JP2003173848A - コネクター - Google Patents

コネクター

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JP2003173848A
JP2003173848A JP2001371508A JP2001371508A JP2003173848A JP 2003173848 A JP2003173848 A JP 2003173848A JP 2001371508 A JP2001371508 A JP 2001371508A JP 2001371508 A JP2001371508 A JP 2001371508A JP 2003173848 A JP2003173848 A JP 2003173848A
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resin
connector
tin
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lead
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JP2001371508A
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English (en)
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Yusuke Otsuki
祐介 大槻
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上に、鉛フリーハンダを用いるハンダ付
け処理により接着導通された品質の良好な樹脂材料から
なるコネクターを提供すること。 【解決手段】 250℃以上の融点及び1.0重量%以
下の吸水率を有する樹脂材料からなり、かつ電子基板上
に鉛フリーハンダで接着導通されてなるコネクターであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクターに関
し、さらに詳しくは、高い融点と低い吸水率を有する耐
熱性樹脂を含む材料からなり、かつディッピング法によ
り鉛フリーハンダを用いて基板上に接着導通されてなる
品質の良好なコネクター、特に車搭載電装部品用コネク
ターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】家電・電子機器においては、基板上に載
置された各種電子部品は、一般にハンダ付けにより接着
され、導通されている。このハンダとしては、これま
で、融点が低く、接合部分が剥がれにくいなどの利点を
有することから、主としてスズ−鉛合金系ハンダが使用
されてきた。しかしながら、近年、鉛は生物に蓄積し、
病気を引き起こす原因物質として目され、環境への負荷
が大きいなどとして、鉛に対する規制の強化が世界的な
潮流となっている。一方、わが国においては、2001
年4月から家電リサイクル法が施行され、廃家電製品を
回収し、リサイクルすることが行われているが、人体に
悪影響を及ぼす鉛の使用は、このリサイクルの大きな障
害となる。
【0003】このような事情から、スズ−鉛合金系ハン
ダの代わりに鉛フリーハンダが用いられるようになって
きた。この鉛フリーハンダとしては、例えばスズ−銅合
金系、スズ−銀合金系、スズ−銀−銅合金系、スズ−亜
鉛合金系、スズ−ビスマス合金系などが開発されてい
る。これらの鉛フリーハンダの中で、スズ−銅合金系、
スズ−銀合金系及びスズ−銀−銅合金系[(a)グルー
プ]のものは、接着信頼性が高いが、従来のスズ−鉛合
金系のものに比べて、融解する温度が高く、そのためハ
ンダ付け処理温度が高くなる。一方、スズ−亜鉛合金系
及びスズ−ビスマス合金系[(b)グループ]は、融解
温度については、従来のスズ−鉛合金系と同等である
が、接着信頼性が低い。
【0004】このように、多様な合金が開発され、採用
され始めているが、特に自動車搭載の電装部品用途にお
いては、信頼性の点から、融解温度が高いが、接着信頼
性に優れる前記(a)グループのものが有力視されてい
る。このグループの鉛フリーハンダを用いる場合、ハン
