JP2003129236A - 薄膜形成装置 - Google Patents

薄膜形成装置

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JP2003129236A
JP2003129236A JP2001326061A JP2001326061A JP2003129236A JP 2003129236 A JP2003129236 A JP 2003129236A JP 2001326061 A JP2001326061 A JP 2001326061A JP 2001326061 A JP2001326061 A JP 2001326061A JP 2003129236 A JP2003129236 A JP 2003129236A
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chamber
thin film
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film forming
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JP2001326061A
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English (en)
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Yoshito Jin
好人 神
Toshiro Ono
俊郎 小野
Masaru Shimada
勝 嶋田
Seitaro Matsuo
誠太郎 松尾
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MES Afty Corp
NTT Inc
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
NTT Afty Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダストや異常プラズマによるダメージが抑制
された状態で、薄膜が形成できるようにする。 【解決手段】 ターゲット105(容器105a)の下
部に、プラズマ生成室102より引き出されたECRプ
ラズマの飛散領域を制限する筒状のプラズマ制限筒11
3を備える。プラズマ制限筒113は、例えば石英やア
ルミナなどの非磁性材料から構成されたものである。プ
ラズマ制限筒113は、プラズマ生成室102より引き
出されてターゲット105の領域を通過したプラズマ流
の発散を制限し、試料台104表面で規定される面にお
けるプラズマ流の照射領域を、試料台104上の領域内
に納める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置や磁気
記憶装置などの電子装置に使われる薄膜を形成する薄膜
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最初に半導体装置の状況について述べ
る。シリコン(Si)基板上につくられる大規模集積回
路(LSI)は、素子を微細化することで素子の集積度
を上げることが行われてきた。素子を微細化する際、ゲ
ート電極/ゲート絶縁膜/半導体の構造からなるMOS
トランジスタのゲート長を短縮すると動作速度が向上す
る。微細化による集積度と動作速度の向上は、LSI技
術開発の原動力であり、様々な限界を打破すべく研究・
開発が行われている。微細化は、いわゆるスケーリング
によって成すことができ、電源電圧やゲート電圧もスケ
ーリングされる。
【0003】ゲート電圧を低く抑えてMOSトランジス
タを動作させるには、半導体に反転層を生じさせるだけ
のMOS容量を与える必要があるため、ゲート絶縁膜を
薄くして容量を確保することが行われてきた。これによ
り、最近では、MOSトランジスタのゲート酸化膜が直
接トンネル電流が流れる程薄く(3nm以下)なってき
た。特に、低消費電力が要求される携帯電話やPDAを
含む携帯端末などの装置では、トンネル電流を抑えて電
力消費を抑えることが重要である。
【0004】最近では、これまでゲート酸化膜に用いら
れてきた二酸化シリコン(SiO2)膜よりも比誘電率
の大きい絶縁膜をゲート絶縁膜に用い、容量を確保しつ
つ膜厚を厚くすることにより、トンネル電流を抑える方
法が盛んに研究されている。
【0005】二酸化シリコンに代わる高誘電率材料とし
て、シリコン酸窒化物(SiOxy)、アルミナ(Al
23)、二酸化チタン(TiO2)、二酸化ジルコニウ
ム(ZrO2)、二酸化ハフニウム(HfO2)、二酸化
ランタン(LaO2)、あるいは、二元合金の酸化物、
窒化シリコン(Si34)、窒化アルミニウム(Al
N)、窒化チタン(TiN)、窒化ジルコニウム(Zr
N)、窒化ハフニウム(HfN)、窒化ランタン(La
N)、あるいは、二元合金の窒化物などが有力な候補と
して挙げられている。さらに、これらの高誘電体材料を
層状に組み合わせてゲート絶縁膜に用いている。
【0006】このような材料をゲート絶縁膜として用い
るために、様々な薄膜形成装置および種々の薄膜形成方
法が試みられている。中でもスパッタ(スパッタリン
グ)法は、危険度の高いガスや有毒ガスなどが必要な
く、堆積する膜の表面(凹凸)モフォロジが比較的良い
などの理由により、有望な装置・方法の一つになってい
る。スパッタ法において化学量論的組成の膜を得るため
の優れた装置・方法として、酸素ガスや窒素ガスを供給
し、膜中の酸素や窒素が欠落するのを防止する装置・方
