JP2003144882A - 水中噴射ノズルおよび該ノズルを備えた水流発生装置 - Google Patents

水中噴射ノズルおよび該ノズルを備えた水流発生装置

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JP2003144882A
JP2003144882A JP2001346529A JP2001346529A JP2003144882A JP 2003144882 A JP2003144882 A JP 2003144882A JP 2001346529 A JP2001346529 A JP 2001346529A JP 2001346529 A JP2001346529 A JP 2001346529A JP 2003144882 A JP2003144882 A JP 2003144882A
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Yoshinari Iwamura
吉就 岩村
Yuji Honda
祐治 本田
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H Ikeuchi and Co Ltd
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H Ikeuchi and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水中に配置して加圧水を水中に噴射するノズ
ルにおいて、該ノズルに設けた吸込穴からノズル内部に
吸い込む周囲の水の量を増加させる。 【解決手段】 加圧水の供給管に接続する流入路12に
オリフィス13を介して噴出流路14を連通して設け、
該オリフィスと近接した位置の噴出流路の周壁に、一対
の断面円形の吸込孔18A、18Bを対向して設け、噴
出流路を流通する噴射水流により発生する負圧で上記吸
込孔より周囲の水を噴出流路内に巻き込み、増量された
噴射水を上記噴出流路先端の噴射孔より水中に噴射させ
る構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水中噴射ノズルおよ
び該ノズルを備えた水流発生装置に関し、詳しくは、水
中で液を噴射することにより、水流を発生させると共に
撹拌を生じさせるもので、プリント基板等の水中洗浄、
水中エッチング、メッキ液層内で液を移動させて濃度の
均一化を図ったり、循環水タンクや排水タイク内での撹
拌等に用いるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水中に配置され、上記用途に用い
られる水中噴射ノズルでは、図13に示すように、ノズ
ル1は水タンク2内に配置され、ポンプ3よりホースを
通してノズル1に所要圧とした加圧水を供給すると共
に、この供給された加圧水のノズル1内での流れを利用
して、ノズルの周壁に開口した吸込孔4より周囲の水を
ノズル内部に吸い込ませて、噴出水量を増量させてい
る。このように、ノズルへの供給量よりも噴射量を増量
させることにより、噴射水により発生する水流を大きく
して、撹拌力を高めたり、水流を対象物に大きな力で衝
突させて、水中洗浄等を行えるようにしている。
【0003】上記ノズル1は、図14に示すように、小
径の流入管5の先端を大径の噴射管6の内部に突出さ
せ、流入管5の吐出口5aより後部の噴射管6の周壁に
一対の吸込孔4を設けた構成とし、吐出口5aより噴射
管6内に吐出される噴射水の流速で後部側に負圧を発生
させ、吸込孔4より噴射管6内に周囲の水を吸い込ん
で、噴射水を増量させている。
【0004】また、水中噴射ノズルとしては図15に示
す構造のノズルも用いられている。該ノズルは、大径の
同一断面積とした噴射管7の外周面に対向させて一対の
大きな横長な角孔8を設け、これら角孔8との間に細い
仕切壁9が残っている形状とされている。上記ノズルで
は、大きな角孔8A、8Bからノズル内部に周辺の水を
