JP2003145265A - 鋳造用浸漬ノズル - Google Patents
鋳造用浸漬ノズルInfo
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Abstract
を提供する。 【解決手段】 ノズル本体の少なくとも内周面部分に、
化学組成でアルミナが80〜90質量%、マグネシアが
5〜10質量%、シリカが1〜10質量%及び炭素成分
として3〜10質量%を配合して形成された耐火材が配
設された鋳造用浸漬ノズルであって、前記アルミナ10
0質量%に対して、粒度10μm以下のアルミナ微粉末
15〜30質量%含み、前記マグネシアは、粒度30μ
m以下のマグネシア微粉末を配合してなる耐火材が配設
されることを特徴とする。
Description
に関し、より詳細には、タンディッシュ等に取り付けら
れて、溶鋼をモールド内に注入するための鋳造用浸漬ノ
ズルに関する。
ズルには、溶鋼に対する安定性、耐食性、耐スポーリン
グ性に優れることが要求され、従来、このような特性に
比較的優れたアルミナ・グラファイト質の耐火物が多く
使用されている。しかしながら、このアルミナ・グラフ
ァイト質の鋳造用浸漬ノズルは、溶鋼の鋳造において鋼
中の介在物の析出・付着によって、しばしば閉塞すると
いう問題点を有していた。特に、溶鋼がアルミキルド鋼
の場合、アルミナ介在物の析出、付着によってノズルが
閉塞しやすかった。
に溶鋼が凝固することにより発生し、また、溶鋼中のア
ルミナが溶鋼と接する壁面の低温域あるいは低流速域に
おいて局所的に析出することにより発生する。これは、
溶鋼中のアルミニウム(Al)が、耐火材中の炭素
(C)やシリカ(SiO2 )に由来して発生するSiO
ガスと反応し、アルミナ(Al2 O3 )を局所的に析出
することにより発生すると推察されている。そして、前
記介在物が、溶鋼中の酸化物(MnO、SiO2 、Ca
O、MgO等)等の接着作用により、例えば層状に成長
し、該ノズルを閉塞すると考えられている。
塞すると、モールド(鋳型)内の溶鋼流を乱し、その結
果、フラックスが溶鋼中に巻き込まれ、鋳造された製品
の品質を悪化させる原因となっていた。また、閉塞した
鋳造用浸漬ノズルを新規なノズルに交換しなければなら
ず、そのため、連続的に行われる鋳造の回数が減少し、
生産効率の低下を招くという問題があった。
るため、種々の回避策が提案され、また、実施されてき
た。それらのうち、主なものとして下記の4方法を挙げ
ることができる。 1)鋳造用浸漬ノズルに断熱スリットを入れ、局所的な
温度低下を防止する。 2)鋳造用浸漬ノズルにガス吹込用噴射口、または通気
性煉瓦を取り付ける。このように、Ar等の不活性ガス
が噴射口から吹き出ることによって、ガスによる撹拌が
生じ、該ノズルの孔内での溶融金属の凝固が防止され
る。 3)特公平2−23494号公報に示されるように、鋳
造用浸漬ノズルの溶鋼と接する壁面にCaO−ZrO2
−C系材料を設置する。 4)特開平8−39214号公報、特開平10−594
3号公報に示されるように、カーボンを含まない材料に
より、該ノズルの内周面を覆う。
各方法によっても、使用条件によっては、その効果は必
ずしも十分に満足すべきものではなかった。即ち、上記
1)に提案された方法では、溶融金属を排出する排出孔
の周囲にスリットが設けられているため、鋳造用浸漬ノ
ズルの強度低下を招くという新たな問題が生じた。ま
た、上記2)の方法では、溶鋼中に気泡が残留しピンホ
ールが発生する等の不具合があり、高品質製品の鋳造に
は不向きである。さらに、上記3)に提案された方法で
は、溶鋼による鋳造用浸漬ノズルの閉塞は防ぐことがで
