JP2003113242A - ポリアリーレンスルフィドの回収方法 - Google Patents
ポリアリーレンスルフィドの回収方法Info
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Abstract
ラリーからポリアリーレンスルフィドの低分子量成分を
除去するとともに、溶融時にポリアリーレンスルフィド
を劣化させる成分の発生を抑制し、溶融時の熱安定性に
優れ揮発成分が低減されたポリアリーレンスルフィドを
回収する方法を提供することに関する。 【解決手段】 ポリアリーレンスルフィドの極性有機溶
媒スラリーを特定温度範囲内で固液分離することにより
ポリアリーレンスルフィドのウエットケーキを得るとと
もに、該ポリアリーレンスルフィドが存在する工程の全
てを特定の条件の下に置くことを特徴とするポリアリー
レンスルフィドの回収方法。
Description
ルフィドの極性有機溶媒スラリーからポリアリーレンス
ルフィドを回収する方法に関する。さらに詳しくは該極
性有機溶媒スラリーを特定温度範囲内で固液分離すると
ともに、該ポリアリーレンスルフィドが存在する工程の
全てを特定の条件の下に置くことにより、ポリアリーレ
ンスルフィドの低分子量成分を除去するとともに、溶融
時にポリアリーレンスルフィドを劣化させる成分の発生
を抑制し、溶融時の熱安定性に優れ、揮発成分が低減さ
れたポリアリーレンスルフィドを回収する方法を提供す
ることに関する。
ポリアリーレンスルフィドは、耐熱性、成形加工性、耐
薬品性、難燃性、寸法安定性等に優れるため、近年、電
気・電子機器部品、自動車機器部品、あるいは化学機器
部品用等の材料として広く利用されてきている。
メチルピロリドン等の極性有機溶媒中でジハロゲン化芳
香族化合物と硫化ナトリウム等のアルカリ金属硫化物と
を反応させることによって製造されている。
スルフィド樹脂には、ポリアリーレンスルフィドの低分
子量成分等が混入し、成形加工性や製品特性を損なう原
因となっていた。
法として、重合時に使用される有機溶媒を用いてポリア
リーレンスルフィドからオリゴマー等の低分子量不純物
を高温下で抽出、除去する手法が知られており、特開昭
62−232437号公報、特開平02−163125
号公報、特開平11−80355号公報などに提案され
ている。
232437号公報、特開平02−163125号公
報、特開平11−80355号公報などに記載の方法で
は、ポリアリーレンスルフィドの低分子量成分は除去さ
れるが、精製により得られたポリアリーレンスルフィド
は熱安定性に劣り、且つ揮発成分の低減も十分ではなか
った。
であり、その目的はポリアリーレンスルフィドの低分子
量成分を除去するとともに、溶融時にポリアリーレンス
ルフィドを劣化させる成分の発生を抑制し、溶融時の熱
安定性に優れ、揮発成分が低減されたポリアリーレンス
ルフィドを得る方法を提供することである。
を解決すべく鋭意検討した結果、ポリアリーレンスルフ
ィドの極性有機溶媒スラリーを特定温度範囲内で固液分
離するとともに、該ポリアリーレンスルフィドが存在す
る工程の全てを特定の条件の下に置くことにより、ポリ
アリーレンスルフィドの低分子量成分を除去するととも
に、溶融時にポリアリーレンスルフィドを劣化させる成
分の発生を抑制し、溶融時の熱安定性に優れ、揮発成分
が低減されたポリアリーレンスルフィドが得られること
を見出し、本発明を完成するに至った。
極性有機溶媒スラリーからポリアリーレンスルフィドを
回収するに際し、該極性有機溶媒スラリーを80℃以上
220℃以下の温度範囲内でポリアリーレンスルフィド
と極性有機溶媒に固液分離することによりポリアリーレ
ンスルフィドのウエットケーキを得るとともに、該ポリ
アリーレンスルフィドが50℃以上で存在する工程の全
ての雰囲気を酸性ガス濃度が5.0体積%以下とするこ
とを特徴とするポリアリーレンスルフィドの回収方法に
関する。
する。
は、芳香族残基がチオエーテル結合を介して結ばれたポ
