JP2003103703A - 木質化粧単板張り床材の製造方法 - Google Patents
木質化粧単板張り床材の製造方法Info
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Abstract
要な性能が得られ、意匠的にも一般の木質材料と同等の
性能が得られる木質化粧単板張り床材を製造する。 【解決手段】 表面にバリア層2を持つ基材1に木質薄
単板からなる木質化粧単板3を貼り付けて基板4とし、
この基板4を加温してその表面に、着色された電子線硬
化型樹脂5をロールコーターを用いて圧入浸透させ、次
いで、基板4表面に付着した余剰の樹脂を掻き取った
後、木質化粧単板3の内部に浸透した樹脂を低エネルギ
ー型の電子線照射装置により電子線硬化させ、その表面
をサンディングして付着樹脂を除去した後、その表面に
塗装仕上げを行う。
Description
床材の製造方法に関し、特に、電子線硬化型樹脂を含浸
硬化させて表面強度を強化した低VOCの木質単板張り
床材を、低エネルギー型の電子線照射装置を利用して意
匠よく安価にかつ効率よくライン生産できるようにする
方法に関する技術分野に属する。
釜内加圧減圧法等により樹脂が浸透された突き板等を木
質薄単板の表面に貼り付ける方法や、基材に木質薄単板
を貼り付けたものに熱硬化性の樹脂を塗布含浸させて床
材とし、この床材を130℃〜140℃といった高温条
件下でホットプレスにより硬化させる方法が一般的に行
われている。床材に求められる性能は過酷であり、表面
硬度、耐薬品性、耐シガレット性等のさまざまな性能を
向上させるために、従来、アセチル化木材、WPC等、
上記方法を代表例とするような改善方法が検討されてき
た。
して所望の性能を得るためには、以下の問題があった。
すなわち、樹脂を突き板等に浸透させる方法において
は、耐圧釜を使用したバッチ式の方式となって生産性が
悪い。一方、ホットプレス法においては、熱硬化に時間
を要し、生産性が極めて悪くなる上に、離型シートや1
30℃〜140℃の熱をかける際のエネルギーコスト等
が必要で、多大な生産コストを要する。
らの樹脂含浸の工程や熱硬化の工程がラインスピードを
決める要因となっており、硬化含浸を効率よく行う方法
や、熱硬化樹脂以外の樹脂を使用した木質材料の改善が
望まれていた。
応用の検討が行われている。この電子線硬化型樹脂を使
用した化粧板の製造は1960年代から行われており、
電子線硬化型樹脂を使用する場合、次のような利点が挙
げられる。すなわち、製品の特徴としては、電子線硬
化樹脂は硬化するときの体積収縮が小さいため、硬化後
の寸法精度がよい。そのため、硬化後の表面は平滑で、
最小限のサンダー処理で製品とすることができ、表面突
き板に薄いものを使用することができる。特定の電子
線樹脂の採用により、非常に硬くて靭性の高い化粧材が
得られる。
射により常温かつ短時間で硬化させることができる(省
エネルギーである)。電子線硬化樹脂は極めて硬化速
度が速いので、全体的なラインスピードを速めることが
可能となり、生産性が大幅に向上する。
―207918号や特開2000―25190号の各公
報に示されるように、主に化粧材表面のコーティング材
としての利用が検討されてきた。
開平10―44331号や特開平10―86309号の
各公報に示されるように、建材の表面に使用する化粧紙
のトップコートとして検討されてきた。この各公報に示
される、電子線樹脂含浸紙を使用した化粧材は既に上市
されており、その場合、電子線樹脂含浸紙を使用した化
粧材は、ドア及び収納の面材等に主に利用されてきた。
脂含浸紙を床に使った場合、床材として所望の性能を得
ることは極めて困難である上、意匠的にも一般の木質材
料と比較すると見劣りする欠点がある。このため、表面
化粧材として紙の代わりに、木材の薄単板に電子線硬化
