JP2003103283A - 排水処理装置および排水処理方法 - Google Patents
排水処理装置および排水処理方法Info
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Abstract
処理槽と、この処理槽内へ空気供給量を変更して供給す
るブロワとを有する排水処理装置につき、好気処理槽の
運転負荷に応じてブロワの好適な調節を行うのに有効な
技術を提供する。 【解決手段】 排水処理槽1の担体流動生物濾過槽30
には槽内へ空気を供給可能なブロワ80が設けられてい
る。ブロワ80は電磁式ダイアフラムタイプの構成を有
し、散気運転時における最大空気供給量が逆洗運転時に
おける空気供給量となる。ブロワ80は、逆洗運転時に
は交流電源が無制御となり、予め定められた空気吐出量
(最大空気供給量)に設定される。散気運転時には、最
大空気供給量よりも少ない第1の設定値と、最大空気供
給量である第2の設定値の2段階に切替可能になってお
り、第1の設定値では交流電源の位相制御が行われ、第
2の設定値では交流電源が無制御となる。
Description
排水処理技術に関する。
受け入れて浄化し浄化水として排出する排水処理槽(浄
化槽)が知られている。この種の排水処理槽には、好気
性微生物を着床した担体が充填された好気処理槽が設け
られている。この好気処理槽には、好気処理槽内へ空気
を供給するブロワが設けられている。この好気処理槽で
は、好気性微生物へ空気を供給し被処理水の好気処理を
行う一方、担体によってSS(Suspended Solid)等の
濾過処理を行う散気運転と、散気運転時よりも多くの量
の空気を好気処理槽へ供給し、担体によって濾過された
SS等の除去を行う逆洗運転が行われる。好気処理槽内
への空気供給量は散気運転時と逆洗運転時とで異なり、
それぞれの場合において最適な空気供給量に調節され
る。散気運転時と逆洗運転時とで空気供給量を調節する
構成として、供給量の異なる2基のブロワを切り換えて
用いる場合や、1基のブロワから吐出される空気の一部
を逃がしバルブ等によって逃がすことで好気処理槽への
空気供給量を2段階に切り換える場合が一般的である。
に、ブロワから供給する空気供給量を好気処理槽の運転
負荷に応じて調節したいという要請がある。この運転負
荷は、被処理水のBOD(Biochemical Oxygen Deman
d)や被処理水の処理量によって定められる。好気処理
槽の運転負荷に対し空気供給量が不足すると、DO(Di
ssolved Oxygen)不足や臭気発生の要因となり得る。ま
た、好気処理槽の処理負荷に対し空気供給量が過剰に供
給されると、好気性微生物の共食いによる活性汚泥の解
体や生物膜の剥離現象が生じて、処理性能が著しく悪化
するおそれがある。しかしながら、上記従来のように、
供給量の異なる2基のブロワを用いる場合、設置コスト
が高くなるという問題がある。また、1基のブロワから
吐出される空気の一部を逃がしバルブ等によって逃がす
場合、空気逃がし時に騒音が発生するという問題があ
る。更に、これらの場合はいずれも好気処理槽の運転負
荷に応じて空気供給量の木目細かな調節を行うのに限界
がある。そこで、本発明は以上のような点に鑑みてなさ
れたものであり、その課題とするところは、好気性微生
物を着床させた担体が充填された処理槽と、この処理槽
内へ空気供給量を変更して供給するブロワとを有する排
水処理装置につき、好気処理槽の運転負荷に応じてブロ
ワの好適な調節を行うのに有効な技術を提供することで
ある。
に、本発明の排水処理装置は請求項1〜3に記載の通り
に構成される。また、本発明の排水処理方法は請求項4
〜6に記載の通りである。なお、請求項1〜6に係る発
明は、好気性微生物を着床させた担体が充填された処理
槽と、この処理槽内へ空気供給量を変更して供給可能な
ブロワとを有し、散気運転時には処理槽の運転負荷に基
づいた量の空気をブロワを介して槽内へ供給し、被処理
水の好気処理と担体による濾過処理を行い、逆洗運転時
にはブロワからの空気流れによって槽内の洗浄を行う排
水処理装置につき、散気運転時におけるブロワの最大空
気供給量が、逆洗運転時における空気供給量となるよう
に設定することで、処理槽の運転負荷に応じてブロワの
好適な調節を行うことができるようにした技術である。
槽、この処理槽内へ空気を供給可能なブロワ等が設けら
