JP2003172995A - ハロゲン化銀写真感光材料およびイソチアゾリジン−3−オン誘導体 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料およびイソチアゾリジン−3−オン誘導体

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JP2003172995A JP2002173079A JP2002173079A JP2003172995A JP 2003172995 A JP2003172995 A JP 2003172995A JP 2002173079 A JP2002173079 A JP 2002173079A JP 2002173079 A JP2002173079 A JP 2002173079A JP 2003172995 A JP2003172995 A JP 2003172995A
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優 高崎
Tadashi Inaba
正 稲葉
Atsushi Matsunaga
淳 松永
Mamoru Sakurazawa
守 桜沢
Shinichi Ichikawa
慎一 市川
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩化銀、沃塩化銀、塩臭化銀、臭化銀、沃臭
化銀又は沃塩臭化銀を含む乳剤を用いて、高感度でカブ
リが抑制され、且つ生保存性に優れたハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料、露光湿度依存性の小さいハロゲン化銀
写真感光材料及び露光から処理までの感度変動の小さい
ハロゲン化銀写真感光材料を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)で表される化合物を含有
するハロゲン化銀写真感光材料(式中A1aはCR1aR2a,N
R1a,O及びSから選ばれる基を表し,A1bはCR1bR2b, NR 1b,
O及びSから選ばれる基を表す。R1a,R2a,R1b,R2b及びR3
は、H又は置換基を表す。CR1aR2a及びCR1bR2bにおいて,
R1aR2a及びR1bR2bは1つの2価の置換基でもよい。nは1〜
4の整数を表わす。nが2以上のとき複数のA1bは同じでも
異なってもよい)。下記一般式(II)で表されるイソチア
ゾリジン-3-オン誘導体(式中R1c〜R4cはH,アルキル基,
アミノ基,ニトロ基,カルボキシル基,アシルアミノ基,カ
ルバモイル基又はハロゲン原子を表す。但しR1c〜R4c
は全てがHではない)。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀写真
感光材料に関するものである。より詳しくは高感度でカ
ブリが抑制され、生保存性および露光湿度依存性に優れ
た写真乳剤を用いたハロゲン化銀カラー写真感光材料、
及びそれを用いた画像形成法に関する。
【0002】また本発明は、医薬、農薬、写真用材料の
中間体および写真用添加剤として有用な新規イソチアゾ
リジン−3−オン誘導体、特にハロゲン化銀写真感光材
料に添加することによりカブリを抑制することのできる
新規イソチアゾリジン−3−オン誘導体に関する。
【0003】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真乳剤において、感度/
カブリ比の向上は最も重要な課題の一つである。ハロゲ
ン化銀粒子の表面または亜表面部分にヨウ塩化銀層を含
むヨウ塩化銀乳剤は、高感度が得られ、また高照度露光
適性に優れるため好ましい。これらの代表例として、た
とえば米国特許5,550,013号、同5,728,
516号、同5,547,827号、同5,605,7
89号、同5,726,005号、同5,736,31
0号に開示されている。しかし、これら開示された方法
では、ヨウド含有率の増加につれて、写真的に好ましく
ないカブリの増加が生じるという欠点を有していた。
【0004】一方、ハロゲン化銀粒子への吸着基を持つ
ハイドロキノン系化合物によって代表される吸着型還元
性化合物により、生保存性に優れるハロゲン化銀カラー
感光材料が得られることが特開平4−368935号に
開示されている。しかし、この開示された方法には、特
にヨウ塩化銀若しくはヨウ塩臭化銀乳剤系において低カ
ブリ、高感度で尚且つ生保存性に優れるという効果につ
いての記述はない。
【0005】また、特定のヒドロキサム酸系化合物によ
り、感光材料を長尺巻き込んで高温下に保存したときの
圧力カブリを防止したハロゲン化銀カラー写真感光材料
およびその包装体が得られることが特開平9−43,7
64号に開示されている。しかし、この開示された方法
には、ヨウ塩化銀若しくはヨウ塩臭化銀乳剤における生
保存性、露光湿度依存性、露光から処理までの感度変動
抑制に関する記載はない。
【0006】上記化合物以外にも、塩化銀、ヨウ塩化
銀、塩臭化銀、臭化銀、ヨウ臭化銀及びヨウ塩臭化銀を
含む乳剤のカブリ抑制に効果のある化合物として、ヒド
ロキシウレア類(特開2000-275767、特開平8-24691
1)、フェニドン類(特開2000-330247)、ヒドロキサム
酸類(特開平11-282117、特開平9-90546、特開平9-9054
6、特開平9-133983、特開平8-114884、特開平8-33332
5、特開平8-314051)、ヘテロ環ヒドロキシルアミン類
(特開平11-102046)、ヒドロキシセミカルバジド類
(特開平10-90819)、ヒドロキシアミン類(特開平9-19
7635)、ヒドラジン類(特開平7-134351、特登278763
0)等が知られているが、この開示された方法には低カ
ブリ、高感度で尚且つ、生保存性、露光湿度依存性及び
露光温度依存性、経時での感度変動抑制に優れるという
効果はない。
【0007】本発明において、飽和環を有するイソチア
ゾリジノンが、カブリを抑制するのに特に有用であるこ
とを見出した。特開平9-133977号には、類似骨格を有す
るイソチアゾロン(Isothiazol-3-one)類をハロゲン化
銀粒子の核形成及び/又は結晶成長の60%に相当するま
での工程中に添加することにより、カブリが低減できる
と記載されている。また、特開2000-131790号には、あ
る種のイソチアゾロン類をハロゲン化銀乳剤析出前また
は析出中に添加することにより、カブリが低減できると
記載されている(但し、生保存性、露光湿度依存性及び
露光温度依存性についての記載はない)。しかしなが
ら、これらの化合物は効果を引き出すにはハロゲン化銀
乳剤への添加時期が限定されていた。また効果を出すた
めに添加量を増やしていくと一定量以上では減感を生
じ、十分な改良レベルに到達する前に写真性能上破綻を
きたすことがあった。すなわち適切な使用量範囲が狭い
化合物であり、これらを解決できる化合物が望まれてい
た。
【0008】また、イソチアゾリジン−3−オン誘導体
は、医薬や農薬等の用途にも使用されているが、4位お
よび5位の炭素原子が無置換のものもしくはアルキル基
で置換された化合物は極僅かしか知られていない。さら
に2位の窒素原子上が水素原子である化合物に至って
は、我々の調査では見いだすことができなかった。調査
で知りえた化合物は、Justus Liebigs Annalen der Che
mie,679,123-135(1964)に記載の2−メチル−イソチア
ゾリジン−3−オン、2−ブチル−イソチアゾリジン−
3−オン、2−フェニル−イソチアゾリジン−3−オ
ン、Journal of theChemical Society, Perkin Transac
tions I,153-158(1985)に記載の2−メチル−イソチア
ゾリジン−3−オン、Helvetica Chimica Acta,70,2232
-2244(1987)に記載の2−(2−プロピニル)イソチア
ゾリジン−3−オン等、特開2000-212171号に記載のイ
ソチアゾリジン−3−オン、特開平9-157112号に記載の
2−オクチル−イソチアゾリジン−3−オン、特開平9-
509922号に記載の2−クロロメチル−イソチアゾリジン
−3−オン、特開昭61-165304号に記載の2,4,4−
トリメチル−イソチアゾリジン−3−オンのみであっ
た。しかし、目的に応じて必要性能が異なるため、これ
まで知られている既存の化合物群だけでは十分ではな
く、更なる他のイソチアゾリジン−3−オン誘導体の開
発が望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち本発明の第一の目的は、塩化銀、ヨウ塩
化銀、塩臭化銀、臭化銀、ヨウ臭化銀若しくはヨウ塩臭
化銀を含む乳剤を用いて、高感度でカブリが抑制され、
且つ生保存性に優れたハロゲン化銀カラー写真感光材料
を提供することである。第二の目的は、露光湿度依存性
の小さいハロゲン化銀写真感光材料を提供することであ
る。第三の目的は、露光から処理までの感度変動の小さ
いハロゲン化銀写真感光材料を提供することである。第
四の目的は、医薬、農薬、写真用材料の合成中間体とし
て有用な新規なイソチアゾリジン−3−オン誘導体を提
供することにある。特に、ハロゲン化銀写真感光材料中
に添加することによりカブリを抑制することのできるイ
ソチアゾリジン−3−オン誘導体を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討した
ところ、下記手段により本発明の目的が達成されること
を見出した。即ち、本発明は、 (1)下記一般式(I)で表される化合物を含有するこ
とを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料を提供する。
【0011】
【化3】
【0012】(式中、A1aはCR1a2a、NR1a、酸素
原子および硫黄原子から選ばれる基を表し、A1bはCR
1b2b、NR1b、酸素原子および硫黄原子から選ばれる
基を表す。R1a、R2a、R1b、R2b及びR3は、それぞ
れ水素原子または置換基を表す。CR1a2aおよびCR
1b2bにおいて、R1a2aおよびR1b2bは1つの2価
の置換基でもよい。nは1〜4の整数を表わすが、nが
2以上のとき複数のA1bは同じであっても異なっていて
もよい。)。
【0013】(2)下記一般式(II)で表されるイソチ
アゾリジン−3−オン誘導体を提供する。
【0014】
【化4】
【0015】(式中、R1c、R2c、R3cおよびR4c
それぞれ水素原子、アルキル基、アミノ基、ニトロ基、
カルボキシル基、アシルアミノ基、カルバモイル基また
はハロゲン原子を表す。但し、R1c、R2c、R3cおよ
びR4c全てが水素原子になることはない。)。
【0016】上記(1)の好ましい態様は以下の通りで
ある。
【0017】(3)一般式(I)のnが1である。
【0018】(4)一般式(I)のA1aがCR1a2a
ある。
【0019】(5)一般式(I)のA1bがCR1b2b
ある。
【0020】(6)一般式(I)のA1aがCH2であ
る。
【0021】(7)一般式(I)のA1bがCH2であ
る。
【0022】(8)一般式(I)のRが水素原子であ
る。
【0023】(9)ハロゲン化銀写真感光材料が、アス
ペクト比2以上の平板状ハロゲン化銀粒子が全投影面積
の50%以上を占める乳剤を含有している。
【0024】(10)ハロゲン化銀写真感光材料が、塩
化銀含有率が95モル%以上のハロゲン化銀粒子を含有
している。
【0025】(11)ハロゲン化銀写真感光材料がカラ
ーペーパーである。
【0026】(12)ハロゲン化銀写真感光材料がカラ
ーネガである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。本発明は、−S−N−CO−結合を有する飽和の
5〜8員環骨格(例えばイソチアゾリジン−3−オン骨
格、チアジナン−3−オン骨格)であることが特徴であ
る。これまで本発明と類似の骨格を有する化合物として
は、不飽和環を有するイソチアゾロン類(例 イソチア
ゾール−3−オン類(特開平9-133977号))、ベンゾイ
ソチアゾール−3−オン類が知られていた。しかし、そ
れらの化合物では本件課題を十分なレベルまで解決する
には至らなかった。これを飽和の5〜8員環(イソチア
ゾリジン−3−オン骨格)とすることにより、課題が達
成できたことは予想外の結果であった。
【0028】まず、一般式(I)で表される化合物につ
いて以下に詳細に述べる。
【0029】
【化5】
【0030】式中、A1aはCR1a2a、NR1a、酸素原
子および硫黄原子から選ばれる基を表し、A1bはCR1b
2b、NR1b、酸素原子および硫黄原子から選ばれる基
を表す。CR1a2aおよびCR1b2bにおいて、R1a
2aおよびR1b2bは1つの2価の置換基でもよい。
【0031】A1aおよびA1bは好ましくは、それぞれC
1a2aまたはNR1a、およびCR 1b2bまたはNR1b
であり、より好ましくはCR1a2a、CR1b2bであ
る。nは1〜4であるが、2以上のときA1bは複数個存
在するが、それぞれは独立しており同じであってもよ
く、異なっていてもよい。但し、A1b同士は単結合で連
結されている。
【0032】R1a、R2a、R1b及びR2bは、それぞれ水
素原子または置換基を表す。R1a、R2a、R1b及びR2b
で表される置換基としては、例えばハロゲン原子(フッ
素原子、クロル原子、臭素原子、または沃素原子)、ア
ルキル基(直鎖、分岐、環状のアルキル基で、ビシクロ
アルキル基、活性メチン基を含む。好ましくは炭素数1
〜20、より好ましくは炭素数1〜10、特に好ましく
は1〜4であり、例えばメチル、エチル、n-プロピル、
iso-プロピル、n-ブチル、iso-ブチル、tert-ブチルが
挙げられる。)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜
20)、アルキニル基(好ましくは炭素数2〜20)、
アリール基(好ましくは炭素数6〜20)、ヘテロ環基
(置換する位置は問わない(好ましくは炭素数1〜
6))、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリール
オキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、カ
ルバモイル基、N−ヒドロキシカルバモイル基、N−ア
シルカルバモイル基、N−スルホニルカルバモイル基、
N−カルバモイルカルバモイル基、チオカルバモイル
基、N−スルファモイルカルバモイル基、カルバゾイル
基、カルボキシ基またはその塩、オキサリル基、オキサ
モイル基、シアノ基、カルボンイミドイル基(Carbonim
idoyl基)、ホルミル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基
(エチレンオキシ基もしくはプロピレンオキシ基単位を
繰り返し含む基を含む)、アリールオキシ基、ヘテロ環
オキシ基、アシルオキシ基、(アルコキシもしくはアリ
ールオキシ)カルボニルオキシ基、カルバモイルオキシ
基、スルホニルオキシ基、アミノ基、(アルキル、アリ
ール、またはヘテロ環)アミノ基、アシルアミノ基、ス
ルホンアミド基、ウレイド基、チオウレイド基、N−ヒ
ドロキシウレイド基、イミド基、(アルコキシもしくは
アリールオキシ)カルボニルアミノ基、スルファモイル
アミノ基、セミカルバジド基、チオセミカルバジド基、
ヒドラジノ基、アンモニオ基、オキサモイルアミノ基、
N−(アルキルもしくはアリール)スルホニルウレイド
基、N−アシルウレイド基、N−アシルスルファモイル
アミノ基、ヒドロキシアミノ基、ニトロ基、4級化され
た窒素原子を含むヘテロ環基(例えばピリジニオ基、イ
ミダゾリオ基、キノリニオ基、イソキノリニオ基)、イ
ソシアノ基、イミノ基、メルカプト基、(アルキル、ア
リール、またはヘテロ環)チオ基、(アルキル、アリー
ル、またはヘテロ環)ジチオ基、(アルキルまたはアリ
ール)スルホニル基、(アルキルまたはアリール)スル
フィニル基、スルホ基またはその塩、スルファモイル
基、N−アシルスルファモイル基、N−スルホニルスル
ファモイル基またはその塩、ホスフィノ基、ホスフィニ
ル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、
シリル基等が挙げられる。可能な場合にはその解離体又
は塩であってもよい。さらにこれらの置換基はさらに置
換されてもよい。
【0033】R1a、R2a、R1b及びR2bで表される置換
基として好ましくは、アルキル基、アリール基、アミノ
基、アルコキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、ア
シルアミノ基、カルバモイル基、ヘテロ環基、ハロゲン
原子であり、より好ましくはアルキル基、アリール基、
アシルアミノ基、ハロゲン原子であり、特に好ましくは
アルキル基、ハロゲン原子である。
【0034】nは1〜4であるので、nが2以上の場
合、R1b(およびR2b)は複数個存在することになる
が、それらは互いに独立しており、同じであってもよい
し異なっていてもよい。また、R1a、R2a、R1b及びR
2bのいずれか2つの基は、互いに連結して環を形成して
もよい。また、CR1a2aおよびCR1b2bにおいて、
1a2aおよびR1b2bが1つの2価の置換基となる場
合としては、C=O、C=S、C=CR1’R2’(ここ
で、R1’およびR2’は水素原子又は上述の置換基を表
わす。)などが挙げられる。
【0035】R1a、R2a、R1b及びR2bのうち少なくと
も2個以上が水素原子であることが好ましく、より好ま
しくは3個以上が水素原子であり、特に好ましくは全て
が水素原子の場合である。
【0036】R3は、水素原子または置換基を表す。R3
で表される置換基としては、一般式(I)のR1a等で挙
げた置換基が適用できる。可能な場合にはその解離体又
は塩であってもよい。さらにこれらの置換基はさらに置
換されてもよい。
【0037】R3で表される置換基として好ましくはア
ルキル基、アリール基、アシル基、アルコキシカルボニ
ル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、
カルボキシル基、ヘテロ環基であり、さらに好ましくは
アルキル基、アリール基、アシル基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基
であり、特に好ましくはアルキル基である。
【0038】R3としては水素原子が最も好ましい。n
は好ましくは1または2であり、より好ましくは1であ
る。
【0039】一般式(I)で表される化合物のうち、好
ましくは下記一般式(III)で表される化合物であり、
さらに好ましくは一般式(IV)で表される化合物であ
る。最も好ましくは一般式(V)で表される化合物であ
る。
【0040】
【化6】
【0041】(式中、R1a、R2a、R1b及びR2bは、そ
れぞれ一般式(I)のR1a、R2a、R1b及びR2bと同義
であり、好ましい範囲も同じである。R3は一般式(I)
のR3と同義であり、好ましい範囲も同じである。)。
【0042】
【化7】
【0043】(式中、R1a及びR1bは、それぞれ一般式
(I)のR1aと同義であり、好ましい範囲も同じであ
る。R3aは水素原子、アルキル基、アリール基、アシル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、カルバモイル基、カルボキシル基、ヘテロ環基で
あり、好ましい範囲は一般式(I)のR3で表されるそ
れぞれの置換基と同じである。)。
【0044】
【化8】
【0045】(式中、R3bは水素原子またはアルキル基
を表し、好ましい範囲は一般式(I)のR3で表される
アルキル基と同じである。)。R3bで表される水素原子
またはアルキル基のうち、好ましくは水素原子である。
【0046】本発明において、上述した一般式(I)で
表される化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0047】
【化9】
【0048】
【化10】
【0049】
【化11】
【0050】
【化12】
【0051】
【化13】
【0052】
【化14】
【0053】
【化15】
【0054】
【化16】
【0055】2,3,3a,6,7,7a-ヘキサヒドロ-3-オキソ-イ
ソチアゾロ[4,5-c]ピリジン-5(4H)-カルボン酸 メチル
エステル、 4,4,5,5-テトラクロロ-2-[(4-メチルフェニ
ル)メチル]-3-イソチアゾリジノン、 2,3,3a,6,7,7a-ヘ
キサヒドロ-7-メチル-3-オキソ-イソチアゾロ[4,5-c]ピ
リジン-5(4H)-カルボン酸 メチルエステル、 4,5,5-ト
リクロロ-2-[(3,4-ジクロロフェニル)メチル]-4-メチル
-3-イソチアゾリジノン、N,2-ビス(1,1-ジメチルエチ
ル)-3-オキソ-4,5-ジフェニル-5-イソチアゾリジンカル
ボキシアミド、8-クロロ-9-シクロプロピル-6-フルオロ
-7-[(1-メチル-3-ピロリジニル)オキシ]-イソチアゾロ
[5,4-b]キノリン-3,4(2H,9H)-ジオン モノヒドロクロリ
ド、4,4,5,5-テトラクロロ-2-(2-フェニルエチル)-3-イ
ソチアゾリジノン、3-オキソ-N,2,4,5-テトラフェニル-
5-イソチアゾリジンカルボキシアミド、2-[[ビス(3,5-
ジオキソ-2-イソチアゾリジニル)ホスフィニル]オキシ]
-6-ベンゾチアゾールスルホン酸ナトリウム塩、4,5,5-
トリクロロ-2-(4-クロロフェニル)-4-メチル-3-イソチ
アゾリジノン、α-(1-メチルエチリデン)-3-オキソ-4-
[(フェニルアセチル)アミノ]-2-イソチアゾリジン酢酸
メチルエステル、5,5-ジクロロ-2-メチル-3-イソチアゾ
リジノン、2'-[(4-メチルフェニル)スルホニル]-4',4'-
ジフェニル-スピロ[9H-フルオレン-9,5'-イソチアゾリ
ジン]-3'-オン、[S-(R*,S*)]-α-(1-メチルエチル)-3-
オキソ-4-[[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]-2-
イソチアゾリジン酢酸 メチルエステル、2-(1,1-ジメチ
ルエチル)-4,4-ジフェニル-3-イソチアゾリジノン、4,
5,5-トリクロロ-4-メチル-2-オクチル-3-イソチアゾリ
ジノン、2-(クロロメチル)-3-イソチアゾリジノン、5-
ブロモ-2-(1,1-ジメチルエチル)-4,4-ジフェニル-3-イ
ソチアゾリジノン、2-ブチル-4,5,5-トリクロロ-4-メチ
ル-3-イソチアゾリジノン、4-[(2,3-ジヒドロキシフェ
ニル)メチレン]-2-(2-フラニルメチル)-5-チオキソ-3-
イソチアゾリジノン、5-クロロ-2-(1,1-ジメチルエチ
ル)-4,4-ジフェニル-3-イソチアゾリジノン、4,5,5-ト
リクロロ-4-メチル-2-(1-メチルプロピル)-3-イソチア
ゾリジノン、4-[(2R,3S)-3-ブロモ-2-クロロ-4-オキソ-
1-アゼチジニル]-5,5-ジメチル-2-(フェニルメチル)-3-
イソチアゾリジノン、2,4,4-トリメチル-3-イソチアゾ
リジノン、4,4,5,5-テトラクロロ-2-メチル-3-イソチア
ゾリジノン、4-[(2R)-3,3-ジブロモ-2-クロロ-4-オキソ
-1-アゼチジニル]-5,5-ジメチル-2-(フェニルメチル)-3
-イソチアゾリジノン、5-クロロ-2,4,4-トリメチル-3-
イソチアゾリジノン、4,4,5,5-テトラクロロ-2-エチル-
3-イソチアゾリジノン、(4S)-4-[(2R)-2-クロロ-4-オキ
ソ-1-アゼチジニル]-5,5-ジメチル-2-(フェニルメチル)
-3-イソチアゾリジノン、2-オクチル-3-イソチアゾリジ
ノン、2-ブチル-4,4,5,5-テトラクロロ-3-イソチアゾリ
ジノン、4-[(2R,3S)-2,3-ジクロロ-4-オキソ-1-アゼチ
ジニル]-5,5-ジメチル-2-(フェニルメチル)-3-イソチア
ゾリジノン、4,5-ジクロロ-5-(4-クロロベンゾイル)-2-
(フェニルメチル)-3-イソチアゾリジノン 塩酸塩、4,4,