性の樹脂を含浸硬化させる表面化粧方法が検討されてい
る。
の薄単板に含浸硬化させて木質化粧単板張り床材を製造
するときの工程に工夫を凝らすことにより、床材として
必要な性能を有し、意匠的にも一般の木質材料と同等の
性能を有する木質化粧単板張り床材が得られるようにす
ることにある。
めに、本発明は以下の点を有するものとした。
型樹脂によって実現する。
15〜0.5mmのものを使用する。
線硬化型樹脂を加温状態で均一に含浸させる。
00keV程度の低エネルギー型の電子線照射装置を使
用する。
硬化型樹脂を圧入して完全硬化させ、未硬化の樹脂を残
存させない。
最小限に抑え、収率を向上させる。
板張り床材の製造方法は、表面にバリア層を持つ基材に
木質薄単板からなる木質化粧単板を貼り付けて基板とす
る単板接着工程と、この木質化粧単板を有する基板を加
温する加温工程と、この加温した基板の表面に、電子線
硬化型樹脂をロールコーターを用いて圧入浸透させる樹
脂圧入浸透工程と、基板表面に付着した余剰の樹脂を掻
き取る余剰樹脂掻取り工程と、木質化粧単板の内部に浸
透した樹脂を低エネルギー型の電子線照射装置により電
子線硬化させる樹脂硬化工程と、基板表面をサンディン
グして付着樹脂を除去する樹脂除去工程と、サンディン
グをかけた基板表面に塗装仕上げを行う仕上げ工程とを
備えていることを特徴とする。尚、上記低エネルギー型
の電子線照射装置とは150〜300keV程度のもの
である。
て、表面にバリア層を持つ基材に木質薄単板からなる木
質化粧単板が貼り付けられ、この木質化粧単板が基材表
面に貼り付けられた基板がその後の加温工程で加温され
る。次の樹脂圧入浸透工程で、この加温した基板の表面
に、電子線硬化型樹脂がロールコーターを用いて圧入浸
透され、次いで、余剰樹脂掻取り工程において、基板表
面に付着した余剰の樹脂が掻き取られる。この後、樹脂
硬化工程では、上記木質化粧単板の内部に浸透した樹脂
が低エネルギー型の電子線照射装置により電子線硬化さ
れ、樹脂除去工程において、基板表面がサンディングさ
れて付着樹脂が除去された後、仕上げ工程で、そのサン
ディングをかけた基板表面に塗装仕上げが行われる。こ
のことで、表面硬度に優れ耐傷性・耐摩耗性、耐クラッ
ク性能及び耐汚染性能に優れた樹脂強化型の木質単板張
り床材を、意匠よく安価にかつ効率よくライン生産する
ことができる。
られる木質化粧単板が木質薄単板であり、基材としてバ
リア層を設けたものを使用したため、150〜300k
eVといった低エネルギー型の電子線照射装置でも、表
面の木質薄単板に含浸させた電子線硬化型樹脂を完全硬
化させることができ、未硬化の電子線硬化型樹脂が床材
中に残存することはない。
この加温された木質化粧単板に電子線硬化型樹脂を塗布
するので、表面の木質化粧単板中に均一に樹脂を含浸す
ることができる。
あるので、製品である床材は低VOCとなる。
0.15〜0.50mmの木質薄単板とする。このよう
に0.15〜0.50mmという木質薄単板を木質化粧
単板として使用することで、床材を安価に製造すること
ができる。尚、適当な電子線硬化型樹脂の選択使用によ
り硬化後に硬く、靭性の高いものとなるため、0.15
〜0.50mmという木質薄単板でも、床材として所望
の性能を実現することができる。
程において、電子硬化型樹脂の塗装に使用するロール
は、ゴムロールでかつデュロメーターの硬さが20〜9
0であるものとする。こうすると、木質化粧単板の表面
に対するクリアランスを例えば−1.5mm程度に調整
することで、木質化粧単板に対して樹脂を均一に好適に
含浸させることができる。また、ゴムロール表面に凹凸
があると、さらに均一に好適に含浸させることができ
る。
樹脂圧入浸透工程の前に、着色されかつ40℃における
粘度が100mPa・s以下の低粘度の樹脂を基板表面
に塗布し、その後に基板表面に付着した余剰の樹脂を掻
