JP2003147776A - 大深度圧気潜函における呼吸システム - Google Patents
大深度圧気潜函における呼吸システムInfo
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Abstract
作業する作業員のための、安全な呼吸システムを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】圧気潜函外に管制室を設け、該管制室は、
圧気潜函のマンロックの圧力、ガス成分、作業員の状況
をリアルタイムでモニタする機能、圧気潜函のマンロッ
ク内の圧力を自動加減圧する機能、作業員の潜函内での
作業時間及び潜函内の圧力に応じた減圧プログラムを実
施するための機能、マンロック内の作業員と通信をする
機能、マンロック内の混合ガス呼吸用マスク及び高酸素
分圧ガス呼吸用マスクに供給する混合ガス及び高酸素分
圧ガスの品質を管理する機能、管制員の居住機能を有
し、圧気潜函における高圧環境下での作業員の安全を一
括集中的に管理することを特徴とする圧気潜函における
呼吸システム。
Description
気圧環境下で作業する作業員の安全を確保する呼吸方法
とその管理システムに関する。
深度の地下利用が注目されるようになってきており、そ
のための大深度地下掘削には圧気潜函工法が広く実施さ
れている。圧気潜函工法とは、圧縮空気を潜函底面に設
けた作業室内に送気させ高気圧環境とすることで、作業
室内環境圧と地下水圧を平衡に維持することでドライ環
境での作業を行うことができるものである。圧縮空気を
呼吸しながら高気圧環境下で作業する圧気潜函工法にお
いては、作業環境の気圧が0.3MPa(ゲージ圧)を
超えると高気圧障害症等の様々な障害の発生が急増す
る。そして、最近の大深度の地下掘削では、作業環境の
気圧が0.7MPa(ゲージ圧)にも達する。このよう
な高気圧環境下で作業する作業員の安全を確保する対策
として、気圧が0.3MPa(ゲージ圧)を超える作業
室内の作業員は、混合ガス、例えば(ヘリウム+窒素+
酸素)や(ネオン+窒素+酸素)或いは(水素+窒素+
酸素)の3元ガス又は(ヘリウム+酸素)や(ネオン+
酸素)或いは(水素+酸素)のような2元ガスを呼吸ガ
スとして使用することが知られている。これらの混合ガ
スは高価であるため、マンロック及び潜函内は、圧縮空
気を送気して高気圧環境とする。潜函内の作業室は、掘
削機械を地上の操作室から遠隔操作し、視界良好な作業
環境とするため圧縮空気圧力を一定に保つ目的で圧縮空
気を常時送気する。加圧時のマンロック及び潜函内の作
業員は、外部から供給される混合ガスラインに連通する
混合ガス呼吸用マスクを装着して混合ガスを呼吸するの
が普通である。また、高気圧環境下での潜函内での作業
を圧気潜函内の高圧空気を呼吸して行うことも実施され
ている。
の作業後、大気圧環境下へ帰還する過程で、マンロック
を作業室と遮断し、マンロック内で作業員の環境を徐々
に減圧して大気圧に戻すことが行われる。また、圧気潜
函工法のような圧力0.1MPa(ゲージ圧)を越える
圧気工事では高気圧障害症発症時の治療のため、再圧室
(ホスピタルロック)が使用できる状態にあることが義
務付けられている。
後のマンロック内で作業員の環境の減圧を行う過程及び
再圧室で減圧症の治療を行う過程で、高酸素分圧ガスと
空気を交互に呼吸すると、生体内に溶存した窒素を、体
外に排出促進する効果(酸素窓効果)があり、高気圧障
害発症を予防したり減圧所要時間を短縮できる他、高気
圧症の治療効果を高めることができ、有効な方法である
ことが知られている。作業室内で圧縮空気を呼吸して作