れている。この処理槽には、好気性微生物を着床させた
担体が充填されている。この担体は、処理槽内の担体充
填領域を流動可能に充填されているのが好ましい。担体
は、好気性微生物を担持するものであり例えば粒状のも
のを好適に用いる。この担体の材質としては、例えばパ
ーライト、シラスバルーン、発泡コンクリート、活性
炭、多孔質セラミック、多孔質硝子等の無機担体、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレ
タン等の合成樹脂担体を広く用いることができる。ブロ
ワから供給される空気中の酸素が好気性微生物に付与さ
れると、この好気性微生物が被処理水中の有機汚濁物質
等を好気処理(酸化)する。散気運転時には、所定量の
空気をブロワを介して槽内へ供給する。このとき、被処
理水の好気処理が行われる一方、SS(Suspended Soli
d)等を担体によって濾過する処理が行われる。また、
逆洗運転時にはブロワから供給される空気の空気流れに
よって、担体が捕捉したSS等をこの担体から剥離させ
ることで、槽内の洗浄が行われる。なお、本発明では、
散気運転時に処理槽の運転負荷に基づいた量の空気が供
給されるようになっている。すなわち、散気運転時にお
ける空気供給量は可変となっている。この空気供給量
は、段階的に変更される場合であってもよいし、連続的
に変更される場合であってもよい。なお、ここでいう
「運転負荷」とは、例えば被処理水のBOD(Biochemi
cal Oxygen Demand)や被処理水の処理量によって定め
られる。これにより、処理槽の運転負荷に基づいて空気
供給量の木目細かな調節がなされることとなり、空気供
給量不足によるDO(Dissolved Oxygen)不足や臭気の
発生、空気供給量過剰による処理性能の悪化を阻止する
ことができる。さらに、本発明では、ブロワは、散気運
転時における最大空気供給量が、逆洗運転時における空
気供給量となるように構成されている。すなわち、散気
運転時には、ブロワによる空気供給量が、最大、逆洗運
転時における空気供給量となるまでの間で調節がなされ
る。逆洗運転時における空気供給量は、一般にそのブロ
ワの最大負荷時の空気供給量となるように設定される。
従って、散気運転時における処理槽の運転負荷変動に対
し、ブロワの能力を最大限に活用して空気供給量の調節
を行うことができるため合理的である。また、従来のよ
うに1基のブロワから吐出される空気の一部を逃がしバ
ルブ等によって逃がすことで担体流動生物濾過槽30へ
の空気供給量を調節する場合のように空気逃がしバルブ
を設ける必要がないためコストダウンを図ることがで
き、また空気逃がしによる騒音の発生がない。以上のよ
うに請求項1に記載した排水処理装置によれば、処理槽
の運転負荷に応じてブロワの好適な調節を行うことがで
きる。
項2に記載のようにダイアフラムと、振動子と、ソレノ
イドとを用いて構成されるのが好ましい。ダイアフラム
は、吸入弁を介して空気を吸入し、圧縮室内で圧縮して
高圧化し、吐出弁を介して吐出するように作動する。振
動子は、ダイアフラムに接続され、このダイアフラムを
駆動する構成となっている。ソレノイドは、振動子に対
向した位置に設けられ、交流電源に接続されるコイルが
設置されている。振動子は永久磁石を有し、この永久磁
石とコイルに交流電源が付与される際に発生する電磁力
との関係によって、これらに吸引・反発力を発生させ
る。これにより、振動子を作動させ、ダイアフラムを振
動させて空気の吸入、圧縮、吐出を繰返し行う。更に、
請求項1に記載のブロワは、請求項2に記載のように交
流電源が位相制御可能に構成されているのが好ましい。
この「位相制御」とは、無制御の場合の交流電圧の電圧
波形の一部を部分的にカットすることで、ソレノイドに
よる磁力をセーブするような制御をいう。このような位
相制御を行うことによって、ダイアフラムの変形量が無
制御の場合よりも小さくなり、空気の吐出量を少なくす
ることができる。所望の空気吐出量が設定されると、そ
の空気吐出量となるように電圧波形を好適に変更するこ
とで、空気吐出量の木目細かな調節が可能となる。その
うえ、交流電源の位相制御を行うことで、無制御の場合
に比してダイアフラムの耐久性を向上させることがで
き、また、位相制御中は無制御中よりも省電力運転とな
り、消費電力を低減することができるため合理的であ
