JP2003194459A - 凍結乾燥機 - Google Patents
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Landscapes
- Drying Of Solid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安全性が高く、かつ乾燥速度向上を可能とし
た加熱、冷却システムを備えた凍結乾燥機を提供する。 【解決手段】 空気を圧縮して昇温する圧縮機1と、こ
の圧縮機1から吐出された高温の空気にて被乾燥物を乾
燥させる輻射式加熱器2と、この輻射式加熱器2から排
出された空気を冷却する第一熱交換器3と、この第一熱
交換器3から排出された空気を更に冷却する第二熱交換
器4と、この第二熱交換器4から排出された空気を膨張
させて更に冷却する膨張機5と、この膨張機5から吐出
された低温の空気にて前記被乾燥物の乾燥により発生し
た水蒸気を凝結させて捕集するコールドトラップ6とを
備え、コールドトラップ6から排出された空気が、第一
熱交換器3から排出された空気により第二熱交換器4に
て加熱されたのち、圧縮機1に循環するように構成され
た凍結乾燥機。
た加熱、冷却システムを備えた凍結乾燥機を提供する。 【解決手段】 空気を圧縮して昇温する圧縮機1と、こ
の圧縮機1から吐出された高温の空気にて被乾燥物を乾
燥させる輻射式加熱器2と、この輻射式加熱器2から排
出された空気を冷却する第一熱交換器3と、この第一熱
交換器3から排出された空気を更に冷却する第二熱交換
器4と、この第二熱交換器4から排出された空気を膨張
させて更に冷却する膨張機5と、この膨張機5から吐出
された低温の空気にて前記被乾燥物の乾燥により発生し
た水蒸気を凝結させて捕集するコールドトラップ6とを
備え、コールドトラップ6から排出された空気が、第一
熱交換器3から排出された空気により第二熱交換器4に
て加熱されたのち、圧縮機1に循環するように構成され
た凍結乾燥機。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬品、食品等の凍
結乾燥を行う凍結乾燥機の加熱、冷却システムに関する
ものである。
結乾燥を行う凍結乾燥機の加熱、冷却システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の凍結乾燥機の構造を図10に示
す。凍結乾燥機は大別して以下の4つの部分からなる。
す。凍結乾燥機は大別して以下の4つの部分からなる。
【0003】被乾燥物を加熱する輻射式加熱器102
被乾燥物より昇華した水蒸気を捕獲するコールドトラ
ップ106 被乾燥物、輻射式加熱器102、およびコールドトラ
ップ106を格納する乾燥チャンバ 116 乾燥チャンバー116内を真空にする真空ポンプ11
7
ップ106 被乾燥物、輻射式加熱器102、およびコールドトラ
ップ106を格納する乾燥チャンバ 116 乾燥チャンバー116内を真空にする真空ポンプ11
7
【0004】図10に基づいて凍結乾燥の機構について
説明する。あらかじめ図示しない予備冷凍庫により冷凍
された水分を含む被乾燥物を乾燥チャンバ116内の乾
燥棚118に搬入する。乾燥チャンバー116密閉後、
乾燥チャンバ116内を真空ポンプ117で吸引して約
0.8Torr(約107Pa)の真空状態とする。乾
燥チャンバ116内に設けられた輻射式加熱器102に
より被乾燥物が約−10℃になるように加熱する。一
方、コールドトラップ106を冷凍機118により−4
0℃に冷却する。乾燥チャンバ116内は真空状態とし
たため、乾燥チャンバ116内圧力は乾燥チャンバ内1
16に存在する氷と水蒸気との平衡圧力により決まる。
説明する。あらかじめ図示しない予備冷凍庫により冷凍
された水分を含む被乾燥物を乾燥チャンバ116内の乾
燥棚118に搬入する。乾燥チャンバー116密閉後、
乾燥チャンバ116内を真空ポンプ117で吸引して約
0.8Torr(約107Pa)の真空状態とする。乾
燥チャンバ116内に設けられた輻射式加熱器102に
より被乾燥物が約−10℃になるように加熱する。一
方、コールドトラップ106を冷凍機118により−4
0℃に冷却する。乾燥チャンバ116内は真空状態とし
たため、乾燥チャンバ116内圧力は乾燥チャンバ内1
16に存在する氷と水蒸気との平衡圧力により決まる。
【0005】被乾燥物は約−10℃であるため、被乾燥
物近傍の平衡蒸気圧は約1.9Torr(約253P
a)である。一方、コールドトラップ106は−40℃
であるため、コールドトラップ106近傍の平衡蒸気圧
は約0.1Torr(約13Pa)である。従って、被
乾燥物近傍の圧力より、コールドトラップ106近傍の
圧力が低くなるため、この圧力差によって被乾燥物近傍
の水蒸気がコールドトラップ106近傍に移動する。そ
して、コールドトラップ106の温度が被乾燥物の温度
より低いため、被乾燥物より昇華した水分(水蒸気)は
コールドトラップ106で氷として凝結させて捕集され
る。被乾燥物より水分(水蒸気)が昇華すると、その昇
華熱により被乾燥物温度が下がるため、一定温度になる
よう加熱される。一方、コールドトラップ106は、そ
の表面に水分(水蒸気)が凝結したとき温度が上昇する
ため、一定温度になるよう冷却される。
物近傍の平衡蒸気圧は約1.9Torr(約253P
a)である。一方、コールドトラップ106は−40℃
であるため、コールドトラップ106近傍の平衡蒸気圧
は約0.1Torr(約13Pa)である。従って、被
乾燥物近傍の圧力より、コールドトラップ106近傍の
圧力が低くなるため、この圧力差によって被乾燥物近傍
の水蒸気がコールドトラップ106近傍に移動する。そ
して、コールドトラップ106の温度が被乾燥物の温度
より低いため、被乾燥物より昇華した水分(水蒸気)は
コールドトラップ106で氷として凝結させて捕集され
る。被乾燥物より水分(水蒸気)が昇華すると、その昇
華熱により被乾燥物温度が下がるため、一定温度になる
よう加熱される。一方、コールドトラップ106は、そ
の表面に水分(水蒸気)が凝結したとき温度が上昇する
ため、一定温度になるよう冷却される。
【0006】被乾燥物を加熱する輻射式加熱器102に
は、小型の凍結乾燥機では電気ヒータが使用される。一
方、大型の凍結乾燥機では図示するようにボイラー11
9にて水蒸気を発生させ、その水蒸気でイソパラフィン
を主成分とした熱媒油を熱交換器120により加熱し、
その熱媒油は熱媒ポンプ121により送り出され、輻射
式加熱器102を加熱している。一方、冷凍機118に
はクロロジフルオロメタン(R22)やアンモニア等の
冷媒を使用した冷凍機が使われている。これらの冷媒を
冷凍機を構成する図示しない圧縮機にて圧縮し、同じく
冷凍機を構成する図示しない凝縮器にて、高圧の凝縮液
とする。それを膨張弁105にて断熱膨張させて降温さ
せ、蒸発器121で塩化カルシウム溶液等のブラインと
熱交換させる。熱交換により冷却されたブラインはブラ
インポンプ122により送出され、コールドトラップ1
06を冷却する。コールドトラップ106は通常チュー
ブ(冷却管)で構成され、その冷却管内にブラインを流
通させている。
は、小型の凍結乾燥機では電気ヒータが使用される。一
方、大型の凍結乾燥機では図示するようにボイラー11
9にて水蒸気を発生させ、その水蒸気でイソパラフィン
を主成分とした熱媒油を熱交換器120により加熱し、
その熱媒油は熱媒ポンプ121により送り出され、輻射
式加熱器102を加熱している。一方、冷凍機118に
はクロロジフルオロメタン(R22)やアンモニア等の
冷媒を使用した冷凍機が使われている。これらの冷媒を
冷凍機を構成する図示しない圧縮機にて圧縮し、同じく
冷凍機を構成する図示しない凝縮器にて、高圧の凝縮液
とする。それを膨張弁105にて断熱膨張させて降温さ
せ、蒸発器121で塩化カルシウム溶液等のブラインと