5,5-テトラクロロ-2-(フェニルメチル)-3-イソチアゾリ
ジノン、(4S)-4-[(2R,3S)-3-ブロモ-2-クロロ-4-オキソ
-1-アゼチジニル]-2,5,5-トリメチル-,3-イソチアゾリ
ジノン、2-(2-プロピニル)-3-イソチアゾリジノン、4,
4,5,5-テトラクロロ-2-(1-フェニルエチル)-3-イソチア
ゾリジノン、ヘキサヒドロ-1,2-ベンゾイソテアゾール-
3(2H)-オン、α-(1-メチルエチリデニル)-5-(4-モルホ
リニル)-3-オキソ-4-[(フェノキシアセチル)アミノ]-2-
イソチアゾリジン酢酸 メチルエステル、2-(2-プロペニ
ル)-5-チオキソ-3-イソチアゾリジノン、4-クロロ-2-シ
クロヘキシル-3-イソチアゾリジノン、4,4,5,5-テトラ
クロロ-2-[(4-クロロフェニル)メチル]-3-イソチアゾリ
ジノン、2,3,3a,6,7,7a-ヘキサヒドロ-3-オキソ-イソチ
アゾロ[4,5-c]ピリジン-5(4H)-カルボン酸 1,1-ジメチ
ルエチル エステル、4-[(4,4,5,5-テトラクロロ-3-オキ
ソ-2-イソチアゾリジニル)メチル]-ベンゾニトリル、2,
3,3a,6,7,7a-ヘキサヒドロ-7-メチル-3-オキソ-イソチ
アゾロ[4,5-c]ピリジン-5(4H)-カルボン酸 1,1-ジメチ
ルエチル エステル、4,4,5,5-テトラクロロ-2-[(3,4-ジ
メチルフェニル)メチル]-3-イソチアゾリジノン、N,2-
ジブチル-3-オキソ-4,5-ジフェニル-5-イソチアゾリジ
ンカルボキシアミド、4-[[(1,1-ジメチルエトキシ)カル
ボニル]アミノ]-α-(1-メチルエチル)-3-オキソ-2-イソ
チアゾリジン酢酸メチルエステル、[2-(4-クロロフェニ
ル)-5,5-ジメチル-3-オキソ-4-イソチアゾリジニル]-カ
ルバミン酸 フェニルメチルエステル、3-オキソ-4,5-ジ
フェニル-N,2-ジプロピル-5-イソチアゾリジンカルボキ
シアミド、5,5-ジクロロ-2-オクチル-3-イソチアゾリジ
ノン、[6R-(6α,7α)]-7-[[[(4-カルボキシ-3-オキソ-5
-イソチアゾリジニル)チオ]アセチル]アミノ]-7-メトキ
シ-3-[[(1-メチル-1H-テトラソール-5-イル)チオ]メチ
ル]-8-オキソ-5-チア-1-アザビシクロ[4.2.0]オクタ-2-
エン-2-カルボン酸 二ナトリウム塩、[S-(R*,S*)]-4-
(1,3-ジヒドロ-1,3-ジオキソ-2H-イソインドール-2-イ
ル)-α-(1-メチルエチル)-3-オキソ-2-イソチアゾリジ
ン酢酸 メチルエステル、3-オキソ-5-チオキソ-4-イソ
チアゾリジンカルボニトリル イオン(1-)ナトリウム
塩、4,5,5-トリクロロ-2,4-diメチル-3-イソチアゾリジ
ノン、2-(ヒドロキシメチル)-4-(フェニルメチル)-3-イ
ソチアゾリジノン、5-(ベンゾイルオキシ)-2-(1,1-ジメ
チルエチル)-4,4-ジフェニル-3-イソチアゾリジノン、
4,4,5,5-テトラクロロ-2-オクチル-3-イソチアゾリジノ
ン、3a,6a-ジヒドロ-5-フェニル-6a-[5-フェニル-3-(2,
4,6-トリメチルフェニル)-1,4,2-ジオキサゾール-5-イ
ル]-3-(2,4,6-トリメチルフェニル)- イソチアゾロ[4,5
-d]イソオキサゾール-4(5H)-オン、trans-2,4,5-トリス
(1,1-ジメチルエチル)-3-オキソ-4,5-イソチアゾリジン
ジカルボニトリル、4,5,5-トリクロロ-4-メチル-2-(フ
ェニルメチル)-3-イソチアゾリジノン、(4S)-4-[(2S)-2
-クロロ-4-オキソ-1-アゼチジニル]-5,5-ジメチル-2-
(フェニルメチル)-3-イソチアゾリジノン、5-クロロ-2-
メチル-3-イソチアゾリジノン、4,5,5-トリクロロ-4-メ
チル-2-フェニル-3-イソチアゾリジノン、(4S)-4-[(2S,
3S)-3-ブロモ-2-クロロ-4-オキソ-1-アゼチジニル]-5,5
-ジメチル-2-(フェニルメチル)- 3-イソチアゾリジノ
ン、(S)-α-(1-メチルエチル)-3-オキソ-4,4-ジフェニ
ル-2-イソチアゾリジン酢酸 メチルエステル、4,4,5,5-
テトラクロロ-2-ヘキシル-3-イソチアゾリジノン、(4S)
-4-[(2S)-3,3-ジブロモ-2-クロロ-4-オキソ-1-アゼチジ
ニル]-5,5-ジメチル-2-(フェニルメチル)- 3-イソチア
ゾリジノン、5-クロロ-α-(1-メチルエチル)-3-オキソ-
4,4-ジフェニル-2-イソチアゾリジン酢酸 メチルエステ
ル、4,4,5,5-テトラクロロ-2-シクロヘキシル-3-イソチ
アゾリジノン、(4S)-4-[(2R,3R)-3-ブロモ-2-クロロ-4-
オキソ-1-アゼチジニル]-5,5-ジメチル-2-(フェニルメ
チル)-3-イソチアゾリジノン、5-(4-クロロベンゾイル)
-2-(フェニルメチル)-3-イソチアゾリジノン、4,4,5,5-
テトラクロロ-2-デシル-3-イソチアゾリジノン、(4S)-4
-[(2R,3S)-3-ブロモ-2-クロロ-4-オキソ-1-アゼチジニ
ル]-5,5-ジメチル-2-(1-フェニル-1H-ピラゾール-5-イ
ル)-3-イソチアゾリジノン、2-[4-(1-ピロリジニル)-2-
ブチニル]-3-イソチアゾリジノン、4,4,5,5-テトラクロ
ロ-2-フェニル-3-イソチアゾリジノン、2-[(2R,3R)-2-
クロロ-1-[(4S)-5,5-ジメチル-3-オキソ-2-(フェニルメ
チル)-4-イソチアゾリジニル]-4-オキソ-3-アゼチジニ
ル]-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン、4-クロロ-2-
オクチル-3-イソチアゾリジノン、4,4,5,5-テトラクロ
ロ-2-(3-クロロフェニル)-3-イソチアゾリジノン、4,5-
ジクロロ-2-シクロヘキシル-3-イソチアゾリジノン、4,
4,5,5-テトラクロロ-2-(2-メチルプロピル)-3-イソチア
ゾリジノン、2-ブチル-5,5-ジメチル-3-イソチアゾリジ
ノン。
【0056】次に、一般式(I)の中でも好ましい態様
のひとつである一般式(II)で表される化合物について以
下に詳細に述べる。
【0057】一般式(II)で表される化合物は、2位がN
Hであるイソチアゾリジン−3−オン誘導体であり、ま
た炭素原子上に少なくとも一つの置換基を有することが
特徴である。特にハロゲン化銀写真感光材料への添加剤
としては、化合物の炭素数合計が10個以下であること
が好ましく、炭素数が11以上であるとカブリ抑制効果
が低下することが判った。
【0058】一般式(II)におけるR1c、R2c、R3c及び
4cで表されるアルキル基は、直鎖、分岐、環状のアル
キル基であり、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル
基、イソプロピル基、シクロプロピル基、イソブチル
基、tert-ブチル基、sec-ブチル基、シクロブチル基、n
-アミル基、イソアミル基、tert-アミル基、1−エチル
プロピル基、2−メチルブチル基、シクロペンチル基、
n-ヘキシル基、3,3−ジメチルブチル基、1,3−ジ
メチルブチル基、シクロヘキシル基、n-ヘプチル基、1
−メチルヘキシル基、シクロヘプチル基、2−メチルシ
クロヘキシル基、3−メチルシクロヘキシル基、4−メ
チルシクロヘキシル基、endo-2−ノルボルナ基、endo-
2−ノルボルナ基を表す。好ましくは炭素数が1〜8の
アルキル基を表し、より好ましくはメチル基、エチル
基、n-プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、te
rt-ブチル基、sec-ブチル基、n-アミル基、n-ヘキシル
基であり、特に好ましくはメチル基である。
【0059】R1c、R2c、R3cおよびR4cは、それぞれ
水素原子、アルキル基、アミノ基、ニトロ基、カルボキ
シル基、アシルアミノ基、カルバモイル基またはハロゲ
ン原子を表わすが、好ましくは水素原子またはアルキル
基である。但し、R1c、R2c、R3c及びR4cの全てが水
素原子になることはない。少なくとも1つが水素原子で
はなく、置換基であると化合物を合成したときの収率が
向上することを見出した。
【0060】一般式(I)及び(II)で表される化合物
は、市販の試薬を用いて以下の文献を参考にして合成す
ることができる。例えば、Justus Liebigs Ann.Chem.,
679,123-135(1964)、J.Chem.Soc.Perkin Trans.1,153-1
58(1985)、Angew.Chem., 76,51(1964)、Pol.J.Chem.,5
5,5,1135-1141(1981)、 Helv.Chim.Acta., 70, 2232-2
244(1987)、Tetrahedron Lett., 5213-5216(1973)、J.C
hem.Soc.Chem.Commun,22, 1349-1350(1983)、Tetrahedr
on, 37, 2181-2190(1981)、J.Chem.Soc. Chem.Commun,
790-791(1973)、Chem.Ber., 98, 1965, 1005、米国特許
3,915,688号、米国特許4,007,175号、米
国特許3,817,993号、Biochim.Biophys. Acta.,
179, 1-6(1969)、Monatsh. Chem., GE, 100, 959-967(1
969)、Agric. Biol. Chem., 51, 11, 3173-3176(198
7)、Syn. Lett., EN, 3, 316-318(1997)、Indian J. Ch
em. Sect. B, EN, 21, 2, 150-152(1982)、J. Indian C
hem. Soc., EN, 57, 1123-1124(1980)である。
【0061】以下に本件例示化合物の合成例を示す。 例示化合物87の合成 4位および5位がそれぞれ水素原子で置換されたイソチ
アゾリジン−3−オン誘導体は、3,3’-ジチオジプロピ
オニル ジクロリドを中間体として合成できる。 (3,3’-ジチオジプロピオニル ジクロリドの合成)3,
3’-ジチオジプロピオン酸315g(1.5モル)と塩
化チオニル700g(5.87モル)にピリジン1ミリ
リットル(以下、ミリリットルを「mL」とも表記す
る。)を添加して3時間加熱還流した。この反応液を減
圧濃縮により過剰の塩化チオニルを除去して3,3’-ジチ
オジプロピオニル ジクロリド371g(収率 〜10
0%)を得た。
【0062】(中間体N,N’-ジプロピル-3,3’-ジチオ
ジプロピオンアミドの合成)アセトニトリル30mLに
3,3’-ジチオジプロピオニル ジクロリド2.47g
(0.01モル)を溶解させて、氷冷下でプロピルアミ
ン1.3g(0.022モル)をゆっくり滴下した。こ
の反応混合液を室温で30分攪拌した後、水90mLを
加えて析出する結晶をろ取した。得られた結晶を水洗、
乾燥してN,N’-ジプロピル-3,3’-ジチオジプロピオン
アミド2.10g(収率72%)で得た。構造は、MSと
元素分析により確認した。
【0063】(例示化合物87の合成)N,N’-ジプロピル
-3,3’-ジチオジプロピオンアミド2.0g(6.84m
mol)にジメチルアセトアミド20mLを加えて、室温で
塩化スルフリル2.77g(20.5mmol)を添加し
た。反応混合液を30℃で4時間攪拌した後、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液で中和、酢酸エチルで抽出し、そ
の酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、さらに硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、ろ液を濃縮した。この濃縮液をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーによる精製をおこない
例示化合物87152mg(収率8%)を得た。構造は、
MSと元素分析により確認した。 計算値 C, 49.62; H, 7.63; N, 9.64 (%) 実測値 C, 49.55; H, 7.49; N, 9.60 (%)。
【0064】例示化合物88の合成 (中間体N,N’-ジイドプロピル-3,3’-ジチオジプトピ
オンアミドの合成)3,3’-ジチオジプロピオニル ジク
ロリド2.47g(0.01モル)にアセトニトリル3
0mLを溶解させて、室温でイソプロピルアミン1.4
8g(0.025モル)をゆっくり滴下した。この反応
混合液をで3時間攪拌した後、水90mLを加えて析出
する結晶をろ取した。得られた結晶を水洗、乾燥してN,
N’-ジイソプロピル-3,3’-ジチオジプロピオンアミド
1.93g(収率66%)で得た。構造は、MSと元素分
析により確認した。
【0065】(例示化合物88の合成)N,N’-ジイソプロ
ピル-3,3’-ジチオジプロピオンアミド1.0g(3.
42mmol)にジメチルアセトアミド10mLを加えて、
室温で塩化スルフリル1.39g(10.3mmol)を添
加した。反応混合液を室温℃で7時間攪拌した後、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で中和、酢酸エチルで抽出
し、その酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、さらに硫
酸マグネシウムで乾燥し、ろ液を濃縮した。この濃縮液
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによる精製をお
こない例示化合物8858mg(収率6%)を得た。構造
は、MSと元素分析により確認した。 計算値 C, 49.62; H, 7.63; N, 9.64 (%) 実測値 C, 49.44; H, 7.55; N, 9.55 (%)。
【0066】例示化合物91の合成 (中間体N,N’-ジイソブチル-3,3’-ジチオジプロピオ
ンアミドの合成)3,3’-ジチオジプロピオニル ジクロ
リド2.47g(0.01モル)にジメチルホルムアミ
ド30mLを溶解させて、室温でイソブチルアミン1.
61g(0.022モル)をゆっくり滴下した。この反
応混合液を室温で1時間攪拌した後、水120mLを加
えて析出する結晶をろ取した。得られた結晶を水洗、乾
燥してN,N’-ジイソブチル-3,3’-ジチオジプロピオン
アミド2.72g(収率85%)で得た。構造は、MSと
元素分析により確認した。
【0067】(例示化合物91の合成)N,N’-ジイソブチ
ル-3,3’-ジチオジプロピオンアミド2.0g(6.2
4mmol)にジメチルアセトアミド20mLを加えて、室
温で塩化スルフリル2.53g(10.3mmol)を添加
した。反応混合液を35℃で4時間攪拌した後、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液で中和、酢酸エチルで抽出し、
その酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、さらに硫酸マ
グネシウムで乾燥し、ろ液を濃縮した。この濃縮液をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーによる精製をおこな
い例示化合物91102mg(収率5%)を得た。構造
は、MSと元素分析により確認した。 計算値 C, 52.79; H, 8.23; N, 8.80 (%) 実測値 C, 52.58; H, 8.15; N, 8.61 (%)。
【0068】例示化合物99の合成 (中間体N,N’-ジプロピル-3,3’-ジメチル-3,3’-ジチ
オジプロピオンアミドの合成)Justus Liebigs Ann.Che
m.,679,123-135(1964)の実験項に記載の方法で合成した
3,3’-ジメチル-3,3’-ジチオジプロピオニル ジクロリ
ド3.03g(0.01モル)をアセトニトリル30m
Lに溶解させて、室温でプロピルアミン1.77g
(0.03モル)をゆっくり滴下した。この反応混合液
を室温で5時間攪拌した後、水120mLを加えて析出
する結晶をろ取した。得られた結晶を水洗、乾燥してN,
N’-ジプロピル-3,3’-ジメチル-3,3’-ジチオジプロピ
オンアミド1.92g(収率55%)で得た。構造は、
MSと元素分析により確認した。
【0069】(例示化合物99の合成)N,N’-ジプロピル
-3,3’-ジメチル-3,3’-ジチオジプロピオンアミド1.
5g(4.30mmol)にジメチルアセトアミド15mL
を加えて、室温で塩化スルフリル1.74g(12.9
mmol)を添加した。反応混合液を室温で10時間攪拌し
た後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和、酢酸エチ
ルで抽出し、その酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、
さらに硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ液を濃縮した。こ
の濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによる
精製をおこない例示化合物99 48mg(収率3%)を得
た。構造は、MSと元素分析により確認した。 計算値 C, 55.45; H, 8.73; N, 8.08 (%) 実測値 C, 55.22; H, 8.58; N, 8.01 (%)。
【0070】例示化合物1と4の合成 (中間体3,3’- ジチオジプロピオンアミドの合成)ア
セトニトリル300mLに3,3’-ジチオジプロピオニル
ジクロリド247g(1.00モル)を溶解させて、氷
冷下で25%アンモニア水300g(4.40モル)を
ゆっくり滴下した。この反応混合液を室温で30分攪拌
した後、水7500mLを加えて析出する結晶をろ取し
た。得られた結晶を水洗、乾燥して3,3’-ジチオジプロ
ピオンアミド140g(収率67%)で得た。構造は、
NMRにより確認した。
【0071】(例示化合物1と4の合成1)水140m
Lに3,3’-ジチオジプロピオンアミド110g(0.5
2mol)を加え、激しく攪拌しながら反応温度35℃以
下になるよう塩化スルフリル912g(6.76mmol)
を滴下した。さらに2時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液で反応液を中和し減圧濃縮後、酢酸エチ
ルで10回抽出した。その酢酸エチル層を硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧濃縮しシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにより精製をおこなった。例示化合物1を3.
2g(収率3%)得た。構造は、NMR、MS、元素分析に
より確認した。 C3H5NOS= 103.14として 計算値 C, 34.93; H, 4.89; N, 13.58; S,31.09(%) 実測値 C, 35.07; H, 5.03; N, 13.88; S,30.66(%) また同時に例示化合物4を0.1g(<0.1%)得
た。構造はMSにより確認した。
【0072】(例示化合物1の合成2)3,3’-ジチオジ
プロピオンアミド15.8g(0.076mol)とピリ
ジン12g(0.15mol)をジクロロメタン200mL
に加え、窒素雰囲気下−78℃で攪拌しながら臭素12
g(0.075mol)のジクロロメタン100mL溶液を
滴下した。15分後室温まで上げ、減圧濃縮し、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより精製を行った。例
示化合物1を7.4g(収率47%)得た。構造は、上
記例示化合物1の合成1で得たサンプルを標品にしHPLC
により確認した。
【0073】例示化合物2の合成 (中間体2,2'-ジメチル-3,3'-ジチオジプロピオニル ジ
クロリドの合成)2,2'-ジメチル-3,3'-ジチオジプロピ
オン酸 357g(1.5モル)と塩化チオニル700
g(5.87モル)にピリジン1mLを添加して3時間
加熱還流した。この反応液を減圧濃縮により過剰の塩化
チオニルを除去して2,2'-ジメチル-3,3'-ジチオジプロ
ピオニル ジクロリドを400g(収率 97%)得
た。
【0074】(中間体2,2'-ジメチル-3,3'-ジチオジプ
ロピオンアミドの合成)アセトニトリル3000mLに
2,2'-ジメチル-3,3'-ジチオジプロピオニル ジクロリド
275g(1.00モル)を溶解させて、氷冷下で25
%アンモニア水300g(4.40モル)をゆっくり滴
下した。この反応混合液を室温で30分攪拌した後、水
7100mLを加えて析出する結晶をろ取した。得られ
た結晶を水洗、乾燥して2,2'-ジメチル-3,3'-ジチオジ
プロピオンアミドを184g(収率78%)得た。構造
は、NMRにより確認した。
【0075】(例示化合物2の合成1)水150mLに
2,2'-ジメチル-3,3'-ジチオジプロピオンアミド130
g(0.55mol)を加え、激しく攪拌しながら反応温
度35℃以下になるよう塩化スルフリル965g(7.
15mmol)を滴下した。さらに2時間攪拌した後、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で反応液を中和し減圧濃縮
後、酢酸エチルで7回抽出した。その酢酸エチル層を硫
酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮しシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより精製をおこなった。例示化合
物2を5.1g(収率4%)得た。構造は、NMRと元素
分析により確認した。 C4H7NOS= 117.17として 計算値 C, 41.00; H, 6.02; N, 11.95; S, 27.37(%) 実測値 C, 40.77; H, 6.31; N, 11.72; S, 27.03(%)。
【0076】(例示化合物2の合成2)2,2'-ジメチル-
3,3'-ジチオジプロピオンアミド18.0g(0.07
6mol)とピリジン12g(0.15mol)をジクロロメ
タン200mLに加え、窒素雰囲気下−78℃で攪拌し
ながら臭素12g(0.075mol)のジクロロメタン
100mL溶液を滴下した。15分後室温まで上げ、減
圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製を行った。例示化合物2を12.6g(収率71
%)得た。構造は、上記例示化合物2の合成1で得たサ
ンプルを標品にしHPLCにより確認した。
【0077】例示化合物3の合成 (中間体3,3'-ジメチル-3,3'-ジチオジプロピオニル ジ
クロリドの合成)3,3'-ジメチル-3,3'-ジチオジプロピ
オン酸 357g(1.5モル)と塩化チオニル700
g(5.87モル)にピリジン1mLを添加して3時間
加熱還流した。この反応液を減圧濃縮により過剰の塩化
チオニルを除去して3,3'-ジメチル-3,3'-ジチオジプロ
ピオニル ジクロリド 405g(収率 98%)を得
た。
【0078】(中間体3,3'-ジメチル-3,3'-ジチオジプ
ロピオンアミドの合成)アセトニトリル3000mLに
3,3'-ジメチル -3,3'-ジチオジプロピオニル ジクロリ
ド275g(1.00モル)を溶解させて、氷冷下で2
5%アンモニア水300g(4.40モル)をゆっくり
滴下した。この反応混合液を室温で30分攪拌した後、
水7200mLを加えて析出する結晶をろ取した。得ら
れた結晶を水洗、乾燥して3,3'-ジメチル-3,3'-ジチオ
ジプロピオンアミドを189g(収率81%)得た。構
造は、NMRにより確認した。
【0079】(例示化合物3の合成1)水150mLに
3,3'-ジメチル-3,3'-ジチオジプロピオンアミド130
g(0.55mol)を加え、激しく攪拌しながら反応温
度35℃以下になるよう塩化スルフリル965g(7.
