JP2003174391A - ダイバーシチ受信装置 - Google Patents
ダイバーシチ受信装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 所望波と遅延波が同時に到来する電波環境に
おいて、所望波の強度を維持しつつ遅延波を除去するこ
と。 【解決手段】 所望波生成部(合成部1)から出力され
る信号y1 では、幾らかの遅延波も含有されているもの
の、あらかた本来の所望波が主成分である。これを所望
波減算部にて、各アンテナで受信した受信信号x1n(1
≦n≦4)から差し引くことで、2次信号x2nを作る。
そして、これらの2次信号に基づいて遅延波生成部(合
成部2)にて遅延波のみの信号y2 を合成し、この合成
信号(遅延波y2 )を所望波生成部(合成部1)の出力
信号(所望波y1 )から差し引く。以上の処理により、
本来の所望波のみの信号を得ることができる。したがっ
て、上記の構成に従えば、所望波の強度を維持しつつ遅
延波を除去することが可能となり、移動通信において高
い通信品質を確保することができる。
おいて、所望波の強度を維持しつつ遅延波を除去するこ
と。 【解決手段】 所望波生成部(合成部1)から出力され
る信号y1 では、幾らかの遅延波も含有されているもの
の、あらかた本来の所望波が主成分である。これを所望
波減算部にて、各アンテナで受信した受信信号x1n(1
≦n≦4)から差し引くことで、2次信号x2nを作る。
そして、これらの2次信号に基づいて遅延波生成部(合
成部2)にて遅延波のみの信号y2 を合成し、この合成
信号(遅延波y2 )を所望波生成部(合成部1)の出力
信号(所望波y1 )から差し引く。以上の処理により、
本来の所望波のみの信号を得ることができる。したがっ
て、上記の構成に従えば、所望波の強度を維持しつつ遅
延波を除去することが可能となり、移動通信において高
い通信品質を確保することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遅延波が到来する
受信環境において有用なダイバーシチ受信装置に関す
る。
受信環境において有用なダイバーシチ受信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ダイバーシチ受信装置については、例え
ば、公開特許公報「特開2001−156689:マル
チキャリア変調用ダイバーシチ受信方式及びマルチキャ
リア変調用ダイバーシチ受信装置」に記載されているダ
イバーシチ受信装置等が一般に知られている。図6に、
これらの従来のダイバーシチ受信装置のデジタル信号処
理部の構成を例示した制御ブロックダイヤグラムを示
す。
ば、公開特許公報「特開2001−156689:マル
チキャリア変調用ダイバーシチ受信方式及びマルチキャ
リア変調用ダイバーシチ受信装置」に記載されているダ
イバーシチ受信装置等が一般に知られている。図6に、
これらの従来のダイバーシチ受信装置のデジタル信号処
理部の構成を例示した制御ブロックダイヤグラムを示
す。
【0003】通常、これらの従来のダイバーシチ受信装
置では、各アンテナで受信した信号間の相関係数を基
に、各受信信号に係わる各重み係数が決定される。例え
ば、上記の公開特許公報の構成では、合成した信号と各
アンテナで受信した信号の相関係数を基に重み係数を決
定している。従って、この様なダイバーシチ受信装置か
ら出力される信号の主成分は、複数の到来波のうち最も
強い波(即ち、所望波)に一致する。これにより、特定
のアンテナの受信レベルが極端に低下した場合でも、確
実に所望波を合成することが可能となり、安定した受信
信号が得られる。
置では、各アンテナで受信した信号間の相関係数を基
に、各受信信号に係わる各重み係数が決定される。例え
ば、上記の公開特許公報の構成では、合成した信号と各
アンテナで受信した信号の相関係数を基に重み係数を決
定している。従って、この様なダイバーシチ受信装置か
ら出力される信号の主成分は、複数の到来波のうち最も
強い波(即ち、所望波)に一致する。これにより、特定
のアンテナの受信レベルが極端に低下した場合でも、確
実に所望波を合成することが可能となり、安定した受信
信号が得られる。
【0004】また、これらの従来構成では、所望波の位
相が同位相となるように重み係数が決定される。すなわ
ち、所望波の到来方向によって重み係数(複素数)は一
意に決定され、遅延波の到来方向には依存しない。
相が同位相となるように重み係数が決定される。すなわ
ち、所望波の到来方向によって重み係数(複素数)は一
意に決定され、遅延波の到来方向には依存しない。
【0005】図7は、従来のダイバーシチ受信装置の作
用を説明する概念図であり、最大比合成法に基づいて重
み係数を決定した場合のアレーアンテナの指向性と電波
の到来方向の関係を示している。最大比合成法に基づい
て重み係数を決定すると、アレーアンテナの指向性は所
望波の到来方向に対してメインビームが形成される。す
なわち、所望波に対しては最大の感度となり、それ以外
の到来波は、サイドローブで受信されることとなる。こ
のとき、図7(a)のように、遅延波の到来方向がアレ
ーアンテナの指向性におけるヌル点付近であれば遅延波
はほとんど受信されず、合成した信号は所望波のみとな
る。
用を説明する概念図であり、最大比合成法に基づいて重
み係数を決定した場合のアレーアンテナの指向性と電波
の到来方向の関係を示している。最大比合成法に基づい
て重み係数を決定すると、アレーアンテナの指向性は所
望波の到来方向に対してメインビームが形成される。す
なわち、所望波に対しては最大の感度となり、それ以外
の到来波は、サイドローブで受信されることとなる。こ
のとき、図7(a)のように、遅延波の到来方向がアレ
ーアンテナの指向性におけるヌル点付近であれば遅延波
はほとんど受信されず、合成した信号は所望波のみとな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来構成では、所望波の到来方向によって重み係数(複
