JP2003172100A - 支保組立装置及びその方法並びにトンネル掘削機 - Google Patents

支保組立装置及びその方法並びにトンネル掘削機

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JP2003172100A
JP2003172100A JP2002249993A JP2002249993A JP2003172100A JP 2003172100 A JP2003172100 A JP 2003172100A JP 2002249993 A JP2002249993 A JP 2002249993A JP 2002249993 A JP2002249993 A JP 2002249993A JP 2003172100 A JP2003172100 A JP 2003172100A
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Makoto Samejima
誠 鮫島
Kazuyuki Okamoto
和之 岡本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支保組立装置及びその方法並びにトンネル掘
削機において、切羽から近い箇所での支保の組み立て作
業を可能としてトンネル施工性を向上すると共に支保の
組み立て作業を容易とすることでトンネル構築作業の作
業性を向上する。 【解決手段】 TBM10において、カッタヘッド13
を有する胴体11から支持フレーム19を後方に延設
し、この支持フレーム19に支保組立装置31を設け、
この支保組立装置31を、支保Tを受け取る支保受台3
2と、支保Tを支持して上方に移動可能であると共に前
方に搬送可能な左右の支保支持機構40,41と、支保
Tをトンネル内壁面に組み付ける支保拡張機構57とで
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設トンネルの内
壁面に支保を組立てる支保組立装置及びその方法、並び
にこの支保組立装置が搭載されたトンネルボーリングマ
シンやシールド掘削機などのトンネル掘削機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトンネルボーリングマシンは、円
筒形状をなす前胴及び後胴から胴体が形成され、前胴の
前部にローラカッタを有するカッタヘッドが駆動回転可
能に装着される一方、後胴に油圧ジャッキによりトンネ
ル内壁面に圧接するリヤグリッパが装着され、この前胴
と後胴との間に複数のスラストジャッキが架設されて構
成されている。従って、リヤグリッパにより後胴を保持
した状態で、カッタヘッドを回転しながら各スラストジ
ャッキを伸長すると、後胴から推進力を得て前胴が前進
し、回転するカッタヘッドが前方の岩盤をせん断破壊し
てトンネルを掘削することができる。
【0003】このトンネルボーリングマシンにより岩盤
を掘削してトンネルを形成していく過程で、この掘削形
成されたトンネルの壁面が不安定である場合には、リン
グ状に形成したH形鋼や木製の板等を支保として用い、
この支保をエレクタ装置によってトンネル内壁面に組み
付けて壁面から岩片が剥がれ落ちないようにトンネルを
保護している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このエレク
タ装置はトンネルボーリングマシンにおける前胴の後部
に装着されており、ホイストによって搬入された支保を
受け取り、周方向に移動すると共に互いに連結し、複数
連結されたリング状の支保を拡張してトンネル内壁面に
組付けている。
【0005】この場合、トンネルボーリングマシンの前
進による岩盤掘削の終了後に、エレクタ装置が支保の組
付作業を行っており、この支保の組付作業が終了しない
とトンネルボーリングマシンによる岩盤掘削作業を行う
ことができず、トンネル構築作業全体の施工期間が長く
なって作業効率が良くないという問題がある。なお、こ
のようなエレクタ装置としては、特開2001−020678号公
報などに開示されたものがある。
【0006】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、切羽から近い箇所での支保の組み立て作業を可
能としてトンネル施工性の向上を図ると共に支保の組み
立て作業を容易とすることでトンネル構築作業の作業性
の向上を図った支保組立装置及びその方法並びにトンネ
ル掘削機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明の支保組立装置は、既設トンネルに
移動可能に設けられた装置本体と、該装置本体に設けら
れて既設トンネル内の搬入された支保を受け取る支保受
台と、前記装置本体の両側部で該支保受台の上方に設け
られて支保を支持する支保支持機構と、前記支保受台に
支持された支保を前記支保支持機構に移動する支保移動
機構と、互いに連結された複数の支保を前記装置本体に
沿って搬送する支保搬送機構と、互いに連結された複数
の支保を既設トンネルの所定の位置に組み付ける支保組
付機構とを具えたことを特徴とするものである。
【0008】請求項2の発明の支保組立装置では、前記
支保支持機構は、支保を挾持する内ガイド及び外ガイド
を有することを特徴としている。
【0009】請求項3の発明の支保組立装置では、前記
支保支持機構は、互いに連結された複数の支保の中間位
置を支持する上部ガイドを有することを特徴としてい
る。
【0010】請求項4の発明の支保組立装置では、前記
支保移動機構は、支保を挾持して駆動回転可能な内ガイ
ドローラ及び外ガイドローラを有することを特徴として
いる。
【0011】請求項5の発明の支保組立装置では、前記
支保支持機構は、前記支保搬送機構により前記装置本体
に沿って移動可能に支持されたことを特徴としている。
【0012】請求項6の発明の支保組立装置では、前記
支保組付機構は前記装置本体の前方に設けられ、互いに
連結された複数の支保を既設トンネルの内壁面に密着さ
せる支保拡張機構であることを特徴としている。
【0013】請求項7の発明の支保組立装置では、前記
支保組付機構は、前記支保搬送機構により前記装置本体
に沿って移動可能に支持されたことを特徴としている。
【0014】請求項8の発明の支保組立装置では、前記
