるように、ソ
ホロリピッド(ラクトン型):ソホロリピッド(酸型)
の比が30:70〜88:12の範囲で30%以上の洗
浄力を示し、特に優れた洗浄力を有することが示され
た。
【0057】表2に上記の3.硬水への溶解度試験の結
果を示す。表2に示されるように、ソホロリピッド(ラ
クトン型)の含有率が約27%〜約90%の広い範囲で
溶解性であることが分かった。また、ソホロリピッド
(ラクトン型)の含有率が0%つまり全て酸型のとき、
硬水中では白濁し、また、ソホロリピッド(ラクトン
型)の含有率が0%、つまりソホロリピッドのすべてが
ソホロリピッド(酸型)のとき、CaCO3100pp
mの硬水中では白濁し、そしてソホロリピッド(ラクト
ン型)の含有率が約93%以上ではソホロリピッドは分
散状態となって白濁することが示された。なお、表2中
SLはソホロリピッドの略号である。
果を示す。表2に示されるように、ソホロリピッド(ラ
クトン型)の含有率が約27%〜約90%の広い範囲で
溶解性であることが分かった。また、ソホロリピッド
(ラクトン型)の含有率が0%つまり全て酸型のとき、
硬水中では白濁し、また、ソホロリピッド(ラクトン
型)の含有率が0%、つまりソホロリピッドのすべてが
ソホロリピッド(酸型)のとき、CaCO3100pp
mの硬水中では白濁し、そしてソホロリピッド(ラクト
ン型)の含有率が約93%以上ではソホロリピッドは分
散状態となって白濁することが示された。なお、表2中
SLはソホロリピッドの略号である。
【0058】
【表2】
このように、実施例1および実施例2の結果から、低泡
性、優れた洗浄力および溶解性の3つの条件を満たすソ
ホロリピッドは、ソホロリピッド(ラクトン型):ソホ
ロリピッド(酸型)を35:65〜90:10の範囲の
比で含み、特にソホロリピッド(ラクトン型):ソホロ
リピッド(酸型)を50:50〜88:12の範囲の比
で含むソホロリピッドが低泡性かつ高い洗浄力を有する
ことが示された。
性、優れた洗浄力および溶解性の3つの条件を満たすソ
ホロリピッドは、ソホロリピッド(ラクトン型):ソホ
ロリピッド(酸型)を35:65〜90:10の範囲の
比で含み、特にソホロリピッド(ラクトン型):ソホロ
リピッド(酸型)を50:50〜88:12の範囲の比
で含むソホロリピッドが低泡性かつ高い洗浄力を有する
ことが示された。
【0059】(実施例4)ソホロリピッドの生分解性試
験 酵母の発酵生産により得たソホロリピッド(ラクトン
型:酸型の比は、ほぼ7:3)を被験試料として、上記
の4.生分解性試験に記載の方法により生分解度を算出
した。石鹸(ヤシ油カリ石鹸)、ノニオンA、およびポ
リオキシエチレンアルキルエーテル(AE:エマルゲン
108KM(花王(株))を対照試料とした。
験 酵母の発酵生産により得たソホロリピッド(ラクトン
型:酸型の比は、ほぼ7:3)を被験試料として、上記
の4.生分解性試験に記載の方法により生分解度を算出
した。石鹸(ヤシ油カリ石鹸)、ノニオンA、およびポ
リオキシエチレンアルキルエーテル(AE:エマルゲン
108KM(花王(株))を対照試料とした。
【0060】図6に結果を示す。図6に示されるよう
に、ソホロリピッド(黒丸で示される)は、培養ととも
に生分解度(%)が増加し、培養10日目には、約58
%が分解され、易分解性の界面活性剤である石鹸(白三
角で示される:培養10目には約65%が分解された)
と遜色なく、AE(白四角で示される:培養10日目に
は約35%が分解された)より生分解性が良好であっ
た。これに対し、ブロックポリマー型非イオン界面活性
剤(×で示される)について生分解度(%)はほぼゼロ
のままで難分解性であることが分かった。
に、ソホロリピッド(黒丸で示される)は、培養ととも
に生分解度(%)が増加し、培養10日目には、約58
%が分解され、易分解性の界面活性剤である石鹸(白三
角で示される:培養10目には約65%が分解された)
と遜色なく、AE(白四角で示される:培養10日目に
は約35%が分解された)より生分解性が良好であっ
た。これに対し、ブロックポリマー型非イオン界面活性
剤(×で示される)について生分解度(%)はほぼゼロ
のままで難分解性であることが分かった。
【0061】(実施例5)食器洗浄力試験−ソホロリピ
ッド配合組成物、ブロックポリマー型非イオン活性剤配
合洗剤、および石鹸配合洗剤の比較 表3に示す組成の低泡性洗浄剤組成物1〜11を作製し
た。
ッド配合組成物、ブロックポリマー型非イオン活性剤配
合洗剤、および石鹸配合洗剤の比較 表3に示す組成の低泡性洗浄剤組成物1〜11を作製し
た。
【0062】
【表3】
表中ソホロリピッドとあるのは、酵母の発酵生産により
得たソホロリピッド(ラクトン型:酸型の比は、ほぼ
7:3)である。表中石鹸とあるのは、純石鹸分99%
の脂肪酸ナトリウムである。各組成物について上記の
5.食器洗浄力試験に記載の方法により食器洗浄力を評
価した。
得たソホロリピッド(ラクトン型:酸型の比は、ほぼ
7:3)である。表中石鹸とあるのは、純石鹸分99%
の脂肪酸ナトリウムである。各組成物について上記の
5.食器洗浄力試験に記載の方法により食器洗浄力を評
価した。
【0063】図7に結果を示す。図7に示されるよう
に、ソホロリピッド配合洗浄剤組成物(配合例7〜1
0)は、0.8〜0.85と、ブロックポリマー型非イ
オン界面活性剤を配合した組成物(配合例1〜4、洗浄
率は0.78〜0.81)と同等以上の洗浄力を示し、
石鹸を配合した配合例5(洗浄率は0.38)よりも優
れた洗浄力を有していることが示された。また、ソホロ
リピッドの配合量を、0.001、0.01、0.1、
5、20および25%と変化させると(配合例6〜1