素数)は一意に決定され、遅延波の到来方向には依存し
ないため、遅延波の到来方向によっては、遅延波も若干
の感度で受信されてしまう場合がある。
従来構成では、所望波の到来方向によって重み係数(複
素数)は一意に決定され、遅延波の到来方向には依存し
ないため、遅延波の到来方向によっては、遅延波も若干
の感度で受信されてしまう場合がある。
【0007】例えば、図7(b)のように、遅延波がサ
イドローブのピーク付近の方向から到来する場合は、遅
延波もある程度の感度で受信されてしまう。合成後の信
号に含まれる遅延波の強度はサイドローブの大きさに比
例し、サイドローブの高さはアンテナ素子数とアンテナ
素子の配置に依存する。一般的には、アンテナ素子数が
多いほどメインビームとサイドローブの大きさの比が大
きくなることから、アンテナ素子数が多い場合には、遅
延波がサイドローブのピーク付近から到来する場合であ
っても遅延波は大きく抑圧される。しかし、アンテナ素
子数が少ないと、メインビームとサイドローブの大きさ
の差が少なくなり、最大比合成法に基づいて合成しても
遅延波はあまり抑圧されない。
イドローブのピーク付近の方向から到来する場合は、遅
延波もある程度の感度で受信されてしまう。合成後の信
号に含まれる遅延波の強度はサイドローブの大きさに比
例し、サイドローブの高さはアンテナ素子数とアンテナ
素子の配置に依存する。一般的には、アンテナ素子数が
多いほどメインビームとサイドローブの大きさの比が大
きくなることから、アンテナ素子数が多い場合には、遅
延波がサイドローブのピーク付近から到来する場合であ
っても遅延波は大きく抑圧される。しかし、アンテナ素
子数が少ないと、メインビームとサイドローブの大きさ
の差が少なくなり、最大比合成法に基づいて合成しても
遅延波はあまり抑圧されない。
【0008】即ち、最大比合成法に基づいて重み付けを
行った場合、アレーアンテナとしての指向性は遅延波の
到来方向に対しても何らかの感度を有するため、出力さ
れる信号(所望波)には遅延波の成分も含まれる。ま
た、このような問題点は、最大比合成法だけでなく等利
得合成法に基づいて重み係数を決定する場合にも生じ
る。
行った場合、アレーアンテナとしての指向性は遅延波の
到来方向に対しても何らかの感度を有するため、出力さ
れる信号(所望波)には遅延波の成分も含まれる。ま
た、このような問題点は、最大比合成法だけでなく等利
得合成法に基づいて重み係数を決定する場合にも生じ
る。
【0009】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたものであり、その目的は、所望波と遅延波が同時
に到来する電波環境において、所望波の強度を維持しつ
つ遅延波を除去することが可能となり、移動通信におい
て高い通信品質を確保することである。
されたものであり、その目的は、所望波と遅延波が同時
に到来する電波環境において、所望波の強度を維持しつ
つ遅延波を除去することが可能となり、移動通信におい
て高い通信品質を確保することである。
【0010】
【課題を解決するための手段、並びに、作用及び発明の
効果】上記の課題を解決するためには、以下の手段が有
効である。即ち、第1の手段は、電波を受信するN本
(N>1,自然数)のアンテナを有し、アンテナで受信
した各受信信号x1n(1≦n≦N)に係わる各重み係数
w1n(複素数)を受信状態により決定するダイバーシチ
受信装置において、各受信信号x1nと重み係数w1nとの
積である各加重信号x1n′(=w1nx1n)から新たな合
成信号を作ることにより所望波y1 を生成して出力する
所望波生成部と、各受信信号x1n又は各加重信号x1n′
から所望波y1 の信号成分を差し引く所望波減算部と、
所望波減算部により所望波成分を差し引いた各2次信号
x2n(1≦n≦N)にそれぞれ重み係数w2nを掛けてこ
の重み付けされた各加重信号x2n′(=w2nx2n)から
新たな合成信号を作ることにより遅延波y2 を生成して
出力する遅延波生成部と、遅延波y2 の信号成分を所望
波y1 から差し引く遅延波除去部とを備えることであ
る。
効果】上記の課題を解決するためには、以下の手段が有
効である。即ち、第1の手段は、電波を受信するN本
(N>1,自然数)のアンテナを有し、アンテナで受信
した各受信信号x1n(1≦n≦N)に係わる各重み係数
w1n(複素数)を受信状態により決定するダイバーシチ
受信装置において、各受信信号x1nと重み係数w1nとの
積である各加重信号x1n′(=w1nx1n)から新たな合
成信号を作ることにより所望波y1 を生成して出力する
所望波生成部と、各受信信号x1n又は各加重信号x1n′
から所望波y1 の信号成分を差し引く所望波減算部と、
所望波減算部により所望波成分を差し引いた各2次信号
x2n(1≦n≦N)にそれぞれ重み係数w2nを掛けてこ
の重み付けされた各加重信号x2n′(=w2nx2n)から
新たな合成信号を作ることにより遅延波y2 を生成して
出力する遅延波生成部と、遅延波y2 の信号成分を所望
波y1 から差し引く遅延波除去部とを備えることであ
る。
【0011】ただし、以下簡単のため、特に断らない限
り、各重み係数w1n,w2n,...,wkn(1≦n≦
N)は、それぞれ規格化されるものとする。即ち、任意
の自然数kに対して n=1ΣN |wkn|=1とする。ま
た、各重み係数w1n,w2n,...,wkn(1≦n≦
N)は、それぞれ位相情報をも含んだ複素数で表現され
るものとする。したがって、例えば、|wkn|≡1/N
(1≦∀n≦N)成る場合には、各重み係数wknは、本
質的には位相情報のみを有することになる。
り、各重み係数w1n,w2n,...,wkn(1≦n≦
N)は、それぞれ規格化されるものとする。即ち、任意
の自然数kに対して n=1ΣN |wkn|=1とする。ま
