JP2003148181A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JP2003148181A JP2001349196A JP2001349196A JP2003148181A JP 2003148181 A JP2003148181 A JP 2003148181A JP 2001349196 A JP2001349196 A JP 2001349196A JP 2001349196 A JP2001349196 A JP 2001349196A JP 2003148181 A JP2003148181 A JP 2003148181A
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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】可変動弁機構の制御系に係る故障が発生した場
合であっても、排気浄化性能と運転性を確保する。 【解決手段】可変バルブタイミング機構(VTC)の制
御系に係る故障を検出したときは(S2、3)エンジン
の運転領域を検出して運転領域に応じた故障時制御を実
行する(S4〜S8)。これにより、バルブオーバーラ
ップ量を縮小させると共に、外部EGR量を増加させ
る。ここで、第1運転領域では、前記故障時制御に伴う
トルク低下を補償するトルク補償制御を実行し(S
7)、かかるトルク補償制御で対応できない第2、3運
転領域では、無段変速機CVTの変速比を変更してエン
ジン回転速度Neを上昇させる出力補償制御を実行する
(S8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の制御装
置に関し、特に、吸気バルブ又は排気バルブのバルブタ
イミングを可変制御する可変動弁機構の制御系に故障が
あるときの故障時制御に関する。
【0002】
【従来の技術】機関の吸気バルブ又は排気バルブの開閉
タイミングを可変制御する可変動弁機構の故障時に行う
制御としては、バルブオーバーラップ量を強制的に小さ
くするものが知られている(特開平7−139378号
公報参照)。また、弁リフト特性切換時に、シリンダ残
留排気量(内部EGR量)とEGR手段による外部EG
R量との合計(総EGR量)が略一定となるように、可
変動弁機構とEGR手段を制御することで排気エミッシ
ョンの悪化を防止する技術が知られている(特開平8−
158954号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者では、バ
ルブオーバーラップによる内部EGRで得られていたN
Ox低減効果が可変動弁機構の故障時には得られないこ
とになり、排気エミッションが悪化するという問題があ
る。また、後者は、総EGR量を略一定とすることで排
気エミッションの悪化は防止できるものの、そもそも可
変動弁機構の故障時を想定したものではなく、また、可
変動弁機構が故障時に遅角側へ戻されることによって生
じるトルク低下を考慮したものでもない。
【0004】本発明は、このような従来の問題に鑑みな
されたものであって、可変動弁機構の制御系に係る故障
が発生した場合であっても、排気浄化性能と運転性とを
確保できるようにした内燃機関の制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1に係
る発明は、機関の吸気バルブ又は排気バルブの少なくと
も一方の開閉タイミングを可変制御できる可変動弁機構
と、機関の排気の一部を、流量を制御しつつ吸気側に還
流させるEGR手段と、前記可変動弁機構の制御系に係
る故障を診断する故障診断手段と、前記可変動弁機構の
制御系に故障があると診断されたときに、吸気バルブ及
び排気バルブの双方が開弁しているバルブオーバーラッ
プ量を縮小する方向に前記可変動弁機構を制御すると共
に、還流させる排気の流量を増加させるように前記EG
R手段を制御する故障時制御手段と、前記故障時の制御
に伴う機関のトルク低下を補償するトルク補償手段と、
を備えることを特徴とする。
【0006】請求項2に係る発明は、機関の吸気バルブ
又は排気バルブの少なくとも一方の開閉タイミングを可