流入させて噴射管7の先端の噴射孔7aより噴射させて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の図14に示すノ
ズルでは、流入管5の吐出口より後方に吸込孔4を配置
しているため、ノズルの全長が長くなると共に噴射管6
の外径も大きくなる。また、周囲からの吸い込み量を多
くするには、吸込孔4を大きくする必要があるが、その
場合、供給管と螺着させるために噴射管の後部より突出
している流入管5の螺着部分5bが邪魔になる。よっ
て、螺着部分5bを後方に位置させる必要があり、この
理由からもノズルが長くなる。ノズルが長くなり大型化
すると、配置スペースを取ることになり、ノズルが邪魔
になると共に、水タンク1自体を大型化する必要が生じ
る問題がある。
【0006】後記の図15に示すノズルでは、噴射管7
の周壁に設ける吸込孔が角孔8であるため、エッジ8a
ができ、このエッジ8aでノズル内部に流入しようとす
る水に乱流が発生し、吸い込みの邪魔をして、吸込量が
多くならない問題がある。かつ、角孔8が非常に大きい
ため、噴射水の流通により発生する負圧が小さく、吸い
込みよりはむしろ流入に近くなり、噴射孔7aから噴射
される噴射水の圧力が低下する問題がある。また、角孔
8からノズル内部に周囲の水を吸い込む代わりに、角孔
8から噴射水が水中に噴射されやすくなり、この場合
は、水の吸い込みがなくなる。
【0007】本発明は上記した従来の水中噴射ノズルの
問題を解消せんとするもので、ノズルの小型化を図ると
共に、周囲の水の吸い込み量を多して、供給量に対して
噴射量を大幅に増量できる水中噴射ノズルを提供するこ
とを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、水中に配置され、供給された加圧水を水
中に噴射して水流を発生させる水中噴射ノズルであっ
て、加圧水の供給管に接続する流入路にオリフィスを介
して噴出流路を連通して設け、該オリフィスと近接した
位置の噴出流路の周壁に、一対の断面円形の吸込孔を対
向して設け、上記噴出流路を流通する噴射水流により発
生する負圧で上記吸込孔より周囲の水を噴出流路内に巻
き込み、増量された噴射水を上記噴出流路先端の噴射孔
より水中に噴射させる構成としていることを特徴とする
水中噴射ノズルを提供している。
【0009】上記構成によれば、流入路と噴出流路との
間にオリフィスを設け、該オリフィス近傍の噴出流路の
周壁に吸込孔を設けているため、吸込孔の部分を流通し
た後に流速が早くなり、その分、大きな負圧を発生させ
て吸込孔より吸い込む水量を増大することができる。か
つ、吸込孔は断面円形として、エッジを設けない形状と
しているため、吸込孔の周縁で乱流を発生させず、この
点からも吸い込み量を多くできる。このように、噴射量
を多くすることにより、水中に発生させる水流を強く且
つ大きなものとでき、水の撹拌効率を高めることができ
る。かつ、吸い込み量が多くなることより、供給量を少
なくしても、効率の良い噴射がなされ、よって、ランニ
ングコストを低減できる。
【0010】また、上記流入路および噴出流路の内周面
にオリフィスに向かって縮径する傾斜面を設け、かつ、
上記噴出流路は円筒管の中空部とすると共に、該噴出流
路の断面積を流入路の断面積より大とすると共に上記オ
リフィスに連続する上記傾斜面の終端位置に上記吸込孔
を設けている。
【0011】上記のように、流入路の断面積を噴出流路
の断面積よりも小さくし、流入路側の傾斜角度を噴出流
路側の傾斜角度よりも鋭角とすることにより、噴出流路
側での噴射液の流速を高めることができる。これによ
り、吸込孔の内部に発生する負圧を大きくして、吸い込
み量をさらに増大させることができる。また、流入路側
の傾斜面は先端において傾斜角度をより鋭角となるよう
に2段階で傾斜させていることが好ましい。さらに、噴
出流路側の吸込孔をオリフィスに連続する傾斜面の終端
位置に設けると、負圧を大きくでき、この点からも吸い
込み量を増大させることができる。
【0012】上記一対の吸込孔は大きな真円形状とし、
該吸込孔の直径を上記噴射孔の直径と略同等の大きさと
している。吸込孔を2個としているのは、小さい穴を複
