JP2003117601A - 圧延方法および圧延機 - Google Patents

圧延方法および圧延機

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JP2003117601A JP2001316307A JP2001316307A JP2003117601A JP 2003117601 A JP2003117601 A JP 2003117601A JP 2001316307 A JP2001316307 A JP 2001316307A JP 2001316307 A JP2001316307 A JP 2001316307A JP 2003117601 A JP2003117601 A JP 2003117601A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧延機におけるベンド装置の配置をシンプル
なものにするとともに、チョックおよびロールに不適当
なモーメントが作用しないようにしてロールのシフトお
よびベンドを円滑化する。 【解決手段】 ワークロール1・2を軸方向にシフトさ
せるとともに、操作側・駆動側の各側においてそのロー
ル1・2のチョック1A・1B・2A・2Bに上下方向
のベンド力を付与する。ロール1とチョック1A・1B
との間等に軸方向の相対移動がないようにし、上記各側
において軸方向の複数箇所に固定配置したアクチュエー
タ(14A・14Bなど)によりベンド力を付与する。
ロール1がシフトしたとき、各側においてチョック1A
・1B内の一定箇所にベンド力であるアクチュエータの
合力が作用し、かつ、両側のベンド力の合力が通板位置
の中央Cに作用するよう、各アクチュエータの出力を調
整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】請求項に係る発明は、板材の
ための圧延方法および圧延機に関するもので、とくに、
板の形状制御等を目的とするロールのシフトやベンドを
円滑に行うことのできるものに関する。
【0002】
【従来の技術】冷間または熱間で板(金属板)を圧延す
る圧延機の概略構造は、図1(a)・(b)に示すとお
りである。図示のものは、板Sに直接接触する一対のワ
ークロール1・2が、圧延中のたわみを少なくすべく一
対のバックアップロール3・4によって支持された4段
の圧延機である。このような圧延機において、摩耗部分
を分散させ、または板の横断面形状を制御する目的でワ
ークロールの双方または一方を軸方向にシフト(移動)
させることがある。また、ロールシフトによる形状制御
効果をさらに高める目的で、板と直角な面内でワークロ
ールをベンドさせる(曲げる)こともしばしば行われ
る。ワークロールのベンドは、操作側(たとえば図1
(a)中の左側)・駆動側(操作側の反対側)の各側に
おいてそのロールのチョック(軸受箱)に上下方向のベ
ンド力を付与することによって行う。たとえば図1にお
ける上位置のワークロール1の場合、図1(b)に示す
アクチュエータ(油圧シリンダ)14A・14Bなどを
伸長させてハウジング5の一部(プロジェクトブロッ
ク)5aからチョック1A・1Bに上向きのベンド力を
与えると、バックアップロール3との関係で下向きに凸
となるようにロール1がベンドして板Sの形状をコント
ロールする。
【0003】ワークロールとバックアップロールとの間
に中間ロールが配置された6重の圧延機では、同様にワ
ークロールをシフトおよびベンドさせるもののほか、中
間ロールをシフトさせベンドさせるものもある。そのよ
うな圧延機においても、シフトおよびベンドさせるロー
ル(ワークロールまたは中間ロール)は、他のロール
(それぞれ中間ロールまたはバックアップロール)によ
って支持されている。
【0004】特開昭58−125307号公報には、6
重の圧延機において中間ロールをシフトおよびベンドさ
せる例が示されている。図9(a)は、当該公報に掲載
された中間ロール81等を示す平面図であり、同(b)
は同(a)におけるb−b矢視図である。
【0005】図9の例では、シフト装置82を構成する
シリンダ82aによって、シフトブロック82bおよび
チョック81A・81Bとともにロール(中間ロール)
81を軸方向にシフトさせる。ベンド装置83として
は、図9(b)のようにシフトブロック82bとチョッ
ク81A等との間に油圧シリンダ(油圧ラム)83aが
設けられていて、そのシリンダ83aによってチョック
81A・81Bを上向きに変位させることによりそのロ
ール81をベンドさせる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図9のような圧延機で
は、ロールのシフトやベンドに関連する下記の点におい
て改善の余地がある。すなわち、イ) ベンド装置である
油圧シリンダ等の配置が複雑である。シフト装置のシリ
ンダによって、チョックだけでなくその油圧シリンダ等
をともに移動させるものだからである。具体的に述べる
と、チョックとともに油圧シリンダを移動するには、動
作機器であり配管等を接続されてもいる油圧シリンダを
移動可能にするための構成が必要になるうえ、ハウジン
グとチョックとの間にシフトブロックを配置するという
多重的な構造を採用せねばならないからである。
【0007】ロ) ロールがシフトしたとき、両側のベン
ド装置による出力(ベンド力として発生する力)がロー
ルに不適当なモーメント(転倒モーメント)を生じさせ
ることがある。操作側・駆動側の各側のベンド装置の出
力が同じとすれば、ロールのシフト量に応じて変更・調