き取る低粘度樹脂塗布工程を設ける。尚、この低粘度樹
脂塗布工程が多段階で行われると、なお好適な結果が得
られる。
以下の樹脂をフローコーターで基板表面に塗布すること
により、木繊維部を良好にWPC化することが可能とな
る。また、導管部の少ない樹種においても樹脂強化型の
床材の製造が可能となり、表面に使用される木質化粧単
板の樹種選択の幅が広くなる。
工程又は低粘度樹脂塗布工程において、基板表面に付着
した余剰の樹脂を掻き取る前に、表面の樹脂を冷却す
る。このように表面の樹脂を冷却することにより、レジ
ンの粘度が高くなり、その後に掻取りを行うので、余剰
なレンジのみを掻き取ることが可能となる。
質化粧単板張り床材Aを、また図1はその製造方法の工
程をそれぞれ示す。この製造方法は、図1に示すよう
に、単板接着工程S1、加温工程S2、樹脂圧入浸透工
程S3、余剰樹脂掻取り工程S4、樹脂硬化工程S5、
樹脂除去工程S6及び仕上げ工程S7を備えてなる。
1では、表面にバリア層2(図2参照)を持つ基材1に
木質薄単板からなる木質化粧単板3を貼り付けて基板4
とする。上記基材1は合板、LVL、MDF、パーティ
クルボード、OSB集成材等の木質系もしくは石膏ボー
ド、珪酸カルシウム板、火山性ガラス質複層板等の無機
系材料、又はこれらの薄板を複層させたものを使用す
る。
脂によるか又は樹脂を含浸させたシートにより形成され
る。前者の場合の樹脂は、熱硬化性樹脂、変性熱硬化性
樹脂又は熱硬化性樹脂に熱軟化性樹脂を混合した混合樹
脂が使用される。具体的には、メラミン系樹脂、尿素系
樹脂、尿素・メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、ポリ
エステル樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸
ビニル系樹脂、或いはこれらの樹脂の変性物や混合物が
挙げられる。この場合、硬化させたときに適度な靭性の
ある樹脂が好ましく、特に、メラミン系樹脂と酢酸ビニ
ル樹脂、エチレン変性酢酸ビニル樹脂、アクリルエマル
ジョン樹脂の混合物やメチロールメラミンのメチロール
基をアクリル変性又はアリル変性したものが好適に用い
られる。
ートによるバリア層2を形成する場合、そのシートは、
基材1に対して樹脂の染み込みを防止することができる
繊密なシート状物、例えば紙不織布ガラス繊維シート等
が使用できる。含浸させる樹脂は、熱硬化性樹脂、変性
熱硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂に熱軟化性樹脂を混合し
た混合樹脂が使用される。具体的には、メラミン系樹
脂、尿素系樹脂、尿素・メラミン系樹脂、フェノール系
樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系
樹脂、酢酸ビニル系樹脂、或いはこれらの樹脂の変性物
や混合物が挙げられる。この場合も、硬化させたときに
適度な靭性のある樹脂が好ましく、特に、メラミン系樹
脂と酢酸ビニル樹脂、エチレン変性酢酸ビニル樹脂、ア
クリルエマルジョン樹脂の混合物やメチロールメラミン
のメチロール基をアクリル変性又はアリル変性したもの
が好適に用いられる。
色することにより、好適な意匠を実現することができ
る。具体的には、透明感のある意匠を出すためには、表
面に貼る木質化粧単板3と同系の色で着色する。深みの
ある意匠を出すためには、木質化粧単板3よりも濃色で
かつ同系の色で着色する等、0.15〜0.50mm程
度の木質化粧単板3でも、1〜2mmの厚い突き板を使
用した場合と同様の優れた意匠を実現することができ
る。
0mmの木質薄単板であることが望ましい。こうして
0.15〜0.50mmという木質薄単板を使用できる
ため、安価に製造することができる。
ことにより、硬化後に硬くて靭性が高くなるため、0.