る。以上のように請求項2に記載した排水処理装置によ
れば、請求項1に記載した排水処理装置と同様の効果を
奏する上に、ブロワによる空気供給量の調節を、ダイア
フラムや位相制御を用いて合理的に行うことができる。
は、ブロワによる空気供給量が、段階的に可変となるよ
うに構成されている。このような構成によれば、例え
ば、作業者が設定スイッチ等を介して所望の空気供給量
を人為的に設定するような場合に好適に用いることがで
きる。この場合、作業者は、処理槽内に浮遊するぬめり
のある糸状の物質、いわゆるミズワタの発生量等、現在
の空気供給量が最適か否かを判断することができる指標
に基づいて、空気供給量を変更することができ、直接的
な調節が可能となる。従って請求項3に記載した排水処
理装置によれば、作業者を介して空気供給量の直接的な
調節を行うのに有効である。
処理槽の運転負荷に応じてブロワの好適な調節を行うこ
とができる。
れば、請求項4に記載した排水処理方法と同様の効果を
奏するうえに、ブロワによる空気供給量を調節する構成
を、ダイアフラムや交流電源の位相制御を用いて簡便に
実現することができる。
れば、請求項4ないし5に記載した排水処理方法と同様
の効果を奏するうえに、作業者を介して空気供給量の直
接的な調節を行うのに有効である。
図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態は、一般
家庭等から排出される排水を受け入れて浄化し浄化水と
して排出する排水処理槽(浄化槽)に本発明を適用した
場合について説明するものである。ここで、図1は本発
明における排水処理装置の一実施の形態の排水処理槽1
の構成を示す模式図である。図2は図1中の担体流動生
物濾過槽30の構成を示す模式図である。
理装置としての排水処理槽1には、例えば一般家庭から
排出された家庭用排水を排水処理槽1へ受入れるための
流入管2と、浄化処理された被処理水を排水処理槽1か
ら放流するための放流管3が設けられ、流入管2から受
入れられた排水は、排水処理槽1で連続的に浄化処理さ
れるように構成されている。
て、上流(図1中の左側)から第1嫌気濾床槽10、第
2嫌気濾床槽20、担体流動生物濾過槽30(本発明に
おける処理槽に対応している)、処理水槽40、消毒槽
50を備えている。また、第1嫌気濾床槽10と第2嫌
気濾床槽20とは仕切壁4によって区画され、第2嫌気
濾床槽20と担体流動生物濾過槽30とは仕切壁5によ
って区画されている。また、担体流動生物濾過槽30と
処理水槽40とは仕切壁6によって区画され、処理水槽
40と消毒槽50とは越流堰7によって区画されてい
る。
1嫌気濾床槽10で処理され、次いで第1嫌気濾床槽1
0から仕切壁4を越えて第2嫌気濾床槽20へ移流し、
第2嫌気濾床槽20で処理される。また、第2嫌気濾床
槽20で処理された被処理水は、仕切壁5を越えて担体
流動生物濾過槽30へ移流し、担体流動生物濾過槽30
で処理される。また、担体流動生物濾過槽30で処理さ
れた被処理水は処理水槽40へ移流する。処理水槽40
内の被処理水は、後述する散気運転時においてその一部
がエアーリフト式の流体移送構造を有する第1エアリフ
トポンプ70を介して第1嫌気濾床槽10へ戻され、残
りは越流堰7を越えて消毒槽50へ移流する。消毒槽5
0へ流入した被処理水は、その後、放流管3から系外へ
放流される。
説明する。まず、嫌気濾床槽10,20には各々濾床1
1,21が形成され、この濾床11,21には、有機汚
濁物質を嫌気性分解する嫌気性微生物を着床させた所定
量の濾材C1,C2が充填されている。そして、嫌気濾
床槽10,20で処理された被処理水は、各々濾床1
1,21を図1中の矢印方向へ降流するように構成され
ている。また、消毒槽50は消毒剤注入装置(図示省
略)を備えており、放流する前の被処理水を消毒するよ
うに構成されている。
0の槽本体31には上部多孔部材38および下部多孔部
材39が設けられ、これら多孔部材間の担体充填部32
には、好気性微生物を着床させた所定量の粒状担体C3
(本発明における担体に対応している)が槽内を流動で
きる程度に充填されている。この粒状担体C3は、例え
ば粒状の中空円筒形に形成されている。これら多孔部材
38,39は被処理水の移動は許容するが粒状担体C3
の移動は防止するように構成されている。
の開孔部から槽内へ空気を供給するための散気装置35