支保移動機構は、支保に連結された牽引ワイヤを巻取る
巻取機であることを特徴としている。
【0015】また、請求項9の発明の支保組立方法は、
既設トンネル内に搬入された支保を受け取り、該支保を
支持しながら既設トンネルの周方向に沿って移動すると
共に互いに連結し、複数連結された仮組み状態の支保を
前方に搬送し、所定の組付位置にて支保を拡張してトン
ネル内壁面に密着させて組み付けることを特徴とするも
のである。
【0016】更に、請求項10の発明のトンネル掘削機
は、筒状をなす胴体と、該胴体の前部に駆動回転可能に
装着されたカッタヘッドと、既設トンネルの内壁面から
掘削反力を受けて前記胴体を推進させる推進ジャッキ
と、前記胴体から後方に延設された支持フレームと、該
支持フレームに設けられて既設トンネル内の搬入された
支保を受け取る支保受台と、前記支持フレームの両側部
で該支保受台の上方に設けられて支保を支持する支保支
持機構と、前記支保受台に支持された支保を前記支保支
持機構に移動する支保移動機構と、互いに連結された複
数の支保を前記支持フレームに沿って搬送する支保搬送
機構と、互いに連結された複数の支保を既設トンネルの
内壁面に組み付ける支保組付機構とを具えたことを特徴
とするものである。
【0017】請求項11の発明のトンネル掘削機では、
前記支保搬送機構は、前記推進ジャッキによる前記胴体
及び前記支持フレームの前進時に、前記支保支持機構を
所定の作業位置に停止させることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0019】図1に本発明の第1実施形態に係る支保組
立装置を搭載したトンネル掘削機としてのトンネルボー
リングマシンの概略断面、図2に図1のII−II断面、図
3に図2のIII−III断面、図4に支保の組立工程を表す
概略を示す。
【0020】第1実施形態のトンネルボーリングマシン
(以下、TBMと称する。)10において、図1に示す
ように、円筒形状をなす胴体11の前部には軸受12に
よってカッタヘッド13が回転自在に装着されている。
このカッタヘッド13は前面部に岩盤をせん断破壊する
ローラカッタ14が多数枢着されると共に、破砕した岩
片や土砂などのずりを取り込む開口15が形成されてい
る。そして、カッタヘッド13の後部に内歯を有するリ
ングギア16が一体に固定される一方、胴体11に電動
式あるいは油圧式のカッタ旋回モータ17が固定されて
おり、このカッタ旋回モータ17の駆動ギヤ18がリン
グギヤ16に噛み合っている。
【0021】従って、カッタ旋回モータ17を駆動して
駆動ギヤ18を回転駆動すると、この駆動ギヤ18が噛
み合うリングギヤ16が回転し、リングギヤ16と一体
のカッタヘッド13を旋回し、ローラカッタ14が岩盤
をせん断破壊して掘削し、発生したずりを開口15から
胴体11の内部に取り込むことができる。
【0022】また、胴体11の後部には角筒形状をなす
支持フレーム(支保組立装置)19の前端部が固定され
ており、この支持フレーム19は既設トンネルの中心部
を後方に延出され、後端部にこの支持フレーム19を水
平状態に維持するシュージャッキ20が装着され、下端
部にシュー21が連結されている。そして、胴体11に
は図示しないフロントグリッパが複数装着されており、
掘削時には内部に収納することで胴体11を移動自在と
し、盛り替え時には外方に張り出すことで既設トンネル
の内壁面に圧接し、胴体11を位置保持することができ
る。
【0023】更に、胴体11の後方にはリヤグリッパ2
2が支持フレーム19に対して前後移動自在に設けられ
ている。このリヤグリッパ22は、支持フレーム19の
外周部に移動自在に支持されたグリッパ箱23の上下に
グリッパジャッキ24が配設され、このグリッパジャッ
キ24が左右の支持ジャッキ25によって上下移動自在
に支持されると共に左右端部にグリッパシュー26が連
結されて構成されている。従って、グリッパジャッキ2
4を収縮することでリヤグリッパ22を移動自在とし、
グリッパジャッキ24を伸長して外方に張り出すことで
既設トンネルの壁面に圧接し、リヤグリッパ22を位置
保持することができる。
【0024】そして、胴体11とこのリヤグリッパ22
のグリッパシュー26との間には推進ジャッキとしての
複数本(ここでは4本)のスラストジャッキ27が架設
されている。このスラストジャッキ27は油圧の給排に
よって伸縮作動するものであって、スラストジャッキ2
7の前後端部が水平揺動自在に支持されている。従っ
て、各スラストジャッキ27の各駆動ロッドを伸縮する
ことで、胴体11とリヤグリッパ22との相対位置を変
更することができる。また、左右のスラストジャッキ2
7の各作動ストロークを変えることで、カッタヘッド1
3を有する胴体11を左右に屈曲してその掘進方向を変
更することができる。
【0025】カッタヘッド13と胴体11で形成される
チャンバ28にはローラカッタ14が破砕したずりを集
積するホッパ29が固定されている。そして、支持フレ
ーム19の内部には掘削したずりを搬出するベルトコン
ベヤ30が配設され、このベルトコンベヤ30の前端部
がホッパ29の下部に連結され、後端部はトンネル後方
に延設されている。
【0026】本実施形態のTBM10にあっては、胴体
11の後方、つまり、支持フレーム19の後部で支保T
の仮組みを行ってから前方に搬送し、胴体11の掘進中
あるいは掘進終了後に、所定の位置、つまり、支持フレ
ーム19の前部でこの仮組みした支保Tを既設トンネル
の内壁面に組み立てられるように、胴体11の後方の支
持フレーム19に支保組立装置31が設けられている。
【0027】即ち、この支保組立装置31において、図
1乃至図3に示すように、胴体11の後方であってリヤ
グリッパ22の直前方に位置して、支持フレーム19の
下部に既設トンネル内の搬入された支保Tを受け取る支
保受台32が装着されている。この支保受台32にて、
支持フレーム19の下部には下部支持台33が取付けら
れ、この下部支持台33には下方から後方に折曲したL
字形状をなす上部支持枠34の基端部が固定されてい
る。この上部支持枠34は既設トンネルの内壁面に沿っ
て円弧形状をなし、左右一対の内駆動ローラ35が回転
自在に支持され、モータ36によって回転可能となって
いる。また、下部支持台33には下方から後方に折曲し
たL字形状をなす下部支持枠37の基端部が上下動自在
