JP2003178917A - 磁気抵抗効果膜およびそれを用いたメモリ - Google Patents
磁気抵抗効果膜およびそれを用いたメモリInfo
- Publication number
- JP2003178917A JP2003178917A JP2002254637A JP2002254637A JP2003178917A JP 2003178917 A JP2003178917 A JP 2003178917A JP 2002254637 A JP2002254637 A JP 2002254637A JP 2002254637 A JP2002254637 A JP 2002254637A JP 2003178917 A JP2003178917 A JP 2003178917A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- magnetic
- magnetoresistive
- memory
- magnetic field
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Thin Magnetic Films (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的小さな磁界で磁化反転可能であり、比
較的大きな磁気抵抗効果を示す、垂直磁化膜を用いた磁
気抵抗効果膜およびそれを用いたメモリを提供する。 【解決手段】 本発明の磁気抵抗効果膜は、非磁性膜が
磁性膜に挟まれている構造を持ち、これらの磁性膜のう
ち少なくとも1つが、希土類金属、FeおよびCoを主成分
とする垂直磁化膜である。図1は、Pt (2nm) / Tb20(Fe
100-XCoX)80 (10nm) / Al2O3 (2.2nm) / Gd20(Fe100-XC
oX)80 (10nm) / Al50Cu50 (25nm) / Si-waferの膜構成
のTMR素子の、Co組成と磁気抵抗変化率の関係を示
す。一方の磁性層でGdを使うことにより、保磁力を
2.5kA/m程度に抑えることができる。Co組成が8
at.%以上97at.%以下の範囲で、10%以上の磁気抵抗変化
率が得られる。
較的大きな磁気抵抗効果を示す、垂直磁化膜を用いた磁
気抵抗効果膜およびそれを用いたメモリを提供する。 【解決手段】 本発明の磁気抵抗効果膜は、非磁性膜が
磁性膜に挟まれている構造を持ち、これらの磁性膜のう
ち少なくとも1つが、希土類金属、FeおよびCoを主成分
とする垂直磁化膜である。図1は、Pt (2nm) / Tb20(Fe
100-XCoX)80 (10nm) / Al2O3 (2.2nm) / Gd20(Fe100-XC
oX)80 (10nm) / Al50Cu50 (25nm) / Si-waferの膜構成
のTMR素子の、Co組成と磁気抵抗変化率の関係を示
す。一方の磁性層でGdを使うことにより、保磁力を
2.5kA/m程度に抑えることができる。Co組成が8
at.%以上97at.%以下の範囲で、10%以上の磁気抵抗変化
率が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、垂直磁化膜からな
る磁気抵抗効果膜と、これを用いたメモリに関する。
る磁気抵抗効果膜と、これを用いたメモリに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気抵抗効果膜の基本構成は、非磁性層
を介して磁性層が隣接して形成されたサンドイッチ構造
である。非磁性膜として良く用いられる材料としてCuや
Al2O3が挙げられる。磁気抵抗効果膜において非磁性層
にCu等のような導体を用いたものを巨大磁気抵抗効果膜
(GMR膜)といい、Al2O3などの絶縁体を用いたものをス
ピン依存トンネル効果膜(TMR膜)という。一般にTMR膜
はGMR膜に比べて大きな磁気抵抗効果を示す。このよう
な磁気抵抗効果膜の応用に関しては様々なものが考えら
れる。
を介して磁性層が隣接して形成されたサンドイッチ構造
である。非磁性膜として良く用いられる材料としてCuや
Al2O3が挙げられる。磁気抵抗効果膜において非磁性層
にCu等のような導体を用いたものを巨大磁気抵抗効果膜
(GMR膜)といい、Al2O3などの絶縁体を用いたものをス
ピン依存トンネル効果膜(TMR膜)という。一般にTMR膜
はGMR膜に比べて大きな磁気抵抗効果を示す。このよう
な磁気抵抗効果膜の応用に関しては様々なものが考えら
れる。
【0003】その中でも近年特に有望視されているのが
磁気抵抗効果を用いたメモリ(MRAM)である。MRAMは、記
録時間、読み出し時間、記録密度、書き換え可能回数、
消費電力等において、多くの情報機器から求められるス
ペックをすべて満たすメモリとして有望である。特に、
スピン依存トンネル磁気抵抗(TMR)効果を利用したMRA
Mは、大きな読み出し信号が得られることから、高記録
密度化あるいは高速読み出しに有利であり、近年の研究
報告において、MRAMとしての実現性が実証されている。
磁気抵抗効果を用いたメモリ(MRAM)である。MRAMは、記
録時間、読み出し時間、記録密度、書き換え可能回数、
消費電力等において、多くの情報機器から求められるス
ペックをすべて満たすメモリとして有望である。特に、
スピン依存トンネル磁気抵抗(TMR)効果を利用したMRA
Mは、大きな読み出し信号が得られることから、高記録
密度化あるいは高速読み出しに有利であり、近年の研究
報告において、MRAMとしての実現性が実証されている。
【0004】図13(a)に示すように、二つの磁性層
の磁化方向が平行であると磁気抵抗効果膜の電気抵抗は
比較的小さく、図13(b)に示すように、磁化方向が
反平行であると電気抵抗は比較的大きくなる。したがっ
て、一方の磁性層をメモリ層、他方を検出層とし、上記
の性質を利用することで情報の読み出しが可能である。
例えば、非磁性層12の上部に位置する磁性層13をメモリ
層、下部に位置する磁性層14を検出層とし、メモリ層の
磁化方向が右向きの場合を『1』、左向きの場合を『0』
とする。図14(a)に示すように、両磁性層の磁化方
向が右向きの場合、磁気抵抗効果膜の電気抵抗は比較的
小さく、図14(b)に示すように、検出層の磁化方向
が右向きで、かつメモリ層の磁化方向が左向きであると
電気抵抗は比較的大きい。また、図14(c)に示すよ
うに、検出層の磁化方向が左向きで、かつメモリ層の磁
化方向が右向きであると電気抵抗は比較的大きく、図1
4(d)に示すように、両磁性層の磁化方向が左向きの
場合電気抵抗は比較的小さい。つまり、例えば、検出層
の磁化方向が右向きに固定されている場合に、電気抵抗
が大きければ、メモリ層には『0』が記録されているこ
とになり、電気抵抗が小さければ、『1』が記録されて
いることになる。あるいは、検出層の磁化方向が左向き
に固定されている場合に、電気抵抗が大きければ、メモ
リ層には『1』が記録されていることになり、電気抵抗
が小さければ、『0』が記録されていることになる。
の磁化方向が平行であると磁気抵抗効果膜の電気抵抗は
比較的小さく、図13(b)に示すように、磁化方向が
反平行であると電気抵抗は比較的大きくなる。したがっ
て、一方の磁性層をメモリ層、他方を検出層とし、上記
の性質を利用することで情報の読み出しが可能である。
例えば、非磁性層12の上部に位置する磁性層13をメモリ
層、下部に位置する磁性層14を検出層とし、メモリ層の
磁化方向が右向きの場合を『1』、左向きの場合を『0』
とする。図14(a)に示すように、両磁性層の磁化方
向が右向きの場合、磁気抵抗効果膜の電気抵抗は比較的
小さく、図14(b)に示すように、検出層の磁化方向
が右向きで、かつメモリ層の磁化方向が左向きであると
電気抵抗は比較的大きい。また、図14(c)に示すよ
うに、検出層の磁化方向が左向きで、かつメモリ層の磁
化方向が右向きであると電気抵抗は比較的大きく、図1
4(d)に示すように、両磁性層の磁化方向が左向きの
場合電気抵抗は比較的小さい。つまり、例えば、検出層
の磁化方向が右向きに固定されている場合に、電気抵抗
が大きければ、メモリ層には『0』が記録されているこ
とになり、電気抵抗が小さければ、『1』が記録されて
いることになる。あるいは、検出層の磁化方向が左向き
に固定されている場合に、電気抵抗が大きければ、メモ
リ層には『1』が記録されていることになり、電気抵抗
が小さければ、『0』が記録されていることになる。
【0005】MRAMの記録密度を高くするために、素子サ
イズを小さくしていくと、面内磁化膜を使用したMRAM
は、反磁界あるいは端面の磁化のカーリングといった影
響から、情報を保持できなくなるという問題が生じる。
この問題を回避するためには、例えば磁性層の形状を長
方形にすることが挙げられるが、この方法では素子サイ
ズが小さくできないために、記録密度の向上があまり期
待できない。そこで、垂直磁化膜を用いることにより、
上記問題を回避しようとする提案がなされている(例え
ば、特許文献1参照)。この方法では、素子サイズが小
さくなっても反磁界は増加しないので、面内磁化膜を用
いたMRAMよりも小さなサイズの磁気抵抗効果膜が実現可
能である。
イズを小さくしていくと、面内磁化膜を使用したMRAM
は、反磁界あるいは端面の磁化のカーリングといった影
響から、情報を保持できなくなるという問題が生じる。
この問題を回避するためには、例えば磁性層の形状を長
方形にすることが挙げられるが、この方法では素子サイ
ズが小さくできないために、記録密度の向上があまり期
待できない。そこで、垂直磁化膜を用いることにより、
上記問題を回避しようとする提案がなされている(例え
ば、特許文献1参照)。この方法では、素子サイズが小
さくなっても反磁界は増加しないので、面内磁化膜を用
いたMRAMよりも小さなサイズの磁気抵抗効果膜が実現可
能である。
【0006】垂直磁化膜を用いた磁気抵抗効果膜は、面
