JP2003155227A - 剥離フィルム - Google Patents

剥離フィルム

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JP2003155227A
JP2003155227A JP2001354260A JP2001354260A JP2003155227A JP 2003155227 A JP2003155227 A JP 2003155227A JP 2001354260 A JP2001354260 A JP 2001354260A JP 2001354260 A JP2001354260 A JP 2001354260A JP 2003155227 A JP2003155227 A JP 2003155227A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬効成分に対する耐性及び有機溶剤に対する
耐性に優れた経皮吸収薬の剥離フィルムを提供すること
である。 【解決手段】 中間基材3の一面に剥離層2、他面に印
刷層4を設けた剥離フィルム1において、前記印刷層4
を紫外線硬化インキによって形成したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、医薬品、特に経
皮吸収薬の剥離(離型)フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の医薬品用剥離フィルムには、ビニ
ルウレタン系2液反応型インキ、ポリエステル系常温反
応型インキ、ポリエステル系熱硬化型インキ等を用いて
印刷を施していたが、薬効成分であるサリチル酸メチル
やメントール等に対する耐性が低い問題があり、またプ
ラスター(薬効成分を含有した薬剤)と剥離フィルムの
離型性を持たせるためにシリコーン樹脂等の塗膜を形成
していたが、その際に使用するトルエン等の有機溶剤に
対する耐性が小さく、印刷が薄くなったり消えてしまう
などの問題があった。
【0003】
【発明の効果】そこで、この発明の課題は、薬効成分で
あるサリチル酸メチルやメントール等に対する耐性、及
びプラスターとの離型性塗膜を形成する際に使用するト
ルエン等の有機溶剤に対する耐性に優れた剥離フィルム
を提供することである。
【0004】
【課題の解決手段】上記の課題を解決するために、この
発明においては、剥離フィルムに紫外線硬化インキを用
いて印刷を施したのである。この剥離フィルムの剥離面
には、シリコーン樹脂層の塗膜が形成されている。ま
た、剥離フィルムの中間基材としてポリエステルフィル
ムを用いるのが好ましい。
【0005】前記紫外線硬化インキは、主分子鎖内にウ
レタン結合を有するアクリレート樹脂を主成分とし、こ
のアクリレート樹脂に対してアジリジンを固形分比で、
0.1〜10重量%添加したものが好ましい。
【0006】上記剥離フィルムは、経皮吸収薬などの医
薬品に好適に用いられる。
【0007】
【実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付図面に
基づいて説明する。図1に示すよう、剥離フィルム1
は、剥離層2、中間基材3、印刷層4より成る積層体で
ある。中間基材3は、合成樹脂フィルム、紙、アルミニ
ウム箔、金属もしくは酸化物を蒸着した合成樹脂フィル
ム、またはそれらの2種以上の複合体から選ばれる少な
くとも1種を採用することができ、合成樹脂フィルムと
しては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ナイロンフィルム、ポリエステルフィルム(PET
フィルム)、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコー
ル、ポリスチレン、エチレン酢酸ビニル、エチレンビニ
ルアルコール共重合体フィルムが好ましく、特にポリエ
ステルフィルムが望ましい。合成樹脂フィルムの厚みは
15〜150μmが好ましく、15μm未満では、腰
(剛性)が弱いため皺や亀裂が生じ易く、150μmを
超えるとコストアップや取扱い等の点で望ましくない。
中間基材3が紙である場合は、坪量20〜150g/m
2 程度の純白ロール紙、クラフト紙、上質紙、模造紙、
洋紙、和紙、各種コート紙等が使用できる。アルミニウ
ム箔の場合は、厚み5〜100μm程度の純アルミニウ
ム箔またはアルミニウム合金箔が好ましい。JIS表記
でいう1N30、1070、1100、3003、30
04、5052、6061、6063、8021、80
79等の材質を用いることができる。なお、軟質箔、半
硬質箔、硬質箔のいずれであっても製造可能であるが、
