JP2003111075A - 障害物検知方法および装置 - Google Patents

障害物検知方法および装置

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JP2003111075A
JP2003111075A JP2001296667A JP2001296667A JP2003111075A JP 2003111075 A JP2003111075 A JP 2003111075A JP 2001296667 A JP2001296667 A JP 2001296667A JP 2001296667 A JP2001296667 A JP 2001296667A JP 2003111075 A JP2003111075 A JP 2003111075A
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Masahiro Sugimoto
杉本正弘
Hitoshi Takamizawa
均 高見澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体周囲における障害物の有無を、簡単か
つ高精度に検知することのできる障害物検知装置を提供
する。 【解決手段】 2つの画像データA,Bを2値化信号に
変換する2値化信号変換部22と、2値化信号に変換さ
れた各画像データの傾きを補正する傾き補正処理部23
と、この傾き補正処理が施された画像データ中から図形
を抽出する図形抽出部24を備えている。抽出された図
形の面積を計算し、その重心座標を算出する障害物候補
抽出部26と、抽出された障害物候補となる図形のラベ
ル値、重心座標および面積を記憶する障害物リスト格納
部27A,27Bを備えている。障害物リスト格納部2
7A,27Bからその重心座標間の距離が既定値以下の
図形の組み合わせを抽出する組み合わせ抽出部28と、
抽出された組み合わせの図形について面積の変化率が一
定値以上である場合に警報装置3に警報信号を出力する
判定部29を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶、航空機や自
動車等の移動体について、有視界操縦中、周囲における
障害物の存在を検知して操縦者に認識せしめ、移動体を
安全に運転可能とする障害物検知方法および装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両の進行方向前方に存在する障害物の
存在を検知して運転者に認識せしめる障害物検知装置の
1例として、特願平7−34515号の発明が提供され
ている。
【0003】この発明は、移動体の周囲の光景を撮影す
る、可視光または赤外線カメラと、このカメラからの検
知信号により移動体周囲の光景の物体画像を作る画像化
手段と、画像の中から障害物体領域を抽出する抽出手段
と、前記障害物と移動体との相対的な距離を測定する手
段とを備え、カメラからの移動体周囲の光景から移動体
周囲の障害物分布画像を作成し、これの危険領域を抽出
して障害物の存在を検出するように構成されている。即
ち、この従来技術は、一定の時間隔で撮影された2つの
画像、例えば、車両の停車直後と発車直前の画像を比較
して、停車直後には存在しない画像が発車直前に発見さ
れた場合に、これを障害物として認識するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な構成を有する従来技術では、一定の時間隔で撮影され
た2つの画像はいずれも車両が停止した状態のものであ
るため、車両に設けたカメラと対象物(周囲の風景な
ど)との位置関係が変化しておらず、停車時と発車時と
でほとんどの画像が共通しており、変化のある部分を障
害物として簡単に認識することができる。
【0005】しかるに、このような従来技術を走行中の
車両や船舶に適応すると、最初の画像の撮影時点から一
定の時間経過後には、車両や船舶が移動しているため、
得られた2つの画像も大きく異なってしまい、2つの画
像の変化部分を取り出してもそれが直ちに障害物である
とは限らない。特に、船舶の場合には、波によって船舶
が揺れるために、画像が傾いたり、上下左右にぶれたり
するのが通常であり、2つの画像を比較することが大変
困難である。