内磁化膜を用いた磁気抵抗効果膜と同様に、二つの磁性
層の磁化方向が平行であると磁気抵抗効果膜の電気抵抗
は比較的小さく、磁化方向が反平行であると電気抵抗は
比較的大きくなる。図15において、非磁性層22の上部
に位置する磁性層23をメモリ層、下部に位置する磁性層
21を検出層とし、メモリ層の磁化方向が上向きの場合を
『1』、下向きの場合を『0』とする。図15(a)に示
すように、両磁性層の磁化方向が上向きの場合、磁気抵
抗効果膜の電気抵抗は比較的小さく、図15(c)に示
すように、検出層の磁化方向が下向きで、かつメモリ層
の磁化方向が上向きであると電気抵抗は比較的大きくな
る。また、図15(b)に示すように、検出層の磁化方
向が上向きで、かつメモリ層の磁化方向が下向きである
と電気抵抗は比較的大きくなり、図15(d)に示すよ
うに、両磁性層の磁化方向が下向きの場合電気抵抗は比
較的小さくなる。つまり、例えば、検出層の磁化方向が
上向きに固定されている場合には、電気抵抗が大きけれ
ばメモリ層には『0』が記録されていることになり、電
気抵抗が小さければ『1』が記録されていることにな
る。あるいは、検出層の磁化方向が下向きに固定されて
いる場合に、電気抵抗が大きければメモリ層には『1』
が記録されていることになり、電気抵抗が小さければ
『0』が記録されていることになる。
内磁化膜を用いた磁気抵抗効果膜と同様に、二つの磁性
層の磁化方向が平行であると磁気抵抗効果膜の電気抵抗
は比較的小さく、磁化方向が反平行であると電気抵抗は
比較的大きくなる。図15において、非磁性層22の上部
に位置する磁性層23をメモリ層、下部に位置する磁性層
21を検出層とし、メモリ層の磁化方向が上向きの場合を
『1』、下向きの場合を『0』とする。図15(a)に示
すように、両磁性層の磁化方向が上向きの場合、磁気抵
抗効果膜の電気抵抗は比較的小さく、図15(c)に示
すように、検出層の磁化方向が下向きで、かつメモリ層
の磁化方向が上向きであると電気抵抗は比較的大きくな
る。また、図15(b)に示すように、検出層の磁化方
向が上向きで、かつメモリ層の磁化方向が下向きである
と電気抵抗は比較的大きくなり、図15(d)に示すよ
うに、両磁性層の磁化方向が下向きの場合電気抵抗は比
較的小さくなる。つまり、例えば、検出層の磁化方向が
上向きに固定されている場合には、電気抵抗が大きけれ
ばメモリ層には『0』が記録されていることになり、電
気抵抗が小さければ『1』が記録されていることにな
る。あるいは、検出層の磁化方向が下向きに固定されて
いる場合に、電気抵抗が大きければメモリ層には『1』
が記録されていることになり、電気抵抗が小さければ
『0』が記録されていることになる。
【0007】垂直磁化膜としては、Gd、Dy、Tb等の希土
類金属から選ばれる少なくとも1種類の元素とCo、Fe、
Ni等の遷移金属から選ばれる少なくとも1種類の元素の
合金膜や人工格子膜、Co/Pt等遷移金属と貴金属の人工
格子膜、CoCr等の膜面垂直方向の結晶磁気異方性を有す
る合金膜が主として挙げられる。これらの材料の中で、
希土類金属と遷移金属の合金膜や人工格子膜は、角型比
が1である磁化曲線を示し、磁界を印加した場合に急峻
な磁化反転を生じることから、メモリ素子として用いる
磁気抵抗効果膜に最適である。
類金属から選ばれる少なくとも1種類の元素とCo、Fe、
Ni等の遷移金属から選ばれる少なくとも1種類の元素の
合金膜や人工格子膜、Co/Pt等遷移金属と貴金属の人工
格子膜、CoCr等の膜面垂直方向の結晶磁気異方性を有す
る合金膜が主として挙げられる。これらの材料の中で、
希土類金属と遷移金属の合金膜や人工格子膜は、角型比
が1である磁化曲線を示し、磁界を印加した場合に急峻
な磁化反転を生じることから、メモリ素子として用いる
磁気抵抗効果膜に最適である。
【0008】垂直磁化膜の磁化反転磁界は、一般に遷移
金属からなる面内磁化膜のそれよりも大きく、例えば面
内磁化膜であるパーマロイの磁化反転磁界が数百A/m程
度であるのに対し、垂直磁化膜であるCo/Pt人工格子膜
では数十kA/m程度と著しく大きい。希土類金属と遷移金
属の合金膜は、希土類金属の副格子磁化と遷移金属の副
格子磁化が反平行に向くため、膜組成によって見かけ上
の磁化の大きさが異なる。したがって、その磁化反転磁
界は組成により異なる。GdFe合金膜は、希土類金属と遷
移金属の合金膜の中でも比較的磁化反転磁界は小さい
が、磁気抵抗変化率は数%程度で大きな値を示さない。
金属からなる面内磁化膜のそれよりも大きく、例えば面
内磁化膜であるパーマロイの磁化反転磁界が数百A/m程
度であるのに対し、垂直磁化膜であるCo/Pt人工格子膜
では数十kA/m程度と著しく大きい。希土類金属と遷移金
属の合金膜は、希土類金属の副格子磁化と遷移金属の副
格子磁化が反平行に向くため、膜組成によって見かけ上
の磁化の大きさが異なる。したがって、その磁化反転磁
界は組成により異なる。GdFe合金膜は、希土類金属と遷
移金属の合金膜の中でも比較的磁化反転磁界は小さい
が、磁気抵抗変化率は数%程度で大きな値を示さない。
【0009】
【特許文献1】米国特許第6219275号明細書
【0010】
【発明が解決しようとする課題】現在、磁気抵抗効果膜
は、ハードディスクの記録ビット検出用のセンサ(磁気
ヘッド)としてすでに応用されており、また、MRAM
のメモリ素子としても盛んに研究されている。これら両
者に共通しているのは、磁気抵抗効果膜の磁気抵抗(M
R)効果による抵抗変化から得られた電気信号を増幅し
て利用しているという点である。具体的に、磁気ヘッド
においては、ディスクに記録された記録ビットからの漏
洩磁界による検出層(自由層)の磁化方向の変化による
磁気抵抗変化を検出しており、MRAMにおいては、外
部磁界により磁性層の磁化方向を変化させることにより
記録した情報を、再生時にやはり磁性層の磁化状態を、
磁気抵抗変化を利用して読み出している。今後も、磁気
抵抗効果膜は様々な分野で応用されていくことが考えら
れるが、磁気抵抗変化率を検出する検出装置の感度特性
により必要な磁気抵抗変化率がほぼ決まる場合が多い。
は、ハードディスクの記録ビット検出用のセンサ(磁気
ヘッド)としてすでに応用されており、また、MRAM
のメモリ素子としても盛んに研究されている。これら両
者に共通しているのは、磁気抵抗効果膜の磁気抵抗(M
R)効果による抵抗変化から得られた電気信号を増幅し
て利用しているという点である。具体的に、磁気ヘッド
においては、ディスクに記録された記録ビットからの漏
洩磁界による検出層(自由層)の磁化方向の変化による
磁気抵抗変化を検出しており、MRAMにおいては、外
部磁界により磁性層の磁化方向を変化させることにより
記録した情報を、再生時にやはり磁性層の磁化状態を、
磁気抵抗変化を利用して読み出している。今後も、磁気
抵抗効果膜は様々な分野で応用されていくことが考えら
れるが、磁気抵抗変化率を検出する検出装置の感度特性
により必要な磁気抵抗変化率がほぼ決まる場合が多い。
【0011】また、大きな保磁力を示す磁気抵抗膜を用
いた場合、センサにおいては浮遊磁界を磁気抵抗効果膜
の磁性層に集中させる必要があり、メモリにおいては大
きな磁界を発生させる工夫が必要になる。メモリに印加
する磁界は一般的に導線に電流を流して発生させるが、
特に携帯端末に用いるメモリの場合、電源容量の制約か
ら大きな電流を流すことは好ましくない。このため、例
えば磁気抵抗効果膜からなるメモリ素子の周りに磁界を
発生させるための導線を巻きつけるなどの対応が必要に
なる。しかし、このような対応は磁気抵抗効果膜周辺の
構造や電気回路を煩雑にしてしまうため作製が困難にな
り、歩留まりの低下やコストの著しい増加を招いてしま
うという問題がある。
いた場合、センサにおいては浮遊磁界を磁気抵抗効果膜
の磁性層に集中させる必要があり、メモリにおいては大
きな磁界を発生させる工夫が必要になる。メモリに印加
する磁界は一般的に導線に電流を流して発生させるが、
特に携帯端末に用いるメモリの場合、電源容量の制約か
ら大きな電流を流すことは好ましくない。このため、例
えば磁気抵抗効果膜からなるメモリ素子の周りに磁界を
発生させるための導線を巻きつけるなどの対応が必要に
なる。しかし、このような対応は磁気抵抗効果膜周辺の
構造や電気回路を煩雑にしてしまうため作製が困難にな
り、歩留まりの低下やコストの著しい増加を招いてしま
うという問題がある。
【0012】したがって、磁気抵抗効果膜を用いてセン
サやメモリ等を構成する場合、使用される磁気抵抗効果
膜には、大きな磁気抵抗効果と小さな磁化反転磁界が求
められることになる。
サやメモリ等を構成する場合、使用される磁気抵抗効果
膜には、大きな磁気抵抗効果と小さな磁化反転磁界が求
められることになる。
【0013】ところが、これまで、面内磁化膜よりも素
子サイズの小型化の可能性を有する垂直磁化膜を用いた
磁気抵抗効果膜の研究はほとんど行われておらず、上記
特性を満たす垂直磁化膜は提案されていない。
子サイズの小型化の可能性を有する垂直磁化膜を用いた
磁気抵抗効果膜の研究はほとんど行われておらず、上記
特性を満たす垂直磁化膜は提案されていない。
【0014】本発明の目的は、小さな磁界で磁化反転可
能であり、かつ、比較的大きな磁気抵抗効果を示し、さ
らに膜構成が簡素で作成が容易な垂直磁化膜を用いた磁
気抵抗効果膜、および、この磁気抵抗効果膜を用いたメ
モリを提供することにある。
能であり、かつ、比較的大きな磁気抵抗効果を示し、さ
らに膜構成が簡素で作成が容易な垂直磁化膜を用いた磁
気抵抗効果膜、および、この磁気抵抗効果膜を用いたメ
モリを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、希土類金属、遷移金属の組成比などを変
化させることにより、容易に特性を制御することができ
る希土類金属遷移金属合金からなる、磁化が膜面垂直方
向を向いている磁気抵抗効果膜の組成を最適化すること
により、小さな磁界で磁化反転可能であり、かつ、比較
