JP2003100228A - カラー陰極線管 - Google Patents

カラー陰極線管

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JP2003100228A
JP2003100228A JP2001291937A JP2001291937A JP2003100228A JP 2003100228 A JP2003100228 A JP 2003100228A JP 2001291937 A JP2001291937 A JP 2001291937A JP 2001291937 A JP2001291937 A JP 2001291937A JP 2003100228 A JP2003100228 A JP 2003100228A
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frame
pin
hole
selection electrode
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JP2001291937A
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Tatsuaki Watanabe
達昭 渡邉
Susumu Onishi
進 大西
Hideo Suzuki
秀生 鈴木
Kyo Otsuka
巨 大塚
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 突出部とスプリングとの間における摺動を可
能にして、外部振動を吸収できるカラー陰極線管を提供
する。 【解決手段】 色選別電極構体は、スプリング19の孔
20に突出部9が入り込んだ状態で、フェイスパネル2
に取り付けられており、スプリング19と突出部9と
が、突出部9の軸方向に重なり合う接触部を有してお
り、かつ突出部9の外周と、孔20の内周との間に隙間
が形成されており、孔20の径方向における隙間の寸法
を変動させながら、接触部において、スプリング19と
突出部9との間の摺動が可能である。このことにより、
ピン9の振動は、ピン9とスプリング19との間で摺動
しながらフレームへと伝わることになる。このため、フ
レームの振動エネルギーは、ピン9とスプリング19と
の間の摩擦エネルギーに変換されて消費されるので、フ
レームの振動が速やかに減衰して抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータモニ
タやテレビジョンセット等のディスプレイ装置に用いら
れるカラー陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー陰極線管においては、反射
外光の範囲を小さくでき、画像の歪みも防止できるとい
った利点があることからパネルの平面化が進められてい
る。カラー陰極線管では、電子銃から発射される3本の
電子ビームに対して色選別の役割を果たし、複数の開孔
を有する板状の色選別電極(シャドウマスク)が、フレ
ームに固定されて色選別電極構体を形成している。色選
別電極構体は、パネルと対向するように配置されてお
り、パネルの平面化に伴ない、色選別電極も平面に近い
状態で保持される必要がある。
【0003】陰極線管動作時においては、電子ビームの
射突による熱膨張によって、色選別電極の開孔が変位し
て、開孔を通過する電子ビームが所定の蛍光体に正しく
当たらなくなり、色むらが発生するというドーミング現
象が生じる。このため、色選別電極の温度上昇による熱
膨張を吸収できるような引張力をあらかじめ加えて、色
選別電極を支持体に架張保持することが行われている。
このような、架張保持によれば、色選別電極の温度が上
昇しても、色選別電極の開孔と蛍光体スクリーン面の蛍
光体ストライプとの相互位置のずれを低減することがで
きる。
【0004】図7(a)は従来の色選別電極構体の一例
の斜視図を示している。一対の長辺フレーム31の下面
を、一対の短辺フレーム32の上面に溶接により接合し
て枠状フレーム30が形成されている。枠状フレーム3
0には、色選別電極36が接合されて色選別電極構体が
形成されている。色選別電極36には、平板に電子ビー
ム通過孔である略スロット形の開孔37がエッチングに
より形成されている。
【0005】枠状フレーム30の4コーナには、短辺フ
ーム32と一体の取り付け板33が設けられており、取
