JP2003128558A - アレルギー性鼻炎治療剤 - Google Patents

アレルギー性鼻炎治療剤

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JP2003128558A
JP2003128558A JP2001325956A JP2001325956A JP2003128558A JP 2003128558 A JP2003128558 A JP 2003128558A JP 2001325956 A JP2001325956 A JP 2001325956A JP 2001325956 A JP2001325956 A JP 2001325956A JP 2003128558 A JP2003128558 A JP 2003128558A
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JP
Japan
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allergic rhinitis
luteolin
rutinoside
allergic
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JP2001325956A
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Toshio Inoue
俊夫 井上
Yukio Sugimoto
幸雄 杉本
Chiaki Kamei
千晃 亀井
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Ogawa and Co Ltd
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Ogawa and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アレルギー性鼻炎の予防または改善剤、なら
びにアレルギー症状の予防又は改善作用を有する飲食品
を提供する。 【解決手段】 ルテオリン−7−O−ルチノシドを有効
成分とするアレルギー性鼻炎治療剤、ならびにルテオリ
ン−7−O−ルチノシドを有効成分とするアレルギー性
鼻炎治療剤を含有してなるアレルギー予防食品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はルテオリン−7−O
−ルチノシドを有効成分とするアレルギー性鼻炎治療剤
に関する。さらに本発明は前記アレルギー性鼻炎治療剤
を含有するアレルギー予防食品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会的にも大きな問題となってい
る花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患は、
花粉、ダニ、カビ等の環境由来の因子や、食品由来の因
子などが原因で発症すると考えられている。特にアレル
ギー性鼻炎は発作性反復性のくしゃみ、水性鼻漏、鼻閉
を三主徴とする鼻粘膜のI型アレルギー疾患と考えられ
ており、肥満細胞から遊離されるヒスタミンをはじめと
するケミカルメディエーターの関与が大きいことが知ら
れている。このようなI型アレルギーによる疾患を予防
または治療する目的で、一般にアレルギー性鼻炎に対し
てはその治療薬としてH1−遮断薬(いわゆる抗ヒスタ
ミン薬)、副腎皮質ステロイド薬および抗アレルギ−薬
が用いられる。しかしながら、これらの薬剤には重篤な
副作用を示す場合もあるので、慎重な投与が必要であ
る。一方、抗炎症及び抗アレルギー活性を有する天然物
質としては、グリチルリチン酸などが知られている。ま
た、最近では甜茶がアレルギー疾患治療剤として有効で
あるという報告があるが、効果の点で十分とは言えな
い。したがって、アレルギー性鼻炎の症状を十分に抑制
する安全な天然物由来の素材は未だ得られていない。
【0003】このような現状に鑑み、本発明者らは鼻ア
レルギーの諸症状に対して強力な抑制作用を有し、しか
も安全性の点でも心配のない天然の有効成分を含有する
アレルギー性鼻炎治療剤を提供すべく、鋭意検討を重ね
た。その結果、シソ科メンタ属植物(ペパーミント)の
溶媒抽出物にヒスタミン遊離抑制作用とアレルギー性の
くしゃみと掻痒感を抑制する作用があることを見出した
(Inoue T., SugimotoY., Masuda H., Kamei C., Biol.
