JP2003107295A - 光伝送モジュール - Google Patents
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Abstract
格な光伝送モジュールを提供する。 【解決手段】 半導体レーザと光ファイバとを第一のレ
ンズ2と第二のレンズ3を介して光結合させ、第二のレ
ンズ3をモジュールパッケージに予め固定してこれら部
品をモジュールパッケージに搭載し、第一のレンズ2と
第二のレンズ3の焦点距離をそれぞれf1、f2とした
とき、第一のレンズ2の第二のレンズ3側の主面と第二
のレンズ3の第一のレンズ2側の主面との光学的な距離
をf1+f2の近傍とする。
Description
ステムあるいは光交換システム(両者を光通信システム
と呼ぶ)に使用される光伝送モジュールに関する。
は、特開平9−178986公報等の公知例に見られる
ように、半導体レーザからの放出角の大きい光ビームを
開口率NAの小さい光ファイバに効率よく光を伝搬させる
ために2枚のレンズを用いた光結合系、即ち半導体レー
ザからのビームをコリメートするNAの大きい第一のレン
ズと、コリメートされた光を光ファイバ端部に結像させ
るNAの小さい第二のレンズとを用いている。この光結合
系に対する従来の実装方式としては、半導体レーザ等の
発光素子を発光させ、レンズ及び光ファイバを最大光結
合効率が得られる位置に調整し、これらの部品をYAG
溶接等を用いて固定する、いわゆるアクティブアライメ
ント方式が挙げられる。
位置精度で各光学部品を搭載できるため高光結合効率を
得ることができる。その反面、各光学部品の位置合わせ
・搭載に時間を要し、また半導体レーザを実際に発光さ
せる設備が必要となるため、組立コストが嵩みモジュー
ルの低価格化・高スループット化を阻害する要因にな
る。
レンズについてはアライメントマーク等を目安にビジュ
アルな位置調整を行うパッシブアライメント方式を適用
し、光ファイバのみにアクティブアライメントを用いる
という方法が提案されている。この方式は、発光素子と
第一のレンズ2の位置ずれ量と、これらが搭載されたサ
ブアセンブリと第二のレンズとの位置ずれ量を、最後の
ファイバ調芯のみをアクティブアライメントとすること
により吸収し、高効率の結合を得ようとするものであ
り、アクティブアライメントによる調芯の数を低減する
ことにより構成及び組立工程を簡略化が期待できる。
うな方法を従来構造に適用した場合、光学部品の位置ず
れにより所望の結合効率を確保できない可能性がある。
その原理について、図5に示す模式図を用いて以下に説
明する。図5は従来の光伝送モジュールの光結合系の結
合概念を示す模式図であり、図5(a)は各部品に位置
ずれがない場合の模式図、図5(b)は半導体レーザと
第一のレンズが垂直方向に位置ずれを起こした場合の模
式図である。図5では、第一のレンズ2と第二のレンズ
3の2枚のレンズを用いている。まず、各部品間に位置
ずれのない図5(a)の場合には、第二のレンズ3を通
過した集束光は光ファイバ4のコアに平行に入射する。
一方、図5(b)のように半導体レーザ1が位置ずれ1
2を起こすと、第一のレンズ2を通過したコリメート光
11は本来の光軸に対して傾き13を生じる。また、第
二のレンズ3を通過した集束光も傾き14を生じ、像変
換後の結像位置が移動する。このとき、光ファイバ4を
移動量15だけ動かし結像位置にファイバ端を配置する
ことで、結合効率の極大値を得ることができる。しかし
ながら、このファイバ補正をしただけでは、図5(a)
に示される位置ずれがないときの最大結合効率を得るこ
とができない。光ビームを0次のガウシアンビームであ
ると仮定した場合、像変換後の光ビームと光ファイバと
の結合効率ηは、ビームウェスト間の位置ずれがない場