【0006】また、2つの画像を比較した場合に、船舶
の場合の波や水滴、あるいは車両の場合の小石や木の葉
などのように、運転の妨げにはならない微小な物体も画
像として認識されるが、これらの微小物体は本来ノイズ
として除去されるべきものである。しかるに、従来技術
のように、2つの画像を比較して単にその変化量(画面
上における面積)を捉えるだけでは、このようなノイズ
も障害物として誤検出することになり、検出精度が低下
する欠点があった。
【0007】本発明は、前記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであって、その目的
は、画像の傾きやブレによる誤差を解消して、障害物の
検出精度を向上させた障害物検知装置を提供することに
ある。また、本発明の他の目的は、微小障害物などのノ
イズの影響を除去し、判定精度を向上させた障害物検知
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、一定の時間を保って撮影され
た2つの画像について2値化信号変換処理を行い、この
2値化信号変換処理された2つの画像について、それぞ
れ傾き補正処理して補正済み画像を作成し、各補正済み
画像中から一定量以上の面積を有する図形を抽出し、各
補正済み画像から抽出された図形について、同一の対象
物を表示していると考えられる図形のペアを作成し、こ
のペアの図形についてその面積の変化率を算出し、面積
の変化率が一定値以上である場合に、警報を発信するこ
とを特徴とする。
【0009】請求項5の発明は、前記請求項1の発明を
装置の観点から把握したものであって、一定の時間を保
って撮影された2つの画像について2値化信号変換処理
を行う2値化信号変換処理部と、この2値化信号変換処
理部で処理された2つの画像について、それぞれ傾き補
正処理を行って補正済み画像を作成する傾き補正処理部
と、各補正済み画像中から一定量以上の面積を有する図
形を抽出する障害物抽出部と、各補正済み画像から抽出
された図形について、同一の対象物を表示していると考
えられる図形のペアを作成するし、このペアの図形につ
いてその面積の変化率を算出し、面積の変化率が一定値
以上であか否かを判定する障害物判定部と、この障害物
判定部からの指令により警報を発信する警報装置とを有
することを特徴とする。
【0010】このような構成を有する請求項1または請
求項5の発明は、2つの画像の傾きを補正することによ
り、2つの画像を同じ基準で比較することが可能にな
り、船舶などの揺れ動く移動体上から一定の時間隔で撮
影した画像のように、2つの画像上における障害物の角
度や位置が異なる場合であっても、同じ障害物であると
認識することが可能になる。その結果、2つの画像上に
おける障害物の面積を比較し、その変化率が一定値以上
である場合には、その障害物が接近していると判定し、
警報を発信することができる。
【0011】請求項2の発明は、前記傾き補正処理が、
2値化信号変換処理された画像の両端に検出線を設定
し、双方の検出線に接する画像データにラベルを付与
し、双方の検出線上の全てのラベルを結ぶ組合せを作成
し、この組み合わせ間を横切る線分を設定し、各線分上
に存在する画素データ数のもっとも多い線分を抽出し、
この線分を基準線に設定し、この基準線に合わせて画像
データ全体を回転させて傾きを補正することを特徴とす
る。
【0012】このような構成を有する請求項2の発明
は、輪郭抽出された画像中を横切る最も直線的な線分を
抽出し、これを基準線に設定することにより、例えば水
平線のように2つの画像中で最も変化が少ないと想定さ
れる線分を基準として、2つの画像の傾きを一致させる
ことができる。
【0013】請求項3の発明は、前記傾き補正処理が、
2つの画像の傾きを一致させた後、各画像の基準線が一
致するように2つの画像をシフトさせることを特徴とす
る。このような構成を有する請求項3の発明は、単に傾
きを一致させただけでは、2つの画像の基準線が一致し
ない場合でも、基準線が一致するように画像をシフトさ
せることで、上下あるいは左右方向のズレも解消するこ
とができ、2つの画像に撮影されている障害物を容易に
比較することが可能になる。
【0014】請求項4の発明は、前記輪郭抽出処理が、
撮像された画像の高域周波数成分の除去処理と、2値化
信号変換処理を含むことを特徴とする。請求項6の発明