に支持され、油圧ジャッキ38により上下動可能となっ
ている。この下部支持枠37は上部支持枠34の下方に
位置して既設トンネルの内壁面に沿って円弧形状をな
し、左右一対の外支持ローラ39が回転自在に支持され
ている。
【0028】従って、下部支持枠37上に載置された支
保Tに対して、油圧ジャッキ38を収縮して下部支持枠
37を上昇して上部支持枠34に接近させることで、内
駆動ローラ35と外支持ローラ39により支保Tを挾持
することができ、この状態でモータ36を駆動すると、
内駆動ローラ35が回転して挾持した支保Tをトンネル
内壁面に周方向に沿って移動することができる。
【0029】また、支持フレーム19の両側部には支保
受台32の上方に位置して支保Tを支持する左右の支保
支持機構40,41が装着されている。この場合、各支
保支持機構40,41は同様の構成となっているため、
同一の符号を付して説明する。
【0030】支保支持機構40,41にて、左右一対の
内ガイド42は既設トンネルの内壁面に沿って円弧形状
をなし、上部同士が連結ブラケット43によって連結さ
れ、連結ブラケット43が支持フレーム19に嵌合して
左右方向の移動を規制すると共に、この連結ブラケット
43の中間部には上移動ローラ44が装着され、支持フ
レーム19の上面を転動自在となっている。また、左右
一対の内ガイド42は下部に支持ブラケット45の基端
部が連結され、この支持ブラケット45の先端部には下
移動ローラ46が装着され、支持フレーム19の側面を
転動自在となっている。左右一対の内ガイド42の外側
には、この内ガイド42と同様に、既設トンネルの内壁
面に沿って円弧形状をなす左右一対の外ガイド47が配
設されている。この各外ガイド47は後端から内方に突
出したガイド突起48が内ガイド42のガイド部49に
移動自在に支持されており、ターンバックル式のロック
装置50が設けられている。そして、内ガイド42に3
つの内駆動ローラ51が回転自在に支持され、モータ5
2によって回転可能であり、外ガイド47に3つの外支
持ローラ53が回転自在に支持されている。
【0031】従って、支保受台32から移動した支保T
が内ガイド42と外ガイド47の間に挿入されると、ロ
ック装置50を作動して外ガイド47を内方に移動して
内ガイド42に接近させることで、内駆動ローラ51と
外支持ローラ53により支保Tを挾持することができ、
この状態でモータ52を駆動すると、内駆動ローラ51
が回転して挾持した支保Tをトンネル内壁面に周方向に
沿って移動することができる。
【0032】また、各支保支持機構40,41の内ガイ
ド42の上端部には内周側に支持軸54が取付けられ、
この支持軸54には上部ガイドアーム55が回動自在に
支持され、この上部ガイドアーム55の先端部には支持
ローラ(上部ガイド)56が装着されている。従って、
支保支持機構40,41から移動した支保Tをこの支持
ローラ56で支持することができ、この支持ローラ56
の不使用時には上部ガイドアーム55を回動すること
で、退避させることができる。
【0033】なお、本実施形態では、前述したように、
支保支持機構40,41がそれぞれ支持ローラ56を有
し、支持フレーム19に上移動ローラ44及び下移動ロ
ーラ46により前後方向に沿って移動可能に支持されて
おり、支保搬送機構はこの上移動ローラ44及び下移動
ローラ46により構成され、互いに連結された複数の支
保Tを搬送可能としている。また、支保移動機構は、支
保支持機構40の内駆動ローラ51及び外支持ローラ5
3により構成され、支保受台32に支持された支保Tを
支保支持機構40,41まで移動して受け渡し可能とな
っている。この場合、支保受台32の内駆動ローラ35
及び外支持ローラ39も支保移動機構を兼務している。
【0034】一方、胴体11の後上部には、支保支持機
構40,41によって前方に搬送された支保Tをトンネ
ル内壁面の所定の位置に組み付ける支保組付機構として
の支保拡張機構57が装着されている。この支保拡張機
構57にて、胴体11の後上部には取付ブラケット58
が固定され、この取付ブラケット58には油圧ジャッキ
59を有する平行リンク機構60を介して支保支持アー
ム61が連結されている。従って、支保支持機構40,
41によって支保支持アーム61上に載置された支保T
に対して、油圧ジャッキ59を伸長して平行リンク機構
60を作動することで、支保支持アーム61上の支保T
をトンネル内壁面に密着させることができる。
【0035】ここで、上述した本第1実施形態のTBM
10を用いたトンネル掘削作業及び支保組立作業につい
て説明する。
【0036】図1に示すように、リヤグリッパ22の各
グリッパジャッキ24によってグリッパシュー26を既
設トンネルの内壁面に圧接して位置保持する。この状態
で、カッタ旋回モータ17によってカッタヘッド13を
回転駆動しながら、各スラストジャッキ27を伸長して
リヤグリッパ22から掘削反力を得て胴体11を前進さ
せることで、カッタヘッド13の各ローラカッタ14が
前方の地盤を破砕して前進する。
【0037】このようにして各スラストジャッキ27が
所定のストローク伸長してカッタヘッド13が所定長さ
のトンネルを掘削すると、シュージャッキ20を下方に
伸長し、シュー21によって支持フレーム19を支持す
る。これと同時にリヤグリッパ22による位置保持を解
除する一方、フロントグリッパによって胴体11を掘削
地盤に位置保持する。そして、各スラストジャッキ27
を収縮して胴体11に対してリヤグリッパ22を前方に
引き寄せる。そして、前述と同様に、リヤグリッパ22
を既設トンネルの内壁面に位置保持すると共に、シュー
ジャッキ20を収縮してシュー21による支持フレーム
19の支持を解除し、カッタヘッド13を回転駆動しな
がら、各スラストジャッキ27を伸長して胴体11を前
進させることで、各ローラカッタ14が前方の地盤を掘
削する。一方、カッタヘッド13によって掘削されたず
りはチャンバ28内に取り込まれ、ホッパ29に集積さ
れ、ベルトコンベヤ30によって外部に排出される。
【0038】この作業の繰り返しによってトンネル掘削
作業を連続して行うものであるが、このトンネル掘削作
業に伴って支保組立装置31によって支保Tをリング状
に仮組みし、前方に搬送してトンネル内壁面に組み付け
ることで、トンネルを保護している。本実施形態では、
