JP2003160861A - Mg含有ITOスパッタリングターゲットの製造方法 - Google Patents

Mg含有ITOスパッタリングターゲットの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実質的にIn、Sn、MgおよびOからな
り、アーキングの発生を抑制できるMg含有ITOスパ
ッタリングターゲットの製造方法を提供する。 【解決手段】 酸化インジウム粉末及び酸化スズ粉末
と、インジウム酸マグネシウム粉末及び/又はスズ酸マ
グネシウム粉末とを混合した混合物、又は、酸化インジ
ウム−酸化スズ複合酸化物粉末と、インジウム酸マグネ
シウム粉末及び/又はスズ酸マグネシウム粉末とを混合
した混合物を成形した後、焼結して得られる実質的にI
n、Sn、Mg及びOからなる焼結体を用いてスパッタ
リングターゲットを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明導電膜製造の
際に使用されるスパッタリングターゲットの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ITO(Indium Tin Oxi
de)薄膜は高導電性、高透過率といった特徴を有し、
更に微細加工も容易に行えることから、フラットパネル
ディスプレイ用表示電極、抵抗膜方式のタッチパネル、
太陽電池用窓材、帯電防止膜、電磁波防止膜、防曇膜、
センサ等の広範囲な分野に渡って用いられている。
【0003】このようなITO薄膜に新たな機能を持た
せることを目的として、第3元素を添加する試みがなさ
れている。例えば、薄膜の低抵抗率化を目的としてT
a、Hfを添加する方法、ノジュール発生量低減を目的
としてCeを添加する方法、エッチング特性の改善を目
的としてC、F、B等を添加する方法、薄膜の高抵抗率
化を目的としてAlおよび/またはSiを添加する方法
等を例示することができる。
【0004】一方、ITO薄膜を得る方法としては、ス
プレー分解法、CVD法等の化学的成膜法と電子ビーム
蒸着法、スパッタリング法等の物理的成膜法とに大別す
ることができるが、とりわけスパッタリング法は、薄膜
の大面積化が容易でかつ高性能な膜を得ることができる
ので広く利用されている。
【0005】スパッタリングでのITO成膜を行なう場
合、アーキングが多く発生すると、形成された薄膜中に
異物欠陥が発生する。これは液晶表示装置等のフラット
パネルディスプレイにおける製造歩留まり低下の原因と
なり、アーキング発生を抑制できるスパッタリングター
ゲットが強く望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らはITO薄
膜の耐久性(耐湿性、耐高温性)向上を目的として、第
3元素としてMgを添加する方法を開発した。このMg
含有ITO薄膜は、膜表面が平坦でエッチング特性が向
上する、薄膜の抵抗率がITOに比べ若干高いといった
特徴を併せ持ち、さらに耐熱性、耐湿性に優れているこ
とから、特に抵抗膜式のタッチパネル用透明導電膜とし
て優れた特徴を有している。
【0007】In、Sn、Mg、Oを含有するターゲッ
トは、酸化インジウム粉末、酸化スズ粉末および酸化マ
グネシウム粉末あるいは水酸化マグネシウム粉末を混合
し、成形、焼結するといった方法で製造されていた(特
開平10−290610号公報、特開平11−2700
05号公報)。しかしながらこのような方法では、スパ
ッタリング時にアーキングが多く発生し、フラットパネ
ルディスプレイにおける製造歩留まりの点で大きな課題
を有していた。
【0008】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、実質的にIn、Sn、MgおよびOからなり、ア
ーキングの発生を抑制できるMg含有ITOスパッタリ
ングターゲットの製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決するためにMg源となる原料粉末について検討を
進めた結果、Mg源となる原料粉末としてインジウム酸
マグネシウム粉末あるいはスズ酸マグネシウム粉末を用
いることにより上記問題を解決できることを見出し、本
発明を完成した。
【0010】すなわち本発明は、実質的にIn、Sn、
Mg及びOからなる焼結体から構成されるMg含有IT