きるが、該ノズルを構成する耐火材の溶損が大きくなっ
てしまうという問題がある。さらにまた、上記4)の提
案では、材質強度が低くなり、耐火材をノズルに適正に
配設できるように成形することが難しいという問題があ
る。
決するためになされたものであり、ノズルの閉塞が抑制
された鋳造用浸漬ノズルを提供することを目的とするも
のである。
本体の少なくとも内周面部分に、化学組成でアルミナが
80〜90質量%、マグネシアが5〜10質量%、シリ
カが1〜10質量%及び炭素成分として3〜10質量%
を配合してなる耐火材が配設された鋳造用浸漬ノズルで
あって、前記アルミナ100質量%に対して、粒度10
μm以下のアルミナ微粉末15〜30質量%含み、前記
マグネシアは、粒度30μm以下のマグネシア微粉末を
配合してなる耐火材が配設されることを特徴とする鋳造
用浸漬ノズルが提供される。
の内周面または外周面に配設した前記耐火材の厚さが、
3〜20mmであることを特徴とする請求項1に記載さ
れた鋳造用浸漬ノズルが提供される。さらに、本発明に
よれば、前記耐火材に含有される炭素成分が、配合され
るバインダー由来の炭素であることを特徴とする鋳造用
浸漬ノズルが提供される。
ズルの外表面に、アルミナ・グラファイト質の耐火材が
配設されることを特徴とする鋳造用浸漬ノズルが提供さ
れる。さらに、本発明によれば、この鋳造用浸漬ノズル
の好適態様として、前記アルミナ・グラファイト質の耐
火材の厚さが、1〜5mmであることを特徴とする鋳造
用浸漬ノズルが提供される。
内周面部分に配設される特定耐火材は、材料組成全体に
対して80〜90質量%を占めるアルミナ成分のうち、
該成分量の15〜30%が粒度10μm以下のアルミナ
微粉末として配合される。
受鋼時等の熱により、材料中において、粒度30μm以
下であるマグネシア微粉末成分と反応し、Al2 O3 と
MgOとの1:1反応物であるスピネル(Al2 MgO
4 )の結晶をアルミナ粒間に生成する。そして、このア
ルミナ粒間に生成したスピネル結晶微粒は、その生成時
に膨張し、アルミナ粒に密着して粒同士を強固に結合す
る作用を奏し、該耐火材に強度、靱性、耐食性等を付与
する。
ては、その気孔率が10〜20%の範囲にあることが、
優れた耐食性を保持しながら、しかも、前記スピネル生
成による膨張を緩和し、割れ発生等の不都合を回避でき
る観点から特に好ましい。上記のような組織構造を有す
る本発明の前記特定耐火材は、前記アルミナ粒間に生成
したスピネル結晶の膨張による強力な圧密接着力に起因
して、強度が約3倍に増大し、また、耐食性も向上す
る。
において、マグネシアが5〜10質量%、シリカが1〜
10質量%の各範囲にあることも重要であり、これによ
り、適度な熱膨張性と優れた耐食性、耐スポーリング性
を保持する。さらに、炭素量が3〜10質量%に限定さ
れていることにより、溶鋼中のAlが耐火材中の炭素と
SiO2 より発生するSiOと反応して、介在物として
のAl2 O3 が生成することを抑制し、かつ、材料強度
を所定強度以上に維持する。
材の炭素成分は、配合されたバインダーからの炭素のみ
からなることが好ましく、グラファイトまたは天然黒鉛
の粉末に由来する炭素を含まないものであることが好ま
しい。グラファイトや天然黒鉛の粉末の配合に由来する
炭素成分が多量に含有される場合、耐火材中でのスピネ
ルの生成が阻害される傾向があり、かつ、グラファイト
の滑り良さに起因して、配合充填率が密になりすぎ、耐
火材の気孔率が低くなってしまうためである。
用時に溶鋼と接触する部分に配設した本発明に係る鋳造
用浸漬ノズルは、耐火材各構成要素の個別及び相互作用
により耐食性、耐スポーリング性、強度特性等に優れ、