合以下のように表される。
W2:光ファイバのスポットサイズ、λ:波長、θ:光
ビームと光ファイバの角度ずれである。つまり、アクテ
ィブアライメントによる調芯でビームウェスト間の位置
ずれを0に補正しても、光ビームに傾きがあればそれに
よって結合効率の低下が生じることが分かる。
第二のレンズ3の光軸垂直方向の位置ずれ量と結合効率
の相関を、半導体レーザ1と第一のレンズ2との光軸垂
直位置ずれ量をパラメタとしてプロットとしたグラフを
図6に示す。図6は光伝送モジュールにおける第一のレ
ンズと第二のレンズの間の位置ずれに対する結合効率を
示す特性図である。図において、横軸に第一と第二のレ
ンズの位置ずれ(μm)を示し、縦軸に結合効率(d
B)を示す。61は半導体レーザ1と第一のレンズ2の
位置ずれがゼロの場合の特性曲線を示し、62は半導体
レーザ1と第一のレンズ2の位置ずれが5μmの場合の
特性曲線を示し、63は半導体レーザ1と第一のレンズ
2の位置ずれが10μmの場合の特性曲線を示す。
ズ間の位置ずれがゼロの場合に結合効率が略最大にな
り、曲線62では第一と第二のレンズ間の位置ずれがゼ
ロよりマイナスの方にずれた点で結合効率が最大にな
り、曲線63では第一と第二のレンズ間の位置ずれが更
にマイナスの方向にずれた点で結合効率が最大になる。
このように、半導体レーザ1と第一のレンズ2に5μ
m、10μm程度の位置ずれが生じただけで、第一のレ
ンズ2と第二のレンズ3間の位置ずれ量と結合効率の相
関曲線(トレランス曲線)がシフトし、位置ずれ量が0
でないところで最大値となる。曲線63の結合効率は-
70(μm)からマイナス方向にずれた位置で略最大値
となっている。
載する場合は、半導体レーザ1と第一のレンズ2との位
置ずれ量により発生した光軸の傾きに応じて第二のレン
ズ3の搭載位置を適正な箇所に固定することが可能であ
る。しかし、第二レンズ3をパッシブアライメント法に
より搭載した場合は、その搭載位置は半導体レーザ1と
第一のレンズ2との位置ずれ量とは無関係となり、アラ
イメントマークにより規定されたある値(図6の横軸で
第一のレンズ2と第二のレンズ3の間に生じる位置ずれ
が0の位置)を中心に分布するはずである。従って、第
二のレンズ3の搭載精度、その搭載ばらつきは、半導体
レーザ1と第一のレンズ2の位置ずれ量とは無関係に位
置ずれ量0を最大値とした分布を示すことになる。すな
わち、第一のレンズ2と第二のレンズ3との搭載精度を
可能な限り高くしても、半導体レーザ1と第一のレンズ
2に数μm程度の位置ずれが生じると結合効率が全く確
保できないことになる。
率を向上させることにある。本発明の他の目的はパッシ
ブアライメント方式であっても、高い伝送効率を維持可
能な光伝送モジュールを提供することにある。
ために、第1の発明では、光伝送モジュールは、発光素
子と、光ファイバと、前記発光素子からの光をコリメー
トする第一のレンズと、コリメートされた光を光ファイ
バに集光させる第二のレンズとを備え、前記第一のレン
ズの焦点距離をf1、前記第二のレンズの焦点距離をf
2としたとき、前記第一のレンズの前記第二のレンズに
近い側の主面と前記第二のレンズの前記第一のレンズに
近い側の主面との間の光学的な距離dが|d-(f1+f
2)|≦5×f1を満足させるように前記第1のレンズ
と前記第2のレンズを配置するように構成されている。
ァイバと、前記発光素子からの光をコリメートする第一
のレンズと、コリメートされた光を光ファイバに集光さ
せる第二のレンズとを有する光伝送モジュールであっ
て、前記第一のレンズの焦点距離をf1、前記第二のレ
ンズの焦点距離をf2としたとき、前記第一のレンズの
前記第二のレンズに近い側の主面と前記第二のレンズの
前記第一のレンズに近い側の主面との間の光学的な距離
dがf1+f2近傍となるように配置される。
