JP2003169452A - 永久磁石およびこれを用いた永久磁石形モータ - Google Patents
永久磁石およびこれを用いた永久磁石形モータInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】円筒形の磁石本体における軸心方向の位置によ
り磁気特性にバラツキがあっても、モータのコギングや
出力トルクの変動を容易に低減できるリング形永久磁石
およびこれを用いた永久磁石形モータを提供する。 【解決手段】全体が円筒形を呈する磁石本体2と、かか
る磁石本体2の外周面4の円周方向に沿って交互に着磁
された複数のN極および複数のS極と、を備え、かかる
N極およびS極の着磁パターンは、上記磁石本体2にお
いて磁気特性の高い下側の端面5b寄りの部分では当該
磁石本体2の軸心方向に対して急峻な傾斜(スキュー)7
を付される共に、磁石本体2において磁気特性の低い上
側の端面5a寄りおよび中間の部分では当該磁石本体2
の軸心方向に対して緩やかな傾斜6を付されている、リ
ング形永久磁石1。
り磁気特性にバラツキがあっても、モータのコギングや
出力トルクの変動を容易に低減できるリング形永久磁石
およびこれを用いた永久磁石形モータを提供する。 【解決手段】全体が円筒形を呈する磁石本体2と、かか
る磁石本体2の外周面4の円周方向に沿って交互に着磁
された複数のN極および複数のS極と、を備え、かかる
N極およびS極の着磁パターンは、上記磁石本体2にお
いて磁気特性の高い下側の端面5b寄りの部分では当該
磁石本体2の軸心方向に対して急峻な傾斜(スキュー)7
を付される共に、磁石本体2において磁気特性の低い上
側の端面5a寄りおよび中間の部分では当該磁石本体2
の軸心方向に対して緩やかな傾斜6を付されている、リ
ング形永久磁石1。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばモータのロ
ータまたはステータなどに用いられる永久磁石およびこ
れを用いた永久磁石形モータに関する。
ータまたはステータなどに用いられる永久磁石およびこ
れを用いた永久磁石形モータに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、モータのロータまたはステータ
に用いられるリング形永久磁石では、当該モータのコギ
ングトルクやこれと関係の深い出力トルクの変動、振
動、および騒音を低減するため、複数のN極およびS極
の各着磁パターンは、当該磁石の軸心方向に対し僅かに
傾斜したスキュー(Skew)をもって形成されている。
これにより、各磁極と鉄心との磁気吸引による安定点か
ら次の安定点までにおける磁束分布の変化が滑らかにな
るため、所謂コギングと呼ばれるガクガク感を低減した
り、出力トルクの変動を低減可能としている。
に用いられるリング形永久磁石では、当該モータのコギ
ングトルクやこれと関係の深い出力トルクの変動、振
動、および騒音を低減するため、複数のN極およびS極
の各着磁パターンは、当該磁石の軸心方向に対し僅かに
傾斜したスキュー(Skew)をもって形成されている。
これにより、各磁極と鉄心との磁気吸引による安定点か
ら次の安定点までにおける磁束分布の変化が滑らかにな
るため、所謂コギングと呼ばれるガクガク感を低減した
り、出力トルクの変動を低減可能としている。
【0003】
【発明が解決すべき課題】ところで、リング形永久磁石
は、磁石素材を例えばリング形(円筒形)に成形するプロ
セスに起因して、磁石各部の磁気異方性や素材密度がバ
ラ付くため、リング形磁石の軸心方向における位置によ
り磁気特性にバラツキを生じ易い。かかる軸心方向にお
ける磁気特性のバラツキがあると、前述した磁極の着磁
パターンに傾斜した前記スキューを付与しても、前記コ
ギングや出力トルクの変動を低減し難くなる、という問
題があった。本発明は、以上に説明した従来の技術にお
ける問題点を解決し、円筒形などの磁石本体における軸
心方向の位置により磁気特性にバラツキがあっても、コ
ギングや出力トルクの変動などを容易に低減できる永久
磁石およびこれを用いた永久磁石形モータを提供する、
ことを課題とする。
は、磁石素材を例えばリング形(円筒形)に成形するプロ
セスに起因して、磁石各部の磁気異方性や素材密度がバ
ラ付くため、リング形磁石の軸心方向における位置によ
り磁気特性にバラツキを生じ易い。かかる軸心方向にお
ける磁気特性のバラツキがあると、前述した磁極の着磁
パターンに傾斜した前記スキューを付与しても、前記コ
ギングや出力トルクの変動を低減し難くなる、という問
題があった。本発明は、以上に説明した従来の技術にお
ける問題点を解決し、円筒形などの磁石本体における軸
心方向の位置により磁気特性にバラツキがあっても、コ
ギングや出力トルクの変動などを容易に低減できる永久
磁石およびこれを用いた永久磁石形モータを提供する、
ことを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、磁石本体の軸心方向などの位置における磁
気特性のバラツキに、各磁極の着磁パターンに付与する
スキューを対応させる、ことに着想して成されたもので
ある。即ち、本発明の永久磁石(請求項1)は、全体が円
筒形または板状を呈する磁石本体と、上記円筒形の磁石
本体の内周面および外周面の少なくとも一方における円
周方向に沿って交互に着磁され、または上記板状の磁石
本体における少なくとも何れかの表面の長手方向に沿っ
て交互に着磁された複数のN極および複数のS極と、を
備え、上記N極およびS極の着磁パターンは、上記磁石
本体において磁気特性の高い部分では、当該磁石本体の
軸心方向または上記表面の幅方向に対して急峻な傾斜ま
たは急峻なカーブを付されると共に、上記磁石本体にお
いて磁気特性の低い部分では、当該磁石本体の軸心方向
に対して緩い傾斜または緩いカーブを付されている、こ
とを特徴とする。
決するため、磁石本体の軸心方向などの位置における磁
気特性のバラツキに、各磁極の着磁パターンに付与する
スキューを対応させる、ことに着想して成されたもので
ある。即ち、本発明の永久磁石(請求項1)は、全体が円
筒形または板状を呈する磁石本体と、上記円筒形の磁石
本体の内周面および外周面の少なくとも一方における円
周方向に沿って交互に着磁され、または上記板状の磁石
本体における少なくとも何れかの表面の長手方向に沿っ
て交互に着磁された複数のN極および複数のS極と、を
備え、上記N極およびS極の着磁パターンは、上記磁石
本体において磁気特性の高い部分では、当該磁石本体の
軸心方向または上記表面の幅方向に対して急峻な傾斜ま
たは急峻なカーブを付されると共に、上記磁石本体にお
いて磁気特性の低い部分では、当該磁石本体の軸心方向
に対して緩い傾斜または緩いカーブを付されている、こ
とを特徴とする。