1)、ソホロリピッドの配合量が0.01〜20%の範
囲内で高い洗浄力を有することが示された。ソホロリピ
ッドの配合量が0.01%以下では洗浄力がやや劣り、
20%以上では多量の泡が生じて洗浄力もまた低下し
た。
に、ソホロリピッド配合洗浄剤組成物(配合例7〜1
0)は、0.8〜0.85と、ブロックポリマー型非イ
オン界面活性剤を配合した組成物(配合例1〜4、洗浄
率は0.78〜0.81)と同等以上の洗浄力を示し、
石鹸を配合した配合例5(洗浄率は0.38)よりも優
れた洗浄力を有していることが示された。また、ソホロ
リピッドの配合量を、0.001、0.01、0.1、
5、20および25%と変化させると(配合例6〜1
1)、ソホロリピッドの配合量が0.01〜20%の範
囲内で高い洗浄力を有することが示された。ソホロリピ
ッドの配合量が0.01%以下では洗浄力がやや劣り、
20%以上では多量の泡が生じて洗浄力もまた低下し
た。
【0064】
【発明の効果】広い温度範囲で良好な洗浄力を維持す
る、生分解性の低泡性洗浄剤組成物が提供される。
る、生分解性の低泡性洗浄剤組成物が提供される。
【図1】本発明の低泡性洗浄組成物に含まれるソホロリ
ピッドの起泡力および泡の安定度を、市販の合成洗剤、
ノニオンA、ノニオンB、ノニオンCおよびノニオンD
の起泡力および泡の安定性と比較した試験結果を示す図
である。
ピッドの起泡力および泡の安定度を、市販の合成洗剤、
ノニオンA、ノニオンB、ノニオンCおよびノニオンD
の起泡力および泡の安定性と比較した試験結果を示す図
である。
【図2】本発明の低泡性洗浄組成物に含まれるソホロリ
ピッドの洗浄力を、ノニオンA、ノニオンB、ノニオン
CおよびノニオンDの洗浄力と比較した試験結果を示す
図である。
ピッドの洗浄力を、ノニオンA、ノニオンB、ノニオン
CおよびノニオンDの洗浄力と比較した試験結果を示す
図である。
【図3】本発明の低泡性洗浄組成物に含まれるソホロリ
ピッドの、20℃、40℃、および60℃における洗浄
力の試験結果を示す図である。
ピッドの、20℃、40℃、および60℃における洗浄
力の試験結果を示す図である。
【図4】ラクトン型と酸型の比率が異なるソホロリピッ
ドの起泡力および泡安定性の試験結果を示す図である。
ドの起泡力および泡安定性の試験結果を示す図である。
【図5】ラクトン型と酸型の比率が異なるソホロリピッ
ドの洗浄力の試験結果を示す図である。
ドの洗浄力の試験結果を示す図である。
【図6】本発明の低泡性洗浄組成物に含まれるソホロリ
ピッドの生分解性を示す図である。
ピッドの生分解性を示す図である。
【図7】食器洗浄力試験の結果を示す図である。
【図8】ソホロリピッド(酸型)およびソホロリピッド
(ラクトン型)の構造を示す図である。
(ラクトン型)の構造を示す図である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 平田 善彦
大阪府柏原市玉手町24−12サラヤ株式会社
バイオケミカル研究所内
Fターム(参考) 4H003 AB03 AB06 AC08 AC09 AC21
AC23 BA20 DA19 EA16 EA20
EB08 EC01 EC02 EE05 FA01
FA03 FA19 FA43 FA47
Claims (5)
- 【請求項1】 生分解性の低泡性洗浄剤組成物であっ
て、ソホロリピッドを含む、組成物。 - 【請求項2】 前記ソホロリピッドが、少なくとも35
%のソホロリピッド(ラクトン型)を含む、請求項1に
記載の組成物。 - 【請求項3】 前記ソホロリピッドが、ソホロリピッド
(ラクトン型)とソホロリピッド(酸型)とを、35:
65〜90:10の比で含む、請求項1に記載の組成
物。 - 【請求項4】 洗浄剤補助成分をさらに含む、請求項1
から3のいずれかに記載の組成物。 - 【請求項5】 前記洗浄剤補助成分が、酵素、酸素系漂
白剤、漂白活性化剤、アルカリ剤、水軟化剤(Ca捕捉
剤)、流動性改質剤および中性無機塩類からなる群から
選択される、請求項4に記載の組成物。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001195525A JP2003013093A (ja) | 2001-06-27 | 2001-06-27 | 低泡性洗浄剤組成物 |
| US10/481,507 US20040171512A1 (en) | 2001-06-27 | 2002-06-26 | Low-foaming detergent compositions |
| PCT/JP2002/006457 WO2003002700A1 (en) | 2001-06-27 | 2002-06-26 | Low-foaming detergent compositions |
| DE60228844T DE60228844D1 (de) | 2001-06-27 | 2002-06-26 | Schaumarme waschmittel |
| AT02738811T ATE407996T1 (de) | 2001-06-27 | 2002-06-26 | Schaumarme waschmittel |
| EP02738811A EP1411111B1 (en) | 2001-06-27 | 2002-06-26 | Low foaming detergent compositions |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001195525A JP2003013093A (ja) | 2001-06-27 | 2001-06-27 | 低泡性洗浄剤組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003013093A true JP2003013093A (ja) | 2003-01-15 |
