JP2003148558A - 分離型ショックマウント - Google Patents
分離型ショックマウントInfo
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Abstract
強度が弱く、弾性定数を自由に設定することが難しいと
いう問題点があった。 【解決手段】 第1おねじ部11と大径の頭部13を有
する第1部材1と、第2おねじ部12を有する第2部材
2と、第1おねじ部11を貫通状態にして第2部材2に
連結されるとともに第2部材2との間で頭部13を収容
する第3部材3を備え、第1部材の頭部と第2および第
3の部材との軸線方向間に緩衝材14A,14B,16
A,16Bを介装した分離型ショックマウントS1と
し、充分な機械的強度を確保すると共に、緩衝材14
A,14B,16A,16Bの厚さ等の変更を容易にし
て弾性定数の自由な設定を可能にした。
Description
して免振機能を付加した状態で各種機器類を支持するの
に用いられる分離型ショックマウントに関するものであ
る。
ば図8に示すようなものがあった。図示のショックマウ
ント100は、円板状の頭部101を有する2本の金属
製ボルト102,102と、ゴム製の緩衝材103を備
え、両ボルト102,102を相反する向きにして両プ
レート101,101間に緩衝材を接着固定した構成に
なっている。
ボルト102を所定の構造体に連結すると共に、他方の
ボルト102を各種機器類に連結して、構造体において
機器類を支持し、この際、緩衝材103が1自由度系の
振動をすることにより、緩衝材103の弾性定数と支持
した機器類の重量とで決定される共振周波数以上の周波
数の振動を減衰させる機能を有している。
たような従来のショックマウントにあっては、金属製の
ボルト102にゴム製の緩衝材を接着で固定していたた
め、とくに引っ張り方向の強度が弱いという問題点があ
った。また、支持する機器類の重量等に応じて弾性定数
を設定するには、緩衝材103の直径や厚さを変えるこ
ととなるが、この場合、圧縮/剪断方向の弾性定数比が
大きく且つこの比を大きく変化させることができないた
めに、設計の自由度が小さく、さらに、ボルト102の
サイズ等も大幅に変更する必要があるので、結果として
弾性定数を自由に設定することが難しいという問題点が
あり、これらの問題点を解決することが課題であった。
されたもので、充分な強度を有するとともに振動に対し
て大きな減衰機能を得ることができ、また、弾性定数の
設定にも容易に対処することができる分離型ショックマ
ウントを提供することを目的としている。
ョックマウントは、請求項1として、第1おねじ部と第
2おねじ部を同軸上で相反する向きに備えた分離型ショ
ックマウントであって、第1おねじ部と同おねじ部より
も大径の頭部を有する第1部材と、第2おねじ部を有す
る第2部材と、第1部材の第1おねじ部を貫通状態にし
て第2部材に連結されるとともに第2部材との間で第1
部材の頭部を収容する第3部材を備え、第1部材の頭部
と第2および第3の部材との軸線方向間に緩衝材を介装
した構成とし、請求項2として、第2部材と第3部材と
がねじ結合により連結されると共に、第2部材と第3部
材の間に互いのねじ込み量を調整するスペーサを介装可
能にした構成とし、請求項3として、第1部材の頭部
と、第2および第3の部材の少なくとも一方との軸線方
向間の対向面がテーパ状を成している構成としており、
上記構成をもって従来の課題を解決するための手段とし
ている。
び第3の部材には、その素材として金属やプラスチック
などを用いることができ、緩衝材には、その素材として
ゴムや樹脂などを用いることができる。
クマウントでは、第1おねじ部を有する第1部材と第2
おねじ部を有する第2部材を直接連結せずに分離した状
態にして、第1おねじ部と第2おねじ部を同軸上で相反
する向きにしている。そして、例えば第2おねじ部を所
定の構造体に連結すると共に、第1おねじ部を各種機器
類に連結して、構造体において機器類を支持し、このと
き、第1部材の頭部と第2および第3の部材との軸線方
向間に介装した緩衝材により、構造体において支持する
機器類の振動を減衰する。
の頭部が第2部材と第3部材の間に収容され、この頭部
が第3部材に対して係止状態となるので、第1および第
2のおねじ部を用いた連結に対して機械的強度が非常に
高く、また、緩衝材も第2部材と第3部材との間に収容
されるので、基本的には、緩衝材を第1〜第3の部材に
接着等で固定する必要が無く、これにより緩衝材による
振動の減衰機能がより高められると共に、緩衝材が破断
するような事態も防止される。さらに、緩衝材の幅や厚