熱交換させる。熱交換により冷却されたブラインはブラ
インポンプ122により送出され、コールドトラップ1
06を冷却する。コールドトラップ106は通常チュー
ブ(冷却管)で構成され、その冷却管内にブラインを流
通させている。
【0007】
【解決しようとする課題】上記従来の凍結乾燥機におい
て、乾燥速度は、被乾燥物の加熱温度、およびコールド
トラップ106の冷却温度により決まる。つまり、被乾
燥物の加熱温度における平衡蒸気圧とコールドトラップ
106の冷却温度における平衡蒸気圧の差が大きいほど
水蒸気の移動速度が速くなり、従って乾燥速度が速くな
る。ところで、被乾燥物の加熱温度はあまり高くすると
被乾燥物の変質等の問題が生じるので、加熱温度の上限
は被加熱物の性質によりほぼ決まってしまう。従って、
コールドトラップ106の冷却温度が低いほど乾燥速度
が速くなる。しかし、従来のR22やアンモニアの冷媒
では冷却温度限界が−50℃程度である。また、オゾン
層の破壊、地球温暖化、毒性の問題でこれらの冷媒の取
り扱いが難しい。
て、乾燥速度は、被乾燥物の加熱温度、およびコールド
トラップ106の冷却温度により決まる。つまり、被乾
燥物の加熱温度における平衡蒸気圧とコールドトラップ
106の冷却温度における平衡蒸気圧の差が大きいほど
水蒸気の移動速度が速くなり、従って乾燥速度が速くな
る。ところで、被乾燥物の加熱温度はあまり高くすると
被乾燥物の変質等の問題が生じるので、加熱温度の上限
は被加熱物の性質によりほぼ決まってしまう。従って、
コールドトラップ106の冷却温度が低いほど乾燥速度
が速くなる。しかし、従来のR22やアンモニアの冷媒
では冷却温度限界が−50℃程度である。また、オゾン
層の破壊、地球温暖化、毒性の問題でこれらの冷媒の取
り扱いが難しい。
【0008】一方、輻射式加熱器102の加熱には熱媒
油などの熱媒およびコールドトラップ106の冷却には
ブラインなどの冷媒が使用されている。これらの熱媒や
冷媒は乾燥チャンバー116内を循環するが、被乾燥物
が、薬品、食品等の安全性に厳しい商品であるため、腐
食等により乾燥チャンバー116内部に洩れると重大な
問題となる。そのため、これらの熱媒や冷媒を用いる凍
結乾燥機で乾燥された被乾燥物については、定期的に薬
物検査が必要とされる場合もある。
油などの熱媒およびコールドトラップ106の冷却には
ブラインなどの冷媒が使用されている。これらの熱媒や
冷媒は乾燥チャンバー116内を循環するが、被乾燥物
が、薬品、食品等の安全性に厳しい商品であるため、腐
食等により乾燥チャンバー116内部に洩れると重大な
問題となる。そのため、これらの熱媒や冷媒を用いる凍
結乾燥機で乾燥された被乾燥物については、定期的に薬
物検査が必要とされる場合もある。
【0009】本発明は上記のような従来の問題を解決す
ることを課題としてなされたもので、安全性が高く、か
つ乾燥速度向上を可能とした加熱、冷却システムを備え
た凍結乾燥機を提供しようとするものである。
ることを課題としてなされたもので、安全性が高く、か
つ乾燥速度向上を可能とした加熱、冷却システムを備え
た凍結乾燥機を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、発明者らは流体ヒートポンプの原理を応用した凍結
乾燥器の研究開発に取り組み、以下の発明を完成させる
に至った。
め、発明者らは流体ヒートポンプの原理を応用した凍結
乾燥器の研究開発に取り組み、以下の発明を完成させる
に至った。
【0011】第一発明は、流体を圧縮して昇温する圧縮
機と、この圧縮機から吐出された高温の流体にて被乾燥
物を乾燥させる乾燥手段と、この乾燥手段から排出され
た流体を冷却する第一熱交換手段と、この第一熱交換手
段から排出された流体を更に冷却する第二熱交換手段
と、この第二熱交換手段から排出された流体を膨張させ
て更に冷却する膨張機と、この膨張機から吐出された低
温の流体にて前記被乾燥物の乾燥により発生した水蒸気
を凝結させて捕集する水蒸気凝結手段とを備え、前記水
蒸気凝結手段から排出された流体が、前記第一熱交換手
段から排出された流体により前記第二熱交換手段にて加
熱されたのち、前記圧縮機に循環するように構成されて
なるものである。
機と、この圧縮機から吐出された高温の流体にて被乾燥
物を乾燥させる乾燥手段と、この乾燥手段から排出され
た流体を冷却する第一熱交換手段と、この第一熱交換手
段から排出された流体を更に冷却する第二熱交換手段
と、この第二熱交換手段から排出された流体を膨張させ
て更に冷却する膨張機と、この膨張機から吐出された低
温の流体にて前記被乾燥物の乾燥により発生した水蒸気
を凝結させて捕集する水蒸気凝結手段とを備え、前記水
蒸気凝結手段から排出された流体が、前記第一熱交換手
段から排出された流体により前記第二熱交換手段にて加
熱されたのち、前記圧縮機に循環するように構成されて
なるものである。
【0012】第二発明は、上記第一発明の構成に加え、
前記圧縮機と前記膨張機とが回転手段を介して接続さ
れ、前記水蒸気凝結手段の入口若しくは出口における流
体の温度又は入口と出口における流体の温度を平均した
温度が一定になるように、前記回転手段の回転速度が制
御されるよう構成されてなるものである。
前記圧縮機と前記膨張機とが回転手段を介して接続さ
れ、前記水蒸気凝結手段の入口若しくは出口における流
体の温度又は入口と出口における流体の温度を平均した
温度が一定になるように、前記回転手段の回転速度が制
御されるよう構成されてなるものである。
【0013】第三発明は、上記第一発明又は第二発明の
構成に加え、別途設けられた流体タンクと、前記圧縮機
の入口部及び出口部とがそれぞれバルブを介して接続さ
れ、かつ、前記圧縮機の入口部がバルブを介して略大気
圧の外部の流体と通ずるようになされ、前記圧縮機の入
口部の圧力が一定になるように、各々のバルブの開度が
制御されるよう構成されてなるものである。
構成に加え、別途設けられた流体タンクと、前記圧縮機
の入口部及び出口部とがそれぞれバルブを介して接続さ
れ、かつ、前記圧縮機の入口部がバルブを介して略大気
圧の外部の流体と通ずるようになされ、前記圧縮機の入
口部の圧力が一定になるように、各々のバルブの開度が
制御されるよう構成されてなるものである。
【0014】第四発明は、上記第一発明または第二発明
の構成に加え、別途設けられた流体タンクと、前記圧縮
機の入口部又は出口部とが、前記圧縮機とは別の第二圧
縮機を介する流路で接続され、さらに、この流路に第二
圧縮機をバイパスし、バルブを介するバイパス流路が設
けられ、前記圧縮機の入口部の圧力が一定になるように
前記バルブの開度及び第二圧縮機が制御されるよう構成
されてなるものである。
の構成に加え、別途設けられた流体タンクと、前記圧縮
機の入口部又は出口部とが、前記圧縮機とは別の第二圧
縮機を介する流路で接続され、さらに、この流路に第二
圧縮機をバイパスし、バルブを介するバイパス流路が設
けられ、前記圧縮機の入口部の圧力が一定になるように
前記バルブの開度及び第二圧縮機が制御されるよう構成
されてなるものである。
【0015】第五発明は、上記第一発明乃至第四発明の
いずれか一発明の構成に加え、前記水蒸気凝結手段を構
成する冷却管がその上流から下流にかけて前記乾燥手段
に近づくように配設されてなるものである。
いずれか一発明の構成に加え、前記水蒸気凝結手段を構
成する冷却管がその上流から下流にかけて前記乾燥手段
に近づくように配設されてなるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、第一発明の実施形態を図面
にしたがって説明する。
にしたがって説明する。
【0017】図1は、第一発明に係る凍結乾燥機を示
し、この凍結乾燥機は圧縮機1、回転手段であるモータ
7、膨張機5、第一熱交換手段および第二熱交換手段で
ある熱交換器3、4を備えた空気ヒートポンプで構成さ
