JP2003102768A - 眼科用顕微手術用器具 - Google Patents

眼科用顕微手術用器具

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目の微小組織を圧搾あるいは圧迫せずに把持
する眼科用顕微手術用器具の提供。 【解決手段】 探針46を保持する機能単位を備えた把
手としての外被及び該探針内46に同軸に保持した杆状
体を含んで顕微手術用器具を構成し、該杆状体は開放、
閉鎖可能な2つのアームを備えた把持具として形成した
先端部50を備え、前記各アームは凹部を有し、互いに
接するように押圧して更に大きな凹部55を形成して微
小組織12、13を圧搾あるいは圧迫しないようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は眼科専用であるが網
膜の手術に限定したものではなく、把手として形成した
外被とその外被に操作可能に連結した軸状の探針を有し
た顕微手術用器具で、その探針は顕微手術用として構成
した先端部材を備えた軸方向に伸長した杆状体を受ける
ように構成した顕微手術用器具に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、高張あるいは他の血管の変化に
起因する網膜疾病の外科的処置の際に生ずる問題が知ら
れている。血管の変化に起因する典型的な疾病におい
て、動脈と静脈が交差する箇所に静脈側枝閉塞(phlebe
mphraxis)が生じることがある。ほぼ透明な外皮鞘ある
いは膜が囲んでいる動脈と静脈が交差する領域におい
て、静脈を覆っている動脈が血流の障害となる閉塞を生
じるように静脈を圧迫することもある。
【0003】眼科用器具を用いた実験により、上記外皮
膜を外科的に切除することにより静脈側枝閉塞をほぼ除
去するかあるいは防止できることが明らかにされてい
る。すなわち、顕微手術中に透明外皮膜を除去し静脈か
ら動脈を分離すると、この領域の血流が回復する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の顕微
手術用器具を用いた場合には、動脈の静脈からの分離に
より動脈あるいはその下にある静脈を損傷するおそれが
あった。更に、分離中に動脈が顕微手術用器具により締
付けられ、上記の繊細な血管を損傷するおそれがあっ
た。
【0005】従って、これらの欠点を克服する改良外科
器具の提供が望まれ且つ有益である。
【0006】顕微手術を行なう際には、動脈が圧搾され
たり、締付けられたりあるいは圧迫されたりしないよう
に動脈を僅かに引張り、静脈が拘束されないように、静
脈から離すことが大切である。
【0007】本発明の目的は上記欠点を除くように設計
し、且つ微小組織を簡単に保持できる器具によって繊細
な血管を保持するように構成した改良眼科用器具を提供
することである。
【0008】更に、血管などの繊細な微小組織を自由に
保持できる2つの把持用アームを備えた改良眼科用器具
を提供することも本発明の目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によって、以下に
述べる構成の眼科用器具を提供することが可能となる。
【0010】(1)機能単位を備え、摺動ピンに操作可
能に嵌合し且つ該機能単位と接続したアクチュエータを
内部に保持する把手として形成した外被、該機能単位と
操作可能に嵌合した管状探針、並びに該探針の内部に同
軸に保持され且つ把持部材として構成した先端部へと伸
長している杆状体とを含んで構成し、前記杆状体は隙間
で分割された対向する凹部を備えた互いに相対的に可動
な2つのアームを有し、圧搾あるいは圧迫することなく
自由に微小組織を把持するように前記2つのアームは第
1の位置においては互いに開いた弾性張力状態となり第
2の位置においては2つのアームが互いに接するように
押圧され対向する前記凹部が共通の凹部を形成するよう
に動くことを特徴とする眼科用顕微手術用器具。
【0011】(2)光源に接続した光ガイドを含んで構
成し、該光ガイドを前記探針から前記2つのアームによ
