JP2003183459A - エアバッグカバー一体インスツルメントパネル用のオレフィン系熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

エアバッグカバー一体インスツルメントパネル用のオレフィン系熱可塑性樹脂組成物

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JP2003183459A
JP2003183459A JP2001383822A JP2001383822A JP2003183459A JP 2003183459 A JP2003183459 A JP 2003183459A JP 2001383822 A JP2001383822 A JP 2001383822A JP 2001383822 A JP2001383822 A JP 2001383822A JP 2003183459 A JP2003183459 A JP 2003183459A
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晃 内山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両のエアバッグが飛び出す開口部をカバーす
るエアバックカバーを、インストゥルメントパネルの成
分と同一の材料で一体に成形することに適したエアバッ
グカバーが一体化されたインストルメントパネル成形用
のオレフィン系熱可塑性樹脂組成物に関する。 【解決手段】特定の曲げ初期弾性率で、Izod衝撃試
験が非破壊であり、A)ポリプロピレン樹脂40〜70
重量部、(B)ムーニー粘度ML1+4(100℃)が2
0〜70のエチレン・プロピレン(非共役ジエン)共重
合体ゴム5〜30重量部、(C)ムーニー粘度ML1+4(
100℃)が90〜180のエチレン・プロピレン(非
共役ジエン)共重合体ゴム5〜30重量部、(D)MF
R1〜50g/10分のエチレン・オクテン共重合体5
〜30重量部、(成分(A)+(B)+(C)+(D)
の合計量は100重量部とする)に(E)タルク1〜1
5重量部からなる組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、車両のインスツルメント
パネルに好適なオレフィン系熱可塑性樹脂組成物に関
し、さらに詳しくは、助手席側のインスツルメントパネ
ルでカバーされた中に収納された衝突安全装置(エアバ
ック)からエアバッグが飛び出す開口部をカバーするエ
アバックカバーを、インスツルメントパネルの成分と同
一の材料で一体に成形することに適したインスツルメン
トパネル用のオレフィン系熱可塑性樹脂組成物およびそ
れから成形されてなるエアバックカバー一体インスツル
メントパネルに関する。
【0002】
【発明の技術的背景】自動車のエアバック装置は、衝突
や衝撃を感知して膨張、収縮するエアバックと、エアバ
ックの膨張時にガスを供給するインフレーターよりなっ
ている。そして、このエアバック装置は通常、収納カバ
ー内に収納されている。このような収納カバーは、エア
バックカバーとして、エアバックの膨張時に、乗員を傷
つける破片を飛散することなく、予め設けられたティア
ラインと呼ばれる強度的に脆弱な部分で確実に展開しな
ければならない。
【0003】近年、自動車に対する安全性能への要求の
高まりから、エアバックはハンドルに組み付けられた運
転席だけにとどまらず、助手席側へも広がりをみせてい
る。助手席のエアバック装置は、剛性の必要なインスツ
ルメントパネルと低温から高温までの優れた展開性が必
要なエアバックカバーとが異なる材質のため、両者は別
々に成形され、インスツルメントパネルに組み込まれて
いる。このような成形、組立の方法は、2台の成形機と
別々の工程が必要であり、時間とコストもかかるという
問題があった。
【0004】また、特開平10−279745には、イ
ンスツルメントパネルとエアバックカバーを二色射出成
形機によって逐次成形し、インスツルメントパネルとし
て一体成形を行う方法が記載されているが、この方法に
おいては2種類の異なった材料が必要であり、コストが
かかるといった問題があった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、低温から高温