掘進中に支保組立装置31が支保Tをリング状に仮組み
して前方に搬送し、掘削作業の終了と同時に仮組みされ
た支保Tをトンネル内壁面に密着して組み付けるように
している。
【0039】本実施形態では、4つの支保TA ,TB
C ,TD を長手方向に連結することで、既設トンネル
の同径のリング状をなす支保組立体を構成している。ト
ンネル掘削作業に伴って、各支保TA ,TB ,TC ,T
D は図示しない支保供給台車によって既設トンネル内に
搬入され、ホイストによってこの支保供給台車上の支保
A ,TB ,TC ,TD を順に前方に移動し、支保
A ,TB ,TC を支保受台32上に載置する。
【0040】即ち、支保受台32の下部支持枠37上に
支保TA が載置されると、油圧ジャッキ38を収縮して
下部支持枠37を上昇して上部支持枠34に接近させ、
支保TA を内駆動ローラ35と外支持ローラ39で挾持
する。そして、モータ36を駆動して内駆動ローラ35
を回転し、挾持した支保TA を上方に移動し、支保支持
機構40に受け渡す。この支保支持機構40では、支保
A が内ガイド42と外ガイド47の間に挿入される
と、ロック装置50を作動して外ガイド47を内ガイド
42に接近させ、支保TA を内駆動ローラ51と外支持
ローラ53で挾持する。そして、モータ52を駆動して
内駆動ローラ51を回転し、挾持した支保TA を確実に
受け取る。
【0041】支保TA が支保受台32から支保支持機構
40に受け渡されると、支保受台32の下部支持枠37
上に支保TB が載置され、ここで支保TA と支保TB
の端部同志をボルト(図示略)によって連結する。そし
て、支保受台32及び支保支持機構40の各内駆動ロー
ラ35,51を駆動回転して互いに連結された支保
A ,TB を支持ローラ56の上方に移動して受け渡
す。すると、支保受台32の下部支持枠37上に支保T
C が載置され、ここで支保TB と支保TC との端部同志
をボルト(図示略)によって連結する。そして、支保受
台32及び支保支持機構40の各内駆動ローラ35,5
1を駆動回転して互いに連結された支保TA ,TB ,T
C を支保支持機構41に受け渡し、この支保支持機構4
1でも支保支持機構40と同様に、支保TA を確実に受
け取ることで、互いに連結された支保T A ,TB ,TC
は、図4(a)に示すように、支持される。
【0042】そして、互いに連結された支保TA
B ,TC は、図4(b)に示すように、連結ロッド62
により仮組み状態とされて振れ止めがなされ、スラスト
ジャッキ27が所定のストローク伸長して所定長さのト
ンネルを掘削すると、上移動ローラ44が支持フレーム
19上を転動することで前方に搬送され、支保TB の中
間部が支保拡張機構57の支保支持アーム61の上方に
位置するように停止する。この支保TA ,TB ,TC
搬送は、作業者が支保支持機構40,41を手動である
いは自動で移動することにより行われる。ここで、図4
(c)に示すように、支保支持機構40,41による支保
A ,TC の保持を解除した後、油圧ジャッキ59を伸
長して平行リンク機構60を作動させ、支保支持アーム
61上の支保TB をトンネル内壁面に密着させる。ま
た、ホイストにより前方に搬出した支保TD を支保TC
の端部に連結すると共に、支保TA ,TC 間に連結ロッ
ド62に代えて拡張ロッド63及び支保拡張ジャッキ6
4を連結し、この支保拡張ジャッキ64を伸長して支保
A ,TC を既設トンネルの内壁面に密着させる。そし
て、支保TA と支保TD の端部同志をボルトによって連
結することで、4つの支保TA ,TB ,TC ,TD が連
結されて円形状に組み立てられる。
【0043】その後、4つの支保TA ,TB ,TC ,T
D が組み立てられると、支保支持機構40,41を元の
仮組み位置まで戻って次の支保TA ,TB ,TC ,TD
の仮組み作業を行う。
【0044】このように第1実施形態のTBM10にあ
っては、前端部にカッタヘッド13が装着された胴体1
1から支持フレーム19を後方に延設し、この支持フレ
ーム19に支保組立装置31を設け、この支保組立装置
31を、支保Tを受け取る支保受台32と、支保Tを支
持して上方に移動可能であると共に前方に搬送可能な左
右の支保支持機構40,41と、支保Tをトンネル内壁
面の所定の位置に組み付ける支保拡張機構57とで構成
している。
【0045】従って、胴体11の掘進中に、4分割した
支保Tを胴体11の後方に設けられた支保受台32及び
支保支持機構40,41によって仮組み作業を行い、仮
組み状態の支保Tを所定の位置まで前方に搬送し、胴体
11の掘進中または所定距離の掘削が完了した盛替時
に、支保Tを支保拡張機構57を用いてトンネル内壁面
に組み立てることができる。そのため、掘削作業と支保
Tの仮組作業を同時に行うことで、支保Tの組み立て作
業を短時間で容易に行うことができ、作業性を向上する
ことができ、トンネル施工性の向上を図ることができ
る。
【0046】また、支保受台32及び支保支持機構4
0,41に内駆動ローラ35,51及び外支持ローラ3
9,53を設け、この各ローラ35,51,39,53
により支保Tを保持しながらその受け渡しを行うこと
で、別途移動機構を設ける必要がなくなって装置の大型
化、複雑化を防止することができる。更に、支保支持機
構40,41に上方に位置する支保Tを支持する支持ロ
ーラ56を退避可能に設けたことで、不使用時には支持
ローラ56を退避させることで、大きな作業スペースを
確保することができる。
【0047】なお、本発明の支保組立装置及びその方法
並びにトンネル掘削機は、上述した第1実施形態で説明
した支保組立装置31の構成に限定されるものではな
い。
【0048】図5に本発明の第2実施形態に係る支保組
立装置の要部断面、図6にH鋼材型支保拡張装置の概
略、図7にライナ型支保拡張装置の概略、図8に本発明
の第3実施形態に係る支保組立装置の要部断面、図9に
本発明の第4実施形態に係る支保組立装置を搭載したト
ンネル掘削機としてのトンネルボーリングマシンの概略
断面、図10に支保組立装置の断面、図11に図9のXI
−XI断面、図12に支保の組立工程を表す概略を示す。
なお、前述した実施形態で説明したものと同様の機能を
有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略
する。