り付け板33には、板状部材を折り曲げたスプリング3
4が溶接されている。また、一対の各長辺フレーム31
の長手方向の中央部にも、取り付け板38a、38bを
介して板状部材を折り曲げたスプリング39が取り付ら
れている。
【0006】また、色選別電極36両端の無孔部36a
には、振動防止を目的としたダンパ41が取り付けられ
ている。ダンパ41は、本図の例では、棒状体を折り曲
げた枠状体であり、このダンパ41を色選別電極36の
無孔部36aに形成した孔に差し込んで取り付けておく
ことにより、ダンパ41と色選別電極36との間の摺動
により、色選別電極36の振動を吸収することができ、
色ずれを防止できる。
【0007】色選別電極構体の支持は、コーナサスペン
ション方式が用いられており、フェイスパネル内壁の4
コーナに固定されたピンをスプリング34の孔35に差
し込んで、色選別電極構体はフェイスパネルに支持され
る。コーナサスペンション方式によれば、温度変化によ
って、スプリング34が色選別電極構体を持ち上げる方
向に弾性変形することにより、温度変化による色選別電
極36の色ずれを単純かつ効果的に補正することができ
る。また、特にビーム位置の変化やばらつきの影響を受
け易いコーナ部における色ずれを低減させることができ
る。
【0008】一対の各長辺フレーム31に設けられたス
プリング39は、落下特性を改善するためのものであ
る。図7(b)に、色選別電極構体をフェイスパネル4
2に取り付けた状態のスプリング39付近の要部断面図
を示している。スプリング39の孔40にピン43の先
端部分が差し込まれている。スプリング39には、ピン
43の位置決め用のセンタプレート39aが接合されて
おり、ピン43の外周はセンタプレート39aの孔と嵌
合している。このことにより、落下衝撃は、上下のスプ
リング39の弾性変形により吸収されることになる。こ
のような衝撃吸収効果は、重量の大きい大型の陰極線管
には、特に有効である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような従来のカラー陰極線管には、以下のような問題が
あった。陰極線管をテレビジョン等に組み込んだ場合、
陰極線管外部のスピーカ等からの振動の伝達経路は、フ
ェイスパネル42とファンネル(図示せず)とが接合さ
れた外囲器(ガラス管バルブ)、フェイスパネル42に
取り付けられたピン43、スプリング39、フレーム3
1、色選別電極36の順となる。したがって、色選別電
極36の振動を抑えるためには、色選別電極36に振動
が伝わる前のフレーム31において振動を抑えることが
効果的である。しかしながら、図7(a)に示したよう
な色選別電極36にダンパ41を設けた構成では、色選
別電極36自体の振動吸収には効果的ではあるが、フレ
ーム31の振動を直接抑えるものではなかった。
【0010】さらに、落下特性を向上させるための上下
のスプリング39は、センタプレート39aを介して、
フェイスパネル42に固定されたピン43に嵌合してい
る。この構成によれば、落下衝撃は、スプリング39の
弾性変形により吸収できるので、落下特性向上を図るこ
とができる。しかしながら、ピン43とスプリング39
との間の相対的な位置移動が拘束されているので、外部
振動の伝達防止という点からみると、外部振動はピン4
3からスプリング39、さらにフレーム31へと直接伝
わってしまい、色ずれ、輝度むらが発生するという問題
があった。
【0011】また、このようにフレームが振動した場
合、特に、フレーム振動の共振点と、色選別電極の振動
の共振点とが一致すると、振動が大きくなるという問題
もあった。
【0012】本発明は、前記のような従来の問題を解決
するためのものであり、突出部とスプリングとの間にお
ける摺動を可能にして、外部振動を吸収できるカラー陰
極線管を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のカラー陰極線管は、フェイスパネルと、フ
レームに色選別電極が接合された色選別電極構体と、前
記フレームの上下の少なくとも一方に設けられ、孔を有
するスプリングと、前記フェイスパネルに設けられた突
出部とを備え、前記色選別電極構体は、前記スプリング
の孔に前記突出部の少なくとも一部が入り込んだ状態
で、前記フェイスパネルに取り付けられており、前記ス
プリングと前記突出部とが接触する接触部を有してお
り、かつ前記突出部のうち、前記スプリングの孔に入り
込んだ部分は、前記突出部の外周の少なくとも一部と、