変制御できる可変動弁機構と、機関の排気の一部を、流
量を制御しつつ吸気側に還流させるEGR手段と、変速
比を無段階に制御できる無段変速機と、前記可変動弁機
構の制御系に係る故障を診断する故障診断手段と、前記
可変動弁機構の制御系に故障があると診断されたとき
に、吸気バルブ及び排気バルブの双方が開弁しているバ
ルブオーバーラップ量を縮小する方向に前記可変動弁機
構を制御すると共に、還流させる排気の流量を増加させ
るように前記EGR手段を制御する故障時制御手段と、
前記無段変速機の変速比を変更して機関回転速度を上昇
させることで前記故障時制御に伴う機関の出力低下を補
償する出力補償手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】請求項3に係る発明は、前記出力補償手段
による出力補償を、低回転・高負荷領域のみ行うことを
特徴とする。請求項4に係る発明は、機関の吸気バルブ
又は排気バルブの少なくとも一方の開閉タイミングを可
変制御できる可変動弁機構と、機関の排気の一部を、流
量を制御しつつ吸気側に還流させるEGR手段と、前記
可変動弁機構の制御系に係る故障を診断する故障診断手
段と、前記可変動弁機構の制御系に故障があると診断さ
れたときに、吸気バルブ及び排気バルブの双方が開弁し
ているバルブオーバーラップ量を縮小する方向に前記可
変動弁機構を制御すると共に、還流させる排気の流量を
増加させるように前記EGR手段を制御する故障時制御
手段と前記故障時制御に伴う機関のトルク低下の補償が
可能な運転領域と不可能な運転領域とを判別する領域判
別手段と、前記故障時制御に伴う機関のトルク低下の補
償が可能な運転領域のときに、前記故障時制御に伴う機
関のトルク低下を補償するトルク補償手段と、前記故障
時制御に伴う機関のトルク低下の補償が不可能な運転領
域のときに、無段変速機の変速比を変更して機関回転速
度を上昇させることで前記故障時制御に伴う機関の出力
低下を補償する出力補償手段と、を備えることを特徴と
する。
【0008】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、可変動動
弁機構の制御系に係る故障を診断し、故障時には、吸気
バルブ及び排気バルブの双方が開弁しているバルブオー
バーラップ量を縮小する方向に可変動弁機構の駆動を制
御すると共に、還流させる排気(外部EGR)の流量を
増加させるようにEGR手段の駆動を制御するので、内
部EGR量が過剰となって燃焼不安定を招くような事態
を確実に回避しつつ、内部EGRの減少分をEGR手段
による外部EGRで補うことで排気エミッションの悪化
も防止できる。
【0009】また、トルク補償手段による吸入空気量の
増加や点火時期の進角等のエンジン制御によって、前記
故障時制御に伴うトルク低下を補うことができるので、
運転性を確保できる。請求項2に係る発明によれば、請
求項1に係る発明と同様に、燃焼不安定や排気エミッシ
ョンの悪化を防止できる。また、出力補償手段による無
段変速機の変速比を変更によって機関回転速度を上昇さ
せるので、故障時制御に伴うトルク低下によって生じる
機関出力の低下を補うことができる。
【0010】すなわち、所定の運転領域では、バルブオ
ーバーラップ量を縮小すると共に、外部EGR量を増加
させると、吸入空気量の増加や点火時期の進角等の制御
(前記トルク補償制御)では、必要な機関トルクを補償
できない。そこで、このような運転領域では、機関回転
速度を上昇させることによって機関出力を補償すること
で対応する。なお、出力一定となるように変速比と機関
回転速度とを設定するので、車速は一定に保たれる。
【0011】請求項3に係る発明によれば、前記機関回
転速度を上昇させる出力補償制御を、低回転・高負荷領
域にのみことで、不必要な変速比の変更を行わずにす
み、燃費も良好に維持できる。請求項4に係る発明によ
れば、運転領域を判別して運転領域に応じてトルク補償
制御又は出力補償制御を実行するので、前前記故障時制
御に伴う機関トルクの低下分を、適切な制御によって自
動的に補償(トルク補償又は出力補償)できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。図1は車両用内燃機関(エンジン)の