15〜0.50mmという木質薄単板でも、床材Aとし
て所望の性能を実現することができる。
上記基材1表面に木質化粧単板3が貼り付けられた基板
4を加温する。この基板4の加温については、赤外線ヒ
ーターやジェットドライヤーが好適に用いられる。木材
に樹脂を含浸させる方法としては、本出願人が提案した
ように(特願2000―71472号参照)、木材の温
度が40〜80℃であり、樹脂の温度が40℃未満であ
ることが有効である。従って、基板4の表面温度を40
〜80℃、好ましくは約45℃〜55℃に加温する。
入浸透工程S3において、上記加温した基板4の表面に
電子線硬化型樹脂5をロールコーターを用いて圧入浸透
させる。この電子線硬化型樹脂5のオリゴマーは、例え
ばポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、
ウレタンアクリレート、又はこれらアクリレートとシリ
コンアクリレートとの混合物等を樹脂液として使用す
る。また、架橋剤として、多官能性アクリレートモノマ
ー又は多官能性メタクリレートモノマーを使用する。こ
れら樹脂液又は架橋剤又は樹脂液及び架橋剤の混合物を
必須成分とする。
び架橋剤の混合物の粘度が高い場合に使用する。40℃
における粘度を1000〜3500mPa・s程度にな
るよう希釈材の量を調整する。希釈剤として、単官能性
アクリレートモノマーを使用する。樹脂5には、必要に
応じて染料又は顔料等の着色料が混入される。
4の表面に圧入するために、ロールコーターを用いる。
ロールは金属性でもゴム製でもよい。好ましくは、デュ
ロメーターの硬さが20〜90程度のゴムロールを使用
し、クリアランスを−1.5mm程度に調整すると、基
板4表面の木質化粧単板3に対して好適に樹脂5が含浸
される。このとき、リバースロールによる再圧入を行う
と、さらに好適に樹脂5が含浸される。また、ゴムロー
ルの表面に凹凸エンボスを付けると、好適に圧入するこ
とが可能である。
掻取り工程S4において、表面に付着した余剰の樹脂5
を掻き取る。この余剰樹脂5の掻取りについては、リバ
ースコーターで行うことも可能であるが、好適にはヘラ
等の板状のもので行うのがよい。
ヘラを使うと、表面の凹凸が生かされる外観仕上がりと
なる。金属製のヘラを使うと、表面凹凸の少ない外観仕
上がりとなる。つまり、金属製のヘラを使用すると、表
面の凹凸への追従性がないので、表面についてより平滑
な仕上げが可能である。
ターによる掻取りを行うと、表面の凹凸に追従するた
め、表面の余剰レジンを好適に取り除くことができる。
この場合、サンディング後にムラのない塗装仕上げが可
能となる。しかし、表面に凹凸が残る意匠外観となる。
いては、外観仕上がり要求に応じて適宜選択することが
できる。
程S5において、木質化粧単板3の内部に浸透した樹脂
を150〜300keV程度の低エネルギー型の電子線
照射装置により電子線硬化させる。
木質化粧単板3を使用しているので、上記電子線照射装
置には、加速電圧が150〜300keV以下の低エネ
ルギー型の装置を使用する。500keV程度までは使
用可能であるが、1000keV以上になると、装置自
体が大掛かりになるばかりでなく、表面の木質化粧単板
3に劣化を起こすため、好ましくない。電子線硬化型樹
脂を含浸させた木質単板に電子線照射した場合、200
keVで表面から約300μmが、また300keVで
表面から約500μmがそれぞれ硬化されることは公知
である。特願2000―71472号で提案した方法を
行った場合、単板の樹種と含浸させる樹脂との組み合わ
せによって、300μm〜数mmまで樹脂が浸透するこ
とが確認されている。この場合、0.5mmを越えるよ
うな木質厚単板を表面化粧材に使用した場合には、20
0〜300keVといった低エネルギー型の電子線照射
装置では、未硬化の樹脂が残存することが想定される。
走査型のいずれにも限定されない。また、電子線照射装
置による電子線照射条件は、上記の如く加速電圧を15
0〜300keVとする。本発明で使用している木質化
粧単板3は0.15〜0.5mm程度の木質薄単板であ
るので、その木質薄単板が0.15mmであれば150
keVの加速電圧とし、0.2mmの木質薄単板であれ
ば200keVの加速電圧とし、0.5mmの木質薄単
板であれば300keV以上の加速電圧とすれば、含浸
した樹脂は完全硬化する。
て5〜20Mrd(50〜200kGy)の範囲内で適
宜選択する。
程S6において、基板4表面をサンディングして付着樹
脂を除去する。この工程は、前の樹脂硬化工程S5でロ
ールコーターによる塗装及び電子線照射による含浸され