Oスパッタリングターゲットの製造方法において、前記
焼結体を製造するための原料粉末中のMg源となる粉末
として、インジウム酸マグネシウム粉末及び/又はスズ
酸マグネシウム粉末を用いることを特徴とするMg含有
ITOスパッタリングターゲットの製造方法に関し、特
に、酸化インジウム粉末及び酸化スズ粉末と、インジウ
ム酸マグネシウム粉末及び/又はスズ酸マグネシウム粉
末とを混合し、成形した後、焼結して実質的にIn、S
n、Mg及びOからなる焼結体を得ることを特徴とする
Mg含有ITOスパッタリングターゲットの製造方法、
並びに、酸化インジウム−酸化スズ複合酸化物粉末と、
インジウム酸マグネシウム粉末及び/又はスズ酸マグネ
シウム粉末とを混合し、成形した後、焼結して実質的に
In、Sn、Mg及びOからなる焼結体を得ることを特
徴とするMg含有ITOスパッタリングターゲットの製
造方法に関するものである。
【0011】以下に本発明を更に詳細に説明する。
【0012】本発明の方法において、Mg含有ITOス
パッタリングターゲットを構成する焼結体の原料粉末と
しては、例えば、酸化インジウム粉末、酸化スズ粉末
及びインジウム酸マグネシウム粉末を混合したもの、
酸化インジウム粉末、酸化スズ粉末及びスズ酸マグネシ
ウム粉末を混合したもの、酸化インジウム粉末、酸化
スズ粉末、インジウム酸マグネシウム粉末及びスズ酸マ
グネシウム粉末を混合したもの、酸化インジウム−酸
化スズ複合酸化物粉末とインジウム酸マグネシウム粉末
とを混合したもの、酸化インジウム−酸化スズ複合酸
化物粉末とスズ酸マグネシウム粉末とを混合したもの、
酸化インジウム−酸化スズ複合酸化物粉末、インジウ
ム酸マグネシウム及びスズ酸マグネシウム粉末を混合し
たもの等を用いることができる。なお、本発明の酸化イ
ンジウム−酸化スズ複合酸化物粉末とは、スズが固溶
した酸化インジウム粉末、酸化スズと酸化インジウム
の化合物(In4Sn312)粉末、酸化インジウム粉
末、酸化スズ粉末、スズが固溶した酸化インジウム粉末
及び/又は酸化スズと酸化インジウムの化合物(In4
Sn312)粉末で構成される粉末、等の酸化物粉末で
あり、例えば、酸化インジウム粉末と酸化スズ粉末の混
合粉末を焼成して固相反応させた後粉砕する、あるい
は、インジウムイオンとスズイオンを含む溶液からの共
沈物を仮焼した後粉砕する等により得ることができる。
【0013】ここで、原料粉末中のマグネシウム源とし
てインジウム酸マグネシウム粉末あるいはスズ酸マグネ
シウム粉末以外の粉末を用いた場合、焼結体中にMgの
偏析が多く存在する。そのような焼結体からなるスパッ
タリングターゲットでは、スパッタリング中にアーキン
グの発生が起こりやすくなる。
【0014】これに対して、原料粉末中のマグネシウム
源としてインジウム酸マグネシウム粉末あるいはスズ酸
マグネシウム粉末を用いれば、原料粉末中のインジウム
源やスズ源に関わらず、焼結体中にMgの偏析が存在せ
ず、スパッタリング中のアーキングを抑制できるという
優れた利点がある。
【0015】Mg含有ITOスパッタリングターゲット
を製造する際には、焼結体の密度を高めるためボールミ
ル等の粉砕装置を用いて、原料粉末を構成する酸化イン
ジウム粉末、酸化スズ粉末及びインジウム酸マグネシウ
ム粉末あるいはスズ酸マグネシウム粉末を、最大粒径が
1μm以下、平均粒径が0.4μm以下に粉砕しておく
ことが望ましい。このことは、酸化インジウム−酸化ス
ズ複合酸化物粉末を用いる場合も、また、インジウム酸
マグネシウム粉末及びスズ酸マグネシウム粉末の両者を
同時に用いる場合も同様である。尚本発明でいう粒径と
は2次粒径を意味し、平均粒径とは粒度の体積での累積
分布の50%に相当する粉末の粒子径を意味する。
【0016】ここで、原料粉末中の酸化スズ粉末の混合
量は、得られる焼結体中のSnとInに関して、Sn/
(Sn+In)が原子比で1.9〜14%となるような
混合量とすることが好ましい。より好ましくは、4〜1
1%である。この範囲にあれば、本発明の方法により得
られるターゲットを用いてMg含有ITO薄膜を製造し
た際に、得られる薄膜の抵抗率を最も低下させることが
できる。
【0017】原料粉末中のインジウム酸マグネシウム粉
末あるいはスズ酸マグネシウム粉末の混合量は、得られ
る焼結体中のSn、In及びMgに関して、Mg/(I