構成を示す概略図である。図1において、エンジン1の
出力側には、自動変速機2が設けられており、この自動
変速機2は、エンジン1の出力側に介在するトルクコン
バータ2Aと、このトルクコンバータ2Aを介して連結
された変速機2B、該変速機2B中の各種変速要素の結
合・開放操作を行う図示しない油圧アクチュエータ2C
と、を備える。ここで、本実施形態では、前記自動変速
機2として変速比を無段階に制御できる無段変速機(例
えば、トロイダル型無段変速機)を用いている。
【0013】エンジン1の吸気通路3には、スロットル
バルブ4が介装されており、その開度に応じて吸入空気
量Qaを制御する。エンジン1の排気通路5には、排気
を浄化する排気浄化装置6が介装されている。また、前
記排気通路5には、前記排気浄化装置6よりも上流側で
分岐して吸気系に接続するEGR通路7が設けられてい
る。該EGR通路7にはEGR弁8が介装されており、
その開度に応じて吸気側に還流する排気の量(外部EG
R量)を制御する。そして、エンジン回転速度及びエン
ジン負荷が所定値以下となる運転領域(EGR領域)に
おいて、前記EGRバルブ8の開度を制御することで、
エンジン1の排気が吸気系へと還流されて燃焼室内の温
度が低下するので、NOxの生成が抑制され、排気エミ
ッション(NOx)の低減を図っている(EGR制
御)。
【0014】図2は、エンジン1の各気筒の構成を示す
概略図である。図2において、エンジン1の各気筒に
は、燃焼室9内に燃料を噴射する燃料噴射弁(インジェ
クタ)10、燃焼室9内で火花点火を行う点火プラグ1
1が設けられており、各気筒の吸気ポート12、吸気バ
ルブ13を介して吸入された空気に対して前記インジェ
クタ10から燃料を噴射して混合気を形成し、該混合気
を前記燃焼室9内で圧縮し、点火プラグ11による火花
点火によって着火する。燃焼排気は、排気バルブ14を
介して排気ポート15に排出される。
【0015】前記吸気バルブ13及び排気バルブ14
は、それぞれ吸気側カム軸16及び排気側カム軸17に
設けられたカムにより開閉駆動される。ここで、吸気側
カム軸16には、クランク軸(図示省略)に対するカム
軸の回転位相を変化させてバルブの開閉タイミングを可
変する公知の可変バルブタイミング機構(VTC)18
が設けられている。
【0016】従って、吸気バルブ13の開閉タイミング
を進角させることで吸気バルブ13及び排気バルブ14
の双方が開弁しているバルブオーバーラップ量(O/
L)を拡大することができ、遅角させることでバルブオ
ーバーラップ量(O/L)を縮小することができる。な
お、前記バルブオーバーラップ量(O/L)の確保に伴
う内部EGRの増加によっても、排気エミッション(N
Ox)の低減が図れる。
【0017】コントロールユニット(C/U)20に
は、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ21、
スロットル開度TVOを検出するスロットル開度センサ
22、吸入空気量Qaを検出するエアフローメータ2
3、クランク角位置を検出するクランク角センサ24、
吸気側カム軸12の回転位置を検出するカムセンサ2
5、車速VSPを検出する車速センサ26等の各種セン
サからの出力信号が入力される。なお、エンジン回転速
度Neは前記クランク角センサ24からの出力信号に基
づき算出される。
【0018】そして、コントロールユニットC/U20
は、通常の運転時においては、これら入力信号に基づい
て運転状態を把握し、所定の演算処理を行ってエンジン
1の燃料噴射量Tp、燃料噴射時期IT及び点火時期A
DVを設定すると共に、前記自動変速機(無段変速機)
2、スロットルバルブ4、EGRバルブ8及び可変バル
ブタイミング機構(VTC)18を制御する。
【0019】具体的には、検出した前記スロットル開度
TVOと車速VSPに基づいて最適な変速比を設定し、
該変速比となるように前記油圧アクチュエータを制御す
ることで最適な変速比となるように自動変速機(無段変
速機)2を制御する。前記クランク角センサ24及びカ