法、すなわち、反応性スパッタ装置・方法が有望であ
る。
【0007】スパッタ法において、高誘電率膜を堆積す
るとき使用するターゲットとして、金属を用いる場合
と、形成する膜となる化合物を用いる場合とがあるが、
一般には金属の方がターゲットとして製造し易い。化合
物ターゲットは焼結等の工程を必要とし、整形や組成の
調整に難しさがある。
【0008】また、スパッタ膜の膜品質を改善する方法
として、電子サイクロトロン共鳴(ECR)と発散磁場
を利用してつくられたプラズマ流を基板に照射し、同時
に、ターゲットと接地間に高周波かまたは直流高電圧を
加え、上記ECRで発生させたプラズマ中のイオンをタ
ーゲットに衝突させてスパッタリングし、膜を基板に堆
積させる方法(以下、これをECRスパッタ法という)
がある(文献1:小野他、Jpn.J.Appl.Phys.23, No.8,
L534(1984))。
【0009】一般によく知られているマグネトロンスパ
ッタ法では、0.1Pa程度以上でないと安定なプラズ
マは得られないのに対し、上記ECRスパッタ法では、
0.01Pa程度の分子流のガス圧力で、安定なECR
プラズマが得られる。また、ECRスパッタは、高周波
かまたは直流電圧により、ECRにより生成した粒子を
ターゲットに当ててスパッタリングを行うため、低い圧
力でスパッタリングができる。
【0010】ECRスパッタ法では、基板にECRプラ
ズマ流とスパッタされた粒子が照射される。ECRプラ
ズマ流のイオンは、発散磁場により10eV〜数10e
Vのエネルギーに制御される。また、気体が分子流とし
て振る舞う程度の低い圧力でプラズマを生成・輸送して
いるため、基板に到達するイオンのイオン電流密度も大
きくとれる。従って、ECRプラズマ流のイオンは、ス
パッタされて基板上に飛来した原料粒子にエネルギーを
与えるとともに、原料粒子と酸素との結合反応を促進す
ることとなり、ECRスパッタ法で堆積した膜の膜質が
改善される。
【0011】ECRスパッタ法では、特に、外部からの
加熱を必要としない室温に近い低い基板温度で、基板上
に高品質の膜が成膜できることが特徴になっている。E
CRスパッタ法でいかに高品質な薄膜を堆積し得るか
は、例えば、天澤他、ジャーナルオブバキュームサイエ
ンスアンドテクノロジー、第B17巻、第5号、222
2頁、1999年(J.Vac.Sci.Techno
1.B17,No.5.2222(1999).)(文
献2)を参照されたい。
【0012】また、ECRスパッタ法で堆積した膜の表
面モフォロジは、原子スケールのオーダーで平坦であ
る。従って、ECRスパッタ法は、高誘電率ゲート絶縁
膜を形成するための有望な方法であるといえる。
【0013】さらに、光通信装置と光学デバイスについ
ての状況について述べる。光学的な屈折率の異なる誘電
体膜を交互に積み重ねて形成する多層膜は、眼鏡などの
ガラス上およびプラスチック上での無反射コーティン
グ、ビデオカメラの色分解プリズム、各種光学フィル
タ、発光レーザの端面コーティングなどに使用されてい
る。また、最近の状況として広域波長多重通信(DWD
M通信)に用いる合波フィルタや分波フィルタの製造に
応用されるようになってきた。
【0014】多層膜に用いられる薄膜として、シリコン
(Si),水素化シリコン(SiH),二酸化シリコン
(SiO2),五酸化タンタル(Ta25),アルミナ
(Al23),二酸化チタン(TiO2),二酸化ジル
コニウム(ZrO2),二酸化ハフニウム(HfO2),
二酸化ランタン(LaO2),シリコン酸窒化物(Si
xy)、あるいは二元合金の酸化物,シリコン窒化物
(SiN),窒化アルミニウム(AlN),窒化ジルコ
ニウム(ZrN),窒化ハフニウム(HfN),窒化ラ
ンタン(LaN),フッ素化マグネシウム(MgF),
あるいは二元合金の窒化物などがある。
【0015】このような材料を積層して多層膜として形
成することを目的とし、様々な形成装置および形成方法
が試みられている。中でもスパッタ法は、前述したゲー
ト酸化膜の形成と同様の理由から、有望視されている。
さらに、ECRスパッタ法は、堆積した膜の表面モフォ
ロジが、原子スケールのオーダーで平坦であるので、多
層膜の形成に有望な方法として注目を集めている。
【0016】一般に、薄膜形成を行うスパッタ装置で
は、薄膜の原料となる飛散させる粒子(スパッタ粒子)
が、基板が載置されている試料台以外、例えば、真空チ
ャンバー壁やシャッター板に付着し、堆積膜を形成する
ことが経験的に知られている。スパッタ源と試料台の位
置関係で、チャンバー壁に付着する堆積膜の量は変化す
る。しかし、従来は、基板への堆積に大きな影響がない
として、チャンバー壁への付着膜については、特別な対
策が施されていなかった。
【0017】発明者らは、薄膜形成後にウエハに付着す
るダストについて検討を行った結果、従来の薄膜形成方
法では、チャンバー壁に付着した膜が、膜の応力やプラ
ズマ中のイオン・電子の作用による静電破壊などにより
剥がれ、ダストの原因となっていることを発見した。発
見した内容は、以下の通りである。
【0018】(1)スパッタ粒子が試料台以外のチャン
バー壁に不完全な状態で付着する。 (2)上記不完全な堆積膜が、プラズマ中の電子・イオ
ンなどに曝されて静電破壊によりダストを発生させる。 (3)静電破壊によるダストの発生を防げたとしても、
付着する膜厚が増えるに従って、この膜応力により膜が
剥がれてダストが発生する。 (4)静電破壊時に、突発的な放電がおきプラズマが不
安定となり、基板上の薄膜にダメージを与える。
【0019】図10に、従来よりあるECRスパッタ装
置の構成を示す。ECRスパッタ装置は、チャンバー1