整等されることはなく、ロールとともに移動した各ベン
ド装置によって付与したベンド力の合力が板(通板位
置)の中央からずれた位置に作用するからである。ベン
ド力の合力が中央部を外れて作用することによりバック
アップロール等に転倒モーメントが発生すると、圧延機
の操作側と駆動側とで荷重が均等でなくなる結果、圧延
される板が蛇行したりその厚さが不均一(テーパ)にな
ったりするという不都合が発生しやすい。
【0008】図9の例とは異なり、チョックおよびロー
ルを軸方向にシフトさせる一方でベンド装置をハウジン
グに固定配置した圧延機も一般に使用されている。その
ような圧延機ではつぎのような不都合がある。ハ ) ロールのシフトとともにチョックが移動するため、
チョックに対して好ましくない位置にベンド力が作用し
てしまうことがある。つまり、固定配置されていて出力
の変更・調整もされないベンド装置によるベンド力が、
ロールとともに移動するチョック内の軸受(ラジアル軸
受)に対して、中央(長さの中央)でない箇所に作用す
るのである。不適当な箇所にベンド力が作用する結果、
チョックには不適当なモーメント(転倒モーメント)が
生じて軸受にエッジロード等が発生し、その耐用寿命が
短くなりがちである。
【0009】請求項に係る発明は、このような点を改善
し、ベンド装置の配置をシンプルなものにするととも
に、チョックおよびロールに不適当なモーメントが作用
しないようにしてロールのシフトおよびベンドを円滑化
することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した圧延
方法は、他のロールにて支持されたロール(ワークロー
ルまたは中間ロール)を軸方向(ロールの軸に沿った方
向)にシフトさせるとともに、操作側・駆動側の各側に
おいてそのロールのチョックに上下方向(圧延される板
の表面と直角な方向)のベンド力を付与する圧延方法で
あって、 a) 上記したロールとチョックとの間に軸方向の相対移
動がないようにし、上記各側において軸方向の複数箇所
に固定配置(たとえばハウジングに固定して配置)した
アクチュエータ(出力手段。たとえば流体圧シリンダや
機械式ジャッキ)によりベンド力を付与することとし、 b) 上記のロールがシフトしたとき、各側においてチョ
ック内の一定箇所にベンド力であるアクチュエータの合
力が作用し、かつ、両側のベンド力の合力が通板位置の
中央に作用するように、各アクチュエータの出力を調整
することを特徴とする。
【0011】この圧延方法にはつぎのような作用があ
る。まず、上記a)のとおり、ロールとチョックとの間に
軸方向の相対移動がないようにし、またベンド装置とし
てのアクチュエータを固定配置しているので、シフトお
よびベンドに関する構成が簡単になる。構成が簡単にな
るのは、ロールに対して軸方向へは相対移動を起こさな
いという最も一般的な態様でチョックを組み付ければ足
りること、アクチュエータが移動しないためにその機能
維持を図りやすいこと、また、やはりアクチュエータが
移動しないのでそれに至る配管や配線を単純化できるこ
と−が理由である。
【0012】ロールとともにチョックが軸方向に移動す
るのに対してベンド装置であるアクチュエータを固定配
置するため、各アクチュエータからベンド力を受けるチ
ョック上の点がロールのシフトに連れて移動することに
なるが、それによってチョックに不適当な転倒モーメン
トが発生(前記ハ)を参照)するのを、この方法では防止
することができる。転倒モーメントの発生を防止できる
理由は、上記a)のように操作側・駆動側の各側において
軸方向の複数箇所にアクチュエータを配置したうえ、上
記b)の前段のとおり、各側のチョック内の一定箇所にア
クチュエータの合力が作用するよう各アクチュエータの
出力を調整するからである。チョック内の一定箇所とし
ては、ラジアル軸受の中央などが好ましい。たとえば、
図6に示すベンド力FoおよびFdは、各側に2箇所ず
つ設けたアクチュエータの出力f1・f2およびf3・
f4を調整して、距離xだけ移動したチョックの一定箇
所に各側のベンド力Fo・Fdが作用するようにしたも
のである。
【0013】ロールのシフトにつれて移動するチョック
上の一定箇所に上記のようにベンド力を作用させる場
合、ベンド力の合力が板(通板位置)の中央からずれた
位置に作用してバックアップロール等に転倒モーメント
が発生(前記ロ)を参照)することも想定されるが、この
方法では、そのような不都合を回避することもできる。
上記b)の後段に示したとおり、両側において付与するベ
ンド力の合力が通板位置の中央に作用するようにも各ア
クチュエータの出力を調整するからである。図6の例で
は、ベンド力FoとFdとの合力Fが通板位置の中央C
に作用するように、アクチュエータの出力f1〜f4の
大きさを調整するので、バックアップロールにも不適当
なモーメントは発生しないわけである。
【0014】請求項2に記載した圧延方法は、とくに、
シフトさせるとともにベンド力を付与するロールを、圧
延される板に関して対称な上下位置に配置したうえ板の
中心(通板位置の中央)に関して点対称的にシフトさせ
ることとし、上記双方のロールごとに設ける各アクチュ
エータの出力を、それらのロールの相互間で点対称的に
対応づけて定めることを特徴とする。ロールを「点対称
的にシフトさせる」とは、上(上位置)のロールの操作
側へのシフトと下(下位置)のロールの駆動側へのシフ
トとを等しくし、かつ、上のロールの駆動側へのシフト
と下のロールの操作側へのシフトとを等しくすることを
いう。また、各アクチュエータの出力を「ロールの相互