的大きな磁気抵抗効果を示す磁気抵抗膜を提供する。
に、本発明は、希土類金属、遷移金属の組成比などを変
化させることにより、容易に特性を制御することができ
る希土類金属遷移金属合金からなる、磁化が膜面垂直方
向を向いている磁気抵抗効果膜の組成を最適化すること
により、小さな磁界で磁化反転可能であり、かつ、比較
的大きな磁気抵抗効果を示す磁気抵抗膜を提供する。
【0016】本発明の磁気抵抗効果膜は、非磁性膜が磁
性膜に挟まれている構造を持ち、これらの磁性膜のうち
少なくとも1つが、希土類金属、FeおよびCoを主成分と
する垂直磁化膜であり、FeおよびCoに対するCoの組成が
8at.%以上97at.%以下の範囲内である。
性膜に挟まれている構造を持ち、これらの磁性膜のうち
少なくとも1つが、希土類金属、FeおよびCoを主成分と
する垂直磁化膜であり、FeおよびCoに対するCoの組成が
8at.%以上97at.%以下の範囲内である。
【0017】FeおよびCoに対するCoの組成は、13at.%以
上90at.%以下の範囲内が好ましい。
上90at.%以下の範囲内が好ましい。
【0018】FeおよびCoに対するCoの組成は、30at.%以
上70at.%以下の範囲内がさらに好ましい。
上70at.%以下の範囲内がさらに好ましい。
【0019】希土類金属がGd、Dy、Tbの内から選ばれる
少なくとも1つの元素からなるものを含む。
少なくとも1つの元素からなるものを含む。
【0020】非磁性膜を介して積層されている2つの磁
性膜の保磁力が異なり、少なくとも比較的小さな保磁力
を有する磁性膜がGd、FeおよびCoを主成分とするものを
含む。
性膜の保磁力が異なり、少なくとも比較的小さな保磁力
を有する磁性膜がGd、FeおよびCoを主成分とするものを
含む。
【0021】非磁性膜を介して積層されている2つの磁
性膜の保磁力が異なり、少なくとも比較的大きな保磁力
を有する磁性膜がTb、FeおよびCoを主成分とするものを
含む。
性膜の保磁力が異なり、少なくとも比較的大きな保磁力
を有する磁性膜がTb、FeおよびCoを主成分とするものを
含む。
【0022】希土類金属、FeおよびCoを主成分とする磁
性膜が、アモルファス合金であるものを含む。
性膜が、アモルファス合金であるものを含む。
【0023】非磁性膜を介して積層されている磁性膜の
膜厚は、1nm以上500nm以下であることが好ましい。
膜厚は、1nm以上500nm以下であることが好ましい。
【0024】非磁性膜が絶縁体であるものを含む。
【0025】磁気抵抗効果膜に膜面垂直方向に電流を流
した場合に、スピントンネル効果を示すものを含む。
した場合に、スピントンネル効果を示すものを含む。
【0026】磁気抵抗効果膜の磁性膜が、スパッタリン
グによって成膜されるものを含む。
グによって成膜されるものを含む。
【0027】本発明のメモリは、磁気抵抗効果膜をメモ
リ素子として複数個配し、これらの磁気抵抗効果膜に情
報を記録する手段と、記録した情報を読み出す手段を備
える。
リ素子として複数個配し、これらの磁気抵抗効果膜に情
報を記録する手段と、記録した情報を読み出す手段を備
える。
【0028】情報を記録する手段は、磁気抵抗効果膜の
磁化が反転可能であるような大きさの磁界を印加する。
磁化が反転可能であるような大きさの磁界を印加する。
【0029】情報を記録する手段として用いられる磁界
は、導線に電流を流すことによって発生するものである
ものを含む。
は、導線に電流を流すことによって発生するものである
ものを含む。
【0030】1つのメモリ素子に対して異なる方向の磁
界を印加するような磁界発生源を少なくとも2つ以上有
し、選択したメモリ素子に複数の磁界を作用させること
によって、複数個のメモリ素子の中から選択的に記録を
行うものを含む。
界を印加するような磁界発生源を少なくとも2つ以上有
し、選択したメモリ素子に複数の磁界を作用させること
によって、複数個のメモリ素子の中から選択的に記録を
行うものを含む。
【0031】磁界が記録するメモリ素子に対して異なる
方向に印加される2つの磁界であって、一方の磁界は記
録するメモリ素子の膜面垂直方向に向いていて、かつ、
その方向が記録する情報に対応した方向であり、さらに
他方の磁界は記録するメモリ素子の膜面内方向に向いて
いるものを含む。
方向に印加される2つの磁界であって、一方の磁界は記
録するメモリ素子の膜面垂直方向に向いていて、かつ、
その方向が記録する情報に対応した方向であり、さらに
他方の磁界は記録するメモリ素子の膜面内方向に向いて
いるものを含む。
【0032】膜面内方向の磁界が、記録しようとするメ
モリ素子の上部に配されたビット線に電流を流すことに
よって生じるものであるものを含む。
モリ素子の上部に配されたビット線に電流を流すことに
よって生じるものであるものを含む。
【0033】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
て、図面を参照して説明する。
【0034】図1は、TbFeCo、GdFeCoから
なる磁性膜で非磁性層をはさんだ構造の磁気抵抗効果膜
の、Co組成と磁気抵抗変化率(MR-ratio)の関係を示
すグラフである。磁気抵抗効果膜の構造を詳細に説明す
ると、Pt (2nm) / Tb20(Fe10 0-XCoX)80 (10nm) / Al2O3
(2.2nm) / Gd20(Fe100-XCoX)80 (10nm) / Al50Cu50(25
nm) / Si-waferの膜構成のTMR素子となっている。ただ
し、磁性膜の成膜はRF電源とDC電源によるコスパッタリ
ングを用い、基板ホルダーは電気的に浮いた状態で行っ
た。このように、一方の磁性層を希土類金属としてTb
を、他方にはGdを使うことによって、組成比が等しく
ても保磁力などを異ならせることができる。ちなみに、
Tbを用いた方が同じ組成比の場合には保磁力は大きく
なる傾向にある。
なる磁性膜で非磁性層をはさんだ構造の磁気抵抗効果膜
の、Co組成と磁気抵抗変化率(MR-ratio)の関係を示
すグラフである。磁気抵抗効果膜の構造を詳細に説明す
ると、Pt (2nm) / Tb20(Fe10 0-XCoX)80 (10nm) / Al2O3
(2.2nm) / Gd20(Fe100-XCoX)80 (10nm) / Al50Cu50(25
nm) / Si-waferの膜構成のTMR素子となっている。ただ
し、磁性膜の成膜はRF電源とDC電源によるコスパッタリ
ングを用い、基板ホルダーは電気的に浮いた状態で行っ
た。このように、一方の磁性層を希土類金属としてTb
を、他方にはGdを使うことによって、組成比が等しく
ても保磁力などを異ならせることができる。ちなみに、
Tbを用いた方が同じ組成比の場合には保磁力は大きく
なる傾向にある。
【0035】上述したように、磁気抵抗効果膜を機能素
子として用いる場合には、検出方法にもよるが現状のセ
ンスアンプの特性から、磁気抵抗効果膜の磁気抵抗変化
率としては10%以上あるのが好ましい。三元系の磁性
膜を用いた磁気抵抗効果膜においては、図1に示すよう
に、FeおよびCoに対するCoの組成を変化させるこ
とによって、磁気抵抗変化率が極大値を有する変化をす
ることがわかった。このグラフによると磁気抵抗変化率
が10%以上となるCo組成は8 at.%以上97at.%以下の範囲
である。磁気抵抗変化率は、両磁性膜のスピン分極率の
積により決まるため、両方の磁性膜を上記組成範囲にす
れば一方の磁性膜の組成をよりスピン分極率の高い組成
に設定してもよく、両磁性層の組成を等しくしなくても
よい。
子として用いる場合には、検出方法にもよるが現状のセ
ンスアンプの特性から、磁気抵抗効果膜の磁気抵抗変化
率としては10%以上あるのが好ましい。三元系の磁性
膜を用いた磁気抵抗効果膜においては、図1に示すよう
に、FeおよびCoに対するCoの組成を変化させるこ
とによって、磁気抵抗変化率が極大値を有する変化をす
ることがわかった。このグラフによると磁気抵抗変化率
が10%以上となるCo組成は8 at.%以上97at.%以下の範囲
である。磁気抵抗変化率は、両磁性膜のスピン分極率の
積により決まるため、両方の磁性膜を上記組成範囲にす
れば一方の磁性膜の組成をよりスピン分極率の高い組成
に設定してもよく、両磁性層の組成を等しくしなくても
よい。
【0036】磁気抵抗変化率は磁性膜のスピン分極率に
著しく依存し、大きな磁気抵抗変化率を得るためには大
きなスピン分極率を有する磁性膜を用いることが好まし
い。FeCo合金のスピン分極率はその組成に依存するが、
FeやCoのそれよりも大きな値を示し、図1に見られるCo
組成に対する磁気抵抗変化率の変化の様子は、主にスピ
ン分極率の変化を反映していると予想される。また、G
d,Tbなどの希土類金属元素と、Fe,Coなどの遷
移金属元素の組成比に関しては、磁化が膜面垂直方向に
向くような組成範囲から適宜選択されればよく、垂直磁
化膜となる範囲においては図1とほぼ同様の傾向を示
す。
著しく依存し、大きな磁気抵抗変化率を得るためには大
きなスピン分極率を有する磁性膜を用いることが好まし
い。FeCo合金のスピン分極率はその組成に依存するが、
FeやCoのそれよりも大きな値を示し、図1に見られるCo
組成に対する磁気抵抗変化率の変化の様子は、主にスピ
ン分極率の変化を反映していると予想される。また、G
d,Tbなどの希土類金属元素と、Fe,Coなどの遷
移金属元素の組成比に関しては、磁化が膜面垂直方向に
向くような組成範囲から適宜選択されればよく、垂直磁
化膜となる範囲においては図1とほぼ同様の傾向を示
す。
【0037】次に、図2はある組成の磁気抵抗効果膜の
バイアス電圧と磁気抵抗変化率の関係を示すグラフであ
る。
バイアス電圧と磁気抵抗変化率の関係を示すグラフであ
る。
【0038】磁気抵抗変化を検出するためには、磁気抵
抗効果膜にバイアスを印加しなければならないが、磁気
抵抗効果膜には印加されるバイアス電圧が大きくなると