は、前記請求項4の発明を装置の観点から把握したもの
であって、前記2値化信号変換処理部が、撮像された画
像データ中の高域周波数成分の除去部と、2値化信号変
換部を備えていることを特徴とする。
【0015】このような構成を有する請求項4または請
求項6の発明は、撮像された画像中から、例えば波しぶ
きのような障害物として無視することのできるノイズ成
分を除去することが可能になり、障害物の認識処理の迅
速化や高精度化を可能とすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の障害物検知装置の
実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。 [1.第1実施形態の構成]以下、図1〜図7を参照し
て本発明の実施の形態につき詳しく説明する。但し、こ
の実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、
形状、その相対位置などは特に特定的な記載がない限り
は、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく
単なる説明例に過ぎない。
【0017】図1は本発明を船舶の障害物検知装置とし
て適用した実施の形態を示す平面図、図2には前記障害
物検知装置の構成を示すブロック図、図3〜図5には図
2の装置の作用を示すフローチャートである。また、図
6および図7は、前記フロー・チャートの進行と関連す
る画像データの様子を示している。
【0018】図1において、100は小型漁船の船体、
101は本発明の障害物検知装置である。即ち、船体1
00の所定部位には障害物検知装置101が取り付けら
れ、これに設けられた固体CCDカメラ1により進行方
向前方の光景を撮影するようになっている。なお、船体
100に対する障害物検知装置101の取付け位置、方
向また数は特に限定されないが、通常1台の装置101
を進行方向を監視する向きに取り付ける。この場合、固
体CCDカメラ1には広角レンズを前面に取付けること
により受光角度範囲を広くすることができ、好ましい。
【0019】図2は本障害物検知装置101のブロック
図であって、2は固体CCDカメラ1からの画像が入力
される画像処理部であって、この画像処理部2は、例え
ばCPU及び専用プログラムが内蔵されたROM等から
なり、後述する手順により船体100の進行方向前方の
撮影空間内に障害物が存在するか否かを判定する。3
は、この画像処理部2によって前方の撮影空間内に障害
物が存在したことが検知された場合に、その検知信号を
受けて外部に警報を出力するための警報装置である。こ
の警報装置3は、ブザーや警告音声などをスピーカから
出力したり、LEDや回転灯などの警告灯を点灯させる
ものである。
【0020】前記画像処理部2は、具体的には、次のよ
うに構成されている。まず、一定の時間隔を置いて前記
固体CCDカメラ1にて撮像された2つの画像データ
A,Bを格納する画像格納部(例えば、画像RAM)2
0A,20B、この画像格納部20A,20Bから読み
出した各画像データ中から高域周波数成分を除去するた
めの高域周波数除去部21、高域周波数成分を除去した
各画像データを2値化信号に変換する2値化信号変換部
22を備えている。
【0021】また、この2値化信号に変換された各画像
データの傾きを一致させるように補正する傾き補正処理
部23と、この傾き補正処理が施された2つの画像デー
タ中の図形を抽出する図形抽出部24と、2つの画像デ
ータの中から抽出された図形を保存する抽出図形格納部
25A,25Bを備えている。
【0022】更に、前記抽出図形格納部25A,25B
に保存されている各図形を読み出して、その面積を計算
し、一定面積以上の図形を抽出し、抽出した図形につい
て所定のラベル値を与えると共に重心座標を算出する障
害物候補抽出部26と、抽出された障害物候補となる図
形について、そのラベル値、重心座標および面積を記憶
する障害物リスト格納部27A,27Bを備えている。
【0023】また、前記障害物リスト格納部27A,2
7Bから、その重心座標間の距離が既定値以下の図形の
組み合わせを抽出し、これらの図形が同一障害物である
と認定する組み合わせ抽出部28と、抽出された組み合