001とこれに連通するプラズマ生成室1002とを備
えている。チャンバー1001は、図示していない真空
排気装置に連通し、真空排気装置によりプラズマ生成室
1002とともに内部が真空排気される。チャンバー1
001には、膜形成対象の基板(ウエハ)1003が固
定される試料台1004が設けられている。また、チャ
ンバー1001内の、プラズマ生成室1002からのプ
ラズマが導入される開口領域において、開口領域を取り
巻くようにリング状のターゲット1005が備えられて
いる。ターゲット1005は、絶縁体からなる容器10
05a内に載置され、内側の面がチャンバー1001内
に露出している。
【0020】また、プラズマ生成室1002は、真空導
波管1006に連通し、真空導波管1006は、石英窓
1007を介して導波管1008に接続されている。導
波管1008は、図示していないマイクロ波発生部に連
通している。なお、導波管1008の途中に、モード変
換器を設けるようにする構成もある。加えて、図10の
ECRスパッタ装置は、プラズマ生成室1002の周囲
およびプラズマ生成室1002の上部に、磁気コイル1
010を備えている。
【0021】図10のECRスパッタ装置では、まず、
チャンバー1001およびプラズマ生成室1002内を
真空排気した後、不活性ガス導入部1011より不活性
ガスであるアルゴンガスを導入し、また、反応性ガス導
入部1012より酸素などの反応性ガスを導入し、プラ
ズマ生成室1002内を例えば10-3Pa程度の圧力に
する。この状態で、磁気コイル1010よりプラズマ生
成室1002内に0.0875Tの磁場を発生させた
後、導波管1008,石英窓1007を介してプラズマ
生成室1002内に2.45GHzのマイクロ波を導入
し、電子サイクロトロン共鳴(ECR)プラズマを発生
させる。
【0022】以上のことによりプラズマを生成している
状態で、プラズマ生成室1002と試料台1004との
間に設けたリング状のターゲット1005に高周波電圧
を印加することで、ターゲット1005表面にプラズマ
を引き寄せてスパッタリングを行う。スパッタリングに
より、ターゲット1005表面よりターゲット材料の粒
子が飛び出し、プラズマ生成室1002より放出された
プラズマとともに基板1003上に到達する。また、こ
のとき、上記粒子とともに、プラズマにより活性化され
た反応性ガスも基板1003上に到達する。この結果、
基板1003上に、ターゲット材料の酸化膜が形成され
ることになる。
【0023】ここで、ターゲット1005よりスパッタ
リングにより飛び出したスパッタ粒子の飛散領域と、発
散磁場およびプラズマ流の状態を考察すると、図11に
示すように、スパッタ粒子の一部は、チャンバー100
1内部側壁にも到達し、ここにターゲット材料が堆積す
る。電磁コイル1010により形成される発散磁場11
01は、プラズマ生成室1002で生成されたECRプ
ラズマの輸送領域に相当している。
【0024】前述したように、ターゲット1005に高
周波電圧を印加することにより、ターゲット1005に
プラズマ中のイオンが衝突してスパッタリング現象が起
こり、ターゲット1005を構成している粒子があらゆ
る方向に飛散する。この中で、試料台1004の方向に
飛散した粒子が、基板1003に付着して薄膜が形成さ
れるが、ここには発散磁界で引き出されたプラズマが照
射され、プラズマアシスト効果により強固で高品質な膜
となる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スパッ
タリング現象により飛散したターゲットの粒子は、試料
台1004の方向以外のチャンバー1001内部側壁方
向にも飛散し、例えば堆積領域1102に堆積膜を形成
する。この堆積領域1102に形成された堆積膜のほと
んどの領域には、プラズマが照射されず、不完全なまま
の膜で付着することになる。
【0026】また、堆積領域1102の一部にも、プラ
ズマ生成室1002より引き出されたプラズマ流の一部
があたるプラズマ照射領域1103が存在する。しかし
ながら、発散磁界でプラズマ生成室1002より引き出
されたプラズマ流は、プラズマ生成室1002を出る
と、発散磁界とともに磁力線に沿って急激に広がる。こ
のため、広がったプラズマ流は、全てが試料台1004
の領域に注がれず、周囲の部分がチャンバー1001の
内部側壁に照射され、プラズマ照射領域1103を形成
する。
【0027】試料台1004をプラズマ生成室1002
に近づけることで、プラズマ流の全てを試料台1004
で受け止めるように構成することも可能である。しかし
ながら、このように近づけると発散磁界によるイオンの
加速が不足するため、基板1003上に形成される膜に
対するイオンアシスト効果が薄れることになる。従っ
て、一般的には、プラズマ生成室1002より引き出さ
れたプラズマ流の一部は、チャンバー1001の内部側
壁に到達し、プラズマ照射領域1103を形成すること
になる。
【0028】プラズマ照射領域1103は、堆積領域1
102の一部であり、堆積領域1102の一部はプラズ
マが照射されることになる。しかしながら、チャンバー
1001内部側壁に到達するプラズマは、密度が低く、
イオンのエネルギーも低くなるので、プラズマが照射さ
れていても不完全な膜となり易い。また、このプラズマ
照射領域1103には、不完全な膜が形成された領域に
プラズマが照射されるため、プラズマ発生初期に突発な
放電が発生しやすく、この放電や静電破壊などにより、
この部分に形成されている不完全な膜の一部が剥がれて
飛散することがある。
【0029】チャンバー1001内は、0.01Pa程
度以下の高真空状態であるため、粒子の平均自由行程が