業する圧気潜函工法においても、作業員は、マンロック
に設置された外部から供給される高酸素分圧ガスライン
に連通する高酸素分圧ガス呼吸用マスクを装着して一定
時間高酸素分圧ガスを呼吸し、その後呼吸マスクを外し
てマンロック内の高圧空気を一定時間呼吸する(以下、
「エアーブレーク」という。)というサイクルを複数回
繰り返す方法が考えられている。この方法は、より安全
に減圧する方法で、又、万一、減圧途中で減圧症が発症
した場合においても、マンロック内で高酸素分圧ガス呼
吸と空気呼吸を併用しながら減圧して、減圧症を治療で
きるものである。
減圧は、狭いマンロックの中で行われ、減圧中の作業員
は緊張を強いられるので、安全で合理的な減圧要領が望
まれる。従来、減圧過程をマニュアル化し、作業者自身
がそのマニュアルに従って、呼吸マスクの着脱、バルブ
操作等を行っていた。そのため、減圧プログラムの実施
する際の作業員の負担の軽減、減圧時間の短縮のための
圧気潜函における作業員の安全を確保する呼吸システム
の開発が望まれている。また、従来、減圧過程の一部を
コンピュータにより管理することが提唱されているが、
減圧過程を一元的に集中管理するためのシステムはな
く、大深度掘削に伴う圧気潜函作業気圧の高気圧化に際
して、より安全な圧気潜函の減圧過程の管理システムの
開発が望まれている。
気潜函工法における高圧環境下で作業する作業員のため
の、安全な呼吸システムを提供することを目的とする。
めに、本発明は次のように構成されている。
吸システムにおいて、圧気潜函内(外)で作業後のマン
ロック内での減圧過程において、一定の減圧停止圧力か
ら大気圧に至るまでの間、高酸素分圧ガス呼吸と加減圧
マンロック内の高圧空気呼吸とを所定時間交互に反復す
る減圧プログラムを実施し、該減圧プログラムは、圧気
潜函内の圧力、圧気潜函内での作業時間をデータとして
コンピュータに入力することにより演算して得られる減
圧プログラムであり、該減圧プログラムにより、各種操
作、指示及び制御を自動的に実施することを特徴とす
る。
函における呼吸システムにおいて、圧気潜函内での作業
を混合ガス呼吸により行うことを特徴とする。
函における呼吸システムにおいて、圧気潜函内での作業
を高圧空気呼吸により行うことを特徴とする。
の大深度圧気潜函における呼吸システムにおいて、圧気
潜函外に管制室を設け、該管制室は、圧気潜函に装着し
たマンロック内の圧力、ガス成分、作業員の状況をリア
ルタイムでモニタする機能、圧気潜函に装着したマンロ
ック内の圧力を自動加減圧する機能、作業員の圧気潜函
内での作業時間及び潜函内の圧力に応じた減圧プログラ
ムを実施するための機能、マンロック内の作業員と通信
をする機能、マンロック内の混合ガス呼吸用マスク及び
高酸素分圧ガス呼吸用マスクに供給する混合ガス及び高
酸素分圧ガスの品質を管理する機能、管制員の居住機能
を有し、圧気潜函内における高圧環境下での作業員の安
全を一括集中的に管理することを特徴とする。
内の圧力、圧気潜函内での作業時間をデータとしてコン
ピュータに入力することにより演算して得られ、該減圧
プログラムにより、各種操作、指示及び制御を自動的に
実施することができ、管制室のもつ各種機能により、圧
気潜函工事における呼吸システムの一括集中管理を可能
とし、大深度地下掘削のための高気圧環境下で作業する
作業員の安全が確保される。
吸システムに係る圧気潜函工法の実施例の概略を図1〜
図3により説明する。圧気潜函1の作業室2の天井スラ
ブ3に、作業室2に連通する作業員昇降用のマンシャフ
ト4の下端部と、作業室2と連通する資材、掘削土砂の
搬出、搬送のためのマテリアルシャフト5の下端部が固
定される。後述するが、マンシャフト4の上端部と下端