れている。
し、この凍結乾燥機は圧縮機1、回転手段であるモータ
7、膨張機5、第一熱交換手段および第二熱交換手段で
ある熱交換器3、4を備えた空気ヒートポンプで構成さ
れている。
【0018】本発明の実施形態である凍結乾燥機のフロ
ーは以下の通りである。圧縮機1と膨張機5は、回転手
段であるモータ7を介して連結されている。圧縮機1に
より圧縮された空気A2は乾燥手段である輻射式加熱器
2に導入される。輻射式加熱器2から排出された空気A
3は、第一熱交換手段である熱交換器3、第二熱交換手
段である熱交換器4を通過し膨張機5に導入される。膨
張機5で膨張した空気A6は水蒸気凝結手段であるコー
ルドトラップ6に導入される。コールドトラップ6から
排出された空気A7は、熱交換器4を通過した後、圧縮
機1に循環される。
ーは以下の通りである。圧縮機1と膨張機5は、回転手
段であるモータ7を介して連結されている。圧縮機1に
より圧縮された空気A2は乾燥手段である輻射式加熱器
2に導入される。輻射式加熱器2から排出された空気A
3は、第一熱交換手段である熱交換器3、第二熱交換手
段である熱交換器4を通過し膨張機5に導入される。膨
張機5で膨張した空気A6は水蒸気凝結手段であるコー
ルドトラップ6に導入される。コールドトラップ6から
排出された空気A7は、熱交換器4を通過した後、圧縮
機1に循環される。
【0019】圧縮機1により大気圧力、温度30℃の空
気A1が吐出圧0.3MPaまで圧縮される。空気A1
は断熱圧縮されるため、温度が160℃まで上昇する。
この160℃に昇温された空気A2は輻射式加熱器2に
導入される。この160℃の高温空気A2により被乾燥
物が−10℃まで加熱される。逆に、160℃の高温空
気A2は120℃まで冷却される。この120℃に冷却
された空気A3は水冷式の熱交換器3によりさらに40
℃まで冷却される。この40℃に冷却された空気A4
は、コールドトラップ6から排出された空気A6で熱交
換器4により−40℃まで冷却される。この−40℃に
冷却された空気A5は膨張機5により断熱膨張し、さら
に−90℃まで冷却される。この−90℃に冷却された
低温空気A6はコールドトラップ6に導入され、コール
ドトラップ6を冷却する。この冷却により、被乾燥物か
ら昇華した水蒸気がコールドトラップ6表面で凝結す
る。逆に−90℃の低温空気A6は−50℃まで加熱さ
れる。この−50℃に加熱された空気A7は、熱交換器
3を通過して40℃に冷却された空気A4と熱交換器4
にて熱交換され、30℃まで温度上昇する。この30℃
に昇温された空気A1が再び圧縮機1により圧縮され
る。
気A1が吐出圧0.3MPaまで圧縮される。空気A1
は断熱圧縮されるため、温度が160℃まで上昇する。
この160℃に昇温された空気A2は輻射式加熱器2に
導入される。この160℃の高温空気A2により被乾燥
物が−10℃まで加熱される。逆に、160℃の高温空
気A2は120℃まで冷却される。この120℃に冷却
された空気A3は水冷式の熱交換器3によりさらに40
℃まで冷却される。この40℃に冷却された空気A4
は、コールドトラップ6から排出された空気A6で熱交
換器4により−40℃まで冷却される。この−40℃に
冷却された空気A5は膨張機5により断熱膨張し、さら
に−90℃まで冷却される。この−90℃に冷却された
低温空気A6はコールドトラップ6に導入され、コール
ドトラップ6を冷却する。この冷却により、被乾燥物か
ら昇華した水蒸気がコールドトラップ6表面で凝結す
る。逆に−90℃の低温空気A6は−50℃まで加熱さ
れる。この−50℃に加熱された空気A7は、熱交換器
3を通過して40℃に冷却された空気A4と熱交換器4
にて熱交換され、30℃まで温度上昇する。この30℃
に昇温された空気A1が再び圧縮機1により圧縮され
る。
【0020】前述したように、被乾燥物の加熱温度は、
あまり高くすると被乾燥物の変質等の問題が生じるの
で、被乾燥物そのものの性質により上限がほぼ決められ
る。輻射式加熱器2による加熱量が一定の場合、乾燥当
初適温であっても、乾燥が進むと水蒸気の昇華量が減少
するため、被乾燥物の温度が上昇してくる。そのため、
加熱量を減少させる必要がある。そこで、例えば図2に
示すように被乾燥物の温度を検知する温度検出器31
と、空気A2の一部を輻射式加熱器2をバイパスさせる
ためのバルブ33と、温度検知器31で検知された温度
によりバルブ33の開度を調整する温度コントローラ3
2とを設けることが好ましい。すなわち、被加熱物の温
度上昇を温度検出器31で検知したとき、温度コントロ
ーラ32によりバルブ33の開度を大きくして輻射式加
熱器2を通過する空気量A2’を減少させ、バイパスす
る空気量A2’’を増加させる。これにより、輻射加熱
器27の温度が低下し、加熱量が減少する。
あまり高くすると被乾燥物の変質等の問題が生じるの
で、被乾燥物そのものの性質により上限がほぼ決められ
る。輻射式加熱器2による加熱量が一定の場合、乾燥当
初適温であっても、乾燥が進むと水蒸気の昇華量が減少
するため、被乾燥物の温度が上昇してくる。そのため、
加熱量を減少させる必要がある。そこで、例えば図2に
示すように被乾燥物の温度を検知する温度検出器31
と、空気A2の一部を輻射式加熱器2をバイパスさせる
ためのバルブ33と、温度検知器31で検知された温度
によりバルブ33の開度を調整する温度コントローラ3
2とを設けることが好ましい。すなわち、被加熱物の温
度上昇を温度検出器31で検知したとき、温度コントロ
ーラ32によりバルブ33の開度を大きくして輻射式加
熱器2を通過する空気量A2’を減少させ、バイパスす
る空気量A2’’を増加させる。これにより、輻射加熱
器27の温度が低下し、加熱量が減少する。
【0021】さらに、特殊な被乾燥物では温度上昇によ
る氷晶溶融が製品ダメージにつながる場合があり、その
ような場合には被加熱物の温度上昇を迅速に回避するた
め輻射式加熱器2を積極的に冷却する手段を備えること
が好ましい。例えば図3のようにコールドトラップ6か
ら排出された空気A6の一部A6’’を輻射式加熱器2
に導入し、その量を上記と同様の温度検知器34、バル
ブ35、温度コントローラ36を組み合せてコントロー
ルすることにより冷却することも可能である。空気はR
22やアンモニアと異なり、凍結乾燥に利用する温度で
は凝縮しない。R22やアンモニアは凝縮するため、冷
却温度は蒸発させる圧力により決まり、蒸発圧力が低く
なるほど冷却温度は低くなる。しかし、圧縮機の吸込側
で蒸発させるため、蒸発圧力を低くしようとすると(吸
込み圧を低くしようとすると)大容量の圧縮機が必要で
あり、限界がある。一方、空気は凝縮しないため、圧縮
機1の出口圧力を上げる(膨張機5出口圧力を一定にし
て)と冷却温度はR22やアンモニアに比べて低くする
ことができる。また、空気により輻射式加熱器2を加
熱、コールドトラップ6を冷却するため、万一乾燥チャ
ンバ16内に洩れても安全上何の問題も生じない。
る氷晶溶融が製品ダメージにつながる場合があり、その
ような場合には被加熱物の温度上昇を迅速に回避するた
め輻射式加熱器2を積極的に冷却する手段を備えること
が好ましい。例えば図3のようにコールドトラップ6か
ら排出された空気A6の一部A6’’を輻射式加熱器2
に導入し、その量を上記と同様の温度検知器34、バル
ブ35、温度コントローラ36を組み合せてコントロー
ルすることにより冷却することも可能である。空気はR
22やアンモニアと異なり、凍結乾燥に利用する温度で
は凝縮しない。R22やアンモニアは凝縮するため、冷
却温度は蒸発させる圧力により決まり、蒸発圧力が低く
なるほど冷却温度は低くなる。しかし、圧縮機の吸込側
で蒸発させるため、蒸発圧力を低くしようとすると(吸
込み圧を低くしようとすると)大容量の圧縮機が必要で
あり、限界がある。一方、空気は凝縮しないため、圧縮
機1の出口圧力を上げる(膨張機5出口圧力を一定にし
