JP2003113607A - 地盤改良工法と地盤改良装置 - Google Patents

地盤改良工法と地盤改良装置

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JP2003113607A JP2001307143A JP2001307143A JP2003113607A JP 2003113607 A JP2003113607 A JP 2003113607A JP 2001307143 A JP2001307143 A JP 2001307143A JP 2001307143 A JP2001307143 A JP 2001307143A JP 2003113607 A JP2003113607 A JP 2003113607A
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮水の使用量を削減し、中詰め材を効率良
く締め固めることができる地盤改良方法を提供する。 【解決手段】 二重管51の下端から圧縮水Wと圧縮空気
Aとを噴射して地中に所定深さまで押し込んで掘削孔15
1を形成し、この掘削孔151に砕石153を充填する。二重
管51の下端にスクリュー71を設け、二重管51の下端が所
定深さ(最深部)に達する前に、スクリュー71を反掘削
方向に回転しながら二重管51を押し込む。そして、スク
リュー71を反掘削方向に回転しながら二重管51を押し込
むことにより、二重管51の下方が圧密され、所定深さま
で形成された掘削孔151の下方は圧密された部分163とな
る。砕石153による柱部分とその下方の圧密された部分1
63とにより、高い支持圧が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、地盤改良工法と地
盤改良装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種の地盤改
良工法において充填材を使用するものとして、特開昭5
6−52219号公報には、全周水平噴射ヘッドを有す
る注入管を砂質地盤中の所定深さに挿入し、前記全周水
平噴射ヘッドを通じて水又は空気を砂質地盤中に水平方
向に噴射して土粒子を移動収縮させ、その移動収縮によ
って生じた空隙中に充填材を注入し固化させる砂質地盤
の改良工法(公報特許請求の範囲)が提案され、圧力水
又は圧力空気を水平に噴射し、圧力水又は圧縮空気によ
る衝撃で土粒子の移動収縮(公報第8欄第1〜2行)す
るものであるが、充填材として、セメント系,水ガラス
系等の如く収縮せずあまり膨脹しない硬化材(公報第8
欄第7〜9行)を用いており、このように硬化材を用い
るものであるから、材料費がかかるという問題がある。
また、特開平7−252823号公報には、高圧ジェッ
ト噴流と機械攪拌との併用により地中に固結杭を造成す
るに際し、地中に挿入する管の長手方向に間隔を設けて
取付けた攪拌翼に設けて固化材又は水の高圧噴流及び該
高圧噴流の周りを覆う空気噴流を噴出する少なくとも2
個のノズルを用い仕上がり杭径の制御方法(公報特許請
求の範囲)が提案されているが、この方法も硬化材とし
てはセメントミルク,モルタル,薬剤など(工法第4欄
第1〜2行)を用いるものであるから、材料費がかかる
という問題がある。
【0003】そこで、上記のように硬化材を用いること
なく地盤改良を行う工法として、特開平3−28181
5号公報には、振動部の振動と先端部からのジェット水
の噴射によりバイブロフロットを地盤中に貫入し、さら
に砕石や砂利等の中詰め材を投入しながら引き抜いて、
周囲の地盤を締固めると共に地盤中に中詰め材の柱を形
成する(公報第1頁右欄第17行〜第2頁右上欄第1行)
工法が記載され、また、バイブロフローテーション工法
における振動部の振動と振動部先端からの第1の圧縮空
気の噴射とにより前記振動締固め装置を地中に貫入して
穿孔を形成すると同時に、前記振動締固め装置の外周か
らの第2の圧縮空気の噴射と前記ロッド部の軸方向に設
けた偏平板の作用により前記外周の空隙を拡幅保持する
工程と、前記穿孔を形成した後、振動締固め装置を引き
抜きながら前記空隙に中詰め材を投入する工程とからな
る振動締固め工法(公報特許請求の範囲)が提案されて
いる。
【0004】上記特開平3−281815号公報のジェ
ット水を噴射する工法では、ジェット水により地表に泥
水が吐き出され、この泥水と共に地中の水溶性微細土粒
子等が排出され、この水溶性微細土粒子は、腐食土等の
含まれる成分で、加重支持土質としては不適当であっ
て、締め固めを行っても強度が得られないものである。
しかし、単にジェット水を噴射するだけでは、上記の水
溶性微細土粒子等の締め固めに不向きな成分を効率良く
排出することができない。また、上記振動締固め工法の
ように圧縮空気の噴射と振動により締め固める工法で
は、締め固めに限界があると共に、その中詰め材周囲の
地盤を効率良く締め固めることができない。
【0005】そこで、同一出願人は、特開2000−1
79369号公報において、杭の下端に圧縮水を噴射す
る圧縮水用ノズルと圧縮空気を噴射する圧縮空気用ノズ
ルとを設け、それらノズルから圧縮水と圧縮空気とを噴
射して地中に所定深さまで打ち込んで掘削孔を形成し、
前記圧縮水と圧縮空気との噴射により地中の微細粒子を
前記杭に沿って上昇させると共に、地表に排出し、この
微細粒子を排出した後、前記圧縮空気の噴射を停止又は
噴射圧を下げ、前記杭を引き抜くと共に、この引き抜き
時に掘削孔内に中詰め材を投入する地盤改良工法を提案
しており、この地盤改良によれば、下方に向かって噴射
した圧縮空気と圧縮水とにより、鋼矢板の下方の掘削孔
において、土粒子(土塊)の攪拌が行われ、圧縮空気が
泡となって上昇する際に土粒子を揺動して分解が行わ
れ、これにより分解した微細粒子たる水溶性微細粒子が
上昇水流と泡の上昇に伴うリフトアップ効果によりに地
表に効率よく排土される。そして、掘削孔内に投入した
中詰め材を圧縮水により圧密して圧密柱を形成すること
ができる。
【0006】上記特開2000−179369号公の地
盤改良工法では、圧縮水と圧縮空気とを用いることによ