磁気抵抗効果は減少するという特性がある。図2はその
様子を示したものであり、バイアス電圧を5mVとしたと
きの磁気抵抗変化率の大きさを1とし、各バイアス電圧
における磁気抵抗変化率の大きさを規格化した値を示し
ている。磁性膜の組成を変化させると、MR比の絶対値
自体は変化するが、図2に示した規格化した場合の傾向
はほぼ同じである。
抗効果膜にバイアスを印加しなければならないが、磁気
抵抗効果膜には印加されるバイアス電圧が大きくなると
磁気抵抗効果は減少するという特性がある。図2はその
様子を示したものであり、バイアス電圧を5mVとしたと
きの磁気抵抗変化率の大きさを1とし、各バイアス電圧
における磁気抵抗変化率の大きさを規格化した値を示し
ている。磁性膜の組成を変化させると、MR比の絶対値
自体は変化するが、図2に示した規格化した場合の傾向
はほぼ同じである。
【0039】図3は、図1において用いた磁気抵抗効果
膜に約250mVのバイアス電圧を印加した状態で測定した
磁気抵抗効果を示したものである。バイアス電圧は、上
述のMRAMや磁気ヘッドなどに用いられる場合には通
常400mV以下の範囲で印加されることが多く、この
範囲においてはほぼ図3と同様の傾向を示す。
膜に約250mVのバイアス電圧を印加した状態で測定した
磁気抵抗効果を示したものである。バイアス電圧は、上
述のMRAMや磁気ヘッドなどに用いられる場合には通
常400mV以下の範囲で印加されることが多く、この
範囲においてはほぼ図3と同様の傾向を示す。
【0040】このグラフによると、バイアス電圧250mV
において磁気抵抗効果が10%以上となるCo組成の範囲
は、13at%以上90at%以下であり、デバイスの機能素子と
して用いる場合、例えばMRAMのメモリ素子として用いる
場合には、Co組成をこの範囲にすることがより好まし
い。
において磁気抵抗効果が10%以上となるCo組成の範囲
は、13at%以上90at%以下であり、デバイスの機能素子と
して用いる場合、例えばMRAMのメモリ素子として用いる
場合には、Co組成をこの範囲にすることがより好まし
い。
【0041】また、メモリ素子として用いる磁気抵抗効
果膜の磁気抵抗変化率はばらつきが少ないことが好まし
い。これは、基準値と磁気抵抗効果膜の抵抗とを比較し
て再生するような場合に、磁気抵抗変化率のばらつきが
大きいと正確な情報が読み取れないためである。図3か
らわかるようにCo組成を30at.%以上70at.%以下では大き
な磁気抵抗変化率を示し、かつ、Co組成による磁気抵抗
変化率の変動も小さいことから、Co組成は30at.%以上70
at.%以下とすることがさらに好ましい。
果膜の磁気抵抗変化率はばらつきが少ないことが好まし
い。これは、基準値と磁気抵抗効果膜の抵抗とを比較し
て再生するような場合に、磁気抵抗変化率のばらつきが
大きいと正確な情報が読み取れないためである。図3か
らわかるようにCo組成を30at.%以上70at.%以下では大き
な磁気抵抗変化率を示し、かつ、Co組成による磁気抵抗
変化率の変動も小さいことから、Co組成は30at.%以上70
at.%以下とすることがさらに好ましい。
【0042】本実施形態の磁気抵抗効果膜においては、
磁性膜の膜厚による磁気抵抗効果の著しい変化は見られ
なかったが、膜厚を1nmよりも薄くしようとすると、磁
性体は膜形状にはなりにくく、島状に形成されてしま
う。この時に、磁気抵抗効果膜に電気的なコンタクトを
取るために電極を設けた場合には電極が部分的に直接非
磁性膜に接するため、磁気抵抗効果が著しく低下してし
まう。この傾向は、磁気抵抗効果膜に対して膜面垂直方
向に電流を流す場合に特に顕著に現れる。また、磁性膜
を厚くしていくと磁性膜の保磁力に比べて磁化飽和磁界
が大きくなる傾向があり、メモリ素子として好ましくな
い。このことから磁性膜の膜厚は1nm以上500nm以下の範
囲が適当である。
磁性膜の膜厚による磁気抵抗効果の著しい変化は見られ
なかったが、膜厚を1nmよりも薄くしようとすると、磁
性体は膜形状にはなりにくく、島状に形成されてしま
う。この時に、磁気抵抗効果膜に電気的なコンタクトを
取るために電極を設けた場合には電極が部分的に直接非
磁性膜に接するため、磁気抵抗効果が著しく低下してし
まう。この傾向は、磁気抵抗効果膜に対して膜面垂直方
向に電流を流す場合に特に顕著に現れる。また、磁性膜
を厚くしていくと磁性膜の保磁力に比べて磁化飽和磁界
が大きくなる傾向があり、メモリ素子として好ましくな
い。このことから磁性膜の膜厚は1nm以上500nm以下の範
囲が適当である。
【0043】また、成膜方法としては、膜厚を均一にす
ることが比較的容易なスパッタリングを用いることが好
ましい。
ることが比較的容易なスパッタリングを用いることが好
ましい。
【0044】差動検出を行うMRAMに用いられる磁気抵抗
効果膜は、非磁性膜を介して積層されている磁性膜のう
ち一方が情報を記録するメモリ層であり、他方が記録さ
れている情報を検出する場合に磁化反転させるための検
出層とすることが一般的である。したがって、メモリ層
と検出層はどちらも印加される磁界によって磁化反転可
能であり、かつ、メモリ層の保磁力は検出層の保磁力よ
りも大きい必要がある。
効果膜は、非磁性膜を介して積層されている磁性膜のう
ち一方が情報を記録するメモリ層であり、他方が記録さ
れている情報を検出する場合に磁化反転させるための検
出層とすることが一般的である。したがって、メモリ層
と検出層はどちらも印加される磁界によって磁化反転可
能であり、かつ、メモリ層の保磁力は検出層の保磁力よ
りも大きい必要がある。
【0045】MRAMにおいて磁界の印加は一般に導線に電
流を流し、これにより発生する磁界を利用するが、電流
密度等の制約から素子に印加する磁界は4 kA/m以下にす
ることが好ましく、つまり検出層の保磁力はさらに小さ
い必要がある。磁化曲線の角型が良好でかつ保磁力の小
さな材料としてはGdFeCoアモルファス合金が挙げられ
る。したがって少なくとも検出層にGdFeCoアモルファス
合金を用いることが好ましい。
流を流し、これにより発生する磁界を利用するが、電流
密度等の制約から素子に印加する磁界は4 kA/m以下にす
ることが好ましく、つまり検出層の保磁力はさらに小さ
い必要がある。磁化曲線の角型が良好でかつ保磁力の小
さな材料としてはGdFeCoアモルファス合金が挙げられ
る。したがって少なくとも検出層にGdFeCoアモルファス
合金を用いることが好ましい。
【0046】磁気抵抗効果膜を複数個配したメモリにお
いて、選択的に記録を行うには、所望のメモリ素子の磁
化のみ反転させるように磁界を印加する必要がある。
いて、選択的に記録を行うには、所望のメモリ素子の磁
化のみ反転させるように磁界を印加する必要がある。
【0047】これを実現する方法として、例えばそれぞ
れのメモリ素子の間に導線を配し、これに電流を流して
メモリ素子の膜面に対して垂直方向の磁界を発生させ
る。記録しようとするメモリ素子の周りにある4本の導
線に、メモリ素子に対して同じ方向に磁界が印加される
ように電流を流すと、所望のメモリ素子にのみ最も大き
な磁界が印加され、このメモリ素子にのみ記録が行われ
る。
れのメモリ素子の間に導線を配し、これに電流を流して
メモリ素子の膜面に対して垂直方向の磁界を発生させ
る。記録しようとするメモリ素子の周りにある4本の導
線に、メモリ素子に対して同じ方向に磁界が印加される
ように電流を流すと、所望のメモリ素子にのみ最も大き
な磁界が印加され、このメモリ素子にのみ記録が行われ
る。
【0048】上記記録方法は、メモリ素子に対して垂直
方向の磁界のみを用いる方法であるが、メモリ素子に対
して膜面内方向の磁界を印加することによっても、選択
的な記録が可能になることがわかった。例えば、メモリ
素子の間に導線を配すと共に、メモリ素子の上部あるい
は下部にも導線を配する。ただし、素子間の導線と素子
の上部あるいは下部の導線は一平面内に存在しないよう
にねじれの位置で、かつ、これら導線を真上から見ると
直交するように配する。このように配された導線のうち
記録しようとする所望のメモリ素子のすぐ横にある導線
に電流を流して、メモリ素子の膜面に対して垂直方向に
磁界を印加すると共に、メモリ素子の上部あるいは下部
に配されている導線にも電流を流しメモリ素子に膜面内
方向の磁界を印加する。このようにすると、膜面内方向
の磁界と、膜面垂直方向の磁界を同時に印加されたメモ
リ素子のみ記録可能となる。膜面内方向の磁界を発生さ
せるための導線は、上記のように別に設けても良いが、
ビット線を利用することで膜面内磁界発生用の導線を省
略することが可能である。
方向の磁界のみを用いる方法であるが、メモリ素子に対
して膜面内方向の磁界を印加することによっても、選択
的な記録が可能になることがわかった。例えば、メモリ
素子の間に導線を配すと共に、メモリ素子の上部あるい
は下部にも導線を配する。ただし、素子間の導線と素子
の上部あるいは下部の導線は一平面内に存在しないよう
にねじれの位置で、かつ、これら導線を真上から見ると
直交するように配する。このように配された導線のうち
記録しようとする所望のメモリ素子のすぐ横にある導線
に電流を流して、メモリ素子の膜面に対して垂直方向に
磁界を印加すると共に、メモリ素子の上部あるいは下部
に配されている導線にも電流を流しメモリ素子に膜面内
方向の磁界を印加する。このようにすると、膜面内方向
の磁界と、膜面垂直方向の磁界を同時に印加されたメモ
リ素子のみ記録可能となる。膜面内方向の磁界を発生さ
せるための導線は、上記のように別に設けても良いが、
ビット線を利用することで膜面内磁界発生用の導線を省
略することが可能である。
【0049】
【実施例】次に、実施例について図面を参照して説明す
る。
る。
【0050】(実施例1)図4は実施例1の磁気抵抗効
果膜の断面を模式的に示す。
果膜の断面を模式的に示す。
【0051】本実施例では、基板001としてSiウエハー
を用い、この上に第1の磁性膜111として5nmの膜厚のGd