ダ付け処理温度は、従来のスズ−鉛合金系ハンダに比べ
て、25〜40℃程度高くなる。基板上に載置され、ハ
ンダ付けにより接着導通される各種電子部品の中に、主
にプラスチックで構成されたコネクターがある。このコ
ネクターは、各家電・電子機器間や内部のユニットなど
を接続するための部品であって、現在主にポリブチレン
テレフタレート(PBT)系樹脂材料が使用されてお
り、そしてハンダ付け処理には、一般にディッピング法
が採用されている。図1は、コネクターのハンダ付け処
理を説明するための一例の斜視図(a)及び正面図
(b)であって、基板1上に、樹脂からなるコネクター
本体2が載置され、複数のコネクターピン3が基板1及
びコネクター本体2に貫入された状態が示されている。
前記ディッピング法は、溶融したハンダの中に基板1を
浸漬させてハンダ付けを行う方法であり、コネクター本
体2自体はハンダに浸漬されない。一方、リフロー法
は、基板1上の必要な個所にハンダを置き、コネクター
本体2ごと加熱炉を通過させ、ハンダを溶融固着させて
ハンダ付けを行う方法である。ディッピング法は、溶融
したハンダに基板を浸漬する操作のみでハンダ付けが可
能であるという操作の簡便性に加え、基板自体がハンダ
に浸漬されず、またリフロー法のように基板自体が加熱
されないために、基板として選択し得る材料の制約が比
較的少ない等の利点により、汎用製品に対しては多く使
用される。
【0005】しかしながら、ディッピング法によるハン
ダ付け処理に、前記(a)グループの鉛フリーハンダを
用いる場合は、ハンダ付け処理温度がPBT系樹脂の融
点を大きく上回るために、該PBT系樹脂材料は使用す
ることができない。前記PBT系樹脂材料よりも融点が
高いものとして、6ナイロン系樹脂材料を挙げることが
できるが、この6ナイロン系樹脂材料は吸水性が高く、
したがって該6ナイロン系樹脂材料をコネクターに用い
ると、ハンダ付け時にコネクター表面に膨れ(ブリスタ
ー)が発生するため、使用が困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、基板上に鉛フリーハンダを用いるハンダ付け
処理により接着導通された品質の良好な樹脂材料からな
るコネクター、特に車搭載電装部品用コネクターを提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的を
達成するために鋭意研究を重ねた結果、ある温度以上の
融点と、ある値以下の吸水率を有する耐熱性樹脂を含む
材料をコネクターに用いることにより、その目的を達成
し得ることを見出した。本発明は、かかる知見に基づい
て完成したものである。すなわち、本発明は、(1)2
50℃以上の融点及び1.0重量%以下の吸水率を有す
る樹脂を含む材料からなり、かつ電子基板上にディッピ
ング法により鉛フリーハンダで接着導通されたことを特
徴とするコネクター、(2)樹脂が、シンジオタクチッ
クポリスチレン系樹脂、芳香族ポリアミド(6T)系樹
脂、芳香族ポリアミド(9T)系樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート系樹脂、樹脂部100重量部に対してポリ
エチレンテレフタレート51〜99重量部とポリブチレ
ンテレフタレート49〜1重量部とからなるポリエチレ
ンテレフタレート/ポリブチレンテレフタレートブレン
ド系樹脂、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレ
ート系樹脂及びポリフェニレンスルフィド系樹脂から選
ばれる少なくとも1種である上記(1)のコネクター、
(3)前記樹脂を含む材料が、さらに無機充填剤を含む
上記(1)、(2)のコネクター。(4)鉛フリーハン
ダが、スズ−銅合金系、スズ−銀合金系又はスズ−銀−
銅合金系ハンダである上記(1)〜(3)のコネクタ
ー、及び(5)車搭載電装部品用である上記(1)〜
(4)のコネクター、を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のコネクターは、電子基板
上に鉛フリーハンダで接着導通されてなるものであっ
て、上記鉛フリーハンダとしては、例えば融点が227