リマーを指すものであり、特に限定されるものではない
が、例えば、主として下記一般式(I)〜(VI)の繰
り返し単位からなるポリマーを指すものである。
OOM、−NR2、−CONR2又は−CN(Rは水素、
炭素数1〜24のアルキル基又は炭素数6〜24のシク
ロアルキル基,アリール基若しくはアラルキル基であ
り、Mはアルカリ金属である。)、Xは−CO−、−C
ONR1−、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−
CR2R3−又は−SiR2R3−(R1、R2及びR3は、
それぞれ独立して水素、炭素数1〜24のアルキル基又
は炭素数6〜24のシクロアルキル基,アリール基若し
くはアラルキル基である。)、aは0〜4の整数、bは
0〜2の整数、cは0〜4の整数、dは0〜3の整数、
eは0〜3の整数、fは0〜3の整数、gは0〜5の整
数、hは0〜4の整数、iは0〜4の整数、jは0〜4
の整数、kは0〜4の整数、nは1〜3の整数を表わ
す。) さらに、該ポリアリーレンスルフィドは、繰り返し単位
(I)〜(VI)のいずれか単独からなるポリマーであ
っても、もしくは任意の複数の繰り返し単位を含むもの
からなる共重合ポリマーであってもよく、且つ共重合ポ
リマーの場合にはランダム共重合体であってもブロック
共重合体であってもかまわない。
繰り返し単位が線状に繰り返されたポリアリーレンスル
フィドであっても、上記繰り返し単位中にハロゲンを3
個以上含むポリハロ芳香族化合物を共重合させることに
より上記繰り返し単位が分岐状に繰り返されたポリアリ
ーレンスルフィドであっても良い。
は、例えば特公昭45−3368号公報や特公昭52−
12240号公報に開示されているようなポリフェニレ
ンスルフィド、インディアン ジャーナル オブ ケミス
トリー,21,501(1982)に開示されているよ
うなポリフェニレンスルフィドケトン、特公昭53−2
5880号公報に開示されているようなポリフェニレン
スルフィドスルホン、特公昭45−3368号公報に開
示されているようなポリビフェニレンスルフィド、特開
昭63−83135号公報に開示されているようなポリ
フェニレンスルフィドアミド、特開平1−263118
号公報に開示されているようなポリシアノフェニレンス
ルフィド等が挙げられる。
限定されるものではないが、好ましくは、ポリフェニレ
ンスルフィドであり、ポリマー中の繰り返し単位として
一般式(VII)
に好ましくは90モル%以上含まれるポリマーであれば
よく、他の繰り返し単位と共重合されたものであって
も、線状もしくは分岐状いずれの構造であってもかまわ
ない。
を得るためのポリアリーレンスルフィドの重合方法は特
に限定されるものではなく、例えば、特公昭45−33
68号公報に記載の有機アミド系溶媒中でアルカリ金属
硫化物とジハロ芳香族化合物とを反応させてポリアリー
レンスルフィドを製造する方法、特公昭52−1224
0号公報記載のアルカリ金属カルボン酸塩を使用する方
法、米国特許第4038263号明細書に記載のハロゲ
ン化リチウム等の重合助剤を使用する方法、特公昭54
−8719号公報に記載のポリハロ芳香族化合物等の架
橋剤を使用する方法、特公昭63−33775号公報に
記載の異なる水の存在量下、多段階反応を使用する方法
等が挙げられる。そして本発明においては極性有機溶媒
スラリーからポリアリーレンスルフィドの回収がより行
いやすい粒子状ポリアリーレンスルフィドが得られるこ
とから極性有機溶剤に水等を加えた重合法で極性有機溶
媒スラリーを調整することが好ましい。
のポリアリーレンスルフィドの粒子形状については特に
制限はなく、極性有機溶剤スラリーの回収の際の固液分
離が容易であり、且つ極性有機溶剤スラリー移送の際に
配管の閉塞の問題が少ないことから、ポリアリーレンス
ルフィドの粒子は0.1〜1.0mmの最頻度粒子径を
有していることが好ましい。(尚、ここでいう最頻度粒
子径は、篩目開きが2.0mm、1.4mm、1.0m
m、0.71mm、0.5mm、0.356mm、0.