り、硬化材等が不要で、加重支持土質に不向きな水溶性
微細土粒子等を良好に排出することができる。しかし、
この地盤改良工法でも、単に圧縮水の圧力を上げただけ
では、それ以上の効果が得られず、逆に圧縮水の使用量
を削減できれば、工費の削減が可能となる。
【0007】そこで、本発明は、硬化材が不要で、加重
支持土質に不向きな水溶性微細土粒子等を良好に排出す
ることができ、充填した中詰め材により良好な支持力を
得ることができる地盤改良工法と地盤改良装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の地盤改良方法
は、ロッドの下端から圧縮水と圧縮空気とを噴射して該
ロッドを地中に所定深さまで押し込んで掘削孔を形成
し、この掘削孔に中詰め材を充填する地盤改良工法にお
いて、前記ロッドの下端にスクリューを設け、前記ロッ
ドの下端が計画深さに達する前に、前記スクリューを反
掘削方向に回転しながら前記ロッドを押し込み方法であ
る。
【0009】この請求項1の構成によれば、噴射した圧
縮水と圧縮空気とにより、ロッドの下方の掘削孔におい
て、土粒子(土塊)の攪拌が行われ、土粒子を揺動して
分解が行われ、これにより分解した微細粒子たる水溶性
微細粒子が上昇水流に伴うリフトアップ効果によりに地
表に効率よく排土される。そして、スクリューを反掘削
方向に回転しながらロッドを押し込むことにより、ロッ
ドの下方が圧密され、所定深さまで形成された掘削孔の
下方は圧密された部分となり、この掘削孔内に中詰め材
を充填し、この中詰め材による柱部分とその下方の圧密
された部分とにより、高い支持圧が得られる。このよう
にスクリューの反掘削方向の回転による圧密を用いるた
め、圧密に必要な圧縮水の使用量を削減でき、或いは不
要となる。
【0010】また、請求項2の地盤改良方法は、請求項
1の発明において、水が浸透した透水層において前記ロ
ッドの下端から高圧な圧縮空気を噴射して該圧縮空気を
掘削孔周面の土粒子間に押し込み、該掘削孔周囲の土粒
子間の間隙水を外側に押し退けて圧密する方法である。
【0011】この請求項2の構成によれば、水が浸透し
た透水層において、高圧な圧縮空気を噴射し、その圧縮
空気が掘削孔内で爆発的に膨張し、掘削孔周囲の土粒子
間に間隙水(土粒子の間に含まれる水)を外側に押し退
け、この後、間隙水が押し退けられた部分は、上方地盤
加重により沈下圧密状態となる。
【0012】さらに、請求項3の地盤改良方法は、請求
項1の発明において、前記透水層が地下水位より下方の
ピート層又は砂層である方法である。
【0013】この請求項3の構成によれば、特に、前記
透水層が地下水位より下方のピート層又は砂層では、粘
土層等に比べて、圧縮空気が掘削孔周囲の土粒子間に入
り込み易く、掘削孔周囲における圧密効果が得られる。
【0014】請求項4の地盤改良装置は、請求項2又は
3記載の地盤改良工法に用いる地盤改良装置において、
ロッドの下端に設けられ圧縮水を下方に噴射する圧縮水
用ノズルと、ロッドの下端に設けられ圧縮空気を下方に
噴射する圧縮空気用ノズルと、前記ロッドの下端に設け
られたスクリューと、前記ロッドに設けられ圧密用の圧
縮空気を噴射する圧密用圧縮水噴射口と、前記ロッドを
正逆回転駆動する回転駆動手段とを備えるものである。
【0015】この請求項4の構成によれば、下方に噴射
した圧縮水と圧縮空気とにより、ロッドの下方の掘削孔
において、土粒子(土塊)の攪拌が行われ、土粒子を揺
動して分解が行われ、これにより分解した微細粒子たる
水溶性微細粒子が上昇水流に伴うリフトアップ効果によ
りに地表に効率よく排土される。また、圧縮空気の噴射
とスクリューの回転とを併用することにより、圧縮空気
の泡とスクリュー回転による撹拌とによって、土粒子の
分解が効果的に行われる。そして、水が浸透した透水層
において、圧密用圧縮水噴射口から高圧な圧縮空気を噴
射し、その圧縮空気が掘削孔内で爆発的に膨張し、掘削
孔周囲の土粒子間に間隙水(土粒子の間に含まれる水)
を外側に押し退け、この後、間隙水が押し退けられた部
分を、上方地盤加重により沈下圧密状態とすることがで
きる。
【0016】また、回転駆動手段によりロッドを回転
し、スクリューを反掘削方向に回転しながらロッドを押
し込むことにより、ロッドの下方が圧密され、所定深さ
まで形成された掘削孔の下方は圧密された部分となり、
掘削孔内に投入した中詰め材を充填し、この中詰め材に
よる柱部分とその下方の圧密された部分とにより、高い
支持圧が得られる。このようにスクリューの反掘削方向
の回転による圧密を併用するため、圧縮水の使用量を削
減できる。
【0017】請求項5の地盤改良装置は、圧密用圧縮水
噴射口が圧縮空気を外周方向に噴射するものである。
【0018】この請求項5の構成によれば、圧密用圧縮
水噴射孔から外周方向に向って高圧な圧縮空気を噴射す
るから、圧縮空気が掘削孔周囲に当たり、土粒子間の間
隙水を外側に押し退けることができる。
【0019】請求項6の地盤改良装置は、前記ロッドの
下端が略角錐状をなすものである。
【0020】この請求項6の構成によれば、略角錐形状
の下端を中詰め材に食い込ませて回転することにより、
食い込んだ部分の中詰め材を外側に押す力が発生し、こ
れにより中詰め材を効果的に締め固めることができる。
【0021】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1〜図16は本発明の第1実施例
を示し、この地盤改良工法に用いる地盤改良装置は、図
1〜図3に示すように、自走式車両1は、車体2の下部
に走行手段たる無限軌道3を有し、この無限軌道3は車
体2に搭載した原動機(図示せず)により駆動する。前
記車体2の後部には、ショベルたるブレード4が設けら
れ、このブレード4は昇降駆動可能に設けられている。
【0022】また、車体2の前部にはリーダ5が起伏可
能に設けられ、このリーダ5は前後方向の起伏装置6に
より、図1の鎖線に示す収納位置と地表に対してほぼ垂
直な使用位置とに起伏可能になっている。尚、実際に
は、約5度程度だけリーダ5の上部が前側に倒れること
が可能である。前記起伏装置6は、前記車体2に起伏ベ