20(Fe50Co50)80膜、非磁性膜(トンネル絶縁膜)113と
して1.5nmの膜厚のAl2O3膜、第2の磁性膜112として10n
mの膜厚のTb20(Fe50Co50)80膜、保護膜114として2nmのP
t膜を順次形成した。図示はしていないが、磁気抵抗効
果膜とSi基板とで良好なコンタクトをとるために、オ
ーミックコンタクト層や下部電極層を挿入してもよい。
Pt膜は磁性膜の酸化等の腐食を防ぐのに有効である。こ
こでGd20(Fe50Co50)80膜およびTb20(Fe50Co50)80膜はど
ちらも遷移金属副格子磁化優勢である。
を用い、この上に第1の磁性膜111として5nmの膜厚のGd
20(Fe50Co50)80膜、非磁性膜(トンネル絶縁膜)113と
して1.5nmの膜厚のAl2O3膜、第2の磁性膜112として10n
mの膜厚のTb20(Fe50Co50)80膜、保護膜114として2nmのP
t膜を順次形成した。図示はしていないが、磁気抵抗効
果膜とSi基板とで良好なコンタクトをとるために、オ
ーミックコンタクト層や下部電極層を挿入してもよい。
Pt膜は磁性膜の酸化等の腐食を防ぐのに有効である。こ
こでGd20(Fe50Co50)80膜およびTb20(Fe50Co50)80膜はど
ちらも遷移金属副格子磁化優勢である。
【0052】次に、得られた多層膜の上部に1μm角のレ
ジスト膜を形成し、ドライエッチングによってレジスト
に覆われていない部分の磁気抵抗効果膜を除去した。エ
ッチング後19nmの膜厚のAl2O3膜を成膜し、さらにレジ
ストおよびその上部のAl2O3膜を除去し、上部電極とGd
20(Fe50Co50)80膜との間の電気絶縁を行うための絶縁膜
121を形成した。その後、リフトオフ法によって上部電
極122をAl膜により作成し、上部電極に覆われていない
部分のAl2O3膜を一部除去して測定回路を接続するため
の電極パットとした。
ジスト膜を形成し、ドライエッチングによってレジスト
に覆われていない部分の磁気抵抗効果膜を除去した。エ
ッチング後19nmの膜厚のAl2O3膜を成膜し、さらにレジ
ストおよびその上部のAl2O3膜を除去し、上部電極とGd
20(Fe50Co50)80膜との間の電気絶縁を行うための絶縁膜
121を形成した。その後、リフトオフ法によって上部電
極122をAl膜により作成し、上部電極に覆われていない
部分のAl2O3膜を一部除去して測定回路を接続するため
の電極パットとした。
【0053】得られた磁気抵抗効果膜は膜面垂直方向に
2MA/mの磁界を印加し、Tb20(Fe50Co 50)80膜の磁化を印
加磁界方向に向け着磁を行った。ただし、1cm角のTb
20(Fe50Co50)80膜の保磁力は0.5MA/mと大きな値を示
し、得られた磁気抵抗効果膜の保磁力も同程度の大きな
値を示すと予想される。
2MA/mの磁界を印加し、Tb20(Fe50Co 50)80膜の磁化を印
加磁界方向に向け着磁を行った。ただし、1cm角のTb
20(Fe50Co50)80膜の保磁力は0.5MA/mと大きな値を示
し、得られた磁気抵抗効果膜の保磁力も同程度の大きな
値を示すと予想される。
【0054】磁気抵抗効果膜の上部電極122と下部電極
(Siウエハー001)に定電流電源を接続してGd20(Fe50Co
50)80膜とTb20(Fe50Co50)80膜の間のAl2O3膜113を電子
がトンネルするように一定電流を流す。磁気抵抗効果膜
の膜面に垂直方向に磁界を印加し、その大きさと方向を
変えることにより磁気抵抗効果膜の電圧の変化(磁気抵
抗曲線)を測定した。その結果を図5に示す。この測定
結果によると磁気抵抗変化は約2.5kA/mの大きさの磁界
で生じ、磁気抵抗変化率は約28%であった。ただし、こ
のときのバイアス電圧は約5mVであった。
(Siウエハー001)に定電流電源を接続してGd20(Fe50Co
50)80膜とTb20(Fe50Co50)80膜の間のAl2O3膜113を電子
がトンネルするように一定電流を流す。磁気抵抗効果膜
の膜面に垂直方向に磁界を印加し、その大きさと方向を
変えることにより磁気抵抗効果膜の電圧の変化(磁気抵
抗曲線)を測定した。その結果を図5に示す。この測定
結果によると磁気抵抗変化は約2.5kA/mの大きさの磁界
で生じ、磁気抵抗変化率は約28%であった。ただし、こ
のときのバイアス電圧は約5mVであった。
【0055】(実施例2)本実施例は、実施例1のTb
20(Fe50Co50)80膜をDy22(Fe50Co50)78膜とした以外は実
施例1と同様とした。ただし、1cm角のDy22(Fe50Co50)78
膜の保磁力は0.4MA/mと大きな値を示し、得られた磁気
抵抗効果膜の保磁力も同程度の大きな値を示すと予想さ
れる。磁気抵抗曲線を測定した結果、約2.5kA/mの磁界
で磁気抵抗変化が生じ、その変化率は約25%であった。
20(Fe50Co50)80膜をDy22(Fe50Co50)78膜とした以外は実
施例1と同様とした。ただし、1cm角のDy22(Fe50Co50)78
膜の保磁力は0.4MA/mと大きな値を示し、得られた磁気
抵抗効果膜の保磁力も同程度の大きな値を示すと予想さ
れる。磁気抵抗曲線を測定した結果、約2.5kA/mの磁界
で磁気抵抗変化が生じ、その変化率は約25%であった。
【0056】(実施例3)磁気抵抗効果膜の構成は実施
例1と同様で、図4に示されている。本実施例では、基
板001としてSiウエハーを用い、この上に第1の磁性膜1
11として5nmの膜厚のGd20(Fe50Co50)80膜、非磁性膜113
として1.5nmの膜厚のAl2O3膜、第2の磁性膜112として5
nmの膜厚のGd21(Fe50Co50)79膜、保護膜114として2nmの
Pt膜を順次形成した。ここでGd20(Fe50Co50)80膜および
Gd21(Fe50Co50)79膜はどちらも遷移金属副格子磁化優勢
である。希土類金属は両磁性層ともGdを用いているの
で保磁力差をつけるために、組成比を異ならせている。
例1と同様で、図4に示されている。本実施例では、基
板001としてSiウエハーを用い、この上に第1の磁性膜1
11として5nmの膜厚のGd20(Fe50Co50)80膜、非磁性膜113
として1.5nmの膜厚のAl2O3膜、第2の磁性膜112として5
nmの膜厚のGd21(Fe50Co50)79膜、保護膜114として2nmの
Pt膜を順次形成した。ここでGd20(Fe50Co50)80膜および
Gd21(Fe50Co50)79膜はどちらも遷移金属副格子磁化優勢
である。希土類金属は両磁性層ともGdを用いているの
で保磁力差をつけるために、組成比を異ならせている。
【0057】次に得られた多層膜の上部に1μm角のレジ
スト膜を形成し、ドライエッチングによってレジストに
覆われていない部分の磁気抵抗効果膜を除去した。エッ
チング後14nmの膜厚のAl2O3膜を成膜し、さらにレジス
トおよびその上部のAl2O3膜を除去し、上部電極とGd
20(Fe50Co50)80膜との間の電気絶縁を行うための絶縁膜
121を形成した。その後、リフトオフ法によって上部電
極122をAl膜により作成し、上部電極に覆われていない
部分のAl2O3膜を一部除去して測定回路を接続するため
の電極パットとした。
スト膜を形成し、ドライエッチングによってレジストに
覆われていない部分の磁気抵抗効果膜を除去した。エッ
チング後14nmの膜厚のAl2O3膜を成膜し、さらにレジス
トおよびその上部のAl2O3膜を除去し、上部電極とGd
20(Fe50Co50)80膜との間の電気絶縁を行うための絶縁膜
121を形成した。その後、リフトオフ法によって上部電
極122をAl膜により作成し、上部電極に覆われていない
部分のAl2O3膜を一部除去して測定回路を接続するため
の電極パットとした。
【0058】実施例1の場合と同様に、上部電極122と
下部電極(Siウエハー001)に定電流電源を接続してGd
20(Fe50Co50)80膜とGd21(Fe50Co50)79膜の間のAl2O3膜
を電子がトンネルするように一定電流を流す。磁気抵抗
効果膜の膜面に垂直方向に磁界を印加し、その大きさと
方向を変えることにより磁気抵抗効果膜の電圧の変化
(磁気抵抗曲線)を測定した。その結果を図6に示す。
この測定結果によると磁気抵抗変化は約2.5kA/mおよび
約4kA/mの大きさの磁界で生じ、磁気抵抗変化率は約28%
であった。ただし、このときのバイアス電圧は約5mVで
あった。
下部電極(Siウエハー001)に定電流電源を接続してGd
20(Fe50Co50)80膜とGd21(Fe50Co50)79膜の間のAl2O3膜
を電子がトンネルするように一定電流を流す。磁気抵抗
効果膜の膜面に垂直方向に磁界を印加し、その大きさと
方向を変えることにより磁気抵抗効果膜の電圧の変化
(磁気抵抗曲線)を測定した。その結果を図6に示す。
この測定結果によると磁気抵抗変化は約2.5kA/mおよび
約4kA/mの大きさの磁界で生じ、磁気抵抗変化率は約28%
であった。ただし、このときのバイアス電圧は約5mVで
あった。
【0059】(比較例)図7は比較例の磁気抵抗効果膜
の磁気抵抗曲線である。また、比較例1、2においても
磁性膜の組成のみが違うため、図4を兼用して説明す
る。
の磁気抵抗曲線である。また、比較例1、2においても
磁性膜の組成のみが違うため、図4を兼用して説明す
る。
【0060】(比較例1)比較例1は、図4において基
板001としてSiウエハーを用い、この上に第1の磁性膜1
11として5nmの膜厚のGd20Fe80膜、非磁性膜113として1.
5nmの膜厚のAl2O 3膜、第2の磁性膜112として10nmの膜
厚のTb20Fe80膜、保護膜114として2nmのPt膜を順次形成
した。ここで、Gd20Fe80膜およびTb20Fe80膜はどちらも
遷移金属副格子磁化優勢である。
板001としてSiウエハーを用い、この上に第1の磁性膜1
11として5nmの膜厚のGd20Fe80膜、非磁性膜113として1.