【0005】これによれば、例えば円筒形を呈する磁石
本体の軸心方向において、残留磁束密度(以下、単に磁
束密度と称する)などの磁気特性が低い部分では、上記
軸心方向に対し緩く傾斜または緩くカーブすると共に、
上記磁気特性が高い部分では、上記軸心方向に対し急峻
な傾斜またはカーブする着磁パターンのN極およびS極
が位置するリング形永久磁石となる。また、板状を呈す
る磁石本体の表面において磁気特性が低い部分では、隣
接する磁極との間でかかる表面の長手方向と直交する幅
方向に対し、緩く傾斜または緩くカーブすると共に、上
記磁気特性が高い部分では、隣接する磁極との間で上記
表面の幅方向に対し、急峻な傾斜またはカーブする着磁
パターンのN極およびS極が位置する板状の永久磁石と
なる。
本体の軸心方向において、残留磁束密度(以下、単に磁
束密度と称する)などの磁気特性が低い部分では、上記
軸心方向に対し緩く傾斜または緩くカーブすると共に、
上記磁気特性が高い部分では、上記軸心方向に対し急峻
な傾斜またはカーブする着磁パターンのN極およびS極
が位置するリング形永久磁石となる。また、板状を呈す
る磁石本体の表面において磁気特性が低い部分では、隣
接する磁極との間でかかる表面の長手方向と直交する幅
方向に対し、緩く傾斜または緩くカーブすると共に、上
記磁気特性が高い部分では、隣接する磁極との間で上記
表面の幅方向に対し、急峻な傾斜またはカーブする着磁
パターンのN極およびS極が位置する板状の永久磁石と
なる。
【0006】即ち、磁束密度が低い部分では磁束分布の
変化も少ないので、N極およびS極の着磁パターンが緩
い傾斜やカーブで、高出力トルクを維持できる。一方、
磁束密度の高い部分では、着磁パターンに急峻な傾斜な
ど付することで、比較的おおきな磁束分布の変化を緩や
かすることができる。換言すれば、磁気特性のレベルに
応じて、スキューである傾斜の角度またはカーブの曲が
り具合が変化しているため、モータに用いられた際、当
該磁石の磁極と鉄心との磁気吸引による安定点から次の
安定点までにおける磁束分布の変化が滑らかになる。従
って、モータにおけるコギングトルクを低減したり、こ
れと関係の深い出力トルクの変動、振動、および騒音を
低減することが可能となる。
変化も少ないので、N極およびS極の着磁パターンが緩
い傾斜やカーブで、高出力トルクを維持できる。一方、
磁束密度の高い部分では、着磁パターンに急峻な傾斜な
ど付することで、比較的おおきな磁束分布の変化を緩や
かすることができる。換言すれば、磁気特性のレベルに
応じて、スキューである傾斜の角度またはカーブの曲が
り具合が変化しているため、モータに用いられた際、当
該磁石の磁極と鉄心との磁気吸引による安定点から次の
安定点までにおける磁束分布の変化が滑らかになる。従
って、モータにおけるコギングトルクを低減したり、こ
れと関係の深い出力トルクの変動、振動、および騒音を
低減することが可能となる。
【0007】尚、上記着磁パターンが有する磁石本体の
軸心方向などに対する傾斜、およびカーブは、隣接する
着磁パターンとの境界線付近における形状を指す。ま
た、前記急峻なカーブとは、半径が相対的に小さい(曲
がり具合が大きい)カーブを指す。更に、磁石本体の種
類は、特に限定されず、磁性金属粉末をプラスチックと
共に押出または圧縮成形するプラスチック磁石、磁性金
属を押出、鍛造、または鋳造する金属磁石、あるいは磁
性金属粉末を焼結する焼結磁石などが含まれる。加え
て、磁気的に等方性の磁石は基より、磁気的に異方性の
磁石も含まれる。
軸心方向などに対する傾斜、およびカーブは、隣接する
着磁パターンとの境界線付近における形状を指す。ま
た、前記急峻なカーブとは、半径が相対的に小さい(曲
がり具合が大きい)カーブを指す。更に、磁石本体の種
類は、特に限定されず、磁性金属粉末をプラスチックと
共に押出または圧縮成形するプラスチック磁石、磁性金
属を押出、鍛造、または鋳造する金属磁石、あるいは磁
性金属粉末を焼結する焼結磁石などが含まれる。加え
て、磁気的に等方性の磁石は基より、磁気的に異方性の
磁石も含まれる。
【0008】また、本発明には、前記円筒形の磁石本体
におけるN極およびS極の着磁パターンは、上記磁石本
体の軸心方向における少なくとも一方の端面寄りの部分
では、前記急峻な傾斜またはカーブを付されていると共
に、上記磁石本体の軸心方向における少なくとも中間付
近の部分では、上記磁石本体の軸心方向に対して緩い傾
斜または緩いカーブを付されている、リング形の永久磁
石(請求項2)も含まれる。尚、磁石本体の一方の端面寄
りにのみ急峻な傾斜またはカーブが付される形態では、
他方の端面寄りでは、磁石本体の軸心方向における中間
部分から連続して伸び且つ軸心方向に対し緩く傾斜また
はカーブした着磁パターンが連続する。
におけるN極およびS極の着磁パターンは、上記磁石本
体の軸心方向における少なくとも一方の端面寄りの部分
では、前記急峻な傾斜またはカーブを付されていると共
に、上記磁石本体の軸心方向における少なくとも中間付
近の部分では、上記磁石本体の軸心方向に対して緩い傾
斜または緩いカーブを付されている、リング形の永久磁
石(請求項2)も含まれる。尚、磁石本体の一方の端面寄
りにのみ急峻な傾斜またはカーブが付される形態では、
他方の端面寄りでは、磁石本体の軸心方向における中間
部分から連続して伸び且つ軸心方向に対し緩く傾斜また
はカーブした着磁パターンが連続する。
【0009】例えば、磁石素材を円筒形のキャビティ中
に充填し且つその軸心方向に沿って後方押出または圧縮
成形して円筒形の磁石本体を得た場合、かかる磁石本体
の軸心方向における一端または両端寄りの部分では磁気
異方性または磁石素材の密度が、軸心方向の中間部分に
対して高くなる。かかる磁気異方性のレベルや磁石素材
の密度に対応して、磁束密度などの磁気特性が変化す
る。このため、前記のように磁石本体の軸心方向の一端
または両端寄りの部分では、着磁パターンに急峻な傾斜
または急峻なカーブを付すると共に、これらを除く軸心
方向の中間部分などでは、緩い傾斜または緩いカーブを
付すようにする。
に充填し且つその軸心方向に沿って後方押出または圧縮
成形して円筒形の磁石本体を得た場合、かかる磁石本体
の軸心方向における一端または両端寄りの部分では磁気
異方性または磁石素材の密度が、軸心方向の中間部分に
対して高くなる。かかる磁気異方性のレベルや磁石素材
の密度に対応して、磁束密度などの磁気特性が変化す
る。このため、前記のように磁石本体の軸心方向の一端
または両端寄りの部分では、着磁パターンに急峻な傾斜
または急峻なカーブを付すると共に、これらを除く軸心
方向の中間部分などでは、緩い傾斜または緩いカーブを
付すようにする。
【0010】上記磁石のような着磁パターンによれば、
磁束密度が低い中間付近の部分では、磁束分布の変化が