ース7の下部を枢着部8により前後方向起伏可能に設
け、その枢着部8より後方で前記車体2に枢着部9によ
り起伏シリンダ10の下部を枢着し、この起伏シリンダ10
の伸縮杆10Aを枢着部11により前記起伏ベース7の上部
に枢着してなる。そして、前記起伏シリンダ10がリーダ
5の前後方向角度調整手段である。前記起伏ベース7の
前側には揺動ベース12が左右方向揺動可能に設けられ、
前記起伏ベース7と揺動ベース12の上部を枢着部13によ
り回動可能に設けると共に、前記起伏ベース7と揺動ベ
ース12の下部を左右スライド駆動機構14により左右移動
可能に設けている。そして、左右スライド駆動機構14が
リーダ5の左右方向角度調整手段である。また、前記揺
動ベース12の前部に前記リーダ5を上下方向移動可能に
設け、リーダ昇降手段たるスライドシリンダ15により、
前記揺動ベース12に対して、リーダ5を昇降可能に設け
ている。したがって、図1の鎖線に示す収納位置にリー
ダ5を収納した状態で作業場所まで移動し、起伏シリン
ダ10を延ばしてリーダ5を地面に対し前後方向ほぼ垂直
に合わせ、さらに、左右スライド駆動機構14により、枢
着部13を中心としてリーダ5の下部を左右に回転して左
右方向ほぼ垂直に合わせ、この後、スライドシリンダ15
によりリーダ5の高さ位置を調節できる。尚、前記シリ
ンダ10,15及び左右スライド駆動機構14は油圧などによ
り駆動する。
【0023】前記リーダ5の前部には案内レール21が設
けられ、この案内レール21に沿ってロッド挟持体22が昇
降可能に設けられ、このロッド挟持体22はチェーンを備
えた昇降手段23によりリーダ5に沿って昇降する。前記
ロッド挟持体22は内部に挿通したロッドを挟持及び挟持
解除可能なものであって、挟持したロッドを回転する回
転駆動手段24を内蔵する。また、前記リーダ5の下部に
はロッド固定手段25が固定して設けられ、該ロッド固定
手段25は、これに挿通したロッドを挟持及び挟持解除可
能なものである。
【0024】前記車体2上にはホッパ状の収納部31が設
けられ、この収納部31に中詰め材が収納され、前記収納
部31の底部には送り装置たるベルトコンベア32が設けら
れ、このベルトコンベア32は中詰め材を後から前に送る
ものである。このベルトコンベア32の終端側で前記収納
部31には投入路33が設けられ、この投入路33は先端側の
投入口34が低くなる傾斜をなし、その投入口34は、起立
位置のリーダ5の下部まで延設されている。また、前記
投入路33の両側には壁部33Aが設けられている。そし
て、前記ベルトコンベア32と投入路33により、中詰め材
を投入すると投入装置35を構成している。
【0025】41は、掘削孔の上部に設けるホッパであ
り、筒部42の上部に拡大筒部43を設けてなる。
【0026】この例では、図4及び図5などに示すよう
に、前記ロッドはパイプから構成された二重管51であっ
て、この二重管51は外管52と内管53とからなり、この内
管53内により圧縮水路54を形成し、前記外管52内面と内
管53外面との間により圧縮空気路55を形成し、前記圧縮
水路54の下端に圧縮水用ノズル56を設け、前記圧縮空気
路55の下端に圧縮空気用ノズル57を設けている。さら
に、前記二重管51の上端には、前記圧縮水路54に連通す
る水ホースアダプタ58と、前記圧縮空気路55に連通する
空気ホースアダプター59とが設けられている。そして、
前記水ホースアダプター58に高圧ホース60を介して圧縮
水供給装置たる高圧ポンプ61を接続し、この高圧ポンプ
61が水槽62に接続され、この水槽62は複数の家庭用水道
を接続して水を溜めておく。また、前記空気ホースアダ
プター59にホース63を介して圧縮空気供給装置たるエア
ーコンプレッサ64を接続している。尚、二重管51は、長
さ方向中央部分を交換することにより長さ調節可能であ
る。
【0027】図4などに示すように、前記二重管51の下
端には、螺旋羽根であるスクリュー71が設けられてい
る。また、その二重管51の下端に圧密用圧縮水噴射口72
が設けられ、この圧密用圧縮水噴射口72からは、圧密用
の圧縮空気Aが外周方向に噴射される。
【0028】図5に示すように、前記圧縮水用ノズル56
は、前記内管53に螺合されており、下端(先端)には噴
射口81が形成されている。また、前記圧縮水用ノズル56
には下方に向って縮小する角錐型外周面82が形成され、
この例では、図6に示すように、円錐型外周面82は角部
82Aを有する略裁頭三角錐形状である。また、前記外管
52の下端内面に雌螺子部52Aを形成し、この雌螺子部52
Aに螺合する雄螺子部57Aが、前記圧縮空気用ノズル57
の上端外面に形成されている。さらに、前記圧縮空気用
ノズル57の上端(基端)には、テーパ状内周面84が形成
され、前記外管52に圧縮空気用ノズル57を螺合した状態
で、前記テーパ状外周面82とテーパ状内周面84との間
に、前記圧縮空気路55と連通するテーパ状の案内空気路
85が形成され、この案内空気路85により圧縮空気が圧縮
空気用ノズル57の中央側に案内される。さらに、前記案
内空気路85から前記圧縮空気用ノズル57の下端の噴射口
86に至る通路87が、該圧縮空気用ノズル57の内部に形成
されている。そして、前記案内空気路85と前記圧縮空気
用ノズル57の噴射口86との間の長さは、前記噴射口46の
直径Dより長く形成されている。また、前記圧縮水用ノ
ズル26の噴射口41の直径dは、前記圧縮空気用ノズル27
の噴射口46の直径Dより小さく形成されている。また、
前記案内空気路85の断面積を、前記圧縮空気路55の断面
積以上としている。
【0029】実験例1 この実験例1は、複数土質互層に本発明を適用した場合
を検討する例であり、透明水槽91内に下層から粘土92、
細砂93、中砂94、粗砂95、小砂利96を順に敷き詰めて層
97を形成する。
【0030】図7及び図8に示すように、内管101と外
管102とからなる二重管103を形成し、内管101の先端か
ら圧縮水、内管101と外管102の間から圧縮空気を噴射可
能とする。圧縮空気と圧縮水とを噴射しながら、前記二
重管103の先端を前記層97内にほぼ垂直に挿入すると、