25mm、0.18mm、0.15mm、0.106m
mの篩により分級し、求めた最頻度粒子径である。
(「粒子計測技術」に記載方法による)) 本発明でいう極性有機溶媒としては極性有機溶媒の範疇
に属するものであれば特に限定はなく、例えば、N−メ
チルピロリドン、N−エチルピロリドン、N−シクロヘ
キシルピロリドン、N−メチルカプロラクタム、テトラ
メチル尿素及びこれらの混合物を挙げることができ、特
にN−メチルピロリドン、N−シクロヘキシルピロリド
ン、N−メチルカプロラクタムが好ましい。
の極性有機溶媒スラリーは、ポリアリーレンスルフィド
及び極性有機溶媒の混合物からなるが、この他に水,ハ
ロゲン化アルカリ塩類,アルカリ金属カルボン酸塩類な
どを極性有機溶剤スラリー中に含有したスラリーでも良
く、且つ所望のポリアリーレンスルフィドの最頻度粒子
径からなる極性有機溶剤スラリーを調整する際は、極性
有機溶媒100重量部に対して、水を5〜40重量部含
んだ極性溶媒中で重合されたポリアリーレンスルフィド
からなる極性有機溶剤スラリーとするのが好ましい。
溶媒は、極性有機溶剤スラリー化する際に極性有機溶媒
に溶存している酸素などの酸性ガス成分を、予め脱気し
ておくことも、本発明の目的を達成するためには有効で
ある。脱気の方法としては、極性有機溶媒を不活性ガス
でバブリングする方法などが挙げられる。不活性ガスと
しては窒素、ヘリウム、アルゴン又はそれらの混合物が
挙げられる。バブリングは、極性有機溶媒に溶存してい
る酸性ガス成分の脱気が達成される条件であれば、任意
の条件で実施することができる。
有機溶媒スラリーからポリアリーレンスルフィドの回収
は固液分離方法により行う。
び/又は沈降分離方法により行う。濾過分離方法に特に
限定はなく通常の濾過分離装置を使用することができ
る。例えば、遠心濾過分離機,振動篩,ベルトフィルタ
ー等が挙げられる。また沈降分離方法にも特に限定はな
く通常の沈降分離装置を使用することができる。例え
ば、遠心沈降分離機や静置槽等が挙げられる。
のポリアリーレンスルフィドからなる固形成分と極性有
機溶媒の比率は、極性有機溶剤スラリー化が実現される
量比であれば特に限定はなく、効率的な固液分離を行う
ためには極性有機溶剤スラリー100重量部に対してポ
リアリーレンスルフィドからなる固形成分5〜40重量
部からなる極性有機溶媒スラリーが好ましい。
ポリアリーレンスルフィドの低分子量成分の存在にもか
かわらず固液分離効率が優れるため極性有機溶剤スラリ
ー100重量部に対してポリアリーレンスルフィドから
なる固形成分20〜40重量部からなる極性有機溶媒ス
ラリーにおいてもさらに効率的にポリアリーレンスルフ
ィドを回収できる。
ドの極性有機溶媒スラリーを固液分離する際の温度は、
80℃以上220℃以下で行うことが必要である。80
℃未満では、極性有機溶媒の粘度が高く、固液分離によ
り得られるポリアリーレンスルフィドケーキの含液率が
低下しないため、極性有機溶媒に溶解しているポリアリ
ーレンスルフィドの低分子量成分がウエットケーキ中に
残存し除去できない。また、220℃を越えると、ポリ
アリーレンスルフィドの分解が起こり、新たなポリアリ
ーレンスルフィドの低分子量成分が発生する。
ーレンスルフィドが50℃以上で存在する工程の全ての
雰囲気を酸性ガス濃度が5.0体積%以下とすることが
重要である。
法に特に限定はないが、好ましくは工程の雰囲気を窒
素、ヘリウム、アルゴン又はそれらの混合物で置換する
方法が挙げられる。
以下にしない場合、例えば、空気中のような酸性ガスが
存在する雰囲気下では、極性有機溶媒中の副生チオフェ
ノールが酸化されジフェニルジスルフィドに変化した
り、ポリアリーレンスルフィドの分子鎖末端にチイルラ
ジカルが生じ、チイルラジカルが分子鎖末端同士のカッ
プリング反応や、主鎖のモノスルフィドと結合し主鎖に
ジスルフィド結合を導入する。このように生成したジス
ルフィド結合は、更に酸化が進行するような条件下にお