15mmol)を滴下した。さらに2時間攪拌した後、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で反応液を中和し減圧濃縮
後、酢酸エチルで7回抽出した。その酢酸エチル層を硫
酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮しシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより精製をおこなった。例示化合
物3を5.3g(収率4%)得た。構造は、NMRと元素
分析により確認した。 C4H7NOS= 117.17として 計算値 C, 41.00; H, 6.02; N, 11.95; S, 27.37(%) 実測値 C, 41.25; H, 5.97; N, 12.01; S, 27.54(%)。
【0080】(例示化合物3の合成2)3,3'-ジメチル-
3,3'-ジチオジプロピオンアミド18.0g(0.07
6mol)とピリジン12g(0.15mol)をジクロロメ
タン200mLに加え、窒素雰囲気下−78℃で攪拌し
ながら臭素12g(0.075mol)のジクロロメタン
100mL溶液を滴下した。15分後室温まで上げ、減
圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製を行った。例示化合物3を13.4g(収率75
%)得た。構造は、上記例示化合物3の合成1で得たサ
ンプルを標品にしHPLCにより確認した。
【0081】例示化合物7の合成 (中間体3,3,3',3'-テトラメチル-3,3'-ジチオジプロピ
オニル ジクロリドの合成)3,3,3',3'-テトラメチル-3,
3'-ジチオジプロピオン酸 40g(0.15モル)と
塩化チオニル70g(0.59モル)にピリジン1mL
を添加して3時間加熱還流した。この反応液を減圧濃縮
により過剰の塩化チオニルを除去して3,3,3',3'-テトラ
メチル -3,3'-ジチオジプロピオニル ジクロリド 45
g(収率 99%)を得た。
【0082】(中間体3,3,3',3'-テトラメチル -3,3'-
ジチオジプロピオンアミドの合成)アセトニトリル30
0mLに3,3,3',3'-テトラメチル -3,3'-ジチオジプロピ
オニル ジクロリド30.3g(0.10モル)を溶解
させて、氷冷下で25%アンモニア水30g(0.44
モル)をゆっくり滴下した。この反応混合液を室温で3
0分攪拌した後、水7000mLを加えて析出する結晶
をろ取した。得られた結晶を水洗、乾燥して3,3,3',3'-
テトラメチル -3,3'-ジチオジプロピオンアミドを2
1.2g(収率80%)得た。構造は、NMRにより確認
した。
【0083】(例示化合物7の合成)3,3,3',3'-テトラ
メチル-3,3'-ジチオジプロピオンアミド20g(0.0
76mol)とピリジン12g(0.15mol)をジクロロ
メタン200mLに加え、窒素雰囲気下−78℃で攪拌
しながら臭素12(0.075mol)のジクロロメタン1
00ml溶液を滴下した。15分後室温まで上げ、減圧
濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精
製をおこなった。例示化合物7を13.9g(収率70
%)得た。構造は、NMRとMSにより確認した。
【0084】一般式(I)で表わされる化合物は、ハロ
ゲン化銀写真感光材料中のハロゲン化銀乳剤層だけでな
く、それ以外の層(下塗り層、中間層、保護層などの非
感光性層)に添加することができる。一般式(I)で表
される化合物をハロゲン化銀乳剤層中に含有せしめるに
は、それらを直接どの層の乳剤に分散してもよいし、あ
るいは水、メタノール等の溶媒の単独もしくは混合溶媒
に溶解して乳剤に添加してもよい。また、乳剤に添加す
る時期は、乳剤調製から塗布直前までのいかなる段階で
あってもよい(例えば、乳剤粒子形成時、乳剤粒子形成
終了時、分光増感色素の添加前または後、化学増感処理
の前または後、乳剤塗布液調製時など)。一般式(I)
で表される化合物のハロゲン化銀乳剤層への添加は、水
に溶解させて、乳剤調製時に添加するのが好ましい。好
ましい添加量は、ハロゲン化銀1モル当り1×10-5
ル〜1モル、より好ましくは1×10-3モル〜5×10
-1モルである。一般式(I)の化合物は2種以上を併用
して用いてもよい。この場合、それらの化合物は、同一
層に添加しても別層に添加してもよい。
【0085】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤として
は、塩化銀、沃塩化銀、塩臭化銀、臭化銀、沃臭化銀若
しくは塩沃臭化銀乳剤等が用いられるが、迅速処理性の
観点からカラーペーパーとしては、塩化銀含有率が95
モル%以上で沃化銀が1.0モル%以下である塩化銀、
塩臭化銀、塩沃化銀、または塩臭沃化銀乳剤が好まし
く、更に塩化銀含有率が97モル%以上で沃化銀が0.
5モル%以下である塩沃化銀、または塩臭沃化銀乳剤が
好ましい。このようなハロゲン化銀乳剤の中でも、ハロ
ゲン化銀粒子のシェル部分に、全銀モルあたりの沃化銀
含有率が0.05〜0.75モル%、より好ましくは
0.1〜0.40モル%となる沃化銀含有相および/若
しくは全銀モルあたりの臭化銀含有率が0.05〜4モ
ル%、より好ましくは0.5〜3モル%となる臭化銀含
有相を有するものも高感度が得られ、高照度露光適性に
優れるため好ましい。
【0086】カラーネガとしては、沃臭化銀、沃臭塩化
銀、臭塩化銀または沃塩化銀であることが好ましく、さ
らには沃臭化銀もしくは沃塩臭化銀よりなることが好ま
しい。沃塩化銀の場合塩化銀を含んでもよいが、好まし
くは塩化銀含率が8モル%以下、より好ましくは3モル
%以下もしくは0モル%である。沃化銀含有率について
は、粒子サイズの分布の変動係数が25%以下であるこ
とが好ましいので、沃化銀含有率は20モル%以下が好
ましい。沃化銀含有率を低下させることにより平板粒子
乳剤の粒子サイズ分布の変動係数は小さくすることが容
易になる。特に平板粒子乳剤の粒子サイズ分布の変動係
数は20%以下が好ましく、沃化銀含有率は10モル%
以下が好ましい。沃化銀含有率に拘わらず、粒子間の沃
化銀含量の分布の変動係数は20%以下が好ましく、特
に10%以下が好ましい。また、乳剤の沃化銀分布につ
いて粒子内で構造を有していることが好ましい。この場
合沃化銀分布の構造は、2重構造、3重構造、4重構造
さらにはそれ以上の構造があり得る。
【0087】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤中の
ハロゲン化銀粒子は、立方体、八面体、十四面体のよう
な規則的な結晶を有しているもの、球状、板状のような
変則的な結晶を有するもの、双晶面などの結晶欠陥を有
するもの、あるいはそれらの複合形が挙げられる。好ま
しくは実質的に{100}面を持つ立方体または14面
体の結晶粒子(これらは粒子頂点が丸みを帯び、さらに
高次の面を有していてもよい)または8面体の結晶粒
子、または全投影面積の50%以上を、主平面が{10
0}面または{111}面からなるアスペクト比2以上
の平板状粒子が占めていることが好ましい。平板状粒子
の場合、さらに好ましくは全投影面積の50%以上がア
スペクト比8以上の粒子で占められ、より好ましくはア
スペクト比12以上である。アスペクト比の上限に特に
制限はないが、通常200以下、好ましくは100以下
である。アスペクト比とは、投影面積に相当する円の直
径を粒子の厚さで割った値である。本発明では、立方体
または{100}面または{111}面を主平面とする
平板状粒子が好ましく適用される。
【0088】この平板粒子の対向する{111}主平面
を連結する側面は、全側面の75%以下が{111}面
から構成されていることが好ましい。ここで全側面の7
5%以下が{111}面から構成されるとは、1粒子の
平板粒子において全側面の25%よりも高い比率で(1
11}面以外の結晶学的な面({110}面や、より高
指数の面)が存在するということである。本発明におい
ては全側面の70%以下が{111}面から構成されて
いると効果が顕著である。平板粒子の全側面の75%以
下を{111}面にすることは公知の方法で可能であ
る。
【0089】本発明で用いることができるハロゲン化銀
溶剤としては、米国特許第3,271,157号、同第
3,531,289号、同3,574,628号、特開
昭54−1019号、同54−158917号等に記載
された(a)有機チオエーテル類、特開昭53−824
08号、同55−77737号、同55−2982号等
に記載された(b)チオ尿素誘導体、特開昭53−14
4319号に記載された(c)酸素または硫黄原子と窒
素原子とにはさまれたチオカルボニル基を有するハロゲ
ン化銀溶剤、特開昭54−100717号に記載された
(d)イミダゾール類、(e)アンモニア、(f)チオ
シアネート等があげられる。特に好ましい溶剤として
は、チオシアネート、アンモニアおよびテトラメチルチ
オ尿素がある。また用いられる溶剤の量は種類によって
も異なるが、例えばチオシアネートの場合、好ましい量
はハロゲン化銀1モル当り1×10-4モル以上1×10
-2モル以下である。
【0090】平板粒子乳剤の側面の面指数を変化させる
方法として欧州特許第515894A1等を参考にする
ことができる。また米国特許第5,252,453号等
に記載のポリアルキレンオキサイド化合物を用いること
もできる。有効な方法として米国特許第4,680,2
54、同4,680,255、同4,680,256な
らびに同4,684,607号等に記載の面指数改質剤
を用いることができる。通常の写真用分光増感色素も上
記と同様な面指数の改質剤として用いることができる。
【0091】本発明においては上述した要件を満足する
限りにおいて種々の方法によって調製することが可能で
ある。平板粒子乳剤の調製は通常、核形成、熟成ならび
に成長の基本的に3工程よりなる。核形成の工程におい
ては米国特許第4,713,320号および同4,94
2,120号に記載のメチオニン含量の少ないゼラチン
を用いること、同4,914,014号に記載の高pB
rで核形成を行うこと、特開平2−222940号に記
載の短時間で核形成を行うことは本発明において用いる
平板粒子乳剤の核形成工程においてきわめて有効であ
る。熟成工程においては米国特許第5,254,453
号記載の低濃度のベースの存在下でおこなうこと、同
5,013,641号記載の高いpHでおこなうこと
は、本発明において用いる平板粒子乳剤の熟成工程にお
いて有効である場合がある。成長工程においては米国特
許第5,248,587号記載の低温で成長を行うこ
と、同4,672,027号、および同4,693,9
64号に記載の沃化銀微粒子を用いることは本発明にお
いて用いる平板粒子乳剤の成長工程において特に有効で
ある。さらには、臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀微粒子
乳剤を添加して熟成することにより成長させることも好
ましく用いられる。特開平10−43570号に記載の
撹拌装置を用いて、上記微粒子乳剤を供給することも可
能である。
【0092】本発明の乳剤が沃化銀および/若しくは臭
化銀を含有する高塩化銀乳剤の場合、沃化物イオンおよ
び/若しくは臭化物イオンの粒子への導入は、沃化物お
よび/若しくは臭化物塩の溶液をそれぞれ単独で反応容
器に添加するか、或いは銀塩溶液と高塩化物塩溶液の添
加と併せて沃化物および/若しくは臭化物塩溶液を反応
容器に添加しても良い。後者の場合は、沃化物および/
若しくは臭化物塩溶液と高塩化物塩溶液を別々に、また
はヨウ化物および/若しくは臭化物塩と高塩化物塩の混
合溶液として添加しても良い。沃化物および/若しくは
臭化物塩は、アルカリもしくはアルカリ土類沃化物塩の
ような溶解性塩の形で添加する。或いは米国特許第5,
389,508号明細書に記載される有機分子から沃化
物イオンを開裂させることで沃化物を粒子に導入するこ
ともできる。また別の沃化物イオン源として、微小沃化
銀粒子を用いることもできる。本発明の乳剤が沃化銀お
よび臭化銀を含有する場合、エッチング/TOF−SI
MS法による分析で、沃化物および臭化物イオンは粒子
表面で濃度極大を有し、内側に向けて沃化物および臭化
物イオン濃度が減衰していることが好ましい。
【0093】本発明の乳剤が臭化銀局在相を含有する乳
剤である場合、臭化銀含有率において少なくとも10モ
ル%を超える臭化銀富有層を粒子が有することが好まし
く、特に臭化銀含有率が少なくとも10モル%以上の臭
化銀局在相を粒子表面にエピタキシャル成長させてつく
ることが好ましい。臭化銀局在相の臭化銀含有率が10
モル%〜60モル%であり、かつハロゲン化銀粒子を構
成する全銀量の0.1%〜20モル%の銀から構成され
ていることが好ましい。さらに好ましくは臭化銀含有率
が20モル%〜50モル%であり、かつハロゲン化銀粒
子を構成する全銀量の0.5%〜7モル%の銀から構成
されているものである。最も好ましくは、臭化銀含有率
が30モル%〜40モル%であり、かつハロゲン化銀粒
子を構成する全銀量の1%〜5%の銀から構成されてい
るものである。臭化銀富有層の臭化銀含有率の測定は、
公知の方法で分析することができる。また、沃化銀富有
層を有するハロゲン化銀粒子も同様に好ましいが臭化銀
富有層を有することがより好ましい。このような臭化銀
富有層の配置は圧力性、処理液組成依存性等の観点か
ら、粒子表面近傍にある必要がある。ここで粒子表面近
傍とは、最表面から測って、用いるハロゲン化銀粒子の
粒子サイズ(球相当径)の1/5以内の位置のことであ
る。最表面から測って、用いるハロゲン化銀粒子サイズ
の1/10以内の位置であることが好ましい。臭化銀富
有層の最も好ましい配置は、立方体または14面体塩化
銀粒子のコーナー部に、臭化銀含有率において少なくと
も10モル%を超える局在相がエピタキシャル成長した
ものである。
【0094】臭化銀局在相中には、塩化第1イリジウム
(III)、臭化第1イリジウム(III)、塩化第2イリジ
ウム(IV)、ヘキサクロロイリジウム(III)酸ナトリ
ウム、ヘキサクロロイリジウム(IV)酸カリウム、ヘキ
サアンミンイリジウム(IV)塩、トリオキザラトイリジ
ウム(III)塩、トリオキザラトイリジウム(IV)塩等
の第VIII族金属錯イオンを含有させることが好ましい。
これらの化合物の添加量は目的に応じて広範囲にわたる
が、ハロゲン化銀1モルに対して10-9〜10 -2モルが
好ましい。
【0095】また本発明において用いる乳剤が、カラー
ネガに用いられる沃(塩)臭化銀乳剤の場合、粒子表面
の沃化銀含有量は10モル%以下であることが好まし
く、5モル%以下であることがより好ましい。本発明に
おいて用いる粒子表面の沃化銀含有量が5モル%以下の
平板粒子乳剤とは、1つの乳剤に含まれる乳剤粒子を、
XPS(X−ray Photoelectron S
pectroscopy)で分析したときに沃化銀含量
が5モル%以下であるものをさす。本発明においては内
側の相の沃化銀含有率が表面の沃化銀含有率よりも高い
ことが好ましい。内側の相の沃化銀含有率は好ましくは
表面の沃化銀含有率よりも5モル%以上高く、より好ま
しくは7モル%以上高い。
【0096】本発明の乳剤粒子の構造は例えば臭化銀/
沃臭化銀/臭化銀からなる3重構造粒子ならびにそれ以
上の高次構造も好ましい。構造間の沃化銀含有率の境界
は明確なものであっても、連続的になだらかに変化して
いるものであっても、いずれでも良い。通常、粉末X線
回折法を用いた沃化銀含有量の測定では沃化銀含有量の
異なる明確な2山を示す様なことはなく、高沃化銀含有
率の方向にすそをひいたようなX線回折プロフィールを
示す。
【0097】本発明においては、ハロゲン化銀粒子を形
成及び/または成長させる過程で遷移金属イオンを添加
し、ハロゲン化銀粒子の内部及び/または表面に金属イ
オンを組み込むことがことができる。用いる金属イオン
としては遷移金属イオンが好ましく、なかでも、鉄、ル
テニウム、イリジウム、オスミウム、鉛、カドミウム、
または、亜鉛であることが好ましい。さらにこれらの金
属イオンは配位子を伴い6配位八面体型錯体として用い
ることがより好ましい。無機化合物を配位子として用い
る場合には、シアン化物イオン、ハロゲン化物イオン、
チオシアン、水酸化物イオン、過酸化物イオン、アジ化
物イオン、亜硝酸イオン、水、アンモニア、ニトロシル
イオン、または、チオニトロシルイオンを用いることが
好ましく、上記の鉄、ルテニウム、イリジウム、オスミ
ウム、鉛、カドミウム、または、亜鉛のいずれの金属イ
オンに配位させて用いることも好ましく、複数種の配位
子を1つの錯体分子中に用いることも好ましい。また、
配位子として有機化合物を用いることも出来、好ましい
有機化合物としては主鎖の炭素数が5以下の鎖状化合物
および/または5員環あるいは6員環の複素環化合物を
挙げることが出来る。さらに好ましい有機化合物は分子
内に窒素原子、りん原子、酸素原子、または、硫黄原子
を金属への配位原子として有する化合物であり、最も好
ましくはフラン、チオフェン、オキサゾール、イソオキ
サゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾー
ル、ピラゾール、トリアゾール、フラザン、ピラン、ピ
リジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジンであり、さ
らにこれらの化合物を基本骨格としそれらに置換基を導
入した化合物もまた好ましい。
【0098】金属イオンと配位子の組み合わせとして好
ましくは、鉄イオン及びルテニウムイオンとシアン化物
イオンの組み合わせである。これらの化合物においてシ
アン化物イオンは中心金属である鉄またはルテニウムへ
の配位数のうち過半数を占めることが好ましく、残りの
配位部位はチオシアン、アンモニア、水、ニトロシルイ
オン、ジメチルスルホキシド、ピリジン、ピラジン、ま
たは、4,4’-ビピリジンで占められることが好ましい。
最も好ましくは中心金属の6つの配位部位が全てシアン
化物イオンで占められ、ヘキサシアノ鉄錯体またはヘキ
サシアノルテニウム錯体を形成することである。これら
シアン化物イオンを配位子とする錯体は粒子形成中に銀
1モル当たり1×10-8モルから1×10-2モル添加すること
が好ましく、1×10-6モルから5×10-4モル添加すること
が最も好ましい。中心金属としてイリジウムを用いた場
合に配位子として好ましくは、フッ化物イオン、塩化物
イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオンであり、中でも
塩化物イオンまたは臭化物イオンを用いることが好まし
い。イリジウム錯体として具体的に好ましくは、[IrC
l6]3-、[IrCl6]2-、[IrCl5(H2O)]2-、[IrCl5(H2O)]-
[IrCl4(H2O)2]-、[IrCl 4(H2O)2]0、[IrCl3(H2O)3]0、[I
rCl3(H2O)3]+、[IrBr6]3-、[IrBr6]2-、[IrBr5(H
2O)]2-、[IrBr5(H2O)]-、[IrBr4(H2O)2]-、[IrBr4(H2O)
2]0、[IrBr3(H2O)3]0、および[IrBr3(H2O)3]+である。
これらのイリジウム錯体は粒子形成中に銀1モル当たり
1×10-10モルから1×10-3モル添加することが好まし
く、1×10-8モルから1×10-5モル添加することが最も好
ましい。ルテニウムおよびオスミウムを中心金属とした
場合にはニトロシルイオン、チオニトロシルイオン、ま
たは水分子と塩化物イオンを配位子として共に用いるこ
とも好ましい。より好ましくはペンタクロロニトロシル
錯体、ペンタクロロチオニトロシル錯体、または、ペン
タクロロアクア錯体を形成することであり、ヘキサクロ
ロ錯体を形成することも好ましい。これらの錯体は粒子
形成中に銀1モル当たり1×10-10モルから1×10-6モル
添加することが好ましく、より好ましくは1×10-9モル
から1×10-6モル添加することである。
【0099】本発明において上記の錯体は、ハロゲン化
銀粒子形成時に反応溶液中に直接添加するか、ハロゲン
化銀粒子を形成するためのハロゲン化物水溶液中、ある
いはそれ以外の溶液中に添加し、粒子形成反応溶液に添
加することにより、ハロゲン化銀粒子内に組み込むこと
が好ましい。さらにこれらの方法を組合せてハロゲン化
銀粒子内へ含有させることも好ましい。
【0100】これらの錯体をハロゲン化銀粒子に組み込
む場合、粒子内部に均一に存在させることも好ましい
が、特開平4−208936号、特開平2−12524
5号、特開平3−188437号各公報に開示されてい
る様に、粒子表面層のみに存在させることも好ましく、
粒子内部のみに錯体を存在させ粒子表面には錯体を含有
しない層を付加することも好ましい。また、米国特許第
5,252,451号および5,256,530号明細
書に開示されているように、錯体を粒子内に組み込んだ
微粒子で物理熟成して粒子表面相を改質することも好ま
しい。さらに、これらの方法を組み合わせて用いること
も出来、複数種の錯体を1つのハロゲン化銀粒子内に組
み込んでもよい。上記の錯体を含有させる位置のハロゲ
ン組成には特に制限はなく、塩化銀層、塩臭化銀層、臭
化銀層、沃塩化銀層、沃臭化銀層に何れに錯体を含有さ
せることも好ましい。
【0101】本発明の乳剤が含有する平板状ハロゲン化
銀粒子の平均円相当直径としては0.1〜10.0μm
であることが好ましく、0.1〜5.0μmであること
がさらに好ましい。円相当直径とは粒子の平行な主平面
の投影面積と等しい面積をもつ円の直径である。粒子の
投影面積は電子顕微鏡写真上での面積を測定し、撮影倍
率を補正することにより得られる。また、非平板状粒子
の場合、平均球相当直径で0.1〜5.0μmであるこ
とが好ましく、0.6〜2.0μmであることがさらに
好ましい。これらの範囲が写真乳剤にとって最も感度/
粒状比の関係が優れている。平板粒子の場合、平均厚み
としては0.05〜1.0μmであることが好ましい。
ここで平均円相当直径とは、均一な乳剤から任意に採取
した1000個以上の粒子の円相当直径の平均値をい
う。平均厚みについても同様である。本発明の乳剤が含
有するハロゲン化銀粒子は、その粒子サイズの分布が単
分散であっても多分散であってもよいが、単分散である
ことが好ましい。また、それらの粒子サイズ分布は変動
係数(粒子サイズ分布の標準偏差を平均粒子サイズで除
したもの)20%以下、望ましくは15%以下、更に好
ましくは10%以下の所謂単分散なものが好ましい。こ
のとき、広いラチチュードを得る目的で上記の単分散乳
剤を同一層にブレンドして使用することや、重層塗布す
ることも好ましく行われる。
【0102】本発明において用いる乳剤は、意図的な還
元増感によって正孔捕獲性銀核を導入することが好まし
い。意図的な還元増感とは還元増感剤を添加することに
より行われる還元増感を意味する。正孔捕獲性銀核とは
現像活性の少ない小さな銀核を意味し、この銀核により
感光過程での再結合ロスを防止し感度を高めることが可
能となる。正孔捕獲性銀核を導入する方法としては、ハ
ロゲン化銀乳剤の粒子形成において意図的な還元増感を
施すことにより可能となる。
【0103】還元増感剤として第一錫塩、アスコルビン
酸およびその誘導体、アミンおよびポリアミン類、ヒド
ラジン誘導体、二酸化チオ尿素、シラン化合物、ボラン
化合物、ジヒドロキシベンゼン類およびその誘導体、ヒ
ドロキシアミン類およびその誘導体などが有効である。
本発明において用いる還元増感にはこれらの還元増感剤
を選んで用いることができ、また2種以上の化合物を併
用することもできる。本発明において好ましい還元増感
剤は二酸化チオ尿素、ヒドロキシアミン類およびその誘
導体、ジヒドロキシベンゼン類およびその誘導体であ
る。還元増感剤として好ましいジヒドロキシベンゼン類
およびその誘導体は一般式(V−1)の化合物および/
または一般式(V−2)で表される。
【0104】
【化17】
【0105】一般式(V−1)および(V−2)におい
て、W51、W52は各々独立にスルホ基または水素原子を
表す。但し、W51、W52の少なくとも1つはスルホ基を
表す。スルホ基は一般にはナトリウム、カリウムのよう
なアルカリ金属塩、またはアンモニウム塩等の水可溶性
塩である。好ましい化合物として具体的には、4,5−
ジヒドロキシベンゼン−1,3−ジスルホン酸ジナトリ
ウム、4−スルホカテコールアンモニウム塩、2,3−
ジヒドロキシ−7−スルホナフタレンナトリウム塩、
2,3−ジヒドロキシ−6,7−ジスルホナフタレンカ
リウム塩等があげられる。最も好ましい化合物は4,5
−ジヒドロキシベンゼン−1,3−ジスルホン酸ジナト
リウムである。好ましい添加量は添加する系の温度、p
Br、pH、ゼラチン等の保護コロイド剤の種類、濃
度、ハロゲン化銀溶剤の有無、種類、濃度等により変化
しうるが、一般にはハロゲン化銀1モル当たり0.00