間で点対称的に対応づけて定める」とは、上のロールの
うち最も操作側にあるアクチュエータの出力と下のロー
ルのうち最も駆動側にあるアクチュエータの出力とを等
しくし、それらの各アクチュエータから同等距離だけロ
ールの中央寄りの位置にあるアクチュエータ同士につい
ても出力を等しくすることをいう。
【0015】圧延ロールのシフトやベンドは、圧延され
る板に関して対称な位置に配置したワークロール同士ま
たは中間ロール同士について同時に行うことが多い。そ
のような場合、この請求項の圧延方法にしたがうのが合
理的である。シフトおよびベンドを上記のとおりそれぞ
れ点対称的に行うことにより、各アクチュエータの出力
調整など制御すべき事項の数を減らし、簡単かつスムー
ズに圧延を実施できるからである。
【0016】請求項3に記載の圧延方法はとくに、シフ
トさせるロールとそのチョックおよびアクチュエータの
配置(幾何学的条件)についてそれぞれ定まる定数、な
らびに指定されたベンド力(各側のベンド力の合力で足
りる)について入力を受けるとともに、そのロールのシ
フト量を検出し、それらの定数とベンド力およびシフト
量に応じて各アクチュエータの出力を算出することによ
り、各アクチュエータの出力を調整することを特徴とす
る。
【0017】この方法によれば、ロールのシフト量に応
じて各アクチュエータの出力を適切に調整することがで
きる。なぜなら、まず、ロールに転倒モーメントを発生
させないように、操作側・駆動側のチョックに付与すべ
きベンド力(たとえば図6中のFo・Fd)は、指定さ
れたベンド力の合力(たとえばF)とロールやチョック
の配置関係(たとえば距離L)およびロールのシフト量
(たとえばx)とに基づいて決定される。そしてチョッ
クに転倒モーメントを生じさせないための各アクチュエ
ータの出力(たとえば図6中のf1〜f4)は、各側の
ベンド力が決まったとき、それらとシフト量、およびア
クチュエータの配置に関する定数(たとえばa・b・c
・d)に基づいて決定される。これらの決定手法は論理
的に裏づけされるもので誤差の生じる余地が少ないた
め、上記の出力調整を適切に実施できるのである。
【0018】請求項4に記載の圧延機は、バックアップ
ロールで支持されたロールに対し、軸方向へのシフトを
なすシフト装置と、操作側・駆動側の各側においてその
ロールのチョックに上下方向のベンド力を付与するベン
ド装置とを有する圧延機であって、 A) 上記のロールに対し軸方向の相対移動が生じないよ
うにチョックを取り付けるとともに、各側のベンド装置
として、軸方向の複数箇所にアクチュエータを配置して
それらを圧延機のハウジングに固定したうえ、 B) 上記のアクチュエータのうち軸方向位置の異なるも
のの出力を個別に定め得る操作部と、上記ロールのシフ
ト量に応じてそれら出力を決定し操作部に指令する調節
部とを有する制御装置を装備したことを特徴とする。
【0019】このような圧延機は、請求項1等に記載し
たようにロールのシフトおよびベンドを円滑化すること
ができ、しかもシフトおよびベンドのための装置構成を
簡単化することが可能である。装置構成を簡単化できる
のは、上記A)のとおりにチョックとアクチュエータとを
配置して、請求項1の圧延方法について述べた前記のa)
を実現できるようにしたからである。また、シフトおよ
びベンドを円滑化できるのは、上記B)の構成を採用した
からである。B)の構成によれば、各側において軸方向位
置の異なる複数箇所に固定配置したアクチュエータの各
出力を、調節部の決定・指令に基づいて操作部が定める
ことにより、請求項1の方法に関する前記b)の調整を実
現でき、チョックおよびロールに不適当な転倒モーメン
トが発生するのを防止できるからである。そしてその結
果、軸受の耐用寿命を長くしながら円滑な圧延を行うこ
とが可能になる。
【0020】請求項5に記載した圧延機は、ベンド装置
としてハウジングに固定するアクチュエータを、上記各
側において軸方向に最も離れ合った二つ(のアクチュエ
ータ)が、同じ側のチョック内の軸受(ラジアル軸受)
の中央(軸方向の中央)がロールのシフトとともに移動
する範囲の外側につねに位置するよう、間隔をおいて配
置したことを特徴とする。たとえば図2の例のように、
二つのアクチュエータ11B・12Bについて、チョッ
ク内の軸受1Abの中央が最も操作側寄り(図示左方)
に移動するときよりも操作側にアクチュエータ11Bを
配置し、軸受1Abの中央が最も駆動側寄り(図示右
方)に移動するときよりも駆動側に他方のアクチュエー
タ12Bを配置するのである。
【0021】このようにすれば、各側のアクチュエータ
について各出力を調整することにより、ロールのシフト
量にかかわらず必ずアクチュエータの合力を軸受の中央
に作用させることができる。したがって、転倒モーメン
トの発生を避けて軸受の耐用寿命を延ばすメリットが最
も効果的にもたらされることになる。
【0022】請求項6に記載の圧延機はとくに、上記制
御装置における調節部に、上記ロールの各側においてベ
ンド力であるアクチュエータの出力の合力が各チョック
内の一定箇所(軸受の中央等)に作用し、かつ、各側の
ベンド装置によるベンド力の合力が通板位置の中央に作
用するように、ロールのシフト量に応じて各アクチュエ
ータの出力を算出する演算手段を含めたことを特徴とす
る。
【0023】この圧延機は、請求項1の圧延方法に関す
る前記b)の手順を、上記の演算手段を用いて行うもので
ある。同手段による演算結果に基づいて調節部が前記操
作部に指令を発することにより各アクチュエータが適切
な出力を発揮する。その結果、チョックおよびロールに