て)と冷却温度はR22やアンモニアに比べて低くする
ことができる。また、空気により輻射式加熱器2を加
熱、コールドトラップ6を冷却するため、万一乾燥チャ
ンバ16内に洩れても安全上何の問題も生じない。
【0022】なお、ここでは凍結乾燥器の系内を循環す
る流体として空気を利用したものを示したが、本発明は
これに限るものではなく、例えば、窒素等を利用したも
のであってもよい。
る流体として空気を利用したものを示したが、本発明は
これに限るものではなく、例えば、窒素等を利用したも
のであってもよい。
【0023】次に、第二発明の実施形態を図面にしたが
って説明する。図4は、第二発明に係る凍結乾燥機を示
している。凍結乾燥において、乾燥初めは被乾燥物に氷
が多量に含まれるため、昇華量が多く、従って、コール
ドトラップ6にて凝結する氷の量も多いが、乾燥終了時
はその量が1/10程度になる。コールドトラップ6出
入口の空気A6、A7の温度差はコールドトラップ6に
て凝結する氷の量によって決まる。例えば図4におい
て、乾燥初めにおけるコールドトラップ6出入口の空気
A6、A7の温度をそれぞれ−90℃、−50℃(温度
差40℃)とする。しかし、終了時は凝結する氷の量が
1/10程度になるため、この温度差が約4℃に減少
し、コールドトラップ6出口の空気A7の温度が−86
℃程度に低下してしまう。これに連動して膨張機5にて
膨張した空気A6の温度は−136℃程度に低下する。
すると、コールドトラップ6出口の空気A7の温度はさ
らに低下し、空気ヒートポンプにより無駄な仕事をして
いることになる。
って説明する。図4は、第二発明に係る凍結乾燥機を示
している。凍結乾燥において、乾燥初めは被乾燥物に氷
が多量に含まれるため、昇華量が多く、従って、コール
ドトラップ6にて凝結する氷の量も多いが、乾燥終了時
はその量が1/10程度になる。コールドトラップ6出
入口の空気A6、A7の温度差はコールドトラップ6に
て凝結する氷の量によって決まる。例えば図4におい
て、乾燥初めにおけるコールドトラップ6出入口の空気
A6、A7の温度をそれぞれ−90℃、−50℃(温度
差40℃)とする。しかし、終了時は凝結する氷の量が
1/10程度になるため、この温度差が約4℃に減少
し、コールドトラップ6出口の空気A7の温度が−86
℃程度に低下してしまう。これに連動して膨張機5にて
膨張した空気A6の温度は−136℃程度に低下する。
すると、コールドトラップ6出口の空気A7の温度はさ
らに低下し、空気ヒートポンプにより無駄な仕事をして
いることになる。
【0024】そこで、コールドトラップ6出口の空気A
7の温度(T7)が一定になるようにモータ7の回転速
度を制御する。空気A6によりコールドトラップ6を冷
却する場合、入口空気A6の温度(T6)が−90℃、
出口空気A7の温度(T7)が−50℃であるが、乾燥
速度は、出口空気温度T7が一定であれば乾燥速度は一
定であると考えて差し支えない。そこで、コールドトラ
ップ6出口の空気温度T7を温度検出器41により検出
する。そして、その温度T7が−50℃になるように温
度コントローラ42にてモータ7を駆動するインバータ
43の周波数を変える。つまり、乾燥当初はコールドト
ラップ6入口の空気温度T6が−90℃、出口空気温度
T7が−50℃であったものが、乾燥が進むとコールド
トラップ6出入口両方の温度T6、T7が下がってく
る。
7の温度(T7)が一定になるようにモータ7の回転速
度を制御する。空気A6によりコールドトラップ6を冷
却する場合、入口空気A6の温度(T6)が−90℃、
出口空気A7の温度(T7)が−50℃であるが、乾燥
速度は、出口空気温度T7が一定であれば乾燥速度は一
定であると考えて差し支えない。そこで、コールドトラ
ップ6出口の空気温度T7を温度検出器41により検出
する。そして、その温度T7が−50℃になるように温
度コントローラ42にてモータ7を駆動するインバータ
43の周波数を変える。つまり、乾燥当初はコールドト
ラップ6入口の空気温度T6が−90℃、出口空気温度
T7が−50℃であったものが、乾燥が進むとコールド
トラップ6出入口両方の温度T6、T7が下がってく
る。
【0025】そのため、コールドトラップ6出口の空気
温度T7を検出し、この温度T7が一定になるように、
圧縮機1と膨張機5をモータ7を介して接続した構造に
おいて、モータ7の回転速度を低下させる。膨張機5に
は通常、タービンが用いられ、タービン5を流れる空気
(A5、A6)量はタービン5入口と出口の圧力比によ
って決まり、タービン5の回転速度には依存しない。し
かし、圧縮機1を通過する空気(A1、A2)の流量は
圧縮機1の回転速度に比例して低下するため、圧縮機1
の出口圧力すなわちタービン5入口圧力が下がってく
る。そのため、タービン5入口と出口の圧力比が小さく
なり、空気A6の温度が上がる。そして、乾燥終了時は
コールドトラップ6の入口空気温度T6が−54℃、出
口空気温度T7が−50℃となる。このように、圧縮機
1出口圧力が下がるため、圧縮動力が低下し、省エネル
ギーとなる。なお、コールドトラップ6の出口空気温度
T7を一定にするかわりに、入口空気温度T6を一定に
するようモータ7の回転速度を制御してもよい。ただ
し、この場合には、出口温度T7を一定に制御する場合
に比べ圧縮機1出口圧力が高くなるため圧縮動力の低下
の効果は減少する。また、入口空気温度T6と出口空気
温度T7の平均温度(T6+T7)/2を一定にするよ
うにモータ7の回転速度を制御してもよい。
温度T7を検出し、この温度T7が一定になるように、
圧縮機1と膨張機5をモータ7を介して接続した構造に
おいて、モータ7の回転速度を低下させる。膨張機5に
は通常、タービンが用いられ、タービン5を流れる空気
(A5、A6)量はタービン5入口と出口の圧力比によ
って決まり、タービン5の回転速度には依存しない。し
かし、圧縮機1を通過する空気(A1、A2)の流量は
圧縮機1の回転速度に比例して低下するため、圧縮機1
の出口圧力すなわちタービン5入口圧力が下がってく
る。そのため、タービン5入口と出口の圧力比が小さく
なり、空気A6の温度が上がる。そして、乾燥終了時は
コールドトラップ6の入口空気温度T6が−54℃、出
口空気温度T7が−50℃となる。このように、圧縮機
1出口圧力が下がるため、圧縮動力が低下し、省エネル
ギーとなる。なお、コールドトラップ6の出口空気温度
T7を一定にするかわりに、入口空気温度T6を一定に
するようモータ7の回転速度を制御してもよい。ただ
し、この場合には、出口温度T7を一定に制御する場合
に比べ圧縮機1出口圧力が高くなるため圧縮動力の低下
の効果は減少する。また、入口空気温度T6と出口空気
温度T7の平均温度(T6+T7)/2を一定にするよ
うにモータ7の回転速度を制御してもよい。
【0026】次に、第三発明の実施形態を図面にしたが
って説明する。
って説明する。
【0027】図5は、第三発明に係る凍結乾燥機を示し
ている。凍結乾燥機に通常用いられる圧縮機の構造上、
圧縮機1入口圧力は停止中、運転中を問わずほぼ大気圧
である。圧縮機1停止中は、圧縮機1の入口、出口とも
大気圧である。一方、圧縮機1の定常運転時には、圧縮
機1の入口圧力を大気圧、出口圧力を約0.3MPaと
する必要がある。したがって停止中から定常運転までの
間に、外部から空気ヒートポンプの系内に空気を導入す
る必要がある。また、第二発明のようにモータ7の回転
速度を低下させた場合、圧縮機1出口圧力が下がる。し
かし、圧縮機1入口圧力は大気圧に維持されるため、余
分な空気を系外に放出する必要がある。この問題は圧縮
機1上流部の一部を大気解放すれば解決できる。
ている。凍結乾燥機に通常用いられる圧縮機の構造上、
圧縮機1入口圧力は停止中、運転中を問わずほぼ大気圧
である。圧縮機1停止中は、圧縮機1の入口、出口とも
大気圧である。一方、圧縮機1の定常運転時には、圧縮