かつ、該ノズルの閉塞が抑制される。
ラファイト質の耐火材を前記特定耐火材の外表面に配設
することが好ましい。これにより、受鋼初期の溶鋼の流
れをアルミナ・グラファイト質の耐火材が接触して受け
る間に、溶鋼の熱により、その背面に配設されている前
記特定耐火材はスピネル化する。したがって、以後、溶
鋼と直接接触しているアルミナ・グラファイト質の耐火
材が溶損した場合であっても、スピネル化した前記特定
耐火材により、浸漬ノズルの溶損は防止される。
は、厚さが1〜5mmと比較的薄いものであることが好
ましく、これにより、非金属介在物等が付着した場合で
あっても、比較的薄いため付着物とともに剥離しやす
く、付着されにくい前記特定耐火材が露出することとな
るため、ノズルの閉塞を防止することができる。
ズルについて図面を参照して詳細に述べる。図1(a)
及び(b)は、それぞれ本発明に係る鋳造用浸漬ノズル
の態様を例示した概略断面図であって、(a)は、本発
明に係る特定耐火材1が、従来の耐火材2により構成さ
れるノズル内周面に配設された態様のものを示してい
る。また、図1(b)は、本発明に係る特定耐火材1
が、従来の耐火材2により構成されるノズル内周面及び
外周面に配設された態様のものを示している。
ズルの内周面だけに設けられていてもよく、また、内外
周全面に配設されていてもよい。また、前記耐火材の厚
さは必ずしも限定されるものではないが、通常3mm以
上、好ましくは3〜20mmの厚さに設定される。3m
m未満では耐食性の効果が不十分であり、20mmより
厚いと熱膨張差による割れを生じ易い。
ルミナが80〜90質量%、マグネシアが5〜10質量
%、シリカが1〜10質量%及び炭素成分として3〜1
0質量%が配合されている。また、前記アルミナは、前
記アルミナ100質量%に対して、粒度10μm以下の
アルミナ微粉末15〜30質量%を含み、前記マグネシ
ア原料は粒度30μm以下のマグネシア微粉末が配合さ
れる。
ルミナ微粉末は、焼成時(通常900〜1400℃程
度)、あるいは使用時に溶鋼から受ける熱(通常145
0〜1600℃程度)により同様に配合されたマグネシ
ア微粉末と反応し、スピネル結晶を耐火材中のアルミナ
粒間に生成する。このスピネルは生成時に膨張し、アル
ミナ粒に圧着して、アルミナ粒同士をスピネル結合によ
り接合する作用を奏する。スピネル結合は、例えばグラ
ファイト等による結合に比べて格段に強力であり、これ
により、耐火材強度は約3倍に増加し、耐食性も向上す
る。
その気孔率が10〜20%の範囲にあることが特に好ま
しい。気孔率が低い場合、例えば10%未満である場合
には、スピネル生成時の膨張を緩和吸収しきれず、耐火
材に割れが発生しやすくなる。一方、気孔率が高い場
合、例えば20%を越える場合には、耐火材の耐食性が
低下する。即ち、本発明に係る前記特定耐火材におい
て、気孔率が10〜20%の範囲にあるものは、スピネ
ル結晶微粒が前記アルミナ粒間に適度に分散存在し、こ
れが適度に膨張することにより強力な接合剤としての役
割を果たすため、耐火材として強度、耐食性、及び耐ス
ポーリング性に極めて優れたものとなる。
グネシアが5質量%未満では耐食性が得られず、一方、
10質量%を越える場合は耐スポーリング性が低下す
る。そのため、マグネシアが5〜10質量%の範囲で含
有されていることが好ましい。さらに、マグネシア原料
の粒度が30μm以下の微粉を用いることにより、アル
ミナの微粒とスピネルを生成し、アルミナ粗粒子間の隙
間において膨張し、強度を発現することができる。一
方、粗粒のマグネシアを用いると、膨張由来の亀裂発生
の要因となる。また、シリカが1質量%未満では熱膨張
が大きくなりすぎ、一方、10質量%を越える場合では