5nmの膜厚のAl2O 3膜、第2の磁性膜112として10nmの膜
厚のTb20Fe80膜、保護膜114として2nmのPt膜を順次形成
した。ここで、Gd20Fe80膜およびTb20Fe80膜はどちらも
遷移金属副格子磁化優勢である。
【0061】次に、得られた多層膜の上部に1μm角のレ
ジスト膜を形成し、ドライエッチングによってレジスト
に覆われていない部分の磁気抵抗効果膜を除去した。エ
ッチング後19nmの膜厚のAl2O3膜を成膜し、さらにレジ
ストおよびその上部のAl2O3膜を除去し、上部電極とGd
20Fe80膜との間の電気絶縁を行うための絶縁膜121を形
成した。その後、リフトオフ法によって上部電極122をA
l膜により作成し、上部電極に覆われていない部分のAl2
O3膜を除去して測定回路を接続するための電極パットと
した。
ジスト膜を形成し、ドライエッチングによってレジスト
に覆われていない部分の磁気抵抗効果膜を除去した。エ
ッチング後19nmの膜厚のAl2O3膜を成膜し、さらにレジ
ストおよびその上部のAl2O3膜を除去し、上部電極とGd
20Fe80膜との間の電気絶縁を行うための絶縁膜121を形
成した。その後、リフトオフ法によって上部電極122をA
l膜により作成し、上部電極に覆われていない部分のAl2
O3膜を除去して測定回路を接続するための電極パットと
した。
【0062】得られた磁気抵抗効果膜は膜面垂直方向に
2MA/mの磁界を印加し、Tb20Fe80膜の磁化を印加磁界方
向に向け着磁を行った。ただし、1cm角のTb20Fe80膜の
保磁力は0.4MA/mと大きな値を示し、得られた磁気抵抗
効果膜の保磁力も同程度の大きな値を示すと予想され
る。
2MA/mの磁界を印加し、Tb20Fe80膜の磁化を印加磁界方
向に向け着磁を行った。ただし、1cm角のTb20Fe80膜の
保磁力は0.4MA/mと大きな値を示し、得られた磁気抵抗
効果膜の保磁力も同程度の大きな値を示すと予想され
る。
【0063】磁気抵抗効果膜の上部電極と下部電極(Si
ウエハー)に定電流電源を接続してGd20Fe80膜とTb20Fe
80膜の間のAl2O3膜を電子がトンネルするように一定電
流を流す。磁気抵抗効果膜の膜面に垂直方向に磁界を印
加し、その大きさと方向を変えることにより磁気抵抗効
果膜の電圧の変化(磁気抵抗曲線)を測定した。その結
果を図7に示す。この測定結果によると磁気抵抗変化は
約2kA/mの大きさの磁界で生じ、磁気抵抗変化率は約2%
であった。ただし、このときのバイアス電圧は約5mVで
あった。
ウエハー)に定電流電源を接続してGd20Fe80膜とTb20Fe
80膜の間のAl2O3膜を電子がトンネルするように一定電
流を流す。磁気抵抗効果膜の膜面に垂直方向に磁界を印
加し、その大きさと方向を変えることにより磁気抵抗効
果膜の電圧の変化(磁気抵抗曲線)を測定した。その結
果を図7に示す。この測定結果によると磁気抵抗変化は
約2kA/mの大きさの磁界で生じ、磁気抵抗変化率は約2%
であった。ただし、このときのバイアス電圧は約5mVで
あった。
【0064】(比較例2)比較例2は、図4において基
板001としてSiウエハーを用い、この上に第1の磁性膜1
11として5nmの膜厚のGd20(Fe95Co5)80膜、非磁性膜113
として1.5nmの膜厚のAl2O3膜、第2の磁性膜112として1
0nmの膜厚のTb20(Fe95Co5)80膜、保護膜114として2nmの
Pt膜を順次形成した。ここで、Gd20(Fe95Co5)80膜およ
びTb20(Fe9 5Co5)80膜はどちらも遷移金属副格子磁化優
勢である。
板001としてSiウエハーを用い、この上に第1の磁性膜1
11として5nmの膜厚のGd20(Fe95Co5)80膜、非磁性膜113
として1.5nmの膜厚のAl2O3膜、第2の磁性膜112として1
0nmの膜厚のTb20(Fe95Co5)80膜、保護膜114として2nmの
Pt膜を順次形成した。ここで、Gd20(Fe95Co5)80膜およ
びTb20(Fe9 5Co5)80膜はどちらも遷移金属副格子磁化優
勢である。
【0065】次に、得られた多層膜の上部に1μm角のレ
ジスト膜を形成し、ドライエッチングによってレジスト
に覆われていない部分の磁気抵抗効果膜を除去した。エ
ッチング後19nmの膜厚のAl2O3膜を成膜し、さらにレジ
ストおよびその上部のAl2O3膜を除去し、上部電極とGd
20(Fe95Co5)80膜との間の電気絶縁を行うための絶縁膜1
21を形成した。その後、リフトオフ法によって上部電極
122をAl膜により作成し、上部電極に覆われていない部
分のAl2O3膜を除去して測定回路を接続するための電極
パットとした。
ジスト膜を形成し、ドライエッチングによってレジスト
に覆われていない部分の磁気抵抗効果膜を除去した。エ
ッチング後19nmの膜厚のAl2O3膜を成膜し、さらにレジ
ストおよびその上部のAl2O3膜を除去し、上部電極とGd
20(Fe95Co5)80膜との間の電気絶縁を行うための絶縁膜1
21を形成した。その後、リフトオフ法によって上部電極
122をAl膜により作成し、上部電極に覆われていない部
分のAl2O3膜を除去して測定回路を接続するための電極
パットとした。
【0066】得られた磁気抵抗効果膜は膜面垂直方向に
2MA/mの磁界を印加し、Tb20(Fe95Co 5)80膜の磁化を印加
磁界方向に向け着磁を行った。ただし、1cm角のTb20(Fe
95Co 5)80膜の保磁力は0.4MA/mと大きな値を示し、得ら
れた磁気抵抗効果膜の保磁力も同程度の大きな値を示す
と予想される。
2MA/mの磁界を印加し、Tb20(Fe95Co 5)80膜の磁化を印加
磁界方向に向け着磁を行った。ただし、1cm角のTb20(Fe
95Co 5)80膜の保磁力は0.4MA/mと大きな値を示し、得ら
れた磁気抵抗効果膜の保磁力も同程度の大きな値を示す
と予想される。
【0067】磁気抵抗効果膜の上部電極と下部電極(Si
ウエハー)に定電流電源を接続してGd20(Fe95Co5)80膜
とTb20(Fe95Co5)80膜の間のAl2O3膜を電子がトンネルす
るように一定電流を流す。磁気抵抗効果膜の膜面に垂直
方向に磁界を印加し、その大きさと方向を変えることに
より磁気抵抗効果膜の電圧の変化(磁気抵抗曲線)を比
較例1と同様に測定した。この測定結果によると磁気抵
抗変化は約2kA/mの大きさの磁界で生じ、磁気抵抗変化
率は約7%であった。ただし、このときのバイアス電圧
は約5mVであった。
ウエハー)に定電流電源を接続してGd20(Fe95Co5)80膜
とTb20(Fe95Co5)80膜の間のAl2O3膜を電子がトンネルす
るように一定電流を流す。磁気抵抗効果膜の膜面に垂直
方向に磁界を印加し、その大きさと方向を変えることに
より磁気抵抗効果膜の電圧の変化(磁気抵抗曲線)を比
較例1と同様に測定した。この測定結果によると磁気抵
抗変化は約2kA/mの大きさの磁界で生じ、磁気抵抗変化
率は約7%であった。ただし、このときのバイアス電圧
は約5mVであった。
【0068】(実施例4)図8は、実施例4の、磁気抵
抗効果膜を用いたMRAMのメモリ素子の磁界を印加す
るための電気回路の概略図を示し、図9は実施例4のメ
モリに用いた読み出し回路の概略図を示し、図10は実
施例4のメモリの一部分の断面を示した模式図を示す。
抗効果膜を用いたMRAMのメモリ素子の磁界を印加す
るための電気回路の概略図を示し、図9は実施例4のメ
モリに用いた読み出し回路の概略図を示し、図10は実
施例4のメモリの一部分の断面を示した模式図を示す。
【0069】本実施例のメモリは、図8に示すように、
実施例3による磁気抵抗効果膜101、102、103、104、10
5、106、107、108、109をメモリ素子として3行3列に
配列した場合のメモリセルであって、それに使用される
電気回路を図8および図9に示す。
実施例3による磁気抵抗効果膜101、102、103、104、10
5、106、107、108、109をメモリ素子として3行3列に
配列した場合のメモリセルであって、それに使用される
電気回路を図8および図9に示す。
【0070】まず、選択した素子の磁性膜の磁化を選択
的に反転させる方法について説明する。例えば、磁気抵
抗効果膜105の磁化を選択的に反転させる場合、トラン
ジスタ212、217、225、220をオンにし、その他のトラン
ジスタはオフにしておく。このようにすると電流は導線
312、313、323、322を流れ、それらの周りに磁界を発生
させる。したがって磁気抵抗効果膜105にのみ4つの導
線から同方向の磁界が印加され、これらの合成磁界が素
子の磁性膜の磁化反転磁界よりも僅かに大きくなるよう
に調整しておけば、選択的に磁気抵抗効果膜105の磁化
のみ反転させることが可能である。また、上下逆方向の
磁界を磁気抵抗効果膜105に印加する場合はトランジス
タ213、216、224、221をオンにし、その他のトランジス
タはオフにしておく。このようにすると、電流は導線31
2、313、323、322を先程とは逆の方向に流れ磁気抵抗効
果膜105へは逆方向の磁界が印加される。
的に反転させる方法について説明する。例えば、磁気抵
抗効果膜105の磁化を選択的に反転させる場合、トラン
ジスタ212、217、225、220をオンにし、その他のトラン
ジスタはオフにしておく。このようにすると電流は導線
312、313、323、322を流れ、それらの周りに磁界を発生
させる。したがって磁気抵抗効果膜105にのみ4つの導
線から同方向の磁界が印加され、これらの合成磁界が素
子の磁性膜の磁化反転磁界よりも僅かに大きくなるよう
に調整しておけば、選択的に磁気抵抗効果膜105の磁化
のみ反転させることが可能である。また、上下逆方向の
磁界を磁気抵抗効果膜105に印加する場合はトランジス
タ213、216、224、221をオンにし、その他のトランジス
タはオフにしておく。このようにすると、電流は導線31
2、313、323、322を先程とは逆の方向に流れ磁気抵抗効
果膜105へは逆方向の磁界が印加される。
【0071】次に、読み出し時の動作を説明する。例え
ば、磁気抵抗効果膜105に記録された情報を読み出す場
合、トランジスタ235およびトランジスタ241をオンにす
る。すると電源412、固定抵抗100および磁気抵抗効果膜
105が直列に接続された回路となる。したがって、電源
電圧は固定抵抗100の抵抗値と磁気抵抗効果膜105の抵抗
値の割合でそれぞれの抵抗に分圧される。電源電圧は固
定されているので磁気抵抗効果膜の抵抗値が変化すると
それにしたがって、磁気抵抗効果膜にかかる電圧は異な
る。この電圧値をセンスアンプ500で読み出す。読み出
し方法には主に絶対検出と差動検出の二通りが挙げられ
る。ここでは差動検出を用い、磁気抵抗効果膜105の電
圧値を二度検出し、この2つの値を比較することによっ
て記録されている情報を検出する。磁気抵抗効果膜105
の電圧値を二度検出するために、先ず磁気抵抗効果膜10
5の検出層の磁化が反転可能で、メモリ層の磁化は反転
不可能である磁界を印加し検出層の磁化のみ印加磁界の
方向に向ける。このとき例えばトランジスタ251をオン
に、トランジスタ252をオフにしておく。次いで先程印
加した磁界の方向とは反平行な方向に磁界を印加し、検
出層の磁化を反転させる。このときトランジスタ251を
オフに、トランジスタ252をオンにする。
ば、磁気抵抗効果膜105に記録された情報を読み出す場
合、トランジスタ235およびトランジスタ241をオンにす
る。すると電源412、固定抵抗100および磁気抵抗効果膜
105が直列に接続された回路となる。したがって、電源
電圧は固定抵抗100の抵抗値と磁気抵抗効果膜105の抵抗
値の割合でそれぞれの抵抗に分圧される。電源電圧は固
定されているので磁気抵抗効果膜の抵抗値が変化すると
それにしたがって、磁気抵抗効果膜にかかる電圧は異な
る。この電圧値をセンスアンプ500で読み出す。読み出
し方法には主に絶対検出と差動検出の二通りが挙げられ
る。ここでは差動検出を用い、磁気抵抗効果膜105の電
圧値を二度検出し、この2つの値を比較することによっ
て記録されている情報を検出する。磁気抵抗効果膜105
の電圧値を二度検出するために、先ず磁気抵抗効果膜10
5の検出層の磁化が反転可能で、メモリ層の磁化は反転
不可能である磁界を印加し検出層の磁化のみ印加磁界の
方向に向ける。このとき例えばトランジスタ251をオン