05モルから0.5モル、より好ましくは0.003モ
ルから0.05モルが用いられる。
【0106】還元増感剤として好ましいヒドロキシアミ
ン類及びその誘導体は一般式(A)で表される。 一般式(A) Ra−N(Rb)OH 式中、Raはアルキル基、アルケニル基、アリール基、
アシル基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アル
キルスルホニル基、アリールスルホニル基または複素環
基を表し、Rbは水素原子またはRaで示した基を表わ
す。
【0107】Raは更に置換基で置換されていてもよ
い。これらの置換基としては例えばアルキル基、アルケ
ニル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、アミノ基、アシルアミノ基、スルホンアミド
基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、スルホ基、カルボキシル基、
ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、スルホニル基、ア
シル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、アシルオキシ基、ヒドロキシアミノ基などが
挙げられる。Raは複素環基であることが好ましく、例
えば、1,3,5−トリアジン−2−イル、1,2,4
−トリアジン−3−イル、ピリジン−2−イル、ピラジ
ニル、ピリミジニル、プリニル、キノリル、イミダゾリ
ル、チアゾリル、オキサゾリル、1,2,4−トリアゾ
ール−3−イル、ベンズイミダゾール−2−イル、ベン
ズチアゾリル、ベンズオキサゾリル、チエニル、フリ
ル、イミダゾリジニル、ピロリニル、テトラヒドロフリ
ル、モルホリニル、フォスフィノリン−2−イルを表
す。
【0108】Rbは水素原子、アルキル基が好ましく、
水素原子、メチル基がより好ましい。一般式(A)で表
される化合物の具体例としては、下記のRS−I〜RS
−Xが挙げられる。
【0109】
【化18】
【0110】還元増感剤の添加量は乳剤製造条件に依存
するので添加量を選ぶ必要があるが、ハロゲン化銀1モ
ル当り10-7〜10-3モルの範囲が適当である。還元増
感剤は水あるいはアルコール類、グリコール類、ケトン
類、エステル類、アミド類などの溶媒に溶かし粒子成長
中に添加される。
【0111】本発明において好ましくは、粒子形成に要
する全銀量の50%が添加された後に還元増感剤を添加
することにより、正孔捕獲性銀核を形成する。より好ま
しくは、粒子形成に要する全銀量の70%が添加された
後に還元増感剤を添加することにより、正孔捕獲性銀核
を形成する。粒子形成終了時以降に還元増感剤を添加し
て粒子表面に正孔捕獲性銀核を導入することも本発明に
おいては可能である。粒子形成時に還元増感剤を添加す
ると、形成された銀核の一部は粒子内部にとどまりえる
が一部はしみ出すことにより、粒子表面にも銀核を形成
する。本発明においては、このしみ出した銀核を正孔捕
獲性銀核として利用することが好ましい。
【0112】また、本発明において、ハロゲン化銀乳剤
の保存性を高めるため、特開平11−109576号に
記載のヒドロキサム酸誘導体、特開平11−32709
4号に記載のカルボニル基に隣接して、両端がアミノ基
もしくはヒドロキシル基が置換した二重結合を有す環状
ケトン類(特に一般式(S1)で表されるもので、段落
番号0036〜0071は本願の明細書に取り込むこと
ができる。)、特開平11−143011号に記載のス
ルホ置換のカテコールやハイドロキノン類(例えば、
4,5−ジヒドロキシ−1,3−ベンゼンジスルホン
酸、2,5−ジヒドロキシ−1,4−ベンゼンジスルホ
ン酸、3,4−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸、2,
3−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸、2,5−ジヒド
ロキシベンゼンスルホン酸、3,4,5−トリヒドロキ
シベンゼンスルホン酸およびこれらの塩など)、特開平
11−102045号の一般式(I)〜(III)で表さ
れる水溶性還元剤は本発明においても好ましく使用され
る。
【0113】分光増感は、本発明の感光材料における各
層の乳剤に対して所望の光波長域に分光感度を付与する
目的で行われる。本発明の感光材料において、青、緑、
赤領域の分光増感に用いられる分光増感色素としては例
えば、F.M.Harmer著 Heterocyclic compounds-Cyanine
dyes and related compounds (John Wiley & Sons [New
York,London] 社刊1964年)に記載されているもの
を挙げることができる。具体的な化合物の例ならびに分
光増感法は、前出の特開昭62−215272号公報の
第22頁右上欄〜第38頁に記載のものが好ましく用い
られる。また、特に塩化銀含有率の高いハロゲン化銀乳
剤粒子の赤感光性分光増感色素としては特開平3−12
3340号に記載された分光増感色素が安定性、吸着の
強さ、露光の温度依存性等の観点から非常に好ましい。
一方、臭化銀含有率の高いハロゲン化銀乳剤粒子は公知
のシアニン色素で分光増感されることが好ましく、より
好ましくはモノメチンシアニン色素である。
【0114】増感色素を乳剤中に添加する時期は、これ
まで有用であると知られている乳剤調製の如何なる段階
であってもよい。もっとも普通には化学増感の完了後塗
布前までの時期に行なわれるが、米国特許第3,62
8,969号、および同第4,225,666号に記載
されているように化学増感剤と同時期に添加し分光増感
を化学増感と同時に行なうことも、特開昭58−113
928号に記載されているように化学増感に先立って行
なうことも出来、またハロゲン化銀粒子沈澱生成の完了
前に添加し分光増感を開始することも出来る。更にまた
米国特許第4,225,666号に教示されているよう
にこれらの前記化合物を分けて添加すること、即ちこれ
らの化合物の一部を化学増感に先立って添加し、残部を
化学増感の後で添加することも可能であり、米国特許第
4,183,756号に開示されている方法を始めとし
てハロゲン化銀粒子形成中のどの時期であってもよい。
【0115】これらの増感色素は単独に用いてもよい
が、それらの組合せを用いてもよく、増感色素の組合せ
は特に、強色増感の目的でしばしば用いられる。その代
表例は米国特許第2,688,545号、同2,97
7,229号、同3,397,060号、同3,52
2,052号、同3,527,641号、同3,61
7,293号、同3,628,964号、同3,66
6,480号、同3,672,898号、同3,67
9,428号、同3,703,377号、同3,76
9,301号、同3,814,609号、同3,83
7,862号、同4,026,707号、英国特許第
1,344,281号、同1,507,803号、特公
昭43−4936号、同53−12375号、特開昭5
2−110618号、同52−109925号に記載さ
れている。
【0116】これらの分光増感色素の添加量は場合に応
じて広範囲にわたり、ハロゲン化銀1モルあたり0.5
×10-6モル〜1.0×10-2モルの範囲が好ましい。
塩化銀含有率の高いハロゲン化銀粒子では、好ましくは
1.0×10-6モル〜5.0×10-3モルの範囲であ
る。臭化銀含有率の高いハロゲン化銀においては5.0
×10-4モル以上が好ましく、ハロゲン化銀平均粒径
1.0〜3.0μmの場合は約2.0×10-4〜5.0
×10-3モルがより有効である。
【0117】本発明のハロゲン化銀粒子は硫黄増感及び
セレン増感のようなカルコゲン増感、金増感及びパラジ
ウム増感のような貴金属増感あるいは還元増感等の少な
くとも1つをハロゲン化銀乳剤の製造工程で施こすこと
ができる。2種以上の増感法を組み合せることが好まし
い。どの工程で化学増感するかによって種々のタイプの
乳剤を調製することができる。粒子の内部に化学増感核
をうめ込むタイプ、粒子表面から浅い位置にうめ込むタ
イプ、あるいは表面に化学増感核を作るタイプがある。
本発明の乳剤は目的に応じて化学増感核の場所を選ぶこ
とができるが、好ましいのは表面近傍に少なくとも一種
の化学増感核を作った場合である。このうち、塩化銀含
有率の高い粒子では、特に金増感を施したものであるこ
とが好ましい。金増感を施すことにより、レーザー光等
によって走査露光したときの写真性能の変動を更に小さ
くすることができるからである。
【0118】本発明で実施できる好ましい化学増感の一
つはカルコゲナイド増感と貴金属増感の単独又は組合せ
であり、ジェームス(T.H.James)著、ザ・フォトグラ
フィック・プロセス、第4版、マクミラン社刊、197
7年、(T.H.James、The Theoryof the Photographic Pr
ocess,4th ed,Macmillan,1977)67〜76頁に記
載されるように活性ゼラチンを用いて行うことができる
し、またリサーチ・ディスクロージャー120巻、19
74年4月、12008;リサーチ・ディスクロージャ
ー、34巻、1975年6月、13452、米国特許第
2,642,361号、同3,297,446号、同
3,772,031号、同3,857,711号、同
3,901,714号、同4,266,018号、およ
び同3,904,415号、英国特許第1,315,7
55号並びに特開昭62−215272号の第18頁右
下欄から第22頁右上欄に記載されるようにpAg5〜
10、pH5〜8および温度30〜80℃において硫
黄、セレン、テルル、金、白金、パラジウム、イリジウ
ムまたはこれら増感剤の複数の組合せとすることができ
る。貴金属増感においては、金、白金、パラジウム、イ
リジウム等の貴金属塩を用いることができ、中でも特に
金増感、パラジウム増感および両者の併用が好ましい。
【0119】金増感の場合には、種々の無機金化合物や
無機配位子を有する金(I)錯体及び有機配位子を有す
る金(I)化合物を利用することができる。無機金化合
物としては、例えば塩化金酸もしくはその塩、無機配位
子を有する金(I)錯体としては、例えばジチオシアン
酸金(I)カリウム等のジチオシアン酸金化合物やジチ
オ硫酸金(I)3ナトリウム等のジチオ硫酸金化合物等
の化合物を用いることができる。有機配位子を有する金
(I)化合物としては、特開平4-267249号に記
載のビス金(I)メソイオン複素環類、例えば四フッ化
硼酸金(I)ビス(1,4,5-トリメチル-1,2,4-トリアゾ
リウム-3-チオラート)、特開平11-218870号に
記載の有機メルカプト金(I)錯体、例えばカリウム
ビス(1-[3-(2-スルホナートベンズアミド)フェニル]-5
-メルカプトテトラゾールカリウム塩)オーレート
(I)5水和物、特開平4-268550号に記載の窒
素化合物アニオンが配位した金(I)化合物、例えば、
ビス(1-メチルヒダントイナート)金(I)ナトリウム
塩四水和物、を用いることができる。また、米国特許第
3,503,749号に記載されている金(I)チオレ
ート化合物、特開平8-69074号、特開平8-690
75号、特開平9-269554号に記載の金化合物、
米国特許第5,620,841号、同5,912,11
2号、同5,620,841号、同5,939,245
号、同5,912,111号に記載の化合物も用いるこ
とができる。
【0120】また、コロイド状硫化金を用いることも可
能であり、その製造方法はリサーチ・ディスクロージャ
ー(Reserch Disclosure, 37154)、ソリッド ステート
イオニクス(Solid State Ionics)第79巻、60〜
66頁、1995年刊、Compt. Rend. Hebt. Seances A
cad. Sci. Sect. B第263巻、1328頁、1966
年刊等に記載されている。コロイド状硫化金としてさま
ざまなサイズのものを利用でき、粒径50nm以下のもの
も用いることができる。添加量は場合に応じて広範囲に
変わり得るがハロゲン化銀1モルあたり金原子として5
×10-7〜5×10-3モル、好ましくは5×10-6〜5
×10-4モルである。
【0121】パラジウム化合物はパラジウム2価塩また
は4価の塩を意味する。好ましいパラジウム化合物は、
2PdX6またはR2PdX4で表わされる。ここでRは
水素原子、アルカリ金属原子またはアンモニウム基を表
わす。Xはハロゲン原子を表わし塩素、臭素またはヨウ
素原子を表わす。具体的には、K2PdCl4、(NH 4)
2PdCl6、Na2PdCl4、(NH4)2PdCl4、L
2PdCl4、Na2PdCl6またはK2PdBr4が好
ましい。金化合物およびパラジウム化合物はチオシアン
酸塩あるいはセレノシアン酸塩と併用することが好まし
い。
【0122】本発明の乳剤は金増感を併用することが好
ましい。金増感剤の好ましい量としてハロゲン化銀1モ
ル当り1×10-7〜5×10-3モル、好ましくは5×1
-7〜5×10-4モルである。パラジウム化合物の好ま
しい範囲はハロゲン化銀1モル当り1×10-3から5×
10-7である。チオシアン化合物あるいはセレノシアン
化合物の好ましい範囲はハロゲン化銀1モル当り5×1
-2から1×10-6である。
【0123】硫黄増感剤として、ハイポ、チオ尿素系化
合物、ロダニン系化合物および米国特許第3,857,
711号、同4,266,018号および同4,05
4,457号に記載されている硫黄含有化合物を用いる
ことができる。いわゆる化学増感助剤の存在下に化学増
感することもできる。有用な化学増感助剤には、アザイ
ンデン、アザピリダジン、アザピリミジンのごとき、化
学増感の過程でカブリを抑制し、且つ感度を増大するも
のとして知られた化合物が用いられる。化学増感助剤改
質剤の例は、米国特許第2,131,038号、同3,
411,914号、同3,554,757号、特開昭5
8−126526号および前述ダフィン著「写真乳剤化
学」、138〜143頁に記載されている。
【0124】本発明のハロゲン化銀粒子に対して使用す
る好ましい硫黄増感剤量はハロゲン化銀1モル当り1×
10-4〜1×10-7モルであり、さらに好ましいのは1
×10-5〜5×10-7モルである。
【0125】また本発明の乳剤の好ましい増感法として
セレン増感がある。セレン増感においては、公知の不安
定セレン化合物を用い、具体的には、コロイド状金属セ
レニウム、セレノ尿素類(例えば、N,N−ジメチルセ
レノ尿素、N,N−ジエチルセレノ尿素等)、セレノケ
トン類、セレノアミド類、等のセレン化合物を用いるこ
とができる。セレン増感は硫黄増感あるいは貴金属増感
あるいはその両方と組合せて用いた方が好ましい場合が
ある。
【0126】本発明においては好ましくはチオシアン酸
塩が上述した分光増感色素ならびに化学増感剤の添加以
前に添加される。好ましくは粒子形成後、より好ましく
は脱塩工程終了後に添加される。好ましくは化学増感時
にもチオシアン酸塩を添加するのでチオシアン酸塩の添
加は2回以上行われることになる。チオシアン酸塩とし
ては、チオシアン酸カリウム、チオシアン酸ナトリウ
ム、チオシアン酸アンモニウム等が用いられる。通常は
水溶液または水可溶性溶媒に溶解して添加される。添加
量はハロゲン化銀1モル当たり1×10-5モルから1×
10-2モル、より好ましくは5×10-5モルから5×1
-3モルである。
【0127】米国特許第3,772,031号に記載さ
れているようなカルコゲナイド化合物を乳剤調製中に添
加する方法も有用な場合がある。S、Se、Te以外に
もシアン塩、チオシアン塩、セレノシアン酸、炭酸塩、
リン酸塩、酢酸塩を存在させてもよい。
【0128】本発明の乳剤は、水可溶性のラジカルスカ
ベンジャーの存在下で製造されることが好ましい。ラジ
カルスカベンジャーとは、25℃下でガルビノキシルの
0.05mmoldm-3エタノール溶液とテスト化合物の2.
5mmoldm-3エタノール溶液とを、ストップドフロー法に
より混合し430nmにおける吸光度の時間変化を測定
し、実質的にガルビノキシルを消色(430nmの吸光
度を減少)させる化合物である。ラジカルスカベンジャ
ーのラジカルスカベンジ速度とは上記に示す方法により
求めたガルビノキシルの消色速度定数である。好ましい
ラジカルスカベンジ速度は、0.01mmols-1dm3以上、
さらに好ましくは0.1〜10mmols-1dm3である。この
測定方法は、Microchemical Journal 31、18〜21
(1985)、分光研究第19巻第6号(1970)3
21項等に記載されている。
【0129】前記ラジカルスカベンジャーの水可溶性と
は以下の式で定義されるn−オクタノール/水系での分
配係数によって表される。logP=log{(Rs)
octanol/(Rs)water}式中、(Rs)はラジカルス
カベンジャー濃度であり、(Rs)octanol及び(R
s)waterはそれぞれn−オクタノール、水での濃度を
表す。水可溶性であるとは前記logP値が1より小さ
いことをいう。分配係数は、Journal of Medicinal Che
mitry,Vol.18,No.9,865〜868頁(1975)に記載された方
法で算出できる。
【0130】本発明で用いられるラジカルスカベンジャ
ーは、例えば、特開7−72599号等に記載のフェノ
ール系化合物、特開平8−76311号及び米国特許第
5,719,007号等に記載の一般式(A−I)ない
し(A−III)、特開平10−10668号に記載の一
般式(S2)、特開平11−15102号に記載の一般
式(S1)、特開平10−90819号に記載の一般式
(S1)等で表されるヒドロキシアミン系化合物などの
うち水可溶性のものが挙げられる。以下に水可溶性のラ
ジカルスカベンジャーの具体例を示すがこれらに限定さ
れるものではない。
【0131】
【化19】
【0132】水可溶性のラジカルスカベンジャーは、好
ましくは乳剤調製時に添加され、その工程中のいかなる
場合に添加することも可能であり、その例を挙げると、
ハロゲン化銀の粒子形成工程、脱塩工程の開始前、脱塩
工程、化学熟成の開始前、化学熟成の工程、完成乳剤調
製前の工程などを挙げる事ができる。またこれらの工程
中の複数回にわけて添加することもできる。好ましくは
化学増感前、化学増感中または化学増感終了後に添加さ
れる。
【0133】水可溶性のラジカルスカベンジャーの好ま
しい添加量は上述した添加法および添加する化合物種に
大きく依存するが、一般には感光性ハロゲン化銀1モル
当たり5×10-6モルから0.5モル、より好ましくは
1×10-5モルから0.005モルが用いられる。前記
ラジカルスカベンジャーは2種以上併用して用いてもよ
い。ラジカルスカベンジャーは、水、メタノール、エタ
ノールなどの水可溶性溶媒または、これらの混合溶媒に
溶解して添加しても、乳化分散により添加してもよい。
水に溶解する場合、pHを高くまたは低くした方が溶解
度の上がるものについては、pHを高くまたは低くして
溶解し、これを添加しても良いし、界面活性剤を共存さ
せることもできる。
【0134】本発明において、平板粒子は転位線を有す
ることが好ましい。平板粒子の転位線は、例えばJ.
F.Hamilton,Phot.Sci.Eng.,
11、57、(1967)やT.Shiozawa,
J.Soc.Phot.Sci.Japan,35、2
13、(1972)に記載の方法により観察することが
できる。転位線の数は、好ましくは1粒子当り平均10
本以上である。より好ましくは1粒子当り平均20本以
上である。転位線が密集して存在する場合、または転位
線が互いに交わって観察される場合には、1粒子当りの
転位線の数は明確には数えることができない場合があ
る。しかしながら、これらの場合においても、おおよそ
10本、20本、30本という程度には数えることが可
能であり、明らかに、数本しか存在しない場合とは区別
できる。転位線の数の1粒子当りの平均数については1
00粒子以上について転位線の数を数えて、数平均とし
て求める。
【0135】転位線は、例えば平板粒子の外周近傍に導
入することができる。この場合転位は外周にほぼ垂直で
あり、平板状粒子の中心から辺(外周)までの距離の長
さのx%の位置から始まり外周に至るように転位線が発
生している。このxの値は好ましくは10以上100未
満であり、より好ましくは30以上99未満であり、最
も好ましくは50以上98未満である。また平板粒子の
外周上の全域に渡ってほぼ均一に転位線を有していて
も、外周上の局所的な位置に転位線を有していてもよ
い。すなわち六角形平板ハロゲン化銀粒子を例にとる
と、6つの頂点の近傍のみに転位線が限定されていても
よいし、そのうちの1つの頂点近傍のみに転位線が限定
されていてもよい。逆に6つの頂点近傍を除く辺のみに
転位線が限定されていることも可能である。
【0136】また平板粒子の平行な2つの主平面の中心
を含む領域に渡って転位線が形成されていてもよい。主
平面の全域に渡って転位線が形成されている場合には転
位線の方向は主平面に垂直な方向から見ると結晶学的に
おおよそ(211)方向の場合もあるが(110)方向
またはランダムに形成されている場合もあり、さらに各
転位線の長さもランダムであり、主平面上に短い線とし
て観察される場合と、長い線として辺(外周)まで到達
して観察される場合がある。転位線は直線のこともあれ
ば蛇行していることも多い。転位線の位置は以上のよう
に外周上または主平面上または局所的な位置に限定され
ていても良いし、これらが組み合わされて形成されてい
ても良い。
【0137】平板粒子乳剤に沃化銀微粒子乳剤を急激に
添加した後、臭化銀もしくは沃臭化銀を成長させて転位
線を導入する。沃化銀微粒子乳剤を添加する以前もしく
は同時に臭化銀もしくは沃臭化銀の成長を開始しても良
いが、好ましくは沃化銀微粒子乳剤を添加した後に、臭
化銀もしくは沃臭化銀の成長を開始する。沃化銀微粒子
乳剤を添加してから臭化銀もしくは沃臭化銀の成長を開
始するまでの時間は好ましくは10分以内で1秒以上で
ある。より好ましくは5分以内で3秒以上である。さら
に好ましくは1分以内である。この時間間隔は短い程好
ましいが、臭化銀もしくは沃臭化銀の成長開始以前が良
い。
【0138】沃化銀微粒子乳剤を添加した後の成長は好
ましくは臭化銀である。沃臭化銀の場合には沃化銀含有
率は該層に対して好ましくは3モル%以内である。この
沃化銀微粒子乳剤の添加後に成長する層の銀量は完成平
板粒子乳剤の全銀量を100とした時に、好ましくは5
以上50以下である。最も好ましくは10以上30以下
である。この層を形成する時の温度、pHおよびpBr
は特に制限はないが温度は40℃以上90℃以下、pH
は2以上9以下が通常用いられる。より好ましくは50
℃以上80℃以下、pHは3以上7以下が用いられる。
pBrについては、本発明においては該層の形成終了時
のpBrが該層の形成初期時のpBrよりも高くなるこ
とが好ましい。好ましくは該層の形成初期のpBrが
2.9以下であり該層の形成終了時のpBrが1.7以
上である。さらに好ましくは該層の形成初期のpBrが
2.5以下であり該層の形成終了時のpBrが1.9以
上である。最も好ましくは該層の形成初期のpBrが
2.3以下1以上である。最も好ましくは該層の終了時
のpBrが2.1以上4.5以下である。以上の方法に
よって本発明における転位線が好ましく導入される。
【0139】本発明のハロゲン化銀写真感光材料には、
従来公知の写真用素材や添加剤を使用できる。例えば写
真用支持体としては、透過型支持体や反射型支持体を用
いることができる。透過型支持体としては、セルロース
ナイトレートフィルムやポリエチレンテレフタレートな
どの透明フィルム、更には2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸(NDCA)とエチレングリコール(EG)とのポ
リエステルやNDCAとテレフタル酸とEGとのポリエ
ステル等に磁性層などの情報記録層を設けたものが好ま
しく用いられる。反射型支持体としては特に複数のポリ
エチレン層やポリエステル層でラミネートされ、このよ
うな耐水性樹脂層(ラミネート層)の少なくとも一層に
酸化チタン等の白色顔料を含有する反射支持体が好まし
い。
【0140】本発明においてさらに好ましい反射支持体
としては、ハロゲン化銀乳剤層を設ける側の紙基体上に
微小空孔を有するポリオレフィン層を有しているものが
挙げられる。ポリオレフィン層は多層から成っていても
よく、その場合、好ましくはハロゲン化銀乳剤層側のゼ
ラチン層に隣接するポリオレフィン層は微小空孔を有さ
ず(例えばポリプロピレン、ポリエチレン)、紙基体上
に近い側に微小空孔を有するポリオレフィン(例えばポ
リプロピレン、ポリエチレン)から成るものがより好ま
しい。紙基体および写真構成層の間に位置するこれら多
層もしくは一層のポリオレフィン層の密度は0.40〜
1.0g/mLであることが好ましく、0.50〜0.
