JP2003194786A - 超音波による油劣化診断方法及びその装置 - Google Patents
超音波による油劣化診断方法及びその装置Info
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
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- G01N2291/02818—Density, viscosity
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- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 現場にある油含有装置を据付状態のままにし
て、その内部又は外部にある油の音速を瞬時に測定して
直ちに油の劣化度を診断できる方法を開発する。 【解決手段】 本発明に係る超音波による油劣化診断方
法は、ある温度の油6の中を通過する超音波SSの音速
Vを測定し、この音速Vが油6の劣化度に依存して変化
することを利用して、超音波の音速Vの測定値から油6
の劣化度を診断するすることができる。また、音速Vに
依存して変化すると同時に油の劣化度にも依存して変化
する物性量(全酸化や動粘度など)を用い、前記油6の
音速Vから前記温度における油6の物性量の値を導出
し、この物性量の値から油の劣化度を診断できる超音波
による油劣化診断方法を提供する。従って、この油劣化
診断装置2を現場に持参し、容器8の外部や内部から油
中の音速Vを瞬時に測定でき、この音速Vから油6の劣
化度を直ちに診断できる利点を有する。
て、その内部又は外部にある油の音速を瞬時に測定して
直ちに油の劣化度を診断できる方法を開発する。 【解決手段】 本発明に係る超音波による油劣化診断方
法は、ある温度の油6の中を通過する超音波SSの音速
Vを測定し、この音速Vが油6の劣化度に依存して変化
することを利用して、超音波の音速Vの測定値から油6
の劣化度を診断するすることができる。また、音速Vに
依存して変化すると同時に油の劣化度にも依存して変化
する物性量(全酸化や動粘度など)を用い、前記油6の
音速Vから前記温度における油6の物性量の値を導出
し、この物性量の値から油の劣化度を診断できる超音波
による油劣化診断方法を提供する。従って、この油劣化
診断装置2を現場に持参し、容器8の外部や内部から油
中の音速Vを瞬時に測定でき、この音速Vから油6の劣
化度を直ちに診断できる利点を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁油・潤滑油・
エンジン油(陸用・舶用・航空機用)・金属加工油・食
用油などの油一般の劣化診断方法に関し、更に詳細に
は、油の劣化度に依存して変化する油中の超音波速度を
測定することにより油の劣化度を診断する超音波による
油劣化診断方法及びその装置に関する。
エンジン油(陸用・舶用・航空機用)・金属加工油・食
用油などの油一般の劣化診断方法に関し、更に詳細に
は、油の劣化度に依存して変化する油中の超音波速度を
測定することにより油の劣化度を診断する超音波による
油劣化診断方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現代の市民生活において油は広範囲に使
用されている。例えば、柱上変圧器やオイルコンデンサ
に内蔵される絶縁油、機械構造物の部品間の摩擦を低減
させる潤滑油、自動車・船舶・航空機のエンジン系に使
用されるエンジンオイル、ボール盤や研削盤などに用い
られる金属加工油、ごま油やサラダ油といった食用油な
どの各種の油状物質があり、本発明ではこれらの鉱物油
・植物油・動物油・合成油などの広範囲の油状物質を
“油”として表現する。
用されている。例えば、柱上変圧器やオイルコンデンサ
に内蔵される絶縁油、機械構造物の部品間の摩擦を低減
させる潤滑油、自動車・船舶・航空機のエンジン系に使
用されるエンジンオイル、ボール盤や研削盤などに用い
られる金属加工油、ごま油やサラダ油といった食用油な
どの各種の油状物質があり、本発明ではこれらの鉱物油
・植物油・動物油・合成油などの広範囲の油状物質を
“油”として表現する。
【0003】これらの油は時間経過と使用頻度に応じて
空気中の酸素により酸化され、また不純物が次第に混入
して当初有していた油特性が次第に低下することが知ら
れている。このように油が本来有すべき特性が次第に低
下する事を本発明では油の劣化と呼び、その主たる原因
は油の酸化の高進と不純物の混入である。特に、油が高
温に曝されて使用される場合には、酸化が急速に進行す
る事が知られている。
空気中の酸素により酸化され、また不純物が次第に混入
して当初有していた油特性が次第に低下することが知ら
れている。このように油が本来有すべき特性が次第に低
下する事を本発明では油の劣化と呼び、その主たる原因
は油の酸化の高進と不純物の混入である。特に、油が高
温に曝されて使用される場合には、酸化が急速に進行す
る事が知られている。
【0004】更に具体的に、柱上変圧器に使用される絶
縁油でその事情を説明してみる。近年、品質の良い電力
の安定供給がこれまで以上に強く求められており、停電
はおろか、瞬時の電圧低下さえ許されない状況が一般化
している。
縁油でその事情を説明してみる。近年、品質の良い電力
の安定供給がこれまで以上に強く求められており、停電
はおろか、瞬時の電圧低下さえ許されない状況が一般化
している。
【0005】一方では、電力供給設備の老朽化が進展