二重管103の下方にフラスコ状の掘削孔が形成され、二
重管103の挿入を停止し、圧縮空気と圧縮水とを噴射を
継続すると、フラスコ状掘削孔98内において、土粒子の
攪拌が行われ、この攪拌により土粒子成分が分解する。
すなわち砂の層であれば、砂本体とそれに含まれていた
水溶性微細土粒子に分解する。比重の軽い水溶性微細土
粒子は、二重管103の外周に沿う上昇水流と、圧縮空気
の上昇に伴うリフトアップ効果により水と共に地上に排
土される。この排土状況を地上で確認し、実際には地上
に排出される水の濁り具合により確認し、水溶性微細土
粒子の排土がほぼ終了したら、圧縮空気の噴射を停止
し、圧縮水のみ噴射を継続する。このように圧縮空気の
供給を停止すると、フラスコ状掘削孔内での攪拌力が低
下し、土粒子は圧縮空気により攪拌されない比重の大き
な土粒子から順次掘削孔の底部に体積し、かつ体積した
土粒子は、下方に向かって噴射される圧縮水により水締
めされ、隙間なく堆積し、圧縮水の噴射を続けながら徐
々に二重管103を上方に引き抜くと、順次圧密された土
粒子柱が形成された。
【0031】そして、二重管103を引く抜くと、排土さ
れた水溶性微細粒子と、土粒子が圧密された分の体積だ
け、掘削孔98の上部が空洞となり、この部分に充填する
中詰め材が必要となる。
【0032】この実験により、複数土質体積地層に高圧
噴射水を噴射し、土粒子を分解でき、さらに、分解した
土粒子に圧縮水と圧縮空気を供給することにより、攪拌
できることが分かった。また、比重の軽い水溶性微細粒
子は、空気を含む圧縮水の上昇力により良好に地表に排
出される。さらに、圧縮空気の噴射を停止して圧縮水の
みの噴射とすると、攪拌力が低下し、圧縮水のみの力で
は攪拌力の影響を受けない重たい土粒子から順次堆積し
ていく。そして、出来上がった土粒子柱は、下から、小
砂利96、粗砂95、中砂94、細砂93、粘土92となった。
【0033】実験例2 透明水槽91内に、粘土92、細砂93、中砂94、粗砂95、小
砂利96を混合して敷き詰め、実験例1と同様に、二重管
103を用いて実験を行ったところ、実験例1と同様に、
出来上がった土粒子柱は、下から、小砂利96、粗砂95、
中砂94、細砂93、粘土92となった。
【0034】このように土質、土層堆積条件を変えて
も、出来上がる土粒子柱は、比重の重たいものから圧密
堆積することが分かった。
【0035】さらに、上記実験例1,2に対して圧縮水
と圧縮空気の噴射圧を変えた他の実験から、以下のこと
が分かった。
【0036】まず、土質条件の異なる実験においても、
掘削孔98には下から比重の重たいものが堆積する。ま
た、圧縮水の噴射圧を上げるように調整すれば砂類も排
土できる。特に、加重支持土質として不適当な水溶性微
細土粒子のみを圧縮水と圧縮空気の噴射圧の調整により
任意に排土することができ、現状地盤に含まれる加重支
持土質として有効な土粒子を利用し、土粒子を圧密する
ことにより、強固な土粒子柱を作ることができる。
【0037】次に、施工例を図3,図9〜図16を参照
して説明する。自走式車両1により施工位置まで移動
し、起伏シリンダ10を延ばしてリーダ5を前後方向ほぼ
垂直に合わせ、さらに、左右スライド駆動機構14によ
り、枢着部13を中心としてリーダ5の下部を左右に回転
して左右方向ほぼ垂直に合わせ、この後、スライドシリ
ンダ15によりリーダ5の高さ位置を調節できる。したが
って、自走式車両1位置が傾斜となっていても、リーダ
5を所定の向きに調整して掘削孔151を掘削できる。ま
た、掘削位置にはホッパ41をセットしておく。そして、
まず、ホッパ41を通して、図9に示すように、二重管51
の下端を地表152に接地し、ロッド固定手段25は固定解
除状態で、昇降駆動手段23によりロッド挟持体22を降下
させて二重管51を圧入すると共に、回転駆動手段22によ
り二重管51を回転する。この場合は、スクリュー71が押
し込み方向に食い込む方向である掘削方向に二重管51を
回転し、同時に圧縮水Wを下方に噴射する。二重管51の
下方の掘削孔151内においては、圧縮水Wと圧縮空気A
とにより土粒子攪拌作用が発生し、その攪拌作用により
既設土粒子構成(土の塊)を分解し、分解された比重の
軽い水溶性微細土粒子が、二重管51の外面に沿って、上
昇水流と空気のリフトアップ作用により、水と共に地表
面152に排土され、さらに、スクリュー71の回転により
既設土粒子構成(土の塊)の分解が良好になされる。こ
のようにして、スクリュー71の掘削方向回転と圧縮水A
の噴射による掘削により二重管51を効率よく押し込むこ
とができる。このようにして掘削で二重管51を下端側を
地中に圧入したら、スクリュー71の掘削方向回転と圧縮
水Wの噴射を継続しつつ、今度は、圧縮空気用ノズル57
及び圧縮空気噴射口72から圧縮空気Aを下方と外方に向
って噴射し、図10に示すように、これら圧縮水Wと圧
縮空気Aによる掘削を行う。図11に示すように、二重
管51の下端が透水層161の地下水位Hより下方に達する
と、圧密用圧縮空気噴射口72から掘削孔151の内壁部151
Nに向って噴射された圧縮空気Aが掘削孔151内で爆発
的に膨張し、内壁部151Nの土粒子間に入り込んで、該
土粒子間の間隙水(土粒子の間に含まれる水)を押し退
け、この後、図12に示すように、間隙水が押し退けら
れた部分は、上方地盤加重により沈下圧密状態となり、
地表面152には二重管51の周囲にすり鉢状に陥没部162が
形成される。尚、透水層としては、ピート層又は砂層が
挙げられる。この場合、スクリュー71の回転を止めて、
圧密用圧縮空気噴射口72からの圧縮空気Aを内壁部151
Nに直接的に噴射するようにしてもよい。図12から、
さらにスクリュー71の掘削方向回転と圧縮水Wの噴射と
圧縮空気Aの下方及び外側への噴射を継続して二重管51
を押し込み、掘削を継続する。そして、加重支持土質に
不向きな水溶性微細土粒子の排出が少なくなったら、圧
縮水Wの噴射量を削減する。この後、図13に示すよう
に、スクリュー71を反掘削方向に回転しながら、二重管
51を押し込むことにより、二重管51の下方に圧密された
部分163が形成され、図14に示すように、掘削孔151の