10cmから1m程度もあり、飛散した膜の一部は、チ
ャンバー1001内を不規則に飛び回り、基板1003
上に付着してダストとなり、膜質を悪化させる原因とな
る。また、上述した突発的な放電は、プラズマの生成そ
のものを不安定にさせ、この不安定なプラズマが基板1
003上におよぶと、堆積している膜にダメージを与え
る場合もある。
【0030】上述したような、膜を形成するときのダス
トやダメージの発生は、例えばゲート絶縁膜や多層膜の
形成にとっては大きな問題であり、基板が大面積になる
に従ってこの影響は顕著になる。例えば、現在、直径が
300mmなどの大きな面積のウエハ(基板)上に、多
くのチップを同時に形成することが実現されてきてお
り、ダスト低減とダメージ低減に対する対策は、さらに
重要となってきている。本発明は、以上のような問題点
を解消するためになされたものであり、ダストや異常プ
ラズマによるダメージが抑制された状態で、薄膜が形成
できるようにすることを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明の一形態における
薄膜形成装置は、所定の圧力に真空排気されるチャンバ
ーと、このチャンバー内に配置されて処理対象の基板を
載置する試料台と、不活性ガスと反応性ガスとのプラズ
マを生成するプラズマ生成手段と、試料台上部に配置さ
れてプラズマ生成手段により生成されたプラズマにより
スパッタリングされるターゲットと、ターゲットと試料
台との間に、ターゲットより試料台の方向に向かう中心
線に平行に貫通方向を向けて配置され、プラズマ生成手
段により生成されたプラズマの拡散を制限する、非磁性
物質から構成されたプラズマ制限筒とを備えたものであ
る。この薄膜形成装置によれば、ターゲットと試料台と
の間のプラズマの広がりが制限され、プラズマがチャン
バー内壁に照射されるのが抑制されるようになる。
【0032】上記薄膜形成装置において、プラズマ生成
手段は、試料台に連通するプラズマ生成室と、このプラ
ズマ生成室に不活性ガスを導入するガス導入手段と、プ
ラズマ生成室からチャンバー方向に発散磁界を形成する
磁場形成手段と、プラズマ生成室にマイクロ波を供給す
るマイクロ波供給手段とから構成され、電子サイクロト
ロン共鳴によりプラズマ生成室内にプラズマを生成し、
発散磁界によりプラズマをチャンバー方向に引き出すも
のであり、ターゲットは、プラズマ生成室とチャンバー
との境界部に配置されてリング状に形成されたものであ
り、ターゲットに高周波電圧を印加する高周波電圧印加
手段を備えるものである。この薄膜形成装置において、
試料台のターゲットと反対の方向に配置され、磁場形成
手段により形成された磁場の発散を調整する補助磁場形
成手段を備えるようにしても良い。
【0033】上記薄膜形成装置において、プラズマ生成
手段は、チャンバー内に不活性ガスと反応性ガスとを導
入するガス導入手段と、試料台に対向配置されたRF電
極と、このRF電極に高周波電力を供給する電力供給手
段とを備え、ターゲットは、RF電極の試料台に対する
対向面に配置されたものである。また、上記薄膜形成装
置において、基板にイオンエネルギーを制限するバイア
スを印加するバイアス印加手段を備えるようにしてもよ
く、また、試料台を回転させる回転手段を備え、試料台
は、この表面の法線が、中心線とは異なる方向に向くよ
うに、傾けられているようにしてもよい。
【0034】また、上記薄膜形成装置において、不活性
ガスは、例えば希ガスであり、反応性ガスは、例えば酸
素ガス,窒素ガス,水素またはこれらの混合ガスのいず
れかであり、ターゲットは、例えば、アルミニウム,シ
リコン,リチウム,ベリリウム,マグネシウム,カルシ
ウム,スカンジウム,チタン,ストロンチウム,イット
リウム,ジルコニウム,ハフニウム,またはランタン系
列の元素のいずれか、もしくは複数から構成されたもの
である。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を参照して説明する。なお、以降に示す実施の形態
は、本発明の1つの例示であって、本発明の精神を逸脱
しない範囲で具体的構造の変更あるいは改良を行い得る
ことは言うまでもない。また、1Pa=0.0076T
orrであり、1T=10000ガウスである。さら
に、sccmは、0℃・1.01325×105Paの流体
が、1分間に1cm3流れることを示すもので、以降で
は、ガス流量は窒素ガス置換したものを示している。
【0036】<実施の形態1>図1は、本発明の実施の
形態における薄膜形成装置の構成例を概略的に説明する
断面図である。図1の薄膜形成装置は、まず、チャンバ
ー101とこれに連通するプラズマ生成室102とを備
えている。チャンバー101は、図示していない真空排
気装置に連通し、真空排気装置によりプラズマ生成室1
02とともに内部が真空排気される。
【0037】チャンバー101には、膜形成対象の基板
(ウエハ)103が固定される試料台104が設けられ
ている。また、チャンバー101内の、プラズマ生成室
102からのプラズマが導入される開口領域において、
開口領域を取り巻くようにリング状のターゲット105
が備えられている。ターゲット105は、絶縁体からな
る容器105a内に載置され、内側の面がチャンバー1
01内に露出している。なお、ターゲット105は、上
面から見た状態で、円形状だけでなく、多角形状態であ
っても良い。
【0038】また、プラズマ生成室102は、真空導波
管106に連通し、真空導波管106は、石英窓107
を介して導波管108に接続されている。導波管108
は、図示していないマイクロ波発生部に連通している。
