JP2003160795A - 植物ステロール脂肪酸エステル含有油脂組成物の製造方法 - Google Patents
植物ステロール脂肪酸エステル含有油脂組成物の製造方法Info
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Abstract
テロールの含量が高く、かつ植物ステロールが結晶とし
て析出することがなく、しかも風味が良好である油脂組
成物の製造方法を提供すること。 【解決手段】 植物ステロールと油脂との混合物を吸着
剤存在下でアルカリ触媒又はリパーゼ粉末触媒を用いて
エステル化反応させることを特徴とする植物ステロール
脂肪酸エステル含有油脂組成物の製造方法。
Description
収抑制作用を有する植物ステロール脂肪酸エステル含有
油脂組成物の製造方法に関するものである。
テロールには小腸からのコレステロールの吸収抑制作用
があることが古くから知られており、血漿コレステロー
ル濃度低下剤として用いられている。コレステロールの
吸収は、コレステロールが胆汁酸ミセルへ溶解すること
が必要である。しかし、コレステロールの胆汁酸への溶
解量は低く、大部分はエマルジョンの状態にある。
ールとほぼ同程度の量が胆汁酸ミセルへ溶解する。した
がって、コレステロールと植物ステロールが共存する
と、コレステロールの胆汁酸ミセルへの溶解量が減少す
ることになる。また、植物ステロールの小腸からの吸収
率は低く、小腸内腔に残存するため、コレステロールの
胆汁酸ミセルへの溶解量は制限されたままとなり、コレ
ステロールの吸収が抑制されることとなる。したがっ
て、食事から摂取するコレステロールの影響を受けやす
いヒトの場合、植物ステロールは有効な血漿コレステロ
ール濃度低下剤として、臨床的に利用されている。
小麦等に含まれており、日常の食事で摂取しているが、
その量はごく僅かなものである。コレステロールの吸収
を抑制させるためには、1日約1〜2gの植物ステロー
ルが必要であり、通常のヒトの食事でそのような多量の
植物ステロールを摂取することは困難である。
るために、油脂への溶解性を高める方法が数多く提案さ
れている。特公昭57−26732号公報には、油脂中
の遊離脂肪酸含量を高めることによって植物ステロール
の油脂への溶解性を高める方法が提案されている。この
方法では、植物ステロールの油脂への溶解性は向上する
が、油脂中の遊離脂肪酸含量が高く、そのまま製品化す
るのは難しい。
臭スカムを食用油脂に添加し、それを精製して油脂中の
植物ステロール含量を高める方法が、特開昭57−39
736号公報には、食用油脂から有機溶剤を用いて植物
ステロールを抽出し、それを添加した油脂組成物が、そ
れぞれ提案されているが、これらの方法で調製した油脂
組成物中の植物ステロールの含量はごく僅かなものであ
り、満足できるものではない。
物ステロールを0.5〜30重量%含有した食用油脂が
提案されている。植物ステロールの油脂への溶解性はわ
ずかであるため、単に植物ステロールを油脂に混ぜただ
けでは、油脂への溶解性を改良したことにはなっていな
い。このように、常温で植物ステロールの結晶化が起き
ることなく、その含量の高い油脂組成物の製造方法は現
在のところ見つかっていない。
肪酸エステルにして油脂への溶解性を高めた方法もあ
る。植物ステロール脂肪酸エステルは、小腸内で遊離の
植物ステロールと脂肪酸に加水分解されるため、植物ス
テロールと同様にコレステロール吸収抑制作用を有す
る。
媒系及び/又は含水有機溶媒系下でリパーゼを触媒とし
た脂肪酸又は脂肪酸エステルと植物ステロールとのエス
テル化反応が開示されているが、この反応は、溶媒を使
用するため脱溶媒工程が必要なこと、含水溶媒系下で反
応を行うため、得られる油脂組成物の酸価も高いという
