JP2003188045A - 金属化フィルムコンデンサ - Google Patents
金属化フィルムコンデンサInfo
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- JP2003188045A JP2003188045A JP2001381353A JP2001381353A JP2003188045A JP 2003188045 A JP2003188045 A JP 2003188045A JP 2001381353 A JP2001381353 A JP 2001381353A JP 2001381353 A JP2001381353 A JP 2001381353A JP 2003188045 A JP2003188045 A JP 2003188045A
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01G—CAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
- H01G4/00—Fixed capacitors; Processes of their manufacture
- H01G4/32—Wound capacitors
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- Power Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 パワエレ用途に用いられる金属化フィルムコ
ンデンサの高温、大電流といった過酷な条件下における
特性向上と形状の小型化を図ることを目的とする。 【解決手段】 誘電体フィルムの片面または両面に金属
蒸着電極を形成した金属化フィルムを、一対の金属蒸着
電極が誘電体フィルムを介して対向するように巻回した
コンデンサ素子と、前記コンデンサ素子を収納するコン
デンサケースとを備え、前記コンデンサ素子の誘電体同
士の間隙に絶縁部材が含浸され、前記コンデンサケース
内には樹脂が充填された金属化フィルムコンデンサであ
ることから、絶縁耐圧レベルの向上、形状の小型化を実
現することができる。
ンデンサの高温、大電流といった過酷な条件下における
特性向上と形状の小型化を図ることを目的とする。 【解決手段】 誘電体フィルムの片面または両面に金属
蒸着電極を形成した金属化フィルムを、一対の金属蒸着
電極が誘電体フィルムを介して対向するように巻回した
コンデンサ素子と、前記コンデンサ素子を収納するコン
デンサケースとを備え、前記コンデンサ素子の誘電体同
士の間隙に絶縁部材が含浸され、前記コンデンサケース
内には樹脂が充填された金属化フィルムコンデンサであ
ることから、絶縁耐圧レベルの向上、形状の小型化を実
現することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーエレクトロ
ニクスの、特にインバータ機器に用いられる金属化フィ
ルムコンデンサに関するものである。
ニクスの、特にインバータ機器に用いられる金属化フィ
ルムコンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インバータ機器に用いられる金属
化フィルムコンデンサにおいて、小形化、高性能化、低
コスト化のための開発が盛んに行われている。
化フィルムコンデンサにおいて、小形化、高性能化、低
コスト化のための開発が盛んに行われている。
【0003】また、インバータ機器に用いられる金属化
フィルムコンデンサは、比較的使用電圧も高く、静電容
量も大きく、大電流に耐える必要がある。特にハイブリ
ッドカーに代表される自動車搭載用のインバータ用コン
デンサは、使用周囲温度が高く、高周波や大電流といっ
た過酷な条件下で高い信頼性や安全性が要求されるた
め、フィルム材料は主として絶縁特性や周波数特性の良
好なポリプロピレンフィルムが用いられている。
フィルムコンデンサは、比較的使用電圧も高く、静電容
量も大きく、大電流に耐える必要がある。特にハイブリ
ッドカーに代表される自動車搭載用のインバータ用コン
デンサは、使用周囲温度が高く、高周波や大電流といっ
た過酷な条件下で高い信頼性や安全性が要求されるた
め、フィルム材料は主として絶縁特性や周波数特性の良
好なポリプロピレンフィルムが用いられている。
【0004】従来の金属化フィルムコンデンサは、圧力
感応式保安装置を具備した金属ケース内にコンデンサ素
子を配置して絶縁油のみを充填する構成の湿式コンデン
サと、保安機構を設けたコンデンサ素子をケース内に配
置して樹脂のみを充填する構成の乾式コンデンサの2種
類に大別される。
感応式保安装置を具備した金属ケース内にコンデンサ素
子を配置して絶縁油のみを充填する構成の湿式コンデン
サと、保安機構を設けたコンデンサ素子をケース内に配
置して樹脂のみを充填する構成の乾式コンデンサの2種
類に大別される。
【0005】湿式コンデンサは、金属化フィルム層間に
絶縁油を含浸させてフィルム層間に存在する空気層を絶
縁油で置換することにより、コンデンサの耐電圧性を向
上する。しかし、高温下における使用では金属化フィル
ムが絶縁油によって膨潤するためtanδが悪化し熱破
壊を起こすといった欠点を有していた。
絶縁油を含浸させてフィルム層間に存在する空気層を絶
縁油で置換することにより、コンデンサの耐電圧性を向
上する。しかし、高温下における使用では金属化フィル
ムが絶縁油によって膨潤するためtanδが悪化し熱破
壊を起こすといった欠点を有していた。
【0006】一方、乾式コンデンサは、一般的な金属蒸
着パターンを有する金属化フィルムコンデンサ素子の斜
視図である図6に示すような金属化フィルムを用いてい
る。すなわち、金属化フィルムの幅方向に形成した第二
の非金属部13により金属層11を金属化フィルムの長
手方向に複数個に分割し、分割した個々の金属層11の
メタリコン部に近い箇所にヒューズ部14を設けたこと
により、フィルムの欠陥部に大電流が流れるとヒューズ
部14が溶断し、欠陥部を有する金属層のみを回路から
電気的に切り離すことが出来る。これにより、異常時の
コンデンサの発煙や発火を防止することが出来る。ま
た、フィルム層間には充填樹脂がほとんど含浸されない
ので絶縁特性は主にフィルム特性により決まっていた。
着パターンを有する金属化フィルムコンデンサ素子の斜
視図である図6に示すような金属化フィルムを用いてい