までの広い使用温度範囲において、インスツルメントパ
ネルとしての剛性と、エアバックカバーとしての優れた
展開性とを合わせ持つ、エアバッグカバー一体インスツ
ルメントパネル用オレフィン系熱可塑性樹脂組成物を得
ることを目的としている。
【0006】
【発明の概要】すなわち本発明は、JIS K7203
に準じて測定した曲げ初期弾性率(射出成形平板;厚さ
2mm)が500〜1000MPa、ASTM D25
6に準じて測定した−40℃におけるIzod衝撃試験
(射出成形平板;厚さ2mm)が非破壊であり下記
(A)〜(E)の成分からなり、エアバッグカバー部分
の成分がインスツルメントパネルの部分の成分と同一の
成分で一体的に成形されるに適したエアバッグカバーが
一体化されたインスツルメントパネル用の熱可塑性樹脂
組成物に関する。 (A)ポリプロピレン樹脂40〜70重量部 (B)ムーニー粘度ML1+4(100℃)が20〜70
のエチレン・プロピレン(・非共役ジエン)共重合体ゴ
ム5〜30重量部 (C)ムーニー粘度ML1+4(100℃)が90〜18
0のエチレン・プロピレン(・非共役ジエン)共重合体
ゴム5〜30重量部 (D)MFR(ASTM D1238;190℃、荷重
2.16kg)1〜50g/10分のエチレン・オクテ
ン共重合体5〜30重量部 (成分(A)+(B)+(C)+(D)の合計量は10
0重量部とする) (E)タルク1〜15重量部 なお、本発明の好ましい態様によれば、ポリプロピレン
樹脂(A)は、プロピレンと共に、エチレンおよび他の
α-オレフィンから選ばれる少なくとも1種以上の共重
合性モノマーとのブロック共重合体である。また、本発
明は、上記のオレフィン系熱可塑性樹脂組成物からなる
成形品であり、射出成形によって得られることを特徴と
するエアバッグカバー部分の成分がインスツルメントパ
ネルの部分の成分と同一の成分で一体的に成形されたエ
アバッグカバーが一体化されたインスツルメントパネル
に関する。
【0007】
【発明の具体的説明】以下、本発明が提供するエアバッ
グカバーが一体化されたインスツルメントパネルの材料
として好適なオレフィン系熱可塑性樹脂組成物の各成分
について、具体的に説明する。
【0008】ポリプロピレン樹脂(A) 本発明で用いられるポリプロピレン樹脂(A)として
は、具体的には、以下のような重合体または共重合体が
挙げられる。 (1)プロピレン単独重合体 (2)プロピレンを主要なモノマーとし、10モル%以
下の他のα- オレフィンおよびエチレンから選ばれるコ
モノマーとののランダム共重合体 (3)プロピレンを主要なモノマーとし、30モル%以
下の他のα- オレフィンおよびエチレンから選ばれるコ
モノマーとのブロック共重合体 上記のα- オレフィンとしては、具体的には、1-ブテ
ン、4-メチル-1- ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテンな
どが挙げられる。
【0009】その中でも、プロピレンを主要なモノマー
とし、30モル%以下の他のα- オレフィンおよびエチ
レンから選ばれるコノマーとのブロック共重合体が特に
好ましい。上記のようなポリプロピレン樹脂(A)は、
単独で、あるいは組合わせて用いることができる。ポリ
プロピレン樹脂(A)は、メルトフローレート(MF
R;ASTM D1238、230℃、2.16kg荷
重)が、0.01〜100g/10分であることが好ま
しく、さらに0.3〜70g/10分の範囲にあること
が好ましい。
【0010】本発明に係るオレフィン系熱可塑性樹脂組
成物においては、ポリプロピレン樹脂(A)は、ポリプ
ロピレン樹脂(A)、エチレン・プロピレン(・非共役
ジエン)共重合体ゴム(B)、(C)およびエチレン・
オクテン共重合体(D)の合計量100重量部に対し
て、40〜70重量部の割合であり、中でも45〜65
重量部の割合で好まく用いられる。
【0011】ポリプロピレン樹脂(A)を上記のような
割合で用いると、剛性、耐熱性および成形性に優れたオ
レフィン系熱可塑性樹脂組成物が得られる。
【0012】エチレン・プロピレン(・非共役ジエン)
共重合体ゴム(B)および(C) 本発明で用いられるエチレン・プロピレン(・非共役ジ
