JP2003160887A - ベンゾトリアゾール類含有水性防錆添加剤 - Google Patents
ベンゾトリアゾール類含有水性防錆添加剤Info
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- JP2003160887A JP2003160887A JP2001358025A JP2001358025A JP2003160887A JP 2003160887 A JP2003160887 A JP 2003160887A JP 2001358025 A JP2001358025 A JP 2001358025A JP 2001358025 A JP2001358025 A JP 2001358025A JP 2003160887 A JP2003160887 A JP 2003160887A
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Abstract
水性防錆添加剤の特に低温条件下での安定性を高めると
共に、人体への悪影響や環境汚染を起こすことのない水
性防錆添加剤を提供すること。 【解決手段】 ベンゾトリアゾール類を含む水性防錆添
加剤において、下記式(1),(2)で示される化合物、N−
メチル−2−ピロリドン、γ−ブチロラクトン、2−メ
チル−1−プロパノール、2−ブタノール、2−メチル
−2−プロパノールよりなる群から選択される少なくと
も1種の化合物を、相溶化剤として含有する、冷暗所で
も晶出固化することのない安定な高濃度の水性防錆添加
剤を開示する。 R1−O−C(R2)(R3)−C2H5−OH……(1) R4−[O−CH2−CH(CH3)]nOH……(2)
Description
される鉄基金属材や銅、アルミニウムなどの非鉄金属材
を加工する際の研削液や切削液の如き水性の金属加工液
に添加して防錆作用を与えるための水性防錆添加剤に関
し、より詳細には、主たる防錆成分としてベンゾトリア
ゾール類を含む高濃度の水性防錆添加剤であって、低温
条件下においても安定で晶出固化などを起こすことがな
く、取扱い性や使用時のハンドリング性に優れた水性防
錆添加剤に関するものである。
せた水性防錆添加剤は、前述の如き鉄基金属材や非鉄金
属材などに対し優れた防錆作用を有していることから、
それら金属の加工液、例えば研削液や切削液などに添加
して防錆機能を与えるための添加剤として広く実用化さ
れている。但し、ベンゾトリアゾール類を単に水に溶解
しただけでは、低温条件下でベンゾトリアゾール類が晶
出固化して取扱い性や使用時のハンドリング性を著しく
害するので、低温条件下で保管したり使用する際にも晶
出固化を起こさない様、相溶化剤として適量のメタノー
ル、アセトン、2−メトキシエタノール、モノエチレン
グリコール等が配合されている。
ル、アセトン、2−メトキシエタノール、モノエチレン
グリコールは、労働安全衛生法上の通知対象物質であ
り、2−メトキシエタノールやモノエチレングリコール
は、「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理
の改善の促進に関する法律(PRTR法)」の対象物質
であり、何れも人体に悪影響を及ぼすばかりでなく環境
汚染の原因になるので、近年その使用が忌避される傾向
にある。
ベンゾトリアゾール類含有水性防錆添加剤は、依然とし
て低温条件下で安定性が悪く、保管時若しくは使用時に
晶出固化することがあり、取扱い性にも劣る。
事情に着目してなされたものであって、その目的は、適
切な相溶化剤を選択使用することにより、防錆成分とし
てベンゾトリアゾール類を高濃度で含む水性液の特に低
温条件下での安定性を高めると共に、人体への悪影響や
環境汚染を起こすことのない水性防錆添加剤を提供する
ことにある。
のできた本発明に係る水性防錆添加剤とは、ベンゾトリ
アゾール類を含む水性防錆添加剤において、下記式(1),
(2)で示される化合物、N−メチル−2−ピロリドン、
γ−ブチロラクトン、2−メチル−1−プロパノール、
2−ブタノール、2−メチル−2−プロパノールよりな
る群から選択される少なくとも1種の化合物を、相溶化
剤として含有するところに要旨を有している。
素、メチル基またはエチル基、R4はメチル基またはエ
チル基、nは1〜2の整数を表す)。
合物の中でも特に好ましいのは、3−メチル−3−メト
キシ−1−ブタノール(別名「ソルフィット」)または
3−メトキシ−1−ブタノールであり、また式(2)で示
される化合物の中でも特に好ましいのは、プロピレング
リコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチル
エーテルであり、これらは単独で使用し得る他、必要に
より2種以上を適宜組合せて使用できる。
ール類の中でも特に好ましいのは、1,2,3−ベンゾ
トリアゾール、4−メチル−1,2,3−ベンゾトリア
ゾール、5−メチル−1,2,3−ベンゾトリアゾール
であり、これらも単独で使用し得る他、2種以上を適宜
組合せて使用できる。
加剤中に占めるベンゾトリアゾール類と水および前記相
溶化剤の好ましい含有量は、質量基準でベンゾトリアゾ
ール類;1〜45%、水;1〜96%、相溶化剤;3〜
90%の範囲であり、より好ましくは、ベンゾトリアゾ
ール類;2〜40%、水;5〜80%、相溶化剤;5〜
45%の範囲である。
題の下で、ベンゾトリアゾール類の優れた防錆作用を有
効に発揮せしめつつ、人体や環境に悪影響を及ぼすこと
なく、且つ低温条件下においてもベンゾトリアゾール類
の晶出固化を確実に阻止し得るような相溶化剤を求めて
多数の化合物について検討を重ねた。
や環境に悪影響を及ぼすことなく、しかもベンゾトリア
ゾール類を含む高濃度の水性液中に適量含有させること
で、低温条件下においてもベンゾトリアゾール類の晶出
固化を確実に阻止することができ、水溶液状態で極めて
安定で取扱い性に優れた高濃度の水性防錆添加剤が得ら
れることをつき止め、上記本発明に想到した。
化剤としてこれまで使用されたことのない特定の化合物
を配合したところにある。
記式(1),(2)で示される化合物、N−メチル−2−ピロ
リドン、γ−ブチロラクトン、2−メチル−1−プロパ
ノール、2−ブタノール、2−メチル−2−プロパノー
ルよりなる群から選択される少なくとも1種の化合物で
あり、これらの1種または必要により2種以上をベンゾ
トリアゾール類含有水性液に添加することで、低温条件
下においてもベンゾトリアゾール類が晶出固化を起こす
ことなく、高濃度の水溶液状態で安定に保つことが可能
となる。
溶液中に安定に存在すると共に、人体や自然環境に悪影
響を及ぼすことがなく、労働安全衛生上の観点からも、
またPRTR法に定める環境保全の観点からも支障なく
使用できる。
る化合物の中でも特に好ましいのは、3−メチル−3−
メトキシ−1−ブタノール(別名「ソルフィット」)と
3−メトキシ−1−ブタノールであり、前記式(2)で示
される化合物の中でも特に好ましいのは、プロピレング
リコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチル
エーテルである。これらの相溶化剤は、単独で使用し得
ることは勿論のこと、必要により2種以上を任意の比率
で併用することができる。
ール類の中でも特に好ましいのは、1,2,3−ベンゾ
トリアゾール、4−メチル−1,2,3−ベンゾトリア
ゾールおよび5−メチル−1,2,3−ベンゾトリアゾ
ールであり、これらも単独で使用し得る他、必要により
2種以上を任意の比率で併用できる。
有水性防錆添加剤を得るための前記成分の好ましい配合
比率は、質量基準でベンゾトリアゾール類:1〜45
%、水:1〜96%、前記相溶化剤:3〜90%、より
好ましくは、ベンゾトリアゾール類:2〜40%、水:
5〜80%、前記相溶化剤:5〜45%の範囲である。
ベンゾトリアゾール類の含有量が1%未満では、高濃度
水性防錆添加剤としての機能が不足気味となって加工液
への添加量を多くしなければならなくなるので効率が悪
く、逆に45%を超えると、特に冷暗所での安定性が低
下気味となる。また、相溶化剤の量が3%未満では安定
性不足となり、また該相溶化剤による安定性向上効果は
約45%で飽和するので、45%を超えて過度に多くす
ることは経済的に無駄となる。水の量は、ベンゾトリア
ゾール類含有水性防錆添加剤の安定性や価格などを考慮
して適宜に決めればよく、1〜96%の広い範囲から適
宜選定される。
上記の通りであり、それらの組合せによって例えば2℃
程度の冷暗所で保存した場合でも晶出固化を起こすこと
がなく、安定で均一な水溶液状態を維持するが、場合に
よっては更に他の成分として、他の有機溶剤やアルカリ
成分を適量配合することにより安定性を更に改善した
り、防錆加工液のpH緩衝性を高める等の付加的機能を
与えることも有効である。
剤としては、エタノール、ジエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレン
ジグリコール等のアルコール、グリコール系溶剤が例示
される。
の水酸化物やエタノールアミン類等が例示され、これら
は水性防錆添加剤中に含まれるベンゾトリアゾール類に
対し当モル以下の範囲で配合することにより、保存安定
性を更に高めることができるので好ましい。
ール類を、労働安全衛生法の通知対象物質、およびPR
TR法対象物質の除外物質である前記化合物を相溶化剤