わせの図形について面積の変化率を計算し、この変化率
が一定値以上である場合に警告すべき障害物であると判
定し、警報装置3に警報信号を出力する判定部29を備
えている。
【0024】[2.障害物の検出処理]次に、図3およ
び図4に示されるフローチャート、また図6の説明図を
併用してこの実施の形態に係る障害物検知装置の動作を
説明する。すなわち、本実施の形態においては、船舶が
一定時間航行した場合に、航行前と航行後においてそれ
ぞれ個体CCDカメラにより進行方向前方の画像を撮影
し、この画像に基づいて2つの障害物リストを作成す
る。そして、この2つの障害物リストに登録されている
同じ図形の面積を比較することで、その障害物が接近し
ているか、船舶から離れていくものであるかの判断を行
う。
【0025】まず、一定の時間をおいて撮影された2つ
の画像中から、それぞれ障害物の候補となる図形を抽出
し、これを障害物リストとしてリストアップする処理に
ついて、図2の構成図および図4のフローチャートによ
り説明する。
【0026】固体CCDカメラ1にて一定の時間をおい
て撮影された2つの画像データFA,FBは、画像処理
部2に入力され(S100)、それぞれの画像格納部2
0A,20Bに一時的に格納される。この画像格納部2
0A,20Bに格納された画像データは、高周波成分除
去部21でデータ内の高周波数成分の除去がなされ(S
101)、2値化信号変換部22において2値化信号に
変換される(S102)。これにより、波しぶきやごみ
等のノイズを除去でき、判定精度が向上する。
【0027】次に、傾き補正処理部23において、水平
線や地平線線などのカメラの視野内において、規定時間
内に大きさや方向が変化しないと考えられる普遍的な自
然物標を基準として傾き補正(S103)し、図形抽出
部24において補正後の画像データの中から特徴的な個
々の図形を抽出した後(S104)、それを抽出図形格
納部25A,25Bに格納する。この図形抽出部24に
おける図形の抽出は、補正後の画像データの中から、線
分および画面の周囲の枠によって区画されている1つの
領域を1つの図形として認識する。
【0028】次に、障害物候補抽出部26において、前
記抽出図形格納部25A,25Bに格納されている図形
の各々に対して、ユニークなラベル付け(S105)を
行い、ラベル付けされた各図形に対して面積を算出し、
一定面積以上の図形については、場外物の候補としてそ
の重心位置を算出し、ラベル付けを行って障害物リスト
に登録する。
【0029】即ち、ラベル・カウンタを初期化して(S
106)、最初の図形を作業領域Bから取り出し、その
面積を算出する(S107)。そして、この図形につい
て算出された面積が、障害物となり得る規定範囲に入る
ものかを判定(S108)する。すなわち、一定の面積
以下の図形については、船舶の走行上障害物たり得ない
ので、比較の対象から除去し、ラベル・カウンタを1つ
増加させた後(S111)、次の図形を抽出図形格納部
25A,25Bから取り出して、その図形について面積
の算出を行う(S107)。
【0030】算出した面積が規定量以上のものであるで
あると判定された場合は(S108のY)、障害物が存
在するとして、その図形の重心座標を算出し(S10
9)、障害物リスト格納部27A,27Bの障害物リス
トに前記ラベル値、重心座標および面積を登録する。こ
のようにして、図形を障害物としてリストに登録した後
は、ラベル・カウントを1つ増加させ、次の図形に対し
て同様な処理を繰り返し(S111)、すべての図形に
ついてその面積のチェックが終わり、ラベル・カウント
が総ラベル数と一致した場合には(S112のY)、障
害物リストの作成を完了する。
【0031】前記のようにして、障害物候補抽出部26
における障害物リストの作成を、船舶が一定の時間航行
した後にも行い、航行前と航行後との2つの障害物リス
トを作成し、障害物リスト格納部27A,27Bにそれ
ぞれ登録する。
【0032】このようにして、2つの障害物リストが作
成された後は、組み合わせ抽出部28において、各リス
トを比較し、重心座標間の距離が規定値以下の組み合わ
せを抽出する。つまり同一障害物であることを示すラベ
ル番号のペア、本例示では(図6−1)と(図6−
7)、(図6−2)と(図6−8)、(図6−3)と
(図6−9)、(図6−4)と(図6−10)、(図6