り形成する共通の凹部方向へ突出した前記先端部に合せ
て配置したことを特徴とする前記(1)記載の眼科用顕
微手術用器具。
【0012】(3)前記光ガイドが前記凹部に向けて光
線を放射する前面を有することを特徴とする前記(2)
記載の眼科用顕微手術用器具。
【0013】(4)前記光ガイドの前面を凸レンズとし
て構成したことを特徴とする前記(2)記載の眼科用顕
微手術用器具。
【0014】(5)前記光ガイドの前面が光学レンズを
備えていることを特徴とする前記(4)記載の眼科用顕
微手術用器具。
【0015】(6)前記光ガイドの前面は光ガイドの長
軸に対し傾斜して構成し前記凹部に向くようにしたこと
を特徴とする前記(2)記載の眼科用顕微手術用器具。
【0016】(7)前記アームを閉じる際、前記2つの
アームと一体に構成した爪状の脚の対向するエッジがア
ーム前部において互いに接するように押圧され前記凹部
が形成されることを特徴とする前記(1)記載の眼科用
顕微手術用器具。
【0017】(8)互いに対向する前記エッジを備えた
前記各脚の大きさは円柱状前記杆状体の径の半分より小
さいことを特徴とする前記(7)記載の眼科用顕微手術
用器具。
【0018】(9)前記アームが閉じた状態において前
記共通凹部が涙滴状を呈するように各アームの凹部は前
部の脚から前記隙間の方向へ円弧状に形成したことを特
徴とする前記(1)記載の眼科用顕微手術用器具。
【0019】(10)前記涙滴状凹部の内部長が前記涙
滴状凹部の内部幅よりも大きいことを特徴とする前記
(9)記載の眼科用顕微手術用器具。
【0020】(11)前記アームが閉じた状態において
前記共通凹部が楕円状を呈するように各アームの凹部は
前部の脚から前記隙間の軸方向へ円弧状に形成したこと
を特徴とする前記(1)記載の眼科用顕微手術用器具。
【0021】(12)前記楕円状凹部の軸方向の内部長
がそれに垂直な前記楕円状凹部の内部幅よりも小さいこ
とを特徴とする前記(11)記載の眼科用顕微手術用器
具。
【0022】(13)前記アームが閉じた状態において
前記共通の凹部が円形を呈するように各アームの凹部は
前部の脚から前記隙間の軸方向へ円弧に形成したことを
特徴とする前記(1)記載の眼科用顕微手術用器具。
【0023】(14)前記円形共通凹部の内径と前記管
状探針の外径がほば同じであることを特徴とする前記
(13)記載の眼科用顕微手術用器具。
【0024】(15)前記円柱状杆状体から前記先端部
へと延びている2つのアーム反対側の壁が直線あるいは
円弧状を呈した先細りであることを特徴とする前記
(1)記載の眼科用顕微手術用器具。
【0025】(16)前記円柱状杆状体は夫々が爪状の
先端部へと延びた2つの半円状の断面を有する部分を含
んで構成していることを特徴とする前記(1)記載の眼
科用顕微手術用器具。
【0026】(17)前記杆状体及び前記光ガイドを受
けるように前記管状探針を構成し、一端には案内スリ−
ブ内に保持した第1の管状体を他端には同軸に前記杆状
体を保持する第2の管状体を配置したことを特徴とする
前記(2)記載の眼科用顕微手術用器具。
【0027】(18)前記第1の管状体及び第2の管状
体を備えた前記探針は静止した杆状体を備えた先端部に
対し軸方向に相対的に動くユニットとして形成したこと
を特徴とする前記(17)記載の眼科用顕微手術用器
具。
【0028】(19)前記第1の管状体が前記光ガイド
を挿入するため入口開口部を備え、軸方向にある距離を
隔てて前記探針の上部に前記光ガイドを取出す出口開口
部を備えたことを特徴とする前記(17)記載の眼科用
顕微手術用器具。
【0029】(20)前記出口開口部から出た光ガイド
の先端を前記第2の管状体の外壁に配置したことを特徴
とする前記(19)記載の眼科用顕微手術用器具。
【0030】
【発明の実施の形態】全ての図において、同一あるいは
相当する構成要素には同じ符号を用いた。
【0031】図1は人間の眼20の拡大平面模式図であ
り、角膜1、虹彩2、強膜3、毛様体輪4、硝子体腔
5.1も含んだ硝子体5、水晶体6、網膜7、毛様体突
起(小帯繊維)8を含んでいる。目の後方部分には視神
