JP2003013880A - ターボ分子ポンプ - Google Patents

ターボ分子ポンプ

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JP2003013880A JP2001199730A JP2001199730A JP2003013880A JP 2003013880 A JP2003013880 A JP 2003013880A JP 2001199730 A JP2001199730 A JP 2001199730A JP 2001199730 A JP2001199730 A JP 2001199730A JP 2003013880 A JP2003013880 A JP 2003013880A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターボ分子ポンプの中間流に相当する領域で
の排気性能向上のための基本は単段の排気特性ではな
く、複数段により排気速度を高めることである点に着目
し、後段側における動翼の軸方向長さを短くして、より
多段化をはかることで、結果として最上流段における排
気特性の向上を図ったターボ分子ポンプを提供するこ
と。 【解決手段】 回転駆動される回転軸に連結され外周の
軸方向にそって動翼およびネジ溝ポンプ段が設けられた
ロータと、ケーシングの内側に固定されて前記動翼と共
に翼列を構成する静翼とを備えたターボ分子ポンプにお
いて、前記動翼のコード長が、ネジ溝ポンプ段を除い
て、翼列の各段すべてにおいてコード長が上流側段のコ
ード長以下となるように設定するとともに、前記動翼の
コード長を、ネジ溝ポンプ段を除いて、最上流段の動翼
コード長に対し、ネジ溝ポンプ段を除く最下流段の動翼
コード長が1/2以下となるように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置等
に装備される真空発生装置等に使用するターボ分子ポン
プに係り、特に大排気流量が得られるターボ分子ポンプ
に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は本発明が適用される従来技術にか
かるターボ分子ポンプの全体縦断面図で、図6におい
て、1及び16は、複数のボルト21によりOリング1
5を介して一体的に組付けられている上部ケーシング及
び下部ケーシングであり、該ケーシング1、16内は完
全な密閉空間となっている。該上部ケーシング1の上部
開口はガス吸気口2となるとともに、その内側には複数
のスペーサ13が軸方向に連設されている。該スペーサ
13は上端を前記上部ケーシング1の内端面に当接さ
れ、下端を前記下部ケーシング16の上端部にインロー
嵌合されており、各スペーサ13の間には静翼4が外周
部を挟持固定されて、多段状に設けられている。前記下
部ケーシング16の下方側部には排気口3が開口され、
ねじ溝ポンプ段8を通ってきた流体が該排気口3から外
部に送出されるようになっている。
【0003】6はロータで、該ロータ6の上部には動翼
5が多段状に設けられ、各動翼5とケーシング側の静翼
4とが交互に設けられて複数の翼段を構成している。8
は前記ロータの下部外周に設けられた螺旋状溝からなる
ねじ溝ポンプ段である。14は複数のボルト18により
前記下部ケーシング16の上面に固定されたテーパ状の
シールリングで、前記ねじ溝ポンプ段8の外周と微小間
隙を介して対向配置され、圧縮効果を上げている。
【0004】17は前記下部ケーシング16の支持筒で
あり、該支持筒17の内周には上部から順に、ラジアル
玉軸受からなる上部保護軸受19、ラジアル軸受からな
る上部磁気軸受9、モータ12のステータ12a、ラジ
アル軸受である下部磁気軸受け10、ラジアル玉軸受か
らなる下部保護軸受20、並びに後述する回転軸7の下
端のスラストディスク7aを挟んで設けられたスラスト
磁気軸受11が配設されている。
【0005】従って、該回転軸7は、該上部磁気軸受9
及び下部磁気軸受10により左右(X軸)及び前後(Y
軸)方向を、前記スラスト磁気軸受11により軸心(Z
軸)方向を、つまり5軸方向を支持、かつ制御されて回
転することとなる。
【0006】前記ロータ6及び回転軸7は、前記上部磁
気軸受9と下部磁気軸受10との間に設けられた前記モ