し、特に油入変圧器、油入電力用コンデンサに代表され
る油入電力設備は、耐久期間内に絶縁油の交換が必要で
あるにもかかわらず、期待寿命20〜30年を超えて運
転されているのが通常である。このため、障害・事故の
未然防止、設備の効率的運用などの点で、これらの絶縁
油の予知保全や寿命診断を行う事により、適切な修繕と
延命化及び更新を行うことが重要になってきている。
し、特に油入変圧器、油入電力用コンデンサに代表され
る油入電力設備は、耐久期間内に絶縁油の交換が必要で
あるにもかかわらず、期待寿命20〜30年を超えて運
転されているのが通常である。このため、障害・事故の
未然防止、設備の効率的運用などの点で、これらの絶縁
油の予知保全や寿命診断を行う事により、適切な修繕と
延命化及び更新を行うことが重要になってきている。
【0006】そこで、従来から行なわれている油の劣化
診断の方法は、油の酸化度を化学的に測定したり、油の
化学成分を分析する方法である。前者の油の酸化度を代
表する物性量として全酸価があり、この全酸価を測定し
て油の劣化診断を行なう方法がある。全酸価とは、試料
油1gの中に含まれる酸性成分を中和するのに要するK
OHのmg数のことであり、従ってその単位はmgKO
H/gとなる。柱上変圧器の絶縁油の場合には、全酸価
が0.20を超えると交換の時期であると考えられてい
る。
診断の方法は、油の酸化度を化学的に測定したり、油の
化学成分を分析する方法である。前者の油の酸化度を代
表する物性量として全酸価があり、この全酸価を測定し
て油の劣化診断を行なう方法がある。全酸価とは、試料
油1gの中に含まれる酸性成分を中和するのに要するK
OHのmg数のことであり、従ってその単位はmgKO
H/gとなる。柱上変圧器の絶縁油の場合には、全酸価
が0.20を超えると交換の時期であると考えられてい
る。
【0007】後者の油の化学分析法として環分析法があ
る。この環分析法はn−d−M法とも呼ばれており、油
を構成する成分として、ナフテン系成分、パラフィン系
成分及びアロマ系成分の組成比を分析するものである。
る。この環分析法はn−d−M法とも呼ばれており、油
を構成する成分として、ナフテン系成分、パラフィン系
成分及びアロマ系成分の組成比を分析するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】全酸価の値は油の酸化
度を忠実に表現しており、全酸価が大きくなるに従って
酸化の進行の程度を客観的に評価する事ができる。ま
た、酸化が進行するに従って油の成分も変化するから、
環分析も有効な手段であると考えられる。
度を忠実に表現しており、全酸価が大きくなるに従って
酸化の進行の程度を客観的に評価する事ができる。ま
た、酸化が進行するに従って油の成分も変化するから、
環分析も有効な手段であると考えられる。
【0009】しかし、全酸価の測定も環分析も共に化学
分析法であるから、柱上変圧器のように現場にある装置
を開封して油を採取し、その油のサンプルを化学分析室
に持ち込んで、極めて面倒な化学分析の操作が必要とな
る。
分析法であるから、柱上変圧器のように現場にある装置
を開封して油を採取し、その油のサンプルを化学分析室
に持ち込んで、極めて面倒な化学分析の操作が必要とな
る。
【0010】柱上変圧器を例にとると、作業者が電信柱
の上に登って変圧器を開封し、内部に封入された絶縁油
を採取しなければならず、その作業と手間には多大なも
のがある。しかも、その油のサンプルを化学分析室に持
ち込む必要が有り、しかも化学分析は一般に長時間を要
するため分析結果がでるまでには相当な期間を待たなけ
ればならない。このように、従来の油の劣化診断には、
多大な作業量と高コストと長時間を要する弱点があっ
た。
の上に登って変圧器を開封し、内部に封入された絶縁油
を採取しなければならず、その作業と手間には多大なも
のがある。しかも、その油のサンプルを化学分析室に持
ち込む必要が有り、しかも化学分析は一般に長時間を要
するため分析結果がでるまでには相当な期間を待たなけ
ればならない。このように、従来の油の劣化診断には、
多大な作業量と高コストと長時間を要する弱点があっ
た。
【0011】従って、本発明は、簡易で軽量な超音波装
置を現場に持ち込み、現場にある柱上変圧器等の装置
(容器)を据付状態のままにして、その内部又は外部に
ある油の超音波速度を瞬時に測定して直ちに油の劣化度
を診断することができ、その結果、診断に要する手間と
時間とコストを大幅に低減することができる超音波によ
る油劣化診断方法及びその装置を提供することを目的と
する。
置を現場に持ち込み、現場にある柱上変圧器等の装置
(容器)を据付状態のままにして、その内部又は外部に
ある油の超音波速度を瞬時に測定して直ちに油の劣化度
を診断することができ、その結果、診断に要する手間と
時間とコストを大幅に低減することができる超音波によ
る油劣化診断方法及びその装置を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明は、ある温度の油の中を通過する超音
波の音速を測定し、この音速が油の劣化度に依存して変
化することを利用して、超音波の音速の測定値から油の
劣化度を診断することを特徴とする超音波による油劣化
診断方法である。ある温度における超音波速度と油の劣
化度の関係を用いれば、超音波速度を極めて簡便に測定
して油の劣化度を直ちに検出でき、その場で瞬時に油の
劣化診断を行うことができる。
めに、第1の発明は、ある温度の油の中を通過する超音
波の音速を測定し、この音速が油の劣化度に依存して変