る。すなわち、金属化フィルムの幅方向に形成した第二
の非金属部13により金属層11を金属化フィルムの長
手方向に複数個に分割し、分割した個々の金属層11の
メタリコン部に近い箇所にヒューズ部14を設けたこと
により、フィルムの欠陥部に大電流が流れるとヒューズ
部14が溶断し、欠陥部を有する金属層のみを回路から
電気的に切り離すことが出来る。これにより、異常時の
コンデンサの発煙や発火を防止することが出来る。ま
た、フィルム層間には充填樹脂がほとんど含浸されない
ので絶縁特性は主にフィルム特性により決まっていた。
【0007】上記のようにコンデンサには湿式と乾式が
あるが、近年、防災性などの観点から乾式のコンデンサ
が望まれる傾向にある。
あるが、近年、防災性などの観点から乾式のコンデンサ
が望まれる傾向にある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年、様々な機器の小
型化が望まれており、それに伴い、その機器に組み込む
部材の一つである金属化フィルムコンデンサについても
小形化が要望されている。コンデンサを小型化する方策
の一つとして、誘電体フィルムの更なる薄膜化が挙げら
れる。しかし、誘電体フィルムを薄くすると絶縁破壊が
起こり易くなるので従来の技術では薄膜化に限界があ
る。
型化が望まれており、それに伴い、その機器に組み込む
部材の一つである金属化フィルムコンデンサについても
小形化が要望されている。コンデンサを小型化する方策
の一つとして、誘電体フィルムの更なる薄膜化が挙げら
れる。しかし、誘電体フィルムを薄くすると絶縁破壊が
起こり易くなるので従来の技術では薄膜化に限界があ
る。
【0009】小型化の別の方策として、誘電率が高いフ
ィルム材料の使用が挙げられる。ハイブリッドカーに代
表される自動車に搭載するインバータ用コンデンサは使
用温度が高く、高周波や大電流といった過酷な使用条件
であるため、従来は主として絶縁特性と周波数特性の良
好なポリプロピレンフィルム(以下PPフィルムと示
す)が用いられている。ここで、PPフィルムと比べて
誘電率が高い材料としてポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(以下PETフィルムと示す)が挙げられる。P
ETフィルムはPPフィルムと比べて誘電率が高いた
め、同一フィルム厚で比較した場合にPPフィルムで巻
回したコンデンサ素子よりも小型化を図ることができ
る。
ィルム材料の使用が挙げられる。ハイブリッドカーに代
表される自動車に搭載するインバータ用コンデンサは使
用温度が高く、高周波や大電流といった過酷な使用条件
であるため、従来は主として絶縁特性と周波数特性の良
好なポリプロピレンフィルム(以下PPフィルムと示
す)が用いられている。ここで、PPフィルムと比べて
誘電率が高い材料としてポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(以下PETフィルムと示す)が挙げられる。P
ETフィルムはPPフィルムと比べて誘電率が高いた
め、同一フィルム厚で比較した場合にPPフィルムで巻
回したコンデンサ素子よりも小型化を図ることができ
る。
【0010】しかし、PETフィルムはガラス転移温度
を超える温度になると急激な特性変化を起こし絶縁性が
悪化する。ハイブリッドカーに代表される自動車に搭載
するインバータ用コンデンサは、炎天下の太陽からの
熱、エンジンからの熱、コンデンサ自身の発熱などを考
慮すると、使用温度が85℃〜100℃程度になる場合
があり、PETフィルムのガラス転移温度は約80℃な
ので、自動車に搭載するコンデンサにPETフィルムを
使用する場合は絶縁特性が問題となる。従って、小型化
のためにPETフィルムを使用すると高温下での絶縁特
性が問題になるという課題を有していた。
を超える温度になると急激な特性変化を起こし絶縁性が
悪化する。ハイブリッドカーに代表される自動車に搭載
するインバータ用コンデンサは、炎天下の太陽からの
熱、エンジンからの熱、コンデンサ自身の発熱などを考
慮すると、使用温度が85℃〜100℃程度になる場合
があり、PETフィルムのガラス転移温度は約80℃な
ので、自動車に搭載するコンデンサにPETフィルムを
使用する場合は絶縁特性が問題となる。従って、小型化
のためにPETフィルムを使用すると高温下での絶縁特
性が問題になるという課題を有していた。
【0011】本発明は、上記課題を解決するもので、防
災性を考慮した乾式タイプの金属化フィルムコンデンサ
において、小型化を実現し、かつ高温などの過酷な条件
下における特性保持を図ることを目的とする。
災性を考慮した乾式タイプの金属化フィルムコンデンサ
において、小型化を実現し、かつ高温などの過酷な条件
下における特性保持を図ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
金属化フィルムコンデンサは、誘電体フィルムの片面ま
たは両面に金属蒸着電極を形成した金属化フィルムを、
一対の金属蒸着電極が誘電体フィルムを介して対向する
ように巻回したコンデンサ素子と、前記コンデンサ素子
を収納するコンデンサケースとを備え、前記コンデンサ
素子は絶縁部材が含浸され、前記コンデンサケース内に
は樹脂が充填されたものである。
金属化フィルムコンデンサは、誘電体フィルムの片面ま
たは両面に金属蒸着電極を形成した金属化フィルムを、
一対の金属蒸着電極が誘電体フィルムを介して対向する
ように巻回したコンデンサ素子と、前記コンデンサ素子
を収納するコンデンサケースとを備え、前記コンデンサ
素子は絶縁部材が含浸され、前記コンデンサケース内に
は樹脂が充填されたものである。
【0013】また、本発明の請求項2記載の金属化フィ
ルムコンデンサは、請求項1に加えて、誘電体フィルム
にポリエステルフィルムを用いたものである。
ルムコンデンサは、請求項1に加えて、誘電体フィルム
にポリエステルフィルムを用いたものである。
【0014】また、本発明の請求項3記載の金属化フィ
ルムコンデンサは、請求項1または請求項2に加えて、
絶縁部材は、絶縁油とワックスの混合体であり、その比
率はワックスが重量比50%以上としたものである。
ルムコンデンサは、請求項1または請求項2に加えて、
絶縁部材は、絶縁油とワックスの混合体であり、その比
率はワックスが重量比50%以上としたものである。
【0015】また、本発明の請求項4記載の金属化フィ
ルムコンデンサは、請求項1から請求項3のいずれかに