計画深さ(最深部)まで二重管51を押込む。このよう
に、掘削孔151の最下部に達する前に、二重管51の回転
を逆方向に変えてスクリュー71を反掘削方向に回転し、
圧縮水Wの噴射圧を下げるか、圧縮水Wの噴射を停止
し、二重管51を下方に押し込むことにより、二重管51の
下方が圧密され、所定深さまで形成された掘削孔151の
下方に圧密された部分163が形成される。
【0038】また、掘削において、スクリュー71を用
い、該スクリュー71を回転に伴う撹拌作用により、土の
塊が分解される。また、スクリュー71の掘削により、均
一な円筒状をなす掘削孔151を形成することができる。
尚、二重管51の押込み作業において、ロッド挟持体22を
最下部まで降下したら、ロッド挟持体22による挟持を解
除し、ロッド固定手段25により二重管51を挟持固定し、
ロッド挟持体22をリーダ5の最上部まで昇降した後、ロ
ッド挟持体22により二重管51を挟持し、ロッド固定手段
25による二重管51の挟持を解除して、再びロッド挟持手
段22を降下することにより二重管51を押込むことができ
る。さらに、リーダ昇降手段たるスライドシリンダ15に
より、リーダ15を昇降して二重管51を圧入・引き抜きす
ることができる。
【0039】次に、二重管51の引き上げ時における中詰
め材の投入作業について説明すると、上述したようにス
クリュー71を反掘削方向に回転しながら計画深さ(最深
部)まで二重管51を押込むことにより、掘削孔15の下方
に圧密された部分163が形成される。その設計深さ(最
深部)まて、掘削を行った後は、圧縮空気Aの噴射を停
止又は少量の噴射を継続する。そして、図3に示すよう
に、車体2の収納部31に、中詰め材たる砕石153を収納
しておき、投入時には、ベルトコンベア32を駆動により
投入口34から掘削孔151の開口部151Aに、砕石153を該
砕石153の沈下速度に合わせて供給する。この場合、ベ
ルトコンベア32の駆動速度を調整することにより砕石15
3の供給量を調整できる。そして、スクリュー71の反掘
削方向の回転を継続した状態で、図14に示すように、
砕石153の供給を行い、掘削孔151内に供給された砕石15
3は、二重管151の外周に沿って沈下し、掘削孔151の圧
密された部分163上に堆積する。前記スクリュー71は反
掘削方向により堆積した砕石153が圧密される。さら
に、図15及び図16に示すように、砕石153の投入に
合わせて、すなわち掘削孔151内の砕石153の上面153A
の高さに合わせるようにして二重管51を上下運動しなが
ら引上げる。この場合、二重管51の上下運動により砕石
上面53Aの高さを確認し、昇降手段23を駆動して図16
に示すように二重管51の下端を砕石上面153Aより下方
に押し込み、回転する二重管51の円錐型外周面82が砕石
153内に押し込み、さらに、その角錐形状の先端が回転
することにより、その周囲の砕石153を外側に押す力が
発生し、これにより砕石153の締め固め及び砕石周囲の
掘削孔151内壁部151Nの締め固めが行われる。この際、
二重管51の下端が砕石上面153Aに当たれば、ロッド挟
持体22の下方への加圧力が変わるから、当たった位置を
自走式車両1の装置により確認できる。例えば、ロッド
挟持体22を昇降する昇降手段23に二重管51から加わる反
力を測定する手段を設けることができる。そして、一例
として、砕石153を投入しつつ、二重管51を所定の長さ
だけ、例えば60cm程度引き上げたら、この位置で下
方に向かって、所定のストロークS、例えば1mのスト
ロークSで複数回上下動させ、回転する円錐型外周面82
を砕石上面153Aからその下方に圧入するようにして締
め固めを行う。この場合、砕石153中に回転する円錐型
外周面82を砕石上面153Aからその下方に圧入すること
により、この圧入力が周囲の土質の締め固め力(図16
に矢印Yで示す。)として働く。
【0040】そして、上述した工程を繰り返し、二重管
51を序々に引上げ、図17に示すように、掘削孔151の
ほぼ全てが供給した砕石153からなる圧密石柱154とする
ことができる。
【0041】尚、地中の固結可能な土粒子を地表面152
に排土することなく圧密柱の一部に利用するようにして
もよい。
【0042】この工法は支持杭の深さを任意に設定で
き、すなわち、支持杭の深さが支持層まで達しない深さ
である場合は、砕石を供給して支持杭を形成できる。ま
た、現状地層の加重支持土質として不適当な土粒子のみ
を排土でき、現状地層に含まれる締め固め土質として適
当な土粒子を圧密し再利用が可能であるから、供給する
砕石を節約できる。さらに、中詰め材は、砕石、砂利、
砂の他、コンクリートを粉砕したコンクリート砕等の固
結可能な土粒子を用いることができるから、コンクリー
ト砕等を用いれば建設廃材の再利用が可能となる。この
ように使用する材料が安価であり、特別な装置を用いる
必要もないから、施工コストも安価となる。しかも、水
と空気を用いるから薬剤等が不要である。
【0043】また、二重管51を引き抜く際に該二重管51
を上下動し、二重管51により掘削孔151内の砕石153を叩
く工法であるから、砕石153を叩くことにより、より一
層砕石153が圧密されると共に、砕石153の周囲の土質を
締め固めることができる。さらに、微細粒子を排出した
後、圧縮水Wの噴射圧を下げる工法であるから、圧縮水
Wの噴射圧を下げることにより、地中の固結可能な土粒
子を地表面152に排土することがなく、その土粒子を締
め固めて掘削孔151中に圧密柱を形成することができ、
投入する砕石153などの材料費を削減することができ
る。また、このように圧縮水Wと圧縮空気Aとを同時に
噴射する方法において、圧縮水用ノズル56を圧縮空気用
ノズル57の上方に設けているから、圧縮水Wより低圧な
圧縮空気Aを良好に噴射することができる。そして、圧
縮水用ノズル56から噴射された圧縮水Wは、その噴射口
81が圧縮空気用ノズル57より細いため、圧縮空気用ノズ
ル57内の通路87の中央側を通って外部に噴射され、同時
に圧縮空気路55から案内空気路45を通って通路87内に圧
縮空気Aが流れ込み、この圧縮空気Aはテーパ状の圧縮