経円板10があり、網膜の神経繊維が集まって目の外部
へ伸長している視神経束9を形成している。
【0032】視神経束9で囲まれた中央動脈・静脈系1
1は視神経円板10内において数本に分岐し、2つの血
管系15及び15.1を形成している。図1に模式的に
示した血管系15を構成する動脈12と静脈13は、例
えば交差位置14において比較的薄い透明な外皮鞘ある
いは膜で結合している(図2参照)。各血管系15及び
15.1の動脈12及び静脈13夫々の外径は約0.1
mmから0.15mmである。
【0033】図1は、毛様体輪4の部分にある切開部
4.1から硝子体腔5.1へと伸長している挿入用針と
しての探針46も図示している。探針46の外径は約1
mm、内径は約0.8mmである。前端を探針46から
突出させて探針46内に同軸に杆状体を配置し、杆状体
の前端に先端部50を形成して微小組織を把持するよう
にしている。把持部材として形成した先端部50の好ま
しい形態及び変形例については以下に述べる。
【0034】図2は図1の円Kで囲んだ血管系15の領
域14を3次元的に拡大した図であり、探針46から突
出した先端部50の把持部材が静脈13を覆っている動
脈12を把持している状態を示している。図2に模式的
に示すように、領域14内の動脈12及び静脈13は外
皮16のほぼ透明な鞘あるいは膜で囲まれ結束されてい
る。動脈12が静脈13を覆って互いに押圧している領
域において動脈12が静脈13を圧迫、圧搾あるいは締
付けている条件では、部分的あるいは全体に静脈側枝の
閉塞が生じる可能性がある。図2に符号17で模式的に
示すように外皮鞘16を切開するかあるいは完全に除去
すると、静脈を圧搾あるいは締付けないように動脈を移
動でき、静脈側枝の閉塞はほぼ防止あるいは除去でき
る。このような顕微手術では外皮鞘を切断あるいは除去
している間に、同時に先端部50を用いて静脈13を僅
かでも圧搾あるいは締付けないように図2にY、Y′で
示す矢印の方向へ動脈12を引張って移動する必要があ
る。
【0035】図2に模式的に示すように、手術中に外科
医の目18が軸19に沿って動脈12を見られるように
凹部55を備えた先端部50を構成することが好まし
い。
【0036】図3には眼科用器具25の別の実施例を示
し、把持部材が微小組織を把持できるように先端部50
を構成している。基本的には器具25はキャップ28を
備えた末端で堅く結合している2つの半円状の外被部材
26及び27で構成する把手としての外被24を含んで
構成している。外被部材26及び27の間には拡張機構
30及びガイド部材31に操作可能に結合している搬送
アーム29が備わっている。搬送アーム29はアクチュ
エータ40及び探針46(図4、5参照)を備えた機能
単位35にネジで嵌合しており、アクチュエータ40は
ガイド部材31と拡張機構30に操作可能に結合してい
る。
【0037】図3に示す器具25の実施例において2つ
の外被部材26及び27を矢印Z方向に動かすと、ガイ
ド部材31内に備えた摺動ピン32は拡張機構により軸
方向に摺動可能となる。2つの外被部材26及び27を
矢印Z′方向に動かすと摺動ピン32は機能単位35内
に備えた付勢バネ44の復元力により軸方向を逆に摺動
するようになる(図4及び5参照)。
【0038】図4に断面を拡大して示す機能単位35
は、案内スリーブ45を把持している凹部33.1を有
するスイベル・ナット33を備え、その案内スリーブ4
5は中間リング33.2を有し外周に固定用環34を備
えている。固定ネジ34.1で固定用環34を案内スリ
ーブ45に保持し、全体を構造単位として纏めている。
アクチュエータ40は一端に円筒部42を有し、図には
示していないが、案内スリーブ45の凹部45.1に備
えた摺動ピン32と共動するようになっている。案内ス
リーブ45の凹部45.1内の付勢バネ44は円筒部4
2にその片側を保持されている。
【0039】アクチュエータ40は径方向に広がる盲孔
41及び対応する凹部41.1を有している。盲孔41
は伸長した杆状体47を保持する中空針として形成した