た、各重み係数w1n,w2n,...,wkn(1≦n≦
N)は、それぞれ位相情報をも含んだ複素数で表現され
るものとする。したがって、例えば、|wkn|≡1/N
(1≦∀n≦N)成る場合には、各重み係数wknは、本
質的には位相情報のみを有することになる。
【0012】尚、これらの制約は、本発明の有効範囲自
身をも制約するものではない。即ち、本発明の作用は、
これらの具体的な表現に一々拘束されない本質的なもの
であり、特にこれらの制約(具体的な表現)を前提とす
ることなく、一般的にも導くことができるものである。
言い換えれば、上記の具体的な表現に直接係わらない、
本発明と数学的に全く等価な処理形式が有り得るが、そ
れらの処理形式に従う受信装置も勿論本発明の範疇にあ
る。また、受信波や合成波等の波(信号)を同相化する
方法は任意である。例えば、各波のピークの時刻に基づ
いて位相を決定する方法や、相関値が最大となる様に位
相を決定する方法等が一般的である。
身をも制約するものではない。即ち、本発明の作用は、
これらの具体的な表現に一々拘束されない本質的なもの
であり、特にこれらの制約(具体的な表現)を前提とす
ることなく、一般的にも導くことができるものである。
言い換えれば、上記の具体的な表現に直接係わらない、
本発明と数学的に全く等価な処理形式が有り得るが、そ
れらの処理形式に従う受信装置も勿論本発明の範疇にあ
る。また、受信波や合成波等の波(信号)を同相化する
方法は任意である。例えば、各波のピークの時刻に基づ
いて位相を決定する方法や、相関値が最大となる様に位
相を決定する方法等が一般的である。
【0013】以下、本発明の所望波生成部のことを「合
成部1」と呼んだり、或いは本発明の遅延波生成部のこ
とを「合成部2」と呼んだりすることがある。図1は、
本発明のダイバーシチ受信装置の基本構造を示す論理ブ
ロック図である。本発明では、所望波生成部(図中の合
成部1)から出力される信号y1 では、幾らかの遅延波
も含有されているものの、あらかた所望波が主成分であ
ることに着目し、これを図中の所望波減算部にて、各ア
ンテナで受信した受信信号x1n(1≦n≦4)から差し
引くことで、2次信号x2n(1≦n≦4)を作る。
成部1」と呼んだり、或いは本発明の遅延波生成部のこ
とを「合成部2」と呼んだりすることがある。図1は、
本発明のダイバーシチ受信装置の基本構造を示す論理ブ
ロック図である。本発明では、所望波生成部(図中の合
成部1)から出力される信号y1 では、幾らかの遅延波
も含有されているものの、あらかた所望波が主成分であ
ることに着目し、これを図中の所望波減算部にて、各ア
ンテナで受信した受信信号x1n(1≦n≦4)から差し
引くことで、2次信号x2n(1≦n≦4)を作る。
【0014】そして、これらの2次信号に基づいて遅延
波生成部(図中の合成部2)にて遅延波のみの信号y2
を合成し、この合成信号(遅延波y2 )を所望波生成部
(合成部1)の出力信号(所望波y1 )から差し引く。
以上の処理により、本来の所望波のみの信号を得ること
ができる。
波生成部(図中の合成部2)にて遅延波のみの信号y2
を合成し、この合成信号(遅延波y2 )を所望波生成部
(合成部1)の出力信号(所望波y1 )から差し引く。
以上の処理により、本来の所望波のみの信号を得ること
ができる。
【0015】したがって、上記の構成に従えば、即ち、
本発明の第1の手段によれば、所望波と遅延波が同時に
到来する電波環境において、所望波の強度を維持しつつ
遅延波を除去することが可能となり、移動通信において
高い通信品質を確保することができる。
本発明の第1の手段によれば、所望波と遅延波が同時に
到来する電波環境において、所望波の強度を維持しつつ
遅延波を除去することが可能となり、移動通信において
高い通信品質を確保することができる。
【0016】図2は、上記のダイバーシチ受信装置(図
1)の作用を指向性の観点から説明する概念図である。
即ち、本図2は、本発明の動作をアレーアンテナの指向
性に鑑みて説明するものである。合成部1(図1)の重
み係数は最大比合成に基づいて決定することができる。
この時、合成部1の出力信号(所望波y1 )に現れるア
ンテナの指向性は図2(a)のようになり、所望波の到
来方向にメインビームが形成される。また、このときサ
イドローブのほうから遅延波が到来していれば、合成部
1の出力信号(所望波y1 )には遅延波の成分も現れ
る。ただし、最大比合成の効果により合成部1の出力信
号(所望波y1 )では、本来の所望波が主成分となる。
1)の作用を指向性の観点から説明する概念図である。
即ち、本図2は、本発明の動作をアレーアンテナの指向
性に鑑みて説明するものである。合成部1(図1)の重
み係数は最大比合成に基づいて決定することができる。
この時、合成部1の出力信号(所望波y1 )に現れるア
ンテナの指向性は図2(a)のようになり、所望波の到
来方向にメインビームが形成される。また、このときサ
イドローブのほうから遅延波が到来していれば、合成部
1の出力信号(所望波y1 )には遅延波の成分も現れ
る。ただし、最大比合成の効果により合成部1の出力信
号(所望波y1 )では、本来の所望波が主成分となる。
【0017】一方、合成部2の出力信号y2 では、所望
波減算部の作用により遅延波成分が主成分となることか
ら、合成部2の出力信号y2 に現れるアンテナの指向性
は、図2(b)のように所望波の到来方向にヌルを持つ
指向性となる。さらに、指向性の側面から考えると、図
2(a)から図2(b)を差し引いた指向性が、図2
(c)のようになることから、合成部1の出力信号(所
望波y1 )から合成部2の信号(遅延波y2 )を差し引
いた図1の出力信号yout が、図2(c)のように所望
波成分のみとなることが判る。すなわち、図1の出力信
号yout に現れる指向性は、所望波の到来方向にメイン
ビームを持ち、尚且つ、遅延波の到来方向にヌルを持つ
指向性となる。
波減算部の作用により遅延波成分が主成分となることか