欠点がある。特開2000−72793号公報では、カ
ラー奪活剤の存在下にスタノール/ステロールと脂肪酸
とを直接エステル化しているが、この方法でカラー奪活
剤を使用する目的は、色調の改善のためである。
スカムより産出するものであり、その風味は良好なもの
とは言えない。このため、植物ステロールを多量に配合
すると当然風味は悪くなる。従来の技術において、油脂
中の植物ステロールの含量を高める方法については数多
くの提案があるものの、精製油の風味について記載して
いるものは見当たらない。
吸収抑制作用を有する植物ステロールの含量が高く、か
つ植物ステロールが結晶として析出することがなく、し
かも風味が良好である油脂組成物の製造方法を提供する
ことにある。
ルと油脂との混合物を吸着剤存在下でアルカリ触媒又は
リパーゼ粉末触媒を用いてエステル化反応させることを
特徴とする植物ステロール脂肪酸エステル含有油脂組成
物の製造方法により、上記目的を達成したものである。
肪酸エステル含有油脂組成物の製造方法について詳細に
説明する。本発明で用いられる植物ステロールは、大
豆、菜種、綿実等の種子油の不けん化物中に含まれてお
り、主に植物油の脱臭工程で産出される脱臭スカムより
分離して得られるものである。
ステロール、スチグマステロール、カンペステロール、
ブラシカステロール等が知られている。本発明で用いら
れる植物ステロールは、これらの分離単独品である必要
はなく、上記ステロールの混合物で十分である。また、
本発明で用いられる植物ステロールは、上記ステロール
を水素添加したスタノールを含んでいてもよい。
組成が炭素数4〜24の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸か
らなる油脂で、具体的にはパーム油、パームオレイン、
スーパーオレイン、パームステアリン、パーム中融点部
等のパーム系油脂、大豆油、菜種油、ハイオレイック菜
種油、綿実油、サフラワー油、オリーブ油、サンフラワ
ー油、ハイオレイックサンフラワー油、米糠油等の液状
油、パーム核油、ヤシ油等のラウリン系油脂、牛脂、豚
脂、魚油、乳脂等の動物油脂、これらの油脂の硬化油、
分別油あるいはエステル交換油を単独あるいは配合して
用いることができる。しかし、健康面を考えると、植物
性油脂を使用することが好ましい。
の混合割合は、植物ステロールのモル数が油脂の脂肪酸
残基のモル数以下であるのが好ましく、例えば、主に炭
素数16〜18の脂肪酸残基を有する油脂を用いる場
合、好ましくは油脂を99〜45重量%と植物ステロー
ルを1〜55重量%、さらに好ましくは油脂を95〜5
0重量%と植物ステロールを5〜50重量%、最も好ま
しくは油脂を90〜50重量%と植物ステロールを10
〜50重量%混合したものを用いる。上記の場合、植物
ステロールの配合量が55重量%よりも多いと、未反応
の植物ステロールが残存しやすく、また口溶けが悪くな
りやすい。また、上記の場合、植物ステロールの配合量
が1重量%よりも少ないと、コレステロール吸収抑制効
果が発揮されにくい。
土、シリカ、活性炭、セルロース、デンプン、セライト
又はイオン交換樹脂等が挙げられ、これらの中から選ば
れた1種又は2種以上を用いることができる。本発明で
は、活性白土を用いるのが好ましい。
油脂の配合量によって異なるが、植物ステロールと油脂
との混合物に対して、0.01〜20重量%とするのが
好ましく、さらに好ましくは0.1〜10重量%、最も
好ましくは0.1〜1重量%である。吸着剤の添加量が
0.01重量%より少ないとエステル化反応を進行させ
る効果が少なく、高融点の遊離の植物ステロールが多く
残存しやすい。また、吸着剤の添加量が20重量%を超