少ないので、軸心方向に対して緩い傾斜などのスキュー
を与えることで良い。一方、磁束密度が高い一端面寄り
の部分では急峻な傾斜などを与えることにより、当該磁
極内の磁束分布の変化を緩やかにすることができる。従
って、かかる磁石をモータに用いた際に、コギングトル
クを最適にして低減したり、これと関係の深い出力トル
クの変動などを低減することが容易となる。
磁束密度が低い中間付近の部分では、磁束分布の変化が
少ないので、軸心方向に対して緩い傾斜などのスキュー
を与えることで良い。一方、磁束密度が高い一端面寄り
の部分では急峻な傾斜などを与えることにより、当該磁
極内の磁束分布の変化を緩やかにすることができる。従
って、かかる磁石をモータに用いた際に、コギングトル
クを最適にして低減したり、これと関係の深い出力トル
クの変動などを低減することが容易となる。
【0011】更に、本発明には、前記何れかの永久磁石
を、ロータまたはステータに用いた、永久磁石形モータ
(請求項3)も含まれる。これによれば、例えば前記円筒
形の永久磁石の各磁極と鉄心との磁気吸引による安定点
から次の安定点までにおける磁束分布の変化が滑らかに
なるため、かかる永久磁石形モータにおけるコギングト
ルクを低減したり、これに起因する出力トルクの変動、
振動、および騒音を低減することも可能となる。尚、上
記形永久磁石は、上記モータにおけるステータの内側で
回転するロータの外周面に配置したり、あるいは上記モ
ータにおいて、内側に位置するステータの外側で回転す
るロータの外側寄り部分の内周面に配置される。また、
板状の永久磁石は、例えばリニアモータのステータまた
は移動体(ロータに相当する)側に用いられる。
を、ロータまたはステータに用いた、永久磁石形モータ
(請求項3)も含まれる。これによれば、例えば前記円筒
形の永久磁石の各磁極と鉄心との磁気吸引による安定点
から次の安定点までにおける磁束分布の変化が滑らかに
なるため、かかる永久磁石形モータにおけるコギングト
ルクを低減したり、これに起因する出力トルクの変動、
振動、および騒音を低減することも可能となる。尚、上
記形永久磁石は、上記モータにおけるステータの内側で
回転するロータの外周面に配置したり、あるいは上記モ
ータにおいて、内側に位置するステータの外側で回転す
るロータの外側寄り部分の内周面に配置される。また、
板状の永久磁石は、例えばリニアモータのステータまた
は移動体(ロータに相当する)側に用いられる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施に好
適な形態を図面と共に説明する。図1(A)は、本発明の
円筒形(リング形)の永久磁石1を示す斜視図である。永
久磁石1は、図1(A)に示すように、中空部を囲う内周
面3を有し全体が円筒形を呈する磁石本体2と、かかる
磁石本体2の外周面4における円周方向に沿って交互に
着磁された複数のN極および複数のS極と、を備えてい
る。かかるN極およびS極の着磁パターンは、図1(A)
に示すように、磁石本体2の上側(他方)の端面5a付近
から軸心方向における中間部分までは、この磁石本体2
の軸心方向に対して緩やかな傾斜(スキュー)6を、隣接
するS極またはN極との間に有する。また、磁石本体2
の下側(一方)の端面5b寄りの部分では、かかる磁石本
体2の軸心方向に対して急峻な傾斜(スキュー)7,7
を、円周方向に沿って隣接するS極またはN極との間に
付されている。
適な形態を図面と共に説明する。図1(A)は、本発明の
円筒形(リング形)の永久磁石1を示す斜視図である。永
久磁石1は、図1(A)に示すように、中空部を囲う内周
面3を有し全体が円筒形を呈する磁石本体2と、かかる
磁石本体2の外周面4における円周方向に沿って交互に
着磁された複数のN極および複数のS極と、を備えてい
る。かかるN極およびS極の着磁パターンは、図1(A)
に示すように、磁石本体2の上側(他方)の端面5a付近
から軸心方向における中間部分までは、この磁石本体2
の軸心方向に対して緩やかな傾斜(スキュー)6を、隣接
するS極またはN極との間に有する。また、磁石本体2
の下側(一方)の端面5b寄りの部分では、かかる磁石本
体2の軸心方向に対して急峻な傾斜(スキュー)7,7
を、円周方向に沿って隣接するS極またはN極との間に
付されている。
【0013】以上のような永久磁石1によれば、外周面
4に着磁された複数のN極およびS極は、磁束密度など
の磁気特性が低い磁石本体2の端面5a付近からその軸
心方向における中間部分までは、かかる軸心方向に対し
緩やかな傾斜6を、磁気特性の高い端面5b寄りの部分
では、急峻な傾斜7を、それぞれの着磁パターンに付さ
れている。このため、各N極およびS極は、磁気特性の
バラツキに拘わらず、磁石本体2の軸心方向に沿って、
磁束分布の変化を全体に滑らかにしている。従って、モ
ータに用いられた際に、上記N極やS極と鉄心との磁気
吸引による安定点から次の安定点までにおける磁束分布
の変化が滑らかになるため、永久磁石形モータにおける
コギングトルクを低減したり、これと関係の深い出力ト
ルクの変動、振動、および騒音を低減することが可能と
なる。
4に着磁された複数のN極およびS極は、磁束密度など
の磁気特性が低い磁石本体2の端面5a付近からその軸
心方向における中間部分までは、かかる軸心方向に対し
緩やかな傾斜6を、磁気特性の高い端面5b寄りの部分
では、急峻な傾斜7を、それぞれの着磁パターンに付さ
れている。このため、各N極およびS極は、磁気特性の
バラツキに拘わらず、磁石本体2の軸心方向に沿って、
磁束分布の変化を全体に滑らかにしている。従って、モ
ータに用いられた際に、上記N極やS極と鉄心との磁気
吸引による安定点から次の安定点までにおける磁束分布
の変化が滑らかになるため、永久磁石形モータにおける
コギングトルクを低減したり、これと関係の深い出力ト
ルクの変動、振動、および騒音を低減することが可能と
なる。
【0014】ここで、前記永久磁石1の製造方法につい
て説明する。図1(B),(C)は、上記磁石本体2の成形
工程を示す。予め、Nd−Fe−B合金の超急冷による
薄膜を、冷間プレスおよび熱間プレスにより円柱形の磁
石素材Gに成形しておく。次に、かかる磁石素材Gを、
図1(B)に示すように、後方押出装置10における円筒
形のホルダ12内で且つ下型14上に装入する。次い
で、上記磁石素材Gの外径よりもやや小径のポンチ16
を、図1(B)中で示す矢印に沿って、ホルダ12内に圧
入する。その結果、磁石素材Gは、図1(C)に示すよう
に、下端の円盤部分2bおよびこれから上昇して円筒形
となったリング部分2aに成形される。図1(C)でリン
グ部分2aの上端および円盤部分2b寄りの部分を、径
方向に沿って切断することにより、前記磁石本体2が得
られる。尚、かかる磁石本体2における円盤部分2b寄
