JP2003124476A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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衛 寺内
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聡 稲葉
Naoyuki Shigyo
直之 執行
Kazuya Matsuzawa
一也 松澤
Atsushi Murakoshi
篤 村越
Yoshiaki Matsushita
嘉明 松下
Akira Nishiyama
彰 西山
Osamu Arisumi
修 有隅
Masami Aoki
正身 青木
Hitomi Yasutake
ひとみ 安武
Toru Ozaki
徹 尾崎
Takeshi Hamamoto
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Yutaka Ishibashi
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板浮遊効果を抑制し、リーク電流の発生を
伴うことなく、チャンネル領域に蓄積した正孔を有効に
吸い出すことのできる半導体装置を実現する。 【解決手段】 ソース領域216又はドレイン領域22
6の少なくとも一部又は全部にチャンネル部203を構
成している第1の半導体よりも禁制帯幅の小さい第2の
半導体の領域217,227を形成し、これらの第2の
半導体の領域の位置、構造、組成、第2の半導体の領域
中へドーピングする不純物の種類等を選ぶことにより、
第1及び第2の半導体からなるヘテロ接合に起因する結
晶欠陥の発生を抑制する。又は結晶欠陥がたとえ発生し
てもその効果がトランジスタ特性や、メモリの保持特性
を悪化させるようなリーク電流とならないような半導体
装置の構造、及びこれらの構造を実現するための製造方
法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はMOS集積回路等、
微細パターン及び高集積密度が要求される集積回路の好
適な半導体装置に係り、特にSOI構造を有したMOS
FET及びMISFET等の特性改善に適した新規な構
造及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体集積回路、特にダイナミッ
クランダムアクセスメモリ(DRAM)技術における高
集積化には著しいものがある。しかし、集積度の進展に
ともない、DRAMのメモリセル面積は益々減少する傾
向にあり、自然界に存在するアルファ線により引き起こ
される記憶内容の消失、即ち、いわゆるソフトエラーを
防ぐためのセル容量の確保が難しくなっている。そこ
で、絶縁膜上の単結晶シリコン膜上に半導体素子を作る
ことが行われている。いわゆるSOI(Silicon-On-Ins
ulator)素子は、微細かつ高速であり、高性能素子とし
て有望である。SOI素子はその構造ゆえに、酸化膜等
の絶縁膜の上に形成されたSi層を活性領域として作成
されているため、この活性領域中のトランジスタ等の素
子が完全に分離され、更には集積回路等を作成した場合
に、基板との結合容量が少ない等の利点が期待されてい
る。又同時にSOI素子はアルファ線により発生する電
子・正孔対を、絶縁膜上の単結晶シリコン膜(以下、S
OI膜とする)内に制限することができるためDRAM
セル等におけるソフトエラー耐性は飛躍的に向上する。
【0003】図47はシリコン基板201の上に絶縁層
202を介して形成された単結晶シリコン膜(SOI
膜)203からなるいわゆるSOI基板の上にDRAM
が形成された場合の断面構造を示す。SOI膜203中
に形成されたn+ ソース領域206の上部にはコンタク
ト電極408を介してデータ線(ビット線)409が形
成されている。又、n+ ドレイン領域206の上部には
コンタクト電極410を介して蓄積電極405、容量絶
縁膜406、対向電極407が形成されている。又、n
+ ソース領域206とn+ ドレイン領域206との間の
チャンネル領域となるSOI膜203の上部にはゲート
酸化膜204を介してポリシリコン等のゲート電極20
5が形成され、このゲート電極205は同時にDRAM
のワード線として機能する。
【0004】しかしSOI素子には図48に示すよう
に、基板浮遊効果に起因してバルク素子に比してドレイ
ン破壊電圧が低下するという問題がある。図48ではS
OI素子の代表としてSOI・MOSFETを取り上
げ、このSOI・MOSFETとバルクMOSFETの
ドレイン耐圧を各MOSFETのゲート長lに対してプ
ロットしたものである。更に、SOI素子(SOI・M
OSFET)には、図49に示すようにスイッチング動
作時における電流オーバーシュートなどの不安定性の問
題があり、実用上の大きな問題になっている。図49は
入力ゲート電圧の波形に対する出力ドレイン電流の波形
を示すものであるが、出力ドレイン電流にオーバーシュ
ートが示されている。
【0005】なお、広義にはSOI構造は絶縁膜の上の
層のSiが単結晶、多結晶、更にはアモルファスであっ
たり、絶縁物が厚かったり、薄かったり、又、それらが
単結晶であったり、アモルファスであったりと、いろい
ろな構造があるわけであるが、以後の説明においては、
基本的には絶縁膜の上の層のSiが単結晶である場合を
主に説明し、上述したように、この絶縁膜の上の層の単
結晶Si膜をSOI膜と呼ぶこととする。ただし、以後
の説明で理解できることであるが、このSOI膜には、
部分的にアモルファス領域や結晶欠陥発生領域等が含ま
れる場合もある。
【0006】この様な、SOI素子における基板浮遊効
果対策として、例えばMOSFETのチャンネル領域に
対してバンドギャップ(禁制帯幅)の狭い材料をソース
領域に用いた構造が提案されている(特開平01−25
5252号公報)。この装置では、MOSFETのソー
ス領域を構成する半導体のバンドギャップをチャンネル
領域を構成する半導体のバンドギャップよりも狭めるこ
とにより、基板浮遊効果の主原因となる、正孔のチャン
ネル内の蓄積が効果的に防止可能である。
【0007】チャンネル領域を形成している半導体であ
るSiよりもバンドギャップの狭い半導体材料として、
最も代表的なものはSix Ge1-x (0<x<1)で、
これを用いたものの一つに、図50(a)に示すような
断面を有するSOI・MOSFETがある。図50
(a)のSOI・MOSFETはSi基板201の上に
酸化膜等の絶縁層202が形成されその上に活性層とな
るSOI膜203が形成され、このSOI膜の一部にn
+ ソース/ドレイン領域206が形成されている。図5
0(a)の特徴は、このn+ ソース/ドレイン領域20
6の内部にSix Ge1-x 層207が形成されている点
である。n+ ソース領域206とn+ ドレイン領域20
6との間のチャンネル領域203の上部にはゲート酸化
膜204が形成され、その上に例えばポリシリコン等の
ゲート電極205が形成されている点は通常のMOSF
ETと同様である。
【0008】図50(a)のSOI・MOSFETのポ
テンシャルプロファイルを図50(b)に示す。この様
なMOSFETでは、図50(b)に示すように、ソー
ス領域のバンドギャップを破線の位置まで狭くすること
ができ、チャンネルとn+ ソース領域間のエネルギー障
壁の減少に伴い、n+ ソース領域内部へ流れる正孔電流
は、指数関数的に増大することが実験的に、あるいはシ
ミュレーションにより明らかである。
【0009】例えばチャンネル長0.5μmのSOI・
MOSFETの電流電圧特性を図51(a)に示す。図
51(a)に示す電流電圧特性の内実線はGeイオンを
加速電圧Vac=50kVでドーズ量Φ=3×1016cm
-2でイオン注入したSOI・MOSFETについて測定
したものである。図中、破線で示すSiのみをソース/
ドレイン領域とするMOSFETに対し、SiGe層を
ソース/ドレイン領域内部に有する実線で示すMOSF
ETはドレイン破壊電圧が1V以上改善していることが
わかる。
【0010】図50(a)に断面構造を示したようなS
OI・MOSFETは以下のような製造工程で製造され
る。まず、SIMOX(Separation by IMplanted OXyg
en)法を用いてSOI基板を作成する。即ち、シリコン
基板201に酸素イオンをイオン注入し、熱処理するこ
とにより、上層のシリコン膜(SOI膜)203とシリ
コン基板201を分離するように、埋め込み酸化膜20
2を形成する。そして、隣接する素子間を電気的に分離
するための、素子間分離領域となるフィールド酸化膜領
域をLOCOS(Local Oxidation of Silicon)法等に
より形成する(図50(a)においては、素子間分離領
域の図示を省略している)。続いて、フィールド酸化膜
領域に囲まれた素子形成領域(活性領域)のSOI膜2
03の表面を露出させ熱酸化法等によりSOI膜203
の表面にゲート酸化膜204を形成した後、この上にL
PCVD(Low Pressure Chemical Vapour Deposition)
法等によるポリシリコン層205の形成を行う。そし
て、リソグラフィー工程により、レジストパターンをポ
リシリコン層上のゲート電極予定領域に形成し、このレ
ジストパターンをマスクとしてRIE(Reactive Ion E
tching)法等により、ポリシリコンゲート電極205、
及び、ゲート酸化膜204を形成する。そして、n+
ース/ドレイン領域206形成のためのAs等のn型不
純物イオンをポリシリコンゲート電極205を用いて自
己整合的にイオン注入し、熱処理する。続いて、このソ
ース/ドレイン領域206にGeをイオン注入し、熱処
理を施し、ソース/ドレイン領域206の内部にSiG
e層207を形成すれば、図50(a)に示すような、
SOI・MOSFETが完成する。実際にはこの後、更
に酸化膜等の層間絶縁膜を表面に堆積し、この層間絶縁
膜中に金属電極コンタクト用の開口(コンタクトホー
ル)を形成し、ソース/ドレイン金属電極のメタライゼ
ーションを行うのであるが、ここでは図示を省略する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者らが、このMOSFETを種々の条件で試した結果、
以下に示すような課題が明らかになった。即ち、第1の
課題として、図51(b)の実線に示すように、ヘテロ
接合SOI・MOSFETにおいては、微少なリーク電
流が発生することが判明した。このリーク電流は上記M
OSFETをDRAM、特にそのメモリセル領域におけ
る選択トランジスタとして用いる場合は、致命的な特性
の低下と、製造上の歩留まりの低減化をもたらす。
【0012】次に、第2の課題として、Geのイオン注
入に伴う記憶素子等のゲート酸化膜204の耐圧等の信
頼性劣化がある。図52に示すようにSiGe層を有し
たSOI・MOSFETのドレイン耐圧はGeイオンの
イオン注入時のドーズ量Φを大きくすれば、大きくする
ほど大きくなり、改善される。しかし、イオン注入時の
加速電圧にも依存することではあるが、Geのドーズ量
Φが、1〜3×1016cm-2を越える場合等においてゲ
ート酸化膜204の信頼性劣化が顕著に生じることが我
々の検討により明らかになった。このゲート酸化膜の信
頼性劣化は、ゲートに高い電圧が印加されるメモリセル
において特に深刻となり、製品の良品率を著しく低下さ
せることが明らかになった。
【0013】更に、従来のSix Ge1-x 領域を有する
MOSFETは以下のような第3の課題を有していた。
つまり、チャンネル長0.5μmの典型的な条件で試作
した、n+ ソース領域にSix Ge1-x (x=0.2)
を有するMOSFETのドレイン破壊電圧は、図51
(a)に示したように4Vで、Geをイオン注入しない
通常の素子に対し、1V以上改善している。しかしなが
ら、本発明者らが、この方法を種々の条件で試した結
果、LSIの種類によってはこの程度の耐圧改善では不
足であることが判明した。例えばEEPROMなどのL
SIに対しては更に高いドレイン破壊電圧を実現するこ
とが必須であることが判明したのである。この場合、G
eの含有量を上げることは上述したようにゲート酸化膜
の耐圧等の信頼性の劣化等が発生し実用的でないし、か
つ効果も少ない。特に高速性が要求されるシステムLS
I等の分野では、高い動作電圧においてより高い電流駆
動力が要求される。この様な種類においては従来の素子
の駆動力より高い電流値が必須となる。したがって従来
のSiGe層を有したSOI・MOSFETのドレイン
耐圧、電流駆動能力がLSIの種類によれば不十分であ
るという第3の課題が明らかになった。
【0014】ところで、Geの格子間距離(共有結合半
径)はSiに比べて4%ほど大きいため、Geのイオン
注入量を大きくする等によりSix Ge1-x 混晶のGe
の組成(1−x)を大きくするとGeが入ることによっ
てSi−Six Ge1-x ヘテロ接合界面における結晶格
子のミスフィットが発生し結晶に歪が生じてしまう。こ
の歪に起因してその後の熱工程によってソース/ドレイ
ン領域の内部やソース/ドレイン領域からチャンネル領
域にあるpn接合界面を横切る方向に結晶欠陥が生じる
ことがわかった。更に、前述の第3の課題とも関連する
が、ヘテロ接合のミスフィットに起因する結晶欠陥以外
にもイオン注入のダメージによる二次欠陥も発生し、現
実にはこの二次欠陥とミスフィットに起因する結晶欠陥
とは複合する可能性もある。図53にその例を示すが、
ドレイン領域206とチャンネル領域203にまたがっ
て、pn接合界面215を横切るように結晶欠陥領域D
が発生している。この結晶欠陥は(100)面基板(ウ
ェハ)を用いたMOSFETの場合には、図53に示す
ように、主に{111}面に沿って発生する傾向があ
る。又、その発生場所は広範囲に散らばってしまい、そ
の制御は非常に困難であった。この様な場合には接合リ
ーク電流の著しい増大をもたらし、素子の利用範囲を狭
めてしまう結果となってしまった。したがってSix
1-x 混晶のGeの組成(1−x)を増大することに伴
うジェネレーション・リコンビネーション(G/R)電
流、即ち、接合リーク電流の増大はDRAMなどのメモ
リデバイスにおいてセルのデータ保持特性の劣化や、致
命的な製造歩留まりの低減をもたらすという第4の課題
が明らかとなった。
【0015】この第4の課題に係るMOSFET中にお
ける結晶欠陥は、SiGe層がソース領域中に完全に取
り込まれていれば良いように考えられるが、SiGe層
をソース領域の内部に完全に包み込んでしまえば、本発
明の当初の目的である、SOI・MOSFETにおける
基板浮遊効果をより効率良く抑制することが困難とな
る。つまり、図50(b)のポテンシャルプロファイル
(バンドダイアグラム)により理解できることでもある
がSiGe層は、ソース/チャンネル間に形成されるp
n接合界面に十分に近づけた方が良く、SiGe層をp
n接合界面に近づければ、結晶欠陥がチャンネル側に侵
入し、リークが発生しやすくなることとなる。
【0016】前述した課題を鑑み、本発明の主目的は、
SOI・MOSFETやSOI・MOS・DRAM等の
絶縁ゲート型半導体装置のチャンネル領域がフローティ
ングになる効果、即ち基板浮遊効果を抑制することであ
る。より具体的には、チャンネル領域を構成する半導体
よりも禁制帯幅の狭い半導体からなる領域(狭バンドギ
ャップ領域)を主電極領域の内部又は主電極領域に近接
したMOSFETやMOS・DRAM等の絶縁ゲート型
半導体装置の新規な構造とその製造方法を提供すること
により、ドレイン耐圧の向上とリーク電流の低減を同時
に実現することである。
【0017】本発明の第2の目的はGeのイオン注入の
ドーズ量を大きくするとMOSFET(より一般的には
MISFET)のドレイン耐圧は向上するが、ドーズ量
の増大と共にリーク電流の発生やゲート酸化膜の耐圧の
低下が生じるというトレードオフ関係(二律背反関係)
を有効に解決できるMISFET等の構造及びその製造
方法を提供することである。
【0018】本発明の第3の目的は高い変換コンダクタ
ンスgm を有し、電流駆動能力の高いMISFET及び
それを用いた集積回路の構造と、その製造方法を提供す
ることである。
【0019】本発明の第4の目的は、Siと、Siより
も禁制帯幅の小さいSiGeやSiSn等の狭バンドギ
ャップ半導体とのヘテロ接合における格子不整合に起因
する結晶欠陥を発生させない構造、あるいは結晶欠陥の
発生位置とその方向を制御できる新規なMOSデバイ
ス、MISデバイスの構造及び製造方法を提供すること
である。
【0020】本発明の第5の目的は製造方法に係り、上
述した目的を同時に達成しながら、この製造に要する時
間の短縮、いわゆるスループットを向上し、生産性を向
上することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明は狭バンドギャップ領域を第1又は第2の主
電極領域の少なくとも一方に(以下「一方の主電極領
域」という。この「一方の主電極領域」とはソース領
域、ドレイン領域の少なくとも一方という意味になるこ
とはもちろんである。)具備したMOSFET等の絶縁
ゲート型トランジスタ、及びこの絶縁ゲート型トランジ
スタを用いた集積回路等の半導体装置の構造及びその製
造方法を提供することを特徴とする。
【0022】より具体的には、図1以下に示すようなS
OI・MOSFETやSOI・MOSSIT及び図32
以下に示すようなMOS・DRAMが代表的な対象であ
る。例えば、支持基体となる半導体基板201の上の第
1の絶縁層202上に形成された第1導電型の第1の半
導体膜203に形成された第2導電型の第1の半導体膜
からなるソース領域216及びドレイン領域226と、
ソース及びドレインに挟まれた第1の半導体膜203か
らなるチャンネル領域と、チャンネル領域の上部に形成
された第2の絶縁層、即ちゲート絶縁層204を介して
チャンネル領域を流れる電流を制御するゲート電極20
5、とを少なくとも有するSOI基板を用いた絶縁ゲー
ト型トランジスタにおいて、以下に示す7つの手段によ
り、上記目的を達成せんとするものである。つまり、 (1)上記目的を達成する第1の手段は、図1,図3に
示すようにMOSFETの主電極領域にドープする不純
物の共有結合半径や、MOSFETの母体となるSi中
への不純物が導入されるサイト、即ち格子間位置(inte
rstitial)か、置換位置(vacancy trapping)かといっ
た点を考慮して、格子歪が補償されるべくドーピング条
件を選ぶことである。即ち共有結合半径等を考慮した不
純物の種類、その不純物のドーピングの際の主電極領域
中の深さ(拡散深さ)を選定することである。
【0023】(2)第2の手段は図5,6,7,8,1
0,17(a)等に示すように狭バンドギャップ領域の
位置をMOSFETの主動作状態における空乏層の位置
よりも深く形成することである。主動作状態における空
乏層の位置とは、例えば、ゲートを3Vで駆動するMO
SFET又はMOS−LSIにおいてはゲート電極に3
V印加時のゲート酸化膜直下に拡がる空乏層の位置をい
う。この様に空乏層の位置よりも低く狭バンドギャップ
領域を形成することにより、たとえ結晶欠陥が発生して
もそれがMOSFET等のリーク電流となることはな
い。更に狭バンドギャップ領域が深い位置にあることに
よりチャンネル中に蓄積された正孔の吸い出し効果が増
大する。
【0024】(3)第3の手段は、図11,12,1
4,15,17に示すようにMOSFETのチャンネル
領域と主電極領域との界面に形成されるpn接合面を超
えてSiGe領域等の狭バンドギャップ半導体と、Si
等のチャンネル領域を形成する半導体とのヘテロ接合界
面が存在すること、又は狭バンドギャップ半導体領域そ
のものが、存在することである。
【0025】前述の如く、典型的な従来のヘテロ接合を
有するMOSFETでは、SiGe層とSi層の間に形
成されるヘテロ接合は、ソース/チャンネル間のpn接
合の内側(ソース領域側)に形成される。これは確か
に、正孔の吸収効果はあるものの、チャンネルの正孔か
ら見ると、pn接合のエネルギーバリアは残存し、排出
されない正孔がチャンネル内に蓄積する。ドレイン破壊
現象がこのチャンネル内に蓄積する正孔によって引き起
こされるのは周知の事実であり、したがって、従来のよ
うに前記ヘテロ接合をpn接合の内側に置くことはドレ
イン破壊電圧を上げるという目的のためには必ずしも最
善ではない。図13には、従来のヘテロ接合を有しない
MOSFET(ホモ接合MOSFET)と本発明のヘテ
ロ接合MOSFETのエネルギーバリアを比較して示
す。正孔から見たエネルギーバリアの高さを最も低くで
きるのは同図の太線で示した場合であることは明らかで
ある。即ち、本発明者らは、チャンネル領域内で、正孔
に対するポテンシャルの最も低い所と狭バンドギャップ
領域の価電子帯のバンド端Ev (SiGe)が、バリア
を生じないように単調に接続するようなエネルギーバン
ドを形成することが最もドレイン破壊電圧が高くなるこ
とを見いだした。そのためには、図11,12,14,
15,17等に示すように狭バンドギャップ領域をpn
接合界面215を越えて、正孔のポテンシャルが最小値
(極値)となる位置までチャンネル側に延在させること
が望ましいのである。即ち図11等において、pn接合
面のチャンネル側にはp型のSiGe領域237が存在
することとなる。
【0026】(4)第4の手段は図18(a)に示すよ
うに狭バンドギャップ領域をゲート酸化膜直下のチャン
ネル領域にまで延長して形成することである。狭バンド
ギャップ領域として代表的なSiGe領域は電子の移動
度がSiよりも高く、したがって高い変換コンダクタン
スgm が得られ、電流駆動能力が高くなる。図18
(b)に示す構造は、例えば、GeやSnのイオン注入
の加速電圧を高くしてゲート電極を透過してイオンが打
ち込まれるようにすれば良い。
【0027】(5)第5の手段はヘテロ接合に起因する
結晶欠陥の発生位置と発生方向を制御することである。
図19(d),20に示すように結晶欠陥Dを主電極領
域216,226の内部に形成することにより、たとえ
欠陥が発生してもMOSFET等のリーク電流となるこ
とはない。
【0028】(6)第6の手段は狭バンドギャップ領域
と母体の半導体とのヘテロ接合における格子定数不整合
を最適化することである。即ちSiGeの場合で説明す
れば、図23に示すように欠陥の数はGeのイオン注入
の加速電圧とドーズ量に依存し、例えばイオン注入の加
速電圧Vac=25kVではGeが30%以上で増大す
る。一方、ドレイン耐圧の改善効果は図22に示すよう
にGeが1%以上で徐々に増大し、5〜15%では急峻
であるが25〜30%以上ではなだらかな増大となり、
飽和の傾向にある。そこでSix Ge1-x のSiの組成
xを99%〜70%(Geの組成を1〜30%)の範囲
に選定することにより、ドレイン耐圧の向上をはかりな
がら、結晶欠陥も発生させないようにできる。
【0029】以上の6つの手段に加え、図5,図9に示
すように、第1の一方の主電極領域47と第2の一方の
主電極領域216,226を有するMOSFETにおい
て第2の一方の主電極領域216,226は、第1の一
方の主電極領域47の上部に形成され、第2の一方の主
電極領域216,226を貫通する溝を介して、第1の
一方の主電極領域47上に金属電極218,228が形
成されていることが好ましい。ここで第2の一方の主電
極領域とはn+ ソース領域216、n+ ドレイン領域2
26であり第1の一方の主電極領域はSiGe等の狭バ
ンドギャップ半導体領域47である。
【0030】又、上記7つの手段に加え、図6に示すよ
うに第1の一方の主電極領域47の上部に、第1の一方
の主電極領域47に接して、第1の半導体よりも禁制帯
幅の小さい第3の半導体からなる第3の一方の主電極領
域51が更に形成され、第3の一方の主電極領域51を
介して、第1の一方の主電極領域47が、金属電極21
8,228と接続されていることが好ましい。ここで第
3の半導体の禁制帯幅は第2の半導体の禁制帯幅と同じ
か、それよりも若干小さいことが望ましい。
【0031】又、上記7つの手段に加え、図7,図14
(b),図15,及び図17(b)等に示すようにMO
SFET,MISFET等の絶縁ゲート型トランジスタ
の第1の一方の主電極領域47,48,237の上部
に、第1の一方の主電極領域47,48,237に接し
て、金属シリサイド膜74が更に形成され、第1の一方
の主電極領域47,48,237が、金属シリサイド膜
74を介して金属電極218,228と接続されている
ことが望ましい。
【0032】以上のMOSFETの構造は個別素子(デ
ィスクリートデバイス)に限られるわけではなく、DR
AM等の集積回路の適用することにより、より効果的と
なる。即ちリーク電流の小さなMOSFETをDRAM
の選択トランジスタに用いることにより、DRAMの保
持特性が向上することとなる等種々の集積回路の特性が
更に改善されるからである。
【0033】即ち、図32〜図38に示すように、支持
基板201,401と、支持基板上に形成された埋め込
み絶縁膜202と、埋め込み絶縁膜の上部に形成された
第1の半導体からなる第1導電型のチャンネル領域20
3と、該チャンネル領域を挟んで、対向して形成された
第1及び第2の主電極領域と、チャンネル領域の上部に
形成されたゲート絶縁膜204と、ゲート絶縁膜の上部
に形成されたワード線205と、第1の主電極領域に接
続されたビット線409と、第2の主電極領域に形成さ
れた蓄積容量部とを少なくとも具備するDRAMであっ
て、上記第1及び第2の主電極領域の少なくとも一方
が、第1の半導体より禁制帯幅の小さい第2の半導体か
らなる部分411,412を有するか、もしくはその全
部が第2の半導体からなり、第2の半導体からなる領域
はチャンネル領域203と直接、接するか、もしくは第
2導電型の第1の半導体からなる領域216,226を
介して、チャンネル領域と接していることである。ここ
で第1の半導体を例えばSiとすれば、第2の半導体は
Six Ge1-x ,Six Sn1-x ,PbS,Six (P
bS)1-x 等ということになる。又、蓄積容量部の構造
から、より具体的には、図32,33,34,35に示
すようなトレンチ型、図36,37,38に示すような
スタック型のDRAMに適用可能である。
【0034】前述の説明ではSOI・MOSFETにつ
いて主に説明したが、本発明の技術思想はチャンネル領
域が他の領域に対してフローティングになるようなFE
Tや静電誘導トランジスタ(Static Induction Transis
tor;SIT)に適用できるものであり、例えば図39〜
図42に示すようなSGT(Surrounding Gate Transis
tor)や図44(b)に示すような縦型の薄膜トランジス
タ及びこれらを用いたDRAMにも適用できるものであ
る。
【0035】図39に示すSGT・DRAMは第1導電
型の第1の半導体からなる領域301を少なくともその
最上層に有する支持基板と、支持基板の上部に形成され
た、第2導電型の第1の半導体からなる柱状形状の蓄積
電極領域302と、蓄積電極領域と接して、その上部に
形成された第2導電型の第1の半導体からなる柱状形状
の第1主電極領域302と、第1の主電極領域の上部
に、第1の主電極領域302と接して形成された、第1
導電型の第1の半導体からなる柱状形状のチャンネル領
域303と、チャンネル領域の上部に形成された、第1
の半導体よりも禁制帯幅の小さい第2の半導体からなる
第2主電極領域311と、第2主電極領域に接続された
ビット線409と、蓄積電極領域302の側壁部を囲ん
だ容量絶縁膜と、チャンネル領域303の側壁部を囲ん
だゲート絶縁膜と、容量絶縁膜を囲んだプレート電極3
06と、ゲート絶縁膜を囲んだワード線308とを少な
くとも具備するDRAMで、第2主電極領域311はチ
ャンネル領域303と直接、接しているか、もしくは第
2導電型の第1の半導体からなる領域304を介して、
チャンネル領域303と接続されていることを特徴とす
る。ここで第1の半導体をシリコン(Si)とすれば、
第2の半導体はSix Ge1-x ,Six Sn1- x ,Si
x (PbSe)1-x ,Six (InAs)1-x 等となる
ことは前述と同様であり、第1及び第2の主電極領域と
はSGTのソース領域又はドレイン領域のいずれかをい
う。又、SGTの蓄積容量部は図41,図42に示すよ
うに第2主電極領域313の上部に形成しても良く、こ
の場合は第1主電極領域322をビット線322に接続
するようにすれば良い。図41,図42では第2の半導
体はビット線322の一部にも形成されているが、この
場合、第2の半導体からなる第2主電極領域313を省
略して、第1の半導体からなる第2主電極領域のみとす
ることも可能である。
【0036】本発明の第2の半導体(狭バンドギャップ
領域)はイオン注入、MBE、CVD法等により形成可
能で、SiGe,SiSnの他にPbS,PbSe,P
bTe,SnTe,ZnSb,InSb,InAs等の
狭バンドギャップ半導体やSix (PbS)1-x ,Si
x (PbSe)1-x 等の狭バンドギャップ半導体とSi
との混晶を用いることができる。PbS,PbSe等は
MBE,CVD法により形成することが望ましい。又、
イオン注入に際しては図4(a)及び(b)に示すよう