および逆洗装置36が設けられている。また、散気装置
35および逆洗装置36はいずれもブロワ80に接続さ
れており、ブロワ80が運転されることで散気装置3
5、逆洗装置36を介して槽内へ空気が供給されること
となる。逆洗装置36は槽内の底部に設けられ、後述す
る逆洗運転時に用いられる。一方、散気装置35は逆洗
装置36よりも上方に設けられ、後述する散気運転時に
用いられる。また、散気装置35よりも上層に散気運転
時における好気処理領域33(生物処理領域)が形成さ
れ、散気装置35よりも下層に散気運転時における濾過
処理領域34が形成される。そして、散気装置35から
空気が供給されると好気処理領域33の粒状担体C3は
被処理水とともに槽内を流動し、逆洗装置36から空気
が供給されると好気処理領域33および濾過処理領域3
4の粒状担体C3は被処理水とともに槽内を流動するよ
うになっている。
第1エアリフトポンプ70は、吸入側端部が処理水槽4
0に浸漬される吸入管71、この吸入管71の上部から
第1嫌気濾床槽10の方向へ水平に延びる排出管72、
ブロワ80と吸入管71を接続する空気供給配管73等
によって構成されている。この空気供給配管73は、ブ
ロワ80の吐出側で散気装置35と連通可能な構成であ
り、散気運転時にブロワ80から吐出された圧縮空気
は、各々所定の流量で空気供給配管73および散気装置
35へ供給可能になっている。そして、散気運転時に、
ブロワ80、空気供給配管73を介して吸入管71内へ
空気が供給されることによって、処理水槽40の被処理
水は吸入管71から吸入され、吸入管71および排出管
72内を移送され、排出管72の流出側端部から第1嫌
気濾床槽10へ排出される。すなわち、後述する散気運
転時に、処理水槽40の被処理水は、第1エアリフトポ
ンプ70を介して、処理水槽40よりも上流側の第1嫌
気濾床槽10との間で循環水として循環されることとな
る。
70とほぼ同様の構成を有する第2エアリフトポンプ9
0が設けられている。この第2エアリフトポンプ90
は、吸入側端部が担体流動生物濾過槽30の底部に浸漬
される吸入管91、この吸入管91の上部から第1嫌気
濾床槽10の方向へ水平に延びる排出管92、ブロワ8
0と吸入管91を接続する空気供給配管93等によって
構成されている。この空気供給配管93は、ブロワ80
の吐出側で逆洗装置36と連通可能な構成であり、逆洗
運転時にブロワ80から吐出された圧縮空気は、各々所
定の流量で空気供給配管93および逆洗装置36へ供給
可能になっている。そして、逆洗運転時に、ブロワ8
0、空気供給配管93を介して吸入管91内へ空気が供
給されることによって、担体流動生物濾過槽30の被処
理水は逆洗水として吸入管91から吸入され、吸入管9
1および排出管92内を移送され、排出管92の流出側
端部から第1嫌気濾床槽10へ排出される。空気供給配
管93から供給される空気量は、例えば空気供給配管7
3から供給される空気量よりも多くなるように設定され
る。これにより、循環水の移送量よりも逆洗水の移送量
の方を多くすることができ、より短時間で担体流動生物
濾過槽30の逆洗運転を行うことができる。
の構成および動作について図3〜図6を参照しながら詳
細に説明する。ここで、図3は図1中のブロワ80の吐
出状態を示す模式図であり、図4は図1中のブロワ80
の吸入状態を示す模式図である。また、図5はブロワ8
0の交流電源の無制御の場合の電圧波形を示す図であ
り、図6はブロワ80の交流電源の位相制御を行う場合
の電圧波形を示す図である。
態のブロワ80は、いわゆる電磁式ダイアフラムタイプ
の構成を有する。ブロワ80のケーシング81には、圧
縮室87へ空気を吸入する吸入弁82、圧縮室87で圧
縮され高圧化された空気を吐出する吐出弁83が設けら
れている。また、このケーシング81には、圧縮室87
の容積を変更可能な弾性を有するダイアフラム84が設
けられている。このダイアフラム84には、永久磁石を
有する振動子85が設置され、この振動子85がダイア
フラム84を駆動する構成となっている。振動子85の
永久磁石の外周位置にはソレノイド86が設けられてい
る。ソレノイド86は、交流電源に接続されたコイルを
有し、このコイルに交流電流が通電されることによって
電磁石を形成する。このとき、コイルに流れる電流は一
定時間毎に変化し、ソレノイド86の電磁力と振動子8