いては、スルホン酸を脱離し、末端フェニルラジカルと
なって分子鎖が切断される。それに対し、本発明の方法
に従うことにより、回収されたポリアリーレンスルフィ
ドはジスルフィド結合の生成が抑制されることにより、
熱安定性が向上し、溶融時の熱安定性に優れ、且つ揮発
成分が低減するものと考えられる。
離されたポリアリーレンスルフィドのウエットケーキ
は、該ウエットケーキが50℃以上で存在する工程の全
ての雰囲気の酸性ガス濃度が5.0体積%以下であれ
ば、常法に従って処理して、ポリアリーレンスルフィド
を回収することができる。例えば、極性有機溶媒を含む
ウエットケーキを、窒素、ヘリウム及び/又はアルゴン
等の不活性ガス雰囲気中及び/又は減圧条件下で雰囲気
を酸性ガス濃度が5.0体積%以下とし、好ましくは1
50〜250℃の温度で、好ましくは5分〜24時間加
熱して、極性有機溶媒を留去して、その後50℃以下で
水洗浄・濾過を数回繰り返した後、乾燥してポリアリー
レンスルフィドを得ることができる。あるいは、ポリア
リーレンスルフィドのウエットケーキを50℃以下とし
て、アルコール類、ケトン類、エーテル類、脂肪族炭化
水素類、芳香族炭化水素類、エステル類及びハロゲン系
有機溶剤等の有機溶剤により、ケーキ中に残留した極性
有機溶媒を置換した後、50℃以下で水洗浄・濾過を数
回繰り返し、その後、乾燥してポリアリーレンスルフィ
ド樹脂を得ることもできる。さらに別の方法としてポリ
アリーレンスルフィドのウエットケーキを50℃以下と
して、水洗浄・濾過を数回繰り返した後、乾燥してポリ
アリーレンスルフィドを得ることもできる。
ンスルフィドの低分子量成分を除去するとともに、溶融
時にポリアリーレンスルフィドを劣化させる成分の発生
を抑制し、溶融時の熱安定性に優れ、揮発成分が低減さ
れたポリアリーレンスルフィドが得られる。従って、射
出成形用樹脂材料として、極めて適したポリアリーレン
スルフィドが製造できる。
レンスルフィドは、慣用の添加剤を配合できる。具体的
には、繊維状充填剤、例えばガラス繊維、炭素繊維、チ
タン酸カリウムウィスカー、又は無機充填剤、例えば炭
酸カルシウム、マイカ、タルク、シリカ、カオリン等を
添加できる。さらに、ワックス等の離型剤、シラン系や
チタネート系のカップリング剤、酸化防止剤、熱安定
剤、紫外線吸収剤、結晶核剤、着色剤などを添加でき
る。さらに、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリフェニレンオキシド、ポリテトラフルオロエチ
レン等の樹脂を、本発明の効果が損なわれない範囲で配
合することができる。
が、本発明はこれら実施例により限定されるものではな
い。なお、実施例により得られるポリアリーレンスルフ
ィドの評価方法は、以下の通りである。
融粘度の変化を粘度変化率αにより評価した。溶融粘度
はダイス:φ=1.0mm,L=2.0mmを有する高
化式フローテスター(島津製作所製CFT−500型フ
ローテスター)を用いて、315℃で5分間保持した
後、10kgf荷重で測定した。溶融粘度変化率αは、
次式のように定義する。 α(%)=η2/η1×100 ここでη1は重合回収後のポリフェニレンスルフィドの
溶融粘度を示し、η2は真空ベント口を有する二軸混練
押出機を用いて、シリンダー温度300℃で溶融混練し
てペレット化した後の溶融粘度を示す。
リーレンスルフィドを330℃で30分加熱した後の重
量減少率βにより評価した。重量減少率βは、ポリアリ
ーレンスルフィドをオーブン中120℃で2時間乾燥後
のポリアリーレンスルフィド重量(A)に対して、オー
ブン中330℃で30分加熱後のポリアリーレンスルフ
ィド重量(B)がどの程度減少しているかを示す値であ
り、以下の式により表される。 β(重量%)=(A−B)/A×100 最頻度粒子径:篩目開きが2.0mm、1.4mm、
1.0mm、0.71mm、0.5mm、0.356m
m、0.25mm、0.18mm、0.15mm、0.