ら、合成部2の出力信号y2 に現れるアンテナの指向性
は、図2(b)のように所望波の到来方向にヌルを持つ
指向性となる。さらに、指向性の側面から考えると、図
2(a)から図2(b)を差し引いた指向性が、図2
(c)のようになることから、合成部1の出力信号(所
望波y1 )から合成部2の信号(遅延波y2 )を差し引
いた図1の出力信号yout が、図2(c)のように所望
波成分のみとなることが判る。すなわち、図1の出力信
号yout に現れる指向性は、所望波の到来方向にメイン
ビームを持ち、尚且つ、遅延波の到来方向にヌルを持つ
指向性となる。
【0018】以上のことから判る様に、本発明の手段を
用いたダイバーシチ受信装置においては、所望波生成部
(合成部1)から出力される信号は最大比合成法または
等利得合成法に基づいていることから、複数のアンテナ
で受信された所望波成分が効率的に合成され、高いC/
N比(信号対雑音比)になっている。また、この信号か
ら遅延波成分が差し引かれるので、従来装置に比べてD
/U比(所望波対遅延波比)も高くなる。
用いたダイバーシチ受信装置においては、所望波生成部
(合成部1)から出力される信号は最大比合成法または
等利得合成法に基づいていることから、複数のアンテナ
で受信された所望波成分が効率的に合成され、高いC/
N比(信号対雑音比)になっている。また、この信号か
ら遅延波成分が差し引かれるので、従来装置に比べてD
/U比(所望波対遅延波比)も高くなる。
【0019】また、上記の構成に従えば、合成部1と合
成部2とを略同じ構造とすることができる。このため、
同一のサブルーチンを用いることにより、これらの動作
を実現することができ、メモリー使用量やプログラム開
発コストの点でも一定以上の効果を得ることができる。
成部2とを略同じ構造とすることができる。このため、
同一のサブルーチンを用いることにより、これらの動作
を実現することができ、メモリー使用量やプログラム開
発コストの点でも一定以上の効果を得ることができる。
【0020】また、本発明の第2の手段は、上記の第1
の手段の所望波減算部において、所望波y1 に重み係数
w1nの複素共役w1n * を掛けた信号成分w1n * y1 を各
受信信号x1nから差し引くことにより、所望波成分を差
し引いた各2次信号x2n(=x1n−w1n * y1 )を求め
ることである。例えばこの様な手段によれば、位相を正
確に合わせた上で、過不足なく所望波成分を差し引くこ
とができる。本手段の作用・効果については、後述の第
1実施例で詳しく言及する。
の手段の所望波減算部において、所望波y1 に重み係数
w1nの複素共役w1n * を掛けた信号成分w1n * y1 を各
受信信号x1nから差し引くことにより、所望波成分を差
し引いた各2次信号x2n(=x1n−w1n * y1 )を求め
ることである。例えばこの様な手段によれば、位相を正
確に合わせた上で、過不足なく所望波成分を差し引くこ
とができる。本手段の作用・効果については、後述の第
1実施例で詳しく言及する。
【0021】また、本発明の第3の手段は、上記の第1
の手段の所望波減算部において、所望波y1 を自然数N
で割った信号成分y1 /Nを各加重信号x1n′から差し
引くことにより、所望波成分を差し引いた各2次信号x
2n(=x1n′−y1 /N)を求めることである。例えば
この様な手段によれば、位相を正確に合わせた上で、過
不足なく所望波成分を差し引くことができる。この方法
は、特に、アンテナ素子が無指向性である場合や、全て
のアンテナの指向性が等しい場合に有効である。本手段
の作用・効果については、後述の第3実施例で詳しく言
及する。
の手段の所望波減算部において、所望波y1 を自然数N
で割った信号成分y1 /Nを各加重信号x1n′から差し
引くことにより、所望波成分を差し引いた各2次信号x
2n(=x1n′−y1 /N)を求めることである。例えば
この様な手段によれば、位相を正確に合わせた上で、過
不足なく所望波成分を差し引くことができる。この方法
は、特に、アンテナ素子が無指向性である場合や、全て
のアンテナの指向性が等しい場合に有効である。本手段
の作用・効果については、後述の第3実施例で詳しく言
及する。
【0022】また、第4の手段は、上記の第1乃至第3
の何れか1つの手段において、重み係数(w1n又は
w2n)の少なくとも何れか1方を最大比合成、又は等利
得合成により決定することである。この様な手段によれ
ば、例えば、w1n及びw2nの両方を最大比合成法に基づ
いて決定することにより、従来、合成部1(所望波生成
部)にて得られていた作用・効果(即ち、ダイバーシチ
効果)と同等の作用・効果を、本発明の遅延波生成部
(合成部2)においても得ることができる。これらの作
用・効果は、何れの組み合わせにおいても、一定以上得
ることができる。
の何れか1つの手段において、重み係数(w1n又は
w2n)の少なくとも何れか1方を最大比合成、又は等利
得合成により決定することである。この様な手段によれ
ば、例えば、w1n及びw2nの両方を最大比合成法に基づ
いて決定することにより、従来、合成部1(所望波生成
部)にて得られていた作用・効果(即ち、ダイバーシチ
効果)と同等の作用・効果を、本発明の遅延波生成部
(合成部2)においても得ることができる。これらの作
用・効果は、何れの組み合わせにおいても、一定以上得
ることができる。
【0023】また、第5の手段は、上記の第1乃至第4
の何れか1つの手段の遅延波除去部において、「所望波
y1 と遅延波y2 との相関に基づいて係数wy1を決定す
る相関演算部」を設け、遅延波y2 と係数wy1との積で
ある信号成分wy1y2 を所望波y1 から差し引くことで
ある。
の何れか1つの手段の遅延波除去部において、「所望波
y1 と遅延波y2 との相関に基づいて係数wy1を決定す
る相関演算部」を設け、遅延波y2 と係数wy1との積で
ある信号成分wy1y2 を所望波y1 から差し引くことで