数個設けるよりは、大きな穴と対向位置に2個設ける方
が吸込孔の合計断面積を大きくとれ、周囲の水の吸い込
み量を多くすることができることによる。また、各吸込
穴を円形としているのは、前記従来例のように角穴とす
るとエッジにより乱流を発生するため、エッジが生じな
い円形としている。円は楕円形状でも良いが真円形状と
すると最も抵抗なく周囲の水をスムーズに吸い込むこと
ができる。
【0013】上記吸込孔の合計断面積をオリフィス断面
積の12〜28倍、噴射孔断面積をオリフィス断面積を
13〜25倍、噴出流路長さを噴射孔直径の2〜3倍に
設定して、吸込孔より巻き込むことにより、加圧水供給
量に対する噴射量を2〜4倍とすることが好ましい。
【0014】上記のように、吸込孔の断面積、噴射孔の
断面積、オリフィスの断面積、噴射管の長さを設定する
ことにより、供給水量(供給管からの吐出量)に対して
噴射量を2〜4倍、好ましくは3〜4倍とすることがで
きる。なお、前記図14および図15に示す従来のノズ
ルは供給水量に対して噴射量は、1.5倍程度しかなら
ず、従来品の2倍以上の増量することができる。
【0015】上記水中噴射ノズルは、1つの流入路に対
して1つの噴出流路を連通し、外形上で直線形状として
もよいが、広角に噴射をする必要がある場合には、複数
の噴出流路を流入路より所要角度間隔で分岐させて連続
させ、各噴出流路の分岐位置の部分にそれぞれ上記オリ
フィスを設けている。例えば、2つの噴出流路を60度
間隔あけて設けるとよい。
【0016】また、上記分岐したノズルの応用として、
水中に配置され、供給された加圧水を水中に噴射して水
流を発生させる水中噴射ノズルであって、加圧水の供給
管に接続する流入路に、流路軸線方向と直交する幅方向
に広がるチャンバーを連通し、上記チャンバーの先端面
に幅方向に間隔をあけて並設した各噴出流路のオリフィ
スを連通し、各噴出流路にオリフィスに近接した下流側
位置の周壁に周囲の水を吸い込む吸込孔を設け、該吸込
孔より周囲の水を吸い込むことより各噴出流路の先端の
噴射孔より噴射量を増量させて水中に噴射する構成とし
ていることを特徴とする水中噴射ノズルを提供してい
る。
【0017】上記構成によると、上記チャンバーと各噴
出流路との間に夫々オリフィスを設け、該オリフィス近
傍の噴出流路の周壁に吸込孔を設けているため、各オリ
フィスを通過した流速の早い水が各吸込孔の部位を流通
して大きな負圧を発生させ、ノズル周囲の水を各吸込孔
より各噴出流路内に吸い込むこととなる。よって、上記
各噴射流路より噴射される噴射量合計を流入路への供給
量よりも増幅させて噴射効率を向上させることができる
と共に、噴出流路を並列して複数設けているので、幅方
向に広範囲に噴射することを可能としている。
【0018】本発明は、上記水中噴射ノズルを1個或い
は複数個を液タンク内に配置して、該水中噴射ノズルか
らの噴射方向に対流を発生させて液を撹拌すると共に水
中噴射ノズルの後方側の液を噴射方向の前方に移動させ
る構成としている水中噴射ノズルを備えた水流発生装置
を提供している。
【0019】液タンク内の全体に亙って対流を発生させ
る場合には、水中噴射ノズルを液タンクの底壁側の一端
側隅部に水平方向に配置して、底壁に沿って流れを発生
させて、この水流が他端側に衝突して上昇し、さらに、
水面付近で折り返して流れていくことにより、液タンク
内の全体に対流を発生させることができる。また、液タ
ンクの各隅部に夫々水流を発生させる方向に向けてノズ
ルを配置しておくと、より確実に液タンク全体に対流を
発生させることができる。このように、液タンク全体に
対流を発生させて、液を撹拌すると、メッキ液層ではメ
ッキ液の濃度均一化を図ることができ、循環タンク、排
水タンク内では、液の撹拌を行うことで、底面への沈殿
を防止できる。
【0020】液タンク内に部品を吊り下げて、水中洗浄
する場合や、水中エッチングをする場合等では、部品の
両側あるいは一方側に夫々水中噴射ノズルを配置し、部
品に向けて液を噴射させる構成としている。上記水中洗
浄等をする場合には、水中噴射ノズルからの噴射量が多
いため、大量の水を部品に衝突させることができるた