た樹脂の硬化後に、基板4表面の付着樹脂を取り除くた
めの工程であり、表面に付着したレジンを取り除くため
に、0.02〜0.10mm程度のサンディングを表面
にかける。サンディングについてはベルトサンダーが好
適に用いられる。
7において、サンディングをかけた基板4表面に塗装仕
上げを行って塗装膜6を形成する。この工程での塗装に
使用する塗料等は限定されず、適宜選択することが可能
である。電子線硬化型樹脂を使用した場合には、好適に
は電子線硬化型の塗料又はUV硬化型の塗料が好適であ
る。塗装については1層に限らず、複層に分けて行って
もよい。塗料には、着色剤として染料又は顔料等が必要
に応じて加えられる。耐摩耗性を向上させるために、下
塗りの塗料に減摩剤を加え、さらに仕上げ塗装を行う複
層の塗装が好適である。
床材Aが製造される。こうして製造された木質化粧単板
張り床材Aは、表面硬度に優れ耐傷性・耐摩耗性、耐ク
ラック性能及び耐汚染性能に優れた樹脂強化型の木質単
板張り床材となり、よって、この木質単板張り床材Aを
意匠よく、安価にかつ効率よくライン生産することがで
きる。
製造方法において、加温工程S2の後、樹脂圧入浸透工
程S3の前に、40℃における粘度が100mPa・s
以下の低粘度の樹脂を基板4表面に塗布し、その後に基
板4表面に付着した余剰の樹脂を掻き取る低粘度樹脂塗
布工程S2′(図1参照)を設けてもよい。
ある。一般的な電子線硬化型の樹脂は粘度が高く、この
粘度の高い樹脂をロールコーターにより圧入した場合、
樹脂は主に径の大きな導管部に進入していく。しかし、
樹種によっては導管の極めて小さいものもあり、樹脂が
入り難いことがある。このような場合にも、上記実施形
態の製造方法によると、基板4が好ましくは45〜55
℃に暖められ、これに約30℃の樹脂をフローコーター
で塗布することにより、樹脂の温度は基板4の温度によ
り加温されて約40℃となる。従って、この約40℃に
おいて、100mPa・s以下の低粘度の樹脂を基板4
に塗布すると、木繊維部に浸透していくこととなり、電
子線照射及び樹脂の硬化後に所望の性能を実現すること
ができる。また、フローコーターの代わりにロールコー
ターを用いて圧入を行うと、さらに好適な結果が得ら
れ、好ましくは、このロール表面に凹凸エンボスが設け
られている方がよい。また、低粘度樹脂のロールによる
圧入は、多段階に行われることも有効である。
おいて、基板4表面に付着した余剰の低粘度樹脂を掻き
取る場合、余剰樹脂の掻取りはゴムヘラ又はゴム製のリ
バースコーターで行うことが望ましい。その理由は余剰
樹脂掻取り工程S4で説明したものと同じである。
基板4表面に付着した余剰の樹脂を掻き取る場合、その
余剰樹脂の掻取りの前に、表面に塗布した樹脂を冷却す
る工程を設けてもよい。
〜55℃に暖められた基板4に樹脂を塗布するので、レ
ジンを塗布した際に温められて粘度が下がってしまい、
掻き取った時に、折角含浸させたレジンは粘度が低いた
めに掻き取られてしまう。これに対し、冷却によりレジ
ンの粘度を高くした後に掻取りを行うと、掻取り時に表
面の余剰なレジンのみを掻き取ることが可能となる。
り異なる。掻取り時の樹脂の粘度は2500〜5000
mPa・s程度、好適には3000〜3500mPa・
sがよい。具体的には、樹脂粘度が3000〜3500
mPa・sになるように冷却した後、掻取りを行うのが
よい。
する。
ール基をアリル変性させた樹脂を表面に含浸させた紙
を、厚さ12mmの合板にホットプレスで貼り付けて基
材とし、この基材に0.25mmのナラ材の木質薄単板
を酢酸ビニル接着剤を用いて接着して基板とした。次い
で、この基板をジェットドライヤーで50℃に調整し
た。その表面に下記配合1の樹脂混合液をロールコータ
ーで50g/m2塗布した。このとき、デュロメーター
硬さが50のゴムロールを使用した。3分間常温で放冷
した後に金属ヘラにより表面の余剰樹脂を掻き取った。
この後、基板を電子線照射装置に挿入し、加速電圧20
0keV、照射線量10Mradの照射条件で電子線を
照射して単板内の樹脂を硬化させた。次に、ベルトサン
ダーで表面を0.05mm研削した後、ウレタンアクリ
レート系塗料で塗装を行い、これをUV硬化させ、樹脂
強化床材を得た。
ル変性させた樹脂を表面に含浸させた紙を厚さ12mm
の合板にホットプレスで貼り付けて基材とし、この基材
に0.25mmのナラ材の木質薄単板を酢酸ビニル接着
剤を用いて接着して基板とした。次いで、この基板をジ
ェットドライヤーで50℃に調整した。その後、基板表
面にフローコーターで、下記配合2の樹脂液を塗布し、
2分間放冷した後、表面の余剰レジンをゴムヘラで掻き