106mmの篩により分級し、求めた最頻度粒子径であ
る。(「粒子計測技術」に記載方法による) 実施例1 オートクレーブに、溶存酸素などの酸性ガス成分を予め
脱気処理をしたN−メチルピロリドン5015gを仕込
み、120℃に昇温した後、2.8水塩硫化ナトリウム
を1845g仕込み、徐々に205℃まで昇温しながら
水374gを溜出させた。次にこれを140℃まで冷却
した後、p−ジクロロベンゼンを2096g加えて22
5℃に昇温させて1時間重合させた。
に対し約17重量部相当の水865gを追加して250
℃で2時間重合を行った。オートクレーブ内での反応
は、全て窒素雰囲気下で行った。
0℃まで冷却してから、オートクレーブ下部に設けられ
た弁を開けて、極性有機溶剤スラリーをオートクレーブ
と配管にて接続された遠心沈降分離機に移送した。前記
配管及び遠心沈降分離機の内部は極性有機溶剤スラリー
を移送する前に、窒素ガスにて置換し、雰囲気の酸性ガ
ス濃度を0.5体積%にした。極性有機溶剤スラリーを
移送後直ちに、100℃から85℃の範囲内で遠心沈降
を行い固液分離を行った。固液分離後のウエットケーキ
温度は85℃であった。
酸性ガス濃度を0.5体積%にした状況下で、50℃以
下になるまで冷却した後、ウエットケーキを回収した。
回収したウエットケーキ及び分離液の重量より求められ
た、固液分離前の重合極性有機溶剤スラリーの極性有機
溶剤スラリー濃度(ウエットケーキ重量×(1−ウエッ
トケーキ含液率)/極性有機溶剤スラリー重量×10
0)は35.3重量%であった。尚、ウエットケーキ含
液率は、回収したウエットケーキの一部を減圧乾燥して
求めた。
チルピロリドンを除去するために、25℃でアセトン洗
浄を3回行い、残留Nーメチルピロリドンをアセトンで
置換した。その後、該アセトン置換後のポリフェニレン
スルフィドのケーキを、80℃の温水で8回洗浄した
後、80℃で24時間減圧乾燥を行い、溶融粘度440
ポイズ、最頻度粒子径0.42mmのポリフェニレンス
ルフィドを1590g得た。得られたポリフェニレンス
ルフィドの粘度変化率αは96.3%、重量減少率βは
0.07重量%であった。
0℃まで冷却してから、オートクレーブ下部に設けられ
た弁を開けて、極性有機溶剤スラリーをオートクレーブ
と配管にて接続された遠心沈降分離機に移送した。前記
配管及び遠心沈降分離機の内部は実施例1と同様に極性
有機溶剤スラリーを移送する前に、窒素ガスにて置換
し、雰囲気の酸性ガス濃度を0.5体積%にした。極性
有機溶剤スラリーを移送後直ちに、180℃から85℃
の範囲内で遠心沈降を行い固液分離を行った。固液分離
後のウエットケーキ温度は85℃であった。ウエットケ
ーキを、実施例1と同様に、窒素ガスにて雰囲気の酸性
ガス濃度を0.5体積%にした状況下で、50℃以下に
なるまで冷却した後、ウエットケーキを回収した。回収
したウエットケーキ及び分離液の重量より求められた、
固液分離前の重合極性有機溶剤スラリーの極性有機溶剤
スラリー濃度(ウエットケーキ重量×(1−ウエットケ
ーキ含液率)/極性有機溶剤スラリー重量×100)は
34.9重量%であった。尚、ウエットケーキ含液率
は、回収したウエットケーキの一部を減圧乾燥して求め
た。
チルピロリドンを除去するために、25℃でアセトン洗
浄を3回行い、残留Nーメチルピロリドンをアセトンで
置換した。その後、該アセトン置換後のポリフェニレン
スルフィドのケーキを、80℃の温水で8回洗浄した
後、80℃で24時間減圧乾燥を行い、溶融粘度470
ポイズ、最頻度粒子径0.48mmのポリフェニレンス
ルフィドを1565g得た。得られたポリフェニレンス
ルフィドの粘度変化率αは96.9%、重量減少率βは
0.06重量%であった。
脱気処理をしたN−メチルピロリドン2508gを仕込
み、120℃に昇温した後、2.8水塩硫化ナトリウム