部に上部マンロック6と下部6’を設ける場合と、マン
シャフト4の上端部に上部マンロック6のみを設ける場
合がある。圧気潜函1の天井スラブ3上の空間には、自
重による沈下が困難な場合、圧気潜函1を沈設するため
の荷重水7が注排水される。また、圧気潜函の地中への
沈下のため、グランドアンカーを反力とする油圧ジャッ
キによる強制推進によるものもある。上部マンロック6
及び下部マンロック6’内には、圧力センサ8及びガス
成分センサ9、テレビカメラ、指示装置10が設置され
る。上部マンロック6には高酸素分圧ガス呼吸用マスク
11が設置され、下部マンロック6’には、混合ガス呼
吸用マスク12が設置される。前記高酸素分圧ガス呼吸
用マスク11には、呼気を上部マンロック6外に排出す
る排気管を備える。また、上部マンロック6及び下部マ
ンロック6’は、圧縮空気供給源13と開度調整弁V
3、コンピュータ21により制御される開閉弁V1を設
けた圧縮空気管路14を介して接続されると共に、排気
弁V2が接続される。
設置される。上部マンロック6及び下部マンロック6’
内の指示装置10は、管制室20のコンピュータ21と
ラインにより連結され、コンピュータ21に格納された
減圧プログラムに従って、呼吸用マスクの装着・離脱、
加圧終了、減圧終了等の指示を文字又はマークで作業員
に指示するためのものである。また、地表部には、高気
圧障害者の治療のためのホスピタルロック23が設置さ
れる。
用マスク11、下部マンロック6’には混合ガス呼吸用
マスク12が設置されるが、呼吸用ガスマスクへの呼吸
用ガスの供給システム、マンロック内の加減圧システム
及び設備機器を説明するために、図2は、便宜上1つの
マンロック内に混合ガス呼吸用マスク12と高酸素分圧
ガス呼吸用マスク11が設置された状態として説明する
ものである。混合ガス供給源15と前記混合ガス呼吸用
マスク12の混合ガス供給ホースとがコンピュータ21
により開閉制御される開閉弁V4を設けた混合ガス管路
を介して接続され、高酸素分圧ガス供給源18と前記高
酸素分圧ガス呼吸用マスク11の高酸素分圧ガス供給ホ
ースとがコンピュータ21により開閉制御される開閉弁
V5を介して接続される。
て、作業員が混合ガス呼吸用マスク12を装着し混合ガ
ス呼吸をして高気圧環境下の作業室2で作業をする場合
を、図3により説明する。マンシャフト4の上端部と下
端部にそれぞれ上部マンロック6及び下部6’を設け、
上部マンロック6に、高酸素分圧ガス呼吸用マスク11
を設置し、マンシャフト4の下端部の下部マンロック
6’に、混合ガス呼吸用マスク12を設置する。作業員
は、マンシャフト4の下部マンロック6’内で加圧を開
始し、下部マンロック6’内が所定圧力に加圧される
と、指示装置10の指示により混合ガス呼吸用マスク1
2を装着し、混合ガス呼吸を開始し、下部マンロック
6’の圧力が作業室2内の圧力に達すると、下部マンロ
ック6’から作業室2に移動する。作業室天井スラブ3
に混合ガス配管19が配置され、前記混合ガス配管19
は潜函内の適所に配管された混合ガス供給管17を介し
て混合ガス供給源15に接続され、前記混合ガス配管1
9に、作業室2内に設けた混合ガス供給ホース16の一
端部が接続され、混合ガス供給ホース16の他端部には
自動開閉弁を備えた通気ソケットが接続される。作業が
終了すると、下部マンロック6’に戻り、所定圧まで減
圧し、指示装置10の指示に従がい混合ガス呼吸用マス
ク12を外し、下部マンロック6’内の空気を呼吸し
て、さらにマンシャフト4を移動して、上部マンロック
6内に入り、上部マンロック6内で所定の減圧プログラ
ムを実施する。
て、作業員が高気圧環境下の作業室内の高圧空気を呼吸