探針46を受け且つ保持するように構成している。杆状
体47の自由端近傍に好ましくは杆状体47と一体に形
成した先端部50を備えている。詳細を図示していない
が、管状の探針46を例えば接着剤、はんだあるいは溶
接によりアクチュエータに操作可能に結合している。探
針46が保持している杆状体47の端部は案内スリーブ
45にねじ込んだ少なくとも1つの固定用ネジ43によ
り軸がずれないように保持されている。管状探針から突
出している杆状体47の他端に微小組織を把持するよう
に構成した先端部50を配置する。図4では探針46が
矢印X′の方向へ引き込まれているので先端部50はほ
ぼ開放状態となっている。
【0040】図5には各構成要素を備えた上記機能単位
35を示す。図4から変化して、固定用ネジ34.1に
より案内スリーブ45に固定した杆状体47に対してア
クチュエータ40は付勢バネ44の復元力に抗して軸方
向である矢印Xの方向に沿って相対的に移動する。図3
に示す器具25を眼科医が使用することにより管状探針
46が杆状体47に備えた先端部に対し軸方向へ相対的
な動くようになる。
【0041】以下、管状探針46内に備えた杆状体47
の種々の実施例について、杆状体と一体に構成可能な把
持部材としての先端部と併せて説明する。以下の説明で
は杆状体には符号47、先端部には符号50を用いた。
【0042】図6〜8の各図は管状探針46の拡大断面
図で、杆状体47を探針46と同軸に配置している。こ
の実施例では杆状体47は単一の伸長した円柱体として
構成し、探針46から突出している部分は第一変形例と
しての開放状態の先端部50を示している。探針46の
前端内面に面取り39を施している。
【0043】先端部50は前端60から始まり、杆状体
47が隙間52の領域で2つの軸方向に延びる部分ある
いはアーム47.1及び47.2に分かれるように構成
している。バネ弾性張力を付与するように2つのアーム
47.1及び47.2は対称軸S−Sに対して拡張ある
いは外側に曲げることにより、軸方向に隙間52を形成
している。この位置において2つのアーム47.1及び
47.2の互いに対して反対側の面は先端部50方向に
傾斜した滑り面51及び51.1を形成している(図6
参照)。滑り面51及び51.1は平面あるいは円弧状
に傾斜した面に形成しても良い。
【0044】杆状体の前部において、アーム47.1は
脚54と一体に形成した第1の円弧状壁53の内面によ
って形成する第1の凹部55.1を備えている。他方の
アーム47.2は脚54.1と一体に形成した第2の円
弧状壁53.1の内面によって形成する第2の凹部5
5.2を備えている。端部が互いに向き合っている2つ
の脚54及び54.1は夫々エッジ56及び56.1を
備えている。閉じた状態ではエッジ56及び56.1は
対称軸S−Sに垂直に互いに接するように押圧され、継
ぎ目60.1を形成している(図8参照)。
【0045】図7は管状探針46の一部及びそれに保持
されている先端部50と一体に形成した杆状体47の側
面図である。対称軸S−Sに垂直な凹部55を備えた先
端部50は前端60から杆状体47の円柱部の方向へと
涙滴状に広がっており、2つの壁53及び53.1の両
側にある壁57及び57.1は平面あるいは円弧状に形
成しても良い。
【0046】図8は先端部50及び凹部55と一体に形
成した杆状体47を備えた探針46を示しており、先端
部は閉じた状態にある。2つの円弧状凹部55.1及び
55.2で形成する凹部55の対称軸S−S方向の内部
長Lは内部幅Hよりも大きい。先端部50が閉じた状態
では2つのアーム47.1及び47.2の対向する2つ
の内側のエッジ(特に符号は付けていない)を互いに接
するように押圧すると、隙間52(図6参照)は継ぎ目
52.1となり、2つの脚54及び54.1は継ぎ目6
0.1を形成する。
【0047】図9は図8の矢印A方向から見た先端部5
0の拡大正面図で杆状体47の2つのアーム47.1及
び47.2と一体形成した一部を破断面で示す第1の脚
54及びそれに対向する第2の脚54.1を示している
(図6参照)。閉じた状態では2つの脚54及び54.