ムセンサ25からの出力信号に基づきクランク軸に対す
る吸気側カム軸16の回転位相を検出して吸気バルブ1
3の開閉タイミングを検出すると共に、運転状態に応じ
て目標進角値又は遅角値を設定し、吸気側カム軸16の
回転位置が目標進角値又は遅角値となるよう可変バルブ
タイミング機構(VTC)18を制御することで吸気バ
ルブ13の開閉タイミングを制御する。
【0020】また、前記EGR領域においては、運転状
態に応じて設定した目標EGR率となるように前記スロ
ットルバルブ4及びEGRバルブ8の開度を制御する。
以上が通常運転時における制御であるが、前記可変バル
ブタイミング機構(VTC)18の制御系に係る故障が
診断された場合には、以下のような故障時制御を実行す
る。
【0021】(1)バルブオーバーラップ量(O/L)
を縮小するように可変バルブタイミング機構(VTC)
の駆動を制御する。すなわち、本実施形態においては、
吸気バルブ13の開閉タイミングを遅角させる。これに
より、低負荷領域において内部EGRが過剰となるよう
な事態を回避して燃焼安定性を確保する。 (2)EGR量を増加するように前記EGR弁8の駆動
を制御する。これにより、バルブオーバーラップ量の縮
小に伴って減少した内部EGR分をEGR制御によるE
GR量によって補うことができ、排気エミッションの悪
化を抑制する。
【0022】なお、前記故障時制御に伴うバルブオーバ
ーラップ量(O/L)の縮小(吸気バルブの閉弁タイミ
ングの遅角)及び(外部)EGR量の増加に伴うトルク
低下を防止するため、同時に、スロットル開度TVO及
び点火時期ADVを調整する(トルク補償制御)。ま
た、前記故障時制御に伴うトルク低下を、前記トルク補
償制御では対応できない所定の運転領域においては、無
段変速機2の変速比を変更してエンジン回転速度Neを
上昇させることで機関の出力を補償する(出力補償制
御)。
【0023】上記制御について、図3に示すフローチャ
ートに従って説明する。ステップ1(図では、S1と記
す。以下同様)では、エンジン回転速度Ne、スロット
ル開度TVOを読み込む。ステップ2では、前記可変バ
ルブタイミング機構(VTC)18の制御系に係る故障
を診断する。かかる故障診断は、例えば、以下のように
して行う。
【0024】クランク角センサ24及びカムセンサ25
からの出力信号に基づいて、吸気側カム軸の現在の回転
位相を検出し、検出した現在の回転位相と運転状態に応
じて設定される目標回転位相とを比較する。そして、そ
の差が設定した閾値以上である場合には、可変バルブタ
イミング機構(VTC)の制御系(カムセンサ等)に係
る故障を診断する。なお、これは故障診断の一例であ
り、他の方法による故障診断であってもよい。
【0025】ステップ3では、故障診断の結果を判定す
る。故障診断の結果、故障していればステップ4に進
み、故障していなければ本制御を終了する(すなわち、
通常運転時の制御を実行する)。ステップ4では、読み
込んだエンジン回転速度Ne及びスロットル開度TVO
に基づきエンジン負荷を推定する。
【0026】ステップ5では、読み込んだエンジン回転
速度Ne、ステップ4で推定したエンジン負荷に基づき
現在のエンジン運転領域を検出する。ステップ6では、
現在のエンジン運転領域が、設定した領域のうちいずれ
の運転領域であるかを判定する領域判定を行う。この領
域判定は、運転領域に応じて適した故障時制御を実行す
るためのものであり、本実施形態においては、3つ運転
領域を設定している。
【0027】ここで、かかる3つの運転領域について説
明する。図4は、エンジン回転速度とトルクの関係を示
す図である。図4において、A(実線)は、EGR制御
を動作させずに可変バルブタイミング機構(VTC)を
動作させた場合の全開トルクを、B(一点鎖線)は、可
変バルブタイミング機構(VTC)及びEGR制御共に
動作させない場合の全開トルクを、C(破線)は、可変
バルブタイミング機構(VTC)を動作させずにEGR
制御を動作させた場合の全開トルクを示す。
【0028】そして、図に示すように、可変バルブタイ
ミング機構を動作させず(VTC最遅角位置として)に
EGR制御を動作させた場合であっても必要トルクを確
保できる領域を第1運転領域と、可変バルブタイミング