ータ12のステータ12aに対向して回転子12bが固
着されている。また、該回転軸7の、前記上部磁気軸受
9の上側は前記上部保護軸受19が設けられて該回転軸
7と上部保護軸受19とのラジアル方向の間隔を所要の
値に設定している。さらに該回転軸7の前記下部磁気軸
受10の下側は前記下部保護軸受20が設けられて、該
回転軸7と下部保護軸受20とのラジアル方向及びスラ
スト方向の間隔を所要値に設定している。
【0007】かかる構成のターボ分子ポンプにおいて
は、吸入口圧力が高くなると、排気速度が低下する問題
が有る。そこで、図2に示すように、動翼と静翼からな
る軸流段については、高い圧縮比が得られるよう、多段
カスケード方式が採用されている。さらに従来ターボ分
子ポンプは上記したように軸流段下流側にネジ溝ポンプ
段を設置し、高い吸気口圧力でも高い排気速度が得られ
るよう工夫がなされている。
【0008】しかしネジ溝ポンプ段を設置しても、近年
ICや半導体の製造装置のように吸入する圧力の範囲が
吸入口圧力10−2Torr前後の中間流に相当する領
域において大流量の排気を行う必要がある用途に対して
は分子流領域に比べ排気速度が低下するという問題が有
った。
【0009】かかる課題を解決するために、特開平8−
247084号において、自由分子流領域だけでなく、
中間流に相当する領域においても有効な圧縮性能と排気
速度を持つと共に、軸方向の寸法の小さいコンパクトな
外形寸法の中・大型ターボ分子ポンプを実現することを
目的として、図2に示すように、多段の軸流翼列からな
るターボ分子ポンプにおいて、翼列のスぺーシングsを
気体分子の平均自由行程λの20%以下とすると共に、
該翼列のスペーシングコード比sの値がs=0.5
乃至1.5の範囲の値となるように該翼列を形成し、各
翼列の前記スペーシングコード比sは、吸気口側から
排気口側へと後段に行く程sが大となるように前記ス
ペーシングs及び該翼のコード長dを形成したことを特
徴とするターボ分子ポンプを提案した。ここで翼列のス
ペーシングコード比s=s/dで、sは翼列開口部の
スペーシング、dは翼のコード長を示す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらかかる従
来技術は、翼列のスペーシングコード比に着目したもの
で、翼のコード長には着目していない。確かに従来技術
においては、吸気口側から排気口側へと後段に行く程s
が大となるように前記スペーシングs及び該翼のコー
ド長dを設定しているが、軸方向の寸法の小さいコンパ
クトな外形寸法のターボ分子ポンプを実現するために、
軸流段数を多くせずに本発明の効果を実現させているた
め、最上流段から二段、三段目までは、動翼の軸方向長
さを除々に短くしているが、四段目においては、三段目
に比べコード長は長くなっている。
【0011】このように構成した理由は、コード長が短
くなると、排気特性がその分低下すると考えられていた
ことによる。
【0012】本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、
ターボ分子ポンプの中間流に相当する領域での排気性能
向上のための基本は単段の排気特性ではなく、複数段に
より排気速度を高めることである点に着目し、後段側に
おける動翼の軸方向長さを短くして、より多段化をはか
ることで、結果として最上流段における排気特性の向上
を図ったターボ分子ポンプを提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するために、本第1発明として、回転駆動される回転
軸に連結され外周の軸方向にそって動翼およびネジ溝ポ
ンプ段が設けられたロータと、ケーシングの内側に固定
されて前記動翼と共に翼列を構成する静翼とを備えたタ
ーボ分子ポンプにおいて、前記動翼のコード長が、ネジ
溝ポンプ段を除いて、翼列の各段すべて、特に後段の翼
段において上流側段のコード長以下となることを特徴と
する。さらに好ましくは、前記動翼のコード長が、ネジ
溝ポンプ段を除いて、翼列の各段すべて、特に後段の翼
段において上流側段より下流側のコード長が徐々に短く
なるのがよい。
【0014】また本第2発明は、回転駆動される回転軸
に連結され外周の軸方向にそって動翼およびネジ溝ポン
プ段が設けられたロータと、ケーシングの内側に固定さ