空気路85により通路87の中央側に案内され、この中央側
を流れる圧縮水Aと一部が効率良く混合すると共に、前
記圧縮水Wの流れにより周囲の圧縮空気Aが引っ張られ
るようにして圧縮空気用ノズル57の噴射口86から噴射さ
れ、掘削孔151の底部まで効率良く供給される。
【0044】このように本実施例では、請求項1に対応
して、ロッドたる二重管51の下端から圧縮水Wと圧縮空
気Aとを噴射して地中に所定深さまで押し込んで掘削孔
151を形成し、この掘削孔151に中詰め材たる砕石153を
充填する地盤改良工法において、二重管51の下端にスク
リュー71を設け、二重管51の下端が所定深さ(最深部)
に達する前に、スクリュー71を反掘削方向に回転しなが
ら二重管51を押し込むから、噴射した圧縮水Wと圧縮空
気Aとにより、二重管51の下方の掘削孔151において、
土粒子(土塊)の攪拌が行われ、土粒子を揺動して分解
が行われ、これにより分解した微細粒子たる水溶性微細
粒子が上昇水流に伴うリフトアップ効果によりに地表に
効率よく排土される。そして、スクリュー71を反掘削方
向に回転しながら二重管51を押し込むことにより、二重
管51の下方が圧密され、所定深さまで形成された掘削孔
151の下方は圧密された部分163となり、この掘削孔151
内に砕石153を充填し、この砕石153による柱部分とその
下方の圧密された部分とにより、高い支持圧が得られ
る。このようにスクリュー71の反掘削方向の回転による
圧密を用いるため、圧密に必要な圧縮水の使用量を削減
でき、或いは不要となる。
【0045】また、このように本実施例では、請求項2
に対応して、前記押し込み中に、水が浸透した透水層16
1においてロッドたる二重管51の下端から高圧な圧縮空
気Aを噴射して該圧縮空気Aを掘削孔151周面の土粒子
間に押し込み、該掘削孔151周囲の土粒子間の間隙水を
外側に押し退けて圧密するから、水が浸透した透水層16
1において、高圧な圧縮空気Aを噴射し、その圧縮空気
Aが掘削孔151内で爆発的に膨張し、掘削孔151周囲の土
粒子間に間隙水(土粒子の間に含まれる水)を外側に押
し退け、この後、間隙水が押し退けられた部分が、上方
地盤加重により沈下圧密状態となり、地下水位Hの高い
透水層161において、周囲の層を圧密した圧密石柱154を
得ることができる。
【0046】また、このように本実施例では、請求項3
に対応して、透水層161が地下水位Hより下方のピート
層又は砂層であるから、粘土層等に比べて、圧縮空気A
が掘削孔周囲の土粒子間に入り込み易く、掘削孔周囲に
おける圧密効果が得られる。
【0047】また、このように本実施例では、請求項4
に対応して、請求項2又は3に記載の地盤改良工法に用
いる地盤改良装置において、ロッドたる二重管51の下端
に設けられ圧縮水Wを下方に噴射する圧縮水用ノズル56
と、二重管51の下端に設けられ圧縮空気Aを下方に噴射
する圧縮水用ノズル57と、二重管51の下端に設けられた
スクリュー71と、二重管51に設けられ圧密用の圧縮空気
Aを噴射する圧密用圧縮水噴射口72と、二重管51を正逆
回転駆動する回転駆動手段24とを備えるから、下方に噴
射した圧縮水Wと圧縮空気Aとにより、二重管51の下方
の掘削孔151において、土粒子(土塊)の攪拌が行わ
れ、土粒子を揺動して分解が行われ、これにより分解し
た微細粒子たる水溶性微細粒子が上昇水流に伴うリフト
アップ効果によりに地表に効率よく排土される。また、
圧縮空気Aの噴射とスクリュー71の回転とを併用するこ
とにより、圧縮空気Aの泡とスクリュー71の回転とによ
る撹拌とによって、土粒子の分解が効果的に行われる。
そして、水が浸透した透水層161において、圧密用圧縮
水噴射口72から高圧な圧縮空気Aを噴射し、その圧縮空
気Aが掘削孔151内で爆発的に膨張し、掘削孔151周囲の
土粒子間に間隙水(土粒子の間に含まれる水)を外側に
押し退け、この後、間隙水が押し退けられた部分を、上
方地盤加重により沈下圧密状態とすることができる。
【0048】また、このように本実施例では、請求項5
に対応して、圧密用圧縮水噴射口71が圧縮空気Aを外周
方向に噴射するから、圧密用圧縮水噴射口72から外周方
向に向って高圧な圧縮空気Aを噴射するから、圧縮空気
Aが掘削孔151周囲に当たり、土粒子間の間隙水を外側
に押し退けることができる。
【0049】また、このように本実施例では、請求項6
に対応して、二重管51の下端が略角錐状をなすから、そ
の角錐形状の下端を砕石153に食い込ませて回転するこ
とにより、食い込んだ部分の砕石153を外側に押す力が
発生し、これにより砕石153を効果的に締め固めること
ができる。また、下端に向って細くなる略角錐形状であ
るから、砕石153に圧入し易くなる。
【0050】また、実施例上の効果として、二重管51の
下端に圧縮水Wを噴射する圧縮水用ノズル56と圧縮空気
Wを噴射する圧縮空気用ノズル57とを設け、それらノズ
ル56,57から圧縮水Wと圧縮空気Aとを噴射して地中に
所定深さまで打ち込んで、掘削孔151を形成し、圧縮水
Wと圧縮空気Aとの噴射により地中の微細粒子を二重管
51に沿って上昇させると共に、地表面152に排出し、こ
の微細粒子を排出した後、圧縮空気Wの噴射を停止又は
噴射圧を下げ、二重管51を引き抜くと共に、この引き抜
き時に掘削孔51内に中詰め材たる砕石153を投入する地
盤改良装置において、自走式車両1に、リーダ5と、こ
のリーダ5に沿って昇降可能に設けられた杭挟持体22
と、中詰め材たる砕石153を収納する収納部31と、この
収納部31の砕石153を掘削孔151に投入する投入装置35と
を設けたから、自走式車両1により施工位置まで移動
し、二重管51を杭挟持体22により挟持し、該杭挟持体22
をリーダ5に沿って下降して二重管51を圧入し、この圧
入時に、下方に向かって噴射した圧縮空気Aと圧縮水W
とにより、下方の掘削孔151において、土粒子(土塊)
の攪拌が行われ、圧縮空気Wが泡となって上昇する際に
土粒子を揺動して分解が行われ、これにより分解した微
細粒子たる水溶性微細粒子が上昇水流と泡の上昇に伴う
リフトアップ効果によりに地表面152に効率よく排土さ
れる。そして、杭挟持体22をリーダ5に沿って上昇する