−5)と(図6−11)、(図6−6)と(図6−1
2)の6つのぺア、を抽出(S200)する。
【0033】次に、判定部29において、各ペア内の面
積の変化率(S201)を求め、ペア・カウンタを初期
化してから(S202)、各ペア内の2つのラベルに対
応する面積の変化を調べ、面積の変化率が規定値以上か
を判定し、規定値以上であれば(S203のY)、警報
装置3に警報を出力する(S204)。
【0034】変化率が規定値以下の場合(S203の
N)、あるいは規定値以上で警報を出力した後は、ベア
・カウンタを1つ増加し、次のペアについて面積の変化
率を調べる。以上の判定操作をペア・カウントが総ペア
・カウント数に至るまで繰り返す(S206)。すべて
のペアについて面積の変化率の検査を行った後は、次の
障害物の検出時間まで規定時間待ったあと(S20
7)、図3の画像処理に戻り、その時点で新たに撮影し
た画像と既に撮影された画像との間で以上の一連のシー
ケンスを繰り返す。
【0035】この場合、所定の時間隔で固体CCDカメ
ラによって画像を撮影し、FA,FB,FC……を得た
とすれば、最初に撮影された画像FAと第2の画像FB
とを比較して障害物の有無を検出し、次に第2の画像F
Bと第3の画像FCとを比較して障害物の有無を検出す
るというように、継続して障害物の検出を行うことかで
きる。
【0036】[3.傾き補正処理]ところで、前記傾き
補正処理部23における傾き補正処理(図3のステップ
S103)の詳細を、海上における水平線を基準にした
例に従い、図5に示されるフローチャートおよび図7の
説明図を併用して、具体的に説明する。なお、基準には
それぞれ対応する状況や応用によって、水平線の変わり
に沿岸線、地平線、道路のセンター・ライン、路肩、電
柱などを使用できる。
【0037】まず、前記2値化信号変換部22において
2値化された画像データは、輪郭抽出処理される(S3
00)。この輪郭抽出の方法は、原画像データのアドレ
スを縦横方向に1ビットシフトした画像データと原画像
間でイクスクルーシブ・オアを取るなどの一般的な処理
方法による。
【0038】次に、検出する基準線に適応するように、
画像データの左右に検出線L1,L2を設定する。左右
の検出線に接する画像データにラベルを付与し(S30
2)、全て左右間の全てのラベルを結ぶぺア(組合せ)
を作成し(S303)、ペア間を横切る線分L3,L
4,L5,L6,L7,L8を設定し、各線分上に存在
する画素データ数を計数しその数を保持する(S30
4)。
【0039】図の例では、右側の検出線L2に接する画
像データは傾いた水平線の右端の1点であるのに対し
て、左側の検出線L1に接する画像データは傾いた水平
線の左端の1点を初めとしてヨットの帆や船体部分など
画面の上から順に6点存在する。そのため、左右のラベ
ルのペアを結ぶ線分としてL3〜L8の6本の線分が設
定される。
【0040】そして、各線分の画素データとしては、例
えば、水平線と一致するように引かれた線分L3上に
は、水平線を構成する画素データが存在し、ヨットの帆
の部分と交差するように引かれた線分L4上には、ボル
ト交差する部分に相当する画素データが存在することに
なるので、以下、同様にして各線分上に位置する画素デ
ータ数を計数して、その数をコンピュータの記憶領域内
に保持する。
【0041】この場合、カメラのレンズの歪や検出素子
の欠陥等による画像データの歪による影響から検出を容
易にするのに輪郭データを太くする処理を併用すると効
果的である。その方法は原画像データのアドレスを縦横
方向に適宜のビット数シフトした画像データと原画像間
でオアを取るなどの一般的な処理による。
【0042】次に、前記記憶領域内に保持されている各
線分の画素データ数に対して、基準線として使用できる
数以上か確認し、その中の一番大きいものを抽出する。
即ち、まず、すべての各線分について順次画素データ数
を確認するために、ペア・カウントを初期化し(S30
5)、最初の線分からのカウントを開始できるようにす
る。続いて、一定の画素データ数が存在する線分のみを
格納する基準候補リストを初期化する(S306)。
【0043】次に、記憶領域内に格納されている最初の
線分の画素データ数を取り出し、ペアの画素データ数が
規定以上か否かをチェックし、規定以下の場合には、ペ
ア・カウントを1つ増加した後(S310)、次の線分