Pharm. Bull., 24, 92-95(2001))。また、該抽出物中
の有効成分がある種のフラボノイド配糖体であること、
該フラボノイドを含め、エリオシトリン、エリオジクチ
オール−7−O−グルコシド、ルテオリン−7−O−ル
チノシドおよびアピゲニン−7−O−グルコシドから選
ばれるフラボノイド配糖体に優れたヒスタミン遊離抑制
作用があることを見出しこれらを含有する外用剤につい
て出願した(特開平8−73337)。
【0004】一方、本発明者らは、杉本らによって開発
されたアレルギー性鼻炎の動物モデルを用いて種々の天
然物の薬効検定を行った。この動物モデルはヒトのアレ
ルギー性鼻炎で認められる症状と類似の症状を示すこ
と、およびヒトのアレルギー性鼻炎に有効な抗アレルギ
ー薬や抗ヒスタミン薬が強力な抑制作用を示すことから
有用な動物モデルと考えられている。その結果、ルテオ
リン−7−O−ルチノシドにアレルギー性のくしゃみや
鼻の掻痒感を抑制する作用があることが判明し、本発明
を完成するに至った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、アレ
ルギー性鼻炎の予防または改善剤、ならびにアレルギー
症状の予防又は改善作用を有する飲食品を提供しようと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目
的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、ペパーミント
の乾燥葉またはペパーミントから精油を除去した、いわ
ゆる水蒸気蒸留残渣から得られるルテオリン配糖体、正
確にはルテオリン−7−O−ルチノシドがアレルギー症
状の予防又は改善に有効であることを見出し本発明を完
成した。
【0007】従って、本発明は次の構造式(I)で表さ
れるルテオリン−7−O−ルチノシドを有効成分とする
アレルギー性鼻炎治療剤である。
【0008】
【化1】
【0009】さらに、本発明はルテオリン−7−O−ル
チノシドを有効成分とするアレルギー性鼻炎治療剤を含
有してなるアレルギー予防食品である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。ペパーミント等の植物体からルテオリン−7−O
−ルチノシドを抽出するための溶媒としては、水、メタ
ノールもしくはエタノールなどのアルコール類、もしく
は水とこれらアルコール類を任意の比率で混ぜた混合溶
媒系などのいずれであっても良いが、抽出物が最終的に
食品等へ配合されることを考慮するならば、水、エタノ
ールまたはこれらの混合溶剤を用いることが好ましい。
【0011】抽出における溶媒と原料の比率は特に限定
されるものではないが、原料1に対して5〜100重量
倍、特に、抽出操作と効率を考慮するならば5〜20重
量倍が好ましい。また、抽出温度は室温から常圧下での
溶剤の沸点の範囲とするのが便利であり、抽出時間は数
分から1日の範囲とするのが好ましい。
【0012】このようにして得られる抽出物は、必要で
あれば公知の分離・精製法を単独あるいはこれを組み合
わせることにより有効成分のみを高度に精製することも
できる。更に、本発明のアレルギー性鼻炎治療剤は、ル
テオリン−7−O−ルチノシドを含む植物体の裁断物と
しても得られる。植物体裁断物はそのものをアレルギー
性鼻炎治療剤として、またティーバッグのように使用時
に抽出する形態として使用することもできる。好ましい
植物体裁断物としては、植物体の葉および茎の裁断物が
挙げられる。
【0013】上述の分離・精製法により得られるルテオ
リン−7−O−ルチノシドを用いて本発明の抗アレルギ
ー剤を調製するにあたっては、これをそのままあるいは
公知の医薬品担体を用いて、常法により製剤化すれば良
い。
【0014】投与形態としては、例えば、錠剤、カプセ
ル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、トローチ剤などによ
る経口投与が好ましい。このような種々の剤形の医薬製
剤を調製するにあたっては、この有効成分を単独で、又
は他の薬学的に許容される担体、例えば賦形剤、結合
剤、増量剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、分散剤、緩
衝剤、保存剤、矯味剤、香料、被膜剤、担体、希釈剤等
を適宜組合わせて用いることができる。賦形剤として
は、例えば乳糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシ
ウムなど、結合剤としては、例えば,結晶セルロース、
マンニトール、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、マクロゴールなど、滑
沢剤としては、例えば、ステアリン酸カルシウム、タル
クなどがあげられる。
【0015】本発明の抗アレルギー剤の投与量は患者の
年齢、症状等により大きく変動するが、一般には、ルテ
オリン−7−O−ルチノシド換算として成人に対して1