1の対向するエッジ56及び56.1は継ぎ目60.1
に沿って互いに接するように押圧されている。図9には
管状探針46内に配置した杆状体47及び隙間52が形
成する継ぎ目52.1も示している。
【0048】図10は図8のB−B断面図で管状探針4
6、隙間52で分割されている2つのアーム47.1及
び47.2を備えた管状探針内に同軸に配置した杆状体
47及び継ぎ目60.1で互いに接するように押圧され
ている2つの脚54及び54.1を示している。
【0049】図11は別の実施例である先端部50を有
する杆状体47の正面図であり、図12は図11のC−
C断面図で杆状体47の断面を示す。壁53、53.1
及び脚54、54.1を備えた杆状体47の先端に一体
に形成した先端部50は図6及び8に述べた先端部50
に基づいて構成する。上記実施例(図6〜8)の変形で
ある図11、12の実施例では断面半円状の2つの部材
48及び48.1を含んで構成している。その部材48
及び48.1の末端は互いにレーザ溶接で接合してい
る。端部近辺で断面半円状の部材は軸方向に延びる隙間
52により2つのアーム48及び48.1に分割され、
バネ弾性張力を有するよう互いに拡張される。
【0050】図13は管状探針46及びその内部に同軸
状に配置した杆状体47の拡大図である。杆状体47の
前端に第2の変形としての先端部50を開いた状態で構
成している。隙間52によって杆状体47は2つのアー
ム47.1及び47.2へと分割され、その反対側に先
端部50方向へ傾斜している滑り面51及び51.1を
備えている。2つのアーム47.1及び47.2は対称
軸S−Sに関して互いに広げるかあるいは隙間が生じる
ように曲げられる。アーム47.1の先端部は一体に形
成した円弧状壁53及び脚54が形成する内面円弧部に
凹部55.1を備えている。他のアーム47.2は一体
に形成した円弧状壁53.1及び脚54.1が形成する
第2の凹部55.2を備えている。先端部が閉じた状態
では2つの凹部55.1及び55.2が凹部55を形成
する。
【0051】図14は内部に同軸に配置した杆状体47
を備えた探針46及び凹部55を備えた先端部50を示
す。閉じた状態(図14)では前部の脚の対向する面
(符号はつけていない)は互いに接するように押圧され
ている。この変形例では凹部55の軸方向内部長Lは凹
部55の内部幅Hよりも小さい。
【0052】図15及び16に示した管状探針46内に
同軸に配置した杆状体47の第三の変形では、先端部5
0と一体に形成した杆状体が隙間52によって軸方向に
2つのアーム47.1及び47.2に分離している。杆
状体47及び先端部50の各構成要素は図13及び14
の実施例と実質的に同じである。本実施例ではアーム4
7.1及び47.2の凹部55.1及び55.2並びに
脚54及び54.1を備えた2つの壁53及び53.1
を半円形に形成している。閉じた状態(図16)では2
つの脚54及び54.1は夫々の前端(符号を付いてい
ない)で互いに接するように押圧されている。この実施
例においては、凹部50の内径Mは探針46の径1.0
mmとほぼ同じである。
【0053】図17は更に別の変形例であり、機能単位
35を備えた案内スリ−ブ45を貫通している眼科用器
具25の3次元図を示す。本実施例では探針46の一端
に第1の管状部材36を保持し、他端に第2の管状部材
38を取付けている点が図4及び5に示した実施例と異
なっている。先端部50を備えた杆状体47の前端を第
2の管状部材38内に同軸に保持されている把持部材と
して構成し、中空針として形成している探針46及び第
1の管状部材36を偏心状態で貫通し突出している。探
針46を備えた第1の管状部材36及び第2の管状部材
38並びに図4及び5に示すアクチュエータ40とによ
り軸方向に摺動可能なユニットを形成している。
【0054】案内スリーブ45の管状部材36には光ガ
イド22の寸法に対応する入口開口部37が設けてあ