70g/mLがより好ましい。また、紙基体および写真
構成層の間に位置するこれら多層もしくは一層のポリオ
レフィン層の厚さは10〜100μmが好ましく、15
〜70μmがさらに好ましい。また、ポリオレフィン層
と紙基体の厚さの比は0.05〜0.2が好ましく、
0.1〜0.5がさらに好ましい。
【0141】また、上記紙基体の写真構成層とは逆側
(裏面)にポリオレフィン層を設けることも、反射支持
体の剛性を高める点から好ましく、この場合、裏面のポ
リオレフィン層は表面が艶消しされたポリエチレンまた
はポリプロピレンが好ましく、ポリプロピレンがより好
ましい。裏面のポリオレフィン層は5〜50μmが好ま
しく、10〜30μmがより好ましく、さらに密度が
0.7〜1.1g/mLであることが好ましい。本発明
の反射支持体において、紙基体上に設けるポリオレフィ
ン層に関する好ましい態様については、特開平10−3
33277号、同10−333278号、同11−52
513号、同11−65024号、EP0880065
号、およびEP0880066号に記載されている例が
挙げられる。
【0142】更に前記の耐水性樹脂層中には蛍光増白剤
を含有するのが好ましい。また、蛍光増白剤は感光材料
の親水性コロイド層中に分散してもよい。蛍光増白剤と
して、好ましくは、ベンゾオキサゾール系、クマリン
系、ピラゾリン系が用いることができ、更に好ましく
は、ベンゾオキサゾリルナフタレン系及びベンゾオキサ
ゾリルスチルベン系の蛍光増白剤である。使用量は、特
に限定されていが、好ましくは1〜100mg/m2
ある。耐水性樹脂に混合する場合の混合比は、好ましく
は樹脂に対して0.0005〜3質量%であり、更に好
ましくは0.001〜0.5質量%である。反射型支持
体としては、透過型支持体、または上記のような反射型
支持体上に、白色顔料を含有する親水性コロイド層を塗
設したものでもよい。また、反射型支持体は、鏡面反射
性または第2種拡散反射性の金属表面をもつ支持体であ
ってもよい。
【0143】また、本発明に係わる感光材料に用いられ
る支持体としては、ディスプレイ用に白色ポリエステル
系支持体又は白色顔料を含む層がハロゲン化銀乳剤層を
有する側の支持体上に設けられた支持体を用いてもよ
い。更に鮮鋭性を改良するために、アンチハレーション
層を支持体のハロゲン化銀乳剤層塗布側又は裏面に塗設
するのが好ましい。特に反射光でも透過光でもディスプ
レイが観賞できるように、支持体の透過濃度を0.35
〜0.8の範囲に設定するのが好ましい。
【0144】本発明に係わる感光材料には、画像のシャ
ープネス等を向上させる目的で親水性コロイド層に、欧
州特許EP0,337,490A2号の第27〜76頁
に記載の、処理により脱色可能な染料(なかでもオキソ
ノール系染料)を感光材料の680nmに於ける光学反射
濃度が0.70以上になるように添加したり、支持体の
耐水性樹脂層中に2〜4価のアルコール類(例えばトリ
メチロールエタン)等で表面処理された酸化チタンを1
2質量%以上(より好ましくは14質量%以上)含有さ
せるのが好ましい。
【0145】本発明に係わる感光材料には、イラジエー
ションやハレーションを防止したり、セーフライト安全
性等を向上させる目的で親水性コロイド層に、欧州特許
EP0337490A2号明細書の第27〜76頁に記
載の、処理により脱色可能な染料(中でもオキソノール
染料、シアニン染料)を添加することが好ましい。さら
に、欧州特許EP0819977号明細書に記載の染料
も本発明に好ましく添加される。
【0146】これらの水溶性染料の中には使用量を増や
すと色分離やセーフライト安全性を悪化するものもあ
る。色分離を悪化させないで使用できる染料としては、
特開平5−127324号、同5−127325号、同
5−216185号に記載された水溶性染料が好まし
い。
【0147】本発明においては、水溶性染料の代わり、
あるいは水溶性染料と併用しての処理で脱色可能な着色
層が用いられる。用いられる処理で脱色可能な着色層
は、乳剤層に直かに接してもよく、ゼラチンやハイドロ
キノンなどの処理混色防止剤を含む中間層を介して接す
るように配置されていても良い。この着色層は、着色さ
れた色と同種の原色に発色する乳剤層の下層(支持体
側)に設置されることが好ましい。各原色毎に対応する
着色層を全て個々に設置することも、このうちに一部の
みを任意に選んで設置することも可能である。また複数
の原色域に対応する着色を行った着色層を設置すること
も可能である。着色層の光学反射濃度は、露光に使用す
る波長域(通常のプリンター露光においては400nm
〜700nmの可視光領域、走査露光の場合には使用す
る走査露光光源の波長)において最も光学濃度の高い波
長における光学濃度値が0.2以上3.0以下であるこ
とが好ましい。さらに好ましくは0.5以上2.5以
下、特に0.8以上2.0以下が好ましい。
【0148】着色層を形成するためには、従来公知の方
法が適用できる。例えば、特開平2−282244号3
頁右上欄から8頁に記載された染料や、特開平3−79
31号3頁右上欄から11頁左下欄に記載された染料の
ように固体微粒子分散体の状態で親水性コロイド層に含
有させる方法、アニオン性色素をカチオンポリマーに媒
染する方法、色素をハロゲン化銀等の微粒子に吸着させ
て層中に固定する方法、特開平1−239544号に記
載されているようなコロイド銀を使用する方法などであ
る。色素の微粉末を固体状で分散する方法としては、た
とえば、少なくともpH6以下では実質的に水不溶性で
あるが、少なくともpH8以上では実質的に水溶性であ
る微粉末染料を含有させる方法が特開平2−30824
4号の第4〜13頁に記載されている。また、例えば、
アニオン性色素をカチオンポリマーに媒染する方法とし
ては、特開平2−84637号の第18〜26頁に記載
されている。光吸収剤としてのコロイド銀の調製法につ
いては米国特許第2,688,601号、同3,45
9,563号に示されている。これらの方法のなかで微
粉末染料を含有させる方法、コロイド銀を使用する方法
などが好ましい。
【0149】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、白
黒印画紙、白黒ネガフィルム、レントゲンフィルム、カ
ラーネガフィルム、カラーポジフィルム、カラー反転フ
ィルム、カラー反転印画紙、カラー印画紙等に用いられ
るが、中でもカラーネガフィルムまたはカラー印画紙と
して用いるのが好ましい。
【0150】カラー印画紙は、イエロー発色性ハロゲン
化銀乳剤層、マゼンタ発色性ハロゲン化銀乳剤層および
シアン発色性ハロゲン化銀乳剤層をそれぞれ少なくとも
1層ずつ有してなることが好ましく、一般には、これら
のハロゲン化銀乳剤層は支持体から近い順にイエロー発
色性ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ発色性ハロゲン化銀
乳剤層、シアン発色性ハロゲン化銀乳剤層である。しか
しながら、これとは異なった層構成を取っても構わな
い。
【0151】イエロ−カプラーを含有するハロゲン化銀
乳剤層は支持体上のいずれの位置に配置されてもかまわ
ないが、該イエローカプラー含有層にハロゲン化銀平板
粒子を含有する場合は、マゼンタカプラー含有ハロゲン
化銀乳剤層またはシアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤
層の少なくとも一層よりも支持体から離れた位置に塗設
されていることが好ましい。また、発色現像促進、脱銀
促進、増感色素による残色の低減の観点からは、イエロ
−カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層は他のハロゲン化銀
乳剤層より、支持体から最も離れた位置に塗設されてい
ることが好ましい。更に、Blix退色の低減の観点か
らはシアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層は他のハロ
ゲン化銀乳剤層の中央の層が好ましく、光退色の低減の
観点からはシアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層は最
下層が好ましい。また、イエロー、マゼンタおよびシア
ンのそれぞれの発色性層は2層または3層からなっても
よい。例えば、特開平4−75055号、同9−114
035号、同10−246940号、米国特許第5,5
76,159号等に記載のように、ハロゲン化銀乳剤を
含有しないカプラー層をハロゲン化銀乳剤層に隣接して
設け、発色層とすることも好ましい。
【0152】本発明において適用されるハロゲン化銀乳
剤やその他の素材(添加剤など)および写真構成層(層
配置など)、並びにこの感光材料を処理するために適用
される処理法や処理用添加剤としては、特開昭62−2
15272号、特開平2−33144号、欧州特許EP
0,355,660A2号に記載されているもの、特に
欧州特許EP0,355,660A2号に記載されてい
るものが好ましく用いられる。更には、特開平5−34
889号、同4−359249号、同4−313753
号、同4−270344号、同5−66527号、同4
−34548号、同4−145433号、同2−854
号、同1−158431号、同2−90145号、同3
−194539号、同2−93641号、欧州特許公開
第0520457A2号等に記載のハロゲン化銀カラー
写真感光材料やその処理方法も好ましい。
【0153】特に、本発明においては、前記の反射型支
持体やハロゲン化銀乳剤、更にはハロゲン化銀粒子中に
ドープされる異種金属イオン種、ハロゲン化銀乳剤の保
存安定剤またはカブリ防止剤、化学増感法(増感剤)、
分光増感法(分光増感剤)、シアン、マゼンタ、イエロ
ーカプラーおよびその乳化分散法、色像保存性改良剤
(ステイン防止剤や褪色防止剤)、染料(着色層)、ゼ
ラチン種、感光材料の層構成や感光材料の被膜pHなど
について、表1〜2の特許に記載のものが特に好ましく
適用できる。
【0154】
【表1】
【0155】
【表2】
【0156】本発明において用いられるシアン、マゼン
タおよびイエローカプラーとしては、その他、特開昭6
2−215272号の第91頁右上欄4行目〜121頁
左上欄6行目、特開平2−33144号の第3頁右上欄
14行目〜18頁左上欄末行目と第30頁右上欄6行目
〜35頁右下欄11行目やEP0355,660A2号
の第4頁15行目〜27行目、5頁30行目〜28頁末
行目、45頁29行目〜31行目、47頁23行目〜6
3頁50行目に記載のカプラーも有用である。また、本
発明はWO−98/33760の一般式(II)および
(III)、特開平10−221825号の一般式(D)
で表される化合物を添加しても良く、好ましい。
【0157】以下に更に具体的に説明する。本発明に使
用しうるシアンカプラーとしては、ピロロトリアゾール
系カプラーが好ましく用いられ、特開平5−31332
4号の一般式(I)又は(II)で表されるカプラーおよ
び特開平6−347960号の一般式(I)で表される
カプラー並びにこれらの特許に記載されている例示カプ
ラーが特に好ましい。また、フェノール系、ナフトール
系のシアンカプラーも好ましく、例えば、特開平10−
333297号に記載の一般式(ADF)で表されるシ
アンカプラーが好ましい。
【0158】上記以外のシアンカプラーとしては、欧州
特許EP0488248号明細書及びEP049119
7A1号明細書に記載のピロロアゾール型シアンカプラ
ー、米国特許第5,888,716号に記載の2,5−
ジアシルアミノフェノールカプラー、米国特許第4,8
73,183号、同第4,916,051号に記載の6
位に電子吸引性基、水素結合基を有するピラゾロアゾー
ル型シアンカプラー、特に、特開平8−171185
号、同8−311360号、同8−339060号に記
載の6位にカルバモイル基を有するピラゾロアゾール型
シアンカプラーも好ましい。
【0159】また、特開平2−33144号公報に記載
のジフェニルイミダゾール系シアンカプラーの他に、欧
州特許EP0333185A2号明細書に記載の3−ヒ
ドロキシピリジン系シアンカプラー(なかでも具体例と
して列挙されたカプラー(42)の4当量カプラーに塩
素離脱基をもたせて2当量化したものや、カプラー
(6)や(9)が特に好ましい)や特開昭64−322
60号公報に記載された環状活性メチレン系シアンカプ
ラー(なかでも具体例として列挙されたカプラー例3、
8、34が特に好ましい)、欧州特許EP045622
6A1号明細書に記載のピロロピラゾール型シアンカプ
ラー、欧州特許EP0484909号に記載のピロロイ
ミダゾール型シアンカプラーを使用することもできる。
【0160】本発明に用いられるマゼンタカプラーとし
ては、前記の表の公知文献に記載されたような5−ピラ
ゾロン系マゼンタカプラーやピラゾロアゾール系マゼン
タカプラーが用いられるが、中でも色相や画像安定性、
発色性等の点で特開昭61−65245号に記載された
ような2級又は3級アルキル基がピラゾロトリアゾール
環の2、3又は6位に直結したピラゾロトリアゾールカ
プラー、特開昭61−65246号に記載されたような
分子内にスルホンアミド基を含んだピラゾロアゾールカ
プラー、特開昭61−147254号に記載されたよう
なアルコキシフェニルスルホンアミドバラスト基を持つ
ピラゾロアゾールカプラーや欧州特許第226,849
A号や同第294,785A号に記載されたような6位
にアルコキシ基やアリールオキシ基をもつピラゾロアゾ
ールカプラーの使用が好ましい。
【0161】特に、マゼンタカプラーとしては特開平8
−122984号に記載の一般式(M−I)で表される
ピラゾロアゾールカプラーが好ましく、該特許の段落番
号0009〜0026はそのまま本願に適用され、本願
の明細書の一部として取り込まれる。これに加えて、欧
州特許第854384号、同第884640号に記載の
3位と6位の両方に立体障害基を有するピラゾロアゾー
ルカプラーも好ましく用いられる。
【0162】また、イエローカプラーとしては、前記表
中に記載の化合物の他に、欧州特許EP0447969
A1号明細書に記載のアシル基に3〜5員の環状構造を
有するアシルアセトアミド型イエローカプラー、欧州特
許EP0482552A1号明細書に記載の環状構造を
有するマロンジアニリド型イエローカプラー、米国特許
第5,118,599号明細書に記載されたジオキサン
構造を有するアシルアセトアミド型イエローカプラーが
好ましく用いられる。その中でも、アシル基が1−アル
キルシクロプロパン−1−カルボニル基であるアシルア
セトアミド型イエローカプラー、アニリドの一方がイン
ドリン環を構成するマロンジアニリド型イエローカプラ
ーの使用が特に好ましい。これらのカプラーは、単独あ
るいは併用することができる。
【0163】本発明に使用するカプラーは、前出表中記
載の高沸点有機溶媒の存在下で(または不存在下で)ロ
ーダブルラテックスポリマー(例えば米国特許第4,2
03,716号)に含浸させて、または水不溶性かつ有
機溶媒可溶性のポリマーとともに溶かして親水性コロイ
ド水溶液に乳化分散させることが好ましい。
【0164】好ましく用いることのできる水不溶性かつ
有機溶媒可溶性のポリマーは、米国特許第4,857,
449号明細書の第7欄〜15欄及び国際公開WO88
/00723号明細書の第12頁〜30頁に記載の単独
重合体または共重合体が挙げられる。より好ましくはメ
タクリレート系あるいはアクリルアミド系ポリマー、特
にアクリルアミド系ポリマーの使用が色像安定性等の上
で好ましい。
【0165】本発明においては公知の混色防止剤を用い
ることができるが、その中でも以下に挙げる特許に記載
のものが好ましい。例えば、特開平5−333501号
に記載の高分子量のレドックス化合物、WO98/33
760号、米国特許第4,923,787号等に記載の
フェニドンやヒドラジン系化合物、特開平5−2496
37号、特開平10−282615号および独国特許第
19629142A1号等に記載のホワイトカプラーを
用いることができる。また、特に現像液のpHを上げ、
現像の迅速化を行う場合には独国特許第1961878
6A1号、欧州特許第839623A1号、欧州特許第
842975A1号、独国特許19806846A1号
および仏国特許第2760460A1号等に記載のレド
ックス化合物を用いることも好ましい。
【0166】本発明においては紫外線吸収剤としてモル
吸光係数の高いトリアジン骨核を有する化合物を用いる
ことが好ましく、例えば、以下の特許に記載の化合物を
用いることができる。特開昭46−3335号、同55
−152776号、特開平5−197074号、同5−
232630号、同5−307232号、同6−211
813号、同8−53427号、同8−234364
号、同8−239368号、同9−31067号、同1
0−115898号、同10−147577号、同10
−182621号、独国特許第19739797A号、
欧州特許第711804A号および特表平8−5012
91号等に記載されている化合物である。
【0167】本発明に係わる感光材料に用いることので
きる結合剤又は保護コロイドとしては、ゼラチンを用い
ることが有利であるが、それ以外の親水性コロイドを単
独であるいはゼラチンとともに用いることができる。例
えばゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子とのグラフ
トポリマー、アルブミン、カゼイン等の蛋白質;ヒドロ
キシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
セルロース硫酸エステル類等の如きセルロース誘導体、
アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体などの糖誘導体;ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルアルコール部分アセター
ル、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポ
リメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミ
ダゾール、ポリビニルピラゾール等の単一あるいは共重
合体の如き多種の合成親水性高分子物質を用いることが
できる。
【0168】ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンのほ
か、酸処理ゼラチンやBull. Soc. Sci. Photo. Japan.