について画素データ数を取り出し、再度ペアの画素デー
タ数が規定以上か否かをチェックする。画素データ数が
規定以上の場合には(S307のY)、基準候補リスト
の登録された線分の画像データ数と比較し、基準候補リ
ストよりも画像データ数が多い場合には(S308の
Y)、これを基準候補リストに登録する(S309)。
基準候補リストよりも画像データ数が少ない場合には
(S308のN)、ペア・カウントを1つ増加した後
(S310)、再び次の線分の画素データ数を取り出し
て、基準候補リストに格納されている線分の画素データ
数と比較する。
【0044】このようにして、すべての線分について画
素データ数のチェックが終わり、ペア・カウントが総ペ
アカウント数と一致した場合には(S311のY)、基
準候補リストに格納されているもっとも画素データ数の
多い線分を水平方向の基準線に設定する。図の例では、
線分L3の水平線を基準線と設定する。この基準線L3
が水平(傾きが0)になるように、画像データ全体を回
転させて横方向の傾きを補正する(S312)。
【0045】さらに、縦方向の傾きを補正するため、基
準線L3が予め定めて置いた装置の基準位置(図7の線
分L9)に一致する位置まで、画像データ全体を上下方
向にシフトする(S313)。
【0046】以上の説明では、海上における例で説明し
たが、例えば車両等の陸上においては、上下に設定され
道路のセンター・ライン、路肩、電柱などを基準線とし
て用いることができる。その場合、縦方向のシフトは不
要である。また、航空機など空中では、例示した船舶の
場合と同等の処理を行う。
【0047】[4.他の実施の形態] (1)傾き補正処理が、輪郭抽出された画像の左右に検
出線を設けることにより、水平方向の基準線を発見する
ようにしているが、自動車のように水平方向の傾きが少
なく電柱や壁などのように垂直方向の基準線を使用する
ことが好ましい場合には、画像の上下に検出線を設けて
同様な処理を行うことができる。 (2)傾き補正処理において、基準線を水平あるいは垂
直となるように画像を回転させる以外に、直線上に続く
道路の縁を基準線とする場合などは、2つの画像の基準
線同士を比較して、両方の基準線が一致するようにいず
れかの画像を回転させることもできる。
【0048】
【発明の効果】本発明は前記のように構成されているの
で、固体カメラ等による検出手段にて移動体の周囲の光
景を検出(撮影)する。画像処理部においては前記画像
をカメラから受け取り、地平線や沿岸線またセンターラ
インや電柱などの基準となる自然物標を抽出し、これを
基準として得られた画像の傾きやブレを補正する。単位
時間前と現時点との障害物分布画像を比較し、基準以上
の面積の増加があった場合に障害物が在るものと判定
し、警報装置にて警報を発信すること等により、操縦者
に認識せしめる。これにより、移動体周囲における障害
物の有無を、極めて簡単かつ低コストの手段で検知する
ことができる。
【0049】また、前記実施の形態においては、固体C
CDカメラとその画像の内容を保持するRAMなどの記
憶領域を用いることにより、障害物の存在の有無を判定
する画像処理部2に微小障害物その他のノイズ除去する
ための機能を付設するのが容易となり、これより海上に
おける波や空中における気流の急激な変化また、地上に
おいては路面からの振動による移動体の姿勢の変化によ
るノイズを除去でき、判定精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による障害物検知装置の船舶への取付例
を示す平面図。
【図2】本発明による障害物検知装置の一実施形態を示
すブロック図。
【図3】図2の実施の形態における障害物リストの作成
処理を示すフローチャート。
【図4】図2の実施の形態における障害物の検出処理を
示すフローチャート。
【図5】図2の実施の形態における傾き補正処理を示す
フローチャート。
【図6】図2の実施の形態における障害物検出処理の画
面例を示す図。
【図7】図2の実施の形態における傾き補正処理の画面
例を示す図。
【符号の説明】