前記スプリングの孔の内周との間に隙間が形成されてお
り、前記スプリングの孔の径方向に、前記隙間の寸法が
変動しながら、前記接触部において、前記スプリングと
前記突出部との間の摺動が可能であることを特徴とす
る。
【0014】前記のようなカラー陰極線管によれば、外
部振動は突出部からスプリングを介してフレームへと直
接は伝達されず、突出部の振動は、突出部とスプリング
との間で摺動しながらフレームへと伝わることになる。
このため、フレームの振動エネルギーは、突出部とスプ
リングとの間の摩擦エネルギーに変換されて消費される
ので、フレームの振動が速やかに減衰して抑えられるこ
とになる。
【0015】前記カラー陰極線管においては、前記接触
部は、前記スプリングと前記突出部とが、前記突出部の
軸方向に重なり合う部分であることが好ましい。
【0016】また、前記接触部は、前記突出部の外周と
前記スプリングの内周とが接触する部分であることが好
ましい。
【0017】また、前記スプリングの前記突出部に対す
る圧着力が、30N以上であることが好ましい。前記の
ような圧着力であれば、振動吸収効果が大きく、突出部
とスプリングとの間の位置変動を拘束したものと比べ、
振動の振幅を半分以下に抑えることができる。
【0018】また、前記隙間の寸法が0.02〜0.5
mmの範囲であることが好ましい。前記のような範囲で
あれば、振動吸収に必要な摺動量を確保しつつ、落下衝
撃も吸収することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施
形態に係るカラー陰極線管の断面図を示している。本図
に示したカラー陰極線管1は、内面に蛍光体スクリーン
面2aが形成された実質的に長方形状のフェイスパネル
2と、フェイスパネル2の後方に接続されたファンネル
3とで外囲器が形成されている。ファンネル3のネック
部3aには、3本の電子ビームを射出する電子銃4が内
蔵されており、電子銃4から射出した電子ビームは、フ
ァンネル3の外周面上に配置された偏向ヨーク5によっ
て、偏向されてスクリーン面2aに到達する。
【0020】フェイスパネル2の内部には、蛍光体スク
リーン面2aに対向して設けられた色選別電極(シャド
ウマスク)6が配置されている。色選別電極6は、電子
銃4から発射される3本の電子ビームに対して色選別の
役割を果たすものである。Aは、電子ビーム軌跡を示し
ている。本実施形態に係る色選別電極6には、平板に電
子ビーム通過孔である略スロット形の開孔がエッチング
により多数形成されている。また、支持体であるフレー
ム7には、色選別電極6が接合されており、色選別電極
6及びフレーム7により、色選別電極構体が形成されて
いる。
【0021】この色選別電極構体は、後に詳細を説明す
るように、上下部分がフレーム7に設けられたスプリン
グ8によってフェイスパネル2のピン9に掛止されてい
る。本図の断面では、図示されていないが、フレーム7
の4コーナ部にもスプリングが取り付けられており、こ
れらスプリングがフェイスパネル2の4コーナのピンに
掛止されている。
【0022】図2(a)は、本発明の一実施形態に係る
フレームの斜視図を示している。一対の長辺フレーム1
1の下面を、一対の短辺フレーム12の上面に溶接によ
り接合して枠状フレーム10(図1のフレーム7に相
当)を形成している。長辺フレーム11、短辺フレーム
12の長手方向は、それぞれ画面水平方向、画面垂直方
向に相当する。
【0023】長辺フレーム11は、板厚1.4〜1.8
mm程度のプレス打ち抜き材料を曲げ加工したものであ
る。また、剛性を高めて所定強度を確保するため、断面
形状が三角状となるような曲げ加工部分11aを有して
いる。さらに、曲げ加工部の終端部11bは長手方向に
沿って溶接されている。短辺フレーム12は、長辺フレ
ーム11と同様に、板厚1.4〜1.8mm程度のプレ
ス打ち抜き材料を曲げ加工したものである。13は、ス
プリング14(図2(b))の取り付け板である。
【0024】図2(b)は、本発明の一実施形態に係る
色選別電極構体の斜視図を示している。図2(a)に示
した枠状フレーム10のうち、長辺フレーム11の上面
11cには、色選別電極16が溶接により接合されてい
る。色選別電極16には、電子ビーム通過孔である開孔
17がエッチングにより形成されている。色選別電極1
6の長辺フレーム11への接合は、架張工程において行
なわれ、色選別電極16が、枠状フレーム10に、引張