加えて、コンデンサ素子の両端面部は金属溶射によって
形成された電極引き出し部を有し、前記電極引き出し部
の一端面部と他端面部の金属溶射の投影位置または形状
が異なるものである。
ルムコンデンサは、請求項1から請求項3のいずれかに
加えて、コンデンサ素子の両端面部は金属溶射によって
形成された電極引き出し部を有し、前記電極引き出し部
の一端面部と他端面部の金属溶射の投影位置または形状
が異なるものである。
【0016】また、本発明の請求項5記載の金属化フィ
ルムコンデンサは、請求項3または請求項4に加えて、
絶縁部材の比重を、金属化フィルムと樹脂の比重以上と
したものである。
ルムコンデンサは、請求項3または請求項4に加えて、
絶縁部材の比重を、金属化フィルムと樹脂の比重以上と
したものである。
【0017】また、本発明の請求項6記載の金属化フィ
ルムコンデンサは、請求項1または請求項2に加えて、
蒸着面の少なくとも1面は、金属蒸着電極が複数個に分
割された分割電極から成るものである。
ルムコンデンサは、請求項1または請求項2に加えて、
蒸着面の少なくとも1面は、金属蒸着電極が複数個に分
割された分割電極から成るものである。
【0018】また、本発明の請求項7記載の金属化フィ
ルムコンデンサは、請求項1または請求項2に加えて、
蒸着電極はアルミニウムを主成分とし、電極引き出し部
は亜鉛を重ねたヘビーエッジ構造とし、高抵抗部の膜抵
抗値は6〜12Ω/□で低抵抗部の膜抵抗値は2〜6Ω
/□としたものである。
ルムコンデンサは、請求項1または請求項2に加えて、
蒸着電極はアルミニウムを主成分とし、電極引き出し部
は亜鉛を重ねたヘビーエッジ構造とし、高抵抗部の膜抵
抗値は6〜12Ω/□で低抵抗部の膜抵抗値は2〜6Ω
/□としたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の金属化フ
ィルムコンデンサによれば、コンデンサ素子は絶縁部材
が含浸され、コンデンサケース内には樹脂が充填された
ものであり、コンデンサ素子の誘電体フィルムの層間を
絶縁部材で含浸することにより層間の絶縁耐圧レベルが
向上する。
ィルムコンデンサによれば、コンデンサ素子は絶縁部材
が含浸され、コンデンサケース内には樹脂が充填された
ものであり、コンデンサ素子の誘電体フィルムの層間を
絶縁部材で含浸することにより層間の絶縁耐圧レベルが
向上する。
【0020】また、本発明の請求項2記載の金属化フィ
ルムコンデンサによれば、請求項1に加えて、誘電体フ
ィルムにポリエステルフィルムを用いたものであり、誘
電体フィルム層間絶縁部材で含浸することにより、ポリ
エステルフィルム自身のガラス転移温度である80℃近
辺での大きな物性変化による絶縁レベルの低下を抑制
し、更なる形状の小型化を図る。
ルムコンデンサによれば、請求項1に加えて、誘電体フ
ィルムにポリエステルフィルムを用いたものであり、誘
電体フィルム層間絶縁部材で含浸することにより、ポリ
エステルフィルム自身のガラス転移温度である80℃近
辺での大きな物性変化による絶縁レベルの低下を抑制
し、更なる形状の小型化を図る。
【0021】また、本発明の請求項3記載の金属化フィ
ルムコンデンサによれば、請求項1または請求項2に加
えて、絶縁部材は、絶縁油とワックスの混合体であり、
その比率はワックスが重量50%以上としたものであ
り、コンデンサの使用温度と温度上昇を加えた温度をワ
ックスの融点、液化温度以下とすることで、高温下での
絶縁油によるフィルムの膨潤やtanδの上昇悪化を抑
制し、高温での絶縁耐圧特性や信頼性を向上する。重量
比が50%未満となると凝固温度においてワックスが完
全に固体化できないので、絶縁油とワックスの混合比率
はワックス重量比50%以上が望ましい。
ルムコンデンサによれば、請求項1または請求項2に加
えて、絶縁部材は、絶縁油とワックスの混合体であり、
その比率はワックスが重量50%以上としたものであ
り、コンデンサの使用温度と温度上昇を加えた温度をワ
ックスの融点、液化温度以下とすることで、高温下での
絶縁油によるフィルムの膨潤やtanδの上昇悪化を抑
制し、高温での絶縁耐圧特性や信頼性を向上する。重量
比が50%未満となると凝固温度においてワックスが完
全に固体化できないので、絶縁油とワックスの混合比率
はワックス重量比50%以上が望ましい。
【0022】また、本発明の請求項4記載の金属化フィ
ルムコンデンサによれば、請求項1から請求項3に加え
て、コンデンサ素子の両端面部は金属溶射によって形成
された電極引き出し部を有し、前記電極引き出し部の一
端面部と他端面部の金属溶射の投影位置または形状が異
なるものであり、端面全面溶射に比べ、絶縁部材のフィ
ルム層間への含浸度合いを高める。
ルムコンデンサによれば、請求項1から請求項3に加え
て、コンデンサ素子の両端面部は金属溶射によって形成
された電極引き出し部を有し、前記電極引き出し部の一
端面部と他端面部の金属溶射の投影位置または形状が異
なるものであり、端面全面溶射に比べ、絶縁部材のフィ
ルム層間への含浸度合いを高める。
【0023】また、本発明の請求項5記載の金属化フィ
ルムコンデンサによれば、請求項3または請求項4に加
えて、絶縁部材の比重は、金属化フィルムと樹脂の比重
以上としたものであり、充填樹脂硬化中にコンデンサ素
子へ含浸した絶縁部材が樹脂表面へ浮くことを防止す
る。
ルムコンデンサによれば、請求項3または請求項4に加
えて、絶縁部材の比重は、金属化フィルムと樹脂の比重
以上としたものであり、充填樹脂硬化中にコンデンサ素
子へ含浸した絶縁部材が樹脂表面へ浮くことを防止す
る。
【0024】また、本発明の請求項6記載の金属化フィ
ルムコンデンサによれば、請求項1または請求項2に加
えて、蒸着面の少なくとも1面は金属蒸着電極が複数個
に分割された分割電極であり、コンデンサ素子に異常な
電圧が印加された場合等に、自己回復する保安機構とし
て作用する。
ルムコンデンサによれば、請求項1または請求項2に加
えて、蒸着面の少なくとも1面は金属蒸着電極が複数個
に分割された分割電極であり、コンデンサ素子に異常な
電圧が印加された場合等に、自己回復する保安機構とし
て作用する。
【0025】また、本発明の請求項7記載の金属化フィ
ルムコンデンサによれば、請求項1または請求項2に加
えて、蒸着電極はアルミニウムを主成分とし、電極引き
出し部は亜鉛を重ねたヘビーエッジ構造とし、高抵抗部
の膜抵抗値は6〜12Ω/□で低抵抗部の膜抵抗値は2