ことにより、二重管51を引き抜き、この引き抜き時に、
自走式車両1の収納部31に収納した砕石153を、ベルト
コンベア32より掘削孔151内に投入し、この掘削孔151内
に投入した砕石153を圧縮水Wにより水締めして圧密柱
を形成することができる。そして、砕石153を投入後
は、砕石153が攪拌されない程度なら圧縮空気Aの噴射
を継続できるから、圧縮空気Aの噴射圧を下げるように
しても同様に圧密柱を形成することができ、特に、掘削
孔151の全てを砕石153による圧密石柱154にする場合に
有効である。また、投入装置35は、投入口34側を低くし
て傾斜した投入路33と、この投入路33に中詰め材たる砕
石153を送る送り装置たるベルトコンベア32とを備える
から、投入路33に砕石153を送ってやれば、傾斜した投
入路33により、砕石153が投入口34から掘削孔151内に投
入され、リーダ5が邪魔にならず直接掘削孔151に、車
体2から砕石153を投入できる。また、リーダ5が起伏
可能で且つ長さ方向に移動可能に自走式車両1に設けら
れているから、リーダ5を使用時には立て、収納時には
倒すことにより、自走式車両1の移動が容易となる。ま
た、リーダ5自体を長さ方向に移動することにより、二
重管51を圧入・引き抜きできるから、その移動分だけリ
ーダ5の長さを短くできる。
【0051】そして、自動式車両1は無限軌道3を備え
るから、従来の固定式の装置に比べて、現場内を機械移
動で自走でき、起動力を大幅にアップできる。また、自
走式車両1は中詰め材を収納部31に搭載可能であるか
ら、施工時にバックホーなどの投入装置を必要とせず、
狭い場所でも効率よく、中詰め材を投入でき、且つ、リ
ーダ5の下部まで伸びる投入路33により掘削孔151に確
実に供給でき、中詰め材における材料の無駄もない。ま
た、リーダ昇降手段たるスライドシリンダ15を備えるか
ら、該スライドシリンダ15によりリーダ5を昇降するこ
とによっても杭を圧入・引き抜きできるから、その昇降
分だけリーダ5の長さを短くでき、また、リーダ5の収
納、すなわち図1の鎖線に示す位置では、スライドシリ
ンダ15によりリーダ5を前後させることにより、収納状
態のリーダ5を含めた車体2の長さを押えることがで
き、自走式車両1の移動が容易になる。さらに、ビット
装置75には外周同一位置にビット体74,74Cを設け、こ
れらと異なる位置にビット装置74A,74Bを設けたか
ら、均一な掘削を行うことができる。
【0052】上記のことから以下のことが分かった。こ
の工法では、薬品、固結材を使用せず、水と空気を利用
するため、施工後、汚染やそれらの消費をすることな
く、地盤改良を行うことができる。また、圧縮水供給装
置たる高圧ポンプ61や圧縮空気供給装置たるエアーコン
プレッサ64の能力や、これらによる圧力及び流量を調節
することにより、掘削孔直径の選定と深さとを任意に設
定し、地盤改良を行うことができ、一般に、圧縮空気A
を圧力と流量を大きくすれば、掘削孔の直径を大きくす
ることができる。また、施工工程が単純であるから、施
工スピードが速い。さらに、現状地層の締め固め土質と
して有効な土粒子を圧密して再利用するため、搬入土な
どの充填材料を節約できる。さらに、排土が少なく済
む。また、施工も全ての土質、土層の軟弱地盤に施工で
きる。さらに、充填材料は、砕石、砂利、砂のほかに
も、コンクリートを砕いたコンクリート砕も使用でき、
建築廃材の廃材利用が可能となり、材料費の安価とな
る。
【0053】図18は本発明の第2実施例を示し、上記
各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、二重管51には空気
噴射口76を設けずに、該二重管51の外面に空気噴出管17
1を一体に設け、この空気噴出管171は先端が閉塞し、こ
の杭の一部を構成する空気噴出管171に、外側に空気を
噴射する圧密用圧縮空気噴射口72Aを設けている。そし
て、前記エアーコンプレッサ64と別個の圧縮空気供給手
段によって地上より圧縮空気が送り込まれ、前記圧密用
圧縮空気噴射口72Aから圧密用の圧縮空気Aが掘削孔15
1の内面に向って噴射され、このように圧縮空気用ノズ
ル57から噴射する圧縮空気Aと、圧密用圧縮空気噴射口
72Aから噴射する圧密用の圧縮空気Aとを別々に制御す
ることができる。
【0054】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施
が可能である。例えば、実施例ではロッドの先端が略三
角錐のものを示したが、略四角錐でも、それ以上の略角
錐であってもよい。また、中詰め材は砕石に限らず、砂
利や砂でも良く、要は加重支持材料であれば良い。ま
た、実施例では、二重管を用いたが、圧縮水と圧縮空気
とをそれぞれ別の管により供給するようにしてもよい。
また、走行手段は無限軌道に限らず車輪などでもよい。
また、昇降手段も杭挟持体をリーダに沿って移動するも
のであれば各種のものを用いることができる。さらに、
送り手段は、ベルトコンベアに限らず、スクリューコン
ベヤやプッシャなどもよい。
【0055】
【発明の効果】請求項1の地盤改良方法は、ロッドの下
端から圧縮水と圧縮空気とを噴射して該ロッドを地中に
所定深さまで押し込んで掘削孔を形成し、この掘削孔に
中詰め材を充填する地盤改良工法において、前記ロッド
の下端にスクリューを設け、前記ロッドの下端が計画深
さに達する前に、前記スクリューを反掘削方向に回転し
ながら前記ロッドを押し込み方法であり、加重支持土質
に不向きな水溶性微細土粒子等を良好に排出することが
でき、充填した中詰め材により良好な支持力を得ること
ができる。
【0056】また、請求項2の地盤改良方法は、請求項
1の発明において、水が浸透した透水層において前記ロ
ッドの下端から高圧な圧縮空気を噴射して該圧縮空気を
掘削孔周面の土粒子間に押し込み、該掘削孔周囲の土粒
子間の間隙水を外側に押し退けて圧密する方法であり、
加重支持土質に不向きな水溶性微細土粒子等を良好に排
出することができ、充填した中詰め材により良好な支持
力を得ることができる。
【0057】さらに、請求項3の地盤改良方法は、請求