のレンズや発光素子の位置ズレがあっても、結合効率の
低下を抑えることができる。従って、第一のレンズと第
二のレンズの双方をパッシブ方式で搭載しても、結合効
率の大きな低下を伴わなくなる。
|d−(f1+f2)|≦5×f1を満たすように、好
ましくは|d−(f1+f2)|≦2×f1を満たすよ
うに前記第一及び前記第二のレンズを配置するとさらに
結合効率の低下を抑えることができる。
のレンズの焦点距離f1と前記第二のレンズの焦点距離
f2との関係が、f2/f1≧5となるように前記第一
及び前記第二のレンズを配置する場合も結合効率の低下
を抑えることができる。
第一のレンズはシリコン基板上に形成された溝に搭載さ
れていても、同様に結合効率の低下を抑えることができ
る。
第一のレンズと前記第二のレンズとの光軸間、もしくは
前記第二のレンズと前記光ファイバの光軸間のいずれか
に前記発光素子への反射戻り光の入射を抑制するアイソ
レータが配置されていても、同様に、結合効率の低下を
抑えることができる。
第一のレンズの焦点距離f1と前記第二のレンズの焦点
距離f2との関係が、f2/f1≧5となるように配置
し、発光素子に出力が10mW(10dBm)以下のレ
ーザを用いた場合、結合効率の低下を顕著に抑えること
ができる。特に、伝送容量2.5Gbit/sで伝送距
離が15km以上、もしくは伝送容量10Gbit/s
以上で伝送距離2km以上といった長距離大容量の光伝
送モジュールや、伝送容量10Gbit/s以上で伝送
距離2km以下の短距離大容量の光伝送モジュールに適
用した場合、パッシブ方式の調芯でも前者が2dB程
度、後者でも3dB程度の実用的な結合損に抑えること
が可能になる。
実施例を用い、図を参照して説明する。図1は本発明に
よる光伝送モジュールの第一の実施例を示す一部断面側
面図である。本実施例の光学系は、半導体レーザ1、第
一のレンズ2、第二のレンズ3、そして光ファイバ4を
含む構成である。第二のレンズ3ははんだや低融点ガラ
ス等の接合材を用いて予めモジュールパッケージ5に固
定されている。このとき、第二のレンズ3とモジュール
パッケージ5との接合界面を気密的に接続している。こ
のようにモジュールパッケージ5内の気密を確保してい
るので、モジュールの信頼性を向上できている。第二の
レンズ3の固定方法に関しては、金属筒と一体で形成さ
れたレンズを用い、金属筒とモジュールパッケージとを
はんだ等を用いて予め固定するという形態でも構わな
い。
近い側の主面32と、第二のレンズ3の第一のレンズ2
に近い側の主面33との光学的距離dは、後述するよう
に、|d−(f1+f2)|≦5×f1を満足すればよ
く、好ましくは、|d−(f1+f2)|≦2×f1を
満足させるようにする。本実施例では、この光学的距離
dを、第一のレンズ2の焦点距離f1と第二のレンズ3
の焦点距離f2との和f1+f2としている場合を例に
とって説明する。半導体レーザ1は、サブアセンブリ2
1上にアライメントマークを基準にはんだ等の公知のボ
ンディング剤を用いて固定される。半導体レーザ1の後
方には、半導体レーザ1の出力をモニターするフォトダ
イオード6が、同じく公知のボンディング剤により固定
される。
設けられた溝22(第二のレンズ3側から見た場合V字
状の溝)上に搭載される。このとき、サブアセンブリ2
1の部材をシリコン基板とし、シリコン基板を異方性エ
ッチングによりV溝22を構成している。このように、
異方性エッチングによりV溝22を形成しているので、
精度よく形成することができている。第一のレンズ2の
搭載方法は上記以外の方法でも構わないが、短時間で精
度のよい位置合わせができる工程であることが必要条件
である。これら部品が搭載されたサブアセンブリ21
は、モジュールパッケージ5の底面のしかるべき位置