〜6Ω/□としたものであり、蒸着膜の発熱影響が少な
い効果に加え、自己回復性に優れた効果があるので安定
した品質特性を得ることが出来る。低抵抗部、高抵抗部
ともに抵抗値が範囲未満の場合は、蒸着膜厚が厚くなる
ため自己回復時に蒸着膜を飛散させるのに必要なエネル
ギーが増し良好な自己回復性が得られず、発火や発煙を
生じて絶縁破壊に至る場合がある。また抵抗値が上記範
囲を超える場合には、蒸着膜自身の抵抗発熱が大きくな
るためコンデンサ使用中に熱破壊を引き起こす場合があ
り、高抵抗部は6〜12Ω/□、低抵抗部は2〜6Ω/
□の範囲内とすることが望ましい。また、電極引き出し
部は、金属化フィルムの概要を表す側面図である図4に
示すように、メタリコンと同一金属である亜鉛16をア
ルミニウム15上に形成するヘビーエッジ構造とするこ
とで、電極引出し部のみ膜厚を厚くすることに加え、同
一金属種による電極接着強度を高めることで良好な耐電
流特性を得ることが出来る。
ルムコンデンサによれば、請求項1または請求項2に加
えて、蒸着電極はアルミニウムを主成分とし、電極引き
出し部は亜鉛を重ねたヘビーエッジ構造とし、高抵抗部
の膜抵抗値は6〜12Ω/□で低抵抗部の膜抵抗値は2
〜6Ω/□としたものであり、蒸着膜の発熱影響が少な
い効果に加え、自己回復性に優れた効果があるので安定
した品質特性を得ることが出来る。低抵抗部、高抵抗部
ともに抵抗値が範囲未満の場合は、蒸着膜厚が厚くなる
ため自己回復時に蒸着膜を飛散させるのに必要なエネル
ギーが増し良好な自己回復性が得られず、発火や発煙を
生じて絶縁破壊に至る場合がある。また抵抗値が上記範
囲を超える場合には、蒸着膜自身の抵抗発熱が大きくな
るためコンデンサ使用中に熱破壊を引き起こす場合があ
り、高抵抗部は6〜12Ω/□、低抵抗部は2〜6Ω/
□の範囲内とすることが望ましい。また、電極引き出し
部は、金属化フィルムの概要を表す側面図である図4に
示すように、メタリコンと同一金属である亜鉛16をア
ルミニウム15上に形成するヘビーエッジ構造とするこ
とで、電極引出し部のみ膜厚を厚くすることに加え、同
一金属種による電極接着強度を高めることで良好な耐電
流特性を得ることが出来る。
【0026】(実施例)以下に本発明の実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は本実施例にお
ける金属化フィルムコンデンサの模式図、図2はコンデ
ンサ素子部の概略図、図3はコンデンサ素子の概略を表
す断面図、図4は金属化フィルムの概略を表す側面図、
図5は直流通電試験2000時間後のtanδ特性図、
図6は一般的な金属蒸着パターンを有する金属化フィル
ムコンデンサの斜視図である。
て、図面を参照しながら説明する。図1は本実施例にお
ける金属化フィルムコンデンサの模式図、図2はコンデ
ンサ素子部の概略図、図3はコンデンサ素子の概略を表
す断面図、図4は金属化フィルムの概略を表す側面図、
図5は直流通電試験2000時間後のtanδ特性図、
図6は一般的な金属蒸着パターンを有する金属化フィル
ムコンデンサの斜視図である。
【0027】図1において、1は誘電体フィルムの片面
または両面に金属蒸着電極を形成した金属化フィルムを
一対の金属蒸着電極が誘電体フィルムを介して対向する
ように巻回したコンデンサ素子、2は電極引出し用のリ
ード線、3はコンデンサ素子に含浸された絶縁部材、4
は充填樹脂であるエポキシ樹脂、5はコンデンサ素子1
を収納するコンデンサケースである。図2において、6
はコンデンサ素子1に電極引き出し部の一端面部と他端
面部の投影位置が異なる金属溶射によって形成されたメ
タリコンである。図3において、7は誘電体フィルムで
あるポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PE
Tフィルムと示す)、8はPETフィルムに蒸着された
金属蒸着電極、9はPETフィルム7の両面に金属蒸着
電極8を蒸着した金属化フィルム、10はPETフィル
ム7に金属蒸着電極8が蒸着されていない非金属化フィ
ルム、12は外装絶縁フィルムである。図4において、
16はアルミニウム、17は亜鉛である。図6におい
て、12は金属層、13はフィルムの長さ方向に形成し
た第一の非金属部、14はフィルムの幅方向に形成した
第二の非金属部、15はヒューズ部である。
または両面に金属蒸着電極を形成した金属化フィルムを
一対の金属蒸着電極が誘電体フィルムを介して対向する
ように巻回したコンデンサ素子、2は電極引出し用のリ
ード線、3はコンデンサ素子に含浸された絶縁部材、4
は充填樹脂であるエポキシ樹脂、5はコンデンサ素子1
を収納するコンデンサケースである。図2において、6
はコンデンサ素子1に電極引き出し部の一端面部と他端
面部の投影位置が異なる金属溶射によって形成されたメ
タリコンである。図3において、7は誘電体フィルムで
あるポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PE
Tフィルムと示す)、8はPETフィルムに蒸着された
金属蒸着電極、9はPETフィルム7の両面に金属蒸着
電極8を蒸着した金属化フィルム、10はPETフィル
ム7に金属蒸着電極8が蒸着されていない非金属化フィ
ルム、12は外装絶縁フィルムである。図4において、
16はアルミニウム、17は亜鉛である。図6におい
て、12は金属層、13はフィルムの長さ方向に形成し
た第一の非金属部、14はフィルムの幅方向に形成した
第二の非金属部、15はヒューズ部である。
【0028】ここで、本実施例の金属化フィルムコンデ
ンサは、誘電体フィルムとして高誘電率であるPETフ
ィルム7を使用し、かつ、金属化フィルムコンデンサ素
子1が絶縁部材3で含浸されているので、PETフィル
ム7がガラス転移温度を超える温度で使用される場合に
おいても絶縁特性を保持するとともに形状の小型化を実
現することができる。また、コンデンサケース5内にエ
ポキシ樹脂4が充填されているので、耐燃性などの防災
性にも優れている。
ンサは、誘電体フィルムとして高誘電率であるPETフ
ィルム7を使用し、かつ、金属化フィルムコンデンサ素
子1が絶縁部材3で含浸されているので、PETフィル
ム7がガラス転移温度を超える温度で使用される場合に
おいても絶縁特性を保持するとともに形状の小型化を実
現することができる。また、コンデンサケース5内にエ
ポキシ樹脂4が充填されているので、耐燃性などの防災
性にも優れている。