耐食性が低下する。したがって、シリカが1〜10質量
%の範囲で含有されていることが好ましい。
炭素成分の含有率が3〜10質量%の範囲にあることも
重要である。炭素成分含有率が10質量%以下であるこ
とによって、鋼中に含まれるアルミニウム(Al)が、
ノズル耐火材の炭素とシリカ(SiO2 )から発生する
SiOガスと反応して、ノズル閉塞の発生誘因物となる
Al2 O3 の発生を抑制する。また、炭素成分が3質量
%以上であることによって、十分な耐火材強度を保持
し、鋳造用浸漬ノズルの成形において、例えば図1
(a)、(b)に示す内外周部に設けられる特定耐火材
1の部分と本体を構成する従来の耐火材2の部分との同
時成形を可能とする。
炭素成分が、配合されたバインダー由来の炭素からなる
ことが好ましく、グラファイト由来または配合された天
然黒鉛由来の炭素を含まないものであることが好まし
い。即ち、従来、溶鋼に対する安定性及び耐スポーリン
グ性の点から、アルミナ・カーボン質耐火材が一般的に
使用され、このような耐火材において耐スポーリング特
性を付与するのは、主として耐火材中に含まれるグラフ
ァイト質炭素成分であった。そのため、従来の浸漬ノズ
ル用アルミナ・カーボン質耐火材は、一般に20〜30
質量%ものグラファイト質炭素を含有していた。
材において、前記グラファイト粒子と酸化物であるアル
ミナ粒子とは、一般的には焼結により結合させることが
できず、いわゆるバインダーを用いて、これにより焼成
時にアルミナ粒子とグラファイト粒子を結合させてい
た。しかしながら、この結合は、比較的強度が弱く、こ
のため、従来の耐火材は耐エロージョン性(物理的耐摩
耗性)に劣り、ノズル内壁の損耗が激しい等の問題点を
有していた。言い換えれば、従来のアルミナ・カーボン
質耐火材では、耐スポーリング特性と耐エロージョン特
性とは二律背反関係にあり、十分な強度、エロージョン
特性が得られる程度まで、グラファイト質炭素の含有量
を低下させることは困難であった。
ピネル結晶生成により、優れた強度及び耐食性を発現す
ることができるため、多量のグラファイト質炭素の添加
を必要としない。さらに、後記比較例に示されているよ
うに、10質量%を越えるグラファイト質炭素の添加
は、スピネルの生成を阻害し、耐食性や耐エロージョン
性を低下させるとともに、グラファイトの滑り良さによ
り、配合の際の充填密度が高くなりすぎ、得られる耐火
材の気孔率が低くなってしまうため、好ましくない。
の態様としては、前記特定耐火材の外表面に、アルミナ
・グラファイト質の耐火材が配設されたものが提供され
る。図2(a)及び(b)に、この態様の概略断面図を
例示する。(a)は、従来の耐火材2により構成される
ノズル内周面に特定耐火材1が配設され、さらに前記特
定耐火材1の外表面に、アルミナ・グラファイト質の耐
火材3が配設された態様のものを示している。また、図
1(b)は、従来の耐火材2により構成されるノズル内
周面及び外周面に特定耐火材1が配設され、さらに前記
特定耐火材1の外表面に、アルミナ・グラファイト質の
耐火材3が配設された態様のものを示している。
の耐火材3を特定耐火材1の外表面に配設することによ
り、受鋼初期においては、アルミナ・グラファイト質の
耐火材3が溶鋼の流れと直接接触する。この間に、溶鋼
の熱により、アルミナ・グラファイト質の耐火材3の背
面に配設されている特定耐火材1はスピネル化する。し
たがって、以後、溶鋼と直接接触しているアルミナ・グ
ラファイト質の耐火材3が溶損した場合であっても、ス
ピネル化した前記特定耐火材1により、浸漬ノズルの溶
損は防止される。
火材3は、厚さが1〜5mmであることが好ましい。こ