軟質箔を用いるのが、接着性等の点で望ましい。金属も
しくは酸化物を蒸着した合成樹脂フィルムとしては、ア
ルミニウム、酸化ケイ素、アルミナ、酸化チタン等をC
VD、PVD法等により蒸着した合成樹脂フィルムを採
用することができる。蒸着層の厚みは一般的に300〜
1200オングストロームで、ベースとなる合成樹脂フ
ィルムは上記に挙げた各種合成樹脂フィルムを採用する
ことができる。
【0008】前記中間基材3の一方の面に積層する剥離
層2には、フッ素系樹脂、ケイ素系樹脂等を用いること
ができ、フッ素系樹脂としては、ポリ3弗化エチレン、
ポリ弗化ビニリデン、ポリ弗化ビニル、ポリ4弗化エチ
レン等が挙げられ、ケイ素系樹脂としてはシリコーン樹
脂が好ましい。剥離層2の厚さは0.01〜15μm程
度が好ましく、0.01μm未満では、プラスターから
スムーズに剥離できなくなる恐れがある一方、15μm
を超えてもコストアップになるため望ましくない。剥離
層2を形成するには、前記フッ素系樹脂、ケイ素系樹脂
をトルエン、MEK、酢酸エチル等の溶剤で適度に希釈
し、中間基材3の一方の面にロールコーター、バーコー
ター、ドクターブレード、スプレー、押出し等によって
塗布すればよい。塗布量は、乾燥後重量で0.01〜1
5g/m2 程度が望ましい。
【0009】剥離フィルム1の印刷層4に用いる紫外線
硬化インキは、公知の紫外線硬化インキを採用すること
ができ、例えば、特開2000−192260号公報や
特許2712254号公報等に開示されている紫外線硬
化インキ並びに市販の紫外線硬化インキを用いることが
できる。具体的には、(A)平均分子量が800以上で
分子内に平均1個以上のエポキシ基を含有する化合物と
(B)分子内にアクリロイル基、メタクリロイル基また
はその他の感光性の基とカルボキシル基とを含有する化
合物との反応生成物および光重合開始剤を含有する紫外
線硬化インキ、主分子鎖内にウレタン結合を有するアク
リレート樹脂を主成分としアジリジンを固形分比で、
0.1〜10重量%添加した紫外線硬化インキ、その他
公知の紫外線硬化インキを用いることが出来る。市販の
紫外線硬化インキとしては、大日本インキ化学工業製ル
ミキュアーDPA−600T、DPA−620、TMN
−300、PEA−300、ETA−300、DTA−
400、DCA−200、ダイキュアFL−01等が挙
げられる。なお、前記アジリジンの添加量は、0.1%
より少ないと顕著な効果が認められず、10%を超える
とコスト面で不利となる。
【0010】これらの紫外線硬化インキには、必要に応
じて光重合開始剤、顔料、添加剤、溶剤等が添加され
る。光重合開始剤としてはベンゾフエノン及びその誘導
体、ベンジル、ベンゾイン及びそのアルキルエーテル、
チオキサントン及びその誘導体、ルシリンTPO、チバ
スペシャルティケミカルズ製イルガキュア、フラッテリ
・ランベルティ製エサキュア等がある。顔料としてはパ
ターンが見やすいようにフタロシアニン系、アゾ系、チ
タンホワイト等の着色顔料を添加する他、シリカ、タル
ク、クレー、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等の体質顔
料が挙げられ、特にシリカは紫外線硬化インキの硬化
後、フィルムを巻きとる場合にブロッキング防止効果が
ある。添加剤としては、2−ターシャリブチルハイドロ
キノンなどの重合禁止剤、シリコン、フッ素化合物、ア
クリル重合物等の消泡剤、レベリング剤があり必要に応
じて適宜添加する。溶剤は、トルエン、キシレン、ME
K、IPA、エタノール、メタノール、ブタノール等の
有機溶剤、それら2種以上の混合溶剤が使用できる。こ
れらの溶剤は紫外線硬化インキを塗布(印刷)するため
に必要で、印刷後乾燥することにより実質的に除去され
る。その後、紫外線を照射することにより塗膜(印刷層
4)を硬化させ、塗膜(印刷層4)の密着性、耐溶剤
性、耐薬品性、耐熱性等を向上させる。
【0011】紫外線硬化インキの印刷方法としては、凸
版印刷、オフセット印刷に代表される平版印刷、グラビ
ア印刷に代表される凹版印刷、スクリーン印刷等の孔版
印刷等が挙げられる。なお、印刷層4の厚みは、限定さ
れるものではないが、通常0.3〜5.0μm程度であ
る。
【0012】上記剥離フィルム1を適用できる医薬品と
しては、経皮吸収貼付剤が挙げられる。この貼付剤に
は、薬効成分および粘着剤等が含まれる。粘着剤として
はアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着
剤およびウレタン系粘着剤等が好適に使用できる。粘着
剤には必要に応じてロジン系樹脂、テルペン系樹脂、ク
マロン−インデン樹脂、石油系樹脂、テルペン−フェノ