れて前記動翼と共に翼列を構成する静翼とを備えたター
ボ分子ポンプにおいて、前記動翼のコード長を、ネジ溝
ポンプ段を除いて、最上流段の動翼コード長に対し、ネ
ジ溝ポンプ段を除く最下流段の動翼コード長が1/2以
下となるように設定したことを特徴とする。
【0015】かかる発明の作用を説明する。図4はター
ボ分子ポンプの翼列の単段における排気特性を示し、同
図における翼列開口部のスペーシングsとコード長をそ
れぞれほぼ1/2程度にした(短コード長という)もの
と、翼列開口部のスペーシングsの1倍、かつコード長
は1にした(長コード長という)ものと比較して調べた
ところ、各段における単段排気性能特性は10−3To
rr以下になると、短コード長翼の方が、従来の長コー
ド長翼より単段ごとの排気特性(λ/s、λ:気体分子
の平均自由行程)は低下するがその低下程度は80%程
度であり、一方は10から10−2Torr間での中
間流に相当する領域では短コード長でも長コード長でも
単段ごとの排気特性には低下がみられないことが理解さ
れた。
【0016】そこで、前記動翼のコード長が、ネジ溝ポ
ンプ段を除いて、翼列の各段すべてにおいて上流側段の
コード長以下となるように設定し、より具体的には前記
動翼のコード長を、ネジ溝ポンプ段を除いて、最上流段
の動翼コード長に対し、ネジ溝ポンプ段を除く最下流段
の動翼コード長が1/2以下となるように設定すること
により、特に後段側の動翼の軸方向長さを短くすること
が可能となり、結果として図5に示すように、長コード
長に設定した従来品に対し翼列段数がたとえば8段から
11段に増大し、この結果、10から10−2Tor
rの間において、最上流段の排気流量が大幅に多くな
り、本発明の効果が確認された。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
る構成部品の寸法、形状、その相対配置などは特に特定
的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定
する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0018】図1は本発明の実施例にかかるターボ分子
ポンプの要部概略図で、回転駆動される回転軸7に連結
され外周の軸方向にそって動翼5aから5n(11段)
およびその下段にネジ溝ポンプ段(図6の符号8)が設
けられたロータ6と、ケーシング1の内側に固定されて
前記動翼5aから5n(11段)と共に翼列を構成する
静翼4aから4n(11段)とを備えたターボ分子ポン
プを構成する。前記動翼5aから5n(11段)のコー
ド長(da:最上流段の動翼のコード長、dn:11段
目の最下流段のコード長)が、その下段のネジ溝ポンプ
段(図6の符号8)を除いて、翼列の各段すべてにおい
て上流側段のコード長以下となるように設定している。
この場合翼列の、翼列開口部のスペーシングsも同様に
徐々に短くなるように設定している。
【0019】そして具体的には前記動翼5のコード長d
を、ネジ溝ポンプ段(図6の符号8)を除いて、最上流
段の動翼5aのコード長daに対し、ネジ溝ポンプ段を
除く最下流段の動翼5nコード長dnが1/2以下とな
るように設定されている。かかる本発明の動翼5の状態
を表したのが、図3の拡大図である。
【0020】一方図2に示す従来技術においてもネジ溝
ポンプ段(図6の符号8)上方の軸流段において吸気口
側から動翼最上流段5aから二段5b、三段目5cまで
は、動翼の軸方向長さを除々に短くしているが4段目以
降の後段側5d〜5hにおいては、動翼5d〜5hの軸
方向長さを一定にしてコード長dをほぼ一定にしてい
る。
【0021】かかる実施例の作用を説明する。図4はタ
ーボ分子ポンプの翼列の単段における排気特性を示し、
同図における翼列のスペーシングコード比s=s/d
を一定に維持しつつ、翼列開口部のスペーシングsを2
倍にして、かつコード長は1/2にして(短コード長と
いう)と、各段における単段排気特性は、翼列開口部の
スペーシングsの1倍、かつコード長は1にした(長コ
ード長という)ものと比較して調べたところ、10−3
Torr以下になると、短コード長翼の方が、従来の長
コード翼より単段ごとの排気特性(λ/s、λ:気体分