を923g仕込み、徐々に205℃まで昇温しながら水
176gを溜出させた。次にこれを140℃まで冷却し
た後、p−ジクロロベンゼンを1048g加えて225
℃に昇温させて1時間重合させた。
に対し約17重量部相当の水433gを追加して250
℃で2時間重合を行った。オートクレーブ内での反応
は、全て窒素雰囲気下で行った。
0℃まで冷却してから、130℃に加温した、酸性ガス
成分脱気処理後のN−メチルピロリドンを3700g加
えた。その後、極性有機溶剤スラリーを130℃まで冷
却してからオートクレーブ下部に設けられた弁を開け
て、極性有機溶剤スラリーをオートクレーブと配管にて
接続された遠心沈降分離機に移送した。前記配管及び遠
心沈降分離機の内部は極性有機溶剤スラリーを移送する
前に、窒素ガスにて置換し、雰囲気の酸性ガス濃度を
0.5体積%にした。極性有機溶剤スラリーを移送後直
ちに、130℃から80℃の範囲内で遠心沈降を行い固
液分離を行った。尚、濾過材にはステンレス製の目開き
75μmの金網を使用した。固液分離後のウエットケー
キ温度は80℃であった。
酸性ガス濃度を0.5体積%以下にした状況下で、50
℃以下になるまで冷却した後、ウエットケーキを回収し
た。回収したウエットケーキ及び分離液の重量より求め
られた、固液分離前の重合極性有機溶剤スラリーの極性
有機溶剤スラリー濃度(ウエットケーキ重量×(1−ウ
エットケーキ含液率)/極性有機溶剤スラリー重量×1
00)は19.5重量%であった。尚、ウエットケーキ
含液率は、回収したウエットケーキの一部を減圧乾燥し
て求めた。
チルピロリドンを除去するために、25℃でアセトン洗
浄を3回行い、残留Nーメチルピロリドンをアセトンで
置換した。その後、該アセトン置換後のポリフェニレン
スルフィドのケーキを、80℃の温水で8回洗浄した
後、80℃で24時間減圧乾燥を行い、溶融粘度450
ポイズ、最頻度粒子径0.45mmのポリフェニレンス
ルフィドを720g得た。得られたポリフェニレンスル
フィドの粘度変化率αは92.3%、重量減少率βは
0.09重量%であった。
0℃まで冷却してから、オートクレーブ下部に設けられ
た弁を開けて、極性有機溶剤スラリーをオートクレーブ
と配管にて接続された遠心沈降分離機に移送した。前記
配管及び遠心沈降分離機の内部は実施例1と異なり大気
雰囲気下にした。極性有機溶剤スラリーを移送後直ち
に、200℃から175℃の範囲内で遠心沈降を行い固
液分離を行った。固液分離後のウエットケーキ温度は1
75℃であった。
雰囲気下で、50℃以下になるまで冷却した後、ウエッ
トケーキを回収した。回収したウエットケーキ及び分離
液の重量より求められた、固液分離前の重合極性有機溶
剤スラリーの極性有機溶剤スラリー濃度(ウエットケー
キ重量×(1−ウエットケーキ含液率)/極性有機溶剤
スラリー重量×100)は33.5重量%であった。
尚、ウエットケーキ含液率は、回収したウエットケーキ
の一部を減圧乾燥して求めた。
チルピロリドンを除去するために、25℃でアセトン洗
浄を3回行い、残留Nーメチルピロリドンをアセトンで
置換した。その後、該アセトン置換後のポリフェニレン
スルフィドのケーキを、80℃の温水で8回洗浄した
後、80℃で24時間減圧乾燥を行い、溶融粘度530
ポイズ、最頻度粒子径0.49mmのポリフェニレンス
ルフィドを1490g得た。得られたポリフェニレンス
ルフィドの粘度変化率αは82.3%、重量減少率βは
0.28重量%であった。
脱気処理をしたN−メチルピロリドン2508gを仕込
み、120℃に昇温した後、2.8水塩硫化ナトリウム
を923g仕込み、徐々に205℃まで昇温しながら水
176gを溜出させた。次にこれを140℃まで冷却し
た後、p−ジクロロベンゼンを1048g加えて225
℃に昇温させて1時間重合させた。
に対し約17重量部相当の水433gを追加して250