にイオンの種類に応じて加速電圧を変え、異なる射影飛
程(Rp)を用いて異なった位置にイオン打ち込みをす
ること、図11(b)等に示すようにゲート電極の両側
に側壁絶縁膜を形成して平面パターン上で異なる場所に
打ち込むことも有効である。例えば図4に示すように半
導体基体201と、半導体基体の上部に形成された埋め
込み絶縁膜202と、埋め込み絶縁膜の上部に形成され
た第1導電型の単結晶シリコン膜とからなるSOI基板
をSIMOX法やSDB法で形成する第1ステップと、
SOI基板上の単結晶シリコン膜203の表面にゲート
絶縁膜204及びゲート電極領域205を形成する第2
ステップと、ゲート電極領域205をマスクとしてGe
又はSnの少なくとも一方のイオンをイオン注入する第
3ステップと、ゲート電極領域の両側に側壁絶縁膜71
を形成する第4ステップと、ゲート電極205及び側壁
絶縁膜71をマスクとしてP+ 等の第2導電型不純物の
イオンをイオン注入する第5ステップと、第5ステップ
後のSOI基板を所定の温度で熱処理し、第2導電型不
純物を、Ge又はSnの少なくとも一方の存在する領域
を超えて拡散させる第6のステップを用いれば、Ge又
はSnのシリコン中の拡散定数はPやAsの拡散定数に
比してはるかに小さいので図19,又は図20に示すS
iGe領域257をn+ ソース領域216の内部に包み
込み、かつSiGe領域257の端部をゲート電極端に
近づける構造が高精度かつ容易に実現できる。即ち、結
晶欠陥の発生によるリーク電流への寄与を抑制すると同
時に、正孔を有効に吸い出す図13に示すようなポテン
シャルプロファイル(バンドダイアグラム)が実現でき
るのである。又、図19(b)に示すように斜めイオン
注入によりAs等を打ち込み、SiGe領域を含むよう
にしても良い。イオン注入後のアニールは結晶欠陥の位
置を制御するためには700℃以上の基板温度、より好
ましくは700℃〜1000℃の基板温度が良い。アニ
ール温度を700℃以上に選定し、結晶欠陥Dを図20
に示すように主電極領域216,226内に収めてしま
えばGe,SnをSiに対して30%以上となるように
イオン注入してもMOSFETのリーク電流は増大しな
い。
【0037】SiGe,SiSn,PbS等はイオン注
入以外にMBE法やCVD法でも成長できる。例えばS
iH4 (あるいはSi26 )とGeH4 を用いればS
iGeがCVDでき、この際、AsH3 ,PH3 をドー
ピングすればn+ 型SiGeが成長できる。PbSは例
えば[Pb(OBut2 2 やPbO4 (OBut6
とH2 Sとを用いてCVDすれば良い。SOI基板の
表面の上層の単結晶シリコン膜(SOI膜)203の深
い位置、例えば、SOI膜と埋め込み酸化膜との界面近
傍に第2の半導体(狭バンドギャップ領域)をCVDで
形成することは、イオン注入のダメージを避ける点で有
効である。この場合は最初に第1の半導体からなるSO
I膜203の表面に第2の半導体を埋め込んで形成し、
その上に埋め込み絶縁膜202を形成し、別に用意した
半導体基体201を、埋め込み絶縁膜202を介して貼
り合わせる、いわゆるSDB法を用いれば良い。第1の
半導体からなるSOI膜203の表面に第2の半導体を
埋め込むのは、第2の半導体形成予定部分をエッチング
除去し、その部分に第2の半導体を選択成長させるか、
あるいは溝の深さより厚くCVDを行い、その後CMP
法等により平坦化すれば良い。
【0038】又、Six Ge1-x 領域278のような第
2の半導体は図30に示すようにエピタキシャル成長
と、このエピタキシャル成長時の下地からのGe等の第
2の半導体の成長元素の一部の外方拡散及び表面偏析を
用いても形成できる。即ち、図30(a)に示すような
SOI基板を形成する第1ステップと、SOI基板の表
層の第1の単結晶シリコン293膜の一部を選択的にエ
ッチング除去し、第1の単結晶膜シリコン293膜の上
部のみにSiGe等のシリコンよりも禁制帯幅の小さい
半導体277を図30(b)に示すように形成する第2
ステップと、狭バンドギャップ層の上部及びSOI基板
の埋め込み絶縁膜202の上部に第2の単結晶シリコン
膜203をエピタキシャル成長し、図30(c)に示す
ようにその表面を平坦化する第3ステップとにより、狭
バンドギャップ層の成長元素の一部、例えばSiGeの
場合は、Geが外方拡散し、又、一部は表面偏析によ
り、狭バンドギャップ層293の上部に、図30(d)
に示すように第2の半導体のSiGe領域278が形成
される。この後は、イオン注入等を用いて第2の単結晶
シリコン膜203を第1導電型の所定の不純物密度にド
ープする第4ステップと、図30(d)に示すように第
2の単結晶シリコン膜の上にゲート絶縁膜204及びゲ
ート電極領域205を形成する第5ステップと、図30
(e)に示すように、ゲート電極領域205の両側に側
壁絶縁膜73を形成する第6ステップと、ゲート電極領
域205及び側壁絶縁膜73をマスクに第2導電型不純
物イオンを第2の単結晶シリコン膜にイオン注入し、そ
の後アニールする第7ステップによりソース領域21
6、ドレイン領域226が、SiGe領域278の内部
に形成できる。
【0039】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
に係るSOI・MOSFETの断面構造を示す。図1に
おいてp型(100)シリコン基板201の上部に埋め
込み酸化膜202を介してp型SOI膜203が形成さ
れている。そしてSOI膜203はSOI膜203の表
面から埋め込み酸化膜202に達するまで深く形成され
た熱酸化膜4により素子分離がなされている。そしてこ
の素子分離されたSOI膜203の領域を活性領域とし
て、この活性領域の内部にn+ ソース領域216及びn
+ ドレイン領域226が、その底部を埋め込み酸化膜2
02に接するように形成されている。n+ ソース領域2
16及びn+ ドレイン領域226の内部には、Pを含む
SiGe領域217,227が形成され、このSiGe
領域217,227に対し、層間絶縁膜8中に形成され
たコンタクトホールを介してソース金属電極218及び
ドレイン金属電極228が形成されている。又、n+
ース領域216及びn+ ドレイン領域226の間のチャ
ンネル領域203の上部にはゲート酸化膜204を介し
て、ポリシリコン等のゲート電極205が形成されてい
る。ポリシリコンゲート電極205の表面には後酸化膜
と称せられる薄い酸化膜7が形成されている。n+ ソー
ス領域216、n+ ドレイン領域226は、例えばAs
等のn型不純物を6×1018〜1×1021cm-3程度の
高不純物密度にドープした領域である。
【0040】本発明の第1の実施の形態では、ソース/
ドレイン領域216,226の表面側にSiより共有結
合半径の小さいPを含むSiGe領域、即ちGe、及び
Pを含む領域217,227を有する。この様にするこ
とで、Siより共有結合半径の大きいAsを含むn+
ース/ドレイン領域206にGeのみを含む領域207
が形成される従来の図50(a)に示すような、SOI
・MOSFETで見られた、図51(b)に示すような
リーク電流の確率的な発生は見られなかった。
【0041】又、図53に示すような結晶欠陥Dは全く
発生しなかった。更に、ドレイン破壊電圧に関しては、
従来のAsをn+ 不純物とし、この不純物拡散層にGe
のみを注入したSOI・MOSFETに比べて、特に劣
化することはなかった。即ち、ソース拡散層用の不純物
のみを含むSOI・MOSFETに対して、オフ領域の
ドレイン破壊電圧は1V向上した。
【0042】この様な効果が得られた理由は、以下のよ
うに考えられる。つまり、(100)面における結晶欠
陥は図53に示すように、典型的には{111}面に沿
って発生する傾向を有している。そして、Siより共有
結合半径の大きいGeのイオン注入後SiGe領域の形
成にともない、ストレス発生に伴う結晶歪がゲート電極
端に集中するという、従来見られたSOI構造特有の現
象が、Siより共有結合半径の小さいPをn+ ソース領
域216の不純物とした本発明の第1の実施の形態の構
造により、改善され、結晶歪が有効に緩和されたためと
考えられる。
【0043】ところで、本実施の形態において、ゲート
長0.5μmで形成した素子の実効チャンネル長は、
0.30μmになっており、短チャンネル効果によるし
きい値の低下が見られた。これは、Ge、及びPのイオ
ン注入の後の熱処理により、Pが横方向に拡散した結果
であることがわかった。
【0044】本発明の第1の実施の形態に係るSOI・
MOSFETは以下のようにして製造することができ
る。図2(a)〜2(d)は本発明の第1の実施の形態
のSOI・MOSFETの製造工程別の断面図である。
【0045】(a)まず、p型(100)面のシリコン
基板201に図2(a)に示すように、酸素を加速電圧
ac=180kV、ドーズ量Φ=2×1018cm-2で注
入する。
【0046】(b)その後1300℃で5時間熱処理す
ることにより、図2(b)に示すようにシリコン表面か
ら深さ200nmの所に厚さ400nmの埋め込み酸化
膜202を形成する。このとき、表面には単結晶シリコ
ン膜(SOI膜)203が形成される。即ち、いわゆる
SIMOX法によりSOI構造を形成するのである。更
にSOI膜203の表面を熱酸化し、この熱酸化膜をN
4 F溶液等を用いたウェットエッチングすることによ
り、SOI膜203を所定の厚さ、例えば100nmま
で薄くする。
【0047】(c)次に、LOCOS法等の選択酸化技
術により、図2(c)に示すように素子分離用の酸化膜
4を埋め込み酸化膜202に達するまで深く形成し、隣
接する素子間を電気的に分離する。集積密度の高い場合
はBOX法(Buried OXide法)等他の素子分離技術を用
いても良い。その後、ゲート酸化膜204を10nmの
厚さで形成し、リンドープのポリシリコン205を30
0nmの厚さでCVD法により堆積して、フォトリソグ
ラフィー及びRIEを用いた工程により図2(c)に示
すような、ゲート長0.5μmのゲート電極205を形
成する。
【0048】(d)次に、後酸化膜7を厚さ10nmで
形成した後、Asを加速電圧Vac=150kV、ドーズ
量Φ=3×1015cm-2でイオン注入し、900℃で1
時間熱処理し、n+ ソース領域216、n+ ドレイン領
域226を形成し、更に図2(d)に示すように、Ge
を加速電圧Vac=50kV、ドーズ量Φ=1×1016
-2で注入し、更に、Pを加速電圧Vac=15kV、ド
ーズ量Φ=3×1015cm-2でイオン注入する。次に、
850℃、30分のアニールを施し、図示を省略する
が、300〜500nmのSiO2 膜又はSiO2 膜と
PSG膜等の複合膜からなる層間絶縁膜8をCVD法に
より堆積し、この層間絶縁膜中にソース/ドレイン金属
電極218,228用のコンタクトホールの開口を行
い、その後Al−Si、又はAl−Si−Cu等のメタ
ライゼーション工程によりソース金属電極218、ドレ
イン金属電極228を形成すれば本発明の第1の実施の
形態のSOI・MOSFETが完成する。
【0049】なお、本発明の第1の実施の形態において
Geの代わりにSnをイオン注入しても良く、又、Ge
とSnとを同時にイオン注入しても良い。Pをn型不純
物としてSnをイオン注入する場合にはP:Sn=8:
3程度で格子歪が補償される。Ge及びSnはSi中に
5×1019cm-3〜1×1020cm-3以上、好ましくは
5×1020cm-3の不純物密度で含まれていれば良い。
本発明の効果がより発揮できるのはSi中にGeが1〜
30%、より好ましくは5〜15%含まれている場合で
ある。又、MOSFETで説明したが、ゲート絶縁膜を
窒化膜(Si34 )等を用いたMIS・FETでも同
様であることはもちろんである。
【0050】なお、上記の本発明の第1の実施の形態に
おいて、最終的にはn+ ドレイン領域226、n+ ソー
ス領域216にはAsとPとの2種類の不純物が導入さ
れたことになるが、Asの代わりにPを用いて1種類の
n型不純物となってもかまわない。又、Asの代わりに
Sbを用いても良く、Pの代わりに同様にSiより共有
結合半径の小さなBやCを用いても良く、更にこれらの
複数の組み合わせでも良い。
【0051】図3(a)は本発明の第2の実施の形態に
係るSOI・MOSFETの断面構造を示す。図3
(a)においてp型(100)シリコン基板201の上
部に埋め込み酸化膜202を介してp型SOI膜203
が形成されている。そしてSOI膜203はSOI膜2
03の表面から埋め込み酸化膜202に達するまで厚く
形成された熱酸化膜4により素子分離がなされている。
そしてこの素子分離されたSOI膜203の領域を活性
領域として、この活性領域の内部にAsの高不純物密度
領域であるn+ ソース領域216及びn+ ドレイン領域
226が、その底部を埋め込み酸化膜202に接するよ
うに形成されている。又、n+ ソース領域、n+ ドレイ
ン領域216,226の内部にはSiGe領域211,
221が形成され、このSiGe領域211,221の
表面にPの高不純物密度領域219,229が形成され
ている。又、n+ ソース領域216及びn+ ドレイン領
域226の間のチャンネル領域203の上部にはゲート
酸化膜204を介して、ポリシリコン等のゲート電極2
05が形成されている。ゲートポリシリコン電極205
の周辺には薄い酸化膜7と、スペーサとなる幅80nm
の側壁酸化膜71が形成されている。Pの高不純物密度
領域219,229はこの側壁酸化膜71の厚み分ゲー
トポリシリコン205から離れて形成されている。そし
て本発明の第1の実施の形態と同様に、層間絶縁膜8に
形成されたコンタクトホールを介して、ソース金属電極
218がn+ ソース領域216に、ドレイン金属電極2
28がn+ドレイン領域226に接続されている。
【0052】本発明の第2の実施の形態のSOI・MO
SFETでは、n+ ソース領域及びn+ ドレイン領域に
GeとAsといういずれもSiよりも共有結合半径の大
きな不純物のイオンのみをイオン注入した図50(a)
に示すようなSOI・MOSFETに比べて、ドレイン
破壊電圧の改善効果は同程度であるが、リーク電流は本
発明の第1の実施の形態と同様に顕著な改善が得られ
た。更にゲート長0.5μmにおける実効チャンネル長
は0.38μmであり、本発明の第1の実施の形態に比
べて短チャンネル効果の抑制に改善が見られた。
【0053】なお、本発明の第2の実施の形態では、上
記のように幅80nmのスペーサ71を形成している
が、これは後述するようにPをイオン注入してPの高不
純物密度領域219,229をSiGe領域211,2
21中に、所定のオフセットを有して形成するためのも
のである。この場合、n+ ソース領域、n+ ドレイン領
域216,226に対するAs等のイオン注入の条件等
他の条件を変えずに、Pの代わりにPよりも更に共有結
合半径の小さいBを加速電圧Vac=20kV、ドーズ量
Φ=3×1015cm-2で注入してBの高不純物密度領域
を形成しても良い。このとき、先に打ち込んだn+ ソー
ス、ドレイン領域216,226のAsイオンは、Bに
よって一部補償されることとなるが、n型MOSFET
としての動作に本質的な問題は生じない。BはPよりも
更に共有結合半径が小さく、したがってPよりも低ドー
ズで格子歪が補償できる。Bの高不純物密度領域を用い
てもリーク電流の抑制効果は、前記本発明の第2の実施
の形態の場合と同様であった。なお、Bの高不純物密度
領域の存在によるn+ ソース領域、n+ ドレイン領域2
16,226に対するコンタクト抵抗が問題となるとき
は、図3(b)に示すように複数のBの高不純物密度領
域219a,219b,219cに分割し、ソース金属
電極218でn+ SiGe領域211とBの高不純物密
度領域219a,219b,219cを短絡するように
すれば良い。図3(b)はソース側のみを示している
が、ドレイン側についても同様である。又、MOSFE
T以外でも、窒化膜(Si3 4 膜)、あるいはアルミ
ナ膜(Al2 3 )等もゲート酸化膜として用いたMI
SFETでも同様である。
【0054】次に、図4(a)及び4(b)を用いて本
発明の第2の実施の形態のSOI・MOSFETの製造
方法を説明する。
【0055】(a)まず図2(a),2(b)と同様に
SIMOX法を用いて、p(100)基板201上に埋
め込み酸化膜202とSOI膜203を形成する。SO
I膜は本発明の第1の実施の形態と同様に、その表面の
熱酸化及びこの酸化膜のウェットエッチングにより10
0nmに、厚さを調整する。
【0056】(b)その後、活性層以外の部分に図4
(a)に示すように素子分離用酸化膜4を形成する。こ
の酸化膜4はLOCOS法によれば良い。その後、LO
COSのときに選択酸化のマスクとして用いた窒化膜を
除去し、更に10nmの厚さのゲート酸化膜を形成し、
更にその上にCVD法により厚さ300nmのポリシリ
コン膜を形成する。次にフォトリソグラフィー及びRI
Eによりゲート長0.5μmのゲート電極パターン20
5を形成し、更に図4(a)に示すように厚さ10nm
の後酸化膜7を形成する。
【0057】(c)次に図4(a)のSOI膜203中
に示した位置231をピークとして、Geを加速電圧V
ac=50kV、ドーズ量Φ=1×1016cm-2で打ち込
み、次に、Asを加速電圧Vac=20kV、ドーズ量Φ
=5×1015cm-2で打ち込む。
【0058】(d)その後、CVD法を用いて酸化膜を
100nm堆積し、RIE法等により、ゲート電極20
5の側壁に、幅80nmのCVD酸化膜のスペーサ71
を形成し、このスペーサ71をマスクとして用い図4
(b)に示すようにSOI膜203中の位置232をピ
ークとしてPを加速電圧Vac=15kV、ドーズ量Φ=
3×1015cm-2で注入し、次に850℃、30分のア
ニールを行う。
【0059】(e)この後、基板表面にCVD法により
層間絶縁膜8を堆積し、この層間絶縁膜8中にコンタク
トホールを形成する。このコンタクトホールに、ソース
金属電極218及びドレイン金属電極228を形成し
て、本発明の第2の実施の形態のSOI・MOSFET
が完成する。
【0060】前述の本発明の第1の実施の形態について
も同様であるが、本発明の第2の実施の形態においてイ
オン注入したGeの代わりに、スズ(Sn)を加速電圧
ac=110kV、ドーズ量Φ=2×1016cm-2で打
ち込み、熱処理を850℃、30分行うことによりバン
ドギャップの狭い領域211,221等を形成しても良
い。Snによりバンドギャップの狭い領域をn+ ソース
/ドレイン領域中に形成した場合でもドレイン破壊電圧
の改善効果は明らかで、図50(a)に示すような、n
+ ソース領域206にGeとAsを注入したSOI・M
OSFETに比べてドレイン耐圧は1.5V改善した。
更に、図51(b)に示す確率的なリーク電流の発生は
見られなかった。
【0061】この様な効果が得られた理由は、以下のよ
うに考えられる。即ち、Ge又はSnを含む、5×10
20cm-3程度の高不純物密度でバンドギャップの狭い領
域をソースの表面部に設定せずに、チャンネル空乏層よ
りも深い位置に設定し、しかもSiより共有結合半径の
小さいPをn型不純物として含ませることで、チャンネ
ル領域底部に蓄積した正孔を効率的に吸い出すことがで
き、リーク電流が減少し、同時にドレイン破壊電圧の改
善効果も保持されるものと考えられる。
【0062】なお以上の本発明の第1及び第2の実施の
形態において、所望の効果を得られるのは、GeとP、
GeとAsとP、GeとAsとSb、更には、Geと
B、GeとB及びPの組み合わせがある。更にGeのイ
オン注入領域はB,P,As等のイオン注入領域中に形
成され、Bのイオン注入濃度は、Asのイオン注入濃度
よりも低いことが望ましい。又、Geの代わりにSnを
イオン注入しても良く、例えばSnとP、あるいはSn
とPとAs等を同時にイオン注入すれば良い。又、Ge
とSnとを同時にイオン注入しても良い。Ge又はSn
はシリコン中に5×1019cm-3、望ましくは1×10
20cm-3以上含まれていれば良い。より好ましくはG
e,SnはSi中に5〜15%含まれていることが良
い。例えばSnを5×1019cm-3含ませた場合、Pを
1.6×1020cm-3含ませれば、格子歪は緩和し、結
晶欠陥は発生しない。なお、Ge又はSnとAs+Sb
との組み合わせは、いずれもSiより共有結合半径が大
きいが、いずれかがSiの格子間位置に入り、いずれか
がSi置換位置に入るという複雑な関係により格子歪補
償が可能となる。なお、図3(a)ではPの高不純物密
度領域219がSiGe領域211に含まれるような場
合を示しているが、Pの高不純物密度領域219はSi
Ge領域を超えて、よりゲート直下に近い側の位置に形
成されるようにしても良い。この構造はスペーサ71を
用いないでPをイオン注入すれば良い。
【0063】図5(d)は本発明の第3の実施の形態に
係るSOI・MOSFETの断面構造を示す。図5
(d)においてp型(100)シリコン基板201の上
部に埋め込み酸化膜202を介してp型SOI膜203
が形成されている。そしてSOI膜203は、図示を省
略しているがBOX法、LOCOS法等により形成され
た素子分離領域に周辺を囲まれた活性領域を形成し、こ
の活性領域の内部にn+ ソース領域216及びn+ ドレ
イン領域226が、その底部をほぼ埋め込み酸化膜20
2に接するように深く形成されている。そして、n+
ース領域216と埋め込み酸化膜との界面、及びn+
レイン領域226と埋め込み酸化膜との界面にはSiG
e層47が形成されている。活性層の表面に形成された
層間絶縁膜8の一部に形成されたコンタクトホールを介
してソース金属電極218及びドレイン金属電極228
が形成されている。又、n+ ソース領域216及びn+
ドレイン領域226の間のチャンネル領域203の上部
にはゲート酸化膜204を介して、ポリシリコン等のゲ
ート電極205が形成されている。
【0064】本発明の第3の実施の形態では、図5
(d)に示すように、ソース/ドレイン領域216,2
26よりも深くGeの注入領域(SiGe層)47を設
けているので、リーク電流の発生の原因となる図53に
示すようなpn接合近傍の結晶欠陥Dは生じず、ソース
/ドレイン領域216,226にGeを注入した従来技
術のSOI・MOSFETに発生するようなリーク電流
も見られなかった。主動作状態におけるチャンネル領域
に形成される空乏層214の位置よりも下の位置にSi
Ge層47が形成されていることが好ましい。又、ドレ
イン破壊電圧に関しては、この様にSiGe層47を深
く形成した場合においても従来のヘテロ接合SOI・M
OSFETに比して特に変化はなく、ドレイン破壊電圧
の改善効果を維持できた。即ち、Geを注入せずにソー
ス拡散層を形成したSOI・MOSFETと比べると、
オフ領域のドレイン破壊電圧は1V向上している。な
お、MOSFET以外でも窒化膜等をゲート絶縁膜とし
て用いたMISFETでも同様である。
【0065】次に、図5(a)〜図5(d)を用いて本
発明の第3の実施の形態のSOI・MOSFETの製造
方法を説明する。
【0066】(a)まず図2(a),2(b)と同様に
SIMOX法を用いて、図5(a)に示すようにp(1
00)基板201上に埋め込み酸化膜202とSOI膜
203を形成する。SOI膜は本発明の第1の実施の形
態と同様、熱酸化及びこの熱酸化膜のウェットエッチン
グにより100nmに厚みを調整する。その後例えばB
2 + を加速電圧Vac=30kV,ドーズ量Φ=1013
cm-2でイオン注入する等により、所望の不純物密度の
SOI膜203を得る。
【0067】(b)次に、LOCOS法やBOX法等に
より、素子分離用の酸化膜を形成し、隣接する素子間を
電気的に分離する。その後、ゲート酸化膜204を10
nmの厚さで形成し、その表面に、リンドープのポリシ
リコン205を0.3μmの厚さでLPCVD法等によ
り形成する。そして、リソグラフィー及びRIE工程に
よるパターニング技術により図5(b)に示したような
ゲート酸化膜204の上にゲートポリシリコン電極20
5が形成された構造を形成する。続いて、図5(b)に
示すように、Six Ge1-x 層47用に、Geを加速電
圧Vac=100kV,ドーズ量Φ=1×1016cm-2
イオン注入し、更にAsを加速電圧Vac=30kV,ド
ーズ量Φ=3×1015cm-2でイオン注入し、850
℃、30分のアニールを施してソース/ドレイン領域2
16,226及びSix Ge1-x 層47を形成する。
【0068】(c)この後、CVD法等により、例えば
0.5μmの厚さで層間絶縁膜用の酸化膜8を全面に形
成する。次に、レジスト膜を堆積し、フォトリソグラフ
ィー法によりパターニングした後、RIE技術により酸
化膜8をエッチングしコンタクトホールの開口を行う。
更に酸化膜8のエッチングに引き続きSix Ge1-x
47が露出するまでn+ ソース領域216、n+ ドレイ
ン領域226のSiをSF6 等を用いたRIEによりエ
ッチングし、図5(c)に示すようなU溝を形成する。
【0069】なお、Geの代わりにSnをイオン注入し
てSix Ge1-x 層47の代わりにSix Sn1-x 層を
チャンネルの空乏層よりも深い位置に形成しても良く、
GeとSnとを同時にイオン注入しても良い。Ge又は
SnはSi中に5×1019cm-3以上、望ましくは1×
1020cm-3以上含まれていれば良いが、より好ましく
は5〜15%程度Si中に含まれていれば良い。又、S
x Ge1-x ,SixSn1-x の代わりにPbS,Pb
Se,ZnSb,InSb等のSiよりバンドギャップ
の狭い半導体層又はこれらとSiとの混晶を用いても良
い。
【0070】(d)そして、図5(d)に示すように、
Al,Al−Si,Al−Si−Cu等の金属を用いた
メタライゼーション工程によりソース金属電極218、
ドレイン金属電極228を形成し、本発明の第3の実施
の形態のSOIMOSFETが完成する。
【0071】図6(b)は本発明の第4の実施の形態に
係るSOI・MOSFETの断面構造を示す。SiGe
層47が主動作状態における、ゲート酸化膜204の直
下の空乏層214より深く形成されている構造の他の例
である。図6(b)においてp型(100)シリコン基
板201の上部に埋め込み酸化膜202を介してp型S
OI膜203が形成されている。そしてSOI膜203
は、図6(b)では図示を省略しているが、素子分離用
の酸化膜等により周辺を囲まれ、その内部を活性領域
(デバイス領域)としている。図6(b)はその活性領
域部分のみを示す図である。この活性領域の内部にn+
ソース領域216及びn+ ドレイン領域226が、その
底部がほぼ埋め込み酸化膜202に達するように形成さ
れている。そして、n+ ソース領域216、n+ ドレイ
ン領域226と埋め込み酸化膜202との界面にはSi
Ge層(以下本発明の第4の実施の形態においては第1
のSiGe層という)47が形成されている点は本発明
の第3の実施の形態と同様であるが、第4の実施の形態
は更に第2のSiGe層51がソース金属電極218の
コンタクトホール開口部直下、及びドレイン金属電極2
28のコンタクトホール開口部直下からそれぞれ第1の
SiGe層47に達するまで形成されている。第2のS
iGe層51のGeの組成は、第1のSiGe層47の
Geの組成と等しいか、第2のSiGe層51のGeの
組成が高い方が望ましい。第2のSiGe層のGeの組
成を高くすることにより、より禁制帯幅が狭くなり、チ
ャンネル中に蓄積された正孔の吸い出し効率が高くなる
からである。そして活性領域の上部には層間絶縁膜8が
形成され、2つの第2のSiGe層51に対し、それぞ
れ層間絶縁膜8に形成されたコンタクトホールを介して
ソース金属電極218及びドレイン金属電極228が形
成されている。又、n+ ソース領域216及びn+ドレ
イン領域226の間のチャンネル領域203の上部には
ゲート酸化膜204を介して、ポリシリコン等のゲート
電極205が形成されている。
【0072】図6(b)に示す本発明の第4の実施の形
態に係るSOI・MOSFETは、本発明の第3の実施
の形態と同様にドレイン破壊電圧が改善されると共に、
リーク電流は顕著な改善が得られた。
【0073】次に本発明の第4の実施の形態の製造方法
を前述した本発明の第3の実施の形態の製造方法で用い
た図5(a),5(b)を参照しつつ図6(a)及び6
(b)を用いて説明する。
【0074】(a)まず、図5(a),5(b)に示す
ようなSIMOX法を用いた埋め込み酸化膜202の形
成工程やその後のSOI膜203からなる活性領域表面
へのゲート酸化膜204、ポリシリコンゲート電極20
5、Six Ge1-x 層47、n+ ソース領域216、及
びn+ ドレイン領域226等の形成工程は、本発明の第
3の実施の形態とほぼ同様であるので、これらの工程の
詳細な説明は省略する。
【0075】(b)この様に、ポリシリコンゲート電極
205、Six Ge1-x 層47、n + ソース領域21
6、及びn+ ドレイン226を形成した後、CVD法等
により層間絶縁膜用の酸化膜8を堆積する。この後、フ
ォトリソグラフィー法及びRIE技術によりコンタクト
ホールの開口を行い、n+ ソース/ドレイン領域21
6,226の表面のSiが露出するまで酸化膜8をエッ
チングする。そして、このコンタクトホール開口部にG
eを加速電圧Vac=30kV、ドーズ量Φ=1016cm