0〜5000mg/日であり、1日1回又は数回に分けて
経口投与するのが好ましい。また、本発明の食品は、そ
の目的に応じて通常用いられる適当な食品に前記本発明
品を配合することによりチューンガム、飲料、飴(キャ
ンディー)、ゼリー、グミ等を製造することができる。
【0016】本発明の抗アレルギー剤の有効成分である
ルテオリン−7−O−ルチノシドは、例えば、古くから
飲用されているミントティーにも含まれている成分であ
るので、安全性の点での問題は全くない。食品に配合す
る場合は、通常ルテオリン−7−O−ルチノシドとして
0.0001〜1%の濃度範囲とすることが望ましい。
【0017】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれらの実施例等になんら制約されるものでは
ない。
【0018】〔製造例1〕ペパーミントの乾燥品1kgに
15Lの水を加え1時間還流抽出した。冷却後、残渣を
濾過して得られた抽出液を約2Lまで減圧濃縮した。こ
のエキスをダイヤイオン(三菱化成(株)製、DIAIO
N HP−20)のカラムクロマトグラフィーに付し、
水、50%重量エタノール、エタノール、アセトン(各
10L)で順次溶出し、50重量%エタノール溶出画分
を集めて減圧濃縮し、凍結乾燥して82gの粉末を得
た。
【0019】〔製造例2〕製造例1の製法を繰り返して
得られる粉末300gを50重量%メタノールに溶解し
てセファデックス(ファルマシア製、LH−20)のカ
ラムクロマトグラフィーに付し、300mlづつのフラク
ションに分画した。TLC(メルク社製、シリカゲル6
0F254、酢酸エチル:クロロホルム、メタノール:
水=8:4:4:1、発色剤:濃硫酸)にてRf=0.3
付近にスポットの認められる画分を集めて濃縮し、凍結
乾燥して46gの粉末を得た。この粉末を分取用大型H
PLC(50mm i.d. column, 500mm length, ODS-W 15-3
0μm, solvent 0min: 45% MeOH, 22min: 50% MeOH, flo
w: 100 ml/min)により精製し、ルテオリン−7−O−
ルチノシド3.2gを得た。
【0020】〔製造例3〕ペパーミントの乾燥品1kgに
15Lの水を加え、1時間還流抽出した。残渣を濾過し
て得られた抽出液を約2Lまで減圧濃縮した。これに、
242gのデキストリンを加えて噴霧乾燥して440g
の本発明品の茶褐色粉末を得た。
【0021】〔製造例4〕製造例1で作成した凍結乾燥
粉末を50%含む水溶液118kgを攪拌しながら、エタ
ノール17kgとグリセリン34kgの混液を少量づつ加え
て全体を均一にして166kgの本発明品の黒褐色エキス
を得た。
【0022】〔試験例〕OVA(卵白アルブミン)1m
g、百日咳死菌浮遊液1010個および水酸化アルミニウ
ムゲル2mgを生理食塩液0.6mlに溶解し、ラット四肢
足蹠皮下に分割注射して初回感作とした。初回感作5日
後、追加感作としてOVA0.5mlを1.0mlの生理食塩
液に溶解し、ラットの背部皮下に分割注射した。さらに
初回感作14日目以降、局所感作として1日1回OVA
1mg/mlの溶液を、10μlずつマイクロピペットで両
側鼻腔に点鼻投与し、ラットの鼻アレルギーモデルを作
製した。各種薬物あるいはエキスの薬効解析は、感作開
始後28〜48日目のラットを用いて行った。いずれの
薬物も抗原点鼻の1時間前に経口投与した。鼻症状は抗
原点鼻直後から30分間、くしゃみと鼻掻き行動の回数
を測定した。実験は1群9匹で行い、結果は平均値と標
準誤差のグラフで示した。また、各群間の検定にはDu
nnett検定を用い危険率5%以下のものを有意差あ
りと判定した。図1は、くしゃみに対する効果を検討し
た結果である。生理食塩液を点鼻した群に対して、抗原
溶液を点鼻した群(control)ではくしゃみや鼻
掻き回数が著しく増加していることから、抗原特異的な
鼻症状が起きていることが考えられる。これに対してあ
らかじめルテオリン−7−O−ルチノシドを経口投与し
た群に抗原溶液を点鼻すると、用量依存的な抑制作用が
認められ、300mg/kgの用量から統計的に有意な抑制
作用が認められた。対照薬であるトラニラストについて
も、300mg/kgで有意な抑制作用が認められた。図2
は鼻掻き行動に対する効果を検討した結果である。くし
ゃみ反応とあらかじめルテオリン−7−O−ルチノシド
を経口投与した群に抗原溶液を点鼻すると、用量依存的
な抑制作用が認められ300mg/kgの用量から統計的に
有意な抑制作用が認められた。対照薬であるトラニラス
トについても、300mg/kgで有意な抑制作用が認めら
れた。
【0023】〔実施例1〕 錠剤 製造例1で得られた凍結乾燥粉末50gにトウモロコシ
デンプン2.0g、乳糖50g、ステアリン酸カルシウ
ム0.2g、タルク1.8gを充分に混合した後、打錠機
により打錠し、重量0.52gの錠剤を200錠製造し
た。
【0024】〔実施例2〕顆粒剤 製造例1で得られた凍結乾燥粉末5.0gを少量の水に
溶かし、これに乳糖5.0g、トウモロコシデンプン5.