【0049】第2実施形態において、図5に示すよう
に、TBMに装着された支保組立装置71は、支持フレ
ーム19の下部に装着された支保受台32(図示略)
と、両側に固定された支保支持機構72(左右ほぼ同様
の構造であるために右側は図示略)と、支保搬送機構7
3と、支保搬送機構73に装着された支保拡張機構(支
保組付機構)74とから構成され、前述の実施形態と同
様に、支保受台32及び支保支持機構72の各内駆動ロ
ーラ35,51が支保移動機構を構成している。
【0050】支保支持機構72において、左右一対の内
ガイド42は上部が支持ブラケット75により支持フレ
ーム19に固定され、下部が支持ブラケット76により
支持フレーム19に固定されている。この内ガイド42
の外側には外ガイド47が配設され、ガイド突起48が
内ガイド42のガイド部49に移動自在に支持され、タ
ーンバックル式のロック装置が設けられている。そし
て、内ガイド42に3つの内駆動ローラ51が装着さ
れ、外ガイド47に3つの外支持ローラ53が装着され
ている。
【0051】また、支持フレーム19の上面には支保搬
送機構73の移動台77が移動ローラ78によって移動
自在に支持されており、この移動台77の両側に支持軸
79が取付けられ、この支持軸79には上部ガイドアー
ム55が回動自在に支持され、この上部ガイドアーム5
5の先端部に支持ローラ56が装着されている。
【0052】更に、この上部ガイドアーム55には支保
拡張機構74が装着されている。この支保拡張機構74
にて、図6に示すように、上部ガイドアーム55には拡
張ジャッキ80が取付けられ、駆動ロッド81の先端部
には取付台82が四角嵌合部83によって着脱自在に装
着されている。そして、この取付台82には一対の保持
アーム84の中間部が支持軸85により回動自在に装着
され、保持ジャッキ86により回動可能となっている。
従って、支保支持機構72によって開放した保持アーム
84上に載置されたH鋼材型の支保Tに対して、保持ジ
ャッキ86を伸長することでこれを保持し、拡張ジャッ
キ80を伸長することで、保持アーム84が保持した支
保Tをトンネル内壁面に密着させることができる。
【0053】また、図7に示すように、拡張ジャッキ8
0の駆動ロッド81の先端部にはH鋼材型支保Tの保持
アーム84に代えて、ライナ型支保Lの取付台87が四
角嵌合部83によって着脱自在に装着されている。そし
て、この取付台87にはコ字形状をなす保持枠88が装
着され、この保持枠88には左右一対の保持ジャッキ8
9が装着されている。従って、支保支持機構72によっ
て保持枠88上に載置されたライナ型の支保Lに対し
て、左右の保持ジャッキ89を伸長することでこれを保
持し、拡張ジャッキ85を伸長することで、保持枠88
が保持した支保Lをトンネル内壁面に密着させることが
できる。
【0054】従って、前述の第1実施形態と同様に、ト
ンネル掘削作業に伴って各支保TA,TB ,TC を連結
して仮組みすると、支保拡張機構74における保持アー
ム84が支保Tを保持、あるいは保持枠88が支保Lを
保持する一方、支保支持機構72が支保T,Lの保持を
解除し、支保搬送機構73によって支保TA ,TB ,T
C を前方に搬送する。そして、所定長さのトンネル掘削
作業が終了すると、拡張ジャッキ80を伸長して保持ア
ーム84が保持した支保T、あるいは保持枠88が保持
した支保Lをトンネル内壁面に密着させ、ホイストによ
り前方に搬出した支保TD を支保TA ,TC の端部に連
結することで、4つの支保TA ,TB ,TC ,TD を円
形状に組み立てる。
【0055】このように構成された第2実施形態の支保
組立装置71では、支持フレーム19に支保受台32と
共に支保支持機構72を固定し、支持フレーム19に沿
って移動可能な支保搬送機構73を別途設け、この支保
搬送機構73に支保拡張機構74を設けている。そのた
め、支保搬送機構73が簡素化、軽量化されて支保T,
Lの搬送作業が容易となり、作業性を向上することがで
きる。
【0056】第3実施形態において、図8に示すよう
に、TBMに装着された支保組立装置91は、支持フレ
ーム19の下部に装着された支保受台32(図示略)
と、支保支持機構92と、支保搬送機構73と、支保搬
送機構73に装着された支保拡張機構74と、支保受台
32と支保支持機構72と支保搬送機構73との間で支
保Tの受け渡しを行う支保移動機構93とから構成され
ている。
【0057】支保支持機構92において、内ガイド42
は円弧形状をなし、この内ガイド42の外側には外ガイ
ド47が配設され、移動自在に支持されると共に、内ガ
イド42にのみ3つの内支持ローラ94が装着されてい
る。また、支保移動機構93において、一方の支持ブラ
ケット76には図示しない駆動モータにより正逆回転可
能な巻取機95が固定されており、牽引ワイヤ96が巻
取、巻出可能となっている。
【0058】従って、トンネル掘削作業に伴って支保受
台32に支保TA が載置されると、巻取機95から巻出
された牽引ワイヤ96をトンネル内壁面に沿って配索
し、先端部を支保TA の端部に連結する。そして、巻取
機95を駆動して牽引ワイヤ96を巻き取り、支保TA
を上方に移動して支保支持機構92に受け渡す。この支
保支持機構40では、支保TA が内ガイド42と外ガイ
ド47の間に挿入されると、ロック装置を作動して外ガ
イド47を内ガイド42に接近させて支保TA を挾持す
る。続いて支保TB が支保受台32に載置されると、支
保TA の端部と支保TB の端部をボルトにより連結し、
再び、巻取機95を駆動して牽引ワイヤ96を巻き取
り、支保TA と共に支保TB 移動して支保支持機構92
に受け渡す。この作動の繰返によって支保TA ,TB
C を連結して仮組み状態とし、前述の第2実施形態と
同様に、支保搬送機構73によって前方に搬送する。そ
して、所定長さのトンネル掘削作業が終了すると、支保
拡張機構74を用いて支保Tをトンネル内壁面に密着さ
せ、支保TD を連結して円形状に組み立てる。
【0059】このように構成された第3実施形態の支保
組立装置71では、支保受台32及び支保支持機構4
0,41,72の各内駆動ローラ35,51に代えて、
巻取機95及び牽引ワイヤ96からなる支保移動機構9
3を設けている。そのため、支保受台32及び支保支持
機構92の駆動系を設ける必要がなくなって構造を簡素