-2で図6(a)に示すようにイオン注入する。
【0076】(c)次に、このSOI基板を熱処理する
ことにより、Six Ge1-x 層47に接するように図6
(b)に示すような、第2のSix Ge1-x 層51を形
成する。この後、図6(b)に示すように、Al等から
なる金属を用いてソース金属電極218、ドレイン金属
電極228を形成し、本実施の形態のSOI・MOSF
ETが完成する。
【0077】上述の製造方法では、コンタクトホールの
開口のためのエッチングは単結晶シリコン膜であるSO
I膜203に形成されるn+ ソース/ドレイン領域21
6,226の表面まで行えば良く、本発明の第3の実施
の形態のSOI・MOSFETを形成する方法に比べて
プロセスが簡単でプロセスの制御性に優れている。な
お、本発明の第3の実施の形態と同様Six Ge1-x
47の代わりにSix Sn1-x 又はSiとGeとSnと
の混晶を用いても良い。又、GeやSnはSi中に5×
1019cm-3以上、好ましくは5×1020cm-3以上含
まれていることが必要で、最も好ましくはSi中に5〜
15%含まれていることが良い。なお、PbS,SnT
e,InSb等のSiよりバンドギャップの狭い物質
(狭バンドギャップ物質)をSix Ge1-x 層47,5
1の代わりに用いても良い。この場合第2のSix Ge
1-x 層51の代わりに用いる狭バンドギャップ物質の禁
制帯幅を第1のSix Ge1-x 層47の代わりに用いる
狭バンドギャップ物質の禁制帯幅より、更に狭くする
か、ほぼ等しくすることが好ましい。ソース金属電極2
18に近づくにしたがってい、禁制帯幅が次第に狭くな
ることにより、正孔の吸い出し効果はより効率的とな
る。
【0078】図7は本発明の第5の実施の形態に係るS
OI・MOSFETの断面構造を示す。図7においてp
型(100)シリコン基板201の上部に埋め込み酸化
膜202を介してp型SOI膜203が形成されてい
る。そしてSOI膜203は、図7では図示を省略して
いるが、素子分離用の酸化膜等により周辺を囲まれ、そ
の内部を活性領域(デバイス領域)としている。図7は
その活性領域部分のみを示す図である。この活性領域の
内部にn+ ソース領域216及びn+ ドレイン領域22
6が、その底部が、ほぼ埋め込み酸化膜202に達する
程度に深く形成されている。第3及び第4の実施の形態
と同様にn+ ソース領域216、n+ ドレイン領域22
6の底部にはSiGe層48が形成され、n+ ソース領
域216、n+ ドレイン領域226の内部のSiGe層
48の上部にはTiSi2 ,WSi 2 ,MoSi2 ,C
oSi2 ,PtSi2 等のシリサイド層74が形成され
ている。又、このシリサイド層74に対し活性領域の上
部に堆積された層間絶縁膜8の所定の一部に形成された
コンタクトホールを介してソース金属電極218及びド
レイン金属電極228が形成されている。又、n+ ソー
ス領域216及びn+ドレイン領域226の間のチャン
ネル領域203の上部にはゲート酸化膜204を介し
て、ポリシリコン等のゲート電極205が形成されてい
る。ポリシリコンゲート電極205の両側には側壁窒化
膜73が形成されている。
【0079】なお、図7においてシリサイド層74はS
OI膜203の表面の凹部に形成されているが、シリサ
イド層74の表面は、SOI膜203とほぼ同一平面で
フラットな形状に形成されていても良い。いずれにして
も、Ti,W,Mo,Co等の高融点金属とSiとの反
応でシリサイド層74がSOI膜203の表面からSO
I膜203の深部に喰い込んで形成され、SiGe層4
8と接していれば良い。
【0080】本発明の第5の実施の形態のSOI・MO
SFETは、本発明の第3及び第4の実施の形態と同様
にドレイン破壊電圧改善効果に優れ、しかも、リーク電
流には顕著な改善が得られた。更に、シリサイド膜74
を有することから、オーミックコンタクト抵抗が低減さ
れソース/ドレインの寄生抵抗が小さく、トランス・コ
ンダクタンスgが大きく、電流駆動能力の良好な素子
特性が得られた。
【0081】以下に、本発明の第5の実施の形態のSO
I・MOSFETの製造方法を図8(a)〜8(d)及
び図7を用いて説明する。以後の説明においてはシリサ
イド層74としてCoSi2 を用いる場合で説明する。
【0082】(a)まず、p型(100)のシリコン基
板201に対して、本発明の第1〜第4の実施の形態と
同様にSIMOX法を用いてSOI基板を作成する。即
ち酸素をイオン注入し、その後熱処理することにより、
埋め込みシリコン酸化膜202を形成する。このとき、
表面にはSOI膜203が形成される。次に、SOI膜
203を熱酸化し、そのSOI膜203の表面の熱酸化
膜をNH4 F溶液を用いたウェットエッチングを行う等
により、SOI膜203を例えば100nmまで薄くす
る。更に前述した各実施の形態と同様に、ボロン等をイ
オン注入し所望のチャンネル領域203の不純物密度を
得る。
【0083】(b)その後、ゲート酸化膜204を10
nmの厚さでチャンネル領域203の上に形成し、その
表面に、リンドープのポリシリコン205を0.3μm
の厚さでLPCVD法等により形成し、更にこのポリシ
リコンの表面に熱酸化膜7等を形成する。この熱酸化膜
7の表面にフォトレジストを塗布し、リソグラフィー及
びRIE工程により、図8(a)に示すようなポリシリ
コンゲート電極205、その表面の酸化膜7、ポリシリ
コンゲート電極205の下のゲート酸化膜204のパタ
ーンを形成する。
【0084】(c)次に、Six Ge1-x 層47用に、
Geを加速電圧Vac=100kV、ドーズ量Φ=1×1
16cm-2でイオン注入し、更にAsを加速電圧Vac
30kV、ドーズ量Φ=3×1015cm-2でイオン注入
して、850℃、30分のアニールを施して、図8
(a)に示すように、ソース/ドレイン領域216,2
26及びSix Ge1-x 層47を形成する。つまり、こ
のアニールによりGeを7%含有するSiGe層(Si
0.93Ge0.07層)47が形成され、n+ ソース/ドレイ
ン領域216,226の不純物密度は1×1020cm-2
程度となる。n+ ソース/ドレイン領域216,226
とp型SOI膜203との接合界面は、SiGe層47
よりも20nm程度SOI膜203の形成するチャンネ
ル領域側へ位置することとなる。
【0085】(d)次に、窒化膜を表面に例えば20n
m〜0.4μm堆積し、RIE法等により、前記ゲート
電極205等の側壁に側壁窒化膜73を残置させ、更に
この側壁窒化膜73と酸化膜7をマスクにしてSiをエ
ッチングし図8(c)に示すように、ソース/ドレイン
領域216,226を例えば30nmエッチングする。
なお、このソース/ドレイン領域216,226のエッ
チングの工程は省略して、ソース/ドレイン領域21
6,226の表面はSOI膜203とほぼ同一平面とな
るようにフラットな平面のままにしておいても良い。次
に図8(c)に示すように、全面にTi膜112をCV
D法、真空蒸着法、スパッタリング法等を用いて厚さ3
0nmに堆積する。更にTi膜112の上に、(図示を
省略しているが)熱処理時の酸化防止用として厚さ70
nmのTiN膜をCVD法、真空蒸着法、スパッタリン
グ法等を用いて堆積する。なお、このTiN膜の堆積は
省略しても良い。
【0086】(e)次に、このTi膜112を750
℃、N2 中30秒の熱処理を行う。この際TiSi2
が形成される。又、この熱処理ではゲートポリシリコン
電極205の上の酸化膜7上及び側壁SiN膜73上に
はTiSi2 は形成されずに未反応のTiとして残っ
た。次に過酸化水素水を含む溶液中で処理することによ
り、この未反応のTi及びTiNを除去する。この後、
更に850℃、30秒の熱処理を行うことにより、厚さ
60nmのTiSi2 膜が図8(d)に示すように形成
される。この熱処理によりSix Ge1-x 層47は若干
Geの組成が変化しSix Ge1-x 層48に変化する。
【0087】(f)次に全面にCVD法で酸化膜8を堆
積し、この酸化膜8にコンタクト孔を開口し、図7に示
すようにAl,Al−Si,Al−Si−Cu等を用い
たメタライゼーション工程により、ソース金属電極21
8、ドレイン金属電極228を形成する。なお、このコ
ンタクトにW等を選択CVD法により充填し次に配線材
であるAl−Si(1%)−Cu(0.5%)を堆積
し、フォトリソグラフィーにより加工しソース金属電
極、ドレイン金属電極等の金属配線を形成しても良い。
【0088】以上の本発明の第5の実施の形態において
は金属材としてTiを用いた場合について説明したが、
この材料に限定されることはなくNi,Pt,W,Mo
等を用いても良い。又、これらNi等の高融点金属の場
合にもシリサイド化の熱処理時の酸化防止用として、こ
れらの高融点金属の上にTiNなどの膜を上記と同様に
堆積し、それから熱処理を行っても良い。この膜はその
後の過酸化水素水処理により未反応のNi,Pt,W等
の高融点金属とともに除去される。又、Si0. 9 Ge
0.1 層/高融点金属層間に自然酸化膜が存在し、高融点
金属のシリサイド化が阻害されるような場合、その界面
に更にTiのような還元能力のある層を設置することも
有効である。そして上記の750℃、30秒の熱処理及
び過酸化水素水処理後に850℃、30秒で再熱処理す
る2ステップの熱処理方法を用いても良く、1回の熱処
理でシリサイド化を行っても良い。又、本発明の第5の
実施の形態ではこの珪化物(シリサイド)をそのまま残
置してあるがHF液を使って除去してしまっても良い。
又、Si0.9 Ge0.1 層47の形成方法であるがこれは
上記の例に限定されることはなく、レジスト等をマスク
としてn+ ソース領域216の側にのみ形成しても良
い。又、上記の例ではn+ ソース/ドレイン領域21
6,226とp型SOI層との間のpn接合界面がGe
の存在する領域よりもMOSFETのチャンネル側に位
置していたが、この接合部分がGeの存在する領域内に
あっても良い。又、上記の例ではゲート電極上にSiG
e層、珪化物層を形成しなかったが、形成しても本発明
の効果上影響はない。又、Six Ge 1-x 層の代わりに
Six Sn1-x 層を用いても良い。
【0089】図9(c)は本発明の第6の実施の形態に
係るLDD(Lightly Doped Drain)SOI・MOSFE
Tの断面構造を示す。図9(c)においてp型(10
0)シリコン基板201の上部に埋め込み酸化膜202
を介してp型SOI膜203が形成されている。そして
SOI膜203は、図9(c)では図示を省略している
が、素子分離用の酸化膜等により周辺を囲まれ、その内
部を活性領域(デバイス領域)としている。図9(c)
はその活性領域部分のみを示す図である。この活性領域
に、浅く、比較的低不純物密度のn- ソース領域85、
- ドレイン領域95がMOSFETのチャンネル領域
となるSOI膜203に面して形成され、更に不純物密
度2×1018〜1×1021cm-3のn+ ソース領域21
6及びn+ドレイン領域226が、その底部を埋め込み
酸化膜202に接するように深く形成されている。ただ
しここでn- ソース領域85、n- ドレイン領域95と
呼んでいるのは、n+ ソース/ドレイン領域216,2
26に比して低不純物密度という意味で、具体的には5
×1016〜5×1018cm-3程度の領域である。n+
ース領域216及びn+ ドレイン領域226の底部には
SiGe層47が形成されている。又、n- ソース領域
85及びn- ドレイン領域95の間のチャンネル領域2
03の上部にはゲート酸化膜204を介して、ポリシリ
コン等のゲート電極205が形成されている。ポリシリ
コン等のゲート電極205の両側には側壁窒化膜73が
形成され、これらゲート電極205を含んでSOI膜2
03の上部には層間絶縁膜8が形成されている。層間絶
縁膜中に形成されたコンタクトホール及びn+ ソース/
ドレイン領域216,226中に形成されたU溝を介し
てSiGe層47に達するソース金属電極218、ドレ
イン金属電極228が形成されている。
【0090】図9(c)に示したような本発明の第6の
実施の形態のSOI・MOSFETはLDD構造とする
ことで、n+ ソース/ドレイン領域216,226の深
さ方向全面にGeがイオン注入された従来技術と比較す
ると、リーク電流の確率的な発生は全く見られなかっ
た。更に、ドレイン破壊電圧に関しては、Geをイオン
注入せずにn+ ソース領域216を形成した素子に比べ
て、オフ領域のドレイン破壊電圧は1.5V向上してい
る。
【0091】次に、本発明の第6の実施の形態のSOI
・MOSFETの製造方法を図9(a)〜9(c)を用
いて説明する。
【0092】(a)まず、p型(100)のシリコン基
板201に前述の各実施の形態と同様の条件により酸素
イオンをイオン注入し、その後熱処理する、いわゆるS
IMOX法により、埋め込みシリコン酸化膜202及び
その上のSOI膜203を形成する。次にSOI膜20
3の表面を熱酸化し、この熱酸化膜をNH4 F溶液を用
いたウェットエッチングにより、エッチング除去するこ
とによりSOI膜203の厚さを100nmまで薄く
し、前述の各実施の形態と同様の条件の下、ボロンをイ
オン注入し、チャンネル領域として必要な不純物密度を
得る。その後、ゲート酸化膜用の熱酸化膜204を10
nmの厚さで形成し、その表面に、リンドープのポリシ
リコン膜205を0.3μmの厚さでLPCVD法等に
より形成する。このポリシリコンの表面にレジストパタ
ーンを形成し、RIE法等の異方性エッチングにより、
図9(a)に示すようなゲート電極205、ゲート酸化
膜204を形成する。この後、Pを加速電圧Vac=10
kV、ドーズ量Φ=5×10 12〜1014cm-2でイオン
注入し、図9(a)に示すような、n- LDD領域8
5,95を形成する。
【0093】(b)次に、基板表面に窒化膜73を堆積
し、RIE法等によるエッチングを行い、側壁窒化膜7
3を形成する。そして、この側壁窒化膜73、及び、ゲ
ート電極205をマスクとして、Six Ge1-x 層47
用に、Geを加速電圧Vac=30kV、ドーズ量Φ=1
×1016cm-2でイオン注入し、更にAsを加速電圧V
ac=30kV、ドーズ量Φ=3×1015cm-2でイオン
注入し、850℃、30分のアニールを施して、図9
(b)に示すように、深いn+ ソース/ドレイン領域2
16,226を形成する。
【0094】(c)次に、前述の各実施の形態と同じ方
法で酸化膜8を全面に堆積した後、Six Ge1-x 層4
7の表面が露出するまでRIE法等により酸化膜8及び
+ソース/ドレイン領域216,226をエッチング
し、コンタクト用の開口及びU溝を形成する。この開口
及びU溝にAl等のソース金属電極218、ドレイン金
属電極228等の金属配線を形成して、図9(c)に示
すような本発明の第6の実施の形態のSOI・MOSF
ETが完成する。
【0095】本発明の第6の実施の形態では、Six
1-x 層47とオーミックコンタクトをするソース金属
電極218、ドレイン金属電極228を接続したが、第
4の実施の形態で説明したように、n+ ソース/ドレイ
ン領域216,226に接するまで酸化膜8をエッチン
グしてコンタクトの開口部を形成した後、Geをイオン
注入して第1のSix Ge1-x 層47に接するように第
2のSix Ge1-x 層51を形成しても良い。又、第5
の実施の形態で説明したシリサイド層を介してSiGe
層48とソース/ドレイン金属電極218,228等の
金属配線を接続して界面のGeの組成を高くするように
しても良い。又、Six Sn1-x 層やPbS,PbT
e,InSb等のSiよりバンドギャップの狭い半導体
等をSixGe1-x 層47の代わりに用いても良い。
【0096】冒頭で述べたように、ヘテロ接合のミスフ
ィットに起因する結晶欠陥と、イオン注入のダメージに
よる結晶欠陥とがSiGe領域を有するSOI・MOS
FETでは発生する。我々のこれまでの実験から、これ
らの結晶欠陥はGeイオンを注入した際に注入された領
域と注入されない領域との境界に発生することがわかっ
ている。したがって、例えば、ゲート電極等のパターン
205形成直後にn-領域285,295形成のための
砒素のイオン注入を行い、この後、ゲート側壁73を形
成し、ゲート側壁73形成後に図10(a)に示すよう
に、n+ ソース,ドレイン領域216,226形成のた
めの砒素あるいはリンのイオン注入と同時にGeを注入
することにより、欠陥Dの先端を図10(b)に示すよ
うに、n - 領域285,295の内に取り込むことが可
能である。このことによって、ドレイン破壊耐圧を高め
る必要があり、かつ微小リーク電流を抑制しなければな
らないような場合においても、所望の特性を有するSO
I・MOSFETを実現することが可能である。図10
(b)に示す構造はLDD構造の一種とも考えることが
できるが、LDD構造に限らず、Geのイオン注入した
領域、あるいはSnのイオン注入した領域をn- 領域で
囲うことにより微小リークの発生を抑えることができ
る。
【0097】図11(a)は本発明の第7の実施の形態
に係るSOI・MOSFETの断面構造を示す。図11
(a)においてp型(100)シリコン基板201の上
部に埋め込み酸化膜202を介してp型SOI膜203
が形成されている。そしてSOI膜203は、LOCO
S法等により形成された、素子分離用の酸化膜4等によ
り周辺を囲まれ、その内部を活性領域(デバイス領域)
としている。図11(a)はその活性領域付近の構造を
示す。この活性領域に対してn+ ソース領域216及び
+ ドレイン領域226がその底部を埋め込み酸化膜2
02に接するように深く形成されている。図11(b)
はn+ ソース領域216の付近を詳細に示す拡大図であ
り、n+ ソース領域とチャンネル領域となるSOI層2
03との接合界面(金属学的接合面)を超えて、チャン
ネル領域側にSiGe領域237が形成されている。n
+ ドレイン領域側も同様に、n+ ドレイン領域とチャン
ネル領域203との接合界面を超えて、チャンネル領域
側にSiGe領域247が形成されている。ただし、ド
レイン側のSiGe領域247は省略しても良い。又、
+ ソース領域216及びn+ ドレイン領域226の間
のチャンネル領域203の上部にはゲート酸化膜204
を介して、ポリシリコン等のゲート電極205が形成さ
れている。ゲート電極205の両側には側壁窒化膜73
が形成され、ゲート電極を含んでSOI層203の上部
には層間絶縁膜8となるSiO2 膜、又はSiO2 膜と
PSG膜との複合膜等が形成されている。この層間絶縁
膜8にコンタクトホールが開口され、ソース金属電極2
18、ドレイン金属電極228が形成されている。
【0098】ここで図11(a)及び11(b)に示さ
れた本発明の第7の実施の形態においては、n+ ソース
領域216のpn接合界面215よりもSiGeのヘテ
ロ接合界面225がチャンネル側に存在し、かつそれは
pn接合の空乏層214内に存在しているが、図12に
示すように、SiGeのヘテロ接合界面225の一部の
みがpn接合界面よりもチャンネル側に存在する構造で
も図11(a),11(b)と同様な効果が得られる。
図12は、例えばSiGe領域237を形成する場合の
Geのイオン注入の加速電圧Vacを図11(a),11
(b)の場合より若干低く、例えば80kVに設定すれ
ば良い。
【0099】以上の場合、SiとSiGe領域237の
ヘテロ接合界面225はpn接合の金属学的(メタラジ
カル)な接合界面215を越えてチャンネル領域側の空
乏層214内に存在することになり、この様な場合に図
13(破線はSiGeの価電子帯端を示し、太線は本発
明によって得られる価電子帯端を示す)に示されたポテ
ンシャル障壁が実現され、正孔は能率良くソース電極側
に吸い出されることになり、高いドレイン破壊耐圧を実
現できることとなる。図11,図12のいずれの場合
も、チャンネル長0.5μmの場合に、ドレイン破壊電
圧は5Vを示し、前述した従来のヘテロ接合SOI・M
OSFETに比べて1Vの改善を示した。
【0100】SOI・MOSFETにおけるドレイン破
壊現象がチャンネル内に蓄積する正孔によって引き起こ
されるのは周知の事実である。しかし、図50(a)に
示した従来のヘテロ接合MOSFETのようにヘテロ接
合界面225をpn接合界面215の内側に置くことは
ドレイン破壊電圧を上げるという目的のためには必ずし
も最善ではない。図13には、従来のヘテロ接合MOS
FETと本発明のヘテロ接合MOSFETのエネルギー
バリアを比較して示すポテンシャルプロファイルであ
る。正孔から見たエネルギーバリアが最も低くできるの
は図13の太線で示した場合であることは明らかであ
る。即ち、本発明の第7の実施の形態のような構造にす
ることにより、チャンネル領域内で、正孔に対するポテ
ンシャルの最も低い所とSiGe領域の価電子帯が、バ
リアを生じないように単調に接続するようなエネルギー
バンドを形成することができ、その結果最もドレイン破
壊電圧が高くなるのである。そのためには、図11
(a),11(b),及び図12に示すようにSiGe
領域をpn接合を越えて、正孔のポテンシャルの最小値
(極値)までチャンネル側に延在させれば良いのであ
る。SiGe領域の代わりにSiSnやPbS、あるい
はSiとGeとSnの混晶、SiとPbS,PbTe等
の混晶を用いても良い。
【0101】本発明の第7の実施の形態のSOI・MO
SFETは第1の実施の形態とほぼ同様な製造工程で製
造することが可能である。即ち (a)p型(100)のSi基板201を用いていわゆ
るSIMOX法を用いてSOI構造を構成する。即ち、
酸素を加速電圧Vac=180kV、ドーズ量Φ=2×1
18cm-2でイオン注入した後、1300℃、6時間の
熱アニールすること等により、埋め込み酸化膜202を
厚さ400nmで形成し、表面にSOI膜203を形成
したSIMOX基板を用いる。
【0102】(b)次にSOI膜203の表面の熱酸化
とこの酸化膜のウェットエッチングによりSOI膜の膜
厚を厚さ100nmに薄くする。更に、所望のチャンネ
ル不純物密度になるようにB等のイオン注入を行った
後、通常の多結晶シリコンゲート電極205を用いた標
準的MOS工程により、素子を作製する。
【0103】(c)厚さ200〜300nmのポリシリ
コンゲート電極の加工後、窒化膜をCVDし、更にRI
E技術を用いて幅0.3μmの側壁窒化膜73を形成し
た後、ポリシリコンゲート電極205及び側壁窒化膜7
3をマスクとしてGeを加速電圧Vac=130kV、ド
ーズ量Φ=3×1016cm-2でイオン注入し、その後砒
素(As)を加速電圧Vac=20kVでドーズ量Φ=3
×1015cm-2で注入する。この後、850℃、60分
のアニールを施す。このとき形成されたSiGe領域2
37,247は、図11(a)に示されているように、
Geが側壁窒化膜の一部を突き抜けて射影飛程を少しず
つ変えながらイオン注入されその後若干拡散するため、
一部は砒素(As)のイオン注入により形成されるpn
接合面215を超えてチャンネル領域側にまで形成さ
れ、かつn+ ソース領域216内では、SOIの厚さ方
向に埋め込み酸化膜202に達するまで深く形成され
る。
【0104】なお、前述したようにGeの加速電圧Vac
=80〜100kVとしてイオン注入すれば、図12に
示すように、ヘテロ接合界面225の一部のみがpn接
合界面215を超えるような構造が実現できる。加速電
圧を80kV,90kV,100kVと変えながらイオ
ン注入しても良い。
【0105】(d)次にポリシリコンゲート電極205
を内包するようにSOI膜203の表面にSiO2 ,S
iO2 /PSGあるいはSiO2 /BPSG等の層間絶
縁膜8をCVD法等により形成し、フォトリソグラフィ
ーを用いてコンタクトホールを開口する。最後にAl,
Al−Si、あるいはAl−Cu−Si等をEB蒸着法
やスパッタリング法により堆積し、フォトリソグラフィ
ーを用いて、図11(a)に示すようなソース金属電極
218、ドレイン金属電極228を形成すれば、本発明
の第7の実施の形態のヘテロSOI・MOSFETが完
成する。
【0106】図14(a)は本発明の第8の実施の形態
に係るSOI・MOSFETの断面構造を示す。図14
(a)においてp型(100)シリコン基板201の上
部に埋め込み酸化膜202を介してp型SOI膜203
が形成されている。そしてSOI膜203は、LOCO
S法等により形成された、素子分離用の酸化膜4等によ
り周辺を囲まれ、その内部を活性領域(デバイス領域)
としている。図14(a)はその活性領域付近の構造を
示す。この活性領域に対してn+ ソース領域216及び
+ ドレイン領域226がその底部を埋め込み酸化膜2
02に接するように深く形成されている。図14(b)
はn+ ソース領域216の付近を詳細に説明する拡大図
であり、n+ ソース領域とチャンネル領域となるSOI
層203との接合界面(金属学的接合面)215を超え
て、チャンネル領域側にSiGe領域237が形成され
ている。n+ ドレイン領域側も同様に、n+ ドレイン領
域とチャンネル領域203との接合界面を超えて、チャ
ンネル領域側にSiGe領域247が形成されている。
ただし、ドレイン側のSiGe領域247は省略しても
良い。SiGe領域237,247の上部にはTiSi
2 ,WSi2 ,MoSi2 ,CoSi2 等のシリサイド
層74が形成されている。又、n+ ソース領域216及
びn+ ドレイン領域226の間のチャンネル領域203
の上部にはゲート酸化膜204を介して、ポリシリコン
等のゲート電極205が形成されている。ゲート電極2
05の両側には側壁窒化膜73が形成され、ゲート電極
を含んでSOI層203の上部には層間絶縁膜8となる
SiO2 膜、又はSiO2 膜とPSG膜との複合膜等が
形成されている。この層間絶縁膜8にコンタクトホール
が開口され、ソース金属電極218、及びドレイン金属
電極228がシリサイド層74の上部に形成されてい
る。図14(a)及び図14(b)においてシリサイド
層74とSiGe領域237,247とは互いに接して
いることが望ましく、SiGe領域237,247とシ
リサイド層74が離れて、この間にn+ シリコン領域2
16,226が存在する場合に比べて、両者が接してい
る場合は、ドレイン破壊電圧に関しては約0.3Vの差
がある。
【0107】ここで図14(a)及び14(b)に示さ
れた本発明の第8の実施の形態においては、n+ ソース
領域216のpn接合界面215よりもSiGeのヘテ
ロ接合界面225がチャンネル側に存在し、かつそれは
pn接合の空乏層214内に存在しているが、図15に
示すように、SiGeのヘテロ接合界面225の一部の
みがpn接合界面よりもチャンネル側に存在する構造で
も図14(a),14(b)と同様な効果が得られる。
図15は、例えばSiGe領域237を形成する場合の
Geのイオン注入の加速電圧Vacを図14(a),14
(b)の場合より若干低く、例えば80kVに設定すれ
ば良い。
【0108】以上の場合、SiとSiGe領域216の
ヘテロ接合界面225はpn接合のメタラジカルな接合
界面215を越えてチャンネル領域側の空乏層214内
に存在することになり、この様な場合に本発明の第7の
実施の形態で説明した図13に示されたポテンシャル障
壁が実現され、正孔は能率良くソース電極側に吸い出さ
れることになり、高いドレイン破壊耐圧を実現できる。
一方、SiGe層で吸収された正孔は、ソースコンタク
トに向かって流れるが、本発明者らが種々の構造で調べ
た結果、コンタクト電極付近で正孔に対するエネルギー
バリアが存在すると、やはりドレイン破壊電圧の改善効
果が著しく減少することを見いだした。即ち、図16の
破線で示すように、コンタクト電極付近にSi領域が残
っていると、正孔に対してエネルギーバリアを形成し、
正孔を速やかに排出することができない。この様な事態
は、SiGe領域237をSOI膜203の厚さ方向に
対して深く形成し、ソースコンタクト電極を浅く形成す
るような場合に、コンタクト電極がSiGe領域237
まで届かず、発生する。本発明者らはシミュレーション
解析及び実験を重ねることにより、図16の実線に示す
ポテンシャルプロファイルとなるように、SiGe領域
237をコンタクト部のシリサイド層と接触させて本発
明の第8の実施の形態の構造とすれば正孔は速やかにシ
リサイド層に吸収されることを見いだしたのである。図
14,図15におけるSiGe領域237,247のG
eのSiに対する含有量は1%以上、即ち濃度で5×1
20cm-2以上あることが望ましい。SiGe領域の代
わりにSiSn領域又はSiとGeとSnの混晶を用い
ても良い。
【0109】本発明の第8の実施の形態の構造は以下の
ような工程で製造できる。
【0110】(a)p型(100)のSi基板201を
用いていわゆるSIMOX法を用いてSOI構造を構成
する。即ち、酸素を加速電圧Vac=180kV、ドーズ
量Φ=2×1018cm-2でイオン注入した後、1300
℃、6時間の熱アニールで、埋め込み酸化膜202を厚
さ400nmで形成し、表面にSOI膜203を形成し
たSIMOX基板を用いる。
【0111】(b)次にSOI膜203の表面の熱酸化
とこの酸化膜のウェットエッチングによりSOI膜の膜
厚を厚さ100nmに薄くし、所望のチャンネル不純物
になるようにBやBF2 等のイオン注入を行った後、通