として使用することにより、低温条件下においても安定
でハンドリング性に優れた高濃度のベンゾトリアゾール
類含有水性防錆添加剤を提供できる。
はなく、常法に従って、例えば金属に研削、切削などの
加工を施す際に使用する研削液や切削液などの水性加工
液に、ベンゾトリアゾール類として例えば1〜10,000p
pm、好ましくは10〜5,000ppmとなる様に添加し
て防錆処理すればよい。
説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限
を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範
囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、そ
れらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。また
以下の実施例、比較例で「部」や「%」とあるのは、特
記しない限り質量基準を表す。
25部とソルフィット30部を加え、攪拌下に約60℃
で10分間加熱して溶解することにより、透明な水性防
錆添加剤を得た。
トリアゾールと、5−メチル−1,2,3−ベンゾトリ
アゾールの混合物(通常は約1:1の混合物として市販
されている)25部とソルフィット35部を加え、攪拌
しつつ約70℃で10分間加熱することによって不溶物
を完全に溶解させ、透明の水性防錆添加剤を得た。
トリアゾールと5−メチル−1,2,3−ベンゾトリア
ゾールの混合物25部と、ソルフィット30部、および
プロピレングリコール10部を加え、攪拌下に約70℃
で10分間加熱することによって溶解させ、透明の水性
防錆添加剤を得た。
25部、ソルフィット28部、トリエタノールアミン1
部を加え、攪拌下に約60℃で10分間加熱することに
よって、透明の水性防錆添加剤を得た。
3部、ソルフィット8部、トリエタノールアミン2部を
加え、攪拌下に約60℃で10分間加熱し、透明の水性
防錆添加剤を得た。
31部とプロピレングリコールモノエチルエーテル25
部を加え、攪拌下に約60℃で10分間加熱して溶解す
ることにより、透明な水性防錆添加剤を得た。
3部とN−メチル−2−ピロリドン48部を加え、攪拌
下に約60℃で10分間加熱して溶解することにより、
透明な水性防錆添加剤を得た。
45部とγ−ブチロラクトン30部を加え、攪拌下に約
60℃で10分間加熱して溶解することにより、透明な
水性防錆添加剤を得た。
20部と2−メチル−1−プロパノール35部を加え、
攪拌下に約60℃で10分間加熱して溶解することによ
り、透明な水性防錆添加剤を得た。
トリアゾールと5−メチル−1,2,3−ベンゾトリア
ゾールの混合物20部と2−ブタノール35部を加え、
攪拌下に約70℃で10分間加熱して溶解することによ
り、透明な水性防錆添加剤を得た。
トリアゾールと5−メチル−1,2,3−ベンゾトリア
ゾールの混合物20部と2−メチル−2−プロパノール
35部を加え、攪拌下に約70℃で10分間加熱して溶
解することにより、透明な水性防錆添加剤を得た。
25部と2−メトキシエタノール30部を加え、攪拌し
つつ約60℃で10分間加熱することにより、透明の水
性防錆添加剤を得た。
25部とメタノール30部を加え、攪拌しつつ約60℃
で10分間加熱することにより、透明の水性防錆添加剤
を得た。
25部とプロピレングリコール35部を加え、攪拌しつ
つ約60℃で10分間加熱することにより、透明の水性
防錆添加剤を得た。
25部と1,4−ブタンジオール35部を加え、攪拌し
つつ約60℃で10分間加熱することにより、透明の水
性防錆添加剤を得た。
25部とモノエチレングリコール50部を加え、攪拌し
つつ約60℃で10分間加熱することにより、透明の水
性防錆添加剤を得た。
0部とソルフィット49部を加え、攪拌しつつ約60℃
で10分間加熱することにより、透明の水性防錆添加剤
を得た。
し、2℃の冷蔵庫に1週間保存して外観を目視評価し、
下記の基準で安定性を評価した。尚、保存期間中に一日
一回振り動かして刺激を与えた。結果を表1に示す。
う。
満たす実施例1〜11の各水性防錆添加剤は、冷暗所
(2℃)保存においても晶出固化することがなく、安定
でハンドリング性に優れたものであることが分る。
の2−メトキシエタノールを使用したもの)、比較例2
(実施例1と同量のメタノールを使用したもの)、比較
例3(実施例1と同量以上のプロピレングリコールを使
用したもの)、比較例4(実施例1と同量以上の1,4
−ブタンジオールを使用したもの)、比較例5(実施例
1と同量以上のモノエチレングリコールを使用したも
の)は、何れも冷暗所(2℃)保存で晶出固化し、安定