して作業する場合を、図4により説明する。マンシャフ
ト4の上端部に上部マンロック6を設け、上部マンロッ
ク6内には、高酸素分圧ガス呼吸用マスク11を設置す
る。作業員は、上部マンロック6内で加圧を開始し、上
部マンロック6内の圧力が作業室2の圧力に達すると、
指示装置10からの加圧終了の指示により、作業室2に
移動し、高気圧環境下の作業室2内の高圧空気を呼吸し
て作業を実施し、作業が終了すると、上部マンロック6
に移動し、上部マンロック6内で所定圧まで減圧した
後、混合ガス呼吸の場合と同じ減圧プログラムを実施す
る。
間は、減圧開始の合図を送ることにより、自動的にコン
ピュータにインプットされて減圧プログラムが実行され
る。減圧プログラムは、上部マンロック6内では、圧力
が0.12MPa(ゲージ圧)に減圧され、指示装置1
0から「高酸素分圧ガス呼吸用マスク装着」が指示さ
れ、作業員は高酸素分圧ガスを呼吸する。以下、指示装
置10の指示により高酸素分圧ガス呼吸と高圧空気呼吸
を交互に反復して大気圧状態まで所定時間継続する。
は軌道が設けられ、前記軌道に移動自在に無人掘削機2
2が設置され、前記無人掘削機22は、作業室2内のテ
レビカメラのからの画像に従ってオペレータが遠隔制御
により無人で作業室内の掘削を行う。
は地表に設置され、管制室20内には、コンピュータ2
1、少人数の管制員の居住のための施設、上部マンロッ
ク6及び下部マンロク6’内及び作業室2内に設置され
た複数のテレビカメラの映像を表示するモニタテレビ、
上部マンロック6及び下部マンロック6’内に設置した
圧力、ガス成分を計測するセンサ8,9からの計測デー
タをコンピュータ21を介して表示する表示盤、上下マ
ンロック6、6’内及び作業室2内の作業員との通信及
び外部と通信するための通信手段が設置されている。管
制室20の持つ各種機能のについて説明する。
及び下部マンロック6’内を減圧操作する際は、コンピ
ュータ21からの信号により、圧縮空気管路14の開閉
弁V1が閉じられ、かつ排気弁V2の開度が調整され、
マンロック内の減圧速度と換気量が制御される。さらに
保圧(加圧または減圧を一時停止すること)する場合
は、コンピュータ21からの操作信号により圧縮空気管
路14の開閉弁V1および排気弁V2を閉じるか、ある
いは圧縮空気管路14の調整弁V3と排気弁V2を通過
する空気量が等しくなるように調整弁V3と排気弁V2
の開度が調整され、上部マンロック6及び下部マンロッ
ク6’内の圧力を一定に保持した状態で換気が行われ
る。
高圧の潜函内に混合ガス呼吸又は高圧空気呼吸をして入
出函する際の加圧、保圧、減圧を行う状況と呼吸ガス切
換の状況を図6で説明する。先ず、混合ガス呼吸の場合
は、作業員が潜函1内に入る場合は、下部マンロック
6’内に作業員が入り、下部マンロック6’内で空気呼
吸(イ)を行いながら、下部マンロック6’内の加圧を
開始する。下部マンロック6’内の圧力センサ8からの
データが逐次コンピュータ21に入力され、下部マンロ
ック6’内の圧力が予め設定された中間圧力P1に達す
ると、コンピュータ21から出力データ変換回路を介し
て指示装置10に「混合ガス呼吸用マスク装着」の指示
が送られ、作業員が混合ガス呼吸用マスク12を装着す
る間、加圧を一時停止し、作業員が混合ガス呼吸用マス
ク12を装着して混合ガス呼吸(ロ)を開始すると加圧
を再開し、所定時間T1の時間をかけて所定圧力P2まで
加圧する。所定圧力P2は、作業室2の圧力と同じ圧力
である。下部マンロック6’内の圧力が所定圧力P 2に
達したことを圧力センサ8が検知すると、そのデータが
管制室20のコンピュータ21に送られ、そのデータに