また、プラズマ生成室102の周囲およびプラズマ生成
室102の上部には、磁気コイル(磁場形成手段)11
0が備えられている。これら、マイクロ波発生部、導波
管108,石英窓107,真空導波管106により、マ
イクロ波供給手段が構成されている。なお、導波管10
8の途中に、モード変換器を設けるようにする構成もあ
る。
【0039】加えて、本実施の形態の薄膜形成装置で
は、ターゲット105(容器105a)の下部に、プラ
ズマ生成室102より引き出されたECRプラズマの飛
散領域を制限する筒状のプラズマ制限筒113を備え
る。プラズマ制限筒113は、例えば石英やアルミナな
どの非磁性材料から構成されたものである。プラズマ制
限筒113は、プラズマ生成室102より引き出されて
ターゲット105の領域を通過したプラズマ流の発散を
制限し、試料台104表面で規定される面におけるプラ
ズマ流の照射領域を、試料台104上の領域内に納める
ものである。
【0040】図1のECRスパッタ装置では、まず、チ
ャンバー101およびプラズマ生成室102内を真空排
気した後、不活性ガス導入部111より不活性ガスであ
るアルゴンガスを導入し、また、反応性ガス導入部11
2より酸素などの反応性ガスを導入し、プラズマ生成室
102内を例えば10-3Pa程度の圧力にする。この状
態で、磁気コイル110よりプラズマ生成室102内に
0.0875Tの磁場を発生させた後、導波管108,
石英窓107を介してプラズマ生成室102内に2.4
5GHzのマイクロ波を導入し、電子サイクロトロン共
鳴(ECR)プラズマを発生させる。
【0041】ECRプラズマは、磁気コイル110から
の発散磁場により、試料台104の方向にプラズマ流を
形成する。なお、図1の薄膜形成装置では、図示してい
ないマイクロ波発生部より供給されたマイクロ波電力
を、導波管108においていったん分岐し、プラズマ生
成室102上部の真空導波管106に、プラズマ生成室
102の側方から石英窓107を介して結合させてい
る。このようにすることで、石英窓107に対するター
ゲット105からの飛散粒子の付着が、防げるようにな
り、ランニングタイムを大幅に改善できるようになる。
【0042】以上のことによりプラズマを生成している
状態で、プラズマ生成室102と試料台104との間に
設けたリング状のターゲット105に高周波電圧を印加
することで、ターゲット105表面にプラズマを引き寄
せてスパッタリングを行う。スパッタリングにより、タ
ーゲット105表面よりターゲット材料の粒子が飛び出
し、プラズマ生成室102より放出されたプラズマとと
もに基板103上に到達する。また、このとき、上記粒
子とともに、プラズマにより活性化された反応性ガスも
基板103上に到達する。この結果、基板103上に、
ターゲット材料の酸化膜が形成されることになる。加え
て、基板103上には、発散磁界で引き出されたプラズ
マが照射されるので、照射されたプラズマのプラズマア
シスト効果により、基板103上に形成された膜は、よ
り強固で高品質なものとなる。
【0043】ここで、ターゲット105よりスパッタリ
ングにより飛び出したスパッタ粒子の飛散領域と、発散
磁場およびプラズマ流の状態を考察する。図2に示すよ
うに、電磁コイル110が形成する磁力線は、試料台1
04の方向に向かって発散度が増している。この磁界を
発散磁界201とする。この発散磁界201により、前
述したように、プラズマ生成室102で生成されたEC
Rプラズマをプラズマ流202として引き出すことが可
能となる。
【0044】ここで、本実施の形態では、プラズマ制限
筒113を備えるので、プラズマ生成室102より引き
出されたプラズマ流202は、チャンバー101内側の
側壁に照射することなく、ほぼ全てが試料台104上に
照射される。一方、図2に示すように、ターゲット10
5より飛散したスパッタ粒子の一部は、チャンバー10
1内部側壁にも到達し、ここにターゲット材料が堆積す
る。しかしながら、本実施の形態によれば、プラズマ制
限筒113を備えているので、チャンバー101内部側
壁に到達するスパッタ粒子も制限され、チャンバー10
1の側壁に対する膜の堆積が抑制されるようになる。
【0045】また、チャンバー101の側壁に、わずか
ながらもスパッタ粒子が到達して膜の堆積が発生して
も、ここにプラズマ流202が照射されることがないの
で、膜の剥離によるダスト発生原因となる絶縁破壊など
の誘発を防止することができる。この結果、本実施の形
態によれば、大幅なダストの低減が図れ、また、チャン
バー101内部側壁にプラズマ流が照射されないので、
異常プラズマの発生も抑制されるようになる。
【0046】なお、ターゲットより飛散したスパッタ粒
子の一部は、プラズマ制限筒113の内壁にも到達し、
ここに膜を形成するが、プラズマ制限筒113の内壁に
は高い密度のプラズマが照射されるので、形成された膜
は、完全で強固なものとなる。従って、プラズマ制限筒
113内壁にも膜が形成され、ここにプラズマが照射さ
れる状態となるが、突発的な放電を誘発することがな
く、また静電破壊などにより膜の一部が剥がれて飛散す
ることもない。
【0047】<実施の形態2>つぎに、本発明の他の形
態について説明する。図3は、本発明の他の形態におけ
る薄膜形成装置の構成例を概略的に説明する断面図であ
る。この薄膜形成装置は、図1の薄膜形成装置とほぼ同
様であり、まず、チャンバー101とこれに連通するプ
ラズマ生成室102とを備え、チャンバー101は、図
示していない真空排気装置に連通している。チャンバー
101には、チャンバー101内の、プラズマ生成室1
02からのプラズマが導入される開口領域において、開