さあるいは材質を変更することで、弾性定数の設定が行
われる。
マウントでは、第2部材と第3部材とがねじ結合により
連結してあり、第2部材と第3部材の間にスペーサを介
装可能にしたので、弾性定数の設定において緩衝材の厚
さを変更する際に、その厚さに対応して第2部材と第3
部材の互いのねじ込み量を調整し、これにより第2部材
と第3部材の間に生じた隙間にスペーサを介装する。
マウントでは、第1部材の頭部と、第2および第3の部
材の少なくとも一方との軸線方向間の対向面をテーパ状
としたので、軸線方向および軸線に直交する方向の振動
に対する減衰機能がより高められ、また、テーパ面に生
じる滑りによっても振動エネルギを吸収し得るので、よ
り大きな減衰機能が得られるものとなる。
クマウントによれば、第1〜第3の部材および緩衝材を
採用したことから、組立てが非常に簡単であって、一対
のボルト間に緩衝材を介装した従来のショックマウント
に比べて、非常に高い機械的強度を得ることができると
共に、小型でありながら振動に対する大きな減衰機能を
得ることができ、また、緩衝材の破断等の不具合を防止
し得るうえに、緩衝材の幅や厚さなどの変更を伴う弾性
定数の設定にもきわめて容易に対処することができる。
マウントによれば、請求項1と同様の効果を得ることが
できるうえに、第2と第3の部材をねじ結合するととも
にスペーサを介装可能としたことにより、当該ショック
マウントの形状や大きさを何ら変更することなく、第1
部材の頭部と第2および第3の部材との軸線方向間の間
隔ならびに緩衝材の厚さを自由に変更することができ、
これにより弾性定数の設定により一層容易に対処するこ
とができると共に、スペーサにより、変更後における第
2および第3の部材の連結状態を確実に維持することが
できる。
マウントによれば、請求項1および2と同様の効果を得
ることができるうえに、第1部材の頭部と第2および第
3の部材の少なくとも一方との軸線方向間の対向面をテ
ーパ状としたことから、形状や大きさを殆ど変更するこ
となく、軸線方向と軸線に直交する方向の2方向の振動
に対する減衰機能をより高めることができると共に、テ
ーパ面に生じる滑りによってさらに大きな減衰機能を得
ることができ、また、テーパの角度を変えることによっ
ても弾性定数を変化させることができるので、設計の自
由度をより一層高めることができる。
型ショックマウントの一実施例を説明する。
ントS1は、第1おねじ部11と同おねじ部11よりも
大径の頭部13を有する第1部材1と、第2おねじ部1
2を有する第2部材2と、第1部材1の第1おねじ部1
1を貫通状態にして第2部材2に連結されるとともに第
2部材2との間で第1部材1の頭部13を収容する第3
部材3を備えている。第1〜第3の部材1〜3はいずれ
も金属製である。
線方向における第1おねじ部11側とその反対側に、互
いに反する方向に向けて直径が漸次減少する2つのテー
パ面13A,13Bが形成してある。そして、両テーパ
面13A,13Bには、環状を成すゴム製の緩衝材14
A,14Bが接着により固定してある。
用のセグメント15が一体成形してある。このセグメン
ト15は、図示しない所定の構造体への取付け面を形成
するフランジ部15Aと、外周におねじ15Bを形成し
た連結部15Cと、連結部15Cにおいて頭部側に開口
した凹部15Dを同心状に備えている。この凹部15D
は、内周面が、底部に向けて直径が漸次減少するテーパ
面15Eになっており、このテーパ面15Eには、環状
を成すゴム製の緩衝材16Bが接着により固定してあ
る。
って、図1中右側となる一端側の内周面に、めねじ3A
が形成してあると共に、他端側に、端部に向けて直径が
漸次減少するテーパ部3Bを有している。また、テーパ
部3Bの中央には、第1部材1の第1おねじ部11の直
径よりも大きく且つ頭部13の直径よりも小さい挿通孔
3Cが設けてあると共に、テーパ部3Bの内側のテーパ
面3Dには、環状を成すゴム製の緩衝材16Aが接着に
より固定してある。
衝材14A,14Bは、その断面が矩形状を成してお
り、これに対して、第2および第3の部材2,3に設け
た緩衝材16A,16Bは、その断面が、頭部13のも
のよりも幅が大きく且つ厚さが小さいシート状を成して
いる。
材1の第1おねじ部11を第3部材3の内側から挿通孔
3Cに貫通させたのち、第2部材2と第3部材3を各々
のおねじ15Dおよびめねじ3Aによりねじ結合し、第
1部材1の頭部13を第2部材2と第3部材3の間に収
容する。このように当該分離型ショックマウントS1
は、組立てが非常に簡単であり、組立て後には、第1部
材1の頭部13と第2および第3の部材2,3との軸線