えると、植物ステロールと油脂とのエステル化反応で得
られた反応油が吸着剤にしみこむ割合が多くなりやす
く、該吸着剤はエステル化反応終了後に濾別してしまう
ため、反応油のロスが多くなりやすい。
媒は、アルカリ触媒又はリパーゼ粉末触媒である。上記
のアルカリ触媒としては、具体的にはソジウムメトキシ
ド、苛性ソーダが挙げられる。
ロールと油脂との混合物に対して、0.01〜5重量%
とするのが好ましく、さらに好ましくは0.1〜1重量
%、最も好ましくは、0.2〜0.5重量%である。ア
ルカリ触媒の添加量が0.01重量%よりも少ないとエ
ステル化反応が進行しにくくなりやすい。また、アルカ
リ触媒の添加量が5重量%を超えると、副生物として、
石鹸、脂肪酸メチルエステル等が生成するため、反応油
のロスが多くなりやすい。
にはAlcaligenes属、Chromobacterium属、Pseudomonas
属、Humicola属から得られるリパーゼが好ましく、Alca
ligenes属、Pseudomonas属から得られるリパーゼが最も
好ましい。これらの酵素は、ケイソウ土、アルミナ、イ
オン交換樹脂、活性炭、セラミック等の担体に固定化す
るとエステル化を促進する効果が少なくなるので、リパ
ーゼ粉末のままで使用する。また、本発明では固定化リ
パーゼは使用しない。
ステロールと油脂との混合物に対して、0.01〜10
重量%とするのが好ましく、さらに好ましくは0.05
〜5重量%、最も好ましくは、0.1〜1重量%であ
る。
で行うのが好ましい。
は、アルカリ触媒を用いる場合は、好ましくは70℃〜
130℃、さらに好ましくは80℃〜120℃、最も好
ましくは90℃〜110℃である。反応温度が70℃よ
りも低いと反応が完全に起こりにくく、130℃よりも
高いと植物ステロール脂肪酸エステル含有油脂組成物の
風味が悪化しやすい。
る場合は、好ましくは60℃〜90℃、さらに好ましく
は65℃〜85℃、最も好ましくは70℃〜80℃であ
る。反応温度が60℃よりも低いと植物ステロールが溶
解しないので反応が遅く、90℃よりも高いとリパーゼ
が失活しやすい。
を添加した系の水分量は、アルカリ触媒を用いる場合
は、好ましくは100ppm以下、さらに好ましくは5
0ppm以下であることが、触媒の失活を防ぐため望ま
しい。
場合は、好ましくは900ppm以下、さらに好ましく
は500ppm以下であることが、反応油の加水分解を
できるだけ少なくし、脱臭工程での損失を低くできるた
め望ましい。
圧の条件下で行うことができる。
式の回分反応で行うことができる。バッチ式の回分反応
では、植物ステロールと油脂と吸着剤を配合し、そして
減圧下で脱水を行うのが好ましい。このときの減圧下に
する条件としては、好ましくは500〜2000Pa、
さらに好ましくは500〜1500Paである。
30分〜3時間、リパーゼ粉末触媒を用いる場合は4〜
48時間、エステル化反応を行うのが好ましい。この
際、上記のエステル化反応は減圧下で行うのが好まし
い。このときの減圧下にする条件としては、好ましくは
500〜2000Pa、さらに好ましくは500〜15
00Paである。
度を90℃以下とし、かつ植物ステロールを30重量%
以上配合する際は、植物ステロールが溶解しないため、
エステル化反応を2〜3段に分けて行う(例えば、先ず
植物ステロールの一部を配合して1段目の反応を行い、
1段目の反応が完了した後に、残りの植物ステロールを
入れて、2段目の反応を行う)のが望ましい。
の存在下でアルカリ触媒又はリパーゼ粉末触媒を用いて
エステル化反応させることにより得られた反応油は、通
常、アルカリ触媒を使用した場合は、中和、吸着剤の濾
別、水洗、漂白、脱臭を行うことによって、リパーゼ粉
末触媒を使用した場合は、リパーゼ粉末及び吸着剤の濾