℃程度のスズ−銅合金系ハンダ、融点が221℃程度の
スズ−銀合金系ハンダ及び融点が217℃程度のスズ−
銀−銅合金系ハンダ好ましく用いられる。これらの中
で、スズ−銅合金系ハンダは、従来のスズ−鉛合金系ハ
ンダに比べて融点が高くなるが、接着強度が増し、電気
抵抗が低いなどのメリットがある上、銅は一般的な金属
で供給も安定しており、価格も比較的安価であることな
どから、特に好適である。本発明のコネクターを構成す
る樹脂として、250℃以上の融点及び1.0重量%以
下の吸水率を有するものが用いられる。融点が250℃
未満の樹脂では、前述の鉛フリーハンダを用いるハンダ
付け処理において、コネクターの融解が生じやすく、ま
たコネクターの部分的な融解(コネクターピンが接触す
るコネクター部の融解など)やコネクターの寸法変化な
どが生じるおそれがあり、本発明の目的が充分に達せら
れにくい。また、吸水率が1.0重量%を超えると、ブ
リスターが発生しやすくなる。
【0009】すなわち、前記性状を有する樹脂を用いる
ことにより、鉛フリーハンダを使用するハンダ付け処理
において、コネクターの融解を防止することができ、ま
たコネクターの部分的融解や寸法変化を防止し得るなど
優れた効果を発揮し得る。なお、前記樹脂の融点につい
ては、示差走査熱量分析計(DSC)で測定した融解ピ
ーク温度を融点とする。また、樹脂によっては、融解ピ
ーク温度が複数現れるもの、ショルダーが観察されるも
のもあるが、この場合、融解エンタルピーにより融解ピ
ーク温度の平均を算出し、融点とする。例えば260℃
にΔHm=10J/gと、270℃にΔHm=20J/
gが観察された場合、260×10/(10+20)+
270×20/(10+20)=267.5(℃)を融
点とする。また、樹脂の吸水率は、ASTM D570
に準拠して測定した値である。
【0010】本発明のコネクターを構成する樹脂の種類
としては、前記性状を有するものであればよく、特に制
限はないが、中でもシンジオタクチックポリスチレン系
樹脂、芳香族ポリアミド(6T)系樹脂、芳香族ポリア
ミド(9T)系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹
脂、樹脂部100重量部に対してポリエチレンテレフタ
レート51〜99重量部とポリブチレンテレフタレート
49〜1重量部とからなるポリエチレンテレフタレート
/ポリブチレンテレフタレートブレンド系樹脂、ポリシ
クロヘキシレンジメチレンテレフタレート系樹脂又はポ
リフェニレンスルフィド系樹脂を、性能の点から、好ま
しく挙げることができ、この中でもシンジオタクチック
ポリスチレン系樹脂がとりわけ好適である。
【0011】前記樹脂として、例えばシンジオタクチッ
クポリスチレン(以下、SPSと略記する。)系樹脂を
使用する場合は、SPS単独、又はSPS少なくとも5
0重量部を含むSPSと他の熱可塑性樹脂との樹脂混合
物であってもよい。ここで、他の熱可塑性樹脂として
は、各種熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマーを挙げる
ことができる。このことは、SPS系樹脂以外の各樹脂
についても同様である。
【0012】SPS系樹脂は、シンジオタクチック構造
を有するスチレン系重合体のことである。ここでシンジ
オタクチック構造とは、立体化学構造がシンジオタクチ
ック構造、すなわち炭素−炭素結合から形成される主鎖
に対して側鎖であるフェニル基が交互に反対方向に位置
する立体構造を有するものであり、そのタクティシティ
ーは同位体炭素による核磁気共鳴法(13C−NMR)に
より定量される。13C−NMR法により測定されるタク
ティシティーは、連続する複数個の構成単位の存在割
合、例えば2個の場合はダイアッド、3個の場合はトリ
アッド、5個の場合はペンタッドによって示すことがで
きるが、本発明にいう主としてシンジオタクチック構造
を有するスチレン系重合体とは、通常ラセミダイアッド
で75%以上、好ましくは85%以上、若しくはラセミ
ペンタッドで30%以上、好ましくは50%以上のシン
ジオタクティシティーを有するポリスチレン、ポリ(ア
ルキルスチレン)、ポリ(ハロゲン化スチレン)、ポリ
(ハロゲン化アルキルスチレン)、ポリ(アルコキシス