不適当な転倒モーメントが生じるのを防止して、軸受寿
命の延長や円滑な圧延が実現される。
【0024】請求項7に記載した圧延機は、とくに、 ・ 上記のアクチュエータを流体圧シリンダとし、 ・ 上記制御装置における操作部を、上記ロールのアク
チュエータのうち軸方向位置の異なるものへの系統ごと
に圧力制御弁を有する流体圧配管とし、 ・ 上記の調節部を、シフトさせるロールとそのチョッ
クおよびアクチュエータの配置についてそれぞれ定まる
定数、ならびに指定されたベンド力について入力を受け
るとともに、そのロールのシフト量を検出し、それらの
定数とベンド力およびシフト量に応じて各アクチュエー
タの流体圧力を算出し、それに対応した開度を上記圧力
制御弁に指令する演算回路としたことを特徴とする。
【0025】図7にはこのような圧延機における流体圧
シリンダと流体圧配管の例を示し、図8には演算回路の
例を示している。図7の操作部では、一のロール1のア
クチュエータ11A〜14Bのうち軸方向位置の異なる
4組に対し、それぞれ圧力制御弁56を有する4系統の
配管51〜54を接続している。図8の調節部では、入
力手段61を介して上記の定数とベンド力とを入力され
るとともに、ロールのシフト量をインプットされて演算
手段63が各アクチュエータの出力f1〜f4を算出
し、それに基づいてサーボアンプ64が圧力制御弁(図
7の符号56)に圧力(開度)指令を発する。
【0026】このようなアクチュエータと制御装置とを
有する圧延機なら、圧延しようとする板に対して十分な
形状制御を施し得る強いベンド力を、適切かつ円滑に付
与することができる。流体圧シリンダは、機械式ジャッ
キ等に比べて高い出力を効率的に発揮することができ、
上記の流体圧配管と演算回路とは、請求項3に記載の制
御方法にしたがって各シリンダの出力を適切に調整し得
るからである。
【0027】請求項8に記載した圧延機はさらに、 ・ 圧延される板に関して対称な上下位置に、上記した
シフト装置とベンド装置とを有するロールをそれぞれ配
置し、 ・ 各ロールのシフト装置としては、板の中心に関して
互いに点対称的にロールをシフトさせるものを設け、 ・ 各ロールのベンド装置としては、軸方向の複数箇所
にアクチュエータを有するとともに各ロールの中心線に
関して対称な位置にも(つまり中心線の両側に軸方向位
置を等しくして一対ずつ)アクチュエータが配置された
ものを設け、 ・ 各ロールの中心線に関して対称な位置に配置された
アクチュエータ同士、および上下のロールの相互間で通
板位置の中央に関して互いに点対称的に配置されたアク
チュエータ同士については、上記操作部のうち出力を同
一にする部分を接続したことを特徴とする。
【0028】図7の例は、点対称的にシフトする上下の
各ロールに対し、中心線に関して対称な位置に配置する
アクチュエータの一対を一組として軸方向位置を異なら
せて各4組のアクチュエータ(上ロールに対して11〜
14の4組、下ロールに対して21〜24の4組)を配
置したものである。請求項の記載にしたがい、中心線を
はさんで対をなすアクチュエータ(たとえば11Aと1
1B)、および上下のロールの相互間で通板位置の中央
に関して点対称的な位置にあるアクチュエータ(たとえ
ば11A・11Bと24A・24B)に対しては、操作
部である流体圧配管50のうち、一の圧力制御弁56に
接続されていて出力を同一にする部分(たとえば給油系
統52)を接続している。
【0029】発明にしたがって操作側・駆動側の各側に
複数組のアクチュエータを配置し、さらに上下の各ロー
ルにベンド力をかける場合、アクチュエータの数は少な
くとも8台になる。さらに、各ロールの中心線をはさむ
両側から、一方の側に偏らないベンド力をスムーズにチ
ョックに作用させようとすると、図7の例のようにアク
チュエータは16台以上必要になる。そのような場合、
すべてのアクチュエータの出力を個別に定めるのは設備
的にも制御手法としても容易でなく、相当のコストが必
要にもなる。この請求項の圧延方法は、その点を考慮し
て、各ロールの中心線に関して対称な位置にあるアクチ
ュエータ同士、および上下のロールの相互間で板の中心
に関して点対称的な位置にあるアクチュエータ同士につ
いて、上記のとおり操作部(流体圧配管等)のうちの共
通部分を接続したものである。これにより、制御装置中
の操作部の構成をシンプルにするとともに、同装置によ
る各アクチュエータの制御を簡単化できる、というメリ
ットがもたらされる。上下の各ロールが、通板位置の中
央に関して互いに点対称的にシフトさせられるものであ
る以上、上記のようにすることによって各アクチュエー
タの出力が不適当になる恐れはない。
【0030】
【発明の実施の形態】発明の実施についての一形態を図
1〜図8に示す。図1は圧延機Mの概要を示す全体図で
あって、図1(a)は正面図、同(b)は側面図であ
る。図2は、図1(a)におけるII−II断面によってワ
ークロール1の操作側のチョック1Aなどを示す断面
図、図3は、図1(a)におけるIII−III矢視によって
ロール1の概要を示す平面図である。図4〜図6は、ロ
ール1が右方(駆動側)へ距離xだけシフトした状態を
示す図であって、図4はロール1等の平面図(図3と同
様に見たもの)、図5は正面図(図4におけるV−V矢
視図)、図6はベンド力等の関係を示す模式図である。
また図7は、圧延機Mのうちアクチュエータとその操作
部である油圧配管等を示す系統図、図8は、図7の油圧
配管に指令を送る調節部である演算回路を示す制御ブロ
ック図である。
【0031】圧延機Mは、図1に示すとおり4重の圧延