化、軽量化して製造コストを低減することができる。
【0060】第4実施形態において、図9に示すよう
に、TBM100の胴体11の後部には支持フレーム19
が後方に延設されており、この支持フレーム19に支保
組立装置101が前後移動自在に設けられている。即ち、
図9乃至図11に示すように、支持フレーム19の外周
部には複数の摺動ガイド102を介して四角筒形状をなす
移動箱体103が移動自在に嵌合している。支持フレーム
19の両側部には支保搬送機構としての位置調整ジャッ
キ104がスラストジャッキ27の間に配設され、位置調
整ジャッキ104の基端部が支持フレーム19に連結さ
れ、駆動ロッドの先端部が移動箱体103に連結されてい
る。従って、位置調整ジャッキ104を伸縮することで、
支持フレーム19に対する移動箱体103の位置を調整す
ることができる。
【0061】移動箱体103の下部には既設トンネル内の
搬入された支保Tを受け取る支保受台105が配設されて
いる。この支保受台105は、移動箱体103の下面に固定さ
れた垂下ブラケット106に固定され、3つの支保TA
B ,TC を仮置きする支保仮置き台107が掘進方向に
移動自在に装着されている。
【0062】また、移動箱体103の外周部には4本の支
持アーム108が放射状をなして固定され、にそれぞれ旋
回ローラ109が装着されており、各旋回ローラ109により
旋回リング110が回転自在に支持されている。そして、
この旋回リング110には内歯を有するリングギヤ111が固
定される一方、移動箱体103にはブラケット112によって
油圧モータ113が取付けられ、油圧モータ113の駆動ギヤ
114がリングギヤ111に噛み合っている。従って、油圧モ
ータ113によって旋回リング110を旋回することができ
る。
【0063】そして、旋回リング110の各支持アーム108
の先端部には支持ローラ115が回転自在に装着されてい
る。また、旋回リング110には拡張ジャッキ116が固定さ
れ、この拡張ジャッキ116の駆動ロッドの先端部には支
持ローラ115と干渉しないようにコ字形状をなす支保把
持部117が連結されており、この支保把持部117には把持
ジャッキ118によって支保Tの図示しない孔に嵌脱自在
な把持ピン119が装着されている。従って、把持ピン119
が支保Tに嵌入して支保把持部117が支保Tを把持した
状態で、旋回リング110によって支保Tを既設トンネル
の周方向に移動することができると共に、拡張ジャッキ
116によって支保Tを既設トンネルの径方向に移動する
ことができる。
【0064】このように本実施形態では、複数の支持ロ
ーラ115等によって支保支持機構が構成され、旋回リン
グ110及び油圧モータ113等によって支保移動機構が構成
され、移動箱体103及び位置調整ジャッキ104等によって
支保搬送機構が構成され、拡張ジャッキ116及び支保把
持部117等によって支保組付機構が構成されている。
【0065】ここで、上述した本実施形態のTBM10
を用いたトンネル掘削作業及び支保組立作業について説
明する。本実施形態では、TBM10によるトンネル掘
削作業時あるいは盛替時に、支保組立装置101が支保T
をリング状に仮組みし、この仮組みした支保組立体を拡
張して既設トンネルの内壁面に密着して組立てるように
している。
【0066】即ち、図9に示すように、3つの支保
A ,TB ,TC は支保供給台車によって既設トンネル
内に搬入され、ホイストによってこの支保供給台車上の
支保TA,TB ,TC を支保仮置き台107に載置する。そ
して、まず、図11に示すように、油圧モータ113によ
って旋回リング110を旋回して支保把持部117を下方に位
置し、拡張ジャッキ116を伸長して支保把持部117により
支保TA を把持し、拡張ジャッキ116を収縮して支保T
A を持ち上げ保持する。次に、旋回リング110を図11
にて反時計回り方向にほぼ90度旋回し、支保TA と支
保TB との連結の位置合わせ作業に自由度をもたせた状
態で、両者の端部同志をボルトBによって連結する。そ
して、旋回リング110を同方向にほぼ90度旋回し、支
保TB と支保TC との連結の位置合わせ作業に自由度を
もたせた状態で、両者の端部をボルトBによって連結す
る。
【0067】このように支保把持部117が支保TA のみ
を保持し、且つ、ボルトBによって支保TA ,TB ,T
C を互いに仮連結すると、旋回リング110を同方向にほ
ぼ90度旋回し、図12に示すように、支保TB が上部
に位置する状態とする。この状態で、支保把持部117に
よる支保TA の保持を解除した後、旋回リング110を図
12にて時計回り方向に旋回して支保TB を保持する。
そして、必要に応じて位置調整ジャッキ104を伸縮して
支保Tの組付位置を調整した後、拡張ジャッキ116を伸
長して支保TB を既設トンネルの内壁面に圧接する。続
いて、支保TA ,T C を既設トンネルの内壁面に圧接
し、支保TA ,TC の間に図示しない支保を組み付けて
リング状に組立てる。
【0068】そして、このような支保Tの組立作業中
に、作業者は既設トンネルの下部で支保Tの搬入作業や
連結作業などを行っている。この支保Tの組立作業はT
BM10によるトンネル掘削作業時にも行われるため、
このときは支持フレーム19が前方に移動することとな
り、この支持フレーム19の移動に伴って組付中の支保
Tも移動すると、作業者のよる各種作業が困難なものと
なる。そこで、本実施形態では、スラストジャッキ27
を伸長して胴体11及び支持フレーム19が前方に移動
するとき、位置調整ジャッキ104を同ストローク収縮
し、支持フレーム19に対して移動箱体103を後方に移
動することで、既設トンネルに対する移動箱体103の位
置、つまり、支持ローラ115や支保把持部117などに支持
された支保Tの位置が動かないようにしている。従っ
て、作業者は常時所定の位置に停止している支保Tに対
して搬入作業や連結作業などを容易に行うことができ
る。
【0069】このように第4実施形態のTBM100にあ
っては、支持フレーム19に移動箱体103を嵌合して位
置調整ジャッキ104により前後移動可能とすると共に、
移動箱体103に旋回ローラ109を介して旋回リング110を
旋回自在に支持し、この旋回リング110に支持ローラ115
や支保把持部117を装着している。従って、TBM100の
掘削作業中に支保Tの組立作業を行うことができ、この