子の平均自由行程)より低下するがその低下程度は80
%程度であり、一方は10から10−2Torr間で
の中間領域では短コード長でも長コード長でも単段ごと
の排気特性には低下がみられないことが理解された。
【0022】そこで、前記動翼5のコード長dが、ネジ
溝ポンプ段8を除いて、翼列の各段すべてにおいて上流
側段のコード長以下となるコード長が、特に前段側のみ
ならず後段側においても徐々に短くなるように設定し、
より具体的には前記動翼5のコード長dを、ネジ溝ポン
プ段8を除いて、最上流段の動翼5aコード長daに対
し、ネジ溝ポンプ段8を除く最下流段の動翼コード長が
1/2以下となるように設定することにより、特に後段
側の動翼の軸方向長さDの5c〜5nを短くすることが
可能となり、結果として後段側も長コード長dに設定し
た従来品に対し翼列段数がたとえば従来の8段から11
段に増大し、この結果、10から10 −2Torrの
間において、最上流段の排気流量が大幅に多くなり、本
発明の実施例の効果が確認された。
【0023】従って図4に示すようにコード長が短くな
ると、吸入口圧力の低い場合には排気速度が低下するも
のの、吸入口圧力が高い場合には、コード長が短くと
も、排気速度はコード長が長い場合とほぼ同一となるこ
とが分かる。すなわち、図5に示すように圧力の高いタ
ーボ分子ポンプ下流側段については、コード長dc〜d
nにおいて徐々に短い同翼5c〜5nを使用し、且つ徐
々に動翼の軸方向長さDを薄くする事により、段数を増
やすことが排気速度増加に有効であることが分かる。
【0024】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、ター
ボ分子ポンプの中間流に相当する領域での排気性能向上
のための基本は単段の排気特性ではなく、複数段により
排気速度を高めることにである点に着目し、後段側にお
ける動翼の軸方向長さを短くして、より多段化をはかる
ことで、結果として最上流段における排気特性の向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例にかかるターボ分子ポンプの
要部概略図である。
【図2】 従来技術にかかるターボ分子ポンプの要部概
略図である。
【図3】 図1の動翼部分を示す要部拡大図である。
【図4】 従来と本発明のターボ分子ポンプの翼列の単
段における排気特性を示すグラフ図である。
【図5】 従来と本発明のターボ分子ポンプの排気側の
排気特性を示すグラフ図である。
【図6】 本発明が適用される従来技術にかかるターボ
分子ポンプの全体縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 6 ロータ 7 回転軸 5a〜5n 動翼(11段) 8 ネジ溝ポンプ段 4a〜4n 静翼(11段) αa 最上流段動翼のコード長 αn 最終段(11段目)のコード長

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される回転軸に連結され外周の
    軸方向にそって動翼およびネジ溝ポンプ段が設けられた
    ロータと、ケーシングの内側に固定されて前記動翼と共
    に翼列を構成する静翼とを備えたターボ分子ポンプにお
    いて、 前記動翼のコード長が、ネジ溝ポンプ段を除いて、翼列
    の各段すべて、特に後段の翼段において上流側段のコー
    ド長以下となることを特徴とするターボ分子ポンプ。
  2. 【請求項2】 回転駆動される回転軸に連結され外周の
    軸方向にそって動翼およびネジ溝ポンプ段が設けられた
    ロータと、ケーシングの内側に固定されて前記動翼と共
    に翼列を構成する静翼とを備えたターボ分子ポンプにお
    いて、 前記動翼のコード長を、ネジ溝ポンプ段を除いて、最上
    流段の動翼コード長に対し、ネジ溝ポンプ段を除く最下
    流段の動翼コード長が1/2以下となるように設定した
    ことを特徴とするターボ分子ポンプ。
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KR20010011629A (ko) 터보 압축기의 디퓨져 구조

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