に、トランジスタ252をオフにしておく。次いで先程印
加した磁界の方向とは反平行な方向に磁界を印加し、検
出層の磁化を反転させる。このときトランジスタ251を
オフに、トランジスタ252をオンにする。
【0072】この動作によって、センスアンプ500に異
なった電圧が入力され、このときの大小関係を検出する
ことによって記録されている情報を検出することができ
る。
なった電圧が入力され、このときの大小関係を検出する
ことによって記録されている情報を検出することができ
る。
【0073】図10は、1つの素子の周辺部分を模式的
に示す断面図を示す。p型Si基板011に2つのn型拡散領
域012および013を形成し、その間に絶縁層123を介して
ワード線(ゲート電極)342を形成する。n型拡散領域01
2に接地線356を接続し、n型拡散領域013にコンタクトプ
ラグ352、353、354、357とローカル配線358を介して磁
気抵抗効果膜105を接続する。磁気抵抗効果膜はさらに
ビット線332に接続されている。磁気抵抗効果膜105の横
には磁界を発生させるための導線322および導線323が配
されている。
に示す断面図を示す。p型Si基板011に2つのn型拡散領
域012および013を形成し、その間に絶縁層123を介して
ワード線(ゲート電極)342を形成する。n型拡散領域01
2に接地線356を接続し、n型拡散領域013にコンタクトプ
ラグ352、353、354、357とローカル配線358を介して磁
気抵抗効果膜105を接続する。磁気抵抗効果膜はさらに
ビット線332に接続されている。磁気抵抗効果膜105の横
には磁界を発生させるための導線322および導線323が配
されている。
【0074】(実施例4’)また、1つの素子の周辺部
分においては、図11に示したように、n型ドレイン領
域012直上に磁気抵抗効果膜105を設けるようにしてもよ
い。この構成によれば、図10の構成に比べて更にメモ
リセルを小型化することが可能となる。なお359は素子
分離領域である。
分においては、図11に示したように、n型ドレイン領
域012直上に磁気抵抗効果膜105を設けるようにしてもよ
い。この構成によれば、図10の構成に比べて更にメモ
リセルを小型化することが可能となる。なお359は素子
分離領域である。
【0075】(実施例5)図12は実施例5のメモリの
磁界印加用配線および検出用配線の電気回路の概略図を
示す。
磁界印加用配線および検出用配線の電気回路の概略図を
示す。
【0076】本実施例は、実施例4で用いたメモリに対
して、ビット線に電流を流し磁気抵抗効果膜に膜面内磁
界を印加する回路を設け、素子の選択を膜面垂直方向の
磁界の印加と膜面内方向の磁界の印加により行うように
したものである。このメモリの磁界印加用配線および検
出用配線の電気回路は図12に示すものを用いる。
して、ビット線に電流を流し磁気抵抗効果膜に膜面内磁
界を印加する回路を設け、素子の選択を膜面垂直方向の
磁界の印加と膜面内方向の磁界の印加により行うように
したものである。このメモリの磁界印加用配線および検
出用配線の電気回路は図12に示すものを用いる。
【0077】まず、選択した素子の磁性膜の磁化を選択
的に反転させる方法について説明する。例えば、磁気抵
抗効果膜105の磁化を選択的に反転させる場合、トラン
ジスタ212、217、224、227をオンにし、その他のトラン
ジスタはオフにしておく。このようにすると電流は導線
312、313を流れ磁気抵抗効果膜105の膜面に対して垂直
な方向に磁界が印加される。さらに、ビット線332にも
電流が流れ、これによって発生する磁界は磁気抵抗効果
膜105の膜面に対して面内方向に磁界が印加される。し
たがって磁気抵抗効果膜105には膜面内方向の磁界と比
較的大きな膜面垂直方向の磁界とが印加されるので、磁
気抵抗効果膜105の磁化のみ反転可能である。また、上
下逆方向の膜面垂直磁界を磁気抵抗効果膜105に印加す
る場合はトランジスタ213、216、224、227をオンにし、
その他のトランジスタはオフにしておく。このようにす
ると電流はビット線332を流れ磁気抵抗効果膜105に対し
て膜面内方向に磁界が印加されると共に、導線313、312
を先程とは逆の方向に電流が流れ磁気抵抗効果膜105へ
は逆方向の膜面垂直方向の磁界が印加される。
的に反転させる方法について説明する。例えば、磁気抵
抗効果膜105の磁化を選択的に反転させる場合、トラン
ジスタ212、217、224、227をオンにし、その他のトラン
ジスタはオフにしておく。このようにすると電流は導線
312、313を流れ磁気抵抗効果膜105の膜面に対して垂直
な方向に磁界が印加される。さらに、ビット線332にも
電流が流れ、これによって発生する磁界は磁気抵抗効果
膜105の膜面に対して面内方向に磁界が印加される。し
たがって磁気抵抗効果膜105には膜面内方向の磁界と比
較的大きな膜面垂直方向の磁界とが印加されるので、磁
気抵抗効果膜105の磁化のみ反転可能である。また、上
下逆方向の膜面垂直磁界を磁気抵抗効果膜105に印加す
る場合はトランジスタ213、216、224、227をオンにし、
その他のトランジスタはオフにしておく。このようにす
ると電流はビット線332を流れ磁気抵抗効果膜105に対し
て膜面内方向に磁界が印加されると共に、導線313、312
を先程とは逆の方向に電流が流れ磁気抵抗効果膜105へ
は逆方向の膜面垂直方向の磁界が印加される。
【0078】次に、読み出し時の動作を説明する。例え
ば、磁気抵抗効果膜105に記録された情報を読み出す場
合、トランジスタ235およびトランジスタ241をオンにす
る。すると電源412、固定抵抗100および磁気抵抗効果膜
105が直列に接続された回路となる。したがって、電源
電圧は固定抵抗100の抵抗値と磁気抵抗効果膜105の抵抗
値の割合でそれぞれの抵抗に分圧される。電源電圧は固
定されているので磁気抵抗効果膜の抵抗値が変化すると
それにしたがって、磁気抵抗効果膜にかかる電圧は異な
る。この電圧値をセンスアンプ500で読み出す。読み出
し方法には差動検出を用い、磁気抵抗効果膜105の電圧
値を二度検出し、この2つの値を比較することによって
記録されている情報を検出する。磁気抵抗効果膜105の
電圧値を二度検出するために、先ず磁気抵抗効果膜105
の検出層の磁化が反転可能で、メモリ層の磁化は反転不
可能である磁界を印加し、検出層の磁化のみ印加磁界の
方向に向ける。このとき例えばトランジスタ251をオン
に、トランジスタ252をオフにしておく。次いで先程印
加した磁界の方向とは反平行な方向に磁界を印加し、検
出層の磁化を反転させる。このときトランジスタ251を
オフに、トランジスタ252をオンにする。この動作によ
って、センスアンプ500に異なった電圧が入力され、こ
のときの大小関係を検出することによって記録されてい
る情報を検出することができる。
ば、磁気抵抗効果膜105に記録された情報を読み出す場
合、トランジスタ235およびトランジスタ241をオンにす
る。すると電源412、固定抵抗100および磁気抵抗効果膜
105が直列に接続された回路となる。したがって、電源
電圧は固定抵抗100の抵抗値と磁気抵抗効果膜105の抵抗
値の割合でそれぞれの抵抗に分圧される。電源電圧は固
定されているので磁気抵抗効果膜の抵抗値が変化すると
それにしたがって、磁気抵抗効果膜にかかる電圧は異な
る。この電圧値をセンスアンプ500で読み出す。読み出
し方法には差動検出を用い、磁気抵抗効果膜105の電圧
値を二度検出し、この2つの値を比較することによって
記録されている情報を検出する。磁気抵抗効果膜105の
電圧値を二度検出するために、先ず磁気抵抗効果膜105
の検出層の磁化が反転可能で、メモリ層の磁化は反転不
可能である磁界を印加し、検出層の磁化のみ印加磁界の
方向に向ける。このとき例えばトランジスタ251をオン
に、トランジスタ252をオフにしておく。次いで先程印
加した磁界の方向とは反平行な方向に磁界を印加し、検
出層の磁化を反転させる。このときトランジスタ251を
オフに、トランジスタ252をオンにする。この動作によ
って、センスアンプ500に異なった電圧が入力され、こ
のときの大小関係を検出することによって記録されてい
る情報を検出することができる。
【0079】1つの素子の周辺部分は、実施例4または
4’と同様である。図10に示すように、p型Si基板011
に2つのn型拡散領域012および013を形成し、その間に
絶縁層123を介してワード線(ゲート電極)342を形成す
る。n型拡散領域012に接地線356を接続し、n型拡散領域
013にコンタクトプラグ352、353、354、357とローカル
配線358を介して磁気抵抗効果膜105を接続する。磁気抵
抗効果膜はさらにビット線332に接続されている。磁気
抵抗効果膜105の横には磁界を発生させるための導線322
および導線323が配されている。導線323により磁気抵抗
効果膜の膜面垂直方向に磁界を印加し、ビット線332に
より膜面内方向に磁界を印加することによって特定のメ
モリ素子を選択している。
4’と同様である。図10に示すように、p型Si基板011
に2つのn型拡散領域012および013を形成し、その間に
絶縁層123を介してワード線(ゲート電極)342を形成す
る。n型拡散領域012に接地線356を接続し、n型拡散領域
013にコンタクトプラグ352、353、354、357とローカル
配線358を介して磁気抵抗効果膜105を接続する。磁気抵
抗効果膜はさらにビット線332に接続されている。磁気
抵抗効果膜105の横には磁界を発生させるための導線322
および導線323が配されている。導線323により磁気抵抗
効果膜の膜面垂直方向に磁界を印加し、ビット線332に
より膜面内方向に磁界を印加することによって特定のメ
モリ素子を選択している。
【0080】また、図11に示したように、n型ドレイ
ン領域012直上に磁気抵抗効果膜105を設けるようにして
もよい。この構成によれば、図10の構成に比べて更に
メモリセルを小型化することが可能となる。なお359は
素子分離領域である。導線323により磁気抵抗効果膜の
膜面垂直方向に磁界を印加し、ビット線332により膜面
内方向に磁界を印加することによって特定のメモリ素子
を選択している。
ン領域012直上に磁気抵抗効果膜105を設けるようにして
もよい。この構成によれば、図10の構成に比べて更に
メモリセルを小型化することが可能となる。なお359は
素子分離領域である。導線323により磁気抵抗効果膜の
膜面垂直方向に磁界を印加し、ビット線332により膜面
内方向に磁界を印加することによって特定のメモリ素子
を選択している。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
比較的小さな磁界で磁化反転可能であり、かつ、比較的
大きな磁気抵抗効果を示す、垂直磁気異方性の磁気抵抗
効果膜が得られるので、メモリ素子のサイズを小型化で
き、高密度記録が可能になる。
比較的小さな磁界で磁化反転可能であり、かつ、比較的
大きな磁気抵抗効果を示す、垂直磁気異方性の磁気抵抗
効果膜が得られるので、メモリ素子のサイズを小型化で
き、高密度記録が可能になる。
【0082】さらに、メモリにデータを記録する際、メ
モリ素子の上方または下方にあるビット線を流れる電流
による膜面内の磁界が有効であるとわかったので、膜面
に垂直な磁界をかける導線に与えられる膜面上のスペー
スを一部削減することができ、さらに高密度化が可能に
なる。
モリ素子の上方または下方にあるビット線を流れる電流
による膜面内の磁界が有効であるとわかったので、膜面
に垂直な磁界をかける導線に与えられる膜面上のスペー
スを一部削減することができ、さらに高密度化が可能に
なる。
【図1】本発明の磁気抵抗効果膜のCo組成と磁気抵抗変
化率(MR-ratio)の関係を示すグラフである。
化率(MR-ratio)の関係を示すグラフである。
【図2】本発明の磁気抵抗効果膜のバイアス電圧と磁気
抵抗変化率の関係を示すグラフである。
抵抗変化率の関係を示すグラフである。
【図3】バイアス電圧に250mVを印加した場合におい
て、本発明の磁気抵抗効果膜のCo組成と磁気抵抗変化率
の関係を示すグラフである。
て、本発明の磁気抵抗効果膜のCo組成と磁気抵抗変化率
の関係を示すグラフである。
【図4】実施例1、2、3および比較例1、2に記載の