機であって、鋼板Sを圧延するものである。鋼板Sをは
さむワークロール1・2の各外側にバックアップロール
3・4が設けられており、それらがハウジング5の内側
に組み込まれたうえ、下方にある圧下装置6の作用で互
いに押し付けられる。ロール1・2は、図1(a)の右
側(駆動側)に配置された駆動手段(図示省略)にそれ
ぞれ連結されていて、同手段によって回転駆動される。
ロール1の両端付近には、軸受(たとえば図2に示す軸
受1Ab・1Ac)を内蔵したチョック1A・1Bが組
み付けられていて、それぞれを介しロール1が操作側
(図1(a)の左側)および駆動側のハウジング5に組
み入れられている。同様に他のロール2・3・4も、そ
れぞれ両端付近のチョック2A・2B、3A・3B、4
A・4Bを介してハウジング5の内側に配置されてい
る。
【0032】チョック1Aを含むワークロール1の、操
作側における軸端付近の構成は図2に示すとおりであ
る。ロール1に対し、ラジアル軸受1Abとスラスト軸
受1Acとを含むチョック1Aが組み付けられている。
軸受1Ab・1Acは、ロール1およびチョック1Aの
いずれに対しても軸方向(図2の左右方向)には移動し
得ないように組み付けているため、ロール1とチョック
1Aとの間には軸方向への相対移動は生じない。ロール
1とチョック1Aとのこのような関係は、ロール1と駆
動側のチョック1Bとの間についても同じであり、他の
ロール2・3・4とそれぞれのチョック2A・2B、3
A・3B、4A・4Bとの関係についても同様である。
【0033】図1に示すワークロールロール1・2は、
鋼板Sの形状を制御するとともにロール表面の摩耗箇所
を分散させる目的で、互いに軸方向に移動(シフト)さ
せることとしている。上位置のロール1の場合は、図2
に示すシフト装置30によってそのシフトをなす。シフ
ト装置30は、ハウジング5に固着したフレーム5bに
シリンダ本体31を固定し、その内側に摺動可能にピス
トン32を組み入れたうえ、それと一体のピストンロッ
ド33の先端を、移動枠34を介してチョック1Aに連
結してなるものである。ピストン32で仕切られている
シリンダ31内の空間のいずれかに流体圧(油圧)をか
けることにより、ピストン32等が移動し(仮想線はそ
の移動端を示す)、チョック1A・1Bとともにロール
1をその軸方向にシフトさせる。下のロール2について
も、シフト装置40(図7参照)をハウジング5に取り
付け、それによってやはりチョック2A・2Bとともに
軸方向に移動することとしている。
【0034】シフト装置30・40に対する油圧油の供
給は、図7に示す油圧配管50によって行う。油圧配管
50の給油管50Aにはシフト装置30・40への給油
部50Cを接続していて、給油部50Cには切換制御弁
58をそれぞれ配置した給油系統55・56を設け、そ
れらを介して各シフト装置30・40に油圧油を供給す
る。また、シフト装置30によるワークロール1のシフ
トの量は、図2に示すシフト位置センサ62によって検
出する。センサ62は、シフト装置30として移動する
ピストンロッド33の内部に、移動しないようにセンサ
本体を固定配置して、ピストンロッド33の移動量を検
知するものである。ワークロール2のシフト装置40に
も同様のシフト位置センサ(図示省略)を付設して、ロ
ール2のシフト量を検出している。各センサの出力をシ
フト量の制御手段(図示省略)に入力し、同手段によっ
て図7の二つの切換制御弁58を同期させ、ワークロー
ル1・2のシフト量を逆向きの同一量に(つまり点対称
的に)する制御も行っている。
【0035】図1のワークロール1・2に対しては、鋼
板Sの形状制御をなすもう一つの手段として、ロールベ
ンディングを行うようにもしている。ロールベンディン
グはロール1・2のそれぞれを鉛直平面内でベンドさせ
る(曲げる)もので、たとえばロール1の場合、複数の
アクチュエータ(油圧シリンダ。図1中の符号14A・
14Bや図2中の符号11A・11Bなど)を含むベン
ド装置10によって行う。図1(b)に示すように、ア
クチュエータ14A・14B(および図3に示すアクチ
ュエータ11A〜13B)は、ハウジング5と一体のプ
ロジェクトブロック5aに基部を固定し、突出して伸縮
移動する先端部をチョック1B(またはチョック1A)
の張出し部1Ba(または図2の張り出し部1Aa)に
連結している。図3に示すすべてのアクチュエータ11
A〜14Bを伸長させると、ロール1は、操作側・駆動
側の両端部付近がチョック1A・1Bとともに持ち上げ
られ、図1のバックアップロール3により中ほどの部分
が支えられて、下向きに凸の曲線になるようベンドす
る。下のロール2についても、同様のベンディングが可
能なようにベンド装置20を付設しており、図1(b)
や図7に示すアクチュエータ21A〜24Bを伸縮させ
ることにより、上向きまたは下向きに凸の曲線になるよ
うロール2をベンドさせることができる。
【0036】図3は、通常状態、すなわちロールシフト
を全く行っていない状態での、ロール1とハウジング
5、およびベンド装置10の各アクチュエータ11A〜
14Bの位置関係を示す平面図である。操作側・駆動側
の各側におけるハウジング5の中心線上にチョック1A
・1Bの中央部(図2の1Abなどラジアル軸受の長さ
方向の中央に相当する部分)が一致し、それら各側の中
心線から一定の距離a・bおよびc・dだけ離れた各位
置にアクチュエータ11A〜14Bがある。アクチュエ
ータ11Aと11Bとはロール1の中心線に関して対称
の位置にあって必ず同一に操作され、他のアクチュエー
タ12A・12Bの関係等も同様である(したがって以