に、モジュールパッケージ5に予め固定された第二のレ
ンズ3の位置を基準に、はんだ等の公知のボンディング
剤を用いて固定される。
り付けられる。半導体レーザ1を発光させ、光ファイバ
の結合効率が最も高くなる位置に光ファイバ4をXYZ
軸方向に調整し、YAG溶接等の公知の接続技術により
モジュールパッケージ5に固定する。図3は本発明によ
る光伝送モジュールの光結合系の結合概念を示す模式図
であり、図3(a)は各部品に位置ずれがない場合の模
式図、図3(b)は半導体レーザと第一のレンズ2が垂
直方向に位置ずれを起こした場合の模式図である。
れがない場合には最大の結合効率が得られる。図3
(b)のように半導体レーザ1と第一のレンズ2との間
に光軸に垂直方向位置ずれが起きると、図5と同様にビ
ームは本来の光軸に対して傾きを発生する。傾きの生じ
たコリメート光は第二のレンズ3に入射するが、このと
き、第一のレンズ2と第二のレンズ3とを上記のよう
に、例えばdをf1+f2になるように配置にすること
で、第二のレンズ3を透過した集束光は、本来の光軸と
平行になる。光ファイバをアクティブアライメントによ
りビームウェストに固定すれば、半導体レーザ1と第一
のレンズ2の位置ずれによる光軸の傾きは概ねキャンセ
ルすることができる。図4は光伝送モジュールにおける
第一のレンズと第二のレンズの間の位置ずれに対する結
合効率を示す特性図である。図において、横軸に第一と
第二のレンズの位置ずれ(μm)を示し、縦軸に結合効
率(dB)を示すもので、図3の光学系における、第一
のレンズ2と第二のレンズ3の光軸にたいして垂直方向
の位置ずれ量と結合効率の相関を、半導体レーザ1と第
一のレンズ2との光軸垂直位置ずれ量をパラメタとして
プロットとている。図において、46は半導体レーザ1
と第一のレンズ2の位置ずれがゼロの場合の特性曲線を
示し、47は半導体レーザ1と第一のレンズ2の位置ず
れが5μmの場合の特性曲線を示し、78は半導体レー
ザ1と第一のレンズ2の位置ずれが10μmの場合の特
性曲線を示すがこれら曲線はほとんど重なりあってお
り、ほとんど区別がつかない。
mm=(f1+f2)+0.4・f1(f1=0.5m
m、f2=4mm)としている。この特性曲線から、本
発明によれば、半導体レーザ1と第一のレンズ2との間
に位置ずれが生じても、第一のレンズ2―第二のレンズ
3間の位置ずれ量と結合効率のトレランス曲線がシフト
するという現象が殆ど起こっていないことが分かる。図
5の光結合系に対する図6の特性曲線では、トレランス
曲線のシフトが起こっているが、このときの光学的距離
dは,d=5.7mm=(f1+f2)+7.6・f1
(f1=0.5mm、f2=1.4mm)となってい
る。
ザ1と第一のレンズ2の位置ずれを起因とするトレラン
ス曲線のシフトを起こさないため、レンズをパッシブア
ライメントにより搭載する場合に特に有利になる。すな
わち、第二のレンズ3の搭載位置がアライメントマーク
により規定された位置に搭載すれば、良好な結合効率を
得ることができるのである。
=f1+f2としたが(但し図4ではd=(f1+f
2)+0.4・f1)、不等式|d−(f1+f2)|
≦2・f1を満たすならば、これ以外でも構わない。
対するトレランス曲線のシフト量を示す特性図であり、
レンズ間光学的距離dと、半導体レーザ1と第一のレン
ズ2が20μm位置ずれを起こした場合の第一のレンズ
2と第二のレンズ3の位置ずれトレランス曲線のシフト
量との相関を示す。横軸に(d−(f1+f2))?f
1を示し、縦軸にトレランスシフト量(μm)を示す。
般的に半導体レーザチップの高さばらつきやはんだ等の
接合材の高さばらつき等により最大で20μm程度の搭
載ばらつきを生じる。(d−(f1+f2))/f1と
いう指標を用いると、f1やf2の絶対値に依らず、お