め、洗浄効果等を上げることができる。
【0021】さらに、水中でバブリングを発生させる必
要がある時は、上記液タンク内に配置する水中噴射ノズ
ルの吸込孔にチューブの先端を嵌合し、該チューブでエ
アを負圧により自然吸入して、噴射水と共にエアーを水
中に気泡として吐出させて、水流発生と同時にバブリン
グもおこなう構成としている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1、図2は本発明の水中噴射ノズ
ルの第1実施形態を示す。
【0023】第1実施形態の水中噴射ノズル(以下、ノ
ズルと略称する)10は一体成形品からなり、略円筒形
状のボデイ11の内部に同一軸線上に流入路12、オリ
フィス13、噴出流路14を連通させて形成している。
流入路12を設ける側のボデイ11の一側部は小径部1
1aとして、その外周面に供給管20(図3に示す)に
螺着するネジ部11bを設けている。小径部11aより
段状に拡径して噴射孔15の先端までは直管とした大径
部11cとしている。
【0024】上記ボデイ11の小径部11aの内部に、
流入路12とオリフィス13とを設け、該流入路12と
オリフィス13との間に傾斜面16を設けている。上記
流入路12の断面積をS1、オリフィス13の断面積を
S2とすると、本実施形態では、これら2値の比を6≦
S1/S2≦10の範囲に設定している。また、オリフ
ィス13の長さL1とオリフィスの直径D1とは、L1
/D1=1.5〜2.5に設定している。
【0025】上記流路路12とオリフィス13との間に
傾斜面16は図2に拡大して示すように、斜面16aか
ら斜面16bへと傾斜角度を2段に縮径させた形状とし
ている。
【0026】オリフィス13の前端はボデイ11の段差
部11dと同一ラインに位置し、該前端から拡径する傾
斜面17を介して噴出流路14に連続させている。この
傾斜面17の角度は、本実施形態では110゜以上14
0°以下として、流入路12側の傾斜面16より広げて
いる。この傾斜面17の終端より先端噴射孔15までの
噴出流路14の断面積は一定のS3としている。上記噴
出流路14(噴射孔15)の断面積S3とオリフィス1
3の断面積S2とは、S3/S2=13〜25に設定し
ている。また、噴出流路14の長さL2と噴出流路の直
径D2とは、L2/D2=2〜3に設定している。
【0027】噴射流路14の周壁には、傾斜面17の終
端位置に、一対の同一形状の吸込孔18A、18Bを対
向位置に設けている。これら吸込孔18A、18Bは図
1(B)に示すように、断面真円形状としている。上記
吸込孔18A、18Bの直径D3は噴射孔15の直径と
同程度の寸法としている。かつ、該吸込孔18Aと18
Bを合わせた断面積S4はオリフィス13の断面積S2
の12〜28倍に設定している。
【0028】上記ノズル10は、図3に示すように、水
タンク2の内部において底壁に近い位置の隅部に水平方
向に配置し、ボデイ11のネジ部11bに供給管20の
先端を螺着して連結し、該供給管20をポンプ3の吐出
口に接続している。該ポンプ3の吸入口には吸込管21
を連結し、該吸込管21の他端を水タンク2内に垂下さ
せ、水タンク2内の水30をポンプ3により吸い上げ
て、所要圧力として供給管20を介してノズル10に吐
出し、循環させている。
【0029】図3に示すノズル10を配置した水流発生
装置において、ノズル10にポンプ3より供給された加
圧水が流入路12に供給されると、加圧水はオリフォス
13を通過して更に加圧された後に、噴出流路14へと
流入する。
【0030】図4に示すように、オリフォス13を通過
して噴出流路14に流入した噴射水は勢いよく噴射孔1
5に向かって流れ、噴射流路14の周壁に設けた吸込孔
18A、18Bの部分には大きな負圧が発生する。この
負圧によりノズル10の周囲の水を噴射流路14の内部
に吸い込み、この吸い込んだ水で増量された噴射水が水
タンク2内の水30中へと噴射される。
【0031】上記吸込孔18A、18Bを真円形状とし
て、水流がぶつかるエッジを設けていないため、乱流が
生じることなく周囲の水が噴射流路14内に吸い込まれ