常のポリシリコンゲート電極205を用いた標準的MO
S工程により、素子を作製する。
【0112】(c)厚さ200〜300nmのポリシリ
コンゲート電極205の加工後、その上に窒化膜をCV
DしRIE等を用いて幅0.3μmの側壁窒化膜73を
形成した後、ポリシリコンゲート電極205及び側壁窒
化膜73をマスクとしてGeを加速電圧Vac=130k
V、ドーズ量Φ=3×1016cm-2でイオン注入し、そ
の後砒素を加速電圧Vac=20kVでドーズ量Φ=3×
1015cm-2で注入する。この後、900℃、60分の
アニールを施す。このとき形成されたSiGe領域23
7,247は、図14(a)及び(b)に示されている
ように、Geが側壁窒化膜の一部突き抜けて射影飛程を
少しずつ変えながらイオン注入され、その後若干拡散す
るため、一部は砒素のイオン注入により形成されるpn
接合面215を超えてチャンネル領域側にまで形成さ
れ、かつn+ ソース領域216内では、SOIの厚さ方
向に埋め込み酸化膜202に達するまで深く形成され
る。なお、前述したようにGeの加速電圧をVac=80
〜100kVとしてイオン注入すれば、図15に示すよ
うに、ヘテロ接合界面225の一部のみがpn接合界面
215を超えるような構造が実現できる。
【0113】(d)次にSOI膜203の表面全面に、
TiとTiN膜を各々30nm,40nmの厚さでスパ
ッタ法により堆積し、800℃アニールによりSOI膜
203のシリコン表面をシリサイド化し、未反応のT
i,TiN膜を周知の選択エッチングにより除去し、T
iシリサイド(TiSi2 )層74をn+ ソース/ドレ
イン領域216,226の表面に残存させる。Ti,T
iN膜はEB蒸着やCVD法により堆積しても良い。
【0114】(e)次にポリシリコンゲート電極205
を内包するようにSOI膜203の表面にSiO2 ,S
iO2 /PSGあるいはSiO2 /BPSG等の層間絶
縁膜8をCVD法等により形成し、フォトリソグラフィ
ーを用いてコンタクトホールを開口する。最後にAl,
Al−Si、あるいはAl−Cu−Si等をEB蒸着法
やスパッタリング法により堆積し、フォトリソグラフィ
ーを用いて、図14(a)に示すようなソース金属電極
218、ドレイン金属電極228を形成すれば、本発明
の第8の実施の形態のヘテロSOI・MOSFETが完
成する。
【0115】図17(a)及び(b)は本発明の第9の
実施の形態に係るSOI・MOSFETのソース領域近
傍の断面構造を示す。図17(a)においてp型(10
0)シリコン基板201の上部に埋め込み酸化膜282
を介してp型SOI膜283が形成されている。そして
SOI膜283は、図17(a)では図示を省略してい
るが、素子分離用の酸化膜4等により周辺を囲まれ、そ
の内部を活性領域(デバイス領域)としている。図17
(a)はその活性領域の内のソース領域近傍を示す図で
ある。本発明の第9の実施の形態の構造は、ほぼ本発明
の第3〜第5の実施の形態の構造と類似の構造であり、
活性領域に対してn+ ソース領域216がその底部を埋
め込み酸化膜282に接するように深く形成されてい
る。図17(a)においてはn+ ソース領域216の底
部には埋め込み酸化膜282に接するようにSiGe領
域47が形成されている。
【0116】n+ ソース領域216とチャンネル領域と
なるSOI層283との接合界面(金属学的接合面)2
15を超えて、チャンネル領域側にSiGe領域47が
形成されている。図示を省略しているn+ ドレイン領域
側も同様に、n+ ドレイン領域とチャンネル領域283
との接合界面を超えて、チャンネル領域側にSiGe領
域47が形成されている。ただし、ドレイン側のSiG
e領域47は省略することも可能である。なお、図17
(b)においては、SiGe領域47の上部にはWSi
2 ,MoSi2 ,TiSi2 ,CoSi2 ,PtSi2
等の高融点金属のシリサイド領域74が形成されてい
る。又、n+ ソース領域216及び図示を省略したn+
ドレイン領域226との間のチャンネル領域283の上
部にはゲート酸化膜204を介して、ポリシリコン等の
ゲート電極205が形成されている。ゲート電極205
の両側には側壁窒化膜73が形成され、ゲート電極を含
んでSOI層283の上部には図示を省略しているが層
間絶縁膜となるSiO2 膜、又はSiO2 膜とPSG膜
等との複合膜が形成されている。この層間絶縁膜中のコ
ンタクトホールを介してソース/ドレイン金属電極が形
成される。図17(b)にはソース金属電極218のみ
を示しているが、ドレイン側も同様である。図17
(a)は金属電極の図示を省略しているが、前述の各実
施の形態と同様な金属電極が形成されていることはもち
ろんである。
【0117】以上の場合、SiとSiGe領域のヘテロ
接合界面はpn接合のメタラジカルな接合界面215を
越えてチャンネル領域側の空乏層214内に存在するこ
とにより、この様な場合に図13に示されたポテンシャ
ル障壁が実現され、正孔は能率良くソース電極側に吸い
出されることになり、4.9Vという高いドレイン破壊
耐圧を実現できる。
【0118】前述の各実施の形態においてSIMOX法
によりSOI構造を形成する場合について説明したが、
SOI基板はSIMOX法以外にもシリコン直接接合法
(Silicon direct bonding;以下SDB法という)や、
エピタキシャル成長法によっても形成できる。本発明の
第9の実施の形態はSDB法による場合で説明するが、
SIMOX法によって形成しても良いことはもちろんで
ある。以下に本発明の第9の実施例に係るヘテロSOI
・MOSFETの製造工程を説明する。
【0119】(a)まず、(100)面等所定の面方位
のp型シリコン基板201の表面に熱酸化法あるいはC
VD法により厚さ1μmのSiO2 膜282を形成す
る。CVDはSiH4 とN2 Oとの反応を用いたCVD
でも良く、あるいはTEOS(Tetraethylorthosilicat
e;Si(OC254 ),HMDS(Hexamethydisil
oxane;Si2 O(CH36 ),OMCTS(Octameth
ylcyclotetrasiloxane;C(OSi(CH324
等の有機シリコンソースを用いても良い。
【0120】(b)次にこのSiO2 CVDをした基板
を1200℃、N2 雰囲気中で2時間保持し熱処理す
る。その後、裏面を吸引固定させながら機械的及び化学
的研磨(Chemical Mechanical Polishing;CMP)法等
で酸化膜を0.3μmの厚さに鏡面になるよう平坦化し
て、最終的には埋め込み酸化膜となるSDB用酸化膜2
82を形成する。
【0121】(c)次に、表面を鏡面に研磨したp型シ
リコン基板283を用意し、SDB酸化膜282を介し
て図17(a)に示すようにp型シリコン基板201
と、p型シリコン基板283の鏡面同士を互いに貼り合
わせ、熱処理することにより、SDB基板を形成する。
この際電圧を印加して、熱処理しても良い。次にp型シ
リコン基板283を研磨してシリコン基板283の厚み
が200nmとなるように、厚み調整を行う。
【0122】(d)次にSDB法により形成したp型シ
リコン基板283の表面を更に熱酸化し、この熱酸化膜
をウェットエッチングすることにより厚さ100nmの
SOI層283を得る。
【0123】(e)次に、LOCOS法やBOX法等に
より、素子分離用の酸化膜を形成し、隣接する素子間を
電気的に分離する。又、必要があればB又はBF2 等の
イオン注入により、SOI層283の表面を所望のチャ
ンネル不純物密度にドーピングする。その後、ゲート酸
化膜204を10nmの厚さで形成し、その表面に、リ
ンドープのポリシリコン205を0.3μmの厚さでL
PCVD法等により形成し、リソグラフィー及びRIE
工程により図17(a)に示したようなゲート酸化膜2
04の上にゲートポリシリコン電極205が形成された
パターンの構造を形成する。続いて図17(a)に示す
ように、Six Ge1-x 層47用に、Geを加速電圧V
ac=130kV、ドーズ量Φ=3×1016cm-2でイオ
ン注入する。
【0124】(f)次に全面に厚さ20nmの窒化膜を
CVDし、RIEにより指向性エッチングし、側壁窒化
膜73を図17(a)に示すように形成する。その後、
更にAsを加速電圧Vac=30kV、ドーズ量Φ=3×
1015cm-2でイオン注入し、850℃、30分のアニ
ールを施してソース領域216を形成すれば図17
(a)に示す構造が完成する。なお、図17(b)の構
造は、図17(a)の構造完成後更にCo,Ti,M
o,W,Ta等の高融点金属をCVD、スパッタリン
グ、あるいは真空蒸着して熱処理すればシリサイド領域
74が完成する。
【0125】(g)この後の工程は図示を省略している
が、標準的なMOSプロセスにおけるメタライゼーショ
ン工程と同様である。即ちCVD法等により、例えば
0.5μmの厚さで層間絶縁膜用の酸化膜を全面に形成
する。次に、レジスト膜を堆積し、フォトリソグラフィ
ー法によりパターニングした後、RIE技術により酸化
膜をエッチングしコンタクトホールの開口を行う。次
に、Al,Al−Si,Al−Si−Cu等の金属を用
いたメラタイゼーション工程によりソース金属電極、ド
レイン金属電極を形成し、本発明の第9の実施の形態の
ヘテロSOI・MOSFETが完成する。
【0126】なお、SDB法を用いる別の方法として
は、以下のようにすれば良い。即ち、まずp型シリコン
基板203の表面の一部(狭バンド・ソース領域形成予
定部分)をシリコンエッチし、溝部を形成し、この溝部
の内部にCVD法でSiGe層を形成し、平坦化し、S
iGe層47を表面に埋め込む。更にこの面を酸化し、
この表面を鏡面になるまで研磨する。次に、別のp型シ
リコン基板201を用意し、この表面に酸化膜282を
形成し同様に表面を鏡面になるまで研磨する。そして先
のp型シリコン基板203とp型シリコン基板201と
を互いの鏡面同士を対向させ貼り合わせても良い。この
手法によれば、SiGe層47の代わりにCVD法等に
よりPbS,PbSe,SnTe,ZnSb,InSb
等の狭バンドギャップ半導体層を形成することも容易に
でき、イオン注入によるダメージの問題もなくなり、リ
ーク電流の発生を抑制できる。
【0127】図18(a)及び(b)は本発明の第10
の実施の形態に係るSOI・MOSFETの断面構造を
示す。図18(a)及び18(b)においてp型(10
0)シリコン基板201の上部に埋め込み酸化膜202
を介してp型SOI膜203が形成されている。そして
SOI膜203は、図18(a)及び(b)では図示を
省略しているが、素子分離用の酸化膜等により周辺を囲
まれ、その内部を活性領域(デバイス領域)としてい
る。図18(a),(b)はその活性領域の近傍の断面
を示す図である。この活性領域に、n+ ソース領域21
6及びn+ ドレイン領域226が、その底部を埋め込み
酸化膜202に接するように深く形成されている。n+
ソース領域216及びn+ ドレイン領域226の底部に
はSiGe領域212が形成され、このSiGe領域と
しては、n+ ソース領域216とチャンネル領域となる
SOI層203との接合界面(金属学的接合面)215
を超えて、チャンネル領域側に延長してSiGe領域2
12が形成されている。n+ドレイン領域226側も同
様に、n+ ドレイン領域226とチャンネル領域203
との接合界面を超えて、チャンネル領域側にSiGe領
域212が延長形成され、n+ ソース領域216側及び
+ ドレイン領域226側から延びるSiGe領域21
2はチャンネル領域となるSOI膜203の表面で接続
し、一体となっている。この薄いSiGe領域212が
形成されたn+ ソース領域216及びn + ドレイン領域
226の間のチャンネル領域203の上部にはゲート酸
化膜204を介して、ポリシリコン等のゲート電極20
5が形成されている。ゲート電極205の両側には側壁
窒化膜73が形成されている。更に実際にはゲート電極
を含んでSOI層203の上部には図示を省略している
が層間絶縁膜となるSiO 2 膜、又はSiO2 膜とPS
G膜あるいはBPSG膜等の複合膜が形成されている。
この層間絶縁膜中のコンタクトホールを介してソース/
ドレイン金属電極が形成されていることは、前述の各実
施の形態と同様である。なお、図18(a)及び図18
(b)に示される通り、図18(a)はSiGe領域2
12の内部にpn結合界面215が含まれる場合であ
り、図18(b)はpn接合界面215の一部をSiG
e領域212が横断する場合であるが、両者はほぼ同様
の特性である。
【0128】更に図18(a),18(b)において
は、ソース金属電極コンタクト部にはシリサイド層は示
されていないが、SiGe層がシリサイド層に接して形
成され、シリサイド層を介してオーミックコンタクトを
取ることが重要であることはいうまでもない。したがっ
て、本発明の第10の実施の形態においても、シリサイ
ド層形成と組み合わせて、SiGe層を形成することが
可能である。本発明の第10の実施の形態においては、
pn接合境界を横断するようにSiGe層212を形成
しつつ、かつチャンネル領域にもSiGe層212を連
続して形成している。この結果、SiGe層212を走
行するキャリアは高い移動度を享受することができ、電
流駆動力は増大する。この改善効果は、ドレイン破壊電
圧が高く、かつ電流駆動力の高いという、高性能MOS
FETを提供するものである。この改善効果は、本発明
のドレイン破壊電圧改善対策があって、初めて得られた
ものであるのはいうまでもない。したがって本発明の第
10の実施の形態によって、従来技術では達せられなか
った高いドレイン破壊耐圧と共に高い変換コンダクタン
スgを容易に得ることが可能となり、SOI素子が持
っていた高性能を引き出すことが可能となった。
【0129】本発明の第10の実施の形態のヘテロSO
I・MOSFETは以下のような製造工程で製造でき
る。
【0130】(a)SIMOX法又はSDB法を用いて
前述の各実施の形態と同様にp型(100)基板201
に埋め込み酸化膜202を介して厚さ130nmのSO
I膜203を形成する。
【0131】(b)次に、LOCOS法やBOX法によ
り、素子分離用の酸化膜を形成し、隣接する素子間を電
気的に分離する。その後、ゲート酸化膜204を10n
mの厚さで形成し、その表面に、リンドープのポリシリ
コン205を130nmの厚さでLPCVD法等により
形成し、リソグラフィー及びRIE工程により図18に
示したようなゲート酸化膜204の上にゲートポリシリ
コン電極205が形成された構造を形成する。更に続け
て、150〜200nmの窒化膜を全面にCVD後、R
IE法等による指向性エッチングにより、側壁窒化膜7
3を図18(a),(b)に示すように形成する。
【0132】(c)次に、ポリシリコンゲート電極20
5及び側壁窒化膜73をマスクにしてSiGe領域形成
のためのGeイオン及びn+ ソース/ドレイン領域21
6,226形成のための砒素をイオン注入する。この
際、ポリシリコンゲート電極205の膜厚、Geイオン
の加速電圧Vac、及びSOI膜203の膜厚を適切に選
択しておくことにより、n+ ソース/ドレイン領域21
6,226近傍ではSiGe領域212が基板中の埋め
込み酸化膜202側に深く形成され、同時にチャンネル
領域ではSOI膜203の表面側のゲート酸化膜204
との界面側にSiGe領域が形成されるようにすること
が可能である。本発明の第10の実施の形態では、上述
のようにSOI膜厚130nm、ポリシリコンゲート電
極205の厚さを130nmに設定しているので、Ge
の加速電圧Vac=130kV、ドーズ量Φ=5×1016
cm-2に設定する。又、砒素をVac=20kVでドーズ
量Φ=2×1015cm-2注入する。その後850℃で3
0分のアニールを行うことによりn+ ソース/ドレイン
領域216,226が形成できる。なお、図18(b)
に示すようにpn接合界面の一部をSiGe領域212
が横断するようにするためには、Geのイオン注入の際
の加速電圧Vac=110kV、ドーズ量Φ=3×1016
cm-2とすれば良い。
【0133】(d)この後、CVD法等により、例えば
0.5μmの厚さで層間絶縁膜用の酸化膜を全面に形成
する。次に、レジスト膜を堆積し、フォトリソグラフィ
ー法によりパターニングした後、RIE技術により酸化
膜をエッチングしコンタクトホールの開口を行う。更に
酸化膜のエッチングに引き続きAl,Al−Si,Al
−Si−Cu等の金属を用いたメタライゼーション工程
によりソース金属電極218、ドレイン金属電極228
を形成し、本発明の第10の実施の形態のSOI・MO
SFETが完成する。
【0134】なお、SiGe領域212の形成はイオン
注入法以外にも、MBE法やCVD法を用いることもで
きる。更にGeの代わりにSn(錫)をシリコン中にイ
オン注入することによっても、本発明の目的を達成する
ことができることは前述の各実施についても、又、本発
明の第10の実施の形態においても同様である。この場
合、GeとSnの両方をイオン注入によりn+ ソース領
域216中及びその近傍に導入することも効果的であ
る。
【0135】なお、前記本発明の第10の実施の形態で
は、SiGe領域212はn+ ソース領域近傍で比較的
深い位置に形成しているが、浅く形成しても本発明の効
果は同様である。更にソースコンタクト部にシリサイド
層を用いても良いことは前述したが、このシリサイドを
形成する物質としてはTi,Mo,W,Ni,Co,T
a,Ptなどの高融点金属を用いれば良い。又、ゲート
電極205上に同時にセルフアラインでシリサイドを形
成するサリサイド(Self-aligned silicide ;SALICID
E)技術を用いても良い。
【0136】又、図18(a),図18(b)において
は、SiGe領域212は、ソース側pn接合界面21
5を越えてチャンネル全面にわたって存在しており、更
にドレイン側pn接合界面を越えて、n+ ドレイン領域
226まで連続して存在しているが、このことは製造工
程上の問題であり、所期の特性改善にはなんら影響する
ことはなく、又、n+ ドレイン領域226側のSiGe
領域の形成を、イオン注入時にフォトレジストでマスク
することにより防いでも良い。
【0137】図19(d)は本発明の第11の実施の形
態に係るSOI・MOSFETの断面構造を示す。図1
9(d)においてp型(100)シリコン基板201の
上部に埋め込み酸化膜202を介してp型SOI膜20
3が形成されている。そしてSOI膜203は、LOC
OS法等により形成された、素子分離用の酸化膜4等に
より周辺を囲まれ、その内部を活性領域(デバイス領
域)としている。図19(d)はその活性領域の近傍の
断面を示す図である。この活性領域に、n+ ソース領域
216及びn+ ドレイン領域226が、その底部を埋め
込み酸化膜202に接するように深く形成されている。
+ ソース領域216及びn+ ドレイン領域226の内
部には、比較的浅いSiGe領域257が形成され、こ
のSiGe領域257に対し、層間絶縁膜8に形成され
たコンタクトホールを介してソース金属電極218及び
ドレイン金属電極228が形成されている。又、n+
ース領域216及びn+ ドレイン領域226の間のチャ
ンネル領域203の上部にはゲート酸化膜204を介し
て、ポリシリコン等のゲート電極205が形成されてい
る。図19(d)に示した本発明の第11の実施の形態
のMOSFETの構造は図1に示した本発明の第1の実
施の形態の構造と似ているが、図1ではn+ ソース/ド
レイン領域216,226の不純物としてSiよりも共
有結合半径の小さなP等を用い、Siよりも共有結合半
径の大きなGeやSnによるSiGe層217,227
あるいはSiSn層の歪を補償しているのに対し、図1
9(d)においてはSiGe層257中に含まれるn型
不純物は特に共有結合半径の大きさには考慮を払う必要
がない点が異なる。即ち本発明の第1の実施の形態にお
いては共有結合半径の大きさや不純物の結晶格子中に入
るサイトを考慮して、Siよりも格子定数の大きなSi
Ge層217,227がSi中に形成されることによる
結晶格子の歪を緩和しているのに対し、本発明の第11
の実施の形態では格子不整合による歪により結晶欠陥D
が発生しても、その結晶欠陥Dを図19(d)に示すよ
うにn+ ソース/ドレイン領域216,226の内部に
閉じ込め、チャンネルの空乏層中には影響しないように
しているものである。
【0138】既に図53を用いて従来技術の説明で述べ
たように、ヘテロSOI・MOSFETの結晶欠陥D
は、n+ ソース/ドレイン領域のpnの接合界面215
を横切るように発生し、この結晶欠陥は、(100)基
板の場合には{111}面にそって発生する傾向を有し
ていた。本発明者らは詳細にこの結晶欠陥を調査し、こ
れら{111}面に沿って発生する結晶欠陥は面欠陥で
ある積層欠陥、又は双晶欠陥であることが明らかにし
た。又、この様な欠陥が発生する条件はGeのイオン注
入のドーズ量と、その後のアニール温度に依存すること
が発明者らの研究で明らかになった。又、アニール温度
が700℃よりも低い場合には欠陥の方向の制御が難し
いことも明らかになった。即ち、本発明者の実験によれ
ば、アニール温度を700℃以上にすると、ある種の欠
陥については、結晶欠陥の走る方向が、{111}面に
沿った方向のみになり、しかもその発生場所がゲート電
極の側壁近傍に限られるのである。したがって、本発明
の第11の実施の形態の製造方法を後述するが、その製
造工程においてGeのイオン注入後の最適なアニール条
件は、作成環境と設計により多少異なるが、一般的には
アニール温度700℃から1000℃で、アニール時間
は10分から100分の範囲に設定することが好まし
い。
【0139】更に解析を進めた結果、この結晶欠陥領域
はGe注入後SiGeの形成にともない、ストレス発生
に伴う結晶歪がゲート電極端に集中するストレスに起因
した結晶欠陥と、イオン注入のダメージに伴う二次欠陥
と、イオン注入により形成されたアモルファス層が再結
晶化する際に発生する双晶欠陥の三種類があることがわ
かった。この様な欠陥は深い準位をバンドギャップ内に
形成することが知られており、これがキャリアの再結合
中心となって接合リーク電流増大に寄与させたものと解
釈される。これら三種の欠陥の内ストレスに起因した結
晶欠陥と、イオン注入による二次欠陥については図19
(d)に示したようにpn接合の空乏層に結晶欠陥領域
Dが重ならないようにn+ ソース/ドレイン領域21
6,226の内部にのみ結晶欠陥Dが発生する構造にす
ることにより、接合リーク電流を低減させることができ
る。双晶欠陥についてはn+ ソース/ドレイン領域21
6,226のほぼ全面に発生するので注意が必要であ
る。
【0140】更に本発明の第11の実施の形態において
は、この結晶欠陥Dの発生領域はpn接合界面を突き抜
けることのないように作ることが重要である。というの
はpn接合界面を突き抜けたときには、図19(d)に
示す様にn+ ソース/ドレイン領域216,226で結
晶欠陥Dを包み込むことが難しくなるからである。図1
9(d)に示したような結晶欠陥Dをゲート端部側に集
め、かつn+ ソース/ドレイン領域216,226の内
部に包み込まれる構造を用いることにより本発明の第1
1の実施の形態に係るヘテロSOI・MOSFETのリ
ーク電流は大幅に減少し、図51(b)に示した測定限
界以下になった。
【0141】本発明の第11の実施の形態のヘテロSO
I・MOSFETは以下のような製造工程で製造でき
る。
【0142】(a)SIMOX法又はSDB法を用いて
前述の各実施の形態と同様にp型(100)基板201
に埋め込み酸化膜202を介してSOI膜203を形成
する。SOI膜は所定の厚み、例えば100nmに厚み
調整を行うことも前述の各実施の形態と同様である。
【0143】(b)次に、図19(a)に示すようにL
OCOS法やBOX法等により、素子分離用の酸化膜4
を形成し、隣接する素子間を電気的に分離する。図19
(a)はLOCOS法の場合である。その後、ゲート酸
化膜204を10nmの厚さで形成し、その表面に、リ
ンドープのポリシリコン205を0.3μmの厚さでL
PCVD法等により形成し、リソグラフィー及びRIE
工程により図19(a)に示したようなゲート長0.5
μmのポリシリコンゲート電極205をゲート酸化膜2
04の上に形成する。
【0144】(c)次に後酸化膜7を厚さ10nmで形
成した後、図19(a)に示すようにGe+ を加速電圧
ac=50kV、ドーズ量Φ=3×1016cm-2で打ち
込んでSiGe領域257を形成した。
【0145】(d)次に、As+ を加速電圧Vac=20
kV、ドーズ量Φ=3×1015cm -2で図19(b)に
示すように打ち込み角45°で回転斜めイオン注入す
る。
【0146】イオン注入後950℃、30分のアニール
を施し、イオン注入したAs等を活性化し、図19
(c)に示すようにSiGe領域257を包含するよう
にn+ ソース領域216、n+ ドレイン領域226を形
成する。回転斜めイオン注入の採用により、結晶欠陥領
域Dをn+ ソース/ドレイン領域216,226の内部
に閉じ込めることができる。即ち、チャンネルとなるp
型SOI膜203とn+ ドレイン領域226間の空乏層
に欠陥が存在しないので、接合リーク電流は流れにくく
なる。前述したようにイオン注入後のアニールは700
℃〜1000℃の範囲内で行うことが重要である。
【0147】(e)この後、CVD法等により、例えば
0.5μmの厚さで層間絶縁膜用の酸化膜8を図19
(d)に示すように全面に形成する。次に、レジスト膜
を堆積し、フォトリソグラフィー法によりパターニング
した後、RIE技術により酸化膜8をエッチングしコン
タクトホールの開口を行う。更に酸化膜8のエッチング
に引き続きAl,Al−Si,Al−Si−Cu等の金
属を用いたメタライゼーション工程により図19(d)
に示すようにソース金属電極218、ドレイン金属電極
228を形成し、本発明の第11の実施の形態のSOI
・MOSFETが完成する。
【0148】上記の本発明の第11の実施の形態の製造
方法において、n+ ソース/ドレイン領域216,22
6の埋め込み酸化膜202界面付近に、イオン注入によ
りアモルファス化されないSOI膜203の単結晶領域
が残っていることが重要である。その結果、熱工程によ
って双晶欠陥を発生することなく、再結晶化が垂直方向
に進み、n+ ソース領域216、n+ ドレイン領域22
6以外には欠陥が存在せず、ゲート直下にのみ微小な欠
陥を集めることができる。
【0149】本発明の第11の実施の形態において示す
のは、完全空乏化MOSFETとなり得る薄膜SOI・
MOSFETの場合で、Si膜厚が100nmの場合
は、Geを加速電圧Vac=50kV、ドーズ量Φ=1×
1016cm-2で注入すれば良い。このときイオン注入に
よるアモルファス化領域はSOI膜の表面から83nm
程度の所まで形成される。したがって、埋め込み酸化膜
202界面付近に約17nm程度アモルファス化しない
領域が残存する。更に700℃以上のアニール、好まし
くは850℃、120分あるいは900℃、30分程度
のアニール工程を経ることによって、SOI膜203中
に残っているSi単結晶領域からアモルファス領域に向
けて、シリコンの固相成長が起き、n+ ソース領域21
6はゲート電極端部を残し、他は完全に単結晶化し、結
晶欠陥は、ゲート電極端部にのみ限定して発生する。こ
の欠陥は極めて再現性が良い。
【0150】この様にして形成された本発明の第11の
実施の形態のヘテロSOI・MOSFETのドレイン破
壊電圧に関しては、Asのみでソース拡散層を形成した
素子に対して、オフ領域のドレイン破壊電圧は1V増加
し十分な改善を示した。又、結晶欠陥によって起こり得
るn+ ソース領域内の抵抗の増大、あるいはゲート酸化
膜のリークなども全く見られなかった。
【0151】なお上述のSOI膜基板作成の際に、SO
I膜203の膜厚を200nmとした場合は、Geのイ
オン注入の加速電圧Vac=50kV、ドーズ量Φ=1×
10 16cm-2に設定し、Asのイオン注入の加速電圧V
ac=25kV、ドーズ量Φ=3×1015cm-2に設定す
れば良い。そのようにすることで発生位置の制御が困難
な双晶欠陥を発生させることなく、歪に起因した結晶欠
陥領域の位置を制御しながら、素子を作製できる。SO
I膜203の厚みが200nmの場合は上記のイオン注
入の条件により20〜30nm程度アモルファス化しな
い領域が残るのでその後の熱工程、850℃、120分
のアニール工程によってアモルファス化された領域が固
相成長し、良好な結晶性を実現できる。この場合には、
ゲート電極端部に欠陥が集中して発生することになる
が、場所が制御されているため、電気的な特性にはなん
ら影響を与えない。
【0152】なお、上述の(a)及び(b)と同じプロ
セスでゲート電極まで作り、後酸化膜7を形成した後、
Pを加速電圧Vac=20kV、ドーズ量Φ=3×1013
cm -2で打ち込み、n- ソース・ドレイン領域を形成
し、次に、厚さ15〜40nmの窒化膜73等を全面に
CVDし、その後RIE法等により指向性エッチングを
行い、側壁窒化膜73を図20に示すように形成し、こ
の側壁窒化膜73とポリシリコンゲート電極205とを
マスクとしてGeを加速電圧Vac=50kV、ドーズ量
Φ=1×1016cm-2で打ち込み、更にP又はAsを加