【0029】次に本発明の具体例として、実施例と比較
例を用いた実験結果について説明する。
例を用いた実験結果について説明する。
【0030】実施例として、金属蒸着電極9を4μmの
PETフィルム7の両面に蒸着することによりヒューズ
部15と第一の非金属部13から成る分割電極を形成し
て、金属化フィルム9と非金属化フィルム10とを2枚
1対として巻回し、その両端面に一端面部と他端面部の
投影位置が異なる金属溶射によって形成されたメタリコ
ン6を有するコンデンサ素子1に、絶縁油であるポリブ
テンオイルとワックスを混合して成る絶縁部材3を真空
含浸し、これをコンデンサケース5へ収納し、コンデン
サケース5内に充填樹脂であるエポキシ樹脂4を充填し
て、金属化フィルムコンデンサを試作した。コンデンサ
素子1の絶縁部材3は絶縁油であるポリブテンオイルと
ワックスの混合重量比を1対3にして混合したものであ
り、絶縁部材3の比重を金属化フィルム9と充填樹脂で
あるエポキシ樹脂4の比重以上とした。金属蒸着電極8
は高抵抗部を8Ω/□、低抵抗部を4Ω/□とした。
PETフィルム7の両面に蒸着することによりヒューズ
部15と第一の非金属部13から成る分割電極を形成し
て、金属化フィルム9と非金属化フィルム10とを2枚
1対として巻回し、その両端面に一端面部と他端面部の
投影位置が異なる金属溶射によって形成されたメタリコ
ン6を有するコンデンサ素子1に、絶縁油であるポリブ
テンオイルとワックスを混合して成る絶縁部材3を真空
含浸し、これをコンデンサケース5へ収納し、コンデン
サケース5内に充填樹脂であるエポキシ樹脂4を充填し
て、金属化フィルムコンデンサを試作した。コンデンサ
素子1の絶縁部材3は絶縁油であるポリブテンオイルと
ワックスの混合重量比を1対3にして混合したものであ
り、絶縁部材3の比重を金属化フィルム9と充填樹脂で
あるエポキシ樹脂4の比重以上とした。金属蒸着電極8
は高抵抗部を8Ω/□、低抵抗部を4Ω/□とした。
【0031】金属化フィルムコンデンサの定格電圧は6
00V、容量は180μFであり、これを周囲温度90
℃にて直流電圧によるステップアップ耐電圧試験を実施
した。初期電圧はDC600Vであり、これに50V/
日の条件で階段状に電圧を増加する耐電圧試験を実施し
て絶縁耐圧レベルの比較を行った。各電圧の試験前容量
に対する容量変化率を表1に示す。
00V、容量は180μFであり、これを周囲温度90
℃にて直流電圧によるステップアップ耐電圧試験を実施
した。初期電圧はDC600Vであり、これに50V/
日の条件で階段状に電圧を増加する耐電圧試験を実施し
て絶縁耐圧レベルの比較を行った。各電圧の試験前容量
に対する容量変化率を表1に示す。
【0032】以下に、本実施例の金属化フィルムコンデ
ンサに対する比較例の仕様を示す。
ンサに対する比較例の仕様を示す。
【0033】(比較例1)比較例1として、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムをポリプロピレンフィルムと
した以外は実施例と同様にして金属化フィルムコンデン
サを試作した。比較例1で試作した金属化フィルムコン
デンサの耐電圧試験結果を表1に示す。
ンテレフタレートフィルムをポリプロピレンフィルムと
した以外は実施例と同様にして金属化フィルムコンデン
サを試作した。比較例1で試作した金属化フィルムコン
デンサの耐電圧試験結果を表1に示す。
【0034】(比較例2)比較例2として、絶縁部材を
含浸しないこと以外は、実施例と同様にして金属化フィ
ルムコンデンサを試作した。比較例2で試作した金属化
フィルムコンデンサの耐電圧試験結果を表1に示す。
含浸しないこと以外は、実施例と同様にして金属化フィ
ルムコンデンサを試作した。比較例2で試作した金属化
フィルムコンデンサの耐電圧試験結果を表1に示す。
【0035】(比較例3)比較例3として、コンデンサ
素子の両端面にメタリコンを全面溶射した以外は、実施
例と同様にして金属化フィルムコンデンサを試作した。
比較例3で試作した金属化フィルムコンデンサの耐電圧
試験結果を表1に示す。
素子の両端面にメタリコンを全面溶射した以外は、実施
例と同様にして金属化フィルムコンデンサを試作した。
比較例3で試作した金属化フィルムコンデンサの耐電圧
試験結果を表1に示す。
【0036】(比較例4)比較例4として、絶縁部材で
あるポリブテンオイルとワックスの混合重量比を3対1
にして混合した以外は、実施例と同様にして金属化フィ
ルムコンデンサを試作した。比較例4で試作した金属化
フィルムコンデンサの耐電圧試験結果を表1に示す。
あるポリブテンオイルとワックスの混合重量比を3対1
にして混合した以外は、実施例と同様にして金属化フィ
ルムコンデンサを試作した。比較例4で試作した金属化
フィルムコンデンサの耐電圧試験結果を表1に示す。
【0037】また、ポリブテンオイルとワックスの混合
重量比を変化させて、実施例と同様に金属化フィルムコ
ンデンサを試作し、直流連続通電試験を実施した。直流
連続通電試験2000時間後のtanδ特性図を図6に
示す。
重量比を変化させて、実施例と同様に金属化フィルムコ
ンデンサを試作し、直流連続通電試験を実施した。直流
連続通電試験2000時間後のtanδ特性図を図6に
示す。
【0038】(比較例5)比較例5として、絶縁部材の
比重を金属化したポリエチレンテレフタレートフィルム
および充填樹脂であるエポキシ樹脂の比重より小さくし
た以外は、実施例と同様にして金属化フィルムコンデン
サを試作した。比較例5で試作した金属化フィルムコン
デンサの耐電圧試験の結果を表1に示す。
比重を金属化したポリエチレンテレフタレートフィルム
および充填樹脂であるエポキシ樹脂の比重より小さくし
た以外は、実施例と同様にして金属化フィルムコンデン
サを試作した。比較例5で試作した金属化フィルムコン
デンサの耐電圧試験の結果を表1に示す。
【0039】(比較例6)比較例6として、金属化した
ポリエチレンテレフタレートフィルムに金属蒸着電極が
複数個に分割された分割電極が形成されていないこと以
外は、実施例と同様にして金属化フィルムコンデンサを
試作した。比較例6で試作した金属化フィルムコンデン
サの耐電圧試験の結果を表1に示す。
ポリエチレンテレフタレートフィルムに金属蒸着電極が
複数個に分割された分割電極が形成されていないこと以
外は、実施例と同様にして金属化フィルムコンデンサを
試作した。比較例6で試作した金属化フィルムコンデン
サの耐電圧試験の結果を表1に示す。