化することを利用して、超音波の音速の測定値から油の
劣化度を診断することを特徴とする超音波による油劣化
診断方法である。ある温度における超音波速度と油の劣
化度の関係を用いれば、超音波速度を極めて簡便に測定
して油の劣化度を直ちに検出でき、その場で瞬時に油の
劣化診断を行うことができる。
【0013】第2の発明は、ある温度の油の中を通過す
る超音波の音速を測定し、この音速に依存して変化する
と同時に油の劣化度にも依存して変化する物性量を用
い、前記油の音速から前記温度における油の物性量の値
を導出し、この物性量の値から油の劣化度を診断するこ
とを特徴とする超音波による油劣化診断方法である。こ
のような構成により、簡易に超音波速度を測定して、こ
の超音波速度から直ちに物性量の値を導出し、その場で
瞬時に油の劣化診断ができる。
る超音波の音速を測定し、この音速に依存して変化する
と同時に油の劣化度にも依存して変化する物性量を用
い、前記油の音速から前記温度における油の物性量の値
を導出し、この物性量の値から油の劣化度を診断するこ
とを特徴とする超音波による油劣化診断方法である。こ
のような構成により、簡易に超音波速度を測定して、こ
の超音波速度から直ちに物性量の値を導出し、その場で
瞬時に油の劣化診断ができる。
【0014】第3の発明は、油の物性量が油の全酸価で
ある超音波による油劣化診断方法である。超音波速度と
全酸価の関係を用いて、超音波速度から直ちに全酸価の
値を導出し、この全酸価の値から直ちに油の劣化度をそ
の場で診断できる。
ある超音波による油劣化診断方法である。超音波速度と
全酸価の関係を用いて、超音波速度から直ちに全酸価の
値を導出し、この全酸価の値から直ちに油の劣化度をそ
の場で診断できる。
【0015】第4の発明は、油の物性量が油の動粘度で
ある超音波による油劣化診断方法である。超音波速度と
動粘度の関係を用いて、超音波速度から直ちに動粘度の
値を導出し、この動粘度の値から直ちに油の劣化度をそ
の場で診断できる。
ある超音波による油劣化診断方法である。超音波速度と
動粘度の関係を用いて、超音波速度から直ちに動粘度の
値を導出し、この動粘度の値から直ちに油の劣化度をそ
の場で診断できる。
【0016】第5の発明は、測定対象となる油の中に超
音波を発信するように配置された超音波探触子と、油の
中を伝播してきた超音波を受信してその受信波形を検出
する超音波分析器と、受信波形から油中における超音波
の速度を導出し、この超音波速度から油の劣化度を診断
することを特徴とする超音波による油劣化診断装置であ
る。極めて小型軽量な超音波装置を用いるから、この超
音波装置を現場に持ち込み、現場で油の超音波速度を測
定して直ちに油の劣化診断ができる。
音波を発信するように配置された超音波探触子と、油の
中を伝播してきた超音波を受信してその受信波形を検出
する超音波分析器と、受信波形から油中における超音波
の速度を導出し、この超音波速度から油の劣化度を診断
することを特徴とする超音波による油劣化診断装置であ
る。極めて小型軽量な超音波装置を用いるから、この超
音波装置を現場に持ち込み、現場で油の超音波速度を測
定して直ちに油の劣化診断ができる。
【0017】第6の発明は、超音波探触子の超音波発信
部を測定される油の中に浸漬する超音波による油劣化診
断装置である。食用油や研削用冷却油のように、油が装
置(容器)の外側にある場合には、超音波探触子の超音
波発信部を油中に没入させることにより、正確な超音波
速度を検出でき、確実な油の劣化診断ができる。勿論、
装置(容器)の内側に油が封入されている場合でも、油
の採取が簡単な場合には、油のサンプルを取り出せばよ
い。また、装置内にある油の中に超音波探触子を没入さ
せても同様の効果を得られる。
部を測定される油の中に浸漬する超音波による油劣化診
断装置である。食用油や研削用冷却油のように、油が装
置(容器)の外側にある場合には、超音波探触子の超音
波発信部を油中に没入させることにより、正確な超音波
速度を検出でき、確実な油の劣化診断ができる。勿論、
装置(容器)の内側に油が封入されている場合でも、油
の採取が簡単な場合には、油のサンプルを取り出せばよ
い。また、装置内にある油の中に超音波探触子を没入さ
せても同様の効果を得られる。
【0018】第7の発明は、超音波探触子を油の容器の
外側に配置し、容器外から容器内の油に超音波を入射さ
せる超音波による油劣化診断装置である。油を容器(装
置)外に採取し難い構造の場合には、容器の外壁に超音
波探触子を接触させ、外壁の振動を油の中に伝達させて
その反射波や透過波を受信して超音波速度を検出し、油
の劣化診断を容器外から実現できる。
外側に配置し、容器外から容器内の油に超音波を入射さ
せる超音波による油劣化診断装置である。油を容器(装
置)外に採取し難い構造の場合には、容器の外壁に超音
波探触子を接触させ、外壁の振動を油の中に伝達させて
その反射波や透過波を受信して超音波速度を検出し、油
の劣化診断を容器外から実現できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る超音波によ
る油劣化診断方法及びその装置の実施形態を図面に従っ
て詳細に説明する。
る油劣化診断方法及びその装置の実施形態を図面に従っ
て詳細に説明する。
【0020】図1は本発明に係る超音波による油劣化診
断装置の第1実施形態の構成図である。この油劣化診断
装置2は、超音波分析器4と、油6を内部に封入した容
器8から構成されている。この容器8は例えば柱上変圧
器の本体容器であり、油6はその中に封入された絶縁油