1…固体カメラ 2…障害物検知部 3…警報装置 20A,20B…画像格納部 21…高域周波数除去部 22…2値化信号変換部 23…傾き補正処理部 24…図形抽出部 25A,25B…抽出図形格納部 26…障害物候補抽出部 27A,27B…障害物リスト格納部 28…組み合わせ抽出部 29…判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B63B 49/00 B63B 49/00 Z B64D 43/00 B64D 43/00 G06T 1/00 330 G06T 1/00 330B 7/20 7/20 A G08B 21/00 G08B 21/00 E U G08G 3/02 G08G 3/02 A Fターム(参考) 5B057 AA16 BA02 BA29 CA02 CA08 CA12 CA16 CB02 CB08 CB12 CB16 CC01 CD03 CE02 CE12 DA02 DA15 DB02 DB05 DB09 DC04 DC16 DC32 5C054 AA01 CA04 CA05 CE15 CG06 CH01 EA01 EA05 ED17 EF06 EJ04 FC05 FC13 FC14 FF05 HA26 5C086 AA54 BA22 BA23 CA28 CB36 DA01 DA08 DA18 DA33 EA41 EA45 5H180 AA01 AA25 AA26 CC04 LL01 LL07 LL08 5L096 AA03 AA06 BA04 CA02 CA14 DA03 EA16 EA43 FA06 FA59 FA70 HA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の時間を保って撮影された2つの画
    像について2値化信号変換処理を行い、この2値化信号
    変換処理された2つの画像について、それぞれ傾き補正
    処理して補正済み画像を作成し、各補正済み画像中から
    一定量以上の面積を有する図形を抽出し、各補正済み画
    像から抽出された図形について、同一の対象物を表示し
    ていると考えられる図形のペアを作成し、このペアの図
    形についてその面積の変化率を算出し、面積の変化率が
    一定値以上である場合に、警報を発信することを特徴と
    する障害物検知方法。
  2. 【請求項2】 前記傾き補正処理が、2値化信号変換処
    理された画像の両端に検出線を設定し、双方の検出線に
    接する画像データにラベルを付与し、双方の検出線上の
    全てのラベルを結ぶ組合せを作成し、この組み合わせ間
    を横切る線分を設定し、各線分上に存在する画素データ
    数のもっとも多い線分を抽出し、この線分を基準線に設
    定し、この基準線に合わせて画像データ全体を回転させ
    て傾きを補正することを特徴とする請求項1に記載の障
    害物検知方法。
  3. 【請求項3】 前記傾き補正処理が、2つの画像の傾き
    を一致させた後、各画像の基準線が一致するように2つ
    の画像をシフトさせることを特徴とする請求項2に記載
    の障害物検知方法。
  4. 【請求項4】 前記2値化信号変換処理が、撮像された
    画像の高域周波数成分の除去処理と、輪郭抽出処理を含
    むことを特徴とする請求項1に記載の障害物検知方法。
  5. 【請求項5】 一定の時間を保って撮影された2つの画
    像について2値化信号変換処理を行う2値化信号変換処
    理部と、 この2値化信号変換処理部で処理された2つの画像につ
    いて、それぞれ傾き補正処理を行って補正済み画像を作
    成する傾き補正処理部と、 各補正済み画像中から一定量以上の面積を有する図形を
    抽出する障害物抽出部と、 各補正済み画像から抽出された図形について、同一の対
    象物を表示していると考えられる図形のペアを作成する
    し、このペアの図形についてその面積の変化率を算出
    し、面積の変化率が一定値以上であか否かを判定する障
    害物判定部と、この障害物判定部からの指令により警報
    を発信する警報装置とを有することを特徴とする障害物
    検知装置。
  6. 【請求項6】 前記2値化信号変換処理部が、撮像され
    た画像データ中の高域周波数成分の除去部と、2値化信
    号変換部を備えていることを特徴とする請求項5に記載
    の障害物検知装置。
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