のように、比較的薄く配設することにより、非金属介在
物等が付着した場合であっても、この薄層の耐火物は、
付着物とともに剥離しやすく、剥離した後は、付着され
にくい特定耐火材1が露出することとなるため、ノズル
の閉塞を防止することができる。
に説明するが、本発明は下記の実施例により制限される
ものではない。 [実施例1]本発明に係る鋳造用浸漬ノズルにおいて内
外周面に配設される耐火材を、下記の方法により調製し
た。即ち、粒度10μm以下のアルミナ微粉末と粒度が
10μmを越えて0.3mm以下のアルミナ粒とを2:
8の質量比で混合したアルミナ混合物原料87質量部と
粒度30μm以下のマグネシア微粉末原料7質量部、シ
リカ原料粉末2質量部とをそれぞれ混合し、これにバイ
ンダーとしてフェノールレジンを4質量部添加して配合
原料を調製し、これを用いて、直径150mm、長さ3
0cmの有底円筒体形状にCIP成形した。この成形体
を1100℃前後の還元雰囲気で焼成し、肉厚約10m
mで、表1の実施例1に記載した化学組成を有する有底
円筒体耐火材を得た。
S R2205準拠)及び熱膨張率(JIS R220
7)をそれぞれ測定した。これらの結果を表1に示す。
また、この有底円筒体耐火材に1500℃の溶鋼を流し
込み、1分後に流し込んだ溶鋼を排出して空冷し、この
サイクルを5回繰り返した後、該有底円筒体耐火材を切
断して溶鋼と接触した面の状況を目視観察した(耐スポ
ーリング性試験)。また、付着物の厚さを測定した。ま
た同時に、溶鋼による浸食損失の程度を測定し、耐食性
指数として評価した。これらの結果を表1に示す。
す配合原料を調製し、実施例1と同様の条件で、有底円
筒体耐火材を得、実施例1と同様に、試験評価を行っ
た。これらの結果を表1、表2に示す。
アルミナ微粉末と粒度が10μmを越えて0.3mm以
下のアルミナ粒とを2:8の質量比で混合したアルミナ
混合物原料と、粒度30μm以下のマグネシア微粉末原
料と、シリカ原料粉末とを、表3、4の比較例1〜10
に示される配合量をもって混合し、これにバインダーと
してフェノールレジンを表3、4の比較例1〜10に示
される量添加して配合原料を調製し、これを用いて、直
径150mm、長さ30cmの有底円筒体形状にCIP
成形した。この成形体を実施例1と同様の条件で焼成
し、肉厚約10mmで、表3、4の比較例1〜10に記
載した化学組成を有する有底円筒体耐火材を得た。次い
で、実施例1と同様に、試験評価を行った。これらの結
果を表3、4に示す。表3、4に示したように、亀裂が
生じなかったものでも、耐食性に劣ることが認められ
た。
11に示すように、粒度10μm以下のアルミナ微粉末
と粒度が10μmを越えて0.3mm以下のアルミナ粒
との配合量を変えたアルミナ混合物原料を用いて、実施
例1と同様な直径150mm、長さ30cmの有底円筒
体形状にCIP成形した。これらの成形体を実施例1と
同様の条件で焼成し、肉厚約10mmで、表5の実施例
10、11に記載した化学組成を有する有底円筒体耐火
材を得た。次いで、実施例1と同様に、試験評価を行っ
た。これらの結果を表5に示す。
14に示すように、粒度10μm以下のアルミナ微粉末
と粒度0.3mm以下のアルミナ粒との配合量を変えた
アルミナ混合物原料と、粒度の配合量を変えたマグネシ
ア微粉末原料を用いて、実施例1と同様な直径150m
m、長さ30cmの有底円筒体形状にCIP成形した。
この成形体を実施例1と同様の条件で焼成し、肉厚約1
0mmで、表6の比較例10〜14に記載した化学組成
を有する有底円筒体耐火材を得た。次いで、実施例1と
同様の試験評価を行った。これらの結果を表6に示す。
表6に示したように、亀裂が生じなかったものでも、耐