速電圧Vac=20kV、ドーズ量Φ=3×1015cm-2
でイオン注入し、その後、850℃、120分のアニー
ルを行っても良い。この様に図9(c)や図10(b)
に示したようなLDD構造と類似な構造を採用し、Ge
のイオン注入によって生じる欠陥の位置を、ゲート電極
に作った側壁部73の寸法により制御することが可能と
なる。即ち、結晶欠陥Dの発生する位置は、ポリシリコ
ンゲート電極205の直下の位置から、チャンネル領域
から遠い方向へ所定の寸法分シフトすることとなる。
【0153】図20に示すような側壁窒化膜73を利用
してイオン注入した素子においては、n+ ソース領域2
16にGeとAsのみをイオン注入する図50(a)に
示す従来構造に比べて、ドレイン破壊電圧は同程度であ
るが、リーク電流は前述の各実施の形態と同様に顕著な
改善が得られた。
【0154】なお、本発明の第11の実施の形態におい
てはSOI膜203の厚みを更に厚くしても良く、例え
ばSOI膜厚を400nmとしても良い。この様にSO
I膜が厚い場合は、Geのドーズ量Φを1×1017cm
-2と多くしても良い。SOI膜203を厚くすればSO
I膜203の埋め込み酸化膜202側には十分な厚さの
非アモルファス化領域(単結晶領域)が存在しているの
で、アニール工程による再結晶化に十分有効であり、双
晶欠陥も発生することがない。
【0155】なお、前述の各実施の形態(第1〜第10
の実施の形態)においても同様であるが、本発明の第1
1の実施の形態においてもGeの代わりに、Snを加速
電圧Vac=110kV、ドーズ量Φ=2×1016cm-2
等の条件でイオン注入し、アニールを850℃、30分
で行っても良い。この場合、ドレイン破壊電圧の改善効
果は、ソース拡散層にGeとAsを打ち込む従来法に比
べて1.5V改善する。更に、図51(b)に示す確率
的なリーク電流の発生は見られなかった。SOI膜20
3の膜厚が200〜400nmと厚いSOI基板の場合
には、Snのイオン注入のドーズ量Φを1×1016cm
-2〜1×1017cm-2程度にすることによって大幅なド
レイン耐圧の向上が得られる。ただし、Snの場合は、
Geの場合に比べて結晶欠陥の量が若干多い。この理由
は、Snの場合、シリコンとの格子間隔の不整合がGe
より大きいことが原因と考えられる。この点からすれ
ば、本発明の第11の実施の形態は、より格子不整合の
大きなPbS,PbSe,PbTe,SnTe,ZnS
b,InSb,InAs等のシリコンよりバンドギャッ
プの狭い半導体、又はこれらの狭いバンドギャップ半導
体とSiとの混晶を用いることも可能とする。これら格
子不整合の大きな場合においても結晶欠陥の発生位置及
び方向が制御できるからである。
【0156】以上説明した本発明の第11の実施の形態
において特に熱工程については、少なくとも再結晶化が
進行する温度、即ち600℃以上であることが必要であ
るが、その熱処理の時間に関しては温度との再結晶化の
兼ね合いで決めれば良く、例えばアニール工程を100
0℃、60分としても良い。
【0157】図21(a),(b)は本発明の第12の
実施の形態に係るSOI・MOSFETの断面構造を示
す。図21(a),(b)においてp型(100)シリ
コン基板201の上部に埋め込み酸化膜202を介して
p型SOI膜203が形成されている。そしてSOI膜
203は、LOCOS法等により形成された、素子分離
用の酸化膜4等により周辺を囲まれ、その内部を活性領
域(デバイス領域)としている。図21(a),(b)
はその活性領域の近傍の断面を示す図である。この活性
領域に、n+ ソース領域216及びn+ ドレイン領域2
26が、その底部を埋め込み酸化膜202に接するよう
に深く形成されている。n+ ソース領域216及びn+
ドレイン領域226の内部には、Six Ge1-x 領域2
67が形成されているが、このSix Ge1-x 領域26
7のGeのピーク濃度はSiに対して1%〜30%の値
に調整されている。即ちSix Ge1-x 領域267はS
0.99Ge0.01〜Si0.70Ge0.30である。このSix
Ge1-x 領域267に対し、層間絶縁層8に形成された
コンタクトホールを介してソース金属電極218及びド
レイン金属電極228が形成されている。又、n+ ソー
ス領域216及びn + ドレイン領域226の間のチャン
ネル領域203の上部にはゲート酸化膜204を介し
て、ポリシリコン等のゲート電極205が形成されてい
る。図21(b)はゲート電極205の両側に側壁窒化
膜73を形成した場合であり、他は図21(a)と同様
である。側壁窒化膜73を用いることによりSix Ge
1-x 領域267が、n+ ソース/ドレイン領域216,
226の内部により確実に閉じ込められることとなる。
前述の本発明の第11の実施の形態においては、結晶欠
陥Dの発生位置及び発生方向を制御するものであり、あ
る意味では積極的に結晶欠陥を発生させているとも解す
ことができるが、結晶欠陥が発生しない方が望ましいこ
とはもちろんである。本発明の第12の実施の形態にお
いては、ほぼ第11の実施の形態のSOI・MOSFE
Tと同様な構造であるが、Six Ge1-x 領域267の
Geの組成を制御することにより結晶欠陥を発生させな
いようにするものである。なお、Six Ge1-x 領域2
67はSiよりバンドギャップの狭い半導体領域の一例
であって、Six Ge1-x 267の代わりにSix Sn
1-x 領域を用いても良く、更にはPbS,PbTe,G
aSb,InAs等のSiよりバンドギャップの狭い半
導体領域(狭バンドギャップ領域)を用いても良く、
又、これらの半導体とSiとの混晶を用いても良い。
【0158】本発明の第12の実施の形態におけるSi
x Ge1-x 領域267のGeの組成等の狭バンドギャッ
プ領域の条件については本発明者らは、種々のシミュレ
ーション、実験を重ねることにより調べた。特に、Ge
のイオン注入の条件を変えながら、MOSFETのドレ
イン破壊電圧の変化、結晶欠陥の発生を詳細に調べた。
その結果、ドレイン破壊電圧の改善と、Geのピーク濃
度との関係については図22に示すような関係があるこ
とを見い出した。即ち、ドレイン破壊電圧の改善度は、
Geのピーク濃度が1%当たり徐々に、5%当たりから
急速に立ち上がり、25%から30%当たりで飽和する
傾向を有する。この理由は図50(b)のポテンシャル
プロファイルに示すようにSix Ge1-x 領域の形成
は、価電子帯端Ev のバンドプロファイルを破線で示す
ように変化させチャンネルに蓄積する正孔をソース電極
方向に流出させる作用を有するが、ソース内に形成する
Si x Ge1-x 領域のGeの組成を上げ、バンドギャッ
プを狭めても、チャンネルとソースによって形成される
pn接合部に正孔のポテンシャルバリアが残存するため
ある程度以上のGeの組成では、バンドギャップの狭ま
る効果が効かなくなるためであることがわかった。一
方、1トランジスタ当たりの結晶欠陥の発生数を、Ge
のピーク濃度に対してプロットしたのが図23である。
Geのピーク濃度に対して結晶欠陥は、Geのイオン注
入の加速電圧Vac=25kVでは、Geのピーク濃度が
30%を越える所から発生することがわかる。図23に
示すように、結晶欠陥の数の急激に増大するGeのピー
ク濃度は、Geのイオン注入の加速電圧Vacに依存し、
ac=100kVでは15%を超える濃度から急激に立
ち上がる。即ち、図24に示すような、結晶欠陥が発生
する濃度とイオン注入の加速電圧Vacとの関係がある。
この様な実験結果をふまえ、本発明の第12の実施の形
態においては、Geのピーク濃度を1%から30%の間
に設定してドレイン破壊電圧(耐圧)を改善する効果を
維持しつつ、結晶欠陥を発生させないようにしている。
Geのピーク濃度を1〜30%にすることにより図50
(b)に示すソース領域のバンドギャップは1.07〜
0.80eVとなる。Snの場合は図50(b)に示す
ソース領域のバンドギャップは1.07〜0.70eV
の範囲となるようにSnのピーク濃度を選定することが
好ましい。
【0159】以下に、本発明の第12の実施の形態のヘ
テロSOI・MOSFETの製造工程を説明する。一般
に半導体装置の製造工程においてはスループットを高め
ることが要求されるが、本発明の第12の実施の形態に
おいては、加速電圧を下げ、鋭いGeのピーク濃度を実
現し、イオン注入時間を短縮するようにしている。とこ
ろで、本発明の第12の実施の形態のヘテロSOI・M
OSFETの製造工程はイオン注入の条件等を除けば本
発明の第11の実施の形態と基本的に同様であり、前述
の図19(a)〜図19(c)を転用し、参照しながら
説明する。
【0160】(a)SIMOX法又はSDB法を用い
て、本発明の第1〜第11の実施の形態と同様にp型
(100)基板201上に埋め込み酸化膜202を介
し、その上部にSOI膜203を形成する。SOI膜2
03は例えば100nmの値になるように厚さを調整す
る。
【0161】(b)次に、LOCOS法やBOX法等に
より、素子分離用の酸化膜4を形成し、隣接する素子間
を電気的に分離する。更にBF2 等のp型不純物元素の
イオン注入で所望のチャンネル不純物密度にすることも
前述の各実施の形態と同様である。その後、ゲート酸化
膜204を10nmの厚さで形成し、その表面に、LP
CVD法等を用い、リンドープのポリシリコン205を
0.3μmの厚さで形成し、リソグラフィー及びRIE
技術を用いてこのポリシリコンを所定の形状にパターニ
ングして、ポリシリコンゲート電極205をゲート酸化
膜204の上に形成する。
【0162】(c)次にポリシリコンゲート電極205
の上部に後酸化膜7を厚さ10nmで形成した後、図1
9(a)に示すようにGe+ を加速電圧Vac=50k
V、ドーズ量Φ=1×1016cm-2で打ち込んでSix
Ge1-x 領域267を形成する。このGeのイオン注入
のドーズ量Φは本発明の第11の実施の形態は3×10
16cm-2であったので、これよりも低いドーズ量であ
る。
【0163】(d)次に、As+ を加速電圧Vac=20
kV、ドーズ量Φ=3×1014cm -2でイオン注入す
る。図19(b)では打ち込み角45°で回転斜めイオ
ン注入しているが打ち込み角90°の垂直イオン注入で
良い。イオン注入後850℃、120分のアニールを施
し、イオン注入したAs等を活性化し、図19(c)に
示すように、Six Ge1-x 領域267を包含するよう
にn+ ソース領域216、n+ ドレイン領域226を形
成する。
【0164】なお、Geのイオン注入のアニール後に砒
素を加速電圧Vac=40kVでドーズ量Φ=1×1015
cm-2でイオン注入し、その後、窒化膜を全面にCVD
し、更に、RIEを用いて指向性エッチングを行いゲー
ト電極205の両側に厚さ50nmの側壁窒化膜73を
図21(b)に示すように形成し、その後、更に砒素を
加速電圧Vac=40kV、ドーズ量Φ=3×1015cm
-2でイオン注入しても良い。この後、850℃、90分
のアニールを施し、更に所定のメタライゼーション工程
を行えば図21(a)又は図21(b)に示す素子を完
成する。このとき、Geの最大濃度はSiの10%であ
る。ドレイン破壊耐圧の改善度は、チャンネル長、0.
2ミクロンにおいて、約1Vであった。又、格子不整合
に起因する結晶欠陥は見出だせなかった。更に、イオン
注入に要する時間は、ウェハ1枚当たり、約2分であ
り、実用的レベルにあるといえる。
【0165】さて、本発明の第12の実施の形態におい
てはSix Ge1-x 領域267やSix Sn1-x 領域等
の狭バンドギャップ領域を構成するGeやSn等のピー
ク濃度が5〜15%になるように選定されれば良く、上
述の例に限定されずに、SOI膜203の厚み等に応じ
て、適宜イオン注入の条件は変更してかまわない。又、
狭バンドギャップ領域267として、PbS,PbT
e,GaSb、あるいはInAs等を用いる場合にはM
BE法や選択CVD法によれば良い。例えば図19
(a),(b)に示したGeのイオン注入を省略して、
Asのみをイオン注入し、n+ ソース/ドレイン領域2
16,226を形成し、このn+ ソース/ドレイン領域
216,226の表面の狭バンドギャップ領域267形
成予定部分をシリコンエッチし、U溝を形成し、このU
溝の内部にPbS,PbTe等を選択CVDすれば良
い。なお、イオン注入による場合には、SOI膜の厚み
等の設計条件の変化に対応して以下のような変形例があ
る。
【0166】(i) 例えば、SOI膜の厚さが50nmの
場合において、ポリシリコンゲート電極205の加工
後、ポリシリコンゲート電極205をマスクとしてGe
を加速電圧Vac=25kV、ドーズ量Φ=2×1016
-2でイオン注入し、850℃でアニールした後、砒素
を加速電圧Vac=20kV、ドーズ量Φ=3×1015
-2のドーズ量Φで注入し、その後、800℃、60分
のアニールを施し、素子を完成させても良い。このと
き、Geの最大濃度はSiの20%となる。ドレイン破
壊耐圧の改善度は、チャンネル長、0.5ミクロンにお
いて、約1.5Vとなる。又、この場合においても結晶
欠陥は発生しなかった。
【0167】(ii)SOI膜203の厚さ40nmの場合
においてSnをイオン注入しても良い。例えばポリシリ
コンゲート電極205の加工後、ポリシリコンゲート電
極205をマスクとしてSnを加速電圧Vac=50k
V、ドーズ量Φ=2×1016cm-2でイオン注入し、9
00℃でアニールした後、砒素をVac=15kV、ドー
ズ量Φ=3×1015cm-2のドーズ量Φで注入し、その
後、800℃、60分のアニールを施し、素子を完成さ
せる。このとき、Snの最大濃度はSiの20%とな
る。ドレイン破壊耐圧の改善度は、チャンネル長、0.
5ミクロンにおいて、約2.0Vであった。又、この例
においても結晶欠陥は見出だせなかった。
【0168】(iii) あるいはSOI膜203の厚さ90
nmの場合において、ポリシリコンゲート電極205の
加工後、ポリシリコンゲート電極205をマスクとして
Geを加速電圧Vac=50kV、ドーズ量Φ=1×10
16cm-2でイオン注入し、更にAsをVac=40kV、
ドーズ量Φ=1×1015cm-2でイオン注入し、その後
900℃で1時間でアニールする。そして、窒化膜をC
VDで形成し、その後、RIEを用いて、ポリシリコン
ゲート電極205の両側に図21(b)に示すような厚
さ50nmの側壁窒化膜73を形成し、その後、砒素を
加速電圧Vac=40kV、ドーズ量Φ=3×1015cm
-2でイオン注入する。側壁窒化膜73形成前のAsのイ
オン注入は、より低不純物拡散層を作るためこの注入条
件より小さな加速電圧及びドーズ量でイオン注入しても
良い。この後、850℃、30分のアニールを施し、素
子を完成させた。このとき、Geの最大濃度はSiの1
0%であった。この熱アニールにより注入されたAsは
Ge含有層を越えて拡散する。したがって、n+ ソース
/ドレイン領域216,226によってGe含有領域2
67は覆われ、これにより万が一結晶欠陥が生じてしま
った場合でも本発明の第11の実施の形態と同様に空乏
層が欠陥に触れることを防止し得る。ドレイン破壊電圧
の改善度は、チャンネル長、0.2ミクロンにおいて、
約1.5Vであった。又、結晶欠陥、及び結晶欠陥に起
因するリーク電流は見出だせなかった。更に、イオン注
入に要する時間は、ウェハ1枚当たり、約5分であり、
実用的レベルであった。
【0169】図25は本発明の第13の実施の形態に係
るSOI・MOSFETの断面構造を示す。図25にお
いてp型(100)シリコン基板201の上部に埋め込
み酸化膜202を介してp型SOI膜203が形成され
ている。そしてSOI膜203は、LOCOS法等によ
り形成された、素子分離用の酸化膜4等により周辺を囲
まれ、その内部を活性領域(デバイス領域)としてい
る。図25はその活性領域の近傍の断面を示す図であ
る。この活性領域に、n+ ソース領域216及びn +
レイン領域226が、Six Ge1-x 領域278と一部
をオーバーラップするように形成されている。図25に
示すようにn+ ソース領域,n+ ドレイン領域216,
226はSix Ge1-x 領域よりも幅が広いが、その底
部よりSixGe1-x 領域278が飛び出している。し
たがって本発明の第13の実施の形態は、本発明の第7
の実施の形態の変形と考えることもできる。そしてこの
SixGe1-x 領域278の上部にはSiO2 /PSG
膜等からなる層間絶縁膜8が形成され、この層間絶縁膜
8に形成されたコンタクトホールを介してソース金属電
極218及びドレイン金属電極228が形成されてい
る。又、n+ ソース領域216及びn+ ドレイン領域2
26の間のチャンネル領域203の上部にはゲート酸化
膜204を介して、ポリシリコン等のゲート電極205
が形成されている。
【0170】以上の場合、SiとSiGe領域278の
ヘテロ接合界面はpn接合の底部から金属学的(メタラ
ジカル)な接合界面を越えてチャンネル領域側の空乏層
内に存在することになり、この様な場合に本発明の第7
の実施の形態で説明した図13に示されたポテンシャル
障壁が実現され、正孔は能率良くソース電極側に吸い出
されることになり、高いドレイン破壊耐圧を実現できる
こととなる。即ち、本発明の第13の実施の形態のよう
な構造にすることにより、チャンネル領域内で、正孔に
対するポテンシャルの最も低い所とSiGe領域の価電
子帯が、バリアを生じないように単調に接続するような
エネルギーバンドを形成することができ、その結果最も
ドレイン破壊電圧が高くなるのである。SiGe領域の
代わりにSiSnやPbS、あるいはSiとGeとSn
の混晶、SiとPbS,PbTe等の混晶を用いても良
い。
【0171】本発明の第13の実施の形態のヘテロSO
I・MOSFETは図26(a)〜図26(c)に示す
ような製造工程で製造できる。
【0172】(a)まず、SIMOX法又はSDB法等
を用いて前述の各実施の形態と同様にp型(100)基
板201に埋め込み酸化膜202を介して厚さ150n
mのSOI膜203を形成する。
【0173】(b)次に、図26(a)に示すように、
LOCOS法やBOX法等により、素子分離用の酸化膜
4を形成し、隣接する素子間を電気的に分離する。図2
6(a)はLOCOS法を用いた場合である。その後、
ゲート酸化膜204を10nmの厚さで形成し、その表
面に、リンドープのポリシリコン205を0.3μmの
厚さで常圧CVDやLPCVD法等により形成し、リソ
グラフィー及びRIE技術により図26(a)に示すよ
うにゲート長0.5μmのポリシリコンゲート電極20
5をゲート酸化膜204の上に形成する。そして厚さ8
〜10nmの後酸化膜7をポリシリコンゲート電極20
5の上部に形成する。
【0174】(c)次にSiN膜を厚さ20nmで全面
堆積し、RIE等により全面エッチバックを行うことに
より側壁窒化膜73を形成する。次に素子分離酸化膜
8、側壁窒化膜73、ポリシリコンゲート電極205の
上の後酸化膜7をマスクとして、図26(a)に示すよ
うにSOI膜203にU溝を形成する。このU溝のエッ
チングはSF6 ,CCl4 あるいはSiCl4 等を用い
たRIEや光励起エッチング等により行えば良く、例え
ば120nm程度堀り込む。
【0175】(d)次に図26(b)に示すように50
0〜550℃でSiH4 とGeH4の混合雰囲気からの
CVD堆積を行うことにより、U溝の内部のみにSi
0.9 Ge0.1 膜278を150nm選択的に堆積する。
SiH4 の代わりにSi26,SiH2 Cl2 を用い
ても良く、GeH4 の代わりにGeH2 Cl2 等を用い
ても良い。具体的には、100%Si26 を5×10
-2Pa、GeH4 を2.5×10-2Paの圧力で反応管
(成長室)中に導入し、1時間成長すれば150nmの
ノンドープのSiGe278が図26(b)に示すよう
に選択的に成長する。
【0176】(e)次に、図26(b)に示すようにポ
リシリコンゲート電極205,側壁窒化膜73をマスク
にしてAsを加速電圧Vac=30kV,ドーズ量Φ=3
×1015cm-2でイオン注入し、N2 雰囲気中で、85
0℃、30分間アニールすれば、図26(c)に示すよ
うにn+ ソース領域216,n+ ドレイン領域226
が、Six Ge1-x 領域278を越えて横方向に拡散し
て形成される。
【0177】(f)この後、CVD法等により、例えば
0.3〜0.5μmの厚さで層間絶縁膜用の酸化膜8を
全面に形成する。次に、レジスト膜を堆積し、フォトリ
ソグラフィー法によりパターニングした後、RIE法等
により酸化膜8をエッチングしコンタクトホールの開口
を行う。更に酸化膜8のエッチングに引き続き図25に
示すように、Al,Al−Si,Al−Si−Cu等の
金属を用いたメタライゼーション工程によりソース金属
電極218、ドレイン金属電極228を形成し、本発明
の第13の実施の形態のSOI・MOSFETが完成す
る。
【0178】以上の本発明の第13の実施の形態におい
てSix Ge1-x 層278を選択CVDする場合につい
て説明したが、Six Ge1-x 層278の代わりにSi
x Sn1-x 層やPbS,PbTe,GaSb,InA
s,InSb等の狭バンドギャップ半導体層等を選択C
VDしても良い。
【0179】図27(a)は本発明の第14の実施の形
態に係るSOI・MOSFETの断面構造を示す。図2
7(a)においてp型(100)シリコン基板201の
上部に埋め込み酸化膜202を介してp型SOI膜20
3が形成されている。そしてSOI膜203は、LOC
OS法等により形成された、素子分離用の酸化膜4等に
より周辺を囲まれ、その内部を活性領域(デバイス領
域)としている。図27(a)はその活性領域の近傍の
断面を示す図である。この活性領域に、n+ ソース領域
216及びn+ ドレイン領域226が、Six Ge1-x
領域278と一部をオーバーラップするように形成され
ている。図27(a)に示すようにn+ ソース領域、n
+ ドレイン領域216,226はSix Ge1-x 領域2
78の底部より飛び出し、Six Ge1-x 領域278は
+ ソース領域、n+ ドレイン領域よりも、チャンネル
領域側に位置している。したがって本発明の第14の実
施の形態は、本発明の第7の実施の形態の変形と考える
こともできる。そしてこのSix Ge1-x 領域278の
上部にはSiO2 /PSG膜等からなる層間絶縁膜8が
形成され、この層間絶縁膜8に形成されたコンタクトホ
ールを介してソース金属電極218及びドレイン金属電
極228が形成されている。又、n+ ソース領域216
及びn+ ドレイン領域226の間のチャンネル領域20
3の上部にはゲート酸化膜204を介して、ポリシリコ
ン等のゲート電極205が形成されている。
【0180】以上の場合、SiとSiGe領域278の
ヘテロ接合界面はpn接合の底部から金属学的(メタラ
ジカル)な接合界面を越えてチャンネル領域側の空乏層
内に存在することになり、この様な場合に本発明の第7
の実施の形態で説明した図13に示されたポテンシャル
障壁が実現され、正孔は能率良くソース電極側に吸い出
されることになり、高いドレイン破壊耐圧を実現できる
こととなる。即ち、本発明の第14の実施の形態のよう
な構造にすることにより、チャンネル領域内で、正孔に
対するポテンシャルの最も低い所とSiGe領域の価電
子帯が、バリアを生じないように単調に接続するような
エネルギーバンドを形成することができ、その結果最も
ドレイン破壊電圧が高くなるのである。SiGe領域の
代わりにSiSnやPbS、あるいはSiとGeとSn
の混晶、SiとPbS,PbTe等の混晶を用いても良
い。
【0181】なお、図27(b)は完全にn+ ソース,
ドレイン領域216,226のpn接合界面からヘテロ
接合界面が飛び出した構造であり、正孔の吸い出し効果
は極めて大きくなる。
【0182】本発明の第14の実施の形態のヘテロSO
I・MOSFETは図28(a)〜図28(c)に示す
ような製造工程で製造できる。
【0183】(a)まず、SIMOX法又はSDB法等
を用いて前述の各実施の形態と同様にp型(100)基
板201に埋め込み酸化膜202を介して厚さ100n
mのSOI膜203を形成する。
【0184】(b)次に、図28(a)に示すように、
LOCOS法やBOX法等により、素子分離用の酸化膜
4を形成し、隣接する素子間を電気的に分離する。図2
8(a)はLOCOS法を用いた場合である。その後、
ゲート酸化膜204を10nmの厚さで形成し、その表
面に、リンドープのポリシリコン205を0.3μmの
厚さで常圧CVDやLPCVD法等により形成し、リソ
グラフィー及びRIE技術により図26(a)に示すよ
うにゲート長0.5μmのポリシリコンゲート電極20
5をゲート酸化膜204の上に形成する。そして厚さ8
〜10nmの後酸化膜7をポリシリコンゲート電極20
5の上部に形成する。
【0185】(c)次にSiN膜を厚さ20nmで全面
堆積し、RIE等により全面エッチバックを行うことに
より側壁窒化膜73を形成する。次に素子分離酸化膜
8、側壁窒化膜73、ポリシリコンゲート電極205の
上の後酸化膜7をマスクとして、図28(a)に示すよ
うにU溝を形成する。このU溝のエッチングはウェット
エッチング、又はSF6 ,CCl4 あるいはSiCl4
等を用いたCDEや光励起エッチング等により行えば良
く、例えば67nm程度堀り込む。
【0186】(d)次に図28(b)に示すように基板
温度470℃で、100%Si2 6 を1.8×10-2
Pa、GeH4 を1.5×10-2Paの圧力で成長し、
77nmのSi0.7 Ge0.3 278が図28(b)に示
すように選択的に成長する。
【0187】(e)次に、図28(b)に示すようにポ
リシリコンゲート電極205、側壁窒化膜73をマスク
にしてAsを加速電圧Vac=30kV、ドーズ量Φ=3
×1015cm-2でイオン注入し、N2 雰囲気中で、85
0℃、30分間アニールすれば、図28(c)に示すよ
うにn+ ソース領域216、n+ ドレイン領域226
が、Six Ge1-x 領域278の底部を突き抜けて、拡
散する。なお、このとき850℃、10分間のアニール
を行えば、図27(b)に示すようにn+ ソース領域、
+ ドレイン領域216,226はSix Ge1-x 領域
に囲まれて形成されることとなる。
【0188】(f)この後、CVD法等により、例えば
0.3〜0.5μmの厚さで層間絶縁膜用の酸化膜8を
全面に形成する。次に、レジスト膜を堆積し、フォトリ
ソグラフィー法によりパターニングした後、RIE法等
により酸化膜8をエッチングしコンタクトホールの開口
を行う。更に酸化膜8のエッチングに引き続き図27
(a)又は図27(b)に示すように、Al,Al−S
i,Al−Si−Cu等の金属を用いたメタライゼーシ
ョン工程によりソース金属電極218、ドレイン金属電
極228を形成し、本発明の第14の実施の形態のSO
I・MOSFETが完成する。
【0189】以上の本発明の第14の実施の形態におい
てSix Ge1-x 層278を選択CVDする場合につい
て説明したが、Six Ge1-x 層278の代わりにSi
x Sn1-x 層やPbS,PbTe,GaSb,InA
s,InSb等の狭バンドギャップ半導体層等を選択C
VDしても良い。
【0190】図29は本発明の第15の実施の形態に係
るSOI・MOSFETの断面構造を示す。図29にお
いてp型(100)シリコン基板201の上部に埋め込
み酸化膜202を介してp型SOI膜203が形成され
ている。そしてSOI膜203は、LOCOS法等によ
り形成された、素子分離用の酸化膜4等により周辺を囲
まれ、その内部を活性領域(デバイス領域)としてい
る。図29はその活性領域の近傍の断面を示す図であ
る。この活性領域に、Six Ge1-x 領域278が、そ
の底部を埋め込み酸化膜202に接するように深く形成
されている。そしてn+ ソース領域216及びn+ ドレ
イン領域が、Six Ge1-x 領域278の内部に形成さ
れている。つまり図29に示すように、Six Ge1-x
領域278はn+ ソース領域、n+ ドレイン領域21
6,226よりも、チャンネル領域側に位置している。
そしてこのSix Ge1-x 領域278の上部にはSiO
2 /PSG膜等からなる層間絶縁膜8が形成され、この
層間絶縁膜8に形成されたコンタクトホールを介してソ
ース金属電極218及びドレイン金属電極228が形成
されている。又、n+ ソース領域216及びn+ ドレイ
ン領域226の間のチャンネル領域203の上部にはゲ
ート酸化膜204を介して、ポリシリコン等のゲート電
極205が形成されている。
【0191】以上の場合、SiとSiGe領域278の
ヘテロ接合界面はpn接合の金属学的(メタラジカル)
な接合界面を越えてチャンネル領域側の空乏層内に存在
することになり、この様な場合に本発明の第7の実施の
形態で説明した図13に示されたポテンシャル障壁が実
現され、正孔は能率良くソース電極側に吸い出されるこ
とになり、高いドレイン破壊耐圧を実現できることとな
る。即ち、本発明の第15の実施の形態のような構造に
することにより、チャンネル領域内で、正孔に対するポ
テンシャルの最も低い所とSiGe領域の価電子帯が、
バリアを生じないように単調に接続するようなエネルギ
ーバンドを形成することができ、その結果最もドレイン
破壊電圧が高くなるのである。SiGe領域の代わりに