およそのノルマライズができる。図に示す通り、−2≦
(d−(f1+f2))/f1≦2、すなわち|d−
(f1+f2)|≦2×f1であれば、半導体レーザ1
と第一のレンズ2が20μm位置ずれを起こした際のト
レランス曲線のシフト量を50μm以下に抑えられる。
送距離が15km以上、もしくは伝送容量10Gbit
/s以上、伝送距離2km以上と言った大伝送容量・長
距離伝送の光通信に用いる光伝送モジュールに本実施例
を適用した場合を考える。上記のような光通信を行う場
合、所定の符合誤り率をクリアするためには、光伝送モ
ジュールの半導体レーザに単一縦モードレーザであるD
FB(Distributed Feedback L
aser Diode)レーザを用いる。また、光伝送
モジュールの光出力は1mW(0dBm)以上であるこ
とが望まれる。DFBレーザの出力の上限は10mW
(10dBm)程度であり、光伝送モジュールの経年劣
化等を考慮に入れるとレーザ光から光ファイバへの結合
損は5dB程度に抑えなければならない。この結合損か
ら光結合系の最大結合効率やアイソレータ通過損等を差
し引くと、光部品の搭載位置ずれに許容される配分は2
dB程度と見積もられる。
固定する場合、従来の製法では第二のレンズ3の光軸と
モジュールパッケージとの位置精度は±100μm程度
となる。この第二のレンズ3の位置ばらつきは、光結合
系における第一のレンズ2と第二のレンズ3との搭載位
置ばらつきに相当する。従って、第二のレンズ3をモジ
ュールパッケージに予め固定した光伝送モジュールにお
いては、この第二のレンズ3の位置ずれ量±100μm
を許容しなければならない。
光結合構造について考える。図8はレンズの焦点距離に
対する第二のレンズが2dB下がる場合のトレランスを
示す特性図であり、横軸に第二のレンズと第一のレンズ
の焦点距離の比f2/f1を、縦軸に第二のレンズの位
置ずれ量の2dBトレランスを示す。この特性図は第二
のレンズ3が第一のレンズ2に対してどのぐらいずれる
と出力が20dB下がるかを示すもので、100μm位
はずれるという前提に立っている。図中、曲線41は半
導体レーザ1と第一のレンズ2との間に位置ずれがない
場合の値である。この曲線から、焦点距離の比f2/f
1が大きいほどトレランスが広く、2dBトレランス±
100μmを満足するためにはおよそf2/f1≧4.
5であることが必要となる。一方、曲線42は半導体レ
ーザ1と第一のレンズ2が20μm位置ずれを生じた場
合の値であり、f2?f1が5以上であると、2dBト
レランス±100μmを満足する。なお、曲線42は、
|d−(f1+f2)|=7・f1の場合で、本発明の
範囲外の光結合系である。図を見ると明かなように、曲
線42の場合は、位置ずれトレランスは狭くなってお
り、焦点距離の比が10以下では2dB以下を満たす解
がない。
距離dがd=f1+f2を満たす場合、即ち本発明によ
る光結合系の場合は、半導体レーザ1と第一のレンズ2
との間に位置ずれが生じてもトレランスの値は曲線41
からあまり変動しない。曲線43は、半導体レーザ1と
第一のレンズ2の間で20μm位置ずれがあり、かつd
が、|d−(f1+f2)|=0.5・f1を満たす場
合である。第二のレンズ3のトレランス100μmにお
けるf2/f1の値は0.5である。従って、f2/f
1≧0.45、好ましくはf2/f1≧0.5を満たせ
ば、半導体レーザ1と第一のレンズ2との位置ずれが2
0μm生じても2dBトレランス±100μmを満足す
る。
伝送距離が500m程度の大伝送容量・短距離伝送に用
いる光伝送モジュールについて考える。伝送距離が短い
と、分散やチャーピング等による波形劣化の影響が長距
離伝送モジュールよりも小さくなる。よって結合損の許
容値は上記よりもやや緩和され、結合の位置ずれの許容