力(矢印a方向)が印加された状態で接合される。
【0025】ここで、色選別電極に印加する引張力は中
央の張力に対して、周辺の張力を小さくすることが好ま
しい。例えば、中央の張力が100%に対して、周辺の
張力が90%〜65%の範囲である。このような張力分
布と合わせて、色選別電極の無孔部16aに振動防止を
目的としたダンパ21が取り付けられている。ダンパ2
1は、本図の例では、棒状体を折り曲げた枠状体であ
り、このダンパ21を色選別電極16の両端の無孔部1
6aに形成した孔に差し込んで取り付けられている。
【0026】このような構成としたことにより、色選別
電極16に生じる振動で端部がより大きく揺れるように
して、その振動をダンパ21と色選別電極16との間の
摺動により減衰させることができ、色選別電極16に振
動が生じても、その振動を速やかに減衰させることがで
き、色ずれ、輝度むらを防止できる。
【0027】また、枠状フレーム10の4コーナの取付
板には、板状部材を折り曲げたスプリング14が溶接さ
れている。各長辺フレーム11の長手方向の中央部にも
取付板18a、18bが溶接されており、各取付板18
bには、板状部材を折り曲げたスプリング19(図1の
スプリング8に相当)が溶接されている。
【0028】4コーナのスプリング14は、色選別電極
構体を、コーナサスペンション方式で支持するためのも
のである。すなわち、フェイスパネル内壁の4コーナに
固定されたピンをスプリング14の孔15に差し込ん
で、色選別電極構体はフェイスパネルに支持される。ま
た、各長辺フレーム11に設けられたスプリング19
は、主に落下特性を改善するためのものである。本実施
形態では、外部振動の吸収の役割も有している。
【0029】図3(a)は、色選別電極構体をフェイス
パネル2に取り付けた状態における要部断面図を示して
いる。突出部であるピン9の先端部は、スプリング19
の孔20を挿通している。ピン9の外周と、孔20の内
周との間には、隙間がある。また、ピン9とスプリング
19とは、ピン9の軸方向に重なり合う接触部を有して
おり、スプリング19の上面にピン9の平面部が接触し
ている。図3(b)は、図3(a)の状態におけるスプ
リング19の平面図である。ピン9の先端部の外周と孔
20との間の隙間の寸法A、Bは、例えばそれぞれ0.
02〜0.5mmの範囲である。後に説明する図4
(a)に示したように、孔形状が長孔の場合は、長軸側
の隙間寸法は、0.5mm以上としてもよい。また、ス
プリング19のピン9への圧接力はスプリングの板厚や
スプリングの高さを変えることにより、調節できる。
【0030】仮にピン9の位置が固定されている場合に
ついてみると、色選別電極構体が位置変動した場合、ス
プリング19は、ピン9の外周と孔20の内周との間の
隙間分だけ、孔20の径方向に移動可能となり、この移
動の間に、スプリング19は、ピン9との接触部分を摺
動することになる。
【0031】また、スプリング19が固定された場合に
ついてみると、ピン9は、ピン9の外周と孔20の内周
との間の隙間分だけ、孔20の径方向に移動可能とな
り、この移動の間に、ピン9はスプリング19上を摺動
することになる。すなわち、ピン9の外周と孔20の内
周との間の隙間を設け、かつスプリング19の上面にピ
ン9の接触部を設けたことにより、スプリング19とピ
ン9との間で摺動を伴いながら、孔20の径方向におい
て、接触ピン9とスプリング19との間の相対的な位置
移動が可能になる。
【0032】このことにより、外部振動はピン9からス
プリング19を介してフレーム11へと直接は伝達され
ず、ピン9の振動は、スプリング19上を摺動しながら
フレーム11へと伝わることになる。このため、フレー
ム11の振動エネルギーは、ピン9の平面部とスプリン
グ19上面との間の摩擦エネルギーに変換されて消費さ
れるので、フレーム11の振動が速やかに減衰して抑え
られることになる。
【0033】図4は、スプリングの孔形状の別の実施形
態を示している。スプリングの孔形状は、円形に限るも
のではなく、図4(a)に示したスプリング22のよう
に長穴23でもよく、図4(b)に示したスプリング2
4のように角穴25でもよい。
【0034】図5(a)は、ピンのスプリングへの取付
け構造の別の実施形態に係る斜視図を示している。本図
では、上側がフェイスパネル側、下側が長辺フレーム側
である。図示は、省略しているが、ピン9aの上側は、
フェイスパネルに取付けられている。ピン9aの外周面