磁気抵抗効果膜の断面を模式的に示す図である。
磁気抵抗効果膜の断面を模式的に示す図である。
【図5】実施例1に記載の本発明の磁気抵抗効果膜の磁
気抵抗曲線図である。
気抵抗曲線図である。
【図6】実施例3に記載の本発明の磁気抵抗効果膜の磁
気抵抗曲線図である。
気抵抗曲線図である。
【図7】比較例1に記載の磁気抵抗効果膜の磁気抵抗曲
線図である。
線図である。
【図8】実施例4のメモリに用いた磁気抵抗効果膜に磁
界を印加するための電気回路の概略図である。
界を印加するための電気回路の概略図である。
【図9】実施例4のメモリに用いた読み出し回路の概略
図である。
図である。
【図10】実施例4のメモリの一部分の断面を示した模
式図である。
式図である。
【図11】実施例4’のメモリの一部分の断面を示した
模式図である。
模式図である。
【図12】実施例5のメモリの磁界印加用配線および検
出用配線の電気回路の概略図である。
出用配線の電気回路の概略図である。
【図13】(a)は磁気抵抗効果膜の磁化が平行な状態
を模式的に示す断面図、(b)は磁気抵抗効果膜の磁化
が反平行な状態を模式的に示す断面図である。
を模式的に示す断面図、(b)は磁気抵抗効果膜の磁化
が反平行な状態を模式的に示す断面図である。
【図14】面内磁化膜を用いた従来の磁気抵抗効果膜に
おける記録再生原理を説明するための図であって、
(a)および(c)は、記録情報「1」の読み出しを行
う場合の磁化の状態を模式的に示す断面図、(b)およ
び(d)は、記録情報「0」の読み出しを行う場合の磁
化の状態を模式的に示す断面図である。
おける記録再生原理を説明するための図であって、
(a)および(c)は、記録情報「1」の読み出しを行
う場合の磁化の状態を模式的に示す断面図、(b)およ
び(d)は、記録情報「0」の読み出しを行う場合の磁
化の状態を模式的に示す断面図である。
【図15】垂直磁化膜を用いた磁気抵抗効果膜における
記録再生原理を説明するための図であって、(a)およ
び(c)は、記録情報「1」の読み出しを行う場合の磁
化の状態を模式的に示す断面図、(b)および(d)
は、記録情報「0」の読み出しを行う場合の磁化の状態
を模式的に示す断面図である。
記録再生原理を説明するための図であって、(a)およ
び(c)は、記録情報「1」の読み出しを行う場合の磁
化の状態を模式的に示す断面図、(b)および(d)
は、記録情報「0」の読み出しを行う場合の磁化の状態
を模式的に示す断面図である。
12、22 非磁性膜
13、14、21、23、111、112 磁性膜
001 Si基板
011 p型Si基板
012、013 n型拡散領域
100 固定抵抗
101〜109 磁気抵抗効果膜
113 非磁性膜(トンネル絶縁膜)
114 保護膜
121、123 絶縁膜
122 上部電極
211〜227、231〜242、251、252 ト
ランジスタ 311〜314、321〜324 導線(書き込み線) 331〜333 ビット線 341〜333 ワード線(ゲート電極) 351〜355、357 コンタクトプラグ 356 接地線 358 ローカル配線 359 素子分離領域 411、412 電源 500 センスアンプ
ランジスタ 311〜314、321〜324 導線(書き込み線) 331〜333 ビット線 341〜333 ワード線(ゲート電極) 351〜355、357 コンタクトプラグ 356 接地線 358 ローカル配線 359 素子分離領域 411、412 電源 500 センスアンプ
Claims (17)
- 【請求項1】 非磁性膜が磁性膜の間に配された構造を
有する磁気抵抗効果膜において、前記磁性膜のうち少な
くとも1つは、希土類金属と、FeおよびCoを主成分とす
る垂直磁化膜であり、FeおよびCoに対するCoの組成が8a
t.%以上97at.%以下の範囲内にあることを特徴とする磁
気抵抗効果膜。 - 【請求項2】 FeおよびCoに対するCoの前記組成は13a
t.%以上90at.%以下の範囲内にある、請求項1に記載の
磁気抵抗効果膜。 - 【請求項3】 FeおよびCoに対するCoの前記組成は30a
t.%以上70at.%以下の範囲内にある、請求項1に記載の
磁気抵抗効果膜。 - 【請求項4】 前記希土類金属は、GdとDyとTbの内から
選ばれる少なくとも1つの元素を含む、請求項1から3
のいずれか1項に記載の磁気抵抗効果膜。 - 【請求項5】 前記非磁性膜を介して積層されている2
つの前記磁性膜の保磁力が異なり、小さな保磁力を有す
る磁性膜がGdと、FeおよびCoを主成分とする、請求項4
に記載の磁気抵抗効果膜。 - 【請求項6】 前記非磁性膜を介して積層されている2
つの前記磁性膜の保磁力が異なり、大きな保磁力を有す
る磁性膜がTbと、FeおよびCoを主成分とする、請求項4
に記載の磁気抵抗効果膜。 - 【請求項7】 希土類金属と、FeおよびCoを主成分とす
る前記磁性膜はアモルファス合金である、請求項1から
6のいずれか1項に記載の磁気抵抗効果膜。 - 【請求項8】 前記磁性膜の膜厚が1nm以上500nm以下で
ある、請求項1から7のいずれか1項に記載の磁気抵抗
効果膜。 - 【請求項9】 前記非磁性膜は絶縁体である、請求項1
から8のいずれか1項に記載の磁気抵抗効果膜。 - 【請求項10】 膜面垂直方向に電流を流すと、スピン
トンネル効果を示す、請求項9に記載の磁気抵抗効果
膜。 - 【請求項11】 前記磁性膜はスパッタリングによって
成膜される、請求項1から10のいずれか1項に記載の
磁気抵抗効果膜。 - 【請求項12】 請求項1から11のいずれか1項に記
載の磁気抵抗効果膜をメモリ素子として複数個配し、該
磁気抵抗効果膜に情報を記録する手段と、記録した情報
を読み出す手段を備えるメモリ。 - 【請求項13】 前記記録手段は、前記磁気抵抗効果膜
の磁化が反転可能であるような大きさの磁界を印加す
る、請求項12に記載のメモリ。 - 【請求項14】 前記記録手段として用いられる磁界
が、導線に電流を流すことによって発生するものであ
る、請求項12または13に記載のメモリ。 - 【請求項15】 前記記録手段は、1つのメモリ素子に
対して異なる方向の磁界を印加するような磁界発生源を
少なくとも2つ以上有し、選択したメモリ素子に複数の
磁界を作用させることによって、複数個のメモリ素子の
中から選択的に記録を行う、請求項12から14のいず
れか1項に記載のメモリ。 - 【請求項16】 前記異なる方向の磁界の一方は、記録
するメモリ素子の膜面垂直方向に印加され、かつ、その
方向が記録する情報に対応した方向であり、他方は記録
するメモリ素子の膜面内方向に印加される、請求項15
に記載のメモリ。 - 【請求項17】 前記膜面内方向の磁界は、記録を行な
うメモリ素子の上部に配されたビット線に電流を流すこ
とによって生じる、請求項16に記載のメモリ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002254637A JP2003178917A (ja) | 2001-08-30 | 2002-08-30 | 磁気抵抗効果膜およびそれを用いたメモリ |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001-261552 | 2001-08-30 | ||
| JP2001261552 | 2001-08-30 | ||
| JP2002254637A JP2003178917A (ja) | 2001-08-30 | 2002-08-30 | 磁気抵抗効果膜およびそれを用いたメモリ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003178917A true JP2003178917A (ja) | 2003-06-27 |
Family
ID=26621302
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002254637A Pending JP2003178917A (ja) | 2001-08-30 | 2002-08-30 | 磁気抵抗効果膜およびそれを用いたメモリ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003178917A (ja) |
-
2002
- 2002-08-30 JP JP2002254637A patent/JP2003178917A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3085663B2 (ja) | メモリー素子に情報を書き込む方法およびメモリー素子から情報を非破壊的に読み出す方法 | |
| US6480411B1 (en) | Magnetoresistance effect type memory, and method and device for reproducing information from the memory | |
| KR100436318B1 (ko) | 자기저항 효과 소자, 자기저항 효과 메모리 셀, 및 mram | |
| KR100989792B1 (ko) | 자기 저항 효과 소자 및 자기 메모리 장치 | |
| KR100502113B1 (ko) | 자기저항소자, 이 자기저항소자를 사용한 메모리소자 및메모리소자의 기록/재생방법 | |
| JP3293437B2 (ja) | 磁気抵抗効果素子、磁気抵抗効果型ヘッド及びメモリー素子 | |
| JP4896341B2 (ja) | 磁気ランダムアクセスメモリ及びその作動方法 | |
| US20060125034A1 (en) | Magnetoresistant device and magnetic memory device further comments | |
| US6721201B2 (en) | Magnetoresistive film and memory using the same | |
| JP2004031694A (ja) | 磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ装置 | |
| JPWO2001024289A1 (ja) | 磁気抵抗効果記憶素子およびその製造方法 | |
| JP2006190838A (ja) | 記憶素子及びメモリ | |
| KR100446888B1 (ko) | 자기저항효과막 및 그를 이용한 메모리 | |
| JP2012074716A (ja) | 記憶素子及びメモリ | |
| JP2003110167A (ja) | 磁気抵抗効果膜、その製造方法およびそれを用いたメモリ | |
| JP4944315B2 (ja) | 磁気抵抗効果膜、それを備えたメモリ素子及びそれを用いたメモリ | |
| JP3891511B2 (ja) | 磁性薄膜メモリ及びその記録再生方法 | |
| WO2004001872A1 (ja) | 磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ装置 | |
| JP2006049436A (ja) | 記憶素子及びメモリ | |
| JPH11154389A (ja) | 磁気抵抗素子、磁性薄膜メモリ素子および該メモリ素子の記録再生方法 | |
| JP2006108316A (ja) | 記憶素子及びメモリ | |
| JP2003197872A (ja) | 磁気抵抗効果膜を用いたメモリ | |
| JP2003178917A (ja) | 磁気抵抗効果膜およびそれを用いたメモリ | |
| JP4065486B2 (ja) | 磁気抵抗効果膜の製造方法 | |
| KR100933355B1 (ko) | 수직자기이방성 스핀밸브 자기저항소자를 이용한 메모리소자 및 mram |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050826 |
|
| RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20050826 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080618 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081015 |