SiSnやPbS、あるいはSiとGeとSnの混晶、
SiとPbS,PbTe等の混晶を用いても良い。
【0192】本発明の第15の実施の形態のヘテロSO
I・MOSFETは図30(a)〜図30(e)に示す
ような製造工程で製造できる。
【0193】(a)まず、SIMOX法又はSDB法等
を用いて前述の各実施の形態と同様にp型(100)基
板201に埋め込み酸化膜202を介して厚さ10nm
のSOI膜293を形成する。
【0194】(b)次にフォトリソグラフィー及びRI
Eを用いて、チャンネル領域形成予定部分のSOI膜2
93を図30(a)に示すように除去する。
【0195】(c)次に、図30(b)に示すようにS
OI膜293の上にSiGe層277を選択的に厚さ3
0nm程度以上CVDする。例えば、基板温度470℃
で、GeH4 1.5×10-2Pa、Si26 1.8×
10-2Paで、Geの組成40%のSiGe層を30n
m成長する。この場合の成長速度は1nm/mmであ
る。
【0196】(d)次に、図30(c)に示すように、
SiGe層277の上に厚さ200nmのSi層203
のエピタキシャル成長を行う。本発明の第15の実施の
形態においてはチャンネル長0.1μmとしているた
め、SiGe層277の両側より、埋め込み酸化膜20
2の上部にブリッジを形成するように横方向の成長が生
じ、チャンネル領域203の部分も単結晶が成長する。
このエピタキシャル成長は、基板温度650℃、Si2
6 分圧2.5×10-3Paで約1時間行う。
【0197】(e)次に、CMP等により図30(c)
のエピタキシャル成長層203の表面を平坦化する。続
いて、図30(d)に示すように、LOCOS法やBO
X法等により、素子分離用の酸化膜4を形成し、隣接す
る素子間を電気的に分離する。図30(d)はLOCO
S法を用いた場合である。その後、ゲート酸化膜204
を10nmの厚さで形成し、その表面に、リンドープの
ポリシリコン205を150nmの厚さで常圧CVDや
LPCVD法等により形成し、リソグラフィー及びRI
E技術により図30(d)に示すようにゲート長0.2
μmのポリシリコンゲート電極205のパターンをゲー
ト酸化膜204の上に形成する。そして厚さ8〜10n
mの後酸化膜7をポリシリコンゲート電極205の上部
に形成する。以上のLOCOS,ゲート酸化等の工程は
800℃以上の熱工程であるため、これらの熱工程によ
り、図30(c)に示したSiGe層277中のGeが
拡散し、図30(d)に示すように、SiGe層278
が形成される。
【0198】(f)次にSiN膜を厚さ20nmで全面
堆積し、RIE等により全面エッチバックを行うことに
より側壁窒化膜73を形成する。次に素子分離酸化膜
4、側壁窒化膜73、ポリシリコンゲート電極205の
上の後酸化膜7をマスクとして、図30(e)に示すよ
うにAsを加速電圧Vac=30kV、ドーズ量Ф=3×
1015cm-2でイオン注入し、更にその後850℃、3
0分間のアニールを行い活性化すれば、図30(e)に
示すように、SiGe領域278の内部にn+ ソース領
域216、n+ ドレイン領域226が形成される。
【0199】(g)この後、CVD法等により、例えば
0.3〜0.5μmの厚さで層間絶縁膜用の酸化膜8を
全面に形成する。次に、レジスト膜を塗布し、フォトリ
ソグラフィー法及びRIE法等により酸化膜8をエッチ
ングしコンタクトホールの開口を行う。更に酸化膜8の
エッチングに引き続き図29に示すように、Al,Al
−Si,Al−Si−Cu等の金属電極のメタライゼー
ション工程を行いソース金属電極218、ドレイン金属
電極228を形成し、本発明の第15の実施の形態のS
OI・MOSFETが完成する。
【0200】なお、本発明の第15の実施の形態のヘテ
ロSOI・MOSFETは上記の方法以外に、図31
(a)〜図31(d)に示すような製造工程でも製造で
きる。
【0201】(a)まず、SIMOX法又はSDB法等
を用いて前述の各実施の形態と同様にp型(100)基
板201に埋め込み酸化膜202を介して厚さ110n
mSOI膜203を形成する。
【0202】(b)次に、図31(a)に示すように、
LOCOS法やBOX法等により、素子分離用の酸化膜
4を形成し、隣接する素子間を電気的に分離する。図3
1(a)はLOCOS法による場合である。そして、レ
ジストをマスクにして、RIE法を用いてSOI膜20
3を約90nmエッチングしてU溝を形成する。
【0203】(c)次に、図31(b)に示すように、
CVD法を用いてSiGe層277を厚さ200nmC
VDし、上記U溝を埋め込む。このSiGe層277の
CVDは例えば基板温度470℃で、GeH4 を1.5
×10-2Pa、Si26 を1.8×10-2Paで反応
管中に導入すれば成長速度約1nm/mmでSi0.6
0.4 が成長する。
【0204】なお、Six Ge1-x 層277のCVDの
代わりに、Six Sn1-x 層や、PbS,PbTe,G
aSb,InSb,InAs等の狭バンドギャップ半導
体層や、これらのSiとの混晶をMBE,ALE(Atom
ic Layer Epitaxy)、又はMLE(Molecular Layer Ep
itaxy)の手法等により選択的に成長しても良い。
【0205】(d)次に図31(c)に示すようにCM
Pなどを用いてエッチバックし、表面を平坦化する。こ
の平坦化によりSOI膜203の厚みが100nmとな
るようにする。
【0206】(e)その後、ゲート酸化膜204を10
nmの厚さで形成し、その表面に、リンドープのポリシ
リコン205を0.3μmの厚さで常圧CVDやLPC
VD法等により形成し、リソグラフィー及びRIE技術
により図31(d)に示すようにゲート長0.5μmの
ポリシリコンゲート電極205をゲート酸化膜204の
上に形成する。そして厚さ8〜10nmの後酸化膜7を
ポリシリコンゲート電極205の上部に形成する。次に
SiN膜を厚さ20nmで全面堆積し、RIE等により
全面エッチバックを行うことにより側壁窒化膜73を形
成する。次に素子分離酸化膜4、側壁窒化膜73、ポリ
シリコンゲート電極205の上の後酸化膜7をマスクと
して、Asを加速電圧Vac=30kV、ドーズ量Ф=3
×1015cm-2でイオン注入し、その後850℃、30
分間のアニールを行い図31(d)に示すようにn+
ース領域216、n+ ドレイン領域226をSiGe領
域278の内部に形成する。
【0207】(f)この後、CVD法等により、例えば
0.3〜0.5μmの厚さで層間絶縁膜用の酸化膜8を
全面に形成する。次に、フォトリソグラフィー法及び、
RIE法等により酸化膜8をエッチングしコンタクトホ
ールの開口を行う。更に酸化膜8のエッチングに引き続
き図29に示すように、Al,Al−Si,Al−Si
−Cu等の金属のパターニングを行い、ソース金属電極
218、ドレイン金属電極228を形成すれば、本発明
の第15の実施の形態のSOI・MOSFETが完成す
る。
【0208】図32(a),32(b)は本発明の第1
6の実施の形態に係るSOI・MOS・DRAMの平面
及び断面構造を示す。図32(a)は平面図で、図32
(b)は図32(a)の断面図である。図32(b)に
おいてn+ (100)シリコン基板401の上部に埋め
込み酸化膜202を介してp型SOI膜203が形成さ
れている。そしてSOI膜203は、LOCOS法等に
より形成された、素子分離用の酸化膜4等により周辺を
囲まれ、その内部を活性領域(デバイス領域)1として
いる。図32(b)はその活性領域1の近傍の断面を示
す図である。この活性領域1に、DRAMのユニットセ
ルの選択トランジスタを構成するn+ソース領域216
及びn+ ドレイン領域226が、その底部を埋め込み酸
化膜202に接するように深く形成されている。n+
ース領域216及びn+ ドレイン領域226の内部には
SiGe領域411,412が形成されている。又、選
択トランジスタのn+ ソース領域216及びn+ ドレイ
ン領域226の間のチャンネル領域203の上部にはゲ
ート酸化膜204を介して、ポリシリコン等のゲート電
極205が形成されている。図32(a)に示すよう
に、ポリシリコンゲート電極205はワード線を兼ねて
いる。n+ ドレイン領域226の上部のSiGe領域に
は、W等のコンタクト電極408が接続され、更にコン
タクト電極408はデータ線(ビット線)409に接続
されている。なお、コンタクト電極408をW等の金属
ではなくSiGeで形成しても良い。SOI膜203の
+ ソース領域216の近傍には埋め込み酸化膜202
を貫通して、n+ (100)基板中を更に堀り込んだト
レンチが形成され、トレンチ内壁には容量絶縁膜416
が形成され、この容量絶縁膜416の表面には、トレン
チを埋め込むように蓄積電極415となるドープドポリ
シリコン(DOPOS)が形成されている。ドープドポ
リシリコンの代わりにW,Ti,Mo等の高融点金属や
これらのシリサイド(WSi2 ,TiSi2 ,MoSi
2 )等を用いても良い。蓄積電極415とプレート電極
(対向電極)となるn+ (100)基板401とによっ
て、これらの電極間の容量絶縁膜416を介してDRA
Mの電荷蓄積容量部(キャパシタ部)が構成されてい
る。このキャパシタ部の蓄積電極415と、選択トラン
ジスタのn+ ソース領域216の上部のSiGe領域4
12とが、コンタクト金属418により接続されてい
る。図32(b)に示した本発明の第16の実施の形態
に係るSOI・MOS・DRAMはn+ ソース/ドレイ
ン領域216,226の内部にSix Ge1-x 領域41
1,412が形成されているので、チャンネル領域20
3に蓄積された正孔がn+ ソース領域216に速やか
に、かつ高効率で引き抜かれるために、基板浮遊効果に
起因する破壊電圧(ドレイン耐圧)が向上する。しかも
図32(b)に示すようにSix Ge1-x は、pn接合
からゲートのサイドウオールの分(10〜50nm程
度)離れており、又、イオン注入に起因する結晶欠陥の
発生も防ぐことが可能となり、良好なデータ保持特性を
発揮する。
【0209】本発明の第16の実施の形態に係るSOI
・MOS・DRAMは以下のような製造工程で製造でき
る。
【0210】(a)まず支持基板401としてリン
(P)を1019cm-3ドープしたCZ・n+ (100)
基板(ρ=0.006Ωcm)を用いSDB法によりS
OI基板を作製する。この際、活性層側のSOI膜20
3はボロンをドープしたCZ・p(100)基板203
(ρ=4Ωcm)を用いる。活性層側のSOI膜203
に500nmの熱酸化膜202を形成し、鏡面研磨した
後、支持基板401と接着(いわゆる貼り合わせ)後1
100℃で熱処理し、その後、活性層(SOI膜)20
3の厚さを250nmに加工しSDB−SOI基板とす
る。あるいはSIMOX法によりSOI基板を形成して
も良い。この場合はn+ (100)基板の表面から2×
1018cm-2のドーズ量で0+ イオンを400kVでイ
オン打ち込みし、1325℃で、5時間程度熱処理し、
その後埋め込み酸化膜202の上にSOI膜にイオン注
入等を行い、所望の不純物密度のSOI膜203とすれ
ば良い。SOI膜203の厚み調整は、SOI膜203
の表面の熱酸化、及びこの熱酸化膜のウェットエッチン
グを行えば良い。この後更にSOI膜203の表面に厚
さ300nmの厚みの熱酸化膜を形成すれば、SOI膜
203のSi層の厚みは100nmとなる。なお、この
300nmの熱酸化膜形成の前に、LOCOS法やBO
X法等により埋め込み酸化膜202に達するように素子
分離酸化膜4を形成する。
【0211】(b)次に、フォトリソグラフィーを用
い、トレンチ(U溝)形成予定部分以外にフォトレジス
トを形成し、例えばCF4 ,CF4 /H2 あるいはC3
8 等を用いたECRあるいはRIEエッチングでSO
I膜203の表面の酸化膜をエッチングし、更に、この
酸化膜をマスクとして、CF4 ,SF6 ,CBrF3
SiCl4 、あるいはCCl4 等によるRIE又はEC
Rイオンエッチングによりキャパシタ部形成用のトレン
チを形成する。トレンチエッチング時に基板を−110
℃〜−130℃に冷却することも有効である。
【0212】(c)次にトレンチ内壁に、熱酸化を行う
ことにより厚さ10〜20nmの容量絶縁膜(キャパシ
タ酸化膜)416を形成し、更にトレンチを埋め込むよ
うに蓄積電極415となるDOPOS膜を減圧CVDで
行う。キャパシタ酸化膜416も減圧CVDを用い、ト
レンチの内壁にプレート電極用のDOPOSのCVDを
まず行い、続けてキャパシタ酸化膜416、DOPOS
膜415を連続CVDで形成しても良い。次に、DOP
OSのエッチバック、あるいは必要ならばCMP法等を
用いてSOI膜203の表面を平坦化する。
【0213】(d)この後の工程は通常のMOSプロセ
スで選択トランジスタを形成する工程であり、チャンネ
ルドープイオン注入等の詳細は省略するが、例えば、厚
さ10nmのゲート酸化膜204を熱酸化により形成
し、次にポリシリコンゲート電極205を形成し、As
又はPのイオン注入によるセルフアライメント工程によ
りn+ ソース領域216、n+ ドレイン領域226を形
成する。具体的には、PをVac=30kV、ドーズ量Φ
=3×1015cm-2でイオン注入し、850℃、30分
熱処理し、n+ ソース/ドレイン領域216,226を
形成する。次に窒化膜を10〜50nmCVD法により
堆積し、更にRIE法等の指向性の良いエッチングによ
り、ポリシリコンゲート電極205の両側のみに側壁窒
化膜を形成する。そしてポリシリコンゲート電極205
と側壁窒化膜をマスクとしてGeをVac=50kV、ド
ーズ量Φ=1〜2×1016cm-2でイオン注入し、80
0℃、30分のアニールを行い、Six Ge1-x 領域4
11,412をn+ ソース/ドレイン領域216,22
6の内部に形成する。
【0214】(e)この後、CVD法等により、例えば
0.5μmの厚さで層間絶縁膜用の酸化膜を全面に形成
する。次に、レジスト膜を堆積し、フォトリソグラフィ
ー法によりn+ ソース領域216の上部にコンタクトホ
ールを開口し、又、図32(a)に示すように蓄積電極
415とn+ ドレイン領域216との境界部付近にもコ
ンタクト電極形成用の窓を開口する。そしてこのコンタ
クトホール及び、コンタクト電極形成用の窓の内部にW
の選択CVD、又はWのスパッタリング/逆スパッタリ
ングにより、コンタクト電極408,418となるWを
埋め込む。コンタクト電極408,418をWではな
く、SiGeとする場合は、コンタクト電極形成用の窓
の内部にポリシリコンをCVD法にて埋め、Geをイオ
ン注入するか、SiGeの選択CVDをすれば良い。そ
の後、Al,Al−Si,Al−Cu−Si等の金属を
EB蒸着やスパッタリングで堆積し、フォトリソグラフ
ィー及びRIEを用いて図32(a),図32(b)に
示すようなビット線409を形成すれば、本発明の第1
6の実施の形態に係るDRAMが完成する。
【0215】なお、上記製造工程において、Geをポリ
シリコン等の蓄積電極415の上にもイオン注入し、蓄
積電極415の上部にもSix Ge1-x 領域412を形
成しても良い(図32(b)においては、蓄積電極41
5上のSix Ge1-x 領域の図示は省略している)。
又、層間絶縁膜に形成されたコンタクトホール、及びコ
ンタクト電極形成用の窓(以後コンタクトホール等とい
う)を介してGeをイオン注入しても良い。コンタクト
ホール等を介してイオン注入すれば、Six Ge 1-x
域411,412は選択トランジスタのチャンネルに形
成されるpn接合界面より遠くなり、結晶欠陥に起因す
るリーク電流を抑制できる。又、この方法は、マスクを
用いることなく、周辺回路部とメモリセル部のイオン注
入の注入量を換えることが可能となり、それぞれに最適
な注入量を選択できるようになる。又、これらのコンタ
クトホール等にSiH4 とGeH4 との気相反応を用い
たCVDでSix Ge1-x 層をコンタクト電極408,
418の代わりにCVDしても良い。あるいは、側壁窒
化膜等をマスクとしてイオン注入する代わりに、Si x
Ge1-x 層を選択CVDしても良い。
【0216】又、本発明の第16の実施の形態におい
て、図33に示すようにデータ線409と接続されるn
+ ドレイン領域226側のコンタクトホールのみに、G
eをイオン注入しても良い。蓄積電極415側は、プレ
ート電極(対向電極)となるn + 基板401と容量結合
しているのみで、積極的に正孔を引き抜くコンタクトは
存在しない。そのためn+ ドープドポリシリコン(DO
POS)を蓄積電極415として用いた場合、Six
1-x 領域により低下された障壁により、チャンネル側
の正孔濃度が低下する程度で、大きな効果は期待できな
い。そのため、n + ドレイン領域226のコンタクトホ
ール側のみに、Geを注入しても効果としては同様と考
えられ、更にn+ ソース領域216側のpn接合近傍に
欠陥の発生する懸念が全くなくなるので、欠陥起因のリ
ーク電流も低減できる。なお、本実施の形態ではデータ
線(ビット線)409に接続されるn+ 領域をn+ ドレ
イン領域226と便宜上呼んでいるが、これは単なる呼
び方の問題であってデータ線(ビット線)409に接続
する側をn+ ソース領域と呼んでもかまわない。要は、
選択トランジスタとなるMOSFETの主電極領域のど
ちらかであれば良いのである。
【0217】なお、本発明の第16の実施の形態におい
て、図32(a),(b)に示した蓄積電極415及び
コンタクト電極418をSix Ge1-x 層にて形成して
も良い。即ち図32、及び図33に示した構造では、ト
レンチ内にDOPOS415を埋め込むようにしている
が、DOPOS415の替わりに、n+ 型のSix Ge
1-x 層をSiH4 とGeH4 にN型不純物(例えばAs
3 )を混入した雰囲気中で堆積し、エッチバックする
ことにより図34(a)及び図34(b)に示すような
構造に形成しても良い。
【0218】図34(a)及び図34(b)の構造は図
33にて説明したn+ ソース領域216側の正孔の引き
抜き効果を改善したものである。蓄積電極415がn+
DOPOSであると、正孔はSix Ge1-x 層412と
+ DOPOS界面にできた障壁のためにn+ DOPO
S側には容易に引き抜かれず、チャンネル内の正孔濃度
を有効に低下させるに至らない。そこで、図34(b)
に示すように蓄積電極425自体をn+ 型のSix Ge
1-x 層にすることで障壁を無くし、蓄積電極425内に
より多くの正孔を引き抜くことができる。更に、蓄積電
極425の一部をWなどの金属材料にすれば、この効果
をより大きくできる。
【0219】なお、本発明の第16の実施の形態の変形
として、図35に示すように、トレンチの内壁に鞘型の
トレンチ内壁酸化膜413をまず形成し、その上に鞘型
プレート電極414を形成し、この鞘型プレート電極4
14とn+ 基板401とのコンタクトをトレンチの底部
で取るようにしても良い。DRAMのキャパシタ部は鞘
型プレート電極414と、容量絶縁膜416と蓄積電極
415とで構成されることになる。図35のキャパシタ
部の構造は、より大きな容量をリーク電流が少なく安定
なものとして得ることができる。
【0220】本発明の第16の実施の形態の選択トラン
ジスタとしては、前述の第1〜第15の実施の形態のS
OI・MOSFETのいずれも用いることができる。
【0221】なお、以上の説明ではn+ 型支持基板40
1を用い、選択トランジスタをnチャンネルMOSFE
Tとした場合で説明したが、導電型を全部逆にして、p
+ 型支持基板を用いて、選択トランジスタをpチャンネ
ルMOSFETとしても良い。
【0222】更に、n+ 支持基板401を用い、p型S
OI膜203の内部にnウェルを形成してCMOS構成
のDRAMとしても良い。
【0223】図36(a)及び36(b)は本発明の第
17の実施の形態に係るSOI・MOS・DRAMの平
面及び断面構造を示す。図36(a)は平面図で、図3
6(b)は図36(a)の断面図である。図36(b)
においてp型(100)シリコン基板201の上部に埋
め込み酸化膜202を介してp型SOI膜203が形成
されている。そしてSOI膜203は、LOCOS法等
により形成された、素子分離用の酸化膜4等により周辺
を囲まれ、その内部を活性領域(デバイス領域)1とし
ている。図36(b)はその活性領域1の近傍の断面を
示す図である。この活性領域1に、DRAMのユニット
セルの選択トランジスタを構成するn+ソース領域21
6及びn+ ドレイン領域226が、その底部を埋め込み
酸化膜202に接するように深く形成されている。又、
各ユニットセルの選択トランジスタのn+ ソース領域2
16及びn+ ドレイン領域226の間のチャンネル領域
203の上部にはゲート酸化膜204を介して、ポリシ
リコン等のゲート電極205が形成されている。図36
(a)に示すようにこのポリシリコン等のゲート電極2
05はワード線を兼ねている。n+ ソース領域216、
及びn+ ドレイン領域226の内部には、Six Ge
1-x 領域412,411がそれぞれ形成されている。ワ
ード線の上部には酸化膜等の層間絶縁膜8が形成され、
この層間絶縁膜8に形成されたコンタクトホール中に、
+ ドレイン領域226の上部のSixGe1-x 領域4
11に接続するようにWやWSi2 ,TiSi2 ,Mo
Si2 等のコンタクト電極408が形成されている。コ
ンタクト電極は上記金属又は金属シリサイドの代わりに
SiGeで形成しても良い。このコンタクト電極はW,
Al,Al−Si,Al−Cu−Si等の金属により形
成されたデータ線(ビット線)409に接続されてい
る。
【0224】本発明の第17の実施の形態はn+ ソース
領域216及び選択トランジスタのゲート電極205の
上部にキャパシタ部を形成したスタック型のDRAMで
あり、n+ ソース領域216の上部にSix Ge1-x
域412の上部にはW,Ti,あるいはWSi2 ,Mo
Si2 等によるコンタクト電極418が形成されてい
る。コンタクト電極418をSix Ge1-x で形成して
も良い。そしてコンタクト電極418の上部にRu,
W,Ti,Ptなどの金属、これらの金属のシリサイド
あるいは導電性金属酸化物からなる蓄積電極425が形
成されている。導電性金属酸化物としてはRuO2 ,S
rLaTiO3 ,CaYTiO3 ,CaNdTiO3
LaNiO3 ,NdNiO3 等を用いれば良い。蓄積電
極425はドープドポリシリコン(DOPOS)膜とそ
の上に形成したTi/TiN膜等の多層膜でも良い。そ
してこの上に容量絶縁膜426を介して対向電極(プレ
ート電極)427が形成されDRAMのキャパシタ部を
なしている。容量絶縁膜426はシリコン酸化膜(Si
2 )、タンタル酸化膜(Ta25 )、チタン酸スト
ロンチウム(SrTiO3 )、チタン酸バリウム(Ba
TiO3 )、酸化アルミニウム(Al2 3 )、窒化シ
リコン膜(Si3 4 膜)等を用いれば良い。あるいは
容量絶縁膜はSrTiO3 (STO)とBaTiO3
(BTO)との固溶体であるBSTO膜でも良く、ある
いは、窒化シリコン(Si3 4 )膜、シリコン酸化
(SiO2 )膜との複合膜でも良い。対向電極(プレー
ト電極)427としてはチタン窒化膜(TiN膜)、W
膜、Ru膜、RuO2 膜あるいはWSi2 ,MoSi
2 ,TiSi2 等のシリサイド膜を用いれば良い。更に
RuO2/RuやRuO2 /Ru/TiN/W等の複合
膜を対向電極427に用いても良い。
【0225】図36(b)に示した本発明の第17の実
施の形態に係るSOI・MOS・DRAMはn+ ソース
/ドレイン領域216,226の内部にSix Ge1-x
領域412,411が形成されているので、チャンネル
領域203に蓄積された正孔がn+ ソース領域216に
速やかに、かつ高効率で引き抜かれるために基板浮遊効
果に起因するドレイン破壊電圧(ドレイン耐圧)が向上
する。しかも図36(b)に示すようにSix Ge1-x
層は、pn接合からゲートのサイドウオールの分(10
〜50nm程度)離れており、又、イオン注入に起因す
る結晶欠陥の発生も防ぐことが可能となり、良好なデー
タ保持特性を発揮する。
【0226】本発明の第17の実施の形態のSOI・M
OS・DRAMは以下のような製造工程で製造できる。
以下においてはキャパシタ部の容量絶縁膜をBSTO膜
とした場合について説明するが、他の材料(絶縁物)で
も良いことはもちろんである。
【0227】(a)SIMOX法又はSDB法を用いて
前述の各実施の形態と同様にp型(100)基板201
に埋め込み酸化膜202を介してSOI膜203を形成
する。
【0228】(b)次に、LOCOS法やBOX法等に
より、素子分離用の酸化膜4を形成し、隣接する素子間
を電気的に分離する。その後、ゲート酸化膜204を1
0nmの厚さで形成し、その表面に、リンドープのポリ
シリコン205を0.3μmの厚さでLPCVD法等に
より形成し、リソグラフィー及びRIE工程によるパタ
ーニング技術により、ゲート長0.5μmのポリシリコ
ンゲート電極205をゲート酸化膜204の上に形成す
る。
【0229】(c)次に、PをVac=30kV、ドーズ
量Φ=3×1015cm-2でイオン注入し、850℃、3
0分熱処理し、n+ ソース/ドレイン領域216,22
6を形成する。次に窒化膜を10〜50nmCVD法に
より堆積し、更にRIE法等の指向性の良いエッチング
により、ポリシリコンゲート電極205の両側のみに側
壁窒化膜を形成する。そしてポリシリコンゲート電極2
05と側壁窒化膜をマスクとしてGeをVac=50k
V、ドーズ量Φ=1〜2×1016cm-2でイオン注入
し、800℃、30分のアニールを行い、Six Ge
1-x 領域412,411をn+ ソース/ドレイン領域2
16,226の内部に形成する。
【0230】(d)この後SIO2 /PSG膜をCVD
法により、例えば、厚さ200〜300nm堆積し、層
間絶縁膜8を形成する。なお、必要に応じてp+ チャン
ネルストップ領域形成、チャンネルドープイオン注入等
を行うことは、標準的MOS・DRAMのプロセスと同
様であり、ここでは説明を省略する。
【0231】(e)次にSiO2 /PSG膜8にコンタ
クトホールを開口し、そのコンタクトホールの内部に厚
さ200nm〜400nmのAsをドープしたn+ ドー
プドポリシリコン層又はW膜をCVD法により堆積し、
コンタクト電極408,418を形成する。その後更に
その上に導電性金属酸化膜n+ ドープドポリシリコン膜
又はW膜のいずれかをCVDし、更にその上にTi/T
iNバリアメタル層をRFスパッタリングにより堆積す
る。そしてフォトリソグラフィーを用いて、キャパシタ
部の蓄積電極部形成予定部に対応するTi/TiNバリ
アメタルの上にフォトレジストのパターンを形成する。
【0232】(f)このフォトレジストをマスクとして
BCl3 ,CF4 ,SF6 、あるいはCCl4 等を用い
たRIEによりバリアメタル層をエッチングし、更にそ
の下の導電性金属酸化膜,ドープドポリシリコン膜又は
W膜のいずれかの膜もエッチングし、図36(b)に示
すような蓄積電極425の形状にパターニングする。次
いでこのフォトレジストを除去、洗浄後、厚さ50nm
のPt膜、厚さ30nmのBSTO膜426、厚さ15
0nmのW膜427を連続的に蓄積電極425の上部及
び側壁部を覆うようにRFスパッタリング法により形成
する。RFスパッタリングの代わりにCVD法等を用い
ても良い。
【0233】(g)次に全面にフォトレジストを塗布
し、フォトリソグラフィー法を用いこのフォトレジスト
膜をマスクとしてCF4 を用いたRIE法によりW膜4
27を図36(b)に示すような形状にエッチングす
る。
【0234】(h)次いで、対向電極(プレート電極)
427となるW膜をマスク層として、過酸化水素、アン
モニア水及びEDTAの混合水溶液等の所定のエッチン
グ液により、BSTO層426をエッチングし、パター
ニングを行う。
【0235】(i)次に、この工程で形成されたBST
O層426をマスクとして、CF4を用いたRIE法、
又はヨウ素/ヨウ化セチルピリジニウム(CPI)/ベ
ンゼンを用いたエッチング液を60℃に加熱して、BS
TO膜426の下地に形成した白金層のパターニングを
行う。この様に処理した後、p型Si基板201をアル
コール中に浸しエッチング液を洗浄する。次いで水酸化
アルカリとしてコリンを用い、エッチング液を完全に洗
浄する。コリンとしては商品名シカクリーン(関東化
学)として知られているような洗浄液を用いれば良い。
この様に処理することにより、低コストで簡便にn+
ース領域216上にW/Ti/TiN/Pt蓄積電極4
25、高誘電体膜426及びW対向電極427を使用し
た図36(b)に示すような、キャパシタセルを形状す
ることができる。なお、エッチング液の洗浄にはコリン
以外の水酸化アルカリ、MABTあるいは種々のアルコ
ールを用いても良い。このとき、蒸気状で行うか、超音
波及び圧力をかけて行うことが好ましい。洗浄液を蒸気
状即ち気体として用い、減圧下で加熱すればドライ洗浄
が可能となる。
【0236】(j)次に、SiO2 ,PSGあるいはB
PSG膜等の層間絶縁膜をCVD法により堆積し、n+
ドレイン領域226の上のコンタクト電極408の上部
にコンタクトホールを開口し、DOPOS膜あるいはW
Si2 膜等を選択CVD法で形成し、層間絶縁膜中のコ