No. 16、P30(1966)に記載されたような酵素
処理ゼラチンを用いてもよく、また、ゼラチンの加水分
解物や酵素分解物も用いることができる。好ましいゼラ
チンとしては、鉄、銅、亜鉛、マンガン等の不純物とし
て含有される重金属は、好ましくは5ppm以下、更に
好ましくは3ppm以下である。また、感光材料中に含
まれるカルシウム量は、好ましくは20mg/m 2
下、更に好ましくは10mg/m2以下、最も好ましく
は5mg/m2以下である。
【0169】本発明においては、親水性コロイド層中に
繁殖して画像を劣化させる各種の黴や細菌を防ぐため
に、特開昭63−271247号公報に記載のような防
菌・防黴剤を添加するのが好ましい。さらに、感光材料
の被膜pHは4.0〜7.0が好ましく、より好ましく
は4.0〜6.5である。
【0170】本発明の乳剤は脱塩のために水洗し、新し
く用意した保護コロイド分散にすることが好ましい。水
洗の温度は目的に応じて選べるが、5℃〜50℃の範囲
で選ぶことが好ましい。水洗時のpHも目的に応じて選
べるが2〜10の間で選ぶことが好ましい。さらに好ま
しくは3〜8の範囲である。水洗時のpAgも目的に応
じて選べるが5〜10の間で選ぶことが好ましい。水洗
の方法としてヌードル水洗法、半透膜を用いた透析法、
遠心分離法、凝析沈降法、イオン交換法のなかから選ん
で用いることができる。凝析沈降法の場合には硫酸塩を
用いる方法、有機溶剤を用いる方法、水溶性ポリマーを
用いる方法、ゼラチン誘導体を用いる方法などから選ぶ
ことができる。
【0171】本発明の乳剤はその製造工程中にハロゲン
のオキソ酸塩以外に銀に対する酸化剤を用いることが好
ましい。但し、粒子表面の還元増感によって得られた正
孔捕獲性銀核は写真性能上、感度/かぶり比が最適であ
るように残存する必要がある。特にハロゲン化銀粒子の
形成過程および化学増感過程において副生する感度の増
加に寄与しない、かぶり増加の原因となる微小な銀核
を、銀イオンに変換せしめる化合物が有効である。ここ
で生成する銀イオンは、ハロゲン化銀、硫化銀、セレン
化銀等の水に難溶の銀塩を形成してもよく、又、硝酸銀
等の水に易溶の銀塩を形成してもよい。好ましい酸化剤
は、チオスルフォン酸塩の無機酸化剤及びキノン類の有
機酸化剤である。
【0172】本発明においては、感光材料の塗布安定性
向上、静電気発生防止、帯電量調節等の点から界面活性
剤を感光材料に添加することができる。界面活性剤とし
てはアニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ベ
タイン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤があり、例
えば特開平5−333492号に記載のものが挙げられ
る。本発明に用いる界面活性剤としてはフッ素原子含有
の界面活性剤が好ましい。特に、フッ素原子含有界面活
性剤を好ましく用いることができる。これらの界面活性
剤の感光材料への添加量は特に限定されるものではない
が、一般的には1×10-5〜1g/m2、好ましくは1
×10-4〜1×10-1g/m2、更に好ましくは1×1
-3〜1×10-2g/m2である。
【0173】これらのフッ素原子含有界面活性剤は単独
で用いても、従来公知の他の界面活性剤と併用してもか
まわないが、好ましくは従来公知の他の界面活性剤との
併用である。
【0174】本発明の感光材料は、通常のネガプリンタ
ーを用いたプリントシステムに使用される以外に、陰極
線(CRT)を用いた走査露光方式にも適している。陰
極線管露光装置は、レーザーを用いた装置に比べて、簡
便でかつコンパクトであり、低コストになる。また、光
軸や色の調整も容易である。
【0175】画像露光に用いる陰極線管には、必要に応
じてスペクトル領域に発光を示す各種発光体が用いられ
る。例えば赤色発光体、緑色発光体、青色発光体のいず
れか1種、あるいは2種以上が混合されて用いられる。
スペクトル領域は、上記の赤、緑、青に限定されず、黄
色、橙色、紫色或いは赤外領域に発光する蛍光体も用い
られる。特に、これらの発光体を混合して白色に発光す
る陰極線管がしばしば用いられる。
【0176】感光材料が異なる分光感度分布を有する複
数の感光性層を持ち、陰極性管も複数のスペクトル領域
の発光を示す蛍光体を有する場合には、複数の色を一度
に露光、即ち陰極線管に複数の色の画像信号を入力して
管面から発光させてもよい。各色ごとの画像信号を順次
入力して各色の発光を順次行わせ、その色以外の色をカ
ットするフィルムを通して露光する方法(面順次露光)
を採っても良く、一般には、面順次露光の方が、高解像
度の陰極線管を用いることができるため、高画質化のた
めには好ましい。
【0177】本発明の感光材料は、ガスレーザー、発光
ダイオード、半導体レーザー、半導体レーザーあるいは
半導体レーザーを励起光源に用いた固体レーザーと非線
形光学結晶を組合わせた第二高調波発光光源(SHG)
等の単色高密度光を用いたデジタル走査露光方式が好ま
しく使用される。システムをコンパクトで、安価なもの
にするために半導体レーザー、半導体レーザーあるいは
固体レーザーと非線形光学結晶を組合わせた第二高調波
発生光源(SHG)を使用することが好ましい。特にコ
ンパクトで、安価、更に寿命が長く安定性が高い装置を
設計するためには半導体レーザーの使用が好ましく、露
光光源の少なくとも一つは半導体レーザーを使用するこ
とが好ましい。
【0178】このような走査露光光源を使用する場合、
本発明の感光材料の分光感度極大波長は、使用する走査
露光用光源の波長により任意に設定することができる。
半導体レーザーを励起光源に用いた固体レーザーあるい
は半導体レーザーと非線形光学結晶を組合わせて得られ
るSHG光源では、レーザーの発振波長を半分にできる
ので、青色光、緑色光が得られる。従って、感光材料の
分光感度極大は通常の青、緑、赤の3つの波長領域に持
たせることが可能である。
【0179】このような走査露光における露光時間は、
画素密度を400dpiとした場合の画素サイズを露光
する時間として定義すると、好ましい露光時間としては
10 -4秒以下、更に好ましくは10-6秒以下である。本
発明に適用できる好ましい走査露光方式については、前
記の表に掲示した特許に詳しく記載されている。
【0180】また本発明の感光材料を処理するには、特
開平2−207250号の第26頁右下欄1行目〜34
頁右上欄9行目、及び特開平4−97355号の第5頁
左上欄17行目〜18頁右下欄20行目に記載の処理素
材や処理方法が好ましく適用できる。また、この現像液
に使用する保恒剤としては、前記の表に掲示した特許に
記載の化合物が好ましく用いられる。本発明は迅速処理
適性を有する感光材料にも好ましく適用される。
【0181】発色現像時間とは、感光材料が発色現像液
中に入ってから次の処理工程の漂白定着液に入るまでの
時間をいう。例えば、自動現像機などで処理される場合
には、感光材料が発色現像液中に浸漬されている時間
(いわゆる液中時間)と、感光材料が発色現像液を離れ
次の処理工程の漂白定着浴に向けて空気中を搬送されて
いる時間(いわゆる空中時間)との両者の合計を発色現
像時間という。同様に、漂白定着時間とは、感光材料が
漂白定着液中に入ってから次の水洗又は安定浴に入るま
での時間をいう。また、水洗又は安定化時間とは、感光
材料が水洗又は安定化液中に入ってから乾燥工程に向け
て液中にある時間(いわゆる液中時間)をいう。
【0182】本発明のカラーペーパーで迅速処理を行う
場合には、発色現像時間は好ましくは60秒以下、更に
好ましくは50秒以下6秒以上、より好ましくは30秒
以下6秒以上である。同様に、漂白定着時間は好ましく
は60秒以下、更に好ましくは50秒以下6秒以上、よ
り好ましくは30秒以下6秒以上である。また、水洗又
は安定化時間は、好ましくは150秒以下、更に好まし
くは130秒以下6秒以上である。
【0183】本発明の感光材料を露光後、現像する方法
としては、従来のアルカリ剤と現像主薬を含む現像液で
現像する方法、現像主薬を感光材料に内蔵し、現像主薬
を含まないアルカリ液などのアクチベーター液で現像す
る方法などの湿式方式のほか、処理液を用いない熱現像
方式などを用いることができる。特に、アクチベーター
方法は、現像主薬を処理液に含まないため、処理液の管
理や取扱いが容易であり、また廃液処理時の負荷が少な
く環境保全上の点からも好ましい方法である。アクチベ
ーター方法において、感光材料中に内蔵される現像主薬
またはその前駆体としては、例えば、特開平8−234
388号、同9−152686号、同9−152693
号、同9−211814号、同9−160193号に記
載されたヒドラジン型化合物が好ましい。
【0184】また、感光材料の塗布銀量を低減し、過酸
化水素を用いた画像増幅処理(補力処理)する現像方法
も好ましく用いられる。特に、この方法をアクチベータ
ー方法に用いることは好ましい。具体的には、特開平8
−297354号、同9−152695号に記載された
過酸化水素を含むアクチベーター液を用いた画像形成方
法が好ましく用いられる。
【0185】アクチベーター方法において、アクチベー
ター液で処理後、通常脱銀処理されるが、低銀量の感光
材料を用いた画像増幅処理方法では、脱銀処理を省略
し、水洗または安定化処理といった簡易な方法を行うこ
とができる。また、感光材料から画像情報をスキャナー
等で読み取る方式では、撮影用感光材料などの様に高銀
量の感光材料を用いた場合でも、脱銀処理を不要とする
処理形態を採用することができる。
【0186】本発明で用いられるアクチベーター液、脱
銀液(漂白/定着液)、水洗および安定化液の処理素材
や処理方法は公知のものを用いることができる。好まし
くは、リサーチ・ディスクロージャーItem 36544
(1994年9月)第536頁〜第541頁、特開平8
−234388号に記載されたものを用いることができ
る。
【0187】本発明の感光材料をプリンター露光する
際、米国特許第4,880,726号に記載のバンドス
トップフィルターを用いることが好ましい。これによっ
て光混色が取り除かれ、色再現性が著しく向上する。本
発明においては、欧州特許EP0789270A1や同
EP0789480A1号に記載のように、画像情報を
付与する前に、予め、黄色のマイクロドットパターンを
前露光し、複写規制を施しても構わない。
【0188】本発明に用いられる写真乳剤には、感光材
料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防
止し、あるいは写真性能を安定化させる目的で、種々の
化合物を含有させることができる。すなわちチアゾール
類、例えばベンゾチアゾリウム塩、ニトロイミダゾール
類、ニトロベンズイミダゾール類、クロロベンズイミダ
ゾール類、ブロモベンズイミダゾール類、メルカプトチ
アゾール類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカプ
トベンズイミダゾール類、メルカプトチアジアゾール
類、アミノトリアゾール類、ベンゾトリアゾール類、ニ
トロベンゾトリアゾール類、メルカプトテトラゾール類
(特に1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール)な
ど;メルカプトピリミジン類;メルカプトトリアジン
類;たとえばオキサゾリンチオンのようなチオケト化合
物;アザインデン類、たとえばトリアザインデン類、テ
トラアザインデン類(特に4−ヒドロキシ置換(1,
3,3a,7)テトラアザインデン類)、ペンタアザイ
ンデン類などのようなカブリ防止剤または安定剤として
知られた、多くの化合物を加えることができる。たとえ
ば、米国特許第3,954,474号、同3,982,
947号、特公昭52−28660号に記載されたもの
を用いることができる。好ましい化合物の一つに特開昭
63−212932号に記載された化合物がある。かぶ
り防止剤および安定剤は粒子形成前、粒子形成中、粒子
形成後、水洗工程、水洗後の分散時、化学増感前、化学
増感中、化学増感後、塗布前のいろいろな時期に目的に
応じて添加することができる。乳剤調製中に添加して本
来のかぶり防止および安定化効果を発現する以外に、粒
子の晶壁を制御する、粒子サイズを小さくする、粒子の
溶解性を減少させる、化学増感を制御する、色素の配列
を制御するなど多目的に用いることができる。
【0189】本発明を採用し得るハロゲン化銀写真感光
材料に使用することができる層配列等の技術、ハロゲン
化銀乳剤、色素形成カプラー、DIRカプラー等の機能
性カプラー、各種の添加剤等、及び現像処理について
は、欧州特許第0565096A1号(1993年10
月13日公開)及びこれに引用された特許に記載されて
いる。以下に各項目とこれに対応する記載個所を列記す
る。
【0190】1.層構成:61頁23〜35行、61頁
41行〜62頁14行 2.中間層:61頁36〜40行、 3.重層効果付与層:62頁15〜18行、 4.ハロゲン化銀ハロゲン組成:62頁21〜25行、 5.ハロゲン化銀粒子晶癖:62頁26〜30行、 6.ハロゲン化銀粒子サイズ:62頁31〜34行、 7.乳剤製造法:62頁35〜40行、 8.ハロゲン化銀粒子サイズ分布:62頁41〜42
行、 9.平板粒子:62頁43〜46行、 10.粒子の内部構造:62頁47行〜53行、 11.乳剤の潜像形成タイプ:62頁54行〜63頁5
行、 12.乳剤の物理熟成・化学熟成:63頁6〜9行、 13.乳剤の混合使用:63頁10〜13行、 14.かぶらせ乳剤:63頁14〜31行、 15.非感光性乳剤:63頁32〜43行、 16.塗布銀量:63頁49〜50行、 17.写真用添加剤:リサーチ・ディスクロージャ(RD)I
tem17643 (1978年12月)、同Item18716(197
9年11月)及び同Item307105(1989年
11月)に記載されており、下記に各項目およびこれに
関連する記載個所を示す。
【0191】 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 (1) 化学増感剤 23頁 648頁右欄 866頁 (2) 感度上昇剤 648頁右欄 (3) 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄〜 866〜 868頁 強色増感剤 649頁右欄 (4) 増 白 剤 24頁 647頁右欄 868頁 (5) かぶり防止剤、 24〜25頁 649頁右欄 868〜 870頁 安定剤 (6) 光吸収剤、 25〜26頁 649頁右欄〜 873頁 フィルター染料、 650頁左欄 紫外線吸収剤 (7) ステイン防止剤 25頁右欄 650左欄〜右欄 872頁 (8) 色素画像安定剤 25頁 650頁左欄 872頁 (9) 硬 膜 剤 26頁 651頁左欄 874〜 875頁 (10)バインダー 26頁 651頁左欄 873〜 874頁 (11)可塑剤、潤滑剤 27頁 650頁右欄 876頁 (12)塗布助剤、 26〜27頁 650頁右欄 875〜 876頁 表面活性剤 (13)スタチック 27頁 650頁右欄 876〜 877頁 防止剤 (14)マット剤 878〜 879頁
【0192】18.ホルムアルデヒドスカベンジャー:6
4頁54〜57行、 19.メルカプト系かぶり防止剤:65頁1〜2行、 20.かぶらせ剤等放出剤:65頁3〜7行、 21.色素:65頁7〜10行、 22.カラーカプラー全般:65頁11〜13行、 23.イエロー、マゼンタ及びシアンカプラー:65頁1
4〜25行、 24.ポリマーカプラー:65頁26〜28行、 25.拡散性色素形成カプラー:65頁29〜31行、 26.カラードカプラー:65頁32〜38行、 27.機能性カプラー全般:65頁39〜44行、 28.漂白促進剤放出カプラー:65頁45〜48行、 29.現像促進剤放出カプラー:65頁49〜53行、 30.その他のDIRカプラー:65頁54行〜66頁4
行、 31.カプラー分散方法:66頁5〜28行、 32.防腐剤・防かび剤:66頁29〜33行、 33.感材の種類:66頁34〜36行、 34.感光層膜厚と膨潤速度:66頁40行〜67頁1
行、 35.バック層:67頁3〜8行、 36.現像処理全般:67頁9〜11行、 37.現像液と現像薬:67頁12〜30行、 38.現像液添加剤:67頁31〜44行、 39.反転処理:67頁45〜56行、 40.処理液開口率:67頁57行〜68頁12行、 41.現像時間:68頁13〜15行、 42.漂白定着、漂白、定着:68頁16行〜69頁31
行、 43.自動現像機:69頁32〜40行、 44.水洗、リンス、安定化:69頁41行〜70頁18
行、 45.処理液補充、再使用:70頁19〜23行、 46.現像薬感材内蔵:70頁24〜33行、 47.現像処理温度:70頁34〜38行、 48.レンズ付フィルムへの利用:70頁39〜41行
【0193】また、欧州特許第602600号公報に記
載の、2−ピリジンカルボン酸または2,6−ピリジン
ジカルボン酸と硝酸第二鉄のごとき第二鉄塩、及び過硫
酸塩を含有した漂白液も好ましく使用できる。この漂白
液の使用においては、発色現像工程と漂白工程との間
に、停止工程と水洗工程を介在させることが好ましく、
停止液には酢酸、コハク酸、マレイン酸などの有機酸を
使用することが好ましい。さらに、この漂白液には、p
H調整や漂白カブリの目的に、酢酸、コハク酸、マレイ
ン酸、グルタル酸、アジピン酸などの有機酸を0.1〜
2モル/リットル(以下、リットルを「L」とも表記す
る。)の範囲で含有させることが好ましい。
【0194】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づきさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらに制限されるものではな
い。 実施例1 (乳剤A−1の調製)立方体の平均粒子サイズ0.70
μmの大サイズ乳剤A1と0.50μmの小サイズ乳剤
A2との1:1混合物(銀モル比)を調製し、乳剤A−
1とした。
【0195】乳剤A1およびA2の粒子サイズ分布の変
動係数はそれぞれ0.09と0.11であった。各サイ
ズ乳剤とも臭化銀0.5mol%を、塩化銀を基盤とす
る粒子表面の一部に局在含有させた。臭化銀局在相中に
はヘキサクロロイリジウム(IV)酸カリウムを含有させ
た。この粒子の最表層からの体積で10%に相当する部
位には、全ハロゲンに対して0.1mol%のヨウ素イ
オンを存在させ、全銀モル量に対して1×10-5モルの
4Ru(CN)6、全銀モル量に対して1×10-6モル
の黄血塩、全銀モル量に対して1×10-6モルのK2
rCl5(H2O)をドープした。
【0196】この乳剤には下記の青感性増感色素Aおよ
びBを銀1モルあたり乳剤A1に対してそれぞれ3.2
×10-4モル、乳剤A2に対してそれぞれ4.4×10
-4モル添加し分光増感を施し、化学増感はチオ硫酸ナト
リウム五水和物と塩化金酸とにより最適に行われた。
【0197】
【化20】
【0198】(乳剤Bの調製)立方体の、平均粒子サイ
ズ0.45μmの大サイズ乳剤B1と0.35μmの小
サイズ乳剤B2との1:3混合物(銀モル比)を調製し
た。粒子サイズ分布の変動係数はそれぞれ0.10と
0.08であった。各サイズ乳剤ともヨウ化銀0.01
モル%を粒子表面近傍に含有し、臭化銀0.4モル%を
粒子表面に局在含有させた(立方体のコーナー部に局
在。以下、「エピ局在相」とも呼ぶ。)。臭化銀局在相
中にはヘキサクロロイリジウム(IV)酸カリウムを含有
させた。また乳剤A−1と同様にK4Ru(CN)6、黄
血塩、K2IrCl5(H2O)をドープした。
【0199】(乳剤Cの調製)立方体の、平均粒子サイ
ズ0.40μmの大サイズ乳剤C1と0.30μmの小
サイズ乳剤C2との1:1混合物(銀モル比)を調製し
た。粒子サイズ分布の変動係数はそれぞれ0.09と
0.11であった。各サイズ乳剤ともヨウ化銀0.01
モル%を粒子表面近傍に含有し、臭化銀0.8モル%を
粒子表面に局在含有させた。臭化銀局在相中にはヘキサ
クロロイリジウム(IV)酸カリウムを含有させた。また
乳剤Aと同様にK4Ru(CN)6、黄血塩、K2IrC
5(H2O)をドープした。
【0200】紙の両面をポリエチレン樹脂で被覆してな
る支持体の表面に、コロナ放電処理を施した後、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含むゼラチン下塗層
を設け、さらに第一層〜第七層の写真構成層を順次塗設
して、以下に示す層構成のハロゲン化銀カラー写真感光
材料の試料(101)を作製した。各写真構成層用の塗
布液は、以下のようにして調製した。
【0201】第一層塗布液調製 イエローカプラー(ExY)57g、色像安定剤(Cp
d−1)7g、色像安定剤(Cpd−2)4g、色像安
定剤(Cpd−3)7g、色像安定剤(Cpd−8)2
gを溶媒(Solv−1)21g及び酢酸エチル80m
Lに溶解し、この液を4gのドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウムを含む23.5質量%ゼラチン水溶液22
0g中に高速攪拌乳化機(ディゾルバー)で乳化分散
し、水を加えて900gの乳化分散物Aを調製した。
【0202】一方、前記乳化分散物Aと乳剤Aとを混合
溶解し、後記組成となるように第一層塗布液を調製し
た。乳剤塗布量は、銀量換算塗布量を示す。第二層〜第
七層用の塗布液も第一層塗布液と同様の方法で調製し
た。各層のゼラチン硬化剤としては、1−オキシ−3,
5−ジクロロ−s−トリアジンナトリウム塩(H−
1)、(H−2)、(H−3)を用いた。また、各層に
Ab−1、Ab−2、Ab−3、及びAb−4をそれぞ
れ全量が15.0mg/m2、60.0mg/m2、5.
0mg/m2及び10.0mg/m2となるように添加し
た。
【0203】
【化21】
【0204】
【化22】
【0205】緑及び赤感性乳剤層の塩臭化銀乳剤には、
以下の分光増感色素をそれぞれ用いた。
【0206】緑感性乳剤層
【化23】
【0207】(増感色素Dをハロゲン化銀1モル当り、
大サイズ乳剤に対しては3.0×10-4モル、小サイズ
乳剤に対しては3.6×10-4モル、また、増感色素E
をハロゲン化銀1モル当り、大サイズ乳剤に対しては
4.0×10-5モル、小サイズ乳剤に対しては7.0×
10-5モル、また、増感色素Fをハロゲン化銀1モル当
り、大サイズ乳剤に対しては2.0×10-4モル、小サ
イズ乳剤に対しては2.8×10-4モル添加した。)。
【0208】赤感性乳剤層
【化24】
【0209】(増感色素GおよびHをそれぞれ、ハロゲ
ン化銀1モル当り、大サイズ乳剤に対しては8.0×1
-5モル、小サイズ乳剤に対しては10.7×10-5
ル添加した。) さらに、以下の化合物Iを赤感性乳剤層にハロゲン化銀
1モル当たり3.0×10-3モル添加した。)。
【0210】
【化25】
【0211】また、緑感性乳剤層および赤感性乳剤層に
対し、1−(3−メチルウレイドフェニル)−5−メル
カプトテトラゾールを、それぞれハロゲン化銀1モル当
り1.0×10-3モルおよび5.9×10-4モル添加し
た。さらに、第二層、第四層、第六層および第七層に
も、それぞれ0.2mg/m 2、0.2mg/m2、0.