チレン)、ポリ(ビニル安息香酸エステル)、これらの
水素化重合体およびこれらの混合物、あるいはこれらを
主成分とする共重合体を指称する。なお、ここでポリ
(アルキルスチレン)としては、ポリ(メチルスチレ
ン)、ポリ(エチルスチレン)、ポリ(イソプロピルス
チレン)、ポリ(ターシャリーブチルスチレン)、ポリ
(フェニルスチレン)、ポリ(ビニルナフタレン)、ポ
リ(ビニルスチレン)などがあり、ポリ(ハロゲン化ス
チレン)としては、ポリ(クロロスチレン)、ポリ(ブ
ロモスチレン)、ポリ(フルオロスチレン)などがあ
る。また、ポリ(ハロゲン化アルキルスチレン)として
は、ポリ(クロロメチルスチレン)など、またポリ(ア
ルコキシスチレン)としては、ポリ(メトキシスチレ
ン)、ポリ(エトキシスチレン)などがある。
【0013】なお、これらのうち好ましいスチレン系重
合体としては、ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチレ
ン)、ポリ(m−メチルスチレン)、ポリ(p−ターシ
ャリーブチルスチレン)、ポリ(p−クロロスチレ
ン)、ポリ(m−クロロスチレン)、ポリ(p−フルオ
ロスチレン)、水素化ポリスチレン及びこれらの構造単
位を含む共重合体が挙げられる。このような主としてシ
ンジオタクチック構造を有するスチレン系重合体は、例
えば不活性炭化水素溶媒中または溶媒の不存在下に、チ
タン化合物及び水とトリアルキルアルミニウムの縮合生
成物を触媒として、スチレン系単量体(上記スチレン系
重合体に対応する単量体)を重合することにより製造す
ることができる(特開昭62−187708号公報)。
また、ポリ(ハロゲン化アルキルスチレン)については
特開平1−46912号公報、これらの水素化重合体は
特開平1−178505号公報記載の方法などにより得
ることができる。
【0014】このSPS系樹脂のメルトインデックスM
I(温度300℃、荷重21.2N)は5〜60g/1
0分の範囲が好ましく、より好ましくは6〜55g/1
0分、特に好ましくは7〜50g/10分の範囲であ
る。このMIが5g/10分未満では流動性が低く、成
形性に劣る場合があり、60g/10分を超えると製品
強度及び離型剛性が低下するおそれがある。芳香族ポリ
アミド(6T)系樹脂は、ジアミン成分としてヘキサメ
チレンジアミンを、ジカルボン酸成分としてテレフタル
酸及び/又はアジピン酸を用いて得られた耐熱性ポリア
ミドであり、さらにはこれらのジアミン、ジカルボン酸
とともに、ε−カプロラクタム等を共重合したポリアミ
ドをいう。具体的には、ヘキサメチレンジアミンとテレ
フタル酸からなるポリアミド6T(ホモタイプ)、ヘキ
サメチレンジアミン、テレフタル酸及びアジピン酸から
なるポリアミド6T−66共重合体、ヘキサメチレンジ
アミン、アジピン酸及びε−カプロラクタムからなるポ
リアミド6T−6共重合体などが挙げられ、成形のしや
すさの観点から、ポリアミド6T−66共重合体、ポリ
アミド6T−6共重合体が特に好適である。また、具体
的な商品としては、例えば「アーレン」(三井化学社
製、商品名)や、「ザイテルHTN」(デュポン社製、
商品名)などとして上市されている。この芳香族ポリア
ミド(6T)系樹脂のMI(温度315℃、荷重21.
2N)は、前記SPS系樹脂の場合と同様の理由から、
5〜60g/10分の範囲が好ましく、より好ましく
は、6〜55g/10分、特に好ましくは7〜50g/
10分の範囲である。
【0015】芳香族ポリアミド(9T)系樹脂は、ジア
ミン成分としてノナンジアミンを、ジカルボン酸成分と
してテレフタル酸を用いて得られた耐熱性ポリアミドで
あり、例えば「ジェネスタ」(クラレ社製、商品名)な
どとして上市されている。この芳香族ポリアミド(9
T)系樹脂のMI(温度320℃、荷重21.2N)
は、前記SPS系樹脂の場合と同様の理由から、5〜6
0g/10分の範囲が好ましく、より好ましくは、6〜
55g/10分、特に好ましくは7〜50g/10分の
範囲である。PET系樹脂とは、ここでは結晶性のPE
Tをいい、テレフタル酸とエチレングリコールから得ら
れる通常のPETである。PET系樹脂のMI(温度2
65℃、荷重21.2N)は、前記SPS系樹脂の場合