である。
断装置の第1実施形態の構成図である。この油劣化診断
装置2は、超音波分析器4と、油6を内部に封入した容
器8から構成されている。この容器8は例えば柱上変圧
器の本体容器であり、油6はその中に封入された絶縁油
である。
【0021】この容器8の中には支持台10が配置され
ている。この支持台10は、基台12と、この基台12
に垂直に立設されたガイド用ロッド14・14と、この
ガイド用ロッド14・14に対し上下自在に移動できる
可動台16から構成されている。
ている。この支持台10は、基台12と、この基台12
に垂直に立設されたガイド用ロッド14・14と、この
ガイド用ロッド14・14に対し上下自在に移動できる
可動台16から構成されている。
【0022】可動台16の中央には1個の超音波探触子
18が取り付けられており、その超音波発信面18aは
油6の中に没入して下方に超音波SSを発信するように
配置されている。また、その探触子基部18bは容器外
にある超音波分析器4に接続線20により接続されてい
る。超音波発信面18aと基台12の上面との距離Lは
超音波SSがその間で多重反射する反射距離となってい
る。
18が取り付けられており、その超音波発信面18aは
油6の中に没入して下方に超音波SSを発信するように
配置されている。また、その探触子基部18bは容器外
にある超音波分析器4に接続線20により接続されてい
る。超音波発信面18aと基台12の上面との距離Lは
超音波SSがその間で多重反射する反射距離となってい
る。
【0023】この実施形態では、油6を容器8の外に採
取する代わりに、超音波探触子18を容器8内の油に没
入させる方式を採っている。容器8の内部に支持台10
や超音波探触子18を配置する余裕空間がある場合に
は、油の採取の手間を省くことができる。勿論、油6を
容器8の外側に採取して、超音波測定による油劣化診断
を行なってもよい。
取する代わりに、超音波探触子18を容器8内の油に没
入させる方式を採っている。容器8の内部に支持台10
や超音波探触子18を配置する余裕空間がある場合に
は、油の採取の手間を省くことができる。勿論、油6を
容器8の外側に採取して、超音波測定による油劣化診断
を行なってもよい。
【0024】この油劣化診断装置2は、1個の超音波探
触子を用いて超音波の多重反射波を受信する一探触子反
射法を採用している。即ち、超音波探触子18の超音波
発信面18aから超音波SSを下方に反射し、基台12
の上面で反射してきた超音波SSを同じ超音波探触子1
8により受信し、以後多重反射する超音波SSを連続し
て同じ超音波探触子18により受信する方式である。
触子を用いて超音波の多重反射波を受信する一探触子反
射法を採用している。即ち、超音波探触子18の超音波
発信面18aから超音波SSを下方に反射し、基台12
の上面で反射してきた超音波SSを同じ超音波探触子1
8により受信し、以後多重反射する超音波SSを連続し
て同じ超音波探触子18により受信する方式である。
【0025】図2は本発明装置により得られた超音波反
射波の受信波形図である。この受信波形図は、超音波S
Sを発射して時刻tS1に第1回目の反射波S1を受信
し、時刻tS2に第2回目の反射波S2を受信した状況を
示している。反射波S1と反射波S2の間にある微小な
信号は、超音波SSが基台12を透過してその底面で反
射した多重エコーである。
射波の受信波形図である。この受信波形図は、超音波S
Sを発射して時刻tS1に第1回目の反射波S1を受信
し、時刻tS2に第2回目の反射波S2を受信した状況を
示している。反射波S1と反射波S2の間にある微小な
信号は、超音波SSが基台12を透過してその底面で反
射した多重エコーである。
【0026】時間差tS2−tS1の間に、超音波SSは距
離Lを1往復しているから、超音波速度VはV=2L/
(tS2−tS1)によって導出される。超音波SSの反射
波は超音波探触子18によって受信され、受信信号は超
音波分析器4に送信され、この超音波分析器4により超
音波速度Vが上式に従って自動演算される。
離Lを1往復しているから、超音波速度VはV=2L/
(tS2−tS1)によって導出される。超音波SSの反射
波は超音波探触子18によって受信され、受信信号は超
音波分析器4に送信され、この超音波分析器4により超
音波速度Vが上式に従って自動演算される。
【0027】この実施形態においては、パラフィン系絶
縁油を用いて新油、劣化度1の劣化油(劣化1と称す
る)、劣化度2の劣化油(劣化2と称する)の3種類の
油に対して超音波実験が行なわれた。
縁油を用いて新油、劣化度1の劣化油(劣化1と称す
る)、劣化度2の劣化油(劣化2と称する)の3種類の
油に対して超音波実験が行なわれた。
【0028】パラフィン系絶縁油を劣化させるには、劣
化促進触媒として直径1.6mmの銅線1kgを各油の
中に浸漬し、油中にガラス管で酸素を送りながらヒータ
で油を約150℃に加熱する強制劣化法が用いられた。
化促進触媒として直径1.6mmの銅線1kgを各油の
中に浸漬し、油中にガラス管で酸素を送りながらヒータ
で油を約150℃に加熱する強制劣化法が用いられた。
【0029】劣化1は10時間の劣化処理を施され、劣
化2は20時間の劣化処理を施して得られた。この場合
には、劣化1と劣化2の劣化度の比率は単純に1:2と
推定された。即ち、油の劣化度を推定する方式として、
油の化学組成や物性量から推定するのではなく、劣化処
理時間に比例して劣化すると判断した。この方式は、油
が時間条件以外に同条件の処理を受ける場合には、その