5の磁力との磁力作用によって、電磁石と永久磁石との
間の磁極は図3ないし図4のように変化する。これによ
り、振動子85はソレノイド86との間に吸引・反発力
を生じ、図3中の矢印方向(図中右側)あるいは図4中
の矢印方向(図中左側)へ移動する。振動子85は、交
流電源周波数で振動し、ダイアフラム84による圧縮室
87内の容積変化と、吸入弁82、吐出弁83の作用に
よって吸入・圧縮を繰り返し、吐出弁83を介して圧縮
空気が吐出される。図4に示すようにダイアフラム84
が図中左側へ移動したときに圧縮室87内が低圧化され
た吸入状態となり、図3に示すようにダイアフラム84
が図中右側へ移動したときに圧縮室87内が高圧化され
た吐出状態となる。なお、図3および図4では、便宜
上、振動子85の一端にダイアフラム84が設置される
記載となっているが、実際にはダイアフラム84は振動
子85の両端に設置される。
80を作動させ、空気の圧縮動作を行うのに交流電源が
用いられている。この交流電源は、位相制御が行われる
場合と無制御の場合との両方がある。交流電源の無制御
の場合には、図5に示すように通常の電圧波形となって
いるため、電源周波数と同じ回数でダイアフラム84が
振動して圧縮空気が吐出されることとなる。一方、交流
電源の位相制御の場合には、図6に示すように交流電圧
の波形を部分的にカットすることで、ソレノイド86に
よる磁力がセーブされることとなる。これにより、振動
子85、したがってダイアフラム84の変動幅が無制御
時よりも短くなり、ブロワ80から吐出される圧縮空気
の吐出量が少なくなる。このように交流電源の位相制御
を行うことで、無制御の場合に比してダイアフラム84
の耐久性を向上させることができる。また、位相制御中
は無制御中よりも省電力運転となり、消費電力を低減す
ることができる。
気吐出量が例えば80リットル/分に設定されている。
逆洗運転時には、ブロワ80は自動的にこの空気吐出量
に設定され、この量の圧縮空気が担体流動生物濾過槽3
0へ供給されるようになっている。このとき、ブロワ8
0に供給される交流電源は無制御となる。逆洗運転時
は、担体流動生物濾過槽30へ供給する空気の量を厳密
に調節する必要がなく予め定められた量の空気を供給す
るため無制御のみとなる。
を、最大空気吐出量よりも少ない第1の設定値(例え
ば、40リットル/分)と、最大空気吐出量である第2
の設定値(例えば、80リットル/分)に切替可能とな
っている。すなわちブロワ80から吐出される空気量は
2段階(段階的)に可変となっている。この切替操作
は、例えばブロワ80に設置された制御盤(図示省略)
の設定スイッチを用いて行うことができる。すなわち、
散気運転時における最大空気供給量が、逆洗運転時にお
ける空気供給量となるように構成され、第2の設定値は
逆洗運転時の空気吐出量に一致するように設定されてい
る。第1の設定値に設定されているときは、ブロワ80
に供給される交流電源の位相制御が行われ、第2の設定
値に設定されているときは、ブロワ80に供給される交
流電源が無制御となる。散気運転時は、第1の設定値に
設定されているときに位相制御を行い、第2の設定値に
設定されているときに無制御に切り替わる。
について図1、図7、図8等を参照しながら説明する。
ここで、図7は担体流動生物濾過槽30の散気運転時の
状態を示す模式図であり、図8は担体流動生物濾過槽3
0の逆洗運転時の状態を示す模式図である。図1に示す
排水処理槽1で排水を処理する場合は、流入管2から第
1嫌気濾床槽10へ排水を受入れ、各槽において順次処
理していく。すなわち、排水中の有機汚濁物質は、嫌気
濾床槽10,20の嫌気性微生物によって嫌気性分解さ
れ、次いで、担体流動生物濾過槽30の好気性微生物に
よって好気性分解される。なお、担体流動生物濾過槽3
0では散気運転と逆洗運転が行われる。
0の散気運転では、散気装置35から供給された空気に
よって、好気処理領域33の被処理水および粒状担体C
3が流動化する。これにより、被処理水中の有機汚濁物
質は、酸素が存在する好気性条件下において好気性微生
物によって分解(酸化)される。また、この分解の際に
発生するSS(Suspended Solid)等の被濾過物は、濾
過処理領域34の粒状担体C3によって濾過される。
トポンプ70へ空気を供給することによって、処理水槽
40の被処理水の一部は、吸入管71から吸入され、排