と同様の理由から、5〜60g/10分の範囲が好まし
く、より好ましくは、6〜55g/10分、特に好まし
くは7〜50g/10分の範囲である。
【0016】ポリエチレンテレフタレート(PET)/
ポリブチレンテレフタレート(PBT)ブレンド系樹脂
において、PETとPBTは、樹脂部100重量部に対
して、それぞれ51〜99重量部及び49〜1重量部の
割合でブレンドされる。このブレンド系樹脂は、PET
の耐熱性を損なうことなく、成形性を向上させるため
に、PBTを配合したものである。PBTの配合量が1
重量%未満では成形性の向上効果が充分に発揮されず、
49重量%を超えると樹脂の耐熱性が低下する。一方、
PBTとしては、テレフタル酸をジカルボン酸成分と
し、1,4−ブタンジオールをグリコール成分として得
られた一般のPBTを用いることができる。このPET
/PBTブレンド系樹脂のMI(温度265℃、荷重2
1.2N)は、前記SPS系樹脂の場合と同様の理由か
ら、5〜60g/10分の範囲が好ましく、より好まし
くは、6〜55g/10分、特に好ましくは7〜50g
/10分の範囲である。
【0017】ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタ
レート(PCT)系樹脂は、テレフタル酸をジカルボン
酸成分とし、1,4−シクロヘキサンジメタノールをグ
リコール成分として得られた耐熱性熱可塑性ポリエステ
ル樹脂であり、例えば「Tharmx」(イーストマン
ケミカル社製、商品名)として上市されている。このP
CT系樹脂のMI(温度300℃、荷重21.2N)
は、前記SPS系樹脂の場合と同様の理由から、5〜6
0g/10分の範囲が好ましく、より好ましくは、6〜
55g/10分、特に好ましくは7〜50g/10分の
範囲である。ポリフェニレンスルフィド(PPS)系樹
脂としては、一般式(I)
【0018】
【化1】
【0019】(式中、R1は炭素数6以下のアルキル
基、アルコキシル基、フェニル基、カルボキシル基もし
くはその金属塩、アミノ基、ニトロ基、およびフッ素、
塩素、臭素などのハロゲン原子から選ばれる置換基であ
り、mは0〜4の整数である。また、nは平均重合度を
示し、10〜300の範囲である。)で示される繰り返
し単位を70モル%以上有する重合体が好ましく、より
好ましくは90モル%以上有する重合体である。
【0020】当該繰り返し単位が70モル%未満だと結
晶性ポリマーとしての特徴である本来の結晶成分が少な
く、機械的強度が不充分となる場合がある。さらに、単
独重合体のほか共重合体も用いることができる。その共
重合体の構成単位としては、m−フェニレンスルフィド
単位、o−フェニレンスルフィド単位、p,p'−ジフ
ェニレンケトンスルフィド単位、p,p'−ジフェニレ
ンスルホンスルフィド単位、p,p'−ビフェニレンス
ルフィド単位、p,p'−ジフェニレンメチレンスルフ
ィド単位、p,p'−ジフェニレンクメニルスルフィド
単位、ナフチレンスルフィド単位などが挙げられる。こ
れらの単位の含有量は、好ましくは30モル%以下、よ
り好ましく10モル%以下である。また、その分子構造
は、線状構造、分岐構造、あるいは架橋構造のいずれで
もよいが、好ましくはリニア型及び/又はセミリニア型
のものがよい。このPPS系樹脂のMI(温度315.
6℃、荷重49N)は、前記SPS系樹脂の場合と同様
の理由から、5〜60g/10分の範囲が好ましく、よ
り好ましくは、6〜55g/10分、特に好ましくは7
〜50g/10分の範囲である。尚、前記各樹脂として
は、高流動性のものが要求され、例えば成形温度におい
て、1mm厚みの流動長が30mm以上であるのが好ま
しく、50mm以上であるのがさらに好ましい。
【0021】本発明における前記各樹脂を含む樹脂材料
は、さらに無機充填剤を含有することが好ましい。無機
充填材としては、繊維状、粒状及び粉状のものがあり、
繊維状充填材としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊
維、ウイスカー等が挙げられる。形状としてはクロス
状、マット状、集束切断状、短繊維、フィラメント状、
ウィスカー等があるが、集束切断状の場合、長さが0.