Family
ID=19033481
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001195525A Pending JP2003013093A (ja) | 2001-06-27 | 2001-06-27 | 低泡性洗浄剤組成物 |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US20040171512A1 (ja) |
| EP (1) | EP1411111B1 (ja) |
| JP (1) | JP2003013093A (ja) |
| AT (1) | ATE407996T1 (ja) |
| DE (1) | DE60228844D1 (ja) |
| WO (1) | WO2003002700A1 (ja) |
Cited By (11)
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| JP2006274233A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Saraya Kk | 漂白剤組成物 |
| JP2009052006A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Saraya Kk | 酵素含有洗浄剤組成物 |
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| JP2020105244A (ja) * | 2018-12-26 | 2020-07-09 | レック株式会社 | バイオフィルム形成防止剤、及び、該剤を含有する洗浄用組成物 |
| US11312928B2 (en) | 2017-03-07 | 2022-04-26 | Saraya Co., Ltd. | Detergent composition comprising an acidic sophorose lipid and fatty acid salt mixture |
| US12589154B2 (en) | 2019-06-11 | 2026-03-31 | Saraya Co., Ltd. | Acid type sophorolipid-containing composition which is suppressed in browning |
Families Citing this family (75)
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| US8148108B2 (en) * | 2007-03-30 | 2012-04-03 | The University Of Akron | Process for producing cellulase |
| DE102008038479A1 (de) * | 2008-08-20 | 2010-02-25 | Henkel Ag & Co. Kgaa | Wasch- oder Reinigungsmittel mit gesteigerter Waschkraft |
| EP2596088B1 (en) | 2010-07-22 | 2016-09-28 | Unilever PLC | Detergent compositions comprising biosurfactant and enzyme |
| WO2012010407A1 (en) * | 2010-07-22 | 2012-01-26 | Unilever Plc | Detergent compositions comprising biosurfactant and lipase |
| WO2012167813A1 (en) | 2011-06-06 | 2012-12-13 | Ecover Co-Ordination Center N.V. | Improved sophorolactone production |
| EP2718454A1 (en) * | 2011-06-06 | 2014-04-16 | Ecover Coordination Center N.V. | Improved sophorolactone production |
| WO2012168325A1 (en) | 2011-06-06 | 2012-12-13 | Ecover Co-Ordination Center N.V. | Improved sophorolactone production |
| US9795131B2 (en) | 2011-06-06 | 2017-10-24 | Ecover Co-Ordination Center N.V. | Sophorolactone compositions and uses thereof |
| DE102011090030B4 (de) | 2011-12-28 | 2025-11-06 | Evonik Operations Gmbh | Wässrige Haar- und Hautreinigungszusammensetzungen, enthaltend Biotenside |
| FR2991688B1 (fr) | 2012-06-06 | 2015-05-22 | Soliance | Biosolubilisant |
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