機1の入口圧力を大気圧、出口圧力を約0.3MPaと
する必要がある。したがって停止中から定常運転までの
間に、外部から空気ヒートポンプの系内に空気を導入す
る必要がある。また、第二発明のようにモータ7の回転
速度を低下させた場合、圧縮機1出口圧力が下がる。し
かし、圧縮機1入口圧力は大気圧に維持されるため、余
分な空気を系外に放出する必要がある。この問題は圧縮
機1上流部の一部を大気解放すれば解決できる。
【0028】ところが、本凍結乾燥機は空気を−90℃
まで冷却する。外気には水分が含まれるため、外気を系
内に導入して−90℃に冷却すると、水分が氷結して、
コールドトラップ6、熱交換器4等の内部を閉塞し運転
継続ができなくなる。したがって、初回の立ち上げ運転
の際には外気を導入せざるを得ないため、図示しない除
湿装置により除湿を行う。しかし、次回以降の立ち上げ
運転では、乾燥している系内の空気を利用してできるだ
け系外からの湿った空気(外気)の導入を回避すること
により、スムーズな機械の立ち上げが可能となる。
まで冷却する。外気には水分が含まれるため、外気を系
内に導入して−90℃に冷却すると、水分が氷結して、
コールドトラップ6、熱交換器4等の内部を閉塞し運転
継続ができなくなる。したがって、初回の立ち上げ運転
の際には外気を導入せざるを得ないため、図示しない除
湿装置により除湿を行う。しかし、次回以降の立ち上げ
運転では、乾燥している系内の空気を利用してできるだ
け系外からの湿った空気(外気)の導入を回避すること
により、スムーズな機械の立ち上げが可能となる。
【0029】すなわち例えば図5に示すように、別途設
けた空気タンク51と圧縮機1の下流部(膨張機5の上
流部)をバルブ52を介してつなぐ。また、空気タンク
51と圧縮機1の上流部をバルブ53を介してつなぐ。
一方、圧縮機1の上流部をバルブ54を介して外気と通
ずるように構成する。そして、圧縮機1の上流部の圧力
を圧力検出器55により検出する。この圧力が一定にな
るように圧力コントローラ56により各バルブ52、5
3、54の開閉あるいは開度をコントロールする。圧力
が設定圧力より高い場合には、バルブ53、54を閉と
し、バルブ52の開度をコントロールすることにより空
気タンク51に空気を導入して、圧力を下げる。一方、
圧力が設定圧力より低い場合には、バルブ52、54を
閉とし、バルブ53の開度をコントロールすることによ
り空気タンクから系内に空気を導入して、圧力を上げ
る。バルブ53が全開になっても、圧力が上がらない場
合はバルブ54の開度をコントロールして外気を導入す
る。この操作により、まず空気タンク51内の乾燥空気
により系内の圧力バランスが保たれ、それでも保てない
場合に初めて外気が導入されるため、外気による水分持
ち込み量を最小限に抑えることができる。なお、圧縮機
1の上流部とは、膨張機5出口から圧縮機1入口までの
間の流路(配管)を意味するものとする。したがって、
空気タンク51と接続する配管は図5に示した熱交換器
4と圧縮機1との間の配管に限られず、膨張機5とコー
ルドトラップ6との間の配管やコールドトラップ6と熱
交換器4との間の配管であってもよい。また、圧縮機1
の下流部とは、圧縮機1出口から膨張機5入口までの間
の流路(配管)を意味するものとする。したがって、空
気タンク51と接続する配管は図5に示した熱交換器4
と膨張機5との間の配管に限られず、圧縮機1と輻射式
加熱器2との間の配管や輻射式加熱器2と熱交換器3と
の間の配管や熱交換器3と熱交換器4との間の配管であ
ってもよい。
けた空気タンク51と圧縮機1の下流部(膨張機5の上
流部)をバルブ52を介してつなぐ。また、空気タンク
51と圧縮機1の上流部をバルブ53を介してつなぐ。
一方、圧縮機1の上流部をバルブ54を介して外気と通
ずるように構成する。そして、圧縮機1の上流部の圧力
を圧力検出器55により検出する。この圧力が一定にな
るように圧力コントローラ56により各バルブ52、5
3、54の開閉あるいは開度をコントロールする。圧力
が設定圧力より高い場合には、バルブ53、54を閉と
し、バルブ52の開度をコントロールすることにより空
気タンク51に空気を導入して、圧力を下げる。一方、
圧力が設定圧力より低い場合には、バルブ52、54を
閉とし、バルブ53の開度をコントロールすることによ
り空気タンクから系内に空気を導入して、圧力を上げ
る。バルブ53が全開になっても、圧力が上がらない場
合はバルブ54の開度をコントロールして外気を導入す
る。この操作により、まず空気タンク51内の乾燥空気
により系内の圧力バランスが保たれ、それでも保てない
場合に初めて外気が導入されるため、外気による水分持
ち込み量を最小限に抑えることができる。なお、圧縮機
1の上流部とは、膨張機5出口から圧縮機1入口までの
間の流路(配管)を意味するものとする。したがって、
空気タンク51と接続する配管は図5に示した熱交換器
4と圧縮機1との間の配管に限られず、膨張機5とコー
ルドトラップ6との間の配管やコールドトラップ6と熱
交換器4との間の配管であってもよい。また、圧縮機1
の下流部とは、圧縮機1出口から膨張機5入口までの間
の流路(配管)を意味するものとする。したがって、空
気タンク51と接続する配管は図5に示した熱交換器4
と膨張機5との間の配管に限られず、圧縮機1と輻射式
加熱器2との間の配管や輻射式加熱器2と熱交換器3と
の間の配管や熱交換器3と熱交換器4との間の配管であ
ってもよい。
【0030】圧縮機1の上流部容積をV1、下流部容積
をV2、空気タンク51の容積をV3とする。また、圧
縮機1入口圧力をPS(大気圧)、圧縮機1出口圧力を
PDとする。圧縮機1起動前の系内の空気量(標準状態
における容積)はG1=α(V1+V2)・PSであ
る。ここにα(α>1)は定数である。運転中の系内の
空気量はG2=α(V1・PS+V2・PD)である。
初回の立ち上げ時には、この空気量G2全量を除湿した
外気を導入して充填する必要がある。定常運転の状態か
ら運転停止のためにモータ22の回転速度を低下させる
と、バルブ52、53、54は閉の状態のまま圧縮機1
出口圧力が低下するため、系内の空気量G2は一定に維
持されることから圧縮機1入口圧力が上がる。すると圧
縮機1入口圧力を一定に保とうとして、バルブ53が開
き、系内から空気タンク51に空気が流入する。系内圧
力とタンク51内圧力との差圧により空気タンク51に
空気が流入するが、系内圧力とタンク51内圧力が等し
くなると(すなわち差圧が0になると)もはや流入しな
くなる。その圧力をPとすると、P=(V2・PD+V
3・PS)/(V2+V3)となり、P>PSすなわち
大気圧より高い圧力でバランスする。この空気は系内を
循環していた乾燥空気である。したがって、次回からの
起動時には、圧縮機1入口圧力は大気圧PSで運転され
るため、逆に空気タンク51から系内に乾燥空気が流入
することになる。その結果、系内に新たに導入される外
気の量は、V22×(PD−PS)/(V2+V3)と
なる。この新たに導入される外気は除湿の必要がある
が、空気タンク51を設けず全量外気を導入する場合に
比べて大幅に導入量が減少できるため、除湿の負荷が格
段に小さくなる効果がある。
をV2、空気タンク51の容積をV3とする。また、圧
縮機1入口圧力をPS(大気圧)、圧縮機1出口圧力を
PDとする。圧縮機1起動前の系内の空気量(標準状態
における容積)はG1=α(V1+V2)・PSであ
る。ここにα(α>1)は定数である。運転中の系内の
空気量はG2=α(V1・PS+V2・PD)である。
初回の立ち上げ時には、この空気量G2全量を除湿した
外気を導入して充填する必要がある。定常運転の状態か
ら運転停止のためにモータ22の回転速度を低下させる
と、バルブ52、53、54は閉の状態のまま圧縮機1
出口圧力が低下するため、系内の空気量G2は一定に維
持されることから圧縮機1入口圧力が上がる。すると圧