エン)共重合体ゴム(B)および(C)は、エチレンと
プロピレンと必要に応じて非共役ジエンとの共重合体ゴ
ムであって、たとえばエチレン・プロピレン共重合体ゴ
ム、エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴム
が挙げられる。
【0013】上記非共役ジエンとしては、具体的には、
ジシクロペンタジエン、1,4-ヘキサジエン、シクロオク
タジエン、メチレンノルボルネン、エチリデンノルボル
ネンなどが挙げられる。中でも、ジシクロペンタジエ
ン、エチリデンノルボルネンが好ましい。このような非
共役ジエンが共重合しているエチレン・プロピレン・非
共役ジエン共重合体ゴムのヨウ素価は、通常1〜50で
あり、好ましくは5〜30である。本発明で用いられる
エチレン・プロピレン(・非共役ジエン)共重合体ゴム
(B)のムーニー粘度ML1+4(100℃)は20〜7
0、好ましくは20〜65である。また、エチレン含量
は50〜90モル%、好ましくは50〜80モル%であ
る。
【0014】本発明に係るオレフィン系熱可塑性樹脂組
成物においては、エチレン・α-オレフィン系共重合体
ゴム(B)は、ポリプロピレン樹脂(A)、エチレン・
α-オレフィン系共重合体ゴム(B)、(C)およびエ
チレン・オクテン共重合体(D)の合計量100重量部
に対して、5〜30重量部、好ましくは10〜30重量
部の割合で用いられる。
【0015】このようなエチレン・プロピレン(・非共
役ジエン)共重合体ゴム(B)を上記のような割合で用
いると、柔軟性および低温衝撃性に優れたオレフィン系
熱可塑性樹脂組成物が得られる本発明で用いられるエチ
レン・プロピレン(・非共役ジエン)共重合体ゴム
(C)のムーニー粘度ML1+4(100℃)は90〜
180、好ましくは100〜180である。また、エチ
レン含量は50〜90モル%、好ましくは60〜90モ
ル%である。
【0016】本発明に係るオレフィン系熱可塑性樹脂組
成物においては、エチレン・α-オレフィン系共重合体
ゴム(C)は、ポリプロピレン樹脂(A)、エチレン・
α-オレフィン系共重合体ゴム(B)、(C)およびエ
チレン・オクテン共重合体(D)の合計量100重量部
に対して、5〜30重量部、好ましくは10〜30重量
部の割合で用いられる。
【0017】このようなエチレン・プロピレン(・非共
役ジエン)共重合体ゴム(C)を上記のような割合で用
いると、柔軟性および機械的強度に優れたオレフィン系
熱可塑性樹脂組成物が得られるまた、上記のようなエチ
レン・α-オレフィン系共重合体(B)および(C)
は、単独で、あるいは2種以上を組合わせても用いるこ
とができる。
【0018】エチレン・オクテン共重合体(D) 本発明に係るエチレン・オクテン共重合体(D)とは、
エチレンとオクテンとの共重合によって得られるもので
あって、エチレン含有量50〜90モル%、好ましくは
55〜85モル%のものである。
【0019】本発明で用いられるエチレン・オクテン共
重合体(D)のMFR(ASTMD1238;190
℃、荷重2.16kg)は1〜50g/10分、好まし
くは5〜45g/10分である。
【0020】本発明に係るオレフィン系熱可塑性樹脂組
成物においては、エチレン・オクテン共重合体(D)
は、ポリプロピレン樹脂(A)、エチレン・プロピレン
(・非共役ジエン)共重合体ゴム(B)、(C)および
エチレン・オクテン共重合体(D)の合計量100重量
部に対して、5〜30重量部、好ましくは5〜25重量
部の割合で用いられる。
【0021】エチレン・オクテン共重合体(D)を上記
のような割合で用いると、柔軟性に優れるとともに線膨
張係数の小さいオレフィン系熱可塑性樹脂組成物が得ら
れる。
【0022】タルク(E) 本発明に係るタルク(E)は通常樹脂およびゴムに使用
されるタルクであり、平均粒子径が1〜5μm程度のも
のである。
【0023】本発明に係るオレフィン系熱可塑性樹脂組
成物においては、タルク(E)は、ポリプロピレン樹脂
(A)、エチレン・プロピレン(・非共役ジエン)共重
合体ゴム(B)、(C)およびエチレン・オクテン共重
合体(D)の合計量100重量部に対して、1〜15重
量部、中でも1〜10重量部、好ましくは3〜10重量
部の割合で用いられる。
【0024】タルク(E)を上記のような割合で用いる