℃で2時間重合を行った。オートクレーブ内での反応
は、全て窒素雰囲気下で行った。
0℃まで冷却してから、130℃に加温した、酸性ガス
成分脱気処理後のN−メチルピロリドンを3700g加
えた。その後、極性有機溶剤スラリーを130℃まで冷
却してからオートクレーブ下部に設けられた弁を開け
て、極性有機溶剤スラリーをオートクレーブと配管にて
接続された遠心沈降分離機に移送した。前記配管及び遠
心沈降分離機の内部は実施例3と異なり大気雰囲気下に
した。極性有機溶剤スラリーを移送後直ちに、130℃
から82℃の範囲内で遠心沈降を行い固液分離を行っ
た。固液分離後のウエットケーキ温度は82℃であっ
た。尚、濾過材にはステンレス製の目開き75μmの金
網を使用した。
雰囲気で、50℃以下になるまで冷却した後、ウエット
ケーキを回収した。回収したウエットケーキ及び分離液
の重量より求められた、固液分離前の重合極性有機溶剤
スラリーの極性有機溶剤スラリー濃度(ウエットケーキ
重量×(1−ウエットケーキ含液率)/極性有機溶剤ス
ラリー重量×100)は19.5重量%であった。尚、
ウエットケーキ含液率は、回収したウエットケーキの一
部を減圧乾燥して求めた。
チルピロリドンを除去するために、25℃でアセトン洗
浄を3回行い、残留Nーメチルピロリドンをアセトンで
置換した。その後、該アセトン置換後のポリフェニレン
スルフィドのケーキを、80℃の温水で8回洗浄した
後、80℃で24時間減圧乾燥を行い、溶融粘度440
ポイズ、最頻度粒子径0.44mmのポリフェニレンス
ルフィドを730g得た。得られたポリフェニレンスル
フィドの粘度変化率αは85.4%、重量減少率βは
0.23重量%であった。
の固液分離を行いウエットケーキを得た。
トクレーブに仕込み、4600gのN−メチルピロリド
ンと700gの水で再度極性有機溶剤スラリー化した。
該オートクレーブ内の空気を窒素ガスで置換後、100
℃に昇温して5分間攪拌した。攪拌停止後、オートクレ
ーブ下部に設けられた弁を開けて、極性有機溶剤スラリ
ーをオートクレーブと配管にて接続された遠心沈降分離
機に移送した。前記配管及び遠心沈降分離機の内部は極
性有機溶剤スラリーを移送する前に、窒素ガスにて置換
し、雰囲気の酸性ガス濃度を0.5体積%にした。極性
有機溶剤スラリーを移送後直ちに、100℃から80℃
の範囲内で遠心沈降を行い固液分離を行った。固液分離
後のウエットケーキ温度は80℃であった。
酸性ガス濃度を0.5体積%にした状況下で、50℃以
下になるまで冷却した後、ウエットケーキを回収した。
回収したウエットケーキ及び分離液の重量より求められ
た、固液分離前の重合極性有機溶剤スラリーの極性有機
溶剤スラリー濃度(ウエットケーキ重量×(1−ウエッ
トケーキ含液率)/極性有機溶剤スラリー重量×10
0)は33.2重量%であった。尚、ウエットケーキ含
液率は、回収したウエットケーキの一部を減圧乾燥して
求めた。
チルピロリドンを除去するために、25℃でアセトン洗
浄を3回行い、残留Nーメチルピロリドンをアセトンで
置換した。その後、該アセトン置換後のポリフェニレン
スルフィドのケーキを、80℃の温水で8回洗浄した
後、80℃で24時間減圧乾燥を行い、溶融粘度520
ポイズ、最頻度粒子径0.51mmのポリフェニレンス
ルフィドを得た。得られたポリフェニレンスルフィドの
粘度変化率αは97.8%、重量減少率βは0.05重
量%であった。
脱気処理をしたN−メチルピロリドン5015gを仕込
み、120℃に昇温した後、2.8水塩硫化ナトリウム
を1845g仕込み、徐々に205℃まで昇温しながら
水375gを溜出させた。次にこれを140℃まで冷却
した後、p−ジクロロベンゼンを2096g加えて22
5℃に昇温させて2時間重合させた。更に、250℃に
昇温させて3時間重合を行った。オートクレーブ内での
反応は、全て窒素雰囲気下で行った。