別、漂白、脱臭を行うことによって精製する。
ン酸水溶液を添加することによって行う。この際、エス
テル化反応で用いたアルカリ触媒は中和され、分解され
る。
ろ過助剤に使用した減圧ろ過又は圧搾ろ過によって行
う。
性炭等の吸着剤で処理することによって行う。また、漂
白工程は、好ましくは70〜90℃で、500〜150
0Paの減圧下にて、15〜30分行う。
な高温で行われるが、本発明に係る上記の脱臭工程は、
好ましくは250℃以下、特に好ましくは120〜24
0℃で行う。脱臭温度が250℃よりも高いと、生成し
た植物ステロール脂肪酸エステルのロスが多くなりやす
い。また、脱臭工程は、好ましくは100〜400Pa
の減圧下にて行うのがよい。
価によって異なるが、通常30〜180分で行う。
て約50重量%以下の水を加えることによって行うのが
好ましい。
合物を吸着剤存在下でアルカリ触媒又はリパーゼ粉末触
媒を用いてエステル化反応させることによって、植物ス
テロール脂肪酸エステル含量が高い油脂組成物を得るこ
とができる。この反応のメカニズムは以下の通りであ
る。
剤を使用せず、アルカリ触媒又はリパーゼ粉末触媒を用
いてエステル化反応を行った場合、植物ステロール脂肪
酸エステル、植物ステロール、トリグリセリド、ジグリ
セリド、モノグリセリド、グリセリンからなる反応油が
得られる。
吸着剤の存在下でアルカリ触媒又はリパーゼ粉末触媒を
用いてエステル化反応させた場合、モノグリセリド及び
グリセリンが吸着剤に吸着されることにより、反応平衡
がシフトし、植物ステロール脂肪酸エステルが増え、植
物ステロール、トリグリセリド、ジグリセリド、モノグ
リセリドが減り、新たにグリセリンが生成する。アルカ
リ触媒又はリパーゼ粉末触媒及び吸着剤が十分量存在す
れば、上記の反応が繰り返され、植物ステロール脂肪酸
エステルが生成される反応にシフトし、植物ステロール
脂肪酸エステル含量が高い油脂組成物を得ることができ
るのである。
テル化反応において、生成するモノグリセリド及びグリ
セリンを吸着剤で吸着することで、エステル化率を高く
することを特徴とするため、従来の植物ステロールのエ
ステル化方法とは異なるものである。そして、本発明の
製造方法は、脂肪酸や脂肪酸エステルを使用する方法と
比較して、安価な油脂をそのまま脂肪酸の供給減として
使用するため、コスト的に有利である。
テロール脂肪酸エステルの生成率は、好ましくは80〜
100%、さらに好ましくは90〜100%である。
尚、ここでいう植物ステロール脂肪酸エステルの生成率
とは以下の式で求めた値である。
(%)=(A/B)×100 A:植物ステロール脂肪酸エステル含有油脂組成物中の
植物ステロール脂肪酸エステルの植物ステロール換算量
(重量%)=植物ステロール脂肪酸エステル含量×41
4/(414+282−18) B:植物ステロール脂肪酸エステル含有油脂組成物中の
全植物ステロール換算量(重量%)=A+植物ステロー
ル含量
テロール脂肪酸エステル含有油脂組成物中に含まれる植
物ステロール脂肪酸エステルの構成脂肪酸は、反応する
油脂の脂肪酸組成によって異なるが、炭素数4〜24の
飽和又は不飽和脂肪酸である。
ル脂肪酸エステル含有油脂組成物は、植物ステロール脂
肪酸エステルを好ましくは5重量%以上、さらに好まし
くは10〜95重量%、一層好ましくは20〜95重量
%、最も好ましくは30〜90重量%含有するものであ
る。
ル脂肪酸エステル含有油脂組成物は、植物ステロールを
好ましくは5重量%以下、さらに好ましくは0.1重量
%以上4.5重量%以下、最も好ましくは0.1重量%
以上4重量%以下含有するものである。
ル脂肪酸エステル含有油脂組成物は、トリグリセリドを
好ましくは0.1〜95重量%、さらに好ましくは0.