と、剛性に優れるとともに線膨張係数の小さいオレフィ
ン系熱可塑性樹脂組成物が得られる。
【0025】その他の成分 本発明においては、オレフィン系熱可塑性樹脂組成物中
に、本発明の目的を損なわない範囲で、必要に応じて、
公知の軟化剤、耐熱安定剤、老化防止剤、耐候安定剤、
帯電防止剤、充填材、着色剤、滑剤などの添加剤を配合
することができる。
【0026】軟化剤には鉱物油系軟化剤、合成軟化剤等
があるが、本発明においては、鉱物油系軟化剤が好まし
く用いられる。鉱物油系軟化剤は、通常ゴムに使用され
るパラフィン系、ナフテン系、芳香族系等の公知の鉱物
油系軟化剤が適当である。
【0027】本発明において、鉱物油系軟化剤は、ポリ
プロピレン樹脂(A)、エチレン・プロピレン(・非共
役ジエン)共重合体ゴム(B)、(C)およびエチレン
・オクテン共重合体(D)の合計量100重量部に対し
て、通常1〜40重量部であり、好ましくは5〜30重
量部の割合で用いられる。
【0028】軟化剤を上記のような割合で用いると、流
動性および柔軟性に優れるオレフィン系熱可塑性樹脂組
成物が得られる。また、軟化剤を40重量部より多量に
添加すると機械的強度が低下することがある。
【0029】本発明においては、これらの軟化剤はオレ
フィン系熱可塑性樹脂組成物の製造時に、その他の原料
とともに添加しても良いし、エチレン・プロピレン(・
非共役ジエン)共重合体ゴム(B)あるいは(C)に伸
展油としてあらかじめ、添加されていても良い。
【0030】オレフィン系熱可塑性樹脂組成物の調製 本発明に係るオレフィン系熱可塑性樹脂組成物は、上記
のポリプロピレン樹脂(A)、エチレン・プロピレン・
(非共役ジエン)共重合体ゴム(B)、(C)、エチレ
ン・オクテン共重合体(D)、タルク(E)および必要
に応じて添加される軟化剤や安定剤などの成分とを、上
述した特定の割合で配合し、動的な熱処理を行なうこと
により調製することができる。
【0031】動的な熱処理は、ミキシングロール、イン
テンシブミキサー(たとえばバンバリーミキサー、ニー
ダー)、一軸または二軸押出機などの混練装置を用いて
行なわれるが、非開放型の混練装置中で行なうことが好
ましい。また、動的な熱処理は、窒素等の不活性ガス中
で行なうことが好ましい。
【0032】本発明のオレフィン系熱可塑性樹脂組成物
は、JIS K7203に準じて測定した曲げ初期弾性
率(射出成形角板;厚さ2mm)が500〜1000M
Paである。曲げ弾性率が500MPaより小さいとイ
ンスツルメントパネルとしての剛性に欠け、1000M
Paよりも大きいとエアバッグカバーとしての機能に劣
る。
【0033】また、本発明のオレフィン系熱可塑性樹脂
組成物は、ASTM D256に準じて測定した−40
℃におけるIZOD衝撃試験(射出成形角板;厚さ2m
m)が非破壊である。IZOD衝撃強度が破壊である
と、低温時のエアバッグカバーの展開性に劣る。
【0034】さらに、本発明のオレフィン系熱可塑性樹
脂組成物は、JIS A7197に準じて測定した−3
0〜120℃までの線膨張係数(射出成形角板;厚さ3
mm)が8×10-5mm/mm/℃より小さい。線膨張
係数が8×10-5mm/mm/℃より大きいと、インス
ツルメントパネルとして高温から低温時の寸法安定性に
劣るさらに、本発明のオレフィン系熱可塑性樹脂組成物
は、JIS K6251に準じて測定した引張強度が1
5〜20MPaである。引張強度が15MPaより小さ
いとエアバッグカバーとしての展開時、カバーが飛散し
安全性に劣り、20MPaより大きいとエアバッグカバ
ーの展開が不可能となる。
【0035】インスツルメントパネルの製造 本発明に係るインスツルメントパネルは、本発明のオレ
フィン系熱可塑性樹脂組成物からなる。製造方法として
は、熱成形、例えば射出成形により成形される。このイ
ンスツルメントパネルは助手席側にエアバックカバーを
兼ね備えている。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、これらの実施例に限定されるものではない。実
施例におけるオレフィン系熱可塑性樹脂組成物の製造に
際して用いた原材料を以下に記す。ポリプロピレン樹脂
(A)として、プロピレン・エチレンブロック共重合体