ある。
【0024】この相関の求め方(演算方法)は、任意で
ある。例えば、各波のピークの時刻に基づいて位相を決
定する方法や、相関値が最大となる様に位相を決定する
方法等が一般的である。勿論、位相を取り除いた絶対値
|wy1|についても同様である。例えばこの様な手段に
よれば、位相を正確に合わせた上で、過不足なく遅延波
成分を差し引くことができる。
ある。例えば、各波のピークの時刻に基づいて位相を決
定する方法や、相関値が最大となる様に位相を決定する
方法等が一般的である。勿論、位相を取り除いた絶対値
|wy1|についても同様である。例えばこの様な手段に
よれば、位相を正確に合わせた上で、過不足なく遅延波
成分を差し引くことができる。
【0025】また、第6の手段は、上記の第1乃至第5
の何れか1つの手段において、所望波減算部と略相似構
造を有するk−1次遅延波減算部(k=2,
3,...,K;Kは2以上の整数)と、遅延波生成部
と略相似構造を有するk次遅延波生成部と、遅延波除去
部と略相似構造を有するk次遅延波除去部とから成るk
次遅延波除去機構を順次備えることにより、遅延波除去
機構を多段構成(K段構造)とすることである。
の何れか1つの手段において、所望波減算部と略相似構
造を有するk−1次遅延波減算部(k=2,
3,...,K;Kは2以上の整数)と、遅延波生成部
と略相似構造を有するk次遅延波生成部と、遅延波除去
部と略相似構造を有するk次遅延波除去部とから成るk
次遅延波除去機構を順次備えることにより、遅延波除去
機構を多段構成(K段構造)とすることである。
【0026】この様な手段によれば、複数(K個)の遅
延波を逐次段階的に所望波y1 から差し引くことができ
る。したがって、図2(c)に示した様な、遅延波に対
するヌルの方向を複数にすることができ、より受信信号
の品質の高い受信装置を構成することができる。本手段
の作用・効果については、後述の第2実施例で詳しく言
及する。以上の本発明の手段により、前記の課題を効果
的、或いは合理的に解決することができる。
延波を逐次段階的に所望波y1 から差し引くことができ
る。したがって、図2(c)に示した様な、遅延波に対
するヌルの方向を複数にすることができ、より受信信号
の品質の高い受信装置を構成することができる。本手段
の作用・効果については、後述の第2実施例で詳しく言
及する。以上の本発明の手段により、前記の課題を効果
的、或いは合理的に解決することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例
に限定されるものではない。 (第1実施例)図3は、本第1実施例のダイバーシチ受
信装置のデジタル信号処理部の構成を示す制御ブロック
ダイヤグラムである。本第1実施例は、図1のデジタル
信号処理部を主に、所望波生成部(合成部1)、所望波
減算部、遅延波生成部(合成部2)および遅延波除去部
より構成するものである。以下、それぞれの動作につい
て説明する。
基づいて説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例
に限定されるものではない。 (第1実施例)図3は、本第1実施例のダイバーシチ受
信装置のデジタル信号処理部の構成を示す制御ブロック
ダイヤグラムである。本第1実施例は、図1のデジタル
信号処理部を主に、所望波生成部(合成部1)、所望波
減算部、遅延波生成部(合成部2)および遅延波除去部
より構成するものである。以下、それぞれの動作につい
て説明する。
【0028】合成部1(所望波生成部)では、各アンテ
ナ素子で受信した受信信号(x11,x12,x13,x14)
に対して最大比合成法に基づいて決定した重み係数(w
11,w12,w13,w14)を掛けた後、それらの総和を算
出することにより合成処理を行う。すなわち、各アンテ
ナで受信した受信信号(x11,x12,x13,x14)と合
成後の信号y1 との相関係数を求め、この係数をそれぞ
れのアンテナで受信した信号に対する重み係数(w11,
w12,w13,w14)として用いる。これにより、所望波
の到来方向に指向性のメインビームが形成され、合成し
た信号y1 は所望波が主成分となる。ここまでの手法
は、従来技術と同様である。即ち、合成した信号(所望
波y1)には、サイドローブで受信された遅延波成分も
含まれる。
ナ素子で受信した受信信号(x11,x12,x13,x14)
に対して最大比合成法に基づいて決定した重み係数(w
11,w12,w13,w14)を掛けた後、それらの総和を算
出することにより合成処理を行う。すなわち、各アンテ
ナで受信した受信信号(x11,x12,x13,x14)と合
成後の信号y1 との相関係数を求め、この係数をそれぞ
れのアンテナで受信した信号に対する重み係数(w11,
w12,w13,w14)として用いる。これにより、所望波
の到来方向に指向性のメインビームが形成され、合成し
た信号y1 は所望波が主成分となる。ここまでの手法
は、従来技術と同様である。即ち、合成した信号(所望
波y1)には、サイドローブで受信された遅延波成分も
含まれる。
【0029】所望波減算部では、合成部1で用いた重み
係数(w11,w12,w13,w14)の複素共役(w11 * ,
w12 * ,w13 * ,w14 * )をそれぞれ上記の所望波y1
に掛けた信号(w1n * y1 )を、各アンテナ素子で受信
した受信信号(x11,x12,x13,x14)からそれぞれ
差し引く(x2n=x1n−w1n * y1 )。ただし、上付き
の添字「*」は、複素共役を示す。
係数(w11,w12,w13,w14)の複素共役(w11 * ,
w12 * ,w13 * ,w14 * )をそれぞれ上記の所望波y1
に掛けた信号(w1n * y1 )を、各アンテナ素子で受信
した受信信号(x11,x12,x13,x14)からそれぞれ
差し引く(x2n=x1n−w1n * y1 )。ただし、上付き
の添字「*」は、複素共役を示す。