る。かつ、吸込孔18A,18Bの断面積S4、オリフ
ォス13の断面積S2、噴射孔15の断面積S3、噴出
流路14の長さを上記した寸法設定としていることによ
り、本実施形態では、加圧水供給量に対する噴射量を2
〜4倍とすることができる。
【0032】本出願人の実験結果によると、下記の寸法
設定としたノズル10において、供給量(ポンプからの
吐出量)と噴射量との関係は図5の表に示す関係となっ
た。オリフィス直径:φ3,オリフィス長さ4.5m
m、噴射孔直径:φ13、噴出流路長さ:32.5m
m、吸込孔直径:φ11
【0033】上記のように、ノズル10からの噴射量を
大量とするため、水タンク2内に大きな水流を発生させ
ることができる。この水流は、図3に示すように、水タ
ンク2の底壁に沿って他方側へと流れ、他方側の側壁に
ぶつかると上向きに流れ、さらに水面付近では矢印で示
すように流れて、水タンク2の全体に亙って対流を発生
させることにより、水タンク2内の水30を撹拌するこ
とができる。なお、図6に示すように、ノズル10を底
壁の4隅および側壁の上部に配置することにより、水タ
ンク2の内部により確実に図中、矢印で示す対流を発生
させることができる。
【0034】また、上記ノズル10は吸込孔18A、1
8Bをオリフォス13に近接した位置に設け、前記図1
3の従来のノズルのように流入路よりも後方位置に吸込
孔を設ける構成ではないため、上記従来のノズルよりも
全長及び外径を小さくでき、小型化を図ることができ
る。よって、水タンク2内で邪魔にならなず、図6のよ
うに複数個配置しても、水タンクを大型化する必要はな
い。
【0035】図7(A)(B)は第1実施形態の変形例
を示す。図7(A)のノズル10’は、オリフィス1
3’から大径部11cへの連続面17’に傾斜を設けず
に垂直面としており、図7(B)のノズル10”は、小
径部11a”の流入路12”の内周面16”をオリフィ
ス13”にかけて滑らかに縮径する曲面としている。ま
た、上記ノズルは、噴出流路の内径を噴射孔にかけて拡
径するテーパ形状としてもよい。なお、他の構成は上述
の第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0036】図8および図9は第2実施形態の2方向に
広角噴射する水噴射ノズル100を示す。該ノズル10
0は流入路12の前端より、軸線Xに対して2つの噴出
流路14A、14Bを分岐させて設けている。
【0037】流入路12と噴出流路14A、14Bとの
間にはV形状に緩傾斜させた仕切壁11eを設け、該仕
切壁11eにオリフィス13A、13Bを設けてそれぞ
れ噴出流路14A、14Bに連通している。これら噴出
流路14Aと14Bとの軸線間の角度は45度程度と
し、各噴出流路先端の噴射孔15Aと15Bより2方向
に噴射させている。上記各噴出流路14A、14Bの根
元側でオリフィス13A、13Bに続く傾斜面17A、
17Bの終端位置に第1実施形態と同様な一対の断面真
円形状の吸込穴18A−1と18B−1、18A−2と
18B−2を設けている。他の構成および寸法関係は第
1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0038】上記ノズル100によりは2方向に増量さ
れた噴射水を噴射することができ、より水タンク内の水
に対流を発生できると共に撹拌効果を高めることができ
る。なお、噴出流路は2個に限らず、3〜4個等に分岐
させて、噴射範囲を広げることもできる。
【0039】図10は第3実施形態を示す。第3実施形
態のノズル200は一体成形しており、略直方体状のボ
ディ11の一側部より外面にネジ部を有する小径部11
aを突出させている。ボディ11内部には、長手方向の
前半分にあたる領域に小径部11aの内部の流入路12
に連通し幅方向に広がるチャンバー19を形成し、チャ
ンバー19の先端面に小径筒状のオリフィス13を等間
隔に5つ穿設し、ボディ11内部の後半分にあたる領域
に各オリフィス13に連通した円筒状の噴出流路14を
同軸上に形成している。なお、オリフィス13の長さL
2と第2オリフィスの直径D2とは、L2/D2=1.