機構(VTC)及びEGR制御共に動作させない場合に
必要トルクを確保できる領域を第2運転領域と、EGR
制御を動作させず可変バルブタイミング(VTC)を動
作させた場合に必要トルクを確保できる領域を第3運転
領域としている。
【0029】ステップ6に戻って、前記領域判定の結
果、現在の運転領域が第1運転領域であればステップ7
に進み、第2、3運転領域であればステップ8に進む。
ステップ7では、第1運転領域用の故障時制御を実行す
る。具体的な制御内容を図5に示す。吸気バルブ13の
開閉タイミングを遅角させるよう(すなわち、バルブオ
ーバーラップ量(O/L)を縮小する方向)に、可変バ
ルブタイミング機構(VTC)18の駆動を制御し、最
遅角位置とする(図5(a))。
【0030】そして、前記バルブオーバーラップ量(O
/L)の縮小による内部EGRの減少を補うべく外部E
GR量を増量するようにEGRバルブ8を制御する(図
5(b))。かかる故障時制御により、燃焼不安定とな
るような事態を確実に防止すると共に、排気エミッショ
ン(NOx)の悪化も確実に防止する。
【0031】ここで、前記故障時制御によるバルブオー
バーラップ量の縮小と、その分(外部)EGR量を増加
させることに伴いトルクが低下する。第1運転領域は、
上述したように、可変バルブタイミング機構(VTC)
を動作させずに(バルブオーバーラップ量が最小で)E
GR制御を動作させた場合でも、必要トルクを確保でき
る運転領域であるので、前記故障時制御に伴うトルク低
下分を、スロットル開度TVO及び点火時期ADVを調
整することで補償する(トルク補償制御)。
【0032】具体的には、スロットル開度TVOを大き
くして吸入空気量を増加すると共に(図5(c))、点
火時期ADVを進角させる(図5(d)。ステップ8で
は、第2、3運転領域用の故障時制御を実行する。具体
的な制御内容を図6に示す。前記第1運転領域と同様に
故障時制御、すなわち、バルブオーバーラップ量(O/
L)を縮小するように可変バルブタイミング機構(VT
C)18を制御し、外部EGR量を増加するようにEG
Rバルブ8を制御する(図6(a)(b))。
【0033】これにより、燃焼不安定となるような事態
を確実に防止すると共に、排気エミッション(NOx)
の悪化についても確実に防止する。ここで、第2運転領
域は、可変バルブタイミング機構(VTC)及びEGR
制御を動作させない場合に必要トルクを確保できる運転
領域であり、第3運転領域は、EGR制御を動作させず
に可変バルブタイミング機構(VTC)を動作させるこ
とで必要トルクを確保できる運転領域であるため、前記
故障時制御によって可変バルブタイミング機構(VT
C)及びEGR制御を動作させるため、これにより生じ
るトルク低下を補償することができない。
【0034】そこで、第2、3運転領域においては、無
段変速比2の変速比を変更してエンジン回転速度Neを
上昇させることでエンジン出力を補償する出力補償制御
を実行する(図6(e))。具体的には、以下のように
してエンジン回転速度Neを上昇させる。第3運転領域
は、EGR制御を動作させずに可変バルブタイミング機
構(VTC)を動作させた場合に必要トルクが確保でき
る領域であるため、前記故障時制御によるバルブオーバ
ーラップ量の縮小(すなわち、VTCの停止)及び外部
EGR量の増加(EGR制御の実行)によって、確保で
きるトルクが第1運転領域にまで低下することになる
(例えば、図4中のTx)。
【0035】従って、このトルク低下分Txによる出力
低下を補償するには、第1運転領域で等馬力線上に位置
するまでエンジン回転速度を上昇させる必要がある。例
えば、トルク一定のままエンジン回転速度を上昇させる
場合は、無段変速機の変速比を変更しつつ、図4中の矢
印X分の回転速度を上昇させる。一方、第2運転領域
は、可変バルブタイミング機構(VTC)及びEGR制
御を動作させない場合に必要トルクが確保できる領域で
あるため、前記故障時制御を実行するに際し、外部EG
R量の増加を停止することによってトルク低下を回避す
ることも可能である。
【0036】しかし、本実施形態では、排気浄化性能を
確保するため、外部EGR量を増加させているので、こ