とき、スラストジャッキ27の伸長に伴って位置調整ジ
ャッキ104を収縮することで移動箱体103の移動を阻止
し、組立作業中の支保Tの前後位置を動かないようにす
ることで、作業者は支保の搬入作業や連結作業などを容
易に行うことができ、支保組立作業の作業性を向上する
ことができる。
【0070】なお、上述した各実施形態では、支保組立
装置31,71,91,101は1リングを4分割した支
保Tを用いたが、その分割個数は4つに限定されず、3
つでも5つでもよい。
【0071】また、本発明のトンネル掘削機をオープン
タイプのTBMとしたが、フルシールドタイプの掘削機
でもよく、シールド掘削機に適用することもできる。
【0072】
【発明の効果】以上、実施形態によって詳細に説明した
ように請求項1の発明の支保組立装置によれば、装置本
体に支保を受け取る支保受台を設けると共に、両側部に
支保を支持する支保支持機構を設け、支保移動機構によ
り支保受台の支保を支保支持機構に移動可能とし、互い
に連結された複数の支保を支保搬送機構により搬送可能
とし、連結された支保を既設トンネルの所定の位置に組
み付ける支保組付機構を設けたので、複数の支保を順次
連結して仮組みし、前方に搬送してからトンネル内壁面
に組み付けることとなり、掘削作業と支保の仮組作業を
同時に行うことで、支保の組み立て作業を短時間で容易
に行うことができ、作業性を向上することができ、トン
ネル施工性の向上を図ることができる。
【0073】請求項2の発明の支保組立装置によれば、
支保支持機構に支保を挾持する内ガイド及び外ガイドを
設けたので、内ガイドと外ガイドにより支保を挾持した
状態で、支保受台から支保支持機構へ支保を受け渡すこ
ととなり、支保を安定して移動することができる。
【0074】請求項3の発明の支保組立装置によれば、
支保支持機構に互いに連結された複数の支保の中間位置
を支持する上部ガイドを設けたので、上部ガイドにより
互いに連結された支保組立体の上中間部を支持すること
で、支保を安定して支持することができる。
【0075】請求項4の発明の支保組立装置によれば、
支保移動機構に支保を挾持して駆動回転可能な内ガイド
ローラ及び外ガイドローラを設けたので、内ガイドロー
ラと外ガイドローラにより支保を挾持した状態で、支保
受台から支保支持機構へ支保を受け渡すこととなり、支
保を安定して移動することができると共に、支保支持機
構に支保移動機構を組み込むことで装置の大型化を防止
することができる。
【0076】請求項5の発明の支保組立装置によれば、
支保支持機構を支保搬送機構により装置本体に沿って移
動可能に支持したので、支保を支保支持機構で支持しな
がら搬送することとなり、支保を安定して搬送すること
ができる。
【0077】請求項6の発明の支保組立装置によれば、
支保組付機構を装置本体の前方に設け、互いに連結され
た複数の支保を既設トンネルの内壁面に密着させる支保
拡張機構としたので、支保を仮組みするための空間部を
確保することで、仮組み作業性を向上することができ
る。
【0078】請求項7の発明の支保組立装置によれば、
支保組付機構を支保搬送機構により装置本体に沿って移
動可能に支持したので、支保を仮組み作業から組付作業
までを連続して行うことが可能となり、組付作業性を向
上することができる。
【0079】請求項8の発明の支保組立装置によれば、
支保搬送機構を支保に連結された牽引ワイヤを巻取る巻
取機としたので、支保受台及び支保支持機構の駆動系を
設ける必要がなくなって構造を簡素化、軽量化して製造
コストを低減することができる。
【0080】また、請求項9の発明の支保組立方法によ
れば、既設トンネル内に搬入された支保を受け取り、こ
の支保を支持しながら既設トンネルの周方向に沿って移
動すると共に互いに連結し、複数連結された仮組み状態
の支保を前方に搬送し、所定の組付位置にて支保を拡張
してトンネル内壁面に密着させて組み付けるようにした
ので、掘進中に後方で各支保の仮組み作業を行い、仮組
み状態の支保を所定の位置まで前方に搬送し、所定距離
の掘削が完了したら盛替時に、支保をトンネル内壁面に
組み立てることとなり、掘削作業と支保の仮組作業を同
時に行うことで、支保の組み立て作業を短時間で容易に
行うことができ、作業性を向上することができ、トンネ
ル施工性の向上を図ることができる。
【0081】また、請求項10の発明のトンネル掘削機
によれば、筒状をなす胴体の前部にカッタヘッドを駆動
回転可能に装着し、推進ジャッキにより既設トンネルの
内壁面から掘削反力を受けて推進可能とし、この胴体か
ら掘進方向後方に延設して支持フレームを設け、支持フ
レームに支保を受け取る支保受台を設けると共に、両側
部に支保を支持する支保支持機構を設け、支保移動機構
により支保受台の支保を支保支持機構に移動可能とし、
互いに連結された複数の支保を支保搬送機構により搬送
可能とし、連結された支保を既設トンネルの所定の位置
に組み付ける支保組付機構を設けたので、複数の支保を
順次連結して仮組みして前方に搬送してからトンネル内
壁面に組み付けることとなり、掘削作業と支保の仮組作
業を同時に行うことで、支保の組み立て作業を短時間で
容易に行うことができ、作業性を向上することができ、
トンネル施工性の向上を図ることができる。
【0082】また、請求項11の発明のトンネル掘削機
によれば、支保搬送機構により、推進ジャッキによる胴
体及び支持フレームの前進時に、支保支持機構を所定の
作業位置に停止させるので、掘削作業と支保組立作業を
同時に行うことができ、このとき、支保支持機構を停止
させた状態で支保の組立作業を行うこととなり、支保の
組み立て作業を安全で容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る支保組立装置を搭
載したトンネル掘削機としてのトンネルボーリングマシ
ンの概略断面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】第1実施形態の支保組立装置による支保の組立
工程を表す概略図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る支保組立装置の要
部断面図である。
【図6】第2実施形態のH鋼材用支保拡張装置の概略図
である。
【図7】第2実施形態のライナ用支保拡張装置の概略図