5〜2.5に設定している。
【0040】流入路12とチャンバー19との間に拡径
する傾斜面16を設け、オリフィス13と噴出流路14
との間に拡径する傾斜面17を設けている。傾斜面17
の角度は110゜以上140°以下として、この傾斜面
17の終端より噴射孔15までの噴出流路14の断面積
は一定のS3としている。上記噴出流路14の断面積S
3とオリフィス13の断面積S2とは、S3/S2=1
3〜25に設定している。また、噴出流路14の長さL
2と直径D2とは、L2/D2=2〜3に設定してい
る。
【0041】噴出流路14の周壁には、傾斜面17の終
端位置に一対の真円形状の吸込孔18A、18Bを対向
位置に穿設している。吸込孔18A、18Bの直径D3
は噴出流路14の直径と同程度の寸法としており、か
つ、該吸込孔18Aと18Bを合わせた断面積S4はオ
リフィス14の断面積S2の12〜28倍に設定してい
る。
【0042】上記ノズル200は、小径部11aの外面
のネジ部に液体の供給管(図示せず)の先端を羅着し
て、所要圧力の水を流入路12に供給している。加圧さ
れた水が流入路12に供給されると、該水はチャンバー
19に流入して幅方向に拡散し、先端面に穿設された5
つのオリフィス13を通過して加圧された後に、噴出流
路14へと流入する。各オリフィス13を通過して各噴
出流路14に流入した水は勢いよく流れ、噴出流路14
の周壁に設けた各吸込孔18A、18Bの部位には大き
な負圧が発生する。この負圧によりノズル10の周囲の
水を各吸込孔18A、18Bより噴射流路14の内部に
吸い込み、この吸い込んだ分だけ増量された水がボディ
11先端面の各噴射孔15より外部に噴射される。
【0043】図11は上記第1〜第3実施形態の水中噴
射ノズルを用いた水タンク内の水流発生装置の変形例を
示し、ノズルにより水タンク2内に水流と共にバブリン
グを発生させるものである。
【0044】代表して第1実施形態のノズル10につい
て説明すると、上記ノズル10の一方の吸込孔18Aに
空気供給チューブ32を接続し、負圧により該チューブ
32を通してノズル10の内部に空気を自然吸入してい
る。このノズル内部に供給された空気は噴射水と衝突混
合し、水中に気泡として噴射され、水タンク内にバブリ
ングを発生させる。他方の吸込孔18Bは前記実施形態
と同様に開口として周囲に水をノズル内部に吸い込ませ
ている。
【0045】図12(A)〜(C)は水タンク2内にノ
ズル10を配置した水流発生装置の変形例を示す。図1
2(A)は水タンク2内に一側部に垂直方向の供給管2
0を配置し、該供給管20に上下方向に間隔をあけてノ
ズル10を連結し、これらノズル10より水タンク2の
中心部にむかって噴射させている。上記構成とすると、
各ノズルから噴射する噴流の負圧によりノズル後方の水
タンク内の水を中央に向かって移動させることができ、
水タンク内の水の濃度均一化等をはかることができる。
図12(B)は水タンク2の中央部にプリント基板等の
処理部品50を吊り下げ、その左右両側のノズル10を
配置して、処理部品50に両面に向けた噴射している。
該構成とすると、処理部材50を水中洗浄する場合や水
中エッチングする場合に好適となる。図12(C)は水
タンク2の中央に供給管20を垂直に配置し、該供給管
20に上下間隔をあけて両側にノズル10を配置する一
方、水タンク2の両側にプリント基板等の処理部品50
A、50Bを吊り下げている。
【0046】上記水タンク2内の充填物は水に限定され
ず、液体であればよく、メッキ浴槽の場合にはメッキ液
となる。また、沈殿物が混合されている液体でもよく、
この場合には、沈殿物を撹拌することができる。
【0047】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の水中噴射ノズルによれば、流入路とオリフィスを介し
て連通した噴出流路において、オリフィスに近接した後
部に吸込孔を設けているため、ノズルの全長及び外径を
小さくでき、ノズルのコンパクト化を図ることができ
る。かつ、ノズルに設ける吸込孔は2つの大きな断面円
形状としているため、角穴とした場合と比較して乱流を
発生させることよく、スムーズに周囲の水をノズル内に
吸い込むことができる。さらに、吸込孔を対向位置に2
個設けているため、これら吸込孔の合計面積を大きくと
ることができる。その結果、周囲からノズル内に吸い込
む水を増加させることができ、ノズルに供給する加圧水
の供給量(ポンプ吐出量)と比較して噴射量を3〜5倍
と従来のノズルと比較した飛躍的に高めることができ
る。このように、水中への噴射量を多くすることにより
発生させる水流を大きくでき、撹拌効果を高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の水中噴射ノズルを示
し、(A)は断面図、(B)は平面図、(C)は左側面
図、(D)は右側面図である。
【図2】 図1(A)の要部拡大断面図である。
【図3】 水中噴射ノズルを配置した水タンクの概略図
である。
【図4】 水中噴射ノズルの作用を示す図面である。
【図5】 噴射量と供給量(吐出量)の関係を示す線図