経過時間に比例して劣化すると推定されるからである。
化2は20時間の劣化処理を施して得られた。この場合
には、劣化1と劣化2の劣化度の比率は単純に1:2と
推定された。即ち、油の劣化度を推定する方式として、
油の化学組成や物性量から推定するのではなく、劣化処
理時間に比例して劣化すると判断した。この方式は、油
が時間条件以外に同条件の処理を受ける場合には、その
経過時間に比例して劣化すると推定されるからである。
【0030】超音波探触子には圧電式超音波探触子が用
いられたが、超音波を発受信できる素子であればどのよ
うな素子でも利用できる。この実施形態では、超音波S
Sの周波数は2.25MHz、距離Lは10mmに設定
され、温度は室温22℃に設定された。
いられたが、超音波を発受信できる素子であればどのよ
うな素子でも利用できる。この実施形態では、超音波S
Sの周波数は2.25MHz、距離Lは10mmに設定
され、温度は室温22℃に設定された。
【0031】測定された超音波速度Vは、新油で138
0.2m/s、劣化1で1385.1m/s、劣化2で
1387.7m/sとなった。このように、油の劣化度
に応じて超音波速度が変化する事実は本発明者により始
めて確認されたものである。
0.2m/s、劣化1で1385.1m/s、劣化2で
1387.7m/sとなった。このように、油の劣化度
に応じて超音波速度が変化する事実は本発明者により始
めて確認されたものである。
【0032】上記の実験事実から、劣化処理時間と超音
波速度(音速)とは直線関係にない事が分るが、室温2
2℃においては劣化処理時間tと超音波速度Vの間には
一定の関係が成立することが証明された。各温度毎に各
種の油に対しV=f(t)の関係式を導出しておき、油
の超音波の音速Vを測定して、逆にt=f-1(V)から
劣化度tを推定することができることが分った。劣化処
理時間tが劣化度と比例関係にあると考えれば、前記t
は劣化度と云ってもよい訳である。
波速度(音速)とは直線関係にない事が分るが、室温2
2℃においては劣化処理時間tと超音波速度Vの間には
一定の関係が成立することが証明された。各温度毎に各
種の油に対しV=f(t)の関係式を導出しておき、油
の超音波の音速Vを測定して、逆にt=f-1(V)から
劣化度tを推定することができることが分った。劣化処
理時間tが劣化度と比例関係にあると考えれば、前記t
は劣化度と云ってもよい訳である。
【0033】上記の劣化処理時間(又は油の使用経過時
間)よりも、更に油の劣化度を直接代表する油の物性量
を考察する。つまり、超音波速度が油の劣化度とどのよ
うに関係しているかである。本発明者は油の劣化度を評
価する物性量として、油の全酸価(mgKOH/g)と
動粘度(mm2/s)を採用することを着想した。
間)よりも、更に油の劣化度を直接代表する油の物性量
を考察する。つまり、超音波速度が油の劣化度とどのよ
うに関係しているかである。本発明者は油の劣化度を評
価する物性量として、油の全酸価(mgKOH/g)と
動粘度(mm2/s)を採用することを着想した。
【0034】全酸価は油の酸化度を示す量で、油の劣化
が酸化により生起することから考えて、全酸価は油の劣
化度(酸化度)を代表すると考えられる。従って、全酸
価を劣化度を評価できる第1の物性量として採用した。
が酸化により生起することから考えて、全酸価は油の劣
化度(酸化度)を代表すると考えられる。従って、全酸
価を劣化度を評価できる第1の物性量として採用した。
【0035】また、油は酸化するに従って成分組成が変
化するといわれる。例えば、大分子から小分子に変化す
れば動粘度は低下するし、逆に小分子から大分子に変化
すれば動粘度は増加すると考えられる。つまり、動粘度
が増加するにしても減少するにしても、劣化度に依存し
て動粘度が変化する。従って、動粘度を劣化度を評価で
きる第2の物性量として採用する事にした。
化するといわれる。例えば、大分子から小分子に変化す
れば動粘度は低下するし、逆に小分子から大分子に変化
すれば動粘度は増加すると考えられる。つまり、動粘度
が増加するにしても減少するにしても、劣化度に依存し
て動粘度が変化する。従って、動粘度を劣化度を評価で
きる第2の物性量として採用する事にした。
【0036】まず、本発明者は新油、劣化1及び劣化2
の全酸価を測定した。その結果、新油で0.003、劣
化1で0.10、劣化2で0.21の値が得られた。こ
れらの値は、劣化1が10時間処理、劣化2が20時間
処理であることから判断して妥当な結果である。
の全酸価を測定した。その結果、新油で0.003、劣
化1で0.10、劣化2で0.21の値が得られた。こ
れらの値は、劣化1が10時間処理、劣化2が20時間
処理であることから判断して妥当な結果である。
【0037】図3は各油の音速(超音波速度)と全酸価
の関係図である。音速と全酸価の間には非線形な関係式
が成立している。従って、音速を測定することによって
油の全酸価の値を導出し、この全酸価の値から油の劣化
度が推定できる。前述したように、絶縁油では全酸価が
0.2を超えると交換の時期であると云われている。従
って、劣化2は交換時期が到来していると考えられる。
の関係図である。音速と全酸価の間には非線形な関係式
が成立している。従って、音速を測定することによって
油の全酸価の値を導出し、この全酸価の値から油の劣化
度が推定できる。前述したように、絶縁油では全酸価が
0.2を超えると交換の時期であると云われている。従
って、劣化2は交換時期が到来していると考えられる。
【0038】次に、本発明者は新油、劣化1及び劣化2