ンタクトホールを埋め込む。選択CVDでなくても、前
面にCVDして、その後エッチバックして平坦化してコ
ンタクトホール内に埋め込んでも良い。その後更にその
上部にAl,Al−Si、あるいはAl−Cu−Si等
を用いてビット線409を形成すれば、図36(a)及
び36(b)に示すようなSOI・DRAMが完成す
る。
【0237】図36(a)及び図36(b)に示したの
はスタック型DRAMの一例であり、キャパシタ部の構
造は図37(a)及び図37(b)に示すような構造で
も良い。図37(b)はいわゆるフィン型と称されるキ
ャパシタでより大きな容量が得られるものである。又、
図36,図37はデータ線(ビット線)409の下にキ
ャパシタ部が形成されているが、図38に示すようにビ
ット線409の上部に蓄積電極435、容量絶縁膜43
6、対向電極(プレート電極)437からなるキャパシ
タ部を構成しても良い。蓄積電極435は層間絶縁物中
に形成されたビアホール中のコンタクト電極452を介
して、n+ ソース領域216の上部に形成されたSix
Ge1-x 領域412の上部のコンタクト電極438に接
続されている。
【0238】なお、本発明の第17の実施の形態におい
て、Geの代わりにSnをイオン注入してSix Sn
1-x 領域を形成しても良い。
【0239】又、層間絶縁膜に形成されたコンタクトホ
ール等を介してGeやSnをイオン注入しても良い。コ
ンタクトホール等を介してイオン注入すれば、Six
1- x 領域411,412やSix Sn1-x は選択トラ
ンジスタのチャンネルに形成されるpn接合界面より遠
くなり、結晶欠陥に起因するリーク電流を抑制できる。
又、この方法は、マスクを用いることなく、周辺回路部
とメモリセル部のイオン注入の注入量を換えることが可
能となり、それぞれに最適な注入量を選択できるように
なる。又、これらのコンタクトホール等にSiH4 とG
eH4 との気相反応を用いたCVDでSix Ge1-x
をコンタクト電極411,412の代わりにCVDして
も良い。あるいは、側壁窒化膜等をマスクとしてイオン
注入する代わりに、Six Ge1-x 層を選択CVDして
も良い。更に厚くSix Ge1-x層をCVDしてコンタ
クトホールを埋め込むようにすれば、コンタクト電極4
08,418もSix Ge1-x で形成することとなる。
同様にSix Sn1-x 層、あるいはPbS,PbTe,
SnTe,ZnSb等の狭バンドギャップ物質をSix
Ge1-x 層の代わりにCVDしても良い。
【0240】本発明の第17の実施の形態の選択トラン
ジスタとしては、前述の第1〜第15の実施の形態のS
OI・MOSFETのいずれも用いることができる。例
えば図9(c)に示したようなLDD・MOSFETを
用いても良い。更に、以上の説明ではp型Si基板20
1を用い、選択トランジスタをnチャンネルMOSFE
Tとした場合で説明したが、導電型を全部逆にして、n
型シリコン基板を用いて、選択トランジスタをpチャン
ネルMOSFETとしても良い。
【0241】更に、p型シリコン基板201を用い、p
型SOI膜203の内部にnウェルを形成してCMOS
構成のDRAMとしても良い。
【0242】図39(a)及び図39(b)は本発明の
第18の実施の形態に係るMOS・DRAMの平面図及
び断面図である。本発明の第18の実施の形態はサラウ
ンディング・ゲート・トランジスタ(SGT)と称せら
れる縦型トランジスタを選択トランジスタ(スイッチン
グトランジスタ)とし、SGTの形成されているシリコ
ン柱の下部にキャパシタ部を形成している。図39
(b)においてp型シリコン基板301の上部にn+
ース領域302、SGTのチャンネル部となるp型領域
303、n+ ドレイン領域304、Six Ge1-x 領域
311が、下からこの順に形成され、この多層構造から
なる四角形のシリコン柱の周辺にワード線となるSGT
のゲート電極308及び対向電極(プレート電極)30
6が形成されている。n+ ソース領域302と対向電極
306との間でキャパシタ部が形成されている。又、n
+ ドレイン領域304の上部のSix Ge1-x 領域31
1にはビット線409が接続されている。
【0243】今まで説明してきた各実施の形態の薄膜S
OIトランジスタに限らず、図39(a)及び(b)に
示すようなシリコン柱に縦型トランジスタを形成したS
GTでは、シリコン柱の径が200nm程度のサイズに
なると、シリコン柱の底のn + ソース領域302の横方
向の伸びによりシリコン柱の内部のチャンネル領域30
3がフローティングとなり、SOI・MOSFETと同
様な基板浮遊効果によるドレイン耐圧の低下が生じる。
そのため、本発明の第18の実施の形態のように縦型ト
ランジスタのソース又はドレイン領域にもSix Ge
1-x 層を形成することが望ましいのである。
【0244】図39(a)及び39(b)に示した本発
明の第18の実施の形態に係る縦型・MOS・DRAM
は、n+ ドレイン領域304の上部にSix Ge1-x
域311が形成されているので、チャンネル領域303
に蓄積された正孔がn+ ドレイン領域304に速やか
に、かつ高効率で引き抜かれるために基板浮遊効果に起
因するドレイン破壊電圧(ドレイン耐圧)が向上する。
しかも図39(b)に示すようにSix Ge1-x 領域3
11は、pn接合から離れており、格子定数の異なるS
x Ge1-x 領域がSi上に形成されたことに起因する
結晶欠陥の発生も防ぐことが可能となり、良好なデータ
保持特性を発揮する。
【0245】なお、Six Ge1-x 領域311の代わり
にSix Sn1-x ,PbS,PbTe,SnTe,In
Sb,ZnSb等の狭バンドギャップ物質を用いても良
い。本発明の第18の実施の形態に係る縦型・MOS・
DRAMは図40(a)〜図40(e)に示すような方
法で製造できる。
【0246】(a)まずp基板301の上に図40
(a)に示すようにSiH2 Cl2 とH 2 とを用いた減
圧エピタキシーにより厚さ2.5μmのn+ ソース領域
302、厚さ0.3μmのp領域303、厚さ0.3μ
mのn+ ドレイン領域304を連続的に形成する。ドー
パントガスとして例えばAsH3 ,B26 を用いる。
なお、上記厚さは一例であり、メソスコピックスケール
(≒10nm)の縦型トランジスタを作る場合は、超高
真空(UHV)中での気相エピや、MBE、あるいはM
LE(Molecular Layer Epitaxy)を用いれば良い。Si
をMLEで堆積する場合は例えば基板温度を815℃に
設定し、SiH2 Cl2 を導入圧力3×10-2Paで1
5秒導入し、真空排気し、次にH2 を4×10-3Paで
10秒導入し、真空排気するというガス導入/排気の1
サイクルでSiの一分子層が成長するので、所望の分子
層数分だけ、このガス導入/排気のサイクルを繰り返せ
ば分子層単位の厚み制御が可能となる。
【0247】(b)次にCVD、又は熱酸化でn+ ドレ
イン領域304の上部に酸化膜315を形成し、この酸
化膜をフォトリソグラフィーを用いて、パターニング
し、その後酸化膜のエッチングに用いたフォトレジスト
を除去する。次にこの酸化膜をマスクとしてSF6 ,C
Cl4 ,SiCl4 等を用いたRIE、あるいはECR
イオンエッチにより図40(b)に示すような深さ3.
2μmのU溝を形成する。
【0248】そして、このU溝の表面を全面酸化し、ゲ
ート酸化膜305を厚さ10nmで形成する。次にU溝
を埋め込むようにプレート電極306となるDOPOS
をCVDし、U溝の表面より約0.7μmエッチバック
することにより図40(b)に示すようにU溝の底部近
傍にプレート電極306を形成する。次にCVD法によ
り窒化膜307を全面に形成する。
【0249】(c)次にRIE等の指向性エッチングに
よりU溝側壁にのみ窒化膜を残すようにしてエッチング
し、プレート電極306の上部の窒化膜を除去する。そ
してこの側壁に残った窒化膜307を用いて選択酸化を
行い、図40(c)に示すようにポリシリコンプレート
電極306の上部のみに厚さ0.1μmの酸化膜317
を形成する。
【0250】(d)次に選択酸化に用いた側壁の窒化膜
307を除去し、更にその下地の酸化膜も除去し、ゲー
ト酸化膜305を再び形成しなおす。そしてこのゲート
酸化膜305の表面にポリシリコン、W,WSi2 等を
CVDし、図40(d)に示すようなワード線となるゲ
ート電極308を形成する。このゲート電極308のU
溝への埋め込みは選択CVDでも良いし、U溝よりも厚
くCVDしてその後エッチバックして平坦化しても良
い。そしてこの後Geを加速電圧Vac=100kV、ド
ーズ量Φ=2×1016cm-2でイオン注入する。
【0251】(e)イオン注入後950℃、30分のア
ニールを行い、図40(e)に示すようにSix Ge
1-x 領域311を形成する。次にSiO2 /PSG等の
層間絶縁膜8をCVD後、コンタクトホールを開口し、
Al,Al−Si,Al−Cu−Si等を蒸着し、フォ
トリソグラフィーを用いて図40(e)を示すようなビ
ット線409をパターニングすれば、本発明の第18の
実施の形態に係る縦型MOS・DRAMが完成する。
【0252】なお、図40(a)に示す連続エピタキシ
ーの際、n+ ドレイン領域304の上にSiH4 とGe
4 による気相成長、あるいはSiH2 Cl2 とGeH
4 、又はGeH2 Cl2 による気相成長によりSix
1-x 領域をエピタキシャル成長しても良い。SiH2
Cl2 とGeH2 Cl2 との交互導入でMLE成長して
も良い。あるいは[Pb(OBut2 2 ,PbO
(OBut6 とH2 Sとを3×10-2Pa程度の圧力
で交互導入することによりPbSをMLE成長させても
良い。エピタキシャル成長により狭バンドギャップ領域
を形成すれば、イオン注入のダメージの問題もなくな
り、結晶欠陥の発生も少なくなるので、リーク電流が減
少し、DRAMの保持特性も向上する。又、図40
(c)において、LOCOS法と同様な選択酸化により
酸化膜317をプレート電極306の上に形成したが、
MBE法等により酸化膜等の絶縁物を指向性良、例えば
0.1μmの厚さでプレート電極306の上部のみに堆
積しても良い。ビームをコリメートした指向性蒸着によ
りシリコン柱の側壁には絶縁物は堆積しないようにでき
る。この場合はプレート電極306はDOPOS以外の
W,WSi2 ,MoSi2 等を用いることも可能であ
る。
【0253】図41(a)及び図41(b)は本発明の
第18の実施の形態の変形に係り、選択トランジスタと
してはSGTを用い、キャパシタ部に蓄積電極325、
容量絶縁膜326、対向電極(プレート電極)327か
らなるスタック型キャパシタを有したDRAMの平面図
及び断面図である。図41(a),(b)に示すDRA
Mはp型シリコン基板301上にストライプ上に形成さ
れたn+ 埋め込み層322をビット線とし、SGTのゲ
ート電極308をワード線としている。SGTはn+
め込み層322をn+ ドレイン領域とし、このn+ ドレ
イン領域の上部の凸部322と、その上のp型チャンネ
ル領域303と、更にその上のn+ ソース領域323と
でシリコンの四角柱を形成している。そしてこのシリコ
ンの四角柱の側壁に形成されたゲート絶縁膜を介しゲー
ト電極308に印加する電圧によりチャンネル領域30
3を流れる電流を制御する。n+ ドレイン領域322に
はSix Ge1-x 領域312が、n+ ソース領域323
にはSix Ge1-x 領域313が形成され、Six Ge
1-x 領域313に蓄積電極325が接続されている。S
x Ge1-x 領域312はビット線322となるn+
め込み層の上部で、SGTを構成するシリコン柱のない
部分に図41(b)に示すように形成されている。蓄積
電極325の上の容量絶縁膜は、本発明の第17の実施
の形態と同様にTa25 ,STO,BTO,BSTO
等を用いれば良い。図41(a),(b)の構造は、図
39(a),(b)の構造に比してトレンチが浅くてよ
く、しかもトレンチ側壁での対向電極(プレート電極)
306とワード線308との分離工程のためのLOCO
Sや指向性蒸着等が不要で製造が容易である利点を有す
る。Six Ge1-x 領域312,313の代わりにSi
x Sn1-x やPbS等の狭バンドギャップ物質を用いて
も良いことはもちろんである。
【0254】図41(b)の構造はSix Sn1-x 領域
312は、ビット線322となるn + 埋め込み層の上部
のシリコン柱のない場所のみに形成されていたが、必ず
しも図41(b)の構造に限らず、図42(a)及び図
42(b)に示すようにシリコン柱の直下部分にSix
Sn1-x 領域312を形成しても良い。図42(a),
(b)の構造によれば、正孔の引き抜き効果はより大き
くなり、ドレイン耐圧が向上する。したがってSGTの
短チャンネル化が可能となる。
【0255】図42(a),(b)の構造はn+ 埋め込
み層322形成のための、p基板301中にストライプ
形状にn+ 拡散層を形成した後Geをイオン注入して形
成し、その後p領域303、n+ ソース領域323を連
続エピタキシャル成長すれば良い。あるいはn+ 埋め込
み層322のためのp基板301中へのn+ 拡散層形成
後、p基板301の表面に酸化膜を形成し、この酸化膜
をマスクとしてn+ 拡散層322の表面の一部をエッチ
ングしU溝を形成し、U溝の内部にSix Ge 1-x 領域
312及びn+ 領域322を連続的に選択エピタキシャ
ル成長し、U溝を埋め込み、その後表面を平坦化し、選
択エピタキシャル成長のマスクに用いた酸化膜を除去
し、その上にp領域303、n+ ソース領域323を連
続エピタキシャル成長しても良い。
【0256】更に図42(a),42(b)の構造は、
図43(a)〜43(f)に示すようにSDB法を用い
て製造できる。この製造方法は、図43(a)に示すよ
うにp型シリコン基板303にU溝を形成し、このU溝
に四方を囲まれたシリコン柱を形成する。そしてU溝の
内部を酸化し、更にU溝を埋め込むようにゲート電極3
08の配線加工を施した後、表面に層間絶縁膜81を堆
積し、シリコン柱の頂上にコンタクト穴を開口し、As
をVac=100kV、ドーズ量Φ=2×1016cm-2
イオン注入し、750℃、30分アニールし、次にGe
をVac=50kV、ドーズ量Φ=1×1016cm-2でイ
オン注入し、図43(b)に示すようにn+ ドレイン領
域322及びSix Ge1-x 領域312を形成する。更
にn+ 型のSix Ge1-x 層をCVD法により形成し、
シリサイド又は金属(例えばW)332を被着し、デー
タ線(ビット線)332の配線加工を行う。ビット線は
紙面に平行方向に配線され、紙面の奥に向って複数本配
線されるが、このビット線とビット線との間(図示を省
略)に層間絶縁膜を堆積後その表面を研磨し、平坦化し
て、図43(c)に示すようにSDB法により、p型シ
リコン基板301を貼り付ける。その後、p型シリコン
基板303をゲート配線308が露出するまで裏面から
研磨してシリコン柱のみ残す。その後、p型シリコン基
板の表・裏を図43(a)〜43(c)と逆にして図4
3(d)に示すようにその表面に層間絶縁膜82を堆積
し、コンタクト穴を開口し、As又はPのイオン注入に
よりn+ ソース領域323を形成する。次に、図43
(e)に示すようにSix Ge1-x 領域313を堆積
し、層間絶縁膜82中に埋め込まれるように表面を平坦
化する。
【0257】次に別の層間絶縁膜83を層間絶縁膜82
とSix Ge1-x 領域313の上に更に堆積し、コンタ
クトホールを開口し、蓄積電極325となるW/Ti/
TiN/Pt等の金属を蒸着、スパッタ法により形成
し、図43(f)に示すようにパターニングする。この
後は第17の実施の形態と同様にTa25 やBSTO
膜を用いてキャパシタ部を形成すれば図42(a),4
2(b)の構造は完成する。
【0258】図44(a)及び図44(b)は本発明の
第19の実施の形態に係るMOS・DRAMの平面図及
び断面図である。本発明の第19の実施の形態はn+
域337をプレート電極(対向電極)とし、このn+
域337中に形成されたU溝9の内部に容量絶縁膜33
6とn+ 単結晶シリコン(又はn+ DOPOS)からな
る蓄積電極335からなるキャパシタ部が設けられてい
る。そしてこのキャパシタ部(容量素子)の上部にp型
薄膜シリコン層303をチャンネル領域とする縦型薄膜
トランジスタをDRAMの選択トランジスタとして設け
ている。この選択トランジスタはn+ 領域337をソー
ス領域、薄膜シリコンの上部のn+ 領域304をドレイ
ン領域とし、前記U溝9の内部に薄膜シリコン部を介し
て更に形成された第2のU溝の内部に設けられたポリシ
リコン等をゲート電極308としている。ゲート電極3
08はDRAMのワード線となる。薄膜シリコンの最上
層のn+ ドレイン領域304の上部にはSix Ge1-x
領域311が形成され、このSix Ge1-x 領域311
にコンタクト電極338を介してビット線409が接続
されている。
【0259】図44(a)及び44(b)に示した本発
明の第19の実施の形態に係る縦型・MOS・DRAM
はn+ ドレイン領域304の上部にSix Ge1-x 領域
311が形成されているので、チャンネル領域303に
蓄積された正孔がn+ ドレイン領域304に速やかに、
かつ高効率で引き抜かれるために基板浮遊効果に起因す
るドレイン破壊電圧(ドレイン耐圧)が向上する。しか
も図44(b)に示すようにSix Ge1-x 領域311
は、pn接合から離れており、格子定数の異なるSix
Ge1-x 領域がSi上に形成されたことに起因する結晶
欠陥の発生も防ぐことが可能となり、良好なデータ保持
特性を発揮する。
【0260】なお、Six Ge1-x 領域311の代わり
にSix Sn1-x ,PbS,PbTe,SnTe,In
Sb,ZnSb等の狭バンドギャップ物質を用いても良
い。
【0261】本発明の第19の実施の形態に係る縦型M
OS・DRAMは図45(a)〜図45(e)に示すよ
うな方法で製造できる。
【0262】(a)まずp基板303の上に図45
(a)に示すようにSiH2 Cl2 とH 2 とを用いた減
圧エピタキシーによりn+ 領域377を成長する。次に
CVD、又は熱酸化でn+ 領域377の上部に酸化膜を
形成し、この酸化膜をフォトリソグラフィーを用いてパ
ターニングし、その後酸化膜のエッチングに用いたフォ
トレジストを除去する。次にこの酸化膜をマスクとして
SF6 ,CCl4 ,SiCl4 等を用いたRIE、ある
いはECRイオンエッチにより、図45(a)に示すよ
うなn+ エピタキシャル成長層377を貫通し、p基板
303まで達し、このp基板303を更に堀り込む深い
トレンチ(U溝)を形成する。図45(a)で、見かけ
上2つのトレンチが示されているが、実際には、この2
つのトレンチは平面パターンとしては連続しており、四
角柱のまわりを囲んだ形状にエッチングされている。
【0263】(b)次に、このトレンチに囲まれた四角
柱(シリコン柱)の頭の部分のみを0.3μmフォトレ
ジストをマスクとして選択的にエッチングし、フォトレ
ジストを除去後全面酸化する。次にトレンチ内を酸化膜
336で埋め込み、その後n + 領域377が露出するま
で表面を鏡面研磨を行い平坦化する。次に別のn+ 基板
378を用意し、n+ 基板378の表面を鏡面に研磨
し、n+ 基板377とn + 基板378の鏡面同士を貼り
合わせ1100℃で熱処理し、図45(b)に示すよう
なSDB基板を得る。
【0264】(c)このSDB処理により支持基板とな
るn+ 基板378とn+ エピタキシャル成長層377は
一体となりn+ プレート電極337となる。又、U溝の
内部にn+ 領域335が埋め込まれることとなる。次に
図45(b)に示したSDB基板の表と裏とを反転し、
そのp基板303の表面を研磨し、酸化膜336が埋め
込まれたトレンチを露出させる。この後、LOCOS法
又はBOX法を用い、素子形成領域以外に素子分離用の
厚い酸化膜4を形成する。この厚い酸化膜4をマスクに
してAs等のイオン注入によりp基板303の表面にn
+ ドレイン領域304を形成し、更にその上に図45
(c)に示すように酸化膜84を形成する。
【0265】(d)次にn+ ドレイン領域304の上部
の酸化膜84をフォトリソグラフィーを用いて除去し、
SiH4 とGeH4 ,SiH2 Cl2 とGeH2 Cl2
等を用いたCVDによりSix Ge1-x 領域311を図
45(d)に示すように形成する。この際AsH3 やP
3 を同時に気相中に流し、n+ にドープしたSix
1-x 領域311とする。
【0266】(e)次にフォトリソグラフィー法を用い
てシリコン柱の上のn+ ドレイン領域の上のSix Ge
1-x 領域を除去し、更にn+ ドレイン領域304、p領
域303を貫通してn+ 領域335に達する第2のU溝
を第1のU溝内のシリコン柱に形成する。次にこの第2
のU溝の表面にゲート酸化膜305を形成し、更にゲー
ト電極となるポリシリコン膜308を図45(e)に示
すようにCVDする。
【0267】(f)次に、フォトリソグラフィー及びR
IEを用いて図44(a),(b)に示すような形状に
ポリシリコン膜308をパターニングし、更にCVD法
により層間絶縁膜を形成し、この層間絶縁膜中にコンタ
クトホールを開口し、W等のコンタクト電極338をこ
のコンタクトホールに埋め込み、更にAl,Al−S
i,Al−Cu−Si等によりビット線409の配線パ
ターンを形成すれば本発明の第19の実施の形態に係る
MOS・DRAMが完成する。
【0268】なお、上記説明ではSDB法によりU溝9
の内部に薄膜トランジスタを形成する方法を示したが、
+ 基板にU溝9を形成し、このU溝の表面に酸化膜を
形成後、U溝中にポリシリコンをCVDし、このU溝の
上部のポリシリコンをレーザアニールや、電子線アニー
ルにより単結晶化し、薄膜トランジスタのチャンネル領
域303等を形成しても良い。なお、Six Ge1-x
域311の代わりにSix Sn1-x やPbS等を用いて
も良いことは前述の各実施の形態と同様である。又、S
x Ge1-x 領域311の表面にCoSi2 ,TiSi
2 ,WSi2 等のシリサイド膜を形成しても良い。
【0269】図46(a)は本発明の第20の実施の形
態に係るSOI・MOS・DRAMを説明するための図
である。前述の本発明の第16〜第19の実施の形態に
おいては、メモリのセルアレイ部の選択トランジスタに
Six Ge1-x 領域等の狭バンドギャップ半導体を用い
る場合について説明したが、本発明の第20の実施の形
態においては、n+ ソース/ドレイン領域へのGeのイ
オン注入は、図46(a)に示すメモリのセルアレイ部
531及びセンスアンプ部532を除いた部分のみにし
ても良い。
【0270】即ち、図46(a)においてビット線53
0、ワード線529からなるセルアレイ531に接続さ
れる行デコーダ526、列デコーダ524、アドレスバ
ッファ522,527、入力バッファ528、出力バッ
ファ521等の部分にGe又はSnのイオン注入をす
る。このことによって、メモリセルのトランスファーゲ
ートトランジスタにおける微小リーク電流の発生が抑制
され、セル保持特性の劣化が防止されて、ソフトエラー
フリーというSOI基板を用いることの利点を最大限に
生かしたダイナミックメモリが得られる。本発明の第2
0の実施の形態はDRAM以外のあるゆる半導体集積回
路に対しても適用可能である。例えば、携帯機器に用い
られる図46(b)に示す、論理集積回路素子において
は、外部に接続した機器とのインターフェースをとる関
係から入出力回路542や制御回路545等においては
ある程度以上の耐圧が要求される一方、内部論理回路5
47は低消費電力を実現するという観点からチャンネル
リーク電流をできる限り抑制することが望ましい。よっ
て、この様な論理集積回路素子の入出力インターフェー
ス回路部分にのみGeやSnをイオン注入し、内部論理
回路547にはGeやSnをイオン注入せずにおくこと
で、微小リーク電流の発生が抑制され、かつ低消費電力
であるというSOI基板を用いることの利点を最大限に
生かした論理集積回路素子が作製される。
【0271】本発明の第20の実施の形態においてはS
x Ge1-x 領域やSix Sn1-x領域はシリコン層の
底面部にまで達することなくSOI集積回路が形成され
れば良く、そのようにイオン注入のドーズ量Φ、あるい
は加速エネルギーVacを制御すれば良い。
【0272】又、Ge,Snをイオン注入した後の熱処
理は、700℃以上の温度で行うことにより、Six
1-x 領域やSix Sn1-x 領域等を形成したことに伴
う結晶欠陥は所望の位置及び方向に制御できる。
【0273】又、前述の各実施の形態と同様であるが、
PbS,PbTe,PbSe,SnTe,ZnSb,I
nSb,InAs等のSiよりもバンドギャップの狭い
半導体又はSiとこれらの狭バンドギャップ半導体との
混晶をSix Ge1-x 領域の代わりに用いても良い。特
に、以上の実施の形態においてメモリの代表例としてD
RAMについて説明したが、EEPROMやSRAM等
他のLSIに用いることによりこれら他のLSIの特性
が改善されることは以上の説明から明らかであろう。特
にEEPROMは高いドレイン耐圧が要求されるので、
本発明の構造の採用により高速かつ高保持特性が得られ
ることになる。
【0274】又、以上の実施の形態においてはSiのM
OSFETについて主に説明したが、GaAs等の化合
物半導体デバイスに適用できることはもちろんである。
又、SOI構造に限られず、半絶縁性GaAs基板上に
構成されたAlGaAs−GaAsヘテロ接合によるH
EMTにおいてn+ ソース領域中にInSbやInAs
等のGaAsによりバンドギャップの狭い半導体を形成
しても良い。又、SiCを用いたMIS・FETのn+
ソース領域中にSiの領域を形成しても良い。
【0275】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の手段によれ
ばMOSFET等の絶縁ゲート型半導体装置の主電極領
域(ソース又はドレイン領域)にドープする不純物の共
有結合半径や、ドーピング後においてSi中での不純物
が結晶格子中へ導入されるサイト、即ち格子間位置(in
terstitial)か、置換位置(vacancy trapping)かとい
った点が考慮されているので狭バンドギャップ半導体と
チャンネル部を構成している半導体とにより形成される
ヘテロ接合に起因した格子歪を補償することができる。
即ち共有結合半径等を考慮した不純物の種類、その不純
物の主電極領域中の深さ(拡散深さ)を選定することに
より、半導体装置の主電極領域近傍又は主電極領域の内
部に結晶欠陥が発生しないようにできる。したがって、
従来のヘテロ接合を主電極領域に有したMOSFETが
有していたリーク電流の発生を回避しつつ基板浮遊効果
を抑制することができる。つまり、従来はリーク電流の
低下とドレイン耐圧の改善ΔVBDはトレードオフ関係に
あったが本発明によりヘテロ接合を有しないFET(ホ
モ接合FET)よりもドレイン耐圧を1〜1.5V以上
向上させると共に、リーク電流の発生を抑制し、ホモ接
合FETと同程度のレベルとすることができ、個別デバ
イスの特性改善以外にもDRAM等のメモリに応用すれ
ば、メモリの保持特性が改善されることとなる。この結
果SOI構造の絶縁ゲート型半導体装置の本来有してい
る浮遊容量の小さな特徴、高速動作特性、あるいは良好
な耐アルファ線特性が発揮でき、半導体装置の高密度
化、高集積化が可能となる。
【0276】本発明の第2の手段によれば狭バンドギャ
ップ領域の位置を絶縁ゲート型トランジスタの主動作状
態における空乏層のゲート酸化膜直下の最も薄い部分の
位置よりも深く形成されているので、たとえ結晶欠陥が
発生しても、その発生位置は空乏層から遠い位置にある
ため、それがMOSFET等のリーク電流となることを
抑制することができる。更に狭バンドギャップの領域が
深い位置にあるため、正孔の吸い出し効率が高くなり、
基板浮遊効果の抑制が高効率で可能となる。つまり、従
来の絶縁ゲート型トランジスタはリーク電流の低下とド
レイン耐圧の改善ΔVBDはトレードオフ関係にあったが
本発明によりヘテロ接合を有しないFET(ホモ接合F
ET)よりもドレイン耐圧を1〜1.5V以上向上させ
ると共に、リーク電流の発生を抑制し、ホモ接合FET
と同程度のレベルとすることができ、DRAMの保持特
性が改善される。この結果SOI・MOSFET,SO
I・MOS・DRAM等のSOI構造の絶縁ゲート型半
導体装置の本来有している浮遊容量の小さな特徴、高速
動作特性、あるいは良好な耐アルファ線特性が発揮で
き、半導体装置の高密度化、高集積化が可能となる。
【0277】本発明の第3の手段によればMOSFET
等の絶縁ゲート型半導体装置のチャンネル領域と主電極
領域の界面のpn接合面を超えてSiGe領域等の狭バ
ンドギャップ半導体(第2の半導体)と、Si等のチャ
ンネル領域を形成する半導体(第2の半導体)とのヘテ
ロ接合界面が存在する又は狭バンドギャップ半導体領域
そのものが、存在するように構成されているので、図2
0に示すようなエネルギーバンドダイアグラムが実現で
きる。即ち正孔から見たエネルギーバリアが最も低くで
きるのは図13の太線で示した場合であり、チャンネル
領域内で、正孔に対するポテンシャルの最も低い所と狭
バンドギャップ領域の価電子帯が、本発明により、バリ