出管72を介して循環水として第1嫌気濾床槽10へ移
送される。それ以外の被処理水は消毒槽50において消
毒され、放流管3を介して系外へ放流される。このよう
に循環水を担体流動生物濾過槽30よりも上流側の槽へ
循環させることにより、1パスで処理する場合に比して
処理効率を向上させることができる。また、嫌気処理を
行う第1嫌気濾床槽10へ循環水を移送することで、被
処理水中の窒素化合物を窒素ガスに還元し、窒素ガスと
して除去することができる。また、逆洗運転時に処理水
槽40に残留したSS等の被濾過物を、第1嫌気濾床槽
10において回収することができる。なお、第1嫌気濾
床槽10の代わりにあるいは第1嫌気濾床槽10の上流
に、固液分離を行う夾雑物除去槽を設け、処理水槽40
に残留したSS等の被濾過物を夾雑物除去槽において回
収するように構成することもできる。
空気の吐出量を第1の設定値(例えば、40リットル/
分)と、第2の設定値(例えば、80リットル/分)の
いずれかに設定する。例えば、通常は第1の設定値に設
定しておき、担体流動生物濾過槽30の運転負荷が上昇
した場合には、第2の設定値に切り替える構成とするこ
とができる。担体流動生物濾過槽30の運転負荷が上昇
したか否かの判断は、被処理水のBOD(Biochemical
Oxygen Demand)、被処理水の処理量、また担体流動生
物濾過槽30内に浮遊するぬめりのある糸状の物質、い
わゆるミズワタの発生量等に基づいて、作業者が人為的
に設定する構成となっている。なお、被処理水のBOD
(Biochemical Oxygen Demand)、被処理水の処理量、
被処理水の温度等に基づいてブロワ80による圧縮空気
の吐出量がフィードバック制御されような構成を用いる
こともできる。
を行う場合は、担体流動生物濾過槽30への空気の供給
を散気装置35から逆洗装置36へ切り換える。これに
より散気運転が終了し、逆洗運転が開始されることとな
る。図8に示すように、担体流動生物濾過槽30の逆洗
運転では、散気装置35にかえて今度は逆洗装置36か
ら空気を供給することで、槽内全体の被処理水および粒
状担体C3を流動化させる。これにより、散気運転時に
粒状担体C3によって濾過されたSS等の被濾過物は、
粒状担体C3から剥離する。なお、本実施の形態では、
逆洗運転時に逆洗装置36から供給される空気量が極力
多くなるように設定している。これにより、粒状担体C
3に付着した被濾過物を剥離させ易い。
トポンプ90へ空気を供給することによって、粒状担体
C3から剥離した被濾過物等を含む被処理水は、吸入管
71から吸入され、排出管72を介して逆洗水として第
1嫌気濾床槽10へ移送される。これにより、SS等の
被濾過物は担体流動生物濾過槽30から抜き出され、槽
内が洗浄され、濾過処理領域34における粒状担体の閉
塞が防止されることとなる。
吐出量が、予め定められた量である80リットル/分
(ブロワ80の最大空気吐出量)に自動的に設定され、
この量の圧縮空気が担体流動生物濾過槽30へ供給され
ることとなる。
体流動生物濾過槽30の運転負荷に応じて空気供給量の
木目細かな調節がなされることとなり、空気供給量不足
によるDO(Dissolved Oxygen)不足や臭気の発生、空
気供給量過剰による処理性能の悪化を阻止することがで
きる。また、ブロワ80は、散気運転時における最大空
気供給量が、逆洗運転時における空気供給量となるよう
に構成されており、散気運転時における担体流動生物濾
過槽30の運転負荷変動に対し、ブロワ80の能力を最
大限に活用して空気供給量の調節を行うことができるた
め合理的である。また、本実施の形態によれば、電磁式
ダイアフラムタイプのブロワ80を位相制御する構成と
したため、無制御の場合に比してダイアフラム84の耐
久性を向上させ、省電力運転により消費電力を低減した
うえで、空気吐出量の木目細かな調節が可能となる。ま
た、本実施の形態を、作業者が設定スイッチ等を介して
所望の空気供給量を人為的に設定するような場合に好適
に用いることができる。また、従来のように1基のブロ
ワから吐出される空気の一部を逃がしバルブ等によって
逃がすことで担体流動生物濾過槽30への空気供給量を
調節する場合のように空気逃がしバルブを設ける必要が
ないためコストダウンを図ることができ、また空気逃が
しによる騒音の発生がない。