の動粘度を測定した。その結果、新油で8.047、劣
化1で8.191、劣化2で8,216の値が得られ
た。これらの値から、劣化処理時間と動粘度には比例関
係は見られなかったが、劣化処理時間が長いほど動粘度
が増大する事は証明された。
の動粘度を測定した。その結果、新油で8.047、劣
化1で8.191、劣化2で8,216の値が得られ
た。これらの値から、劣化処理時間と動粘度には比例関
係は見られなかったが、劣化処理時間が長いほど動粘度
が増大する事は証明された。
【0039】図4は各油の音速(超音波速度)と動粘度
の関係図である。音速と動粘度の間には非線形な関係式
が同様に成立している。この関係式に従って、音速を測
定することにより油の動粘度の値を導出し、この動粘度
の値から油の劣化度が推定できることが実証された。
の関係図である。音速と動粘度の間には非線形な関係式
が同様に成立している。この関係式に従って、音速を測
定することにより油の動粘度の値を導出し、この動粘度
の値から油の劣化度が推定できることが実証された。
【0040】従来より、本発明者は油の劣化とは何であ
るかを継続的に考察してきた。油の劣化が酸化によって
生起し、この酸化を通して油の構成分子が分断された
り、結合したりする現象であると考えると、油の劣化は
油の粘性、即ち動粘度に変化を与えるのではないかと考
えるに到った。
るかを継続的に考察してきた。油の劣化が酸化によって
生起し、この酸化を通して油の構成分子が分断された
り、結合したりする現象であると考えると、油の劣化は
油の粘性、即ち動粘度に変化を与えるのではないかと考
えるに到った。
【0041】そこで、油の動粘度をνで表し、動粘度ν
と超音波速度(音速)Vとの関係を理論的に考察し、図
4に示す傾向性が再現できるかを検討した。原理的に考
察するためには、ナビエ・ストークスの方程式から検討
する。但し、動粘度νと粘性率ηの間には、ν=η/ρ
の関係がある。
と超音波速度(音速)Vとの関係を理論的に考察し、図
4に示す傾向性が再現できるかを検討した。原理的に考
察するためには、ナビエ・ストークスの方程式から検討
する。但し、動粘度νと粘性率ηの間には、ν=η/ρ
の関係がある。
【0042】今、油の密度ρ(kg/m3)、体積弾性
率k(N/m2)、粘性率η(kg/m・s)、変位ξ
(m)としたとき、油中を伝播する粘性項を含む音波の
波動方程式は次のようになる。 ρδ2ξ/δt2=kδ2ξ/δr2+2/r・kδξ/δ
r+ηδ3ξ/δr2δt+2/r・ηδ2ξ/δrδt
率k(N/m2)、粘性率η(kg/m・s)、変位ξ
(m)としたとき、油中を伝播する粘性項を含む音波の
波動方程式は次のようになる。 ρδ2ξ/δt2=kδ2ξ/δr2+2/r・kδξ/δ
r+ηδ3ξ/δr2δt+2/r・ηδ2ξ/δrδt
【0043】この波動方程式から、音速V(m/s)は
以下のように与えられる。 V=[(ρ2/(k2+ω2η2))1/4×cos(1/2・tan
-1(ωη/k))]-1
以下のように与えられる。 V=[(ρ2/(k2+ω2η2))1/4×cos(1/2・tan
-1(ωη/k))]-1
【0044】新油、劣化1及び劣化2の動粘度νの値、
即ち8.047、8,191及び8.216を用いて、
上式から音速Vを計算した。その結果、新油では138
0m/s、劣化1では1388m/s、劣化2では13
90m/sの値が得られた。
即ち8.047、8,191及び8.216を用いて、
上式から音速Vを計算した。その結果、新油では138
0m/s、劣化1では1388m/s、劣化2では13
90m/sの値が得られた。
【0045】図5は油の動粘度に対する音速の実測値と
理論値との比較図である。○印は前述した音速の実測値
を示し、+印は上で計算した理論値である。新油の実測
値と理論値が一致するように図示すると、音速の理論値
は動粘度に対して直線的に増加している。実測値には折
れ曲りがあるが、全体的な傾向は同様であると考える事
ができる。従って、この結果から、油の劣化により動粘
度がかなり変化することが理論的にも支持されることが
理解できた。
理論値との比較図である。○印は前述した音速の実測値
を示し、+印は上で計算した理論値である。新油の実測
値と理論値が一致するように図示すると、音速の理論値
は動粘度に対して直線的に増加している。実測値には折
れ曲りがあるが、全体的な傾向は同様であると考える事
ができる。従って、この結果から、油の劣化により動粘
度がかなり変化することが理論的にも支持されることが
理解できた。
【0046】図6は本発明に係る超音波による油劣化診
断装置の第2実施形態の構成図である。この実施形態は
二探触子透過法を示している。この装置では、容器8の
外壁に接触するように、超音波探触子18と超音波探触
子19を対向するように配置している。容器8を開封し
て油6を採取する事が困難である場合には、容器8の外
側から超音波をSSを入射させることができる点で第1
実施形態が実施できない場合に利用できる。
断装置の第2実施形態の構成図である。この実施形態は
二探触子透過法を示している。この装置では、容器8の
外壁に接触するように、超音波探触子18と超音波探触
子19を対向するように配置している。容器8を開封し
て油6を採取する事が困難である場合には、容器8の外
側から超音波をSSを入射させることができる点で第1
実施形態が実施できない場合に利用できる。
【0047】つまり、超音波探触子18を容器8の外壁
に接触させると、超音波振動が容器8に伝達し、油6の
中に超音波が伝播する。超音波SSが直進して超音波探