アを生じないように単調に接続するようなエネルギーバ
ンドが容易に実現できることとなる。その結果基板浮遊
効果が抑制され、ドレイン破壊電圧が極めて高くなる。
この結果SOI構造の絶縁ゲート型半導体装置の本来有
している各種の優れた特性が生かされることとなる。即
ち浮遊容量の小さな特徴、高速動作特性、あるいは良好
な耐アルファ線特性が発揮でき、半導体装置の高密度
化、高集積化が可能となる。又高いドレイン耐圧が実現
できるので、EEPROM等の高耐圧、高電流駆動能力
が要求される集積回路の特性がより向上できることとな
り、又、各種応用回路への汎用性が高まる。
【0278】本発明の第4の手段によれば狭バンドギャ
ップ領域をゲート酸化膜直下のチャンネル領域にまで延
長して形成されている。狭バンドギャップ領域として代
表的なSiGe領域は電子の移動度がSiよりも高いの
で、本発明によれば、高い変換コンダクタンスgm が得
られ、電流駆動能力が高くなる。半導体装置の遮断周波
数は浮遊容量をCs とすればほぼgm /Cs に比例する
こととなるので、SOI半導体装置の低い浮遊容量特性
とあいまって、極めて高速動作が可能となる。つまり論
理集積回路等の高速スイッチングが要求される集積回路
やテラヘルツ帯通信用の個別デバイス、もしくはMMI
C(マイクロ波集積回路)への応用が可能となり、これ
らの集積回路の高速スイッチング化、個別デバイスの高
周波化が可能となる。しかも、チャンネル直下のSiG
e領域の存在により、正孔の吸い出し効果も高く、その
ため高耐圧化も可能となる。
【0279】本発明の第5の手段によればヘテロ接合に
起因する結晶欠陥の発生位置と発生方向を制御すること
が可能である。即ち結晶欠陥Dを主電極領域の内部に形
成することにより、たとえ欠陥が発生しても、その欠陥
がチャンネル領域におけるジェネレーション・リコンビ
ネーション電流(G/R電流)等に寄与しないようにで
きるので、絶縁ゲート型トランジスタ等のリーク電流と
なることはない。つまり、従来はチャンネル領域におけ
るリーク電流の低下とドレイン耐圧の改善ΔVBDはトレ
ードオフ関係にあり共に改善することは困難であった
が、本発明によりヘテロ接合を有しないFET(ホモ接
合FET)よりもドレイン耐圧を1〜1.5V以上向上
させると共に、リーク電流の発生を抑制し、ホモ接合F
ETと同程度のレベルとすることができ、DRAM等の
メモリに応用すれば、メモリの保持特性が改善されるこ
ととなる。この結果SOI構造の絶縁ゲート型半導体装
置の本来有していた各種の優れた特性がより有効に発揮
できる。即ち、浮遊容量の小さな特徴、高速動作性、あ
るいは良好な耐アルファ線特性が発揮でき、半導体装置
の高密度化、高集積化が可能となる。
【0280】本発明の第6の手段によれば、絶縁ゲート
型半導体装置のチャンネル部を構成している第1の半導
体と、主電極領域の一部又は全部となる第2の半導体の
組成比率を最適化することが可能である。つまり、結晶
欠陥の数が増大せず、リーク電流が発生しないような組
成比率の条件と、基板浮遊効果を有効に抑制できる組成
比率の条件との調和点を見い出し、その組成比率が最適
化されている。したがって、上記条件はある範囲では二
律背反の関係にあるが、その二律背反の関係が最も小さ
くなる条件に組成比率を選ぶことにより、ドレイン耐圧
の向上と、リーク電流の抑制が同時に実現できる。この
ことは、必要以上にGeやSnのイオン注入をしなくて
も良いこととなり、製造工程上のウェハ・スループット
が向上し、生産性が高まることともなる。更に、このリ
ーク電流の発生の回避が可能な基板浮遊効果の抑制手段
は、SOI・絶縁ゲート型半導体装置の本来有している
優れた特性を引き出すこととなる。つまりSOIデバイ
スに特有な浮遊容量の小さな特徴、高速動作特性、ある
いは良好な耐アルファ線特性が発揮でき、半導体装置の
高密度化、高集積化が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るSOI・MO
SFETの断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るSOI・MO
SFETの製造工程を説明するための断面図である。
【図3】図3(a)は本発明の第2の実施の形態に係る
SOI・MOSFETの断面図で、図3(b)はその変
形例の断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るSOI・MO
SFETの製造工程を説明するための断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るSOI・MO
SFETの製造工程を説明するための断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係るSOI・MO
SFETの製造工程を説明するための断面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態に係るSOI・MO
SFETの断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係るSOI・MO
SFETの製造工程を説明するための断面図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態に係るLDD・SO
I・MOSFETの製造工程を示す断面図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態の変形例に係る製
造工程を示す断面図である。
【図11】図11(a)は本発明の第7の実施の形態に
係るSOI・MOSFETの断面図で、図11(b)は
+ ソース領域近傍の拡大断面図である。
【図12】本発明の第7の実施の形態の変形に係り、ヘ
テロ接合界面の一部がpn接合界面を横切る構造を示す
断面図である。
【図13】本発明の第7の実施の形態のMOSFETの
ポテンシャルプロファイル(バンドダイアグラム)を示
す図である。
【図14】図14(a)は本発明の第8の実施の形態に
係るSOI・MOSFETの断面図で、図14(b)は
そのn+ ソース領域近傍の拡大断面図である。
【図15】本発明の第8の実施の形態の変形に係るMO
SFETの断面図である。
【図16】Six Ge1-x 領域がシリサイド領域と直
接、接している場合と、Si領域を介して接している場
合のポテンシャルプロファイル(バンドダイアグラム)
を比較する図である。
【図17】図17(a)及び図17(b)は本発明の第
9の実施の形態に係るSOI・MOSFETのn+ ソー
ス領域近傍の断面図である。
【図18】本発明の第10の実施の形態に係るSOI・
MOSFETのn+ ソース領域近傍の断面図である。
【図19】本発明の第11の実施の形態に係るSOI・
MOSFETの製造工程を示す断面図である。
【図20】本発明の第11の実施の形態に係り、側壁窒
化膜を用いてイオン注入した場合の構造を示す図であ
る。
【図21】本発明の第12の実施の形態に係るSOI・
MOSFETの断面図である。
【図22】Six Ge1-x 領域のGeのピーク濃度とド
レイン耐圧の改善度との関係を示す図である。
【図23】Geのピーク濃度と発生する欠陥の数との関
係を示す図である。
【図24】イオン注入の加速エネルギーと結晶欠陥の発
生するGeのピーク濃度との関係を示す図である。
【図25】本発明の第13の実施の形態に係るSOI・
MOSFETの断面図である。
【図26】本発明の第13の実施の形態に係るSOI・
MOSFETの製造工程を示す断面図である。
【図27】図27(a)は本発明の第14の実施の形態
に係るSOI・MOSFETの断面図で、図27(b)
はその変形例の断面図である。
【図28】本発明の第14の実施の形態に係るSOI・
MOSFETの製造工程を示す断面図である。
【図29】本発明の第15の実施の形態に係るSOI・
MOSFETの断面図である。
【図30】本発明の第15の実施の形態に係るSOI・
MOSFETの製造工程を示す断面図である。
【図31】本発明の第15の実施の形態に係るSOI・
MOSFETの他の製造工程を示す断面図である。
【図32】図32(a)は本発明の第16の実施の形態
に係るSOI・MOS・DRAMの平面図で、図32
(b)はその断面図である。
【図33】本発明の第16の実施の形態の変形に係るD
RAMの断面図である。
【図34】本発明の第16の実施の形態の更に他の変形
例を示す図である。
【図35】本発明の第16の実施の形態の更に他の変形
例を示す図である。
【図36】図36(a)は本発明の第17の実施の形態
に係るSOI・MOS・DRAMの平面図で、図36
(b)はその断面図である。
【図37】本発明の第17の実施の形態の変形例を示す
図である。
【図38】図38(a)は本発明の第17の実施の形態
の他の変形例の平面図で、図38(b)はその断面図で
ある。
【図39】図39(a)は本発明の第18の実施の形態
に係るサラウンディング・ゲート・トランジスタ(SG
T)を選択トランジスタとして用いたMOS・DRAM
の平面図で、図39(b)はその断面図である。
【図40】本発明の第18の実施の形態に係るサラウン
ディング・ゲート・トランジスタ(SGT)を選択トラ
ンジスタとして用いたMOS・DRAMの製造方法を説
明する工程断面図である。
【図41】本発明の第18の実施の形態の変形に係るD
RAMの構造を示す図である。
【図42】本発明の第18の実施の形態の他の変形に係
るDRAMの構造を示す図である。
【図43】図42に示した本発明の第18の実施の形態
の他の変形に係るDRAMの製造方法を説明する工程断
面図である。
【図44】図44(a)は本発明の第19の実施の形態
に係る縦型MOS・DRAMの平面図で、図44(b)
はその断面図である。
【図45】本発明の第19の実施の形態に係る縦型MO
S・DRAMの製造方法を説明するための工程断面図で
ある。
【図46】図46(a)は本発明の第20の実施の形態
に係るDRAMの回路構成を示す図で、図46(b)は
本発明の第20の実施の形態の変形に係る論理集積回路
の構成図である。
【図47】従来のSOI・MOS・DRAMの構造の一
例である。
【図48】SOI・MOSFETとバルクMOSFET
のドレイン耐圧を比較するための図である。
【図49】SOI・MOSFETのスイッチング時の出
力電流のオーバーシュートを説明する図である。
【図50】図50(a)はSix Ge1-x 領域をn+
ース/ドレイン領域に有するSOI・MOSFETの断
面図で、図50(b)はそのポテンシャルプロファイル
(バンドダイアグラム)である。
【図51】図51(a)はSix Ge1-x 領域を有する
FETと、有しないFETとを比較する図であり、図5
1(b)は両者のリーク電流を比較する図である。
【図52】Geのイオン注入のドーズ量とドレイン耐圧
の改善の効果との関係を示す図である。
【図53】従来のSix Ge1-x 領域を有するヘテロ接
合MOSFETの結晶欠陥Dを示す図である。
【符号の説明】
1 素子形成領域(活性領域) 4 素子分離酸化膜 7 後酸化膜 8 層間絶縁膜 9 U溝 47,48 SiGe層(第1のSiGe層) 51 第2のSiGe層 71 側壁酸化膜 73 側壁窒化膜 74 シリサイド膜 82,83,84 酸化膜 85 n- ソース領域 95 n- ドレイン領域 112 高融点金属 201,301 p型(100)シリコン基板 202,282 埋め込み酸化膜 203,283 p型SOI膜 204,305 ゲート酸化膜 205,308 ゲートポリシリコン電極 206 n+ ソース/ドレイン領域 211,212,217,221,227,237,2
47,257,267,277,278,286,28
7,311,312,313,411,412SiGe
領域 214 空乏層 215 pn接合界面 216,302,323 n+ ソース領域 218 ソース金属電極 219 Pの高不純物密度領域 225 ヘテロ接合界面 226,304,322 n+ ドレイン領域 228 ドレイン金属電極 229 Pの高不純物密度領域 231 Geのイオン注入ピーク位置 232 Pのイオン注入ピーク位置 248,249,452 コンタクト金属 303 p領域 306,327,337,407,417,437 対
向電極(プレート電極) 307 窒化膜 325,335,405,415,425,435 蓄
積電極 326,336,406,416,426,436 容
量絶縁膜 332,409 ビット線 338,408,410,418,438 コンタクト
電極 401 n+ 基板 413 トレンチ内壁酸化膜 414 鞘型プレート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/10 621B 625A 671A 671C 651 (31)優先権主張番号 特願平6−305214 (32)優先日 平成6年12月8日(1994.12.8) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平6−305241 (32)優先日 平成6年12月8日(1994.12.8) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 稲葉 聡 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 執行 直之 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝マイクロエレクトロニクスセン ター内 (72)発明者 松澤 一也 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 村越 篤 大分市大字松岡3500番地 株式会社東芝大 分工場内 (72)発明者 松下 嘉明 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 株式会 社東芝川崎事業所内 (72)発明者 西山 彰 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 有隅 修 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 青木 正身 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 安武 ひとみ 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 尾崎 徹 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 浜本 毅司 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 石橋 裕 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5F048 AB01 AC01 BA16 BB05 BB08 BC06 BF06 BF16 DA27 5F083 AD01 AD17 AD23 AD56 HA02 HA06 JA06 JA15 JA35 JA36 JA38 JA39 JA40 JA43 JA45 NA08 PR36 PR39 PR40 5F110 AA01 AA06 AA15 BB06 CC02 DD05 DD13 DD24 EE04 EE05 EE09 EE32 EE45 FF01 FF02 FF03 GG01 GG02 GG12 GG17 GG19 GG25 HJ01 HJ02 HJ04 HJ13 HK05 HK40 HL06 HL22 HL23 HM02 HM07 HM12 HM15 NN03 NN23 NN25 NN35 NN62 NN66 QQ11 QQ17

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の絶縁膜上に形成された第1導電型
    の第1の半導体からなる第1半導体領域と、該第1半導
    体領域の上部に形成された第2の絶縁膜を介して前記第
    1半導体領域を流れる電流を制御するゲート電極とを含
    むトランジスタであって、 前記第1の半導体よりも禁制帯幅の小さい第2導電型の
    第2の半導体からなる第1のソース領域と、該第1のソ
    ース領域に接して形成された、第2導電型の第1の半導
    体からなる第2のソース領域と 前記第1半導体領域を流れる電流が流れるように、前記
    第1のソース領域に接続された第1導電型の第2の半導
    体からなる第2半導体領域とを備えることを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のソース領域は、前記第2のソ
    ース領域よりも深い部分を有し、前記第1の絶縁膜と、
    前記第1のソース領域が接していることを特徴とする請
    求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のソース領域は前記第1半導体
    領域と前記第1半導体領域の上層部もしくは下層部又は
    その両方で接していることを特徴とする請求項1記載の
    半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のソース領域と、前記第1半導
    体領域とはお互いに接することなく前記第1のソース領
    域と前記第2半導体領域とを介して電気的に導通してい
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 第1の絶縁膜上に形成された第1導電型
    の第1の半導体からなる第1半導体領域と、前記第1半
    導体領域の上部に形成された第2の絶縁膜を介して前記
    第1半導体領域を流れる電流を制御するゲート電極とを
    含むトランジスタであって、 前記第1の絶縁膜に接して形成され、第2導電型で前記
    第1の半導体よりも禁制帯幅の小さい第2の半導体から
    なる第1のソース領域と、 該第1のソース領域に接して、前記第1のソース領域よ
    りも浅い位置に形成され、第2導電型で前記第1の半導
    体からなる第2のソース領域と、 前記第1の絶縁膜に接し、前記第1半導体領域の下層部
    と前記第1のソース領域とを接続する第1導電型の第2
    の半導体からなる第2半導体領域とを備えることを特徴
    とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 第1の絶縁膜上に形成された第1導電型
    の第1の半導体からなる第1半導体領域と、該第1半導
    体領域の上部に形成された前記第1の半導体よりも禁制
    帯幅の小さい第1導電型の第2の半導体からなる第2半
    導体領域と、該第2半導体領域の上部に形成された第2
    の絶縁膜を介して前記第2半導体領域を流れる電流を制
    御するゲート電極とを含むトランジスタであって、 該トランジスタのソース領域が、第2導電型の第2の半
    導体からなる第1のソース領域と、該第1のソース領域
    に接して形成された、第2導電型の第1の半導体からな
    る第2のソース領域を具備し、 前記第2半導体領域が前記第1のソース領域に接続され
    ていることを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のソース領域の上部に、前記第
    1のソース領域に接して、金属シリサイド膜が形成され
    ていることを特徴とする請求項1,5及び6のいずれか
    記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 第1導電型の第1の半導体からなる柱状
    形状のチャンネル領域と、該チャンネル領域の側壁の周
    辺を囲むように形成されたゲート絶縁膜と該ゲート絶縁
    膜を囲むように形成されたゲート電極とを備えるトラン
    ジスタであって、 前記チャンネル領域の上端部又は下端部のいずれかに対
    向して、それぞれ配置された前記トランジスタのソース
    領域の一部又は全部が、前記第1の半導体より禁制帯幅
    の小さい第2の半導体からなり、 該第2の半導体からなる領域が、前記チャンネル領域の
    いずれか一方の端部に直接、接しているか、又は、第2
    導電型の第1の半導体からなる領域を介して、前記チャ
    ンネル領域のいずれか一方の端部に接していることを特
    徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 絶縁体からなる領域を少なくともその最
    上層に有する支持基板と、該支持基板の上部に形成され
    た第1の半導体からなる第1導電型のチャンネル領域
    と、該チャンネル領域を挟んで、対向して形成された第
    1及び第2の主電極領域と、前記チャンネル領域の上部
    に形成されたゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜の上部に
    形成されたワード線と、前記第1の主電極領域に接続さ
    れたビット線と、前記第2の主電極領域と導通する蓄積
    容量部とを備えるダイナミック・ランダムアクセス・メ
    モリ(DRAM)であって、 前記第1及び第2の主電極領域の少なくとも一方が、前
    記第1の半導体より禁制帯幅の小さい第2の半導体から
    なる領域を有するか、もしくはその全部が第2の半導体
    からなり、 該第2の半導体からなる領域は前記チャンネル領域と直
    接、接するか、もしくは、第2導電型の第1の半導体か
    らなる領域を介して、前記チャンネル領域と接している
    ことを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 支持基板と、該支持基板の上部に形成
    された、蓄積電極領域と、該蓄積電極領域と導通し、そ
    の上部に形成された第2導電型の第1の主電極領域と、
    該第1の主電極領域の上部に、前記第1の主電極領域と
    接して形成された、第1導電型の第1の半導体からなる
    柱状形状のチャンネル領域と、該チャンネル領域の上部
    に形成された、第2導電型の第2の主電極領域と、該第
    2の主電極領域に接続されたビット線と、前記蓄積電極
    領域の側壁部を囲んだ容量絶縁膜と、該容量絶縁膜を囲
    んだプレート電極と、前記チャンネル領域の側壁部を囲
    んだゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜を囲んだゲート電
    極と、該ゲート電極に接続されたワード線とを備えるD
    RAMであって、 少なくとも前記第1及び第2の主電極領域のいずれか
    は、前記第1の半導体よりも禁制帯幅の小さい第2の半
    導体からなる領域をその一部又は全部に具備し、前記第
    2の半導体からなる領域は前記チャンネル領域と直接、
    接しているか、もしくは第2導電型の第1の半導体から
    なる領域を介して、前記チャンネル領域と接続されてい
    ることを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 第1導電型の第1の半導体又は絶縁体
    からなる領域を少なくともその最上層に有する支持基板
    と、その上部に形成された、第2導電型の第1の半導体
    からなるビット線領域と、該ビット線領域と導通し、そ
    の上部に形成された第1の主電極領域と、該第1の主電
    極領域の上部に形成された、第1導電型の第1の半導体
    からなる柱状形状のチャンネル領域と、該チャンネル領
    域の上部に形成された第2の主電極領域と、該第2の主
    電極領域に接続された蓄積容量部と、前記チャンネル領
    域側壁部の周囲を囲んだゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁
    膜を囲んだゲート電極と、該ゲート電極に接続されたワ
    ード線とを備えるDRAMであって、 少なくとも前記第1及び第2の主電極領域のいずれか
    は、前記第1の半導体よりも禁制帯幅の小さい第2の半
    導体からなる領域を、その一部又は全部に具備し、前記
    第2の半導体からなる領域は、前記チャンネル領域と直
    接接しているか、もしくは第2導電型の第1の半導体か
    らなる領域を介して、前記チャンネル領域と接続されて
    いることを特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】 第1のトランジスタとキャパシタから
    なるユニットセルをマトリクス状に配置したセルアレイ
    部と、該セルアレイ部に接続された第2のトランジスタ
    を有する周辺回路とを含む集積回路であって、 前記第2のトランジスタのみが、ソース及びドレイン領
    域の少なくとも一方に、前記第2のトランジスタのチャ
    ンネル領域よりも禁制帯幅の小さい半導体からなる領域
    をその一部又は全部に具備することを特徴とする半導体
    装置。
  13. 【請求項13】 複数の第1のトランジスタを具備する
    論理処理回路と該論理処理回路に接続された第2のトラ
    ンジスタを具備する入出力インターフェース回路とを含
    む集積回路であって、 前記第2のトランジスタのみが、ソース及びドレイン領
    域の少なくとも一方に、前記第2のトランジスタのチャ
    ンネル領域よりも禁制帯幅の小さい半導体からなる領域
    をその一部又は全部に具備することを特徴とする半導体
    装置。
  14. 【請求項14】 絶縁体からなる領域を少なくともその
    最上層に有する基体と、該基体の上部に形成された第1
    導電型の単結晶シリコン膜とからなるSOI基板を形成
    する第1ステップと、 該SOI基板上の単結晶シリコン膜の表面にゲート絶縁
    膜及びゲート電極を形成する第2ステップと、 該ゲート電極をマスクとして第2導電型不純物イオンを
    イオン注入する第3ステップと、 前記ゲート電極の両側に側壁絶縁膜を形成する第4ステ
    ップと、 前記ゲート電極及び前記側壁絶縁膜をマスクとしてGe
    又はSnの少なくとも一方のイオンをイオン注入する第
    5ステップとを含み、前記第5ステップにおいて、前記
    側壁絶縁膜の少なくとも一部を透過して単結晶シリコン
    膜にイオンが注入されるべく加速電圧を調整することを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第5ステップにおいて更に、前記
    ゲート電極及び前記ゲート絶縁膜を透過して前記単結晶
    シリコン膜にイオンが注入されるべく、加速電圧を調整
    してイオン注入を行うことを特徴とする請求項14記載
    の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 絶縁体からなる領域を少なくともその
    最上層に有する基体と、該基体の上部に形成された第1
    導電型の単結晶シリコン膜とからなるSOI基板を形成
    する第1ステップと、 前記単結晶シリコン膜上にゲート絶縁膜及びゲート電極
    を形成する第2ステップと、 前記ゲート電極をマスクとして、Ge又はSnの少なく
    とも一方のイオン、及び第2導電型不純物イオンをイオ
    ン注入する第3ステップと、 該イオン注入後に所定の基板温度において熱処理を行う
    ことにより前記単結晶シリコン膜よりも禁制帯幅の小さ
    い狭バンドギャップ領域を前記ゲート電極の近傍に形成
    する第4ステップと、 前記狭バンドギャップ領域の上部に前記狭バンドギャッ
    プ領域に接して高融点金属を形成する第5ステップと、 第5ステップの後の熱処理により前記狭バンドギャップ
    領域の上部に高融点金属のシリサイド膜を形成する第6
    ステップとを含むことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  17. 【請求項17】 絶縁体からなる領域を少なくともその
    最上層に有する基体と、該基体の上部に形成された第1
    導電型の第1の単結晶シリコン膜とからなるSOI基板
    を形成する第1ステップと、 前記第1の単結晶シリコン膜の一部を選択的にエッチン
    グ除去し、前記第1の単結晶シリコン膜の上部に選択的
    にシリコンよりも禁制帯幅の小さい半導体からなる層を
    形成する第2ステップと、 全面に第2の単結晶シリコン膜を形成し、その表面を平
    坦化する第3ステップと、 前記第2の単結晶シリコン膜の上にゲート絶縁膜及びゲ
    ート電極を形成する第4ステップと、 該ゲート電極をマスクに一導電型不純物イオンを前記第
    2の単結晶シリコン膜にイオン注入し、その後アニール
    する第5ステップとを含むことを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
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