実施の形態のみに限定されるものではなく、種々の応用
や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用し
た次の各形態を実施することもできる。
その吐出空気量が40リットル/分と、80リットル/
分の2段階に可変である場合について記載したが、吐出
空気量の切り替え段数、設定吐出量等は必要に応じて種
々変更可能である。例えば、吐出空気量を、40リット
ル/分、60リットル/分、80リットル/分の3段階
に切り替える構成とすることもできる。また、吐出空気
量を段階的に可変とする構成にかえて、例えば吐出空気
量が30〜80リットル/分の間で無段階に可変となる
ように構成することもできる。
イアフラムタイプのブロワ80を位相制御することで、
吐出空気量を調節する場合について記載したが、電圧を
変化させることで吐出空気量を調節する構成を用いるこ
ともできる。また、電磁式ダイアフラムタイプのブロワ
にかえて、例えばモータによって駆動されるいわゆるロ
ータリーブロワを用いこのモータをインバーター制御す
ることで吐出空気量を調節する構成を用いることもでき
る。
好気性微生物を着床させた担体が充填された処理槽と、
この処理槽内へ空気供給量を変更して供給するブロワと
を有する排水処理装置につき、好気処理槽の運転負荷に
応じてブロワの好適な調節を行うのに有効な技術を実現
することができる。
排水処理槽1の構成を示す模式図である。
模式図である。
ある。
ある。
形を示す図である。
電圧波形を示す図である。
示す模式図である。
示す模式図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 好気性微生物を着床させた担体が充填さ
れた処理槽と、この処理槽内へ空気供給量を変更して供
給可能なブロワとを有し、散気運転時には前記処理槽の
運転負荷に基づいた量の空気を前記ブロワを介して槽内
へ供給し、被処理水の好気処理と前記担体による濾過処
理を行い、逆洗運転時には前記ブロワからの空気流れに
よって槽内の洗浄を行う排水処理装置であって、 前記ブロワは、前記散気運転時における最大空気供給量
が、前記逆洗運転時における空気供給量となるように構
成されていることを特徴とする排水処理装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載した排水処理装置であっ
て、 前記ブロワは、空気を吸入して圧縮し高圧化して吐出す
るダイアフラムと、このダイアフラムを駆動する振動子
と、交流電源に接続されるコイルを介して前記振動子に
対し磁力を付与するソレノイドとを有し、 前記交流電源が位相制御可能に構成され、この位相制御
により前記ダイアフラムを介して吐出される空気量が変
更されることを特徴とする排水処理装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載した排水処理装
置であって、 前記ブロワによる空気供給量は、段階的に可変であるこ
とを特徴とする排水処理装置。 - 【請求項4】 好気性微生物を着床させた担体が充填さ
れた処理槽と、この処理槽内へ空気供給量を変更して供
給可能なブロワとを有し、散気運転時には前記処理槽の
運転負荷に基づいた量の空気を前記ブロワを介して槽内
へ供給し、被処理水の好気処理と前記担体による濾過処
理を行い、逆洗運転時には前記ブロワからの空気流れに
よって槽内の洗浄を行う排水処理装置において、 前記散気運転時における前記ブロワの最大空気供給量
が、前記逆洗運転時における空気供給量となるように設
定することを特徴とする排水処理方法。 - 【請求項5】 請求項4に記載した排水処理方法であっ
て、 前記ブロワは、空気を吸入して圧縮し高圧化して吐出す
るダイアフラムと、このダイアフラムを駆動する振動子
と、交流電源に接続されるコイルを介して前記振動子に
対し磁力を付与するソレノイドとを有し、 前記散気運転時には、前記交流電源を位相制御するステ
ップを有し、この位相制御により前記ダイアフラムを介
して吐出される空気量を変更することを特徴とする排水
処理方法。 - 【請求項6】 請求項4または5に記載した排水処理方
法であって、 前記ブロワによる空気供給量を、段階的に可変とするこ
とを特徴とする排水処理方法。
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