される配分は3dB程度となる。
ンズが3dB下がる場合のトレランスを示す特性図であ
り、横軸に第二のレンズと第一のレンズの焦点距離の比
f2/f1を、縦軸に第二のレンズの位置ずれ量の2d
Bトレランスを示す。図9は図8と同様焦点距離の比対
第二のレンズ3のトレランスを表すグラフであるが、縦
軸を3dBトレランスとしている点が異なる。曲線91
は半導体レーザ1と第一のレンズ2との間に位置ずれが
ない場合の値を、曲線92は半導体レーザ1と第一のレ
ンズ2が20μm位置ずれを生じており、dが|d−
(f1+f2)|=7・f1の場合を、曲線94は半導
体レーザ1と第一のレンズ2が20μm位置ずれあり、
dが|d−(f1+f2)|=2・f1を満たす場合で
あり、曲線95は半導体レーザ1と第一のレンズ2が2
0μm位置ずれあり、dが|d−(f1+f2)|=5
・f1を満たす場合でありる。この図のように、曲線9
4の条件では、f2/f1≧5を略満たせば半導体レー
ザ1と第一のレンズ2との位置ずれが20μm生じても
3dBトレランス±100μmを満足する。また、曲線
95の条件では、f2/f1≧8を略満たせば半導体レ
ーザ1と第一のレンズ2との位置ずれが20μm生じて
も3dBトレランス±100μmを満足する。
半導体レーザ1と第一のレンズ2との間に位置ずれが生
じても、図4に示すように、トレランス曲線のシフトの
発生を抑制することができ、光結合効率がよい光伝送モ
ジュールを低価格で歩留よく提供することができる。
用いて説明する。図2は本発明による光伝送モジュール
の第ニの実施例を示す一部断面側面図である。図2の実
施例においても、第二のレンズ3はモジュールパッケー
ジ5に予め固定されており、また第一のレンズ2の第二
のレンズ3に近い側の主面32と第二のレンズ3の第一
のレンズ2に近い側の主面33との光学的距離dをd=
f1+f2としている。
一のレンズ2と第二のレンズ3との間に、半導体レーザ
1への反射戻り光の入射を抑制する光アイソレータ7が
備わっていることである。図1では、第一のレンズ2と
第二のレンズ3との間に何も存在しなかったため、光学
的距離dは物理的な距離dと同一とみなすことができた
が、図2の場合は、光アイソレータ7を構成する部材の
屈折率を考慮して物理的な配置を決める必要がある。光
アイソレータ7は通常偏光子、ファラデー回転子、及び
検光子により構成されるが、例えばそれらの中のある部
材の屈折率がn1、厚さがd1であった場合、その光学
的厚さd1oはd1o=d1×n0/n1(n0:空間
の屈折率、通常は空気の屈折率n0=1)となる。その
他の部材についても同様の考慮を入れて、光学的距離d
がd=f1+f2を満たすように物理的距離を決定す
る。
式は、図1の実施例において技術した方式でも構わな
い。また、光学的距離dの範囲についても、図1の実施
例と同様である。
は、図1の実施例と同様、半導体レーザ1と第一のレン
ズ2との間に位置ずれが生じても、図4に示すようにト
レランス曲線のシフトが発生を抑制することができ、光
結合効率を有する光伝送モジュールを低価格で歩留よく
提供することができる。
抑制することができるため、低価格かつ高結合効率の光
伝送モジュールを高歩留で提供することができる。
を示す一部断面側面図である。
を示す一部断面側面図である。
合概念を示す模式図である。
のレンズの間の位置ずれに対する結合効率を示す特性図
である。
を示す模式図である。
のレンズの間の位置ずれに対する結合効率を示す特性図
である。
ランス曲線のシフト量を示す特性図である。
B下がる場合のトレランスを示す特性図である。
が3dB下がる場合のトレランスを示す特性図である。
ズ、4…光ファイバ、5…モジュールパッケージ、6…
フォトダイオード、7…アイソレータ、11…光ビー
ム、12…半導体レーザと第一のレンズの位置ずれ、1