縮機1入口圧力を一定に保とうとして、バルブ53が開
き、系内から空気タンク51に空気が流入する。系内圧
力とタンク51内圧力との差圧により空気タンク51に
空気が流入するが、系内圧力とタンク51内圧力が等し
くなると(すなわち差圧が0になると)もはや流入しな
くなる。その圧力をPとすると、P=(V2・PD+V
3・PS)/(V2+V3)となり、P>PSすなわち
大気圧より高い圧力でバランスする。この空気は系内を
循環していた乾燥空気である。したがって、次回からの
起動時には、圧縮機1入口圧力は大気圧PSで運転され
るため、逆に空気タンク51から系内に乾燥空気が流入
することになる。その結果、系内に新たに導入される外
気の量は、V22×(PD−PS)/(V2+V3)と
なる。この新たに導入される外気は除湿の必要がある
が、空気タンク51を設けず全量外気を導入する場合に
比べて大幅に導入量が減少できるため、除湿の負荷が格
段に小さくなる効果がある。
【0031】次に、第四発明の実施形態を図面にしたが
って説明する。図6は、第四発明に係る凍結乾燥機を示
している。第三発明では少量であるが、圧縮機21再運
転時に外気が導入されるため、この外気は除湿が必要で
ある。本発明は、この外気の導入を不要とするものであ
る。図6において、空気タンク51と圧縮機1上流部と
は圧縮機(第二圧縮機)61と逆止弁62を備えた配管
(流路)63で接続され、この配管63をバイパスす
る、バルブ64を備えたバイパス配管(バイパス流路)
65を設けている。そして、圧縮機1上流部の圧力を圧
力検出器66により検出する。この圧力が一定になるよ
うに圧縮機1とバルブ64を圧力コントローラ67によ
りコントロールする。圧力が設定圧力より高い場合は圧
縮機61を運転し、系内から空気タンク51に空気を導
入する。逆に圧力が設定圧力より低い場合はバルブ64
の開度をコントロールして空気タンク51から系内に空
気を導入する。圧縮機61の発停が過剰に頻繁となる場
合には、圧縮機61を連続運転しておき、バルブ64の
開度のみによりコントロールしてもよい。本発明によれ
ば、定常運転中のみでなく、定常運転から停止する際に
おいても系内の乾燥空気は全く外部に放出する必要がな
く、全量空気タンク51に保持される。したがって、再
起動時には、空気タンク51内の乾燥空気を系内に導入
するだけで所要の系内圧力が得られるので、外気の導入
は不要となる。この凍結乾燥機の製造過程にその系内に
湿気を含んだ外気が混入してしまうため、最初の起動前
には系内の流体を放出し乾燥空気や窒素等を導入して除
湿する必要はあるが、その後はそのような除湿の必要性
はなくなる。また、何らかの原因で系内の空気が外部に
漏れる可能性もあるが、その場合にも空気タンク51内
の乾燥空気を系内に導入することでその漏れに対応でき
る。
って説明する。図6は、第四発明に係る凍結乾燥機を示
している。第三発明では少量であるが、圧縮機21再運
転時に外気が導入されるため、この外気は除湿が必要で
ある。本発明は、この外気の導入を不要とするものであ
る。図6において、空気タンク51と圧縮機1上流部と
は圧縮機(第二圧縮機)61と逆止弁62を備えた配管
(流路)63で接続され、この配管63をバイパスす
る、バルブ64を備えたバイパス配管(バイパス流路)
65を設けている。そして、圧縮機1上流部の圧力を圧
力検出器66により検出する。この圧力が一定になるよ
うに圧縮機1とバルブ64を圧力コントローラ67によ
りコントロールする。圧力が設定圧力より高い場合は圧
縮機61を運転し、系内から空気タンク51に空気を導
入する。逆に圧力が設定圧力より低い場合はバルブ64
の開度をコントロールして空気タンク51から系内に空
気を導入する。圧縮機61の発停が過剰に頻繁となる場
合には、圧縮機61を連続運転しておき、バルブ64の
開度のみによりコントロールしてもよい。本発明によれ
ば、定常運転中のみでなく、定常運転から停止する際に
おいても系内の乾燥空気は全く外部に放出する必要がな
く、全量空気タンク51に保持される。したがって、再
起動時には、空気タンク51内の乾燥空気を系内に導入
するだけで所要の系内圧力が得られるので、外気の導入
は不要となる。この凍結乾燥機の製造過程にその系内に
湿気を含んだ外気が混入してしまうため、最初の起動前
には系内の流体を放出し乾燥空気や窒素等を導入して除
湿する必要はあるが、その後はそのような除湿の必要性
はなくなる。また、何らかの原因で系内の空気が外部に
漏れる可能性もあるが、その場合にも空気タンク51内
の乾燥空気を系内に導入することでその漏れに対応でき
る。
【0032】次に、第五発明の実施形態を図面にしたが
って説明する。
って説明する。
【0033】図7は、第五発明に係る凍結乾燥機を示し
ている。コールドトラップ6は、従来と同様、チューブ
を折り曲げた冷却管71で構成され、この冷却管71内
に冷媒として低温空気を通過させている。一方、従来の
凍結乾燥機では冷媒としてブラインを用いている。ブラ
インは熱容量が大きいため、冷却管71の入口温度T6
と出口温度T7の差はほとんどない。ところが、冷媒と
して空気を用いる本発明の場合、空気の熱容量が小さい
ため、冷却管71の入口温度T6と出口温度T7は−9
0℃、−50℃のように大きく異なり、従って冷却管7
1の長手方向に温度勾配ができる。被乾燥物から除去さ
れた水蒸気は、圧力差により乾燥チャンバ16内をコー
ルドトラップ6側へ移動するため、冷却管71には通
常、被乾燥物に近い側から氷が付着する。ここで、仮に
冷却管71を、従来と同様にその低温(−90℃)側
(入口側)を被乾燥物に近い側になるように配置した場
合、その低温側(入口側)に氷が集中して付着して、被
乾燥物から離れた温度の高い(−50℃)部分(出口
側)には氷が付着しない。その結果水蒸気の流れが悪く
なる。そこで本実施の形態では、冷却管71を、従来と
は逆にその高温(―50℃)側(出口側)を被乾燥物に
近い側に配置する。すなわち、冷却管71をその上流か
ら下流にかけて乾燥手段である輻射式加熱器2に近づく
ように配設する。これにより、冷却管71の高温側(出
口側)には−50℃の水蒸気圧になるまでの量の氷が付
着するのみである。この付着量はある程度制限されるた
め、水蒸気の流れが阻害されることがなく、被乾燥物か
ら離れた温度の低い(−90℃)部分(入口側)に残り
の水蒸気が凝結する。そのため、冷却管71の一部分に
集中して氷が付着することがなく、冷却管71すなわち
コールドトラップ6全体が有効に活用される。
ている。コールドトラップ6は、従来と同様、チューブ
を折り曲げた冷却管71で構成され、この冷却管71内
に冷媒として低温空気を通過させている。一方、従来の
凍結乾燥機では冷媒としてブラインを用いている。ブラ
インは熱容量が大きいため、冷却管71の入口温度T6
と出口温度T7の差はほとんどない。ところが、冷媒と
して空気を用いる本発明の場合、空気の熱容量が小さい
ため、冷却管71の入口温度T6と出口温度T7は−9
0℃、−50℃のように大きく異なり、従って冷却管7
1の長手方向に温度勾配ができる。被乾燥物から除去さ
れた水蒸気は、圧力差により乾燥チャンバ16内をコー
ルドトラップ6側へ移動するため、冷却管71には通
常、被乾燥物に近い側から氷が付着する。ここで、仮に
冷却管71を、従来と同様にその低温(−90℃)側
(入口側)を被乾燥物に近い側になるように配置した場
合、その低温側(入口側)に氷が集中して付着して、被
乾燥物から離れた温度の高い(−50℃)部分(出口
側)には氷が付着しない。その結果水蒸気の流れが悪く
なる。そこで本実施の形態では、冷却管71を、従来と
は逆にその高温(―50℃)側(出口側)を被乾燥物に
近い側に配置する。すなわち、冷却管71をその上流か
ら下流にかけて乾燥手段である輻射式加熱器2に近づく
ように配設する。これにより、冷却管71の高温側(出
口側)には−50℃の水蒸気圧になるまでの量の氷が付