方向間に、緩衝材14A,14B,16A,16Bが介
装された状態となる。
1では、第1部材1と第2部材2との軸線方向間の対向
面がテーパ面13B,15Eになっていて、この間で緩
衝材14B,16B同士が同じテーパ角度にて接触し、
また、第1部材1と第3部材3との軸線方向間の対向面
がテーパ面13A,3Dになっていて、この間で緩衝材
14A,16A同士が同じテーパ角度にて接触してい
る。
ず、互いに加圧力を受けることの無い状態で接触してい
る。このような状態を得るには、第2部材2と第3部材
3の互いのねじ込み量を調整すれば良く、そのねじ込み
位置を維持するために、第2部材2のフランジ部15A
と第3部材3の端部との間には、環状のスペーサ17が
介装してある。
S1は、第1部材1と第2部材2を直接連結せずに分離
した状態にして、第1おねじ部11と第2おねじ部12
を同軸上で相反する向きにしている。また、分離型ショ
ックマウントS1は、第2部材2と第3部材3がねじ結
合により連結され、第1部材1の頭部13が第3部材3
に対して係止状態となるので、例えばねじ結合部分が破
断するほどの著しく大きな外力を受けない限り破損する
ことはなく、第1および第2のおねじ部11,12を用
いた連結に対して機械的強度が非常に高いものとなって
いる。
1は、例えば第2おねじ部12を所定の構造体に連結す
ると共に、第1おねじ部11を各種機器類に連結して、
構造体において機器類を支持し、緩衝材14A,14
B,16A,16Bにより、その弾性定数と支持した機
器類の重量とで決定される共振周波数以上の周波数の振
動を減衰させる。
は、第1部材1の頭部13とともに緩衝材14A,14
B,16A,16Bも第2部材2と第3部材3との間に
収容されているので、衝撃を受けた際に緩衝材14A,
14B,16A,16Bが破断することが無く、また、
対向する緩衝材14A,14B,16A,16B同士を
接着等で固定する必要が無く、むしろ接着しないことに
より緩衝材14A,14B,16A,16B間に滑りが
生じて振動エネルギを吸収するので、振動に対してより
大きな減衰機能を有するものとなっている。
衝材14A,14B,16A,16Bをテーパ面13
A,13B,3D,15Eに設けているので、軸線方向
および軸線に直交する方向の振動に対する減衰機能がよ
り高められ、且つ対向する緩衝材14A,14B,16
A,16B同士がテーパ面で接触しているので、その間
における滑りがより発生し易く、より大きな減衰機能を
もたらすこととなる。
は、第2部材2と第3部材3とがねじ結合により連結し
てあり、第2部材2と第3部材3の間にスペーサ17を
介装可能にしたので、幅寸法の異なるスペーサ17を複
数用意しておくことで、弾性定数を設定するための緩衝
材14A,14B,16A,16Bの厚さの変更に容易
に対処し得ることが明らかである。
トS1では、第3部材3と緩衝材16A、および第2部
材2と緩衝材16Bを接着しない構成としても良く、こ
の場合、滑り面が増すこととなってより大きな減衰機能
を得ることができる。また、滑り面にグリース類を塗布
することにより、さらに滑り易くして減衰機能を高める
ことも有効であり、この場合、組立て性がより向上し、
且つ緩衝材14A,14B,16A,16Bの耐久性も
向上する。さらに、第2および第3の部材2,3側にお
ける緩衝材16A、16Bが無い構成にすることも勿論
可能である。
ックマウントS1の振動特性を示す図である。この振動
特性は、図3(c)に示すように、基板B上に、4個の
分離型ショックマウントS1で重量10kgのダミーウ
エイトWを支持し、垂直方向(縦方向)および水平方向
(横方向)の振動を与えて測定したものである。図3
(a)に縦方向の振動特性を示し、図3(b)に横方向
の振動特性を示す。これにより良好な振動特性を有する
ことが確認された。
ョックマウントの縦方向の振動特性を示す。この従来例
と図3(a)に示す本実施例とを比較すると、本実施例
のショックマウントS1の方がピークが低いものとなっ
ており、さらに、本実施例のショックマウントS1で
は、従来に比べて小型でありながら充分な振動特性を有
することが判明した。
ショックマウントの他の実施例を説明する図である。な
お、先の実施例と同一の構成部位は、同一符号を付して
詳細な説明を省略する。
トS2は、図1に示す実施例に対して、テーパ面13
A,13B,3D,15Eの傾斜角度θが異なってお
り、さらに、第1部材1の頭部13に設けた緩衝材14
A,14Bの厚さが異なる場合を例示している。つま
り、図4に示す緩衝材14A,14Bに対して図5に示
す緩衝材14A,14Bが薄くなっており、これにより