6mg/m2、0.1mg/m2となるように添加した。
【0212】また、青感性乳剤層および緑感性乳剤層に
対し、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7
−テトラザインデンを、それぞれハロゲン化銀1モル当
たり、1×10-4モル、2×10-4モル添加した。ま
た、赤感性乳剤層にメタクリル酸とアクリル酸ブチルの
共重合体ラテックス(質量比1:1、平均分子量200
000〜400000)を0.05g/m2を添加し
た。
【0213】また第二層、第四層および第六層にカテコ
ール−3,5−ジスルホン酸二ナトリウムをそれぞれ6
mg/m2、6mg/m2、18mg/m2となるように
添加した。また、イラジエーション防止のために、以下
の染料(カッコ内は塗布量を表す)を添加した。
【0214】
【化26】
【0215】(層構成)以下に、各層の構成を示す。数
字は塗布量(g/m2)を表す。ハロゲン化銀乳剤は、
銀換算塗布量を表す。 支持体 ポリエチレン樹脂ラミネート紙 <第一層側のポリエチレン樹脂に白色顔料(TiO2;含有率16質量%、Z nO;含有率4質量%)と蛍光増白剤(4,4’−ビス(5−メチルベンゾオキ サゾリル)スチルベン。含有率0.03質量%)、青味染料(群青)を含む> 第一層(青感性乳剤層) 乳剤A−1 0.24 ゼラチン 1.25 イエローカプラー(ExY) 0.57 色像安定剤(Cpd−1) 0.07 色像安定剤(Cpd−2) 0.04 色像安定剤(Cpd−3) 0.07 色像安定剤(Cpd−8) 0.02 溶媒(Solv−1) 0.21
【0216】 第二層(混色防止層) ゼラチン 0.99 混色防止剤(Cpd−4) 0.09 色像安定剤(Cpd−5) 0.018 色像安定剤(Cpd−6) 0.13 色像安定剤(Cpd−7) 0.01 溶媒(Solv−1) 0.06 溶媒(Solv−2) 0.22
【0217】 第三層(緑感性乳剤層) 塩臭化銀乳剤B(金硫黄増感された立方体、平均粒子サイズ0.45μmの大 サイズ乳剤と0.35μmの小サイズ乳剤との1:3混合物(銀モル比)。粒子 サイズ分布の変動係数はそれぞれ0.10と0.08。各サイズ乳剤とも沃化銀 0.01モル%を粒子表面近傍に含有し、臭化銀0.4モル%を粒子表面に局在 含有させた) 0.14 ゼラチン 1.36 マゼンタカプラー(ExM) 0.15 紫外線吸収剤(UV−A) 0.14 色像安定剤(Cpd−2) 0.02 色像安定剤(Cpd−4) 0.002 色像安定剤(Cpd−6) 0.09 色像安定剤(Cpd−8) 0.02 色像安定剤(Cpd−9) 0.03 色像安定剤(Cpd−10) 0.01 色像安定剤(Cpd−11) 0.0001 溶媒(Solv−3) 0.11 溶媒(Solv−4) 0.22 溶媒(Solv−5) 0.20
【0218】 第四層(混色防止層) ゼラチン 0.71 混色防止層(Cpd−4) 0.06 色像安定剤(Cpd−5) 0.013 色像安定剤(Cpd−6) 0.10 色像安定剤(Cpd−7) 0.007 溶媒(Solv−1) 0.04 溶媒(Solv−2) 0.16
【0219】 第五層(赤感性乳剤層) 塩臭化銀乳剤C(金硫黄増感された立方体、平均粒子サイズ0.40μmの大 サイズ乳剤と0.30μmの小サイズ乳剤との5:5混合物(銀モル比)。粒子 サイズ分布の変動係数はそれぞれ0.09と0.11。各サイズ乳剤とも各サイ ズ乳剤とも沃化銀0.01モル%を粒子表面近傍に含有し、臭化銀0.8モル% を粒子表面に局在含有させた) 0.12 ゼラチン 1.11 シアンカプラー(ExC−2) 0.13 シアンカプラー(ExC−3) 0.03 色像安定剤(Cpd−1) 0.05 色像安定剤(Cpd−6) 0.06 色像安定剤(Cpd−7) 0.02 色像安定剤(Cpd−9) 0.04 色像安定剤(Cpd−10) 0.01 色像安定剤(Cpd−14) 0.01 色像安定剤(Cpd−15) 0.12 色像安定剤(Cpd−16) 0.03 色像安定剤(Cpd−17) 0.09 色像安定剤(Cpd−18) 0.07 溶媒(Solv−5) 0.15 溶媒(Solv−8) 0.05
【0220】 第六層(紫外線吸収層) ゼラチン 0.46 紫外線吸収剤(UV−B) 0.45 化合物(S1−4) 0.0015 溶媒(Solv−7) 0.25
【0221】 第七層(保護層) ゼラチン 1.00 ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体 (変性度17%) 0.04 流動パラフィン 0.02 界面活性剤(Cpd−13) 0.01
【0222】
【化27】
【0223】
【化28】
【0224】
【化29】
【0225】
【化30】
【0226】
【化31】
【0227】
【化32】
【0228】
【化33】
【0229】
【化34】
【0230】
【化35】
【0231】
【化36】
【0232】同様にして試料(101)の第一層の乳剤
のヨード含率、ブロム含率およびブロム存在位置および
一般式(I)で表わされる化合物を化学増感終了時に添
加したことを表3に示すように変更した試料(102)
〜(120)を作製した。
【0233】 表3 試料Mo. 第1層 ヨード ブロム ブロム 化合物種 添加量 乳剤 含 有 含 有 存在位置 mol/molAg モル% モル% (101) 比較 A-1 0.1 0.5 エピ局在層 なし なし (102) 本発明 A-2 0.1 0.5 エピ局在層 1 1.25×10-4 (103) 本発明 A-3 0.1 0.5 エピ局在層 1 5.00×10-4 (104) 本発明 A-3 0.1 0.5 エピ局在層 6 5.00×10-4 (105) 本発明 A-3 0.1 0.5 エピ局在層 8 5.00×10-4 (106) 本発明 A-3 0.1 0.5 エピ局在層 13 5.00×10-4 (107) 本発明 A-3 0.1 0.5 エピ局在層 22 5.00×10-4 (108) 本発明 A-3 0.1 0.5 エピ局在層 23 5.00×10-4 (109) 本発明 A-3 0.1 0.5 エピ局在層 35 5.00×10-4 (110) 本発明 A-3 0.1 0.5 エピ局在層 73 5.00×10-4 (111) 比較 A-4 0.1 0.5 80〜90%均一 なし なし (112) 本発明 A-5 0.1 0.5 80〜90%均一 1 1.25×10-4 (113) 本発明 A-6 0.1 0.5 80〜90%均一 1 5.00×10-4 (114) 本発明 A-6 0.1 0.5 80〜90%均一 6 5.00×10-4 (115) 本発明 A-6 0.1 0.5 80〜90%均一 8 5.00×10-4 (116) 本発明 A-6 0.1 0.5 80〜90%均一 13 5.00×10-4 (117) 本発明 A-6 0.1 0.5 80〜90%均一 22 5.00×10-4 (118) 本発明 A-6 0.1 0.5 80〜90%均一 23 5.00×10-4 (119) 本発明 A-6 0.1 0.5 80〜90%均一 35 5.00×10-4 (120) 本発明 A-6 0.1 0.5 80〜90%均一 73 5.00×10-4
【0234】ブロム存在位置の80〜90%均一とは完成粒
子銀量を100%とした際の粒子形成途中を意味する。ヘキ
サクロロイリジウム(IV)酸カリウムの存在位置は乳剤
A-1〜A-3は臭化銀局在相中、乳剤A-4〜A-6は80〜90%均
一相中。
【0235】これらの試料の写真特性を調べるために以
下のような実験を行った。 実験1 センシトメトリー 各塗布試料に対して感光計(富士写真フイルム(株)製
FWH型)を用いて、センシトメトリー用の階調露光を
与えた。SP−1フィルターを装着し低照度10秒間露
光した。
【0236】露光後は、以下に示す発色現像処理Aを行
った。以下に処理工程を示す。 <処理A>上記感光材料(101)を127mm巾のロ
ール状に加工し、富士写真フイルム(株)製ミニラボプ
リンタープロセッサー PP350を改造した実験処理
装置を用いて感光材料試料に平均濃度のネガテイブフイ
ルムから像様露光を行い、下記処理工程にてカラー現像
タンク容量の0.5倍となるまで、連続処理(ランニン
グテスト)を行った。このランニング液を用いた処理を
処理Aとした。
【0237】 処理工程 温 度 時 間 補充量* カラー現像 45.0℃ 15秒 45mL 漂白定着 40.0℃ 15秒 35mL リンス(1) 40.0℃ 8秒 − リンス(2) 40.0℃ 8秒 − リンス(3) **40.0℃ 8秒 − リンス(4) **38.0℃ 8秒 121mL 乾燥 80.0℃ 15秒 *感光材料1m2当たりの補充量 **富士写真フイルム社製 リンスクリーニングシステムRC50Dをリンス( 3)に装置し、リンス(3)からリンス液を取り出し、ポンプにより逆浸透膜モ ジュール(RC50D)へ送る。同槽で得られた透過水はリンス(4)に供給し 、濃縮水はリンス(3)に戻す。逆浸透モジュールへの透過水量は50〜300 ミリリットル/分を維持するようにポンプ圧を調整し、1日10時間温調循環さ せた。(リンスは(1)から(4)への4タンク向流方式とした。)。
【0238】各処理液の組成は以下の通りである。 <カラー現像液> <タンク液> <補充液> 水 800mL 800mL 蛍光増白剤(FL−1) 5.0g 8.5g トリ(イソプロパノール)アミン 8.8g 8.8g p−トルエンスルホン酸ナトリウム 20.0g 20.0g 亜硫酸ナトリウム 0.10g 0.50g エチレンジアミン四酢酸 4.0g 4.0g 塩化カリウム 10.0g − 4,5−ジヒドロキシベンゼン−1,3− ジスルホン酸ナトリウム 0.50g 0.50g ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナートエチル)ヒドロキシルアミン 8.5g 14.5g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)−3−メチル−4 −アミノ−4−アミノアニリン・3/2硫酸・1水塩 10.0g 22.0g 炭酸カリウム 26.3g 26.3g 水を加えて 1000mL 1000mL pH(25℃、水酸化カリウム及び硫酸にて調整) 10.35 12.60
【0239】 <漂白定着液> <タンク液> <補充液> 水 800mL 800mL チオ硫酸アンモニウム(750g/L) 107.0mL 214.0mL コハク酸 29.5g 59.0g エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム 47.0g 94.0g エチレンジアミン四酢酸 1.4g 2.8g 硝酸(67%) 17.5g 35.0g イミダゾール 14.6g 29.2g 亜硫酸アンモニウム 16.0g 32.0g 重亜硫酸アンモニウム 23.1g 46.2g 水を加えて 1000mL 1000mL pH(25℃硝酸およびアンモニアにて調整) 6.0 6.0
【0240】 <リンス液> <タンク液> <補充液> 塩素化イソシアヌール酸ナトリウム 0.02g 0.02g 脱イオン水(導電度5μs/cm以下) 1000mL 1000mL pH 6.5 6.5
【0241】
【化37】
【0242】処理後の各試料のイエロー発色濃度を測定
し、10秒露光低照度感度、かぶり濃度、生保存性、露
光湿度依存性をそれぞれ求めた。結果を表4に示した。
感度は、最低発色濃度より1.0高い発色濃度を与える
露光量の対数値をもって規定し、試料(101)の現像
処理した感度を基準0としたときの相対値で表わした。
+が高感、−が低感を表す。また、かぶりを各試料の最
低濃度で表した。生保存性については試料を50℃−55
%RHの雰囲気下で3日間保存した後、25℃−55%R
Hの雰囲気下で保存したものとの感度差(ΔS保存)で
評価した。露光湿度依存性については試料を25℃−55
%RHの雰囲気下および25℃−80%RHの雰囲気下でそ
れぞれ感光材料を保ち、上記露光による感度差(ΔS湿
度)で評価した。
【0243】 表4 試料No. 感度 かぶり ΔS 保存 ΔS 湿度 (101)比較 基準0 0.11 +0.12 −0.10 (102)本発明 −0.02 0.10 +0.04 −0.03 (103)本発明 −0.04 0.10 +0.02 −0.02 (104)本発明 −0.04 0.10 +0.03 −0.03 (105)本発明 −0.04 0.10 +0.02 −0.03 (106)本発明 −0.04 0.10 +0.03 −0.03 (107)本発明 −0.04 0.10 +0.04 −0.04 (108)本発明 −0.05 0.10 +0.02 −0.03 (109)本発明 −0.05 0.11 +0.04 −0.04 (110)本発明 −0.05 0.10 +0.03 −0.03 (111)比較 +0.05 0.10 +0.11 −0.10 (112)本発明 +0.04 0.10 +0.02 −0.02 (113)本発明 +0.04 0.10 +0.02 −0.02 (114)本発明 +0.04 0.10 +0.04 −0.03 (115)本発明 +0.04 0.10 +0.02 −0.02 (116)本発明 +0.04 0.10 +0.02 −0.02 (117)本発明 +0.04 0.10 +0.04 −0.02 (118)本発明 +0.04 0.10 +0.04 −0.04 (119)本発明 +0.04 0.10 +0.04 −0.04 (120)本発明 +0.04 0.10 +0.04 −0.04
【0244】この結果、本発明の試料は、比較試料に比
べ、いずれもカブリが低く、生保存性及び露光湿度依存
性に優れることが分かる。尚、同様の効果が第3層の乳
剤Bおよび第5層の乳剤Cにおいても認められた。
【0245】実施例2 層構成を下記のように変えて薄層化した試料を調製し、
この試料に対し実施例1の実験1を行った。層構成は試
料(201)で示す。なお、試料(202)〜(22
0)は、試料(201)の第一層とヨード含率、ブロム
含率およびブロム存在位置および吸着型還元性化合物を
化学増感終了時に添加したことを表3に示すように変更
したものである。結果は実施例1の結果と同様に、この
結果から、薄層化した試料の超迅速処理でも本発明の効
果が確かめられた。
【0246】 試料201の作製 第一層(青感性乳剤層) 乳剤A−1 0.24 ゼラチン 1.25 イエローカプラー(ExY) 0.57 色像安定剤(Cpd−1) 0.07 色像安定剤(Cpd−2) 0.04 色像安定剤(Cpd−3) 0.07 色像安定剤(Cpd−8) 0.02 溶媒(Solv−1) 0.21
【0247】 第二層(混色防止層) ゼラチン 0.60 混色防止剤(Cpd−19) 0.09 色像安定剤(Cpd−5) 0.007 色像安定剤(Cpd−7) 0.007 紫外線吸収剤(UV−C) 0.05 溶媒(Solv−5) 0.11
【0248】 第三層(緑感性乳剤層) 塩臭化銀乳剤B(試料101と同じ乳剤) 0.14 ゼラチン 0.73 マゼンタカプラー(ExM) 0.15 紫外線吸収剤(UV−A) 0.05 色像安定剤(Cpd−2) 0.02 色像安定剤(Cpd−7) 0.008 色像安定剤(Cpd−8) 0.07 色像安定剤(Cpd−9) 0.03 色像安定剤(Cpd−10) 0.009 色像安定剤(Cpd−11) 0.0001 溶媒(Solv−3) 0.06 溶媒(Solv−4) 0.11 溶媒(Solv−5) 0.06
【0249】 第四層(混色防止層) ゼラチン 0.48 混色防止層(Cpd−4) 0.07 色像安定剤(Cpd−5) 0.006 色像安定剤(Cpd−7) 0.006 紫外線吸収剤(UV−C) 0.04 溶媒(Solv−5) 0.09
【0250】 第五層(赤感性乳剤層) 塩臭化銀乳剤C(試料101と同じ乳剤) 0.12 ゼラチン 0.59 シアンカプラー(ExC−2) 0.13 シアンカプラー(ExC−3) 0.03 色像安定剤(Cpd−7) 0.01 色像安定剤(Cpd−9) 0.04 色像安定剤(Cpd−15) 0.19 色像安定剤(Cpd−18) 0.04 紫外線吸収剤(UV−7) 0.02 溶媒(Solv−5) 0.09
【0251】 第六層(紫外線吸収層) ゼラチン 0.32 紫外線吸収剤(UV−C) 0.42 溶媒(Solv−7) 0.08
【0252】 第七層(保護層) ゼラチン 0.70 ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体 (変性度17%) 0.04 流動パラフィン 0.01 界面活性剤(Cpd−13) 0.01 ポリジメチルシロキサン 0.01 二酸化珪素 0.003
【0253】作製された各試料は、実施例1の実験1と
同様に露光し、発色現像処理は、以下に示す現像処理B
に従い、超迅速処理を行った。
【0254】<処理B>上記感光材料201を127m
m巾のロール状に加工し、像様露光後、下記処理工程に
てカラー現像タンク容量の2倍補充するまで、連続処理
(ランニングテスト)を行った。このランニング液を用
いた処理液を処理Bとした。処理は処理工程時間短縮の
ため、搬送速度を上げるように改造した富士写真フイル
ム(株)製ミニラボプリンタープロセッサー PP12
58ARを用いた。 処理工程 温度 時間 補充量* カラー現像 45.0℃ 12秒 45mL 漂白定着 40.0℃ 12秒 35mL リンス(1) 40.0℃ 4秒 − リンス(2) 40.0℃ 4秒 − リンス(3) **40.0℃ 4秒 − リンス(4) **40.0℃ 4秒 121mL *感光材料1m2当たりの補充量 **富士写真フイルム社製 リンスクリーニングシステムRC50Dをリンス (3)に装置し、リンス(3)からリンス液を取り出し、ポンプにより逆浸透膜 モジュール(RC50D)へ送る。同槽で得られた透過水はリンス(4)に供給 し、濃縮水はリンス(3)に戻す。逆浸透モジュールへの透過水量は50〜30 0ミリリットル/分を維持するようにポンプ圧を調整し、1日10時間温調循環 させた。(リンスは(1)から(4)へのタンク向流方式とした。)。
【0255】各処理液の組成は以下の通りである。 <カラー現像液> <タンク液> <補充液> 水 800mL 800mL ジメチルポリシロキサン系界面活性剤 0.1g 0.1g (シリコーンKF351A/信越化学工業社製) トリ(イソプロパノール)アミン 8.8g 8.8g エチレンジアミン四酢酸 4.0g 4.0g ポリエチレングリコール(分子量300)10.0g 10.0g 4,5−ジヒドロキシベンゼン−1,3− ジスルホン酸ナトリウム 0.5g 0.5g 塩化カリウム 10.0g − 臭化カリウム 0.040g 0.010g トリアジニルアミノスチルベン系蛍光 2.5g 5.0g 増白剤(ハッコールFWA−SF/昭和化学社製) 亜硫酸ナトリウム 0.1g 0.1g ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナートエチル)ヒドロキシルアミン 8.5g 11.1g N−エチル−N−(_−メタンスルホンアミドエチル)−3−メチル−4 −アミノ−4−アミノアニリン・3/2硫酸・1水塩 10.0g 22.0g 炭酸カリウム 26.3g 26.3g 水を加えて 1000mL 1000mL pH(25℃/水酸化カリウム及び硫酸にて調整) 10.15 12.50
【0256】 <漂白定着液> <タンク液> <補充液> 水 700mL 600mL エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム 75.0g 150.0g エチレンジアミン四酢酸 1.4g 2.8g m−カルボキシベンゼンフルフィン酸 8.3g 16.5g 硝酸(67%) 16.5g 33.0g イミダゾール 14.6g 29.2g チオ硫酸アンモニウム(750g/リットル) 107.0mL 214.0mL 亜硫酸アンモニウム 16.0g 32.0g メタ重亜硫酸カリウム 23.1g 46.2g 水を加えて 1000mL 1000mL pH(25℃/酢酸およびアンモニアにて調整) 5.5 5.2
【0257】 <リンス液> <タンク液> <補充液> 塩素化イソシアヌール酸ナトリウム 0.02g 0.02g 脱イオン水(導電度5μs/cm以下) 1000mL 1000mL pH 6.0 6.0
【0258】実施例3 試料(201)〜(220)を用いて、レーザー走査露
光によって画像形成を行った。レーザー光源としては、
半導体レーザーGaAlAs(発振波長 808.5n
m)を励起光源としたYAG固体レーザー(発振波長
946nm)を反転ドメイン構造を有するLiNbO3
のSHG結晶により波長変換して取り出した473nm
と、半導体レーザーGaAlAs(発振波長 808.
7nm)を励起光源としたYVO4固体レーザー(発振
波長 1064nm)を反転ドメイン構造を有するLi
NbO3のSHG結晶により波長変換して取り出した5
32nmと、AlGaInP(発振波長 約680n
m:松下電産製タイプNo.LN9R20)とを用い
た。3色のそれぞれのレーザー光はポリゴンミラーによ
り走査方向に対して垂直方向に移動し、試料上に、順次
走査露光できるようにした。半導体レーザーの温度によ
る光量変動は、ペルチェ素子を利用して温度が一定に保
たれることで抑えられている。実効的なビーム径は、8
0μmで、走査ピッチは42.3μm(600dpi)
であり、1画素あたりの平均露光時間は、1.7×10
-7秒であった。
【0259】露光後、発色現像処理Bにより処理を行っ
たところ、実施例2での高照度露光の結果と同様、本発
明の試料(202)〜(210)、(212)〜(22
0)は、レーザー走査露光を用いた画像形成にも適して
いることが分かった。
【0260】実施例4 特開平5−216152の実施例1に記載の写真性評価
を、本発明化合物1、6、8、13、22、23、3
5、73についても行った。本発明化合物は、特開平5
−216152に記載のヒドラジン化合物と同様、カブ
リを低減し、かつ増感色素による減感、所謂、色素減感
(SB)を改善することがわかった。
【0261】実施例5 特開平11−282117の実施例1に記載の試料10
1及び比較化合物(com-1〜com-4)を各々添加した試料
102〜105を同様に作製し、それぞれ試料301〜
305とした。また特開平11−282117の一般式
(S1)で表される化合物を本発明の一般式(I)で表わ
される化合物に置き換えた試料306〜試料321を作
製した。すなわち、試料301の第9層に5.0×10-2
リモル/m 2、第10層に12.5×10-2ミリモル/m2、第11層
に8.0×10-2ミリモル/m2、第14層に5.0×10-2ミリモル
/m2、第15層に13.0×10-2ミリモル/m2を表5に示す化
合物を添加し、他は全く同様にして作製した。これらの
試料を同様に処理を行い、生保存性及び潜像保存性を評
価した。その結果を表5に記した。
【0262】
【表3】
【0263】表5から明らかなように、本発明の一般式
(I)で表された化合物の添加により高い生保存性、潜
像保存性を付与できることは明らかである。
【0264】実施例6 以下に本発明の実施例を示す。但しこの実施例に限定さ
れるものではない。以下の製法によりハロゲン化銀乳剤
Em−Aを調製した。 (Em−Aの調製)分子量15000の低分子量ゼラチ
ンを1.0gとKBrを1.0g含む水溶液1200m
Lを35℃に保ち、激しく撹拌した。AgNO3を1.
9g含む水溶液30mL、KBrを1.5gと分子量1
5000の低分子量ゼラチンを0.7g含む水溶液30
mLとをダブルジェット法で30秒間に亘り添加し、核
形成を行った。この時、KBrの過剰濃度を一定に保っ
た。KBrを6g添加し、75℃に昇温して熟成した。
熟成終了後、コハク化ゼラチンを35g添加した。PH
を5.5に調整した。AgNO3を30g含む水溶液1
50mLとKBr水溶液をダブルジェット法で16分間
に亘り添加した。この時、銀電位を飽和カロメル電極に
対して−25mVに保った。さらに、AgNO3を11
0g含む水溶液とKBr水溶液をダブルジェット法で最
終流量が初期流量の1.2倍になるように流量加速して
15分間に亘り添加した。この時、サイズが0.03μ
mのAgI微粒子乳剤をヨウ化銀含有率が3.8%にな
るように同時に流量加速して添加し、かつ銀電位を−2
5mVに保った。AgNO3を35g含む水溶液132
mLとKBr水溶液をダブルジェット法で7分間に亘り
添加した。添加終了時の電位を−20mVになるように
KBr水溶液の添加を調整した。温度を40℃にした
後、化合物ExA−1をKI換算で5.6g添加し、さ
らに0.8Mの亜硫酸ナトリウム水溶液を64mL添加
した。さらにNaOH水溶液を添加してpHを9.0に
上げ4分間保持し、沃化物イオンを急激に生成せしめた
後、pHを5.5に戻した。温度を55℃に戻した後、
ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム、1mgを添加し、
さらにカルシウム濃度が1ppmの石灰処理ゼラチンを
13g添加した。添加終了後、AgNO3を70g含む
水溶液250mLおよびKBr水溶液を電位を60mV
に保ちながら20分間に亘り添加した。このとき、黄血
塩を銀1モルに対して1.0×10-5モル添加した。水
洗した後、カルシウム濃度1ppmの石灰処理ゼラチン
(元A)を80g添加し、40℃でpHを5.8、pA
gを8.7に調整した。
【0265】
【化38】
【0266】上記の乳剤のカルシウム、マグネシウムお
よびストロンチウムの含有量をICP発光分光分析法に
より測定したところ、それぞれ15ppm、2ppmお
よび1ppmであった。
【0267】上記の乳剤を56℃に昇温した。まず、サ
イズが0.05μmの純AgBr微粒子乳剤をAg換算
で1g添加し、シェル付けした。次に増感色素1,2,
3を固体微分散物の形態でそれぞれ銀1モル当たり5.