り、光ガイドはその開口部を通って探針46の内部空間
46.1(図18)へと挿入されている。図17に模式
的に示すように出口開口部49から突出した光ガイド2
2はその前面23からの放射光が先端部50の凹部55
を照射するように管状部材38の外側に取付けている。
【0055】光ガイド22は図17に模式的に示す光源
21に接続している。光源21は例えば器具25の外被
24内に備えた電池を用いる(図3参照)。更には、こ
こでは詳細を示していないが、眼科用装置に光ガイド2
1を接続しても良い。
【0056】図18は図17に示す探針46のD−D断
面図を拡大して示し、杆状体47及びアーム47.1、
47.2並びに光ガイド22が内部空間46.1に偏心
した状態で配置されている。
【0057】図19は図17に示す第2の管状部材38
及びその内部に同軸に配置した杆状体47及び管状部材
38の外側に取付けた光ガイド22のE−E断面図であ
る。
【0058】図20は図17の矢印Fの方向からの拡大
平面図で、出口開口部49を備えた管状探針46、第2
の管状部材38及び閉じた状態の先端部50を示してい
る。更に図20には第2の管状部材に取付け、出口開口
部49より突出している光ガイド22も図示している。
光ガイド22は図示していない手段により第2の管状部
材38に取付け可能である。光束58の光線59が限定
された広がり角度で先端部50の凹部55へと向かうよ
うに光ガイド22の前面は長軸方向に対し傾斜してい
る。実施例によっては光ガイド22の前面23にレンズ
を配置するかあるいは光ガイド自身をレンズとして構成
しても良い。
【0059】図20に示すように光ガイドの前面23は
第2の管状部材38の前端(符号は付していない)と同
一になっている。
【0060】図6〜図16の符号47で示した杆状体及
び符号50で示した先端部の変形実施例は図17〜図2
0の実施例に適用可能なことは明らかである。
【0061】凹部55を備えた先端部50が図2に模式
的に示す血管12を把持し、眼科医からよく見えるよう
に、中空針として形成した探針46内に保持している杆
状体47を固定ネジ43(図4、5)によってアクチュ
エータ40に適宜に取付けている。
【0062】上記の装置は当技術の範囲内で変形、改造
及び構造を変更しても良い。
【0063】顕微手術用の眼科用器具を図示及び説明し
てきたが、本発明の趣旨から逸脱することなく種々の改
造、構造の変更が可能なので、本発明は上記の図及び説
明に限定するものではない。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、微小組織を簡単に保持
できる器具によって繊細な血管を保持するように構成し
た改良眼科用器具を提供することができる。
【0065】更に、本発明により血管などの繊細な微小
組織を自由に保持できる2つの把持用アームを備えた改
良眼科用器具を提供することもできる。
【0066】上記に加えて本発明により、下記の特徴を
備えた眼科用器具を提供できる。すなわち、本発明によ
る顕微手術用器具は同軸に配置した杆状体を備えた探針
を有し、該杆状体は先端部を有し、その先端部から軸方
向に伸長する2つのアームが隙間により分離され、2つ
の該アームはバネ弾性を付与するため互いに離れた位置
に広げておくことが可能である。2つの該アームが閉じ
た際、該アームの夫々の先端部に杆状体軸に垂直な凹部
が形成され、その凹部に血管などの微小組織が簡単に且
つ自由に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 硝子体内の円Kで囲んだ血管が交差する近傍
に本発明による手術器具を挿入した眼内手術中の目の水
平断面拡大図
【図2】 顕微手術中に顕微手術用器具の把持具で保持
した図1の円Kで囲んだ部分の血管系3次元拡大図
【図3】 探針及び把持具を備えた顕微手術用器具の透
視図