3…第一のレンズ通過後の光ビームの角度ずれ、14…
第二のレンズ通過後の光ビームの角度ずれ、15…光ビ
ーム結像位置移動量(光ファイバ移動量)、21…アブ
アセンブリ(Si基板)、22…V溝、31…第一のレ
ンズの発光素子に近い側の主面、32…第一のレンズの
第二のレンズに近い側の主面、33…第二のレンズの第
一のレンズに近い側の主面、34…第二のレンズの光フ
ァイバに近い側の主面。
Claims (10)
- 【請求項1】発光素子と、光ファイバと、前記発光素子
からの光をコリメートする第一のレンズと、コリメート
された光を光ファイバに集光させる第二のレンズとを備
え、前記第一のレンズの焦点距離をf1、前記第二のレ
ンズの焦点距離をf2としたとき、前記第一のレンズの
前記第二のレンズに近い側の主面と前記第二のレンズの
前記第一のレンズに近い側の主面との間の光学的な距離
dが|d-(f1+f2)|≦5×f1を満足させるよう
に前記第1のレンズと前記第2のレンズを配置すること
を特徴とする光伝送モジュール。 - 【請求項2】発光素子と、光ファイバと、前記発光素子
からの光をコリメートする第一のレンズと、コリメート
された光を光ファイバに集光させる第二のレンズとを備
え、前記第一のレンズの焦点距離をf1、前記第二のレ
ンズの焦点距離をf2としたとき、前記第一のレンズの
前記第二のレンズに近い側の主面と前記第二のレンズの
前記第一のレンズに近い側の主面との間の光学的な距離
dがf1+f2近傍となるように前記第1のレンズと前
記第2のレンズを配置することを特徴とする光伝送モジ
ュール。 - 【請求項3】請求項2記載の光伝送モジュールにおい
て、前記第1のレンズと前記第2のレンズは、前記光学
的距離dが|d−(f1+f2)|≦2×f1を満たす
ように配置されることを特徴する光伝送モジュール。 - 【請求項4】請求項1または2記載の光伝送モジュール
において、前記第1のレンズと前記第2のレンズは、前
記第一のレンズの焦点距離f1と前記第二のレンズの焦
点距離f2との関係が、f2/f1≧5となるように配
置されることを特徴とする光伝送モジュール。 - 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載の光伝送
モジュールにおいて、前記第一のレンズはパッシブアラ
イメント方式により調整される構造であることを特徴と
する光伝送モジュール。 - 【請求項6】請求項5記載の光伝送モジュールにおい
て、前記第一のレンズはシリコン基板上に形成された溝
に載置されることを特徴とする光伝送モジュール。 - 【請求項7】請求項1乃至6のいずれかに記載の光伝送
モジュールにおいて、前記第一のレンズと前記第二のレ
ンズとの光軸間、もしくは前記第二のレンズと前記光フ
ァイバの光軸間のいずれかに前記発光素子への反射戻り
光の入射を抑制するアイソレータが配置されていること
を特徴とする光伝送モジュール。 - 【請求項8】請求項1乃至7記載のいずれかに記載の光
伝送モジュールにおいて、前記発光素子は、出力が10
mW(10dBm)以下のレーザであることを特徴とす
る光伝送モジュール。 - 【請求項9】請求項8記載の光伝送モジュールにおい
て、前記光モジュールは、伝送容量2.5Gbit/s
で伝送距離が15km以上、もしくは伝送容量10Gb
it/s以上で伝送距離2km以上の光ファイバ網に接
続されるものであることを特徴とする光伝送モジュー
ル。 - 【請求項10】請求項8記載の光伝送モジュールにおい
て、前記光モジュールは、伝送容量10Gbit/s以
上で伝送距離2km以下の光ファイバ網に接続されるも
のであることを特徴とする光伝送モジュール。
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