【0040】(比較例7)比較例7として、金属蒸着電
極の高抵抗部を15Ω/□、低抵抗部を8Ω/□とする
こと以外は、実施例と同様にして金属化フィルムコンデ
ンサを試作した。比較例7で試作した金属化フィルムコ
ンデンサの耐電圧試験の結果を表1に示す。
極の高抵抗部を15Ω/□、低抵抗部を8Ω/□とする
こと以外は、実施例と同様にして金属化フィルムコンデ
ンサを試作した。比較例7で試作した金属化フィルムコ
ンデンサの耐電圧試験の結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】(性能検討)表1より、本発明の実施例が
900Vにおいて容量減少が−3.9%に対し、比較例
1では900Vで容量減少が−3.8%とほぼ同等の特
性が得られ、比較例2、6、7は650V〜750Vで
絶縁破壊を生じた。比較例1との比較については、本発
明の実施例がコンデンサ素子のフィルム層間を絶縁部材
で含浸したことにより絶縁耐圧レベルが向上し、ポリエ
チレンテレフタレートフィルムを用いた金属化フィルム
コンデンサが、従来主に使用されていたポリプロピレン
フィルムを用いた金属化フィルムコンデンサとほぼ同等
の絶縁耐圧レベルが得られたと考えられる。
900Vにおいて容量減少が−3.9%に対し、比較例
1では900Vで容量減少が−3.8%とほぼ同等の特
性が得られ、比較例2、6、7は650V〜750Vで
絶縁破壊を生じた。比較例1との比較については、本発
明の実施例がコンデンサ素子のフィルム層間を絶縁部材
で含浸したことにより絶縁耐圧レベルが向上し、ポリエ
チレンテレフタレートフィルムを用いた金属化フィルム
コンデンサが、従来主に使用されていたポリプロピレン
フィルムを用いた金属化フィルムコンデンサとほぼ同等
の絶縁耐圧レベルが得られたと考えられる。
【0043】比較例2の絶縁破壊については、絶縁部材
を含浸していないため、90℃という高温の試験環境で
はポリエチレンテレフタレートフィルムの物性が大きく
変化し、急速な絶縁性の悪化が生じたためと考えられ
る。
を含浸していないため、90℃という高温の試験環境で
はポリエチレンテレフタレートフィルムの物性が大きく
変化し、急速な絶縁性の悪化が生じたためと考えられ
る。
【0044】比較例6の絶縁破壊については、金属蒸着
電極に複数個に分割された分割電極を形成していないた
め、良好な自己回復性が得られなかった結果と考えられ
る。
電極に複数個に分割された分割電極を形成していないた
め、良好な自己回復性が得られなかった結果と考えられ
る。
【0045】比較例7の絶縁破壊については、蒸着金属
の抵抗値を低くするために蒸着膜厚が厚くなり、良好な
自己回復性が得られなかった結果と考えられる。
の抵抗値を低くするために蒸着膜厚が厚くなり、良好な
自己回復性が得られなかった結果と考えられる。
【0046】比較例3、4では絶縁部材を含浸していな
い比較例2に比べ良好な耐電圧レベルを得られたが、本
発明の実施例と比べるとやや劣る水準である。比較例3
については、メタリコンを全面溶射したことによりフィ
ルム層間への絶縁部材の含浸性が悪化したためであり、
比較例4についてはワックスに対し絶縁油の混合重量比
を高くしたため絶縁部材の液化温度が低下し、90℃の
通電環境にてやや液化し、絶縁油によるフィルムの膨潤
傾向によりtanδが悪化したことが原因と考えられ
る。また、図5の直流通電試験の結果を比較すると、2
000時間通電後において、ワックスの重量比が50%
未満になるとtanδが悪化する傾向が見られる。
い比較例2に比べ良好な耐電圧レベルを得られたが、本
発明の実施例と比べるとやや劣る水準である。比較例3
については、メタリコンを全面溶射したことによりフィ
ルム層間への絶縁部材の含浸性が悪化したためであり、
比較例4についてはワックスに対し絶縁油の混合重量比
を高くしたため絶縁部材の液化温度が低下し、90℃の
通電環境にてやや液化し、絶縁油によるフィルムの膨潤
傾向によりtanδが悪化したことが原因と考えられ
る。また、図5の直流通電試験の結果を比較すると、2
000時間通電後において、ワックスの重量比が50%
未満になるとtanδが悪化する傾向が見られる。
【0047】比較例5では、耐電圧水準は本実施例とほ
ぼ同等の水準が得られたが、充填樹脂であるエポキシ樹
脂の表面に絶縁油の浮きが見られた。これは絶縁部材の
比重がコンデンサ素子やエポキシ樹脂の比重より小さい
ため、エポキシ樹脂硬化中に絶縁部材を構成する絶縁油
が樹脂表面に浮き出たためと思われる。
ぼ同等の水準が得られたが、充填樹脂であるエポキシ樹
脂の表面に絶縁油の浮きが見られた。これは絶縁部材の
比重がコンデンサ素子やエポキシ樹脂の比重より小さい
ため、エポキシ樹脂硬化中に絶縁部材を構成する絶縁油
が樹脂表面に浮き出たためと思われる。
【0048】本実施の形態では、金属化フィルムとして
ポリプロピレンとポリエステルフィルムであるポリエチ
レンテレフタレートフィルムを用いたが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリフェニレンサルファイド等を用いても同様の効
果が得られる。
ポリプロピレンとポリエステルフィルムであるポリエチ
レンテレフタレートフィルムを用いたが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリフェニレンサルファイド等を用いても同様の効
果が得られる。
【0049】また、本実施の形態では、両面金属化フィ
ルムと非金属化フィルムを2枚1対にして巻回したコン
デンサ素子を用いたが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、片面金属化フィルムを2枚1対にして巻回し
ても同様の効果が得られる。
ルムと非金属化フィルムを2枚1対にして巻回したコン
デンサ素子を用いたが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、片面金属化フィルムを2枚1対にして巻回し
ても同様の効果が得られる。
【0050】また、本実施の形態では、ワックスと混合
する絶縁油としてポリブテンオイルを用いたが、本発明
はこれに限定されるものではなく、アルキルベンゼンな
どの他の絶縁油を用いても同様の効果が得られる。
する絶縁油としてポリブテンオイルを用いたが、本発明
はこれに限定されるものではなく、アルキルベンゼンな