【図4】 探針及びその内部に配置した把持具付き杆状
体を備えた機能単位の断面拡大図
【図5】 図4に示す機能単位の把持具が閉じた状態を
示す図
【図6】 杆状体と一体に形成した把持具の開いた状態
を示す第1の変形拡大図
【図7】 図6に示した杆状体及び把持具を備えた探針
の側面図
【図8】 図6に示した杆状体及び把持具を備えた探針
の断面図
【図9】 杆状体を備えた探針中に配置した把持具の図
8の矢印A方向からの正面図
【図10】 図8に示した杆状体を備えた探針のB−B
断面図
【図11】 図6に示した開放状態の把持具と一体に形
成した杆状体の別の変形図
【図12】 図11のC−C断面図
【図13】 開放状態の把持具と一体に形成した杆状体
の第2の変形を示す探針の断面図
【図14】 図13の把持具が閉じた状態における探針
を示す図
【図15】 開放状態の把持具と一体に形成した杆状体
の更に別の変形を示す探針の断面図
【図16】 図15の把持具が閉じた状態における探針
を示す図
【図17】 眼科用器具の機能単位の変形例を示す部分
断面3次元図
【図18】 図17に示した杆状体を内部に備えた探針
及び光ガイドのD−D部分断面図
【図19】 図17に示した杆状体及び光ガイドのE−
E部分断面図
【図20】 光ガイド及び把持具としての先端部を備え
た探針の前部を図17の矢印Fから見た平面図
【符号の説明】
21 光源 22 光ガイド 24 外被 25 眼科用器具 26、27 外被部材 32 摺動ピン 35 機能単位 36、38 管状部材 37 入口開口部 40 アクチュエータ 44 付勢バネ 45 案内スリーブ 46 探針 47 杆状体 47.1、47.2 アーム 48、48.1 アーム 49 出口開口部 50 先端部 51、51.1 滑り面 52 隙間 53、53.1 円弧状壁 54、54.1 脚 55 共通凹部 55.1、55.2 凹部 56、56.1 エッジ 58 光束 59 光線 60 前端 60.1 継ぎ目
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ユードゥ,オーリヴァー スイス,ツェーハー−8224 レーニンゲ ン, ハウプトシュトラーセ 48 Fターム(参考) 4C060 GG06

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機能単位を備え、摺動ピンに操作可能に
    嵌合し且つ該機能単位と接続したアクチュエータを内部
    に保持する把手として形成した外被、該機能単位と操作
    可能に嵌合した管状探針、並びに該探針の内部に同軸に
    保持され且つ把持部材として構成した先端部へと伸長し
    ている杆状体とを含んで構成し、前記杆状体は隙間で分
    割された対向する凹部を備えた互いに相対的に可動な2
    つのアームを有し、圧搾あるいは圧迫することなく自由
    に微小組織を把持するように前記2つのアームは第1の
    位置においては互いに開いた弾性張力状態となり第2の
    位置においては2つのアームが互いに接するように押圧
    され対向する前記凹部が共通の凹部を形成するように動
    くことを特徴とする眼科用顕微手術用器具。
  2. 【請求項2】 光源に接続した光ガイドを含んで構成
    し、該光ガイドを前記探針から前記2つのアームにより
    形成する共通の凹部方向へ突出した前記先端部に合せて
    配置したことを特徴とする請求項1記載の眼科用顕微手
    術用器具。
  3. 【請求項3】 前記光ガイドが前記凹部に向けて光線を
    放射する前面を有することを特徴とする請求項2記載の
    眼科用顕微手術用器具。
  4. 【請求項4】 前記光ガイドの前面を凸レンズとして構
    成したことを特徴とする請求項2記載の眼科用顕微手術
    用器具。
  5. 【請求項5】 前記光ガイドの前面が光学レンズを備え