は、下側に行くにつれて、径が小さくなるように傾斜し
ている。
【0035】本図の例では、ピン9aの外周面は、円錐
形状の外周面であり、ピン9aの外径が孔20aの短軸
径dと略一致する部分で、ピン9aの外周と、孔20a
の内周とがb部で接触している。ピン9aは、スプリン
グ19aに対して、これ以上は、下側に移動することは
できず、本図の状態で、色選別電極構体は、フェイスパ
ネルに取付けられていることになる。
【0036】図5(b)は、図5(a)の状態における
スプリング19aの平面図である。ピン9aの外周は、
2箇所のb部において、孔20aの内周に接触してい
る。また、ピン9aの外周と孔20aの内周との間に
は、隙間が形成されている。このため、本図の例では、
ピン9aの外周と、スプリング19の内周との間で摺動
を伴いながら、孔20aの径のうち、長軸方向(矢印c
方向)に、ピン9aと孔20aとの間の相対的な位置移
動が可能になる。
【0037】すなわち、本図の実施形態においても、図
3の実施形態と同様に、外部振動はピン9aからスプリ
ング19aを介してフレーム11へと直接は伝達され
ず、ピン9aの振動は、ピン9aがスプリング19aの
孔20aの内周上を摺動しながらフレーム11へと伝わ
ることになる。このため、フレーム11の振動エネルギ
ーは、ピン9a外周とスプリング19aの内周との間の
摩擦エネルギーに変換されて消費されるので、フレーム
11の振動が速やかに減衰して抑えられることになる。
【0038】以下、本発明の効果について、実験結果を
用いながら具体的に説明する。図6(a)は、周波数と
色選別電極の振幅との関係を示している。実験は、図2
(b)と同じ構成の色選別電極をフェイスパネルに取付
けた状態で、フェイスパネル内を陰極線管の完成品と同
様に、真空状態にして行なった。本実験では、スプリン
グ材料に、SUS304を用いた。また、フェイスパネ
ル前面に振動発生手段を押し当てて、振動を印加した。
振動は、サイン波形のものとし、周波数を変化させなが
ら、フレームの振幅を測定した。振幅の測定は、例えば
フェイスパネルの外側に色選別電極と対向するように設
置したレーザ変位計を用いて測定する。
【0039】図6(a)において、線26(サンプル
1)は、比較サンプルであり、図7(b)に示したよう
に、ピンとスプリングとの間の位置移動を拘束させた場
合の測定結果である。線27、28は、図3に示したよ
うな、スプリング19とピン9との間の摺動を可能とし
た場合の測定結果であり、線27(サンプル2)はスプ
リングのピンに対する圧着力が10Nの測定結果であ
り、線28(サンプル3)は圧着力が30Nの測定結果
である。
【0040】比較サンプル1は、周波数148Hzにお
いて最大振幅22μmであるのに対して、サンプル2
は、周波数146Hzにおいて18μm、サンプル3は
周波数152Hzにおいて8μmであり、いずれも比較
サンプル1の値を下回っていた。
【0041】図6(b)は、スプリング圧着力とフレー
ムの振幅との関係を示している。この実験は、スプリン
グとピンとの間の摺動を可能とした場合において、スプ
リング圧着力を変化させた場合の最大振幅を測定したも
のである。本図の結果から分かるように、圧着力が10
〜30Nの範囲では、圧着力が大きくなるにつれて、振
幅は小さくなり、圧着力が30N以上の範囲では、比較
サンプルの最大振幅22μmに対して50%を下回り、
ほぼ安定している。
【0042】また、図3に示した実施形態の落下特性に
ついてみると、落下衝撃を受けた場合、図3において、
孔20とピン19との間の隙間より大きい色選別電極の
変動は、孔20の内周面にピン9の外周面が当接するこ
とにより、抑えられるので、落下衝撃によるコーナ部の
スプリング14の変形による色選別電極の位置ずれも防
止できる。
【0043】このことは、図5に示した実施形態でも、
同様であり、孔20aとピン19aとの間の隙間より大
きい色選別電極の変動は、孔20aの内周にピン9aの
外周が当接することにより抑えられる。また、色選別電
極の変動のうち、孔20aの短軸方向(矢印d方向)の
変動は、ピン19aの外周と、孔20aの内周とが接触
していることにより、抑えられる。
【0044】さらに、前記各実施形態によれば、正規位
置において、ピン9又は9aの側面の全周と孔20の内
周とが当接して嵌合する構成ではないので、図7に示し
たセンタプレート39aのようなピン位置決め用の部材
を別途設ける必要はない。
【0045】なお、前記実施形態においては、一対の長