着するのみである。この付着量はある程度制限されるた
め、水蒸気の流れが阻害されることがなく、被乾燥物か
ら離れた温度の低い(−90℃)部分(入口側)に残り
の水蒸気が凝結する。そのため、冷却管71の一部分に
集中して氷が付着することがなく、冷却管71すなわち
コールドトラップ6全体が有効に活用される。
【0034】なお、本実施の形態では、輻射式加熱器2
とコールドトラップ6とは、単一の容器である乾燥チャ
ンバー16内に一緒に収納されている例を示したが、必
ずしもこれに限られるものではない。例えば輻射式加熱
器2とコールドトラップ6とをそれぞれ別の容器に収容
し、これら2つの容器を例えばダクトで連通した構造と
してもよい。この場合には、コールドトラップ6を構成
する冷却管71をその上流から下流にかけてダクトとの
連結部に近づくように配設すればよい。
とコールドトラップ6とは、単一の容器である乾燥チャ
ンバー16内に一緒に収納されている例を示したが、必
ずしもこれに限られるものではない。例えば輻射式加熱
器2とコールドトラップ6とをそれぞれ別の容器に収容
し、これら2つの容器を例えばダクトで連通した構造と
してもよい。この場合には、コールドトラップ6を構成
する冷却管71をその上流から下流にかけてダクトとの
連結部に近づくように配設すればよい。
【0035】なお、本発明に係る凍結乾燥器を構成する
空気ヒートポンプは閉サイクルであるため、一度系内が
乾燥空気で充填されると定常運転中には外気を導入する
必要はない。しかし、一旦運転を停止したのち再度立ち
上げる際には、第四発明を除いて、停止状態から定常運
転になるまでに外気を導入する必要がある。前述した通
り、外気は湿分を含有しているため除湿をする必要があ
るため、通常は系内への導入前に予め系外で除湿され
る。あるいは、系外で除湿することに代えて、外気をそ
のまま系内へ導入した後、系内で除湿を行ってもよい。
例えば図8に示す実施の形態では、膨張機5出口〜熱交
換器4入口の間の配管(主配管)81にバルブ82を設
け、この主配管81をバイパスするバイパス配管83を
設け、このバイパス配管83にバルブ84と除湿器85
を接続する。そして、定常運転になるまでは、バルブ8
2を閉、バルブ84を開にして除湿する。そして、定常
運転に到達したときバルブ82を開、バルブ84を閉に
する。このとき、除湿器85内には空気から除去された
水分が凍った状態で保持されている。定常運転中は、除
湿器85は使用しないため、この間に除湿器85を乾燥
させる。その方法として、例えば除湿器85前後を図示
しないバルブで仕切り、図示しないシロッコファンで除
湿器85内をブローする。乾燥時間を短縮するため、シ
ロッコファンの空気や除湿器85容器を、圧縮機1出口
空気A2の一部を抜出してこれを用いて加熱してもよ
い。
空気ヒートポンプは閉サイクルであるため、一度系内が
乾燥空気で充填されると定常運転中には外気を導入する
必要はない。しかし、一旦運転を停止したのち再度立ち
上げる際には、第四発明を除いて、停止状態から定常運
転になるまでに外気を導入する必要がある。前述した通
り、外気は湿分を含有しているため除湿をする必要があ
るため、通常は系内への導入前に予め系外で除湿され
る。あるいは、系外で除湿することに代えて、外気をそ
のまま系内へ導入した後、系内で除湿を行ってもよい。
例えば図8に示す実施の形態では、膨張機5出口〜熱交
換器4入口の間の配管(主配管)81にバルブ82を設
け、この主配管81をバイパスするバイパス配管83を
設け、このバイパス配管83にバルブ84と除湿器85
を接続する。そして、定常運転になるまでは、バルブ8
2を閉、バルブ84を開にして除湿する。そして、定常
運転に到達したときバルブ82を開、バルブ84を閉に
する。このとき、除湿器85内には空気から除去された
水分が凍った状態で保持されている。定常運転中は、除
湿器85は使用しないため、この間に除湿器85を乾燥
させる。その方法として、例えば除湿器85前後を図示
しないバルブで仕切り、図示しないシロッコファンで除
湿器85内をブローする。乾燥時間を短縮するため、シ
ロッコファンの空気や除湿器85容器を、圧縮機1出口
空気A2の一部を抜出してこれを用いて加熱してもよ
い。
【0036】なお、以下で述べるように、通常は圧縮機
1から系外へ少量の空気の漏れが存在するため、定常運
転時においても、少量ではあるが、系内への外気の導入
が必要である。定常運転時には、上述の系内に設けた除
湿器85を使用することができないので、この外気は系
外で除湿する必要がある。そこで、この系外での除湿を
も不要とする実施の形態を提案する。図9はその一例を
示すものである。ここでは圧縮機2として、通常使用さ
れるスクリュー圧縮機を用いた例を示す。定常運転時に
おいて、圧縮機2吸込圧(上流部圧力)は大気圧、吐出
圧(下流部の圧力)は0.3MPaである。吐出端面9
1の圧力は、ほぼ吸込圧と吐出圧の中間の値となる。
1から系外へ少量の空気の漏れが存在するため、定常運
転時においても、少量ではあるが、系内への外気の導入
が必要である。定常運転時には、上述の系内に設けた除
湿器85を使用することができないので、この外気は系
外で除湿する必要がある。そこで、この系外での除湿を
も不要とする実施の形態を提案する。図9はその一例を
示すものである。ここでは圧縮機2として、通常使用さ
れるスクリュー圧縮機を用いた例を示す。定常運転時に
おいて、圧縮機2吸込圧(上流部圧力)は大気圧、吐出
圧(下流部の圧力)は0.3MPaである。吐出端面9
1の圧力は、ほぼ吸込圧と吐出圧の中間の値となる。
【0037】吐出側軸92に設けられた軸受93には潤
滑のため給油されているが、この部分は大気圧雰囲気で
ある。そのため、吐出端面91と軸受93との間の圧力
差により、吐出端面91から軸受93に空気が吹き込ま
れて潤滑油が飛散することがないように軸封部94が設
けられている。軸封部94はラビリンスにより構成され
ており、吐出端面91からの空気の洩れ量を減少させる
ためと、軸受93に空気が流れ込まないようにするた
め、軸封部94に穴95を設けて、この軸封部穴95か
ら外に空気を逃がしている。通常この軸封部穴95は大
気開放されている。そのため、通常の圧縮機の使用方法
によれば、定常運転中においても、この軸封部穴95か
ら少量の空気が系外へ漏れることになり、これを補填す
るため少量の外気を系内に導入することが必要となる。
滑のため給油されているが、この部分は大気圧雰囲気で
ある。そのため、吐出端面91と軸受93との間の圧力
差により、吐出端面91から軸受93に空気が吹き込ま
れて潤滑油が飛散することがないように軸封部94が設
けられている。軸封部94はラビリンスにより構成され
ており、吐出端面91からの空気の洩れ量を減少させる
ためと、軸受93に空気が流れ込まないようにするた
め、軸封部94に穴95を設けて、この軸封部穴95か
ら外に空気を逃がしている。通常この軸封部穴95は大
気開放されている。そのため、通常の圧縮機の使用方法
によれば、定常運転中においても、この軸封部穴95か
ら少量の空気が系外へ漏れることになり、これを補填す
るため少量の外気を系内に導入することが必要となる。
【0038】一方、本実施の形態によれば、図9に示す
ように、この軸封部穴95に吸込配管96へつながる戻
し配管97(熱交換器4出口と圧縮機1入口との間の配
管;図1参照)を設けたことにより乾燥空気が外部に漏
出しないため、外気を導入する必要がなくなることか
ら、定常運転中に系外で除湿する必要がなくなる。な
お、圧縮機2としてターボ圧縮機を用いた場合にも上記
と同様の手段により同様の作用・効果が奏される。
ように、この軸封部穴95に吸込配管96へつながる戻
し配管97(熱交換器4出口と圧縮機1入口との間の配
管;図1参照)を設けたことにより乾燥空気が外部に漏
出しないため、外気を導入する必要がなくなることか