5〜70重量%、最も好ましくは1〜50重量%含有
し、ジグリセリドを好ましくは0.1〜25重量%、さ
らに好ましくは0.5〜20重量%、最も好ましくは1
〜15重量%含有するものである。
ル脂肪酸エステル含有油脂組成物は、単独、もしくは他
の食用油脂と混合して、製菓用、製パン用、洋菓子用
の、ショートニング、マーガリン、練り込み用油脂、ロ
ールイン用油脂;ホイップクリーム用油脂;マヨネーズ
用油脂;チョコレート用油脂;無水クリーム用油脂;調
理用油脂;フライ用油脂、スプレー用油脂等の油脂とし
て用いることができる。他の食用油脂と混合して用いる
場合、本発明の製造方法で得られた植物ステロール脂肪
酸エステル含有油脂組成物の配合量は、混合油脂中、好
ましくは1〜99重量%、さらに好ましくは5〜90重
量%、最も好ましくは10〜80重量%である。そし
て、上記のような油脂を用いて、食パン、菓子パン、パ
イ、デニッシュ、シュー、ドーナツ、ケーキ、クラッカ
ー、クッキー、ビスケット、ワッフル、スコーン、スナ
ック菓子、ホイップクリーム、乳代替組成物、デザー
ト、アイスクリーム、飲料、マヨネーズ、ドレッシン
グ、チョコレート、無水クリーム、キャンディー、ガ
ム、米菓、サンドクリーム、フィリングクリーム、サラ
ダ、レトルト食品、ルー、フライ食品、冷凍食品等の食
品を製造することができる。
するが、本発明はこれらの実施例により何等制限される
ものではない。以下の実施例で、原料油脂中の各成分
は、次の分子量を用いてモル数を計算した。また、菜種
油は、主に炭素数が16〜18の脂肪酸残基を有する油
脂である。
ステロール350g(0.85モル)、菜種油650g
(菜種油トリグリセリドモル数:0.74モル、菜種油
脂肪酸残基モル数:2.21モル)、活性白土1gを入
れ、温度105℃、1,330Pa以下の減圧下で30
分間撹拌し、水分50ppm以下とした。そして、これ
にソジウムメトキシド2gを添加し、温度100℃、
1,330Pa以下の減圧下で30分間エステル化反応
を行った。反応油を常法で中和、吸着剤を濾別、水洗、
漂白(温度85℃にて、反応物に対し白土を1重量%添
加し、1,330Pa以下の減圧下で30分間処理)、
脱臭(温度200℃、399Pa以下の減圧下で60分
間水蒸気蒸留を行う)して、反応精製油(植物ステロー
ル脂肪酸エステル含有油脂組成物)を得た。得られた反
応精製油は液状油であり、風味良好であった。また、得
られた反応精製油の組成を表1に示した。
を未添加とした以外は、実施例1と同様にして反応精製
油を得た。得られた反応精製油は、高融点の遊離の植物
ステロールが多く残存し、口溶け不良であった。また、
得られた反応精製油の組成を表1に示した。
ステロール500g(1.21モル)、菜種油500g
(菜種油トリグリセリドモル数:0.57モル、菜種油
脂肪酸残基モル数:1.71モル)、シリカゲル5gを
入れ、温度110℃、1,330Pa以下の減圧下で3
0分間撹拌し、水分50ppm以下とした。そこへソジ
ウムメトキシド5gを添加し、温度105℃、1,33
0Pa以下の減圧下で30分間エステル化反応を行っ
た。反応油を常法で中和、吸着剤を濾別、水洗、漂白
(温度85℃にて、反応物に対し白土を1重量%添加
し、1,330Pa以下の減圧下で30分間処理)、脱
臭(温度200℃、399Pa以下の減圧下で60分間
水蒸気蒸留を行う)して、反応精製油を得た。得られた
反応精製油は液状油であり、風味良好であった。また、
得られた反応精製油の組成を表1に示した。
ルを未添加とした以外は、実施例2と同様にして反応精
製油を得た。得られた反応精製油は、高融点の遊離の植
物ステロールが多く残存し、口溶け不良であった。ま
た、得られた反応精製油の組成を表1に示した。