0℃まで冷却してから、オートクレーブ下部に設けられ
た弁を開けて、極性有機溶剤スラリーをオートクレーブ
と配管にて接続された遠心沈降分離機に移送した。前記
配管及び遠心沈降分離機の内部は極性有機溶剤スラリー
を移送する前に、窒素ガスにて置換し、雰囲気の酸性ガ
ス濃度を0.5体積%にした。極性有機溶剤スラリーを
移送後直ちに、150℃から133℃の範囲内で遠心沈
降を行い固液分離を行った。固液分離後のウエットケー
キ温度は133℃であった。
酸性ガス濃度を0.5体積%にした状況下で、50℃以
下になるまで冷却した後、ウエットケーキを回収した。
回収したウエットケーキ及び分離液の重量より求められ
た、固液分離前の重合極性有機溶剤スラリーの極性有機
溶剤スラリー濃度(ウエットケーキ重量×(1−ウエッ
トケーキ含液率)/極性有機溶剤スラリー重量×10
0)は38.7重量%であった。尚、ウエットケーキ含
液率は、回収したウエットケーキの一部を減圧乾燥して
求めた。
チルピロリドンを除去するために、25℃でアセトン洗
浄を3回行い、残留Nーメチルピロリドンをアセトンで
置換した。その後、該アセトン置換後のポリフェニレン
スルフィドのケーキを、80℃の温水で8回洗浄した
後、80℃で24時間減圧乾燥を行い、溶融粘度360
ポイズ、最頻度粒子径0.22mmのポリフェニレンス
ルフィドを1520g得た。得られたポリフェニレンス
ルフィドの粘度変化率αは95.6%、重量減少率βは
0.06重量%であった。
成するポリアリーレンスルフィドの低分子量成分を除去
できるとともに、溶融時にポリアリーレンスルフィドを
劣化させる成分の発生が抑制されることにより、溶融時
の熱安定性に優れ、揮発成分が低減されたポリアリーレ
ンスルフィドを提供できる。
Claims (6)
- 【請求項1】ポリアリーレンスルフィドの極性有機溶媒
スラリーからポリアリーレンスルフィドを回収するに際
し、該極性有機溶媒スラリーを80℃以上220℃以下
の温度範囲内でポリアリーレンスルフィドと極性有機溶
媒に固液分離することによりポリアリーレンスルフィド
のウエットケーキを得るとともに、該ポリアリーレンス
ルフィドが50℃以上で存在する工程の全ての雰囲気を
酸性ガス濃度が5.0体積%以下とすることを特徴とす
るポリアリーレンスルフィドの回収方法。 - 【請求項2】ポリアリーレンスルフィドが50℃以上で
存在する工程の全ての雰囲気を、窒素、ヘリウム及び/
又はアルゴン雰囲気にすることを特徴とする請求項1に
記載のポリアリーレンスルフィドの回収方法。 - 【請求項3】極性有機溶媒スラリーが、極性有機溶媒1
00重量部に対し水5〜40重量部を含んだものである
ことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のポ
リアリーレンスルフィドの回収方法。 - 【請求項4】極性有機溶媒スラリー中のポリアリーレン
スルフィドが最頻度粒子径0.1〜1.0mmの粒子状
ポリアリーレンスルフィドであることを特徴とする請求
項1〜3のいずれかに記載のポリアリーレンスルフィド
の回収方法。 - 【請求項5】極性有機溶媒スラリーがポリアリーレンス
ルフィドからなる固形成分を5〜40重量%含むもので
あり、該極性有機溶媒スラリーの固液分離手段として濾
過分離及び/又は沈降分離を用いることを特徴とする請
求項1〜4のいずれかに記載のポリアリーレンスルフィ
ドの回収方法。 - 【請求項6】極性有機溶媒スラリーがポリアリーレンス
ルフィドからなる固形成分を20〜40重量%含むもの
であり、該極性有機溶媒スラリーの固液分離装置として
遠心沈降分離機を用いることを特徴とする請求項1〜4
のいずれかに記載のポリアリーレンスルフィドの回収方
法。
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