れにより、確保できるトルクが第1運転領域まで低下す
ることになる(図4中のTy)。従って、このトルク低
下分Tyによる出力低下を補償するには、前記第3運転
領域の場合と同様に、第1運転領域で等馬力線上に位置
するまでエンジン回転速度を上昇させる必要がある。例
えば、トルク一定のまま機関回転速度を上昇させる場合
は、無段変速機の変速比を変更しつつ、図4中の矢印Y
分の回転速度を上昇させる。
【0037】そして、前記エンジン回転速度Neを上昇
させることに伴いスロットル開度TVO及び点火時期A
DVを調整する(図6(c)、(d))。以上のように
本実施形態では、前記故障時制御に伴うトルク低下に対
して、第1運転領域ではトルク補償制御を行い、該トル
ク補償制御では対応できない第2、3運転領域では出力
補償制御を行うようにしている。
【0038】このように運転領域に応じて異なる補償
(トルク補償又は出力補償)制御を行うことで、最適な
制御を実行できると共に、変速比の変更を最小限にする
ことができ、燃費も良好に維持できる。以上により、可
変バルブタイミング機構(VTC)の制御系に係る故障
が発生した場合であっても、燃焼不安定となるような事
態を回避し、内部EGRにより得られていたNOx低減
効果を外部EGRの増量により確保して排気エミッショ
ンの悪化を防止すると共に、運転性を確保できる。
【0039】なお、本実施形態では、バルブリフトを固
定としたままバルブタイミング(位相)を可変する可変
バルブタイミング機構(VTC)を備えるものについて
説明したが、これに限られず、バルブタイミングを可変
するものであれば他の方式のものであってもよい。ま
た、吸気バルブのバルブタイミングのみを制御するもの
に限られず、排気バルブのバルブタイミングを制御する
ものであってもよい。この場合、排気バルブのバルブタ
イミングを進角させる方向に制御することにより、バル
ブオーバーラップ量(O/L)を縮小する方向に制御で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る内燃機関の構成を示す
概略図。
【図2】同じく内燃機関の各気筒の構成を示す概略図。
【図3】同じく故障時制御を示すフローチャート。
【図4】エンジン回転速度とトルクの関係を示す図。
【図5】第1運転領域における故障時制御の内容を示す
図。
【図6】第2、3運転領域における故障時制御の内容を
示す図。
【符号の説明】
1 エンジン 2 無段変速機 3 吸気通路 4 スロットルバルブ 5 排気通路 7 EGR通路 8 EGRバルブ 10 燃焼噴射弁 11 点火プラグ 13 吸気バルブ 14 排気バルブ 18 可変バルブタイミング機構(VTC) 20 コントロールユニット(C/U) 21 アクセル開度センサ 22 スロットル開度センサ 23 エアフローメータ 24 クランク角センサ 25 カムセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01L 13/00 301 F01L 13/00 301Y 301Z F02D 21/08 301 F02D 21/08 301A 301Z 43/00 301 43/00 301B 301Y 301Z 45/00 314 45/00 314Z F02M 25/07 550 F02M 25/07 550R Fターム(参考) 3D041 AA19 AA80 AB01 AC01 AC19 AD02 AD04 AD05 AD10 AD51 AE02 AE04 AE07 AE09 AE31 AF01 3G018 AA05 AA06 AA12 AB02 AB17 EA02 EA05 EA11 EA16 EA23 EA24 EA26 EA31 EA32 FA01 FA09 FA23 GA01 GA38 GA39 GA40 3G062 BA04 BA05 BA06 BA08 BA09 CA06 DA01 DA02 EA10 ED01 ED04 ED10 FA02 FA05 FA23 GA00 GA01 GA04 GA06 GA25 3G084 AA03 BA05 BA17 BA20 BA23 BA24 BA32 BA33 DA10 DA15 