n+Sn+Mg)が原子比で0.1〜20.0%となる
混合量とすることが好ましい。より好ましくは0.1〜
15.0%、さらに好ましくは0.5〜13.0%であ
る。得られる焼結体中のMg/(In+Sn+Mg)が
0.1%より少ないと、エッチング特性及び耐久性が劣
り適切でない場合があり、20.0%を超えると、抵抗
率が高くなりすぎる場合がある。なお、焼結時の原料粉
末中のSn、In、Mgの蒸発が無視できない場合は、
蒸発による組成ずれを考慮して原料粉末の混合比を調整
する。原料粉末としてインジウム酸マグネシウム粉末と
スズ酸マグネシウム粉末の両者を同時に混合する場合も
同様である。
【0018】上記の原料粉末の混合は、ボールミルなど
の公知の方法により、乾式混合あるいは湿式混合して行
えばよい。
【0019】次に、得られた混合粉末を用いてMg含有
ITO焼結体からなるMg含有ITOスパッタリングタ
ーゲットを製造する。Mg含有ITO焼結体の製造方法
については特に限定されるものではないが、例えば以下
のような方法で製造することができる。
【0020】前述のようにして得られた酸化インジウム
粉末、酸化スズ粉末およびインジウム酸マグネシウム粉
末あるいはスズ酸マグネシウム粉末の混合粉末に必要に
応じてバインダー等を加え、プレス法或いは鋳込法等の
成形方法により成形して成形体を製造する。
【0021】プレス法により成形体を製造する場合に
は、所定の金型に混合粉末を充填した後、粉末プレス機
を用いて100〜300kg/cm2の圧力でプレスを
行う。粉末の成形性が悪い場合には、必要に応じてパラ
フィンやポリビニルアルコール等のバインダーを添加し
てもよい。
【0022】鋳込法により成形体を製造する場合には、
上記した原料粉末である酸化インジウム粉末、酸化スズ
粉末およびインジウム酸マグネシウム粉末あるいはスズ
酸マグネシウム粉末の混合粉末にバインダー、分散剤、
イオン交換水を添加し、ボールミル等により混合するこ
とにより鋳込成形体製造用スラリーを製造する。続い
て、得られたスラリーを用いて鋳込を行う。鋳型にスラ
リーを注入する前に、スラリーの脱泡を行うことが好ま
しい。脱泡は、例えばポリアルキレングリコール系の消
泡剤をスラリーに添加して真空中で脱泡処理を行えばよ
い。続いて、鋳込み成形体の乾燥処理を行う。
【0023】次に、得られた成形体に必要に応じて、冷
間静水圧プレス(CIP)等の緻密化処理を行う。この
際CIP圧力は充分な圧密効果を得るため2ton/c
2以上が好ましく、さらに2〜5ton/cm2である
ことが好ましい。
【0024】ここで始めの成形を鋳込法により行った場
合には、CIP後の成形体中に残存する水分およびバイ
ンダー等の有機物を除去する目的で脱バインダー処理を
施してもよい。また、始めの成形をプレス法により行っ
た場合でも、成形時にバインダーを使用したときには、
同様の脱バインダー処理を行うことが望ましい。
【0025】このようにして得られた成形体を焼結炉内
に投入して焼結を行う。焼結方法としては、いかなる方
法でも適用可能であるが、生産設備のコスト等を考慮す
ると大気中焼結が望ましい。またこれ以外にも、ホット
プレス(HP)法、熱間静水圧プレス(HIP)法およ
び酸素加圧焼結法等の従来知られている他の焼結法を用
いることができることは言うまでもない。
【0026】焼結条件についても適宜選択することがで
きるが、Mg含有ITOスパッタリングターゲットを製
造する場合、充分な密度上昇効果を得るため及び酸化ス
ズの蒸発を抑制するために、焼結温度は1450〜16
50℃であることが望ましい。また焼結時の雰囲気とし
ては大気或いは純酸素雰囲気であることが好ましい。ま
た焼結時間についても充分な密度上昇効果を得るために
5時間以上であることが好ましく、さらに5〜30時間
であることが好ましい。
【0027】次に、得られた焼結体を機械加工等により
所望の形状に加工し、この加工されたMg含有ITO焼
結体を必要に応じて例えば無酸素銅からなるバッキング
プレートにインジウム半田等を用いて接合することによ
り、Mg含有ITOスパッタリングターゲットが製造さ
れる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0029】実施例1 In23粉末(平均粒径0.38μm)450重量部、
SnO2粉末(平均粒径0.38μm)50重量部およ