ら、定常運転中に系外で除湿する必要がなくなる。な
お、圧縮機2としてターボ圧縮機を用いた場合にも上記
と同様の手段により同様の作用・効果が奏される。
【0039】なお、上記の実施の形態では、回転手段7
としてモータを使用する例のみを説明したが、これに限
られず、エンジンや蒸気タービンなど回転駆動するもの
であればいずれを用いてもよい。
としてモータを使用する例のみを説明したが、これに限
られず、エンジンや蒸気タービンなど回転駆動するもの
であればいずれを用いてもよい。
【0040】また、上記の実施の形態では、第一発明〜
第五発明それぞれを単独で実施した例のみについて説明
したが、かならずしもこれに限られず、各発明を適宜重
畳して実施することも可能である。
第五発明それぞれを単独で実施した例のみについて説明
したが、かならずしもこれに限られず、各発明を適宜重
畳して実施することも可能である。
【0041】
【発明の効果】本発明により、安全性が高く、かつ乾燥
速度向上を可能とした加熱、冷却システムを備えた凍結
乾燥機が提供できる。
速度向上を可能とした加熱、冷却システムを備えた凍結
乾燥機が提供できる。
【図1】第一発明の実施に係る凍結乾燥機の一形態を示
すフロー図である。
すフロー図である。
【図2】第一発明の実施に係る凍結乾燥機の別の形態を
示すフロー図である。
示すフロー図である。
【図3】第一発明の実施に係る凍結乾燥機の別の形態を
示すフロー図である。
示すフロー図である。
【図4】第二発明の実施に係る凍結乾燥機の一形態を示
すフロー図である。
すフロー図である。
【図5】第三発明の実施に係る凍結乾燥機の一形態を示
すフロー図である。
すフロー図である。
【図6】第四発明の実施に係る凍結乾燥機の一形態を示
すフロー図である。
すフロー図である。
【図7】第五発明の実施に係る凍結乾燥機の一形態を示
すフロー図である。
すフロー図である。
【図8】本発明の実施に係る凍結乾燥機の別形態(系内
に除湿器を設けた例)を示すフロー図である。
に除湿器を設けた例)を示すフロー図である。
【図9】本発明の実施に係る凍結乾燥機の別形態(圧縮
機の軸封部穴に戻し配管を設けた例)を示すフロー図で
ある。
機の軸封部穴に戻し配管を設けた例)を示すフロー図で
ある。
【図10】従来の凍結乾燥機を説明するフロー図であ
る。
る。
1…圧縮機
2…乾燥手段(輻射式加熱器)
3…第一熱交換手段(熱交換器)
4…第二熱交換手段(熱交換器)
5…膨張機
6…水蒸気凝結手段(コールドトラップ)
7…回転手段(モータ)
51…流体タンク(空気タンク)
52、53、54…バルブ
61…第二圧縮機(圧縮機)
63…流路(配管)
64…バルブ
65…バイパス流路
71…冷却管
Claims (5)
- 【請求項1】 流体を圧縮して昇温する圧縮機と、この
圧縮機から吐出された高温の流体にて被乾燥物を乾燥さ
せる乾燥手段と、この乾燥手段から排出された流体を冷
却する第一熱交換手段と、この第一熱交換手段から排出
された流体を更に冷却する第二熱交換手段と、この第二
熱交換手段から排出された流体を膨張させて更に冷却す
る膨張機と、この膨張機から吐出された低温の流体にて
前記被乾燥物の乾燥により発生した水蒸気を凝結させて
捕集する水蒸気凝結手段とを備え、前記水蒸気凝結手段
から排出された流体が、前記第一熱交換手段から排出さ
れた流体により前記第二熱交換手段にて加熱されたの
ち、前記圧縮機に循環するように構成されてなることを
特徴とする凍結乾燥機。 - 【請求項2】 前記圧縮機と前記膨張機とが回転手段を
介して接続され、前記水蒸気凝結手段の入口若しくは出
口における流体の温度又は入口と出口における流体の温
度を平均した温度が一定になるように、前記回転手段の
回転速度が制御されるよう構成されてなることを特徴と
する請求項1に記載の凍結乾燥機。 - 【請求項3】 別途設けられた流体タンクと、前記圧縮
機の上流部及び下流部とがそれぞれバルブを介して接続
され、かつ、前記圧縮機の上流部がバルブを介して略大
気圧の外部の流体と通ずるようになされ、前記圧縮機の
上流部の圧力が一定になるように、各々のバルブの開度
が制御されるよう構成されてなることを特徴とする請求
項1又は2に記載の凍結乾燥器。 - 【請求項4】 別途設けられた流体タンクと、前記圧縮
機の上流部又は下流部とが、前記圧縮機とは別の第二圧
縮機を介する流路と、この流路をバイパスし、バルブを
介するバイパス流路とで接続され、前記圧縮機の入口部
の圧力が一定になるように前記バルブの開度及び第二圧
縮機が制御されるよう構成されてなることを特徴とする
請求項1又は2に記載の凍結乾燥器。 - 【請求項5】 前記水蒸気凝結手段を構成する冷却管が
その上流から下流にかけて前記乾燥手段に近づくように
配設されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
か一項に記載の凍結乾燥器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001394141A JP2003194459A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 凍結乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001394141A JP2003194459A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 凍結乾燥機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003194459A true JP2003194459A (ja) | 2003-07-09 |
Family
ID=27600962
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001394141A Pending JP2003194459A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 凍結乾燥機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003194459A (ja) |
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2011043386A (ja) * | 2009-08-20 | 2011-03-03 | Gtr Tec Corp | 氷結トラップを有する透過量測定装置 |
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| WO2018086474A1 (zh) * | 2016-11-11 | 2018-05-17 | 中国科学院理化技术研究所 | 一种低温速冻冻干系统 |
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| KR102907533B1 (ko) * | 2025-02-26 | 2026-01-07 | 나무숨 주식회사 | 식물성 정유의 유화액 동결건조장치 |
-
2001
- 2001-12-26 JP JP2001394141A patent/JP2003194459A/ja active Pending
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| CN105358927A (zh) * | 2013-06-27 | 2016-02-24 | 株式会社前川制作所 | 冻干系统及冻干方法 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050607 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060117 |