    ていることを特徴とする請求項4記載の眼科用顕微手術
    用器具。
  6. 【請求項6】 前記光ガイドの前面は光ガイドの長軸に
    対し傾斜して構成し前記凹部に向くようにしたことを特
    徴とする請求項2記載の眼科用顕微手術用器具。
  7. 【請求項7】 前記アームを閉じる際、前記2つのアー
    ムと一体に構成した爪状の脚の対向するエッジがアーム
    前部において互いに接するように押圧され前記凹部が形
    成されることを特徴とする請求項1記載の眼科用顕微手
    術用器具。
  8. 【請求項8】 互いに対向する前記エッジを備えた前記
    各脚の大きさは円柱状前記杆状体の径の半分より小さい
    ことを特徴とする請求項7記載の眼科用顕微手術用器
    具。
  9. 【請求項9】 前記アームが閉じた状態において前記共
    通凹部が涙滴状を呈するように各アームの凹部は前部の
    脚から前記隙間の方向へ円弧状に形成したことを特徴と
    する請求項1記載の眼科用顕微手術用器具。
  10. 【請求項10】 前記涙滴状凹部の内部長が前記涙滴状
    凹部の内部幅よりも大きいことを特徴とする請求項9記
    載の眼科用顕微手術用器具。
  11. 【請求項11】 前記アームが閉じた状態において前記
    共通凹部が楕円状を呈するように各アームの凹部は前部
    の脚から前記隙間の軸方向へ円弧状に形成したことを特
    徴とする請求項1記載の眼科用顕微手術用器具。
  12. 【請求項12】 前記楕円状凹部の軸方向の内部長がそ
    れに垂直な前記楕円状凹部の内部幅よりも小さいことを
    特徴とする請求項11記載の眼科用顕微手術用器具。
  13. 【請求項13】 前記アームが閉じた状態において前記
    共通の凹部が円形を呈するように各アームの凹部は前部
    の脚から前記隙間の軸方向へ円弧に形成したことを特徴
    とする請求項1記載の眼科用顕微手術用器具。
  14. 【請求項14】 前記円形共通凹部の内径と前記管状探
    針の外径がほぼ同じであることを特徴とする請求項13
    記載の眼科用顕微手術用器具。
  15. 【請求項15】 前記円柱状杆状体から前記先端部へと
    延びている2つのアーム反対側の壁が直線あるいは円弧
    状を呈した先細りであることを特徴とする請求項1記載
    の眼科用顕微手術用器具。
  16. 【請求項16】 前記円柱状杆状体は夫々が爪状の先端
    部へと延びた2つの半円状の断面を有する部分を含んで
    構成していることを特徴とする請求項1記載の眼科用顕
    微手術用器具。
  17. 【請求項17】 前記杆状体及び前記光ガイドを受ける
    ように前記管状探針を構成し、一端には案内スリ−ブ内
    に保持した第1の管状体を他端には同軸に前記杆状体を
    保持する第2の管状体を配置したことを特徴とする請求
    項2記載の眼科用顕微手術用器具。
  18. 【請求項18】 前記第1の管状体及び第2の管状体を
    備えた前記探針は静止した杆状体を備えた先端部に対し
    軸方向に相対的に動くユニットとして形成したことを特
    徴とする請求項17記載の眼科用顕微手術用器具。
  19. 【請求項19】 前記第1の管状体が前記光ガイドを挿
    入するため入口開口部を備え、軸方向にある距離を隔て
    て前記探針の上部に前記光ガイドを取出す出口開口部を
    備えたことを特徴とする請求項17記載の眼科用顕微手
    術用器具。
  20. 【請求項20】 前記出口開口部から出た光ガイドの先
    端を前記第2の管状体の外壁に配置したことを特徴とす
    る請求項19記載の眼科用顕微手術用器具。
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