である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る支保組立装置の要
部断面図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る支保組立装置を搭
載したトンネル掘削機としてのトンネルボーリングマシ
ンの概略断面図である。
【図10】第4実施形態の支保組立装置の断面図であ
る。
【図11】図9のXI−XI断面図である。
【図12】第4実施形態の支保組立装置による支保の組
立工程を表す概略図である。
【符号の説明】
10,100 トンネルボーリングマシン、TBM(トン
ネル掘削機) 11 胴体 13 カッタヘッド 17 カッタ旋回モータ 19 支持フレーム 22 リヤグリッパ 27 スラストジャッキ(推進ジャッキ) 31,71,91,101 支保組立装置 32,105 支保受台 34 上部支持枠 35 内駆動ローラ(支保移動機構) 37 下部支持枠 39 外支持ローラ 40,41,72,92 支保支持機構 42 内ガイド 44 上移動ローラ(支保搬送機構) 47 外ガイド 49 下移動ローラ(支保搬送機構) 51 内駆動ローラ(支保移動機構) 53 外支持ローラ 56 支持ローラ(上部ガイド) 57,74 支保拡張機構 61 支保支持アーム 73 支保搬送機構 84 保持アーム 88 保持枠 93 支保移動機構 95 巻取機(支保移動機構) 103 移動箱体 104 位置調整ジャッキ(支保搬送機構) 110 旋回リング(支保移動機構) 113 油圧モータ(支保移動機構) 115 支持ローラ(支保支持機構) 116 拡張ジャッキ(支保拡張機構) 117 支保把持部 T,TA ,TB ,TC ,TD 支保

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設トンネルに移動可能に設けられた装
    置本体と、該装置本体に設けられて既設トンネル内の搬
    入された支保を受け取る支保受台と、前記装置本体の両
    側部で該支保受台の上方に設けられて支保を支持する支
    保支持機構と、前記支保受台に支持された支保を前記支
    保支持機構に移動する支保移動機構と、互いに連結され
    た複数の支保を前記装置本体に沿って搬送する支保搬送
    機構と、互いに連結された複数の支保を既設トンネルの
    所定の位置に組み付ける支保組付機構とを具えたことを
    特徴とする支保組立装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の支保組立装置において、
    前記支保支持機構は、支保を挾持する内ガイド及び外ガ
    イドを有することを特徴とする支保組立装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の支保組立装置において、
    前記支保支持機構は、互いに連結された複数の支保の中
    間位置を支持する上部ガイドを有することを特徴とする
    支保組立装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の支保組立装置において、
    前記支保移動機構は、支保を挾持して駆動回転可能な内
    ガイドローラ及び外ガイドローラを有することを特徴と
    する支保組立装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の支保組立装置において、
    前記支保支持機構は、前記支保搬送機構により前記装置
    本体に沿って移動可能に支持されたことを特徴とする支
    保組立装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の支保組立装置において、
    前記支保組付機構は前記装置本体の前方に設けられ、互
    いに連結された複数の支保を既設トンネルの内壁面に密
    着させる支保拡張機構であることを特徴とする支保組立
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の支保組立装置において、
    前記支保組付機構は、前記支保搬送機構により前記装置
    本体に沿って移動可能に支持されたことを特徴とする支
    保組立装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の支保組立装置において、
    前記支保移動機構は、支保に連結された牽引ワイヤを巻
    取る巻取機であることを特徴とする支保組立装置。
  9. 【請求項9】 既設トンネル内に搬入された支保を受け
    取り、該支保を支持しながら既設トンネルの周方向に沿
    って移動すると共に互いに連結し、複数連結された仮組
    み状態の支保を前方に搬送し、所定の組付位置にて支保
    を拡張してトンネル内壁面に密着させて組み付けること
    を特徴とする支保組立方法。
  10. 【請求項10】 筒状をなす胴体と、該胴体の前部に駆
    動回転可能に装着されたカッタヘッドと、既設トンネル
    の内壁面から掘削反力を受けて前記胴体を推進させる推
    進ジャッキと、前記胴体から後方に延設された支持フレ
    ームと、該支持フレームに設けられて既設トンネル内の
    搬入された支保を受け取る支保受台と、前記支持フレー
    ムの両側部で該支保受台の上方に設けられて支保を支持
    する支保支持機構と、前記支保受台に支持された支保を
    前記支保支持機構に移動する支保移動機構と、互いに連
    結された複数の支保を前記支持フレームに沿って搬送す
    る支保搬送機構と、互いに連結された複数の支保を既設
    トンネルの内壁面に組み付ける支保組付機構とを具えた
    ことを特徴とするトンネル掘削機。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のトンネル掘削機にお
    いて、前記支保搬送機構は、前記推進ジャッキによる前
    記胴体及び前記支持フレームの前進時に、前記支保支持
    機構を所定の作業位置に停止させることを特徴とするト
    ンネル掘削機。
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