05mm〜50mm、繊維径が5〜20μmのものが好
ましい。一方、粒状及び粉状充填材としては、例えばタ
ルク、カーボンブラック、グラファイト、二酸化チタ
ン、シリカ、マイカ、硫酸カルシウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウ
ム、硫酸バリウム、オキシサルフェート、酸化スズ、ア
ルミナ、カオリン、炭化ケイ素、金属粉末、ガラス充填
剤等が挙げられる。上記各種充填材の中で、炭素繊維、
炭酸カルシウム、及びガラス充填材が好ましく、特にガ
ラス充填剤が好ましい。ここでガラス充填剤とは、具体
的にはガラスパウダー、ガラスフレーク、ガラスビー
ズ、ガラスフィラメント、ガラスファイバー、ガラスロ
ビング、ガラスマット等をいい、これらの中でも特にガ
ラスファイバーが好ましい。
【0022】また、上述の充填材としては表面処理した
ものが好ましく、表面処理用としてカップリング剤を好
適に使用することができる。該カップリング剤は、充填
材と樹脂との接着性を良好にするために用いられるもの
であり、いわゆるシラン系カップリング剤、チタン系カ
ップリング剤等、従来公知のものの中から任意のものを
選択して用いることができる。中でもγ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等のアミ
ノシラン、エポキシシラン、イソプロピルトリ(N−ア
ミドエチル,アミノエチル)チタネートが好ましい。ま
た、上記のカップリング剤とともにガラス用フィルム形
成性物質を併用することができる。このフィルム形成性
物質には、特に制限はなく、例えばポリエステル系、ポ
リエーテル系、ウレタン系、エポキシ系、アクリル系、
酢酸ビニル系等の重合体が挙げられる。なお、これらの
無機充填材は一種のみを単独で、または、二種以上を組
み合わせて用いることができる。
【0023】上記無機充填剤の含有量は、効果の観点か
ら5〜70重量%の範囲が好ましく、さらには10〜6
5重量%,特には15〜60重量%の範囲が好ましい。
5重量%より大きいことにより、コネクターとしての製
品強度・剛性がより強化され、コネクターのピン保持強
度が増大する。またコネクター挿抜時に変形しにくく、
コネクターとしての取扱が容易になるとの利点がある。
一方、70重量%以下とすることによって、コネクター
のような精密成形に適合させることが容易となり、製品
外観を維持する観点からも好ましい。
【0024】本発明の樹脂材料は、前記各種樹脂及び所
望により添加される無機充填材に加えて、本発明の目的
が損なわれない範囲で、所望により各種添加剤、例えば
酸化防止剤、核剤、帯電防止剤、プロセスオイル、可塑
剤、離型剤、難燃剤、難燃助剤、顔料などを含むことが
できる。また、本発明において用いられる電子基板とし
ては、特に制限はなく、用途に応じて適宜選択される
が、例えばガラス−エポキシ樹脂基板などが好ましく挙
げられる。このような本発明のコネクターは、各種用途
に用いることができるが、特に車搭載電装部品用として
好適である。
【0025】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。なお、樹脂材料の融点及び吸水率
は、明細書本文に記載した方法に従って測定した。
【0026】また、各例で使用した樹脂材料の種類は、
次のとおりである。 SPS:シンジオタクチックポリスチレン樹脂、出光石
油化学社製、商品名「XAREC C132」、MI7
g/10分 PA6T:芳香族ポリアミド(6T)樹脂、三井化学社
製、商品名「アーレンC230」 PA9T:芳香族ポリアミド(9T)樹脂、クラレ社
製、商品名「ジェネスタG1300」 PET:ポリエチレンテレフタレート樹脂、三菱エンジ
ニアリングプラスチック社製、商品名「ノバペット60
10G30」 PCT:ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレー
ト樹脂、イーストマンケミカル社製、商品名「Thar
mx CG933」 PPS:ポリフェニレンスルフィド樹脂、出光石油化学
社製、商品名「出光PPS C130SC」 PA66:6,6ナイロン樹脂、宇部興産社製、商品名
「UBEナイロン2020GC6」 PBT:ポリブチレンテレフタレート樹脂、ウィンテッ
クポリマー社製、商品名「ジュラネックス3316」 PA6:6ナイロン樹脂、宇部興産社製、商品名「UB
Eナイロン1015GC6」
【0027】実施例1 シンジオタクチックポリスチレン樹脂(出光石油化学社
製、商品名「XAREC C132」)を射出成形して
コネクターを得た。該コネクターにピンを貫入し、これ
をガラス−エポキシ樹脂基板上に乗せ(図1参照)、2
60℃に保持したスズ−銀−銅合金系ハンダ(千住金属
社製「エコソルダー」)ディップ槽に、5秒間又は10