【0030】各重み係数(w11,w12,w13,w14)の
絶対値は、各アンテナ素子で受信された受信信号
(x11,x12,x13,x14)が合成後の信号(所望波y
1 )に、それぞれどの程度含まれているかを示す比率と
一致する。これは、各重み係数(w 11,w12,w13,w
14)を最大比合成法により決定しているためである。こ
のことから、各重み係数(の複素共役)を合成後の信号
y1 にかけて各アンテナ素子で受信された信号x1nから
差し引くことで、得られる信号(x21,x22,x23,x
24)は遅延波成分が主成分となる。ただし、ここで、複
素共役を取るのは、位相を元に戻すためである。
絶対値は、各アンテナ素子で受信された受信信号
(x11,x12,x13,x14)が合成後の信号(所望波y
1 )に、それぞれどの程度含まれているかを示す比率と
一致する。これは、各重み係数(w 11,w12,w13,w
14)を最大比合成法により決定しているためである。こ
のことから、各重み係数(の複素共役)を合成後の信号
y1 にかけて各アンテナ素子で受信された信号x1nから
差し引くことで、得られる信号(x21,x22,x23,x
24)は遅延波成分が主成分となる。ただし、ここで、複
素共役を取るのは、位相を元に戻すためである。
【0031】遅延波生成部(合成部2)では、遅延波が
主成分となった2次信号(x21,x 22,x23,x24)に
対して最大比合成または等利得合成を行う。遅延波生成
部(合成部2)に入力される信号はC/N比が低下して
いるが、これらの信号の位相を揃えて合成することで合
成部2の出力信号y2 はC/N比が改善された信号とな
る。
主成分となった2次信号(x21,x 22,x23,x24)に
対して最大比合成または等利得合成を行う。遅延波生成
部(合成部2)に入力される信号はC/N比が低下して
いるが、これらの信号の位相を揃えて合成することで合
成部2の出力信号y2 はC/N比が改善された信号とな
る。
【0032】遅延波除去部では合成部1の出力信号y1
と合成部2の出力信号y2 との相関係数を求め、この係
数の複素共役wy1を合成部2の出力信号(即ち、遅延波
y2)に掛けたのち、合成部1の出力信号(即ち、所望
波y1 )から差し引く。即ち、受信装置の出力信号y
out を次式(1)に従って求める。
と合成部2の出力信号y2 との相関係数を求め、この係
数の複素共役wy1を合成部2の出力信号(即ち、遅延波
y2)に掛けたのち、合成部1の出力信号(即ち、所望
波y1 )から差し引く。即ち、受信装置の出力信号y
out を次式(1)に従って求める。
【数1】
yout =y1 −wy1y2 …(1)
【0033】このときの相関係数の絶対値は、合成部1
の出力信号y1 に含まれる遅延波成分の大きさを表して
おり、この相関係数の複素共役wy1を合成部2の出力信
号y 2 に掛けることで合成部2から出力される遅延波成
分の大きさを合成部1の出力信号に含まれる遅延波成分
の大きさに合わせている。複素共役を取るのは位相も合
わせるためである。
の出力信号y1 に含まれる遅延波成分の大きさを表して
おり、この相関係数の複素共役wy1を合成部2の出力信
号y 2 に掛けることで合成部2から出力される遅延波成
分の大きさを合成部1の出力信号に含まれる遅延波成分
の大きさに合わせている。複素共役を取るのは位相も合
わせるためである。
【0034】これらの処理により、遅延差成分は精度よ
く差し引かれ、本実施例の出力信号yout は希望波成分
のみとなる。例えば以上の様な構成により、所望波と遅
延波が同時に到来する電波環境において、所望波の強度
を維持しつつ遅延波を除去することが可能となり、移動
通信において高い通信品質を確保することができる。
く差し引かれ、本実施例の出力信号yout は希望波成分
のみとなる。例えば以上の様な構成により、所望波と遅
延波が同時に到来する電波環境において、所望波の強度
を維持しつつ遅延波を除去することが可能となり、移動
通信において高い通信品質を確保することができる。
【0035】また、上記の構成に従えば、合成部1と合
成部2とを略同じ構造とすることができる。このため、
同一のサブルーチンを用いることにより、これらの動作
を実現することができ、メモリー使用量やプログラム開
発コストの点でも一定以上の効果を得ることができる。
成部2とを略同じ構造とすることができる。このため、
同一のサブルーチンを用いることにより、これらの動作
を実現することができ、メモリー使用量やプログラム開
発コストの点でも一定以上の効果を得ることができる。
【0036】(第2実施例)図4は、本第2実施例のダ
イバーシチ受信装置のデジタル信号処理部の構成を示す
制御ブロックダイヤグラムであり、合成部1(所望波生
成部)、所望波減算部、合成部2(遅延波生成部)およ
び遅延波除去部1の構成は、いずれも第1実施例と同様
である。
イバーシチ受信装置のデジタル信号処理部の構成を示す
制御ブロックダイヤグラムであり、合成部1(所望波生
成部)、所望波減算部、合成部2(遅延波生成部)およ
び遅延波除去部1の構成は、いずれも第1実施例と同様
である。
【0037】本第2実施例では、さらに、遅延波減算部
の構成は所望波減算部と同様であり、合成部3および遅
延波除去部2はそれぞれ合成部1および遅延波除去部1
の構成と同様である。すなわち、第2実施例は第1実施
例を多段構成としたものである。前記の第1実施例にお
いては、除去できる遅延波の数は1波のみであるが、第
2実施例のように多段構成とすれば、複数の遅延波が到
来する場合であってもこれらを除去することが可能とな
る。
の構成は所望波減算部と同様であり、合成部3および遅
延波除去部2はそれぞれ合成部1および遅延波除去部1
の構成と同様である。すなわち、第2実施例は第1実施
例を多段構成としたものである。前記の第1実施例にお
いては、除去できる遅延波の数は1波のみであるが、第
2実施例のように多段構成とすれば、複数の遅延波が到