ール樹脂等の粘着性付与剤のほか、液状ポリブデン、鉱
油、ラノリン、液状イソブチレン、液状ポリアクリレー
ト等の可塑剤や充填剤や老化防止剤等が添加されていて
もよい。薬効成分としては、特に限定されないが、麻酔
剤、鎮痛剤、抗不安剤、解熱剤、ステロイド系抗炎症
剤、消炎剤、抗ヒスタミン剤、血管収縮剤、血管拡張
剤、抗アレルギー剤、潰瘍治療剤、創傷保護剤、止血
剤、ビタミン剤、解毒剤等が挙げられる。通常、薬効成
分の含有量は粘着剤の0.01〜15重量%が好まし
い。その他経皮吸収促進剤が含有されていてもよく、例
えば一価または多価のアルコール、一価または多価の有
機酸(塩)、脂肪酸エステル、界面活性剤等を含有して
いてもよい。経皮吸収促進剤は、通常粘着剤中0.1〜
20重量%含有するのが好ましい。経皮吸収貼付剤の具
体例としては、絆創膏、湿布剤、パップ剤、消炎鎮痛
剤、魚の目治療薬などがある。
【0013】
〔評価インキ〕
(実施例) A:紫外線硬化アクリレート樹脂単体 B:紫外線硬化アクリレート樹脂+アジリジン0.05
(固形分重量比)% C:紫外線硬化アクリレート樹脂+アジリジン0.1% D:紫外線硬化アクリレート樹脂+アジリジン1% E:紫外線硬化アクリレート樹脂+アジリジン5% F:紫外線硬化アクリレート樹脂+アジリジン10% (比較例) X:2液硬化型ビニルウレタン系樹脂 Y:熱硬化型ポリエステル系樹脂 なお、全てのインキにフタロシアニンブルーを5重量%
添加した。 〔評価項目〕 インキ密着性:1×1mm間隔で印刷面に碁盤面状の
傷をカッターナイフで縦横それぞれ10本(計100
本)入れ、その上にセロハンテープを貼り、剥がした際
のインキ剥がれを評価した。 耐熱性:印刷面に、150℃×1kg/cm2 ×10
分の条件で熱版を押し当て、インキの耐熱性を評価し
た。 耐トルエン性:トルエンに20分浸漬し、乾燥させた
後に綿棒で擦り、インキ剥がれを評価した。 耐薬効成分性:DLカンフル、Lメントール及びサリ
チル酸メチル各3gをメタノール100gで希釈した溶
液中に印刷物を24時間浸漬した後、綿棒で擦り、イン
キ剥がれを評価した。
【0014】評価結果を図2に示す。図中、○は使用上
問題なく、印刷面が良好であることを示し、△は使用上
問題ないが、若干インキが剥がれるものを示し、×は使
用上問題があり、印刷面が不良であることを示す。
【0015】
【効果】この発明によれば、以上のように、剥離フィル
ムに紫外線硬化インキを用いて印刷を施したので、使用
上の注意、使用方法などの印刷の劣化を防止することが
でき、事故防止に役立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の剥離フィルムの一例を示す断面図
【図2】実施例及び比較例の評価結果を示す表
【符号の説明】
1 剥離フィルム 2 剥離層 3 中間基材 4 印刷層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線硬化インキにより印刷を施した剥
    離フィルム。
  2. 【請求項2】 剥離面がシリコーン樹脂層からなる請求
    項1に記載の剥離フィルム。
  3. 【請求項3】 ポリエステルフィルムを中間基材として
    含む請求項1または2に記載の剥離フィルム。
  4. 【請求項4】 紫外線硬化インキの主成分が、その主分
    子鎖内にウレタン結合を有するアクリレート樹脂である
    請求項1ないし3のいずれかに記載の剥離フィルム。
  5. 【請求項5】 紫外線硬化インキが、前記アクリレート
    樹脂に対し、アジリジンを固形分比で、0.1〜10重
    量%添加したものである請求項4に記載の剥離フィル
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の剥
    離フィルムを使用した医薬品。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005263657A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Tokuhon Corp 貼付剤用両面離型フィルム
JP2015033791A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 藤森工業株式会社 貼布剤用離型フィルム、及びそれを用いた経皮吸収貼布剤
JP2018158576A (ja) * 2018-04-18 2018-10-11 藤森工業株式会社 貼布剤用離型フィルム、及びそれを用いた経皮吸収貼布剤

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