りの部分は、以上の成形プロセスに起因して、他の部分
よりも磁気異方性が高くなる。また、この段階の磁石本
体2は、未着磁の状態であるため、磁気特性は顕在化し
ていない。
て説明する。図1(B),(C)は、上記磁石本体2の成形
工程を示す。予め、Nd−Fe−B合金の超急冷による
薄膜を、冷間プレスおよび熱間プレスにより円柱形の磁
石素材Gに成形しておく。次に、かかる磁石素材Gを、
図1(B)に示すように、後方押出装置10における円筒
形のホルダ12内で且つ下型14上に装入する。次い
で、上記磁石素材Gの外径よりもやや小径のポンチ16
を、図1(B)中で示す矢印に沿って、ホルダ12内に圧
入する。その結果、磁石素材Gは、図1(C)に示すよう
に、下端の円盤部分2bおよびこれから上昇して円筒形
となったリング部分2aに成形される。図1(C)でリン
グ部分2aの上端および円盤部分2b寄りの部分を、径
方向に沿って切断することにより、前記磁石本体2が得
られる。尚、かかる磁石本体2における円盤部分2b寄
りの部分は、以上の成形プロセスに起因して、他の部分
よりも磁気異方性が高くなる。また、この段階の磁石本
体2は、未着磁の状態であるため、磁気特性は顕在化し
ていない。
【0015】次に、前記磁石本体2の着磁工程につい
て、図2(A)に基づき説明する。図2(A)は、磁石本体
2の外周面4に、複数のN極とS極とを交互に着磁する
ための着磁装置20の一部を示す。かかる着磁装置20
は、図2(A)に示すように、例えばケイ素鋼板からなり
平面視がリング形である多数のヨーク板22を、厚み方
向に積層した円筒体を呈する。各ヨーク板22は、その
内周面23に沿って等間隔に開口する複数の開口部27
と、その奥側に隣接して位置する2つの溝25,26と
を、予め例えばワイヤカット放電加工により形成されて
いる。
て、図2(A)に基づき説明する。図2(A)は、磁石本体
2の外周面4に、複数のN極とS極とを交互に着磁する
ための着磁装置20の一部を示す。かかる着磁装置20
は、図2(A)に示すように、例えばケイ素鋼板からなり
平面視がリング形である多数のヨーク板22を、厚み方
向に積層した円筒体を呈する。各ヨーク板22は、その
内周面23に沿って等間隔に開口する複数の開口部27
と、その奥側に隣接して位置する2つの溝25,26と
を、予め例えばワイヤカット放電加工により形成されて
いる。
【0016】かかる多数のヨーク板22を厚み方向に積
層するに際し、図2(A)に示すように、垂直方向で最上
端から半分以上のヨーク板22における溝25,26お
よび開口部27を左右方向に僅かにずらす。一方、最下
端寄りにおける複数のヨーク板22は、溝25,26お
よび開口部27を図示で右側に大きくずらし且つ全体と
して傾斜するよう積層している。従って、各ヨーク板2
2の溝25,26と開口部27とは、図2(A)に示すよ
うに、最上端から過半数までは緩やかに傾斜している
が、最下端寄りでは斜め右下側に大きく傾斜している。
層するに際し、図2(A)に示すように、垂直方向で最上
端から半分以上のヨーク板22における溝25,26お
よび開口部27を左右方向に僅かにずらす。一方、最下
端寄りにおける複数のヨーク板22は、溝25,26お
よび開口部27を図示で右側に大きくずらし且つ全体と
して傾斜するよう積層している。従って、各ヨーク板2
2の溝25,26と開口部27とは、図2(A)に示すよ
うに、最上端から過半数までは緩やかに傾斜している
が、最下端寄りでは斜め右下側に大きく傾斜している。
【0017】また、図2(A)に示すように、各ヨーク板
22の溝25,26には、導線28が上記ほぼ垂直方向
および斜め右下方向への傾斜に沿って配線されている。
かかる導線28は、最上端のヨーク板22の表面では、
図2(A)のように、左側の溝26から右側の溝25に斜
めに通されると共に、最下端のヨーク板22の表面で
は、上記と逆に左側の溝25から右側の溝26に斜めに
通されるため、これらは平面視においては互いに交叉す
る配線となる。上記導線28は、図2(B)の側面視で示
すように、上記溝25,26および最上端と最下端との
ヨーク板22の各表面に沿って配線される。尚、図2
(B)中で実線および破線の導線28は、一端におけるタ
ーンの前後の各導線を示す。
22の溝25,26には、導線28が上記ほぼ垂直方向
および斜め右下方向への傾斜に沿って配線されている。
かかる導線28は、最上端のヨーク板22の表面では、
図2(A)のように、左側の溝26から右側の溝25に斜
めに通されると共に、最下端のヨーク板22の表面で
は、上記と逆に左側の溝25から右側の溝26に斜めに
通されるため、これらは平面視においては互いに交叉す
る配線となる。上記導線28は、図2(B)の側面視で示
すように、上記溝25,26および最上端と最下端との
ヨーク板22の各表面に沿って配線される。尚、図2
(B)中で実線および破線の導線28は、一端におけるタ
ーンの前後の各導線を示す。
【0018】以上のような着磁装置20の内周面23の
内側に、前記磁石本体2を挿入し且つ導線28に通電す
る。その結果、内周面23の開口部27,27間に対向
する磁石本体2の外周面4には、電磁誘導作用にて、そ
の円周方向に沿ってN極とS極とが交互に複数着磁され
る。この際、内周面23における導線28のほぼ垂直方
向および斜め右下方向への傾斜に配線に対応して、前記
図1(A)に示したように、各N極とS極との着磁パター
ンにおける磁石本体2の軸心方向に対して緩やかな傾斜
6が、その下側には急峻な傾斜(スキュー)7が隣接する
S極またはN極との間に付される。これにより、前記図
1(A)に示した永久磁石1が得られる。
内側に、前記磁石本体2を挿入し且つ導線28に通電す
る。その結果、内周面23の開口部27,27間に対向
する磁石本体2の外周面4には、電磁誘導作用にて、そ
の円周方向に沿ってN極とS極とが交互に複数着磁され
る。この際、内周面23における導線28のほぼ垂直方
向および斜め右下方向への傾斜に配線に対応して、前記
図1(A)に示したように、各N極とS極との着磁パター
ンにおける磁石本体2の軸心方向に対して緩やかな傾斜
6が、その下側には急峻な傾斜(スキュー)7が隣接する
S極またはN極との間に付される。これにより、前記図
1(A)に示した永久磁石1が得られる。
【0019】尚、着磁装置20における各ヨーク板22
やヨーク本体21の外周面に沿って、前記溝25,26
および開口部27の複数組を等間隔に形成した着磁装置
としても良い。かかる内外に対称な着磁装置を前記磁石
本体2の中空部内に挿入し且つ前記導線28に通電する
ことにより、磁石本体2の内周面3に複数のN極および
S極を着磁した円筒形の永久磁石を得ることができる。
また、上記の対称な着磁装置と着磁装置20とを併用
し、それらの間に磁石本体2を挿入した状態で、各々の