びインジウム酸マグネシウム粉末(平均粒径0.40μ
m)30重量部をポリエチレン製のポットに入れ、乾式
ボールミルにより72時間混合し、混合粉末を製造し
た。
【0030】この粉末を金型に入れ、300kg/cm
2の圧力でプレスして成形体とした。成形体のサイズは
150mm×300mm×10mmtであり、これらの
成形体を3ton/cm2の圧力でCIPによる緻密化
処理を行った。次に該成形体を純酸素雰囲気焼結炉内に
設置して、以下の条件で焼結した。 (焼結条件) 焼結温度:1500℃、昇温速度:25℃/Hr、焼結
時間:6時間、酸素圧:50mmH2O(ゲージ圧)、
酸素線速(酸素流入速度/焼結炉床面積):2.7cm
/分 得られた焼結体を湿式加工法により100mm×200
mm×6mmtの焼結体に加工し、インジウム半田を用
いて無酸素銅製のバッキングプレートにボンディングし
てターゲットとした。このターゲットを用いて以下の条
件でスパッタリングを行った。 装置:DCマグネトロンスパッタ装置 磁界強度:1000Gauss(ターゲット直上、水平
成分) スパッタリングガス:Ar+O2 スパッタリングガス圧:5mTorr O2/Ar:0.6%(体積比) DCパワー:600W 30時間の連続放電を実施した間に発生したアーキング
数は、103回であった。
【0031】実施例2 In23粉末(平均粒径0.38μm)450重量部、
SnO2粉末(平均粒径0.38μm)50重量部およ
びスズ酸マグネシウム粉末(平均粒径0.40μm)3
0重量部をポリエチレン製のポットに入れ、乾式ボール
ミルにより72時間混合し、混合粉末を製造した。
【0032】この粉末を金型に入れ、300kg/cm
2の圧力でプレスして成形体とした。成形体のサイズは
150mm×300mm×10mmtであり、これらの
成形体を3ton/cm2の圧力でCIPによる緻密化
処理を行った。
【0033】該成形体を実施例1と同様の条件で焼結し
た。
【0034】この焼結体を湿式加工法により100mm
×200mm×6mmtの焼結体に加工し、インジウム
半田を用いて無酸素銅製のバッキングプレートにボンデ
ィングしてターゲットとした。得られたターゲットを実
施例1と同様の条件でスパッタリングし、アーキング発
生数を調べた。
【0035】放電終了時のアーキング数は105回であ
った。
【0036】実施例3 共沈法により作製された酸化インジウム−酸化スズ複合
酸化物粉末(平均粒径0.38μm)500重量部、ス
ズ酸マグネシウム粉末(平均粒径0.40μm)30重
量部をポリエチレン製のポットに入れ、乾式ボールミル
により72時間混合し、混合粉末を製造した。
【0037】この粉末を金型に入れ、300kg/cm
2の圧力でプレスして成形体とした。成形体のサイズは
150mm×300mm×10mmtであり、これらの
成形体を3ton/cm2の圧力でCIPによる緻密化
処理を行った。
【0038】該成形体を実施例1と同様の条件で焼結し
た。
【0039】この焼結体を湿式加工法により100mm
×200mm×6mmtの焼結体に加工し、インジウム
半田を用いて無酸素銅製のバッキングプレートにボンデ
ィングしてターゲットとした。得られたターゲットを実
施例1と同様の条件でスパッタリングし、アーキング発
生数を調べた。
【0040】放電終了時のアーキング数は104回であ
った。
【0041】実施例4 In23粉末(平均粒径0.38μm)450重量部、
SnO2粉末(平均粒径0.38μm)50重量部、イ
ンジウム酸マグネシウム粉末(平均粒径0.40μm)
15重量部およびスズ酸マグネシウム粉末(平均粒径
0.40μm)15重量部をポリエチレン製のポットに
入れ、乾式ボールミルにより72時間混合し、混合粉末
を製造した。
【0042】この粉末を金型に入れ、300kg/cm
2の圧力でプレスして成形体とした。成形体のサイズは
150mm×300mm×10mmtであり、これらの
成形体を3ton/cm2の圧力でCIPによる緻密化
処理を行った。
【0043】該成形体を実施例1と同様の条件で焼結し
た。
【0044】この焼結体を湿式加工法により100mm
×200mm×6mmtの焼結体に加工し、インジウム
半田を用いて無酸素銅製のバッキングプレートにボンデ
ィングしてターゲットとした。得られたターゲットを実
施例1と同様の条件でスパッタリングし、アーキング発