秒間ピン部分を基板根本まで浸漬した。基板冷却後、ピ
ンのコネクター側根本付近について、樹脂の融解、膨れ
(ブリスター)による外観変化の有無を目視観察した。
結果及び使用した樹脂の融点、吸水率を第1表に示す。
【0028】実施例2〜7及び比較例1、2 実施例1において、シンジオタクチックポリスチレン樹
脂の代わりに、第1表に示す種類の樹脂を用いた以外
は、実施例1と同様に実施した。結果及び使用した樹脂
の融点、吸水率を第1表に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、コネクターに特定の性
状を有する耐熱性樹脂材料を用いることにより、鉛フリ
ーハンダを用いて基板上に接着導通されてなる品質の良
好なコネクターを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コネクターのハンダ付け処理を説明するための
一例の斜視図(a)及び正面図(b)である。
【符号の説明】
1 基板 2 コネクター本体 3 コネクターピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 AA011 BC031 BC081 BC111 BC121 BC131 CF051 CF061 CF072 CL031 CL051 CN011 DA016 DA026 DA036 DA066 DE096 DE136 DE146 DE236 DG036 DG046 DG056 DJ006 DJ016 DJ036 DJ046 DJ056 DL006 FA046 FA066 FB096 FB166 FB266 FD016 GQ00 5E023 AA16 BB01 BB21 FF01 GG17 HH18 HH29 5E085 BB08 BB22 CC03 DD01 EE33 HH01 JJ06 JJ25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 250℃以上の融点及び1.0重量%以
    下の吸水率を有する樹脂を含む材料からなり、かつ電子
    基板上にディッピング法により鉛フリーハンダで接着導
    通されたことを特徴とするコネクター。
  2. 【請求項2】 前記樹脂が、シンジオタクチックポリス
    チレン系樹脂、芳香族ポリアミド(6T)系樹脂、芳香
    族ポリアミド(9T)系樹脂、ポリエチレンテレフタレ
    ート系樹脂、樹脂部100重量部に対してポリエチレン
    テレフタレート51〜99重量部とポリブチレンテレフ
    タレート49〜1重量部とからなるポリエチレンテレフ
    タレート/ポリブチレンテレフタレートブレンド系樹
    脂、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート系
    樹脂及びポリフェニレンスルフィド系樹脂から選ばれる
    少なくとも1種である請求項1記載のコネクター。
  3. 【請求項3】 前記樹脂を含む材料が、さらに無機充填
    剤を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のコネ
    クター。
  4. 【請求項4】 鉛フリーハンダが、スズ−銅合金系、ス
    ズ−銀合金系及びスズ−銀−銅合金系ハンダから選ばれ
    る少なくとも1種である請求項1ないし3のいずれかに
    記載のコネクター。
  5. 【請求項5】 車搭載電装部品用である請求項1ないし
    4のいずれかに記載のコネクター。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008243745A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Furukawa Electric Co Ltd:The コネクタ及びその実装方法
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JP2009197214A (ja) * 2008-01-23 2009-09-03 Toray Ind Inc ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物および成形体
JP2012516022A (ja) * 2009-01-20 2012-07-12 アーケマ・インコーポレイテッド 高性能コネクター
JP2013516030A (ja) * 2009-12-23 2013-05-09 ヴァレオ システム テルミク 電気回路基板コネクタならびに対応する電気回路基板および電気暖房装置

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