導線28に通電することにより、外周面4および内周面
3にそれぞれ複数のN極およびS極を着磁した円筒形の
永久磁石を得ることもできる。
やヨーク本体21の外周面に沿って、前記溝25,26
および開口部27の複数組を等間隔に形成した着磁装置
としても良い。かかる内外に対称な着磁装置を前記磁石
本体2の中空部内に挿入し且つ前記導線28に通電する
ことにより、磁石本体2の内周面3に複数のN極および
S極を着磁した円筒形の永久磁石を得ることができる。
また、上記の対称な着磁装置と着磁装置20とを併用
し、それらの間に磁石本体2を挿入した状態で、各々の
導線28に通電することにより、外周面4および内周面
3にそれぞれ複数のN極およびS極を着磁した円筒形の
永久磁石を得ることもできる。
【0020】図3(A)は、前記永久磁石1の応用形態の
永久磁石1aを示し、前記同様の磁石本体2と、かかる
磁石本体2の外周面4における円周方向に沿って交互に
着磁された複数のN極および複数のS極と、を備えてい
る。かかる磁石本体2の上・下両側の端面5a,5b寄
りの部分では、図3(A)に示すように、それぞれ磁石本
体2の軸心方向に対し円周方向に沿って且つ同じ向きで
急峻な傾斜(スキュー)7,7を、隣接するS極またはN
極との間に付されている。また、磁石本体2の軸心方向
における中間部分では、緩やかな傾斜6が付されてい
る。永久磁石1aは、例えば磁性合金を円筒形に鋳造し
た後、軸心方向に沿って熱間または冷間鍛造して整形す
ることにより、図3(A)に示す磁石本体2を成形されて
いる。このため、かかる磁石本体2の上・下両側の端面
5a,5b寄りの部分は、これらの間の中間部分に比
べ、上記磁性合金の密度が高くなる。
永久磁石1aを示し、前記同様の磁石本体2と、かかる
磁石本体2の外周面4における円周方向に沿って交互に
着磁された複数のN極および複数のS極と、を備えてい
る。かかる磁石本体2の上・下両側の端面5a,5b寄
りの部分では、図3(A)に示すように、それぞれ磁石本
体2の軸心方向に対し円周方向に沿って且つ同じ向きで
急峻な傾斜(スキュー)7,7を、隣接するS極またはN
極との間に付されている。また、磁石本体2の軸心方向
における中間部分では、緩やかな傾斜6が付されてい
る。永久磁石1aは、例えば磁性合金を円筒形に鋳造し
た後、軸心方向に沿って熱間または冷間鍛造して整形す
ることにより、図3(A)に示す磁石本体2を成形されて
いる。このため、かかる磁石本体2の上・下両側の端面
5a,5b寄りの部分は、これらの間の中間部分に比
べ、上記磁性合金の密度が高くなる。
【0021】そこで、図2(A)の着磁装置20におい
て、最上端寄りの複数のヨーク板22を、下端寄りのヨ
ーク板22と同様に、それらの溝25,26および開口
部27を図2(A)で左側に徐々にずらす。この結果、側
面視で縦長のほぼS字形を呈する溝25,26および開
口部27が形成され、これらに沿って導線28が配線さ
れる。かかる着磁装置を前記同様に用いて着磁すること
により、図3(A)に示すリング形の永久磁石1aを得る
ことができる。上記永久磁石1aにおいて、着磁された
N極およびS極の着磁パターンは、磁束密度などの磁気
特性が高くなる両端面5a,5b寄りの部分で急峻な傾
斜7を付されている。このため、各N極およびS極で
は、磁気特性のバラツキに拘わらず、磁石本体2の軸心
方向における磁束分布の変化を緩やかにできる。従っ
て、モータに用いた際に、そのコギングトルクを低減す
るなどが可能となる。
て、最上端寄りの複数のヨーク板22を、下端寄りのヨ
ーク板22と同様に、それらの溝25,26および開口
部27を図2(A)で左側に徐々にずらす。この結果、側
面視で縦長のほぼS字形を呈する溝25,26および開
口部27が形成され、これらに沿って導線28が配線さ
れる。かかる着磁装置を前記同様に用いて着磁すること
により、図3(A)に示すリング形の永久磁石1aを得る
ことができる。上記永久磁石1aにおいて、着磁された
N極およびS極の着磁パターンは、磁束密度などの磁気
特性が高くなる両端面5a,5b寄りの部分で急峻な傾
斜7を付されている。このため、各N極およびS極で
は、磁気特性のバラツキに拘わらず、磁石本体2の軸心
方向における磁束分布の変化を緩やかにできる。従っ
て、モータに用いた際に、そのコギングトルクを低減す
るなどが可能となる。
【0022】図3(B)は、前記永久磁石1aの変形形態
のリング形永久磁石1bを示し、前記同様の磁石本体2
と、その外周面4における円周方向に沿って交互に着磁
された複数のN極および複数のS極と、を備えている。
かかる磁石本体2の下側の端面5b寄りの部分では、図
3(B)に示すように、それぞれ磁石本体2の軸心方向に
対し円周方向に沿って且つ同じ向きのカーブ(スキュー)
8,8が付されている。また、軸心方向の中間部分では
緩やかな傾斜6が、隣接するS極またはN極との間に付
されている。
のリング形永久磁石1bを示し、前記同様の磁石本体2
と、その外周面4における円周方向に沿って交互に着磁
された複数のN極および複数のS極と、を備えている。
かかる磁石本体2の下側の端面5b寄りの部分では、図
3(B)に示すように、それぞれ磁石本体2の軸心方向に
対し円周方向に沿って且つ同じ向きのカーブ(スキュー)
8,8が付されている。また、軸心方向の中間部分では
緩やかな傾斜6が、隣接するS極またはN極との間に付
されている。
【0023】上記永久磁石1bも前記永久磁石1aと同
様、その磁石本体2の下端面5b寄りの部分の素材密度
が高く、着磁されると磁気特性が相対的に高くなる。そ
こで、図2(A)の着磁装置20において、下端寄りの複
数のヨーク板22を右側にカーブを描くようにずらし且
つ前記溝25,26および開口部27が側面視でほぼ
「し」の字形のカーブを形成すると共に、これらに沿って
導線28を配線した着磁装置を用いることにより、上記
永久磁石1bを得ることができる。尚、図3(C)に示す
ように、永久磁石1cにおいて、磁石本体2の上端面5
aと下端面5b寄りとの双方に急峻なカーブ8,8を上
下対称に形成しても良い。
様、その磁石本体2の下端面5b寄りの部分の素材密度
が高く、着磁されると磁気特性が相対的に高くなる。そ
こで、図2(A)の着磁装置20において、下端寄りの複
数のヨーク板22を右側にカーブを描くようにずらし且
つ前記溝25,26および開口部27が側面視でほぼ
「し」の字形のカーブを形成すると共に、これらに沿って
導線28を配線した着磁装置を用いることにより、上記
永久磁石1bを得ることができる。尚、図3(C)に示す
ように、永久磁石1cにおいて、磁石本体2の上端面5
aと下端面5b寄りとの双方に急峻なカーブ8,8を上
下対称に形成しても良い。
【0024】図4(A)は、前記リング形永久磁石1を用
いた永久磁石形モータ30の断面を示す。かかるモータ