項1の発明において、前記透水層が地下水位より下方の
ピート層又は砂層である方法であり、加重支持土質に不
向きな水溶性微細土粒子等を良好に排出することがで
き、充填した中詰め材により良好な支持力を得ることが
できる。
【0058】請求項4の地盤改良装置は、請求項2又は
3記載の地盤改良工法に用いる地盤改良装置において、
ロッドの下端に設けられ圧縮水を下方に噴射する圧縮水
用ノズルと、ロッドの下端に設けられ圧縮空気を下方に
噴射する圧縮空気用ノズルと、前記ロッドの下端に設け
られたスクリューと、前記ロッドに設けられ圧密用の圧
縮空気を噴射する圧密用圧縮水噴射口と、前記ロッドを
正逆回転駆動する回転駆動手段とを備えるものであり、
加重支持土質に不向きな水溶性微細土粒子等を良好に排
出することができ、充填した中詰め材により良好な支持
力を得ることができる。
【0059】請求項5の地盤改良装置は、圧密用圧縮水
噴射口が圧縮空気を外周方向に噴射するものであり、加
重支持土質に不向きな水溶性微細土粒子等を良好に排出
することができ、充填した中詰め材により良好な支持力
を得ることができる。
【0060】請求項6の地盤改良装置は、前記ロッドの
下端が略角錐状をなすものであり、加重支持土質に不向
きな水溶性微細土粒子等を良好に排出することができ、
充填した中詰め材により良好な支持力を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す一部を切り欠いた装
置の側面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す装置の正面図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例を示す装置の使用状態の断
面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す一部を切り欠いたロ
ッドの下端の側面図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す両ノズルの断面図で
ある。
【図6】本発明の第1実施例を示すロッドの下端の斜視
図である。
【図7】本発明の第1実施例を説明する水槽における実
験例の断面図であり、二重管の挿入前の状態を示す。
【図8】本発明の第1実施例を説明する水槽における実
験例の断面図であり、二重管の挿入後の状態を示す。
【図9】本発明の第1実施例を示す工程を説明する断面
図であり、掘削開始時を示す。
【図10】本発明の第1実施例を示す工程を説明する断
面図であり、スクリューを掘削方向に回転してロッドを
押し込む工程を示す。
【図11】本発明の第1実施例を示す工程を説明する断
面図であり、ロッドの下端が地下水位より下部の透水層
に達した状態を示す。
【図12】本発明の第1実施例を示す工程を説明する断
面図であり、圧密用の圧縮空気により掘削孔の周囲に陥
没部が形成された状態を示す。
【図13】本発明の第1実施例を示す工程を説明する断
面図であり、スクリューを反掘削方向に回転しながらロ
ッドを押し込む状態を示す。
【図14】本発明の第1実施例を示す工程を説明する断
面図であり、ロッドの下端が設計深さに達した状態を示
す。
【図15】本発明の第1実施例を示すロッド引き上げ時
の工程を説明する断面図であり、スクリューを反掘削方
向に回転しながら中詰め材を圧密する状態を示す。
【図16】本発明の第1実施例を示すロッド引き上げ時
の工程を説明する断面図であり、スクリューを反掘削方
向に回転しながら中詰め材の上面にロッドの下端を押し
込んで中詰め材を圧密する状態を示す。
【図17】本発明の第1実施例を示す圧密石柱の断面図
である。
【図18】本発明の第2実施例を示す一部を切り欠いた
ロッドの下端の側面図である。
【符号の説明】
24 回転駆動手段 51 二重管(ロッド) 56 圧縮水用ノズル 57 圧縮空気用ノズル 71 スクリュー 72,72A 圧密用圧縮空気噴射口 82 角錐型外周面 151 掘削孔 151N 内壁部 152 地表面 153 砕石(中詰め材) 163 透水層 W 圧縮水 A 圧縮空気

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッドの下端から圧縮水と圧縮空気とを
    噴射して該ロッドを地中に所定深さまで押し込んで掘削
    孔を形成し、この掘削孔に中詰め材を充填する地盤改良
    工法において、前記ロッドの下端にスクリューを設け、
    前記ロッドの下端が計画深さに達する前に、前記スクリ
    ューを反掘削方向に回転しながら前記ロッドを押し込み
    ことを特徴とする地盤改良工法。
  2. 【請求項2】 水が浸透した透水層において前記ロッド
    の下端から高圧な圧縮空気を噴射して該圧縮空気を掘削
    孔周面の土粒子間に押し込み、該掘削孔周囲の土粒子間
    の間隙水を外側に押し退けて圧密することを特徴とする
    請求項1記載の地盤改良工法。
  3. 【請求項3】 前記透水層が地下水位より下方のピート
    層又は砂層であることを特徴とする請求項2記載の地盤
    改良工法。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の地盤改良工法に用
    いる地盤改良装置において、ロッドの下端に設けられ圧
    縮水を下方に噴射する圧縮水用ノズルと、ロッドの下端
    に設けられ圧縮空気を下方に噴射する圧縮空気用ノズル
    と、前記ロッドの下端に設けられたスクリューと、前記
    ロッドに設けられ圧密用の圧縮空気を噴射する圧密用圧
    縮水噴射口と、前記ロッドを正逆回転駆動する回転駆動
    手段とを備えることを特徴とする地盤改良装置。
  5. 【請求項5】 圧密用圧縮水噴射口が圧縮空気を外周方
    向に噴射することを特徴とする請求項4記載の地盤改良
    装置。
  6. 【請求項6】 前記ロッドの下端が略角錐状をなすこと
    を特徴とする請求項4記載の地盤改良装置。
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