取った。さらに、その表面に上記配合1の樹脂混合液を
ロールコーターで50g/m2塗布した。このとき、デ
ュロメーター硬さが50のゴムロールを使用した。3分
間常温で放冷した後、金属ヘラにより表面の余剰樹脂を
掻き取った。電子線照射装置に挿入し、加速電圧200
keV、照射線量10Mradの照射条件で電子線を照
射して単板内の樹脂を硬化させた。次に、ベルトサンダ
ーで表面を0.05mm研削した後、ウレタンアクリレ
ート系塗料で塗装を行い、これをUV硬化させて樹脂強
化床材を得た。
イヤーで50℃に暖める工程のみを省略した。その他の
工程は実施例1と同じである。
硬化樹脂を下記の配合3に代えた製造方法である。
塗布後、表面の余剰樹脂を掻き取らずに電子線照射を行
い、樹脂を硬化させた。次いで、硬化した余剰樹脂をベ
ルトサンダーによるサンディングにより取り除いた後、
実施例1と同様にウレタンアタリレート系塗料で塗装を
行い、樹脂強化床材を得た。表面の余剰樹脂を含めたベ
ルトサンダーによる研削は約0.1mm程度であり、表
面の木質薄単板の残存厚みは約0.2mm程度であっ
た。
5mm厚のナラ材単板を耐圧釜に入れ、耐圧釜内を2.
67kPaまで減圧した後に、この耐圧釜内に不飽和ポ
リエステル樹脂を注入し、さらに耐圧釜内を960kP
aに加圧して樹脂を減圧加圧注入した。このようにして
得られた合成樹脂注入単板をホットプレスで加熱加圧し
て樹脂を硬化させ、樹脂強化突き板とし、これを12m
m厚の合板にビニルウレタン接着剤を用いて接着した。
次いで、この表層をベルトサンダーで0.3mm研削
し、実施例1と同様にウレタンアクリレート系塗料で塗
装を行った。残存の単板厚みは約0.2mm程度であっ
た。
いて、鉛筆引っ掻き試験(JISK5400に準拠)及
び寒熱繰り返しB試験(JAS特殊合板に準拠)を行っ
た。尚、寒熱繰り返しB試験は、15cm×15cmの
試験体により試験確認を行った。また、摩耗試験機を用
いて表面研削を行い、化粧単板中への樹脂浸透深さを測
定した。また、これらの表面について、外観評価(平滑
性の確認)を行った。これらの結果を表1に示す。表1
中の「外観」の項において、○印は良好な状態を、また
△印は劣っている状態をそれぞれ示す。
施例1,2及び比較例3,4は表面に凹凸のない好適な
意匠の床材が得られた。また、性能的にも、実施例1,
2及び比較例4は、同等の性能を有していた。しかし、
比較例3については、鉛筆引っ掻き試験及び寒熱繰り返
しB試験において、実施例1,2及び比較例4に比べて
劣っていた。これは、表面の余剰レジンが硬化されてお
り、内部のレジンに未硬化な部分が残存するためであ
る。内部に含浸させたレジンを完全硬化させるために
は、電子線照射の前工程として表面の余剰レジンの掻取
りが必須であることが判る。
て、外観的にも性能的にも明らかに劣るものであった。
これは、樹脂の含浸が良好に行われていないためである
と考えられる。
調整は必須であることが判る。
は、木質化粧単板張り床材の製造方法として、表面にバ
リア層を持つ基材に木質薄単板からなる木質化粧単板を
貼り付けて基板とし、この基板を加温して基板の表面
に、電子線硬化型樹脂をロールコーターを用いて圧入浸
透させ、次いで、基板表面に付着した余剰の樹脂を掻き
取った後、木質化粧単板の内部に浸透した樹脂を低エネ
ルギー型の電子線照射装置により電子線硬化させ、その
表面をサンディングして付着樹脂を除去した後、その表
面に塗装仕上げを行う。また、請求項2の発明では、上
記木質化粧単板は0.15〜0.50mmの木質薄単板
とする。これら発明によると、表面硬度に優れ耐傷性・
耐摩耗性及び耐クラック性能に優れた樹脂強化型の木質
単板張り床材を意匠よく、安価にかつ効率よくライン生
産することができる。
脂を圧入浸透させる工程において、樹脂の塗装に使用す
るロールは、ゴムロールでかつデュロメーターの硬さが
20〜90のものとしたことにより、木質化粧単板に対
して樹脂を均一に好適に含浸させることができる。ま
た、ゴムロールの表面に凹凸のエンボスがあるとなお好
適な結果が得られる。
工程の後で樹脂の圧入浸透工程の前に、着色されかつ4
0℃における粘度が100mPa・s以下の低粘度の樹
脂をフローコーターで塗布した後、表面に付着した余剰
の樹脂を掻き取る工程を設けたことにより、木繊維部を
良好にWPC化することができるとともに、表面に使用
される木質化粧単板の樹種選択の幅が広くなる。
樹脂の掻取りの前に、表面の樹脂を冷却することによ
り、レジンの粘度を高くした後に掻取りを行うことがで
き、表面をより平滑に仕上げることができる。