口領域を取り巻くようにリング状のターゲット105が
備えられている。ターゲット105は、絶縁体からなる
容器105a内に載置されている。
【0048】また、プラズマ生成室102は、真空導波
管106に連通し、真空導波管106は、石英窓107
を介して導波管108に接続され、プラズマ生成室10
2の周囲およびプラズマ生成室102の上部には、磁気
コイル110が備えられている。また、図3の薄膜形成
装置においても、ターゲット105(容器105a)の
下部に、プラズマ生成室102より引き出されたECR
プラズマの飛散領域を制限する筒状のプラズマ制限筒1
13を備える。加えて、図3の薄膜形成装置では、所望
の角度に傾斜し、かつ回転する試料台104a上に膜形
成対象の基板103が固定される構成とした。試料台1
04aは、図示しない回転機構により回転可能とされて
いる。
【0049】この実施の形態における薄膜形成装置にお
いても、図4に示すように、電磁コイル110が形成す
る磁力線は、試料台104aの方向に向かって発散度が
増している。この磁界による発散磁界201により、前
述したように、プラズマ生成室102で生成されたEC
Rプラズマをプラズマ流202として引き出すことが可
能となる。
【0050】ここで、本実施の形態でも、プラズマ制限
筒113を備えるので、プラズマ生成室102より引き
出されたプラズマ流202は、チャンバー101内側の
側壁に照射することなく、ほぼ全てが試料台104a上
に照射される。一方、図4に示すように、ターゲット1
05より飛散したスパッタ粒子の一部は、チャンバー1
01内部側壁にも到達し、ここにターゲット材料が堆積
する。しかしながら、本実施の形態によれば、プラズマ
制限筒113を備えているので、チャンバー101内部
側壁に到達するスパッタ粒子も制限され、チャンバー1
01の側壁に対する膜の堆積が抑制されるようになる。
【0051】また、チャンバー101の側壁に、わずか
ながらもスパッタ粒子が到達して膜の堆積が発生して
も、ここにプラズマ流202が照射されることがないの
で、膜の剥離によるダスト発生原因となる絶縁破壊など
の誘発を防止することができる。この結果、本実施の形
態によれば、大幅なダストの低減が図れ、また、チャン
バー101内部側壁にプラズマ流が照射されないので、
異常プラズマの発生も抑制されるようになる。
【0052】以下、図3の薄膜形成装置において、ター
ゲット105として純アルミニウムを用い、また、反応
性ガスとして酸素を用い、不活性ガスとしてアルゴンを
用いたアルミナ薄膜の形成について説明する。プラズマ
生成室102には、プラズマが安定に得られるだけのア
ルゴンを供給してプラズマを生成するようにする。例え
ば、アルゴンガスの供給流量20sccm、酸素ガスの供給
流量0〜10sccm、プラズマ生成室102に導入するマ
イクロ波電力は500W、ターゲット105に印加する
高周波電力は500Wとする。また、基板103は加熱
しない。
【0053】このようにしてシリコンからなる基板10
3上に形成したアルミナ薄膜の堆積速度と屈折率の酸素
流量依存性の代表的な特性を図5に示す。図5に示すよ
うに、アルミナの堆積速度は、供給する酸素ガス流量の
増加に伴って増加した後、酸素ガス流量が約4sccm付近
を最大に穏やかに減少し、酸素ガス流量が7sccm付近で
急激に減少し、最大値の約10分の1程度の小さな堆積
速度で落ち着く。酸素ガス流量が7sccm付近で急激に堆
積速度が減少するのは、ターゲット表面のアルミニウム
が酸化される割合が増加し、スパッタリングされにくい
アルミナになるためである。堆積速度は、スパッタ率が
大きいほど速くなるので、ターゲット表面がスパッタリ
ングしにくくなってスパッタ率が低下すれば、堆積速度
も低下する。この現象は、反応性スパッタ法においてよ
く知られている現象である(文献3:金原粲著、「スパ
ッタリング現象」、東京大学出版会、120〜132
頁)。
【0054】一方、形成されるアルミナ膜の屈折率は、
酸素ガス流量が4sccm付近で急激に減少し、屈折率が化
学量論的組成を満たすサファイア基板の屈折率に近い約
1.6から1.65の間では、ほぼ一定となる。エリプ
ソメータの測定でアルミナ膜として妥当な屈折率の値が
得られていることは、形成された膜の透明度が高く、膜
質も高いことを意味している。
【0055】図6に、本実施の形態における薄膜形成装
置(ECRスパッタ装置)において、ターゲットに純ア
ルミニウムを用い、また、反応性ガスとして酸素ガス,
不活性ガスとしてアルゴンガスを用い、アルミナ膜を形
成した場合についての、積算膜厚に対する8インチ径の
シリコンウエハ(基板)内のダスト数を示す。ダストの
測定は、上記シリコンウエハに膜厚100nmのアルミ
ナ膜を形成した後、シリコンウエハの周辺5mmを除い
た部分に付着していたダストを、ダストカウンタ装置に
よって測定した。また、積算膜厚は、ダミープロセスを
含めた全ての堆積について、堆積速度と堆積時間から試
料台の堆積膜厚を換算して求めた。
【0056】図6に示すように、積算膜厚が増加するに
従って、ダスト数は若干増加する傾向が見られるが、3
0μmで約50個とかなり少なく、シリコンゲートプロ
セスに適応可能な値に抑えられている。上述した実施の
形態によるプラズマ制限筒を用いない一般的なスパッタ
法では、ダスト数は数千個以上となるのが普通であり、
ゲートプロセスには適応できないものとされていた。こ
れに対し、上述したプラズマ制限筒を設けることで、ダ
ストの発生を抑制してダスト数を大幅に減少させること
が可能となり、本実施の形態の薄膜形成装置は、シリコ
ンゲートプロセスなどのダスト数が考慮されるプロセス