どの他の絶縁油を用いても同様の効果が得られる。
【0051】また、本実施の形態では、絶縁油とワック
スとの混合重量比を1対3として用いたが本発明はこれ
に限定されるものではなく、絶縁油とワックスとの混合
重量比がワックス50%以上であれば同様の効果を得る
ことができる。重量比が50%未満になると凝固温度下
においてワックスが完全に固体化できないため、高温下
での連続使用においてtanδの悪化が懸念されること
から、絶縁油とワックスの混合比率はワックス重量比5
0%以上が望ましい。
スとの混合重量比を1対3として用いたが本発明はこれ
に限定されるものではなく、絶縁油とワックスとの混合
重量比がワックス50%以上であれば同様の効果を得る
ことができる。重量比が50%未満になると凝固温度下
においてワックスが完全に固体化できないため、高温下
での連続使用においてtanδの悪化が懸念されること
から、絶縁油とワックスの混合比率はワックス重量比5
0%以上が望ましい。
【0052】また、本発明の実施の形態では充填樹脂と
してエポキシ樹脂を用いたが、本発明はこれに限定され
るものではなく、ウレタン樹脂、シリコン樹脂などの熱
硬化性樹脂を用いても同様の効果を得ることができる。
してエポキシ樹脂を用いたが、本発明はこれに限定され
るものではなく、ウレタン樹脂、シリコン樹脂などの熱
硬化性樹脂を用いても同様の効果を得ることができる。
【0053】また、本発明の実施の形態では、蒸着金属
電極の抵抗値を高抵抗部が8Ω/□、低抵抗部が4Ω/
□としているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、高抵抗部が6〜12Ω/□、低抵抗部が2〜6Ω/
□の範囲内であれば同様の効果を得ることができる。
電極の抵抗値を高抵抗部が8Ω/□、低抵抗部が4Ω/
□としているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、高抵抗部が6〜12Ω/□、低抵抗部が2〜6Ω/
□の範囲内であれば同様の効果を得ることができる。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1に記載の金属化フィルムコンデンサによれ
ば、コンデンサ素子が絶縁部材で含浸されることによ
り、コンデンサ素子の絶縁耐圧レベルを向上することが
出来る。
の請求項1に記載の金属化フィルムコンデンサによれ
ば、コンデンサ素子が絶縁部材で含浸されることによ
り、コンデンサ素子の絶縁耐圧レベルを向上することが
出来る。
【0055】また、本発明の請求項2に記載の金属化フ
ィルムコンデンサによれば、コンデンサ素子が絶縁部材
で含浸され、かつ、誘電体フィルムにポリエステルフィ
ルムを用いたので、金属化フィルムコンデンサの小型化
を実現し、高温などの過酷な条件下における特性保持を
図ることができる。
ィルムコンデンサによれば、コンデンサ素子が絶縁部材
で含浸され、かつ、誘電体フィルムにポリエステルフィ
ルムを用いたので、金属化フィルムコンデンサの小型化
を実現し、高温などの過酷な条件下における特性保持を
図ることができる。
【0056】また、本発明の請求項3に記載の金属化フ
ィルムコンデンサによれば、コンデンサ素子に含浸する
絶縁部材が絶縁油とワックスの混合体で、その比率がワ
ックス重量50%以上であり、金属化フィルムコンデン
サの使用温度と温度上昇を加えた温度をワックスの融点
および液化温度以下とすることで、高温下での絶縁油に
よるフィルムの膨潤やtanδの悪化を抑制し、高温で
の絶縁耐圧特性および信頼性の向上を図ることが出来
る。
ィルムコンデンサによれば、コンデンサ素子に含浸する
絶縁部材が絶縁油とワックスの混合体で、その比率がワ
ックス重量50%以上であり、金属化フィルムコンデン
サの使用温度と温度上昇を加えた温度をワックスの融点
および液化温度以下とすることで、高温下での絶縁油に
よるフィルムの膨潤やtanδの悪化を抑制し、高温で
の絶縁耐圧特性および信頼性の向上を図ることが出来
る。
【0057】また、高温下での連続使用におけるtan
δの悪化が懸念されることから、絶縁油とワックスの混
合重量比はワックス重量50%以上が望ましい。
δの悪化が懸念されることから、絶縁油とワックスの混
合重量比はワックス重量50%以上が望ましい。
【0058】また、本発明の請求項4に記載の金属化フ
ィルムコンデンサによれば、電極引き出し部の一端面部
と他端面部の金属溶射の投影位置または形状が異なるの
で、端面全面溶射に比べ絶縁部材のフィルム層間への含
浸度合いを高めることができ、含浸作業時間の短縮化を
実現し工数の合理化を図ることが出来る。
ィルムコンデンサによれば、電極引き出し部の一端面部
と他端面部の金属溶射の投影位置または形状が異なるの
で、端面全面溶射に比べ絶縁部材のフィルム層間への含
浸度合いを高めることができ、含浸作業時間の短縮化を
実現し工数の合理化を図ることが出来る。
【0059】また、本発明の請求項5に記載の金属化フ
ィルムコンデンサによれば、絶縁部材の比重が金属化フ
ィルムと樹脂の比重以上なので、コンデンサ素子へ含浸
した絶縁部材が充填樹脂硬化中における樹脂表面への油
浮きを防止することができ、外観不良などの製造歩留り
を向上することが出来る。
ィルムコンデンサによれば、絶縁部材の比重が金属化フ
ィルムと樹脂の比重以上なので、コンデンサ素子へ含浸
した絶縁部材が充填樹脂硬化中における樹脂表面への油
浮きを防止することができ、外観不良などの製造歩留り
を向上することが出来る。
【0060】また、本発明の請求項6に記載の金属化フ
ィルムコンデンサによれば、蒸着面の少なくとも1面は
金属蒸着電極が複数個に分割された分割電極なので、コ
ンデンサ素子に異常な電圧が印加された場合に自己回復
する保安機構として作用するため、爆発事故といった危
険を防止する高い安全性を確保することが出来る。
ィルムコンデンサによれば、蒸着面の少なくとも1面は
金属蒸着電極が複数個に分割された分割電極なので、コ
ンデンサ素子に異常な電圧が印加された場合に自己回復
する保安機構として作用するため、爆発事故といった危
険を防止する高い安全性を確保することが出来る。
【0061】また、本発明の請求項7に記載の金属化フ
ィルムコンデンサによれば、電極引き出し部となる部分
には亜鉛を重ねたヘビーエッジ構造とし、高抵抗部が6
〜12Ω/□、低抵抗部が2〜6Ω/□なので、蒸着膜
の発熱影響が少ないことに加え自己回復性に優れた効果