の製造方法を示す工程図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 表面にバリア層を持つ基材に木質薄単板
からなる木質化粧単板を貼り付けて基板とする単板接着
工程と、 上記木質化粧単板を有する基板を加温する加温工程と、 上記加温した基板の表面に、電子線硬化型樹脂をロール
コーターを用いて圧入浸透させる樹脂圧入浸透工程と、 上記基板表面に付着した余剰の樹脂を掻き取る余剰樹脂
掻取り工程と、 木質化粧単板の内部に浸透した樹脂を低エネルギー型の
電子線照射装置により電子線硬化させる樹脂硬化工程
と、 基板表面をサンディングして付着樹脂を除去する樹脂除
去工程と、 サンディングをかけた基板表面に塗装仕上げを行う仕上
げ工程とを備えたことを特徴とする木質化粧単板張り床
材の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1の木質化粧単板張り床材の製造
方法において、 木質化粧単板は0.15〜0.50mmの木質薄単板で
あることを特徴とする木質化粧単板張り床材の製造方
法。 - 【請求項3】 請求項1の木質化粧単板張り床材の製造
方法において、 樹脂圧入浸透工程で、電子硬化型樹脂の塗装に使用する
ロールは、ゴムロールでかつデュロメーターの硬さが2
0〜90であることを特徴とする木質化粧単板張り床材
の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1木質化粧単板張り床材の製造方
法において、 加温工程の後で樹脂圧入浸透工程の前に、着色されかつ
40℃における粘度が100mPa・s以下の低粘度の
樹脂を基板表面に塗布し、その後に基板表面に付着した
余剰の樹脂を掻き取る低粘度樹脂塗布工程を設けたこと
を特徴とする木質化粧単板張り床材の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1又は4の木質化粧単板張り床材
の製造方法において、 基板表面に付着した余剰の樹脂を掻き取る前に、表面の
樹脂を冷却することを特徴とする木質化粧単板張り床材
の製造方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2001300123A JP2003103703A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 木質化粧単板張り床材の製造方法 |
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| JP2001300123A JP2003103703A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 木質化粧単板張り床材の製造方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003103703A true JP2003103703A (ja) | 2003-04-09 |
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ID=19120751
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001300123A Pending JP2003103703A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 木質化粧単板張り床材の製造方法 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003103703A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010069691A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Wood One:Kk | 木質材料の表面硬化方法 |
| CN116653056A (zh) * | 2023-04-20 | 2023-08-29 | 中山易必固电子束科技有限公司 | 一种人造板及其制备方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2001
- 2001-09-28 JP JP2001300123A patent/JP2003103703A/ja active Pending
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