DA27 EB01 EB22 FA05 FA06 FA07 FA10 FA33 FA39 3G092 AA01 AA11 AA13 AA17 AB02 AB20 BA01 BA09 DA03 DA08 DA12 DC03 DC09 DC14 DC15 EA01 EA02 EA03 EA04 EA11 FA02 FA03 FA04 FA05 FA15 FB05 FB06 HA01Y HA01Z HA06Y HA06Z HA13Y HB01Z HD07Z HE01Z HF08Z HF11Z HF21Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関の吸気バルブ又は排気バルブの少なく
    とも一方の開閉タイミングを可変制御できる可変動弁機
    構と、 機関の排気の一部を、流量を制御しつつ吸気側に還流さ
    せるEGR手段と、 前記可変動弁機構の制御系に係る故障を診断する故障診
    断手段と、 前記可変動弁機構の制御系に故障があると診断されたと
    きに、吸気バルブ及び排気バルブの双方が開弁している
    バルブオーバーラップ量を縮小する方向に前記可変動弁
    機構を制御すると共に、還流させる排気の流量を増加さ
    せるように前記EGR手段を制御する故障時制御手段
    と、 前記故障時制御に伴う機関のトルク低下を補償するトル
    ク補償手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】機関の吸気バルブ又は排気バルブの少なく
    とも一方の開閉タイミングを可変制御できる可変動弁機
    構と、 機関の排気の一部を、流量を制御しつつ吸気側に還流さ
    せるEGR手段と、 変速比を無段階に制御できる無段変速機と、 前記可変動弁機構の制御系に係る故障を診断する故障診
    断手段と、 前記可変動弁機構の制御系に故障があると診断されたと
    きに、吸気バルブ及び排気バルブの双方が開弁している
    バルブオーバーラップ量を縮小する方向に前記可変動弁
    機構を制御すると共に、還流させる排気の流量を増加さ
    せるように前記EGR手段を制御する故障時制御手段
    と、 前記無段変速機の変速比を変更して機関回転速度を上昇
    させることで前記故障時制御に伴う機関の出力低下を補
    償する出力補償手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 【請求項3】前記出力補償手段による出力補償を、低回
    転・高負荷領域のみ行うことを特徴とする請求項2記載
    の内燃機関の制御装置。
  4. 【請求項4】機関の吸気バルブ又は排気バルブの少なく
    とも一方の開閉タイミングを可変制御できる可変動弁機
    構と、 機関の排気の一部を、流量を制御しつつ吸気側に還流さ
    せるEGR手段と、 前記可変動弁機構の制御系に係る故障を診断する故障診
    断手段と、 前記可変動弁機構の制御系に故障があると診断されたと
    きに、吸気バルブ及び排気バルブの双方が開弁している
    バルブオーバーラップ量を縮小する方向に前記可変動弁
    機構を制御すると共に、還流させる排気の流量を増加さ
    せるように前記EGR手段を制御する故障時制御手段と
    前記故障時制御に伴う機関のトルク低下の補償が可能な
    運転領域と不可能な運転領域とを判別する領域判別手段
    と、 前記故障時制御に伴う機関のトルク低下の補償が可能な
    運転領域のときに、前記故障時制御に伴う機関のトルク
    低下を補償するトルク補償手段と、 前記故障時制御に伴う機関のトルク低下の補償が不可能
    な運転領域のときに、無段変速機の変速比を変更して機
    関回転速度を上昇させることで前記故障時制御に伴う機
    関の出力低下を補償する出力補償手段と、 を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    内燃機関の制御装置
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