食性に劣ることが認められた。
cmの浸漬ノズルの内周面に、実施例1と同様に調製し
た配合原料により構成される特定耐火材を肉厚5mmで
配設した。さらに、前記特定耐火材の外表面に、アルミ
ナ・グラファイト質の耐火材を肉厚3mmで配設した。
同様の鋳造用浸漬ノズルを5本作製した。そして、実機
試験として、これらの鋳造用浸漬ノズルに1500℃の
溶鋼を流し込み、1分後に流し込んだ溶鋼を排出して空
冷し、このサイクルを5回繰り返した後、該ノズルを切
断して溶鋼と接触した面における特定耐火物の残存厚さ
および付着物の厚さを測定した。これらの結果を表7に
示す。
の浸漬ノズルの内周面に、実施例1と同様に調製した配
合原料により構成される特定耐火材を、肉厚3mmで配
設した。同様の鋳造用浸漬ノズルを5本作製した。これ
らの鋳造用浸漬ノズルについて、実施例12と同様にし
て、実機試験を行い、測定を行った。これらの結果を表
8に示す。
特定耐火材の外表面に、さらにアルミナ・グラファイト
耐火材を配設した場合(実施例12)は、特定耐火材は
まったく溶損せず、しかも、特定耐火材のみを配設した
場合(参考例)に比べて、非金属介在物もほとんど付着
していないことが認められた。
使用時に溶鋼と接触するノズル周面に配設した本発明に
係る鋳造用浸漬ノズルは、前記耐火材各構成要素の個別
及び相互作用により適度な熱膨張率を有するとともに、
耐食性、耐スポーリング性、強度特性等に優れ、かつ、
ノズル使用時に閉塞を起こさない等、鋳造用浸漬ノズル
として多くの利点を有する。さらに、上記特定耐火材の
外表面にアルミナ・グラファイト材の耐火物を配設する
ことにより、より一層、耐食性や閉塞防止効果に優れた
鋳造用浸漬ノズルが得られる。
た概略断面図であって、(a)は、本発明に係る特定耐
火材がノズル内周面に配設された態様のもの、(b)
は、特定耐火材が、内外両周面に配設された態様のもの
を示す。
造を例示した概略断面図であって、(a)は、特定耐火
材及びアルミナ・グラファイト質耐火材がノズル内周面
に配設された態様のもの、(b)は、特定耐火材及びア
ルミナ・グラファイト質耐火材が、内外両周面に配設さ
れた態様のものを示す。
Claims (5)
- 【請求項1】 ノズル本体の少なくとも内周面部分に、 化学組成でアルミナが80〜90質量%、マグネシアが
5〜10質量%、シリカが1〜10質量%及び炭素成分
として3〜10質量%を配合してなる耐火材が配設され
た鋳造用浸漬ノズルであって、 前記アルミナ100質量%に対して、粒度10μm以下
のアルミナ微粉末15〜30質量%を含み、 前記マグネシアは、粒度30μm以下のマグネシア微粉
末を配合してなる耐火材が配設されることを特徴とする
鋳造用浸漬ノズル。 - 【請求項2】 鋳造用浸漬ノズルの内周面または外周面
に配設した前記耐火材の厚さが、3〜20mmであるこ
とを特徴とする請求項1に記載された鋳造用浸漬ノズ
ル。 - 【請求項3】 前記耐火材に含有される炭素成分が、配
合されるバインダー由来の炭素であることを特徴とする
請求項1または請求項2に記載された鋳造用浸漬ノズ
ル。 - 【請求項4】 鋳造用浸漬ノズルの前記耐火材の外表面
に、アルミナ・グラファイト質の耐火材が配設されるこ
とを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに
記載の鋳造用浸漬ノズル。 - 【請求項5】 前記アルミナ・グラファイト質の耐火材
の厚さが、1〜5mmであることを特徴とする請求項1
から請求項4までのいずれかに記載の鋳造用浸漬ノズ
ル。
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