があり、安定した品質特性を得ることが出来る。
ィルムコンデンサによれば、電極引き出し部となる部分
には亜鉛を重ねたヘビーエッジ構造とし、高抵抗部が6
〜12Ω/□、低抵抗部が2〜6Ω/□なので、蒸着膜
の発熱影響が少ないことに加え自己回復性に優れた効果
があり、安定した品質特性を得ることが出来る。
【図1】本実施例における金属化フィルムコンデンサの
模式図
模式図
【図2】同実施例におけるコンデンサ素子部の概略図
(a)コンデンサ素子部の概略を表す正面図
(b)A方向からみたコンデンサ素子部の概略を表す上
面図 (c)B方向からみたコンデンサ素子部の概略を表す下
面図
面図 (c)B方向からみたコンデンサ素子部の概略を表す下
面図
【図3】同実施例におけるコンデンサ素子の概略を表す
断面図
断面図
【図4】同実施例における金属化フィルムの概略を表す
側面図
側面図
【図5】同実施例の比較例4による直流通電試験200
0時間後のtanδ特性図
0時間後のtanδ特性図
【図6】一般的な金属蒸着パターンを有する金属化フィ
ルムコンデンサの斜視図
ルムコンデンサの斜視図
1 コンデンサ素子
2 リード線
3 絶縁部材
4 充填樹脂
5 コンデンサケース
6 メタリコン
7 ポリエチレンテレフタレートフィルム
8 金属蒸着電極
9 金属化フィルム
10 非金属化フィルム
11 外装絶縁フィルム
12 金属層
13 第一の非金属部
14 第二の非金属部
15 ヒューズ部
16 アルミニウム
17 亜鉛
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 神本 隆
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器
産業株式会社内
Fターム(参考) 5E082 AA06 AB04 BB01 BB07 BC39
EE07 FG06 FG36 FG56 FH18
GG27 GG28 LL05 PP02
Claims (7)
- 【請求項1】 誘電体フィルムの片面または両面に金属
蒸着電極を形成した金属化フィルムを、一対の金属蒸着
電極が誘電体フィルムを介して対向するように巻回した
コンデンサ素子と、前記コンデンサ素子を収納するコン
デンサケースとを備え、前記コンデンサ素子は絶縁部材
が含浸され、前記コンデンサケース内には樹脂が充填さ
れた金属化フィルムコンデンサ。 - 【請求項2】 誘電体フィルムに、ポリエステルフィル
ムを用いた請求項1記載の金属化フィルムコンデンサ。 - 【請求項3】 絶縁部材は、絶縁油とワックスの混合体
であり、その比率はワックスが重量比50%以上である
請求項1または2記載の金属化フィルムコンデンサ。 - 【請求項4】 コンデンサ素子の両端面部は金属溶射に
よって形成された電極引き出し部を有し、前記電極引き
出し部の一端面部と他端面部の金属溶射の投影位置また
は形状が異なる請求項1から3のいずれかに記載の金属
化フィルムコンデンサ。 - 【請求項5】 絶縁部材の比重は、金属化フィルムと樹
脂の比重以上である請求項3または4記載の金属化フィ
ルムコンデンサ。 - 【請求項6】 蒸着面の少なくとも1面は、金属蒸着電
極が複数個に分割された分割電極から成る請求項1また
は2記載の金属化フィルムコンデンサ。 - 【請求項7】 蒸着電極はアルミニウムを主成分とし、
電極引き出し部は亜鉛を重ねたヘビーエッジ構造とし、
高抵抗部の膜抵抗値は6〜12Ω/□で低抵抗部の膜抵
抗値は2〜6Ω/□である請求項1または2記載の金属
化フィルムコンデンサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001381353A JP2003188045A (ja) | 2001-12-14 | 2001-12-14 | 金属化フィルムコンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001381353A JP2003188045A (ja) | 2001-12-14 | 2001-12-14 | 金属化フィルムコンデンサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003188045A true JP2003188045A (ja) | 2003-07-04 |
Family
ID=27592065
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001381353A Pending JP2003188045A (ja) | 2001-12-14 | 2001-12-14 | 金属化フィルムコンデンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003188045A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103540143A (zh) * | 2012-07-04 | 2014-01-29 | 江苏泰尔新材料股份有限公司 | 一种自愈式金属化电容器用蜡 |
| US20220319776A1 (en) * | 2021-03-31 | 2022-10-06 | Kemet Electronics Corporation | Electronic Component Having Improved Heat Resistance |
-
2001
- 2001-12-14 JP JP2001381353A patent/JP2003188045A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103540143A (zh) * | 2012-07-04 | 2014-01-29 | 江苏泰尔新材料股份有限公司 | 一种自愈式金属化电容器用蜡 |
| US20220319776A1 (en) * | 2021-03-31 | 2022-10-06 | Kemet Electronics Corporation | Electronic Component Having Improved Heat Resistance |
| JP2024513157A (ja) * | 2021-03-31 | 2024-03-22 | ケメット エレクトロニクス コーポレーション | 耐熱性が向上した電子部品 |
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