下、単に「アクチュエータ11」と総称することによ
り、対をなすアクチュエータ11A・11Bの組をさす
ものとし、アクチュエータ12〜14についても同様と
する)。また、アクチュエータ11・12とアクチュエ
ータ14・13とは、通板位置の中央Cに関して対称な
位置に設けたので a=d であり b=c であるが、さ
らに a=b=c=d とするのもよい。ただし、aおよ
びb(したがってdおよびc)は、いずれもロール1の
シフト量xを下回ることがないよう大きめに設定してい
る。各機器のこのような配置は、ロール2についても同
様である。なお、図中の符号Lは、通板位置の中央C
(図3の状態ではこの中央Cにロール1の中央が一致し
ている)から各側のハウジング5の中心線までの距離で
ある。
【0037】圧延機Mでは、図3の状態においてベンド
装置10のすべてのアクチュエータ11〜14に均一な
出力を発揮させることにより、好ましい圧延を円滑に継
続することができる。しかし、ワークロール1をシフト
させると、ロール1および各チョックに対するベンド装
置10の位置関係が変わるため、アクチュエータ11〜
14の出力が必ずしも好適に作用するとは限らない。つ
まり、ロールシフトをすると、前述のとおりロール1と
ともにチョック1A・1Bが軸方向に移動するのに対
し、ハウジング5に固定配置したアクチュエータ11〜
14は移動しないため、各アクチュエータの出力が各チ
ョックに不適当なモーメントを作用させる等の事態が発
生し得る。たとえば、図4および図5のようにロール1
を駆動側へ距離xだけシフトさせた場合、すべてのアク
チュエータ11〜14に均等な出力を発揮させるとすれ
ば、各側での出力の合力(ベンド力)は各チョック1A
・1Bの中央から操作側へ距離xだけ外れた位置に作用
し、ラジアル軸受の耐用寿命を短くしがちである。ワー
クロール2をシフトさせた場合にも、当然ながら同様の
課題がある。
【0038】そこで、この圧延機Mでは、ワークロール
1・2のシフト量に応じて、ベンド装置10・20の各
アクチュエータ11〜14・21〜24を個別に適切に
コントロールするようにした。図6は、ロール1を距離
xだけシフトさせた場合の各アクチュエータ11・12
・13・14の適切な出力f1・f2・f3・f4の決
定方法を示すものである。図中、FoおよびFdは、操
作側・駆動側のアクチュエータの出力f1・f2および
f3・f4の各合力であるベンド力を示し、Fは、両側
のベンド力Fo・Fdの合力である。また、F3は、バ
ックアップロール3からロール1に作用する力を示す。
図6に基づく出力決定方法は、下記〜のように説明
される。
【0039】 ワークロール1のシフトにともなって
チョック1A・1Bも距離xだけ駆動側へ移動している
ため、各側のベンド力Fo・Fdをチョック1A・1B
の各中央部に作用させて内部の軸受の耐用上好ましい状
態を実現するためには、アクチュエータ11〜14の出
力を個別に調整することにより、各側の合力Fo・Fd
の作用点を距離xだけ駆動側へ移すのがよい。 ただし、ベンド力Fo・Fdについて Fo=Fd
とするなら、それらの合力Fが通板位置の中央C以外に
作用するので、バックアップロール3に不適当なモーメ
ントを発生させる恐れがある。そのため、合力が中央C
に作用するようにベンド力Fo・Fdの大きさも調整す
る必要がある。
【0040】 上記・を考慮すると、各アクチュ
エータ11〜14の出力f1〜f4はつぎの手順によっ
て定めるのがよい。まず、ベンド力Fo・Fdについ
て、合力Fを中央Cに作用させるためには、シフト量x
等を用いて、 Fo=F(L+x)/2L Fd=F(L−x)/2L により大きさを定める。操作側・駆動側の各側におい
て、距離xだけ移動したチョック1A・1Bの中央にこ
のようなベンド力Fo・Fdを作用させるには、移動し
ていない各アクチュエータ11〜14の出力f1〜f4
を、 f1=Fo(b−x)/(a+b) f2=Fo(a+x)/(a+b) f3=Fd(d−x)/(c+d) f4=Fd(c+x)/(c+d) によって決定する。出力f1〜f4をこのように定める
と、各側のベンド力Fo・Fdがチョック1A・1Bの
中央に作用してそれらの軸受に不適当な転倒モーメント
が生じず、またベンド力Fo・Fdの合力Fも中央Cに
作用してバックアップロール3に不適当な転倒モーメン
トを及ぼすことがない。
【0041】一方、ワークロール2をシフトさせる場合
には、そのシフト量に応じ、ベンド装置20の各アクチ
ュエータ21〜24の出力を上記〜に準じて決定す
る。ただし、前記したようにワークロール1・2のシフ
ト量は互いに逆向きの同一量になるよう制御しているた
め、アクチュエータ21・22・23・24の各出力
は、中央Cに関して点対称的な位置に配置された上のア
クチュエータ14・13・12・11の各出力f4・f
3・f2・f1に一致させる。
【0042】ベンド装置10・20に関する上記〜
の制御は、図7に示す油圧配管50および図8に示す演
算回路60を用いて実現している。図7の油圧配管50
は、アクチュエータ11〜24に対する操作部としてベ
ンド装置10・20へ向けての給油部50Bを形成し、
給油管50Aに接続している。給油部50Bには、圧力
制御弁(比例弁)56をそれぞれ配置した4組の給油系
統51・52・53・54を形成し、その先にアクチュ
エータ11〜24を接続している。圧力制御弁56を異
にする別の給油系統に設けたアクチュエータは、それぞ
れ別個独立に出力を制御することができる。ただし、ロ
ール1・2の各中心線に関して対称な位置に配置された