基づきコンピュータ21は、下部マンロック6’内の指
示装置10に「加圧終了」を指示し、作業員は下部マン
ロック6’の遮蔽を解除し、作業室2内に移動し、混合
ガス呼吸用マスク12に接続した混合ガス供給ホースを
混合ガス配管19に接続を変更しながら混合ガス呼吸
(ロ)により作業を行う。また、作業員は、作業室2内
の圧力P2の高圧空気呼吸により作業する場合がある。
が終了し再び下部マンロック6’内に戻り、混合ガス呼
吸ロしながら減圧を開始するまでの時間T2は、コンピ
ュータ21の計時手段により計時記録される。減圧を開
始し、下部マンロック6’内の圧力がP3に達すると、
混合ガス呼吸用マスク12の離脱指令が表示装置10に
指示され、作業員は下部マンロック6’内の空気呼吸を
して、所定時間マンロック6’内で減圧し、その後、マ
ンシャフト4を移動し、上部マンロック6内に移動す
る。 作業員が、上部マンロック6に入り、上部マンロ
ック6を遮蔽し、減圧を開始する。その際、前記計時手
段により計時された時間T2と作業室の圧力P2をコンピ
ュータ21に管制員が入力する。コンピュータ21は、
前記入力されたT2とP2のデータに応じた減圧プログラ
ムを演算して設定する。高圧空気呼吸の場合は、加圧と
減圧は、上部マンロック6内で実施する。
範囲の高気圧作業後の減圧プログラムとその演算システ
ムを説明する。 1.作業圧力と作業時間をインプットすると、コンピュ
ータはインプットされた作業圧力に基づいて減圧表圧力
区分を判定し、コンピュータに格納された適用減圧表を
選択する。 2.減圧開始時刻をインプットすると適用減圧表中の作
業時間の範囲を判定し、適用減圧時間を指定する。 3.最初の減圧停止圧力まで減圧が開始され、減圧停止
時間を経て、次の減圧停止圧力まで減圧する。 4.圧力0.15〜0.12MPa(ゲージ圧)までの
減圧中に、高酸素分圧ガス呼吸用マスク装着準備の指示
がなされる。 5.圧力0.12MPa(ゲージ圧)で高酸素分圧ガス
呼吸を開始し、計時手段と連動した指示装置から高酸素
分圧ガス呼吸25分とエアーブレーク5分というような
交互の実施を指示する。 6.以降、大気圧にいたるまで同じ手順を繰り返す。
合の減圧プログラムは、同じである。
及び下部マンロック6’、及び作業室2には、複数のテ
レビカメラが設置され、各テレビカメラの映像は、管制
室20のモニタテレビに表示され、上部マンロック6及
び下部6’には、それぞれ圧力センサ8とガス成分セン
サ9が設置され、各センサは、管制室20のコンピュー
タ21とラインで連結され、各センサからのデータは、
コンピュータ21を介して管制室20の表示盤にリアル
タイムに表示され、作業全体の監視と作業員の安全管理
が図られる。高酸素分圧ガス呼吸時の呼気は上部マンロ
ック6外に直接排出しているが、マスク装着の不具合等
によりマスクから漏れ出した高酸素分圧ガスは密閉した
上部マンロック6内に滞留し、減圧停止圧力を上昇さ
せ、適切な減圧時間が維持できないことが懸念される。
そのため、上部マンロック6内の圧力センサ8及びガス
成分センサ9により上部マンロック6内の圧力と酸素濃
度を検知し、所定圧力、所定酸素濃度に達すると、排気
弁V2から強制排気により上部マンロック6内の圧力と
酸素濃度を一定に保つものである。
通信手段が設置され、管制室の通信手段は、上部マンロ
ック6及び下部マンロック6’及び作業室2に設置した
送受信アンテナとラインにより連結される。上部マンロ
ック6及び下部マンロック6’及び作業室2内で混合ガ
ス呼吸用マスク12または高酸素分圧ガス呼吸用マスク
11を装着した状態での作業員の発音に基づく会話は非
常に困難であり、特に、混合ガスとしてヘリウムガスを