への適応が可能となる。また、積算膜厚が、30μmと
なった後は、試料台やチャンバー内壁のクリーニングな
どのメンテナンスを適正に施すことにより、ダスト数の
増加を抑制しながら、薄膜形成装置を稼動させることが
可能となる。
【0057】<実施の形態3>つぎに、本発明の他の形
態について説明する。図7は、本発明の他の形態におけ
る薄膜形成装置の構成例を概略的に説明する断面図であ
る。この薄膜形成装置は、図3に示した薄膜形成装置
に、新たに、補助コイル110aを加え、また、試料台
104aにイオンエネルギーを制御するバイアスを印加
する機構(バイアス印加手段)を設けるようにしたもの
である。補助コイル110aは、試料台104aのプラ
ズマが照射される側とは反対側の装置下部に配置する。
補助コイル110aによって、主となる磁気コイル11
0が形成する発散磁界の発散度を適度に制御することが
可能となり、プラズマ制限筒113の効果をさらに高め
ることが可能となる。
【0058】<実施の形態4>つぎに、本発明の他の形
態について説明する。図8は、本発明の他の形態におけ
る薄膜形成装置の構成例を示す概略的な断面図である。
本実施の形態では、RFスパッタ装置に、石英やアルミ
ナなどの非磁性物質からなるプラズマ制限筒813を設
けるようにした。図8の薄膜形成装置(RFスパッタ装
置)は、図示しない真空排気装置により内部を真空排気
するチャンバー801内に、高周波電力供給手段より高
周波電力が供給されるRF電極802とこれに対向配置
されて複数の基板803を載置する試料台804を備え
る。
【0059】RF電極802は、上部をカソードシール
ド805に覆われ、下面にターゲット806が固定され
る。従って、ターゲット806と試料台804とが対向
配置された状態となる。プラズマ制限筒813は、ター
ゲット806下の領域を囲うように配置され、ターゲッ
ト806下に形成されるプラズマが、チャンバー801
内壁に到達しないように制限する。なお、RF電極80
2は、絶縁部材807によってチャンバー801上部に
固定されている。
【0060】図8のRFスパッタ装置では、チャンバー
801内を所定の真空度とした後、ガス導入部811よ
りスパッタガスと反応性ガスとを導入して適当なガス圧
とする。この後、RF電極802に高周波電圧を印加し
てRF電極802下部にRFプラズマを生成する。生成
されたプラズマは、プラズマ制限筒813の存在によ
り、チャンバー801内壁に到達することなく、プラズ
マ制限筒813の内側の領域に閉じ込められた状態とな
る。この状態で、ターゲット806には、イオンを引き
込む負のバイアスが印加されているので、プラズマ制限
筒813の内側のプラズマ中のイオン衝撃により、ター
ゲット806の表面はスパッタリングされ、この結果飛
散したスパッタ粒子が、基板803上に堆積して薄膜を
形成する。
【0061】また、スパッタリングの結果飛散するスパ
ッタ粒子は、あらゆる方向に飛散するが、プラズマ制限
筒813を設けてあるので、チャンバー801内壁に飛
散していくスパッタ粒子を制限することが可能となる。
この結果、図8の薄膜形成装置においても、チャンバー
801の側壁に対する膜の堆積が抑制されるようにな
る。また、チャンバー801の側壁に、わずかながらも
スパッタ粒子が到達して膜の堆積が発生しても、ここに
プラズマが照射されることが制限されるので、膜の剥離
によるダスト発生原因となる絶縁破壊などの誘発を防止
することができる。この結果、本実施の形態において
も、大幅なダストの低減が図れ、また、チャンバー80
1内部側壁にプラズマが照射されないので、異常プラズ
マの発生も抑制されるようになる。
【0062】なお、前述したように、プラズマ制限筒
は、円筒形に限るものではなく、楕円形の筒や多角形の
断面状態をもつ筒であっても良い。また、図9(a),
(b)に示すように、上部に庇状の部分を設けたプラズ
マ制限筒913,913aであっても良い。また、図9
(a),(b)に示すように、プラズマ制限筒913,
913aの上部が、ターゲット105の容器105a下
部より離間して配置されていても良い。プラズマ制限筒
913のようにすることで、差圧の影響が解消されるよ
うになる。また、図9(c)に示すように、ターゲット
105より離れるに従って、径が小さくなる形状のプラ
ズマ制限筒913bであっても良い。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、生
成されたプラズマの広がりを制限するようにしたので、
ダストや異常プラズマによるダメージが抑制された状態
で、薄膜が形成できるようになるという優れた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における薄膜形成装置の
構成例を示す断面図である。
【図2】 図1の部分を拡大して示す断面図である。
【図3】 本発明の他の形態における薄膜形成装置の構
成例を示す断面図である。
【図4】 図3の部分を拡大して示す断面図である。
【図5】 アルミナ薄膜の堆積速度と屈折率の酸素流量
依存性の代表的な特性を示す特性図である。
【図6】 本実施の形態における薄膜形成装置におけ
る、積算膜厚に対する基板内のダスト数を示す。
【図7】 本発明の他の形態における薄膜形成装置の構
成例を示す断面図である。
【図8】 本発明の他の形態における薄膜形成装置の構
成例を示す断面図である。
【図9】 本発明の他の形態における薄膜形成装置の部
分構成例を示す断面図である。
【図10】 従来よりある薄膜形成装置の構成を示す断
面図である。
【図11】 図10の部分を拡大して示す断面図であ
る。