来する場合であってもこれらを除去することが可能とな
る。
【0038】(第3実施例)図5は、本第3実施例のダ
イバーシチ受信装置のデジタル信号処理部の構成を示す
制御ブロックダイヤグラムである。本第3実施例は、前
記の第1実施例の変形例であり、前記の第1実施例(図
3)と異なる点は、所望波減算部に入力する信号を合成
部1において重み係数を掛けたあとの信号としたこと、
および所望波減算部で差し引く信号を合成部1において
合成された信号に定数を掛けた信号としたことの2点で
ある。その他は、第1実施例と同様である。本第3実施
例は、アンテナ素子が全て無指向性である場合に有効で
ある。
イバーシチ受信装置のデジタル信号処理部の構成を示す
制御ブロックダイヤグラムである。本第3実施例は、前
記の第1実施例の変形例であり、前記の第1実施例(図
3)と異なる点は、所望波減算部に入力する信号を合成
部1において重み係数を掛けたあとの信号としたこと、
および所望波減算部で差し引く信号を合成部1において
合成された信号に定数を掛けた信号としたことの2点で
ある。その他は、第1実施例と同様である。本第3実施
例は、アンテナ素子が全て無指向性である場合に有効で
ある。
【0039】第1実施例では、各アンテナ素子で受信さ
れた信号から所望波の信号成分を精度よく差し引くため
に、各アンテナ素子で受信された信号に所望波の成分が
どの程度含まれているかを表す相関係数(重み係数)を
合成後の信号にかけてから差し引いていた。しかし、ア
ンテナ素子が無指向性であれば各アンテナ素子から出力
される信号に含まれる所望波成分の大きさはアンテナ素
子間で等しく、さらに、位相を揃えて合成した場合は合
成後の信号に含まれる所望波成分は、各アンテナ素子単
体の場合に比べて素子数倍(N倍)になる。図5では4
倍になる。
れた信号から所望波の信号成分を精度よく差し引くため
に、各アンテナ素子で受信された信号に所望波の成分が
どの程度含まれているかを表す相関係数(重み係数)を
合成後の信号にかけてから差し引いていた。しかし、ア
ンテナ素子が無指向性であれば各アンテナ素子から出力
される信号に含まれる所望波成分の大きさはアンテナ素
子間で等しく、さらに、位相を揃えて合成した場合は合
成後の信号に含まれる所望波成分は、各アンテナ素子単
体の場合に比べて素子数倍(N倍)になる。図5では4
倍になる。
【0040】そこで、本第3実施例では、合成後の信号
を素子数分の1(即ち、1/N)にすることにより、合
成後の信号に含まれる所望波成分の大きさをアンテナ素
子単体の出力信号に含まれる所望波の成分の大きさに合
わせ、これをアンテナ素子単体の出力信号から差し引く
ことで精度よく所望波の信号成分を除去している。アン
テナ素子の指向性が無指向性であれば、本第3実施例の
ように乗算器の数を少なくした構成であっても、前記の
第1実施例と同様の効果が得られる。
を素子数分の1(即ち、1/N)にすることにより、合
成後の信号に含まれる所望波成分の大きさをアンテナ素
子単体の出力信号に含まれる所望波の成分の大きさに合
わせ、これをアンテナ素子単体の出力信号から差し引く
ことで精度よく所望波の信号成分を除去している。アン
テナ素子の指向性が無指向性であれば、本第3実施例の
ように乗算器の数を少なくした構成であっても、前記の
第1実施例と同様の効果が得られる。
【0041】尚、以上の各実施例における各重み係数
(w1n,w2n)の決定方法としては、最大比合成法と等
利得合成法の両方が適用(応用)可能である。例えば、
上記の第3実施例において最大比合成法により、各重み
係数(w1n,w2n)を決定した場合にも、各アンテナに
指向性がなければ、その場合には、等利得合成法に帰着
する。
(w1n,w2n)の決定方法としては、最大比合成法と等
利得合成法の両方が適用(応用)可能である。例えば、
上記の第3実施例において最大比合成法により、各重み
係数(w1n,w2n)を決定した場合にも、各アンテナに
指向性がなければ、その場合には、等利得合成法に帰着
する。
【図1】本発明のダイバーシチ受信装置の基本構造を示
す論理ブロック図。
す論理ブロック図。
【図2】本発明のダイバーシチ受信装置の作用を説明す
る概念図。
る概念図。
【図3】本発明の第1実施例のダイバーシチ受信装置の
デジタル信号処理部の構成を示す制御ブロックダイヤグ
ラム。
デジタル信号処理部の構成を示す制御ブロックダイヤグ
ラム。
【図4】本発明の第2実施例のダイバーシチ受信装置の
デジタル信号処理部の構成を示す制御ブロックダイヤグ
ラム。
デジタル信号処理部の構成を示す制御ブロックダイヤグ
ラム。
【図5】本発明の第3実施例のダイバーシチ受信装置の
デジタル信号処理部の構成を示す制御ブロックダイヤグ
ラム。
デジタル信号処理部の構成を示す制御ブロックダイヤグ
ラム。
【図6】従来のダイバーシチ受信装置のデジタル信号処
理部の構成を示す制御ブロックダイヤグラム。
理部の構成を示す制御ブロックダイヤグラム。
【図7】従来のダイバーシチ受信装置の作用を説明する
概念図。
概念図。
N … 受信アンテナの本数
x1n … n本目のアンテナからの受信信号(1≦n
≦N) x2n … 2次信号 y1 … 所望波(遅延波除去前) y2 … 遅延波(1次遅延波) y3 … 遅延波(2次遅延波) yout … 出力信号(遅延波除去後の所望波) w1n … 重み係数(位相情報を有する複素数) z* … 複素数zの複素共役
≦N) x2n … 2次信号 y1 … 所望波(遅延波除去前) y2 … 遅延波(1次遅延波) y3 … 遅延波(2次遅延波) yout … 出力信号(遅延波除去後の所望波) w1n … 重み係数(位相情報を有する複素数) z* … 複素数zの複素共役
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 伊藤 修朗
愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番