使用すると人間の発声周波数が変化し、非常に聞き取り
にくいものとなるので、呼吸用マスク装着時には、骨導
音をピックアップして音声変換する骨伝導マイク、また
は声帯振動をピックアップして音声変換するピエゾマイ
クなどの人工喉頭技術を応用したマイクを装着すること
により、マンロック及び作業室内での作業員同士の会話
や、作業員と管制室20内の管制員との会話が自由に行
え、情報伝達がスムーズとなり、安全管理に寄与する。
さらに、管制室20に送受信アンテナを設置することに
より外部との無線通信も可能としている。
を実施する際、高圧環境下での作業員の作業時間、所定
圧力まで減圧すための時間、所定圧力を保圧する時間、
所定圧力に減圧された時、高酸素分圧ガス呼吸とエアー
ブレークを交互に反復する時間を設定管理する。
を管理する機能:管制室20のコンピュータ21は、混
合ガス供給源15及び高酸素分圧ガス供給源18のそれ
ぞれの供給管の圧力、ガス成分の検知するセンサからの
データが入力され、混合ガス呼吸用マスク12及び高酸
素分圧ガス呼吸用マスク11に供給されるガスの品質を
管理する。
人数の管制員により管理され、管制室20には所定時間
管制員が居住するための設備が設置される。
気潜函内の圧力、圧気潜函内での作業時間をデータとし
てコンピュータに入力することにより演算して得られ、
該減圧プログラムにより、各種操作、指示及び制御を自
動的に実施することができ、高気圧環境下で作業する作
業員に一切の負担をかけることなく、高気圧下での作業
員の安全な呼吸システムを可能とした。また、管制室の
もつ各種機能により、圧気潜函における呼吸システムの
一括集中管理を可能とし、大深度地下掘削のための高気
圧環境下で作業する作業員の安全が確保される。
呼吸用マスクへの呼吸ガスの供給状態を示す概略図
ガス呼吸する場合のマンロックを示す概略図
空気呼吸する場合のマンロックを示す概略図
図
Claims (4)
- 【請求項1】圧気潜函内(外)で作業後のマンロック内
での減圧過程において、一定の減圧停止圧力から大気圧
に至るまでの間、高酸素分圧ガス呼吸とマンロック内の
高圧空気呼吸とを所定時間交互に反復する減圧プログラ
ムを実施し、該減圧プログラムは、圧気潜函内の圧力、
圧気潜函内での作業時間をデータとしてコンピュータに
入力することにより演算して得られる減圧プログラムで
あり、該減圧プログラムにより、各種操作、指示及び制
御を自動的に実施することを特徴とする大深度圧気潜函
における呼吸システム。 - 【請求項2】圧気潜函内での作業を混合ガス呼吸により
行うことを特徴とする請求項1に記載の大深度圧気潜函
における呼吸システム。 - 【請求項3】圧気潜函内での作業を高圧空気呼吸により
行うことを特徴とする請求項1に記載の大深度圧気潜函
における呼吸システム。 - 【請求項4】請求項1〜3の何れか1項に記載の大深度
圧気潜函における呼吸システムにおいて、圧気潜函外に
管制室を設け、該管制室は、圧気潜函に装着したマンロ
ック内の圧力、ガス成分、作業員の状況をリアルタイム
でモニタする機能、圧気潜函のマンロック内の圧力を自
動加減圧する機能、作業員の圧気潜函内での作業時間及
び圧気潜函内の圧力に応じた減圧プログラムを実施する
ための機能、マンロック内の作業員と通信をする機能、
マンロック内の混合ガス呼吸用マスク及び高酸素分圧ガ
ス呼吸用マスクに供給する混合ガス及び高酸素分圧ガス
の品質を管理する機能、管制員の居住機能を有し、圧気
潜函内における高圧環境下での作業員の安全を一括集中
的に管理することを特徴とする大深度圧気潜函における
呼吸システム。
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