触子19により受信されると、超音波分析器4により超
音波速度(音速)が検出され、この音速から直接的に油
の劣化度を検出する事ができる。
に接触させると、超音波振動が容器8に伝達し、油6の
中に超音波が伝播する。超音波SSが直進して超音波探
触子19により受信されると、超音波分析器4により超
音波速度(音速)が検出され、この音速から直接的に油
の劣化度を検出する事ができる。
【0048】勿論、音速から劣化度を代表する油の物性
量、例えば全酸価や動粘度を導出し、これらの物性量か
ら油の劣化度を導出することもできる。この透過法で
は、超音波探触子18、19の間の距離をLとし、発信
時刻をt0及び受信時刻をt1とすると、音速VはV=L
/(t1−t0)によって簡単に計算できる。
量、例えば全酸価や動粘度を導出し、これらの物性量か
ら油の劣化度を導出することもできる。この透過法で
は、超音波探触子18、19の間の距離をLとし、発信
時刻をt0及び受信時刻をt1とすると、音速VはV=L
/(t1−t0)によって簡単に計算できる。
【0049】本発明は上記実施形態に限定されるもので
はなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における
種々の変形例、設計変更等をその技術的範囲内に包含す
るものであることは云うまでもない。
はなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における
種々の変形例、設計変更等をその技術的範囲内に包含す
るものであることは云うまでもない。
【0050】
【発明の効果】第1の発明によれば、油中を伝播する音
速が油の劣化度に依存して変化するという本発明者によ
る新規な発見に基づき、超音波の音速を測定して油の劣
化度を診断するという画期的な油劣化診断法を提供でき
る。超音波装置は極めてコンパクトな装置で、油の存在
する現場に装置を持参して、瞬時に音速測定ができ、し
かもこの音速から劣化度を導出できるから、瞬時・低コ
ストな劣化診断方法である。従って、油劣化診断の苦労
から技術者を解放するという実用上画期的な方法であ
る。
速が油の劣化度に依存して変化するという本発明者によ
る新規な発見に基づき、超音波の音速を測定して油の劣
化度を診断するという画期的な油劣化診断法を提供でき
る。超音波装置は極めてコンパクトな装置で、油の存在
する現場に装置を持参して、瞬時に音速測定ができ、し
かもこの音速から劣化度を導出できるから、瞬時・低コ
ストな劣化診断方法である。従って、油劣化診断の苦労
から技術者を解放するという実用上画期的な方法であ
る。
【0051】第2の発明によれば、本発明者により油の
劣化度に対応する物性量が音速に依存して変化する新規
な事実の発見に基づき、油の音速の実測値から油の物性
量の値を導出し、この物性量の値から油の劣化度を診断
するという画期的な油劣化診断方法を提供できる。従っ
て、簡易に超音波速度を測定して、この超音波速度から
直ちに物性量の値を導出でき、その場で瞬時に油の劣化
診断をすることができる。
劣化度に対応する物性量が音速に依存して変化する新規
な事実の発見に基づき、油の音速の実測値から油の物性
量の値を導出し、この物性量の値から油の劣化度を診断
するという画期的な油劣化診断方法を提供できる。従っ
て、簡易に超音波速度を測定して、この超音波速度から
直ちに物性量の値を導出でき、その場で瞬時に油の劣化
診断をすることができる。
【0052】第3の発明によれば、油の物性量として全
酸価を用い、超音波速度と全酸価の新規な関係を用い
て、超音波速度から直ちに全酸価の値を導出し、この全
酸価の値から直ちに信頼の置ける油の劣化度をその場で
診断することができる。
酸価を用い、超音波速度と全酸価の新規な関係を用い
て、超音波速度から直ちに全酸価の値を導出し、この全
酸価の値から直ちに信頼の置ける油の劣化度をその場で
診断することができる。
【0053】第4の発明によれば、油の物性量として油
の動粘度を用い、超音波速度と動粘度の新規な関係を用
いて、超音波速度から直ちに動粘度の値を導出し、この
動粘度の値から直ちに確実な油の劣化度をその場で診断
することができる。
の動粘度を用い、超音波速度と動粘度の新規な関係を用
いて、超音波速度から直ちに動粘度の値を導出し、この
動粘度の値から直ちに確実な油の劣化度をその場で診断
することができる。
【0054】第5の発明によれば、簡易な超音波探触子
と超音波分析器を用いて油中の超音波速度を導出して油
の劣化度を診断するから、極めて小型軽量な超音波装置
を用いることができ、この超音波装置を現場に持ち込
み、現場で油の超音波速度を測定して直ちに油の劣化診
断ができ、劣化診断の現場化と瞬時化と低コスト化を実
現できる。
と超音波分析器を用いて油中の超音波速度を導出して油
の劣化度を診断するから、極めて小型軽量な超音波装置
を用いることができ、この超音波装置を現場に持ち込
み、現場で油の超音波速度を測定して直ちに油の劣化診
断ができ、劣化診断の現場化と瞬時化と低コスト化を実
現できる。
【0055】第6の発明によれば、超音波探触子を油の
中に浸漬して超音波速度を検出するから、食用油や研削
用冷却油のように、油が容器の外側にある場合には、正
確な超音波速度を検出でき、確実に油の劣化診断がで
き、また容器の内側に油が封入されている場合でも、油
の採取が簡単な場合には、油のサンプルを取り出した
り、また装置内にある油の中に超音波探触子を没入させ
ても音速測定の精度が高いので劣化診断の精度を向上さ
せることができる。