辺フレーム11の双方にスプリング19又は19aを取
り付けた例で説明したが、一対の長辺フレーム11の一
方だけにスプリング19又は19aを取付けた構成でも
よい。この構成は、重量の比較的軽い小型の陰極線管に
有効である。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、突出部
であるピンとスプリングとの接触部を有し、かつピンの
外周とスプリングの孔の内周との間に隙間が形成されて
いるので、外部振動はピンからスプリングを介してフレ
ームへと直接は伝達されず、ピンの振動は、ピンとスプ
リングとの間で摺動しながらフレームへと伝わることに
なる。このため、フレームの振動エネルギーは、ピンと
スプリングとの間の摩擦エネルギーに変換されて消費さ
れるので、フレームの振動が速やかに減衰して抑えられ
ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカラー陰極線管の全
体断面図
【図2】(a)本発明の一実施形態に係る枠状フレーム
の斜視図 (b)本発明の一実施形態に係る色選別電極の斜視図
【図3】(a)本発明の一実施形態に係る色選別電極構
体をフェイスパネルに取付けた状態における要部断面図 (b)図3(a)の状態におけるスプリングの平面図
【図4】本発明の別の実施形態に係るスプリングの要部
斜視図
【図5】(a)本発明の別の実施形態に係るピンとスプ
リングとの構成を示す斜視図 (b)図3(a)の状態におけるスプリングの平面図
【図6】(a)本発明の一実施形態に係る周波数とフレ
ーム振幅との関係を示す図 (b)本発明の一実施形態に係るスプリング圧着力とフ
レーム振幅との関係を示す図
【図7】(a)従来の色選別電極構体の一例の斜視図 (b)従来の色選別電極構体をフェイスパネルに取付け
た状態における要部断面図
【符号の説明】
1 カラー陰極線管 2 フェイスパネル 3 ファンネル 6,16 色選別電極 7,10 枠状フレーム 9,9a ピン 8,14,19,19a スプリング 11 長辺フレーム 12 短辺フレーム 13,18a,18b 取り付け板 15,20,20a 孔 17 電子ビーム通過孔 21 ダンパ
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 秀生 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大塚 巨 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C031 BB10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェイスパネルと、フレームに色選別電
    極が接合された色選別電極構体と、前記フレームの上下
    の少なくとも一方に設けられ、孔を有するスプリング
    と、前記フェイスパネルに設けられた突出部とを備え、
    前記色選別電極構体は、前記スプリングの孔に前記突出
    部の少なくとも一部が入り込んだ状態で、前記フェイス
    パネルに取り付けられており、 前記スプリングと前記突出部とが接触する接触部を有し
    ており、かつ前記突出部のうち、前記スプリングの孔に
    入り込んだ部分は、前記突出部の外周の少なくとも一部
    と、前記スプリングの孔の内周との間に隙間が形成され
    ており、 前記スプリングの孔の径方向に、前記隙間の寸法が変動
    しながら、前記接触部において、前記スプリングと前記
    突出部との間の摺動が可能であることを特徴とするカラ
    ー陰極線管。
  2. 【請求項2】 前記接触部は、前記スプリングと前記突
    出部とが、前記突出部の軸方向に重なり合う部分である
    請求項1に記載のカラー陰極線管。
  3. 【請求項3】 前記接触部は、前記突出部の外周と前記
    スプリングの内周とが接触する部分である請求項1に記
    載のカラー陰極線管。
  4. 【請求項4】 前記スプリングの前記突出部に対する圧
    着力が、30N以上である請求項1から3のいずれかに
    記載のカラー陰極線管。
  5. 【請求項5】 前記隙間の寸法が0.02〜0.5mm
    の範囲である請求項1から3のいずれかに記載のカラー
    陰極線管。
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