地の1 株式会社豊田中央研究所内
Fターム(参考) 5K059 CC03 DD31
Claims (6)
- 【請求項1】電波を受信するN本(N>1,自然数)の
アンテナを有し、前記アンテナで受信した各受信信号x
1n(1≦n≦N)に係わる各重み係数w1n(複素数)を
受信状態により決定するダイバーシチ受信装置におい
て、 前記各受信信号x1nと前記重み係数w1nとの積である各
加重信号x1n′(=w 1nx1n)から新たな合成信号を作
ることにより、所望波y1 を生成して出力する所望波生
成部と、 前記各受信信号x1n又は前記各加重信号x1n′から前記
所望波y1 の信号成分を差し引く所望波減算部と、 前記所望波減算部により所望波成分を差し引いた各2次
信号x2n(1≦n≦N)にそれぞれ重み係数w2nを掛
け、この重み付けされた各加重信号x2n′(=w
2nx2n)から新たな合成信号を作ることにより、遅延波
y2 を生成して出力する遅延波生成部と、 前記遅延波y2 の信号成分を前記所望波y1 から差し引
く遅延波除去部とを有することを特徴とするダイバーシ
チ受信装置。 - 【請求項2】前記所望波減算部は、前記所望波y1 に前
記重み係数w1nの複素共役w1n * を掛けた信号成分w1n
* y1 を前記各受信信号x1nから差し引くことにより、 所望波成分を差し引いた前記各2次信号x2n(=x1n−
w1n * y1 )を求めることを特徴とする請求項1に記載
のダイバーシチ受信装置。 - 【請求項3】前記所望波減算部は、前記所望波y1 を前
記自然数Nで割った信号成分y1 /Nを前記各加重信号
x1n′から差し引くことにより、 所望波成分を差し引いた前記各2次信号x2n(=x1n′
−y1 /N)を求めることを特徴とする請求項1に記載
のダイバーシチ受信装置。 - 【請求項4】前記重み係数(w1n又はw2n)の少なくと
も何れか1方を最大比合成、又は等利得合成により決定
することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1
項に記載のダイバーシチ受信装置。 - 【請求項5】前記遅延波除去部は、 前記所望波y1 と前記遅延波y2 との相関に基づいて係
数wy1を決定する相関演算部を有し、 前記遅延波y2 と前記係数wy1との積である信号成分w
y1y2 を前記所望波y 1 から差し引くことを特徴とする
請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のダイバーシ
チ受信装置。 - 【請求項6】前記所望波減算部と略相似構造を有するk
−1次遅延波減算部(k=2,3,...,K;Kは2
以上の整数)と、 前記遅延波生成部と略相似構造を有するk次遅延波生成
部と、 前記遅延波除去部と略相似構造を有するk次遅延波除去
部とから成るk次遅延波除去機構を順次備えることによ
り、 遅延波除去機構を多段構成(K段構造)としたことを特
徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のダ
イバーシチ受信装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001372712A JP2003174391A (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | ダイバーシチ受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001372712A JP2003174391A (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | ダイバーシチ受信装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003174391A true JP2003174391A (ja) | 2003-06-20 |
Family
ID=19181553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001372712A Pending JP2003174391A (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | ダイバーシチ受信装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003174391A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009016921A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-22 | Toyota Central R&D Labs Inc | ダイバーシティ受信装置 |
| JP2009246576A (ja) * | 2008-03-29 | 2009-10-22 | Toyota Central R&D Labs Inc | ダイバーシチ受信装置 |
-
2001
- 2001-12-06 JP JP2001372712A patent/JP2003174391A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009016921A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-22 | Toyota Central R&D Labs Inc | ダイバーシティ受信装置 |
| JP2009246576A (ja) * | 2008-03-29 | 2009-10-22 | Toyota Central R&D Labs Inc | ダイバーシチ受信装置 |
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