30は、内転構造を有し、図4(A)に示すように、円筒
形のケース31の内周面に、珪素鋼板からなり円環状を
呈し且つ図示で前後方向に沿って積層した多数の鉄心3
2と、それらの凹溝33,33間に巻き付けた複数の導
線(コイル)34とからなるステータSを固定している。
また、上記ケース31の前後に位置する図示しない軸受
に軸支される回転軸38の中間には、円筒形のロータ本
体36と、その外側面に固定され且つ上記鉄心32の内
周面に接近して対向する前記リング形永久磁石1とから
なるロータRが配置されている。
いた永久磁石形モータ30の断面を示す。かかるモータ
30は、内転構造を有し、図4(A)に示すように、円筒
形のケース31の内周面に、珪素鋼板からなり円環状を
呈し且つ図示で前後方向に沿って積層した多数の鉄心3
2と、それらの凹溝33,33間に巻き付けた複数の導
線(コイル)34とからなるステータSを固定している。
また、上記ケース31の前後に位置する図示しない軸受
に軸支される回転軸38の中間には、円筒形のロータ本
体36と、その外側面に固定され且つ上記鉄心32の内
周面に接近して対向する前記リング形永久磁石1とから
なるロータRが配置されている。
【0025】上記永久磁石1には、その外周面4のN極
およびS極における磁気特性の高い部分に、前記急峻な
傾斜7が付されている。このため、上記導線34に通電
して磁界を形成した際に、上記永久磁石1の磁極(N極
・S極)と上記鉄心32との磁気吸引による安定点から
次の安定点までにおける磁束分布の変化を滑らかにする
ことができる。従って、上記モータ30におけるコギン
グトルクを低減し、これと関係の深い出力トルクの変
動、振動、および騒音を低減することも可能となる尚、
上記永久磁石1を前記永久磁石1a〜1cに置き換える
こともできる。
およびS極における磁気特性の高い部分に、前記急峻な
傾斜7が付されている。このため、上記導線34に通電
して磁界を形成した際に、上記永久磁石1の磁極(N極
・S極)と上記鉄心32との磁気吸引による安定点から
次の安定点までにおける磁束分布の変化を滑らかにする
ことができる。従って、上記モータ30におけるコギン
グトルクを低減し、これと関係の深い出力トルクの変
動、振動、および騒音を低減することも可能となる尚、
上記永久磁石1を前記永久磁石1a〜1cに置き換える
こともできる。
【0026】図4(B)は、前記磁石本体2の内周面3
に、前記各着磁パターンの何れかを有するリング形永久
磁石1eを用いた永久磁石形モータ40の断面を示す。
かかるモータ40は、外転構造を有し、図4(B)に示す
ように、図示しない静止部位に固定され且つ珪素鋼板か
らなり且つ円環状を呈する多数の鉄心46と、かかる鉄
心46に等間隔に巻き付けた複数の導線(コイル)48と
からなるステータSを有する。上記鉄心46の中心部に
は、軸受45を介して回転軸42が回転自在に挿入さ
れ、かかる回転軸42と同軸心の太径部41に、ロータ
本体44の中心部が固定されている。かかるロータ本体
44は、図5(B)に示すように、偏平な円筒形で且つ右
側に開口し、その内周面に上記永久磁石1eを固定する
と共に、かかる磁石1eおよび上記回転軸42と共にロ
ータRを形成している。
に、前記各着磁パターンの何れかを有するリング形永久
磁石1eを用いた永久磁石形モータ40の断面を示す。
かかるモータ40は、外転構造を有し、図4(B)に示す
ように、図示しない静止部位に固定され且つ珪素鋼板か
らなり且つ円環状を呈する多数の鉄心46と、かかる鉄
心46に等間隔に巻き付けた複数の導線(コイル)48と
からなるステータSを有する。上記鉄心46の中心部に
は、軸受45を介して回転軸42が回転自在に挿入さ
れ、かかる回転軸42と同軸心の太径部41に、ロータ
本体44の中心部が固定されている。かかるロータ本体
44は、図5(B)に示すように、偏平な円筒形で且つ右
側に開口し、その内周面に上記永久磁石1eを固定する
と共に、かかる磁石1eおよび上記回転軸42と共にロ
ータRを形成している。
【0027】上記永久磁石1eには、その内周面3のN
極およびS極における磁気特性の高い部分に、前記急峻
な傾斜7またはカーブ8が付されている。このため、上
記導線48に通電して磁界を形成した際に、上記永久磁
石1eの磁極(N極・S極)と上記鉄心48との磁気吸引
による安定点から次の安定点までにおける磁束分布の変
化を滑らかにすることができる。従って、上記モータ4
0のコギングトルクを低減できると共に、出力トルクの
変動、振動、および騒音の低減も可能となる。
極およびS極における磁気特性の高い部分に、前記急峻
な傾斜7またはカーブ8が付されている。このため、上
記導線48に通電して磁界を形成した際に、上記永久磁
石1eの磁極(N極・S極)と上記鉄心48との磁気吸引
による安定点から次の安定点までにおける磁束分布の変
化を滑らかにすることができる。従って、上記モータ4
0のコギングトルクを低減できると共に、出力トルクの
変動、振動、および騒音の低減も可能となる。
【0028】図5(A)は、前記永久磁石1の変形形態の
永久磁石1dを示し、前記同様の磁石本体2と、その外
周面4における円周方向に沿って交互に着磁された複数
のN極および複数のS極と、を備えている。かかるN極
およびS極の着磁パターンは、図5(A)に示すように、
円筒形の磁石本体2の軸心方向における中間部分では、
かかる磁石本体2の軸心方向に対して緩いカーブ(スキ
ュー)9,9を、隣接するS極またはN極との間で付さ
れている。また、磁石本体2の上下両側の端面5a,5
b寄りの部分では、磁石本体2の軸心方向に対して前記
同様の急峻なカーブ(スキュー)8,8を、隣接するS極
またはN極との間に円周方向に沿って付されている。か
かるカーブ8,8は、磁石本体2の上端寄りと下端寄り
とでは、互いに点対称にして付される。尚、永久磁石1
a〜1dの磁石本体2における中空部を囲む内周面3に
同様の着磁パターンを形成したり、外周面4と内周面3
との双方における同じ位置に、同時に同じパターンのS
極およびN極を着磁することも可能である。
永久磁石1dを示し、前記同様の磁石本体2と、その外
周面4における円周方向に沿って交互に着磁された複数
のN極および複数のS極と、を備えている。かかるN極
およびS極の着磁パターンは、図5(A)に示すように、
円筒形の磁石本体2の軸心方向における中間部分では、
かかる磁石本体2の軸心方向に対して緩いカーブ(スキ
ュー)9,9を、隣接するS極またはN極との間で付さ
れている。また、磁石本体2の上下両側の端面5a,5
b寄りの部分では、磁石本体2の軸心方向に対して前記
同様の急峻なカーブ(スキュー)8,8を、隣接するS極
またはN極との間に円周方向に沿って付されている。か
かるカーブ8,8は、磁石本体2の上端寄りと下端寄り