なベンゾトリアゾール類含有水性防錆添加剤を得ること
ができない。
含有量を45%以上に高めた例であるが、ベンゾトリア
ゾールの濃度が高過ぎるため、適切な相溶化剤を併用し
ても晶出固化を防止できない。従って、ベンゾトリアゾ
ール類の濃度は45%程度以下に抑えることが望まし
い。
働安全衛生法の通知対象物質やPRTR法該当物質から
外されている前記化合物を相溶化剤として使用すること
により、PRTR法該当物質である2−メトキシエタノ
ール、モノエチレングリコールや、労働安全衛生法の通
知対象該当物質である2−メトキシエタノール、メタノ
ールを使用するよりも少ない配合量で、例えば冷暗所
(2℃)保存といった低温条件下においても晶出固化す
ることなく安定な溶液状態を維持し、ハンドリング性の
良い安定な高濃度のベンゾトリアゾール類含有水性防錆
添加剤を提供し得ることになった。
Claims (5)
- 【請求項1】 ベンゾトリアゾール類を含む水性防錆添
加剤において、下記式(1),(2)で示される化合物、N−
メチル−2−ピロリドン、γ−ブチロラクトン、2−メ
チル−1−プロパノール、2−ブタノール、2−メチル
−2−プロパノールよりなる群から選択される少なくと
も1種の化合物を、相溶化剤として含有することを特徴
とするベンゾトリアゾール類含有水性防錆添加剤。 R1−O−C(R2)(R3)−C2H5−OH……(1) R4−[O−CH2−CH(CH3)]nOH……(2) (式中、R1はメチル基またはエチル基、R2,R3は水
素、メチル基またはエチル基、R4はメチル基またはエ
チル基、nは1〜2の整数を表す) - 【請求項2】 前記式(1)で示される化合物が、3−メ
チル−3−メトキシ−1−ブタノールまたは3−メトキ
シ−1−ブタノールである請求項1に記載の水性防錆添
加剤。 - 【請求項3】 前記式(2)で示される化合物が、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
メチルエーテルよりなる群から選択される少なくとも1
種である請求項1または2に記載の水性防錆添加剤。 - 【請求項4】 ベンゾトリアゾール類が、1,2,3−
ベンゾトリアゾール、4−メチル−1,2,3−ベンゾ
トリアゾール、5−メチル−1,2,3−ベンゾトリア
ゾールよりなる群から選択される少なくとも1種である
請求項1〜3のいずれかに記載の水性防錆添加剤。 - 【請求項5】 ベンゾトリアゾール類の含有量が1〜4
5質量%、水の含有量が1〜96質量%、相溶化剤の含
有量が3〜90質量%である請求項1〜4のいずれかに
記載の水性防錆添加剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001358025A JP2003160887A (ja) | 2001-11-22 | 2001-11-22 | ベンゾトリアゾール類含有水性防錆添加剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001358025A JP2003160887A (ja) | 2001-11-22 | 2001-11-22 | ベンゾトリアゾール類含有水性防錆添加剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003160887A true JP2003160887A (ja) | 2003-06-06 |
Family
ID=19169275
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001358025A Pending JP2003160887A (ja) | 2001-11-22 | 2001-11-22 | ベンゾトリアゾール類含有水性防錆添加剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003160887A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109825837A (zh) * | 2019-02-25 | 2019-05-31 | 蒋文明 | 一种高性能金属防锈剂及其制备方法 |
-
2001
- 2001-11-22 JP JP2001358025A patent/JP2003160887A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109825837A (zh) * | 2019-02-25 | 2019-05-31 | 蒋文明 | 一种高性能金属防锈剂及其制备方法 |
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