図5に示す分離型ショックマウントS2にはスペーサ
(図1の符号17)を用いていない。
S2は、緩衝材14A,14Bの厚さを選択することに
より、全体の形状や大きさを変えずに弾性定数を変更す
ることができ、しかも、傾斜角度θを異ならせることに
よっても弾性定数を変更することができるので、設計の
自由度が非常に高いものとなっている。
ウントのさらに他の実施例を説明する図である。なお、
先の実施例と同一の構成部位は、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
は、第1部材1が、第1おねじ部11と頭部13との間
に、中間の直径を有する軸部18を備えている。そし
て、軸部8の外周に設ける緩衝材19と、軸部18側の
テーパ面13Aに設ける緩衝材20と、頭部13の外周
に設ける緩衝材21と、頭部13の頂面(図6では下
面)に設ける緩衝材22を備えている。なお、第2部材
2は、図1に示すようなテーパ面(符号15E)が無い
ものとなっている。また、各緩衝材19〜22は、ゴム
製であって、第1部材1には接着により固定されるが、
第2および第3の部材2,3に接着する必要は無い。
S3は、先の実施例と同様の作用および効果が得られる
ほか、第1部材1の外周に設けた緩衝材19,21によ
って横方向の振動に対する減衰機能が高められる。ま
た、第1部材1の頂面に設けた緩衝材22では、軸線方
向に対して傾斜していないので、振動を当該緩衝材22
の純粋な圧縮と剪断で受けることとなり、弾性定数の予
測が容易であって、設計変更することが簡単であるとい
う利点がある。
2を個別に設けた場合を示したが、これらの緩衝材19
〜22が連続するように第1部材1に被着することも当
然可能である。
ントの具体的な使用例を説明する図であって、この例で
は、ロケットの胴体R内に各種機器を取り付ける場合を
示している。
ー50が突出状態で設けてあり、各ステー50に設けた
分離型ショックマウントS1(S2,S3)により、ベ
ースプレート51を支持している。ベースプレート51
には、観測用や制御用などの機器52が取り付けてあ
り、さらに、別の分離型ショックマウントS1を複数用
いて別の機器53を支持している。
ウントS1により、ロケットの打ち上げ時の振動等から
各機器52,53を保護している。また、当該分離型シ
ョックマウントS1は、先にも述べたように、緩衝材に
加圧力を付与しない状態で緩衝材同士あるいは緩衝材と
第2および第3の部材とを接触させているので、とくに
無重力環境下においては双方の接触状態が非常に弱くな
り、これにより振動に対する大きな減衰効果を発揮する
こととなる。したがって、ロケットにおける機器の支持
だけでなく、例えば宇宙ステーション等の周回軌道上の
宇宙機における支持手段としても非常に好適である。
ントは、その詳細な構成が上記各実施例のみに限定され
ることは無く、第1〜第3の部材や緩衝材の形状、ある
いは緩衝材の介装箇所などを適宜変更することができ
る。
施例を示す断面図である。
で説明する断面図である。
振動特性を示すグラフ(a)、横方向の振動特性を示す
グラフ(b)、および振動特性の測定要領を示す説明図
(c)である。
実施例を示す断面図である。
が異なる場合を示す断面図である。
に他の実施例を示す図であって、第1部材および緩衝材
の側面図(a)、組付け要領を説明する断面図(b)、
および組立て状態を説明する断面図(c)である。
例を説明するロケットの要部の断面図である。
ある。
示すグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 第1おねじ部と第2おねじ部を同軸上で
相反する向きに備えた分離型ショックマウントであっ
て、第1おねじ部と同おねじ部よりも大径の頭部を有す
る第1部材と、第2おねじ部を有する第2部材と、第1
部材の第1おねじ部を貫通状態にして第2部材に連結さ
れるとともに第2部材との間で第1部材の頭部を収容す
る第3部材を備え、第1部材の頭部と第2および第3の
部材との軸線方向間に緩衝材を介装したことを特徴とす
る分離型ショックマウント。 - 【請求項2】 第2部材と第3部材とがねじ結合により
連結されると共に、第2部材と第3部材の間に互いのね
じ込み量を調整するスペーサを介装可能にしたことを特
徴とする請求項1に記載の分離型ショックマウント。 - 【請求項3】 第1部材の頭部と、第2および第3の部
材の少なくとも一方との軸線方向間の対向面がテーパ状
を成していることを特徴とする請求項1または2に記載
の分離型ショックマウント。
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