ステロール200g(0.49モル)、菜種油600g
(菜種油トリグリセリドモル数:0.68モル、菜種油
脂肪酸残基モル数:2.04モル)、活性炭3gを入
れ、温度100℃、1,330Pa以下の減圧下で15
分間撹拌し、水分300ppmとした。温度を70℃に
下げ、市販の粉末リパーゼ(商品名:リパーゼQL(Al
caligenes属)、名糖産業(株)製)3gを添加し、窒
素雰囲気下で24時間エステル化反応を行った。そこへ
さらに植物ステロール200g(0.49モル)を入
れ、1,330Pa以下の減圧下で24時間エステル化
反応を行った。反応油をろ過し、リパーゼ及び吸着剤を
濾別、漂白(温度85℃にて、反応物に対し白土を1重
量%添加し、1,330Pa以下の減圧下で30分間処
理)、脱臭(温度200℃、399Pa以下の減圧下で
60分間水蒸気蒸留を行う)して、反応精製油を得た。
得られた反応精製油は液状油であり、風味良好であっ
た。また、得られた反応精製油の組成を表1に示した。
リパーゼ(商品名:リパーゼQLC(Alcaligenes
属)、名糖産業(株)製)を使用した以外は、実施例3
と同様にして反応精製油を得た。得られた反応精製油
は、高融点の遊離の植物ステロールが多く残存し、口溶
け不良であった。また、得られた反応精製油の組成を表
1に示した。
物をアルカリ触媒又はリパーゼ粉末を触媒としてエステ
ル化反応させる際に、吸着剤を使用することで、植物ス
テロール脂肪酸エステル含量が高く、且つ植物ステロー
ル含量が低い油脂組成物を製造可能であることがわか
る。
量%、実施例1の反応精製油50重量%、水13.3重
量%、食塩1重量%、脱脂粉乳0.5重量%及びフレー
バー0.2重量%を乳化、急冷可塑化し、マーガリンを
作成した。このマーガリンは、植物ステロール脂肪酸エ
ステルを36重量%、遊離の植物ステロールを0.6重
量%含有していた。得られたマーガリンは、乳化剤を添
加していないが、急冷可塑化中、保存中(4カ月)のい
ずれにおいても水の分離がなかった。また、乳化剤を添
加していないため、風味も非常に良好であった。また、
得られたマーガリンを、基準油脂分析法(日本油化学協
会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ
−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植
物ステロール(遊離型換算)を22.6重量%含有して
いた。
としてコレステロール吸収抑制作用を有する植物ステロ
ール脂肪酸エステルを高濃度に含有する油脂組成物の製
造方法を提供するものである。
28)
土、シリカ、活性炭、セルロース、デンプン、セライト
及びイオン交換樹脂等が挙げられ、これらの中から選ば
れた1種又は2種以上を用いることができる。本発明で
は、活性白土を用いるのが好ましい。
Claims (3)
- 【請求項1】 植物ステロールと油脂との混合物を吸着
剤存在下でアルカリ触媒又はリパーゼ粉末触媒を用いて
エステル化反応させることを特徴とする植物ステロール
脂肪酸エステル含有油脂組成物の製造方法。 - 【請求項2】 上記の吸着剤が活性白土、シリカ、活性
炭、セルロース、デンプン、セライト又はイオン交換樹
脂の中から選ばれた1種又は2種以上である請求項1記
載の植物ステロール脂肪酸エステル含有油脂組成物の製
造方法。 - 【請求項3】 上記植物ステロール脂肪酸エステル含有
油脂組成物が植物ステロール脂肪酸エステルを5重量%
以上含有する請求項1又は2記載の植物ステロール脂肪
酸エステル含有油脂組成物の製造方法。
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