0gを加えて練合し、造粒した後、乾燥して整粒した。
【0025】〔実施例3〕散剤 製造例3で得られた粉末1.0g、乳糖9.0gを微粉末
にし、均一な混合物となるように撹拌して散剤とした。
【0026】〔実施例4〕カプセル剤 製造例1で得られた凍結乾燥粉末5.0g、トウモロコ
シデンプン5.0g、乳糖5.0g、結晶セルロース1.
0gを充分に混合した後、カプセルに充填し、カプセル
40個とした。
【0027】〔実施例5〕トローチ剤 製造例1で得られた凍結乾燥粉末10g、ブドウ糖10
g、重曹2.0g、白糖4.0g、アラビアゴム3.0
g、デキストリン1.0gを混合粉砕して微粉末とし、
これに水を少量加え、型に注入してトローチ20個とし
た。
【0028】〔実施例6〕キャンディー 水飴280g、グラニュー糖360g、水120gを混
合した後、155℃まで加熱した。その後、120℃ま
で冷却し、クエン酸12g、香料1.2g、製造例4の
エキス150g添加し、整形、冷却後完成した。
【0029】〔実施例7〕チューインガム ガムベース50gに砂糖100g、香料0.5g、製造
例1の凍結乾燥粉末の1重量%水溶液30gを添加し、
ニーダーを使用して練り、整形後完成した。
【0030】
【発明の効果】アレルギー性鼻炎は発作性反復性のくし
ゃみ、水性鼻漏、鼻閉を三主徴とする鼻粘膜のI型アレ
ルギー疾患と考えられており、本発明による抗アレルギ
ー剤によって、くしゃみや鼻の掻痒感を大幅に低減する
ことができる。従って、本発明の抗アレルギー剤は、花
粉症やハウスダストなどの抗原抗体反応によって誘発さ
れるアレルギーの諸症状を治療または予防することがで
きる。また、本発明の抗アレルギー剤を含有するアレル
ギー予防食品によって、日常の生活の中でアレルギーを
予防し、体質の改善を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の試験例によるルテオリン−7−O−ル
チノシドを投与した際のくしゃみ反応に対する抑制率を
示したグラフである。
【図2】本発明の試験例によるルテオリン−7−O−ル
チノシドを投与した際の鼻掻き行動に対する抑制率を示
したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A61K 35/78 A61K 35/78 Q Fターム(参考) 4B018 LB01 LE01 MD66 ME07 MF01 4C057 AA06 BB03 DD01 KK08 4C086 AA01 AA02 EA11 MA01 MA04 NA14 ZA34 ZB13 4C088 AB38 AC05 BA14 CA05 CA14 NA14 ZA34 ZB13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルテオリン−7−O−ルチノシドを有効
    成分とするアレルギー性鼻炎治療剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアレルギー性鼻炎治療剤
    を含有してなるアレルギー予防食品。
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