とでは、互いに点対称にして付される。尚、永久磁石1
a〜1dの磁石本体2における中空部を囲む内周面3に
同様の着磁パターンを形成したり、外周面4と内周面3
との双方における同じ位置に、同時に同じパターンのS
極およびN極を着磁することも可能である。
【0029】また、図5(B)は、板状の永久磁石50を
示し、長方形を呈する磁石本体の長辺51,52間に挟
まれた何れかの表面に、かかる表面の長手方向(図示で
左右方向)に沿って交互に着磁された複数のN極および
S極の着磁パターンを有する。かかるN極とS極の着磁
パターンは、図5(B)に示すように、長辺51,52寄
りの部分では、磁石本体の表面の幅方向(図中で垂直線)
に対して急峻なカーブ54,54が付され、中間部分で
は、前記同様の緩いカーブ53,53が隣接するS極ま
たはN極との間に付されている。以上のような板状の永
久磁石50では、磁石本体の長辺51,52寄りに位置
する磁気特性の高い部分では、急峻な上記カーブ54に
より磁束分布の変化を緩やかにしている。
示し、長方形を呈する磁石本体の長辺51,52間に挟
まれた何れかの表面に、かかる表面の長手方向(図示で
左右方向)に沿って交互に着磁された複数のN極および
S極の着磁パターンを有する。かかるN極とS極の着磁
パターンは、図5(B)に示すように、長辺51,52寄
りの部分では、磁石本体の表面の幅方向(図中で垂直線)
に対して急峻なカーブ54,54が付され、中間部分で
は、前記同様の緩いカーブ53,53が隣接するS極ま
たはN極との間に付されている。以上のような板状の永
久磁石50では、磁石本体の長辺51,52寄りに位置
する磁気特性の高い部分では、急峻な上記カーブ54に
より磁束分布の変化を緩やかにしている。
【0030】更に、図5(C)は、上記永久磁石50の変
形形態の永久磁石50aを示し、板状の磁石本体の表面
に着磁された複数のN極およびS極の着磁パターンは、
磁石本体の長辺51,52寄りの部分では、磁石本体の
表面の幅方向に対し緩いカーブ58,58が付されてい
る。一方、磁石本体の表面における幅方向の中間部分で
は、図5(C)に示すように、磁石本体の幅方向に対して
急峻で且つ上下対称なほぼSの字形のカーブ57,57
を、隣接するS極またはN極との間に付されている。以
上のような板状の永久磁石50aでは、磁石本体の長辺
51,52間の中間(当該表面における幅方向の中間)に
位置する磁気特性の高い部分では、急峻なカーブ57に
より磁束分布の変化を緩やかにしている。
形形態の永久磁石50aを示し、板状の磁石本体の表面
に着磁された複数のN極およびS極の着磁パターンは、
磁石本体の長辺51,52寄りの部分では、磁石本体の
表面の幅方向に対し緩いカーブ58,58が付されてい
る。一方、磁石本体の表面における幅方向の中間部分で
は、図5(C)に示すように、磁石本体の幅方向に対して
急峻で且つ上下対称なほぼSの字形のカーブ57,57
を、隣接するS極またはN極との間に付されている。以
上のような板状の永久磁石50aでは、磁石本体の長辺
51,52間の中間(当該表面における幅方向の中間)に
位置する磁気特性の高い部分では、急峻なカーブ57に
より磁束分布の変化を緩やかにしている。
【0031】以上のような板状の永久磁石50,50a
は、例えばリニアモータにおける移動側(前記ロータに
相当)またはステータに用いることにより、かかるモー
タにおけるコギングトルクを低減することが可能とてな
る。以上の板状の永久磁石50,50aも、前記着磁装
置20を平板状に展開し、各ヨーク板22の左右方向の
位置を調整し且つ磁石本体に着磁することにより、得る
ことができる。また、永久磁石50,50aの磁石本体
における表面に、前記緩い傾斜6および急峻な傾斜7を
有する着磁パターンを形成することも可能である。更
に、永久磁石50,50aの磁石本体における一対の表
面における同じ位置に、同時に同じパターンのS極およ
びN極を着磁することも可能である。
は、例えばリニアモータにおける移動側(前記ロータに
相当)またはステータに用いることにより、かかるモー
タにおけるコギングトルクを低減することが可能とてな
る。以上の板状の永久磁石50,50aも、前記着磁装
置20を平板状に展開し、各ヨーク板22の左右方向の
位置を調整し且つ磁石本体に着磁することにより、得る
ことができる。また、永久磁石50,50aの磁石本体
における表面に、前記緩い傾斜6および急峻な傾斜7を
有する着磁パターンを形成することも可能である。更
に、永久磁石50,50aの磁石本体における一対の表
面における同じ位置に、同時に同じパターンのS極およ
びN極を着磁することも可能である。
【0032】本発明は、以上において説明した各形態に
限定されるものではない。例えば、円筒形を呈する前記
磁石本体2の各磁極において、かかる磁石本体2の軸心
方向における中間の部分に、前記傾斜7またはカーブ8
を付しても良い。また、前記磁石本体2などには、磁性
金属粉末をプラスチックと共に圧縮成形するプラスチッ
ク磁石、磁性金属を鋳造した鋳造磁石、または磁性金属
粉末を焼結する焼結磁石なども含まれる。更に、前記磁
石本体2の同じ内周面3および外周面4の少なくとも何
れかに着磁される磁極において、その磁気特性の高い2
つの部分のうち、一方の部分に前記傾斜7を、他方の部
分に前記カーブ8を、個別に付すことも可能である。
限定されるものではない。例えば、円筒形を呈する前記
磁石本体2の各磁極において、かかる磁石本体2の軸心
方向における中間の部分に、前記傾斜7またはカーブ8
を付しても良い。また、前記磁石本体2などには、磁性
金属粉末をプラスチックと共に圧縮成形するプラスチッ
ク磁石、磁性金属を鋳造した鋳造磁石、または磁性金属
粉末を焼結する焼結磁石なども含まれる。更に、前記磁
石本体2の同じ内周面3および外周面4の少なくとも何
れかに着磁される磁極において、その磁気特性の高い2
つの部分のうち、一方の部分に前記傾斜7を、他方の部
分に前記カーブ8を、個別に付すことも可能である。
【0033】
【発明の効果】以上に説明した本発明の形永久磁石(請
求項1)によれば、磁石本体の磁気特性が低い部分で
は、着磁パターンが緩く傾斜またはカーブし、磁気特性
の高い部分では、着磁パターンが急峻に傾斜またはカー
ブする。この結果、かかる磁石本体における磁束分布な
どの変化を緩やかにできる。このため、モータに用いら
れた際、かかる磁石の磁極と鉄心との磁気吸引による安
定点から次の安定点までにおける磁束分布の変化が滑ら
かになる。従って、かかるモータにおけるコギングトル
クを低減したり、出力トルクの変動、振動、および騒音
を低減することが可能となる。
求項1)によれば、磁石本体の磁気特性が低い部分で
は、着磁パターンが緩く傾斜またはカーブし、磁気特性
の高い部分では、着磁パターンが急峻に傾斜またはカー