である。
【図6】 水中噴射ノズルからの水流の作用を示す図面
である。
【図7】 (A)(B)はノズルの変形例を示す断面図
である。
【図8】 第2実施形態の水中噴射ノズルを示し、
(A)は断面図、(B)は(A)のB−B線断面図、
(C)は右側面図、(D)は左側面図である。
【図9】 第2実施形態の水中噴射ノズルの作用を示す
図面である。
【図10】 (A)は第3実施形態の水中噴射ノズルの
斜視図、(B)は断面図である。
【図11】 水中噴射ノズルを備えた水流発生装置の他
の実施形態を示す概略図である。
【図12】 (A)(B)(C)は他の水流発生装置の
概略図である。
【図13】 水中噴射装置の使用例を示す図面である。
【図14】 従来用いられている水中噴射ノズルを示
し、(A)は正面図、(B)は断面図、(C)は右側面
図である。
【図15】 他の従来用いられている水中噴射ノズルを
示し、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は側面
図である。
【符号の説明】
2 水タンク 3 ポンプ 10 水中噴射ノズル 11 ボデイ 12 流入路 13 オリフィス 14 噴出流路 15 噴射孔 18A、18B 吸込孔 20 供給管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B201 AA01 BB02 BB22 BB32 BB87 BB92 4F033 QA09 QB03X QB03Y QB12X QB12Y QC07 QD04 QD14 QE05 QE09 QF08Y 4G035 AB37 AC24 AC29 AE13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中に配置され、供給された加圧水を水
    中に噴射して水流を発生させる水中噴射ノズルであっ
    て、 加圧水の供給管に接続する流入路にオリフィスを介して
    噴出流路を連通して設け、該オリフィスと近接した位置
    の噴出流路の周壁に、一対の断面円形の吸込孔を対向し
    て設け、 上記噴出流路を流通する噴射水流により発生する負圧で
    上記吸込孔より周囲の水を噴出流路内に巻き込み、増量
    された噴射水を上記噴出流路先端の噴射孔より水中に噴
    射させる構成としていることを特徴とする水中噴射ノズ
    ル。
  2. 【請求項2】 上記流入路および噴出流路の内周面にオ
    リフィスに向かって縮径する傾斜面を設け、かつ、 上記噴出流路は円筒管の中空部とすると共に、該噴出流
    路の断面積を流入路の断面積より大とすると共に上記オ
    リフィスに連続する上記傾斜面の終端位置に上記吸込孔
    を設けている請求項1に記載の水中噴射ノズル。
  3. 【請求項3】 上記一対の吸込孔は大きな真円形状と
    し、該吸込孔の直径を上記噴射孔の直径と略同等の大き
    さとすると共に、該吸込孔の合計断面積をオリフィス断
    面積の12〜28倍、噴射孔断面積をオリフィス断面積
    の13〜25倍、噴出流路長さを噴射孔直径の2〜3倍
    に設定し、 上記吸込孔より巻き込むことにより、加圧水供給量に対
    する噴射量を2〜4倍としている請求項1または請求項
    2に記載の水中噴射ノズル。
  4. 【請求項4】 上記1つの流入路に複数の上記噴出流路
    を分岐させて連続させ、各噴出流路の分岐位置の部分に
    それぞれ上記オリフィスを設けている請求項1乃至請求
    項3のいずれか1項に記載の水中噴射ノズル。
  5. 【請求項5】 水中に配置され、供給された加圧水を水
    中に噴射して水流を発生させる水中噴射ノズルであっ
    て、 加圧水の供給管に接続する流入路に、流路軸線方向と直
    交する幅方向に広がるチャンバーを連通し、 上記チャンバーの先端面に幅方向に間隔をあけて並設し
    た各噴出流路のオリフィスを連通し、各噴出流路にオリ
    フィスに近接した下流側位置の周壁に周囲の水を吸い込
    む吸込孔を設け、該吸込孔より周囲の水を吸い込むこと
    より各噴出流路の先端の噴射孔より噴射量を増量させて
    水中に噴射する構成としていることを特徴とする水中噴
    射ノズル。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に
    記載の水中噴射ノズルを1個或いは複数個を液タンク内
    に配置して、該水中噴射ノズルからの噴射方向に対流を
    発生させて液を撹拌すると共に水中噴射ノズルの後方側
    の液を噴射方向の前方に移動させる構成としている水中
    噴射ノズルを備えた水流発生装置。
  7. 【請求項7】 上記液タンク内に部品を吊り下げている
    と共に、該部品の両側あるいは一方側に上記水中噴射ノ
    ズルを配置し、上記部品に向けて液を噴射させる構成と
    している請求項6に記載の水中噴射ノズルを備えた水流
    発生装置。
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