中に浸漬して超音波速度を検出するから、食用油や研削
用冷却油のように、油が容器の外側にある場合には、正
確な超音波速度を検出でき、確実に油の劣化診断がで
き、また容器の内側に油が封入されている場合でも、油
の採取が簡単な場合には、油のサンプルを取り出した
り、また装置内にある油の中に超音波探触子を没入させ
ても音速測定の精度が高いので劣化診断の精度を向上さ
せることができる。
【0056】第7の発明によれば、超音波探触子を油の
容器の外側に配置し、容器外から容器内の油に超音波を
入射させることができるから、油を容器(装置)外に採
取し難い構造の場合には、容器の外壁に超音波探触子を
接触させ、外壁の振動を油の中に伝達させてその反射波
や透過波を受信して超音波速度を検出し、油の劣化診断
を簡単且つ確実に行うことができる。
容器の外側に配置し、容器外から容器内の油に超音波を
入射させることができるから、油を容器(装置)外に採
取し難い構造の場合には、容器の外壁に超音波探触子を
接触させ、外壁の振動を油の中に伝達させてその反射波
や透過波を受信して超音波速度を検出し、油の劣化診断
を簡単且つ確実に行うことができる。
【図1】本発明に係る超音波による油劣化診断装置の第
1実施形態の構成図である。
1実施形態の構成図である。
【図2】本発明装置により得られた超音波反射波の受信
波形図である。
波形図である。
【図3】各油の音速(超音波速度)と全酸価の関係図で
ある。
ある。
【図4】各油の音速(超音波速度)と動粘度の関係図で
ある。
ある。
【図5】油の動粘度に対する音速の実測値と理論値との
比較図である。
比較図である。
【図6】本発明に係る超音波による油劣化診断装置の第
2実施形態の構成図である。
2実施形態の構成図である。
2は油劣化診断装置、4は超音波分析器、6は油、6a
は油面、8は容器(油含有装置)、10は支持台、12
は基台、14はガイド用ロッド、16は可動台、18は
超音波探触子、18aは超音波発信面、18bは探触子
基部、19は超音波探触子、20は接続線、Lは距離、
SSは超音波である。
は油面、8は容器(油含有装置)、10は支持台、12
は基台、14はガイド用ロッド、16は可動台、18は
超音波探触子、18aは超音波発信面、18bは探触子
基部、19は超音波探触子、20は接続線、Lは距離、
SSは超音波である。
Claims (7)
- 【請求項1】 ある温度の油の中を通過する超音波の音
速を測定し、この音速が油の劣化度に依存して変化する
ことを利用して、超音波の音速の測定値から油の劣化度
を診断する超音波による油劣化診断方法。 - 【請求項2】 ある温度の油の中を通過する超音波の音
速を測定し、この音速に依存して変化すると同時に油の
劣化度にも依存して変化する物性量を用い、前記油の音
速から前記温度における油の物性量の値を導出し、この
物性量の値から油の劣化度を診断する超音波による油劣
化診断方法。 - 【請求項3】 前記油の物性量が油の全酸価である請求
項2に記載の超音波による油劣化診断方法。 - 【請求項4】 前記油の物性量が油の動粘度である請求
項2に記載の超音波による油劣化診断方法。 - 【請求項5】 測定対象となる油の中に超音波を発信す
るように配置された超音波探触子と、油の中を伝播して
きた超音波を受信してその受信波形を検出する超音波分
析器と、受信波形から油中における超音波の速度を導出
し、この超音波速度から油の劣化度を診断することを特
徴とする超音波による油劣化診断装置。 - 【請求項6】 前記超音波探触子の超音波発信部を測定
される油の中に浸漬する請求項5に記載の超音波による
油劣化診断装置。 - 【請求項7】 前記超音波探触子を油の容器の外側に配
置し、容器外から容器内の油に超音波を入射させる請求
項5に記載の超音波による油劣化診断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001397670A JP2003194786A (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | 超音波による油劣化診断方法及びその装置 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005164306A (ja) * | 2003-12-01 | 2005-06-23 | Hitachi Ltd | グリースの異常診断方法及び超音波診断システム |
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-
2001
- 2001-12-27 JP JP2001397670A patent/JP2003194786A/ja active Pending
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| US10493626B2 (en) | 2017-08-01 | 2019-12-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Robot arm, method of estimating amount of iron powder contained in lubricant of connecting part of robot arm, and abnormality sign determination system |
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