ブする。この結果、かかる磁石本体における磁束分布な
どの変化を緩やかにできる。このため、モータに用いら
れた際、かかる磁石の磁極と鉄心との磁気吸引による安
定点から次の安定点までにおける磁束分布の変化が滑ら
かになる。従って、かかるモータにおけるコギングトル
クを低減したり、出力トルクの変動、振動、および騒音
を低減することが可能となる。
【0034】また、請求項2の永久磁石によれば、磁気
特性が低い少なくとも中間部分では、軸心方向に対して
緩い傾斜またはカーブのスキューを付し、磁気特性が高
い端面寄りの部分では急峻な傾斜またはカーブなどを与
えるため、磁束分布の変化を軸心方向において滑らかす
ることができる。従って、モータに用いた際、コギング
トルクを最適にして低減することが可能となる。更に、
上記永久磁石を用いた永久磁石形モータ(請求項3)によ
れば、前記円筒形などの永久磁石の磁極と鉄心との吸引
による安定点から次の安定点までにおける磁束分布の変
化が滑らかになるため、かかる永久磁石形モータにおけ
るコギングトルクなどを低減することが可能となる。
特性が低い少なくとも中間部分では、軸心方向に対して
緩い傾斜またはカーブのスキューを付し、磁気特性が高
い端面寄りの部分では急峻な傾斜またはカーブなどを与
えるため、磁束分布の変化を軸心方向において滑らかす
ることができる。従って、モータに用いた際、コギング
トルクを最適にして低減することが可能となる。更に、
上記永久磁石を用いた永久磁石形モータ(請求項3)によ
れば、前記円筒形などの永久磁石の磁極と鉄心との吸引
による安定点から次の安定点までにおける磁束分布の変
化が滑らかになるため、かかる永久磁石形モータにおけ
るコギングトルクなどを低減することが可能となる。
【図1】(A)は本発明の永久磁石の一形態を示す斜視
図、(B),(C)はかかる磁石の成形工程を示す概略図。
図、(B),(C)はかかる磁石の成形工程を示す概略図。
【図2】(A)は図1(A)の永久磁石を得るための着磁装
置を示す部分概略図、(B)はその装置における導線の配
線を示す概略図。
置を示す部分概略図、(B)はその装置における導線の配
線を示す概略図。
【図3】(A)〜(C)は図1(A)の永久磁石の応用形態ま
たは変形形態である本発明の永久磁石を示す斜視図また
は概略図。
たは変形形態である本発明の永久磁石を示す斜視図また
は概略図。
【図4】(A),(B)は前記磁石を用いた永久磁石形モー
タの概略を示す断面図。
タの概略を示す断面図。
【図5】(A)〜(C)は変形形態または異なる形態の永久
磁石を示す概略図。
磁石を示す概略図。
1,1a〜1e,50,50a…永久磁石
2…………………………………磁石本体
3…………………………………内周面
4…………………………………外周面
5a,5b………………………端面
6…………………………………緩い傾斜
7…………………………………急峻な傾斜
8,54,57…………………急峻なカーブ
9,53,58…………………緩いカーブ
30,40………………………永久磁石形モータ
R…………………………………ロータ
S…………………………………ステータ
Claims (3)
- 【請求項1】全体が円筒形または板状を呈する磁石本体
と、 上記円筒形の磁石本体の内周面および外周面の少なくと
も一方における円周方向に沿って交互に着磁され、また
は上記板状の磁石本体における少なくとも何れかの表面
の長手方向に沿って交互に着磁された複数のN極および
複数のS極と、を備え、 上記N極およびS極の着磁パターンは、上記磁石本体に
おいて磁気特性の高い部分では、当該磁石本体の軸心方
向または上記表面の幅方向に対して急峻な傾斜または急
峻なカーブを付されると共に、上記磁石本体において磁
気特性の低い部分では、当該磁石本体の軸心方向に対し
て緩い傾斜または緩いカーブを付されている、ことを特
徴とする永久磁石。 - 【請求項2】前記円筒形の磁石本体におけるN極および
S極の着磁パターンは、上記磁石本体の軸心方向におけ
る少なくとも一方の端面寄りの部分では、前記急峻な傾
斜またはカーブを付されていると共に、上記磁石本体の
軸心方向における少なくとも中間付近の部分では、上記
磁石本体の軸心方向に対して緩い傾斜または緩いカーブ
を付されている、ことを特徴とする請求項1に記載の永
久磁石。 - 【請求項3】前記請求項1または2に記載の永久磁石
を、ロータまたはステータに用いた、ことを特徴とする
永久磁石形モータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001368620A JP2003169452A (ja) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | 永久磁石およびこれを用いた永久磁石形モータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001368620A JP2003169452A (ja) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | 永久磁石およびこれを用いた永久磁石形モータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003169452A true JP2003169452A (ja) | 2003-06-13 |
Family
ID=19178185
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001368620A Pending JP2003169452A (ja) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | 永久磁石およびこれを用いた永久磁石形モータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003169452A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US8134273B2 (en) | 2006-07-20 | 2012-03-13 | Siemens Aktiengesellschaft | Electrical machine with skew-running magnet pole boundaries |
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-
2001
- 2001-12-03 JP JP2001368620A patent/JP2003169452A/ja active Pending
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