生数を調べた。
【0045】放電終了時のアーキング数は102回であ
った。
【0046】比較例1 In23粉末(平均粒径0.38μm)450重量部、
SnO2粉末(平均粒径0.38μm)50重量部およ
び酸化マグネシウム粉末(平均粒径0.40μm)30
重量部をポリエチレン製のポットに入れ、乾式ボールミ
ルにより72時間混合し、混合粉末を製造した。
【0047】この粉末を金型に入れ、300kg/cm
2の圧力でプレスして成形体とした。成形体のサイズは
150mm×300mm×10mmtであり、これらの
成形体を3ton/cm2の圧力でCIPによる緻密化
処理を行った。
【0048】該成形体を実施例1と同様の条件で焼結し
た。
【0049】この焼結体を湿式加工法により100mm
×200mm×6mmtの焼結体に加工し、インジウム
半田を用いて無酸素銅製のバッキングプレートにボンデ
ィングしてターゲットとした。得られたターゲットを実
施例1と同様の条件でスパッタリングし、アーキング発
生数を調べた。
【0050】放電終了時のアーキング数は986回であ
った。
【0051】比較例2 In23粉末(平均粒径0.38μm)450重量部、
SnO2粉末(平均粒径0.38μm)50重量部およ
び水酸化マグネシウム粉末(平均粒径0.40μm)3
0重量部をポリエチレン製のポットに入れ、乾式ボール
ミルにより72時間混合し、混合粉末を製造した。
【0052】この粉末を金型に入れ、300kg/cm
2の圧力でプレスして成形体とした。成形体のサイズは
150mm×300mm×10mmtであり、これらの
成形体を3ton/cm2の圧力でCIPによる緻密化
処理を行った。
【0053】該成形体を実施例1と同様の条件で焼結し
た。
【0054】この焼結体を湿式加工法により100mm
×200mm×6mmtの焼結体に加工し、インジウム
半田を用いて無酸素銅製のバッキングプレートにボンデ
ィングしてターゲットとした。得られたターゲットを実
施例1と同様の条件でスパッタリングし、アーキング発
生数を調べた。
【0055】放電終了時のアーキング数は1002回で
あった。
【0056】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、Mg
含有ITOスパッタリングターゲットのMg源としてイ
ンジウム酸マグネシウム粉末あるいはスズ酸マグネシウ
ム粉末を用いることにより、アーキングの発生を抑制で
きるMg含有ITOスパッタリングターゲットを製造す
ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的にIn、Sn、Mg及びOからな
    る焼結体から構成されるMg含有ITOスパッタリング
    ターゲットの製造方法において、前記焼結体を製造する
    ための原料粉末中のMg源となる粉末として、インジウ
    ム酸マグネシウム粉末及び/又はスズ酸マグネシウム粉
    末を用いることを特徴とするMg含有ITOスパッタリ
    ングターゲットの製造方法。
  2. 【請求項2】 酸化インジウム粉末及び酸化スズ粉末
    と、インジウム酸マグネシウム粉末及び/又はスズ酸マ
    グネシウム粉末とを混合し、成形した後、焼結して実質
    的にIn、Sn、Mg及びOからなる焼結体を得ること
    を特徴とするMg含有ITOスパッタリングターゲット
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 酸化インジウム−酸化スズ複合酸化物粉
    末と、インジウム酸マグネシウム粉末及び/又はスズ酸
    マグネシウム粉末とを混合し、成形した後、焼結して実
    質的にIn、Sn、Mg及びOからなる焼結体を得るこ
    とを特徴とするMg含有ITOスパッタリングターゲッ
    トの製造方法。
  4. 【請求項4】 焼結体中のMgの含有量が、Mg/(I
    n+Sn+Mg)の原子比で0.1〜20.0%の割合
    であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
    記載のMg含有ITOスパッタリングターゲットの製造
    方法。
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