85×10-4モル、3.06×10-4モル、9.00×
10-6モル添加した。増感色素1、2、3の固体微分散
物は次のようにして調製した。表6に調製条件を示した
ように、無機塩をイオン交換水に溶解させた後、増感色
素を添加し、60℃の条件下でディゾルバー翼を用い2
000rpmで20分間分散することにより、増感色素
1、2、3の固体微分散物を得た。増感色素を添加して
増感色素の吸着が平衡状態での吸着量の90%に達した
とき、硝酸カルシウムをカルシウム濃度が250ppm
となるように添加した。増感色素の吸着量は、遠心沈殿
により固層と液層を分離し、最初に加えた増感色素量と
上澄み液中の増感色素量との差を測定して、吸着された
増感色素量を求めた。硝酸カルシウムの添加後、チオシ
アン酸カリウム、塩化金酸、チオ硫酸ナトリウム、N,
N−ジメチルセレノウレア及び化合物ExA−2を添加
し、最適に化学増感した。N,N−ジメチルセレノウレ
アは銀1モルに対して3.40×10-6モル添加した。
化学増感終了時に本発明の化合物1を銀1モルに対して
5.0×10-4モル添加し、次いで化合物ExA−3お
よび化合物ExA−4を添加して、Em−Aを調製し
た。
【0268】
【表4】
【0269】
【化39】
【0270】
【化40】
【0271】
【化41】
【0272】本実施例で使用する乳剤の特性を表7に示
す。
【0273】
【表5】
【0274】表7において、平板状粒子には、高圧電子
顕微鏡を用いると、特開平3−237450号に記載さ
れているような転位線が観察される。本実施例で使用す
る乳剤に用いる増感色素の種類及び添加量を表8に示
す。
【0275】
【表6】
【0276】
【化42】
【0277】
【化43】
【0278】
【化44】
【0279】
【化45】
【0280】
【化46】
【0281】
【化47】
【0282】
【化48】
【0283】
【化49】
【0284】
【化50】
【0285】1)支持体 本実施例で用いた支持体は、下記の方法により作製し
た。 1)第1層及び下塗り層 厚さ90μmのポリエチレンナフタレート支持体につい
て、その各々の両面に、処理雰囲気圧力2.66×10
Pa、雰囲気気体中のH2O分圧75%、放電周波数3
0kHz、出力2500W、処理強度0.5kV・A・
分/m2でグロー放電処理を施した。この支持体上に、
第1層として下記組成の塗布液を特公昭58−4589
号公報に記載のバー塗布法を用いて、5mL/m2の塗
布量で塗布した。
【0286】 導電性微粒子分散液(SnO2/Sb25粒子濃度 50 質量部 10%の水分散液.1次粒子径0.005μmの 2次凝集体でその平均粒径が0.05μm) ゼラチン 0.5 質量部 水 49 質量部 ポリグリセロールポリグリシジルエーテル 0.16 質量部 ポリ(重合度20)オキシエチレン 0.1 質量部 ソルビタンモノラウレート
【0287】さらに、第1層を塗設後、直径20cmの
ステンレス巻芯に巻付けて、110℃(PEN支持体の
Tg:119℃)で48時間加熱処理し熱履歴させてア
ニール処理をした後、支持体をはさみ第1層側と反対側
に乳剤用の下塗り層として下記組成の塗布液をバー塗布
法を用いて、10mL/m2の塗布量で塗布した。 ゼラチン 1.01 質量部 サリチル酸 0.30 質量部 レゾルシン 0.40 質量部 ポリ(重合度10)オキシエチレンノニルフェニルエーテル 0.11 質量部 水 3.53 質量部 メタノール 84.57 質量部 n−プロパノール 10.08 質量部
【0288】さらに、後述する第2、第3層を第1層の
上に順に塗設し、最後に、後述する組成のカラーネガ感
光材料を反対側に重層塗布することによりハロゲン化銀
乳剤層付き透明磁気記録媒体を作製した。
【0289】2)第2層(透明磁気記録層) 磁性体の分散 Co被着γ−Fe23磁性体(平均長軸長:0.25μ
m、SBET :39m2/g、Hc:6.56×104A/
m、σs :77.1Am2/kg、σr :37.4Am2
/kg)1100質量部、水220質量部及びシランカ
ップリング剤〔3−(ポリ(重合度10)オキシエチニ
ル)オキシプロピル トリメトキシシラン〕165質量
部を添加して、オープンニーダーで3時間良く混練し
た。この粗分散した粘性のある液を70℃で1昼夜乾燥
し水を除去した後、110℃で1時間加熱処理し、表面
処理をした磁気粒子を作製した。
【0290】さらに以下の処方で、再びオープンニーダ
ーにて4時間混練した。 上記表面処理済み磁気粒子 855 g ジアセチルセルロース 25.3 g メチルエチルケトン 136.3 g シクロヘキサノン 136.3 g さらに、以下の処方で、サンドミル(1/4Gのサンドミル)にて2000r pm、4時間微細分散した。メディアは1mmΦのガラスビーズを用いた。 上記混練液 45 g ジアセチルセルロース 23.7 g メチルエチルケトン 127.7 g シクロヘキサノン 127.7 g。
【0291】さらに、以下の処方で、磁性体含有中間液
を作製した。 磁性体含有中間液の作製 上記磁性体微細分散液 674 g ジアセチルセルロース溶液 24280 g (固形分4.34%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) シクロヘキサノン 46 g これらを混合した後、ディスパ−にて撹拌し、「磁性体
含有中間液」を作製した。
【0292】以下の処方で本発明のα−アルミナ研磨材
分散液を作製した。 (a)スミコランダムAA−1.5(平均1次粒子径1.5μm, 比表面積1 .3m2/g) 粒子分散液の作製 スミコランダムAA−1.5 152g シランカップリング剤KBM903(信越シリコ−ン社製) 0.48g ジアセチルセルロース溶液 227.52g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) 。
【0293】上記処方にて、セラミックコートしたサン
ドミル(1/4Gのサンドミル)を用いて800rp
m、4時間微細分散した。メディアは1mmΦのジルコ
ニアビーズを用いた。
【0294】(b)コロイダルシリカ粒子分散液(微小
粒子) 日産化学(株)製の「MEK−ST」を使用した。これ
は、メチルエチルケトンを分散媒とした、平均1次粒子
径0.015μmのコロイダルシリカの分散液であり、
固形分は30%である。
【0295】 第2層塗布液の作製 上記磁性体含有中間液 19053 g ジアセチルセルロース溶液 264 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) コロイダルシリカ分散液「MEK −ST」<分散液b> 128 g (固形分30%) AA−1.5分散液 <分散液a> 12 g ミリオネートMR-400(日本ポリウレタン(株)製) 希釈液 203 g (固形分20%、希釈溶剤:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) メチルエチルケトン 170 g シクロヘキサノン 170 g 上記を混合・撹拌した塗布液をワイヤーバーにて、塗布
量29.3mL/m2になるように塗布した。乾燥は1
10℃で行った。乾燥後の磁性層としての厚みは1.0
μmだった。
【0296】3)第3層(高級脂肪酸エステル滑り剤含
有層) 滑り剤の分散原液の作製下記のア液を100℃加温溶
解し、イ液に添加後、高圧ホモジナイザーで分散し、滑
り剤の分散原液を作製した。
【0297】 ア液 下記化合物 399 質量部 C613CH(OH)(CH210COOC50101 下記化合物 171 質量部 n−C50101O(CH2CH2O)16H シクロヘキサノン 830 質量部 イ液 シクロヘキサノン 8600 質量部。
【0298】球状無機粒子分散液の作製 以下の処方にて、球状無機粒子分散液<c1>を作製し
た。 イソプロピルアルコール 93.54質量部 シランカップリング剤KBM903(信越シリコ−ン社製) 化合物1−1:(CH3O)3Si−(CH23−NH2) 5.53質量部 化合物8 2.93質量部
【化51】
【0299】 シーホスタKEP50 88.00質量部 (非晶質球状シリカ、平均粒子径0.5μm、日本触媒(株)製)。
【0300】上記処方にて10分間撹拌後、更に以下を
追添する。 ジアセトンアルコール 252.93質量部 上記液を氷冷・攪拌しながら、超音波ホモジナイザー
「SONIFIER450(BRANSON(株)
製)」を用いて3時間分散し、球状無機粒子分散液c1
を完成させた。
【0301】球状有機高分子粒子分散液の作製 以下の処方にて、球状有機高分子粒子分散液<c2>を
作製した。XC99−A8808(東芝シリコーン
(株)製、球状架橋ポリシロキサン粒 子、平均粒径0.9μm) 60質量部 メチルエチルケトン 120質量部 シクロヘキサノン 120質量部 (固形分20%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) 氷冷・攪拌しながら、超音波ホモジナイザー「SONI
FIER450(BRANSON(株)製)」を用いて
2時間分散し球状有機高分子粒子分散液c2を完成させ
た。
【0302】第3層塗布液の作製 前述、滑り剤分散原液542gに下記を加え第3層塗布
液とした。 ジアセトンアルコール 5950 g シクロヘキサノン 176 g 酢酸エチル 1700 g 上記シーホスタKEP50分散液<c1> 53.1 g 上記球状有機高分子粒子分散液<c2> 300 g FC431 2.65 g (3M(株)製、固形分50%、溶剤:酢酸エチル) BYK310 5.3 g (BYKケミジャパン(株) 製、固形分含量25%)。 上記第3層塗布液を第2層の上に10.35mL/m2
の塗布量で塗布し、110℃で乾燥後、更に97℃で3
分間後乾燥した。
【0303】4)感光層の塗設 次に、前記で得られたバック層の反対側に、下記の組成
の各層を重層塗布し、カラーネガフィルムを作成した。 (感光層の組成)各層に使用する素材の主なものは下記
のように分類されている; (具体的な化合物は以下の記載で、記号の次に数値が付
けられ、後ろに化学式が挙げられている)。 各成分に対応する数字は、g/m2単位で表した塗布量
を示し、ハロゲン化銀については銀換算の塗布量を示
す。
【0304】 第1層(第1ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.122 0.07μmのヨウ臭化銀乳剤 銀 0.01 ゼラチン 0.919 ExM−1 0.066 ExC−1 0.002 ExC−3 0.002 Cpd−2 0.001 F−8 0.010 HBS−1 0.005 HBS−2 0.002
【0305】 第2層(第2ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.055 ゼラチン 0.425 ExF−1 0.002 F−8 0.012 固体分散染料 ExF−7 0.120 HBS−1 0.074
【0306】 第3層(中間層) ExC−2 0.050 Cpd−1 0.090 ポリエチルアクリレートラテックス 0.200 HBS−1 0.100 ゼラチン 0.700
【0307】 第4層(低感度赤感乳剤層) Em−D 銀 0.577 Em−C 銀 0.347 ExC−1 0.188 ExC−2 0.011 ExC−3 0.075 ExC−4 0.121 ExC−5 0.010 ExC−6 0.007 ExC−8 0.050 ExC−9 0.020 Cpd−2 0.012 Cpd−4 0.012 HBS−1 0.114 HBS−5 0.038 ゼラチン 1.474
【0308】 第5層(中感度赤感乳剤層) Em−B 銀 0.431 Em−C 銀 0.432 ExC−1 0.154 ExC−2 0.068 ExC−3 0.018 ExC−4 0.103 ExC−5 0.023 ExC−6 0.010 ExC−8 0.016 ExC−9 0.005 Cpd−2 0.036 Cpd−4 0.012 HBS−1 0.129 ゼラチン 1.086
【0309】 第6層(高感度赤感乳剤層) Em−A 銀 1.108 ExC−1 0.180 ExC−3 0.035 ExC−6 0.029 ExC−8 0.110 ExC−9 0.020 Cpd−2 0.050 Cpd−4 0.020 HBS−1 0.329 HBS−2 0.120 ゼラチン 1.245
【0310】 第7層(中間層) Cpd−1 0.094 Cpd−6 0.369 固体分散染料ExF−4 0.030 HBS−1 0.049 ポリエチルアクリレートラテックス 0.088 ゼラチン 0.886
【0311】 第8層(赤感層へ重層効果を与える層) Em−J 銀 0.293 Em−K 銀 0.293 Cpd−4 0.030 ExM−2 0.120 ExM−3 0.016 ExM−4 0.026 ExY−1 0.016 ExY−4 0.036 ExC−7 0.026 HBS−1 0.090 HBS−3 0.003 HBS−5 0.030 ゼラチン 0.610
【0312】 第9層(低感度緑感乳剤層) Em−H 銀 0.329 Em−G 銀 0.333 Em−I 銀 0.088 ExM−2 0.378 ExM−3 0.047 ExY−1 0.017 ExC−7 0.007 HBS−1 0.098 HBS−3 0.010 HBS−4 0.077 HBS−5 0.548 Cpd−5 0.010 ゼラチン 1.470
【0313】 第10層(中感度緑感乳剤層) Em−F 銀 0.457 ExM−2 0.032 ExM−3 0.029 ExM−4 0.029 ExY−3 0.007 ExC−6 0.010 ExC−7 0.012 ExC−8 0.010 HBS−1 0.065 HBS−3 0.002 HBS−5 0.020 Cpd−5 0.004 ゼラチン 0.446
【0314】 第11層(高感度緑感乳剤層) Em−E 銀 0.794 ExC−6 0.002 ExC−8 0.010 ExM−1 0.013 ExM−2 0.011 ExM−3 0.030 ExM−4 0.017 ExY−3 0.003 Cpd−3 0.004 Cpd−4 0.007 Cpd−5 0.010 HBS−1 0.148 HBS−5 0.037 ポリエチルアクリレートラテックス 0.099 ゼラチン 0.939
【0315】 第12層(イエローフィルター層) Cpd−1 0.094 固体分散染料ExF−2 0.150 固体分散染料ExF−5 0.010 油溶性染料ExF−6 0.010 HBS−1 0.049 ゼラチン 0.630
【0316】 第13層(低感度青感乳剤層) Em−O 銀 0.112 Em−M 銀 0.320 Em−N 銀 0.240 ExC−1 0.027 ExC−7 0.013 ExY−1 0.002 ExY−2 0.890 ExY−4 0.058 Cpd−2 0.100 Cpd−3 0.004 HBS−1 0.222 HBS−5 0.074 ゼラチン 2.058
【0317】 第14層(高感度青感乳剤層) Em−L 銀 0.714 ExY−2 0.211 ExY−4 0.068 Cpd−2 0.075 Cpd−3 0.001 HBS−1 0.071 ゼラチン 0.678
【0318】 第15層(第1保護層) 0.07μmのヨウ臭化銀乳剤 銀 0.301 UV−1 0.211 UV−2 0.132 UV−3 0.198 UV−4 0.026 F−18 0.009 S−1 0.086 HBS−1 0.175 HBS−4 0.050 ゼラチン 1.984
【0319】 第16層(第2保護層) H−1 0.400 B−1(直径1.7μm) 0.050 B−2(直径1.7μm) 0.150 B−3 0.050 S−1 0.200 ゼラチン 0.750
【0320】更に、各層に適宜、保存性、処理性、圧力
耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくする
ために、W−1ないしW−6、B−4ないしB−6、F
−1ないしF−18及び、鉛塩、白金塩、イリジウム
塩、ロジウム塩が含有されている。
【0321】有機固体分散染料の分散物の調製 第12層のExF−2を次の方法で分散した。 ExF−2のウエットケーキ(17.6質量%の水を含む)2.800kg オクチルフェニルジエトキシメタンスルホン酸ナトリウム (31質量%水溶液) 0.376kg F−15(7%水溶液) 0.011kg 水 4.020kg 計 7.210kg (NaOHでpH=7.2に調整)
【0322】上記組成のスラリーをディゾルバーで攪拌
して粗分散した後、アジテータミルLMK−4を用い、
周速10m/s、吐出量0.6kg/min、0.3m
m径のジルコニアビーズ充填率80%で分散液の吸光度
比が0.29になるまで分散し、固体微粒子分散物を得
た。染料微粒子の平均粒径は0.29μmであった。同
様にして、ExF−4およびExF−7の固体分散物を
得た。染料微粒子の平均粒径はそれぞれ、0.28μ
m、0.49μmであった。ExF−5は欧州特許第5
49,489Aの実施例1に記載の微小析出(Micr
oprecipitation)分散方法により分散し
た。平均粒径は0.06μmであった。
【0323】以下、各層に用いた化合物を示す。
【0324】
【化52】
【0325】
【化53】
【0326】
【化54】
【0327】
【化55】
【0328】
【化56】
【0329】
【化57】
【0330】
【化58】
【0331】
【化59】
【0332】
【化60】
【0333】
【化61】
【0334】
【化62】
【0335】上記のハロゲン化銀カラー写真感光材料を
試料401とする。 (試料402の作成)試料401の第6層の乳剤Em−
Aにおいて、本発明の化合物1を添加しない以外は同様
にして乳剤を調製した。この乳剤を試料401において
乳剤Em−Aの代わりに同じ銀量に置き換える以外は同
様にして試料402を作成した。
【0336】(試料403〜420の作成)試料402
の第6層の乳剤Em−Aにおいて、比較化合物及び表9
に示す本発明の化合物を各々銀1モルに対し5.0×1
-4モルを加える以外は同様にして乳剤を調製した。こ
れらの乳剤を試料101のEm−Aの代わりに各々同じ
銀量に置き換える以外は同様にして試料403〜420
を作成した。
【0337】
【表7】
【0338】(経時による写真性変動の評価)塗布試料
の経時による写真性の変動を以下の方法で評価した。こ
れらの試料を40℃、相対湿度70%の条件下で14時
間放置した後、色温度4800Kで連続ウェッジを通し
て1/100秒間露光を行い、以下の3つの条件で経時させ
た。経時:−20℃で14日間、経時:40℃、相
対湿度60%で14日間、経時:50℃、相対湿度6
0%で14日間経時後、下記のカラー現像処理を施し、
処理後の試料を赤色フィルターで濃度測定することによ
り写真性能の評価を行った。
【0339】露光から処理までの経時による感度変化の
評価について説明する。感度はかぶり濃度プラス0.8
のシアン濃度を与えるルックス・秒で表示する露光量の
逆数の対数の相対値(S0.8)で表示した(試料402
の感度を100とした)。経時での感度変化は経時に
対する経時のS0.8の変化幅を求めて行った。経時に
よるかぶり増加の評価は、経時のかぶり濃度に対する
経時のかぶり濃度の上昇幅を求めて行った。得られた
結果を表9にまとめて示す。
【0340】現像は富士写真フイルム社製自動現像機F
P−360Bを用いて以下のように行った。尚、漂白浴
のオーバーフロー液を後浴へ流さず、全て廃液タンクへ
排出するように改造を行った。このFP−360Bは公
開技法94−4992号(社団法人発明協会発行)に記
載の蒸発補正手段を搭載している。
【0341】処理工程及び処理液組成を以下に示す。 (処理工程) 工程 処理時間 処理温度 補充量* タンク容量 発色現像 3分 5秒 37.8 ℃ 20 mL 11.5L 漂 白 50秒 38.0 ℃ 5 mL 5L 定着 (1) 50秒 38.0 ℃ − 5L 定着 (2) 50秒 38.0 ℃ 8 mL 5L 水 洗 30秒 38.0 ℃ 17 mL 3L 安定 (1) 20秒 38.0 ℃ − 3L 安定 (2) 20秒 38.0 ℃ 15 mL 3L 乾 燥 1分30秒 60.0 ℃ *補充量は感光材料35mm幅1.1m当たり(24毎撮り1本相当)
【0342】安定液及び定着液は(2)から(1)への
向流方式であり、水洗水のオーバーフロー液は全て定着
浴(2)へ導入した。尚、現像液の漂白工程への持ち込
み量、漂白液の定着工程への持ち込み量、及び定着液の
水洗工程への持ち込み量は感光材料35mm幅1.1m
当たりそれぞれ2.5mL、2.0mL、2.0mLで
あった。また、クロスオーバーの時間はいずれも6秒で
あり、この時間は前工程の処理時間に包含される。上記
処理機の開口面積は発色現像液で100cm2、漂白液
で120cm2、その他の処理液は約100cm2であっ
た。
【0343】以下に処理液の組成を示す。 (発色現像液) タンク液(g) 補充液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 3.0 3.0 カテコール−3,5−ジスルホン酸 ジナトリウム 0.3 0.3 亜硫酸ナトリウム 3.9 5.3 炭酸カリウム 39.0 39.0 ジナトリウム−N,N−ビス(2−スル ホナートエチル)ヒドロキシルアミン 1.5 2.0 臭化カリウム 1.3 0.3 沃化カリウム 1.3mg − 4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3, 3a,7−テトラザインデン 0.05 − ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 3.3 2−メチル−4−〔N−エチル−N− (β−ヒドロキシエチル)アミノ〕 アニリン硫酸塩 4.5 6.5 水を加えて 1.0L 1.0L pH(水酸化カリウムと硫酸にて調整) 10.05 10.18
【0344】 (漂白液) タンク液(g) 補充液(g) 1,3−ジアミノプロパン四酢酸第二 鉄アンモニウム一水塩 113 170 臭化アンモニウム 70 105 硝酸アンモニウム 14 21 コハク酸 34 51 マレイン酸 28 42 水を加えて 1.0L 1.0L pH〔アンモニア水で調整〕 4.6 4.0
【0345】(定着(1)タンク液)上記漂白タンク液
と下記定着タンク液の5対95(容量比)混合液(pH
6.8)
【0346】 (定着(2)) タンク液(g) 補充液(g) チオ硫酸アンモニウム水溶液 240mL 720 mL (750g/L) イミダゾール 7 21 メタンチオスルホン酸アンモニウム 5 15 メタンスルフィン酸アンモニウム 10 30 エチレンジアミン四酢酸 13 39 水を加えて 1.0L 1.0L pH〔アンモニア水、酢酸で調整〕 7.4 7.45
【0347】(水洗水)水道水をH型強酸性カチオン交
換樹脂(ロームアンドハース社製アンバーライトIR−
120B)と、OH型強塩基性アニオン交換樹脂(同ア
ンバーライトIR−400)を充填した混床式カラムに
通水してカルシウム及びマグネシウムイオン濃度を3m
g/L以下に処理し、続いて二塩化イソシアヌール酸ナ
トリウム20mg/Lと硫酸ナトリウム150mg/L
を添加した。この液のpHは6.5〜7.5の範囲にあ
った。
【0348】 (安定液) タンク液、補充液共通 (単位g) p−トルエンスルフィン酸ナトリウム 0.03 ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル 0.2 (平均重合度10) 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン・ナトリウム 0.10 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.05 1,2,4−トリアゾール 1.3 1,4−ビス(1,2,4−トリアゾール−1− イルメチル)ピペラジン 0.75 水を加えて 1.0L pH 8.5
【0349】表9から分かるように本発明化合物を用い
た試料401、404〜420は試料402及び403
に対し、露光から処理までの経時による感度変動(ΔS
0.8)も保存かぶりも低減することができる。
【0350】
【発明の効果】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材
料は感度の高さ、かぶりの低さ及び生保存性および露光
湿度依存性に優れたハロゲン化銀カラー写真感光材料が
提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 淳 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 桜沢 守 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 市川 慎一 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H023 CC02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表される化合物を含
    有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 (式中、A1aはCR1a2a、NR1a、酸素原子および硫
    黄原子から選ばれる基を表し、A1bはCR1b2b、NR
    1b、酸素原子および硫黄原子から選ばれる基を表す。R
    1a、R2a、R1b、R2b及びR3は、それぞれ水素原子ま
    たは置換基を表す。CR1a2aおよびCR1b2bにおい
    て、R1a2aおよびR1b2bは1つの2価の置換基でも
    よい。nは1〜4の整数を表わすが、nが2以上のとき
    複数のA1bは同じであっても異なっていてもよい。)
  2. 【請求項2】 下記一般式(II)で表されるイソチアゾ
    リジン−3−オン誘導体。 【化2】 (式中、R1c、R2c、R3cおよびR4cはそれぞれ水素
    原子、アルキル基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル
    基、アシルアミノ基、カルバモイル基またはハロゲン原
    子を表す。但し、R1c、R2c、R3cおよびR4c全てが
    水素原子になることはない。)
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