アクチュエータ同士(たとえば11Aと11B)、およ
びロール1・2の相互間で中央Cに関し互いに点対称的
な位置に配置されたアクチュエータ同士(たとえば、1
1すなわち11A・11Bと24すなわち24A・24
B)については、前述のように互いに出力を一致させれ
ばよいため、同一の給油系統に接続する。そのうえで、
各アクチュエータの圧力制御をなすべく、各系統51・
52・53・54のうちアクチュエータ11〜24のヘ
ッド側に接続する各管には圧力検出器57hを設け、ロ
ッド側に接続する各管には圧力検出器57rを取り付け
ている。
【0043】図8に示す演算回路60は、ワークロール
1・2のシフト量に応じてアクチュエータ11〜24の
適切な出力f1〜f4を決定し、それを実現すべく図7
の圧力制御弁56に操作指令を与えるものである。演算
回路60のうちには、まず、ベンド力の合力Fについて
入力値を読み込んで発信する入力手段61と、入力手段
61から発信される合力Fの値、圧延機Mの各種定数
(前記した距離L・a・b・c・dなど)およびシフト
位置センサ62(図2参照)から発信されるロール1の
シフト量xをもとに上記にしたがって各出力f1〜f
4を決定する演算手段63とを含めている。また演算手
段63の出力側にはサーボアンプ64を接続し、これに
よって各圧力制御弁56(図7)に操作指令を発信させ
る。操作された圧力の実際値を圧力検出器57h・57
r(図7)によって検出させ、それを、演算回路60内
に設けた換算手段65によって各アクチュエータの出力
に置き換える。換算したその出力は、サーボアンプ64
への入力にフィードバックするとともに記録手段67お
よびモニター66に送る。なお、サーボアンプ64や圧
力検出器57h・57rおよび換算手段65は、出力f
1〜f4のそれぞれについて一組ずつ使用するので、合
計4組が並列に接続され、上記のフィードバックも各出
力ごとに行う。
【0044】以上、実施の形態を一つ紹介したが、本件
発明はこれ以外の形態によっても実施することができ
る。たとえば、操作側・駆動側の各チョック1A・1B
に対してアクチュエータを、上記のように軸方向の各2
箇所に設置するばかりでなく、各3箇所以上に設けるの
もよい。4重の圧延機のみには限らず、ワークロールか
中間ロールかをシフトさせベンドさせる多段の圧延機に
広く発明を適用することができる。上下のロールのうち
一方のみをシフトさせる場合にも、発明の思想を使用す
ることができる。また。圧延機が熱間で用いるものか冷
間圧延機であるかは不問である。
【0045】
【発明の効果】請求項1に記載した圧延方法によれば、
シフトおよびベンドを行うための構成が簡単になるほ
か、ロールをシフトした際にも、チョックやバックアッ
プロールに不適当な転倒モーメントが発生するのを防止
することができる。請求項2に記載の圧延方法なら、と
くに、各アクチュエータの出力調整等について、制御す
べき事項を減らし、簡単かつスムーズに圧延を実施でき
る。請求項3の圧延方法なら、ロールのシフト量に応じ
て各アクチュエータの出力をとくに適切に調整すること
ができる。
【0046】請求項4〜6のそれぞれに記載した圧延機
によれば、請求項1等に記載したようにシフトおよびベ
ンドのための装置構成を簡単化でき、ロールのシフトお
よびベンドを円滑化することもできる。そのため、軸受
の耐用寿命を長く保ちながら円滑な圧延を継続できる。
請求項5または6の圧延機なら、そのような効果はとく
に顕著である。請求項7に記載した圧延機なら、圧延す
る板に対して十分な形状制御を施し得る強いベンド力
を、適切かつ円滑に付与することができる。請求項8に
記載の圧延機では、とくに、制御装置中の操作部の構成
をシンプルにするとともに、同装置による各アクチュエ
ータの制御を簡単化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施についての一形態である圧延機Mの
概要を示す全体図であって、図1(a)は正面図、同
(b)は側面図である。
【図2】図1(a)におけるII−II断面図であって、ワ
ークロール1の操作側のチョック1Aなどを示すもので
ある。
【図3】図1(a)におけるIII−III矢視図であって、
ロール1の概要を示す平面図である。
【図4】図3の状態からロール1が右方(駆動側)へ距
離xだけシフトした状態を示す平面図である。
【図5】同じくロール1が距離xだけシフトした状態を
示す正面図(図4におけるV−V矢視図)である。
【図6】同じくロール1が距離xだけシフトした状態に
ついて、ベンド力等の関係を示す模式図である。
【図7】圧延機Mのうちアクチュエータ11〜24とそ
の操作部である油圧配管50等を示す系統図である。
【図8】図7の油圧配管50に指令を送る演算回路60
を示す制御ブロック図である。
【図9】シフト装置とベンド装置とを備える従来の圧延
機に関する図であり、図9(a)は中間ロールの平面
図、同(b)は側面図(同(a)におけるb−b矢視
図)である。
【符号の説明】
M 圧延機 S 鋼板(圧延される板) 1・2 ワークロール(支持されたロール) 1A・1B・2A・2B チョック 1Ab 軸受 5 ハウジング 10・20 ベンド装置 11〜24(11A・11B・12A・…・24B)
アクチュエータ 30・40 シフト装置 50 油圧配管(操作部) 56 圧力制御弁 60 演算回路(調節部) 62 シフト位置センサ 63 演算手段 x シフト量 f1〜f4 (アクチュエータの)出力 Fo・Fd (各側の)ベンド力 F (ベンド力の)合力 C (通板位置の)中央