(A−1)(エチレン含量 3モル%、MFR(ASTM D
1238、230℃、2.16kg荷重):50g/10分)を用い
た。エチレン・プロピレン(・非共役ジエン)共重合体
ゴム(B)として、エチレン・プロピレン共重合体ゴム
(B−1)(エチレン含有量:58モル%、ムーニー粘
度ML1+4(100℃):40)を用いた。エチレン・
プロピレン(・非共役ジエン)共重合体ゴム(C)とし
て、エチレン・プロピレン・5-エチリデン-2- ノルボル
ネン共重合体ゴム(C−1)(エチレン含有量:78モ
ル%、ヨウ素価:13、ムーニー粘度ML1+4(100
℃):145)、あるいは、油展エチレン・プロピレン
・5-エチリデン-2- ノルボルネン共重合体ゴム(C−
2)すなわち、 エチレン・プロピレン・5-エチリデン-
2-ノルボルネン共重合体ゴム(C−1)100重量部に
対して、伸展油として鉱物油系軟化剤(パラフィン系オ
イル;出 光興産(株)社製 商品名PW−380)4
0重量部を添加したものを用いた。エチレン・オクテン
共重合体(D)として、プロピレン・オクテン共重合体
(D−1)プロピレン含量:60モル%、MFR(ASTM
D 1238、190℃、2.16kg荷重):35g/10分)を用
いた。タルク(E)として、タルク(松村産業社製 商
品名ハイフィラー5000PJ)(E−1)を用いた。
【0037】
【実施例1】ポリプロピレン樹脂(A−1)と、エチレ
ン・プロピレン共重合体ゴム(B−1)と、エチレン・
プロピレン・5-エチリデン-2-ノルボルネン共重合体ゴ
ム(C−1)と、エチレン・オクテン共重合体(D−
1)および、タルク(E−1)とを、表1に示す割合で
充分に混合し、L/D=30、スクリュー径50mmの
二軸押出機を用いて、窒素雰囲気中、220℃で押出し
てオレフィン系熱可塑性樹脂組成物のペレットを製造し
た。さらに、このオレフィン系熱可塑性樹脂組成物のペ
レットから射出成形機を用いて、120×150mmで
厚さ3mmの角板と物性測定用サンプルの成形を行っ
た。射出成形性を、以下の指標により角板外観から目視
評価した。
【0038】 A・・・フローマークが見られず外観良好である。 B・・・フローマークが若干見られた。 C・・・フローマークがはっきりと見られた。 また、物性測定用サンプルを用いて下記の方法に従って
物性を評価した。結果を表1に示す。
【0039】 線膨張係数 JIS K7197に準拠。(−30℃〜120℃) 単位は、 ×10−5mm/mm/℃である。 引張強度 JIS K6251に準拠。 曲げ初期弾性率 JIS K7203(厚さ2mm) IZOD衝撃試験 ASTM D256(厚さ2mm) なお、表1中で、×とあるのは、試験片が折れたことを
示す。
【0040】
【実施例2】実施例1で用いたエチレン・プロピレン・
5-エチリデン-2-ノルボルネン共重合体ゴム(C−1)
の代わりに油展エチレン・プロピレン・5-エチリデン-2
-ノルボルネン共重合体ゴム(C−2)を用いた以外は
実施例1と同様にしてオレフィン系熱可塑性樹脂組成物
のペレットを製造した。さらに、実施例1と同様に射出
成形を行い、射出成形性および物性の評価を行った。結
果を表1に示す。
【0041】
【比較例1〜6】ポリプロピレン樹脂(A−1)と、エ
チレン・プロピレン共重合体ゴム(B−1)と、油展エ
チレン・プロピレン・5-エチリデン-2-ノルボルネン共
重合体ゴム(C−2)と、エチレン・オクテン共重合体
(D−1)および、タルク(E−1)とを、表1に示す
割合で充分に混合し、実施例1と同様にしてオレフィン
系熱可塑性樹脂組成物のペレットを製造した。さらに、
実施例1と同様に射出成形を行い、射出成形性および物
性の評価を行った。結果を表1に示す。
【0042】
【表1】 注1 ・ ・ ・線膨張係数の単位は、×10−5mm/mm/℃
である。MD 成形機の長手方向TD MDと垂直の
方向
【0043】
【発明の効果】本発明の組成物は、エアバッグカバー部
分の成分がインスツルメントパネルの部分の成分と同一
の成分で一体的に成形されるに適したエアバッグカバー
が一体化インスツルメントパネルの用途に好適である。
このようなインスツルメントパネルは、エアバックカバ
ーの部分に求められる曲げ初期弾性率や、Izod衝撃
強度を満たし、かつインスツルメントパネルの部分に求