【符号の説明】
101…チャンバー、102…プラズマ生成室、103
…基板(ウエハ)、104…試料台、105…ターゲッ
ト、106…真空導波管、107…石英窓、108…導
波管、110…磁気コイル、111…不活性ガス導入
部、112…反応性ガス導入部、113…プラズマ制限
筒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 俊郎 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 嶋田 勝 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 松尾 誠太郎 東京都三鷹市下連雀四丁目16番30号 エ ヌ・ティ・ティ・アフティ株式会社内 Fターム(参考) 2H048 GA04 GA60 4K029 AA06 AA24 BA01 BA03 BA17 BA35 BA43 BA44 BD01 CA05 DC02 DC27 DC35 DC48 5F045 AA19 AB31 AB32 AB33 AB34 BB15 DP03 DQ10 EH17 EH20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の圧力に真空排気されるチャンバー
    と、 このチャンバー内に配置されて処理対象の基板を載置す
    る試料台と、 不活性ガスと反応性ガスとのプラズマを生成するプラズ
    マ生成手段と、 前記試料台上部に配置されて前記プラズマ生成手段によ
    り生成されたプラズマによりスパッタリングされるター
    ゲットと、 前記ターゲットと前記試料台との間に、前記ターゲット
    より前記試料台の方向に向かう中心線に平行に貫通方向
    を向けて配置され、前記プラズマ生成手段により生成さ
    れたプラズマの拡散を制限する、非磁性物質から構成さ
    れたプラズマ制限筒とを備えたことを特徴とする薄膜形
    成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の薄膜形成装置において、 前記プラズマ生成手段は、 前記試料台に連通するプラズマ生成室と、 このプラズマ生成室に前記不活性ガスを導入するガス導
    入手段と、 前記プラズマ生成室から前記チャンバー方向に発散磁界
    を形成する磁場形成手段と、 前記プラズマ生成室にマイクロ波を供給するマイクロ波
    供給手段とから構成され、電子サイクロトロン共鳴によ
    り前記プラズマ生成室内にプラズマを生成し、前記発散
    磁界により前記プラズマを前記チャンバー方向に引き出
    すものであり、 前記ターゲットは、前記プラズマ生成室と前記チャンバ
    ーとの境界部に配置されてリング状に形成されたもので
    あり、 前記ターゲットに高周波電圧を印加する高周波電圧印加
    手段を備えることを特徴とする薄膜形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の薄膜形成装置において、 前記試料台の前記ターゲットと反対の方向に配置され、
    前記磁場形成手段により形成された磁場の発散を調整す
    る補助磁場形成手段を備えたことを特徴とする薄膜形成
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の薄膜形成装置において、 前記プラズマ生成手段は、 前記チャンバー内に前記不活性ガスと前記反応性ガスと
    を導入するガス導入手段と、 前記試料台に対向配置されたRF電極と、 このRF電極に高周波電力を供給する電力供給手段とを
    備え、 前記ターゲットは、前記RF電極の前記試料台に対する
    対向面に配置されたものであることを特徴とする薄膜形
    成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の薄
    膜形成装置において、 前記基板にイオンエネルギーを制限するバイアスを印加
    するバイアス印加手段を備えたことを特徴とする薄膜形
    成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の薄
    膜形成装置において、 前記試料台を回転させる回転手段を備え、 前記試料台は、この表面の法線が、前記中心線とは異な
    る方向に向くように、傾けられていることを特徴とする
    薄膜形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の薄
    膜形成装置において、 前記不活性ガスは、希ガスであり、 前記反応性ガスは、酸素ガス,窒素ガス,水素またはこ
    れらの混合ガスのいずれかであり、 前記ターゲットは、アルミニウム,シリコン,リチウ
    ム,ベリリウム,マグネシウム,カルシウム,スカンジ
    ウム,チタン,ストロンチウム,イットリウム,ジルコ
    ニウム,ハフニウム,またはランタン系列の元素のいず
    れか、もしくは複数から構成されたものであることを特
    徴とする薄膜形成装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007111074A1 (ja) 2006-03-24 2007-10-04 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 透明バリア性シート及び透明バリア性シートの製造方法
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