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他のロールにて支持されたロールを軸方
    向にシフトさせるとともに、操作側・駆動側の各側にお
    いてそのロールのチョックに上下方向のベンド力を付与
    する圧延方法であって、 上記したロールとチョックとの間に軸方向の相対移動が
    ないようにし、上記各側において軸方向の複数箇所に固
    定して配置したアクチュエータによりベンド力を付与す
    ることとし、 上記のロールがシフトしたとき、各側においてチョック
    内の一定箇所にベンド力であるアクチュエータの合力が
    作用し、かつ、両側のベンド力の合力が通板位置の中央
    に作用するように、各アクチュエータの出力を調整する
    ことを特徴とする圧延方法。
  2. 【請求項2】 シフトさせるとともにベンド力を付与す
    るロールを、圧延される板に関して対称な上下位置に配
    置したうえ板の中心に関して点対称的にシフトさせるこ
    ととし、上記双方のロールごとに設ける各アクチュエー
    タの出力を、それらのロールの相互間で点対称的に対応
    づけて定めることを特徴とする請求項1に記載の圧延方
    法。
  3. 【請求項3】 シフトさせるロールとそのチョックおよ
    びアクチュエータの配置についてそれぞれ定まる定数、
    ならびに指定されたベンド力について入力を受けるとと
    もに、そのロールのシフト量を検出し、それらの定数と
    ベンド力およびシフト量に応じて各アクチュエータの出
    力を算出することにより、各アクチュエータの出力を調
    整することを特徴とする請求項1または2に記載の圧延
    方法。
  4. 【請求項4】 バックアップロールで支持されたロール
    に対し、軸方向へのシフトをなすシフト装置と、操作側
    ・駆動側の各側においてそのロールのチョックに上下方
    向のベンド力を付与するベンド装置とを有する圧延機で
    あって、 上記のロールに対し軸方向の相対移動が生じないように
    チョックを取り付けるとともに、各側のベンド装置とし
    て、軸方向の複数箇所にアクチュエータを配置してそれ
    らを圧延機のハウジングに固定したうえ、 上記のアクチュエータのうち軸方向位置の異なるものの
    出力を個別に定め得る操作部と、上記ロールのシフト量
    に応じてそれら出力を決定し操作部に指令する調節部と
    を有する制御装置を装備したことを特徴とする圧延機。
  5. 【請求項5】 ベンド装置としてハウジングに固定する
    アクチュエータは、上記各側において軸方向に最も離れ
    合った二つが、同じ側のチョック内の軸受の中央がロー
    ルのシフトとともに移動する範囲の外側につねに位置す
    るよう、間隔をおいて配置したことを特徴とする請求項
    4に記載の圧延機。
  6. 【請求項6】 上記の制御装置における調節部に、上記
    ロールの各側においてベンド力であるアクチュエータの
    出力の合力が各チョック内の一定箇所に作用し、かつ、
    各側のベンド装置によるベンド力の合力が通板位置の中
    央に作用するように、ロールのシフト量に応じて各アク
    チュエータの出力を算出する演算手段を含めたことを特
    徴とする請求項4または5に記載の圧延機。
  7. 【請求項7】 上記のアクチュエータを流体圧シリンダ
    とし、 上記制御装置における操作部を、上記ロールのアクチュ
    エータのうち軸方向位置の異なるものへの系統ごとに圧
    力制御弁を有する流体圧配管とし、 上記の調節部を、シフトさせるロールとそのチョックお
    よびアクチュエータの配置についてそれぞれ定まる定
    数、ならびに指定されたベンド力について入力を受ける
    とともに、そのロールのシフト量を検出し、それらの定
    数とベンド力およびシフト量に応じて各アクチュエータ
    の流体圧力を算出し、それに対応した開度を上記圧力制
    御弁に指令する演算回路としたことを特徴とする請求項
    4〜6のいずれかに記載の圧延機。
  8. 【請求項8】 圧延される板に関して対称な上下位置
    に、上記したシフト装置とベンド装置とを有するロール
    をそれぞれ配置し、 各ロールのシフト装置としては、板の中心に関して互い
    に点対称的にロールをシフトさせるものを設け、 各ロールのベンド装置としては、軸方向の複数箇所にア
    クチュエータを有するとともに各ロールの中心線に関し
    て対称な位置にもアクチュエータが配置されたものを設
    け、 各ロールの中心線に関して対称な位置に配置されたアク
    チュエータ同士、および上下のロールの相互間で通板位
    置の中央に関して互いに点対称的に配置されたアクチュ
    エータ同士については、上記操作部のうち出力を同一に
    する部分を接続したことを特徴とする請求項4〜7のい
    ずれかに記載の圧延機。
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JP2020518460A (ja) * 2017-05-03 2020-06-25 エス・エム・エス・グループ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 金属材料を圧延する圧延スタンド

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