められる弾性率、衝撃強度、線膨張率その他の物性を有
する成形品とすることができる。本発明のオレフィン系
決可塑性組成物は、適度なエラストマー性を有してお
り、この材料を用いることにより、インスツルメントパ
ネルの部分とエアバックカバーの部分の構造上のデザイ
ンの変更を適宜行うことができ、エアバッグカバーが一
体化されたインスツルメントパネルを射出成形などの熱
成形により、効率良く製造することができる。
【0044】従来インスツルメントパネルのエアバッグ
用の開口部には、他材料からなるエアバッグカバーをは
め込むため、エアバッグカバーの存在が強調されていた
が、本発明により、同一材料によるッグカバー一体イン
スツルメントパネルとなるので、すっきりとした外観と
なり、美観にも優れたインスツルメントパネルが得られ
る。本発明のエアバッグカバー一体インスツルメントパ
ネルは、インスツルメントパネルとしての剛性とエアバ
ックカバーとしての優れた展開性を合わせ持ち、また、
成形外観、引張強度に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 21/20 B60R 21/20 C08K 3/34 C08K 3/34 //(C08L 23/10 C08L 23:16 23:16 23:08 23:08) B29K 23:00 B29K 23:00 B29L 31:30 B29L 31:30 (72)発明者 竹原 徹 千葉県市原市千種海岸3番地 三井化学株 式会社内 (72)発明者 内山 晃 千葉県市原市千種海岸3番地 三井化学株 式会社内 (72)発明者 大下 直紀 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D044 BA03 BA07 BA12 BB01 BC04 3D054 AA03 AA14 BB09 FF17 FF18 4F206 AA03 AA45 AD05 AG25 AH17 JA07 JB11 JL02 4J002 BB054 BB121 BB141 BB151 BB152 BB153 BP021 DJ046 FD016 FD020 GN00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】JIS K7203に準じて測定した曲げ
    初期弾性率(射出成形平板;厚さ2mm)が500〜1
    000MPa、ASTM D256に準じて測定した−
    40℃におけるIzod衝撃試験(射出成形平板;厚さ
    2mm)が非破壊であり下記(A)〜(E)の成分から
    なり、 エアバッグカバー部分の成分がインスツルメントパネル
    の部分の成分と同一の成分で一体的に成形されるに適し
    たエアバッグカバーが一体化されたインスツルメントパ
    ネル用の熱可塑性樹脂組成物。 (A)ポリプロピレン樹脂40〜70重量部 (B)ムーニー粘度ML1+4(100℃)が20〜70
    のエチレン・プロピレン(・非共役ジエン)共重合体ゴ
    ム5〜30重量部 (C)ムーニー粘度ML1+4(100℃)が90〜180
    のエチレン・プロピレン(・非共役ジエン)共重合体ゴ
    ム5〜30重量部 (D)MFR(ASTM D1238;190℃、荷重
    2.16kg)1〜50g/10分のエチレン・オクテ
    ン共重合体5〜30重量部 (成分(A)+(B)+(C)+(D)の合計量は10
    0重量部とする) (E)タルク1〜15重量部。
  2. 【請求項2】ポリプロピレン樹脂(A)がプロピレンと
    他のα-オレフィンとのブロック共重合体であることを
    特徴とする請求項1に記載のオレフィン系熱可塑性樹脂
    組成物。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のオレフィン系熱
    可塑性樹脂組成物を射出成形してなることを特徴とする
    エアバッグカバー部分の成分がインスツルメントパネル
    の部分の成分と同一の成分で一体的に成形されたエアバ
    ッグカバーが一体化されたインスツルメントパネル。
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